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  • 特開-物品搬送装置 図1
  • 特開-物品搬送装置 図2
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  • 特開-物品搬送装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000837
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】物品搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/28 20060101AFI20221222BHJP
【FI】
B65G47/28 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021101885
(22)【出願日】2021-06-18
(71)【出願人】
【識別番号】393027121
【氏名又は名称】シブヤパッケージングシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】石井 正章
【テーマコード(参考)】
3F081
【Fターム(参考)】
3F081AA18
3F081BA01
3F081BD08
3F081CB05
3F081CC01
3F081CC15
(57)【要約】
【課題】拡大された搬送ピッチを維持可能な物品搬送装置を提供する。
【解決手段】ホイール22の外周に設けられた係合部30を物品Mの側方から物品Mの前後に係合させる。搬送コンベヤ12の下方に、切り離し装置14を配置し、搬送コンベヤ12上を搬送される物品Mに搬送方向後方からプッシャ23を係合させる。切り離し装置14の搬送方向下流側で、搬送コンベヤ12の上方に間隔規定装置18を設け、搬送コンベヤ12上を搬送される物品M間に係止部材26を挿入する。切り離し装置14は、ホイール22の係合部30が物品Mの前方に係合した状態で、この物品Mと搬送方向隣接下流側の物品Mとの間にプッシャ23を挿入し、プッシャ23は係合部30による係合が解かれた物品Mに搬送方向後方から係合する。間隔規定装置18は、プッシャ23が係合した状態の物品Mと、この物品Mの搬送方向上流側の物品Mとの間に係止部材26を挿入する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送コンベヤにより連続的に搬送される物品間の間隔を拡大する物品搬送装置であって、
側方から物品の前後に係合する複数の係合部が外周部の円周方向に沿って等間隔で設けられるホイールと、
前記搬送コンベヤの下方に設けられ、前記搬送コンベヤ上を搬送される物品に搬送方向後方から係合するプッシャを無端搬送体に複数取り付けた切り離し手段と、
前記切り離し手段の搬送方向下流側で、前記搬送コンベヤの上方に設けられ、前記搬送コンベヤ上を搬送される物品間に挿入される係止部材が無端搬送体に複数取り付けられた間隔規定手段とを備え、
前記切り離し手段は、前記ホイールの前記係合部が物品に前方から係合した状態で、この物品とこの物品の搬送方向隣接下流側の物品との間に前記プッシャを挿入し、前記係合部による係合が解かれた物品に前記プッシャを係合して搬送方向下流側へと移動させ、このプッシャが係合した状態の物品とこの物品の搬送方向上流側に位置する物品との間に間隙を形成し、
前記間隔規定手段は、前記間隙に前記係止部材を挿入する
ことを特徴とする物品搬送装置。
【請求項2】
前記プッシャが物品の外周面に係合して物品を搬送方向に移動させ、前記係止部材が物品の周縁から外周方向に張り出すフランジ部に係合可能であることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送コンベヤにより連続的に搬送される物品間の間隔を拡大する物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送コンベヤ上を連続的に搬送される物品間の間隔を、搬送コンベヤ下に配置した羽根車の羽根で一定の大きさに広げる物品切り離し装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の物品切り離し装置では、一定の間隔を隔てて並走する2つのコンベヤベルトの下方に、異なる数の羽根を備え、異なる速度で回転されるホイール体を配置し、コンベヤベルト間の隙間から両ホイール体の羽根を同期させて物品間に差し込んだ後、一方のホイール体の羽根で後方物品の前縁を抑えながら、他方のホイール体の羽根で前方物品の後縁を前方に押し出して前進させることで物品間の間隔(搬送ピッチ)を拡大している。搬送ピッチが拡大された物品列は、コンベヤベルト上を下流側へと搬送され、物品間の隙間には、下流側において搬送コンベヤ上方に配置されたコンベヤチェーンに所定ピッチで設けられた押圧部材が挿入されて搬送ピッチが固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-062945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、ホイール体により搬送ピッチが拡大された物品は暫くの間、位置や姿勢が規制されることなく搬送される。そのためこの間に物品に摩擦などの外力が働くと物品の位置や姿勢が乱れ、押圧部材が物品に噛み込むなどの問題が発生する。特にこの問題は、搬送速度が高いと顕著となるため物品搬送装置の処理速度が制限された。
【0005】
本発明は、拡大された搬送ピッチを維持可能な物品搬送装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の発明である物品搬送装置は、搬送コンベヤにより連続的に搬送される物品間の間隔を拡大する物品搬送装置であって、側方から物品の前後に係合する複数の係合部が外周部の円周方向に沿って等間隔で設けられるホイールと、前記搬送コンベヤの下方に設けられ、前記搬送コンベヤ上を搬送される物品に搬送方向後方から係合するプッシャを無端搬送体に複数取り付けた切り離し手段と、前記切り離し手段の搬送方向下流側で、前記搬送コンベヤの上方に設けられ、前記搬送コンベヤ上を搬送される物品間に挿入される係止部材が無端搬送体に複数取り付けられた間隔規定手段とを備え、前記切り離し手段は、前記ホイールの前記係合部が物品に前方から係合した状態で、この物品とこの物品の搬送方向隣接下流側の物品との間に前記プッシャを挿入し、前記係合部による係合が解かれた物品に前記プッシャを係合して搬送方向下流側へと移動させ、このプッシャが係合した状態の物品とこの物品の搬送方向上流側に位置する物品との間に間隙を形成し、前記間隔規定手段は、前記間隙に前記係止部材を挿入することを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明である物品搬送装置は、第1の発明において、前記プッシャが物品の外周面に係合して物品を搬送方向に移動させ、前記係止部材が物品の周縁から外周方向に張り出すフランジ部に係合可能であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、拡大された搬送ピッチを維持可能な物品搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態における物品切り離し装置の構成を示す側面図である。
図2】ホイール周辺の拡大平面図である。
図3図1のIII-III方向からの断面図である。
図4】第2実施形態の物品搬送装置の配置を示す部分的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態における物品切り離し装置の構成を示す側面図である。
【0011】
本実施形態の物品搬送装置10は搬送コンベヤ12を備え、搬送コンベヤ12は、所定間隔を隔てて並走する一対の無端トップチェン12Aを備える。2つのトップチェン12Aは、モータ12Mにより一体的に駆動され、トップチェン12Aの搬送面上には、一列に整列された物品Mが載せられて搬送される。なお、本実施形態では物品Mは、例えば平面視において矩形の台形容器であり、上部開口部の周縁には外周方向に張り出すフランジ部Fを備える。一例として、物品Mには内容物として納豆が充填されている。
【0012】
トップチェン12Aの搬送面の下方には、上流側から物品切り離し装置(切り離し手段)14と物品集積装置16が配置される。トップチェン12Aの搬送面上方には、物品切り離し装置14の真上から下流側にかけた位置に物品間隔規定装置(間隔規定手段)18が配置されるとともに、物品集積装置16の下流側上方に移載装置20が配置される。また、搬送コンベヤ12の上流側において、物品切り離し装置と重なる位置は、トップチェン12Aの両側に、垂直軸R周りに回転する一対のホイール22が配置される(図2参照)。
【0013】
物品切り離し装置14は、搬送方向後方から物品Mに係合して物品Mを前方へと押し出す板状のプッシャ23を複数備える。各プッシャ23は、トップチェン12Aの搬送面下に配置され、スプロケット24Aに掛け回される無端チェン(無端搬送体)24に、物品Mの搬送方向長さよりも少し広い所定間隔で取り付けられる。プッシャ23は、無端チェン24の軌道に対して外側に延出し、無端チェン24の走行にともないトップチェン12A同士の間から搬送面上へと突出する。搬送面上に突出したプッシャ23は、所定区間に亘り搬送方向に沿って走行し、その後、無端チェン24とともにトップチェン12Aの下方へと移動される。なお。無端チェン24はモータ24Mにより駆動される。
【0014】
物品間隔規定装置18は、物品Mに係合して物品Mの搬送方向への移動を規制する板状の係止部材26を複数備える。各係止部材26は、トップチェン12Aの搬送面上方に配置され、スプロケット28Aに掛け回される無端チェン28にプッシャ23が無端チェン24に取り付けられるよりもやや狭い所定間隔で取り付けられる。係止部材26は、無端チェン28の軌道に対して外側に延出され、無端チェン28の走行にともないトップチェン12A上を搬送される物品M間に挿入される。物品Mの間に挿入された係止部材26は、所定区間に亘り各物品Mの前縁に係合した状態で搬送方向に沿って走行した後、無端チェン28とともに上方へと抜き取られる。なお。無端チェン28はモータ28Mにより駆動される。
【0015】
図2の拡大平面図に示されるように、ホイール22の外周部には、物品Mの側方から物品Mの間に挿入される係合部30が円周方向に沿って等間隔で設けられる。ホイール22は、モータ22Mにより同期して物品Mを搬送方向に送り出すように反対向きに回転される。係合部30の間隔は、物品Mの大きさに対応しており、物品Mの前後には、左右からその前後に挿入された一対の係合部30が位置するかたちで搬送方向に送られる。
【0016】
図1、2に示されるように、物品Mは1列に前後フランジ部Fが互いに密接した状態で搬送コンベヤ12へと供給される。搬送コンベヤ12の左右には図2に示されるように物品Mのフランジ部Fをガイドするサイドガイド32が搬送路に沿って配置されている。
【0017】
その後、ホイール22の係合部30が、物品Mの前方のフランジ部Fの直ぐ下に左右から挿入され、更にホイール22の次の係合部30が物品Mの後方のフランジ部Fの直ぐ下に左右から挿入される。物品Mが左右のホイール22の前後の係合部30により挟まれている間に(係合部30が物品の前後に係合した状態で)、物品切り離し装置14のプッシャ23が下方から当該物品Mと上流側で隣接する物品Mとの間に挿入される。ホイール22の周速度VHは、物品搬送装置10の処理能力に対応し、トップチェン12Aの周速度VCVよりも遅い速度に設定される(VCV>VH)。すなわち、図2の搬送方向上流側から3番目、4番目の物品Mの搬送方向前方側はそれぞれ搬送方向前方に位置する係合部30に当接しており、搬送方向下流側への移動が規制される。したがって、図2の搬送方向上流側から3番目よりも上流側に位置する物品M同士の間には押圧力が働いている。
【0018】
一方、プッシャ23(無端チェン24)の周速度Vaは、略トップチェン12Aの周速度VCVよりも速い速度に設定される(Va>VCV)。これにより、プッシャ23は当該物品Mに追いつき、その後方に当接する。
【0019】
プッシャ23が当該物品Mに当接し、当該物品Mとホイール22の前方の係合部30との係合が解除されると同時に、プッシャ23により当該物品Mが搬送方向下流側へと加速されて、上流側の物品Mとの間に、前記物品間隔規定装置18の係止部材26が挿入可能な程度の間隔を形成する。その後、物品間隔規定装置18の係止部材26が、当該物品と下流側で隣接する物品Mとの間に挿入される。
【0020】
係止部材26(無端チェン28)の周速度Vbは、前記トップチェン12Aの周速度VCVよりも僅かに遅く(VCV>Vb)、物品Mの姿勢が傾く等することによって物品Mとサイドガイド32との間に摩擦が生じるといったことによりトップチェン12A上で滑らなければ、物品Mの前縁(前方フランジ部F)は係止部材26に当接し、その動きが規制される。なお、サイドガイド32との摩擦が生じて、物品Mがトップチェン12A上で大きく滑った場合には、当該物品Mと上流側で隣接する物品Mとの間に挿入された係止部材26に当該物品Mの後縁(後方フランジ部F)が当接する。すなわち、物品Mは前後の係止部材26により搬送方向の前後位置が規制され、拡大された搬送ピッチを一定の範囲で維持したままトップチェン12A上を搬送される。
【0021】
図3は、図1のIII-III方向からの断面図であり、物品Mを切り離す位置でのトップチェン12A、ホイール22、プッシャ23、係止部材26、サイドガイド32の配置が示される。なお、プッシャ23および係止部材26は、それぞれステー23A、26Aを介して各チェン24、28に取り付けられる。
【0022】
搬送コンベヤ12の下流側に配置される物品集積装置16は、トップチェン12Aにより搬送される物品Mを所定数ずつに分離、集積する。物品集積装置16は、集積する物品数に対応する所定間隔で複数のストッパ34が設けられる無端チェン36を備える。ストッパ34は、無端チェン36の軌道に対して外側に延出し、係止部材26の物品Mとの係合が解除される位置付近において、トップチェン12A同士の間から搬送面上に突出する。搬送面上に突出したストッパ34はトップチェン12Aの下流端近くまで搬送方向に沿って走行し、その後、無端チェン36とともにトップチェン12Aの下方へと移動される。ストッパ34(無端チェン36)は、モータ36Mによりトップチェン12Aの周速度VCVよりも遅い周速度VSで走行される(VCV>VS)。
【0023】
図1では、ストッパ34は、6個の物品Mを集積する間隔で無端チェン36に設けられている。すなわち、係止部材26の物品Mとの係合が解除される位置付近において、物品Mの前方にストッパ34が挿入されると、ストッパ34の周速度VSが周速度VCVよりも遅いことから、当該物品Mはストッパ34に追いつき、その前縁がストッパ34により係止され移動が規制される。その後、当該物品Mよりも上流側の物品Mが順次追いつき、当該物品Mを先頭に複数の物品Mが順次密接した状態で集積される。
【0024】
次のストッパ34は、6個目の物品Mの後方、すなわち7個目の物品Mの前方に挿入される。これにより先頭のストッパ34と次のストッパ34の間には6個の物品Mが密接した状態で集積され、次のストッパ34の後面には、下流側の物品Mの前縁が当接し、順次下流側の物品Mが集積される。
【0025】
2つのストッパ34の間に密接された状態で集積された6個の物品Mは、その後、物品集積装置16の下流側上方に配置された移載装置20により、図示しない下流側装置に移載される。移載装置20は、集積された物品Mの各天面(例えば蓋)を吸着する吸着ヘッド20Aを、集積される物品Mの数分トップチェン12Aの搬送方向に沿って備える。吸着ヘッド20Aは、ヘッド駆動装置20Bにより、昇降自在、かつトップチェン12Aの搬送方向および搬送方向に直交する水平方向に往復動可能とされる。すなわち、吸着ヘッド20Aは、トップチェン12A上で集積され搬送される物品Mの移動に追従しながら下降され、各物品Mの天面を保持した後上昇される。その後、吸着ヘッド20Aは、例えば物品搬送コンベヤ12に平行に配置される下流側装置(不図示)上へと移動され、吸着ヘッド20Aにより保持される物品Mは同装置へと移載される。なお、ヘッド駆動装置20Bは、物品集積装置16の動きに同期して制御される。
【0026】
以上のように、本実施形態の物品装置装置によれば、物品切り離し装置により搬送ピッチが拡大された各物品は、物品間隔規定装置の係止部材によりその搬送方向の前後位置が規制されるまで、ホイールの係合部または物品切り離し装置のプッシャにより一定速度で搬送される。これにより、摩擦などの外力により物品が減速して物品間隔が狭まることが防止され、係止部材の物品間への挿入が阻害されることがなく、物品の搬送速度を大幅に増大することも可能となる。
【0027】
次に図4を参照して、第2実施形態における物品搬送装置の配置について説明する。なお、図4は、第2実施形態の物品搬送装置の配置を示す部分的な側面図である。また、第1実施形態と同様の構成に関しては同一の参照番号を用い、その説明を省略する。
【0028】
第1実施形態の物品搬送装置10では、内容物が充填されシール済みの容器など、物品Mの天面(蓋)を吸着可能な場合を想定している。そのため、物品切り離し装置14のプッシャ23により物品M間の搬送ピッチを拡大し、物品間隔規定装置18の係止部材26によりその搬送方向の前後位置を規制した後、物品集積装置16により物品搬送コンベヤ12上において物品を集積し、集積された物品Mを吸着ヘッド20Aで保持して下流側装置へと移載した。
【0029】
一方、第2実施形態の物品搬送装置40は、内容物が充填される前であって容器などの開口部がシールされる前の状態(充填機やシール機等などの下流装置に空の容器を供給すること)を想定している。物品搬送装置40では、第1実施形態と同様に、搬送コンベヤ42の一対のトップチェン42A上を搬送され物品Mの搬送ピッチを、ホイール22を介して物品切り離し装置14のプッシャ23により拡大し、物品間隔規定装置44の係止部材26を搬送ピッチが拡大された物品M間に挿入して物品間隔(搬送ピッチ)を維持する。しかし、第2実施形態の搬送装置40では、搬送コンベヤ42の下流側延長線上に、搬送コンベヤ42よりも低い高さに充填機などの下流装置の搬送コンベヤ46を配置し、フランジガイド48を介してシール機などの下流装置の搬送コンベヤ46に物品Mを直接供給する。すなわち、第1実施形態の集積装置16や移載装置20は用いられない。
【0030】
図4に示されるように、第2実施形態の搬送コンベヤ42の長さは、第1実施形態の物品搬送コンベヤ12よりも短く、物品搬送コンベヤ12の下流端は、物品間隔規定装置44の係止部材26が物品M間に挿入される位置の直ぐ下流側に位置する。また、搬送コンベヤ42の下流側の延長線上には、前述したように搬送コンベヤ42よりも低い高さに充填機などの下流装置の搬送コンベヤ46が配置される。
【0031】
第2実施形態の物品間隔規定装置44は、物品切り離し装置14の下流部の真上から搬送コンベヤ46上まで延在し、同区間において、係止部材26は物品搬送方向に沿って水平に移動される。また、係止部材26が物品M間に挿入される位置から搬送コンベヤ46の上流部に掛けては、物品Mの両側のフランジ部Fの下面を支えるフランジガイド48が設けられる。すなわち、係止部材26により搬送ピッチが規制された物品Mは、フランジガイド42により両側のフランジ部Fを支持され、係止部材26により押されることでフランジガイド42上をスライドしながら前進される。
【0032】
フランジガイド48の下流部は、下流装置の搬送コンベヤ46に向けて傾斜しており、搬送コンベヤ46の上方に至ると、水平に移動する係止部材26は物品Mの間から抜け、係止部材26による物品Mの規制は解除される。搬送コンベヤ46は、物品間隔規定装置44の無端チェン28と同期して駆動され、搬送コンベヤ46には、物品Mの寸法に合わせたリテーナ46Aが設けられる。係止部材26による規制が解除された物品Mは、フランジガイド48を滑り落ち、搬送コンベヤ46のリテーナ46A内に収容され、シーラなどの下流側装置へと搬送される。なお、係止部材26の間隔はリテーナ46Aの間隔に対応して設定される。
【0033】
以上のように第2実施形態の物品搬送装置においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0034】
10 物品搬送装置
12 物品搬送コンベヤ
12A トップチェン
14 物品切り離し装置(切り離し手段)
18 物品間隔規定装置(間隔規定手段)
22 ホイール
23 プッシャ
24 無端チェン(無端搬送体)
26 係止部材
28 無端チェン(無端搬送体)
30 係合部
図1
図2
図3
図4