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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023083046
(43)【公開日】2023-06-15
(54)【発明の名称】運転支援装置及び運転支援方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20230608BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
G08G1/09 H
G08G1/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021197144
(22)【出願日】2021-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塩口 拓真
(72)【発明者】
【氏名】青山 紀章
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF33
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
(57)【要約】
【課題】他車線へ車線変更する場合に、運転者の運転操作に有効な支援を行うことができる運転支援装置を提供する。
【解決手段】運転支援装置100は、自車両1Aが走行する第1車線80から、第1車線80に隣接する第2車線90への車線変更を支援する装置であって、自車両1Aの第2車線90側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像、又は、自車両1Aの周囲を走行する他車両の位置情報及び車速情報を含む他車両情報に基づき、車両の後方であって第2車線90を走行する近接車両1Bを検出し、自車両1Aと近接車両Cとの車間距離と、自車両1Aと近接車両1Bとの相対速度とに基づいて自車両1Aの第1車線80から第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定する車線変更判定部135と、車線変更判定部135の判定結果と、撮影画像とを表示装置50に表示する表示制御部136とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が走行する第1車線から、前記第1車線に隣接する第2車線への車線変更を支援する運転支援装置であって、
前記車両の前記第2車線側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する画像取得部と、
前記車両の周囲を走行する他車両の位置情報及び車速情報を含む他車両情報を無線通信により取得する車両情報取得部と、
前記撮影画像又は前記他車両情報に基づき、前記車両の後方であって前記第2車線を走行する近接車両を検出し、
前記車両と前記近接車両との車間距離と、前記車両と前記近接車両との相対速度とに基づいて前記車両の前記第1車線から第2車線への車線変更を許可するか否かを判定する車線変更判定部と、
前記車線変更判定部の判定結果と、前記撮影画像とを表示装置に表示する表示制御部と、
を備えることを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記車線変更判定部は、前記車両と前記近接車両との相対速度が予め設定された設定範囲に含まれ、前記車両と前記近接車両との車間距離が予め設定された基準距離よりも大きい場合に、前記車両の前記第2車線への車線変更を許可すると判定する、ことを特徴する請求項1記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記車線変更判定部は、前記車両と前記近接車両との相対速度が予め設定された設定範囲に含まれない場合、又は、前記車両と前記近接車両との車間距離が予め設定された基準距離以下である場合に、前記車両の前記第2車線への車線変更を許可しないと判定する、ことを特徴する請求項1又は2記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記車両の前記第2車線への車線変更の完了後、予め設定された設定時間の間、前記撮影画像の前記表示装置への表示を継続し、
操作を受け付ける受付部が所定の操作を受け付けると、前記設定時間の経過後も前記撮影画像の前記表示装置への表示を継続する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の運転支援装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記撮影画像において、前記基準距離に対応する前記第2車線の範囲を示す画像を表示する、ことを特徴とする請求項2又は3記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記車両と、前記車両が走行する第1車線から第2車線へ車線変更する車線変更地点との距離が第1距離以下であるか否かを判定する距離判定部を備え、
前記車線変更判定部は、前記距離判定部が、前記車両と前記車線変更地点との距離が前記第1距離以下であると判定した場合に、前記車両の前記第2車線への車線変更を許可するか否かを判定する、ことを特徴する請求項1から5のいずれか一項に記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記車両と、前記車線変更地点との距離が前記第1距離よりも小さい第2距離以下になると、前記車線変更判定部の判定結果と、前記撮影画像とを表示装置に表示する、ことを特徴する請求項6記載の運転支援装置。
【請求項8】
車両が走行する第1車線から、前記第1車線に隣接する第2車線への車線変更を支援する運転支援方法であって、
前記車両の前記第2車線側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像を取得するステップと、
前記車両の周囲を走行する他車両の位置情報及び車速情報を含む他車両情報を無線通信により取得するステップと、
前記撮影画像又は前記他車両情報に基づき、前記車両の後方であって前記第2車線を走行する近接車両を検出するステップと、
前記車両と前記近接車両との車間距離と、前記車両と前記近接車両との相対速度とに基づいて前記車両の前記第1車線から第2車線への車線変更を許可するか否かを判定するステップと、
前記車線変更の判定結果と、前記撮影画像とを表示するステップと、
を有することを特徴とする運転支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転支援装置及び運転支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転を支援する装置が知られている。
例えば、特許文献1の合流支援装置は、自車両が走行中のレーンにおける前方のスペースを狭めるように移動する物体を示す阻害物体が自車両の周囲に存在することを表す阻害情報を取得し、自車両が、自車両が走行中のレーンを示す第1レーンに第1レーンとは異なるレーンを示す第2レーンが合流する領域を表す合流領域内に位置することを示す合流領域情報を取得し、合流領域情報が取得され、且つ、阻害情報が取得された場合に、注意を促す注意情報を出力するように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-3681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の合流支援装置は、注意を促す注意情報を出力しているだけであり、運転者の運転操作に有効な支援を行うことができない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、他車線へ車線変更する場合に、運転者の運転操作に有効な支援を行うことができる運転支援装置及び運転支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の運転支援装置は、車両が走行する第1車線から、前記第1車線に隣接する第2車線への車線変更を支援する運転支援装置であって、前記車両の前記第2車線側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する画像取得部と、前記車両の周囲を走行する他車両の位置情報及び車速情報を含む他車両情報を無線通信により取得する車両情報取得部と、前記撮影画像又は前記他車両情報に基づき、前記車両の後方であって前記第2車線を走行する近接車両を検出し、前記車両と前記近接車両との車間距離と、前記車両と前記近接車両との相対速度とに基づいて前記車両の前記第1車線から第2車線への車線変更を許可するか否かを判定する車線変更判定部と、前記車線変更判定部の判定結果と、前記撮影画像とを表示装置に表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、他車線へ車線変更する場合に、運転者の運転操作に有効な支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】車載装置の構成を示すブロック図である。
図2】自車両と近接車両とを示す図である。
図3】表示パネルに表示される表示画面の一例を示す図である。
図4】近接車両が検出された場合の表示画面を示す図である。
図5】ミラービュー画面を示す図である。
図6】ミラービュー画面を示す図である。
図7】運転支援装置の動作を示すフローチャートである。
図8】運転支援装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。
図1は車載装置3の構成を示すブロック図である。以下では、車載装置3を搭載した車両を自車両1Aといい、自車両1A以外の車両を他車両という。
【0010】
車載装置3は、位置検出ユニット10、カメラユニット20、車々間通信装置30、車速センサ40、表示装置50、音声処理装置61、スピーカ65、ナビゲーション装置70及び運転支援装置100を備える。
【0011】
位置検出ユニット10、カメラユニット20、車々間通信装置30、車速センサ40、表示装置50、音声処理装置61、ナビゲーション装置70及び運転支援装置100は、通信バス5を介して相互にデータ通信可能に接続される。通信バス5は、イーサネット(登録商標)や、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)等の規格に従った通信用のバスである。
【0012】
位置検出ユニット10は、自車両1Aの位置を検出する。位置検出ユニット10は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信器と、プロセッサとを備える(いずれも不図示)。GNSS受信器は、衛星から送信される信号を受信する。プロセッサは、GNSS受信器が受信した信号に基づいて自車両1Aの位置情報である緯度及び経度や、算出した位置情報の差分により自車両1Aの方位を演算する。位置検出ユニット10は、演算して求めた自車両1Aの位置情報及び方位情報を運転支援装置100やナビゲーション装置70に出力する。運転支援装置100は、入力される自車両1Aの位置情報及び方位情報を、運転支援装置100が備えるメモリ120に記憶する。
【0013】
カメラユニット20は、単眼カメラを含む構成であってもよく、複眼カメラを含む構成であってもよい。カメラユニット20は、自車両1Aの前方、後方、左サイド、右サイドにそれぞれ設置され、自車両1Aの前方範囲、後方範囲、左側方範囲及び右側方範囲を撮影する。自車両1Aの左サイドに設置されたカメラは、左サイドミラーに搭載され、自車両1Aの右サイドに設置されたカメラは、右サイドミラーに搭載される。また、左サイドミラー及び右サイドミラーに代えて、左側方範囲を撮影する左サイドカメラと、右側方範囲を撮影する右サイドカメラを設けてもよい。カメラユニット20は、自車両1Aの周囲を撮影した撮像画像を運転支援装置100に出力する。運転支援装置100は、入力された撮影画像を、運転支援装置100が備えるメモリ120に記憶する。
【0014】
車々間通信装置30は、他車両との間で行われる無線通信の通信インターフェイスである。車々間通信装置30は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、セルラ通信、ミリ波通信等の通信方式により自車両1Aの周辺に存在する他車両との間で車々間通信を行う。車々間通信装置30が他車両から取得する情報には、他車両の位置を示す位置情報や、他車両の車速等の情報が含まれる。車々間通信装置30が取得したこれらの情報を他車両情報という。車々間通信装置30は、取得した他車両情報を運転支援装置100に出力する。運転支援装置100は、入力された他車両情報を、運転支援装置100が備えるメモリ120に記憶する。
【0015】
車速センサ40は、自車両1Aの車速を検出するセンサである。車速センサ40は、検出した車速を示す車速情報を運転支援装置100に出力する。
【0016】
表示装置50は、受付部に相当するタッチパネル51を備える。タッチパネル51は、表示パネル53及びタッチセンサ55を備える。表示パネル53は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。タッチセンサ55は、抵抗膜方式や静電容量方式等の一般的に知られた方式のセンサが用いられる。タッチセンサ55は、表示パネル53に対して行われるタッチ操作を検出し、検出したタッチ操作の操作位置を示す位置信号を生成する。タッチセンサ55は、生成した位置信号を含む操作情報を運転支援装置100に出力する。
【0017】
音声処理装置61は、例えば音声処理用のプロセッサにより構成される。音声処理装置61には、スピーカ65が接続される。音声処理装置61は、運転支援装置100から入力される音声データをD/A変換してアナログの音声信号に変換する。音声処理装置61は、変換した音声信号を増幅し、増幅した音声信号をスピーカ65により音声として出力する。
【0018】
ナビゲーション装置70は、運転者により設定された目的地までの誘導経路を探索する。ナビゲーション装置70は、探索した誘導経路を表示装置50に表示する。また、ナビゲーション装置70は、誘導経路を探索した場合、探索した誘導経路の情報を運転支援装置100に出力する。運転支援装置100は、入力された誘導経路の情報を、運転支援装置100が備えるメモリ120に記憶する。
【0019】
運転支援装置100は、入出力インターフェイス(以下、I/Oと略記する)110、メモリ120及びプロセッサ130を備えるコンピュータ装置である。
【0020】
I/O110は、通信バス5に接続され、通信バス5に接続した外部装置との間で相互にデータ通信を行う。外部装置には、位置検出ユニット10、カメラユニット20、車々間通信装置30、車速センサ40、表示装置50、音声処理装置61及びナビゲーション装置70が含まれる。
【0021】
メモリ120は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等により構成される。また、メモリ120を、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリにより構成してもよい。メモリ120は、プロセッサ130が実行するコンピュータプログラムや、プロセッサ130がコンピュータプログラムの実行時に処理されるデータや処理結果のデータ、地図データ125を記憶する。
【0022】
プロセッサ130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Microprocessor Unit)等により構成される。
【0023】
運転支援装置100は、機能的構成として、位置取得部131、距離判定部132、画像取得部133、車両情報取得部134、車線変更判定部135及び表示制御部136を備える。これらの機能的構成は、プロセッサ130が、コンピュータプログラムを実行して演算を行うことで実現される機能である。
【0024】
位置取得部131は、位置検出ユニット10が算出した自車両1Aの位置情報及び方位情報をメモリ120から読み出す。位置取得部131は、読み出した位置情報や方位情報を、周知のデッドレコニングの手法を用いて補正する。メモリ120は、位置取得部131が補正した位置情報及び方位情報を位置取得部131の制御により記憶する。
【0025】
距離判定部132は、位置取得部131により補正された位置情報及び方位情報と、地図データ125とをメモリ120から読み出す。距離判定部132は、読み出した位置情報及び方位情報に基づいて自車両1Aの地図上の位置を特定して、車線変更地点を検出する。例えば、ナビゲーション装置70が誘導経路を探索している場合、車線変更地点には、誘導経路に従った高速道路の入口や出口、分岐点、他車線との合流地点、サービスエリアから本線に合流する合流地点等が含まれる。また、ナビゲーション装置70が誘導経路を算出していない場合、車線変更地点には、分岐点、他車線との合流地点、サービスエリアから本線に合流する合流地点等が含まれる。
【0026】
距離判定部132は、車線変更地点を検出すると、検出した車線変更地点までの距離が、予め設定された第1距離以下であるか否かを判定する。距離判定部132は、車線変更地点までの距離が第1距離以下である場合には、車線変更地点までの距離が第1距離以下であることを車線変更判定部135及び表示制御部136に通知する。
【0027】
画像取得部133は、カメラユニット20から順次入力される撮影画像を選択的に取得する。メモリ120は、画像取得部133が取得した撮影画像を、画像取得部133の制御に従って記憶する。また、メモリ120は、記憶した撮影画像を、一定時間経過後に、画像取得部133の制御に従ってメモリ120から消去する。
【0028】
車両情報取得部134は、車々間通信装置30を制御して車々間通信を実行する。車両情報取得部134は、自車両1Aの周囲を走行する他車両から他車両情報を取得する。メモリ120は、車両情報取得部134が取得した他車両情報を、車両情報取得部134の制御に従って記憶する。また、車両情報取得部134は、メモリ120に記憶させてから一定時間を経過した他車両情報をメモリ120から消去する。
【0029】
車線変更判定部135は、車線変更地点までの距離が第1距離以下であるとの通知が距離判定部132から入力されると、第1車線80から第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定する。第1車線80は、自車両1Aが走行中の車線であり、第2車線90は、車線変更地点において車線変更した後の車線である。
【0030】
まず、車線変更判定部135は、自車両1Aの車速情報及び位置情報と、サイドカメラの撮影画像と、他車両情報とをメモリ120から読み出す。
【0031】
次に、車線変更判定部135は、読み出したこれらの情報に基づいて近接車両1Bを検出する。近接車両1Bは、第2車線90を走行していること、自車両1Aの後方を走行していること、自車両1Aとの車間距離が、予め設定された設定距離以下であること、の3つの条件を満たす車両である。設定距離は、後述する基準距離Rrefよりも長い距離にされる。
また、車線変更判定部135は、サイドカメラの撮影画像に撮影された第2車線90を走行する他車両を近接車両1Bと判定してもよい。
【0032】
図2は、自車両1Aと近接車両1Bとを示す図である。
車線変更判定部135は、近接車両1Bが存在すると判定すると、自車両1Aの車速情報及び位置情報と、近接車両1Bの車速情報及び位置情報とに基づいて、自車両1Aと近接車両1Bの車間距離と、自車両1Aと近接車両1Bとの相対速度とをそれぞれ算出する。車線変更判定部135は、算出した車間距離と、相対速度との2つ判定条件に基づいて自車両1Aの第2車線への車線変更を許可するか否かを判定する。車線変更判定部135は、車間距離と、相対速度との2つ判定条件がともに満たされる場合に、自車両1Aの第2車線への車線変更を許可する、と判定する。
【0033】
車線変更判定部135は、算出した車間距離が基準距離Rrefよりも大きい場合、車間距離の判定条件を満たしていると判定する。
車間距離の基準距離Rrefは、近接車両1Bの車速や、自車両1Aが走行する道路の道路種別に基づいて変更してもよい。また、車線変更判定部135は、例えば、近接車両1Bの車速が60km/hよりも大きい場合には、基準距離Rrefの設定値を大きい値に変更し、近接車両1Bの車速が60km/hよりも小さい場合には、基準距離Rrefの設定値を小さい値に変更してもよい。また、車線変更判定部135は、自車両1Aが走行する道路が高速道路や、自動車専用国道である場合には、基準距離Rrefの設定を大きい値に変更してもよい。
【0034】
次に、相対速度の判定条件について説明する。なお、自車両1Aの車速をV1と表記し、近接車両1B車速をV2と表記する。
例えば、自車両1Aがサービスエリアから本線に合流する場合、加速車線を走行する自車両1Aよりも本線を走行する近接車両1Bのほうが一般的には車速は大きい。すなわち、V2はV1よりも値が大きい。このため、車線変更判定部135は、自車両1Aの車速V1から近接車両1Bの車速V2を減算した値(V1-V2)が負の値であっても、予め設定されたしきい値以上である場合に、相対速度の判定条件を満たしていると判定する。
また、車線変更判定部135は、自車両1Aの車速が近接車両1Bの車速と同等かそれ以上であり、減算した値(V1-V2)が正の値である場合に、相対速度の判定条件を満たしていると判定する。つまり、車線変更判定部135は、自車両1Aの車速V1から近接車両1Bの車速V2を減算した値(V1-V2)が、前述したしきい値を含み、しきい値よりも大きい範囲である設定範囲内に含まれる場合に、相対速度の判定条件を満たしていると判定する。
【0035】
相対速度の設定範囲も、例えば、自車両1Aと近接車両1Bとの車間距離に応じて変更が可能である。また、乗員の操作によって車間距離の基準距離Rrefや、相対速度の設定範囲を変更することも可能である。
【0036】
また、車線変更判定部135は、算出した車間距離が基準距離Rref以下であると判定した場合や、自車両1Aと近接車両1Bとの相対速度が設定範囲に含まれないと判定した場合には、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可しないと判定する。
【0037】
図3は、表示パネル53に表示される表示画面の一例を示す図である。
図3は、車線変更地点までの距離が、予め設定された第1距離以下であると距離判定部132が判定する前の表示パネル53の表示画面を示す図である。表示画面には、自車両1Aを上方から見た俯瞰画像201と、自車両1Aの周辺の地図が表示された地図画像203とが表示される。俯瞰画像201は、カメラユニット20が撮影した前方範囲、後方範囲、左側方範囲及び右側方範囲の撮影画像を合成して生成した画像である。図3に示す表示画面を、地図画面200Aという。地図画像203には、自車両1Aの地図上の位置を示す自車アイコン210と、自車両1の周囲に位置する近接車両1Bの地図上の位置を示す他車アイコン220とが表示される。
【0038】
図4は、表示パネル53に表示される表示画面の一例を示す図であり、近接車両1Bが検出された場合の地図画面200Aを示す図である。
車線変更地点までの距離が第1距離以下であると距離判定部132が判定し、車線変更判定部135が近接車両1Bを検出した場合、表示制御部136は、近接車両1Bの存在を運転者に通知する通知表示205を俯瞰画像201に重畳表示する制御を行う。例えば、自車両1Aの右後方に近接車両1Bが存在する場合、表示制御部136は、俯瞰画像201の右端を点滅表示したり、点灯したり、予め設定された色の画像を表示したりする表示制御ことで、地図画面200Aに通知表示205を表示する。また、自車両1Aの左後方に近接車両1Bが存在する場合、表示制御部136は、俯瞰画像201の左端を点滅表示したり、点灯したり、予め設定された色の画像を表示したりする表示制御を行うことで、地図画面200Aに通知表示205を表示する。
【0039】
図5及び図6は、ミラービュー画面200Bを示す図である。特に、図5は、車線変更判定部135が第2車線90への車線変更を許可すると判定した場合のミラービュー画面200Bを示し、図6は、車線変更判定部135が第2車線90への車線変更を許可しないと判定した場合のミラービュー画面200Bを示す。ミラービュー画面200Bには、第2車線90側のサイドカメラが撮影した第2車線90側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像が表示される。
【0040】
表示制御部136は、車線変更地点までの距離が、予め設定された第2距離以下になると、表示パネル53の表示を、地図画面200Aからミラービュー画面200Bに切り替える表示制御を行う。第2距離は、第1距離よりも距離が短く設定されている。
ミラービュー画面200Bには、クリアランスエリア250と、案内表示270とが表示される。
【0041】
クリアランスエリア250は、車線変更判定部135が、車線変更が可能か否かの判定に用いた基準距離Rrefに対応する第2車線90の範囲を示す画像である。
自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可すると車線変更判定部135が判定した場合、図5に示すように、近接車両1Bがクリアランスエリア250内を走行していないことになる。また、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可しないと車線変更判定部135が判定した場合、図6に示すように、近接車両1Bがクリアランスエリア250を含む範囲を走行していることになる。
【0042】
また、案内表示270は、車線変更判定部135の判定結果を示す表示であり、第2車線90への車線変更が可能か否かを案内する表示である。自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可すると車線変更判定部135が判定した場合、図5に示すように、第2車線90への車線変更が可能であることを運転者に通知する案内表示270が表示される。この案内表示を第1案内表示270Aという。
また、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可しないと車線変更判定部135が判定した場合、図6に示すように、第2車線90への車線変更ができないことを運転者に通知する案内表示270が表示される。この案内表示を第2案内表示270Bという。
【0043】
運転者は、図5又は図6に示すミラービュー画面200Bを参照して第2車線90への車線変更が可能か否かを判断する。
運転者は、表示パネル53に、図5に示すミラービュー画面200Bが表示されている場合、自車両1Aのステアリングホイールを操作して、第2車線90への車線変更を開始する。また、運転者は、表示パネル53に、図6に示すミラービュー画面200Bが表示されている場合、近接車両1Bとの車間距離が基準距離Rrefより大きくなり、相対速度が設定範囲内となるように自車両1Aのアクセル又はブレーキを操作する。
【0044】
車線変更判定部135は、一定時間ごとに、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定する。車線変更判定部135は、逐次更新される自車両1Aの位置情報及び車速情報や、車々間通信装置30が受信した他車両情報に基づき、判定結果を一定時間ごとに出力する。表示制御部136は、車線変更判定部135が出力する判定結果に基づいて、ミラービュー画面200Bの表示状態を更新する。運転者は、ミラービュー画面200Bの表示を視認しながら、ミラービュー画面200Bの表示が図5に示す第2車線90への車線変更が可能であること示す表示になるように運転操作することで、第2車線90への車線変更を安全に行うことができる。
【0045】
また、表示制御部136は、自車両1Aの第2車線90への車線変更が完了した後、一定時間が経過するまで、ミラービュー画面200Bを表示パネル53に表示する。表示制御部136がミラービュー画面200Bを表示パネル53に表示している一定時間の間に、運転者がミラービュー画面200Bの表示を継続する旨の指示をタッチ操作により入力した場合、表示制御部136は、ミラービュー画面200Bを一定時間経過後も表示パネル53に表示する。例えば、連続して車線変更する場合に、ミラービュー画面200Bの表示を継続することができる。また、自車両1Aの第2車線90への車線変更が完了後、一定時間が経過した場合や、運転者がミラービュー画面200Bの表示をキャンセルする操作を入力した場合、表示パネル53の表示がミラービュー画面200Bの表示から地図画面200Aに変更される。
【0046】
図7は、運転支援装置100の動作を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートを参照しながら運転支援装置100の動作について説明する。
運転支援装置100は、まず、車線変更地点までの距離が第1距離以下になったか否かを判定する(ステップS1)。運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第1距離以下ではないと判定した場合(ステップS1/NO)、ステップS1の判定に戻る。
【0047】
運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第1距離以下であると判定すると(ステップS1/YES)、サイドカメラの撮影画像と、自車両1Aの位置情報及び車速情報と、他車両情報とをメモリ120から読み出すことで取得する(ステップS2)。
【0048】
次に、運転支援装置100は、ステップS2で取得した情報に基づき、車線変更後の車線である第2車線90を走行する近接車両1Bを検出したか否かを判定する(ステップS3)。運転支援装置100は、第2車線90を走行中であって、自車両1Aの後方かつ自車両1Aとの距離が、予め設定された設定距離以下である近接車両1Bを検出したか否かを判定する。また、運転支援装置100は、サイドカメラの撮影画像から第2車線90を走行する他車両が検出された場合、この他車両を近接車両1Bと判定してもよい。
【0049】
運転支援装置100は、近接車両1Bが検出されなかった場合(ステップS3/NO)、車線変更地点までの距離が第2距離以下になったか否かを判定する(ステップS4)。運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第2距離以下になっていない場合(ステップS4/NO)、車線変更地点までの距離が第2距離以下になるまで待機する。
【0050】
また、運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第2距離以下になった場合(ステップS4/YES)、図5に示す第1案内表示270Aを含むミラービュー画面200Bを表示パネル53に表示する(ステップS5)。その後、運転支援装置100は、図8に示すステップS16の判定に移行する。
【0051】
また、運転支援装置100は、ステップS3で近接車両1Bを検出した場合(ステップS3/YES)、近接車両1Bが存在することを通知する通知表示205を、俯瞰画像201に重畳表示する(ステップS6)。運転支援装置100は、運転者の右側に近接車両1Bが存在する場合には、通知表示205を俯瞰画像201の右端に表示する。また、運転支援装置100は、運転者の左側に近接車両1Bが存在する場合には、通知表示205を俯瞰画像201の左端に表示する。
【0052】
次に、運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第2距離以下になったか否かを判定する(ステップS7)。運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第2距離以下になっていない場合(ステップS7/NO)、車線変更地点までの距離が第2距離以下になるまで待機する。
【0053】
運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第2距離以下になると(ステップS7/YES)、表示パネル53の表示を地図画面200Aからミラービュー画面200Bに変更する(ステップS8)。
【0054】
次に、運転支援装置100は、ステップS2で取得した自車両1Aの位置情報及び車速情報と、近接車両1Bの位置情報及び車速情報とに基づき、自車両1Aと近接車両1Bとの車間距離と、相対速度とを算出する(ステップS9)。
【0055】
次に、運転支援装置100は、算出した車間距離及び相対速度に基づき、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定する(ステップS10)。運転支援装置100は、近接車両1Bとの車間距離が、基準距離Vref以上であり、近接車両1Bとの相対速度V1-V2が設定範囲内である場合、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可すると判定する。また、運転支援装置100は、近接車両1Bとの車間距離が、基準距離Vref以下である場合や、近接車両1Bとの相対速度V1-V2が設定範囲外である場合には、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可しないと判定する。
【0056】
運転支援装置100は、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可すると判定した場合(ステップS11/YES)、第1案内表示をミラービュー画面200Bに表示する(ステップS12)。その後、運転支援装置100は、図8に示すステップS16の判定に移行する。
【0057】
また、運転支援装置100は、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可しないと判定した場合(ステップS11/NO)、第2案内表示をミラービュー画面200Bに表示する(ステップS13)。その後、運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が、第3距離以下になったか否かを判定する(ステップS14)。第3距離は、第2距離よりも短い距離に設定されている。また、第3距離は、自車両1Aが第2車線90に車線変更する場合に、距離が短すぎ、自車両1Aが第2車線90に安全に車線変更することができないと判定される距離である。
【0058】
運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第3距離以下であると判定した場合(ステップS14/YES)、車線変更が禁止である旨を運転者に通知する案内通知をミラービュー画面200Bに表示する(ステップS15)。また、運転支援装置100は、車線変更地点までの距離が第3距離以下ではないと判定した場合(ステップS14/NO)、ステップS9に戻り、車間距離及び相対速度を再度、算出する。
【0059】
次に、図8に示すフローチャートを参照しながら、運転支援装置100のステップS5又はステップS12の続きの動作について説明する。
運転支援装置100は、車線変更が完了したか否かを判定する(ステップS16)。運転支援装置100は、車線変更が完了していない場合(ステップS16/NO)、車線変更が完了するまで待機する。
【0060】
運転支援装置100は、車線変更が完了すると(ステップS16/YES)、タイマーのカウントを開始する(ステップS17)。運転支援装置100は、カウントを開始したタイマーのカウント値が予め設定された設定値以上となり、設定時間を経過したか否かを判定する(ステップS18)。
【0061】
運転支援装置100は、タイマーのカウント値が設定値以上であると判定すると(ステップS18/YES)、地図画面200Aをタッチパネル51に表示する(ステップS19)。
また、運転支援装置100は、タイマーのカウント値が設定値以上ではない場合(ステップS18/NO)、タッチ操作によるキャンセル操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS20)。
【0062】
運転支援装置100は、キャンセル操作を受け付けていない場合(ステップS20/NO)、ステップS18の判定に戻る。また、運転支援装置100は、キャンセル操作を受け付けた場合(ステップS20/YES)、ミラービュー画面200Bの表示を継続する(ステップS21)。
【0063】
以上説明したように本実施形態の運転支援装置100は、自車両1Aが走行する第1車線80から、第1車線80に隣接する第2車線90への車線変更を支援する装置である。
運転支援装置100は、画像取得部133、車両情報取得部134、車線変更判定部135及び表示制御部136を備える。
【0064】
運転支援装置100は、自車両1Aの第2車線90側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。
運転支援装置100は、自車両1Aの周囲を走行する他車両の位置情報及び車速情報を含む他車両情報を無線通信により取得する。
車線変更判定部135は、撮影画像又は他車両情報に基づき、自車両1Aの後方であって第2車線90を走行する近接車両1Bを検出する。
また、車線変更判定部135は、自車両1Aと近接車両1Bとの車間距離と、自車両1Aと近接車両1Bとの相対速度とに基づいて自車両1Aの第1車線80から第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定する。
表示制御部136は、車線変更判定部135の判定結果と、撮影画像とを表示装置50に表示する。
【0065】
この構成によれば、運転者は、表示装置50に表示される車線変更判定部135の判定結果と、第2車線90側の側方及び後方を含む範囲を撮影した撮影画像と視認しながら車線変更を行うか否かを判定することができる。このため、他車線へ車線変更する場合に、運転者の運転操作に有効な支援を行うことができる。
【0066】
また、車線変更判定部135は、自車両1Aと近接車両1Bとの相対速度が予め設定された設定範囲に含まれ、自車両1Aと近接車両1Bとの車間距離が予め設定された基準距離よりも大きい場合に、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可すると判定する。
【0067】
この構成によれば、自車両1Aの第2車線への車線変更を安全に行うことができる。
【0068】
また、車線変更判定部135は、自車両1Aと近接車両1Bとの相対速度が予め設定された設定範囲に含まない場合、又は、自車両1Aと近接車両1Bとの車間距離が予め設定された基準距離以下の場合に、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可しないと判定する。
【0069】
この構成によれば、自車両1Aが第2車線に安全に車線変更できない場合を精度よく判定することができる。
【0070】
また、表示制御部136は、自車両1Aの第2車線90への車線変更の完了後、予め設定された設定時間の間、撮影画像の表示装置への表示を継続する。表示制御部136は、操作を受け付けるタッチパネル51により所定の操作を受け付けると、設定時間の経過後も撮影画像の表示装置50への表示を継続する。
【0071】
この構成によれば、連続して車線変更をする場合に、撮影画像の表示装置50への表示を継続することができる。
【0072】
表示制御部136は、撮影画像において、基準距離に対応する第2車線90の範囲を示す画像を表示する。
【0073】
この構成によれば、運転者は、撮影画像を視認しながら安全に車線変更ができる近接車両1Bとの距離を認識することができる。
【0074】
運転支援装置100は、自車両1Aと、自車両1Aが走行する第1車線80から第2車線90へ車線変更する車線変更地点との距離が第1距離以下であるか否かを判定する距離判定部132を備える。
車線変更判定部135は、距離判定部132が、自車両1Aと車線変更地点との距離が第1距離以下であると判定した場合に、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定する。
【0075】
この構成によれば、自車両1Aと車線変更地点との距離が第1距離以下となり、自車両1Aが車線変更地点に近づいたときに、自車両1Aの第2車線90への車線変更を許可するか否かを判定することができる。
【0076】
表示制御部136は、自車両1Aと、車線変更地点との距離が第1距離よりも小さい第2距離以下になると、車線変更判定部135の判定結果と、撮影画像とを表示装置50に表示する。
【0077】
この構成によれば、自車両1Aが車線変更地点に近づいたタイミングで、車線変更判定部135の判定結果と、撮影画像とが表示される。このため、運転者が車線変更判定部135の判定結果と、撮影画像とを視認したいタイミングで、車線変更判定部135の判定結果と、撮影画像とを表示装置50に表示することができる。
【0078】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、図1に示す運転支援装置100の構成を示すブロック図は、本願発明を理解容易にするために、構成要素を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、構成要素は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0079】
また、図1において、運転支援装置100が、位置検出ユニット10及びカメラユニット20の少なくとも一方を一体として備える構成であってもよい。
【0080】
また、本開示の運転支援方法を、コンピュータを用いて実現する場合、このコンピュータが実行するプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、運転支援装置100が備えるROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
【0081】
また、図7及び図8に示すフローチャートの処理単位は、運転支援装置100の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。運転支援装置100の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよい。また、運転支援装置100の処理は、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。
【符号の説明】
【0082】
1A 自車両
1B 近接車両
50 表示装置
80 第1車線
90 第2車線
100 運転支援装置
135 車線変更判定部
136 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8