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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084121
(43)【公開日】2023-06-16
(54)【発明の名称】カテーテル接続構成システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/367 20210101AFI20230609BHJP
   A61B 18/12 20060101ALI20230609BHJP
【FI】
A61B5/367
A61B18/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】28
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022194048
(22)【出願日】2022-12-05
(31)【優先権主張番号】17/542,789
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】アサフ・ゴバリ
(72)【発明者】
【氏名】バディム・グリナー
【テーマコード(参考)】
4C127
4C160
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127BB05
4C127CC06
4C127HH11
4C127LL08
4C160KK03
4C160KK13
4C160KK16
4C160KK36
4C160MM38
(57)【要約】
【課題】医療システムを提供すること。
【解決手段】一例では、医療システムが、ディスプレイと、それぞれのケーブルを介してカテーテルと結合されるように構成された複数のポートを含むコンソールであって、カテーテルはそれぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有し、ポートはそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する、コンソールと、処理回路であって、医療処置で使用されるカテーテルのうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、カテーテルのうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポートのそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、カテーテルのうちのそれぞれのものをポートのうちのものに結合させるための接続構成を見つけ、接続構成をディスプレイにレンダリングするように構成された、処理回路と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療システムであって、
ディスプレイと、
それぞれのケーブルを介して前記カテーテルと結合されるように構成された複数のポートを含むコンソールであって、前記カテーテルはそれぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有し、前記ポートはそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する、コンソールと、
処理回路であって、
医療処置で使用される前記カテーテルのうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちのものと結合させるための接続構成を見つけ、
前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングする、
ように構成された、処理回路と、
を備える、医療システム。
【請求項2】
前記処理回路は、ワークフローテンプレートを選択することによって医療処置で使用される前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを選択するユーザ入力を受信するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記医療処置中の同じ期間にわたって前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちの前記ものと結合させるための前記接続構成を見つけるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイは、前記ポートのためのそれぞれのポートディスプレイを含み、前記処理回路は、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの標示を前記ポートディスプレイのうちのものにレンダリングするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記それぞれのケーブルのそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記それぞれのケーブルを介して前記ポートのうちのものと結合させるための前記接続構成を見つけるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ケーブル及び前記ポートに標示が設けられており、
前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものと前記標示のうちのそれぞれのものとの間のマッピングを含む前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングするように構成されている、
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記標示は静的である、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ディスプレイは、前記ポートのためのそれぞれのポートディスプレイを含み、前記処理回路は、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記ケーブルのうちの前記それぞれのものの前記標示のうちの前記それぞれのものを前記ポートディスプレイのうちのものにレンダリングするように構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記処理回路が、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを、前記ポートのうちのそれぞれのものの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに一致させ、
前記一致させることに応答して前記接続構成を見つける、
ように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットを前記ポートのうちの前記それぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットに一致させるように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記処理回路が、
前記医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプを選択するユーザ入力を受信し、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちのものと結合させるための前記接続構成を見つける、
ように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記処理回路は、前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのもののうちのどのカテーテルを前記コンソールと結合させるかの順序に優先順位を付けるように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記処理回路は、前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
医療システムであって、
それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有する複数のカテーテルであって、生きている対象の身体部分に挿入されるように構成された複数のカテーテルと、
ディスプレイと、
それぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する複数のポートを含み、それぞれのケーブルを介して前記カテーテルと結合されるように構成されたコンソールと、
処理回路であって、
医療処置で使用される前記カテーテルのうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちのものと結合させるための接続構成を見つけ、
前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングする、
ように構成された、処理回路と、
を備える、医療システム。
【請求項15】
医療方法であって、
医療処置で使用されるそれぞれのカテーテルを選択するユーザ入力を受信することと、
前記それぞれのカテーテルのそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートのそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記それぞれのカテーテルをそれぞれのケーブルを介してポートと結合させるための接続構成を見つけることと、
前記接続構成をディスプレイにレンダリングすることと、
を含む、医療方法。
【請求項16】
ワークフローテンプレートを選択することによって医療処置で使用される前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを選択するユーザ入力を受信することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記見つけることは、前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記医療処置中の同じ期間にわたって前記それぞれのカテーテルを前記ポートと結合させるための前記接続構成を見つけることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記レンダリングすることは、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記それぞれのカテーテルの標示をポートディスプレイにレンダリングすることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記見つけることは、前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記それぞれのケーブルのそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、前記それぞれのカテーテルを前記それぞれのケーブルを介して前記ポートと結合させるための前記接続構成を見つけることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記レンダリングすることは、前記それぞれのカテーテルと前記それぞれのケーブル及び前記ポートのそれぞれの標示との間のマッピングを含む前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングすることを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記標示は静的である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記レンダリングすることは、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記それぞれのケーブルの前記それぞれの標示をポートディスプレイにレンダリングすることを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを前記ポートのうちのそれぞれのものの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに一致させることを更に含み、前記見つけることは、前記一致させることに応答して前記接続構成を見つけることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記一致させることは、前記それぞれのカテーテルのそれぞれの電位図チャネルセットを前記ポートのうちの前記それぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットに一致させることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプを選択するユーザ入力を受信することを更に含み、前記見つけることは、前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれのカテーテルを前記ポートのうちのものに結合させるための前記接続構成を見つけることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれのカテーテルのうちのどのカテーテルを前記コンソールと結合させるかの順序に優先順位を付けることを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定することを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
プログラム命令が記憶される非一時的なコンピュータ可読媒体を含むソフトウェア製品であって、前記命令が、中央処理装置(CPU)によって読み取られると、前記CPUに、
医療処置で使用されるそれぞれのカテーテルを選択するユーザ入力を受信させ、
前記それぞれのカテーテルのそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートのそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記それぞれのカテーテルをそれぞれのケーブルを介してポートと結合させるための接続構成を見つけさせ、
前記接続構成をディスプレイにレンダリングさせる、
ソフトウェア製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は医療システムに関し、具体的には、排他的にではないが、カテーテル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
広範囲にわたる医療処置は、カテーテルなどのプローブを患者の身体内に配置することを伴う。これらのタイプのプローブ又はカテーテルが極めて有用であると証明されている医療処置の1つは、心不整脈の治療におけるものである。心不整脈及び特に心房細動は、特に老年人口では、一般的かつ危険な病状として存続している。
【0003】
心不整脈の診断及び治療には、心組織、特に心内膜及び心容積の電気的特性をマッピングすること、並びにエネルギーの印加によって心臓組織を選択的にアブレーションすることが含まれる。カテーテルは、このような処置中に心腔内に挿入され、必要に応じて心腔の周囲に挿入される。ほとんどの処置では、複数のカテーテルが患者に挿入される。カテーテルは、マッピングカテーテル、アブレーションカテーテル、温度検知カテーテル、及び画像検知カテーテルを含み得る。いくつかのカテーテルは、解剖学的構造の特定の部分、例えば、冠静脈洞、食道、心房、心室への配置専用である。カテーテルは、複数の電気チャネルを有し、各カテーテルに含まれるセンサ及び電極の数に応じて、いくつかは他のものよりも多い。カテーテルの数及びタイプは、処置及び医師が好むワークフローに依存する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から理解されよう。
図1】本開示の一例に従って構成され動作するカテーテル追跡システムの概略描画図である。
図2図1のシステムにおける異なるケーブル、カテーテル、及びコンソールポートの概略図である。
図3図1のシステムの動作方法における各ステップを含むフローチャートである。
図4図1のシステムで使用するカテーテルを選択するためのユーザインターフェーススクリーンの概略図である。
図5図3の方法のカテーテルマッチングサブ方法における各ステップを含むフローチャートである。
図6】ポートパネル及び、図1のシステムにおける接続構成を示すユーザインターフェーススクリーンの概略図である。
図7】代替的なポートパネル及び、図1のシステムにおける接続構成を示す代替的なユーザインターフェーススクリーンの概略図である。
図8図1のシステムで使用するための更に別の代替的なポートパネルの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
概論
マッピング及びアブレーションシステムがコンソールを含んでもよく、コンソールは、コンソールに設けられたそれぞれのポートを介し、ケーブルを使用して、複数のカテーテルをコンソールに接続することを可能にする。選択されたポート用の正しいケーブルを選択することに基づいて、カテーテルを複数のポートのうちのいずれか1つに差し込むことができる。ポートは、電気チャネル(例えば、電位図チャネル、並びに場合によりアブレーション及び/又は位置信号チャネル)の数に対応して、例えば、25ピンポート、100ピンポートなど、それらが有するピンの数が異なってもよい。一例として、25ピンポートのみを必要とするカテーテルが100ピンポートに接続されてもよく、この場合、100ピンポートを必要とする別のカテーテルは、この他方のカテーテルと同時には接続できないか、又は容易に接続できない。操作者は、どのカテーテルがどのポートに接続されるべきかに関して混乱する可能性があり、最良の選択を行わない場合がある。操作者はまた、利用可能なポートに接続するためにどのケーブルを使用すべきかについて混乱する可能性がある。別の例として、コンソールは、8つのポートに分割された96個の電位図チャネルを有する8つのポートを含むことができる。34個の電位図チャネルを有するポートが、10個の電極を有するカテーテル又はアブレーションのみを実行するカテーテルに使用される場合、電位図チャネルは無駄になり、30個の電位図チャネルを必要とする別のカテーテルもコンソールに接続することができず、そのカテーテルに必要な30個の電位図チャネルにアクセスすることができない。更なる問題は、ケーブルが無菌ケーブルであり、ブリスター包装で別個に包装されている場合があることである。接続プロトコルが不明な場合、操作者は誤ったケーブル包装を開封してしまう可能性があり、ブリスター包装が開封されると、ケーブルはもはや無菌ではなくなり、結果として無駄になってしまう。
【0006】
本開示の例は、自動化されたカテーテル接続構成システム及び方法を提供することによって、上記の問題の少なくともいくつかを解決する。いくつかの例では、医師又は操作者は、例えばプルダウンリストを使用して、利用可能なカテーテルのリストから医療処置で使用されるカテーテルを選択することができる。次いで、ソフトウェアが、選択されたカテーテルをポートと結合させるための接続構成を見つける。次いで、接続構成は、カテーテルをどのようにポートに結合させるべきかを医師に示すために、ディスプレイにレンダリングされる。接続構成はまた、それぞれのカテーテルをポートに接続するために使用されるべきケーブルを示してもよい。
【0007】
別の例では、医師又は操作者は、実行される特定の医療処置を選択することができ、ソフトウェアは、処置で使用してもよいカテーテル及び/又はプローブの関連リストを提供することができる。いくつかの例では、医師は、ワークフローテンプレートを選択することによって、医療処置で使用されるカテーテルを選択することができる。例えば、1人以上の医師が、ワークフローで使用されるカテーテル及び、任意選択的に各カテーテルによって実行される関連する処置タイプを含む、異なるワークフローテンプレートを保存することができる。選択されたワークフローテンプレートは、メモリから検索され、それによって、使用されるカテーテル(及び処置タイプ)を選択することができる。カテーテル及び、任意選択的に、選択されたワークフローテンプレートで実行される処置タイプが表示される。表示されるカテーテル及び処置タイプは、医師によって変更されてもよい。
【0008】
いくつかの例では、カテーテルの電気チャネルプロファイル(例えば、それぞれのカテーテルがいくつの電位図チャネル、アブレーションチャネル、及び位置チャネルを有するか)が、利用可能なポートの電気チャネルプロファイルと比較される。接続構成は、最初に最大数の電気チャネルを有するカテーテル、次いで、次に多い数の電気チャネルを有するカテーテルをポートと比較するなどのように最適化されてもよい。いくつかの例では、それぞれのカテーテルによって使用される処置タイプ(例えば、マッピング、撮像、及び/又はアブレーション)もまた、医師によって選択され、接続構成を決定するためにソフトウェアによって使用されてもよい。例として、あるカテーテルがマッピング電極及びアブレーション電極の両方を有するが、このカテーテルはアブレーションにのみ使用される場合、カテーテルはマッピング電極のためのポート接続を必要とせず、逆もまた同様である。別の例では、マッピングカテーテル及び/又はアブレーションカテーテルが位置検知能力及び/又は温度検知能力を有する場合がある。検知機能が特定のワークフローに使用されていない場合、カテーテルは、例えば、位置センサ及び/又は温度センサなどのセンサのためのポート接続を必要としなくてもよい。別の例として、マッチングプロセスを実行した後に、ソフトウェアが、全ての選択されたカテーテルを同時にポートに接続することができる接続構成を見つけることができない場合、ソフトウェアは、マッピングが通常はアブレーションに続くという仮定に基づいて、マッピングに使用されるカテーテルがポートに第1の期間にわたって接続され、次いで、アブレーションに使用されるカテーテルがポートに第2の期間にわたって接続される接続構成を見つけようと試みてもよい。
【0009】
いくつかの例では、ポートは、例えば、色、形状、名称、及び/又は番号を使用して、静的にラベル表示される(すなわち、ラベルは経時的に変化しない)。ケーブル及び/又はケーブル包装は、例えば、色、形状、名称及び/又は番号を使用してラベル表示されてもよい。ディスプレイにレンダリングされた接続構成は、選択されたカテーテルの各々のポートラベル及びケーブルラベル/ケーブル包装ラベルを列挙してもよい。例えば、カテーテルA(例えば、バスケットカテーテル)は、赤色ケーブルを使用してポート1に接続されるべきであり、カテーテルB(例えば、バルーンカテーテル)は、緑色ケーブルを使用してポート5に接続されるべきであり、カテーテルC(例えば、フォーカルカテーテル)は、青色ケーブルを使用してポート4に接続されるべきである。
【0010】
いくつかの例では、ポートは、各ポートに隣接する(「ミニ」)ポートディスプレイを使用して動的にラベル表示される。ポートディスプレイが各ポートに接続されるべきケーブルを示す一方で、メインディスプレイが各カテーテルに接続されるべきケーブルを示してもよい。例えば、メインディスプレイは、カテーテルAが赤色ケーブルを使用して接続されるべきであり、カテーテルBが緑色ケーブルを使用して接続されるべきであり、カテーテルCが青色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示してもよい。この場合、ポート1、5、及び4のポートディスプレイには、それぞれ「赤」、「緑」、「青」が表示されており、ポートに接続されるべきケーブルを示している。
【0011】
いくつかの例では、ポートディスプレイは、各ポートに接続されるべきカテーテル及びケーブルを示してもよい。例えば、ポート1のポートディスプレイは、カテーテルAが赤色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示してもよく、ポート5のポートディスプレイは、カテーテルBが緑色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示してもよく、ポート4のポートディスプレイは、カテーテルCが青色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示してもよい。
【0012】
システムの説明
ここで、本開示の一例による医療システム20の概略描写図である図1を参照する。システム20は、生きている対象(例えば、患者28)の身体部分(例えば、心臓26の心腔)に挿入されるように構成されたカテーテル40’を含む。医師30は、挿入図45に詳細が示されているカテーテル40’(例えば、米国カリフォルニア州アーバインのBiosense Webster, Inc.により製造されるバスケットカテーテル)を、カテーテル40’の挿入管22の偏向可能なセグメントを操作することによって、患者28の心臓26の標的箇所に誘導する。図示の例では、医師30が、カテーテル40’を使用して心腔の電気解剖学的マッピングを実行する。
【0013】
カテーテル40’は、遠位端33を含む。カテーテル40’の遠位端33は、少なくとも1つ(例えば、複数)のカテーテル電極48(簡略化のために一部のみラベル表示)が配設されたアセンブリ35(例えば、図1に示すバスケットアセンブリ若しくはバルーンアセンブリ又は任意の好適な遠位端アセンブリ、例えば、グリッドカテーテル、可撓性スプラインカテーテル、若しくはフォーカルカテーテル)を含む。電極48は、心臓の心腔のそれぞれの場所で組織と接触するように構成されている。
【0014】
図1はまた、心臓26の心腔に挿入された別のカテーテル40”を示す。カテーテル40”は、任意の適切なカテーテル、例えば、ペーシングカテーテル、又は超音波カテーテル若しくはフォーカルカテーテルなどの撮像カテーテルであってもよい。カテーテル40”は、ケーブル38を介してコンソール24のポート46に接続されている。コンソール24は、他のカテーテルをコンソール24に接続するための他のポート46を含む。
【0015】
カテーテル40’の遠位端33は、磁気コイルセンサ50A及び50Bを含んでもよい。磁気コイルセンサ50Aは、挿入図45において、挿入管22の遠位端(すなわち、バスケットアセンブリ35の近位端)に示されている。磁気コイルセンサ50A及び50B、並びに電極48は、挿入管22内を通るワイヤによって、コンソール24内の様々な駆動回路に接続される。
【0016】
いくつかの例では、システム20は、磁気検知サブシステムを備える。患者28は、磁気検知駆動ユニット43によって駆動される複数の磁場発生器コイル42を含むパッドによって生成された磁場内に配置される。磁場発生器コイル42は、生きている対象(例えば、患者28)の身体部分(例えば、心臓26)が位置する領域に、それぞれの異なる周波数を有するそれぞれの交番磁場を生成するように構成される。磁気コイルセンサ50A及び50Bは、それぞれの磁場を検出したことに応答して電気信号を出力するように構成される。生成された信号は、コンソール24に送信され、処理回路41への対応する電気的入力となる。
【0017】
いくつかの例では、処理回路41は、電極48又は身体表面電極49、及び磁気センサ50から受信した位置信号を使用して、心腔内部などの身体部分内部のアセンブリ35の位置を推定する。いくつかの例では、処理回路41は、電極48及び電極49から受信した位置信号を以前に取得した磁気位置較正位置信号と相関させて、身体部分内部のアセンブリ35の位置を推定する。電極48の位置座標は、他の入力の中でも特に、電極48と身体表面電極49との間で測定されるインピーダンス、電圧、又は電流分布の割合に基づいて、処理回路41によって判定されてもよい。
【0018】
電流分布測定値及び/又は外部磁場を使用する位置検知の方法は、様々な医療用途で、例えば、Biosense Webster Inc.(Irvine, California)により製造されるCarto(登録商標)システムに実装されており、米国特許第5,391,199号、同第6,690,963号、同第6,484,118号、同第6,239,724号、同第6,618,612号、同第6,332,089号、同第7,756,576号、同第7,869,865号、及び同第7,848,787号、国際公開第96/05768号、並びに米国特許出願公開第2002/0065455(A1)号、同第2003/0120150(A1)号、及び同第2004/0068178(A1)号に詳述されている。
【0019】
典型的には汎用コンピュータの一部である処理回路41は、好適なフロントエンド及びインターフェース回路44を介して更に接続されて、身体表面電極49から信号を受信する。処理回路41は、ケーブル39を通って患者28の胸部まで延びる電線によって表面電極49に接続される。カテーテル40’は、コンソール24のポート46のうちの1つを介した処理回路41への結合のために挿入管22の近位端29に配設されたコネクタ47を含む。いくつかの例では、処理回路41は、カテーテル40’の少なくとも一部の表現31及び身体部分をディスプレイ27にレンダリングする。
【0020】
処理回路41は、典型的には、本明細書に記載の機能を実施するようにソフトウェア及び/又はファームウェアでプログラムされる。このソフトウェアは、例えばネットワーク上で、コンピュータに電子形態でダウンロードすることができる、あるいは、代替的に又は追加的に、磁気メモリ、光学メモリ若しくは電子メモリなどの、非一過性有形媒体上に提供及び/又は記憶することができる。システム20はまた、処理回路41によって使用されるメモリ51を含んでもよい。
【0021】
図1に示す例の図は、単に概念を明確化する目的で選択されている。図1は、簡略化及び明確化のために、開示された技術に関する要素のみを示す。システム20は、典型的に、開示される技術には直接関連せず、したがって図1及び対応する説明から意図的に省略されている、追加のモジュール及び要素を含む。システム20の要素、及び本明細書に記載の方法は、例えば、心臓26の組織のアブレーションを制御するために、更に適用されてもよい。
【0022】
ここで、図1のシステム20における異なるケーブル38、生きている対象の身体部分に挿入されるように構成されたカテーテル40、及びコンソールポート46の概略図である図2を参照する。
【0023】
カテーテル40は、ケーブル38のうちのそれぞれのものを介してカテーテル40をポート46に結合させるためのそれぞれの電気コネクタを近位端に含むことができる。カテーテル40は、それぞれの電気チャネルプロファイルを有してもよい。カテーテル40の電気チャネルプロファイルのいくつかは同じであってもよく、場合によっては、カテーテル40の電気チャネルプロファイルは全て異なっていてもよい。カテーテルの電気チャネルプロファイルは、カテーテル電気コネクタを介したカテーテルへの/からの電気接続の総数、及びカテーテル電気コネクタにおけるそれらの電気接続の配置(例えば、カテーテル電気コネクタのピンの配置)を定義する。カテーテルの電気チャネルプロファイルはまた、電気チャネルのサブカテゴリの数と、ピン間のそれらの配置とを含んでもよい。例えば、カテーテルの電気チャネルプロファイルは、(例えば、カテーテルのX個の対応するマッピング電極への)X個の電位図電気接続、(例えば、カテーテルのY個のアブレーション電極への)Y個のアブレーション電気接続、及びカテーテルにおける位置信号との間で信号を搬送するためのZ個の位置信号電気接続などを含んでもよい。電気チャネルはまた、超音波等の撮像モダリティに信号を搬送するための電気接続を含んでもよい。X、Y及びZの各々は、整数、例えば1~500の数を表す。
【0024】
コンソール24は、ケーブル38のうちのそれぞれのものを介してカテーテル40と結合されるように構成されたポート46を含む。ポート46は、それぞれの電気チャネルプロファイルを有してもよい。ポート46の電気チャネルプロファイルのいくつかは同じであってもよく、場合によっては、ポート46の電気チャネルプロファイルは全て異なっていてもよい。ポートの電気チャネルプロファイルは、ポートを通る電気接続の総数と、ポートにおけるそれらの電気接続の配置(例えば、ポートのピンの配置)とを定義する。ポートの電気チャネルプロファイルはまた、電気チャネルのサブカテゴリの数と、ピン間のそれらの配置とを含んでもよい。例えば、ポートの電気チャネルプロファイルは、(例えば、コンソール24内の電位図処理回路に接続される)X個の電位図電気接続、(例えば、コンソール24内のアブレーション電力発生器に接続される)Y個のアブレーション電気接続、及び(例えば、コンソール24内の位置追跡回路に接続される)Z個の位置信号電気接続などを含んでもよい。電気チャネルはまた、コンソール24内の撮像処理回路に信号を搬送するための電気接続を含んでもよい。
【0025】
いくつかの例では、ポート46には、例えば、色、形状、名前、及び/又は番号を使用して、静的な標示が設けられている(すなわち、標示が変化しない)。図2に示すポート46は、1-5とラベル表示されている。
【0026】
ケーブル38の各々は、2つのそれぞれの電気コネクタ47及び47’を含み、1つのコネクタ47は、ポート46のうちの1つ以上と結合され、別のコネクタ47’は、カテーテル40のうちの1つ以上と結合される。ケーブル38は、それぞれの電気チャネルプロファイルを有してもよい。ケーブルの電気チャネルプロファイルは、ケーブルを通る電気接続の総数と、ケーブルの電気コネクタにおけるそれらの電気接続の配置(例えば、電気コネクタのピンの配置)とを定義する。ケーブルの電気チャネルプロファイルはまた、電気チャネルのサブカテゴリの数と、それぞれの電気コネクタのピン間のそれらの配置とを含んでもよい。例えば、ケーブルの電気チャネルプロファイルは、(例えば、カテーテル40及びポート46の電位図チャネルへの接続のための)X個の電位図電気接続、(例えば、カテーテル40及びポート46のアブレーションチャネルへの接続のための)Y個のアブレーション電気接続、及び(例えば、カテーテル40及びポート46の位置信号チャネルへの接続のための)Z個の位置信号電気接続などを含んでもよい。
【0027】
ケーブル38及び/又はケーブル包装66に、例えば、色、形状、名称、及び/又は番号を用いた標示(例えば、ラベル)を設けてもよい。例えば、1つのケーブル38及び/又はそのコネクタは、緑色であってもよく、又は緑色バンドを含んでもよく、及び/又はケーブル包装66上に緑色のラベルを含んでもよい。
【0028】
ここで、図3及び図4を参照する。図3は、図1のシステム20の動作方法における各ステップを含むフローチャート100である。図4は、図1のシステム20で使用するカテーテル40を選択するためのユーザインターフェーススクリーン70の概略図である。処理回路41は、医療処置で使用されるカテーテル40のうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信する(ブロック102)ように構成されている。
【0029】
いくつかの例では、処理回路は、医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプ(例えば、マッピング又はアブレーション)を選択するユーザ入力を受信するように構成されている。カテーテル40及び任意選択的に処置タイプは、図4に示すようにディスプレイ27にレンダリングされたユーザインターフェーススクリーン70を使用して選択されてもよい。
【0030】
いくつかの例では、処理回路41は、ワークフローテンプレート(入力フィールド71)を選択することによって医療処置で使用されるカテーテル40を選択するユーザ入力を受信するように構成されている。例えば、1人以上の医師が、ワークフローで使用されるカテーテル40及び、任意選択的に各カテーテル40によって実行される関連する処置タイプを含む、異なるワークフローテンプレートを保存することができる。選択されたワークフローテンプレートは、メモリ51から検索され、それによって、使用されるカテーテル40(及び処置タイプ)を選択することができる。カテーテル40及び、任意選択的に、選択されたワークフローテンプレートで実行される処置タイプがディスプレイ27上に表示される。表示されるカテーテル40及び処置タイプは、医師30によって変更されてもよい。
【0031】
カテーテル40及び処置タイプが選択されると、医師30は、「接続構成を見つける」ボタン72を選択して、処理回路41を、選択されたカテーテル40とポート46との接続構成を見つけることに進めてもよい。
【0032】
いくつかの例では、処理回路41は、対応する処置タイプに応答して、選択されたカテーテル40のそれぞれの電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定する(ブロック104)ように構成されている。例えば、選択されたカテーテル40のうちの1つがマッピング電極及びアブレーション電極を有し、そのカテーテルのために選択された処置タイプがマッピングである場合、そのカテーテルのアブレーションチャネルは、コンソール24内のアブレーション回路と結合される必要はなく、したがって、そのカテーテルのアブレーションチャネルは、接続構成を見つける際に無視されてもよい。
【0033】
いくつかの例では、処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40のそれぞれの電気チャネルプロファイルを、ポート46のうちのそれぞれのもののそれぞれの電気チャネルプロファイル及びケーブル38のうちのそれぞれのもののそれぞれの電気チャネルプロファイルに一致させる(ブロック106)ように構成されている。いくつかの例では、処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40のそれぞれの電位図チャネルセット(及び/又はアブレーションチャネルセット及び/又は位置信号チャネルセット)を、それぞれのポート46のそれぞれの電位図チャネルセット(及び/又はアブレーションチャネルセット及び/又は位置信号チャネルセット)及びケーブル38のうちのそれぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセット(及び/又はアブレーションチャネルセット及び/又は位置信号チャネルセット)に一致させるように構成されている。カテーテル40、ポート46及びケーブル38のコネクタ(及びケーブル38のコネクタ)内のチャネルの数並びにそれらのチャネルの配置(例えば、ピン配置)を、処理回路41によって一致させてもよい。選択されたカテーテル40の電気チャネルプロファイルを、最適な接続構成が見つかるまで、ポート46及びケーブル38の電気チャネルプロファイルと個別に比較してもよい。いくつかの例では、接続構成を、例えば図5を参照して説明したマッチングプロセスを使用して、より体系的に見つけてもよい。いくつかの例では、異なるケーブル38を介したカテーテル40とポート46との異なる組み合わせの接続構成を事前に計算して保存することができ、その結果、所与のカテーテルの組み合わせが選択された時に、事前に計算された最適な接続構成をメモリ51から検索することができる。
【0034】
ここで、図3の方法のカテーテルマッチングサブ方法におけるステップを含むフローチャート150である図5を参照する。処理回路41は、(ブロック102(図3)のステップで受信された選択内の)選択されたカテーテル40から、最も大きい電気チャネルプロファイル(例えば、電気接続の最大数又は電位図チャネルの最大数など)を有するカテーテル40を選択する(ブロック152)ように構成されている。処理回路41は、この電気チャネルプロファイルと、割り当てられていないポート46の電気チャネルプロファイルとを、任意選択的に最も小さい電気チャネルプロファイルを有するポート46から順に比較する(ブロック154)ように構成されている。ブロック154のステップで一致が見つかると、処理回路41は、選択されたカテーテル40を接続構成中の一致するポート46に割り当てる(ブロック156)ように構成されている。判定ブロック158において、処理回路41は、ブロック102(図3)のステップで受信された選択内に、上記のステップを使用してマッチングされるカテーテル40が更に存在するかどうかを判定するように構成されている。上記のステップを使用してマッチングされるカテーテル40が受信された選択内にそれ以上存在しない場合には、プロセスは終了する(ブロック160)。処理回路41は、上記のステップを使用してマッチングされる1つ以上のカテーテル40が受信された選択内に存在する場合には、次に大きい電気チャネルプロファイルを有する次のカテーテル40を選択する(ブロック162)ように構成されており、ブロック154~158のステップは、新たに選択されたカテーテルで繰り返される。上記ステップはまた、見つけられたカテーテル-ポート対のための正しいケーブル38を見つけるために使用されてもよい。
【0035】
再び図4を参照する。ブロック106のマッチングステップを実行した後に、処理回路41が、選択された全てのカテーテル40を同時にポート46に接続することができる接続構成を見つけることができない場合、処理回路41は、次に、異なる期間中にカテーテル40が接続される接続構成を見つけようと試みてもよい。例えば、通常はマッピングの後にアブレーションが行われるという仮定に基づいて、マッピングに使用されるカテーテル40がポート46に第1の期間にわたって接続され、次いで、アブレーションに使用されるカテーテル40がポート46に第2の期間にわたって接続されてもよい。したがって、処理回路41は、選択されたカテーテル40が使用されるそれぞれの処置タイプ(例えば、マッピング又はアブレーション)に応じて、選択されたカテーテル40のうちのどのカテーテルをコンソール24のポート46と結合させるかの順序に優先順位を付ける(ブロック108)ように構成されてもよい。
【0036】
処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40のそれぞれの電気チャネルプロファイル及びポート46のそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して(一致させて)、それぞれの選択されたカテーテル40をポート46のうちのものと結合させるための接続構成を見つける(ブロック110)ように構成されている。いくつかの例では、処理回路41は、例えば、ブロック106のマッチングステップ又は図5を参照して説明したマッチング方法を使用して、マッチングに応答して接続構成を見つけるように構成されている。いくつかの例では、処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40のそれぞれの電気チャネルプロファイル及びポート46のそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して(一致させて)、医療処置中の同じ期間にわたってそれぞれの選択されたカテーテル40をポート46のうちのものと結合させるための接続構成を見つけるように構成されている。いくつかの例では、処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40のそれぞれの電気チャネルプロファイル、ポート46のそれぞれの電気チャネルプロファイル、及びそれぞれのケーブル38のそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、それぞれの選択されたカテーテル40をそれぞれのケーブル38を介してポート46のうちのものと結合させるための接続構成を見つけるように構成されている。
【0037】
処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40のそれぞれの電気チャネルプロファイル、ポート46(及びケーブル38)のそれぞれの電気チャネルプロファイル、並びに処理タイプが接続構成の発見にどのように影響し得るかを説明したブロック104及び108のステップを参照して上述したように、それぞれの選択されたカテーテル40によって実行される処理タイプに応答して、それぞれの選択されたカテーテル40をポート46(及びケーブル38)のうちのものと結合させるための接続構成を見つけるように構成されている。
【0038】
ここで、(図1のコンソール24内の)ポートパネル74及び、図1のシステム20における接続構成78を示すディスプレイ27上のユーザインターフェースウィンドウ76の概略図である図6を参照する。図4も参照する。いくつかの例では、処理回路41は、それぞれの選択されたカテーテル40とポート46及びケーブル38のそれぞれの標示との間のマッピングを含む接続構成78をディスプレイ27にレンダリングする(ブロック112)ように構成されている。
【0039】
図6の例では、ポート46には、例えば、色、形状、名称、及び/又は番号を使用して、静的な(すなわち、固定された)標示(例えば、ラベル)が設けられている。ケーブル38及び/又はケーブル包装66は、例えば、色、形状、名称及び/又は番号を使用してラベル表示されてもよい。図6の例では、ポートは1~5とラベル表示され、ケーブル38は色を使用してラベル表示され、ディスプレイ27にレンダリングされた接続構成78は、選択されたカテーテル40の各々についてポート番号及びケーブル/ケーブル包装色を列挙する。例えば、マッピングカテーテルA(例えば、バスケットカテーテル)は、赤色ケーブルを使用してポート1に接続されるべきであり、アブレーションカテーテルB(例えば、バルーンカテーテル)は、緑色ケーブルを使用してポート5に接続されるべきであり、カテーテルC(例えば、フォーカルカテーテル)は、青色ケーブルを使用してポート4に接続されるべきである。
【0040】
ここで、代替的なポートパネル80及び、図1のシステム20における接続構成84を示す代替的なユーザインターフェーススクリーン82の概略図である図7を参照する。いくつかの例では、システム20は、ポート46のためのそれぞれのポートディスプレイ86を、ポート46ごとに1つのポートディスプレイ86で含んでもよい。処理回路41は、接続構成84に応答して、それぞれのポート46に接続されるべきそれぞれのケーブル38のそれぞれの(例えば、色、名称、番号、又は絵による)標示をポートディスプレイ86の少なくともいくつかにレンダリングするように構成されている。処理回路41はまた、各カテーテル40に接続されるべきそれぞれのケーブル38の標示をディスプレイ27にレンダリングするように構成されている。例えば、図7に示すように、ディスプレイ27上にレンダリングされたユーザインターフェーススクリーン82は、マッピングカテーテルAが赤色ケーブルを使用して接続されるべきであり、アブレーションカテーテルBが緑色ケーブルを使用して接続されるべきであり、カテーテルCが青色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示している。ポート1、5、及び4のポートディスプレイ86-1、86-5、86-4には、それぞれ「赤」、「緑」、「青」の文字が表示されており、ポート46にケーブル38をどのように接続すべきかを示している。代替的に又は追加的に、ポートディスプレイ86は、着色された形状又は着色されたテキストを使用して、接続されるケーブルの色を示してもよい。いくつかの例では、ポートディスプレイ86は、それぞれのポート46に取り付けられるケーブルに応じて色を変化させる、(ソフトウェアによって制御される)リング状の液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイとして構成されてもよい。
【0041】
ここで、図1のシステム20で使用するための更に別の代替的なポートパネル90の概略図である図8を参照する。いくつかの例では、処理回路41は、接続構成に応答して、ポート46のうちのそれぞれのものに接続されるべきそれぞれの選択されたカテーテル40及びケーブル38の標示をポートディスプレイ86の少なくともいくつかにレンダリングするように構成されている。例えば、図8に示すように、ポート1のポートディスプレイ86-1は、マッピングカテーテルAが赤色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示し、ポート5のポートディスプレイ86-5は、アブレーションカテーテルBが緑色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示し、ポート4のポートディスプレイ86は、カテーテルCが青色ケーブルを使用して接続されるべきであることを示している。
【実施例0042】
医療システム(20)であって、ディスプレイ(27)と、それぞれのケーブル(38)を介してカテーテル(40)と結合されるように構成された複数のポート(46)を含むコンソール(24)であって、カテーテル(40)はそれぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有し、ポート(46)はそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する、コンソール(24)と、処理回路(41)であって、医療処置で使用されるカテーテル(40)のうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、カテーテル(40)のうちのそれぞれのものをポート(46)のうちのものと結合させるための接続構成を見つけ、接続構成をディスプレイ(27)にレンダリングするように構成された、処理回路(41)と、を備える、医療システム(20)。
【実施例0043】
処理回路(41)は、ワークフローテンプレートを選択することによって医療処置で使用されるカテーテル(40)のうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信するように構成されている、実施例1に記載のシステム(20)。
【実施例0044】
処理回路(41)は、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、医療処置中の同じ期間にわたってカテーテル(40)のうちのそれぞれのものをポート(46)のうちのものと結合させるための接続構成を見つけるように構成されている、実施例1又は2に記載のシステム(20)。
【実施例0045】
ディスプレイ(27)は、ポート(46)のためのそれぞれのポートディスプレイ(86)を含み、処理回路(41)は、接続構成に応答して、ポート(46)のうちのそれぞれのものに接続されるべきカテーテル(40)のうちのそれぞれのものの標示をポートディスプレイのうちのものにレンダリングするように構成されている、実施例1~3のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0046】
処理回路(41)は、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル、ポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及びそれぞれのケーブル(38)のそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、カテーテル(40)のうちのそれぞれのものをそれぞれのケーブル(38)を介してポート(46)のうちのものと結合させるための接続構成を見つけるように構成されている、実施例1~4のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0047】
ケーブル(38)及びポート(46)に標示が設けられており、処理回路(41)は、カテーテル(40)のうちのそれぞれのものと標示のうちのそれぞれのものとの間のマッピングを含む接続構成をディスプレイ(27)にレンダリングするように構成されている、実施例1~5のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0048】
標示は静的である、実施例1~6のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0049】
ディスプレイは、ポート(46)のためのそれぞれのポートディスプレイ(86)を含み、処理回路(41)は、接続構成に応答して、ポート(46)のうちのそれぞれのものに接続されるべきケーブル(38)のうちのそれぞれのものの標示のうちのそれぞれのものをポートディスプレイのうちのものにレンダリングするように構成されている、実施例1~7のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0050】
処理回路(41)が、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイルをポート(46)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに一致させ、一致させることに応答して接続構成を見つけるように構成されている、実施例1~8のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0051】
処理回路(41)は、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットを、ポート(46)のうちのそれぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットに一致させるように構成されている、実施例1~9のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0052】
処理回路(41)が、医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプを選択するユーザ入力を受信し、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル、ポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び少なくとも1つの処置タイプに応答して、カテーテル(40)のうちのそれぞれのものをポート(46)のうちのものと結合させるための接続構成を見つけるように構成されている、実施例1~10のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0053】
処理回路(41)は、少なくとも1つの処置タイプに応答して、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののうちのどのカテーテルをコンソール(24)と結合させるかの順序に優先順位を付けるように構成されている、実施例1~11のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0054】
処理回路(41)は、少なくとも1つの処置タイプに応答して、それぞれの第1の電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定するように構成されている、実施例1~12のいずれか1つに記載のシステム(20)。
【実施例0055】
医療システム(20)であって、それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有する複数のカテーテル(40)であって、生きている対象の身体部分に挿入されるように構成された複数のカテーテル(40)と、ディスプレイ(27)と、それぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する複数のポート(46)を含み、それぞれのケーブル(38)を介してカテーテル(40)と結合されるように構成されたコンソール(24)と、処理回路であって、医療処置で使用されるカテーテル(40)のうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、カテーテル(40)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、カテーテル(40)のうちのそれぞれのものをポート(46)のうちのものと結合させるための接続構成を見つけ、接続構成をディスプレイ(27)にレンダリングするように構成された、処理回路(41)と、を備える、医療システム(20)。
【実施例0056】
医療方法であって、医療処置で使用されるそれぞれのカテーテル(40)を選択するユーザ入力を受信することと、それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、それぞれのカテーテル(40)をそれぞれのケーブル(38)を介してポート(46)と結合させるための接続構成を見つけることと、接続構成をディスプレイ(27)にレンダリングすることと、を含む、医療方法。
【実施例0057】
ワークフローテンプレートを選択することによって医療処置で使用されるカテーテル(40)のうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信することを含む、実施例15に記載の方法。
【実施例0058】
実施例15又は実施例16に記載の方法は、それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、医療処置中の同じ期間にわたってそれぞれのカテーテル(40)をポート(46)と結合させるための接続構成を見つけることを含む。
【実施例0059】
レンダリングすることは、接続構成に応答して、ポート(46)のうちのそれぞれのものに接続されるべきそれぞれのカテーテル(40)の標示をポートディスプレイにレンダリングすることを含む、実施例15~17のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0060】
見つけることは、それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル、ポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及びそれぞれのケーブル(38)のそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、それぞれのカテーテル(40)をそれぞれのケーブル(38)を介してポート(46)と結合させるための接続構成を見つけることを含む、実施例15~18のいずれかに1つ記載の方法。
【実施例0061】
レンダリングすることは、それぞれのカテーテル(40)とそれぞれのケーブル(38)及びポート(46)のそれぞれの標示との間のマッピングを含む接続構成をディスプレイ(27)にレンダリングすることを含む、実施例15~19のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0062】
標示は静的である、実施例15~20のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0063】
レンダリングすることは、接続構成に応答して、ポート(46)のうちのそれぞれのものに接続されるべきそれぞれのケーブル(38)のそれぞれの標示をポートディスプレイ(86)にレンダリングすることを含む、実施例15~21のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0064】
それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの第1の電気チャネルプロファイルをポート(46)のうちのそれぞれのもののそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに一致させることを含み、見つけることは、一致させることに応答して接続構成を見つけることを含む、実施例15~22のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0065】
一致させることは、それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの電位図チャネルセットをポート(46)のうちのそれぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットに一致させることを含む、実施例15~23のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0066】
医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプを選択するユーザ入力を受信することを含み、見つけることは、それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル、ポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び少なくとも1つの処置タイプに応答して、それぞれのカテーテル(40)をポート(46)のうちのものに結合させるための接続構成を見つけることを含む、実施例15~24のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0067】
少なくとも1つの処置タイプに応答して、それぞれのカテーテル(40)のうちのどのカテーテルをコンソール(24)と結合させるかの順序に優先順位を付けることを含む、実施例15~25のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0068】
少なくとも1つの処置タイプに応答して、それぞれの第1の電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定することを含む、実施例15~26のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0069】
プログラム命令が記憶される非一時的なコンピュータ可読媒体を含むソフトウェア製品であって、命令が、中央処理装置(CPU)によって読み取られると、CPUに、医療処置で使用されるそれぞれのカテーテル(40)を選択するユーザ入力を受信させ、それぞれのカテーテル(40)のそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及びポート(46)のそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、それぞれのカテーテル(40)をそれぞれのケーブル(38)を介してポート(46)と結合させるための接続構成を見つけさせ、接続構成をディスプレイ(27)にレンダリングさせる、ソフトウェア製品。
【0070】
本明細書で使用される場合、任意の数値又は数値の範囲に対する「約」又は「およそ」という用語は、構成要素の部分又は構成要素の集合が、本明細書において説明されるその意図された目的に沿って機能することを可能にする、好適な寸法の許容誤差を示すものである。より具体的には、「約」又は「およそ」は、列挙された値の±20%の値の範囲を指し得、例えば「約90%」は、72%~108%の値の範囲を指し得る。
【0071】
本開示の様々な特徴が、明確性のために別個の実施例の文脈において記載されているが、これらはまた、単一の実施例に組み合わされて提供されてもよい。逆に、簡潔にするために単一の実施例の文脈において記載されている本開示の様々な特徴が、別々に又は任意の好適な部分的組み合わせで提供されてもよい。
【0072】
上述の例は、例として引用されており、本開示は、上記の明細書に具体的に図示及び記載されたものに限定されない。むしろ本開示の範囲は、上記の明細書で説明される様々な特徴の組み合わせ及びその部分的組み合わせの両方、並びに上述の説明を読むことで当業者に想到されるであろう、従来技術において開示されていないそれらの変形例及び修正例を含むものである。
【0073】
〔実施の態様〕
(1) 医療システムであって、
ディスプレイと、
それぞれのケーブルを介して前記カテーテルと結合されるように構成された複数のポートを含むコンソールであって、前記カテーテルはそれぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有し、前記ポートはそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する、コンソールと、
処理回路であって、
医療処置で使用される前記カテーテルのうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちのものと結合させるための接続構成を見つけ、
前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングする、
ように構成された、処理回路と、
を備える、医療システム。
(2) 前記処理回路は、ワークフローテンプレートを選択することによって医療処置で使用される前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを選択するユーザ入力を受信するように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記医療処置中の同じ期間にわたって前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちの前記ものと結合させるための前記接続構成を見つけるように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(4) 前記ディスプレイは、前記ポートのためのそれぞれのポートディスプレイを含み、前記処理回路は、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの標示を前記ポートディスプレイのうちのものにレンダリングするように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(5) 前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記それぞれのケーブルのそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記それぞれのケーブルを介して前記ポートのうちのものと結合させるための前記接続構成を見つけるように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
【0074】
(6) 前記ケーブル及び前記ポートに標示が設けられており、
前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものと前記標示のうちのそれぞれのものとの間のマッピングを含む前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングするように構成されている、
実施態様5に記載のシステム。
(7) 前記標示は静的である、実施態様6に記載のシステム。
(8) 前記ディスプレイは、前記ポートのためのそれぞれのポートディスプレイを含み、前記処理回路は、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記ケーブルのうちの前記それぞれのものの前記標示のうちの前記それぞれのものを前記ポートディスプレイのうちのものにレンダリングするように構成されている、実施態様6に記載のシステム。
(9) 前記処理回路が、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを、前記ポートのうちのそれぞれのものの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに一致させ、
前記一致させることに応答して前記接続構成を見つける、
ように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(10) 前記処理回路は、前記カテーテルのうちの前記それぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットを前記ポートのうちの前記それぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットに一致させるように構成されている、実施態様9に記載のシステム。
【0075】
(11) 前記処理回路が、
前記医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプを選択するユーザ入力を受信し、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちのものと結合させるための前記接続構成を見つける、
ように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(12) 前記処理回路は、前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのもののうちのどのカテーテルを前記コンソールと結合させるかの順序に優先順位を付けるように構成されている、実施態様11に記載のシステム。
(13) 前記処理回路は、前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定するように構成されている、実施態様11に記載のシステム。
(14) 医療システムであって、
それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを有する複数のカテーテルであって、生きている対象の身体部分に挿入されるように構成された複数のカテーテルと、
ディスプレイと、
それぞれの第2の電気チャネルプロファイルを有する複数のポートを含み、それぞれのケーブルを介して前記カテーテルと結合されるように構成されたコンソールと、
処理回路であって、
医療処置で使用される前記カテーテルのうちのそれぞれのものを選択するユーザ入力を受信し、
前記カテーテルのうちの前記それぞれのものの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを前記ポートのうちのものと結合させるための接続構成を見つけ、
前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングする、
ように構成された、処理回路と、
を備える、医療システム。
(15) 医療方法であって、
医療処置で使用されるそれぞれのカテーテルを選択するユーザ入力を受信することと、
前記それぞれのカテーテルのそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートのそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記それぞれのカテーテルをそれぞれのケーブルを介してポートと結合させるための接続構成を見つけることと、
前記接続構成をディスプレイにレンダリングすることと、
を含む、医療方法。
【0076】
(16) ワークフローテンプレートを選択することによって医療処置で使用される前記カテーテルのうちの前記それぞれのものを選択するユーザ入力を受信することを更に含む、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記見つけることは、前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記医療処置中の同じ期間にわたって前記それぞれのカテーテルを前記ポートと結合させるための前記接続構成を見つけることを含む、実施態様15に記載の方法。
(18) 前記レンダリングすることは、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記それぞれのカテーテルの標示をポートディスプレイにレンダリングすることを含む、実施態様15に記載の方法。
(19) 前記見つけることは、前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記それぞれのケーブルのそれぞれの電気チャネルプロファイルに応答して、前記それぞれのカテーテルを前記それぞれのケーブルを介して前記ポートと結合させるための前記接続構成を見つけることを含む、実施態様15に記載の方法。
(20) 前記レンダリングすることは、前記それぞれのカテーテルと前記それぞれのケーブル及び前記ポートのそれぞれの標示との間のマッピングを含む前記接続構成を前記ディスプレイにレンダリングすることを含む、実施態様19に記載の方法。
【0077】
(21) 前記標示は静的である、実施態様20に記載の方法。
(22) 前記レンダリングすることは、前記接続構成に応答して、前記ポートのうちのそれぞれのものに接続されるべき前記それぞれのケーブルの前記それぞれの標示をポートディスプレイにレンダリングすることを含む、実施態様20に記載の方法。
(23) 前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルを前記ポートのうちのそれぞれのものの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイルに一致させることを更に含み、前記見つけることは、前記一致させることに応答して前記接続構成を見つけることを含む、実施態様15に記載の方法。
(24) 前記一致させることは、前記それぞれのカテーテルのそれぞれの電位図チャネルセットを前記ポートのうちの前記それぞれのもののそれぞれの電位図チャネルセットに一致させることを含む、実施態様23に記載の方法。
(25) 前記医療処置中に実行される少なくとも1つの処置タイプを選択するユーザ入力を受信することを更に含み、前記見つけることは、前記それぞれのカテーテルの前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイル、前記ポートの前記それぞれの第2の電気チャネルプロファイル、及び前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれのカテーテルを前記ポートのうちのものに結合させるための前記接続構成を見つけることを含む、実施態様15に記載の方法。
【0078】
(26) 前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれのカテーテルのうちのどのカテーテルを前記コンソールと結合させるかの順序に優先順位を付けることを更に含む、実施態様25に記載の方法。
(27) 前記少なくとも1つの処置タイプに応答して、前記それぞれの第1の電気チャネルプロファイルのうちの少なくとも1つを設定することを更に含む、実施態様25に記載の方法。
(28) プログラム命令が記憶される非一時的なコンピュータ可読媒体を含むソフトウェア製品であって、前記命令が、中央処理装置(CPU)によって読み取られると、前記CPUに、
医療処置で使用されるそれぞれのカテーテルを選択するユーザ入力を受信させ、
前記それぞれのカテーテルのそれぞれの第1の電気チャネルプロファイル及び前記ポートのそれぞれの第2の電気チャネルプロファイルに応答して、前記それぞれのカテーテルをそれぞれのケーブルを介してポートと結合させるための接続構成を見つけさせ、
前記接続構成をディスプレイにレンダリングさせる、
ソフトウェア製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】