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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023083692
(43)【公開日】2023-06-16
(54)【発明の名称】指用マッサージ器
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20230609BHJP
   A61H 1/00 20060101ALI20230609BHJP
【FI】
A61H23/02 332
A61H1/00 311Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021197528
(22)【出願日】2021-12-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】521503879
【氏名又は名称】株式会社Dr.健康クラブ
(74)【代理人】
【識別番号】100142217
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 宜紀
(74)【代理人】
【識別番号】100119367
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 理
(72)【発明者】
【氏名】富永 喜代
(72)【発明者】
【氏名】富永 崇司
【テーマコード(参考)】
4C046
4C074
【Fターム(参考)】
4C046AA02
4C046BB05
4C046DD02
4C074AA03
4C074CC11
4C074DD01
4C074FF01
4C074GG01
(57)【要約】
【課題】より効果的に指のマッサージを行うことができる指用マッサージ器を提供する。
【解決手段】ユーザが把持する部材である把持部11と、1又は複数の略棒状部材であり、ユーザが把持部11を把持した状態において、ユーザの末節骨、中節骨、基節骨又は指関節のいずれかと略直交し、ユーザの指と指との間で挟持できる位置に設けられるよう、把持部11から延出する挟持部12と、少なくとも、指の延伸方向に存在する2点間を挟持部12が変位するよう動力を与える駆動部13とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが把持する部材である把持部と、
1又は複数の略棒状部材であり、前記ユーザが前記把持部を把持した状態において、該ユーザの末節骨、中節骨、基節骨又は指関節のいずれかと略直交し、該ユーザの指と指との間で挟持できる位置に設けられるよう、前記把持部から延出する挟持部と、
少なくとも、前記指の延伸方向に存在する2点間を前記挟持部が変位するよう動力を与える駆動部と、
を備える指用マッサージ器。
【請求項2】
請求項1に記載の指用マッサージ器であって、
前記挟持部が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指と接する位置に、且つ、該挟持部の周方向に延伸するよう設けられた溝である第一溝部を有する指用マッサージ器。
【請求項3】
請求項2に記載の指用マッサージ器であって、
前記挟持部が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指を押圧するよう、前記第一溝部内に設けられた部材である第一凸部を有する指用マッサージ器。
【請求項4】
請求項1に記載の指用マッサージ器であって、
前記挟持部が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指と接する位置に設けられ、該挟持部と該ユーザの指とが摺動するよう構成されてなる摺動部を有する指用マッサージ器。
【請求項5】
請求項4に記載の指用マッサージ器であって、
前記摺動部が、
前記挟持部の延伸方向と略平行となるよう設けられる1又は複数の回転軸と、
略円筒状の部材であって、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において側面が前記ユーザの指と接するよう、前記回転軸に回動自在に取り付けられる回転体と、
を有する指用マッサージ器。
【請求項6】
請求項5に記載の指用マッサージ器であって、
前記回転体が、前記ユーザが指と指との間で前記挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指と接する位置に、且つ、該回転体の周方向に延伸するよう設けられた溝である第二溝部を有する指用マッサージ器。
【請求項7】
請求項6に記載の指用マッサージ器であって、
前記回転体が、前記ユーザが指と指との間で前記挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指を押圧するよう、前記第二溝部内に設けられた部材である第二凸部を有する指用マッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指を押圧して血管や神経を刺激することにより、指の痛みやしびれ等の症状を改善する指用マッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康への意識の高まりから、セルフケア健康機器の市場規模は拡大傾向にあり、自宅で手軽に身体のケアができる「マッサージ器」は、人気がある。
【0003】
このうち、指をマッサージするための指用マッサージ器の現在の主流は、特許文献1に示すような態様のマッサージ器である。具体的に、特許文献1に示すような指用マッサージ器は、空気を送り込むことによって体積が大きくなる袋状部材を有しており、この袋状部材を介して手の甲及び手のひら側から指を押圧することで、マッサージを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-031792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本来、指の重要な血管や神経は指の側面(指を揃えた状態で隣接する指と接する部分の近傍)に、指の延伸方向に沿うように存在しているため、効果的にマッサージを行うためには、指の側面を、指の延伸方向に沿って刺激する必要がある。すなわち、手の甲及び手のひら側から指を押圧しているに過ぎない特許文献1で開示されるような指用マッサージ器を用いても、効果的にマッサージを行うことはできない。
【0006】
本発明は、従来のこのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一は、より効果的に指のマッサージを行うことができる指用マッサージ器を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0007】
本発明の第1の側面に係る指用マッサージ器は、ユーザが把持する部材である把持部と、1又は複数の略棒状部材であり、前記ユーザが前記把持部を把持した状態において、該ユーザの末節骨、中節骨、基節骨又は指関節のいずれかと略直交し、該ユーザの指と指との間で挟持できる位置に設けられるよう、前記把持部から延出する挟持部と、少なくとも、前記指の延伸方向に存在する2点間を前記挟持部が変位するよう動力を与える駆動部とを備えることができる。前記構成によれば、指の側面に存在する重要な血管や神経を刺激することができるので、従来の指用マッサージ器に比べ、より効果的に指のマッサージを行うことができる。
【0008】
本発明の第2の側面に係る指用マッサージ器は、前記挟持部が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指と接する位置に、且つ、該挟持部の周方向に延伸するよう設けられた溝である第一溝部を有することができる。前記構成によれば、第一溝部がガイドとなることで、より効率的に、指の側面を、指の延伸方向に沿って刺激できるので、より効果的に指のマッサージを行うことができる。
【0009】
本発明の第3の側面に係る指用マッサージ器は、前記挟持部が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指を押圧するよう、前記第一溝部内に設けられた部材である第一凸部を有することができる。前記構成によれば、第一凸部によって、より効率的に指の側面を刺激できるので、より効果的に指のマッサージを行うことができる。
【0010】
本発明の第4の側面に係る指用マッサージ器は、前記挟持部が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指と接する位置に設けられ、該挟持部と該ユーザの指とが摺動するよう構成されてなる摺動部を有することができる。
【0011】
本発明の第5の側面に係る指用マッサージ器は、前記摺動部が、前記挟持部の延伸方向と略平行となるよう設けられる1又は複数の回転軸と、略円筒状の部材であって、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において側面が前記ユーザの指と接するよう、前記回転軸に回動自在に取り付けられる回転体とを有することができる。
【0012】
前記構成によれば、挟持部とユーザの指とが摺動するため、挟持部との摩擦によって皮膚が受けるダメージを抑えることができる。
【0013】
本発明の第6の側面に係る指用マッサージ器は、前記回転体が、前記ユーザが指と指との間で前記挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指と接する位置に、且つ、該回転体の周方向に延伸するよう設けられた溝である第二溝部を有することができる。前記構成によれば、第二溝部がガイドとなることで、より効率的に、指の側面を、指の延伸方向に沿って刺激できるので、より効果的に指のマッサージを行うことができる。
【0014】
本発明の第7の側面に係る指用マッサージ器は、前記回転体が、前記ユーザが指と指との間で該挟持部を挟持した状態において前記ユーザの指を押圧するよう、前記第二溝部内に設けられた部材である第二凸部を有することができる。前記構成によれば、第二凸部によって、より効率的に指の側面を刺激できるので、より効果的に指のマッサージを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の模式図である。
図2】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の使用状態を示す模式図である。
図3】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の使用状態を示す模式図である。
図4】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の使用状態を示す模式図である。
図5】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の使用状態を示す模式図である。
図6】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の模式図である。
図7】本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための指用マッサージ器を例示するものであって、本発明は指用マッサージ器を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
[指用マッサージ器1]
【0017】
本発明の一実施の形態に係る指用マッサージ器1は、図1に示すように、把持部11、挟持部12及び駆動部13(図示していない。)を備える指用のマッサージ器であって、図2に示すように、把持部11を把持し、挟持部12を指と指との間で挟持して使用する。
〔把持部11〕
【0018】
把持部11は、図1に示すように、挟持部12の一端と連結される部材であって、図2に示すように、指用マッサージ器1の使用時にユーザが把持する部材である。
【0019】
なお、把持部11の形状は特に限定されないが、ユーザが把持しやすい形状(例えば、楕円体)が好ましい。また、把持部11の材料も特に限定されないが、表面を柔軟性がある材料(例えば、シリコン)とすることで、長時間、把持しても疲れない構成にできる。
〔挟持部12〕
【0020】
挟持部12は、図1に示すように、3つの略棒状部材であり、把持部から延出する部材であって、図2に示すように、指用マッサージ器1の使用時にユーザが隣接する指で挟持する部材である。
【0021】
例えば、図3に示すように、挟持部12と末節骨とが略直交するように、挟持部12を隣接する指で挟持すれば、指の先端から第一関節までの範囲をマッサージすることができる。図4に示すように、挟持部12と中節骨とが略直交するように、挟持部12を隣接する指で挟持すれば、指の第一関節から第二関節までの範囲をマッサージすることができる。図5に示すように、挟持部12と基節骨とが略直交するように、挟持部12を隣接する指で挟持すれば、指の第二関節から第三関節までの範囲をマッサージすることができる。さらに、挟持部12と指関節(第一関節、第二関節、第三関節)とが略直交するように(図示していない。)、挟持部12を隣接する指で挟持すれば、指関節をマッサージすることができる。
【0022】
また、挟持部12は柔軟性がある材料(例えば、シリコン)からなり、適宜変形可能な構成である。これにより、指用マッサージ器1は、ユーザの指の太さに拘わらず使用できる(例えば、指が太いユーザが指用マッサージ器1を使用する際には、挟持部12が変形し、隣接する挟持部12の隙間が広がる。)。
【0023】
また、挟持部12は、回転軸121、回転体122、溝部123及び凸部124を有しており、駆動部13によって、指の延伸方向に存在する2点間を振動する(詳細は後述する。)。
【0024】
前述の構成により、挟持部12は、指の側面を、指の延伸方向に沿って刺激することができるので、指の側面に、指の延伸方向に沿うように存在している指の重要な血管や神経を効果的に刺激でき、ひいては、効果的に指のマッサージを行うことができる。
〈回転軸121及び回転体122〉
【0025】
回転軸121(図示していない。)及び回転体122は、特許請求の範囲における「摺動部」の一例に対応する部材であり、回転体122は回転軸121に回動自在に取り付けられる。回転軸121及び回転体122は、図1に示すように、1つの挟持部12に対して2セット設けられている。また、回転軸121及び回転体122は、図2図5に示すように、ユーザが隣接する指で挟持部12を挟持した際に、指と接する位置に配されている。
【0026】
前述の構成により、挟持部12が駆動部13によって振動した際に、回転体122が回転することで挟持部12とユーザの指とが摺動するようになり、挟持部との摩擦によって指の皮膚が受けるダメージを抑えることができる。
〈溝部123〉
【0027】
溝部123は、特許請求の範囲における「第二溝部」の一例に対応する部材であり、図1に示すように、回転体122の周方向に延伸するよう設けられる溝である。溝部123は、図2図5に示すように、ユーザが隣接する指で挟持部12を挟持した際に、指が接するよう構成されており、駆動部13による振動を指の延伸方向に沿って伝えるためのガイドとしての役割を担っている。換言すると、指用マッサージ器1は、溝部123にユーザの指が接することで、駆動部13による振動を、より正確に、指の延伸方向に沿って伝えることができ、ひいては、効果的に指のマッサージを行うことができる。
〈凸部124〉
【0028】
凸部124は、特許請求の範囲における「第二凸部」の一例に対応する部材であり、図1に示すように、溝部123内から外部に向かって突出した部材であって、図2図5に示すように、ユーザが隣接する指で挟持部12を挟持した際に、ユーザの指の側面を押圧するような態様である。凸部124は、1つの溝部123に対して1つ設けられる。前述の構成により、凸部124は、指の側面をピンポイントに刺激できるので、より効果的に指のマッサージを行うことができる。
〈挟持部12の他の実施例〉
【0029】
前述のとおり、挟持部12は、より効果的に指のマッサージを行うための部材であるが、その態様は前述の挟持部12、回転軸121、回転体122、溝部123及び凸部124に限定されず、回転軸121、回転体122、溝部123及び凸部124の態様(形状や大きさ配置等)は適宜変更可能である。
【0030】
また、挟持部12並びに挟持部12が有する回転軸121、回転体122、溝部123及び凸部124の数も前述の態様に限定されず適宜変更可能である。すなわち、指用マッサージ器1は、所望の本数の挟持部12を設けることができ、1つの挟持部12が有する回転軸121及び回転体122は、1セットであってもよいし、3セット以上であってもよい。例えば、図6に示すように、回転体122が複数の溝部123及び凸部124を有するよう構成すれば、ユーザの指の長さに応じて、挟持する位置を適宜調整することができる。さらにいえば、挟持部12が有する回転軸121及び回転体122の数は、挟持部12毎に変えてもよいし、1つの挟持部12が有する溝部123の数や、1つの溝部123に対して設けられる凸部124の数を適宜変更してもよい。
【0031】
また、回転軸121、回転体122、溝部123及び凸部124は必ずしも設ける必要はない。例えば、図7に示す指用マッサージ器1は回転軸121及び回転体122を設けず、挟持部12が直接、溝部123(特許請求の範囲における「第一溝部」の一例に対応する。)及び凸部124(特許請求の範囲における「第一凸部」の一例に対応する。)を有するよう構成したものである。
【0032】
また、特許請求の範囲における「摺動部」は、必ずしも回転軸121及び回転体122からなる必要はなく、挟持部12とユーザの指とが摺動するよう構成されていればよい。具体的には、挟持部12の表面に摩擦を低減させる加工を施した場合は、挟持部12の表面が摺動部に該当し、挟持部12を摩擦係数の小さい材料で製造した場合は、挟持部12自体が摺動部に該当する。
【0033】
また、挟持部12は、必ずしもは柔軟性がある材料からなる必要はないが、柔軟性がない材料を用いる場合は、ユーザの指の太さに合わせて、挟持部12の配置(隣接する挟持部12の隙間)を調整する機能を有する方が好ましい。
〔駆動部13〕
【0034】
駆動部13は、把持部11に内蔵され、図3図5に示すように、挟持部12が指の延伸方向に存在する2点間を振動するよう駆動する部材である。具体的に、駆動部13は、モータと、該モータの軸に取り付けられる重心を偏らせた錘(偏心錘)とからなるバイブレータであって、電源スイッチを入れることで指の延伸方向に振動する。この振動が挟持部12に伝わることで、挟持部12は指の延伸方向(一軸方向)に存在する2点間で振動する。
【0035】
また、駆動部13は、例えば、バッテリを有しており、家庭用電源から接続ケーブルを介して充電できるようになっており、駆動部13へはバッテリからも家庭用電源からも給電できる。
【0036】
なお、駆動部13の態様は前述のものに限定されない。例えば、駆動部13は、把持部11に内蔵される必要はなく、1つの挟持部12に1つの駆動部13を内蔵するようにしてもよい。また、挟持部12を指の延伸方向に存在する2点間で振動させる方法は前述のものに限定されず、クランクとばねを用いて振動させる方法や、電磁石に交流電源を与え周期的な吸引力及び反発力を利用して振動させる方法であってもよい。また、駆動部13は、少なくとも、挟持部12が指の延伸方向に存在する2点間を変位するよう動力を与えればよいので二軸方向や三軸方向に振動するようにしてもよい。さらにいえば、振動を利用した方法に限定されず、モータ等の駆動装置を用いて、挟持部12が指の延伸方向に存在する2点間を移動するよう構成してもよい。
[指用マッサージ器1の使用方法]
【0037】
指用マッサージ器1は、駆動部13を動作させた状態で、図2図5に示すように、ユーザが隣接する指で挟持部12を挟持するだけで使用可能であり、容易に指のマッサージを行うことができる。また、ユーザ自身が挟持部12挾持する強さを調整することで、マッサージの強さを調整でき、挟持部12挾持する指の位置(図2図4を参照されたい。)を変えることで、マッサージを行う位置を調整することができる。
[発明の効果]
【0038】
以上説明したように、本発明に係る指用マッサージ器1は、挟持部12により、指の側面を、指の延伸方向に沿って刺激することができるので、指の側面に、指の延伸方向に沿うように存在している指の重要な血管や神経を効果的に刺激でき、ひいては、効果的に指のマッサージを行うことができる。
【符号の説明】
【0039】
1…指用マッサージ器
11…把持部
12…挟持部
121…回転軸
122…回転体
123…溝部
124…凸部
13…駆動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7