(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023083324
(43)【公開日】2023-06-15
(54)【発明の名称】ルーメンを特定するためのシステム、方法、および製品
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20230608BHJP
A61M 5/142 20060101ALI20230608BHJP
A61M 5/14 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
G16H20/10
A61M5/142
A61M5/14 582
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060724
(22)【出願日】2023-04-04
(62)【分割の表示】P 2021545733の分割
【原出願日】2020-02-04
(31)【優先権主張番号】62/800,609
(32)【優先日】2019-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レイ アイザックソン
(57)【要約】
【課題】ルーメンを特定するための改善されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法を提供する。
【解決手段】薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御し、同じタイプの視覚出力を生成し得る。薬剤ソースデバイスはルーメンに接続され得、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成され得、同じタイプの視覚出力はルーメンに関連付けられ得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のルーメンを接続されるように構成されている複数のスマートデバイスであって、各スマートデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザからのユーザ入力を受信するように構成されたユーザ入力コンポーネントを含む、複数のスマートデバイスと、
前記複数のルーメンに接続された複数の薬剤ソースデバイスを含む薬剤ソースシステムであって、各薬剤ソースデバイスは、視覚インジケータ、通信回路および前記ユーザからのユーザ入力を受信するように構成されたユーザ入力コンポーネントを含み、薬剤ソースデバイスの前記通信回路は、前記薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントへの前記ユーザ入力および前記スマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントへの前記ユーザ入力に基づいて、スマートデバイスの前記通信回路との通信を確立するように構成されている、薬剤ソースシステムと、
前記薬剤ソースデバイスの前記通信回路および前記スマートデバイスの前記通信回路の間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの前記視覚インジケータおよび前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、
前記同じタイプの視覚出力を前記複数のルーメンの同じルーメンに関連付ける、
ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、
前記薬剤ソースデバイスは前記同じルーメンに接続されている、
システム。
【請求項2】
前記スマートデバイスの前記視覚インジケータは発光ダイオードを含み、前記同じタイプの視覚出力は同じ色の光である請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成されており、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントへの前記ユーザ入力および前記スマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントへの前記ユーザ入力の少なくとも1つに基づいて、前記スマートデバイスの前記視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータに対して前記同じ色の光の色を決定して生成する、
ようにさらにプログラムおよび/または構成された、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記スマートデバイスの前記視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータに対して前記同じ色の光を決定し、前記複数のスマートデバイスの各他のスマートデバイスの各視覚インジケータおよび前記複数の薬剤ソースデバイスの各他の薬剤ソースデバイスの各視覚インジケータによって生成された各他の色の光と異なる色の光を生成する、ようにさらにプログラムおよび/または構成された、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記薬剤ソースシステムは注入ポンプシステムを含み、前記複数の薬剤ソースデバイスは複数の注入ポンプ含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記スマートデバイスの前記視覚インジケータは、前記通信が前記薬剤ソースデバイスの前記通信回路と前記スマートデバイスの前記通信回路との間で確立されたのと同時に、ルーメンに接続されたのに応答して、前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータと同じタイプの前記視覚出力を生成するように構成されており、前記スマートデバイスの前記視覚インジケータは、前記ルーメンから切断されたことに応答して、前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータと同じタイプの前記視覚出力を生成することを自動的に停止するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
別の薬剤ソースデバイスの前記通信回路は、前記別の薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントへの前記ユーザ入力と、前記別のスマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントへの前記ユーザ入力とに基づいて、別のスマートデバイスの前記通信回路との通信を確立するように構成されており、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記別の薬剤ソースデバイスの前記通信回路と前記別のスマートデバイスの前記通信回路との間で確立された前記通信に基づいて、前記別のスマートデバイスの前記視覚インジケータと前記別の薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータとを制御して、別の同じタイプの視覚出力を生成し、前記別の同じタイプの視覚出力は前記同じタイプの視覚出力とは異なり、
前記別の同じタイプの視覚出力を、前記複数のルーメンの別の同じルーメンに関連付ける、
ようにさらにプログラムおよび/または構成されており、
前記別の薬剤ソースデバイスは前記別の同じルーメンに接続されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
複数のスマートデバイスを複数のルーメンに接続するステップであって、各スマートデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザ入力コンポーネントを含む、接続するステップと、
薬剤ソースシステムの複数の薬剤ソースデバイスを前記複数のルーメンに接続するステップであって、各薬剤ソースデバイスは視覚インジケータ、通信回路およびユーザ入力コンポーネントを含む、接続するステップと、
スマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントを介して、ユーザ入力を受信するステップと、
薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントを介して、ユーザ入力を受信するステップと、
前記薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって受信した前記ユーザ入力と前記スマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって受信した前記ユーザ入力とに基づいて、前記スマートデバイスの前記通信回路と前記薬剤ソースデバイスの前記通信回路とを用いて、前記スマートデバイスと前記薬剤ソースデバイスとの間の通信を確立するステップと
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記薬剤ソースデバイスと前記スマートデバイスとの間で確立された前記通信に基づいて、前記スマートデバイスの前記視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップと、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記同じタイプの視覚出力を前記複数のルーメンの同じルーメンに関連付けるステップであって、前記薬剤ソースデバイスは前記同じルーメン接続されている、関連付けるステップと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記スマートデバイスの前記視覚インジケータは発光ダイオードを含み、前記同じタイプの視覚出力は同じ色の光である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、前記方法は、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって受信した前記ユーザ入力と前記スマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって受信した前記ユーザ入力とのうちの少なくとも1つに基づいて、前記スマートデバイスの前記視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータに対して前記同じ色の光の色を決定して生成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、前記方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記スマートデバイスの前記視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータに対して前記同じ色の光を決定し、前記複数のスマートデバイスの各他のスマートデバイスの各視覚インジケータと前記複数の薬剤ソースデバイスの各他の薬剤ソースデバイスの各視覚インジケータによって生成された各他の色の光とは異なる色の光を生成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記薬剤ソースシステムは注入ポンプシステムを含み、前記複数の薬剤ソースデバイスは複数の注入ポンプ含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記スマートデバイスの前記視覚インジケータを用いて、前記通信が前記薬剤ソースデバイスと前記スマートデバイスとの間で確立されたのと同時に、ルーメンに接続されたのに応答して、前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータと同じタイプの前記視覚出力を生成するステップと、
前記スマートデバイスの前記視覚インジケータを用いて、前記ルーメンから切断されたことに応答して、前記薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータと同じタイプの前記視覚出力の生成を自動的に停止するステップと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
別のスマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって、ユーザ入力を受信するステップと、
別の薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって、ユーザ入力を受信するステップと、
前記別の薬剤ソースデバイスの前記通信回路と前記別のスマートデバイスの前記通信回路とを用いて、前記別の薬剤ソースデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって受信した前記ユーザ入力と前記別のスマートデバイスの前記ユーザ入力コンポーネントによって受信した前記ユーザ入力とに基づいて、前記別の薬剤ソースデバイスと前記別のスマートデバイスとの間の通信を確立するステップと、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記別の薬剤ソースデバイスと前記別のスマートデバイスとの間で確立された前記通信に基づいて、前記別のスマートデバイスの前記視覚インジケータと前記別の薬剤ソースデバイスの前記視覚インジケータとを制御して、別の同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、前記別の同じタイプの視覚出力は前記同じタイプの視覚出力とは異なる、制御するステップと、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記別の同じタイプの視覚出力を前記複数のルーメンの別の同じルーメンに関連付けるステップであって、前記別の薬剤ソースデバイスは前記別の同じルーメンに接続されている、関連付けるステップと、
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項15】
薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、前記薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、前記スマートデバイスは前記ルーメンに接続されるように構成されており、
前記同じタイプの視覚出力を前記ルーメンに関連付ける、
ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサを、備えたシステム。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、前記薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、前記スマートデバイスは前記ルーメンに接続されるように構成されている、制御するステップと、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記同じタイプの視覚出力を前記ルーメンに関連付けるステップと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【請求項17】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、前記薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、前記スマートデバイスは前記ルーメンに接続されるように構成されており、
前記同じタイプの視覚出力を前記ルーメンに関連付け、
させる、プログラム命令を含む、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、前記薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、前記スマートデバイスは前記ルーメンに接続されるように構成されており、
前記同じタイプの視覚出力を前記ルーメンに関連付け、
前記同じタイプの視覚出力をユーザへ与え、前記ユーザへの前記ルーメンを識別する、
ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサを備えたシステム。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、前記薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、前記スマートデバイスは前記ルーメンに接続されるように構成されている、制御するステップと、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記同じタイプの視覚出力を前記ルーメンに関連付けるステップと、
少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記同じタイプの視覚出力をユーザへ与え、前記ユーザへの前記ルーメンを識別するステップと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、前記スマートデバイスの視覚インジケータと前記薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、前記薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、前記スマートデバイスは前記ルーメンに接続されるように構成されており、
前記同じタイプの視覚出力を前記ルーメンに関連付け、
前記同じタイプの視覚出力をユーザへ与え、前記ユーザへの前記ルーメンを識別させる
プログラム命令、を含む少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーメンを特定するためのシステム、方法、および製品に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月4日に出願された「System, Method, and Product for Identifying a Lumen」と題する米国特許仮出願第62/800,609号明細書の優先権を主張する。その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
患者は、複数のルーメンまたは流体ライン(たとえば、IVラインなど)に接続され得る。たとえば、患者は、複数の注入ポンプを含む注入ポンプシステムの複数のチャネルに接続され得る。一例として、緊急治療室の患者は、同時に10本以上の流体ラインに接続され得る。複数の流体ラインは、患者のどの流体ラインがどの注入ポンプまたは流体ソースに接続するかに関して混乱を引き起こし得る。たとえば、ラインのメンテナンスが指示された場合、看護師は、注入ポンプまたは流体ソースの流体ラインの接続部から患者の流体ラインの接続部まで、流体ラインをトレースしなければならない可能性があり、その逆もまた同様である。しかしながら、複数の流体ラインが交差、重なり、および/または絡み合っている場合、メンテナンス、注入、除去などのための正しいラインを識別することが難しい可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
したがって、ルーメンを特定するための改善されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が提供される。
【0005】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、複数のルーメンを接続されるように構成されている複数のスマートデバイスであって、各スマートデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザからのユーザ入力を受信するように構成されたユーザ入力コンポーネントを含む、複数のスマートデバイスと、複数のルーメンに接続された複数の薬剤ソースデバイスを含む薬剤ソースシステムであって、各薬剤ソースデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザからのユーザ入力を受信するように構成されたユーザ入力コンポーネントを含み、薬剤ソースデバイスの通信回路は、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力およびスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力に基づいて、スマートデバイスの通信回路との通信を確立するように構成されている、薬剤ソースシステムと、薬剤ソースデバイスの通信回路およびスマートデバイスの通信回路の間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータおよび薬剤ソースデバイスの視覚インジケータを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、同じタイプの視覚出力を複数のルーメンの同じルーメンに関連付け、薬剤ソースデバイスは同じルーメンに接続されており、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なり、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与える、ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサとを備えたシステムが提供される。
【0006】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイスの視覚インジケータは発光ダイオードを含み、同じタイプの視覚出力は同じ色の光である。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成されており、1つまたは複数のプロセッサは、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力およびスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力の少なくとも1つに基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光の色を決定して生成する、ようにさらにプログラムおよび/または構成される。
【0008】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、1つまたは複数のプロセッサは、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光を決定し、複数のスマートデバイスの各他のスマートデバイスの各視覚インジケータおよび複数の薬剤ソースデバイスの各他の薬剤ソースデバイスの各視覚インジケータによって生成された各他の色の光と異なる色の光を生成する、ようにさらにプログラムおよび/または構成される。
【0009】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステムは注入ポンプシステムを含み、複数の薬剤ソースデバイスは複数の注入ポンプ含む。
【0010】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出され、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされ、1つまたは複数のプロセッサは、薬剤ソースデバイスを制御して、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した第2の薬剤の送出を抑止または防止することによって、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるようにプログラムおよび/または構成される。
【0011】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出され、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされ、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、患者に第2のタイプの薬剤を送出するために同じタイプの視覚出力とは異なるタイプの視覚出力に関連する別のルーメンを使用するようにするユーザへのプロンプトを含む。
【0012】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のタイプの薬剤および第2のタイプの薬剤は患者に同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介して送出され、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、血栓閉塞または化学的閉塞とのうちの1つのために同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを処置するようにするユーザへのプロンプトを含む。
【0013】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイスの視覚インジケータは、通信が薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立されたのと同時に、ルーメンに接続されたのに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力を生成するように構成されており、スマートデバイスの視覚インジケータは、ルーメンから切断されたことに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力を生成することを自動的に停止するように構成される。
【0014】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、別の薬剤ソースデバイスの通信回路は、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力と、別のスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力とに基づいて、別のスマートデバイスの通信回路との通信を確立するように構成されており、1つまたは複数のプロセッサは、別の薬剤ソースデバイスの通信回路と別のスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、別のスマートデバイスの視覚インジケータと別の薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、別の同じタイプの視覚出力を生成し、別の同じタイプの視覚出力は同じタイプの視覚出力とは異なり、別の同じタイプの視覚出力を、複数のルーメンの別の同じルーメンに関連付け、別の薬剤ソースデバイスは別の同じルーメンに接続されており、患者に別の同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第3のタイプの薬剤に関連する薬剤データを取得し、薬剤データに基づいて、第3のタイプの薬剤と別の同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、表示は第2のタイプの薬剤が別の同じタイプの視覚出力に関連する別の同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかをさらに示す、ようにさらにプログラムおよび/または構成される。
【0015】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、複数のスマートデバイスを複数のルーメンに接続するステップであって、各スマートデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザ入力コンポーネントを含む、接続するステップと、薬剤ソースシステムの複数の薬剤ソースデバイスを複数のルーメンに接続するステップであって、各薬剤ソースデバイスは視覚インジケータ、通信回路およびユーザ入力コンポーネントを含む、接続するステップと、スマートデバイスのユーザ入力コンポーネントを介して、ユーザ入力を受信するステップと、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントを介して、ユーザ入力を受信するステップと、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とに基づいて、スマートデバイスの通信回路と薬剤ソースデバイスの通信回路とを用いて、スマートデバイスと薬剤ソースデバイスとの間の通信を確立するステップと少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、同じタイプの視覚出力を複数のルーメンの同じルーメンに関連付けるステップであって、薬剤ソースデバイスは同じルーメン接続されている、関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得するステップであって、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なる、取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップと、を含む方法が提供される。
【0016】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイスの視覚インジケータは発光ダイオードを含み、同じタイプの視覚出力は同じ色の光である。
【0017】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とのうちの少なくとも1つに基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光の色を決定して生成するステップをさらに含む。
【0018】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光を決定し、複数のスマートデバイスの各他のスマートデバイスの各視覚インジケータと複数の薬剤ソースデバイスの各他の薬剤ソースデバイスの各視覚インジケータによって生成された各他の色の光とは異なる色の光を生成するするステップをさらに含む。
【0019】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステムは注入ポンプシステムを含み、複数の薬剤ソースデバイスは複数の注入ポンプ含む。
【0020】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを用いて、第1のタイプの薬剤を患者に送出するステップであって、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされた、送出するステップをさらに含み、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップは、薬剤ソースデバイスを制御して、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した第2の薬剤の送出を抑止または防止するステップを、さらに含む。
【0021】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを用いて、第1のタイプの薬剤を患者に送出するステップであって、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされた、送出するステップをさらに含み、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、患者に第2のタイプの薬剤を送出するために同じタイプの視覚出力とは異なるタイプの視覚出力に関連する別のルーメンを使用するようにするユーザへのプロンプトを含む。
【0022】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを用いて、第1のタイプの薬剤と第2のタイプの薬剤とを患者に送出するステップをさらに含み、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、血栓閉塞または化学的閉塞とのうちの1つのために同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを処置するようにするユーザへのプロンプトを含む。
【0023】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイスの視覚インジケータを用いて、通信が薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの間で確立されたのと同時に、ルーメンに接続されたのに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力を生成するステップと、スマートデバイスの視覚インジケータを用いて、ルーメンから切断されたことに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力の生成を自動的に停止するステップと、をさらに含む。
【0024】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、別のスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって、ユーザ入力を受信するステップと、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって、ユーザ入力を受信するステップと、別の薬剤ソースデバイスの通信回路と別のスマートデバイスの通信回路とを用いて、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力と別のスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とに基づいて、別の薬剤ソースデバイスと別のスマートデバイスとの間の通信を確立するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、別の薬剤ソースデバイスと別のスマートデバイスとの間で確立された通信に基づいて、別のスマートデバイスの視覚インジケータと別の薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、別の同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、別の同じタイプの視覚出力は同じタイプの視覚出力とは異なる、制御するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、別の同じタイプの視覚出力を複数のルーメンの別の同じルーメンに関連付けるステップであって、別の薬剤ソースデバイスは別の同じルーメンに接続されている、関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、患者に別の同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第3のタイプの薬剤に関連する薬剤データを取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤データに基づいて、第3のタイプの薬剤と別の同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップであって、表示は第2のタイプの薬剤が別の同じタイプの視覚出力に関連する別の同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかをさらに示す。
【0025】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されており、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付け、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なり、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与える、ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサを、備えたシステムが提供される。
【0026】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されている、制御するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得するステップであって、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なる、取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップと、を含む、コンピュータに実装された方法が提供される。
【0027】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されており、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付け、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なり、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えさせる、プログラム命令を含む、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備えた、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0028】
さらなる非限定的な実施形態または態様を以下の番号付けされた節に記載する。
【0029】
第1節。複数のルーメンを接続されるように構成されている複数のスマートデバイスであって、各スマートデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザからのユーザ入力を受信するように構成されたユーザ入力コンポーネントを含む、複数のスマートデバイスと、複数のルーメンに接続された複数の薬剤ソースデバイスを含む薬剤ソースシステムであって、各薬剤ソースデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザからのユーザ入力を受信するように構成されたユーザ入力コンポーネントを含み、薬剤ソースデバイスの通信回路は、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力およびスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力に基づいて、スマートデバイスの通信回路との通信を確立するように構成されている、薬剤ソースシステムと、薬剤ソースデバイスの通信回路およびスマートデバイスの通信回路の間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータおよび薬剤ソースデバイスの視覚インジケータを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、同じタイプの視覚出力を複数のルーメンの同じルーメンに関連付け、薬剤ソースデバイスは同じルーメンに接続されており、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なり、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与える、ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサとを備えたシステム。
【0030】
第2節。スマートデバイスの視覚インジケータは発光ダイオードを含み、同じタイプの視覚出力は同じ色の光である第1節に記載のシステム。
【0031】
第3節。発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成されており、1つまたは複数のプロセッサは、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力およびスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力の少なくとも1つに基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光の色を決定して生成する、ようにさらにプログラムおよび/または構成された、第1節または第2節のいずれかに記載のシステム。
【0032】
第4節。発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、1つまたは複数のプロセッサは、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光を決定し、複数のスマートデバイスの各他のスマートデバイスの各視覚インジケータおよび複数の薬剤ソースデバイスの各他の薬剤ソースデバイスの各視覚インジケータによって生成された各他の色の光と異なる色の光を生成する、ようにさらにプログラムおよび/または構成された、第1節から第3節のいずれかに記載のシステム。
【0033】
第5節。薬剤ソースシステムは注入ポンプシステムを含み、複数の薬剤ソースデバイスは複数の注入ポンプ含む、第1節から第4節のいずれかに記載のシステム。
【0034】
第6節。第1のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出され、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされ、1つまたは複数のプロセッサは、薬剤ソースデバイスを制御して、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した第2の薬剤の送出を抑止または防止することによって、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるようにプログラムおよび/または構成されている、第1節から第5節のいずれかに記載のシステム。
【0035】
第7節。第1のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出され、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされ、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、患者に第2のタイプの薬剤を送出するために同じタイプの視覚出力とは異なるタイプの視覚出力に関連する別のルーメンを使用するようにするユーザへのプロンプトを含む、第1節から第6節のいずれかに記載のシステム。
【0036】
第8節。第1のタイプの薬剤および第2のタイプの薬剤は患者に同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介して送出され、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、血栓閉塞または化学的閉塞とのうちの1つのために同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを処置するようにするユーザへのプロンプトを含む、第1節から第7節のいずれかに記載のシステム。
【0037】
第9節。スマートデバイスの視覚インジケータは、通信が薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立されたのと同時に、ルーメンに接続されたのに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力を生成するように構成されており、スマートデバイスの視覚インジケータは、ルーメンから切断されたことに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力を生成することを自動的に停止するように構成されている、第1節から第8節のいずれかに記載のシステム。
【0038】
第10節。別の薬剤ソースデバイスの通信回路は、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力と、別のスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントへのユーザ入力とに基づいて、別のスマートデバイスの通信回路との通信を確立するように構成されており、1つまたは複数のプロセッサは、別の薬剤ソースデバイスの通信回路と別のスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、別のスマートデバイスの視覚インジケータと別の薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、別の同じタイプの視覚出力を生成し、別の同じタイプの視覚出力は同じタイプの視覚出力とは異なり、別の同じタイプの視覚出力を、複数のルーメンの別の同じルーメンに関連付け、別の薬剤ソースデバイスは別の同じルーメンに接続されており、患者に別の同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第3のタイプの薬剤に関連する薬剤データを取得し、薬剤データに基づいて、第3のタイプの薬剤と別の同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、表示は第2のタイプの薬剤が別の同じタイプの視覚出力に関連する別の同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかをさらに示す、ようにさらにプログラムおよび/または構成された、第1節から第9節のいずれかに記載のシステム。
【0039】
第11節。複数のスマートデバイスを複数のルーメンに接続するステップであって、各スマートデバイスは、視覚インジケータ、通信回路およびユーザ入力コンポーネントを含む、接続するステップと、薬剤ソースシステムの複数の薬剤ソースデバイスを複数のルーメンに接続するステップであって、各薬剤ソースデバイスは視覚インジケータ、通信回路およびユーザ入力コンポーネントを含む、接続するステップと、スマートデバイスのユーザ入力コンポーネントを介して、ユーザ入力を受信するステップと、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントを介して、ユーザ入力を受信するステップと、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とに基づいて、スマートデバイスの通信回路と薬剤ソースデバイスの通信回路とを用いて、スマートデバイスと薬剤ソースデバイスとの間の通信を確立するステップと少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、同じタイプの視覚出力を複数のルーメンの同じルーメンに関連付けるステップであって、薬剤ソースデバイスは同じルーメン接続されている、関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得するステップであって、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なる、取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップと、を含む、方法。
【0040】
第12節。スマートデバイスの視覚インジケータは発光ダイオードを含み、同じタイプの視覚出力は同じ色の光である、第11節に記載の方法。
【0041】
第13節。発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とのうちの少なくとも1つに基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光の色を決定して生成するステップをさらに含む、第11節または第12節のいずれかに記載の方法。
【0042】
第14節。発光ダイオードは複数の異なる色の光を発するように構成され、方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータに対して同じ色の光を決定し、複数のスマートデバイスの各他のスマートデバイスの各視覚インジケータと複数の薬剤ソースデバイスの各他の薬剤ソースデバイスの各視覚インジケータによって生成された各他の色の光とは異なる色の光を生成するするステップをさらに含む、第11節から第13節のいずれかに記載の方法。
【0043】
第15節。薬剤ソースシステムは注入ポンプシステムを含み、複数の薬剤ソースデバイスは複数の注入ポンプ含む、第11節から第14節のいずれかに記載の方法。
【0044】
第16節。同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを用いて、第1のタイプの薬剤を患者に送出するステップであって、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされた、送出するステップをさらに含み、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップは、薬剤ソースデバイスを制御して、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した第2の薬剤の送出を抑止または防止するステップを、さらに含む、第11節から第15節のいずれかに記載の方法。
【0045】
第17節。同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを用いて、第1のタイプの薬剤を患者に送出するステップであって、第2のタイプの薬剤は患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされた、送出するステップをさらに含み、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、患者に第2のタイプの薬剤を送出するために同じタイプの視覚出力とは異なるタイプの視覚出力に関連する別のルーメンを使用するようにするユーザへのプロンプトを含む、第11節から第17節のいずれかに記載の方法。
【0046】
第18節。同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを用いて、第1のタイプの薬剤と第2のタイプの薬剤とを患者に送出するステップをさらに含み、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示は、血栓閉塞または化学的閉塞とのうちの1つのために同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを処置するようにするユーザへのプロンプトを含む、第11節から第17節のいずれかに記載の方法。
【0047】
第19節。スマートデバイスの視覚インジケータを用いて、通信が薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの間で確立されたのと同時に、ルーメンに接続されたのに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力を生成するステップと、スマートデバイスの視覚インジケータを用いて、ルーメンから切断されたことに応答して、薬剤ソースデバイスの視覚インジケータと同じタイプの視覚出力の生成を自動的に停止するステップと、をさらに含む、第11節から第18節のいずれかに記載の方法。
【0048】
第20節。別のスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって、ユーザ入力を受信するステップと、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって、ユーザ入力を受信するステップと、別の薬剤ソースデバイスの通信回路と別のスマートデバイスの通信回路とを用いて、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力と別のスマートデバイスのユーザ入力コンポーネントによって受信したユーザ入力とに基づいて、別の薬剤ソースデバイスと別のスマートデバイスとの間の通信を確立するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、別の薬剤ソースデバイスと別のスマートデバイスとの間で確立された通信に基づいて、別のスマートデバイスの視覚インジケータと別の薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、別の同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、別の同じタイプの視覚出力は同じタイプの視覚出力とは異なる、制御するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、別の同じタイプの視覚出力を複数のルーメンの別の同じルーメンに関連付けるステップであって、別の薬剤ソースデバイスは別の同じルーメンに接続されている、関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、患者に別の同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第3のタイプの薬剤に関連する薬剤データを取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤データに基づいて、第3のタイプの薬剤と別の同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップであって、表示は第2のタイプの薬剤が別の同じタイプの視覚出力に関連する別の同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかをさらに示す、ステップとをさらに含む第11節から第20節のいずれかに記載の方法。
【0049】
第21節。薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されており、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付け、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なり、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与える、ようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサを、備えたシステム。
【0050】
第22節。少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成するステップであって、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されている、制御するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得するステップであって、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なる、取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップと、を含む、コンピュータに実装された方法。
【0051】
第23節。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、薬剤ソースデバイスの通信回路とスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて、スマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御して、同じタイプの視覚出力を生成し、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されており、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付け、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し、第1のタイプの薬剤は第2のタイプの薬剤とは異なり、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えさせる、プログラム命令を含む、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備えた、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】本明細書で説明されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2A】
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2B】
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2C】
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図3】
図1および
図2A~
図2Cの1つもしくは複数のデバイスおよび/または1つもしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図4A】無針コネクタの実装の非限定的な実施形態または態様の側面図である。
【
図4B】スマートデバイスと無針コネクタとの実装の非限定的な実施形態または態様の側面図である。
【
図4C】スマートデバイスと無針コネクタとの実装の非限定的な実施形態または態様の側面図である。
【
図5A】スマートデバイスと無針コネクタとの実装の非限定的な実施形態または態様の透視図である。
【
図5B】スマートデバイスと無針コネクタとの実装の非限定的な実施形態または態様の上面図である。
【
図5C】時間にわたる力信号の非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図6A】
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの出力の非限定的な実施形態または態様を示す。
【
図6B】
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの出力の非限定的な実施形態または態様を示す。
【
図7】カテーテル中で薬剤の溢出および/または浸潤を検出するためのスマートデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図8】ルーメンを識別するための処理の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図9】ルーメンを識別するための処理の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図10】針先の位置を特定するための処理の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図11】イベント監視のための処理の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0053】
明示的に反対に指定される場合を除いて、本開示が様々な代替変形態およびステップシーケンスを仮定し得ることを理解されたい。添付の図面に示し、以下の明細書において説明する特定のデバイスおよび処理は例示的で非限定的な実施形態または態様にすぎないことも理解されたい。したがって、本明細書で開示する実施形態または態様に関係する特定の寸法および他の物理的特性は限定するものと見なすべきでない。
【0054】
以下の説明のために、「端部」、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「横」、「縦」という用語およびそれらの派生物は、図面中の向きであるので、実施形態または態様に関係するものとする。しかしながら、明示的に反対に指定される場合を除いて、実施形態または態様が様々な代替変形態およびステップシーケンスを仮定し得ることを理解されたい。添付の図面に示し、以下の明細書において説明する特定のデバイスおよび処理は非限定的で例示的な実施形態または態様にすぎないことも理解されたい。したがって、本明細書で開示する実施形態または態様の実施形態または態様に関係する特定の寸法および他の物理的特性は別段に規定されていない限り限定するものと見なすべきでない。
【0055】
本明細書で使用される態様、構成要素、要素、構造、行為、ステップ、機能、命令などは、そのように明示的に記載されていない限り、重要または必須のものと解釈されてはならない。また、本明細書で使用する冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数のアイテムを含むものであり、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用する「セット」という用語は、1つまたは複数のアイテム(たとえば、関連するアイテム、無関係なアイテム、関連するアイテムと無関係なアイテムとの組合せなど)を含むものとし、「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」と互換的に使用され得る。ただ1つのアイテムが意図される場合、「1つ」という用語または同様の言語は使用される。また、本明細書で使用する「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」などという用語は、開放型専門用語であるものとする。さらに、「に基づく」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものとする。
【0056】
本明細書で使用する、「通信」および「通信する」という用語は、情報(たとえば、データ、信号、メッセージ、命令、コマンドなど)の受信、受取り、送信、転送、提供などを指すことがある。1つのユニット(たとえば、デバイス、システム、デバイスまたはシステムの構成要素、それらの組合せなど)が別のユニットと通信していることは、1つのユニットが他のユニットとの間で情報を直接または間接的に送信および/または受信することが可能であることを意味する。これは、本質的にワイヤードおよび/またはワイヤレスである直接的または間接的な接続を指すことがある。さらに、送信される情報が第1のユニットと第2のユニットとの間で変更、処理、中継、および/またはルーティングされ得るが、2つのユニットは互いに通信していることがある。たとえば、第1のユニットは、情報を受動的に受信し、第2のユニットに情報を能動的に送信しないが、第1のユニットは、第2のユニットと通信していることがある。別の例として、少なくとも1つの中間ユニット(たとえば、第1のユニットと第2のユニットとの間に位置する第3のユニット)が、第1のユニットから受信された情報を処理し、第2のユニットに処理された情報を通信する場合、第1のユニットは、第2のユニットと通信していることがある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メッセージは、データを含むネットワークパケット(たとえば、データパケットなど)を指すことがある。多くの他の構成が可能であることを諒解されよう。
【0057】
本明細書で使用する「コンピューティングデバイス」という用語は、1つもしくは複数のネットワークとまたはそれを介して直接または間接的に通信するように構成された1つまたは複数の電子デバイスを指すことがある。コンピューティングデバイスは、モバイルまたはポータブルコンピューティングデバイス、デスクトップコンピュータ、サーバなどであり得る。さらに、「コンピュータ」という用語は、データを受信、処理、および出力するために必要な構成要素を含む任意のコンピューティングデバイスを指すことがあり、通常、ディスプレイと、プロセッサと、メモリと、入力デバイスと、ネットワークインターフェースとを含む。「コンピューティングシステム」は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスまたはコンピュータを含み得る。「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェース」(API)は、クライアントからデータを受信するためのクライアント側フロントエンドおよび/またはサーバ側バックエンドなどのソフトウェア構成要素間の対話を容易にするためにプロセッサによって実行され得るコンピュータ可読媒体上で分類されるコンピュータコードまたは他のデータを指す。「インターフェース」は、(たとえば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを通して)直接または間接的にユーザが対話し得る1つまたは複数のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)などの生成された表示部を指す。さらに、ネットワーク環境中で直接または間接的に通信する複数のコンピュータ、たとえば、サーバまたは他のコンピュータデバイスは、「システム」または「コンピューティングシステム」を構成し得る。
【0058】
本明細書で説明されるシステムおよび/または方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかになるであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を限定しない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードに関係なく本明細書において説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書での説明に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
【0059】
本明細書では、非限定的な実施形態または態様について、しきい値に関して説明する。本明細書で使用するしきい値を満たすことは、値が、しきい値よりも大きい、しきい値よりも多い、しきい値よりも高い、しきい値以上、しきい値よりも小さい、しきい値よりも少ない、しきい値よりも低い、しきい値以下、またはしきい値に等しいことを指すことがある。
【0060】
ルーメンを識別するための改善されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が提供される。ルーメンを識別するための既存のシステムは、ルーメンを識別するためにテープ、ラベル、手書きノード、および/またはLEDライトを使用し得る。しかしながら、ルーメンを識別するための既存のシステムは、識別されたルーメンを、識別されたルーメンに接続された流体ポンプまたは流体ソース、および/または識別されたルーメンを介して送出および/または送出されるようにスケジュールされた1つまたは複数の薬剤に関連する薬剤データに、自動的に関連付けない場合がある。このようにして、ルーメンを識別するための既存のシステムは、同じルーメンを介して送出および/または送出される予定の薬剤の適合性を自動的に決定する、および/または同じルーメンを介した適合性のない薬剤の送出を阻害または防止するメカニズムを有さない。したがって、ルーメンを識別するための既存のシステムは、IVラインの複雑さおよび/または薬剤送出エラーを十分に低減または排除し、および/またはルーメンのメンテナンス手順(たとえば、ライン洗浄など)へのコンプライアンスを十分に改善し得ない。
【0061】
本開示の非限定的な実施形態または態様は、識別されたルーメンを、識別されたルーメンに接続された流体ポンプまたは流体ソースに、ならびに/または識別されたルーメンを介して送出されるおよび/もしくは送出されるようにスケジュールされている1つまたは複数の薬剤に関連する薬剤データに、自動的に関連付けるシステム、デバイス、製品、装置、および/又は方法を対象とする。たとえば、方法は、薬剤ソースデバイスの通信回路およびスマートデバイスの通信回路との間で確立された通信に基づいて同じタイプの視覚出力を生成するようにスマートデバイスの視覚インジケータと薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御するステップであって、薬剤ソースデバイスはルーメンに接続されており、スマートデバイスはルーメンに接続されるように構成されている、制御するステップと、同じタイプの視覚出力をルーメンに関連付けるステップと、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と、患者にルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得するステップであって、第1のタイプの薬剤は、第2のタイプの薬剤とは異なる、取得するステップと、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定するステップと、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与えるステップと、を含み得る。
【0062】
このようにして、本開示の非限定的な実施形態または態様は、同じルーメンを介して送出および/または送出されるようにスケジュールされた薬剤の適合性を自動的に決定すること、および/または同じルーメンを介して不適合な薬剤の送出を阻害または防止することを提供し、これは、IVラインの複雑さおよび/または薬剤送出エラーの改善または排除を、および/またはルーメンのメンテナンス手順(たとえば、ライン洗浄など)への改善されたコンプライアンスを可能にし得る。
【0063】
次に
図1を参照すると、
図1は、本明細書で説明されるデバイス、システム、方法、および/または製品が実装され得る例示的な環境100の図である。
図1に示されているように、環境100は、薬剤ソースシステム102と、スマートデバイス104と、通信ネットワーク106と、セントラルコンピューティングシステム108と、端末/モバイルコンピューティングシステム110とを含む。環境100のシステムおよび/またはデバイスは、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続との組合せを介して相互接続することができる。
【0064】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、1つまたは複数のルーメン(たとえば、流体ライン、IVラインなど)に1つまたは複数の流体を送出することが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、1つもしくは複数の手動流体送出システム(たとえば、1つもしくは複数のIVバッグ、1つもしくは複数のシリンジなど)および/または1つもしくは複数の注入ポンプを含む注入ポンプシステムを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態では、スマートデバイス104は、複数のスマートデバイス104(たとえば、1つまたは複数の他のおよび/または異なるタイプのスマートデバイス104など)を含み得る。
【0065】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、スマートデバイス104、通信ネットワーク106、セントラルコンピューティングシステム108、および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110から情報および/もしくはデータを受信することならびに/またはスマートデバイス104、通信ネットワーク106、セントラルコンピューティングシステム108、および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110に情報および/もしくはデータを通信することを行うことが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、1つまたは複数のプロセッサを含む1つまたは複数のコンピューティングシステム(たとえば、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイスなど)を含み得る。
【0066】
薬剤ソースシステム102の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細は、
図2A、
図2C、および
図3に関して以下に与える。
【0067】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、薬剤ソースシステム102、1つまたは複数の他のスマートデバイス104、通信ネットワーク106、セントラルコンピューティングシステム108、および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110から情報および/もしくはデータを受信することならびに/または薬剤ソースシステム102、1つまたは複数の他のスマートデバイス104、通信ネットワーク106、セントラルコンピューティングシステム108、および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110に情報および/もしくはデータを通信することを行うことが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、スマートデバイス104は、1つまたは複数のプロセッサを含む1つまたは複数のコンピューティングシステム(たとえば、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイスなど)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、短距離ワイヤレス通信接続(たとえば、NFC通信接続、RFID通信接続、Bluetooth(登録商標)通信接続など)を介して(たとえば、薬剤ソースシステム102から(たとえば、薬剤ソースコントローラ204からおよび/もしくは薬剤ソースデバイス206からなど)、端末/モバイルコンピューティングシステム110から、1つもしくは複数の他のスマートデバイス104からなど)情報を受信することならびに/または短距離ワイヤレス通信接続を介して(たとえば、薬剤ソースシステム102に(たとえば、薬剤ソースコントローラ204におよび/もしくは薬剤ソースデバイス206になど)、端末/モバイルコンピューティングシステム110に、1つもしくは複数の他のスマートデバイス104になど)情報を通信することを行うことが可能であり得る。
【0068】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、
図6Bに示されているように、スマートデバイス104は、(i)無針コネクタ214および/またはそれのルーメン212が所定の時間期間の間および/またはスケジュールされた使用の前に洗浄されていないことを検出すること、(ii)無針コネクタ214および/またはそれのルーメン212がカテーテルラインにアクセスする前に十分な時間期間の間洗浄されていないことを検出すること、(iii)無針コネクタ214および/またはルーメン212の洗い流しが予定されていることを検出すること、(iv)消毒キャップが無針コネクタ214および/またはルーメン212への前のアクセスの後に取り付けられなかったことを検出することなどに応答して(たとえば、看護師へのLED照明などを介して)直接的な患者側のフィードバックを与え得る。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214を含み得、無針コネクタ214は、洗浄イベント、洗い流しイベント、接続もしくはキャッピングイベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを検出するように構成され得る。一例として、無針コネクタ214は、イベントを記憶し、準拠イベントの監視のための準拠パフォーマンスを報告するために(たとえば、プロセッサ304、メモリ306、記憶構成要素308、入力構成要素310、出力構成要素312などを用いて)検出された洗浄イベント、検出された洗い流しイベント、および/または検出された接続もしくはキャッピングイベントに関連する情報および/またはデータを与えるように構成され得る。
【0069】
【0070】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、通信ネットワーク106は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを含む。たとえば、通信ネットワーク106は、セルラーネットワーク(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、第4世代(4G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話網(たとえば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、クラウドコンピューティングネットワークなどおよび/またはこれらのもしくは他のタイプのネットワークの任意の組合せを含む。
【0071】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、セントラルコンピューティングシステム108は、薬剤ソースシステム102、スマートデバイス104、通信ネットワーク106、および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110から情報および/もしくはデータを受信することならびに/または薬剤ソースシステム102、スマートデバイス104、通信ネットワーク106、および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110に情報および/もしくはデータを通信することを行うことが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、1つまたは複数のプロセッサを含む1つまたは複数のコンピューティングシステム(たとえば、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイスなど)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、セントラルコンピューティングシステム108は、個人を特定できる情報(PII)および/または医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)の保護された情報を記憶するセキュアな病院サーバおよび/または1つもしくは複数のセキュアな病院データベースを含む。
【0072】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、端末/モバイルコンピューティングシステム110は、薬剤ソースシステム102、スマートデバイス104、通信ネットワーク106、および/もしくはセントラルコンピューティングシステム108から情報および/もしくはデータを受信することならびに/または薬剤ソースシステム102、スマートデバイス104、通信ネットワーク106、および/もしくはセントラルコンピューティングシステム108に情報および/もしくはデータを通信することを行うことができる1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、端末/モバイルコンピューティングシステム110は、1つまたは複数のプロセッサを含む1つまたは複数のコンピューティングシステム(たとえば、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイスなど)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、端末/モバイルコンピューティングシステム110は、病院中のナースステーションを含む。たとえば、
図6Aの実装600Aに示されているように、端末/モバイルコンピューティングシステム110は、ベッドサイド看護師サポート(たとえば、リアルタイムでの無針コネクタ214および/またはルーメン212への各アクセスの記録ならびに記録されたアクセスに従って洗浄または洗い流しが予定されているもしくは必要とされると決定される場合の看護師へのフィードバックなど)、看護ステーションマネージャサポート(たとえば、ワークフローを低減し、無針コネクタ214および/またはルーメン212を洗い流すための時限目標を改善するための洗い流し手順の最適化など)、看護管理のための遡及的報告(たとえば、無針コネクタ214および/またはルーメン212の洗浄持続時間、洗い流し技法、洗い流し間の時間など)などを与え得る。
【0073】
次に
図2A~
図2Cを参照すると、
図2A~
図2Cは、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装200の非限定的な実施形態または態様の図である。
図2Aおよび
図2Cに示されているように、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースコントローラ204および/または1つもしくは複数の薬剤ソースデバイス206(たとえば、複数の薬剤ソースデバイス206a、206b、...206nなど)を含み得る。一例として、薬剤ソースコントローラ204は注入ポンプコントローラを含み得、および/または薬剤ソースデバイス206は注入ポンプを含み得る。そのような例では、薬剤ソースシステム102は、BD Alaris(商標)システムを含み得る。たとえば、薬剤ソースシステム102は、BD Alaris(商標)PCユニットと1つまたは複数のBD Alaris(商標)ポンプモジュールとを含み得る。別の例として、薬剤ソースコントローラ204は、注入ポンプシステムとは別個のものであり得るベッドサイドコンソールもしくはコンピューティングデバイスを含み得、ならびに/または注入ポンプとは別個のものであり得る薬剤ソースデバイス206は、薬剤ソース(たとえば、IVバッグ、シリンジ、IVバッグまたはシリンジに接続されたそれの近傍のIVラインの端など)に関連するおよび/もしくはそれに接続され得る。
【0074】
図2Aに示されているように、複数の薬剤ソースデバイス206a、206b、...206nは、(たとえば、薬剤ソースシステム102において流体および/もしくは薬剤を受け取るための)複数のルーメン(たとえば、流体ラインなど)202a、202b、...202nならびに/または(たとえば、薬剤ソースシステム102から流体および/または薬剤を送出するなどのための)複数のルーメン(たとえば、流体ラインなど)212a、212b、...212nに接続され得る。
図2Cに示されているように、薬剤ソースデバイス206は、ペアリング入力208(たとえば、ボタン、入力構成要素310など)および/または視覚インジケータ210(たとえば、多色LED、出力構成要素312など)を含み得る。
図2Aおよび
図2Bに示されているように、複数のルーメン212a、212b、...212nは、複数のスマートデバイス104a、104b、...104nに接続され得る。
【0075】
しかしながら、非限定的な実施形態または態様はそれに限定されず、患者は単一のルーメンのみに接続され得、ルーメンは任意の薬剤ソースデバイス206および/または流体ソースに接続され得る(またはされ得ない)。たとえば、患者が単一のルーメンに接続されている場合、スマートデバイス104は単一のルーメンに接続され得、スマートデバイス104は、そのルーメンに関連する特定の色に関連付けられ得る。医師および/または薬局は、あるタイプの薬剤を患者に送出するように指示を出し得、あるタイプの薬剤の指示は、薬剤送達エラーを低減または回避するための指示にルーメンの色をリンクすることができる。一例として、第1の患者は、スマートデバイス104上で照らされた「ピンク」LEDライト、および送出された新しいタイプの薬剤または治療およびエラーチェックプロセスを実装するための唯一の「ピンク」ラインで新しいタイプの薬を送出するためのユーザ(たとえば、看護師など)への指示を含む医師および/または薬局からの注文を有し得る。ユーザー(たとえば、看護師など)が患者への薬剤の送出を開始する際、ユーザは、スマートデバイス104が追加の安全性チェックのためのピンク色を発していることを確実にでき、ユーザが適切なタイプの薬剤のための適切な患者を受け持っていることを確実にする。スマートデバイス104が「ピンク」光以外の色の光(たとえば、「緑」光または「青」光)を発しており、薬剤の指示が、薬剤が「ピンク」色のルーメンを介してのみ送達されるべきであることを示している場合、ユーザー(たとえば、看護師など)は、指示と色が一致しないとユーザが判断できるため、患者への送達を開始し得(たとえば、患者に薬剤を送達しないなど)、これは、患者および/またはルーメンの薬剤に伴う問題および/または不適合であり得ることを示している。たとえば、患者が単一のルーメンに接続されている場合、指示は、「ピンク」のラインで生理食塩水を送出し、同じ「ピンク」のラインで抗生物質を送出することなどを示すことができる。しかしながら、指示された薬剤が不適合である場合、指示は、「ピンク」のラインを介して以前に送出された薬剤または流体と適合し得ない後続の薬剤が送出される前に、ピンクのラインが適切に洗浄されることを確実にするために、「ピンク」のラインに追加の洗浄が示されていることをユーザに警報できる。一例として、単一の患者に接続された2つのルーメンがある場合(たとえば、単一の「ピンク」のラインおよび単一の「青」のライン)、指示は、「ピンク」のルーメンまたはラインを介して生理食塩水を送出し、「青」のルーメンまたはラインを介して抗生物質を送出するなどを示し得る。したがって、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、適切な患者のルーメンの識別のために、および/または患者に流体を送出するために最適なルーメンを使用するようにユーザに指示するために単に使用され得、これは、適切な治療が最適または適切なルーメンに送出されることを確実にし、それにより、スマートデバイス104を用いた、間違った用量、間違った患者、間違ったルーメンなどに関連するシナリオを減らす。
【0076】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、無針コネクタ214および/またはIVルーメン(たとえば、末梢挿入式中心静脈カテーテル(PICC)、末梢静脈カテーテル(PIVC)、中心静脈カテーテル(CVC)など)などの無針コネクタ214に近接したルーメン212の一部分に取外し可能に接続されるように構成される。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214および/または無針コネクタ214に近接したルーメン212にスマートデバイス104を取外し可能に接続するように構成されたクランプ、接着剤、または他の取付け手段を含み得る。一例として、
図2Aおよび
図2Bに示されているように、スマートデバイス104aは、無針コネクタ214および/もしくはルーメン212bにカテーテルを接続するカテーテルルーメンに接続され得、ならびに/またはスマートデバイス104nは、無針コネクタ214および/もしくはルーメン212aにカテーテルを接続するカテーテルルーメンに接続され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、無針コネクタ214を含む。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214に(たとえば、無針コネクタ214内におよび/または流体侵襲型デバイスの無針コネクタのカテーテルハブ内などに)統合され得る。一例として、
図2Aおよび
図2Bに示されているように、スマートデバイス104bは、無針コネクタ214および/またはYサイトコネクタを介してルーメン212nにカテーテルルーメンを接続するカテーテルハブを含み得る。そのような例では、スマートデバイス104は、ハウジング250内の(たとえば、ハウジング250と統合された、ハウジング250内に包含されたなどの)無針コネクタ214のハウジング402を含む無針コネクタ214を含み得る。
【0077】
また
図4Aを参照すると、
図4Aは、無針コネクタ214の実装400Aの非限定的な実施形態または態様の側面図である。
図4Aに示されているように、無針コネクタ214は、入口404と入口404の反対側の出口406との間のハウジング402中に流体流路を含み得る。入口404は、医療デバイス(たとえば、注入ポンプ、IVバッグ、シリンジ、IVラインなど)への無針コネクタ214の接続に応答して入口404を開くかまたはそれを流体流路に接続するために変位されるように構成された変位可能なセプタム408によって流体工学的に密封され得る。たとえば、無針コネクタ214は、BD MaxPlus(登録商標)コネクタ、BD MaxZero(登録商標)無針コネクタなどを含み得る。しかしながら、非限定的な実施形態または態様は、それに限定されず、無針コネクタ214は、流体投与において使用するための任意の無針コネクタ214を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104の1つまたは複数の構成要素は、無針コネクタ214のハウジング402内に含まれ得る。たとえば、無針コネクタ214のハウジング402は、スマートデバイス104のハウジング250を含み得る(たとえば、ハウジング250は、ハウジング402と統合される、ハウジング402内に包含されるなどであり得る)。
【0078】
図2Cに示されているように、スマートデバイス104は、視覚インジケータ252(たとえば、1つもしくは複数の視覚インジケータ、複数の視覚インジケータ、多色LED、複数のLED、出力構成要素312など)、センサ254(たとえば、1つもしくは複数のセンサ、複数のセンサ、センサスイートなど)、ペアリング入力256(たとえば、1つまたは複数のボタン、1つもしくは複数の力センサ、1つもしくは複数の加速度計、入力構成要素310など)、バッテリ258、および/またはエネルギーハーベスタ260(たとえば、熱電エネルギーハーベスタ、光起電性エネルギーハーベスタ、圧電エネルギーハーベスタなど)を含み得る。視覚インジケータ252、センサ254、ペアリング入力256、バッテリ258、エネルギーハーベスタ260および無針コネクタ214の全部または一部分は、スマートデバイス104のハウジング250内に含まれ得る。視覚インジケータ252は、ハウジング250の側壁を通して可視であり、および/またはそれから延長し得る。バッテリ258および/またはエネルギーハーベスタ260は、視覚インジケータ252、センサ254、ペアリング入力256、バッテリ258の充電式バッテリ、スマートデバイス104中に含まれるデバイス300の1つまたは複数の構成要素などのスマートデバイス104の構成要素を動作するための電力を与え得る。
【0079】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、スマートデバイス104の視覚インジケータ252を特徴づけるラベル(たとえば、人間が読取り可能なラベルなど)を含み得る。たとえば、
図4Cの実装400Cに示されているように、スマートデバイス104は、無針コネクタ214が消毒剤を用いて洗浄される洗浄イベント(たとえば、ラベル「洗浄」など)、無針コネクタ214が溶液を用いて洗い流される洗い流しイベント(たとえば、ラベル「洗い流し」など)、無針コネクタ214が医療デバイスに接続される接続またはキャッピングイベント(たとえば、ラベル「キャップ」など)などのうちの1つなどの特定のイベントに関連する表示を与えるように構成されるように各視覚インジケータ252を特徴づける視覚インジケータ252に関連するラベル(たとえば、ハウジング250の側壁上などの)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、(たとえば、
図4Bの実装400Bに示されているように)単一の視覚インジケータ252を含み得る。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214の洗浄が所定の時間期間(たとえば、15秒など)の間行われたことに応答して連続的に緑色を照明すること、適切な脈動式の洗い流しが行われたことに応答して明滅する緑色を照明すること、無針コネクタ214の脈動式の洗い流しが所定の時間期間(たとえば、88時間など)の間行われなかったと決定したことに応答して明滅する赤色を照明すること、無針コネクタ214が所定の時間期間(たとえば、1分以上など)の間消毒剤キャップを用いてキャッピングされなかったと決定したことに応答して連続的に赤色を照明することなどを行うようにユーザに表示を与えるかまたは促すために特定の色でおよび/または特定のパターンで照明するように単一の視覚インジケータ252を制御し得る。
【0080】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースデバイス206の通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)は、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208へのユーザ入力とスマートデバイス104のペアリング入力256へのユーザ入力とに基づいてスマートデバイス104の通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)との通信を確立するように構成される。たとえば、薬剤ソースデバイス206は、スマートデバイス104と短距離ワイヤレス通信接続(たとえば、NFC通信接続、RFID通信接続、Bluetooth(登録商標)通信接続など)を確立し得る。一例として、視覚インジケータ210は、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208への所定のユーザ入力に応答して(たとえば、ペアリング入力208のボタンをユーザが押し続けることなどに応答して)所定の光パターンを放出するように(たとえば、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあることを示すために迅速に明滅するなどのように)構成され得る。そのような例では、スマートデバイス104は、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあるのと同じ時間にスマートデバイス104のペアリング入力256への所定のユーザ入力に応答して(たとえば、ペアリング入力256のボタンをユーザが押し続けることなどに応答して)薬剤ソースデバイス206との通信を確立する(たとえば、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104をペアリングすることおよび/またはそれとペアリングするためのペアリングシーケンスをアクティブ化することなどを行う)ように構成され得る。
【0081】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースデバイス206がスマートデバイス104とペアリングされるとき、薬剤ソースデバイス206の視覚インジケータ210とスマートデバイス104の視覚インジケータ252とは同じタイプの視覚出力(たとえば、多色LEDからの同じ色の光、同じパターンの光など)を与えるように構成される。たとえば、
図2Aを再び参照すると、薬剤ソースデバイス206aは、スマートデバイス104nとペアリングされ得、薬剤ソースデバイス206aとスマートデバイス104nとの各々は、第1の色の光(たとえば、赤色の光)を出力し得、薬剤ソースデバイス206bは、スマートデバイス104aとペアリングされ得、薬剤ソースデバイス206bとスマートデバイス104aとの各々は、第2の色の光(たとえば、緑色の光)を出力し得、薬剤ソースデバイス206nは、スマートデバイス104bとペアリングされ得、薬剤ソースデバイス206nとスマートデバイス104bとの各々は、第3の色の光(たとえば、青色の光)を出力し得るなどである。
【0082】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、1つまたは複数の力センサ(たとえば、1つもしくは複数の圧電素子またはトランスデューサ、1つもしくは複数の力感知抵抗性(FSR)センサ、1つもしくは複数の歪み計など)、1つもしくは複数の圧力センサ、1つもしくは複数の音響センサ、1つもしくは複数の光学センサ(たとえば、スマートデバイス104に接続された医療デバイスの色シグナチャと反射とのうちの少なくとも1つを検出するように構成された光学センサなど)、1つもしくは複数の識別センサ(たとえば、磁性材料を検出するように構成された磁力計、バーコードを読み取るように構成されたバーコードスキャナなど、無針コネクタ214に接続されたかまたはそれに接続されている医療デバイス上の識別タグを検出するように構成された識別センサなど)、1つもしくは複数の位置センサ(たとえば、スマートデバイス104の移動を検出するように構成された位置センサなど)、1つもしくは複数のRBG色センサ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
図1および
図2A~
図2Cに示されているシステム、デバイス、およびネットワークの数および構成は、一例として与えられている。
図1および
図2A~
図2Cに示されているシステム、デバイスおよび/もしくはネットワークに追加のシステム、デバイスおよび/もしくはネットワーク、それより少数のシステム、デバイス、および/もしくはネットワーク、それとは異なるシステム、デバイス、および/もしくはネットワーク、またはそれとは別様に構成されたシステム、デバイス、および/もしくはネットワークがあり得る。さらに、
図1および
図2A~
図2Cに示されている2つ以上のシステムもしくはデバイスは、単一のシステムもしくは単一のデバイス内に実装され得るか、または
図1および
図2A~
図2Cに示されている単一のシステムもしくは単一デバイスは、複数の、分散されたシステムもしくはデバイスとして実装され得る。追加または代替として、環境100および/または実装200のシステムのセットまたはデバイスのセット(たとえば、1つまたは複数のシステム、1つまたは複数のデバイスなど)は、環境100および/または実装200のシステムの別のセットまたはデバイスの別のセットによって実行されるものとして説明されている1つまたは複数の機能を実行することができる。
【0084】
次に
図3を参照すると、
図3は、デバイス300の例構成要素の図である。デバイス300は、薬剤ソースシステム102の1つもしくは複数のデバイス、スマートデバイス104、および/または通信ネットワーク106の1つもしくは複数のデバイス、セントラルコンピューティングシステム108の1つもしくは複数のデバイス、端末/モバイルコンピューティングシステム110の1つもしくは複数のデバイス、薬剤ソースコントローラ204の1つもしくは複数のデバイス、および/または薬剤ソースデバイス206の1つもしくは複数のデバイスに対応し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102の1つもしくは複数のデバイス、スマートデバイス104、および/または通信ネットワーク106の1つもしくは複数のデバイス、セントラルコンピューティングシステム108の1つもしくは複数のデバイス、端末/モバイルコンピューティングシステム110の1つもしくは複数のデバイス、薬剤ソースコントローラ204の1つもしくは複数のデバイス、および/または薬剤ソースデバイス206の1つもしくは複数のデバイスは、少なくとも1つのデバイス300および/またはデバイス300の少なくとも1つの構成要素を含むことができる。
図3に示されているように、デバイス300は、バス302と、プロセッサ304と、メモリ306と、記憶構成要素308と、入力構成要素310と、出力構成要素312と、通信インターフェース314とを含み得る。
【0085】
バス302は、デバイス300の構成要素の間での通信を可能にする構成要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ304は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装され得る。たとえば、プロセッサ304は、機能を実行するようにプログラムされ得るプロセッサ(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)など)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または任意の処理構成要素(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ(MCU)など)を含み得る。メモリ306は、プロセッサ304が使用するための情報および/または命令を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/または別のタイプの動的もしくは静的ストレージデバイス(たとえば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、光メモリなど)を含み得る。
【0086】
記憶構成要素308は、デバイス300の動作および使用に関係する情報および/またはソフトウェアを記憶し得る。たとえば、記憶構成要素308は、対応するドライブとともにハードディスク(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、固体ディスクなど)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または別のタイプのコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0087】
入力構成要素310は、ユーザ入力(たとえば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォン、カメラ、脳波図(EEG)モニタなど)を介するなどしてデバイス300が情報を受信することを可能にする構成要素を含み得る。追加または代替として、入力構成要素310は、情報を感知するためのセンサ(たとえば、全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)を含み得る。出力構成要素312は、デバイス300からの出力情報を与える構成要素(たとえば、ディスプレイ、スピーカ、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)など)を含み得る。
【0088】
通信インターフェース314は、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続との組合せを介するなどしてデバイス300が他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバ様の構成要素(たとえば、トランシーバ、別個の受信機および送信機など)を含み得る。通信インターフェース314は、デバイス300が別のデバイスから情報を受信することおよび/または別のデバイスに情報を与えることを行うことを可能にし得る。たとえば、通信インターフェース314は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fi(登録商標)インターフェース、セルラーネットワークインターフェースなどを含み得る。
【0089】
デバイス300は、本明細書で説明される1つまたは複数の処理を実行し得る。デバイス300は、メモリ306および/または記憶構成要素308などのコンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行するプロセッサ304に基づいてこれらの処理を実行し得る。コンピュータ可読媒体(たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体)は、本明細書では非一時的メモリデバイスと定義されている。非一時的メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイスの内部に位置するメモリ空間または複数の物理ストレージデバイスにわたって拡散したメモリ空間を含む。
【0090】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体からまたは通信インターフェース314を介して別のデバイスからメモリ306および/または記憶構成要素308に読み取られ得る。実行されたとき、メモリ306および/または記憶構成要素308中に記憶されたソフトウェア命令は、プロセッサ304に本明細書で説明される1つまたは複数の処理を実行させ得る。追加または代替として、本明細書で説明される1つまたは複数の処理を実行するためにソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせてハードワイヤード回路が使用され得る。したがって、本明細書では説明される実施形態または態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組合せに限定されない。
【0091】
メモリ306および/または記憶構成要素308は、データストレージまたは1つもしくは複数のデータ構造(たとえば、データベースなど)を含み得る。デバイス300は、メモリ306および/または記憶構成要素308中のデータストレージまたは1つもしくは複数のデータ構造から情報を受信すること、その中に情報を記憶すること、それに情報を通信すること、またはその中に記憶された情報を探索することが可能であり得る。たとえば、情報は、入力データ、出力データ、医療データ、またはそれらの任意の組合せであり得る。
【0092】
図3に示されている構成要素の数および構成は、一例として与えられている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイス300は、
図3に示されている構成要素に追加の構成要素、それより少数の構成要素、それとは異なる構成要素、またはそれとは別様に構成された構成要素を含み得る。追加または代替として、デバイス300の構成要素(たとえば、1つまたは複数の構成要素)のセットは、デバイス300の構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明されている1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0093】
図5Aは、無針コネクタ214を含むスマートデバイス104の実装500の非限定的な実施形態または態様の透視図であり、
図5Bはそれの上面図である。また
図4Aを参照すると、無針コネクタ214は、入口404と入口404の反対側の出口406との間のハウジング402中に流体流路を含み得る。入口404は、医療デバイス(たとえば、注入ポンプ、IVバッグ、シリンジ、IVラインなど)への無針コネクタ214の接続に応答して入口404を開くかまたはそれを流体流路に接続するために変位されるように構成された変位可能なセプタム408によって流体工学的に密封され得る。
図5Aおよび
図5Bを再び参照すると、いくつかの非限定的な実施形態では、スマートデバイス104は、センサ254を含み得る。たとえば、センサ254は、無針コネクタ214に接続された力センサ502を含み得る。一例として、力センサ502は、力信号を感知、検出、および/または決定するように構成され得る。そのような例では、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続イベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つが(たとえば、スマートデバイス104などによって)力信号に基づいて決定され得る。そのような例では、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続イベント、1つもしくは複数の検出されたイベント間の時間、またはそれらの任意の組合せのうちの複数の少なくとも1つを含むイベントのパターンは、力信号に基づいて決定され得、薬剤が無針コネクタ214を介して患者に投与される薬剤投与イベントは、イベントのパターンに基づいて決定され得る。一例として、標準医療は、イベントの洗浄-洗い流し-洗浄-薬剤投与-洗浄-洗い流し-洗浄パターンまたはシーケンスを仮定し得、したがって、ルアーコネクタの3つのアクセスの検出は、薬剤投与イベントとしてスマートデバイス104に解釈され得る。たとえば、
図5Cは、時間にわたる力測定または信号の非限定的な実施形態または態様のグラフ550である。
図5Cに示されているように、脈動式の洗い流しは、たとえば、洗い流しシリンジのプランジャに印加される間欠的な脈動によって洗い流しが達成されるとき、力測定によって決定または検出され得、スマートデバイス104は、無針コネクタ214のセプタム408の面に対して直角の力信号中でx-yHzの間の周期的な力信号を識別することによって脈動式の洗い流しの発生を検出することができる。たとえば、スマートデバイス104は、第1の方向に面したセプタムの面に対して直角である第2の方向の周期力を示す力信号に基づいて、洗い流しイベントを決定し得、そして、洗い流しイベントは、脈動式の洗い流しイベントを含む。
【0094】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、リモートコンピューティングシステムに力信号を送信するように構成された通信回路をさらに含み得る。たとえば、薬剤ソースシステム102、セントラルコンピューティングシステム108、および/または端末/モバイルコンピューティングシステム110は、スマートデバイス104および/または無針コネクタ214から力信号を取得し、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続イベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを決定するために力信号を処理し得る。
【0095】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、圧電素子、力感受性抵抗膜(FSR)センサ、歪み計、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、無針コネクタ214の流体流路を定義する無針コネクタ214の内壁510(たとえば、内部のより固いプラスチックの壁)の外面と無針コネクタ214の内壁510を囲む無針コネクタ214の外壁512(たとえば、より柔らかい、より柔軟な、よりしなやかな、ゴムなどの壁)の内面との間に位置する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、洗浄および/または別の医療デバイスへの接続中にユーザによって保持され得る、無針コネクタ214の流体流路を定義する無針コネクタ214の内壁510(たとえば、内部のより固いプラスチックの壁)の外面と無針コネクタ214の内壁510を囲む無針コネクタ214の外壁512(たとえば、より柔らかい、より柔軟な、よりしなやかな、ゴムなどの壁)の内面との間のエリアは、内壁510と外壁512との間の材料514内の力感知フィルムとして力センサ502を含むゴムまたは他の柔軟なタイプの材料514で充填され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、無針コネクタ214の入口404上のおよび/またはそれの近傍のねじ切りの下の内壁510と外壁512との間に位置し得る。
【0096】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、無針コネクタ214の流体流路を定義する無針コネクタ214の内壁510の外面と無針コネクタ214の内壁510を囲む無針コネクタ214の外壁512の内面との間の無針コネクタ214の流体流路の周りに位置する複数の力センサ502を含む。たとえば、無針コネクタ214の入口404は、第1の方向に面した面を含むセプタム408を含み得、力センサ502は、第1の方向に面したセプタムの面に対して直角である第2の方向の力を検出するように構成され得る。一例として、脈動式の洗い流しイベントを含み得る洗い流しイベントは、第1の方向に面したセプタムの面に対して直角である第2の方向の周期力を示す力信号に基づいて決定され得る。
【0097】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、圧力センサを含み、圧力センサは、無針コネクタの流体流路中の流体と直接接触していることと、無針コネクタの流体流路を定義する無針コネクタの内壁内に位置することと、無針コネクタに接続されたルーメンの壁内に位置することとのうちの1つである。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214および/またはそれのルーメン中で流体経路に接触している圧力センサによって脈動式の洗い流し、洗い流し、および/または薬剤投与を決定または検出し得る。
【0098】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタ214に接続されたおよび/またはそれに接続されている医療デバイスの色シグナチャと反射とのうちの少なくとも1つを検出するように構成された光学センサを含み、スマートデバイス104は、医療デバイスの色シグナチャと反射とのうちの少なくとも1つに基づいて医療デバイスのタイプを決定し得る。たとえば、医療デバイスの色シグナチャおよび/または反射は、シリンジ、IVバッグ、注入ポンプ、および/またはそれらの特定のタイプを示し得る。
【0099】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタに接続されたかまたはそれに接続されている医療デバイス上の識別タグを検出するように構成された識別センサを含む。たとえば、識別センサは、磁力計を含み得、識別タグは、無針コネクタ214上におよび/またはそれと統合された磁性材料を含み得る。
【0100】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタの移動を検出するように構成された位置センサを含む。たとえば、患者の移動、患者の落下イベント、患者のベッドの移動は、無針コネクタの検出された移動に基づいて(たとえば、スマートデバイス104などによって)決定され得る。
【0101】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタの流体流路中の流体の色を検出するように構成されたRGB色センサを含む。たとえば、無針コネクタ中での採血と無針コネクタ中での血液の保持とのうちの少なくとも1つは、(たとえば、スマートデバイス104などによって)無針コネクタの流体流路中で検出された流体の色に基づいて決定され得る。
【0102】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、無針コネクタ214を含むスマートデバイス104は、視覚インジケータ252を含み得、視覚インジケータ252は、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続イベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに関連する視覚的表示を与えるように構成され得る。たとえば、
図6Bの実装600Bに示されているように、スマートデバイス104は、(i)無針コネクタ214および/またはそれのルーメン212が所定の時間期間の間および/またはスケジュールされた使用の前に洗浄されていないことを検出すること、(ii)無針コネクタ214および/またはそれのルーメン212がカテーテルラインにアクセスする前に十分な時間期間の間洗浄されていないことを検出すること、(iii)無針コネクタ214および/またはルーメン212の洗い流しが予定されていることを検出すること、(iv)消毒キャップが無針コネクタ214および/またはルーメン212への前のアクセスの後に取り付けられなかったことを検出することなどに応答して(たとえば、看護師へのLED照明などを介して)直接的な患者側のフィードバックを与え得る。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214を含み得、無針コネクタ214は、洗浄イベント、洗い流しイベント、接続もしくはキャッピングイベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを検出するように構成され得る。一例として、無針コネクタ214は、イベントを記憶し、準拠イベントの監視のための準拠パフォーマンスを報告するために(たとえば、プロセッサ304、メモリ306、記憶構成要素308、入力構成要素310、出力構成要素312などを用いて)検出された洗浄イベント、検出された洗い流しイベント、および/または検出された接続もしくはキャッピングイベントに関連する情報および/またはデータを与えるように構成され得る。
【0103】
図7は、カテーテル中で薬剤の溢出または浸潤を検出するためのスマートデバイスの実装700の非限定的な実施形態または態様の図である。
図7に示されているように、スマートデバイス104は、カテーテルルーメンまたはライン704とスマートデバイス104からのカテーテルライン704の反対端部において患者に流体を送出するための針先706とを含むカテーテル702のカテーテルハブにある無針コネクタ214と接続または統合され得る。カテーテル702は、患者の血管(たとえば、静脈、動脈など)もしくは尿路中に挿入され得る。たとえば、針の先端706のロケーションは、患者の血管もしくは尿路内、患者の血管の壁もしくは尿路の壁内、または患者の血管もしくは尿路および血管の壁もしくは尿路の壁の外側にあり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、カテーテル702を含むスマートデバイス104は、リモートコンピュータシステムまたは処理デバイスに少なくとも1つの信号(および/またはある時間期間にわたって少なくとも1つの信号の変動、患者の血管もしくは尿路に対する針の先端のロケーションなど)を(たとえば、ワイヤを介して、ワイヤレスになどで)送信するように構成されたワイヤードおよび/またはワイヤレス送信機を含み得る。
【0104】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、患者の体の外側に(たとえば、患者の体の外部に位置するカテーテル702のハブの無針コネクタ214に、センサ254は、患者の体の外のカテーテル702のハブに接続され得るなど)位置するセンサ254(たとえば、
図2に示されている)を含み得る。たとえば、センサ254は、圧力センサと音響センサ(たとえば、圧電変換器など)とのうちの少なくとも1つを含み得る。一例として、圧力センサおよび/または音響センサを含むセンサ254は、カテーテル792のハブの無針コネクタ214においてカテーテル702に接続され得る。たとえば、カテーテル702のハブは、無針コネクタ214および/またはスマートデバイス104を含み得、センサ254は、無針コネクタ214中に含まれ得る。そのような例では、センサ254は、圧力信号、音響信号、ならびに/または患者の体中のカテーテル針を用いて圧力信号および/もしくは音響信号の時間変動を感知、検出、および/または測定するように構成され得る。たとえば、センサ254によって感知される圧力信号および/または音響信号は、センサ254によって感知するためにカテーテル中の流体を通しておよび/またはカテーテルの材料を通して(たとえば、針先706、カテーテルルーメン704、無針コネクタ214などを介して)送信され得る。一例として、針先706が患者の血管または尿路の壁を穿刺する場合、センサ254によって感知される圧力信号および/または音響信号は、減少または落下し得る。そのような例では、圧力信号の減少および/または欠如(たとえば、心拍の減少された振幅および/または血圧の落下など)は血圧信号の不在に関連する圧力信号の欠如を示し、それによって、浸潤イベントを示し得る。
【0105】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、浸潤イベントまたは溢出イベントではなく閉塞イベントを決定するために時間にわたる圧力信号の比較的より遅い変化または変動(たとえば、心拍の振幅の比較的より遅い減少および/または血圧の落下など)をしきい値レベルと比較するようにプログラムおよび/または構成され得る。たとえば、ルーメン中の閉塞は、(たとえば、浸潤イベント、溢出イベント、切断イベントなどと比較して)時間にわたって比較的遅い速度で起こり得、これはセンサ254によって感知される圧力信号中で緩やかに変化する。一例として、スマートデバイス104は、閉塞イベントを決定し、警報を与え、および/または閉塞イベントの検出に応答して自動的に閉塞に関連するルーメンを洗い流し得る。いくつかの非限定的な実施形態では、スマートデバイス104は、センサ254によって大気圧に実質的に等しい圧力信号を検出したことに応答して切断イベントを検出し得、これは、カテーテル702の接続を示し、たとえば、無針コネクタ214は、そこから切断され、接続に対処するようにユーザに警報を与える。
【0106】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、圧力信号および/または音響信号に従って、リアルタイムで患者の血管または尿路に対する針の先端のロケーションを与え、それによって、カテーテルが血管または尿路内に適切に配置されているのかどうかまたは流体の潜在的なもしくは既存の浸潤および流体の潜在的なもしくは既存の溢出のうちの1つがあるのかどうかを示すためにカテーテルが患者の血管または尿路中に設置されているときにユーザにリアルタイムフィードバックを与えることができる。
【0107】
次に
図8を参照すると、
図8は、ルーメンを識別するための処理800の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理800のステップのうちの1つまたは複数は、薬剤ソースシステム102(たとえば、薬剤ソースシステム102の1つまたは複数のデバイスなど)によって(たとえば、完全に、部分的になどで)実行される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理800のステップのうちの1つまたは複数は、スマートデバイス104(たとえば、スマートデバイス104のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)、セントラルコンピューティングシステム108(たとえば、セントラルコンピューティングシステム108の1つまたは複数のデバイスなど)、および/または端末/モバイルコンピューティングシステム110(たとえば、端末/モバイルコンピューティングシステム110などの1つまたは複数のデバイスなど)など、別のデバイスまたは薬剤ソースシステム102とは別個のもしくはそれを含むデバイスのグループによって(たとえば、完全に、部分的になどで)実行される。
【0108】
図8に示されているように、ステップ802において、処理800は、薬剤ソースデバイスに関連するユーザ入力を取得することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206に関連するユーザ入力を取得し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206のユーザ入力構成要素を介して(たとえば、ペアリング入力208などを介して)受信されたユーザ入力を取得すること(たとえば、受信すること、取り出すこと、決定することなど)を行い得る。そのような例では、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206からユーザ入力に関連するデータを受信し得る。
【0109】
また
図2Aを参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102の複数の薬剤ソースデバイス206a、206b、...206nは、複数のルーメン212a、212b、...212nに接続され、各薬剤ソースデバイス206は、視覚インジケータ210と、通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)と、ペアリング入力208とを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースデバイス206は、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208を介して、ユーザ入力を受信する。たとえば、視覚インジケータ210は、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208への所定のユーザ入力に応答して(たとえば、ペアリング入力208のボタンをユーザが押し続けることなどに応答して)所定の光パターンを放出し得る(たとえば、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあることを示すために迅速に明滅することおよび/または所定の色を放出することなどを行い得る)。
【0110】
図8に示されているように、ステップ804において、処理800は、スマートデバイスに関連するユーザ入力を取得することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、スマートデバイス104に関連するユーザ入力を取得し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、スマートデバイス104のユーザ入力構成要素(たとえば、ペアリング入力256など)を介して受信されたユーザ入力を取得すること(たとえば、受信すること、取り出すこと、決定することなど)を行い得る。そのような例では、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあるのと同じ時に受信されるスマートデバイス104からのユーザ入力に関連するデータを受信し得る。
【0111】
また
図2Aおよび
図2Bを参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のスマートデバイス104a、104b、...104nは、複数のルーメン212a、212b、...212nに接続される(たとえば、取外し可能に接続されるなど)かまたは接続されるように構成され得、各スマートデバイス104は、視覚インジケータ252と、通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)と、ペアリング入力256とを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、スマートデバイス104のペアリング入力256を介して、ユーザ入力を受信する。たとえば、スマートデバイス104は、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあるのと同じ時間にスマートデバイス104のペアリング入力256への所定のユーザ入力に応答して(たとえば、ペアリング入力256のボタンをユーザが押し続けることなどに応答して)薬剤ソースデバイス206との通信を確立し得る(たとえば、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104をペアリングすることおよび/またはそれとペアリングするためのペアリングシーケンスをアクティブ化/開始することなどを行い得る)。
【0112】
図8に示されているように、ステップ806において、処理800は、薬剤ソースデバイスとスマートデバイスの間の通信を確立することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104との間の通信を確立し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104との間の通信(たとえば、NFC通信接続、RFID通信接続、Bluetooth(登録商標)通信接続など)を確立し得る。そのような例では、スマートデバイス104の通信回路と薬剤ソースデバイス206の通信回路とは、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208によって受信されたユーザ入力とスマートデバイス104のペアリング入力256によって受信されたユーザ入力とに基づいてスマートデバイス104と薬剤ソースデバイス206との間に通信(たとえば、ペアなど)を確立し得る。たとえば、薬剤ソースデバイス206は、スマートデバイス104と短距離ワイヤレス通信接続(たとえば、NFC通信接続、RFID通信接続、Bluetooth(登録商標)通信接続など)を確立し得る。一例として、視覚インジケータ210は、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208への所定のユーザ入力に応答して(たとえば、ペアリング入力208のボタンをユーザが押し続けることなどに応答して)所定の光パターンを放出するように(たとえば、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあることなどを示すために迅速に明滅するように)構成され得る。そのような例では、スマートデバイス104は、薬剤ソースデバイス206がペアリングモードにあるのと同じ時間にスマートデバイス104のペアリング入力256への所定のユーザ入力に応答して(たとえば、ペアリング入力256のボタンをユーザが押し続けることなどに応答して)薬剤ソースデバイス206との通信を確立する(たとえば、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104をペアリングすることおよび/またはそれとペアリングするためのペアリングシーケンスをアクティブ化することなどを行う)ように構成され得る。
【0113】
図8に示されているように、ステップ808において、処理800は、同じタイプの視覚出力を生成するように薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの視覚インジケータを制御することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、同じタイプの視覚出力を生成するように薬剤ソースデバイス206の視覚インジケータ210とスマートデバイス104の視覚インジケータ252とを制御し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイスとスマートデバイスとの間に確立された通信に基づいて同じタイプの視覚出力(たとえば、同じ色の光など)を生成するように薬剤ソースデバイス206の視覚インジケータ210(たとえば、多色LEDなど)とスマートデバイス104の視覚インジケータ252(たとえば、多色LEDなど)とを制御し得る。
【0114】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104が薬剤ソースデバイス206とペアリングされるとき、薬剤ソースデバイス206は、薬剤ソースシステム102において前に使用されていない色(たとえば、薬剤ソースシステム102中でペアリングされた別の薬剤ソースデバイス206と別のスマートデバイス104とに関連付けられていない色、薬剤ソースシステム102中の複数のスマートデバイス104a、104b、...104nのそれぞれの他のスマートデバイス104と複数の薬剤ソースデバイス206a、206b、...206nのそれぞれの他の薬剤ソースデバイス206とによって生成された光のそれぞれの他の色とは異なる色など)に視覚インジケータ210を照明し得、スマートデバイス104は、視覚インジケータ210と同じ色に視覚インジケータ252を照明し得る(たとえば、薬剤ソースシステム102、薬剤ソースデバイス206、スマートデバイス104などは、視覚インジケータ210と同じ色に照明するように視覚インジケータ252を制御し得る)。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、スマートデバイス104がルーメンに接続されることに応答しておよび/またはスマートデバイス104がルーメンに接続される時間期間中に視覚インジケータ210と同じ色に視覚インジケータ252を照明し得る。たとえば、スマートデバイス104は、スマートデバイス104がルーメンから切断されることに応答して視覚インジケータ210と同じ色への視覚インジケータ252の照明を自動的に停止すること(たとえば、LEDをオフにすること、ペアリングされていないスマートデバイス104を示すデフォルト色にLEDを設定することなど)を行い得る。一例として、スマートデバイス104は、視覚インジケータ252に接続された、クランプまたは他の接続手段がルーメンおよび/またはそれの無針コネクタ214に接続されること/それから切断されることに応答して活動化/非活動化されるように構成されるスイッチを含み得る。
【0115】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、薬剤ソースデバイス206のペアリング入力208によって受信されたユーザ入力とスマートデバイス104のペアリング入力256によって受信されたユーザ入力とのうちの少なくとも1つに基づいて生成するためにスマートデバイス104の視覚インジケータ252と薬剤ソースデバイス206の視覚インジケータ210とのための同じ色の光の色を決定する。たとえば、スマートデバイス104が薬剤ソースデバイス206とペアリングされた後、ユーザは、ペアリングのための所望の(および/または利用可能なもしくは前に未使用の)色の光を選択するためにペアリングのために利用可能な光の色を巡回するようにペアリング入力208および/またはペアリング入力256を作動させ得る。
【0116】
図8に示されているように、ステップ810において、処理800は、同じルーメンに同じタイプの視覚出力を関連付けることを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、同じルーメンに同じタイプの視覚出力を関連付けること(たとえば、自動的に関連付けることなど)を行い得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、同じルーメンに(たとえば、複数のルーメン212a、212b、...212nの同じルーメンなどに)同じタイプの視覚出力(たとえば、同じ色の光など)を関連付けること(たとえば、それとともに記憶すること、ペアリングすること、リンクすること、それを用いて照明することなど)を行い得る。そのような例では、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104とは、同じルーメンに接続され得る。したがって、ユーザは、ルーメンまたはライン、ルーメンまたはラインのロケーション、ルーメンまたはラインを介して送出されていたかまたは送出されている薬剤、どの注入ポンプまたはラインにルーメンまたはラインが接続されるのかなどをより容易に識別し得る。
【0117】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力構成要素によって受信されたユーザ入力を取得し、別のスマートデバイスのユーザ入力構成要素によって受信されたユーザ入力を取得し、別の薬剤ソースデバイスのユーザ入力構成要素によって受信されたユーザ入力と別のスマートデバイスのユーザ入力構成要素によって受信されたユーザ入力とに基づいて別の薬剤ソースデバイスと別のスマートデバイスとの間の通信を確立し、別の薬剤ソースデバイスと別のスマートデバイスとの間に確立される通信に基づいて別の同じタイプの視覚出力を生成するように別のスマートデバイスの視覚インジケータと別の薬剤ソースデバイスの視覚インジケータとを制御し得、ここにおいて、別の同じタイプの視覚出力は、同じタイプの視覚出力とは異なり、および/または複数のルーメンの別の同じルーメンに別の同じタイプの視覚出力を関連付け、ここにおいて、別の薬剤ソースデバイスは、別の同じルーメンに接続される。たとえば、
図2Aを再び参照すると、薬剤ソースデバイス206aは、スマートデバイス104nとペアリングされ得、薬剤ソースデバイス206aとスマートデバイス104nとの各々は、ルーメン212aに関連する第1の色の光(たとえば、赤色の光)を出力し得、薬剤ソースデバイス206bは、スマートデバイス104aとペアリングされ得、薬剤ソースデバイス206bとスマートデバイス104aとの各々は、ルーメン212bに関連する第2の色の光(たとえば、緑色の光)を出力し得、薬剤ソースデバイス206nは、スマートデバイス104bとペアリングされ得、薬剤ソースデバイス206nとスマートデバイス104bとの各々は、ルーメン212nに関連する第3の色の光(たとえば、青色の光)を出力し得るなどである。
【0118】
図8に示されているように、ステップ812において、処理800は、ルーメンを識別することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、ルーメンを識別し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを識別し得る。
【0119】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、ルーメンおよび/またはルーメンの識別子に関連する同じタイプの視覚出力に医療データを自動的に関連付けることおよび/またはそれをもつ医療データを与えることによってルーメンを識別する。たとえば、医療データは、患者データ(たとえば、特定の患者の識別子、患者に関連する情報および/またはデータなど)、薬剤ソースデータ(たとえば、特定の薬剤ソースデバイス206の識別子など)、薬剤データ(たとえば、薬剤のタイプの識別子、特定の薬剤のスケジュールされた送出、特定の薬剤の前の送出、薬剤に関連するルーメンなど)、ルーメンデータ(たとえば、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンの識別子などの特定のルーメンの識別子など)、センサデータ(たとえば、特定のセンサ254の識別子、1つまたは複数のスマートデバイス104中の1つまたは複数のセンサ254によって感知、測定、および/または検出された情報、データ、および/または信号など)、準拠データ(たとえば、無針コネクタ214および/またはルーメンが消毒剤を用いて洗浄される洗浄イベントに関連する情報またはデータ、無針コネクタ214および/またはルーメンが溶液を用いて洗い流される洗い流しイベントに関連する情報またはデータ、無針コネクタ214またはルーメンが医療デバイスに接続される接続またはキャッピングイベントに関連する情報またはデータなど)、ロケーションデータ(たとえば、患者のロケーション、前にまたはスケジュールされた流体送出手順のロケーション、ルーメンのロケーション、薬剤ソースデバイスのロケーションなど)、時間データ(たとえば、前のまたはスケジュールされた流体送出手順に関連する時間、薬剤ソースデバイス206へのルーメンの接続の時間、ルーメンへのスマートデバイス104の接続の時間、薬剤ソースデバイス206とスマートデバイス104とのペアリングの時間など)、患者の血管もしくは尿路に対するルーメンのカテーテルの針の先端のロケーション、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、スマートデバイス104、セントラルコンピューティングシステム108、端末/モバイルコンピューティングシステム110、それに接続された1つもしくは複数のデータベース、および/またはそれに接続された1つもしくは複数のセンサ(たとえば、患者識別の識別子を走査するためのバーコードセンサ、流体の流れを感知するための流体流れセンサ、薬剤のタイプを感知するための薬剤タイプセンサなど)から医療データを取得し得る。そのような例では、薬剤ソースシステム102は、それに関連する情報および/またはデータをもつルーメンを識別すること、ならびに、複数のルーメン212a、212b、...212nのうちのどのルーメンが複数の薬剤ソースデバイス206a、206b、...206nのうちのどの薬剤ソースデバイスに接続されるのかの視覚的指示を与えることを行い得、これは、ユーザが、患者からルーメンが接続される特定の薬剤ソースデバイスまでルーメンをより容易に追跡することと、正しい(たとえば、前と同じ)ルーメンに正しい薬剤ソースデバイスチャネルをより容易に再び取り付けるためにルーメン/薬剤ソースデバイスペアに対して同じタイプの視覚インジケータが使用された状態でルーメンと、患者が(たとえば、新しい部屋、新しい階、手術室、浴室などに)移動される場合に除去されるべき薬剤ソースデバイスとの間の接続と、たとえば、ハブの洗浄が行われたのかどうかおよびハブの洗浄が効果的に行われたのかどうか(たとえば、十分な圧力、十分な時間の洗浄など)、ならびに/またはデバイスが、洗い流し、維持などが行われたのかどうかを決定することによる最良のプロトコルへの準拠の追跡と、プロトコル準拠のためにリマインダと規範的なヘルプとを与えることとなどを行うことを可能にすることができる。
【0120】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、医療データに基づいて、ルーメンおよび/またはそれの無針コネクタ214を洗い流すようにとのリマインダ、ルーメンを除去または置き換えるようにとのリマインダ、med-mined感染防止ガイダンス、化学的閉塞の形成の可能性を低減するために特定の薬剤の送出のために異なるルーメンを使用するようにとの警報、血栓閉塞または化学的閉塞のためにルーメンを処置すべきかどうかを示す警報、ルーメン中に閉塞が検出されたことの警報、ルーメンに接続された針の先端のロケーションが流体の潜在的なまたは既存の浸潤および流体の潜在的なまたは既存の溢出などのうちの1つに関連付けられる警報など、ルーメンおよび/またはルーメンに関連する同じタイプの視覚出力に関連する1つまたは複数の警報またはリマインダを決定および提供することによってルーメンを識別する。
【0121】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、ルーメンを介して流体(たとえば、特定の薬剤、あるタイプの薬剤など)の送出を抑止または防止するように、医療データに基づいて、薬剤ソースデバイス206または別の医療デバイス(たとえば、電子弁など)を制御することによってルーメンを識別する。
【0122】
処理800の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細は、
図9に関して以下に与えられる。
【0123】
次に
図9を参照すると、
図9は、ルーメンを識別するための処理900の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理900のステップのうちの1つまたは複数は、薬剤ソースシステム102(たとえば、薬剤ソースシステム102の1つまたは複数のデバイスなど)によって(たとえば、完全に、部分的になどで)実行される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理900のステップのうちの1つまたは複数は、スマートデバイス104(たとえば、スマートデバイス104のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)、セントラルコンピューティングシステム108(たとえば、セントラルコンピューティングシステム108の1つまたは複数のデバイスなど)、および/または端末/モバイルコンピューティングシステム110(たとえば、端末/モバイルコンピューティングシステム110などの1つまたは複数のデバイスなど)など、別のデバイスまたは薬剤ソースシステム102とは別個のもしくはそれを含むデバイスのグループによって(たとえば、完全に、部分的になどで)実行される。
【0124】
図9に示されているように、ステップ902において、処理900は、薬剤データを取得することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、薬剤データを取得し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第1のタイプの薬剤と、患者に同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第2のタイプの薬剤とに関連する薬剤データを取得し得る。そのような例では、第1のタイプの薬剤は、第2のタイプの薬剤とは異なり得る。
【0125】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤データは、薬剤のタイプの識別子、特定の薬剤ソースデバイスおよび/またはルーメンを介した薬剤のスケジュールされた送出、特定の薬剤ソースデバイスおよび/またはルーメンを介した薬剤の前の送出、薬剤の量、薬剤が送出されるようにスケジュールされた(または送出された)患者の識別子、薬剤と同じルーメンを介した送出に適合しない1つまたは複数の異なるタイプの薬剤の1つまたは複数の識別子などのうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0126】
図9に示されているように、ステップ904において、処理900は、薬剤の適合性を決定することを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、薬剤の適合性を決定し得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、薬剤データに基づいて、第1のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出のために第2のタイプの薬剤の適合性を決定し得る。
【0127】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、第1のタイプの薬剤と第2のタイプの薬剤とが適合するのか適合しないのか(たとえば、同じルーメンを介した送出に適合するのか適合しないのかなど)を示すルックアップテーブルにアクセスするために第1のタイプの薬剤の識別子および/または第2のタイプの薬剤の識別子を使用し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ルックアップテーブルは、第1のタイプの薬剤の識別子および/または第2のタイプの薬剤の識別子中に記憶され、および/またはそれに関連付けられ得る。
【0128】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、患者に(たとえば、同じルーメンとは異なるなどの)別の同じルーメンを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第3のタイプの薬剤に関連する薬剤データを取得し、薬剤データに基づいて、第3のタイプの薬剤と同じ別のルーメンを介した送出についての第2のタイプの薬剤の適合性を決定し得、ここにおいて、表示は、第2のタイプの薬剤が別の同じタイプの視覚出力に関連する別の同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかをさらに示す。たとえば、
図2Aおよび
図2Bを再び参照すると、第2のタイプの薬剤が第1のルーメン212aを介した送出に適合しないと薬剤ソースシステム102が決定する場合、薬剤ソースシステム102は、第2のルーメン212bを介して送出されたまたは送出されるようにスケジュールされた第3のタイプの薬剤に基づいて第2のルーメン212bなどの代替ルーメンを介した送出のための第2のタイプの薬剤の適合性を決定し、第2のタイプの薬剤が第3のタイプの薬剤と同じルーメンを介した送出に適合する場合、第2のタイプの薬剤が第2のルーメン212bを介した送出に適合するという表示を与え得る。
【0129】
図9に示されているように、ステップ906において、処理900は、適合性の表示を与えることを含む。たとえば、薬剤ソースシステム102は、適合性の表示を与え得る。一例として、薬剤ソースシステム102は、第2のタイプの薬剤が同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与え得る。別の例として、薬剤ソースシステム102は、第3のタイプの薬剤が別の同じタイプの視覚出力に関連する別の同じルーメンを介した送出に適合するのかどうかの表示を与え得る。
【0130】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介した第2の薬剤の送出を抑止または防止するように薬剤ソースデバイス206を制御することによって適合性の表示を与え得る。たとえば、第1のタイプの薬剤は、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンをもつ患者に送出され得、第2のタイプの薬剤は、患者に同じルーメンを介して送出されるようにスケジュールされ得る。一例として、
図2Aおよび
図2Bを再び参照すると、薬剤ソースシステム102は、薬剤データを含む医療データに基づいて、第1のタイプの薬剤が患者にルーメン212aを介して送出され、同じルーメン212aを介して送出されるようにスケジュールされたまたはそれを介して送出されるように試みている第2のタイプの薬剤が、第1のタイプの薬剤に適合しない(たとえば、閉塞を生じる可能性がある、患者の中で薬害反応を生じる可能性があるなど)と決定し得る。そのような例では、薬剤ソースシステム102は、(たとえば、ポンプを停止すること、弁を閉じることなどによって)同じルーメン212aを介して第2の薬剤の送出および/または患者に第2のタイプの薬剤を送出するために同じタイプの視覚出力とは異なるタイプの視覚出力に関連する別のルーメン(たとえば、212b、...212nなど)を使用するようにユーザにプロンプトを与えることを抑止または防止するように薬剤ソースデバイス206aを制御し得る。
【0131】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のタイプの薬剤と第2のタイプの薬剤とは、同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを介して患者に送出され得、薬剤ソースシステム102は、血栓閉塞と化学的閉塞とのうちの1つのために同じタイプの視覚出力に関連する同じルーメンを処置するようにユーザにプロンプトを与え得る。たとえば、本明細書で説明されるように薬剤ソースシステム102によって検出され得る閉塞が発生するとき、ユーザ(たとえば、看護師など)は、閉塞が血栓性のものであるのか薬剤相互作用による化学的なものであるのかを決定する必要があり得、薬剤ソースシステム102は、ルーメンの履歴についてユーザに通知するおよび/または閉塞の潜在的な原因の表示を与えるためにどの薬剤がどのルーメンを介して送出されたのかを決定することができ、これにより、ルーメンが血栓閉塞のために処置されなければならないのか化学的閉塞のために処置されなければならないのかについての正しい決定が可能になる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、薬剤ソースシステム102は、ルーメンの閉塞が化学的閉塞であるという決定に応答して薬剤ソースデバイス206に接続されたルーメンに洗い流し流体を送出するために洗い流し動作を自動的に実行するように薬剤ソースデバイス206を制御し得る。
【0132】
次に
図10を参照すると、
図10は、針先の位置を特定するための処理1000の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理1000のステップのうちの1つまたは複数は、スマートデバイス104(たとえば、スマートデバイス104のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)によって実行される(たとえば、完全に、部分的になどで)。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理1000のステップのうちの1つまたは複数は、薬剤ソースシステム102(たとえば、薬剤ソースシステム102のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)、セントラルコンピューティングシステム108(たとえば、セントラルコンピューティングシステム108の1つまたは複数のデバイスなど)、および/または端末/モバイルコンピューティングシステム110(たとえば、端末/モバイルコンピューティングシステム110などの1つまたは複数のデバイスなど)など、別のデバイスまたはスマートデバイス104とは別個のもしくはそれを含むデバイスのグループによって実行される(たとえば、完全に、部分的になどで)。
【0133】
図10に示されているように、ステップ1002において、処理1000は、圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む信号を取得することを含む。たとえば、スマートデバイス104は、カテーテルに接続された少なくとも1つのセンサから圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む信号を取得し得る。一例として、スマートデバイス104は、カテーテル702に接続されたセンサ254から(たとえば、圧力センサから、音響センサからなど)圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を取得し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、また
図7を参照すると、カテーテル702は、患者に流体を送出するための先端706を有する針を含む。
【0134】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を測定する。たとえば、センサ254は、圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を測定し得、スマートデバイス104(ならびに/または薬剤ソースシステム102、セントラルコンピューティングシステム、108および/もしくは端末/モバイルコンピューティングシステム110)は、センサ254から圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を取得し得る。たとえば、スマートデバイス104は、リモートコンピューティングシステムに少なくとも1つの信号をワイヤレスに送信する通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)を含み得る。一例として、スマートデバイス104は、センサ254とマイクロプロセッサとを含むスマートデバイス104のハウジング内のマイクロプロセッサ上で圧力信号および/もしくは音響信号を処理し得、ならびに/またはスマートデバイス104は、圧力信号および/もしくは音響信号に対してデジタル信号処理を実行するリモートコンピュータに圧力信号および/もしくは音響信号をワイヤレス送信すること(および/もしくはワイヤード接続を介して送信すること)を行って、注目するイベント(たとえば、浸潤、溢出、カテーテルの閉塞など)を識別および分類し得る。
【0135】
図10に示されているように、ステップ1004において、処理1000は、患者の血管または尿路に対するカテーテルの針の先端のロケーションを決定することを含む。たとえば、スマートデバイス104は、患者の血管または尿路に対する針の先端のロケーションを決定し得る。一例として、スマートデバイス104は、時間の期間にわたる少なくとも1つの信号の変動に基づいて、患者の血管または尿路に対する針の先端706のロケーションを決定し得る。
【0136】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、針の先端706のロケーションは、血管または尿路内、血管の壁または尿路の壁内、ならびに血管または尿路および血管の壁または尿路の壁の外側のうちの1つとして決定される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104および/またはそれの1つもしくは複数の構成要素は、患者の体の外側に位置するカテーテル702のカテーテルハブにおいて無針コネクタ214に接続されるか、またはそれの中に含まれ得る(たとえば、それと統合されるなど)。たとえば、スマートデバイス104のセンサ254(たとえば、圧力センサ、音響センサなど)は、圧力信号と音響信号とのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を測定し得、ここにおいて、カテーテルは、患者に流体を送出するための先端を有する針を含む。
【0137】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、針の先端706のロケーションが流体の潜在的なまたは既存の浸潤と流体の潜在的なまたは既存の溢出とのうちの1つに関連付けられると決定する。たとえば、センサ254(たとえば、1つまたは複数の圧力センサ、1つまたは複数の音響センサなど)は、カテーテル702の針の先端706が、血管または尿路中に適切に挿入されていること、血管または尿路の壁中に位置すること、血管または尿路の外側に位置することなどから得られた圧力信号および/または音響信号の時間変動を検出し得る。一例として、スマートデバイス104は、患者の心拍に関連するしきい値変動と時間期間にわたる少なくとも1つの信号の変動を比較し得る。たとえば、圧力信号および/または音響信号の変動は、患者の心拍の結果として血管または尿路中での圧力および/または音響の変動に関連付けられ得る。一例として、スマートデバイス104は、カテーテル702の針の先端706が患者の血管(たとえば、動脈、静脈など)内に適切に位置しているのかどうかを決定するために患者の心拍に関連する圧力信号および/または音響の変動と検出された圧力信号および/または検出された音響信号の変動を比較し得る。そのような例では、カテーテル702の針の先端706が管または尿路をオーバーシュートする場合(たとえば、血管または尿路の壁を穿刺する、血管または尿路内に適切にないなど)、センサ254によって測定された少なくとも1つの信号の圧力および/または音響シグナチャは変化する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、血管または尿路を囲む組織内(血管または尿路内ではなく)への薬剤の浸潤または溢出は、周囲組織に対する浸潤または溢出の影響に応じて特徴的な圧力または音響信号がセンサ254によって検出されることを生じ得る(たとえば、溢出する薬剤が強い発疱剤である場合、そのような影響は深刻であり得るなど)。
【0138】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、時間期間にわたる少なくとも1つの信号の変動に基づいて、カテーテルの閉塞と無針コネクタからのカテーテルの切断とのうちの少なくとも1つを決定する。たとえば、スマートデバイス104は、カテーテル中の閉塞の形成に関連する時間のしきい値期間と時間期間にわたる少なくとも1つの信号の変動を比較し得る。一例として、スマートデバイス104は、浸潤イベントまたは溢出イベントではなく閉塞イベントを決定するために時間にわたる圧力信号の比較的より遅い変化または変動(たとえば、浸潤または溢出と比較して心拍の振幅の比較的より遅い減少および/または血圧の落下など)をしきい値レベルと比較し得る。たとえば、ルーメン中の閉塞は、(たとえば、浸潤イベント、溢出イベント、切断イベントなどと比較して)時間にわたって比較的遅い速度で起こり得、これはセンサ254によって感知される圧力信号中で緩やかに変化し得る。一例として、スマートデバイス104は、閉塞イベントを決定し、警報を与え、および/または閉塞イベントの検出に応答して自動的に閉塞に関連するルーメンを洗い流し得る。いくつかの非限定的な実施形態では、スマートデバイス104は、センサ254による大気圧に実質的に等しい圧力信号を検出したことに応答して切断イベントを検出し得、これは、カテーテル702の接続を示し、たとえば、無針コネクタ214は、そこから切断され、接続に対処するようにユーザに警報を与える。
【0139】
図10に示されているように、ステップ1006において、処理1000は、針の先端のロケーションを与えることを含む。たとえば、スマートデバイス104は、針の先端のロケーションを与え得る。一例として、スマートデバイス104は、患者の血管または尿路に対する針の先端706のロケーションを与え得る。
【0140】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、流体の潜在的なまたは既存の浸潤と流体の潜在的なまたは既存の溢出とのうちの1つに関連する警告を発行するように警告デバイスを制御する。たとえば、スマートデバイス104は、流体の潜在的なまたは既存の浸潤と流体の潜在的なまたは既存の溢出とのうちの1つに関連する光の色および/またはパターンを出力するようにスマートデバイス104の視覚インジケータ252を制御する。一例として、浸潤、溢出、またはカテーテルの閉塞としてイベントを決定したことに応答して、スマートデバイス104は、ユーザ(たとえば、臨床医、介護者、家族、在宅または介護生活環境にいる別の患者など)に警告灯を点滅し、ならびに/または決定されたイベントについて適切な個人に警告するためにリモートコンピューティングシステムにおいて音響および/もしくは視覚アラームの出力を制御(たとえば、トリガ)するためにリモートコンピューティングシステム(たとえば、薬剤ソースシステム102、セントラルコンピューティングシステム108、端末/モバイルコンピューティングシステム110など)に信号を送信し得る。
【0141】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、カテーテルへのおよび/またはカテーテルからの流体の送出を停止(たとえば、抑止、防止など)するように薬剤ソースデバイス206または弁(たとえば、カテーテル702との間で流体の送出を制御する弁など)を制御する。一例として、浸潤、溢出、カテーテルの閉塞、またはカテーテルの切断としてイベントを決定したことに応答して、スマートデバイス104は、薬剤注入を直ちに停止するように注入デバイスに信号を送るか、またはさらなる薬剤をカテーテルおよび/もしくは患者に注入するのをブロックするように弁または機械式クランプに信号を送り得る。
【0142】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104および/または無針カテーテルは、リモートコンピューティングシステムに少なくとも1つの信号をワイヤレスに送信する通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)を含み得る。一例として、スマートデバイス104および/または無針カテーテル214は、センサ254とマイクロプロセッサとを含むスマートデバイス104のハウジング250内のおよび/または無針カテーテル214のハウジング250内のマイクロプロセッサ上で圧力信号および/もしくは音響信号を処理し得、ならびに/またはスマートデバイス104および/もしくは無針カテーテル214は、圧力信号および/もしくは音響信号に対してデジタル信号処理を実行するリモートコンピュータに圧力信号および/もしくは音響信号をワイヤレス送信すること(および/もしくはワイヤード接続を介して送信すること)を行って、注目するイベント(たとえば、浸潤、溢出、カテーテルの閉塞、カテーテルの切断など)を識別および分類し得る。
【0143】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、臨床医または他の人が、カテーテル702が適切に挿入されているのかどうかに関して、および/またはカテーテル702の針の先端706が貫通しているのかどうかまたは血管もしくは尿路を貫通するプロセスにあるのかどうか、および/または誤って切断もしくは閉塞されているのかどうかに関して警告され得るように、スマートデバイス104は、(たとえば、視覚インジケータ252、出力構成要素312、薬剤ソースシステム102などを介した)カテーテルの挿入中にリアルタイムのフィードバックを与え得る。
【0144】
次に
図11を参照すると、
図11は、適合イベントの監視のための処理1100の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理1100のステップのうちの1つまたは複数は、スマートデバイス104(たとえば、スマートデバイス104のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)によって(たとえば、完全に、部分的になどで)実行される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、処理1100のステップのうちの1つまたは複数は、薬剤ソースシステム102(たとえば、薬剤ソースシステム102のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)、セントラルコンピューティングシステム108(たとえば、セントラルコンピューティングシステム108の1つまたは複数のデバイスなど)、および/または端末/モバイルコンピューティングシステム110(たとえば、端末/モバイルコンピューティングシステム110などの1つまたは複数のデバイスなど)など、別のデバイスまたはスマートデバイスとは別個のもしくはそれを含むデバイスのグループによって(たとえば、完全に、部分的になどで)実行される。
【0145】
図11に示されているように、ステップ1102において、処理1100は、力信号を取得することを含む。たとえば、スマートデバイス104は、力信号を取得し得る。一例として、スマートデバイス104は、流体流路を含む無針コネクタ214に接続されたセンサ252(たとえば、力センサなど)によって測定された力信号を取得し得る。そのような例では、センサ252は、流体流路を含む無針コネクタに接続された力センサを用いて、力信号を測定し得、スマートデバイス104(および/または薬剤ソースシステム101、セントラルコンピューティングシステム108、端末/モバイルコンピューティングシステム110など)は、センサ252から力信号を取得し得る。
【0146】
図11に示されているように、ステップ1104において、処理1100は、力信号に基づいて無針コネクタに関連するイベントを決定することを含む。たとえば、スマートデバイス104は、力信号に基づいて無針コネクタ214に関連するイベントを決定し得る。一例として、スマートデバイス104は、力信号に基づいて、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続イベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを決定し得る。
【0147】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、圧電素子、力感受性抵抗膜(FSR)センサ、歪み計、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、無針コネクタ214の流体流路を定義する無針コネクタ214の内壁510(たとえば、内部のより固いプラスチックの壁)の外面と無針コネクタ214の内壁510を囲む無針コネクタ214の外壁512(たとえば、より柔らかい、より柔軟な、よりしなやかな、ゴムなどの壁)の内面との間に位置する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、洗浄および/または別の医療デバイスへの接続中にユーザによって保持され得る、無針コネクタ214の流体流路を定義する無針コネクタ214の内壁510(たとえば、内部のより固いプラスチックの壁)の外面と無針コネクタ214の内壁510を囲む無針コネクタ214の外壁512(たとえば、より柔らかい、より柔軟な、よりしなやかな、ゴムなどの壁)の内面との間のエリアは、内壁510と外壁512との間の材料514内の力感知フィルムとして力センサ502を含むゴムまたは他の柔軟なタイプの材料514で充填され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、無針コネクタ214の入口404上のおよび/またはそれの近傍のねじ切りの下の内壁510と外壁512との間に位置し得る。
【0148】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、力センサ502は、無針コネクタ214の流体流路を定義する無針コネクタ214の内壁510の外面と無針コネクタ214の内壁510を囲む無針コネクタ214の外壁512の内面との間の無針コネクタ214の流体流路の周りに位置する複数の力センサ502を含む。たとえば、無針コネクタ214の入口404は、第1の方向に面した面を含むセプタム408を含み得、力センサ502は、第1の方向に面したセプタムの面に対して直角である第2の方向の力を検出するように構成され得る。一例として、脈動式の洗い流しイベントを含み得る洗い流しイベントは、第1の方向に面したセプタムの面に対して直角である第2の方向の周期力を示す力信号に基づいて決定され得る。
【0149】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、圧力センサを含み、圧力センサは、無針コネクタの流体流路中の流体と直接接触していることと、無針コネクタの流体流路を定義する無針コネクタの内壁内に位置することと、無針コネクタに接続されたルーメンの壁内に位置することとのうちの1つである。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214および/またはそれのルーメン中で流体経路に接触している圧力センサによって脈動式の洗い流し、洗い流し、および/または薬剤投与を決定または検出し得る。
【0150】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタ214に接続されたおよび/またはそれに接続されている医療デバイスの色シグナチャと反射とのうちの少なくとも1つを検出するように構成された光学センサを含み、スマートデバイス104は、医療デバイスの色シグナチャと反射とのうちの少なくとも1つに基づいて医療デバイスのタイプを決定し得る。たとえば、医療デバイスの色シグナチャおよび/または反射は、シリンジ、IVバッグ、注入ポンプ、および/またはそれらの特定のタイプを示し得る。
【0151】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタに接続されたかまたはそれに接続されている医療デバイス上の識別タグを検出するように構成された識別センサを含む。たとえば、識別センサは、磁力計を含み得、識別タグは、無針コネクタ214上におよび/またはそれと統合された磁性材料を含み得る。
【0152】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタの移動を検出するように構成された位置センサを含む。たとえば、患者の移動、患者の落下イベント、患者のベッドの移動は、無針コネクタの検出された移動に基づいて(たとえば、スマートデバイス104などによって)決定され得る。
【0153】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ254は、無針コネクタの流体流路中の流体の色を検出するように構成されたRGB色センサを含む。たとえば、無針コネクタ中での採血と無針コネクタ中での血液の保持とのうちの少なくとも1つは、(たとえば、スマートデバイス104などによって)無針コネクタの流体流路中で検出された流体の色に基づいて決定され得る。
【0154】
図11に示されているように、ステップ1106において、処理1100は、イベントの表示を与えることを含む。たとえば、スマートデバイス104は、イベントの表示を与え得る。たとえば、スマートデバイス104は、決定されたイベントの表示を与え得る。
【0155】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、無針コネクタ214を含むスマートデバイス104は、視覚インジケータ252を含み得、視覚インジケータ252は、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続イベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに関連する視覚的表示を与えるように構成され得る。たとえば、
図6Bの実装600Bに示されているように、スマートデバイス104は、(i)無針コネクタ214および/またはそれのルーメン212が所定の時間期間の間および/またはスケジュールされた使用の前に洗浄されていないことを検出すること、(ii)無針コネクタ214および/またはそれのルーメン212がカテーテルラインにアクセスする前に十分な時間期間の間洗浄されていないことを検出すること、(iii)無針コネクタ214および/またはルーメン212の洗い流しが予定されていることを検出すること、(iv)消毒キャップが無針コネクタ214および/またはルーメン212への前のアクセスの後に取り付けられなかったことを検出することなどに応答して(たとえば、看護師へのLED照明などを介して)直接的な患者側のフィードバックを与え得る。たとえば、スマートデバイス104は、無針コネクタ214を含み得、無針コネクタ214は、洗浄イベント、洗い流しイベント、接続もしくはキャッピングイベント、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを検出するように構成され得る。一例として、無針コネクタ214は、イベントを記憶し、準拠イベントの監視のための準拠パフォーマンスを報告するために(たとえば、プロセッサ304、メモリ306、記憶構成要素308、入力構成要素310、出力構成要素312などを用いて)検出された洗浄イベント、検出された洗い流しイベント、および/または検出された接続もしくはキャッピングイベントに関連する情報および/またはデータを与えるように構成され得る。
【0156】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、リモートコンピューティングシステムに力信号および/またはそれに基づいて決定されたイベントをワイヤレスに送信する通信回路(たとえば、通信インターフェース314など)を含み得る。一例として、スマートデバイス104は、センサ254とマイクロプロセッサとを含むスマートデバイス104のハウジング内のマイクロプロセッサ上で力信号を処理し得、および/またはスマートデバイス104は、力信号に対してデジタル信号処理を実行するリモートコンピュータに力信号をワイヤレス送信(および/またはワイヤード接続を介して送信)して、注目するイベント(たとえば、洗浄イベント、洗い流しイベント、接続イベントなど)を識別および分類し得る。
【0157】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、無針コネクタ214が消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタ214が溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタ214が医療デバイスに接続される接続またはキャッピングイベント、またはそれらの任意の組合せのうちの複数の少なくとも1つを含むイベントのパターンは、力信号に基づいて決定され得、イベントのパターンに基づいて、薬剤が無針コネクタ214を介して患者に投与される薬剤投与イベントが決定され得る。
【0158】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートデバイス104は、無針コネクタに接続されたかまたはそれに接続されている医療デバイス上の識別タグ、無針コネクタの移動、無針コネクタの流体流路中の流体の色、またはそれらの任意の組合せを検出し、視覚インジケータ252を用いて、医療デバイスのタイプ、薬剤が無針コネクタを介して患者に投与される薬剤投与イベント、医療デバイスの識別情報、患者の移動、患者の落下イベント、患者のベッドの移動、無針コネクタ412の流体流路中での流体の色、無針コネクタ中での採血、無針コネクタ中での血液の保持、無針コネクタが消毒剤で洗浄される洗浄イベント、無針コネクタが溶液で洗い流される洗い流しイベント、無針コネクタが医療デバイスに接続される接続またはキャッピングイベント、またはそれらの任意の組合せなどのセンサ254によって感知および/または測定された任意の情報またはデータに関連する視覚的指示を与えるためにセンサ254を使用し得る。
【0159】
例示および説明のために実施形態または態様について詳細に説明したが、そのような詳細が単にその目的のためのものにすぎず、実施形態または態様が開示する実施形態または態様に限定されず、反対に、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内にある修正および等価な構成をカバーするものであることを理解されたい。たとえば、本開示が、可能な限り、任意の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴が任意の他の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴と組み合わされ得ることを企図することを理解されたい。実際は、これらの特徴の多くが、特に特許請求の範囲に記載されていないおよび/または本明細書において開示されていない方法で組み合わされ得る。以下にリストされている各従属請求項がただ1つの請求項に直接依存し得るが、可能な実装の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。