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特開2023-82989NCプログラム生成方法及びNCプログラム生成装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082989
(43)【公開日】2023-06-15
(54)【発明の名称】NCプログラム生成方法及びNCプログラム生成装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/4093 20060101AFI20230608BHJP
   B23Q 15/00 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
G05B19/4093 J
B23Q15/00 301J
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021197053
(22)【出願日】2021-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江澤 隆
【テーマコード(参考)】
3C269
【Fターム(参考)】
3C269AB02
3C269AB05
3C269AB37
3C269BB03
3C269CC02
3C269EF10
3C269EF64
3C269EF69
3C269QB02
(57)【要約】
【課題】製品の生産性を向上させることができ、かつ高精度なNCプログラムを生成すること。
【解決手段】NCプログラム生成方法は、ワークにおける長手方向に沿う加工位置毎の断面2次モーメントを算出する断面2次モーメント算出ステップS5と、加工位置毎の断面2次モーメントに基づいて、加工ツールによって加工時にワークに与えられる負荷に応じたワークのたわみ量を加工位置毎に推定するたわみ量推定ステップS7と、加工位置毎のたわみ量に基づいて、ワークの加工時における加工ツールとワークとの位置関係を示す経路データを含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成ステップS9とを備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークにおける長手方向に沿う加工位置毎の断面2次モーメントを算出する断面2次モーメント算出ステップと、
前記加工位置毎の前記断面2次モーメントに基づいて、加工ツールによって加工時に前記ワークに与えられる負荷に応じた前記ワークのたわみ量を前記加工位置毎に推定するたわみ量推定ステップと、
前記加工位置毎の前記たわみ量に基づいて、前記ワークの加工時における前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す経路データを含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成ステップとを備えるNCプログラム生成方法。
【請求項2】
前記ワークの加工後の所望の3Dデータを生成する3Dデータ生成ステップと、
前記3Dデータに基づいて、前記ワークの加工時における前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す前記経路データである第1の経路データを生成する第1の経路データ生成ステップと、をさらに備え、
前記NCプログラム生成ステップでは、
前記第1の経路データを前記加工位置毎の前記たわみ量に基づいて補正することによって前記NCプログラムを生成する請求項1に記載のNCプログラム生成方法。
【請求項3】
前記ワークの加工後の所望の3Dモデルを生成する3Dモデル生成ステップと、
前記3Dモデルを前記加工位置毎の前記たわみ量による加工誤差を吸収するように補正した補正済3Dモデルを生成する補正済3Dモデル生成ステップと、
前記補正済3Dモデルに基づいて、前記ワークの加工時における前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す前記経路データである第2の経路データを生成する第2の経路データ生成ステップと、をさらに備え、
前記NCプログラム生成ステップでは、
前記第2の経路データを含む前記NCプログラムを生成する請求項1に記載のNCプログラム生成方法。
【請求項4】
前記たわみ量をδとした場合に、前記たわみ量δは、
前記加工ツールによる前記ワークの加工時に前記ワークに与えられる切削負荷Pと、
前記ワークのヤング率Eと、
前記加工ツールの中心位置からガイドブッシュの端面までの前記長手方向に沿う距離Lと、
前記ガイドブッシュの端面から加工原点までの前記長手方向に沿う距離Dと、
前記加工ツールの中心位置における加工開始位置から加工時の位置までの前記ワークに対する前記長手方向に沿う相対的な移動量zと、
前記ワークにおける前記移動量zに応じた前記加工ツールの位置での断面2次モーメントIと、
前記ワークの加工されない部分の断面2次モーメントIと、から推定される請求項1~3のいずれか1つに記載のNCプログラム生成方法。
【請求項5】
前記たわみ量δは、
以下の式1によって推定される請求項4に記載のNCプログラム生成方法。
【数1】
【請求項6】
前記断面2次モーメントIは、
前記移動量zに応じた前記加工ツールの位置毎の前記ワークの断面積に基づく断面2次モーメントに応じた近似多項式によって表現されている請求項4または5に記載のNCプログラム生成方法。
【請求項7】
前記たわみ量をδとした場合に、前記たわみ量δは、
前記加工ツールによる前記ワークの加工時に前記ワークに与えられる切削負荷Pと、
前記ワークのヤング率Eと、
前記加工ツールの中心位置からガイドブッシュの端面までの前記長手方向に沿う距離Lと、
前記ガイドブッシュの端面から加工原点までの前記長手方向に沿う距離Dと、
前記加工ツールの中心位置における加工開始位置から加工時の位置までの前記ワークに対する前記長手方向に沿う相対的な移動量zと、
前記加工ツールの中心位置と前記加工ツールが前記ワークに接触する加工接触点との前記長手方向に沿うずれ量tと、
前記ワークにおける前記移動量zに応じた前記加工ツールの位置での断面2次モーメントIと、
前記ワークの加工されない部分の断面2次モーメントIと、
と、から推定される請求項1~3のいずれか1つに記載のNCプログラム生成方法。
【請求項8】
前記たわみ量δは、
以下の式2によって推定される請求項1~3のいずれか1つに記載のNCプログラム生成方法。
【数2】
【請求項9】
前記断面2次モーメントIは、
前記移動量zに応じた前記加工ツールの位置毎の前記ワークの断面積に基づく断面2次モーメントに応じた近似多項式によって表現されている請求項7または8に記載のNCプログラム生成方法。
【請求項10】
前記ずれ量tは、
前記移動量zに応じた前記加工ツールの位置に応じて異なり、前記移動量zの近似多項式によって表現されている請求項7~9のいずれか1つに記載のNCプログラム生成方法。
【請求項11】
前記経路データは、
前記ワークの先端から基端に向けて加工を行っていく前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す経路データである請求項1~10のいずれか1つに記載のNCプログラム生成方法。
【請求項12】
ワークにおける長手方向に沿う加工位置毎の断面2次モーメントを算出する断面2次モーメント算出部と、
前記加工位置毎の前記断面2次モーメントに基づいて、加工ツールによって加工時に前記ワークに与えられる負荷に応じた前記ワークのたわみ量を前記加工位置毎に推定するたわみ量推定部と、
前記加工位置毎の前記たわみ量に基づいて、前記ワークの加工時における前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す経路データを含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成部とを備えるNCプログラム生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、NCプログラム生成方法及びNCプログラム生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、NC(Numerical Control)プログラムにしたがってNC加工装置を動作させることによってワークを加工するNC加工システムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
ここで、NC加工装置では、加工ツールによるワークの加工時に当該ワークに与えられる負荷によって当該ワークが撓み、加工精度が低下する虞がある。
そこで、特許文献1に記載の技術では、ワークの保持部から遠い部位を優先的に加工することによって上述した加工精度の低下を抑制している。また、特許文献2に記載の技術では、加工誤差をフィードバックして2個目のワークのNCプログラムを補正することによって上述した加工精度の低下を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4464485号公報
【特許文献2】特開2006-305691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ワークの保持部から遠い部位から少しずつ断続した加工となるため、製品の生産性を向上させることができない。また、特許文献2に記載の技術では、多数の試作を繰り返さないと、適切なNCプログラムを生成することができない。
そこで、製品の生産性を向上させる適切なNCプログラムを容易に生成することができる技術が要望されている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製品の生産性を向上させる適切なNCプログラムを容易に生成することができるNCプログラム生成方法及びNCプログラム生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るNCプログラム生成方法は、ワークにおける長手方向に沿う加工位置毎の断面2次モーメントを算出する断面2次モーメント算出ステップと、前記加工位置毎の前記断面2次モーメントに基づいて、加工ツールによって加工時に前記ワークに与えられる負荷に応じた前記ワークのたわみ量を前記加工位置毎に推定するたわみ量推定ステップと、前記加工位置毎の前記たわみ量に基づいて、前記ワークの加工時における前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す経路データを含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成ステップとを備える。
【0007】
本発明に係るNCプログラム生成装置は、ワークにおける長手方向に沿う加工位置毎の断面2次モーメントを算出する断面2次モーメント算出部と、前記加工位置毎の前記断面2次モーメントに基づいて、加工ツールによって加工時に前記ワークに与えられる負荷に応じた前記ワークのたわみ量を前記加工位置毎に推定するたわみ量推定部と、前記加工位置毎の前記たわみ量に基づいて、前記ワークの加工時における前記加工ツールと前記ワークとの位置関係を示す経路データを含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るNCプログラム生成方法及びNCプログラム生成装置によれば、製品の生産性を向上させる適切なNCプログラムを容易に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態1に係るNC加工システムを示す図である。
図2図2は、NC加工装置を説明する図である。
図3図3は、NC加工装置を説明する図である。
図4図4は、NCプログラム生成方法を示すフローチャートである。
図5図5は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図6図6は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図7図7は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図8図8は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図9図9は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図10図10は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図11図11は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図12図12は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図13図13は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図14図14は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図15図15は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図16図16は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図17図17は、実施の形態2に係るNCプログラム生成方法を示すフローチャートである。
図18図18は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図19図19は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図20図20は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図21図21は、NCプログラム生成方法を説明する図である。
図22図22は、実施の形態3に係るNCプログラム生成方法を説明する図である。
図23図23は、実施の形態3に係るNCプログラム生成方法を説明する図である。
図24図24は、実施の形態1~4の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0011】
〔NC加工システムの概略構成〕
図1は、実施の形態1に係るNC加工システム1を示す図である。
NC加工システム1は、工業製品の部品や当該部品の金型等のワークW(図1)を加工するシステムである。例えば、NC加工システム1は、超音波エネルギを生体組織に付与することによって当該生体組織を処置する超音波処置具に用いられ、超音波振動子が発生した超音波振動を一端から他端まで伝達する長尺状の振動伝達部材(超音波プローブ)の加工に用いられる。
そして、NC加工システム1は、図1に示すように、NC加工装置2と、制御装置3とを備える。
【0012】
図2及び図3は、NC加工装置2を説明する図である。具体的に、図2は、ワークWを加工する直前の状態を示している。図3は、図2の状態からワークWの加工を開始した後の状態を示している。
なお、NC加工装置2を説明するにあたって、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸のXYZ座標軸を用いる。ここで、Z軸は、長尺状のワークWの長手方向に沿う軸である。
本実施の形態1では、NC加工装置2は、スイス型CNC(Computerized Numerical Control)自動旋盤であり、図1に示すように、チャック21と、ガイドブッシュ22と、加工ツール23と、ワーク駆動部24と、ツール駆動部25とを備える。
【0013】
チャック21は、ワークWを保持する。また、チャック21は、ワーク駆動部24によって当該ワークWとともにZ軸まわりに回転するとともにZ軸に沿って移動する。
ガイドブッシュ22は、チャック21に対して、ワークWの先端側に位置し、当該ワークWの先端側の部位をサポートする。すなわち、ガイドブッシュ22は、加工ツール23によるワークWの加工時において、当該ワークWに与えられる切削負荷による当該ワークWのたわみを抑制する。なお、ガイドブッシュ22は、NC加工装置2の基台(図示略)に対して固定されている。すなわち、ガイドブッシュ22の位置は、固定されている。
【0014】
加工ツール23は、ワークWに対して切削加工を行う工具である。また、加工ツール23は、図2及び図3に示すように、ツール駆動部25によってY軸まわりに回転するとともにX軸に沿って移動する。
なお、加工ツール23とガイドブッシュ22とのZ軸方向の距離は、図2及び図3に示すように、常時、一定である。
【0015】
ワーク駆動部24は、モータ等によって構成され、制御装置3による制御の下、チャック21をZ軸まわりに回転させるとともにZ軸に沿って移動させる。
ツール駆動部25は、モータ等によって構成され、制御装置3による制御の下、加工ツール23をY軸まわりに回転させるとともにX軸に沿って移動させる。
【0016】
制御装置3は、本発明に係るNCプログラム生成装置に相当する。この制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のコントローラ、または、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を含み、NCプログラムにしたがって、NC加工装置2の動作を制御する。
ここで、NCプログラムは、加工ツール23とワークWとの位置関係を示す経路データ(加工ツール23がX軸に沿って移動する経路、及びワークWがZ軸に沿って移動する経路を含むデータ)、加工ツール23におけるY軸まわりの回転速度、ワークWにおけるZ軸まわりの回転速度等を含む。
本実施の形態1では、NCプログラムにしたがってNC加工装置2を動作させることによって、図2及び図3に示すように、ワークWの先端から基端に向けて当該ワークWの加工を行っていく。
なお、制御装置3の具体的な機能については、後述する「NCプログラム生成方法」において説明する。
【0017】
〔NCプログラム生成方法〕
次に、上述した制御装置3が実行するNCプログラム生成方法について説明する。
図4は、NCプログラム生成方法を示すフローチャートである。図5ないし図16は、NCプログラム生成方法を説明する図である。具体的に、図5は、加工前のワークWを示す図である。図6は、第1の面SF1を加工した後のワークWを示す図である。図7は、図6に示したワークWに対して第2の面SF2を加工した状態を示す図である。図8は、図7に示したワークWに対して第3の面SF3を加工した状態を示す図である。図9は、図8に示したワークWに対して第4の面SF4を加工した状態を示す図である。図10は、図9に示したワークWに対して第5の面SF5を加工した状態を示す図である。図11は、図10に示したワークWに対して第6の面SF6を加工した状態を示す図である。図12は、図11に示したワークWに対して第7の面SF7を加工した状態を示す図である。図13は、図12に示したワークWに対して第8の面SF8を加工し、全ての加工が完了した状態を示す図である。以下では、説明の便宜上、図5ないし図13に示す各ワークWをそれぞれワークW0~W8と記載する。図14は、ステップS7を説明する図である。図15は、各ワークW0~W7における移動量z毎の断面2次モーメントIを示す図である。図16は、各ワークW0~W7における移動量z毎のたわみ量δを示す図である。
【0018】
本実施の形態1では、NCプログラムにしたがってNC加工装置2を動作させると、ワークWは、以下に示すように、加工されていく。
先ず、NC加工装置2は、ワークW0の第1の面SF1について当該ワークW0の先端から基端に向けて当該ワークW0の加工を行っていくことによって、図6に示すワークW1を生成する。次に、NC加工装置2は、ワークW1の第2の面SF2について当該ワークW1の先端から基端に向けて当該ワークW1の加工を行っていくことによって、図7に示すワークW2を生成する。以降、同様に、第3の面SF3から第8の面SF8を順次、加工することによって、最終的に図13に示すワークW8を生成する。
【0019】
すなわち、本実施の形態1に係るNCプログラムは、第1の面SF1を加工するための当該第1の面SF1の経路データと、第2の面SF2を加工するための当該第2の面SF2の経路データと、第3の面SF3を加工するための当該第3の面SF3の経路データと、第4の面SF4を加工するための当該第4の面SF4の経路データと、第5の面SF5を加工するための当該第5の面SF5の経路データと、第6の面SF6を加工するための当該第6の面SF6の経路データと、第7の面SF7を加工するための当該第7の面SF7の経路データと、第8の面SF8を加工するための当該第8の面SF8の経路データとを含む。
【0020】
そして、制御装置3は、以下に示すように、NCプログラム生成方法を実行する。
先ず、制御装置3は、ワークW0に応じた加工前の3Dモデル、及びワークW8に応じた全ての加工が完了した後の所望の3Dモデルを生成する(ステップS1:3Dデータ生成ステップ)。
なお、当該3Dモデルを生成する制御装置3の機能としては、例えば、CAD(Computer-Aided Design)ソフトウェア等によって実現することができる。
【0021】
ステップS1の後、制御装置3は、ステップS1において生成した所望の3Dモデル、及びワークW0に応じた加工前の3Dモデルに基づいて、第1の面SF1~第8の面SF8の各経路データを生成する(ステップS2)。
そして、ステップS2は、本発明に係る第1の経路データ生成ステップに相当する。また、当該ステップS2において生成された第1の面SF1~第8の面SF8の各経路データは、本発明に係る第1の経路データに相当する。
なお、当該各経路データを生成する制御装置3の機能としては、例えば、CAM(Computer-Aided Manufacturing)ソフトウェア等によって実現することができる。
【0022】
ステップS2の後、制御装置3は、第1~第7の面SF1~SF7を加工した後の各ワークW1~W7に応じた3Dモデルを生成する(ステップS3)。
なお、当該3Dモデルを生成する制御装置3の機能としては、例えば、CAMソフトウェア等によって実現することができる。
【0023】
ステップS3の後、制御装置3は、ワークW0~W7に応じた各3Dモデルを第1の面SF1~第8の面SF8の加工前の状態に回転させる(ステップS4)。
具体的に、制御装置3は、ワークW0に応じた3Dモデルについては、第1の面SF1が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。また、制御装置3は、ワークW1に応じた3Dモデルについては、第2の面SF2が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。さらに、制御装置3は、ワークW2に応じた3Dモデルについては、第3の面SF3が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。また、制御装置3は、ワークW3に応じた3Dモデルについては、第4の面SF4が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。さらに、制御装置3は、ワークW4に応じた3Dモデルについては、第5の面SF5が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。また、制御装置3は、ワークW5に応じた3Dモデルについては、第6の面SF6が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。さらに、制御装置3は、ワークW6に応じた3Dモデルについては、第7の面SF7が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。また、制御装置3は、ワークW7に応じた3Dモデルについては、第8の面SF8が加工ツール23の配置位置側に向く状態に回転させる。
なお、当該各3Dモデルを回転させる制御装置3の機能としては、例えば、CADソフトウェア等によって実現することができる。
【0024】
ステップS4の後、制御装置3は、ステップS3において加工前の状態に回転させた3Dモデル毎に断面2次モーメントをそれぞれ算出する(ステップS5)。
ステップS5の後、制御装置3は、ステップS3において加工前の状態に回転させた3Dモデル毎に、ステップS4において算出した断面2次モーメントの近似多項式をそれぞれ生成する(ステップS6)。
以上説明したステップS5,S6は、本発明に係る断面2次モーメント算出ステップに相当する。すなわち、制御装置3は、本発明に係る断面2次モーメント算出部としての機能を有する。
【0025】
ステップS6の後、制御装置3は、ステップS6において生成した断面2次モーメントの近似多項式に基づいて、ステップS3において加工前の状態に回転させた3Dモデル毎に、加工ツール23によって加工時にワークW0~W7に与えられる負荷に応じた当該ワークW0~W7のたわみ量δをそれぞれ推定する(ステップS7)。言い換えれば、制御装置3は、ステップS7において、ワークW0に対して第1の面SF1を加工する際の当該ワークW0のたわみ量δ、ワークW1に対して第2の面SF2を加工する際の当該ワークW1のたわみ量δ、ワークW2に対して第3の面SF3を加工する際の当該ワークW2のたわみ量δ、ワークW3に対して第4の面SF4を加工する際の当該ワークW3のたわみ量δ、ワークW4に対して第5の面SF5を加工する際の当該ワークW4のたわみ量δ、ワークW5に対して第6の面SF6を加工する際の当該ワークW5のたわみ量δ、ワークW6に対して第7の面SF7を加工する際の当該ワークW6のたわみ量δ、及びワークW7に対して第8の面SF8を加工する際の当該ワークW7のたわみ量δをそれぞれ推定する。
そして、ステップS7は、本発明に係るたわみ量推定ステップに相当する。すなわち、制御装置3は、本発明に係るたわみ量推定部としての機能を有する。
【0026】
具体的に、制御装置3は、ステップS7において、たわみ量δを以下の式1によって推定する。
【0027】
【数1】
【0028】
式(1)において、Pは、加工ツール23によるワークWの加工時に当該ワークWに与えられる切削負荷である。当該切削負荷Pは、例えば、ステップS2において生成した第1の面SF1~第8の面SF8の各経路データに基づいて、制御装置3がシミュレーションを行うことによって決定することができる定数である。なお、当該シミュレーションを行うことによる切削負荷Pを決定する制御装置3の機能としては、例えば、VERICUT(CGTech社)等の切削負荷シミュレーションソフトウェアや、Abaqus(ダッソーシステムズ社)等の有限要素法シミュレーションソフトウェア等によって実現することができる。
【0029】
また、式(1)において、Eは、ワークWのヤング率(定数)である。
さらに、式(1)において、Lは、図14に示すように、加工ツール23の中心位置PO1からガイドブッシュ22の端面PO2までのZ軸方向に沿う距離(定数)である。
また、式(1)において、Dは、図14に示すように、ガイドブッシュ22の端面PO2から加工原点PO3までのZ軸方向に沿う距離(定数)である。ここで、加工原点PO3とは、加工開始時の位置でのワークWにおいて、加工されない部位の最も先端側の位置を意味する。
さらに、式(1)において、zは、図14に示すように、加工ツール23の中心位置PO1における加工開始位置PO4から加工時の位置までのワークWに対するZ軸方向に沿う相対的な移動量(変数)である。ここで、加工開始位置PO4は、ワークWの先端の位置である。
【0030】
また、式(1)において、Iは、ワークWにおける加工ツール23の位置(移動量z)での断面2次モーメントである。当該断面2次モーメントIは、ステップS5によって算出された断面2次モーメントであり、加工中に変化する変数である。
【0031】
具体的に、図15では、ステップS3において第1の面SF1の加工前の状態に回転させたワークW0に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C1によって示している。また、ステップS3において第2の面SF2の加工前の状態に回転させたワークW1に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C2によって示している。さらに、ステップS3において第3の面SF3の加工前の状態に回転させたワークW2に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C3によって示している。また、ステップS3において第4の面SF4の加工前の状態に回転させたワークW3に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C4によって示している。さらに、ステップS3において第5の面SF5の加工前の状態に回転させたワークW4に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C5によって示している。また、ステップS3において第6の面SF6の加工前の状態に回転させたワークW5に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C6によって示している。さらに、ステップS3において第7の面SF7の加工前の状態に回転させたワークW6に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C7によって示している。また、ステップS3において第8の面SF8の加工前の状態に回転させたワークW7に応じた3Dモデルに対して加工ツール23の位置(移動量z)毎にステップS5によって算出された断面2次モーメントIを曲線C8によって示している。
【0032】
さらに、式(1)において、Iは、ワークWの加工されない部分の断面2次モーメントであり、加工中に変化しない定数である。
【0033】
以上のように、式(1)において、変数は、移動量zと、断面2次モーメントIである。そして、ステップS6において断面2次モーメントIを近似多項式(移動量zを変数)にし、当該近似多項式を式(1)に導入することによって、たわみ量δは、移動量zの関数として表される。
【0034】
具体的に、図16では、ワークW0に対して第1の面SF1を加工する際の当該ワークW0における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C1´によって示している。また、ワークW1に対して第2の面SF2を加工する際の当該ワークW1における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C2´によって示している。さらに、ワークW2に対して第3の面SF3を加工する際の当該ワークW2における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C3´によって示している。また、ワークW3に対して第4の面SF4を加工する際の当該ワークW3における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C4´によって示している。さらに、ワークW4に対して第5の面SF5を加工する際の当該ワークW4における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C5´によって示している。また、ワークW5に対して第6の面SF6を加工する際の当該ワークW5における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C6´によって示している。さらに、ワークW6に対して第7の面SF7を加工する際の当該ワークW6における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C7´によって示している。また、ワークW7に対して第8の面SF8を加工する際の当該ワークW7における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δを曲線C8´によって示している。
【0035】
ステップS7の後、制御装置3は、ステップS2において生成した第1~第8の面SF1~SF8の経路データをステップS7において生成した各たわみ量δによって補正する(ステップS8)。
【0036】
具体的に、制御装置3は、ステップS2において生成した第1の面SF1の経路データをステップS7において生成したワークW0に対して第1の面SF1を加工する際の当該ワークW0における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。また、制御装置3は、ステップS2において生成した第2の面SF2の経路データをステップS7において生成したワークW1に対して第2の面SF2を加工する際の当該ワークW1における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。さらに、制御装置3は、ステップS2において生成した第3の面SF3の経路データをステップS7において生成したワークW2に対して第3の面SF3を加工する際の当該ワークW2における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。また、制御装置3は、ステップS2において生成した第4の面SF4の経路データをステップS7において生成したワークW3に対して第4の面SF4を加工する際の当該ワークW3における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。さらに、制御装置3は、ステップS2において生成した第5の面SF5の経路データをステップS7において生成したワークW4に対して第5の面SF5を加工する際の当該ワークW4における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。また、制御装置3は、ステップS2において生成した第6の面SF6の経路データをステップS7において生成したワークW5に対して第6の面SF6を加工する際の当該ワークW5における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。さらに、制御装置3は、ステップS2において生成した第7の面SF7の経路データをステップS7において生成したワークW6に対して第7の面SF7を加工する際の当該ワークW6における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。また、制御装置3は、ステップS2において生成した第8の面SF8の経路データをステップS7において生成したワークW7に対して第8の面SF8を加工する際の当該ワークW7における加工ツール23の位置(移動量z)毎のたわみ量δによって補正する。
【0037】
ステップS8の後、制御装置3は、当該ステップS8において補正した各経路データを含むNCプログラムを生成する(ステップS9)。
そして、ステップS9は、本発明に係るNCプログラム生成ステップに相当する。すなわち、制御装置3は、本発明に係るNCプログラム生成部としての機能を有する。
以上のステップS1~S9によって、NCプログラムが生成される。
【0038】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態1に係るNCプログラム生成方法では、加工の進捗によって連続的に変化する断面2次モーメントIを加工ツール23の位置(移動量z)を変数とする近似多項式によって表現する。また、当該NCプログラム生成方法では、当該近似多項式を式(1)に導入することによって、たわみ量δを移動量zの関数として表す。そして、当該NCプログラム生成方法では、当該たわみ量δによって経路データを補正し、NCプログラムを生成する。
したがって、本実施の形態1に係るNCプログラム生成方法によれば、加工ツール23によって加工時にワークWに与えられる負荷に応じた当該ワークWのたわみ量δを適切に考慮したNCプログラムを生成することができる。言い換えれば、本実施の形態1に係るNCプログラム生成方法によれば、製品の生産性を向上させる適切なNCプログラムを容易に生成することができる。
【0039】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図17は、実施の形態2に係るNCプログラム生成方法を示すフローチャートである。図18ないし図21は、NCプログラム生成方法を説明する図である。具体的に、図18及び図19は、ステップS1において生成されたワークWに対して全ての加工が完了した後の所望の3Dモデルを示す図である。図20及び図21は、ステップ10において補正された補正済3Dモデルを示す図である。
本実施の形態2では、図17に示すように、制御装置3が実行するNCプログラム生成方法が異なる。
【0040】
具体的に、本実施の形態2に係るNCプログラム生成方法は、図17に示すように、上述した実施の形態1において説明したNCプログラム生成方法(図4)に対して、ステップS8,S9の代わりに、ステップS10,S11,S9´が採用されている。このため、以下では、ステップS10、S11,S9´のみを主に説明する。
【0041】
ステップS10は、ステップS7の後に実行される。
具体的に、制御装置3は、ステップS10において、ステップS1において生成されたワークWに対して全ての加工が完了した後の所望の3DモデルをステップSステップS7において生成した各たわみ量δによる加工誤差を吸収するように補正した補正済3Dモデルを生成する。
そして、ステップS10は、本発明に係る補正済3Dモデル生成ステップに相当する。
【0042】
図16で示したように、たわみ量δは、第8の面SF8を加工する際のたわみ量δが最も大きく、第7~第1の面SF7~SF1の順に小さくなっていく。このため、補正済3Dモデルは、たわみ量δによる加工誤差を吸収するように補正されているため、図20及び図21に示すように、補正前の3Dモデルを示した図18及び図19に対して、第8の面SF8において、最も変形が大きく、第7~第1の面SF7~SF1の順に変形が小さくなっている。
【0043】
ステップS10の後、制御装置3は、ステップS10において生成した補正済3Dモデル、及びワークW0に応じた加工前の3Dモデルに基づいて、ステップS2と同様に、第1の面SF1~第8の面SF8の各経路データを生成する(ステップS11)。
そして、ステップS11は、本発明に係る第2の経路データ生成ステップに相当する。また、当該ステップS11において生成された第1の面SF1~第8の面SF8の各経路データは、本発明に係る第2の経路データに相当する。
【0044】
ステップS11の後、制御装置3は、当該ステップS11において生成された各経路データを含むNCプログラムを生成する(ステップS9´:NCプログラム生成ステップ)。
【0045】
以上説明した本実施の形態2のようにNCプログラムを生成した場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果を奏する。
【0046】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図22及び図23は、実施の形態3に係るNCプログラム生成方法を説明する図である。
本実施の形態3では、上述した実施の形態1に対して、ステップS7において、たわみ量δを以下の式2によって推定する。その他は、上述した実施の形態1と同様である。
【0047】
【数2】
【0048】
式(2)において、P、E、L、D、z、I、及びIは、上述した実施の形態1において説明した式(1)と同様である。
式(2)において、tは、図23に示すように、加工ツール23の中心位置PO1と、当該加工ツール23がワークWに接触する加工接触点PO5とのZ軸方向に沿うずれ量(変数)である。このずれ量tは、例えば、CAMソフトウェア上において、加工接触点PO5を指定することによって決定される。また、ずれ量tは、加工ツール23の位置(移動量z)に応じて異なる値であり、当該加工ツール23の位置(移動量z)の近似多項式によって表現されている。
【0049】
以上説明した実施の形態3によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態3に係るNCプログラム生成方法では、加工接触点PO5を意識してたわみ量δを推定している。このため、より適切にたわみ量δを推定し、より適切なNCプログラムを生成することができる。
【0050】
(その他の実施形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。
図24は、上述した実施の形態1~4の変形例を説明する図である。
上述した実施の形態1~4では、NC加工装置2として、スイス型CNC自動旋盤を採用していたが、これに限らず、一般的なCNC旋盤を採用しても構わない。当該CNC旋盤では、チャック21は、Z軸まわりに回転するが、Z軸に沿って移動しない。一方、加工ツール23は、図24に示すように、Y軸まわりに回転するとともに、X軸及びZ軸に沿ってそれぞれ移動する。
【0051】
そして、図24に示す本変形例では、式(1),(2)において、L及びzは、以下に示すように定義される。
Lは、図24に示すように、加工開始位置PO4(ワークWの先端の位置)からガイドブッシュ22の端面PO2までのZ軸方向に沿う距離(定数)である。
zは、図24に示すように、加工ツール23の中心位置PO1における加工開始位置PO4から加工時の位置までのZ軸方向に沿う移動量(変数)である。
以上説明した図24に示す本変形例の構成を採用した場合であっても、上述した実施の形態1~4と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0052】
1 NC加工システム
2 NC加工装置
3 制御装置
21 チャック
22 ガイドブッシュ
23 加工ツール
24 ワーク駆動部
25 ツール駆動部
C1~C8,C1´~C8´ 曲線
PO1 中心位置
PO2 端面
PO3 加工原点
PO4 加工開始位置
PO5 加工接触点
SF1 第1の面
SF2 第2の面
SF3 第3の面
SF4 第4の面
SF5 第5の面
SF6 第6の面
SF7 第7の面
SF8 第8の面
W,W0~W8 ワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24