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特開2023-82705アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082705
(43)【公開日】2023-06-14
(54)【発明の名称】アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A62B 13/00 20060101AFI20230607BHJP
   B66B 29/00 20060101ALI20230607BHJP
【FI】
A62B13/00 A
B66B29/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193575
(22)【出願日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】202111460978.2
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520463123
【氏名又は名称】中国安全生▲産▼科学研究院
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】史 聡霊
(72)【発明者】
【氏名】李 建
(72)【発明者】
【氏名】劉 国林
(72)【発明者】
【氏名】車 洪磊
(72)【発明者】
【氏名】任 飛
(72)【発明者】
【氏名】石 杰紅
(72)【発明者】
【氏名】銭 小東
(72)【発明者】
【氏名】胥 旋
(72)【発明者】
【氏名】何 理
(72)【発明者】
【氏名】趙 晨
【テーマコード(参考)】
2E185
3F321
【Fターム(参考)】
2E185AA09
2E185BA19
2E185DA13
3F321GA37
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アトリウム式地下鉄駅の火災用換気および排煙システムおよび方法を改善する。
【解決手段】プラットホームの公共エリア2が駅舎の公共エリア1の下部に位置し、プラットホームの公共エリア1と駅舎の公共エリア2との間にエスカレーターが設置され、各エスカレーターの乗降口には下方向にエアカーテンが装備されており、アトリウム3が駅舎の公共エリア1とプラットホームの公共エリア2の中間を貫いている。駅舎の公共エリア1のアトリウム3とプラットホームの公共エリア2のアトリウム3の両方にも、防煙垂直壁が設置され、駅舎の公共エリア2、アトリウム3とプラットホームの公共エリア2には、排煙システムおよび送風システムが装備され、駅舎の公共エリア2とアトリウム3が排煙システムおよび送風システムを共有し、プラットホームの公共エリア1には、排熱システムが装備される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムであって、駅舎の公共エリア(1)、プラットホームの公共エリア(2)、アトリウム(3)、排煙システム(4)、送風システム(5)および除熱システム(6)を含み、前記プラットホームの公共エリア(2)が駅舎の公共エリア(1)の下部に位置し、プラットホームの公共エリア(2)と駅舎の公共エリア(1)との間にエスカレーター(7)が設置され、各エスカレーター(7)の乗降口には下方向にエアカーテン(71)が設置され、前記アトリウム(3)が駅舎の公共エリア(1)とプラットホームの公共エリア(2)の中間を貫通し、前記駅舎の公共エリア(1)のアトリウム(3)およびプラットホームの公共エリア(2)のアトリウム(3)の周りに防煙垂直壁(8)が設けられ、前記駅舎の公共エリア(1)、アトリウム(3)およびプラットホームの公共エリア(2)には、排煙システム(4)および送風システム(5)が装備され、駅舎の公共エリア(1)およびアトリウム(3)が排煙システム(4)および送風システム(5)の分岐を共有し、プラットホームの公共エリア(2)に除熱システム(6)が装備されており、
前記排煙システム(4)が駅舎A端排煙管(419)、駅舎B端排煙管(420)を含み、前記駅舎A端排煙管(419)および駅舎B端排煙管(420)がそれぞれ駅舎の公共エリア(1)の両端に配置され、
前記駅舎A端排煙管(419)の一端が第1排煙ファン(405)と接続され、他端がアトリウム(3)の内部まで延在し、
駅舎B端排煙管(420)の一端が第2排煙ファン(406)と接続され、他端がアトリウム(3)の内部まで延在し、
駅舎A端排煙管(419)には、複数の駅舎A端排煙口(413)およびアトリウムA端排煙口(417)が設けられ、
駅舎B端排煙管(420)には、複数の駅舎B端排煙口(414)およびアトリウムB端排煙口(418)が設けられ、
アトリウムA端排煙口(417)、アトリウムB端排煙口(418)が防煙垂直壁(8)の内部に位置し、駅舎A端排煙口(413)、駅舎B端排煙口(414)が防煙垂直壁(8)の外部に位置し、
各駅舎A端排煙口(413)、アトリウムA端排煙口(417)、駅舎B端排煙口(414)およびアトリウムB端排煙口(418)の内部に排煙口用電動エアバルブが取り付けられ、これにより、排煙口用電動エアバルブが、同じ位置に取り付けられる排煙口の開閉を個別に制御でき、
前記送風システム(5)は、駅舎A端給気ダクト(519)、駅舎B端給気ダクト(520)を含み、
前記駅舎A端給気ダクト(519)および駅舎B端給気ダクト(520)が駅舎の公共エリア(1)の両端に配置され、
駅舎A端給気ダクト(519)の一端が第1送風ファン(505)と接続され、他端がアトリウム(3)の内部まで延在し、
駅舎B端給気ダクト(520)の一端が第2送風ファン(506)と接続され、他端がアトリウム(3)の内部まで延在し、
駅舎A端給気ダクト(519)には、複数の駅舎A端給気口(513)およびアトリウムA端給気口(517)が等間隔で設けられ、駅舎B端給気ダクト(520)には、複数の駅舎B端給気口(514)およびアトリウムB端給気口(518)が等間隔で設けられ、
各駅舎A端給気口(513)、アトリウムA端給気口(517)、駅舎B端給気口(514)およびアトリウムB端給気口(518)には給気口用電動エアバルブが取り付けられ、これにより、空気供給口の電動エアバルブが、同じ位置に取り付けられる空気供給口の開閉を個別に制御できる、ことを特徴とするアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項2】
第1排煙ファン(405)の他端は、第1排煙エアバルブ(403)および第1排煙ブース(401)と順次接続され、第2排煙ファン(406)の他端は、第2排煙エアバルブ(404)および第2排煙ブース(402)と順次接続され、駅舎A端排煙管(419)と第1排煙ファン(405)との間に第3排煙エアバルブ(409)が設けられ、駅舎B端排煙管(420)と第2排煙ファン(406)との間に第4排煙エアバルブ(410)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項3】
前記排煙システム(4)は、プラットホームA端排煙管(421)、プラットホームB端排煙管(422)、第5排煙エアバルブ(411)および第6排煙エアバルブ(412)をさらに含み、
前記プラットホームA端排煙管(421)、プラットホームB端排煙管(422)がプラットホームの公共エリア(2)の両端に配置され、
前記プラットホームA端排煙管(421)の一端が第1排煙ファン(405)と接続され、他端がアトリウム(3)の外部まで延在し、
前記プラットホームB端排煙管(422)の一端が第2排煙ファン(406)と接続され、他端がアトリウム(3)の外部まで延在し、
プラットホームA端排煙管(421)には、複数のプラットホームA端排煙口(415)が等間隔で設けられ、プラットホームB端排煙管(422)には、複数のプラットホームB端排煙口(416)が等間隔で設けられ、かつプラットホームA端排煙口(415)およびプラットホームB端排煙口(416)には排煙用電動エアバルブが設けられていなく、これにより、プラットホームA端排煙口(415)およびプラットホームB端排煙口(416)が常時開放されており、プラットホームA端排煙口(415)およびプラットホームB端排煙口(416)が防煙垂直壁(8)の外部に位置し、
プラットホームA端排煙管(421)と第1排煙ファン(405)との間に第5排煙エアバルブ(411)が設けられ、プラットホームB端排煙管(422)と第2排煙ファン(406)との間に第6排煙エアバルブ(412)が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項4】
第1送風ファン(505)の他端は、第1給気エアバルブ(503)および第1給気ブース(501)と順次接続され、第2送風ファン(506)の他端は、第2給気エアバルブ(504)および第2給気ブース(502)と順次接続され、駅舎A端給気ダクト(519)と第1送風ファン(505)との間に第3給気エアバルブ(509)が設けられ、駅舎B端給気ダクト(520)と第2送風ファン(506)との間に第4給気エアバルブ(510)が設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項5】
前記送風システム(5)は、プラットホームA端給気ダクト(521)、プラットホームB端給気ダクト(522)、第5給気エアバルブ(511)および第6給気エアバルブ(512)をさらに含み、
前記プラットホームA端給気ダクト(521)、プラットホームB端給気ダクト(522)がプラットホームの公共エリア(2)の両端に配置され、
前記プラットホームA端給気ダクト(521)の一端が第1送風ファン(505)と接続され、他端がアトリウム(3)の外部まで延在し、
前記プラットホームB端給気ダクト(522)の一端が第2送風ファン(506)と接続され、他端がアトリウム(3)の外部まで延在し、
プラットホームA端給気ダクト(521)には、複数のプラットホームA端給気口(515)が等間隔で設けられ、プラットホームB端給気ダクト(522)には、複数のプラットホームB端給気口(516)が等間隔で設けられ、プラットホームA端給気口(515)およびプラットホームB端給気口(516)が防煙垂直壁(8)の外部に位置し、
プラットホームA端給気ダクト(521)と第1送風ファン(505)との間に第5給気エアバルブ(511)が設けられ、プラットホームB端給気ダクト(522)と第2送風ファン(506)との間に第6給気エアバルブ(512)が設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項6】
前記除熱システム(6)は、プラットホームの公共エリア(2)の両端に配置されるプラットホームA端除熱システム用排煙管(613)、プラットホームB端除熱システム用排煙管(614)を含み、
前記プラットホームA端除熱システム用排煙管(613)の一端が第1除熱ファン(605)と接続され、他端がアトリウム(3)の外部まで延在し、
前記プラットホームB端除熱システム用排煙管(614)の一端が第2除熱ファン(606)と接続され、他端がアトリウム(3)の外部まで延在し、
プラットホームA端除熱システム用排煙管(613)には、除熱システムの第1排煙口(611)が設けられ、プラットホームB端除熱システム用排煙管(614)には、除熱システムの第2排煙口(612)が設けられ、除熱システムの第1排煙口(611)および除熱システムの第2排煙口(612)が防煙垂直壁(8)の外部に位置し、
第1除熱ファン(605)の他端が第1除熱エアバルブ(603)および第1除熱ブース(601)と順次接続され、第2除熱ファン(606)の他端が第2除熱エアバルブ(604)および第2除熱ブース(602)と順次接続され、プラットホームA端除熱システム用排煙管(613)と第1除熱ファン(605)との間に第3除熱エアバルブ(609)が設けられ、プラットホームB端除熱システム用排煙管(614)と第2除熱ファン(606)との間に第4除熱エアバルブ(610)が設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項7】
前記第3排煙エアバルブ(409)と第1排煙ファン(405)との間、および第5排煙エアバルブ(411)と第1排煙ファン(405)との間に第1サイレンサー(407)が設けられ、
第4排煙エアバルブ(410)と第2排煙ファン(406)との間、および第6排煙エアバルブ(412)と第2排煙ファン(406)との間に第2サイレンサー(408)が設けられ、
第3給気エアバルブ(509)と第1送風ファン(505)との間、および第5給気エアバルブ(511)と第1送風ファン(505)との間に第3サイレンサー(507)が設けられ、
第4給気エアバルブ(510)と第2送風ファン(506)との間、および第6給気エアバルブ(512)と第2送風ファン(506)との間に第4サイレンサー(508)が設けられ、
第3除熱エアバルブ(609)と第1除熱ファン(605)との間に第5サイレンサー(607)が設けられ、第4除熱エアバルブ(610)と第2除熱ファン(606)との間に第6サイレンサー(608)が設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システム。
【請求項8】
プラットホームの公共エリア(2)で火災が発生した場合、
S1:プラットホームの公共エリア(2)で火災が発生すると、第1排煙ファン(405)および第2排煙ファン(406)を作動させ、第1排煙エアバルブ(403)、第2排煙エアバルブ(404)、第5排煙エアバルブ(411)、第6排煙エアバルブ(412)を開け、第3排煙エアバルブ(409)、第4排煙エアバルブ(410)を閉じ、駅舎A端排煙口(413)にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口(414)にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムA端排煙口(417)にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口(418)にある排煙口用電動エアバルブが元の状態のままなので、第1排煙ファン(405)および第2排煙ファン(406)の両方がプラットホームの公共エリア(2)の煙を排出するステップと、
S2:第1除熱ファン(605)、第2除熱ファン(606)を作動させ、第1除熱エアバルブ(603)、第2除熱エアバルブ(604)、第3除熱エアバルブ(609)および第4除熱エアバルブ(610)を開けて、除熱システムの第1排煙口(611)、除熱システムの第2排煙口(612)を介してプラットホームの公共エリア(2)の煙を排出するステップと、
S3:第1送風ファン(505)、第2送風ファン(506)を作動させ、第1給気エアバルブ(503)、第2給気エアバルブ(504)、第3給気エアバルブ(509)、第4給気エアバルブ(510)を開け、第5給気エアバルブ(511)、第6給気エアバルブ(512)を閉じ、駅舎A端給気口(513)にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口(514)にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムA端給気口(517)にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口(518)にある給気口用電動エアバルブを開け、これにより、第1送風ファン(505)、第2送風ファン(506)が駅舎の公共エリア(1)およびアトリウム(3)に空気を供給するステップと、
S4:プラットホームの公共エリア(2)の煙がエスカレーター(7)の乗降口から駅舎の公共エリア(1)に広がることを防止するように、エスカレーター(7)のエアカーテン(71)を作動させるステップとを含み、
駅舎の公共エリア(1)で火災が発生した場合、
S1:駅舎の公共エリア(1)で火災が発生すると、第1排煙ファン(405)および第2排煙ファン(406)を作動させ、第1排煙エアバルブ(403)、第2排煙エアバルブ(404)、第3排煙エアバルブ(409)、第4排煙エアバルブ(410)を開け、第5排煙エアバルブ(411)、第6排煙エアバルブ(412)を閉じ、駅舎A端排煙口(413)にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口(414)にある排煙口用電動エアバルブを開け、アトリウムA端排煙口(417)にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口(418)にある排煙口用電動エアバルブを閉じ、これにより、第1排煙ファン(405)および第2排煙ファン(406)が、駅舎の公共エリア(1)のアトリウム(3)以外のエリアのみに対して、煙を排出するステップと、
S2:第1除熱ファン(605)、第2除熱ファン(606)の作動を停止し、第1除熱エアバルブ(603)、第2除熱エアバルブ(604)、第3除熱エアバルブ(609)および第4除熱エアバルブ(610)を閉じるステップと、
S3:第1送風ファン(505)、第2送風ファン(506)を作動させ、第1給気エアバルブ(503)、第2給気エアバルブ(504)、第3給気エアバルブ(509)、第4給気エアバルブ(510)を開けて、第5給気エアバルブ(511)、第6給気エアバルブ(512)を閉じ、駅舎A端給気口(513)にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口(514)にある給気口用電動エアバルブを閉じ、アトリウムA端給気口(517)にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口(518)にある給気口用電動エアバルブを開け、これにより、第1送風ファン(505)、第2送風ファン(506)がアトリウム(3)に空気を供給するステップと、
S4:駅舎の煙がエスカレーター(7)の乗降口からプラットホームの公共エリア(2)に広がることを防止するように、エスカレーター(7)のエアカーテン(71)を作動させるステップとを含み、
アトリウム(3)で火災が発生した場合、
S1:アトリウム(3)で火災が発生すると、第1排煙ファン(405)および第2排煙ファン(406)を作動させ、第1排煙エアバルブ(403)、第2排煙エアバルブ(404)、第3排煙エアバルブ(409)、第4排煙エアバルブ(410)を開け、第5排煙エアバルブ(411)、第6排煙エアバルブ(412)を閉じ、駅舎A端排煙口(413)にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口(414)にある排煙口用電動エアバルブを閉じ、アトリウムA端排煙口(417)にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口(418)にある排煙口用電動エアバルブを開け、これにより、第1排煙ファン(405)および第2排煙ファン(406)が、駅舎の公共エリア(1)のアトリウム(3)エリアのみに対して、煙を排出するステップと、
S2:第1除熱ファン(605)、第2除熱ファン(606)の作動を停止し、第1除熱エアバルブ(603)、第2除熱エアバルブ(604)、第3除熱エアバルブ(609)および第4除熱エアバルブ(610)を閉じるステップと、
S3:第1送風ファン(505)、第2送風ファン(506)を作動させ、第1給気エアバルブ(503)、第2給気エアバルブ(504)、第3給気エアバルブ(509)、第4給気エアバルブ(510)を開け、第5給気エアバルブ(511)、第6給気エアバルブ(512)を閉じ、駅舎A端給気口(513)にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口(514)にある給気口用電動エアバルブを開け、アトリウムA端給気口(517)にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口(518)にある給気口用電動エアバルブを閉じ、これにより、第1送風ファン(505)および第2送風ファン(506)が、駅舎の公共エリア(1)のアトリウム(3)以外のエリアに空気を供給するステップとを含む、請求項6に記載のアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムの換気・排煙方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駅の換気および排煙の技術分野に関し、特に、アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
公開番号がCN111119972Bの従来技術では、公共エリアの排煙システムとトンネルの排煙システムを含む、地下駅の駅舎換気・排煙システムおよび方法を提供し、公共エリアの排煙システムは、公共エリアの排煙ファン、および、駅舎と公共エリアの排煙ファンとを連通する第1排煙通路を含み、トンネル排煙システムは、駅舎と連通する駅トンネル排煙システムおよび/または区間トンネル排煙システムを含み、トンネル排煙システムが駅トンネル排煙システムを含む場合、駅トンネル排煙システムが駅トンネル除熱ファン、および、駅舎と駅トンネル除熱ファンとを連通する第2排煙通路を含み、トンネル排煙システムが区間トンネル排煙システムを含む場合、区間トンネル排煙システムが区間トンネルファン、および、駅舎と区間トンネルファンとを連通する第3排煙通路を含む。該発明によって提供される地下駅の駅舎換気・排煙システムおよび方法は、排煙効果が大幅に改善され、建設および改造コストが低く、安全レベルが効果的に向上される。
【0003】
「地下鉄設計基準」によると、「駅舎とプラットホームの公共エリアの各防煙ゾーンの建築面積は2000mを超えてはならない」とされており、実際の状況を考慮して、普通駅の駅舎とプラットホームの合計面積が一般的に2000mを超えるため、駅舎とプラットホームは異なる防煙ゾーンに分割する必要があり、その方法は次のとおりである。駅舎とプラットホームは、床で区切られ、駅舎とプラットホームの間にエスカレーターが設置されるが、エスカレーターには防煙垂直壁が装備されており、プラットホームから煙が排出され、エスカレーターの乗降口に一定の流速(1.5m/s以上)があることを確保し、したがって、プラットホームで火災が発生する際に煙が駅舎に広がらない。
【0004】
しかし、アトリウム式の駅では、アトリウムの開口部が大きくて、駅舎とプラットホームの間の開口部が大きすぎるため、プラットホームで火災が発生する際、駅舎からプラットホームへの流速が遅くなりすぎ、煙の上方への広がりを効果的に抑制できない。
【0005】
より一般的なのは、アトリウムを独立した防煙ゾーンとして使用し、別の排煙システムを設置し、アトリウムと駅舎の接続部に防火シャッターを設置することであり、火災の際、連動して防火シャッターが地面に落ち、アトリウムと駅舎が完全に分離される。このアプローチは、アトリウム式駅での防煙と排煙の問題をある程度解決できるが、アトリウムの広い面積を考慮すると、アトリウムの周りに防火シャッターを設置し、そして別の排煙システムを設置する必要があり、コストが高い。また、プラットホームで火災が発生する際、アトリウム周辺のすべての防火シャッターを一度に連動させる必要があり、システムの信頼性が大幅に低下し、そして、一度連動できない防火シャッターがあると、プラットホームと駅舎の開口部の面積が基準を超える可能性があり、その結果、駅舎とプラットホームの間の開口部の下方向への流速が比較的遅くなり、プラットホームの煙が駅舎に広がることを効果的に抑制できず、死傷者が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムおよび方法を提供し、従来技術における排煙システムの高コストおよび連動設備の過剰による排煙システムの信頼性の低下という技術的問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例は、以下の技術的解決手段を採用する。駅舎の公共エリア、プラットホームの公共エリア、アトリウム、排煙システム、送風システムおよび除熱システムを含み、前記プラットホームの公共エリアが駅舎の公共エリアの下部に位置し、プラットホームの公共エリアと駅舎の公共エリアとの間にエスカレーターが設置され、各エスカレーターの乗降口には下方向のエアカーテンが設置され、前記アトリウムが駅舎の公共エリアおよびプラットホームの公共エリアの中部を貫通し、前記駅舎の公共エリアのアトリウムおよびプラットホームの公共エリアのアトリウム両方の周りに防煙垂直壁が設置され、前記駅舎の公共エリア、アトリウムおよびプラットホームの公共エリアに排煙システムおよび送風システムが装備され、駅舎の公共エリアおよびアトリウムが排煙システムおよび送風システムの分岐を共有し、プラットホームの公共エリアに除熱システムが装備される。
【0008】
さらに、前記排煙システムは、駅舎A端排煙管、駅舎B端排煙管を含み、前記駅舎A端排煙管および駅舎B端排煙管がそれぞれ駅舎の公共エリアの両端に配置され、
前記駅舎A端排煙管の一端が第1排煙ファンと接続され、他端がアトリウムの内部まで延在し、
駅舎B端排煙管の一端が第2排煙ファンと接続され、他端がアトリウムの内部まで延在し、
駅舎A端排煙管には、複数の駅舎A端排煙口およびアトリウムA端排煙口が設けられ、
駅舎B端排煙管には、複数の駅舎B端排煙口およびアトリウムB端排煙口が設けられ、
アトリウムA端排煙口、アトリウムB端排煙口が防煙垂直壁の内部に位置し、駅舎A端排煙口、駅舎B端排煙口が防煙垂直壁の外部に位置し、
各駅舎A端排煙口、アトリウムA端排煙口、駅舎B端排煙口およびアトリウムB端排煙口の内部に排煙口用電動エアバルブが取り付けられ、これにより、排煙口用電動エアバルブは、同じ位置に取り付けられる排煙口の開閉を個別に制御できる。
【0009】
さらに、第1排煙ファンの他端が第1排煙エアバルブおよび第1排煙ブースと順次接続され、第2排煙ファンの他端が第2排煙エアバルブおよび第2排煙ブースと順次接続され、駅舎A端排煙管と第1排煙ファンとの間に第3排煙エアバルブが設けられ、駅舎B端排煙管と第2排煙ファンとの間に第4排煙エアバルブが設けられる。
【0010】
さらに、前記排煙システムは、プラットホームA端排煙管、プラットホームB端排煙管、第5排煙エアバルブおよび第6排煙エアバルブをさらに含み、
前記プラットホームA端排煙管、プラットホームB端排煙管がプラットホームの公共エリアの両端に配置され、
前記プラットホームA端排煙管の一端が第1排煙ファンと接続され、他端がアトリウムの外部まで延在し、
前記プラットホームB端排煙管の一端が第2排煙ファンと接続され、他端がアトリウムの外部まで延在し、
プラットホームA端排煙管には複数のプラットホームA端排煙口が等間隔で設けられ、プラットホームB端排煙管には複数のプラットホームB端排煙口が等間隔で設けられ、プラットホームA端排煙口およびプラットホームB端排煙口には排煙用電動エアバルブが設けられなく、これにより、プラットホームA端排煙口およびプラットホームB端排煙口が常時開放され、プラットホームA端排煙口およびプラットホームB端排煙口が防煙垂直壁の外部に位置し、
プラットホームA端排煙管と第1排煙ファンとの間に第5排煙エアバルブが設けられ、プラットホームB端排煙管と第2排煙ファンとの間に第6排煙エアバルブが設けられる。
【0011】
さらに、前記送風システムは、駅舎A端給気ダクト、駅舎B端給気ダクトを含み、
前記駅舎A端給気ダクトおよび駅舎B端給気ダクトが駅舎の公共エリアの両端に配置され、
駅舎A端給気ダクトの一端が第1送風ファンと接続され、他端がアトリウムの内部まで延在し、
駅舎B端給気ダクトの一端が第2送風ファンと接続され、他端がアトリウムの内部まで延在し、
駅舎A端給気ダクトには、複数の駅舎A端給気口およびアトリウムA端給気口が等間隔で設けられ、駅舎B端給気ダクトには、複数の駅舎B端給気口およびアトリウムB端給気口が等間隔で設けられ、
各駅舎A端給気口、アトリウムA端給気口、駅舎B端給気口およびアトリウムB端給気口には給気口用電動エアバルブが取り付けられ、これにより、給気口用電動エアバルブは、同じ位置に取り付けられる給気口の開閉を個別に制御できる。
【0012】
さらに、第1送風ファンの他端が第1給気エアバルブおよび第1給気ブースと順次接続され、第2送風ファンの他端が第2給気エアバルブおよび第2給気ブースと順次接続され、駅舎A端給気ダクトと第1送風ファンとの間に第3給気エアバルブが設けられ、駅舎B端給気ダクトと第2送風ファンとの間に第4給気エアバルブが設けられる。
【0013】
さらに、前記送風システムは、プラットホームA端給気ダクト、プラットホームB端給気ダクト、第5給気エアバルブおよび第6給気エアバルブをさらに含み、
前記プラットホームA端給気ダクト、プラットホームB端給気ダクトがプラットホームの公共エリアの両端に配置され、
前記プラットホームA端給気ダクトの一端が第1送風ファンと接続され、他端がアトリウムの外部まで延在し、
前記プラットホームB端給気ダクトの一端が第2送風ファンと接続され、他端がアトリウムの外部まで延在し、
プラットホームA端給気ダクトには、複数のプラットホームA端給気口が等間隔で設けられ、プラットホームB端給気ダクトには、複数のプラットホームB端給気口が等間隔で設けられ、プラットホームA端給気口およびプラットホームB端給気口が防煙垂直壁の外部に位置し、
プラットホームA端給気ダクトと第1送風ファンとの間に第5給気エアバルブが設けられ、プラットホームB端給気ダクトと第2送風ファンとの間に第6給気エアバルブが設けられる。
【0014】
さらに、前記除熱システムは、プラットホームの公共エリアの両端に配置されるプラットホームA端除熱システム用排煙管、およびプラットホームB端除熱システム用排煙管を含み、
前記プラットホームA端除熱システム用排煙管の一端が第1除熱ファンと接続され、他端がアトリウムの外部まで延在し、
前記プラットホームB端除熱システム用排煙管の一端が第2除熱ファンと接続され、他端がアトリウムの外部まで延在し、
プラットホームA端除熱システム用排煙管には、除熱システムの第1排煙口が設けられ、プラットホームB端除熱システム用排煙管には、除熱システムの第2排煙口が設けられ、除熱システムの第1排煙口および除熱システムの第2排煙口が防煙垂直壁の外部に位置し、
第1除熱ファンの他端が第1除熱エアバルブおよび第1除熱ブースと順次接続され、第2除熱ファンの他端が第2除熱エアバルブおよび第2除熱ブースと順次接続され、プラットホームA端除熱システム用排煙管と第1除熱ファンとの間に第3除熱エアバルブが設けられ、プラットホームB端除熱システム用排煙管と第2除熱ファンとの間に第4除熱エアバルブが設けられる。
【0015】
さらに、前記第3排煙エアバルブと第1排煙ファンとの間、および、第5排煙エアバルブと第1排煙ファンとの間に第1サイレンサーが設けられ、
第4排煙エアバルブと第2排煙ファンとの間、および、第6排煙エアバルブと第2排煙ファンとの間に第2サイレンサーが設けられ、
第3給気エアバルブと第1送風ファンとの間、および、第5給気エアバルブと第1送風ファンとの間に第3サイレンサーが設けられ、
第4給気エアバルブと第2送風ファンとの間、および、第6給気エアバルブと第2送風ファンとの間に第4サイレンサーが設けられ、
第3除熱エアバルブと第1除熱ファンとの間に第5サイレンサーが設けられ、第4除熱エアバルブと第2除熱ファンとの間に第6サイレンサーが設けられる。
【0016】
アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムによる方法であって、
プラットホームの公共エリアで火災が発生した場合、
S1:プラットホームの公共エリアで火災が発生すると、第1排煙ファンおよび第2排煙ファンを作動させ、第1排煙エアバルブ、第2排煙エアバルブ、第5排煙エアバルブ、第6排煙エアバルブを開け、第3排煙エアバルブ、第4排煙エアバルブを閉じ、駅舎A端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムA端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口にある排煙口用電動エアバルブが元の状態のままなので、第1排煙ファンおよび第2排煙ファンの両方がプラットホームの公共エリアの煙を排出するステップと、
S2:第1除熱ファン、第2除熱ファンを作動させ、第1除熱エアバルブ、第2除熱エアバルブ、第3除熱エアバルブおよび第4除熱エアバルブを開け、除熱システムの第1排煙口、除熱システムの第2排煙口を介してプラットホームの公共エリアの煙を排出するステップと、
S3:第1送風ファン、第2送風ファンを作動させ、第1給気エアバルブ、第2給気エアバルブ、第3給気エアバルブ、第4給気エアバルブを開け、第5給気エアバルブ、第6給気エアバルブを閉じ、駅舎A端給気口にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムA端給気口にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口にある給気口用電動エアバルブを開け、これにより、第1送風ファン、第2送風ファンが駅舎の公共エリアおよびアトリウムに空気を供給するステップと、
S4:プラットホームの公共エリアの煙がエスカレーターの乗降口から駅舎の公共エリアに広がることを防止するように、エスカレーターのエアカーテンを作動させるステップとを含み、
駅舎の公共エリアで火災が発生した場合、
S1:駅舎の公共エリアで火災が発生すると、第1排煙ファンおよび第2排煙ファンを作動させ、第1排煙エアバルブ、第2排煙エアバルブ、第3排煙エアバルブ、第4排煙エアバルブを開け、第5排煙エアバルブ、第6排煙エアバルブを閉じ、駅舎A端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口にある排煙口用電動エアバルブを開け、アトリウムA端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口にある排煙口用電動エアバルブを閉じ、これにより、第1排煙ファンおよび第2排煙ファンが、駅舎の公共エリアのアトリウム以外のエリアのみに対して、煙を排出するステップと、
S2:第1除熱ファン、第2除熱ファンの作動を停止し、第1除熱エアバルブ、第2除熱エアバルブ、第3除熱エアバルブおよび第4除熱エアバルブを閉じるステップと、
S3:第1送風ファン、第2送風ファンを作動させ、第1給気エアバルブ、第2給気エアバルブ、第3給気エアバルブ、第4給気エアバルブを開けて、第5給気エアバルブ、第6給気エアバルブを閉じ、駅舎A端給気口にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口にある給気口用電動エアバルブを閉じ、アトリウムA端給気口にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口にある給気口用電動エアバルブを開け、これにより、第1送風ファン、第2送風ファンがアトリウムに空気を供給するステップと、
S4:駅舎の煙がエスカレーターの乗降口からプラットホームの公共エリアに広がることを防止するように、エスカレーターのエアカーテンを作動させるステップとを含み、
アトリウムで火災が発生した場合、
S1:アトリウムで火災が発生すると、第1排煙ファンおよび第2排煙ファンを作動させ、第1排煙エアバルブ、第2排煙エアバルブ、第3排煙エアバルブ、第4排煙エアバルブを開け、第5排煙エアバルブ、第6排煙エアバルブを閉じ、駅舎A端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口にある排煙口用電動エアバルブを閉じ、アトリウムA端排煙口にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口にある排煙口用電動エアバルブを開け、これにより、第1排煙ファンおよび第2排煙ファンが、駅舎の公共エリアのアトリウムエリアのみに対して、煙を排出するステップと、
S2:第1除熱ファン、第2除熱ファンの作動を停止し、第1除熱エアバルブ、第2除熱エアバルブ、第3除熱エアバルブおよび第4除熱エアバルブを閉じるステップと、
S3:第1送風ファン、第2送風ファンを作動させ、第1給気エアバルブ、第2給気エアバルブ、第3給気エアバルブ、第4給気エアバルブを開け、第5給気エアバルブ、第6給気エアバルブを閉じ、駅舎A端給気口にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口にある給気口用電動エアバルブを開け、アトリウムA端給気口にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口にある給気口用電動エアバルブを閉じ、これにより、第1送風ファンおよび第2送風ファンが、駅舎の公共エリアのアトリウム以外のエリアに空気を供給するステップとを含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施例で採用される上記の少なくとも1つの技術的解決手段は、以下の有益な効果を達成することができる。
第1に、本発明は、アトリウム式の駅に適した火災用換気・排煙システムおよび方法を提案する。該システムは、駅舎の公共エリアのアトリウム周辺の防火シャッターを廃止し、火災時の連動設備の数を減らし、システムの信頼性を向上させ、駅舎の換気・排煙システムとアトリウムの換気・排煙システムを合併して設置し、駅舎とアトリウムの給気口と排煙口に独立したエアバルブを設置して、各給気口と排煙口の開閉を個別に制御することにより、駅舎、プラットホーム、アトリウムなどのさまざまな位置で火災が発生すると、防煙と排煙のニーズを満たすことができる。
【0018】
第2に、アトリウムと駅舎の公共エリアは、排煙管と空気供給管のセットを共有しており、排煙口および給気口用エアバルブの開閉を制御することにより、換気・排煙システムを制御して、アトリウムエリアと駅舎の公共エリアのアトリウム以外のエリアに対して、排煙/空気供給を行う。該解決手段は、火災時の換気や排煙のニーズを満たすだけでなく、ファンやエアダクトへの投資も削減し、エアダクトが多すぎて合理的に配置するのが難しいという問題も解決する。
【0019】
第3に、エスカレーターの乗降口にエアカーテンを設置することにより、プラットホームから駅舎へ、または、駅舎からプラットホームへの煙の拡散を防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここで説明する添付の図面は、本発明の理解を深めるために使用され、本発明の一部を構成し、本発明の概略的な実施例とその説明は、本発明を説明するために使用され、本発明に対する不当な限定を構成するものではない。添付の図面では、
図1図1は、本発明の実施例における駅舎、プラットホーム、アトリウムの換気・排煙システムの模式図である。
図2図2は、本発明の実施例における駅舎、プラットホーム、およびアトリウム換気・排煙システムのレイアウトの概略図である。
図3図3は、本発明の実施例におけるエスカレーターとエアカーテンのレイアウトの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の目的、技術的解決手段、および利点をより明確にするために、本発明の技術的解決手段を、本発明の具体的な実施例および対応する図面と併せて、以下で明確かつ完全に説明する。明らかに、記載される実施例は、本発明の実施例の一部にすぎず、それらのすべてではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な努力をすることなく得た他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0022】
本発明の各実施例によって提供される技術的解決手段を、添付の図面と併せて以下で詳細に説明する。
【0023】
本発明の実施例によって提供されるアトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムは、駅舎の公共エリア1、プラットホームの公共エリア2、アトリウム3、排煙システム4、送風システム5および除熱システム6を含み、前記プラットホームの公共エリア2が駅舎の公共エリア1の下部に位置し、プラットホームの公共エリア2と駅舎の公共エリア1との間にエスカレーター7が設置され、各エスカレーター7の乗降口に下方向にエアカーテン71が設置され、前記アトリウム3が駅舎の公共エリア1およびプラットホームの公共エリア2の中部を貫通し、前記駅舎の公共エリア1にあるアトリウム3およびプラットホームの公共エリア2にあるアトリウム3の周りに防煙垂直壁8が設けられ、前記駅舎の公共エリア1、アトリウム3およびプラットホームの公共エリア2に排煙システム4および送風システム5が取り付けられ、駅舎の公共エリア1およびアトリウム3が排煙システム4および送風システム5の分岐を共有し、プラットホームの公共エリア2に除熱システム6が取り付けられる。
【0024】
好ましくは、前記排煙システム4は、駅舎A端排煙管419、駅舎B端排煙管420を含み、前記駅舎A端排煙管419および駅舎B端排煙管420がそれぞれ駅舎の公共エリア1の両端に配置され、
前記駅舎A端排煙管419の一端が第1排煙ファン405と接続され、他端がアトリウム3の内部まで延在し、
駅舎B端排煙管420の一端が第2排煙ファン406と接続され、他端がアトリウム3の内部まで延在し、
駅舎A端排煙管419には、複数の駅舎A端排煙口413およびアトリウムA端排煙口417が設けられ、
駅舎B端排煙管420には、複数の駅舎B端排煙口414およびアトリウムB端排煙口418が設けられ、
アトリウムA端排煙口417、アトリウムB端排煙口418が防煙垂直壁8の内部に位置し、駅舎A端排煙口413、駅舎B端排煙口414が防煙垂直壁8の外部に位置し、
各駅舎A端排煙口413、アトリウムA端排煙口417、駅舎B端排煙口414およびアトリウムB端排煙口418の内部に排煙口用電動エアバルブが取り付けられ、これにより、排煙口用電動エアバルブは、同じ位置に取り付けられる排煙口の開閉を個別に制御できる。
【0025】
好ましくは、第1排煙ファン405の他端は、第1排煙エアバルブ403および第1排煙ブース401と順次接続され、第2排煙ファン406の他端は、第2排煙エアバルブ404および第2排煙ブース402と順次接続され、駅舎A端排煙管419と第1排煙ファン405との間に第3排煙エアバルブ409が設けられ、駅舎B端排煙管420と第2排煙ファン406との間に第4排煙エアバルブ410が設けられる。
【0026】
好ましくは、前記排煙システム4は、プラットホームA端排煙管421、プラットホームB端排煙管422、第5排煙エアバルブ411および第6排煙エアバルブ412をさらに含み、
前記プラットホームA端排煙管421、プラットホームB端排煙管422がプラットホームの公共エリア2の両端に配置され、
前記プラットホームA端排煙管421の一端が第1排煙ファン405と接続され、他端がアトリウム3の外部まで延在し、
前記プラットホームB端排煙管422の一端が第2排煙ファン406と接続され、他端がアトリウム3の外部まで延在し、
プラットホームA端排煙管421には、複数のプラットホームA端排煙口415が等間隔で設けられ、プラットホームB端排煙管422には、複数のプラットホームB端排煙口416が等間隔で設けられ、プラットホームA端排煙口415およびプラットホームB端排煙口416に排煙用電動エアバルブが設けられていなく、これにより、プラットホームA端排煙口415およびプラットホームB端排煙口416が常時開放され、プラットホームA端排煙口415およびプラットホームB端排煙口416が防煙垂直壁8の外部に位置し、
プラットホームA端排煙管421と第1排煙ファン405との間に第5排煙エアバルブ411が設けられ、プラットホームB端排煙管422と第2排煙ファン406との間に第6排煙エアバルブ412が設けられる。
【0027】
好ましくは、前記送風システム5は、駅舎A端給気ダクト519、駅舎B端給気ダクト520を含み、
前記駅舎A端給気ダクト519および駅舎B端給気ダクト520が駅舎の公共エリア1の両端に配置され、
駅舎A端給気ダクト519の一端が第1送風ファン505と接続され、他端がアトリウム3の内部まで延在し、
駅舎B端給気ダクト520の一端が第2送風ファン506と接続され、他端がアトリウム3の内部まで延在し、
駅舎A端給気ダクト519に複数の駅舎A端給気口513およびアトリウムA端給気口517が等間隔で設けられ、駅舎B端給気ダクト520に複数の駅舎B端給気口514およびアトリウムB端給気口518が等間隔で設けられ、
各駅舎A端給気口513、アトリウムA端給気口517、駅舎B端給気口514およびアトリウムB端給気口518に給気口用電動エアバルブが取り付けられ、これにより、給気口用電動エアバルブは、同じ位置に取り付けられる給気口の開閉を個別に制御できる。
【0028】
好ましくは、第1送風ファン505の他端は、第1給気エアバルブ503および第1給気ブース501と順次接続され、第2送風ファン506の他端は、第2給気エアバルブ504および第2給気ブース502と順次接続され、駅舎A端給気ダクト519と第1送風ファン505との間に第3給気エアバルブ509が設けられ、駅舎B端給気ダクト520と第2送風ファン506との間に第4給気エアバルブ510が設けられる。
【0029】
好ましくは、前記送風システム5は、プラットホームA端給気ダクト521、プラットホームB端給気ダクト522、第5給気エアバルブ511および第6給気エアバルブ512をさらに含み、
前記プラットホームA端給気ダクト521、プラットホームB端給気ダクト522がプラットホームの公共エリア2の両端に配置され、
前記プラットホームA端給気ダクト521の一端が第1送風ファン505と接続され、他端がアトリウム3の外部まで延在し、
前記プラットホームB端給気ダクト522の一端が第2送風ファン506と接続され、他端がアトリウム3の外部まで延在し、
プラットホームA端給気ダクト521には、複数のプラットホームA端給気口515が等間隔で設けられ、プラットホームB端給気ダクト522には、複数のプラットホームB端給気口516が等間隔で設けられ、プラットホームA端給気口515およびプラットホームB端給気口516が防煙垂直壁8の外部に位置し、
プラットホームA端給気ダクト521と第1送風ファン505との間に第5給気エアバルブ511が設けられ、プラットホームB端給気ダクト522と第2送風ファン506との間に第6給気エアバルブ512が設けられる。
【0030】
好ましくは、前記除熱システム6は、プラットホームA端除熱システム用排煙管613、プラットホームB端除熱システム用排煙管614を含み、前記プラットホームA端除熱システム用排煙管613、プラットホームB端除熱システム用排煙管614がプラットホームの公共エリア2の両端に配置され、
前記プラットホームA端除熱システム用排煙管613の一端が第1除熱ファン605と接続され、他端がアトリウム3の外部まで延在し、
前記プラットホームB端除熱システム用排煙管614の一端が第2除熱ファン606と接続され、他端がアトリウム3の外部まで延在し、
プラットホームA端除熱システム用排煙管613に除熱システムの第1排煙口611が設けられ、プラットホームB端除熱システム用排煙管614に除熱システムの第2排煙口612が設けられ、除熱システムの第1排煙口611および除熱システムの第2排煙口612が防煙垂直壁8の外部に位置し、
第1除熱ファン605の他端が第1除熱エアバルブ603および第1除熱ブース601と順次接続され、第2除熱ファン606の他端が第2除熱エアバルブ604および第2除熱ブース602と順次接続され、プラットホームA端除熱システム用排煙管613と第1除熱ファン605との間に第3除熱エアバルブ609が設けられ、プラットホームB端除熱システム用排煙管614と第2除熱ファン606との間に第4除熱エアバルブ610が設けられる。
【0031】
好ましくは、前記第3排煙エアバルブ409と第1排煙ファン405との間、および第5排煙エアバルブ411と第1排煙ファン405との間に第1サイレンサー407が設けられ、
第4排煙エアバルブ410と第2排煙ファン406との間、および、第6排煙エアバルブ412と第2排煙ファン406との間に第2サイレンサー408が設けられ、
第3給気エアバルブ509と第1送風ファン505との間、および、第5給気エアバルブ511と第1送風ファン505との間に第3サイレンサー507が設けられ、
第4給気エアバルブ510と第2送風ファン506との間、および、第6給気エアバルブ512と第2送風ファン506との間に第4サイレンサー508が設けられ、
第3除熱エアバルブ609と第1除熱ファン605との間に第5サイレンサー607が設けられ、第4除熱エアバルブ610と第2除熱ファン606との間に第6サイレンサー608が設けられる。
【0032】
除熱システム6は、通常、列車が駅に停車するときに発生する熱を除去するために使用され、火災の場合には排煙を補助するために使用される。
【0033】
アトリウム式地下鉄駅の火災用換気・排煙システムの使用方法は、以下のステップを含む。
プラットホームの公共エリア2で火災が発生した場合、
S1:プラットホームの公共エリア2で火災が発生すると、第1排煙ファン405および第2排煙ファン406を作動させ、第1排煙エアバルブ403、第2排煙エアバルブ404、第5排煙エアバルブ411、第6排煙エアバルブ412を開け、第3排煙エアバルブ409、第4排煙エアバルブ410を閉じ、駅舎A端排煙口413にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口414にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムA端排煙口417にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口418にある排煙口用電動エアバルブが元の状態のままなので、第1排煙ファン405および第2排煙ファン406の両方がプラットホームの公共エリア2の煙を排出する。
S2:第1除熱ファン605、第2除熱ファン606を作動させ、第1除熱エアバルブ603、第2除熱エアバルブ604、第3除熱エアバルブ609および第4除熱エアバルブ610を開けて、除熱システムの第1排煙口611、除熱システムの第2排煙口612を介してプラットホームの公共エリア2の煙を排出する。
S3:第1送風ファン505、第2送風ファン506を作動させ、第1給気エアバルブ503、第2給気エアバルブ504、第3給気エアバルブ509、第4給気エアバルブ510を開け、第5給気エアバルブ511、第6給気エアバルブ512を閉じ、駅舎A端給気口513にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口514にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムA端給気口517にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口518にある給気口用電動エアバルブを開け、これにより、第1送風ファン505、第2送風ファン506が駅舎の公共エリア1およびアトリウム3に空気を供給する。
S4:プラットホームの公共エリア2の煙がエスカレーター7の乗降口から駅舎の公共エリア1に広がることを防止するように、エスカレーター7のエアカーテン71を作動させる。
駅舎の公共エリア1で火災が発生した場合、
S1:駅舎の公共エリア1で火災が発生すると、第1排煙ファン405および第2排煙ファン406を作動させ、第1排煙エアバルブ403、第2排煙エアバルブ404、第3排煙エアバルブ409、第4排煙エアバルブ410を開け、第5排煙エアバルブ411、第6排煙エアバルブ412を閉じ、駅舎A端排煙口413にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口414にある排煙口用電動エアバルブを開け、アトリウムA端排煙口417にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口418にある排煙口用電動エアバルブを閉じ、これにより、第1排煙ファン405および第2排煙ファン406が、駅舎の公共エリア1のアトリウム3以外のエリアのみに対して、煙を排出する。
S2:第1除熱ファン605、第2除熱ファン606の作動を停止し、第1除熱エアバルブ603、第2除熱エアバルブ604、第3除熱エアバルブ609および第4除熱エアバルブ610を閉じる。
S3:第1送風ファン505、第2送風ファン506を作動させ、第1給気エアバルブ503、第2給気エアバルブ504、第3給気エアバルブ509、第4給気エアバルブ510を開けて、第5給気エアバルブ511、第6給気エアバルブ512を閉じ、駅舎A端給気口513にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口514にある給気口用電動エアバルブを閉じ、アトリウムA端給気口517にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口518にある給気口用電動エアバルブを開け、これにより、第1送風ファン505、第2送風ファン506がアトリウム3に空気を供給する。
S4:駅舎の煙がエスカレーター7の乗降口からプラットホームの公共エリア2に広がることを防止するように、エスカレーター7のエアカーテン71を作動させる。
アトリウム3で火災が発生した場合、
S1:アトリウム3で火災が発生すると、第1排煙ファン405および第2排煙ファン406を作動させ、第1排煙エアバルブ403、第2排煙エアバルブ404、第3排煙エアバルブ409、第4排煙エアバルブ410を開け、第5排煙エアバルブ411、第6排煙エアバルブ412を閉じ、駅舎A端排煙口413にある排煙口用電動エアバルブ、駅舎B端排煙口414にある排煙口用電動エアバルブを閉じ、アトリウムA端排煙口417にある排煙口用電動エアバルブ、アトリウムB端排煙口418にある排煙口用電動エアバルブを開け、これにより、第1排煙ファン405および第2排煙ファン406が駅舎の公共エリア1のアトリウム3のエリアのみに対して、煙を排出する。
S2:第1除熱ファン605、第2除熱ファン606の作動を停止し、第1除熱エアバルブ603、第2除熱エアバルブ604、第3除熱エアバルブ609および第4除熱エアバルブ610を閉じる。
S3:第1送風ファン505、第2送風ファン506を作動させ、第1給気エアバルブ503、第2給気エアバルブ504、第3給気エアバルブ509、第4給気エアバルブ510を開け、第5給気エアバルブ511、第6給気エアバルブ512を閉じ、駅舎A端給気口513にある給気口用電動エアバルブ、駅舎B端給気口514にある給気口用電動エアバルブを開け、アトリウムA端給気口517にある給気口用電動エアバルブ、アトリウムB端給気口518にある給気口用電動エアバルブを閉じ、これにより、第1送風ファン505および第2送風ファン506が、駅舎の公共エリア1のアトリウム3以外のエリアに空気を供給する。
【0034】
上記の説明は、本発明の単なる実施例であり、本発明を限定することを意図するものではない。当業者にとっては、本発明は、種々の変形、変更が可能である。本発明の精神と原理の範囲内でなされたいかなる修正、均等置換、改良なども、本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0035】
1 駅舎の公共エリア、
2 プラットホームの公共エリア、
3 アトリウム、
401 第1排煙ブース、
402 第2排煙ブース、
403 第1排煙エアバルブ、
404 第2排煙エアバルブ、
405 第1排煙ファン、
406 第2排煙ファン、
407 第1サイレンサー、
408 第2サイレンサー、
409 第3排煙エアバルブ、
410 第4排煙エアバルブ、
411 第5排煙エアバルブ、
412 第6排煙エアバルブ、
413 駅舎A端排煙口、
414 駅舎B端排煙口、
415 プラットホームA端排煙口、
416 プラットホームB端排煙口、
417 アトリウムA端排煙口、
418 アトリウムB端排煙口、
419 駅舎A端排煙管、
420 駅舎B端排煙管、
421 プラットホームA端排煙管、
422 プラットホームB端排煙管、
501 第1給気ブース、
502 第2給気ブース、
503 第1給気エアバルブ、
504 第2給気エアバルブ、
505 第1送風ファン、
506 第2送風ファン、
507 第3サイレンサー、
508 第4サイレンサー、
509 第3給気エアバルブ、
510 第4給気エアバルブ、
511 第5給気エアバルブ、
512 第6給気エアバルブ、
513 駅舎A端給気口、
514 駅舎B端給気口、
515 プラットホームA端給気口、
516 プラットホームB端給気口、
517 アトリウムA端給気口、
518 アトリウムB端給気口、
519 駅舎A端給気ダクト、
520 駅舎B端給気ダクト、
521 プラットホームA端給気ダクト、
522 プラットホームB端給気ダクト、
601 第1除熱ブース、
602 第2除熱ブース、
603 第1除熱エアバルブ、
604 第2除熱エアバルブ、
605 第1除熱ファン、
606第2除熱ファン、
607 第5サイレンサー、
608 第6サイレンサー、
609 第3除熱エアバルブ、
610 第4除熱エアバルブ、
611 除熱システムの第1排煙口、
612 除熱システムの第2排煙口、
613 プラットホームA端除熱システム用排煙管、
614 プラットホームB端除熱システム用排煙管、
7 エスカレーター、
71 エアカーテン、
8 防煙垂直壁。
図1
図2
図3