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特開2023-8351サービストークン取引支援プラットフォーム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008351
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】サービストークン取引支援プラットフォーム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/36 20120101AFI20230112BHJP
【FI】
G06Q20/36 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】36
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021111856
(22)【出願日】2021-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】519249262
【氏名又は名称】株式会社デジタルアセットマーケッツ
(74)【代理人】
【識別番号】110001405
【氏名又は名称】特許業務法人篠原国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100065824
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100104983
【弁理士】
【氏名又は名称】藤中 雅之
(74)【代理人】
【識別番号】100166394
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 和弘
(71)【出願人】
【識別番号】313004816
【氏名又は名称】西本 一也
(74)【代理人】
【識別番号】110001405
【氏名又は名称】特許業務法人篠原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西本 一也
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA61
(57)【要約】      (修正有)
【課題】老舗等の中小規模の事業体が、従来のEコマースサイトを活用する場合に生じる、出店コストや手数料等の経済的負担を極力低減し、複数媒体へ出店の商品量メンテナンスの作業負担なく、商品販売支援のための営業ツールとして活用可能なサービストークン取引支援プラットフォームを提供する。
【解決手段】プラットフォームは、サービストークン紹介者50からの検索条件の指定を受け付けて、検索条件に合致するサービストークンを紹介候補として一覧表示する機能と、一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択されたサービストークンの紹介申請を受け付けたときに、当該サービストークンについての紹介者登録を行い、紹介者登録を受けたサービストークン紹介者が独自に作成した商品紹介手段に対する表示が可能なサービストークンのバナー等をなす当該サービストークンの購入先専用アドレスを発行する機能を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンを有して構成され、ブロックチェーン上で作成され管理されるデータ類である、ユーティリティートークンのうち、証券的な資金調達以外の目的で発行され、商品やサービスの提供を受ける権利を有するトークンである、サービストークンの取引を支援するためのプラットフォームであって、
サービストークン発行者の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン発行者の登録・変更を執行する機能とを備えた、サービストークン発行者登録・変更手段と、
サービストークン発行者が発行を意図するサービストークンの属性(地域、サービス区分、条件(権利行使期限の有無、権利行使期日、権利行使期間経過による自動償却の際の返還率))、発行者情報(与信の有無、信用力、アピール点、与信が有る場合における与信提供者)、サービストークンの提供対象をなす商品情報の設定を受け付ける機能と設定を受け付けたサービストークンの属性、条件、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報にサービストークンを識別するための銘柄コードを付与して、サービストークンを発行する機能とを備えた、サービストークン発行手段と、
サービストークンの発行時に設定を受け付けたサービストークンの属性、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報を記録・管理する機能を備えた、サービストークン属性等管理手段と、
発行したサービストークンの取引情報、権利行使状況を確認するための機能を備えた、サービストークン取引情報管理手段と、
サービストークン紹介者情報を検索する機能とサービストークン紹介者の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料を管理する機能とを備えた、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段と、
サービストークン紹介者の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン紹介者の登録・変更を執行する機能とを備えた、サービストークン紹介者登録・変更手段と、
サービストークンによる提供対象をなす商品の説明を表示する機能とサービストークン購入希望者によるサービストークンの購入指示を受け付ける機能とを備えた、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面と、
前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面で受け付けた指示に基づきサービストークンの購入処理を執行する機能を備えた、サービストークン購入処理執行手段と、
サービストークン購入希望者が購入したサービストークンの権利行使指示を受け付ける機能を備えた、サービストークン権利行使指示受付画面と、
前記サービストークン権利行使指示受付画面で受け付けた指示に基づきサービストークンの権利行使を執行する機能を備えた、サービストークン権利行使処理執行手段と、
前記提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面からサービストークンが購入されたときの取引情報を記録する機能を備えた、サービストークン取引情報記録手段と、
サービストークンの販売代金から、紹介手数料をサービストークン紹介者に支払い、プラットフォーム提供者へのシステム使用料を徴収し、残りの金額をサービストークン発行者に支払う機能を備えた、サービストークン販売代金分配手段と、
を有し、
前記サービストークン紹介者登録・変更手段は、
サービストークン紹介者からの、紹介を所望するサービストークンを探すための属性などの検索条件の指定を受け付けて、検索条件に合致するサービストークンを紹介候補として一覧表示する機能を備えた、サービストークンリスト表示手段と、
サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択されたサービストークンの紹介申請を受け付けたときに、当該サービストークンについての紹介者登録を行い、紹介者登録を受けたサービストークン紹介者が独自に作成した、商品紹介サイト、商品紹介カタログ、商品紹介メール等の商品紹介手段に対する、照会コードに変換された状態での印刷、張り付けまたは添付等による表示が可能なサービストークンのバナー等をなす当該サービストークンの購入先専用アドレスを発行する機能を備えた、サービストークンバナー等発行手段と、
を有することを特徴とするサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項2】
前記サービストークンリスト表示手段は、一覧表示された夫々のサービストークンのうち、所望のサービストークンを、サービストークン紹介者がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項3】
サービストークン紹介者が独自に作成した商品紹介サイトに張り付けられた当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項4】
サービストークン紹介者が独自に作成した、商品紹介カタログに照会コードに変換されて印刷、または商品紹介メールに照会コードに変換されて張り付けまたは添付された当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者が読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項5】
前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面は、サービストークンの番号(銘柄コードと管理番号)、サービストークン発行者、与信がある場合における与信提供者、商品名、商品説明、画像を表示することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項6】
前記サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が銘柄コードを入力することにより表示されることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項7】
前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面は、サービストークンの解析情報(評価など)、販売者情報(購入者評価)を自動的に表示することを特徴とする請求項5に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項8】
前記サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、サービストークンの権利行使対象となる商品を表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンの権利行使指示を受け付けることを特徴とする請求項6に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項9】
前記サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、当該サービストークンと交換可能なトークンを交換候補として一覧表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンとの交換を所望するトークンの選択を受け付けることを特徴とする請求項6に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項10】
前記サービストークン権利行使処理執行手段により、サービストークンの権利行使処理が執行されるときに、当該サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先情報から当該商品の送料を計算し、送料の決済を行う機能を備えた、送料決済手段をさらに有することを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項11】
購入済且つ権利未行使のサービストークンを強制的に失効させるとともに、所定の返還率に基づいて購入代金をサービストークン購入者(または譲受者)へ返還する機能を備えた、サービストークン強制失効手段をさらに有することを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項12】
サービストークン購入者(または譲受者)による当該サービストークンの権利行使を制限する機能を備えた、サービストークン権利行使制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項13】
前記サービストークン権利行使制御手段は、当該サービストークンの1日あたりの権利行使可能な量を、予め設定した所定量に制限する機能を備えることを特徴とする請求項12に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項14】
前記サービストークン権利行使制御手段は、当該サービストークンの権利行使を受け付ける期間を、予め設定した所定期間に限定する機能を備えることを特徴とする請求項12に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項15】
サービストークンの発行総額が所定額以下となるように制御する機能を備えた、発行総額制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1~14のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項16】
サービストークン発行者がサービストークンの販売によって得た、サービストークンの販売代金の引出しを、サービストークン発行者に対する与信度合に応じて、販売済みの所定量のサービストークンが権利行使されるまで、所定量制限する機能を備えた、販売代金引出し制限手段をさらに有することを特徴とする請求項1~15のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項17】
購入済且つ権利未行使のサービストークンについての希望売り価格、売り数量を含む売り希望情報を受け付けるサービストークン売り希望情報受付手段と、
サービストークンについての希望買い価格、買い数量を含む買い希望情報を受け付けるサービストークン買い希望情報受付手段と、
サービストークン売り希望情報受付手段が受け付けたサービストークンの売り希望情報と、サービストークン買い希望情報受付手段が受け付けたサービストークンの買い希望情報とを、非公開の板寄せ方式で対当させるサービストークン約定手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1~16のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項18】
サービストークン所有者(購入者)の所有するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示したサービストークンのうちから、他人への譲渡を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのギフトデータの作成指示を受け付ける機能とを備えたサービストークンギフトデータ作成画面と、
前記サービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき前記ギフトデータの作成処理を執行する機能を備えたギフトデータ作成手段をさらに有することを特徴とする請求項1~17のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項19】
前記ギフトデータ作成手段は、サービストークン所有者(購入者)により前記サービストークンギフトデータ作成画面において選択されたサービストークンのグループに対応するギフト番号を備えた前記ギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付することを特徴とする請求項18に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項20】
サービストークン譲受希望者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記ギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることを特徴とする請求項18又は19に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項21】
前記譲受対象サービストークン選択画面は、サービストークン譲受希望者が読み取りアクセスした前記ギフト番号に対応するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への譲渡指示を受け付ける機能とを備えることを特徴とする請求項20に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項22】
前記譲受対象サービストークン選択画面において、サービストークン譲受希望者により選択され、譲渡指示を受け付けたサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への移動処理を行う、サービストークン移動手段をさらに有することを特徴とする請求項21に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項23】
前記サービストークンギフトデータ作成画面は、サービストークン所有者(購入者)からのギフトデータの作成指示を受け付ける前に、当該サービストークン所有者(購入者)が選択した他人への譲渡を所望するサービストークンのうち、前記譲受対象サービストークン選択画面においてサービストークン譲受希望者に選択させうるサービストークン数の設定を受け付ける機能をさらに有することを特徴とする請求項21又は22に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項24】
前記サービストークンギフトデータ作成画面は、前記ギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えることを特徴とする請求項18~23のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項25】
前記有効期間経過後のギフトデータを強制的に失効させる機能を備えたギフトデータ強制失効手段をさらに有することを特徴とする請求項24に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項26】
前記サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択された複数のサービストークンについてのデジタル版商品紹介カタログの作成指示を受け付け、受け付けた指示に基づき、サービストークン紹介者により選択された夫々のサービストークンの購入先専用アドレスを有するバナー等が張り付けられてなるデジタル版商品紹介カタログを作成するデジタル版商品紹介カタログ作成手段をさらに有することを特徴とする請求項1~25のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項27】
前記サービストークンリスト表示手段は、顧客の嗜好性を含む検索条件の指定を受け付けて、顧客の嗜好性に適合するサービストークンを一覧表示することを特徴とする請求項26に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項28】
デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客が、当該デジタル版商品紹介カタログに張り付けられているサービストークンの購入先専用アドレスをクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることを特徴とする請求項26又は27に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項29】
送り主が他人へ贈るギフトの金額を含む検索条件の指定を受け付ける機能と、指定した検索条件に合致する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する機能と、送り主からの一覧表示したサービストークンについての第2のギフトデータの作成指示を受け付ける機能と、送り主からの前記ギフトの金額の支払いを受け付ける機能を備えた第2のサービストークンギフトデータ作成画面と、
前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき前記第2のギフトデータの作成処理を執行する機能を備えた第2のギフトデータ作成手段をさらに有することを特徴とする請求項1~28のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項30】
前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面が指定を受け付ける前記検索条件は、送り主が他人へ贈るギフトの金額の他に送り先の相手の嗜好性を含むことを特徴とする請求項29に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項31】
前記第2のギフトデータ作成手段は、送り主により前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面において指定されたサービストークンの前記検索条件に対応する第2のギフト番号を備えた前記第2のギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付することを特徴とする請求項29又は30に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項32】
サービストークン受け取り者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記第2のギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることを特徴とする請求項29~31のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項33】
前記受け取り対象サービストークン選択画面は、サービストークン受け取り者が読み取りアクセスした前記第2のギフト番号に対応する前記検索条件に適合したサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、受け取りを所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付指示を受け付ける機能とを備えることを特徴とする請求項32に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項34】
前記受け取り対象サービストークン選択画面において、サービストークン受け取り者により選択され、送付指示を受け付けたサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付処理を行う、サービストークン送付手段をさらに有することを特徴とする請求項33に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項35】
前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、前記第2のギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えることを特徴とする請求項29~34のいずれかに記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【請求項36】
前記有効期間経過後の第2のギフトデータを強制的に失効させるとともに、送り主が支払ったデジタル通貨を返還する機能を備えた第2のギフトデータ強制失効手段をさらに有することを特徴とする請求項35に記載のサービストークン取引支援プラットフォーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーティリティートークンのうち、資金調達以外の目的で発行され、商品やサービスの提供を受ける権利を有するトークンである、サービストークンについての取引を支援するための商流における商品取引の営業など効率化を追求したプラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、世界的なキャッシュレス化の流れに伴い、資産として価値のあるものをデジタル変換したデジタル資産に注目が集まっている。
デジタル資産で用いるトークンは、例えば、法定通貨を基準とした前払い支払い手段である電子マネーやステーブルコイン等を、通貨もしくは通貨的にデジタル化し、それ自体に価値があり決済や送金に使えるデジタル通貨的なもの、証券をデジタル化したSTO型トークン(STO:Security Tokens)、モノやサービスをデジタル化した暗号資産枠のICO型トークン(ICO:Initial Coin Offering、新規暗号資産公開)に大きく分類される。
【0003】
これらのトークンのうち、STO型トークンは、価値のベースが証券であることから、発行量が基本的に固定され、決済には使えない投機・投資向けのトークンであり、取引時間が限定される等、利用対象が投資家に限定される性質を有する。
一方、電子マネー、ステーブルコイン、デジタル通貨、暗号資産および同ICO型トークンの一部は、トークン自体に価値があり決済に使え、発行量が可変で不特定多数を利用対象とする性質を有する。
ブロックチェーン技術を用いるトークンとしては、広域にアクセスできる決済的な特性を有する電子マネー、ステーブルコイン、デジタル通貨、暗号資産および同ICO型トークンが適している。このうち、電子マネー、ステーブルコイン、デジタル通貨類は、各国中央銀行や民間銀行等が発行を担うもので、取引情報は秘匿化され開放されない性質を有する。一方、ICO型トークンは、各企業等が発行を担うもので、取引情報が開放される性質を有するため、事業として広範に広がってゆくことが期待される。
【0004】
また、ICO型トークンは、大企業による資金調達を目的としたものや、ICO型トークンのベースとなる製品を提供する発行数量分の製品原料の確保のために、調達資金の一部を原料ヘッジに充当することを目的としたもの(本願では、「ユーティリティ/ヘッジトークン」と称することとする。)や、店舗や中小規模の事業体が「商い」を行う前提で発行する、商品やサービス等との交換的特性をもつ前払いタイプのトークン(本願では、「サービストークン」と称することとする。)に分類できる。
【0005】
上記のICO型トークンは、取引所(暗号資産交換所)が扱うものであり、審査を経て上場する規模を持つものであって、いわゆる日本ではICO、外国ではIEO(Initial Exchange Offering)の対象となるトークンである。これに対し、サービストークンは取引所を介さない、IEO以外を想定した、小口業務に対応するトークンである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現在、中小規模の事業体、特に地方の店舗において、事業継続性等の課題が山積している。特に老舗等は、コピー品の氾濫により商品の販売不振などに直面している。
また、老舗等は、対面での販売が多く、特に営業におけるメディア類の活用が弱いため、効率的な販売が出来ない。さらに、近年のパンデミックの問題から、店舗販売が不利になっている。
商品販売支援のための営業ツールとしては、アマゾンや楽天等複数のEコマースサイトが存在するが、複数のEコマースサイトを活用するためには、出店コストや手数料に加えて、複数媒体へ出店の商品量メンテナンス(在庫量と注文量の調整)が必要となるため、老舗等の中小規模の事業体には経済的・作業的な負担が大きすぎて活用することが難しい。
【0007】
本発明は、老舗等の中小規模の事業体が、従来のEコマースサイトを活用する場合に生じる、出店コストや手数料等の経済的負担を極力低減し、複数媒体へ出店の商品量メンテナンスの作業負担なく、商品販売支援のための営業ツールとして活用可能なサービストークン取引支援プラットフォームを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明によるサービストークン取引支援プラットフォームは、ブロックチェーンを有して構成され、ブロックチェーン上で作成され管理されるデータ類である、ユーティリティートークンのうち、証券的な資金調達以外の目的で発行され、商品やサービスの提供を受ける権利を有するトークンである、サービストークンの取引を支援するためのプラットフォームであって、サービストークン発行者の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン発行者の登録・変更を執行する機能とを備えた、サービストークン発行者登録・変更手段と、サービストークン発行者が発行を意図するサービストークンの属性(地域、サービス区分、条件(権利行使期限の有無、権利行使期日、権利行使期間経過による自動償却の際の返還率))、発行者情報(与信の有無、信用力、アピール点、与信がある場合における与信提供者)、サービストークンの提供対象をなす商品情報の設定を受け付ける機能と設定を受け付けたサービストークンの属性、条件、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報にサービストークンを識別するための銘柄コードを付与して、サービストークンを発行する機能とを備えた、サービストークン発行手段と、サービストークンの発行時に設定を受け付けたサービストークンの属性、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報を記録・管理する機能を備えた、サービストークン属性等管理手段と、発行したサービストークンの取引情報、権利行使状況を確認するための機能を備えた、サービストークン取引情報管理手段と、サービストークン紹介者情報を検索する機能とサービストークン紹介者の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料を管理する機能とを備えた、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段と、サービストークン紹介者の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン紹介者の登録・変更を執行する機能とを備えた、サービストークン紹介者登録・変更手段と、サービストークンによる提供対象をなす商品の説明を表示する機能とサービストークン購入希望者によるサービストークンの購入指示を受け付ける機能とを備えた、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面と、前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面で受け付けた指示に基づきサービストークンの購入処理を執行する機能を備えた、サービストークン購入処理執行手段と、サービストークン購入希望者が購入したサービストークンの権利行使指示を受け付ける機能を備えた、サービストークン権利行使指示受付画面と、前記サービストークン権利行使指示受付画面で受け付けた指示に基づきサービストークンの権利行使を執行する機能を備えた、サービストークン権利行使処理執行手段と、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面からサービストークンが購入されたときの取引情報を記録する機能を備えた、サービストークン取引情報記録手段と、サービストークンの販売代金から、紹介手数料をサービストークン紹介者に支払い、プラットフォーム提供者へのシステム使用料を徴収し、残りの金額をサービストークン発行者に支払う機能を備えた、サービストークン販売代金分配手段と、を有し、前記サービストークン紹介者登録・変更手段は、サービストークン紹介者からの、紹介を所望するサービストークンを探すための属性などの検索条件の指定を受け付けて、検索条件に合致するサービストークンを紹介候補として一覧表示する機能を備えた、サービストークンリスト表示手段と、サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択されたサービストークンの紹介申請を受け付けたときに、当該サービストークンについての紹介者登録を行い、紹介者登録を受けたサービストークン紹介者が独自に作成した、商品紹介サイト、商品紹介カタログ、商品紹介メール等の商品紹介手段に対する、照会コードに変換された状態での印刷、張り付けまたは添付等による表示が可能なサービストークンのバナー等をなす当該サービストークンの購入先専用アドレスを発行する機能を備えた、サービストークンバナー等発行手段と、を有することを特徴している。
【0009】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークンリスト表示手段は、一覧表示された夫々のサービストークンのうち、所望のサービストークンを、サービストークン紹介者がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることが好ましい。
【0010】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン紹介者が独自に作成した商品紹介サイトに張り付けられた当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることが好ましい。
【0011】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン紹介者が独自に作成した、商品紹介カタログに照会コードに変換されて印刷、または商品紹介メールに照会コードに変換されて張り付けまたは添付された当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者が読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることが好ましい。
【0012】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面は、サービストークンの番号(銘柄コードと管理番号)、サービストークン発行者、与信がある場合における与信提供者、商品名、商品説明、画像を表示することが好ましい。
【0013】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が銘柄コードを入力することにより表示されることが好ましい。
【0014】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面は、サービストークンの解析情報(評価など)、販売者情報(購入者評価)を自動的に表示することが好ましい。
【0015】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン権利行使指示受付画面において、サービストークン購入者(または譲受者)が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、サービストークンの権利行使対象となる商品を表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンの権利行使指示を受け付けることが好ましい。
【0016】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、当該サービストークンと交換可能なトークンを交換候補として一覧表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンとの交換を所望するトークンの選択を受け付けることが好ましい。
【0017】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークン権利行使処理執行手段により、サービストークンの権利行使処理が執行されるときに、当該サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先情報から当該商品の送料を計算し、送料の決済を行う機能を備えた、送料決済手段をさらに有することが好ましい。
【0018】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、購入済且つ権利未行使のサービストークンを強制的に失効させるとともに、所定の返還率に基づいて購入代金をサービストークン購入者(または譲受者)へ返還する機能を備えた、サービストークン強制失効手段をさらに有することが好ましい。
【0019】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン購入者(または譲受者)による当該サービストークンの権利行使を制限する機能を備えた、サービストークン権利行使制御手段をさらに有することが好ましい。
【0020】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークン権利行使制御手段は、当該サービストークンの1日あたりの権利行使可能な量を、予め設定した所定量に制限する機能を備えることが好ましい。
【0021】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークン権利行使制御手段は、当該サービストークンの権利行使を受け付ける期間を、予め設定した所定期間に限定する機能を備えることが好ましい。
【0022】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークンの発行総額が所定額以下となるように制御する機能を備えた、発行総額制御手段をさらに有することが好ましい。
【0023】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン発行者がサービストークンの販売によって得た、サービストークンの販売代金の引出しを、サービストークン発行者に対する与信度合に応じて、販売済みの所定量のサービストークンが権利行使されるまで、所定量制限する機能を備えた、販売代金引出し制限手段をさらに有することが好ましい。
【0024】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、購入済且つ権利未行使のサービストークンについての希望売り価格、売り数量を含む売り希望情報を受け付けるサービストークン売り希望情報受付手段と、サービストークンについての希望買い価格、買い数量を含む買い希望情報を受け付けるサービストークン買い希望情報受付手段と、サービストークン売り希望情報受付手段が受け付けたサービストークンの売り希望情報と、サービストークン買い希望情報受付手段が受け付けたサービストークンの買い希望情報とを、非公開の板寄せ方式で対当させるサービストークン約定手段と、を更に有することが好ましい。
【0025】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン所有者(購入者)の所有するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示したサービストークンのうちから、他人への譲渡を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのギフトデータの作成指示を受け付ける機能とを備えたサービストークンギフトデータ作成画面と、前記サービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき前記ギフトデータの作成処理を執行する機能を備えたギフトデータ作成手段をさらに有することが好ましい。
【0026】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記ギフトデータ作成手段は、サービストークン所有者(購入者)により前記サービストークンギフトデータ作成画面において選択されたサービストークンのグループに対応するギフト番号を備えた前記ギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付することが好ましい。
【0027】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン譲受希望者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記ギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることが好ましい。
【0028】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記譲受対象サービストークン選択画面は、サービストークン譲受希望者が読み取りアクセスした前記ギフト番号に対応するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への譲渡指示を受け付ける機能とを備えることが好ましい。
【0029】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記譲受対象サービストークン選択画面において、サービストークン譲受希望者により選択され、譲渡指示を受け付けたサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への移動処理を行う、サービストークン移動手段をさらに有することが好ましい。
【0030】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークンギフトデータ作成画面は、サービストークン所有者(購入者)からのギフトデータの作成指示を受け付ける前に、当該サービストークン所有者(購入者)が選択した他人への譲渡を所望するサービストークンのうち、前記譲受対象サービストークン選択画面においてサービストークン譲受希望者に選択させうるサービストークン数の設定を受け付ける機能をさらに備えることが好ましい。
【0031】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークンギフトデータ作成画面は、前記ギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えることが好ましい。
【0032】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記有効期間経過後のギフトデータを強制的に失効させる機能を備えたギフトデータ強制失効手段をさらに有することが好ましい。
【0033】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択された複数のサービストークンについてのデジタル版商品紹介カタログの作成指示を受け付け、受け付けた指示に基づき、サービストークン紹介者により選択された夫々のサービストークンの購入先専用アドレスを有するバナー等が張り付けられてなるデジタル版商品紹介カタログを作成するデジタル版商品紹介カタログ作成手段をさらに有することが好ましい。
【0034】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記サービストークンリスト表示手段は、顧客の嗜好性を含む検索条件の指定を受け付けて、顧客の嗜好性に適合するサービストークンを一覧表示することが好ましい。
【0035】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客が、当該デジタル版商品紹介カタログに張り付けられているサービストークンの購入先専用アドレスをクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることが好ましい。
【0036】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、送り主が他人へ贈るギフトの金額を含む検索条件の指定を受け付ける機能と、指定した検索条件に合致する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する機能と、送り主からの一覧表示したサービストークンについての第2のギフトデータの作成指示を受け付ける機能と、送り主からの前記ギフトの金額の支払いを受け付ける機能を備えた第2のサービストークンギフトデータ作成画面と、前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき前記第2のギフトデータの作成処理を執行する機能を備えた第2のギフトデータ作成手段をさらに有することが好ましい。
【0037】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面が指定を受け付ける前記検索条件は、送り主が他人へ贈るギフトの金額の他に送り先の相手の嗜好性を含むことが好ましい。
【0038】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記第2のギフトデータ作成手段は、送り主により前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面において指定されたサービストークンの前記検索条件に対応する第2のギフト番号を備えた前記第2のギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付することが好ましい。
【0039】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、サービストークン受け取り者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記第2のギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えることが好ましい。
【0040】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記受け取り対象サービストークン選択画面は、サービストークン受け取り者が読み取りアクセスした前記第2のギフト番号に対応する前記検索条件に適合したサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、受け取りを所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付指示を受け付ける機能とを備えることが好ましい。
【0041】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記受け取り対象サービストークン選択画面において、サービストークン受け取り者により選択され、送付指示を受け付けたサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付処理を行う、サービストークン送付手段をさらに有することが好ましい。
【0042】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、前記第2のギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えることが好ましい。
【0043】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、前記有効期間経過後の第2のギフトデータを強制的に失効させるとともに、送り主が支払ったデジタル通貨を返還する機能を備えた第2のギフトデータ強制失効手段をさらに有することが好ましい。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、老舗等の中小規模の事業体が、従来のEコマースサイトを活用する場合に生じる、出店コストや手数料等の経済的負担を極力低減し、複数媒体へ出店の商品量メンテナンスの作業負担なく、商品販売支援のための営業ツールとして活用可能なサービストークン取引支援プラットフォームが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明の一実施形態にかかるサービストークン取引支援プラットフォームに共通する構成を概念的に示すブロック図である。
図2】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン発行者登録・変更手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図3】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン発行手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図4】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン属性等管理手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図5】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン取引情報管理手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図6】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン紹介者情報・手数料管理手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図7】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン紹介者登録・変更手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図8】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面、サービストークン購入処理執行手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図9】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン権利行使指示受付画面、サービストークン権利行使処理執行手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図10】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン取引情報記録手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図11】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン販売代金分配手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図12】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける送料決済手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図13】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン強制失効手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図14】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン権利行使制御手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図15】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける発行総額制御手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図16】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける販売代金引出し制限手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図17】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン売り希望情報受付手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図18】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン買い希望情報受付手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図19】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークン約定手段に備わる機能の概要を示す説明図である。
図20】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける処理の流れの一例の一部分を示す説明図である。
図21】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける処理の流れの一例の図20の続き部分を示す説明図である。
図22】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける処理の流れの一例の図21の続き部分を示す説明図である。
図23】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける処理の流れの一例の図22の続き部分を示す説明図である。
図24】本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける処理の流れの一例の図23の続き部分を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
実施形態の説明に先立ち、本発明を導出するに至った経緯及び本発明の作用効果について説明する。
(1)中規模事業者、特に地方の老舗が抱える問題点
上述のとおり、現在、中小規模の事業体、特に地方の店舗において、事業継続性等の課題が山積し、特に老舗等は、コピー品の氾濫により商品の販売不振などに直面している。
また、老舗等は、対面での販売が多く、特に営業におけるメディア類の活用が弱いため、効率的な販売が出来ない。さらに、近年のパンデミックの問題から、店舗販売が不利になっている。
商品販売支援のための営業ツールとして、アマゾンや楽天等複数のEコマースサイトを活用するためには、出店コストや手数料に加えて、複数媒体へ出店の商品量メンテナンス(在庫量と注文量の調整)が必要となるため、老舗等の中小規模の事業体には経済的・作業的な負担が大きすぎて活用することが難しい。
【0047】
例えば、10個の商品在庫がある場合、各Eコマースサイトにおいて、例えば、アマゾン5個、楽天5個のように、各サイトにおいて登録する商品の数量の合計が商品の在庫数量以下であれば問題は生じない。
しかし、実際には、一部のEコマースサイトに注文が偏る可能性を想定して、例えば、アマゾン7個、楽天7個というように、各Eコマースサイトでの商品の数量の合計が商品の在庫数量を超える数量を、各Eコマースサイトに登録することが通常行われる。
このため、販売による商品の在庫数量の減少に伴い、各Eコマースサイトに登録してある商品の数量を修正する必要が生じ、出店者(店舗)の作業負担が増大する。
そして、商品の在庫数量の減少に伴う各Eコマースサイトでの商品の数量を修正するタイミングがずれると、Eコマースサイトにおいて販売された商品が在庫切れとなる場合が生じ、出店者(店舗)の信用力の低下を招く虞がある。
【0048】
(2)地方の老舗等の中小規模の事業体の優秀な事業を営業面で支援する方策についての検討
そこで、本件発明者は、地方の老舗等の中小規模の事業体の優秀な事業を、Eコマースサイトを活用することなく、営業面で支援する方策について検討・考察を重ねた。
地方の老舗等は、非常に優れた歴史的商品を製造している。老舗等が製造した商品はハンドメイド物が多く、高価で付加価値の高いものである。
高価な商品を販売するには、その付加価値を顧客が理解することが重要であり、趣味的(贅沢)なアプローチで製品説明を行う必要がある。
しかるに、現在、情報が多すぎる状況にあり、老舗等が多少の情報発信を行っても効率的ではない。
本件発明者は、高価な商品を販売するために顧客へアプローチしていく方策については、最新技術の活用方法が参考になると考えた。
まず、高価な商品を顧客に認知させる手段として、広告について検討した。
しかし、広告は高額な出費が必要となり、しかも、費用以上の効果が得られるとは限らないため、老舗等の中小規模の事業体には活用し難い手段と考えられる。
次に、ヒトを主体とする情報ネットワークの活用を検討した。
一般に、SNSなどのフォロワーが多い母体(仮に仮想営業体とする)は、広告的発信力が強いと認識されている。
そこで、本件発明者は、老舗等の中小規模の事業体により高価な商品を販売するために顧客へアプローチする方策として、ヒトを主体とする情報ネットワークを活用することを基本として更なる検討・考察を重ねた。
【0049】
老舗等の中小規模の事業体の商品をネットワークの仮想営業体(フォロワーの多い個人)や、例えば、日本の郵便局などの広域対面ネットワークを効率的に活用して販売できるようにすれば、老舗等の中小規模の事業体が不得意な営業は老舗等の中小規模の事業体以外の者が行うことになり、老舗等の中小規模の事業体自体が営業を行う必要はなくなると考えられる。
そして、老舗等の中小規模の事業体が、仮想営業体等の販売した商品に対する営業支援料として、仮想営業体等に対して報酬を支払うことで、製造者(老舗等の中小規模の事業体)と販売者(仮想営業体等)の関係が成り立つと考えられる。
ここで、そのビジネスロジックを簡素化かつ安価に具現化することができれば、新しい販売支援サービスとして、老舗等の中小規模の事業体を支援し救済に繋がることになると考えられる。
【0050】
(3)情報ネットワークでの活用手段としてのトークンの活用についての検討
しかるに、本件発明者は、老舗等の中小規模の事業体により高価な商品を販売するために顧客へアプローチする方策としての情報ネットワークでの活用手段として、トークンを用いることについて検討・考察を重ねた。
【0051】
近年、世界的なキャッシュレス化の流れに伴い、資産として価値のあるものをデジタル変換したデジタル資産に注目が集まっている。
デジタル資産で用いるトークンは、例えば、法定通貨を基準とした前払い支払い手段である電子マネーやステーブルコイン等、通貨をデジタル化し、それ自体に価値があり決済に使えるもの、証券をデジタル化したSTO型トークン(STO:Security Tokens)、モノやサービスをデジタル化したICO型トークン(ICO:Initial Coin Offering、新規暗号資産公開)に分類される。
【0052】
これらのトークンのうち、STO型トークンは、価値のベースが証券であることから、発行量が基本的に固定され、決済には使えない投機・投資向けのトークンであり、利用対象が投資家に限定される性質を有する。
一方、電子マネー、ステーブルコイン、ICO型トークンの一部は、トークン自体に価値があり決済に使え、発行量が可変で不特定多数を対象とする性質を有する。
ブロックチェーン技術を用いるトークンとしては、広域にアクセスできる決済的な特性を有する電子マネー、ステーブルコイン、ICO型トークンが適している。このうち、電子マネー、ステーブルコインは、各国中央銀行等が発行を担うもので、取引情報は秘匿化され開放されない性質を有する。一方、ICO型トークンは、各企業等が発行を担うもので、取引情報が開放される性質を有するため、事業として広範に広がってゆくことが期待される。
【0053】
また、ICO型トークンは、大企業による資金調達を目的としたものや、ICO型トークンのベースとなる製品を提供する発行数量分の製品原料の確保のために、調達資金の一部を原料ヘッジに充当することを目的としたもの(本願では、「ユーティリティ/ヘッジトークン」と称することとする。)や、店舗や中小規模の事業体が「商い」を行う前提で発行する、商品やサービス等との交換的特性をもつ前払いタイプのトークンであり、企業や店舗が生産する商品を主に対象とする商品交換券をデジタル的に表現したもの(本願では、「サービストークン」と称することとする。)に分類できる。
【0054】
ICO型トークンのうち、資金調達を目的としたものは、取引所(暗号資産交換所)が扱うものであり、審査を経て上場する規模を持つものであって、いわゆる日本ではICO、外国ではIEO(Initial Exchange Offering)の対象となるトークンである。これに対し、サービストークンは取引所を介さない、IEO以外を想定した、小口業務に対応するトークンである。
【0055】
本件発明者は、老舗等の中小規模の事業体向け営業支援用に、その企業が製造する商品をトークン化(サービストークン)し、活用することを考えた。
商品をトークン化し、サービストークンとして販売すれば、アマゾンや楽天等複数のEコマースに出店した場合の個数調整などは不要となり、トークンの管理を集中させることで商品の在庫数量を一元的に把握でき、また、注文に対する商品の在庫数量の管理は自動調整され、その管理された商品の在庫数量とネット上で販売可能な商品の数量との乖離ミスが発生しないと考えられる。
【0056】
即ち、上述のように、商品の在庫数量を上回る商品の数量を複数のEコマースサイトに振り分けて登録した場合には、販売による商品の在庫数量の減少に伴い、各Eコマースサイトに登録してある商品の数量を修正する必要が生じるが、商品をトークン化し、サービストークンとして販売し、トークンの管理を集中させ、トークン量を販売側が照会するようにすることで、商品の在庫数量を一元的に把握でき、また、注文に対する商品の在庫数量の管理は自動調整されるため、商品供給側は販売可能な商品の数量のメンテナンスをする必要がなくなり、かつ、その管理された商品の在庫数量とネット上で販売可能な商品の数量との乖離ミスを発生させることなく、販売側を多数設定できると考えられる。
【0057】
また、ブロックチェーン等の分散処理系サービスにおいて、各国の法律によって、「デジタル通貨、ICO(外国ではIEO)、STOなど大規模な法規制」のあるタイプのトークンでは管理コストが増大して現実的ではなく、そもそも老舗等の中小規模の事業体には法規制を外れたトークンとして対処することがコスト面や現実的な対応力から考えても望ましいと考えられる。
【0058】
本件発明者は、このような検討・考察を重ねた末に、企業が発行する商品券等に類似するものとして、販売する製品をデジタル的に管理するサービストークンを用いた本発明のサービストークン取引支援プラットフォームを導出するに至った。
【0059】
本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、ブロックチェーンを有して構成され、ブロックチェーン上で作成され管理されるデータ類である、ユーティリティートークンのうち、証券的な資金調達以外の目的で発行され、商品やサービスの提供を受ける権利を有するトークンである、サービストークンの取引を支援するためのプラットフォームであって、サービストークン発行者の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン発行者の登録・変更を執行する機能とを備えた、サービストークン発行者登録・変更手段と、サービストークン発行者が発行を意図するサービストークンの属性(地域、サービス区分、条件(権利行使期限の有無、権利行使期日、権利行使期間経過による自動償却の際の返還率))、発行者情報(与信の有無、信用力、アピール点、与信がある場合における与信提供者)、サービストークンの提供対象をなす商品情報の設定を受け付ける機能と設定を受け付けたサービストークンの属性、条件、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報にサービストークンを識別するための銘柄コードを付与して、サービストークンを発行する機能とを備えた、サービストークン発行手段と、サービストークンの発行時に設定を受け付けたサービストークンの属性、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報を記録・管理する機能を備えた、サービストークン属性等管理手段と、発行したサービストークンの取引情報、権利行使状況を確認するための機能を備えた、サービストークン取引情報管理手段と、サービストークン紹介者情報を検索する機能とサービストークン紹介者の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料を管理する機能とを備えた、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段と、サービストークン紹介者の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン紹介者の登録・変更を執行する機能とを備えた、サービストークン紹介者登録・変更手段と、サービストークンによる提供対象をなす商品の説明を表示する機能とサービストークン購入希望者によるサービストークンの購入指示を受け付ける機能とを備えた、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面と、前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面で受け付けた指示に基づきサービストークンの購入処理を執行する機能を備えた、サービストークン購入処理執行手段と、サービストークン購入希望者が購入したサービストークンの権利行使指示を受け付ける機能を備えた、サービストークン権利行使指示受付画面と、前記サービストークン権利行使指示受付画面で受け付けた指示に基づきサービストークンの権利行使を執行する機能を備えた、サービストークン権利行使処理執行手段と、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面からサービストークンが購入されたときの取引情報を記録する機能を備えた、サービストークン取引情報記録手段と、サービストークンの販売代金から、紹介手数料をサービストークン紹介者に支払い、プラットフォーム提供者へのシステム使用料を徴収し、残りの金額をサービストークン発行者に支払う機能を備えた、サービストークン販売代金分配手段と、を有し、前記サービストークン紹介者登録・変更手段は、サービストークン紹介者からの、紹介を所望するサービストークンを探すための属性などの検索条件の指定を受け付けて、検索条件に合致するサービストークンを紹介候補として一覧表示する機能を備えた、サービストークンリスト表示手段と、サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択されたサービストークンの紹介申請を受け付けたときに、当該サービストークンについての紹介者登録を行い、紹介者登録を受けたサービストークン紹介者が独自に作成した、商品紹介サイト、商品紹介カタログ、商品紹介メール等の商品紹介手段に対する、照会コードに変換された状態での印刷、張り付けまたは添付等による表示が可能なサービストークンのバナー等をなす当該サービストークンの購入先専用アドレスを発行する機能を備えた、サービストークンバナー等発行手段と、を有する。
【0060】
本発明のようにすれば、サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンから、サービストークン紹介者が選択したサービストークンについてのサービストークンのバナー等が、サービストークン紹介者の作成した商品紹介サイトに張り付けられ、顧客(サービストークン購入希望者)がサービストークン紹介者の商品紹介サイトに張り付けられたサービストークンのバナー等をクリックする(、あるいは、サービストークン紹介者の作成した商品紹介カタログや商品紹介メールに、QRコード(登録商標)等の照会コードに変換された状態で印刷、張り付けまたは添付され、顧客(サービストークン購入希望者)が照会コードに変換されたサービストークンのバナー等を読み取りアクセスする)ことで、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する。そして、顧客(サービストークン購入希望者)がサービストークンを購入したときの情報は、サービストークン取引情報記録手段に記録され、サービストークン販売代金分配手段により、サービストークン紹介者への手数料やプラットフォーム提供者へのシステム使用料が徴収され、残りの金額がサービストークン発行者に支払われる。また、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段により、サービストークン紹介者の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料が管理される。また、サービストークン取引情報管理手段により、発行したサービストークンの取引情報、権利行使状況が確認できる。
このように、サービストークン紹介者によるサービストークンの紹介、サービストークン購入希望者によるサービストークンの購入、さらにはサービストークンの権利行使に至るまで、本発明のシステムが一括してサービストークンを集中的に自動管理する。そのため、サービストークンの数量を販売側(サービストークン紹介者)が照会することで、商品の在庫数量を一元的に把握できる。また、注文に対する商品の在庫数量の管理が自動調整されるため、商品供給側(サービストークン発行者)は販売可能な商品の数量のメンテナンスをする必要がなくなり、かつ、その管理された商品の在庫数量とネット上で販売可能な商品の数量との乖離ミスを発生させることなく、販売側(サービストークン紹介者)を多数設定できる。
また、販売側(サービストークン紹介者)が紹介したサービストークンがサービストークン購入希望者に購入されたときにのみ販売側(サービストークン紹介者)に対し成功報酬として紹介手数料を支払えばよいので、商品供給側(サービストークン発行者)は、販売側(サービストークン紹介者)に対する商品を紹介してもらうための初期費用が不要となる。
また、販売側(サービストークン紹介者)は、商品を紹介する自己のサイトにサービストークンのバナー等を張り付け等するだけで、サービストークンの購入を希望する顧客が当該サービストークンのバナー等をクリック等してサービストークンを購入することによって、決済などの処理が自動的に完了し、販売手数料が販売側(サービストークン紹介者)のアドレスに支払われ、商品を紹介するために極めて少ない労力で手数料が得られるため、営業に参加し易い。
また、販売側(サービストークン紹介者)の自らの意思により、サービストークンのバナー等を介して商品が紹介される結果、商品供給側(サービストークン発行者)は、商品販売のための営業に労力をかける必要がなく、費用対効果の不透明な広告費を初期投資として負担することなく、商品を広告することができる。
【0061】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークンリスト表示手段は、一覧表示された夫々のサービストークンのうち、所望のサービストークンを、サービストークン紹介者がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備える。
このようにすれば、サービストークン紹介者は、サービストークン提供対象となる商品についての詳細な情報を得ることができ、自己が紹介したい商品に適合するか否かを判断できる。
【0062】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン紹介者が独自に作成した商品紹介サイトに張り付けられた当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備える。
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン紹介者が独自に作成した、商品紹介カタログに照会コードに変換されて印刷、または商品紹介メールに照会コードに変換されて張り付けまたは添付された当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者が読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトに遷移する機能をさらに備える。
このようにすれば、複数のサービストークン紹介者によって、それぞれ独自に作成した商品紹介サイト等の商品紹介手段で紹介された、サービストークンが一つの購入先アドレスを有する取引サイトで購入されることになるため、複数のサービストークン紹介者によって夫々独自に紹介されても、サービストークンを一元管理することが可能となる。また、サービストークンの購入を受け付ける取引サイトも一つで足りる。
【0063】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面は、サービストークンの番号(銘柄コードと管理番号)、サービストークン発行者、与信がある場合における与信提供者、商品名、商品説明、画像を表示する。
このようにすれば、サービストークン紹介者(又はサービストークン購入希望者)は、サービストークン発行者の信用情報や、サービストークン提供対象となる商品についての詳細な説明を知得することができ、自己が紹介(又は購入)したい商品に適合するか否かを判断できる。
【0064】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が銘柄コードを入力することにより表示される。
このようにすれば、サービストークン購入者(または譲受者)がサービストークンの権利行使をするときの画面を表示させるための操作が簡単になる。
【0065】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面は、サービストークンの解析情報(評価など)、販売者情報(購入者評価)を自動的に表示する。
このようにすれば、サービストークン購入希望者は、サービストークンを購入するか否かの判断に有用な情報を得ることができる。
なお、購入者評価を表示するために、サービストークン購入者(または譲受者)がサービストークンの権利行使をしたときに購入者評価を設定できるようにし、設定された購入者評価をサービストークン紹介者情報・手数料管理手段を用いて管理する。
【0066】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン権利行使指示受付画面が、サービストークン購入者(または譲受者)が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、サービストークンの権利行使対象となる商品を表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンの権利行使指示を受け付けるように構成されている。
このようにすれば、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンの権利行使が具現化する。
【0067】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン権利行使指示受付画面は、サービストークン購入者(または譲受者)が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、当該サービストークンと交換可能なトークンを交換候補として一覧表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンとの交換を所望するトークンの選択を受け付ける。
このようにすれば、サービストークン購入者(または譲受者)の権利行使態様が広がる。
【0068】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークン権利行使処理執行手段により、サービストークンの権利行使処理が執行されるときに、当該サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先情報から当該商品の送料を計算し、送料の決済を行う機能を備えた、送料決済手段をさらに有する。
このようにすれば、商品の発送に際し、送料を別途請求する等の手間が省ける。
【0069】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、購入済且つ権利未行使のサービストークンを強制的に失効させるとともに、所定の返還率に基づいて購入代金をサービストークン購入者(または譲受者)へ返還する機能を備えた、サービストークン強制失効手段をさらに有する。
このようにすれば、サービストークンを権利行使できない事情が生じた場合、サービストークン発行者、サービストークン購入者(または譲受者)双方の損害を最小限に抑えることができる。
【0070】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン購入者(または譲受者)による当該サービストークンの権利行使を制限する機能を備えた、サービストークン権利行使制御手段をさらに有する。
このようにすれば、トークン購入者による当該サービストークンの権利行使が集中して提供する商品等が一時的に不足する等の問題を未然に防ぐことができる。
【0071】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークン権利行使制御手段は、当該サービストークンの1日あたりの権利行使可能な量を、予め設定した所定量に制限する機能を備える。
このようにすれば、トークン購入者による当該サービストークンの権利行使が短期間に集中して提供する商品等が一時的に不足する等の問題を未然に防ぐことができる。
【0072】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークン権利行使制御手段は、当該サービストークンの権利行使を受け付ける期間を、予め設定した所定期間に限定する機能を備える。
このようにすれば、当該サービストークンの権利行使対象となる商品やトークンを事前に準備しておき易くなる。
【0073】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークンの発行総額が所定額以下となるように制御する機能を備えた、発行総額制御手段をさらに有する。
サービストークンの発行に関し、各国の法律の規定によっては、サービストークン権利行使期限や発行総額に制限がかけられることが想定される。
例えば、サービストークンの権利行使期限を無期限とした場合に、発行総額を所定額以下に制限されることが想定される。
また、例えば、サービストークンの発行総額が所定額を上回る場合に、サービストークンの権利行使期間を数か月未満に制限されることも想定される。
また、例えば、サービストークンの発行総額が所定額を上回り、かつ、サービストークンの権利行使期限を無期限とした場合に、金融機関等の与信提供者への所定割合の発行保証金の供託が求められることも想定される。
しかるに、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームのように、発行総額制御手段を有すれば、サービストークンの権利行使期限を無期限とした場合に、発行総額を所定額以下に制限される場合において、発行総額の超過を防止することができる。
【0074】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン発行者がサービストークンの販売によって得た、サービストークンの販売代金の引出しを、サービストークン発行者に対する与信度合に応じて、販売済みの所定量のサービストークンが権利行使されるまで、所定量制限する機能を備えた、販売代金引出し制限手段をさらに有する。
このようにすれば、サービストークンの発行総額が所定額を上回り、かつ、サービストークンの権利行使期限を無期限として、金融機関等の与信提供者への所定割合の発行保証金の供託が求められた場合において、サービストークン発行者となるべき、老舗等の中小規模の事業体に対する金融機関等の与信提供者からの与信度合が低い場合であっても、サービストークンの販売代金がサービストークン発行者に引き出されずに済むため、サービストークン発行者の倒産等が生じても、金融機関等の与信提供者や、サービストークン購入者(または譲受者)等の損害を最小限に抑えることが可能となる。
【0075】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、購入済且つ権利未行使のサービストークンについての希望売り価格、売り数量を含む売り希望情報を受け付けるサービストークン売り希望情報受付手段と、サービストークンについての希望買い価格、買い数量を含む買い希望情報を受け付けるサービストークン買い希望情報受付手段と、サービストークン売り希望情報受付手段が受け付けたサービストークンの売り希望情報と、サービストークン買い希望情報受付手段が受け付けたサービストークンの買い希望情報とを、非公開の板寄せ方式で対当させるサービストークン約定手段と、を更に有する。
このようにすれば、発行残のあるサービストークンにおいて、当該サービストークンの権利行使を希望しなくなったサービストークン購入者(または譲受者)と、当該サービストークンの購入を希望する顧客との間でのサービストークンの取引を活発化させることができる。
【0076】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン所有者(購入者)の所有するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示したサービストークンのうちから、他人への譲渡を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのギフトデータの作成指示を受け付ける機能とを備えたサービストークンギフトデータ作成画面と、前記サービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき前記ギフトデータの作成処理を執行する機能を備えたギフトデータ作成手段をさらに有する。
このようにすれば、サービストークン所有者が他人へ所望のサービストークンを譲渡することができ、サービストークンの活用範囲が拡大する。
【0077】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記ギフトデータ作成手段は、サービストークン所有者(購入者)により前記サービストークンギフトデータ作成画面において選択されたサービストークンのグループに対応するギフト番号を備えた前記ギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付する。
このようにすれば、サービストークン所有者が他人へ所望のサービストークンを譲渡する場合のサービストークンギフトデータが具現化する。
【0078】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン譲受希望者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記ギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備える。
このようにすれば、サービストークン譲受希望者は、簡単な操作で譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトを開くことができる。
【0079】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記譲受対象サービストークン選択画面は、サービストークン譲受希望者が読み取りアクセスした前記ギフト番号に対応するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への譲渡指示を受け付ける機能とを備える。
このようにすれば、サービストークン譲受希望者は、譲受対象サービストークン選択画面に一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンを選択することができる。
【0080】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記譲受対象サービストークン選択画面において、サービストークン譲受希望者により選択され、譲渡指示を受け付けたサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への移動処理を行う、サービストークン移動手段をさらに有する。
このようにすれば、サービストークン所有者(購入者)からサービストークン譲受希望者へのサービストークンの譲渡が実現できる。
【0081】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークンギフトデータ作成画面は、サービストークン所有者(購入者)からのギフトデータの作成指示を受け付ける前に、当該サービストークン所有者(購入者)が選択した他人への譲渡を所望するサービストークンのうち、前記譲受対象サービストークン選択画面においてサービストークン譲受希望者に選択させうるサービストークン数の設定を受け付ける機能をさらに備える。
このようにすれば、サービストークン所有者(購入者)は、所望する数量を超えたサービストークンの他人への譲渡を防止することができる。
【0082】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークンギフトデータ作成画面は、前記ギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備える。
このようにすれば、サービストークン所有者(購入者)が他人への譲渡を所望して作成したサービストークンデータに係るサービストークンの帰属の不確定な期間を限定することができる。
【0083】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記有効期間経過後のギフトデータを強制的に失効させる機能を備えたギフトデータ強制失効手段をさらに有する。
このようにすれば、他人が譲受を放棄したサービストークンの帰属をサービストークン所有者(購入者)に確定させることができる。
【0084】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択された複数のサービストークンについてのデジタル版商品紹介カタログの作成指示を受け付け、受け付けた指示に基づき、サービストークン紹介者により選択された夫々のサービストークンの購入先専用アドレスを有するバナー等が張り付けられてなるデジタル版商品紹介カタログを作成するデジタル版商品紹介カタログ作成手段をさらに有する。
このようにすれば、サービストークン紹介者による顧客へのサービストークンの宣伝・広告形態を増やすことができる。
【0085】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記サービストークンリスト表示手段は、顧客の嗜好性を含む検索条件の指定を受け付けて、顧客の嗜好性に適合するサービストークンを一覧表示する。
このようにすれば、サービストークン紹介者による顧客へのサービストークンの宣伝・広告効率を向上させることができる。
【0086】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客が、当該デジタル版商品紹介カタログに張り付けられているサービストークンの購入先専用アドレスをクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備える。
このようにすれば、デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客は、簡単な操作でサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトを開くことができる。
【0087】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、送り主が他人へ贈るギフトの金額を含む検索条件の指定を受け付ける機能と、指定した検索条件に合致する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する機能と、送り主からの一覧表示したサービストークンについての第2のギフトデータの作成指示を受け付ける機能と、送り主からの前記ギフトの金額の支払いを受け付ける機能を備えた第2のサービストークンギフトデータ作成画面と、前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき前記第2のギフトデータの作成処理を執行する機能を備えた第2のギフトデータ作成手段をさらに有する。
このようにすれば、送り主は、所有していないサービストークンを他人へギフトとして贈ることが可能になる。
【0088】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面が指定を受け付ける前記検索条件は、送り主が他人へ贈るギフトの金額の他に送り先の相手の嗜好性を含む。
このようにすれば、送り主は、相手方である他人へ当該他人の嗜好性に適合したサービストークンをギフトとして贈ることができる。
【0089】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記第2のギフトデータ作成手段は、送り主により前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面において指定されたサービストークンの前記検索条件に対応する第2のギフト番号を備えた前記第2のギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付する。
このようにすれば、送り主が、所有していないサービストークンを他人へ贈る場合のサービストークンギフトデータが具現化する。
【0090】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、サービストークン受け取り者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記第2のギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備える。
このようにすれば、第2のギフト番号を備えた第2のギフトデータを受け取った他人は、簡単な操作で受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトを開くことができる。
【0091】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記受け取り対象サービストークン選択画面は、サービストークン受け取り者が読み取りアクセスした前記第2のギフト番号に対応する前記検索条件に適合したサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、受け取りを所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付指示を受け付ける機能とを備える。
このようにすれば、受け取り対象サービストークン選択画面に表示される検索条件に適合するサービストークンとして、完売済みのサービストークンは削除され、新たに検索条件に適合するサービストークンが表示されるとともに、一覧表示されるサービストークンによっては当該サービストークンの提供対象となる商品等の内容も、季節により変更されることがあるため、受け取り対象サービストークン選択画面に一覧表示されるサービストークンは、日々内容が異なったものとなり、送り主がサービストークン受け取り者へ贈るギフトの内容をサービストークンの在庫状況やサービストークンの提供対象となる商品の生産時期等に応じて変更することができる。
【0092】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記受け取り対象サービストークン選択画面において、サービストークン受け取り者により選択され、送付指示を受け付けたサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付処理を行う、サービストークン送付手段をさらに有する。
このようにすれば、送り主による所有していないサービストークンの他人への贈答が実現できる。
【0093】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、前記第2のギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備える。
このようにすれば、送り主が所有していないサービストークンの他人への贈答を所望して第2のサービストークンデータの作成のために支払った代金の有効性についての不確定な期間を限定することができる。
【0094】
また、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、好ましくは、前記有効期間経過後の第2のギフトデータを強制的に失効させるとともに、送り主が支払ったデジタル通貨を返還する機能を備えた第2のギフトデータ強制失効手段をさらに有する。
このようにすれば、他人が送り主からのギフトとしてのサービストークンを受け取らなかった場合における送り主の損害を最小限に抑えることができる。
【0095】
従って、本発明によれば、老舗等の中小規模の事業体が、従来のEコマースサイトを活用する場合に生じる、出店コストや手数料等の経済的負担を極力低減し、複数媒体へ出店の商品量メンテナンスの作業負担なく、商品販売支援のための営業ツールとして活用可能なサービストークン取引支援プラットフォームが得られる。
通常、何かの物や製品を販売しようとする場合、ヤフオクやメルカリ、アマゾンや楽天などの他社サービスを利用すると、手数料を取られ、また、何度も出品しなければならない。特に代理出品の場合、発送処理や代金の受け取り、さらに委託者への送金などが煩雑化する。また、代理作業者も手間がかかるため、代理作業のコストが発生し、そもそも代理作業者がいない場合は自分で対処しなければならず作業負担が大きくなる。
しかるに、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、他人であるサービストークン紹介者が、老舗等の中小規模の事業体が製造した商品を販売するための営業活動を行うが、サービストークン紹介者による営業活動は、サービストークンのバナー等を介してその商品の魅力をアピールするだけであり、サービストークン紹介者へ支払う手数料は、成功報酬型であるため、商品を供給する側である老舗等の中小規模の事業体に対するサービストークン紹介者への初期費用は発生しない。
また、サービストークン紹介者は自己の商品紹介サイトにサービストークンのバナー等を簡単に張り付け等するだけで、その他の労力をかけることなくサービストークンの購入、決済などの処理が執行され、販売手数料が自己のアドレスに支払われる。このため、商品等の販売を希望する老舗等の中小規模の事業体の商品についてのサービストークン紹介者による営業からサービストークン購入希望者によるサービストークンの購入に至るまでの業務を非常に効率的に行うことができる。しかも、サービストークン紹介者が自発的に商品を販売するための営業活動を行うため、老舗等の中小規模の事業体には営業活動のための労力負担が生じない。また、本発明のシステムにより、老舗等の中小規模の事業体が手数料を支払う必要が生じたとしても、従来の複数のEコマースに出店するのに比べて低コストにすることができる。
即ち、簡単に営業できるため、サービストークン紹介者が参入し易い。また、サービストークン紹介者の手数料が成功報酬であるため、サービストークン紹介者のインセンティブとなって、営業が効率的に行われ易くなる。また、費用対効果の不透明な広告費を初期投資として負担することなく、商品を広告することができる。
【0096】
以下、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるサービストークン取引支援プラットフォームに共通する構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームは、ブロックチェーンを有して構成され、ブロックチェーン上で作成され管理されるデータ類である、ユーティリティートークンのうち、証券的な資金調達以外の目的で発行され、商品やサービスの提供を受ける権利を有するトークンである、サービストークンの取引を支援するためのプラットフォームであって、サービストークン発行者登録・変更手段11と、サービストークン発行手段12と、サービストークン属性等管理手段13と、サービストークン取引情報管理手段14と、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段15と、サービストークン紹介者登録・変更手段16と、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aと、サービストークン購入処理執行手段17bと、サービストークン権利行使指示受付画面18aと、サービストークン権利行使処理執行手段18bと、サービストークン取引情報記録手段19と、サービストークン販売代金分配手段20と、送料決済手段21と、サービストークン強制失効手段22と、サービストークン権利行使制御手段23と、発行総額制御手段24と、販売代金引出し制限手段25と、サービストークン売り希望情報受付手段26と、サービストークン買い希望情報受付手段27と、サービストークン約定手段28と、を有している。
【0097】
サービストークン発行者登録・変更手段11は、図2に示すように、サービストークン発行者40の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン発行者40の登録・変更を執行する機能とを備えて構成されている。
【0098】
サービストークン発行手段12は、図3に示すように、サービストークン発行者40が発行を意図するサービストークンの属性(地域、サービス区分、条件(権利行使期限の有無、権利行使期日、権利行使期間経過による自動償却の際の返還率))、発行者情報(与信の有無、信用力、アピール点、与信がある場合における与信提供者)、サービストークンの提供対象をなす商品情報の設定を受け付ける機能と設定を受け付けたサービストークンの属性、条件、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報にサービストークンを識別するための銘柄コードを付与して、サービストークンを発行する機能と、を備えて構成されている。
商品情報は、例えば、300文字程度の簡単な商品説明に数種類の写真を添えた情報である。
【0099】
サービストークン属性等管理手段13は、図4に示すように、サービストークンの発行時に設定を受け付けたサービストークンの属性、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報を記録・管理する機能を備えている。
【0100】
サービストークン取引情報管理手段14は、図5に示すように、発行したサービストークンの取引情報、権利行使状況を確認するための機能を備えている。
【0101】
サービストークン紹介者情報・手数料管理手段15は、図6に示すように、サービストークン紹介者情報を検索する機能とサービストークン紹介者50の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料を管理する機能とを備えている。
【0102】
サービストークン紹介者登録・変更手段16は、図7に示すように、サービストークン紹介者50の登録・変更指示を受け付ける機能と受け付けた指示に基づきサービストークン紹介者50の登録・変更を執行する機能とを備えている。
詳しくは、サービストークン紹介者登録・変更手段16は、サービストークンリスト表示手段16aと、サービストークンバナー等発行手段16bと、を有している。
サービストークンリスト表示手段16aは、サービストークン紹介者50からの、紹介を所望するサービストークンを探すための属性などの検索条件の指定を受け付けて、検索条件に合致するサービストークンを紹介候補として一覧表示する機能を備えている。
また、サービストークンリスト表示手段16aは、一覧表示された夫々のサービストークンのうち、所望のサービストークンを、サービストークン紹介者50がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えている。
サービストークンバナー等発行手段16bは、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者50により選択されたサービストークンの紹介申請を受け付けたときに、当該サービストークンについての紹介者登録を行い、紹介者登録を受けたサービストークン紹介者50が独自に作成した、商品紹介サイト、商品紹介カタログ、商品紹介メール等の商品紹介手段に対する、照会コードに変換された状態での印刷、張り付けまたは添付等による表示が可能なサービストークンのバナー等をなす当該サービストークンの購入先専用アドレスを発行する機能を備えている。
そして、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームでは、サービストークン紹介者50が独自に作成した商品紹介サイトに張り付けられた当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者60がクリックしたとき(や、サービストークン紹介者50が独自に作成した商品紹介カタログや商品紹介メールに、QRコード等の照会コードに変換された状態で印刷、張り付けまたは添付され、顧客(サービストークン購入希望者)が照会コードに変換されたサービストークンのバナー等を読み取りアクセスしたとき)に、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移するようになっている。
【0103】
サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aは、図8(a)に示すように、サービストークンによる提供対象をなす商品の説明を表示する機能とサービストークン購入希望者60によるサービストークンの購入指示を受け付ける機能とを備えている。
詳しくは、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aは、サービストークンの番号(銘柄コードと管理番号)、サービストークン発行者、(与信がある場合における)与信提供者、商品名、商品説明、画像を表示するように構成されている。
また、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aは、サービストークンの解析情報(評価など)、販売者情報(購入者評価)を自動的に表示するように構成されている。
サービストークン購入処理執行手段17bは、図8(b)に示すように、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aで受け付けた指示に基づきサービストークンの購入処理を執行する機能を備えている。
【0104】
サービストークン権利行使指示受付画面18aは、図9(a)に示すように、サービストークン購入者(または譲受者)60が購入したサービストークンの権利行使指示を受け付ける機能を備えている。
詳しくは、サービストークン権利行使指示受付画面18aは、サービストークン購入者(または譲受者)60が銘柄コードを入力することにより表示されるように構成されている。
そして、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームでは、サービストークン権利行使指示受付画面18aにおいて、サービストークン購入者(または譲受者)60が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、サービストークンの権利行使対象となる商品を表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンの権利行使指示を受け付けるように構成されている。
また、サービストークン権利行使指示受付画面18aは、サービストークン購入者(または譲受者)60が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、当該サービストークンと交換可能なトークンがある場合には、当該サービストークンと交換可能なトークンを交換候補として一覧表示し、サービストークン購入者(または譲受者)60によるサービストークンとの交換を所望するトークンの選択を受け付けることもできるように構成されている。
サービストークンを他のトークンと交換する例について説明する。
サービストークン購入者(または譲受者)60が、権利行使期間に応じて対象商品が異なる、例えば、権利行使期間・商品が、2~3月・イチゴセット、6~8月・スイカセット、9~10月・ブドウセットと設定されている果物についてのサービストークンがあるものとする。また、権利行使期間・商品が冬季・魚セットと設定された魚についてのサービストークン、商品が地方の名水と設定された水についてのサービストークンが交換可能なサービストークンとしてサービストークン権利行使指示受付画面18aに一覧表示されているものとする。
サービストークン購入者(または譲受者)60は、魚セットや名水についてのサービストークンと交換を希望する場合には、サービストークン権利行使指示受付画面18aに一覧表示されているいずれかのサービストークンを選択する。
なお、サービストークン購入者(または譲受者)60が、購入済のサービストークンにおける対象商品のいずれかの商品についての交換を希望する場合には、権利行使期間が到来したときにサービストークン権利行使指示受付画面18aにおいて、当該商品との交換をすべく、サービストークンの権利行使指示をする。
サービストークン権利行使処理執行手段18bは、図9(b)に示すように、サービストークン権利行使指示受付画面18aで受け付けた指示に基づきサービストークンの権利行使(サービストークンとサービストークンの権利行使対象となる商品との交換や、サービストークンの他のトークンとの交換)を執行する機能を備えている。
【0105】
サービストークン取引情報記録手段19は、図10に示すように、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aからサービストークンが購入されたときの取引情報を記録する機能を備えている。
【0106】
サービストークン販売代金分配手段20は、図11に示すように、サービストークンの販売代金から、紹介手数料をサービストークン紹介者50に支払い、プラットフォーム提供者へのシステム使用料を徴収し、残りの金額をサービストークン発行者40に支払う機能を備えている。
なお、サービストークンリスト表示手段16aにおける、サービストークンを探すための検索条件には、ビッグデータを活用した全般的な顧客の好む形式(商品特性や価格帯)、各顧客の嗜好性などの解析が関与する。
そのため、その情報供給者に対してもサービストークン販売代金分配手段20がサービストークンの販売代金からビッグデータ解析手数料を支払うようにするのが好ましい。
【0107】
送料決済手段21は、図12に示すように、サービストークン権利行使処理執行手段18bにより、サービストークンの権利行使処理が執行されるときに、当該サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先情報から当該商品の送料を計算し、送料の決済を行う機能を備えている。
【0108】
サービストークン強制失効手段22は、図13に示すように、購入済且つ権利未行使のサービストークンを強制的に失効させるとともに、所定の返還率に基づいて購入代金をサービストークン購入者(または譲受者)60へ返還する機能を備えている。
サービストークン強制失効手段22による、所定の返還率に基づく購入代金の変換は、例えば、ブロックチェーン等の分散技術上で稼働するスマートコントラクトによって行うようにする。
【0109】
サービストークン権利行使制御手段23は、図14に示すように、サービストークン購入者(または譲受者)60による当該サービストークンの権利行使を制限する機能を備えている。
詳しくは、サービストークン権利行使制御手段23は、当該サービストークンの1日あたりの権利行使可能な量を、予め設定した所定量に制限する機能を備えている。
また、サービストークン権利行使制御手段23は、当該サービストークンの権利行使を受け付ける期間を、予め設定した所定期間に限定する機能を備えている。
【0110】
発行総額制御手段24は、図15に示すように、サービストークンの発行総額が所定額以下となるように制御する機能を備えている。
【0111】
販売代金引出し制限手段25は、図16に示すように、サービストークン発行者40がサービストークンの販売によって得た、サービストークンの販売代金の引出しを、サービストークン発行者40に対する与信度合に応じて、販売済みの所定量のサービストークンが権利行使されるまで、所定量制限する機能を備えている。
【0112】
サービストークン売り希望情報受付手段26は、図17に示すように、購入済且つ権利未行使のサービストークンについての希望売り価格、売り数量を含む売り希望情報を受け付ける機能を備えている。
【0113】
サービストークン買い希望情報受付手段27は、図18に示すように、サービストークンについての希望買い価格、買い数量を含む買い希望情報を受け付ける機能を備えている。
【0114】
サービストークン約定手段28は、図19に示すように、サービストークン売り希望情報受付手段26が受け付けたサービストークンの売り希望情報と、サービストークン買い希望情報受付手段27が受け付けたサービストークンの買い希望情報とを、非公開の板寄せ方式で対当させる機能を備えている。
【0115】
そして、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームでは、サービストークン発行者登録・変更手段11と、サービストークン発行手段12と、サービストークン属性等管理手段13と、サービストークン取引情報管理手段14と、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段15と、サービストークン強制失効手段22と、発行総額制御手段24と、販売代金引出し制限手段25とを備えた管理サイトが構成され、サービストークン紹介者登録・変更手段16を備えた紹介申し込みサイトが構成され、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aと、サービストークン購入処理執行手段17bと、サービストークン権利行使指示受付画面18aと、サービストークン権利行使処理執行手段18bと、サービストークン取引情報記録手段19と、サービストークン販売代金分配手段20と、送料決済手段21と、サービストークン権利行使制御手段23と、サービストークン売り希望情報受付手段26と、サービストークン買い希望情報受付手段27と、サービストークン約定手段28とを備えた取引サイトが構成されている。
【0116】
このように構成された本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおける全体的な処理の流れの一例を図20図24を用いて説明する。
(A)サービストークン発行者40の管理サイトへの登録、サービストークンの発行
まず、サービストークン発行者40が管理サイトのサービストークン発行者登録・変更手段11においてサービストークン発行者としての登録を行う。サービストークン発行者40は、ユーザIDを得る(図20参照)。
なお、ここでのサービストークン発行者40はシステムについての知識がなく、メルカリなどにも出品できない、例えば、高齢者の経営する地方の老舗、中規模事業体等を対象とするものとする。また、ここでは、例えば、サービストークンとして〇〇県産の果物〇〇〇のトークンを50単位発行するものとする。
サービストークン発行者40が発行を意図するサービストークンについては、例えば、郵便局等の金融機関が与信提供者70としてサービストークン発行者40をサポートし、与信を与える。
サービストークン発行者40は、サービストークン発行手段12にてサービストークンの発行のための発行を意図するサービストークンの属性、発行者情報、サービストークンの提供対象をなす商品情報(例えば、300文字程度の簡単な商品説明に数種類の写真を添えた情報)の設定を行う。
サービストークン発行手段12は、サービストークン発行者40による発行者情報や属性、サービストークンの提供対象をなす商品情報などのサービストークンの発行のための諸情報の設定を受け付けた後に、設定を受け付けた該諸情報にサービストークンを識別するための銘柄コードを付与して、サービストークンを発行する。
なお、本例では、与信が与えられないサービストークンが発行された場合は、販売代金引出し制限手段25が、サービストークンの販売代金の引出しをロックし、サービストークン購入者(または譲受者)60の権利行使が行われること等によって販売済みの所定量のサービストークンが権利行使対象となる商品と交換され、サービストークン購入者(または譲受者)60による商品の受け取り等の確認がされるまではロックは外れない。
【0117】
発行されたサービストークンは、サービストークン属性等管理手段13により、銘柄コード(トークンコード)と、属性が管理される。
銘柄コードは、随時追加発行され、サービストークンの権利行使制限が経過したときに償却される。
属性としては、地域(例えば、〇〇県産)、サービス区分(例えば、果物)、条件(サービストークンの権利行使期日、権利行使期間経過による自動償却の際の返還率)などが挙げられる。
また、サービストークン属性等管理手段13は、発行者情報(与信の有無、信用力、アピール点、与信がある場合における与信提供者(例えば、〇〇県の〇〇郵便局)、サービストークンの提供対象をなす商品情報を管理する。
【0118】
なお、サービストークンの属性情報は、サービストークン紹介者50によるサービストークンリスト表示手段16aにおける、紹介を所望するサービストークンを探すためのスクリーニング・フィルタリングに用いられる。
販売協力者(サービストークン紹介者50)は、サービストークン取引情報管理手段14、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段15を用いて販売状況、手数料状況を確認できる。
【0119】
(B)管理サイトで登録、発行されたサービストークンの紹介申し込みサイトでの表示
管理サイトにおいてサービストークン発行者登録・変更手段11、サービストークン発行手段12により登録、発行されたサービストークンは、紹介申し込みサイトにおいて、サービストークンリスト表示手段16aを用いた操作により公開される。
なお、サービストークンリスト表示手段16aにおいて、サービストークンの管理サイトでの登録、発行に対する紹介申し込みサイトでのサービストークンの公開時期、公開終了時期を設定できるようにするのが好ましい。
例えば、基本的には、紹介申し込みサイトでのサービストークンの公開時期を、サービストークンの管理サイトでの登録、発行と同時期にするように設定する。あるいは、アクセスの少ない真夜中に公開するように設定してもよい。
【0120】
(C)サービストークン紹介者50による、紹介申し込みサイトに表示されたサービストークンについての紹介者登録及びサービストークンのバナー等の取得
サービストークン紹介者50は、紹介申し込みサイトにおいて、サービストークンリスト表示手段16aを用いて、紹介を所望するサービストークンを探すための属性などの検索条件を指定する(図21参照)。
サービストークンリスト表示手段16aは、サービストークン紹介者50からの、紹介を所望するサービストークンを探すための属性などの検索条件の指定を受け付けて、検索条件に合致するサービストークンを紹介候補として一覧表示する。
販売協力者(サービストークン紹介者50)は、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されたサービストークンのうち、所望のサービストークンをクリックする。すると、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移する。販売協力者(サービストークン紹介者50)は、紹介を所望するサービストークンの提供対象をなす商品情報を確認し、紹介を行うか否かを判断する。
販売協力者(サービストークン紹介者50)は、当該商品の紹介を行うことを希望する場合、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されているサービストークンから当該サービストークンを選択してサービストークンの紹介申請を行う。
サービストークンバナー等発行手段16bは、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者50により選択されたサービストークンの紹介申請を受け付けたときに、当該サービストークンについての紹介者登録を行い、紹介者登録を受けたサービストークン紹介者50が独自に作成した商品紹介サイトに張り付け可能なサービストークンのバナー等をなす当該サービストークンの購入先専用アドレスを発行する。
なお、紹介者登録には、個人情報を明記する必要があるが、その場合は必ず暗号化し、他人は見ることができないようにする。
ただし、サービストークン紹介者50の信用力を管理するために、好ましくは、評価欄(例えば、“★”印の個数で評価)やコメントなどをサービストークン紹介者情報・手数料管理手段15を用いて管理できるようにして、サービストークン紹介者50の評価欄(例えば、“★”印の個数で評価)やコメントなどを確認できるようにする。
【0121】
(D)サービストークン紹介者50によるサービストークンの提供対象をなす商品の紹介
サービストークン紹介者50は、自身の商品紹介サイトやSNSで当該サービストークンの提供対象をなす商品を紹介し、(紹介申し込みサイトにおいて、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されたサービストークンから選択した当該サービストークンについての紹介者登録を行うことにより発行された)専用アドレス(がリンクされた画像)を、サービストークンのバナー等として、自身の商品紹介サイトに張り付けて公開する(図22参照)。
専用アドレスがリンクされた画像のデザインは、サービストークン紹介者50が紹介申し込みサイトにおいて、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されたサービストークンのうち、所望の当該サービストークンをクリックすることにより、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aに表示された当該サービストークンの提供対象をなし、サービストークン属性等管理手段13に登録されている商品情報における数種類の写真より選択する。または、サービストークン紹介者50が自ら作成したものを用いてもよい。
なお、サービストークン紹介者50は、例えば郵政などの企業もなり得る。
サービストークン紹介者50が、例えば郵政である場合、郵政の個人向けパンフレット(カタログ)などに当該サービストークンの専用アドレスを、例えば、QRコードやバーコード等の照会コードに変換し、そのパンフレットを郵便局のパソコン(または何等かの端末)画面で確認したり印刷したりすることができるようにしてもよい。
【0122】
(E)サービストークン紹介者50の商品紹介サイトを閲覧した顧客(サービストークン購入希望者60)によるサービストークンの購入
サービストークン紹介者50の商品紹介サイトを閲覧した顧客(サービストークン購入希望者60)が、サービストークンのバナー等として張り付けられている購入先専用アドレスをクリックする(、あるいは、サービストークン紹介者50が独自に作成した商品紹介カタログや商品紹介メールに、QRコード等の照会コードに変換された状態で印刷、張り付けまたは添付され、顧客(サービストークン購入希望者60)が照会コードに変換されたサービストークンのバナー等を読み取りアクセスする)と、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移する。
顧客(サービストークン購入希望者60)は、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aに表示されたサービストークンの番号(銘柄コードと管理番号)、サービストークン発行者、(与信がある場合における)与信提供者、商品名、商品説明、画像やサービストークンの解析情報(評価など)、販売者情報(購入者評価)を参照しながら、例えば、所定の購入ボタンをクリックすることで、サービストークンの購入指示をする。
サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aは、サービストークン購入希望者60によるサービストークンの購入指示を受け付ける。
サービストークン購入処理執行手段17bは、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aで受け付けた指示に基づきサービストークンの購入処理を執行する。
【0123】
なお、顧客(サービストークン購入希望者60)が、取引サイトのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aにおいて、サービストークンの購入指示の際に、決済方法を直接入力しても良いが、決済方法の情報は使いまわす場合が多いため、好ましくは、ユーザIDを設定して管理するようにする。
即ち、アマゾンやヤフオクなどと同様、ユーザIDを設定して取引情報をアドレス的に管理し、決済方法をここに紐づけるようにする。
【0124】
なお、このユーザIDの管理方法としては、システム提供者による、口座とリンクしたカストディでの統合管理、ブロックチェーンの個人アドレスでの管理、の2種類の鍵管理方法がある。
カストディでは、個人の秘密鍵を預かる契約とし、個人のアドレスを個別に管理(手数料を徴収)する。
システム提供者によるカストディでの統合管理の場合、口座が設けられる。この口座は、提携する金融機関とリンクする機能(例えば送金などに使う銀行口座)を有する。
このため、現金の受け渡しはデジタル通貨以外に銀行口座間での処理が可能になる。
個人の秘密鍵を使う場合、個人はシステム提供者のアプリケーション(機能)に処理内容を指示し、その機能によりシステム提供者が管理している個人の秘密鍵を使用する。
ただし、処理の効率性を考えると自動化するのが望ましいが、ホットウォレットでの処理とした場合、秘密鍵はネットワーク上で管理されることになるため、秘密鍵がサーバー攻撃者に盗まれ、当該アドレスの資産が流出するリスクがある。
個人の秘密鍵を使う具体的な場合としては、アドレスの設定内容の変更、サービストークンの権利行使、サービストークンの移動がある。
アドレスの設定内容の変更、サービストークンの権利行使、サービストークンの移動のそれぞれの場合で異なる鍵を複数設定するようにしておく。
サービストークンの権利行使の場合は、その秘密鍵が盗まれても、サービストークンのアドレスにリンクした情報に対する権利行使(商品の発送)のみが行われることから、ホットウォレットで自動化しても被害は限定される。
サービストークンの移動(直接送付)が指示される場合は、コールドウォレットでトランザクションを承認し、定期的(例えば5分間隔)にネットワークへ接続するとともに情報を流すことで処理を行うため、リアルタイムには処理することは難しい。
また、サービストークンをメールなどに張り付けて送付する場合は、スマートコントラクトを用いて、スマートコントラクトへの処理・情報設定(送付先情報、アドレス主等)を行い、ネットワークに設定する場合のみネットワークに接続することからコールドウォレット的な処理となる。
【0125】
(F)サービストークンが購入されたときの取引情報の記録
サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aからサービストークンが購入されたとき、サービストークン取引情報記録手段19は、取引情報を記録する(図23参照)。
なお、サービストークンが購入されたときの取引情報には、当該サービストークン紹介者50、当該サービストークンの専用アドレス経由で購入されたことを含めて記録する。
【0126】
(G)サービストークン販売代金の分配
サービストークン販売代金分配手段20は、サービストークンの販売代金から、紹介手数料をサービストークン紹介者50に支払い、プラットフォーム提供者へのシステム使用料(例えば、販売代金の2%等)を徴収し、残りの金額をサービストークン発行者40に支払う。
なお、サービストークン販売代金分配手段20による手数料等の支払いについては、随時処理、一括処理(例えば、所定額を超えたときの一括支払い、または、月一回の定期的な支払い等を選択)のいずれも可能となるように構成するのがよい。
また、送金頻度が高い場合、手数料として、送金手数料を設定することができるように構成してもよい。
サービストークン紹介者情報・手数料管理手段15は、サービストークン紹介者50の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料を管理する。
【0127】
(H)顧客(サービストークン購入者(または譲受者)60)によるサービストークンの権利行使
サービストークン購入者(または譲受者)60による権利行使に備え、予め、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aにおいて、顧客(トークン購入者)60によるユーザIDの設定を受け付ける際に、サービストークン購入者60の個人情報にサービストークンの提供対象をなす商品の送付先情報の設定も受け付け、管理するようにしておく。
サービストークン購入者(または譲受者)60は、サービストークン権利行使指示受付画面18aにおいて、自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力する(図24参照)。
サービストークン権利行使指示受付画面18aは、サービストークンの権利行使対象となる商品を表示し、サービストークン購入者(または譲受者)によるサービストークンの権利行使指示を受け付ける。
なお、サービストークン権利行使指示受付画面18aは、サービストークン購入者(または譲受者)60が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、当該サービストークンと交換可能なトークンがある場合には、当該サービストークンと交換可能なトークンを交換候補として一覧表示し、サービストークン購入者(または譲受者)60によるサービストークンとの交換を所望するトークンの選択を受け付けることもできる。
サービストークン権利行使処理執行手段18bは、サービストークン権利行使指示受付画面18aで受け付けた指示に基づきサービストークンの権利行使(サービストークンの権利行使対象となる商品との交換や、サービストークンの他のトークンとの交換)を執行する。
送料決済手段21は、サービストークン権利行使処理執行手段18bにより、サービストークンの権利行使処理が執行されるときに、サービストークンの商品情報をリンクさせて、当該サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先情報から当該商品の送料を計算し、送料の決済を当該サービストークンの権利行使処理と同時に行う。
送料決済手段21による送料の決済については、送付先住所がアドレスより検索でき、送付元送付先が特定でき、当該商品の送料の計算ができることから、例えば、該当送料分の送料トークンを購入し、当該サービストークンの権利行使処理と同時にサービストークンに張り付けて送るようにしてもよい。
また、その送料トークンとサービストークンを切り離して、各々をデジタル通貨などと交換することができるようにしてもよい。
なお、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aにおいて、顧客(サービストークン購入者)60によるユーザIDの設定を受け付ける際には、サービストークン購入者60の個人情報にサービストークンの提供対象をなす商品の送付先情報の設定の他に、配送日時などの情報も設定できるようにしておくのが好ましい。
サービストークン権利行使処理執行手段18bにより、サービストークンの権利行使処理が執行されたとき、その送付先情報が電子的にサービストークン発行者40もしくはサービストークン発行者40の与信提供者(もしくは担当者)である、担当郵便局に送られる。郵便局では、送付情報(QRコード等に変換が可能)がシール等に印刷し発送伝票を作成する等の処理を行う。
【0128】
その他の処理、個人間でのサービストークン等の交換
本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームでは、個人間(設定したアドレス間)でのサービストークンの相互交換を仲介する場を提供している。
サービストークン購入者(または譲受者)60は、購入済且つ権利未行使のサービストークンを、権利行使しないで、売却することを希望する場合には、サービストークン権利行使指示受付画面18aにおける権利行使の指示操作を行う代わりに、サービストークンの売却希望者として、サービストークン売り希望情報受付手段26にて、希望売り価格、売り数量を含む売り希望情報とともに所有するサービストークンを登録する。
サービストークン売り希望情報受付手段26では、売り希望情報を登録したときに、例えば、取引用のスマートコントラクトが当該サービストークンをロックするようにする。
発行済で権利未行使のサービストークンの発行残量は、サービストークン取引情報管理手段14を介して確認できる。このため、発行残のあるサービストークンについて、当該サービストークンの購入希望者は、サービストークン買い希望情報受付手段27にて、サービストークンについての希望買い価格、買い数量を含む買い希望情報とともにデジタル通貨を登録する。
サービストークン買い希望情報受付手段27では、買い希望情報を登録したときに、例えば、取引用のスマートコントラクトが当該買い希望に対応するデジタル通貨をロックするようにする。
なお、サービストークン売り希望情報受付手段26に登録されているサービストークンは、好ましくは、デジタル通貨だけではなく、種々の暗号資産やポイントで購入できるようにする。但し、デジタル通貨以外暗号資産等の交換は、デジタル通貨に対する交換率で再計算した価値相当量とし、結果的にはデジタル通貨に変換して決済するようにする。
そして、サービストークン約定手段28は、サービストークン売り希望情報受付手段26が受け付けたサービストークンの売り希望情報と、サービストークン買い希望情報受付手段27が受け付けたサービストークンの買い希望情報とを、非公開の板寄せ方式で対当させる。
【0129】
本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されているサービストークンから、サービストークン紹介者50が選択したサービストークンについてのサービストークンのバナー等が、サービストークン紹介者50の作成した商品紹介サイトに張り付けられ、顧客(サービストークン購入希望者60)がサービストークン紹介者50の商品紹介サイトに張り付けられたサービストークンのバナー等をクリックする(、あるいは、サービストークン紹介者50の作成した商品紹介カタログや商品紹介メールに、QRコード等の照会コードに変換された状態で印刷、張り付けまたは添付され、顧客(サービストークン購入希望者60)が照会コードに変換されたサービストークンのバナー等を読み取りアクセスする)ことで、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移する。そして、顧客(サービストークン購入希望者60)がサービストークンを購入したときの情報は、サービストークン取引情報記録手段19に記録され、サービストークン販売代金分配手段20により、サービストークン紹介者50への手数料やプラットフォーム提供者へのシステム使用料が徴収され、残りの金額がサービストークン発行者40に支払われる。また、サービストークン紹介者情報・手数料管理手段15により、サービストークン紹介者50の紹介によりサービストークンが購入されたときに発生する手数料が管理される。また、サービストークン取引情報管理手段14により、発行したサービストークンの取引情報、権利行使状況が確認できる。
このように、サービストークン紹介者50によるサービストークンの紹介、サービストークン購入希望者60によるサービストークンの購入、さらにはサービストークンの権利行使に至るまで、本実施形態のシステムが一括してサービストークンを集中的に自動管理する。そのため、サービストークンの数量を販売側(サービストークン紹介者50)が照会することで、商品の在庫数量を一元的に把握できる。また、注文に対する商品の在庫数量の管理が自動調整されるため、商品供給側(サービストークン発行者40)は販売可能な商品の数量のメンテナンスをする必要がなくなり、かつ、その管理された商品の在庫数量とネット上で販売可能な商品の数量との乖離ミスを発生させることなく、販売側(サービストークン紹介者50)を多数設定できる。
また、販売側(サービストークン紹介者50)が紹介したサービストークンがサービストークン購入希望者60に購入されたときにのみ販売側(サービストークン紹介者50)に対し成功報酬として紹介手数料を支払えばよいので、商品供給側(サービストークン発行者40)は、販売側(サービストークン紹介者50)に対する商品を紹介してもらうための初期費用が不要となる。
また、販売側(サービストークン紹介者50)は、商品を紹介する自己のサイトにサービストークンのバナー等を張り付け等するだけで、サービストークンの購入を希望する顧客が当該サービストークンのバナー等をクリック等してサービストークンを購入することによって、決済などの処理が自動的に完了し、販売手数料が販売側(サービストークン紹介者50)のアドレスに支払われ、商品を紹介するために極めて少ない労力で手数料が得られるため、営業に参加し易い。
また、販売側(サービストークン紹介者50)の自らの意思により、サービストークンのバナー等を介して商品の紹介がされる結果、商品供給側(サービストークン発行者40)は、商品販売のための営業に労力をかける必要がなく、費用対効果の不透明な広告費を初期投資として負担することなく、商品を広告することができる。
【0130】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンリスト表示手段16aは、一覧表示された夫々のサービストークンのうち、所望のサービストークンを、サービストークン紹介者50がクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移する機能を備えたので、サービストークン紹介者50は、サービストークン提供対象となる商品についての詳細な情報を得ることができ、自己が紹介したい商品に適合するか否かを判断できる。
【0131】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン紹介者50が独自に作成した商品紹介サイトに張り付けられた当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者60がクリックしたとき(、あるいは、サービストークン紹介者50が独自に作成した、商品紹介カタログに照会コードに変換されて印刷、または商品紹介メールに照会コードに変換されて張り付けまたは添付された当該サービストークンの購入先専用アドレスを、サービストークン購入希望者60が読み取りアクセスしたとき)に、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトへ遷移するようにしたので、複数のサービストークン紹介者50によって、それぞれ独自に作成した商品紹介サイト等の商品紹介手段で紹介された、サービストークンが一つの購入先アドレスを有する取引サイトで購入されることになるため、複数のサービストークン紹介者50によって夫々独自に紹介されても、サービストークンを一元管理することが可能となる。また、サービストークンの購入を受け付ける取引サイトも一つで足りる。
【0132】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが、サービストークンの番号(銘柄コードと管理番号)、サービストークン発行者、与信がある場合における与信提供者、商品名、商品説明、画像を表示するようにしたので、サービストークン紹介者50(又はサービストークン購入希望者60)は、サービストークン発行者40の信用情報や、サービストークン提供対象となる商品についての詳細な説明を知得することができ、自己が紹介(又は購入)したい商品に適合するか否かを判断できる。
【0133】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン権利行使指示受付画面18aが、サービストークン購入者(または譲受者)60が銘柄コードを入力することにより表示されるようにしたので、サービストークン購入者(または譲受者)60がサービストークンの権利行使をするときの画面を表示させるための操作が簡単になる。
【0134】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが、サービストークンの解析情報(評価など)、販売者情報(購入者評価)を自動的に表示するようにしたので、サービストークン購入希望者60は、サービストークンを購入するか否かの判断に有用な情報を得ることができる。
なお、購入者評価を表示するために、サービストークン購入者(または譲受者)60がサービストークン権利行使をしたときに購入者評価を設定できるようにし、設定された購入者評価をサービストークン紹介者情報・手数料管理手段15を用いて管理する。
【0135】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン権利行使指示受付画面18aが、サービストークン購入者(または譲受者)60が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、サービストークンの権利行使対象となる商品を表示し、サービストークン購入者(または譲受者)60によるサービストークンの権利行使指示を受け付けるように構成したので、サービストークン購入者(または譲受者)60によるサービストークンの権利行使が具現化する。
【0136】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン権利行使指示受付画面18aが、サービストークン購入者(または譲受者)60が自己のアドレスとサービストークンの管理番号を入力したときに、当該サービストークンと交換可能なトークンを交換候補として一覧表示し、サービストークン購入者(または譲受者)60によるサービストークンとの交換を所望するトークンの選択を受け付けることもできるように構成したので、サービストークン購入者(または譲受者)の権利行使態様が広がる。
【0137】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン権利行使処理執行手段18bにより、サービストークンの権利行使処理が執行されるときに、当該サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先情報から当該商品の送料を計算し、送料の決済を行う機能を備えた、送料決済手段21を有するので、商品の発送に際し、送料を別途請求する等の手間が省ける。
【0138】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、購入済且つ権利未行使のサービストークンを強制的に失効させるとともに、所定の返還率に基づいて購入代金を返還する機能を備えた、サービストークン強制失効手段22を有するので、サービストークンを権利行使できない事情が生じた場合、サービストークン発行者40、サービストークン購入者(または譲受者)60双方の損害を最小限に抑えることができる。
【0139】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン購入者(または譲受者)60による当該サービストークンの権利行使を制限する機能を備えた、サービストークン権利行使制御手段23を有するので、サービストークン購入者(または譲受者)60による当該サービストークンの権利行使が集中して提供する商品等が一時的に不足する等の問題を未然に防ぐことができる。
【0140】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン権利行使制御手段23は、当該サービストークンの1日あたりの権利行使可能な量を、予め設定した所定量に制限する機能を備えるようにしたので、サービストークン購入者(または譲受者)60による当該サービストークンの権利行使が短期間に集中して提供する商品等が一時的に不足する等の問題を未然に防ぐことができる。
【0141】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン権利行使制御手段23は、当該サービストークンの権利行使を受け付ける期間を、予め設定した所定期間に限定する機能を備えるようにしたので、当該サービストークンの権利行使対象となる商品やトークンを事前に準備しておき易くなる。
【0142】
サービストークンの発行に関し、各国の法律の規定によっては、サービストークン権利行使期限や発行総額に制限がかけられることが想定される。
例えば、サービストークンの権利行使期限を無期限とした場合に、発行総額を所定額以下に制限されることが想定される。
また、例えば、サービストークンの発行総額が所定額を上回る場合に、サービストークンの権利行使期間を数か月未満に制限されることも想定される。
また、例えば、サービストークンの発行総額が所定額を上回り、かつ、サービストークンの権利行使期限を無期限とした場合に、金融機関等の与信提供者への所定割合の発行保証金の供託が求められることも想定される。
しかるに、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンの発行総額が所定額以下となるように制御する機能を備えた、発行総額制御手段24を有するので、サービストークンの権利行使期限を無期限とした場合に、発行総額を所定額以下に制限される場合において、発行総額の超過を防止することができる。
【0143】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン発行者40がサービストークンの販売によって得た、サービストークンの販売代金の引き出しを、サービストークン発行者40に対する与信度合に応じて、販売済みの所定量のサービストークンが権利行使されるまで、所定量制限する機能を備えた、販売代金引出し制限手段25をさらに有するので、サービストークンの発行総額が所定額を上回り、かつ、サービストークンの権利行使期限を無期限として、金融機関等の与信提供者への所定割合の発行保証金の供託が求められた場合において、サービストークン発行者40となるべき、老舗等の中小規模の事業体に対する金融機関等の与信提供者からの与信度合が低い場合であっても、サービストークンの販売代金がサービストークン発行者40に引き出されずに済むため、サービストークン発行者40の倒産等が生じても、金融機関等の与信提供者や、サービストークン購入者(または譲受者)60等の損害を最小限に抑えることが可能となる。
【0144】
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、購入済且つ権利未行使のサービストークンについての希望売り価格、売り数量を含む売り希望情報を受け付けるサービストークン売り希望情報受付手段26と、サービストークンについての希望買い価格、買い数量を含む買い希望情報を受け付けるサービストークン買い希望情報受付手段27と、サービストークン売り希望情報受付手段26が受け付けたサービストークンの売り希望情報と、サービストークン買い希望情報受付手段27が受け付けたサービストークンの買い希望情報とを、非公開の板寄せ方式で対当させるサービストークン約定手段28と、をさらに有するので、発行残のあるサービストークンにおいて、当該サービストークンの権利行使を希望しなくなったサービストークン購入者(または譲受者)60と、当該サービストークンの購入を希望する顧客との間でのサービストークンの取引を活発化させることができる。
【0145】
従って、本実施形態によれば、老舗等の中小規模の事業体が、従来のEコマースサイトを活用する場合に生じる、出店コストや手数料等の経済的負担を極力低減し、複数媒体へ出店の商品量メンテナンスの作業負担なく、商品販売支援のための営業ツールとして活用可能なサービストークン取引支援プラットフォームが得られる。
通常、何かの物や製品を販売しようとする場合、ヤフオクやメルカリ、アマゾンや楽天などの他社サービスを利用すると、手数料を取られ、また、何度も出品しなければならない。特に代理出品の場合、発送処理や代金の受け取り、さらに委託者への送金などが煩雑化する。また、代理作業者も手間がかかるため、代理作業のコストが発生し、そもそも代理作業者がいない場合は自分で対処しなければならず作業負担が大きくなる。
しかるに、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、他人であるサービストークン紹介者50が、老舗等の中小規模の事業体が製造した商品を販売するための営業活動を行うが、サービストークン紹介者50による営業活動は、サービストークンのバナー等を介してその商品の魅力をアピールするだけであり、サービストークン紹介者50へ支払う手数料は、成功報酬型であるため、商品を供給する側である老舗等の中小規模の事業体に対するサービストークン紹介者50への初期費用は発生しない。
また、サービストークン紹介者50は自己の商品紹介サイトにサービストークンのバナー等を簡単に張り付け等するだけで、その他の労力をかけることなくサービストークンの購入、決済などの処理が完了し、販売手数料が自己のアドレスに支払われる。このため、商品等の販売を希望する老舗等の中小規模の事業体の商品についてのサービストークン紹介者50による営業からサービストークン購入希望者60によるサービストークンの購入に至るまでの業務を非常に効率的に行うことができる。しかも、サービストークン紹介者50が自発的に商品を販売するための営業活動を行うため、老舗等の中小規模の事業体には営業活動のための労力負担が生じない。また、本実施形態のシステムにより、老舗等の中小規模の事業体が手数料を支払う必要が生じたとしても、従来の複数のEコマースに出店するのに比べて低コストにすることができる。
即ち、簡単に営業できるため、サービストークン紹介者50が参入し易い。また、サービストークン紹介者50の手数料が成功報酬であるため、サービストークン紹介者50のインセンティブとなって、営業が効率的に行われ易くなる。また、費用対効果の不透明な広告費を初期投資として負担することなく、商品を広告することができる。
【0146】
以上、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームについて実施形態を用いて説明したが、本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、上記実施形態で説明した構成に限られるものではなく、本発明の請求項の範囲内でどのような形態にも構成可能である。
以下に、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームについて、さらに補足説明する。
【0147】
サービストークンの発行について
例えば、所定の商品について、月間生産量の10%に相当する量のサービストークンを、サービストークン発行手段12を介して発行したとする。すると、サービストークン属性等管理手段13が、サービストークンについての説明項目をサービストークンの販売サイトにおいてブロックチェーンに記載する。サービストークンの販売サイトは、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトであり、当該取引サイトは、決済機能を備える。また、サービストークン属性等管理手段13による現在の発行済で有効なサービストークン数、販売・権利行使状況などの自動集計および表示機能を備える。
サービストークンの説明項目としては、サービストークンの提供対象をなす商品情報としての商品内容(生産者、生産地等、季節で変更になる場合は、その内容)、取引金額、取引単位、代替品(代替トークン)、代替する場合の条件、権利執行時の送付期間(生産に要する時間)、配送機関、送料表(本州向けは送料無料、その他地域は追加送料必要なども可能)、海外発送の注意点など、仲介する場合の手数料率、その他注意事項などがある。
なお、サービストークン購入者60に対し、例えば、購入量の5%のサービストークン付与等を設定し、1単位になったときに、サービストークンの権利を行使できるようにしてもよい。
また、サービストークンの取引金額は、顧客が店舗で当該サービストークンの提供に係る商品を買うときの値段よりも安くするのが望ましい。
【0148】
サービストークンの構成及びブロックチェーン上での管理について
当該サービストークンは、サービストークン属性等管理手段13によりブロックチェーン上においてデータが記録・管理される。銘柄コード、アドレス(発行者情報)、数量、ステイタス、その他管理項目などが構成項目となる。
ブロックチェーンには、サービストークン属性等管理手段13によるサービストークンの管理項目の他にも、サービストークン発行者登録・変更手段11、サービストークン紹介者登録・変更手段16、サービストークン取引情報記録手段19等が、次の情報を記録・管理する。
【0149】
<サービストークン発行者登録・変更手段11>
・発行者情報:アドレス、企業・店舗番号、企業・店舗名、住所、代表者、連絡先、信用力(随時更新)、等
<サービストークン属性等管理手段13>
・銘柄情報:銘柄コード(銘柄コードは、サービストークン発行手段12がサービストークンの発行時に自動生成する。)、銘柄名、発行量、取引単位、トークン説明アドレス(WEB等)、有効期限、代替トークン、代金ロック率(0~100%の間、これにより製品到着まで資金がロックされる)、トークンの開放日時、終了日時、手数料率(代金に対して営業支援金額の割合)、送付サイズ、還元率(例えば、購入により数量の5%などがトークンで還元される。)、バナー等データ、等
・営業者(サービストークン紹介者50)情報:アドレス、営業者番号、営業者名、連絡先、信用力、等
<サービストークン取引情報記録手段19>
・サービスアカウント(顧客(サービストークン購入者(または譲受者))60):アドレス、連絡先、送付先情報(複数設定可)、等
【0150】
発行されたサービストークンの表示について
サービストークン発行手段12により上記のサービストークンが発行されると、トークンの開放日時よりサービストークンリスト表示手段16aに一覧表示可能になる。
サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されるサ―ビストークンのリストには、発行済トークン量に対し、未執行(未販売と販売済み)、失効済み、手数料率の情報が掲載される。
また、サービストークンリスト表示手段16aにサービストークンのリストを一覧表示させるときは、サービストークン紹介者登録・変更手段16においてIDよりログインし、ログイン者(サービストークン紹介者50)の情報がサービストークンのリストの一覧表示処理に引き継がれる。
【0151】
サービストークン紹介者50によるサービストークンの提供対象をなす商品の紹介について
営業者(サービストークン紹介者50)は、サービストークンリスト表示手段16aに一覧表示されている販売を所望するサービストークンを選択し、選択したサービストークンについてのバナー等データ(当該サービストークンの購入先専用アドレスを有するデータであって、サイト等に張り付けられるもの)をサービストークン紹介者50が独自に作成したサイトなどに張り付け、販売を所望するサービストークンについての営業の説明記事を掲載し、顧客に宣伝する。
【0152】
顧客(サービストークン購入希望者60)によるサービストークンの購入について
顧客(サービストークン購入希望者60)は、当該サービストークンの購入を所望する場合は、営業者(サービストークン紹介者50)のサイトより当該サービストークンのバナー等をクリックする。すると、バナー等を経由して当該銘柄の説明サイト(当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイト)へ遷移する。
サービストークンのバナー等を経由する場合、その営業者(サービストークン紹介者50)のIDがサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17a、サービストークン購入処理執行手段17bに引き継がれる。
顧客(サービストークン購入希望者60)は、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面17aが表示された取引サイトにて内容を確認し、当該トークンを購入する場合は、所定の購入指示操作を行う。当該サービストークンについての購入指示があったとき、同取引サイト内の決済機能(サービストークン購入処理執行手段17b)が当該トークンの購入処理を執行する。
【0153】
決済(当該サービストークンの購入処理の執行)においては、クレジットや電子マネーを用いることが可能であるが、その販売代金については発行先(サービストークン発行者40)口座に直接的に現金として入るのではなく、デジタル通貨に換えられて資金管理スマートコントラクトからなる販売代金引出し制限手段25が預かる。
資金管理スマートコントラクトからなる販売代金引出し制限手段25は、販売代金ロック率(サービストークン発行者に対する与信度合)に応じて、販売代金のロックに該当しない分は即時にサービストークン発行者40のアドレスにデジタル通貨を送付し、販売代金のロックに該当する管理必要分のデジタル通貨については、サービストークンが顧客(サービストークン購入者(または譲受者)60)により権利行使されて、その製品が顧客(サービストークンの権利行使者)に届くまで(もしくは顧客がサービストークンの届いたことを知らせる処理を怠った(無視した)場合は、例えば5日経過後、自動的に)、サービストークン発行者40のアドレスに送付しない。
【0154】
なお、当該サービストークンを顧客(サービストークン購入希望者60)がサービストークン発行者40から直接購入する場合も、営業者(サービストークン紹介者50)経由で購入する場合も、価格は同じであるが、営業者(サービストークン紹介者50)経由の場合は、サービストークン販売代金分配手段20は、営業者(サービストークン紹介者50)に手数料を支払う。
なお、サービストークン販売代金分配手段20は、営業者(サービストークン紹介者50)に対して支払う手数料を、サービストークン発行者40から直接購入する場合の手数料と同様、代金ロック率に応じて案分する。
サービストークン発行者40のサービストークンについて、取引実績=与信のスコアが上がるまでは、販売代金引出し制限手段25による代金ロック率は100%となる。与信が上がるごとに、ロック率を開放できるようになる。
サービストークン購入処理執行手段17bは、決済を行う場合、サービストークンの未販売量を確認し、購入処理を執行するサービストークンの数量がその未販売量の範囲の数量であることを確認した後、当該数量のサービストークンを先にロック(販売できないようにする)し、決済と同時に、ロックしたサービストークンを購入希望者(サービストークン属性等管理手段13の管理する顧客(サービストークン購入希望者60)のアドレス)に移動する。
当該サービストークンがサービストークン属性等管理手段13の管理する顧客(サービストークン購入希望者60)のアドレスに送付されると、サービストークン取引情報記録手段19は、当該サービストークンの販売数量について、未販売から販売済みに数値を変更する。
このように、どこでサービストークンが販売されても、データはサービストークン属性等管理手段13によりブロックチェーン上において一元管理され、サービストークン取引情報記録手段19により更新は自動的に行われる。
【0155】
なお、サービストークン権利行使処理執行手段18bにより、サービストークンの権利行使処理が執行された場合、当該サービストークンのステイタスは償却ではなく権利行使中の状態になる。
送料については、送料込みの場合、送料決済手段21が、サービストークンの権利行使対象となる商品の送付先が送料込みの範囲にあるかを確認し、送料込みの範囲外である場合は、送付先の地域に応じて、送付箱のサイズに対する、送料計算機能を呼び出して送料の不足分を補完した金額で送料の決済を行う。
送料の不足分については、サービストークンの権利行使者がデジタル通貨などで支払いを済ませることを条件として、サービストークンの権利行使対象となる商品の送付処理が執行されることになる。
【0156】
サービストークン購入者(または譲受者)60は、サービストークンの権利行使時に送付先の情報を指定する。指定した送付先の情報はサービストークン発行者40に届く。サービストークン発行者40は、宛先を印刷してサービストークンの権利行使対象となる商品の送付箱に張り付ける。
サービストークンの権利行使がされた場合、サービストークン発行者40は、サービストークンの権利行使対象となる商品の在庫のあるものは指定期間内に送付し、予約物については、指定期間内にサービストークンの権利行使対象となる商品を制作、生産等して送付する。
サービストークンの権利行使対象となる商品の送付時には、送付業者により、サービストークンの権利行使者(であるサービストークン購入者(または譲受者)60)及び送付先に対し、送付した旨や問い合わせ番号が通知される。サービストークンの権利行使者及び送付先の商品の受け取り者は、問い合わせ番号の検索入力を介してウェブ画面でサービストークンの権利行使対象となる商品の送付処理の状態が制御・確認できる。
【0157】
その他の構成
なお、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームは、さらに以下に述べる追加構成を備えることが好ましい。
【0158】
第1の追加構成:所有するサービストークンの他人への譲渡を可能にする構成
本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、好ましくは、第1の追加構成として、サービストークンギフトデータ作成画面、ギフトデータ作成手段、譲受対象サービストークン選択画面、サービストークン移動手段をさらに有し、当該サービストークンを、他人に譲ることもできるように構成する。
【0159】
サービストークンギフトデータ作成画面は、サービストークン所有者(購入者)の所有するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示したサービストークンのうちから、他人への譲渡を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのギフトデータの作成指示を受け付ける機能とを備える。
また、サービストークンギフトデータ作成画面は、サービストークン所有者(購入者)からのギフトデータの作成指示を受け付ける前に、当該サービストークン所有者(購入者)が選択した他人への譲渡を所望するサービストークンのうち、譲受対象サービストークン選択画面においてサービストークン譲受希望者に選択させうるサービストークン数の設定を受け付ける機能をさらに備える。
ギフトデータ作成手段は、サービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づきギフトデータの作成処理を執行する機能を備える。
詳しくは、ギフトデータ作成手段は、サービストークン所有者(購入者)によりサービストークンギフトデータ作成画面において選択されたサービストークンのグループに対応するギフト番号を備えたギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付する。
そして、サービストークン譲受希望者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付されたギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移するようにする。
譲受対象サービストークン選択画面は、サービストークン譲受希望者が読み取りアクセスしたギフト番号に対応するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への譲渡指示を受け付ける機能と、を備える。
サービストークン移動手段は、譲受対象サービストークン選択画面において、サービストークン譲受希望者により選択され、譲渡指示を受け付けたサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への移動処理を行う。
【0160】
そして、このように構成されたサービストークンギフトデータ作成画面、ギフトデータ作成手段を介して、サービストークン所有者(購入者)が所有している複数のサービストークンのうち、他人への譲渡を所望するサービストークンのリスト(グループ)に対応するギフト番号を備えたギフトデータをギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付して、相手に所望のサービストークンを選んでもらうことができるようにする。
なお、ギフトデータ作成手段が、サービストークン所有者(購入者)の相手(他人)への譲渡を所望するサービストークンのリスト(グループ)に対応するギフト番号を備えたギフトデータをギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付したとき、当該サービストークンはギフトパンフレット、ギフトメールを送られた当該相手(サービストークン譲受希望者)によるギフト番号の読み取りアクセスを介した譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへの遷移、譲受対象サービストークン選択画面での譲受を所望するサ―ビストークンの選択及び譲受指示、サービストークン移動手段による(選択及び譲受指示を受けた)当該サービストークンの当該相手先(サービストークン譲受希望者)への移動処理が終わるまでロックされるようにする。
【0161】
このような構成を用いて、サービストークンを他人へ譲渡する場合、まず、サービストークン所有者(購入者)がサービストークンギフトデータ作成画面にて、サービストークン所有者(購入者)のIDを入力してログインし、検索条件として、「所有サービストークン」を指定する。すると、サービストークンギフトデータ作成画面は、サービストークン所有者(購入者)の所有するサービストークンを一覧表示する。
サービストークン所有者(購入者)がサービストークンギフトデータ作成画面に一覧表示されている自己が所有するサービストークンのうちから、他人への譲渡を所望するサービストークンを選択し、選択したサービストークンについてのギフトデータの作成を指示すると、ギフトデータ作成手段が、選択されたサービストークンのグループに対応するギフト番号を備えたギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付する。
なお、ギフトデータにおけるギフト番号が複数のサービストークンに対応するものである場合、サービストークンギフトデータ作成画面では、サービストークン所有者(購入者)からのギフトデータの作成指示を受け付ける前に、譲渡先となる相手(サービストークン譲受希望者)に選択させうる(譲受を所望する)サービストークンの数を設定する。
【0162】
サービストークン所有者(購入者)は、ギフトデータ(のギフト番号)が印刷、張り付けまたは添付された、ギフトパンフレット、ギフトメールを相手(サービストークン譲受希望者)に送る。
なお、ギフトデータ作成手段は、ギフトデータを作成する際、相手(サービストークン譲受希望者)のユーザ番号をギフト番号とともにブロックチェーンに記録する。
したがって、サービストークンギフトデータ作成画面、ギフトデータ作成手段、譲受対象サービストークン選択画面、サービストークン移動手段を介して、サービストークンを相手(サービストークン譲受希望者)に譲渡するためには、サービストークン所有者(譲渡を所望するサービストークン購入者)は、サービストークンギフトデータ作成画面において、ギフトデータの作成指示の前に、相手(サービストークン譲受希望者)に関する顧客情報(ユーザ番号等)も、予め登録しておき、ギフトデータの作成指示とともに、相手先(サービストークン譲受希望者)のユーザ番号を指定する必要がある。
【0163】
そこで、サービストークンギフトデータ作成画面においては、サービストークン所有者(譲渡を所望するサービストークン購入者)からの譲渡先となる相手(サービストークン譲受希望者)に関する顧客情報(ユーザ番号等)の設定を受け付けてブロックチェーンに登録する機能と、ギフトデータの作成指示の受け付けの際に相手先(サービストークン譲受希望者)のユーザ番号の指定を受け付ける機能を備えるようにする。
また、サービストークンギフトデータ作成画面においては、ギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えるようにするとともに、有効期間経過後のギフトデータを強制的に失効させる機能を備えたギフトデータ強制失効手段をさらに有し、サービストークン譲受希望者が、設定された有効期間内(例えば、10日以内など)に譲受対象サービストークン選択画面を介して譲受を所望するサービストークンを選択しない場合、ギフトデータ強制失効手段がギフトデータを失効させるようにする。
【0164】
メールなどを介して、サービストークン譲受希望者へギフト番号が届き、サービストークン譲受希望者が、ギフト番号を読み取りアクセスすると、当該サービストークンについての譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する。
譲受対象サービストークン選択画面には、ギフト番号に対応するサービストークンが一覧表示されるとともに、サービストークン所有者が指定したサービストークン譲受希望者のユーザID(ユーザ番号)が表示される。サービストークン譲受希望者は、パスワードを入力する。それとともに、サービストークン譲受希望者の指定する所定の連絡先に承認番号などが送付される。送付された承認番号を入力することで、サービストークン譲受希望者が指定する所定の送付先アドレスへのサービストークンの移動(指定のアドレスへ)が認められる状態になる。
次に、サービストークン譲受希望者が、一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンを選択し、譲渡指示をすると、サービストークン移動手段が、譲渡指示を受け付けたサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への移動処理を執行する。
これにより、サービストークン所有者によるサービストークンの他人への譲渡が完了する。
【0165】
第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン所有者(購入者)の所有するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示したサービストークンのうちから、他人への譲渡を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのギフトデータの作成指示を受け付ける機能とを備えたサービストークンギフトデータ作成画面と、サービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づきギフトデータの作成処理を執行する機能を備えたギフトデータ作成手段をさらに有するようにしたので、サービストークン所有者が他人へ所望のサービストークンを譲渡することができ、サービストークンの活用範囲が拡大する。
【0166】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、ギフトデータ作成手段が、サービストークン所有者(購入者)によりサービストークンギフトデータ作成画面において選択されたサービストークンのグループに対応するギフト番号を備えたギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付するようにしたので、サービストークン所有者が他人へ所望のサービストークンを譲渡する場合のサービストークンギフトデータが具現化する。
【0167】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン譲受希望者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記ギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えるようにしたので、サービストークン譲受希望者は、簡単な操作で譲受対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトを開くことができる。
【0168】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、譲受対象サービストークン選択画面が、サービストークン譲受希望者が読み取りアクセスしたギフト番号に対応するサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への譲渡指示を受け付ける機能とを備えるようにしたので、サービストークン譲受希望者は、譲受対象サービストークン選択画面に一覧表示されたサービストークンのうち、譲受を所望するサービストークンを選択することができる。
【0169】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、譲受対象サービストークン選択画面において、サービストークン譲受希望者により選択され、譲渡指示を受け付けたサービストークンについてのサービストークン所有者(購入者)から当該サービストークン譲受希望者への移動処理を行う、サービストークン移動手段をさらに有するようにしたので、サービストークン所有者(購入者)からサービストークン譲受希望者へのサービストークンの譲渡が実現できる。
【0170】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンギフトデータ作成画面が、サービストークン所有者(購入者)からのギフトデータの作成指示を受け付ける前に、当該サービストークン所有者(購入者)が選択した他人への譲渡を所望するサービストークンのうち、譲受対象サービストークン選択画面においてサービストークン譲受希望者に選択させうるサービストークン数の設定を受け付ける機能をさらに備えるようにしたので、サービストークン所有者(購入者)は、所望する数量を超えたサービストークンの他人への譲渡を防止することができる。
【0171】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンギフトデータ作成画面が、ギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えるようにしたので、サービストークン所有者(購入者)が他人への譲渡を所望して作成したサービストークンデータに係るサービストークンの帰属の不確定な期間を限定することができる。
【0172】
また、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、有効期間経過後のギフトデータを強制的に失効させる機能を備えたギフトデータ強制失効手段をさらに有するようにしたので、他人が譲受を放棄したサービストークンの帰属をサービストークン所有者(購入者)に確定させることができる。
【0173】
第2の追加構成:サービストークン紹介者による複数サービストークンのデジタル版商品カタログの作成を可能にする構成
また、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、好ましくは、第2の追加構成として、デジタル版商品紹介カタログ作成手段をさらに有し、営業者(サービストークン紹介者)が複数のサービストークンを選択して、選択した夫々のサービストークンの購入先専用アドレスを有するバナー等が張り付けられてなるデジタル版商品紹介カタログを作成することもできるように構成する。
デジタル版商品紹介カタログ作成手段は、サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択された複数のサービストークンについてのデジタル版商品紹介カタログの作成指示を受け付け、受け付けた指示に基づき、サービストークン紹介者により選択された夫々のサービストークンの購入先専用アドレスを有するバナー等が張り付けられてなるデジタル版商品紹介カタログを作成する。
そして、デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客が、当該デジタル版商品紹介カタログに張り付けられているサービストークンの購入先専用アドレスをクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移するようにする。
【0174】
このような構成を用いて、デジタル版商品紹介カタログを作成する場合、営業者(サービストークン紹介者)は、自らが所有するサービストークンではなく、サービストークンリスト表示手段に一覧表示されるサービストークンから顧客の特性(嗜好性)に適合する、推奨のサービストークンを選択する。また、デジタル版商品紹介カタログの送付先の顧客の特性(嗜好性データ)を事前入力して保管できるようにしておき、サービストークンリスト表示手段に顧客の特性(嗜好性)に適合するサービストークンが一覧表示されるようにする。なお、顧客の嗜好性データは随時修正できるようにする。また、顧客が所定のサービストークンを購入したときに自動的に嗜好性データを更新するように構成してもよい。
嗜好性データとしては、例えば、北海道が好きとか、甘いものが好きとか、お酒が好きとか、季節ものが好きとか、様々な要素についての嗜好性が挙げられる。
また、営業者(サービストークン紹介者)は、送付先の顧客の嗜好性の他に、任意で選択要因を加えてサービストークンを選択する。
【0175】
営業者(サービストークン紹介者)からのデジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客が、当該デジタル版商品紹介カタログに張り付けられているサービストークンの購入先専用アドレスをクリックし、サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面を経由して、当該サービストークンを購入したときには、上述したサービストークンのバナー等を経由する場合の処理と同様に、営業者IDがサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面、サービストークン購入処理執行手段に引き継がれて、営業者に手数料が入る。
【0176】
第2の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンリスト表示手段に一覧表示されているサービストークンからサービストークン紹介者により選択された複数のサービストークンについてのデジタル版商品紹介カタログの作成指示を受け付け、受け付けた指示に基づき、サービストークン紹介者により選択された夫々のサービストークンの購入先専用アドレスを有するバナー等が張り付けられてなるデジタル版商品紹介カタログを作成するデジタル版商品紹介カタログ作成手段をさらに有するようにしたので、サービストークン紹介者による顧客へのサービストークンの宣伝・広告形態を増やすことができる。
【0177】
また、第2の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークンリスト表示手段が、顧客の嗜好性を含む検索条件の指定を受け付けて、顧客の嗜好性に適合するサービストークンを一覧表示するようにしたので、サービストークン紹介者による顧客へのサービストークンの宣伝・広告効率を向上させることができる。
【0178】
また、第2の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客が、当該デジタル版商品紹介カタログに張り付けられているサービストークンの購入先専用アドレスをクリックしたときに、当該サービストークンについてのサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えるようにしたので、デジタル版商品紹介カタログを受け取った顧客は、簡単な操作でサービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面が表示された取引サイトを開くことができる。
【0179】
第3の追加構成:所有していないサービストークンのギフトとしての他人への贈答を可能にする構成
さらに、本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、好ましくは、第3の追加構成として、第2のサービストークンギフトデータ作成画面と、第2のギフトデータ作成手段と、受け取り対象サービストークン選択画面と、サービストークン送付手段をさらに有し、送り主が所有していないサービストークンをギフトとして他人へ贈ることもできるように構成する。
第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、送り主が他人へ贈るギフトの金額を含む検索条件の指定を受け付ける機能と、指定した検索条件に合致する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する機能と、送り主からの一覧表示したサービストークンについての第2のギフトデータの作成指示を受け付ける機能と、送り主からのギフトの金額の支払いを受け付ける機能を備える。第2のサービストークンギフトデータ作成画面が指定を受け付ける検索条件は、送り主が他人へ贈るギフトの金額の他に送り先の相手の嗜好性を含むようにする。また、第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、第2のギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備える。
第2のギフトデータ作成手段は、第2のサービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき第2のギフトデータの作成処理を執行する機能を備える。詳しくは、第2のギフトデータ作成手段は、送り主により第2のサービストークンギフトデータ作成画面において指定されたサービストークンの検索条件に対応する第2のギフト番号を備えた第2のギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付する。
そして、サービストークン受け取り者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された前記第2のギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移するようにする。
サービストークン送付手段は、受け取り対象サービストークン選択画面において、サービストークン受け取り者により選択され、送付指示を受け付けたサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付処理を行うように構成されている。
なお、第2のサービストークンギフトデータ作成画面、第2のギフトデータ作成手段は、第1の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおけるサービストークンギフトデータ作成画面、ギフトデータ作成手段に、第2のサービストークンギフトデータ作成画面、第2のギフトデータ作成手段に特有の機能を備えて構成してもよい。
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームにおいては、有効期間経過後の第2のギフトデータを強制的に失効させるとともに、送り主が支払ったデジタル通貨を返還する機能を備えた第2のギフトデータ強制失効手段を有するようにする。
【0180】
他人へギフトとして贈るサービストークンとしては、例えば、2000円、3000円等の金額指定に応じた商品等(製品やサービス)を提供できるサービストークンを準備し、他人へのギフトとして選択できるようにする。
このような構成を用いて、サービストークンのリストからギフトを作成する場合、まず、送り主は、自らのIDでログインし、第2のサービストークンギフトデータ作成画面を表示させる。
次に、送り主は、第2のサービストークンギフトデータ作成画面において、検索条件として上述した金額を指定する。すると、第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、指定した金額に合致する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する。
なお、送り主は、第2のサービストークンギフトデータ作成画面において、検索条件として上述した金額の他に、送り先の相手の嗜好性や、例えば、季節の推奨果物等の項目を加えて指定することができる。そのような検索条件を指定した場合、第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、検索条件として指定された金額、送り先の相手の嗜好性、季節の推奨果物等に適合する製品やサービスに対応する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する。送り先の相手の嗜好性に関しては、特に、一度購買したものを優先的に表示し、さらにその類似品についても表示する。
【0181】
次に、送り主は、第2のギフトデータの作成を指示するとともに、送り主が所有するデジタル通貨から、選択条件として指定した金額を支払う。
金額の支払い完了が確認された後、第2のギフトデータ作成手段が、一覧表示されたサービストークンの検索条件に対応する第2のギフト番号を備えた第2のギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付する。
送り主は、第2のギフトデータ(の第2のギフト番号)が印刷、張り付けまたは添付された、ギフトパンフレット、ギフトメールを送付先の相手に送る。
【0182】
ギフトパンフレット、ギフトメールの形態で、相手へ第2のギフト番号が届き、受け取った相手が、第2のギフト番号を読み取りアクセスすると、当該サービストークンについての受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する。
受け取り対象サービストークン選択画面には、第2のギフト番号に対応する検索条件に適合したサービストークンが一覧表示される。このとき、完売済みのサービストークンは削除され、新たに検索条件に適合するサービストークンが表示されるとともに、一覧表示されるサービストークンによっては当該サービストークンの提供対象となる商品等の内容も、季節により変更されることがある。このため、受け取り対象サービストークン選択画面に一覧表示されるサービストークンは、日々内容が異なったものとなる。このように、送り主が所有していない所定のサービストークンをギフトとして他人へ贈るような場合、自動的にギフトの内容が異なったものとなり易い。
受け取り側である相手は、サービストークン所有者(購入者)が所有しているサービストークンを譲り受ける場合と同様、二重認証などの操作を介してサービストークンを受け取る。
これにより、送り主からのギフトとしてのサービストークンの他人への贈答が完了する。
【0183】
なお、一定期間(設定された有効期間)内に相手によるサービストークンの受け取りがない場合は、ギフトデータ強制失効手段がギフトデータを失効させ、送り主が支払ったデジタル通貨を返還する。
ただし、送り主が所有していないサービストークンをギフトとして他人へ贈る場合、ギフトデータを作成する際にギフト制作料を支払う必要がある。このため、ギフトデータ強制失効手段は、送り主が支払ったデジタル通貨のうち、ギフト制作料は送り主に返還しない。
【0184】
第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、送り主が他人へ贈るギフトの金額を含む検索条件の指定を受け付ける機能と、指定した検索条件に合致する送り主の所有していないサービストークンを一覧表示する機能と、送り主からの一覧表示したサービストークンについての第2のギフトデータの作成指示を受け付ける機能と、送り主からのギフトの金額の支払いを受け付ける機能を備えた第2のサービストークンギフトデータ作成画面と、第2のサービストークンギフトデータ作成画面で受け付けた指示に基づき第2のギフトデータの作成処理を執行する機能を備えた第2のギフトデータ作成手段をさらに有するようにしたので、送り主は、所有していないサービストークンを他人へギフトとして贈ることが可能になる。
【0185】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、第2のサービストークンギフトデータ作成画面が指定を受け付ける検索条件が、送り主が他人へ贈るギフトの金額の他に送り先の相手の嗜好性を含むようにしたので、送り主は、相手方である他人へ当該他人の嗜好性に適合したサービストークンをギフトとして贈ることができる。
【0186】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、第2のギフトデータ作成手段が、送り主により第2のサービストークンギフトデータ作成画面において指定されたサービストークンの検索条件に対応する第2のギフト番号を備えた第2のギフトデータを作成し、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付するようにしたので、送り主が、所有していないサービストークンを他人へ贈る場合のサービストークンギフトデータが具現化する。
【0187】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、サービストークン受け取り者が、ギフトパンフレット、ギフトメールに印刷、張り付けまたは添付された第2のギフト番号を、読み取りアクセスしたときに、当該サービストークンについての受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトへ遷移する機能をさらに備えるようにしたので、第2のギフト番号を備えた第2のギフトデータを受け取った他人は、簡単な操作で受け取り対象サービストークン選択画面が表示された取引サイトを開くことができる。
【0188】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、受け取り対象サービストークン選択画面が、サービストークン受け取り者の読み取りアクセスした第2のギフト番号に対応する検索条件に適合したサービストークンを一覧表示する機能と、一覧表示されたサービストークンのうち、受け取りを所望するサービストークンの選択を受け付ける機能と、選択したサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付指示を受け付ける機能とを備えるようにしたので、受け取り対象サービストークン選択画面に表示される検索条件に適合するサービストークンとして、完売済みのサービストークンは削除され、新たに検索条件に適合するサービストークンが表示されるとともに、一覧表示されるサービストークンによっては当該サービストークンの提供対象となる商品等の内容も、季節により変更されることがあるため、受け取り対象サービストークン選択画面に一覧表示されるサービストークンは、日々内容が異なったものとなり、送り主がサービストークン受け取り者へ贈るギフトの内容をサービストークンの在庫状況やサービストークンの提供対象となる商品の生産時期等に応じて変更することができる。
【0189】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、受け取り対象サービストークン選択画面において、サービストークン受け取り者により選択され、送付指示を受け付けたサービストークンについての当該サービストークン受け取り者への送付処理を行う、サービストークン送付手段をさらに有するようにしたので、送り主による所有していないサービストークンの他人への贈答が実現できる。
【0190】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、第2のサービストークンギフトデータ作成画面は、第2のギフトデータの有効期間の設定を受け付ける機能をさらに備えるようにしたので、送り主が所有していないサービストークンの他人への贈答を所望して第2のサービストークンデータの作成のために支払った代金の有効性についての不確定な期間を限定することができる。
【0191】
また、第3の追加構成を備えた本実施形態のサービストークン取引支援プラットフォームによれば、有効期間経過後の第2のギフトデータを強制的に失効させるとともに、送り主が支払ったデジタル通貨を返還する機能を備えた第2のギフトデータ強制失効手段をさらに有するようにしたので、他人が送り主からのギフトとしてのサービストークンを受け取らなかった場合における送り主の損害を最小限に抑えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0192】
本発明のサービストークン取引支援プラットフォームは、営業におけるメディア類の活用が弱い中小規模の事業体の営業を支援することが必要とされる分野に有用である。
【符号の説明】
【0193】
11 サービストークン発行者登録・変更手段
12 サービストークン発行手段
13 サービストークン属性等管理手段
14 サービストークン取引情報管理手段
15 サービストークン紹介者情報・手数料管理手段
16 サービストークン紹介者登録・変更手段
16a サービストークンリスト表示手段
16b サービストークンバナー等発行手段
17a サービストークン提供対象商品説明表示・サービストークン購入指示受付画面
17b サービストークン購入処理執行手段
18a サービストークン権利行使指示受付画面
18b サービストークン権利行使処理執行手段
19 サービストークン取引情報記録手段
20 サービストークン販売代金分配手段
21 送料決済手段
22 サービストークン強制失効手段
23 サービストークン権利行使制御手段
24 発行総額制御手段
25 販売代金引出し制限手段
26 サービストークン売り希望情報受付手段
27 サービストークン買い希望情報受付手段
28 サービストークン約定手段
40 サービストークン発行者(中小規模事業体)
50 サービストークン紹介者
60 サービストークン購入(希望)者
70 与信提供者
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