(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023083817
(43)【公開日】2023-06-16
(54)【発明の名称】膝上機器ずれ防止具
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20230609BHJP
【FI】
G06F1/16 312E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021197742
(22)【出願日】2021-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】521109693
【氏名又は名称】山本 嘉康
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】山本 嘉康
(57)【要約】
【課題】楽な姿勢で安定して膝上機器のずれを防止することができる膝上機器ずれ防止具を提供する。
【解決手段】膝の上に載せて使用することが可能な機器2のずれを規制するためのずれ規制部3と、ずれ規制部3を機器2に装着する装着部4とを備え、ずれ規制部3は、右膝Rの内側に当接する右規制板7と、右規制板9から離間し、左膝Lの内側に当接する左規制板9とを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膝の上に載せて使用することが可能な機器のずれを規制するためのずれ規制部と、
該ずれ規制部を前記機器に装着する装着部と、
を備え、
前記ずれ規制部は、
右膝の内側に当接する右規制部と、
該右規制部から離間し、左膝の内側に当接する左規制部と、
を有する構成としたことを特徴とする膝上機器ずれ防止具。
【請求項2】
前記装着部は、
前記機器に取付けられる固定部と、
前記ずれ規制部に取付けられ、前記固定部に対して着脱可能な着脱部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の膝上機器ずれ防止具。
【請求項3】
前記装着部は、
前記機器を覆うカバーと、
該カバーに取付けられる固定部と、
前記ずれ規制部に取付けられ、前記固定部に対して着脱可能な着脱部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の膝上機器ずれ防止具。
【請求項4】
前記固定部および前記着脱部は、磁着可能に構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の膝上機器ずれ防止具。
【請求項5】
前記装着部は、前記ずれ規制部を前記機器側に接着する接着部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の膝上機器ずれ防止具。
【請求項6】
前記装着部は、前記機器に前記ずれ規制部を直付けする構成としたことを特徴とする請求項1に記載の膝上機器ずれ防止具。
【請求項7】
前記装着部は、前記機器を覆うカバーを備え、該カバーに前記ずれ規制部を直付けする構成としたことを特徴とする請求項1に記載の膝上機器ずれ防止具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膝の上に載せて使用することが可能なたとえばパソコンなどの機器のずれを防止する膝上機器ずれ防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の膝上機器ずれ防止具としては、従来、種々のものが提案されている。
【0003】
たとえば特許文献1には、ノートブックパソコンの底部にスベリ止めシールを貼り、膝の上など何処でもスベリ落とすことなく使用できるスベリ止めシールが開示されている。
【0004】
このスベリ止めシールは、表面にスベリ止め加工したシート裏側に接着効果を持たせて剥離紙を付け、シート(剥離紙以外)に、ある間隔でスリット(切れ目)を入れた構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のスベリ止めシールでは、膝上とスベリ止めシールの表面との摩擦だけでスベリ止めを行うため、スベリ止め効果が低く、両膝を略水平状態に維持しなければならず、辛い姿勢を強いられることになる。
【0007】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、楽な姿勢で安定して膝上機器のずれを防止することができる膝上機器ずれ防止具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る膝上機器ずれ防止具は、膝の上に載せて使用することが可能な機器のずれを規制するためのずれ規制部と、ずれ規制部を前記機器に装着する装着部とを備え、ずれ規制部は、右膝の内側に当接する右規制部と、右規制部から離間し、左膝の内側に当接する左規制部とを有する構成としたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、楽な姿勢で安定して膝上機器のずれを防止することができる膝上テーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】本発明の第1実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す斜視図。
【
図2】同膝上機器ずれ防止具を裏面側から見た斜視図。
【
図3】同膝上機器ずれ防止具のずれ規制部を表面側から見た斜視図。
【
図5】同ずれ規制部の組立状態を表面側から示す斜視図。
【
図6】同ずれ規制部の組立状態を裏面側から示す斜視図。
【
図9】同ずれ規制部の装着後の組立状態を示す斜視図。
【
図10】同膝上機器ずれ防止具の作用を説明するための平面図。
【
図11】同膝上機器ずれ防止具の作用を説明するための正面図。
【
図12】本発明の第2実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す斜視図。
【
図13】同膝上機器ずれ防止具を裏面側から示す斜視図。
【
図14】本発明の第3実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の要部を示す斜視図。
【
図17】本発明の第4実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の要部を示す斜視図。
【
図18】本発明の第5実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図21】本発明の第6実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図24】本発明の第7実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の収納状態を示す斜視図。
【
図27】本発明の第8実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の装着前を示す斜視図。
【
図28】本発明の第9実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図31】本発明の第10実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図34】本発明の第11実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図37】本発明の第12実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の装着前を示す斜視図。
【
図38】本発明の第13実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図40】本発明の第14実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図42】本発明の第15実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の組立状態を示す斜視図。
【
図45】本発明の第16実施形態に係る膝上機器ずれ防止具の装着前を示す斜視図。
【
図46】本発明の第17実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図49】本発明の第18実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す分解斜視図。
【
図52】本発明の第19実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す斜視図。
【
図53】同膝上機器ずれ防止具を裏面側から示す斜視図。
【
図54】本発明の第20実施形態に係る膝上機器ずれ防止具を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。
【0012】
図1中、符号1は、両膝R,Lの上に載せて使用することが可能なたとえばパソコンなどの機器2のずれを防止する膝上機器ずれ防止具を示している。
【0013】
この膝上機器ずれ防止具1は、両膝R,L間に介在して機器2のずれを規制するずれ規制部3と、このずれ規制部3を、
図2に示すように、機器2の裏面側に後付けにより装着する装着部4を備えている。
【0014】
ずれ規制部3は、
図3および
図4にも示すように、たとえば方形の第1ベース板5を有している。
【0015】
また、この第1ベース板5の右側には、右膝Rの内側に当接する右規制板(右規制部)7が右ヒンジ部8を介して回動自在に取付けられている。
【0016】
また、この第1ベース板5の左側には、左膝Lの内側に当接する左規制板(左規制部)9が左ヒンジ部10を介して回動自在に取付けられている。
【0017】
したがって、これら右規制板7および左規制板9は、第1ベース板5の幅だけ離間した状態で平行に取付けられている。
【0018】
また、これら右規制板7および左規制板9は、第1ベース板5の奥行きより長く形成され、第1ベース板5から前方ではみ出した形状となっている。
【0019】
さらに、第1ベース板5の前側には、右規制板7および左規制板9の回動を規制する回動規制板11が前ヒンジ部12を介して回動自在に取付けられている。
【0020】
そして、
図5に示すように、第1ベース板5の裏面側が下側になると、右規制板7、左規制板9および回動規制板11が、第1ベース板5から下方へ垂れ下がり、この状態で、
図6に示すように、回動規制板11によって、右規制板7は左方向への回動が規制され、左規制板11は右方向への回動が規制されるようになっている。
【0021】
なお、右規制板7、左規制板9および回動規制板11は、同じ厚さに形成され、機器2の裏面に重合した倒伏状態で第1ベース板5と略面一となるように構成されている。
【0022】
装着部4は、第1ベース板5の表面側にたとえば両面テープや接着剤などによって固定された複数の磁石(着脱部)14…と、
図7に示すように、機器2の裏面に同じくたとえば両面テープや接着剤などによって固定された磁性部材(固定部)15とを有していて、磁石14…が磁性部材15に着脱可能に磁着するように構成されている。
【0023】
しかして、
図8に示すように、機器2を裏返してずれ規制部3を機器2の裏面に装着し、
図9に示すように、機器2を元に戻すとずれ規制部3の右規制板7、左規制板9および回動規制板11が機器2の裏面から垂れ下がり、右規制板7および左規制板9は回動規制板11によって近接する方向への回動が規制される。
【0024】
このような構成において、
図10および
図11に示すように、機器2を両膝R,L上に載せて使用する場合は、ずれ規制部3が両膝R,L間に挟み込まれ、右規制板7は回動規制板11によって左方向への回動が規制され、左規制板9は回動規制板11によって右方向への回動が規制される。
【0025】
したがって、右規制板7および左規制板9によって機器2のずれを防止することができるばかりか、膝R,Lを動かしても機器2のずれを防止できるので、楽な姿勢で安定して膝上機器のずれを防止することができる
【0026】
また、機器2の裏面に磁性部材15を取付けるとともにずれ規制部3には磁石6…を設けて、ずれ規制部3を機器2に対して着脱可能としたので、膝上での使用でなくテーブル上などでの使用時には、ずれ規制部3が邪魔にならず取扱いが便利になる。
【0027】
さらに、右規制板7および左規制板9は、方形のベース板5の右側および左側にそれぞれ取付けたので、前後方向に沿って平行に配置されることになり、機器2の水平回動を効果的に防止することができる。
【0028】
<第2実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第2実施形態について説明する。
【0029】
本実施形態では、
図12および
図13に示すように、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16を含み、このカバー16にずれ規制部3を後付けにより装着する構成となっている。
【0030】
すなわち、このカバー16の裏面に磁性部材(固定部)15が設けられている。
【0031】
そして、この磁性部材15に、ずれ規制部3の磁石14が着脱可能に磁着するようになっている。
【0032】
このように構成しても、楽な姿勢で安定して膝上機器のずれを防止することができる。
【0033】
<第3実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第3実施形態について説明する。
【0034】
本実施形態では、ずれ規制部3の構成が、第1実施形態の構成と異なっている。
【0035】
すなわち、ずれ規制部3は、
図14~
図16に示すように、第2ベース板21を有している。
【0036】
この第2ベース板21は、右側、左側および前側が肉薄部23、この肉薄部23以外の部分が肉厚部22となっている。
【0037】
そして、この肉厚部22の右側に右ヒンジ部8を介して右規制板7が、左側に左ヒンジ部10を介して左規制板9が、前側に前ヒンジ部12を介して回動規制板11が、それぞれ回動可能に取付けられ、これら右規制板7,左規制板9および回動規制板11が肉薄部23に重合可能に構成されている。
【0038】
また、これら肉厚部23,右規制板7,左規制板9および回動規制板11は、肉薄部22に重合した状態で面一になるように形成されている。
【0039】
さらに、肉厚部22,右規制板7,左規制板9および回動規制板11の外周は、肉薄部23に重合した状態で肉薄部23の外周と同一になるように形成されている。
【0040】
さらに、機器2の裏面には磁性部材15が取付けられ、第2ベース板21に取付けられた磁石14…の磁着によりずれ規制部3が機器2の裏面に着脱可能に装着できるようになっている。
【0041】
このような構成によれば、右規制板7,左規制板9および回動規制板11が肉薄部23に重合した収納状態(不使用状態)では、見栄えが良いばかりか、収納性が向上する。
【0042】
<第4実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第4実施形態について説明する。
【0043】
本実施形態では、第3実施形態のずれ規制部3を、
図17に示すように、カバー16に装着する構成となっている。
【0044】
すなわち、装着部4はカバー16を含み、このカバー16の裏面に磁性部材15が取付けられている。
【0045】
そして、第2ベース板21に取付けられた磁石14…の磁着によりずれ規制部3がカバー16に着脱可能に装着できるようになっている。
【0046】
<第5実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第5実施形態について説明する。
【0047】
本実施形態では、
図18~
図20に示すように、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けした構成となっている。
【0048】
すなわち、機器2の裏面には、右規制板7が収容される右凹部31、左規制板9が収容される左凹部32、および回動規制板11が収容される前凹部33が形成され、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11の収容状態では機器2の底面と右規制板7、左規制板9、および回動規制板11とが面一になるように構成されている。
【0049】
また、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11には、それぞれ一対の回動軸34,34が突設され、この回動軸34,34が右凹部31、左凹部32、および前凹部33内にそれぞれ穿設された軸受孔35,35に、それぞれ回動可能に嵌合するようになっている。
【0050】
なお、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11には、それぞれスリット36が形成され、回動軸34,34の軸受孔35,35への嵌合が容易できるようになっている。
【0051】
しかして、ずれ規制部3の不使用時には、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11を右凹部31、左凹部32、および前凹部33内にそれぞれ収容し、ずれ規制部3の使用時には、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11を機器2の底面に対して起立させる。
【0052】
このような構成によれば、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11が機器2に組み込まれているので、取り扱いが便利で、見栄えも良くなる。
【0053】
<第6実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第6実施形態について説明する。
【0054】
上述した第5実施形態では、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けした構成としたが、本実施形態では、
図21~
図23に示すように、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16にずれ規制部3を直付けした構成となっている。
【0055】
すなわち、カバー16の下面が、第5実施形態の機器2の下面と同様の構成となっている。
【0056】
<第7実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第7実施形態について説明する。
【0057】
本実施形態では、ずれ規制部3の構成が、第3実施形態の構成と若干異なっている。
【0058】
すなわち、ずれ規制部3は、
図24~
図26に示すように、第3ベース板41を有している。
【0059】
この第3ベース板41は、右側、左側およびこれらを連通する中央部分が肉薄部42、この肉薄部42以外が肉厚部43となっている。
【0060】
すなわち、肉薄部42はH字状に形成され、肉厚部43は、中央部分の前側が前肉厚部44,後側が後肉厚部45となっている。
【0061】
前肉厚部44の左右前側および後肉厚部45の左右後側には、それぞれ延出部46…が形成され、この延出部46…に取付けられた回動軸47…によって右規制板(右規制部)7および左規制板(左規制部)9が回動可能に取付けられている。
【0062】
また、後肉厚部45の左右前側には、延出部48,48が設けられ、この延出部48、48に取付けられた回動軸49,49に回動規制板11が回動可能に取付けられている。
【0063】
そして、これら右規制板7,左規制板9および回動規制板11が肉薄部42に重合可能に構成されている。
【0064】
また、これら肉厚部43,右規制板7,左規制板9および回動規制板11は、肉薄部42に重合した状態で面一になるように形成されている。
【0065】
さらに、肉厚部43,右規制板7,左規制板9および回動規制板11の外周は、肉薄部42に重合した状態で肉薄部42の外周と同一になるように形成されている。
【0066】
さらに、装着部4は、機器2の裏面に磁性部材15が取付けられ、第3ベース板41に磁石14…が取付けられた構成となっていて、磁石14…の磁着によりずれ規制部3が機器2の裏面に着脱可能に装着できるようになっている。
【0067】
このように構成しても、右規制板7,左規制板9および回動規制板11が肉薄部42に重合した収納状態(不使用状態)では、見栄えが良いばかりか、収納性が向上する。
【0068】
<第8実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第8実施形態について説明する。
【0069】
本実施形態では、第7実施形態のずれ規制部3を、
図27に示すように、カバー16に装着する構成となっている。
【0070】
すなわち、装着部4は、カバー16を含み、このカバー16の裏面に磁性部材15が取付けられ、第3ベース板41に磁石14…が取付けられた構成となっていて、磁石14…の磁着によりずれ規制部3がカバー16に着脱可能に装着できるようになっている。
【0071】
<第9実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第9実施形態について説明する。
【0072】
本実施形態では、
図28~
図30に示すように、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けする構成となっている。
【0073】
すなわち、機器2の裏面には、右規制板7が収容される右凹部51、左規制板9が収容される左凹部52、およびこれら右凹部51と左凹部52を前後方向中央で連通し、回動規制板11が収容される中央凹部53が形成され、これら右凹部51、左凹部52および中央凹部53は全体でH字状を呈している。
【0074】
また、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11の収容状態では機器2の底面と右規制板7、左規制板9、および回動規制板11とが面一になるように構成されている。
【0075】
また、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11には、それぞれ一対の回動軸54,54が突設され、この回動軸54,54が右凹部51、左凹部52、および中央凹部53内にそれぞれ穿設された軸受孔55,55に、それぞれ回動可能に嵌合するようになっている。
【0076】
なお、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11には、それぞれスリット56が形成され、回動軸54,54の軸受孔55,55への嵌合が容易できるようになっている。
【0077】
しかして、ずれ規制部3の不使用時には、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11を右凹部51、左凹部52、および中央凹部53内にそれぞれ収容し、ずれ規制部3の使用時には、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11を機器2の底面に対して起立させる。
【0078】
このように構成しても、右規制板7、左規制板9、および回動規制板11が機器2に組み込まれているので、取り扱いが便利で、見栄えも良くなる。
【0079】
<第10実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第10実施形態について説明する。
【0080】
上述した第9実施形態では、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けする構成としたが、本実施形態では、
図31~
図33に示すように、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16にずれ規制部3を直付けする構成となっている。
【0081】
すなわち、カバー16の下面が、第9実施形態の機器2の下面と同様の構成となっている。
【0082】
<第11実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第11実施形態について説明する。
【0083】
本実施形態では、ずれ規制部3は、
図34~
図36に示すように、第4ベース板61を有している。
【0084】
この第4ベース板61には、右規制板(右規制部)7および左規制板(左規制部)9を取付けるための取付孔62…が前後方向に沿ってかつ左右方向に所定間隔をあけて複数形成されている。
【0085】
一方、右規制板7および左規制板9にはそれぞれ複数の凸状の差込部63…が形成されている。
【0086】
そして、右規制板7および左規制板9の差込部63…を取付孔62…に差込むことにより第4ベース板61に対して右規制板7および左規制板9を起立状態で着脱可能に取付けることができるようになっている。
【0087】
このように構成されたずれ規制部3は、第1実施形態同様に、装着部4によって機器2に装着されている。
【0088】
すなわち、装着部4は、機器2の裏面には磁性部材15が取付けられ、第4ベース板61に磁石14…が取付けられた構成となっていて、磁石14…の磁着によりずれ規制部3がカバー16に着脱可能に装着できるようになっている。
【0089】
<第12実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第12実施形態について説明する。
【0090】
本実施形態では、第11実施形態のずれ規制部3を、
図37に示すように、カバー16に装着する構成となっている。
【0091】
すなわち、装着部4は、カバー16の裏面には磁性部材15が取付けられ、第4ベース板61に磁石14…が取付けられた構成となっていて、磁石14…の磁着によりずれ規制部3がカバー16に着脱可能に装着できるようになっている。
【0092】
<第13実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第13実施形態について説明する。
【0093】
本実施形態では、
図38~
図40に示すように、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けする構成となっている。
【0094】
この機器2の裏面には、右規制板(右規制部)7および左規制板(左規制部)9を取付けるための取付孔66…が前後方向に沿ってかつ左右方向に所定間隔をあけて複数形成されている。
【0095】
一方、右規制板7および左規制板9にはそれぞれ複数の凸状の差込部67…が形成されている。
【0096】
そして、右規制板7および左規制板9の差込部67…を取付孔66…に差込むことにより機器2の裏面に対して右規制板7および左規制板9を起立状態で着脱可能に取付けることができるようになっている。
【0097】
<第14実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第14実施形態について説明する。
【0098】
上述した第13実施形態では、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けした構成としたが、本実施形態では、
図40および
図41に示すように、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16にずれ規制部3を直付けした構成となっている。
【0099】
すなわち、カバー16の下面が、第13実施形態の機器2の下面と同様の構成となっている。
【0100】
<第15実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第15実施形態について説明する。
【0101】
本実施形態では、ずれ規制部3は、
図42~
図44に示すように、第5ベース板71を有している。
【0102】
この第5ベース板71には、右規制板(右規制部)7および左規制板(左規制部)9が嵌合可能な右嵌合穴72および左嵌合穴73が形成されている。
【0103】
これら右規制板7および左規制板9は、右ヒンジ74および左ヒンジ75によって第5ベース板71に回動可能に取付けられている。
【0104】
この右ヒンジ74および左ヒンジ75は右ストッパ76および左ストッパ77をそれぞれ備えていて、右規制板7および左規制板9が右嵌合穴72および左嵌合穴73に嵌合した倒伏状態(収納状態)から起立状態まで回動が規制されるようになっている。
【0105】
このように構成されたずれ規制部3は、装着部4によって機器2に装着されている。
【0106】
すなわち、装着部4は、機器2の裏面には磁性部材15が取付けられ、第5ベース板71に磁石14…が取付けられた構成となっていて、磁石14…の磁着によりずれ規制部3がカバー16に着脱可能に装着できるようになっている。
【0107】
<第16実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第16実施形態について説明する。
【0108】
本実施形態では、第15実施形態のずれ規制部3を、
図45に示すように、カバー16に装着できるようになっている。
【0109】
すなわち、装着部4は、カバー16の裏面には磁性部材15が取付けられ、第5ベース板71に磁石14…が取付けられた構成となっていて、磁石14…の磁着によりずれ規制部3がカバー16に着脱可能に装着できるようになっている。
【0110】
<第17実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第17実施形態について説明する。
【0111】
本実施形態では、
図46~
図48に示すように、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けした構成となっている。
【0112】
すなわち、機器2の裏面には、右規制板7が収容される右凹部81および左規制板9が収容される左凹部82が形成され、右規制板7および左規制板9の収容状態では機器2の底面と右規制板7および左規制板9とが面一になるように構成されている。
【0113】
また、右規制板7および左規制板9には、それぞれ一対の回動軸83,83が突設され、この回動軸83,83が右凹部81および左凹部82内にそれぞれ穿設された軸受孔84,84に、それぞれ回動可能に嵌合するようになっている。
【0114】
なお、右規制板7および左規制板9には、それぞれスリット85が形成され、回動軸83,83の軸受孔84,84への嵌合が容易できるようになっている。
【0115】
また、右規制板7および左規制板9の起立状態で右規制板7および左規制板9のそれぞれの上面が右凹部81および左凹部82のそれぞれの端面に当接するようになっていて、この右当接面86および左当接面87によって右規制板7および左規制板9の回動が規制されるようになっている。
【0116】
<第18実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第18実施形態について説明する。
【0117】
上述した第17実施形態では、装着部4は、機器2にずれ規制部3を直付けした構成としたが、本実施形態では、
図49および
図51に示すように、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16にずれ規制部3を直付けした構成となっている。
【0118】
すなわち、カバー16の下面が、第17実施形態の機器2の下面と同様の構成となっている。
【0119】
<第19実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第19実施形態について説明する。
【0120】
本実施形態では、
図52および
図53に示すように、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16を含み、このカバー16の裏面に、ずれ規制部3の第1ベース板5が接着部材(接着部)17によって接着された構成となっている。
【0121】
なお、装着部4は、ずれ規制部3を接着部材17により機器2の裏面に直接接着するようにしてもよい。
【0122】
<第20実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第20実施形態について説明する。
【0123】
本実施形態では、
図54~
図56に示すように、ずれ規制部3は、例えば段ボールなどの板状部材91を折曲げて形成されている。
【0124】
すなわち、板状部材91は、両端部近傍に谷折部92,92を備え、この谷折部92,92から両端までに取付部94,94が形成されている。
【0125】
また、板状部材91は、谷折部92,92の間に複数の山折部93…を有していて、谷折部92,92とこれに隣接する山折部93,93との間に右規制板(右規制部)7および左規制板(左規制部)9が形成される構成となっている。
【0126】
なお、谷折部92,92および山折部93…は、右規制板7および左規制板9が機器2の裏面に対して起立し且つ右規制板7と左規制板9との間に所定の間隔が空くように、たとえば所定角度の切込みを設けて形成されている。
【0127】
しかして、ずれ規制部3は、使用時に、谷折部92,92を谷折して取付部94,94を形成するとともに、山折部93…を山折して右規制板7および左規制板9を形成する。
【0128】
また、装着部4は、機器2に取付けられるカバー16を含み、このカバー16の裏面にずれ規制部3の取付部94,94を両面テープなどの接着部材(接着部)17で接着する構成となっている。
【0129】
なお、装着部4は、ずれ規制部3を接着部材17により機器2の裏面に直接接着するようにしてもよい。
【0130】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0131】
すなわち、本発明に係る高所作業テーブルは、膝の上に載せて使用することが可能な機器のずれを規制するためのずれ規制部と、ずれ規制部を前記機器に装着する装着部とを備え、ずれ規制部は、右膝の内側に当接する右規制部と、右規制部から離間し、左膝の内側に当接する左規制部とを有する構成としたことを特徴とする。
【0132】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0133】
(1)装着部は、機器に取付けられる固定部と、ずれ規制部に取付けられ、固定部に対して着脱可能な着脱部とを備える。
【0134】
(2)装着部は、機器を覆うカバーと、カバーに取付けられる固定部と、ずれ規制部に取付けられ、固定部に対して着脱可能な着脱部とを備える。
【0135】
(3)固定部および着脱部は、磁着可能に構成とする。
【0136】
(4)装着部は、ずれ規制部を機器側に接着する接着部を備える。
【0137】
(5)装着部は、機器にずれ規制部を直付けした構成とする。
【0138】
(6)装着部は、機器を覆うカバーを備え、このカバーにずれ規制部を直付けした構成とする。
【符号の説明】
【0139】
R 右膝
L 左膝
1 膝上機器ずれ防止具
2 機器
3 ずれ規制部
4 装着部
7 右規制部(右規制板)
9 左規制部(左規制板)
14 着脱部(磁石)
15 固定部(磁性部材)
16 カバー
17 接着部(接着部材)