IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 江島 皓榮の特許一覧

<>
  • 特開-走行車両風圧利用発電機 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082730
(43)【公開日】2023-06-15
(54)【発明の名称】走行車両風圧利用発電機
(51)【国際特許分類】
   F03D 9/43 20160101AFI20230608BHJP
【FI】
F03D9/43
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021196601
(22)【出願日】2021-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】719004843
【氏名又は名称】江島 皓榮
(72)【発明者】
【氏名】江島 皓榮
【テーマコード(参考)】
3H178
【Fターム(参考)】
3H178AA03
3H178AA36
3H178AA43
3H178BB31
3H178CC01
3H178DD26Z
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高速道路や線路の脇に設置することにより、電車やトラック等の車両が通過する際の風を利用して発電する風力発電機を提供する。
【解決手段】高速道路や線路1の脇に並列的に小型の風車のブレード部分2を設置し、電車やトラックの車両3が通過する際に自然発生する風を利用し発電する。特に、カバー等4でトンネル状に閉塞した環境下では、風の逃げ道が少ないため、出口を求める風が、開口部・通風口に集中し、個々の風力発電機をより強く回転させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、(1)高速道路や線路の脇に並列的に小型の(2)風力発電機のブレード部分を設置し、(3)列車やトラックが通過する際に自然発生する風を利用し発電する。例えば、特急列車が通過する際には、長い車両が高速で通過するため、一定期間、通過する傍で風が発生する。特に、(4)カバー等でトンネル状に閉塞した環境下では、風の逃げ道が少ないため、出口を求める風が、開口部・通風口に集中し、風力発電機をより強く回転させる。以上のようなことを特徴とする走行車両風圧利用発電機である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行中の車両から発生する風圧を風力発電機によりエネルギーとして回生する装置である。
【背景技術】
【0002】
世界的に脱炭素の流れがトレンドとなる中、クリーンエネルギーへの期待が高まっている。
【0003】
クリーンエネルギーの代表的なものとして、ソーラー発電、風力発電、水力発電等があり、原則として、それぞれが天候の影響を受ける発電装置である。影響を受ける天候の要素は風や日照等、それぞれに違いがあり、クリーンエネルギーのベストミックスが望まれる。
【0004】
移動手段として乗員当たりのエネルギー効率の高い乗り物は、従来電車とされてきたが、新型コロナウイルスの影響により多くの鉄道会社は乗客の減少に直面しており経営状況が悪化傾向にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする課題は、クリーンエネルギーの一種である風力発電は、風力を電力に変換するものであり、日々の気象状況下における平均的な風速により発電量が上下するため、発電量が不安定であり、風が吹かない日は殆ど発電が出来ない点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(1)高速道路や線路の脇に並列的に小型の(2)風力発電機のブレード部分を設置し、(3)列車やトラックが通過する際に自然発生する風を利用し発電する。例えば、特急列車が通過する際には、長い車両が高速で通過するため、一定期間、通過する傍で風が発生する。特に、(4)カバー等でトンネル状に閉塞した環境下では、風の逃げ道が少ないため、出口を求める風が、開口部・通風口に集中し、個々の風力発電機をより強く回転させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、高速道路や高速の列車が通過するすぐ側面に、風力発電装置のブレード部分を並列的に設置することにより、自然の風力に加え、既にある輸送インフラである鉄道や高速道路で恒常的・義務的に運行される車両から発生する風力をエネルギーとして回生することができる。
【0008】
一日に一定時間毎に定期的に車両が通過することから、自然に発生する風力に加え、車両から定期的に発生する強い風力により、風力発電機が強制的に回転し、1日に、複数回必ず発電が行われ、発電量が安定的に増加する。
発電装置の設置コストが、通常のものと変わらない代わりに、人工的、強制的に発電量が増えることから、投資回収期間が短くなり、風力発電による利益も増加することになる。
【0009】
鉄道会社や道路管理会社が、この発明により風力発電機の設置を行えば、得られる電力収入から、運行コストやインフラの維持費が賄える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の仕様を解説したものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、(1)高速道路や鉄道の線路脇や橋脚脇等に(2)小型の風力発電機のブレード部分を並列的に設置し、(3)列車や自動車が通過する際に発生する風圧を利用して発電を行う。その際に、上部を(4)カバー等でトンネル状に閉塞する等すれば、ブレード部分にかかる風圧が更に増し、発電量が増加することになる。本発明は、以上のような構造である。
【符号の説明】
【0012】
1 道路や線路
2 風車のブレード部分
3 電車やトラック等の車両
4 カバー等
5 支柱等
図1