IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ピーナッツ・クラブの特許一覧

<>
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図1
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図2
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図3
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図4
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図5
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図6
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図7
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図8
  • 特開-オンラインクレーンゲームシステム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082734
(43)【公開日】2023-06-15
(54)【発明の名称】オンラインクレーンゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20230608BHJP
   A63F 13/30 20140101ALI20230608BHJP
   A63F 13/655 20140101ALI20230608BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20230608BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20230608BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
A63F13/30
A63F13/655
A63F13/80 Z
A63F13/792
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021196605
(22)【出願日】2021-12-03
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】594175283
【氏名又は名称】株式会社ピーナッツ・クラブ
(74)【代理人】
【識別番号】100101409
【弁理士】
【氏名又は名称】葛西 泰二
(74)【代理人】
【識別番号】100175662
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英明
(74)【代理人】
【氏名又は名称】葛西 さやか
(72)【発明者】
【氏名】前田 泰裕
(57)【要約】
【課題】 ユーザーに対して景品を獲得する楽しみをより深く体験させることができるオンラインクレーンゲームシステムを提供する。
【解決手段】 サーバー装置23では、プレイ管理部232が、ユーザー端末10から、1回のプレイに必要なプレイ料金に相当するプレイポイントの課金を受け付け、クレーンゲームのプレイを開始する。又、プレイ管理部232が、クレーンゲーム機の遊戯領域内が撮影された映像データをユーザー端末10に送信する一方で、クレーンゲームのプレイ中に、クレーンゲーム機への操作を、ユーザー端末10から、通信ネットワークNを介して受け付け、クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得されたか否かを判定する。又、サーバー装置23では、期待売上に対して、景品の原価が50%以上100%以下に設定されている。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが、通信ネットワークを介してクレーンゲームをプレイ可能に構成されたオンラインクレーンゲームシステムであって、
クレーンゲーム機と、
前記クレーンゲーム機の遊戯領域内を撮影するための撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された映像データをユーザー端末に送信するための送信手段と、
前記ユーザー端末から、1回のプレイに必要なプレイ料金に相当するプレイポイントの課金を受け付け、前記クレーンゲームのプレイを開始するための開始手段と、
前記クレーンゲームのプレイ中に、前記クレーンゲーム機への操作を、前記ユーザー端末から、前記通信ネットワークを介して受け付ける操作受付手段と、
前記クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得されたか否かを判定する判定手段とを備え、
前記プレイ料金に前記景品の獲得までにかかる回数を乗じて得られる、景品獲得までの期待売上に対して、前記景品の原価が50%以上100%以下に設定されている、オンラインクレーンゲームシステム。
【請求項2】
更に、前記ユーザー端末から、前記クレーンゲームのプレイにおいて獲得された景品の発送を受け付ける発送受付手段と、
前記発送受付手段が発送を受け付けたことに伴い、前記ユーザー端末に対する配送料の課金処理を行う配送料処理手段とを備える、請求項1記載のオンラインクレーンゲームシステム。
【請求項3】
前記クレーンゲームのプレイの回数に対する、景品が獲得できた回数を示す獲得頻度を前記ユーザー端末に提示する提示手段を備える、請求項1又は請求項2記載のオンラインクレーンゲームシステム。
【請求項4】
前記クレーンゲームのプレイ中の映像を取得するプレイ映像取得手段と、
前記クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得された場合、前記映像のなかから前記景品が獲得された獲得シーンを保存する獲得シーン保存手段と、
前記ユーザー端末に対して前記獲得シーンを提示する獲得シーン提示手段とを備える、請求項1から請求項3のいずれかに記載のオンラインクレーンゲームシステム。
【請求項5】
前記クレーンゲーム機において、少なくとも、
アームの強さが最大の設定、
アームの水平方向に動く可動範囲が最大の設定、及び、
アームの動く高さが最大の設定、
のいずれかの設定が実行されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載のオンラインクレーンゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はオンラインクレーンゲームシステムに関し、特に通信ネットワークを介してクレーンゲームをプレイ可能に構成されたオンラインクレーンゲームシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、クレーンゲーム機を、ネットワークを介して離れた場所で操作して遊技を行わせるオンラインクレーンサービスを提供する技術が知られている。例えば、特許文献1では、クレーンゲーム機の遊技領域をビデオカメラで撮影し、このビデオカメラの映像データをゲーム場端末からインターネット等のネットワークを介して遊技者端末の端末モニタに伝送することが提案されている。又、特許文献1では、その際、遊技者端末からゲーム場端末のクレーンゲーム機で遊技するための操作信号を、ネットワークを介してゲーム場端末に伝送することが開示されている。より具体的には、遊技者が遊技者端末を操作して、遊技者端末からゲーム場端末に操作信号を、ネットワークを介して伝送し、ゲーム場端末が、遊技者端末から伝送されてくる操作信号に従ってクレーンゲーム機を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-202107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、通常クレーンゲームのサービスにおいて、景品原価は、その景品を取得するまでのプレイ料金の期待売上(すなわち、1回のプレイ料金×取得までの期待回数;「景品獲得期待値」ともいう)の20%~30%(「ペイアウト率」ともいう)くらいに設定しているところが一般的である。
【0005】
このため、ペイアウト率30%の場合であって原価600円の景品の場合、景品獲得期待値は、2000円(200円/プレイ×10回)で、原価900円の景品の場合、3000円(200円/プレイ×15回)といった設定がなされる。
【0006】
この設定に基づき、景品位置などが調整されるため、1回や2回では景品が獲得できないこともしばしばであり、「クレーンゲームは景品が取れない」だとか、「クレーンゲームは結局割高」といったイメージを抱かれがちである。ましてや、特許文献1のようなオンラインクレーンゲームにおいては、実機を操作せずネットワーク越しにゲームを行うため、本当に景品が獲得できるのか不安になるユーザーも少なからず存在する。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザーに対して景品を獲得する楽しみをより深く体験させることができるオンラインクレーンゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、 ユーザーが、通信ネットワークを介してクレーンゲームをプレイ可能に構成されたオンラインクレーンゲームシステムであって、クレーンゲーム機と、クレーンゲーム機の遊戯領域内を撮影するための撮影手段と、撮影手段により撮影された映像データをユーザー端末に送信するための送信手段と、ユーザー端末から、1回のプレイに必要なプレイ料金に相当するプレイポイントの課金を受け付け、クレーンゲームのプレイを開始するための開始手段と、クレーンゲームのプレイ中に、クレーンゲーム機への操作を、ユーザー端末から、通信ネットワークを介して受け付ける操作受付手段と、クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得されたか否かを判定する判定手段とを備え、プレイ料金に景品の獲得までにかかる回数を乗じて得られる、景品獲得までの期待売上に対して、景品の原価が50%以上100%以下に設定されているものである。
【0009】
このように構成すると、ユーザーが比較的安価に景品を獲得することが期待できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、更に、ユーザー端末から、クレーンゲームのプレイにおいて獲得された景品の発送を受け付ける発送受付手段と、発送受付手段が発送を受け付けたことに伴い、ユーザー端末に対する配送料の課金処理を行う配送料処理手段とを備えるものである。
【0011】
このように構成すると、景品の配送料をユーザーから徴収することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、クレーンゲームのプレイの回数に対する、景品が獲得できた回数を示す獲得頻度をユーザー端末に提示する提示手段を備える、請求項1又は請求項2記載のオンラインクレーンゲームシステム。
【0013】
このように構成すると、ユーザーに対してどの程度景品が獲得できているかの情報を提示することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、クレーンゲームのプレイ中の映像を取得するプレイ映像取得手段と、クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得された場合、映像のなかから景品が獲得された獲得シーンを保存する獲得シーン保存手段と、ユーザー端末に対して獲得シーンを提示する獲得シーン提示手段とを備えるものである。
【0015】
このように構成すると、ユーザーに景品の獲得シーンを提示することができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、クレーンゲーム機において、少なくとも、アームの強さが最大の設定、アームの水平方向に動く可動範囲が最大の設定、及び、アームの動く高さが最大の設定、のいずれかの設定が実行されているものである。
【0017】
このように構成すると、プレイ中に景品を獲得しやすくなる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、ユーザーが比較的安価に景品を獲得することが期待できるので、ユーザーに対して景品を獲得する楽しみをより深く体験させることができる。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、景品の配送料をユーザーから徴収することができるので、ペイアウト率を高く設定した分の運営側負担を賄うことができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、ユーザーに対してどの程度景品が獲得できているかの情報を提示することができるので、ユーザーが獲得頻度を把握してプレイを楽しむことができる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ユーザーに景品の獲得シーンを提示することができるので、ユーザーに獲得の楽しさを再度体験させることができる。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、プレイ中に景品を獲得しやすくなるので、ユーザーに景品を獲得する楽しみを更に深く体験させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】この発明の第1の実施の形態によるオンラインクレーンゲームシステムの概略的構成を示すシステム構成図である。
図2図1で示したオンラインクレーンゲームシステムを構成するクレーンゲーム機の概略的構成を示す正面図である。
図3図1で示したオンラインクレーンゲームシステムを構成するサーバー装置のサービス機能の一例を示す機能ブロック図である。
図4図1で示したオンラインクレーンゲームシステムを構成するサーバー装置の運営管理機能の一例を示す機能ブロック図である。
図5図3で示したサーバー装置のサービス機能で実装されるクレーンゲームのプレイの流れを示すフローチャートである。
図6図3で示したサーバー装置のサービス機能で実装されるクレーンゲームにおける景品選択画面の一例を示す図である。
図7図3で示したサーバー装置のサービス機能で実装されるクレーンゲームにおけるプレイ画面の一例を示す図である。
図8図4で示したサーバー装置の運営管理機能で実装されるブース管理画面の一例を示す図である。
図9図4で示したサーバー装置に配備される景品管理データベースのデータ項目の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、この発明の第1の実施の形態によるオンラインクレーンゲームシステムの概略的構成を示すシステム構成図である。
【0025】
同図を参照して、オンラインクレーンゲームシステム1は、ユーザーが、通信ネットワークNを介してクレーンゲームをプレイ可能に構成されているものであり、ユーザー端末10と運営側センター20とが通信ネットワークNを介して接続される構成である。
【0026】
ユーザー端末10は、スマートフォンやパーソナルコンピューター(PC)、タブレット端末により実現されるものであり、ネットワーク通信機能を備え、ウェブブラウザやアプリケーションを実行可能に構成されているものである。
【0027】
運営側センター20は、クレーンゲーム機21と、クレーンゲーム機21の遊戯領域内を撮影するための撮影装置(撮影手段、プレイ映像取得手段)22と、オンラインクレーンゲームサービスを提供するサーバー装置23と、クレーンゲーム機21とサーバー装置23との間に配備され、サーバー装置23からの指示に応じてクレーンゲーム機21を操作する機能を有する制御装置24と、サーバー装置23の各種管理機能によって管理を行うための管理者端末25とを備える構成である。
【0028】
(クレーンゲーム機)
図2は、図1で示したクレーンゲーム機の概略的構成を示す正面図である。
【0029】
同図を参照して、クレーンゲーム機21は、筐体221と、筐体221内に設けられ、景品Pを収納するための景品収納部222と、景品収納部222内において、景品を掴むためのアーム223と、アームの動きを操作するための操作盤224と、景品収納部222内に設けられ、景品Pを落とすための景品獲得穴225と、景品獲得穴225と連通しており、落とされた景品Pを取り出すための景品取出口226と、外部とのインタフェースであって、制御装置24と接続される入出力インタフェース227とを備える構成である。
【0030】
アーム223は、上下方向及び筐体の幅方向及び奥行方向に移動可能に構成されている。又、アーム223は、移動指示に従って幅方向及び奥行方向に移動した後、降下指示に応じて降下を開始する。更に、アーム223は、その降下した位置において景品の把持動作(アームを閉じる動作)を行った後、上昇すると共に景品獲得穴225まで奥行方向及び幅方向に移動して景品獲得穴225まで移動し、把持状態を解除する(アームを開く動作)。
【0031】
操作盤224は、ユーザー側からの操作要求に応じて制御装置24から送信される操作信号に基づいてアーム223の動作を制御するが、アーム223を操作するための物理的なボタンが設けられていてもよい。これにより、クレーンゲーム機21の設置場所で直接クレーンゲーム機21を操作することも可能である。
【0032】
上記の一連の動作により、アーム223が景品Pを掴んでいると、景品Pは景品獲得穴225に移送され、その位置で落下される。こうして落下した景品Pは景品取出口226に移動する。
【0033】
尚、1つの筐体で2名のユーザーを接客できるタイプ(2ブース)のクレーンゲーム機21もあるが、以下では説明の便宜上、1つの筐体で1ブースを備えるクレーンゲーム機21について説明する。
【0034】
又、クレーンゲーム機21において、少なくとも、アームの景品を掴む強さが最大の設定、アームの水平方向(幅方向及び奥行方向)に動く可動範囲が最大の設定、及び、アームの動く高さが最大の設定、のいずれかの設定が実行されていてもよい。このように構成すると、プレイ中に景品を獲得しやすくなるので、ユーザーに景品を獲得する楽しみを更に深く体験させることができる。
【0035】
又、入出力インタフェース227に接続される制御装置24は、コンピューターとして動作するのに必要最低限の基幹部品を1枚の回路基板に搭載したシングルボードコンピューターにより実現されていてもよい。又、制御装置24は、サーバー装置23側とは、有線又は無線のLANにより通信可能に接続される。このような構成によると、本来スタンドアローンで稼働するタイプのクレーンゲーム機21であっても、オンラインに対応させることができる。
【0036】
(撮影装置)
撮影装置22は、いわゆるWEBカメラにより構成され、撮影機能及び通信機能を有しており、撮影された映像データをリアルタイムでサーバー装置23に送信する。撮影装置22は、クレーンゲーム機21の景品収納部222を正面、側面及び斜め上(景品獲得穴225付近を撮影)の3か所から撮影できるように、1台のクレーンゲーム機21に対して3台配備される。撮影装置22は、三脚や、1又は複数の関節を有しフレキシブルに可動可能なクランプアーム、カメラスタンド等により撮影位置が固定される。
【0037】
(サーバー装置)
図3は、図1で示したオンラインクレーンゲームシステムを構成するサーバー装置のサービス機能の一例を示す機能ブロック図であり、図4は、図1で示したオンラインクレーンゲームシステムを構成するサーバー装置の運営管理機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0038】
これらの図と適宜図1も併せて参照して、サーバー装置23は、コンピューターにより実現されており、その機能構成として、ユーザーに対してオンラインクレーンゲームサービスを提供するサービス機能231と、運営者に対してオンラインクレーンゲームサービスの運営に用いられる各種機能を提供する運営管理機能250とを備える。
【0039】
(サービス機能)
サービス機能231は、ユーザー端末10上で実行されるウェブブラウザ又は専用アプリ等でアクセス可能なウェブベースのサブシステムとして実装されており、プレイ管理部232、ポイント決済管理部233、プロフィール管理部234、ポイント管理部235、及び、発送依頼管理部236を含む。
【0040】
プレイ管理部232は、通信ネットワークNを介したクレーンゲームのプレイを統括的に管理するものである。プレイ管理部232は、概略的には、1回のプレイに必要なプレイ料金に相当するプレイポイントの課金を受け付け、クレーンゲームのプレイを開始するための開始手段として機能する。又、プレイ管理部232は、撮影装置22から送信される映像データをユーザー端末に配信する送信手段として機能する。又、プレイ管理部232は、クレーンゲームのプレイ中に、クレーンゲーム機21への操作を、ユーザー端末10から、通信ネットワークNを介して受け付ける操作受付手段として機能し、ユーザー端末10からの操作に応じて、クレーンゲーム機21に操作指示を送信する。又、プレイ管理部232は、クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得されたか否かを判定する判定手段としても機能し、景品が獲得された場合、その獲得処理を行う。プレイ管理部232の詳細については後述する。
【0041】
尚、オンラインクレーンゲームサービスは、登録制のサービスとなっており、ユーザーは事前に会員情報を会員データベース151に登録しておく一方で、サービス利用時にはプレイ管理部232が会員データベース151を参照してログイン処理が行われ、ユーザーが識別される。又、ポイント決済管理部233、プロフィール管理部234、ポイント管理部235、及び、発送依頼管理部236が実装する各種機能は、ログインしたユーザーに対してオンラインクレーンゲームサービスのウェブページを通じて提供される。
【0042】
ポイント決済管理部233は、クレーンゲームのプレイに必要なポイントの決済をユーザーから受け付けるものである(「ポイント購入」ともいう)。すなわち、ポイント決済管理部233は、ユーザーの要求に応じて、現金をクレーンゲームのプレイに必要なポイントに変換する、あるいは、別のサービスのポイントをクレーンゲームのプレイに必要なポイントに変換する。ポイント決済管理部233は、購入されたポイントをポイントデータベース152におけるユーザーが保有するポイントに加算すると共に、その履歴をポイント履歴データベース153に記録する。尚、以下では、説明の便宜上、1ポイント=1円の換算レートとするが、これには限られない。別の換算レートを用いてもよい。
【0043】
プロフィール管理部234は、ユーザーのプロフィールを登録、変更する機能を提供するものである。プロフィール管理部234は、ユーザーからの会員登録要求を受け付け、ユーザーのプロフィールを含む会員情報を会員データベース151に記録する。又、ユーザーからプロフィールの変更要求があれば、それに応じて会員データベース151に記録されている会員情報を書き換える。プロフィールに含まれる項目としては、ユーザーID、ニックネーム、氏名、住所、電話番号、性別、サムネイル(自身画像)、ランキング結果、会員ランク等が挙げられる。尚、住所は、景品の発送時の宛先になるものであるが、複数個所を登録できるようになっていてもよい。又、会員情報には、ユーザーIDに紐づけて、パスワード等のログイン時の認証情報が含まれていてもよい。又、プロフィール管理部234は、クレーンゲームのプレイの回数に対する、景品が獲得できた回数を示す獲得頻度をユーザー端末に提示する提示手段として機能する。ユーザーに対してどの程度景品が獲得できているかの情報を提示することができるので、ユーザーが獲得頻度を把握してプレイを楽しむことができる。尚、獲得頻度は、景品のカテゴリやその他の分類によって、分類ごとに記録できるようになっていてもよい。又、獲得頻度は、プロフィールを登録、変更する画面だけでなく、ログインしたときのトップ画面に表示させてもよい。
【0044】
ポイント管理部235は、ユーザー毎のポイントの増減の履歴、及び、ポイント残高を管理するものである。ポイント管理部235は、ポイント購入やボーナスポイント付与等により、ユーザーのポイントが増加した場合、そのユーザーのポイントの増分をポイントデータベース152に反映すると共に、その履歴をポイント履歴データベース153に記録する。又、クレーンゲームのプレイが行われたことにより、ユーザーのポイントが減少した場合、そのユーザーのポイントの減少をポイントデータベース152に反映すると共に、その履歴をポイント履歴データベース153に記録する。尚、ポイント管理部235は、そのポイント増減の種別と、そのポイント増減が発生した増減理由とを、ポイントの増減と共に記録してもよい。又、プレイが増減理由となる場合、増減理由には、プレイを行ったブース番号と選択した景品名(景品名には景品IDが含まれてもよい。以下、同様)が含まれていてもよい。
【0045】
発送依頼管理部236は、ユーザー端末からの要求に応じて、クレーンゲームのプレイにおいて獲得された景品の発送の受け付け(発送受付手段)及び発送状況の提示を行う。具体的には、発送依頼管理部236は、ユーザー側からの要求に応じて、獲得景品履歴データベース154を参照し、ユーザーが獲得した景品の一覧を作成する。この一覧には、景品獲得日時、景品名や、荷物追跡番号、発送状況等が含まれる。発送状況には、更に詳細情報が紐づけられていてもよく、詳細情報には、例えば、ブース番号、獲得景品画像及び獲得シーンが含まれていてもよい。このように構成すると、ユーザーにとって、獲得した景品のイメージがしやすい詳細情報となる。尚、獲得シーンの詳細については後述する。ユーザーは、景品の一覧を参照し、所望する景品の発送を依頼したり、状況を確認したりすることができる。又、発送依頼管理部236は、景品の発送を受け付けたことに伴い、ユーザー端末10に対する配送料の課金処理を行う配送料処理手段として機能する。このように構成する効果については後述する。
【0046】
(クレーンゲームのプレイの流れ)
図5は、図3で示したサーバー装置のサービス機能で実装されるクレーンゲームのプレイの流れを示すフローチャートであり、図6は、図3で示したサーバー装置のサービス機能で実装されるクレーンゲームにおける景品選択画面の一例を示す図であり、図7は、図3で示したサーバー装置のサービス機能で実装されるクレーンゲームにおけるプレイ画面の一例を示す図である。
【0047】
これらの図と共に図1及び図3を参照して、クレーンゲームのプレイの流れを説明する。尚、ここでは、説明の便宜上、ユーザーは既にユーザー登録を済ませているものとする。又、ユーザー端末10には、オンラインクレーンゲームに参加するためのアプリがインストールされているものとする。
【0048】
ユーザー端末10から、オンラインクレーンゲームのウェブページへのアクセスがあると、プレイ管理部232がログイン処理を行う(S11)。具体的には、プレイ管理部232は、ユーザー端末10から送信されるユーザーIDとパスワードとを、会員データベース151と照合しログイン時の認証処理を実行する。認証処理に成功すると、ユーザーはログイン状態になりユーザー端末10では景品選択画面P1に移行する。
【0049】
プレイ管理部232は、景品選択画面P1に表示するためのデータをユーザー端末10に対して送信する(S12)。景品選択画面P1は、プレイによって獲得できる景品を表した景品画像171と、景品に関連する情報を表示する説明枠172と、その景品について他のユーザーがプレイしているかどうかを示す状況アイコン173と、そのブースについての運営側の各種通知を示すブースタグ174とを含む。
【0050】
景品画像171は、クレーンゲーム機21の周囲に配備された3台の撮影装置22のいずれかから送信される映像データに基づいて作成されてもよいし、予め準備されているものが用いられてもよい。プレイ管理部232において、クレーンゲーム機21の周囲に配備された3台の撮影装置22のいずれかから送信される映像データに基づいて作成される場合、静止画像が作成されてもよいし、画質を落としたり、コマを間引いたり、一定時間でクリップした動画が作成されてもよい。
【0051】
説明枠172に表示される情報の項目としては、景品名と、ブース番号と、そのブースにおけるクレーンゲームをプレイするのに必要なポイント数と、そのブース(筐体)に入っているユーザーの人数と、ブース名及びブースタイプとが含まれる。又、状況アイコン173は、プレイ人数が0の時は表示されない。
【0052】
ブースタグ174で通知される内容としては、そのブースでイベントが行われている「イベント中」や、そのブースの景品の残りがわずかであることを示す「残りわずか」などがある。
【0053】
ユーザー端末10の景品選択動作を受け付けると、プレイ管理部232は、景品選択動作に応じたブースのプレイ画面P2に表示するためのデータをユーザー端末10に対して送信する(S13)。プレイ画面P2は、撮影装置22から送信される映像データを表示する表示領域181と、プレイに関する情報を表示する第1情報枠182及び第2情報枠183と、プレイを開始するための開始ボタン184と、プレイを終了するための終了ボタン185と、アームを移動させるための第1ボタン187a及び第2ボタン187bと、撮影装置22を切り替えるためのカメラ切替ボタン188と、運営側に問い合わせを行うための問合せボタン189とを含む。
【0054】
第1情報枠182には、そのブースで1プレイに必要なポイントと、残りプレイ回数とが表示される。又、第2情報枠183には、ユーザーが保有している合計ポイント数と、そのブースを選択して、プレイ開始を予約しているユーザーの人数を示すエントリー数と、プレイ開始の予約はしていないが、そのブースを選択して閲覧しているユーザーの人数を示す観客数とを含む。
【0055】
ユーザー端末10において、他にプレイ開始を予約していない状態(エントリー数:0)で、開始ボタン184が押下されると、ユーザー端末10からサーバー装置23のプレイ管理部232に対して開始要求が送信される。
【0056】
プレイ管理部232は、これに応じて、その景品に設定されているプレイポイントの課金処理を行う(S14)。具体的には、プレイ管理部232は、ポイントデータベース152を参照し、プレイ内容に応じたポイントをユーザーが保有するポイントから減少させると共に、その履歴をポイント履歴データベース153に記録する。ポイント課金処理が完了すると、プレイ管理部232は、制御装置24を介してクレーンゲーム機21を動作可能状態にする一方で、ユーザー端末10からのクレーンゲーム機21の操作要求を受け付ける。
【0057】
ユーザー端末10から送信される操作要求に応じてゲームが進行する(S15)。より具体的には、ユーザー端末10から第1ボタン187a及び第2ボタン187bに応じた操作要求がサーバー装置23のプレイ管理部232に対して送信される。サーバー装置23は、ユーザー端末10からの操作要求に基づき、アームの操作指示を制御装置24に送信する。次に、制御装置24では、操作指示に応じて、アームの動作を行うための操作信号をクレーンゲーム機21に送信する。第1ボタン187aがオンのとき、アームは幅方向に移動する。第1ボタン187aがオフになった後、第2ボタン187bがオンになるとアームは奥行方向に移動する。第2ボタン187bがオフになるとアームは降下を始める。このように、ユーザー端末10からの操作要求に応じて、クレーンゲーム機21においてアームが動作する。又、このときカメラ切替ボタン188を押すと、クレーンゲーム機21の周囲に配備された3台の撮影装置22を順次切り替えることができる。尚、カメラ切替ボタン188は、順次切り替えではなく、正面、側面及び斜め上を直接切り替えられるように構成されていてもかまわない。
【0058】
尚、プレイ管理部232は、プレイを行っているユーザーと、予約ユーザーと、閲覧ユーザーとの間で、映像データの配信の優先度やタイミングを変更してもよい。例えば、プレイ管理部232は、プレイを行っているユーザーと、1番目の予約ユーザーに対しては、配信を最大の優先度又はリアルタイムで行い、2番名以降の予約ユーザーと閲覧ユーザーとには、配信を低い優先度又はタイミングをずらして行ってもよい。これにより、多数のユーザーの同時接続時のサーバー装置23の負荷を軽減することができる。
【0059】
以上のような一連の流れにより景品が獲得されると、プレイ管理部232は、景品獲得処理を行う(S16)。具体的には、プレイ管理部232は、ユーザーが獲得した景品を特定する景品特定情報を獲得景品履歴データベース154に記録する。尚、この景品特定情報には、ユーザーIDと紐づけて、景品獲得日時、景品名、景品を獲得したクレーンゲーム機のブース番号、獲得景品画像及び獲得シーン等が含まれていてもよい。
【0060】
獲得シーンについて補足しておくと以下の通りである。プレイ管理部232は、クレーンゲームのプレイにおいて景品が獲得された場合、映像のなかから景品が獲得された獲得シーンを保存する(獲得シーン保存手段)。獲得シーンは、上述の通り、発送依頼管理部236が景品の一覧に付随して提示する詳細情報に含まれる。すなわち、発送依頼管理部236、ユーザー端末10に対して獲得シーンを提示する獲得シーン提示手段として機能する。これにより、ユーザーに景品の獲得シーンを提示することができるので、ユーザーに獲得の楽しさを再度体験させることができる。
【0061】
以上によりクレーンゲームの1回のプレイは終了する。
【0062】
尚、プレイ中に不具合や不明な点があれば問合せボタン189により運営側にメッセージを送信することができる。
【0063】
(運営管理機能)
再び図4を参照して、運営管理機能250は、管理者端末上で実行されるウェブブラウザ又は専用アプリ等でアクセス可能なウェブベースのサブシステムとして実装されており、売上管理部251、ポイント管理部252、ブース管理部253、ランキング管理部257、及び、システム設定管理部259を含む。
【0064】
売上管理部251は、日別の売上金額や購入ポイント、付与ポイント、消費ポイント、景品原価、粗利、ペイアウトを確認できる管理機能を提供する。この管理機能では、検索条件として、日付範囲を指定することも可能である。又、プレイ回数やプレイ人数も併せて表示することができ、運営者において計画から実行へ移す為の指標が一目で把握できるようになっている。又、所定期間における会員増加数も表示する事により、広告などの効果測定にも活用することができる。又、売上管理部251は、1回のプレイに必要なプレイ料金に相当するプレイポイントを決定する決定機能も提供する。この決定機能の詳細については、後述する。
【0065】
ポイント管理部252は、ポイントデータベース152及びポイント履歴データベース153を参照することで、全ユーザーのポイントの増減や、ポイント残高を参照することができる。又、ポイント管理部252は、運営側からユーザーに対して付与する運営付与ポイントを設定することができる。例えば、ポイント管理部252は、ログインしたユーザーに対して自動的に付与されるログインボーナスのポイント値を設定できる。又、ポイント管理部252は、イベントが開催されているブースでプレイしたユーザーに対して付与するイベントポイントのポイント値を設定できる。更に、ポイント管理部252は、特段の理由があれば1人又は複数のユーザーに対して補填ポイントを付与することができ、そのポイント値を設定することができる。又、ポイント管理部252は、運営付与ポイントと購入ポイントとのそれぞれについて、失効期限を設定することもできる。更に、ポイント管理部252は、ポイント決済管理部233を通じて購入される購入ポイントに上乗せポイントを設定し、お得感を演出することも可能である。
【0066】
ブース管理部253は、ブース稼動状況の確認等を行う機能を提供する。ブース管理部253の機能の詳細については後述する。又、ブース管理部253は、所望のブースに対して「残りわずか」のブースタグを設定することもできる。これにより図6で示した景品選択画面P1において、そのブースに「残りわずか」のブースタグ174が表示される。更に、ブース管理部253は、所望のブースに対して、プレイ可能なユーザーを限定することができる。これにより、補填ブースや特別招待ユーザー専用ブースの設定が可能となる。
【0067】
ランキング管理部257は、獲得数ランキングイベントの設定及び管理を行うものである。ランキング管理部257は、所定の期間開催されるイベントで獲得数が集計される1又は複数のブースを設定できる。ブースに対してイベントが設定されると、図6で示した景品選択画面P1において、そのブースに「イベント中」のブースタグ174が表示される。ランキング管理部257は、集計された獲得数に応じてユーザーのランキングを決定する。ランキング管理部257は、決定したランキングを、会員データベース151の該当するユーザーの会員情報に書き込む。
【0068】
システム設定管理部259は、システムで選択的に設定できる項目について、設定を行うものである。システム設定管理部259で設定できる項目としては、例えば、通知用メールアドレス、スパムドメインリスト、ログインボーナスポイント、新規登録ボーナスポイント、購入ポイント失効日数、付与ポイント失効日数等が挙げられる。
【0069】
(ブース管理画面)
図8は、図4で示したサーバー装置の運営管理機能で実装されるブース管理画面の一例を示す図である。
【0070】
ブース管理部253によるブース管理において提供されるブース管理画面P3は、各ブースの稼働状況が行及び列に配列され一覧で表示されており、それぞれのブースの稼働状況としては、ブース番号191と、稼働状況インジケーター192と、そのブースの景品となっている景品名193と、情報枠194とを含む。
【0071】
ブース管理画面P3では、状況を確認する優先度が高いブースの稼働状況程、画面上方の行に表示されるように設定されている。尚、同じ行においてはより左の列に、より優先度が高いブースの稼働状況を表示してもよい。優先度が高いブースの稼働状況とは、例えば、問い合わせを受けていたり、連続プレイの回数が多いものである。
【0072】
稼働状況インジケーター192には、状況に応じた色が設定される。例えば、連続プレイの回数に基づいて、色を指定することができ、1回目:青(稼動確認)、2~9回目:紺(様子見)(同図では無地)、10~14回目:紫(警戒)(同図では濃い網掛け)、15~19回目:赤(運営補助)、20回以上:黒(獲得済みと推定される)といった設定を行うことができる。これにより連続プレイ回数の状況が一目で把握しやすくなる。連続プレイ回数が大きくなると、ユーザーのプレイに対する満足度が低下するので、この稼働状況に応じてオペレーターによる介入を検討できる。又、問い合わせ対応中のブースは、オレンジ色(同図では斜線)に設定してもよい。又、メンテナンス中のブースは、灰色(同図では薄い網掛け)に設定してもよい。
【0073】
情報枠194は、稼働状況と、その状況における経過時間、連続プレイ回数、プレイ中のユーザーのユーザーID及びポイント残高を含む。
【0074】
(プレイポイントの決定)
図9は、図4で示したサーバー装置に配備される景品管理データベースのデータ項目の一例を示す図である。
【0075】
同図を参照して、まず、景品管理データベース155のデータ項目について説明すると以下の通りである。景品管理データベース155は、ブースID、筐体名、景品名、原価、期待値(景品獲得期待値)、P/O(ペイアウト率)、回数(期待回数)、ポイント(プレイポイント)の項目を含む。
【0076】
売上管理部251は、景品名で特定される景品の原価に基づき、プレイポイントを設定することができる。まず上述のとおり前提として、その景品を取得するまでのプレイ料金の期待値、すなわち、景品獲得期待値は、1回のプレイ料金×取得までの期待回数で求められる。売上管理部251は、景品獲得期待値に対して、景品の原価が50%以上100%以下となるよう景品獲得期待値を計算する。ここでは、ペイアウト率50%として、原価÷ペイアウト率により景品獲得期待値を計算している。原価600円である場合は、景品獲得期待値は1200円と求められる。ここで、取得までの期待回数を2回と設定すると、1回のプレイ料金に相当するポイントは、600ポイントとなる。この計算では、ペイアウト率50%、期待回数2回を初期設定としてもよい。ペイアウト率は50%~100%の範囲で、期待回数は1~9回の範囲で、初期設定又は手動設定により任意に設定できるようになっていることが好ましい。このような設定によれば、ユーザーは比較的安価に景品を獲得することができる。又、期待回数を1、2回に設定しておけば、1、2回のプレイでユーザーが景品を獲得することができる。これにより、ユーザーに対して景品を獲得する楽しみをより深く体験させることができる。
【0077】
しかしながら、これに限られず上記の範囲以外の値に設定できるようになっていてもよい。又、原価に基づかないで、プレイポイントを設定してもかまわない。
【0078】
又、上述の通り、サーバー装置23において発送依頼管理部236は、ユーザー端末10に対する景品の配送料の課金処理を行う配送料処理手段として機能する。このように構成したのは、ペイアウト率を高く設定し、ユーザーの景品の原価負担を軽減した分、運営側負担が増大するためである。つまり、景品の配送料をユーザーから徴収することで、ペイアウト率を高く設定した分の運営側負担を賄うことができる。
【0079】
(変形例)
尚、上記の実施の形態では、特定の機能が実装されたオンラインクレーンゲームシステムについて説明したが、これに限られない。例えば、獲得頻度をユーザー端末に提示する提示手段は実装されていなくてもよい。又、ユーザー端末に対して獲得シーンを提示する獲得シーン提示手段は実装されていなくてもよい。
【0080】
又、上記の実施の形態では、オンラインクレーンゲームシステムにおいてサーバー装置が1台の構成であったが、これに限られない。複数のサーバー装置によって各種の機能が実現されていてもよい。
【0081】
更に、上記の実施の形態では運営側センターにおいて管理者端末を備える構成であったが、管理者端末は運営側センターとは物理的に離れた拠点に設けられていても構わない。又、運営側センターにサーバー装置及びクレーンゲーム機が配備される構成であったが、これに限られずサーバー装置及びクレーンゲーム機は別々の拠点に配備されていてもよい。
【0082】
更に、上記の実施の形態では、クレーンゲーム機が特定の構成を備えるものであったが、これに限られない。例えば、クレーンゲーム機は、筐体の左右で2ブース備えているものであってもよい。
【0083】
更に、上記の実施の形態では、撮影装置が所定の構成であることについて説明したが、これに限られない。例えば、撮影装置は、WEBカメラにより構成していたが、クレーンゲーム機に実装されているものであってもよい。又、撮影装置は、撮影された映像データをリアルタイムでサーバー装置に送信する構成であったが、所定の時間間隔で静止画を送るように構成されていてもかまわない。更に、撮影装置は、1台のクレーンゲーム機に対して、3台であったが、1台であってもよいし、2台であってもよいし、4台以上であってもかまわない。更に、撮影位置の固定方法は、従来知られている任意の方法を採用するこができる。
【0084】
更に、上記の実施の形態では、プレイ管理部のログイン処理において、パスワードを用いた認証を行うことを説明したが、これに限られない。ログイン処理では、ワンタイムパスワードや生体認証、携帯電話を用いた2段階認証などの認証方式が用いられてもよい。
【0085】
更に、上記の実施の形態では、配送料はユーザーが負担することについて説明したが、これに限られない。配送料の全部をユーザーが負担してもよいし、配送料の一部をユーザーが負担し、残りの部分を運営側が負担してもよい。
【符号の説明】
【0086】
1…オンラインクレーンゲームシステム
10…ユーザー端末
20…運営側センター
21…クレーンゲーム機
22…撮影装置
23…サーバー装置
24…制御装置
25…管理者端末
232…プレイ管理部
233…ポイント決済管理部
234…プロフィール管理部
235…ポイント管理部
236…発送依頼管理部
251…売上管理部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9