(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082878
(43)【公開日】2023-06-15
(54)【発明の名称】ゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステム、プログラム、方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230608BHJP
H04N 21/266 20110101ALI20230608BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04N21/266
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021196861
(22)【出願日】2021-12-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年9月30日 ウェブサイト 「https://prograpark.com/」、「https://apps.apple.com/jp/app/prograpark/id1576653195」、「https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bandai.prograpark」、及び「https://www.microsoft.com/ja-jp/p/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%af/9pk724sm720s?rtc=1&activetab=pivot:overviewtab」における公開 〔刊行物等〕 令和3年12月1日 ウェブサイト 「https://coeteco.jp/articles/11505」における公開
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】豊田 淳
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA22
5C164SC01P
5C164SC11S
5C164YA08
5C164YA11
5L049BB25
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステム等を提供すること。
【解決手段】ユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、ユーザ種別記憶手段、ゲーム作成手段及び画面提示手段を制御するための制御手段と、を含み、制御手段は、ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、画面提示手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を提示することを可能とし、決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、画面提示手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示することを可能とする、システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、
前記ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、
前記ユーザ種別記憶手段、前記ゲーム作成手段及び前記画面提示手段を制御するための制御手段と、
を含み、前記制御手段は、
前記ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を提示することを可能とし、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示することを可能とする、
システム。
【請求項2】
更に、ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段を含み、
前記制御手段は、前記代価支払検出手段によって検出された第1ユーザ種別のユーザにより支払われた代価を示す情報に基づいて決定される期間中、当該ユーザに対して、第1説明動画種別以外の説明動画の提示を可能とする、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ユーザ種別記憶手段において、所定の代価支払い条件を満たさないユーザのユーザ識別情報に対して第1ユーザ種別が対応付けられ、所定の代価支払い条件を満たすユーザのユーザ識別情報に対して第2ユーザ種別が対応付けられて記憶され、
前記制御手段は、前記代価支払検出手段によって検出された第1ユーザ種別のユーザによって支払われた代価を示す情報に基づいて、前記ユーザ種別記憶手段における、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第2ユーザ種別に変更する、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ユーザ種別記憶手段において、前記代価支払検出手段によって所定期間以上の期間のための代価の支払いを示す情報を検出したユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第3ユーザ種別に変更し、
前記制御手段は、前記決定されたユーザの種別が第3ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1、第2及び第3の説明動画種別の説明動画の提示を可能とする、
請求項2又は3に記載のシステム。
【請求項5】
前記画面提示手段は、ホーム画面、ゲームプログラム作成画面、及び説明動画画面を提示し、
前記制御手段は、前記画面提示手段によって提示される画面を、ホーム画面及びゲームプログラム作成画面から説明動画画面に遷移させることを可能とする、
請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記画面提示手段は、説明動画種別ごとに異なる態様で説明動画を提示する、請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記画面提示手段は、第1ユーザ種別のユーザに対して、第1説明動画種別の説明動画を第1態様にて提示し、第2説明動画種別の説明動画を第2態様にて提示する、
請求項1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記画面提示手段は、第2ユーザ種別のユーザに対して、第1及び第2説明動画種別の説明動画を第1態様にて提示する、請求項1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御手段は、
第1ユーザ種別のユーザによる第2説明動画種別の説明動画の選択に基づいて、当該ユーザの種別を第2ユーザ種別へ変更するための変更条件を提示手段を用いて提示し、
前記ユーザによる操作に基づいて当該ユーザが第2ユーザ種別への変更条件を満たしたか否かを判定し、
前記変更条件を満たしたと判定された場合には、前記ユーザ種別記憶手段において前記ユーザの識別情報に対応付けられる種別を第2ユーザ種別へ変更する、
請求項1~8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記画面提示手段は、ゲームプログラム作成画面内において、説明動画画面を提示する、請求項1~9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
説明動画は、ゲームプログラム作成の実演動画を含み、
前記制御手段は、前記画面提示手段によって説明動画の提示中に、ゲームプログラム作成画面においてユーザに対してゲームプログラム作成画面を提示し、ユーザによるゲームプログラム作成のための操作を受け付ける、
請求項1~10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段、及び
前記ゲーム作成手段においてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、
として機能させ、前記画面提示手段は、
前記記憶されたユーザの識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別である場合、第1説明動画種別の説明動画を提示し、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別である場合、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示する、
プログラム。
【請求項13】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するための方法であって、コンピュータに、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶段階と、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成段階と、
前記ゲーム作成段階でゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する説明動画提示段階と、
を実行させ、
前記説明動画提示段階は、
前記記憶されたユーザの識別情報に基づいてユーザ種別を決定する段階と、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別である場合、第1説明動画種別の説明動画を提示する段階と、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別である場合、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示する段階と、
を含む、方法。
【請求項14】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、
前記ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画を送信する説明動画送信手段と、
前記ユーザ種別記憶手段、前記ゲーム作成手段及び前記説明動画送信手段を制御するための制御手段と、
を含み、前記制御手段は、
前記ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を送信し、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を送信する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステム、プログラム、方法及び情報処理装置に関するものであり、特にゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示するための機能を備えるシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の急速な社会のIT化にともない、プログラミング技能習熟の必要性が高まっている。ゲームプログラムを作成する際に、簡単な操作でゲームを作成することを可能とする、簡易ゲーム作成装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記システムでは、簡単な操作でアドベンチャーゲームを作成することは可能となったとしても、プログラミングに対する知識が乏しい者がどのようにプログラムを作成すればよいかを学習、習熟させることは難しい。プログラミングについての知識を有しなくともゲームの作成が可能となるから、むしろプログラミング技能の習熟を妨げる可能性がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示するための機能を備えるシステム等を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の一態様としてのシステムは、ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、前記ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、前記ユーザ種別記憶手段、前記ゲーム作成手段及び前記画面提示手段を制御するための制御手段と、を含み、前記制御手段は、前記ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を提示することを可能とし、前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示することを可能とする。
【0007】
2.更に、1項のシステムにおいて、ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段を含み、前記制御手段は、前記代価支払検出手段によって検出された第1ユーザ種別のユーザにより支払われた代価を示す情報に基づいて決定される期間中、当該ユーザに対して、第1説明動画種別以外の説明動画の提示を可能としてもよい。
【0008】
3.2項に記載のシステムにおいて、前記ユーザ種別記憶手段において、所定の代価支払い条件を満たさないユーザのユーザ識別情報に対して第1ユーザ種別が対応付けられ、所定の代価支払い条件を満たすユーザのユーザ識別情報に対して第2ユーザ種別が対応付けられて記憶され、前記制御手段は、前記代価支払検出手段によって検出された第1ユーザ種別のユーザによって支払われた代価を示す情報に基づいて、前記ユーザ種別記憶手段における、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第2ユーザ種別に変更するようにしてもよい。
【0009】
4.2項又は3項に記載のシステムにおいて、前記制御手段は、前記ユーザ種別記憶手段において、前記代価支払検出手段によって所定期間以上の期間のための代価の支払いを示す情報を検出したユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第3ユーザ種別に変更し、前記制御手段は、前記決定されたユーザの種別が第3ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1、第2及び第3の説明動画種別の説明動画の提示を可能とすることもできる。
【0010】
5.1項から4項のいずれかのシステムにおいて、前記画面提示手段は、ホーム画面、ゲームプログラム作成画面、及び説明動画画面を提示し、前記制御手段は、前記画面提示手段によって提示される画面を、ホーム画面及びゲームプログラム作成画面から説明動画画面に遷移させることを可能としてもよい。
【0011】
6.1~5項のいずれかのシステムにおいて、前記画面提示手段は、説明動画種別ごとに異なる態様で説明動画を提示してもよい。
【0012】
7.1~6項のいずれかのシステムにおいて、前記画面提示手段は、第1ユーザ種別のユーザに対して、第1説明動画種別の説明動画を第1態様にて提示し、第2説明動画種別の説明動画を第2態様にて提示するようにすることもできる。
【0013】
8.1~7項のいずれかのシステムにおいて、前記画面提示手段は、第2ユーザ種別のユーザに対して、第1及び第2説明動画種別の説明動画を第1態様にて提示してもよい。
【0014】
9.1~8項のいずれかのシステムにおいて、前記制御手段は、第1ユーザ種別のユーザによる第2説明動画種別の説明動画の選択に基づいて、当該ユーザの種別を第2ユーザ種別へ変更するための変更条件を提示手段を用いて提示し、前記ユーザによる操作に基づいて当該ユーザが第2ユーザ種別への変更条件を満たしたか否かを判定し、前記変更条件を満たしたと判定された場合には、前記ユーザ種別記憶手段において前記ユーザの識別情報に対応付けられる種別を第2ユーザ種別へ変更してもよい。
【0015】
10.1~9項のいずれかのシステムにおいて、前記画面提示手段は、ゲームプログラム作成画面内において、説明動画画面を提示することもできる。
【0016】
11.1~10項のいずれかのシステムにおいて、説明動画は、ゲームプログラム作成の実演動画を含み、前記制御手段は、前記画面提示手段によって説明動画の提示中に、ゲームプログラム作成画面においてユーザに対してゲームプログラム作成画面を提示し、ユーザによるゲームプログラム作成のための操作を受け付けてもよい。
【0017】
12.本発明の一態様としてのプログラムは、ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段、ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段、及び前記ゲーム作成手段においてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、として機能させ、前記画面提示手段は、前記記憶されたユーザの識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別である場合、第1説明動画種別の説明動画を提示し、前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別である場合、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示する。
【0018】
13.本発明の一態様としての方法は、ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するための方法であって、コンピュータに、ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶段階と、ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成段階と、前記ゲーム作成段階でゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する説明動画提示段階と、を実行させ、前記説明動画提示段階は、前記記憶されたユーザの識別情報に基づいてユーザ種別を決定する段階と、前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別である場合、第1説明動画種別の説明動画を提示する段階と、前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別である場合、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示する段階と、を含む。
【0019】
14.本発明の一態様としての情報処理装置は、ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、前記ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画を送信する説明動画送信手段と、前記ユーザ種別記憶手段、前記ゲーム作成手段及び前記説明動画送信手段を制御するための制御手段と、を含み、前記制御手段は、前記ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を送信し、前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を送信する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示し、より効果的にプログラミング技能を習熟させることが可能なサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るシステムのハードウェア構成図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るシステムの機能ブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るアプリのホーム画面の一例である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るアプリのゲームプログラム作成画面の一例である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るアプリのゲームプログラム画面の別の一例である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るアプリの説明動画画面の一例である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るアプリの説明動画再生画面の一例である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るアプリ画面の一例である。
【
図10】本発明の一実施形態に係るアプリの課金手続画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステム1について説明する。本明細書においては、説明の便宜上、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細な説明や実質的に同一の構成についての重複説明を省略する場合がある。
【0023】
図1は本発明の一実施形態によるシステム1の全体構成の一例を示す。
図1に示すように、システム1は、複数のユーザ端末10及びサーバ20を備える。ユーザ端末10及びサーバ20は、インターネットなどのネットワーク2に接続され、互いに通信可能である。本システムを用いることにより、ユーザに対してゲームプログラムを作成するためのサービスを提供することが可能となる。
【0024】
図2は本発明の一実施形態によるユーザ端末10及びサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末10は、プロセッサ11、表示装置12、入力装置13、記憶装置14及び通信装置15を備えるコンピュータである。これらの各構成装置はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。本実施形態において、ユーザ端末10は情報処理装置であり、ここではデスクトップパソコンである。ユーザ端末10は、上記の構成を備えるものであれば、タブレット型コンピュータ、タッチパッド、スマートフォン等の接触型入力装置を備える情報処理装置やノートパソコン等の情報処理装置とすることができる。
【0025】
サーバ20もまた同様に、プロセッサ21、表示装置22、入力装置23、記憶装置24及び通信装置25を備えるコンピュータである。これらの各構成装置はバス26によって接続される。なお、バス26と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。本実施形態においてサーバ20はコンピュータによって実現されるがその他の情報処理装置とすることができる。
【0026】
プロセッサ11及び21は、ユーザ端末10及びサーバ20全体の動作をそれぞれ制御するものであり、例えばCPUである。なお、プロセッサ11、21としては、MPU等の電子回路が用いられてもよい。プロセッサ11、21は、記憶装置14、24に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。
【0027】
表示装置(ディスプレイ)12、22は、プロセッサ11、21の制御に従って、アプリケーション画面などをユーザ端末10のユーザないしサーバ20のユーザに表示する。好ましくは液晶ディスプレイであるが、有機ELを用いたディスプレイやプラズマディスプレイ等であってもよい。
【0028】
入力装置13、23は、ユーザ端末10及びサーバ20に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル又はタッチパッドである。ユーザ端末10が入力装置13としてタッチパネルを備え、タッチパネルは表示装置12としても機能し、表示装置12と入力装置13は一体となった構造とすることもできる。サーバ20はコンピュータであるため、入力装置としてキーボード及びマウスを備え、表示装置として液晶ディスプレイを備えるものとする。
【0029】
記憶装置14及び24は、メインメモリ、バッファメモリ及びストレージを含み、揮発性メモリであるRAM及び不揮発性メモリであるeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリを用いた記憶装置及び磁気記憶装置等の一般的なスマートフォン及びコンピュータが備える記憶装置である。記憶装置14及び24は、外部メモリを含むこともできる。例えば記憶装置14は、アプリケーションを記憶し、記憶装置24はサーバ用アプリケーションを記憶する。アプリケーションは、アプリケーションを実行するためのプログラム及び該プログラム実行時に参照する各種データを含む。
【0030】
通信装置15、25は、ネットワーク2(
図2においては省略)を介して他の装置との間でデータの授受を行うことができる。例えば通信装置15、25は、移動体通信や無線LAN等の無線通信を行い、ネットワーク2へ接続する。ユーザ端末10は通信装置15を用いることで、ネットワークを介してサーバ20と通信を行う。通信装置15、25は、イーサネット(登録商標)ケーブル等を用いた有線通信を行ってもよい。
【0031】
図3は本発明の一実施形態によるユーザ端末10及びサーバ20の機能ブロック図の一例を示す。ユーザ端末10は、ユーザ端末制御手段101、表示手段102、入力手段103、記憶手段104及び通信手段105を備え、サーバ20は、サーバ制御手段201、表示手段202、入力手段203、記憶手段204、通信手段205、ユーザ種別記憶手段206、ゲーム作成手段207、ゲーム実行手段208、画面提示手段209及び代価支払検出手段210を備える。
【0032】
本実施形態においては、プロセッサ11及び21がプログラムを実行することによりこれらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14及び24に記憶されているプログラムである。このように、各種機能がプログラムを読み込むことにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していてもよい。各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってこれらの機能を実現してもよい。
【0033】
ユーザ端末10のユーザ端末制御手段101は、本実施形態のアプリケーションによる機能を実行するにあたっての制御処理を行う。アプリケーションは本実施形態を実現するために用意された専用のアプリケーションであってもよいし、汎用ブラウザのような他の目的にも使用されるアプリケーションであってもよい。表示手段102は、アプリケーションの機能を制御するためのアプリ画面を表示し、アプリケーションの機能やユーザ入力に応じたアプリ画面を表示する。アプリケーションをブラウザとした場合にはブラウザ画面である。ユーザ端末10はアプリケーションを介してサーバ20と通信を行い、ユーザにサービスを提供する。
【0034】
入力手段103は、ユーザ端末10のユーザからの入力を受け付ける。記憶手段104はユーザ端末10によって実行される情報処理に必要な情報を格納し、例えば、サーバ20から受信されるデータ等を記憶してもよい。通信手段105はネットワーク2を介してサーバ20の通信手段205と通信することができる。
【0035】
サーバ20のサーバ制御手段201は、ユーザ種別記憶手段206、ゲーム作成手段207、ゲーム実行手段208、画面提示手段209及び代価支払検出手段210等を制御して、ユーザ端末10において実行されるアプリケーションのためのサーバ20において実行されるべき処理を行う。表示手段202は、必要に応じてサーバ管理者のための管理画面を表示装置22に表示する。入力手段203は、サーバ20の管理者等のユーザからのユーザ入力を受け付ける。通信手段205はネットワーク2を介してユーザ端末10の通信手段105と通信を行うことができる。
【0036】
記憶手段204は、サーバ20によって実行される情報処理に必要な情報を格納する。例えば、ゲーム作成手段207で作成され、ゲーム実行手段208で実行するゲームプログラムやそのデータ及び画面提示手段209がユーザ端末10へ送信するために使用する画面データや説明動画データ等が格納される。
【0037】
ユーザ種別記憶手段206は、ユーザのユーザ識別情報にユーザ種別を対応付けて記憶する。ゲーム作成手段207は、ユーザ端末10の入力手段103を用いて入力され、通信手段205を介して受信したユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成し、記憶手段204に格納する。ゲーム実行手段208は、ゲーム作成手段207によって作成されたゲームプログラムを、ユーザ入力に基づいて記憶手段204から読み出して実行する。画面提示手段209は、本サービスのアプリ画面をユーザ端末10において提示する機能を有する。例えば、記憶手段204に記憶されたデータに基づいて、ゲームプログラムを作成するための画面データや、ゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画データを含む画面データ等を生成して、ユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10において提示する。
【0038】
サーバ制御手段201は更に、ユーザ種別記憶手段206を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、決定されたユーザ種別に基づいて、画面提示手段209を用いてユーザに説明動画を提示する。本実施形態においては、ユーザ識別情報に対応付けられたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、第1説明動画種別の説明動画を提示することを可能とし、第2ユーザ種別であるユーザに対して、第1及び第2の説明動画種別の説明動画を提示することを可能とする。更に、第3ユーザ種別を定義し、第3ユーザ種別であるユーザに対して、第1~第3説明動画種別の説明動画を提示することを可能としてもよい。更に多くのユーザ種別を用いることも可能である。
【0039】
代価支払検出手段210は、ユーザによる代価の支払いを検出する。例えば、ユーザが外部の決済サーバを介して本システムのサービスのための所定の代価支払処理を完了すると、決済サーバからユーザ識別情報と対応付けられた代価支払完了情報が通信手段205を介して受信される。代価支払検出手段210が代価支払完了情報を検出すると、ユーザ種別記憶手段206は、このユーザ種別情報に対応付けられたユーザ種別を変更する。
【0040】
決済サーバは、例えば、クレジットカードを用いたオンライン決済サービスを提供するサーバや、銀行振り込みが行われると振り込みが行われたことを示す情報を送信する銀行システム内のサーバであってもよい。また、決済サーバは、システム1に含まれるサーバの一部であってもよい。
【0041】
本実施形態においては、ユーザ種別は代価の支払いを示す情報に基づいて決定されるものとする。ユーザ種別記憶手段206において、所定の代価支払い条件を満たさないユーザのユーザ識別情報に対して第1ユーザ種別が対応付けられ、所定の代価支払い条件を満たすユーザのユーザ識別情報に対して第2又は第3ユーザ種別が対応付けられて記憶される。サーバ制御手段201は、代価支払検出手段210によって検出された第1ユーザ種別のユーザによって支払われた代価を示す情報に基づいて、ユーザ種別記憶手段206における、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第2又は第3ユーザ種別に変更する。
【0042】
ここでは、第1ユーザ種別は代価の支払いがなされていないユーザのための種別とし、第2ユーザ種別は単位期間のための代価の支払いが行われているユーザのための種別とし、第3ユーザ種別は継続した2又はそれ以上の所定の単位期間のための代価の支払いが行われているユーザのための種別とする。第3ユーザ種別となるための条件として2又はそれ以上の所定の単位期間は継続した期間ではなく、第2種別ユーザであった期間の合計が2又はそれ以上の単位期間であることとしてもよい。
【0043】
例えば、単位期間は1か月とし、1か月のための代価の支払いがあった場合には第2ユーザ種別となり、継続した2か月以上の代価の支払いがあった場合には第3ユーザ種別とすることができる。代価の支払いが行われて第2又は第3ユーザ種別となったユーザであっても、その代価の支払いによって決定された期間を経過したのちに、次の単位期間のための代価の支払いがなければ第1ユーザ種別に変更させる。
【0044】
サーバ制御手段201は、代価支払検出手段210によって検出された第1ユーザ種別のユーザにより支払われた代価を示す情報に基づいて決定される期間中、当該ユーザに対して、第1説明動画種別以外の説明動画の提示を可能としてもよい。例えば、単位期間に満たない期間のための代価の支払いがあった場合には、支払われた代価を示す情報に基づいて決定される、単位期間より短い期間中、第1説明動画種別以外の説明動画の提示を可能とすることができる。
【0045】
画面提示手段209は、ホーム画面、ゲームプログラム作成画面及び説明動画画面をユーザ端末10においてユーザに提示し、サーバ制御手段201は、画面提示手段209によって提示される画面を、ホーム画面及びゲームプログラム作成画面から説明動画画面に遷移させることを可能とする。
【0046】
本実施形態におけるアプリ画面としてのホーム画面400の一例を
図4に示す。システム1が提供するサービスを利用するための専用アプリケーションをユーザ端末10にインストールした場合を例にとって説明する。ユーザ端末10においてアプリケーションを起動すると
図4に示すホーム画面400が最初に表示される。
【0047】
ホーム画面400は、ユーザの情報を示すユーザ情報表示部401、ゲームプログラムを作成するための画面へ遷移するゲーム作成画面遷移指示部402、ゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画を視聴するための画面へ遷移する説明動画画面遷移指示部403、ゲームを実行してプレイするための画面へ遷移するゲーム実行画面遷移指示部404、有料会員となるための課金手続を行う画面へ遷移する課金手続画面遷移指示部405を含む。
【0048】
ユーザ情報表示部401はユーザ名、ユーザ識別情報としてのユーザID及びユーザ種別情報を示す。ここでは第1~第3ユーザ種別は無料会員、有料会員及び有料継続会員とする。
図4に示すユーザのユーザ種別情報は無料会員(第1ユーザ種別)であることを示している。
【0049】
各画面遷移指示部402~405に対してユーザ入力を行うと各指示部に対応する画面に遷移する。ユーザ入力は、入力手段103としてのマウスを用いて各画面遷移指示部402~405の上でクリックを行ったり、タッチパネルにおいてタップを行うこと等により実行することができる。ユーザ端末10における入力手段103を介して入力されたユーザ入力を受信したサーバ20における画面提示手段209が対応する画面情報を生成してユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10の表示手段102において画面を提示する。
【0050】
ゲーム作成画面遷移指示部402へのユーザ入力に応答して表示されるゲームプログラム作成画面500の一例を
図5に示す。ゲームプログラム作成画面500においては、命令ブロック部501、プログラミング部502、オブジェクト選択部503、ゲーム画面部504及び説明動画画面遷移指示部505を含む。
【0051】
命令ブロック部501においては、プログラミングに用いるための各命令ブロックを表示させ、ユーザ入力に基づいて選択させることができる。プログラミング部502においては、命令ブロック部501において選択された命令ブロック等を用いてプログラミングを作成することができる。例えば、命令ブロック部501において選択された命令ブロックをドラッグアンドドロップによってプログラミング部502へ追加し、他の命令ブロックと組み合わせる等しながらプログラムを作成することができる。
【0052】
オブジェクト選択部503はプログラミング部502において作成するプログラムの対象となるオブジェクトを選択することができる。例えば、キャラクタやジョイパッドなどをオブジェクトとして選択することができる。また、ゲーム画面部504においては、作成中のプログラムを実行した場合のゲーム画面を表示することができる。
【0053】
なお、本実施形態においては、命令ブロックのようにプログラミングに必要な要素をグラフィカルにパーツ化し、これらを組み合わせてプログラムを作成するいわゆるビジュアルプログラミング言語に基づいてゲームプログラムを作成する場合を例にとって説明するが、文字でコードを記述するいわゆるテキストプログラミング言語を用いてもよい。
【0054】
説明動画画面遷移指示部505に対してユーザ入力が行われると説明動画画面へ移行することができる。ゲームプログラムを作成している際に説明が必要であるとユーザが考えた場合に説明動画画面遷移指示部505から簡単に説明動画を視聴することができるため、プログラミングの習熟を容易にする。
【0055】
ゲーム作成画面の変形例を
図6に示す。説明の簡潔化のために
図5と同様の部分については同一の符号番号を付して説明は省略する。本変形例においてはゲームプログラム作成画面600内に説明動画提示部601を含む点でゲームプログラム作成画面500と異なる。ゲームプログラムを作成するための説明動画を視聴しながらゲームプログラムを作成させることができる。サーバ制御手段201は、ゲームプログラム作成画面内600において、画面提示手段209によって説明動画をユーザ端末において再生して提示するとともに、ユーザによるゲームプログラム作成のためのユーザ入力を受け付ける。
【0056】
ゲームプログラムに関連する説明動画として、ゲームプログラム作成のための実演動画を含むことができる。また、ユーザが作成しているプログラムに関連する説明動画を説明動画リストに提示するようにしてもよい。提示されたリストからユーザが選択した説明動画を再生することができる。例えば、命令ブロックに関連する説明動画の識別情報とその命令ブロックを識別する識別情報とを関連付けて記憶手段204に格納し、ユーザが命令ブロック部501において命令ブロックを選択すると、当該選択された命令ブロックの識別情報に関連付けられた説明動画のリストが説明動画提示部601に提示され、リストに含まれる動画からユーザが動画を選択すると動画が再生されるようにしてもよい。プログラミング部502に含まれる命令ブロックや命令ブロックの組み合わせに関連付けられた説明動画を提示してもよい。
【0057】
プログラミングの知識が少ないユーザは、説明動画が複数用意されていると、いずれの説明動画を視聴すればよいかの判断も難しい場合がある。ユーザが選択した命令ブロック等に基づいて、関連する説明動画を提示し、ユーザがプログラミングを体験しつつ視聴を可能とすることにより、より効果的にプログラミングについて知識を取得することが可能となる。その他、ゲームプログラム作成に関連する説明動画が提示されればどのような態様であっても構わない。
【0058】
図4~6の説明動画画面遷移指示部403、505へのユーザ入力に応答して提示される説明動画画面700の一例を
図7に示す。説明動画画面700においては動画選択アイコン701~708が表示される。動画選択アイコンは動画のサムネイルとすることができる。サムネイルは例えば動画データに関連付けて記憶手段204に予め格納される。
【0059】
各説明動画はその内容に基づいてカテゴリが割り当てられる。例えば、「やり方動画」及び「ブロック動画」というカテゴリを設定し、キャラクタを移動させる等の所定の機能を実装する方法を説明する動画は「やり方動画」カテゴリに割り当て、命令ブロックの説明をする動画は「ブロック動画」に割り当てる。更に、説明動画には視聴可能なユーザ種別を示す説明動画種別情報もまた割り当てられるものとする。各動画を識別する識別情報にカテゴリを示すカテゴリ識別情報および説明動画種別情報を対応付けて記憶手段204に記憶する。
【0060】
表1に記憶手段204に記憶される説明動画識別情報、カテゴリ識別情報および説明動画種別の対応表の一例を示す。表1において説明動画ID、カテゴリID及び説明動画種別は、説明動画の識別情報、カテゴリ識別情報及び説明動画の種別を示す。説明動画種別1、2及び3はそれぞれ第1~第3説明動画種別を意味する。サムネイルIDは説明動画のサムネイル画像データを識別する識別情報を示す。
【表1】
【0061】
説明動画画面700をユーザ端末において提示する際、画面提示手段209が記憶手段204において表1の対応表を参照して説明動画のサムネイル画像をカテゴリ識別情報及びユーザ種別とともに読み出し、動画選択アイコンとして説明動画画面700に含めて表示する。
【0062】
図7に示すように、動画選択アイコンとしてのサムネイル画像701~708はカテゴリごとに表示することができる。例えば、やり方動画のカテゴリの説明動画のための動画選択アイコン701~704が上段に表示され、ブロック動画のカテゴリの説明動画のための動画選択アイコン705~708が下段に表示される。
【0063】
また、ユーザ種別及び説明動画種別に基づいて動画選択アイコンの表示態様を変更することができる。例えば、ユーザのユーザ種別及び各動画の説明動画種別に基づいて当該ユーザが視聴できない動画の動画選択アイコンはグレーアウトすることで視聴不可能であることを示すことができる。
【0064】
図7においては、ユーザのユーザ種別が第1ユーザ種別(無料会員)であるものとし、説明動画種別が第1説明動画種別である説明動画の説明動画選択アイコン701及び705をカラーで表示し、視聴可能であることを示す。説明動画種別が第2説明動画種別である説明動画の説明動画選択アイコン702~704及び706~708については、グレーアウトした態様で表示し、視聴不可能であることを示す。更に第3説明動画種別についてはより濃いグレーによってグレーアウトしてもよいし、第2説明動画種別と同様の濃度によってグレーアウトしてもよい。ここではグレーアウトの有無によって態様を区別するものとしたが、アイコンの枠を異なる色とするなどユーザが判別可能な態様であればどのような態様によって表示しても構わない。
【0065】
説明動画画面遷移指示部への入力を検出すると、画面提示手段209は、記憶手段204において説明動画画面データを読み出すとともに、所定の規則に基づいて説明動画画面に含めるための説明動画サムネイルデータも読み出す。例えば、表1に示した対応表に登録された順に読み出してもよい。説明動画サムネイルデータを読み出すに際して、説明動画種別を取得し、取得した説明動画種別とユーザのユーザ種別とに基づいて、当該ユーザが視聴可能な動画であるかどうかを判定する。
【0066】
ユーザ種別は、例えば、説明動画画面の表示要求をユーザ端末10が送信する際に、表示要求に含まれるユーザ識別情報に基づいて決定することができる。判定結果に基づいて、説明動画サムネイルをいずれの態様で表示するかを決定し、決定された態様で表示するための説明動画画面データを生成して、ユーザ端末10へ送信する。
【0067】
ここでは、無料会員に対して第1説明動画種別の説明動画を、有料会員に対して第1及び第2説明動画種別の説明動画を、継続有料会員に対して第1~第3説明動画種別の説明動画を視聴可能とする。
【0068】
視聴可能な説明動画選択アイコンに対するユーザ入力が検出されると、当該ユーザ入力によって選択された説明動画選択アイコンに対応する説明動画を提示するためのデータを画面提示手段209が記憶手段204から読み出してユーザ端末10へ送信する。ユーザ端末10においては受信したデータに基づいて説明動画をユーザに提示する。説明動画の再生画面の一例を
図8に示す。
【0069】
図7において、視聴不可能の説明動画選択アイコンに対するユーザ入力が検出されると、画面提示手段209は、視聴できないことを示すとともに、視聴を可能とするための課金手続画面へ遷移する課金手続画面遷移指示部901を含む画面900を提示する画面データを生成して、ユーザ端末10において提示させるものとする(
図9)。
【0070】
課金手続画面遷移指示部901に対するユーザ入力が検出されると、画面提示手段209が課金手続画面情報を生成し、これに基づいてユーザ端末10において、
図10に一例として示す課金手続画面1000を表示する。課金手続画面1000において、選択された説明動画を視聴するためのユーザ種別への変更条件を提示する。
図10においては有料会員となるための価格及び有料会員期間が表示されている状態を示す。
図10において有料会員期間をユーザが選択できるようにしてもよい。
【0071】
課金手続画面1000における購入手続指示部1001に対するユーザ入力が実行されると、決済サーバへ購入手続指示が送信される。決済手続が正常に実行された場合には、サーバ20において決済サーバから決済手続正常終了情報が受信される。サーバ20はユーザが希望するユーザ種別への変更条件を満たすか否かを判定する。ここでは、決済サーバから正常終了情報を受信すること、すなわち、有料会員となるための代価が支払われたことが確認されたことを条件として、サーバ20はユーザ種別記憶手段206において当該ユーザの識別情報に対応付けられたユーザ種別を有料会員に変更するための更新処理を行う。
【0072】
変形例として、視聴不可能の説明動画選択アイコンはユーザによって選択できないようにしてもよい。視聴不可能の説明動画選択アイコンに対するユーザ入力がなされても画面遷移等の情報処理は実行されない。当該説明動画は視聴不可能であることを示すメッセージをポップアップ表示するようにしてもよい。なお、
図9のような画面が表示されない場合であっても、
図4のホーム画面の課金手続画面遷移指示部405から
図10の課金手続画面1000へ遷移し、有料会員に移行することができる。
【0073】
本実施形態を用いることにより、プログラミングの知識を十分に有していないユーザであっても、ゲームプログラムを作成するために必要な知識をより容易に取得することが可能となる。また、ゲームプログラム作成サービス提供者は、有料会員向けの説明動画を提供することにより、ゲームプログラム作成サービスにおいて、動画提供の収益を得ることが可能となる。
【0074】
上記形態に示された各手段をユーザ端末及びサーバに他の態様で配置させてもかまわないし、他の装置に適宜配置させてもよい。また、以上に説明した処理又は動作において、ある処理において、その処理ではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0075】
1:システム、2:ネットワーク、10:ユーザ端末、11:プロセッサ、12:表示装置、13:入力装置、14 :記憶装置、15:通信装置、16:バス、20:サーバ、21:プロセッサ、22:表示装置、23:入力装置、24:記憶装置、25:通信装置、26:バス、101:ユーザ端末制御手段、102:表示手段、103:入力手段、104:記憶手段、105:通信手段、201:サーバ制御手段、202:表示手段、203:入力手段、204:記憶手段、205:通信手段、206:ユーザ種別記憶手段、207:ゲーム作成手段、208:ゲーム実行手段、209:画面提示手段、210:代価支払検出手段、400:ホーム画面、401:ユーザ情報表示部、402~5:画面遷移指示部、500:ゲームプログラム作成画面、501:命令ブロック部、502:プログラミング部、503:オブジェクト選択部、504:ゲーム画面部、505:説明動画画面遷移指示部、600:ゲームプログラム作成画面、601:説明動画提示部、700:説明動画画面、701~708:動画選択アイコン、900:画面、901:課金手続画面遷移指示部、1000:課金手続画面、1001:購入手続指示部
【手続補正書】
【提出日】2023-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、
前記ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、
前記ユーザ種別記憶手段、前記ゲーム作成手段及び前記画面提示手段を制御するための制御手段と、
ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段と、
を含み、前記制御手段は、
前記ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を提示することを可能とし、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示することを可能とし、
前記ユーザ種別記憶手段において、前記代価支払検出手段によって所定期間以上の期間のための代価の支払いを示す情報を検出したユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第3ユーザ種別に変更し、前記決定されたユーザ種別が第3ユーザ種別であるユーザに対して、前記画面提示手段を用いて、第1、第2及び第3説明動画種別の説明動画の提示を可能とする、
システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記代価支払検出手段によって検出された第1ユーザ種別のユーザにより支払われた代価を示す情報に基づいて決定される期間中、当該ユーザに対して、第1説明動画種別以外の説明動画の提示を可能とする、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ユーザ種別記憶手段において、所定の代価支払い条件を満たさないユーザのユーザ識別情報に対して第1ユーザ種別が対応付けられ、所定の代価支払い条件を満たすユーザのユーザ識別情報に対して第2ユーザ種別が対応付けられて記憶され、
前記制御手段は、前記代価支払検出手段によって検出された第1ユーザ種別のユーザによって支払われた代価を示す情報に基づいて、前記ユーザ種別記憶手段における、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けられた種別を第2ユーザ種別に変更する、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記画面提示手段は、ホーム画面、ゲームプログラム作成画面、及び説明動画画面を提示し、
前記制御手段は、前記画面提示手段によって提示される画面を、ホーム画面及びゲームプログラム作成画面から説明動画画面に遷移させることを可能とする、
請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記画面提示手段は、説明動画種別ごとに異なる態様で説明動画を提示する、請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記画面提示手段は、第1ユーザ種別のユーザに対して、第1説明動画種別の説明動画を第1態様にて提示し、第2説明動画種別の説明動画を第2態様にて提示する、
請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記画面提示手段は、第2ユーザ種別のユーザに対して、第1及び第2説明動画種別の説明動画を第1態様にて提示する、請求項1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御手段は、
第1ユーザ種別のユーザによる第2説明動画種別の説明動画の選択に基づいて、当該ユーザの種別を第2ユーザ種別へ変更するための変更条件を提示手段を用いて提示し、
前記ユーザによる操作に基づいて当該ユーザが第2ユーザ種別への変更条件を満たしたか否かを判定し、
前記変更条件を満たしたと判定された場合には、前記ユーザ種別記憶手段において前記ユーザの識別情報に対応付けられる種別を第2ユーザ種別へ変更する、
請求項1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記画面提示手段は、ゲームプログラム作成画面内において、説明動画画面を提示する、請求項1~8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
説明動画は、ゲームプログラム作成の実演動画を含み、
前記制御手段は、前記画面提示手段によって説明動画の提示中に、ゲームプログラム作成画面においてユーザに対してゲームプログラム作成画面を提示し、ユーザによるゲームプログラム作成のための操作を受け付ける、
請求項1~9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段、及び
前記ゲーム作成手段においてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する画面提示手段と、
として機能させ、前記画面提示手段は、
前記記憶されたユーザの識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別である場合、第1説明動画種別の説明動画を提示し、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別である場合、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示する、
プログラム。
【請求項12】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するための方法であって、コンピュータに、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶段階と、
ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出段階と、
前記代価支払検出段階によって所定期間以上の期間のための代価の支払いを示す情報を検出したユーザのユーザ識別情報に対応付けられたユーザ種別を第3ユーザ種別に変更するユーザ種別変更段階と、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成段階と、
前記ゲーム作成段階でゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画をユーザに提示する説明動画提示段階と、
を実行させ、
前記説明動画提示段階は、
前記記憶されたユーザの識別情報に基づいてユーザ種別を決定する段階と、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別である場合、第1説明動画種別の説明動画を提示する段階と、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別である場合、第1及び第2説明動画種別の説明動画を提示する段階と、
前記決定されたユーザ種別が第3ユーザ種別である場合、第1、第2及び第3説明動画種別の説明動画の提示する段階と、
を含む、方法。
【請求項13】
ユーザがゲームプログラムを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームプログラムを作成するゲーム作成手段と、
前記ゲーム作成手段を用いてゲームプログラムを作成するための方法を説明する説明動画を送信する説明動画送信手段と、
前記ユーザ種別記憶手段、前記ゲーム作成手段及び前記説明動画送信手段を制御するための制御手段と、
ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段と、
を含み、前記制御手段は、
前記ユーザ種別記憶手段を用いてユーザ識別情報に基づいてユーザ種別を決定し、
前記決定されたユーザ種別が第1ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1説明動画種別の説明動画を送信し、
前記決定されたユーザ種別が第2ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1及び第2説明動画種別の説明動画を送信し、
前記ユーザ種別記憶手段において、前記代価支払検出手段によって所定期間以上の期間のための代価の支払いを示す情報を検出したユーザのユーザ識別情報に対応付けられたユーザ種別を第3ユーザ種別に変更し、前記決定されたユーザ種別が第3ユーザ種別であるユーザに対して、前記説明動画送信手段を用いて、第1、第2及び第3説明動画種別の説明動画の送信を可能とする、
情報処理装置。