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特開2023-84163学校体力測定結果または運動能力チェック結果から導かれる、遊び情報提供システム、及び遊び情報提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084163
(43)【公開日】2023-06-19
(54)【発明の名称】学校体力測定結果または運動能力チェック結果から導かれる、遊び情報提供システム、及び遊び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20230612BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20230612BHJP
【FI】
G06Q50/20
A63B69/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198164
(22)【出願日】2021-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】516245944
【氏名又は名称】株式会社プライム・ラボ
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大島 伸矢
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】 子供の運動意欲を惹起し、子供の運動能力を向上させる。
【解決手段】遊び情報提供システムは、ユーザ端末と、サーバとを含んで構成される。ユーザ端末は、ユーザから子供の運動に関するパラメタの入力を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられたパラメタをサーバに送信する送信部と、サーバから送信された、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を受信する受信部と、受信部により受信された遊びに関する情報を出力する出力部とを備える。サーバは、ユーザ端末の送信部により送信されたパラメタを受信する受信部と、受信部により受信されたパラメタに基づいて、予め保持部に登録されている遊びに関する情報の一覧を検索し、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を特定する特定部と、特定部により特定された遊びに関する情報をユーザ端末に送信する送信部とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、サーバとを含んで構成され、
前記ユーザ端末は、
ユーザから子供の運動に関するパラメタの入力を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記パラメタを前記サーバに送信する送信部と、
前記サーバから送信された、前記子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記遊びに関する情報を出力する出力部と、を備え、
前記サーバは、
前記ユーザ端末の送信部により送信された前記パラメタを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたパラメタに基づいて、予め保持部に登録されている遊びに関する情報の一覧を検索し、前記子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記遊びに関する情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする遊び情報提供システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末の受付部は、
前記パラメタとして、前記子供が行った所定の種目における体力測定の結果を示す体力測定データを受け付け、
前記サーバの特定部は、
前記子供の体力測定データに基づいて、当該子供の得意種目及び苦手種目を特定し、前記保持部に登録されている遊びに関する情報の一覧から、当該得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報、及び、当該苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報を特定する
ことを特徴とする請求項1記載の遊び情報提供システム。
【請求項3】
前記サーバの特定部は、
種目ごとの体力測定データと得点とを対応付けた種目別得点表に基づいて、前記子供の体力測定データを種目ごとに得点に換算し、当該得点が最も高い種目を当該子供の得意種目として特定し、当該得点が最も低い種目を当該子供の苦手種目として特定する
ことを特徴とする請求項2記載の遊び情報提供システム。
【請求項4】
前記サーバの特定部は、
前記得点が最も高い種目が2種目以上ある場合、予め設定された所定の優先順位における順位が上位の種目を、前記子供の得意種目として特定し、
前記得点が最も低い種目が2種目以上ある場合、前記優先順位における順位が上位の種目を、前記子供の苦手種目として特定する
ことを特徴とする請求項3記載の遊び情報提供システム。
【請求項5】
前記所定の優先順位は、
柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目以外の種目の順位が、柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目の順位よりも上位に設定されている
ことを特徴とする請求項4記載の遊び情報提供システム。
【請求項6】
前記ユーザ端末は、
前記受信部により受信された、前記子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を、当該子供の得意種目又は苦手種目と対応付けて前記保持部に登録する登録部を備え、
前記ユーザ端末の出力部は、
前記子供の得意種目及び苦手種目を含む種目の一覧と、前記登録部により前記保持部に登録された遊びに関する情報とを対応付けて表示した表示画面を表示装置に表示させる
ことを特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれか1項に記載の遊び情報提供システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末の受付部は、
前記パラメタとして、前記子供の運動能力の向上に適した遊びに関する条件の入力を受け付け、
前記サーバの特定部は、
前記保持部に登録されている遊びに関する情報の一覧から、前記条件に合致する遊びに関する情報を特定する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の遊び情報提供システム。
【請求項8】
前記ユーザ端末の受付部は、
前記パラメタとして、前記子供の運動に関する目的の入力を受け付け、
前記サーバの特定部は、
前記保持部に予め登録されている情報であって、種目を複数の運動要素に分解し、分解して得られた各運動要素と、当該各運動要素を実施するための能力を高める遊び情報とを関連付けた情報に基づいて、
前記子供が目的とする運動を構成する複数の運動要素を特定するとともに、当該特定した複数の運動要素を実施するための能力を高める遊び情報を特定する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の遊び情報提供システム。
【請求項9】
ユーザ端末と、サーバとを含んで構成された遊び情報提供システムによる遊び情報提供方法であって、
前記ユーザ端末の受付部が、
ユーザから子供の運動に関するパラメタの入力を受け付けるステップと、
前記ユーザ端末の送信部が、
前記受付部により受け付けられた前記パラメタを前記サーバに送信するステップと、
前記サーバの受信部が、
前記ユーザ端末の送信部により送信された前記パラメタを受信するステップと、
前記サーバの特定部が、
前記受信部により受信されたパラメタに基づいて、予め保持部に登録されている遊びに関する情報の一覧を検索し、前記子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を特定するステップと、
前記サーバの送信部が、
前記特定部により特定された前記遊びに関する情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末の受信部が、
前記サーバの送信部から送信された、前記子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を受信するステップと、
前記ユーザ端末の出力部が、
前記受信部により受信された前記遊びに関する情報を出力するステップと、を有する
ことを特徴とする遊び情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、学校体力測定結果または運動能力チェック結果から導かれる、遊びに関する情報(遊び情報)を提供する遊び情報提供システム、及び遊び情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、個人の運動能力を効率良く向上させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、競技者個々の状況及び目標に応じて、複数の専門的見地に基いた助言情報を提供し、競技者個々の運動能力を効率良く向上できる運動能力向上システムが開示されている。
【0003】
例えば、このシステムは、被助言者(競技者)及び助言者となる専門家のユーザ端末群と、サーバ装置とから構成される。各ユーザ端末には、少なくとも助言者及び被助言者の区分を含む利用者の属性情報が与えられている。
【0004】
一方、サーバ装置は、各被助言者の個人情報と、助言者側の端末から送信される助言情報とを関連付けて記憶保持する手段と、アクセスするユーザ端末に対して、属性情報の送信を要求するとともに、該ユーザ端末から受信した属性情報に応じて、任意の個人情報と、個人情報に関連付けられた助言情報との送信制御を行う手段と、を備えている。
【0005】
そして、各分野の専門家は、それぞれのユーザ端末を操作して、ネットワークを介してサーバ装置にアクセスし、各競技者の個人情報を閲覧し、サーバ装置に対し、各競技者個別の助言情報を送信及び登録する。一方、競技者等は、自らのユーザ端末を操作して、ネットワークを介してサーバ装置にアクセスし、専門家がなした助言情報を閲覧する。
【0006】
これにより、各競技者は、その分野の専門家の対面指導を受けることができない場合であっても、技術力の向上のための適切な助言を受けることが可能となる。この結果、競技者は、専門的かつ総合的なトレーニングを通じて効率的な能力向上を図ることが可能となる。
【0007】
ここで、助言者側の端末から送信される助言情報は、各競技者の目的とする運動能力(競技技術)の向上、あるいはそのスポーツ種目毎に強化すべき身体の個所等に関する注意事項である。例えば、助言情報は、「脚力が低下ぎみです。」、あるいは「あなたは、腰を痛めたことがあるので、スクワットは避けて下さい。」等である。また、助言情報には、その他のトレーニングメニュー、及び食事メニュー等も含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005-122628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、運動能力を効率良く向上させたいというニーズは、各種競技の競技者のみならず、競技に直接携わらない子供にも同様に存在する。ところが、上述の運動能力向上システムにより提供される助言情報は、主に競技者の競技技術の向上を意図して提供されるものであり、専門家による専門的見地に基づいたものである。また、一般的な印象として、トレーニングはきついものというイメージを抱かせる場合も少なくない。したがって、上述のシステムは、子供の運動意欲を惹起し、子供の運動能力を向上させるにはなじまない可能性がある。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、子供の運動意欲を惹起し、子供の運動能力を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る遊び情報提供システムは、ユーザ端末と、サーバとを含んで構成される。ユーザ端末は、ユーザから子供の運動に関するパラメタの入力を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられたパラメタをサーバに送信する送信部と、サーバから送信された、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を受信する受信部と、受信部により受信された遊びに関する情報を出力する出力部と、を備える。
サーバは、ユーザ端末の送信部により送信されたパラメタを受信する受信部と、受信部により受信されたパラメタに基づいて、予め保持部に登録されている遊びに関する情報の一覧を検索し、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を特定する特定部と、特定部により特定された遊びに関する情報をユーザ端末に送信する送信部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、上記のように構成したので、子供の運動意欲を惹起し、子供の運動能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態1に係る遊び情報提供システムの構成例を示す図である。
図2】実施の形態1におけるユーザ端末の構成例を示す図である。
図3】実施の形態1におけるサーバの構成例を示す図である。
図4】実施の形態1におけるユーザ端末及びサーバの動作例を示す図である。
図5図5Aは、実施の形態1における種目別得点表(小学校男子)の一例を示す図であり、図5Bは、実施の形態1における種目別得点表(小学校女子)の一例を示す図である。
図6図6Aは、実施の形態1における種目別得点表(中学校男子)の一例を示す図であり、図6Bは、実施の形態1における種目別得点表(中学校女子)の一例を示す図である。
図7】実施の形態1における遊び情報一覧表に含まれる第1のテーブルの一例を示す図である。
図8】実施の形態1における遊び情報一覧表に含まれる第2のテーブルの一例を示す図である。
図9】実施の形態1における遊び情報一覧表に含まれる第2のテーブルの一例を示す図である。
図10】実施の形態1におけるユーザ端末側の表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。
図11】実施の形態1における「よくやる遊び」を示すカードのサムネイルの表示例を示す図である。
図12】実施の形態1における「過去の遊び」を示すカードのサムネイルから選択された遊び情報の詳細を表示した例を示す図である。
図13】実施の形態1における「My遊び」画面の一例を示す図である。
図14】実施の形態3における運動要素情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る遊び情報提供システム1の構成例を示す図である。遊び情報提供システム1は、図1に示すように、ユーザ端末10と、サーバ20とを含んで構成される。ユーザ端末10と、サーバ20とは、インターネット等のネットワーク(不図示)を介して通信可能に接続されている。なお、図1では、1台のユーザ端末10がネットワークを介してサーバ20と接続される例を示しているが、ユーザ端末10の台数はこれに限らず、2台以上であってもよい。
【0015】
ユーザ端末10は、ユーザにより使用される端末であり、例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、及びタブレット等により構成される。ユーザ端末10を使用するユーザは、例えば子供、当該子供の保護者、及び当該子供の担任教師等である。
【0016】
ユーザ端末10は、ユーザから子供の運動に関するパラメタ(以下、「運動パラメタ」ともいう。)の入力を受け付ける。ユーザ端末10は、受け付けた運動パラメタを、ネットワークを介してサーバ20に送信する。運動パラメタは、例えば子供が学校の体育館又はスポーツクラブ等の運動が可能な施設で行った体力測定の結果を示す体力測定データ、または、子供が上記施設で行った運動能力チェックの結果を示すデータで構成される。
【0017】
サーバ20は、例えばPCにより構成される。サーバ20は、遊び情報提供システム1で取り扱われる遊びに関する情報(以下、「遊び情報」ともいう。)が登録された「遊び情報一覧表」を保持している。遊び情報は、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報であり、例えば「遊び方名」、「(遊びの)難易度」、「(遊ぶのに適した)場所」、「(遊ぶのに適した)人数」、及び「遊び方の説明」等の情報を含んで構成される。なお、遊び情報一覧表は、予め遊び情報提供システム1の管理者等により作成され、サーバ20が備える後述の保持部206に登録される。
【0018】
サーバ20は、ユーザ端末10から運動パラメタを受信すると、受信した運動パラメタに基づいて、予め保持部206に登録されている遊び情報一覧表を検索し、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報(遊び情報)を特定する。そして、サーバ20は、特定した遊び情報をユーザ端末10に送信する。
【0019】
ユーザ端末10は、サーバ20から送信された遊び情報を受信し、受信した遊び情報を出力する。例えば、ユーザ端末10は、受信した遊び情報をディスプレイ等の後述する表示装置50に表示させる。
【0020】
次に、実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例について、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0021】
<ユーザ端末10>
ユーザ端末10は、図2に示すように、受付部101、送信部102、受信部103、出力部104、登録部105、及び保持部106を備える。また、ユーザ端末10は、ディスプレイ等の表示装置50に接続されている。
【0022】
受付部101は、所定の入力画面(不図示)を介して、ユーザから子供の運動に関するパラメタ(運動パラメタ)の入力を受け付ける。
【0023】
送信部102は、受付部101により受け付けられた運動パラメタを、ネットワークを介してサーバ20に送信する。
【0024】
受信部103は、サーバ20の後述する送信部203からネットワークを介して送信された遊び情報を受信する。
【0025】
出力部104は、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を出力する。例えば、出力部104は、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を表示装置50に表示させる。
【0026】
登録部105は、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を保持部106に登録する。なお、登録部105は、受信部103により受信された遊び情報を保持部106に登録する際、この遊び情報を受信するきっかけとなった運動パラメタをこの遊び情報と対応付けて保持部106に登録してもよい。
【0027】
保持部106は、ユーザ端末10が使用する各種情報を保持する。例えば、保持部106は、登録部105により登録された遊び情報を保持する。
【0028】
受付部101、送信部102、受信部103、出力部104、及び登録部105の機能は、例えばユーザ端末10が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)が、不図示のメモリに展開された所定のプログラムを実行することにより実現される。また、保持部106は、例えばHDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はメモリ等で構成される。
【0029】
また、ユーザ端末10は、ユーザが運動パラメタの入力操作の際に使用する入力部(不図示)を備える。入力部は、例えばキーボート、マウス、及びタッチパネル等で構成される。
【0030】
なお、図2では、登録部105がユーザ端末10の内部に設けられた場合を示しているが、登録部105は必須の構成ではなく、省略されていてもよい。また、図2では、保持部106がユーザ端末10の内部に設けられた場合を示しているが、保持部106はユーザ端末10の外部に設けられていてもよい。
【0031】
<サーバ20>
サーバ20は、図3に示すように、受信部201、特定部202、送信部203、出力部204、登録部205、及び保持部206を備える。また、サーバ20は、ディスプレイ等の表示装置60に接続されている。
【0032】
受信部201は、ユーザ端末10の送信部102から送信された運動パラメタを受信する。
【0033】
特定部202は、受信部201により受信された運動パラメタに基づいて、保持部206に登録されている遊びに関する情報の一覧を検索し、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報(遊び情報)を特定する。
【0034】
送信部203は、特定部202により特定された遊び情報をユーザ端末10に送信する。
【0035】
出力部204は、ユーザの指示に応じて、特定部202により特定された遊び情報を出力する。例えば、出力部204は、ユーザの指示に応じて、特定部202により特定された遊び情報を表示装置60に表示させる。
【0036】
登録部205は、ユーザの指示に応じて、上述の遊び情報一覧表を保持部206に登録する。また、登録部205は、特定部202により特定された遊び情報を保持部206に登録する。なお、登録部205は、特定部202により特定された遊び情報を保持部206に登録する際、この遊び情報を特定するきっかけとなった運動パラメタをこの遊び情報と対応付けて保持部206に登録してもよい。
【0037】
保持部206は、サーバ20が使用する各種情報を保持する。例えば、保持部206は、登録部205により登録された上述の遊び情報一覧表、及び、登録部205により登録された遊び情報を保持する。
【0038】
受信部201、特定部202、送信部203、出力部204、及び登録部205の機能は、例えばサーバ20が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)が、不図示のメモリに展開された所定のプログラムを実行することにより実現される。また、保持部206は、例えばHDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はメモリ等で構成される。
【0039】
また、サーバ20は、ユーザが各種情報の入力操作の際に使用する入力部(不図示)を備える。入力部は、例えばキーボート、マウス、及びタッチパネル等で構成される。
【0040】
なお、図3では、保持部206がサーバ20の内部に設けられた場合を示しているが、保持部206はサーバ20の外部に設けられていてもよい。また、図3では、出力部204及び登録部205がサーバ20に設けられた場合を示しているが、出力部204及び登録部205は必須の構成ではなく、省略されていてもよい。
【0041】
次に、実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の動作例について、図4を参照しながら説明する。
【0042】
なお、ここでは、説明を分かり易くするため、ユーザ端末10を使用するユーザが子供(例えば小学生又は中学生)であるものとする。また、ここでは、ユーザは運動パラメタとして、自身が行った体力測定の結果を示す体力測定データをユーザ端末10に入力するものとする。また、ここでは、ユーザ端末10は予めサーバ20によるユーザ認証を受け、遊び情報提供システム1へのログインを完了しているものとする。
【0043】
また、ここでは、予め遊び情報提供システム1の管理者等により、上述の遊び情報一覧表がサーバ20の保持部206に登録されているものとする。
【0044】
まず、ユーザ端末10の受付部101は、ユーザから運動パラメタの入力を受け付ける(ステップST401)。ここでは、受付部101は、運動パラメタとして、ユーザ自身の体力測定データの入力を受け付ける。
【0045】
体力測定データは、例えば「握力」、「上体起こし」、「長座体前屈」、「反復横跳び」、「立ち幅跳び」、「50m走」、及び「ソフトボール投げ」の各種目についての測定結果を示すデータである。
【0046】
次に、ユーザ端末10の送信部102は、受付部101により受け付けられた運動パラメタ(体力測定データ)を、ネットワークを介してサーバ20に送信する(ステップST402)。
【0047】
次に、サーバ20の受信部201は、ユーザ端末10の送信部102から送信された運動パラメタ(体力測定データ)を、ネットワークを介して受信する(ステップST403)。
【0048】
次に、サーバ20の特定部202は、受信部201により受信された運動パラメタ(体力測定データ)に基づいて、予め保持部206に登録されている遊び情報一覧表を検索し、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報(遊び情報)を特定する(ステップST404)。
【0049】
ここで、特定部202による遊び情報の特定方法の具体例を説明する。例えば、特定部202は、上述の遊び情報一覧表と同様に予め保持部206に保持されている「種目別得点表」に基づいて、体力測定データを種目別の得点に換算する。
【0050】
種目別得点表の一例を図5及び図6に示す。種目別得点表は、種目ごとの体力測定データと、その種目の得点とを対応付けた表であり、学校別(小学校又は中学校)、及び性別(男子又は女子)に作成される。
【0051】
例えば、図5Aは、種目別得点表(小学校男子)の一例を示し、図5Bは、種目別得点表(小学校女子)の例を示している。また、図6Aは、種目別得点表(中学校男子)の例を示し、図6Bは、種目別得点表(中学校女子)の例を示している。
【0052】
また、各表の一番上の行は「握力」等の種目名を示し、各表の一番左の列は得点を示している。図5A図5B図6A、及び図6Bの例では、得点は「1点」から「10点」までの10段階評価となっており、最低値が「1点」、最高値が「10点」である。
【0053】
特定部202は、これらの種目別得点表に基づいて、まず体力測定データを種目別の得点に換算する。例えば、特定部202は、ユーザが小学校男子であり、「握力」の測定データが「15kg」である場合、図5Aに示す種目別得点表に基づき、このユーザの「握力」の測定データを「6点」に換算する。同様に、特定部202は、このユーザの「上体起こし」の測定データが「20回」である場合、図5Aに示す種目別得点表に基づき、このユーザの「上体起こし」の測定データを「8点」に換算する。
【0054】
同様に、特定部202は、ユーザが小学校女子であれば、図5Bに示す種目別得点表に基づき、各種目の測定データを種目別の得点に換算し、ユーザが中学校男子であれば、図6Aに示す種目別得点表に基づき、測定データを種目別の得点に換算し、ユーザが中学校女子であれば、図6Bに示す種目別得点表に基づき、測定データを種目別の得点に換算する。
【0055】
次に、特定部202は、上記のようにして得られた得点に基づき、ユーザの「得意種目」及び「苦手種目」を特定する。例えば、特定部202は、「持久力」及び「20mシャトルラン」を除く7種目のうち、得点が最も高い種目を選び、選んだ種目をそのユーザの「得意種目」として特定する。
【0056】
なお、特定部202は、得点が最も高い種目が2種目以上ある場合、下記の優先順位に基づいて、順位がより上位の種目を得意種目として特定する。
「1位.50m走/2位.握力/3位.立ち幅跳び/4位.ソフトボール投げ/5位.反復横跳び/6位.長座体前屈/7位.上体起こし」
【0057】
また、例えば特定部202は、「持久力」及び「20mシャトルラン」を除く7種目のうち、得点が最も低い種目を選び、選んだ種目をそのユーザの「苦手種目」として特定する。なお、特定部202は、得点が最も低い種目が2種目以上ある場合、上記の優先順位に基づいて、順位がより上位の種目を苦手種目として特定する。
【0058】
例えば、ユーザの体力測定データを換算して得られた得点が、「握力:6点」、「上体起こし:8点」、「長座体前屈:3点」、「反復横跳び:4点」、「50m走:5点」、「立ち幅跳び:6点」、「ソフトボール投げ:7点」であった場合、特定部202は、このユーザの得意種目は得点が最も高い「上体起こし」であり、このユーザの苦手種目は得点が最も低い「長座体前屈」であると特定する。
【0059】
また、上記の例において、例えば「上体起こし」及び「立ち幅跳び」の得点がいずれも8点であった場合、特定部202は、上述した優先順位に基づいて、より上位の種目である「立ち幅跳び」をこのユーザの得意種目と特定する。
【0060】
また、上記の例において、例えば「長座体前屈」及び「反復横跳び」の得点がいずれも3点であった場合、特定部202は、上述した優先順位に基づいて、より上位の種目である「反復横跳び」をこのユーザの苦手種目と特定する。
【0061】
なお、ここで、得意種目及び苦手種目の候補となる種目から「持久力」及び「20mシャトルラン」を除いているのは、現時点では、上述の遊び情報一覧表において、「持久力」及び「20mシャトルラン」を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報が充実していないためである。今後、「持久力」及び「20mシャトルラン」を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報が充実化すれば、これらの種目を得意種目及び苦手種目の候補に含めてもよい。
【0062】
次に、特定部202は、得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報を特定する。例えば、特定部202は、保持部206に保持されている遊び情報一覧表に基づいて、得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報を特定する。
【0063】
ここで、遊び情報一覧表の具体例について説明する。遊び情報一覧表は、例えば第1のテーブルと、第2のテーブルとを含んで構成される。
【0064】
第1のテーブルには、遊び情報提供システム1で取り扱われるすべての遊び情報が定義されている。第1のテーブルの例を図7に示す。
【0065】
第1のテーブルは、図7に示すように、例えば「項番」、「遊び方名」、「難易度」、「人数」、「場所」、及び「遊び方の説明」の各項目を有している。なお、図7では、「遊び方の説明」の表示を省略している。また、図7に示す第1のテーブルは、遊び情報提供システム1で取り扱われるすべての遊び情報のうちの一部(ここでは30種類)を抜粋して示している。
【0066】
「難易度」は、遊びの難易度を示している。ここでは、難易度は「1」から「4」までが設定されており、「1」が難易度が最も低く、「4」が難易度が最も高いことを示している。また、「人数」は、その遊びを行うのに適した人数を示している。また、「場所」は、その遊びを行うのに適した場所(例えば屋外又は屋内)を示している。
【0067】
次に、第2のテーブルの例を図8及び図9に示す。図8及び図9に示すように、第2のテーブルには、第1のテーブルに定義されている遊び情報が、種目又は種目の属性ごとに分類して定義されている。種目の属性とは、例えば種目に対して求められる運動の性質であり、例えば、種目「立ち幅跳び」に対する属性は「ジャンプ」であり、種目「反復横跳び」に対する属性は「敏捷性」である。
【0068】
また、第2のテーブルでは、遊び情報は、種目又は種目の属性に分類されたうえで、さらに人数、難易度(図8及び図9ではLvと表記)、場所、及びボールの使用の有無によっても分類されている。なお、図8及び図9に示す第2のテーブルにおいて、「6」又は「14」等の数字は、図7で示した第1のテーブルにおいて遊び情報に付された項番を示している。つまり、第1のテーブルと第2のテーブルとは、遊び情報に付された項番で関連付けられている。
【0069】
なお、図8及び図9に示す第2のテーブルは、遊び情報提供システム1で取り扱われるすべての種目又は種目の属性のうちの一部(ここでは、10mスプリント/50m走、ジャンプ/立ち幅跳び、敏捷性/反復横跳び、及び、スイング/ボール投げ、上体起こし、握力の4種類)を抜粋して示している。
【0070】
特定部202は、上記のように得意種目を特定すると、図7図9で説明した第1のテーブル及び第2のテーブルを参照する。そして、特定部202は、第2のテーブルにおいて得意種目に分類されている遊び情報のうち、難易度が2~4である遊び情報をランダムで1つ選び、選んだ遊び情報を、当該得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報として特定する。ここで、難易度が2~4である遊び情報を選ぶのは、得意種目を実施するための運動能力を伸ばすためには少し難易度の高い遊びを行うのが効果的であるという考え方に基づいている。
【0071】
また、特定部202は、上記のように苦手種目を特定すると、図7図9で説明した第1のテーブル及び第2のテーブルを参照する。そして、特定部202は、第2のテーブルにおいて苦手種目に分類されている遊び情報のうち、難易度が1~2である遊び情報をランダムで1つ選び、選んだ遊び情報を、当該苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報として特定する。ここで、難易度が1~2である遊び情報を選ぶのは、苦手種目を実施するための運動能力を伸ばすためには難易度の低い遊びを行うのが効果的であるという考え方に基づいている。
【0072】
例えば、特定部202は、ユーザの得意種目を「50m走」と特定した場合、当該「50m走」を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報として、第2のテーブルにおいて、「10mスプリント/50m走」に分類されている遊び情報のうち、難易度が2に設定されている項番14の「お尻歩き」を特定する。
【0073】
また、例えば、特定部202は、ユーザの苦手種目を「反復横跳び」と特定した場合、当該「反復横跳び」を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報として、第2のテーブルにおいて、「敏捷性/反復横跳び」に分類されている遊び情報のうち、難易度が1に設定されている項番6の「壁ダッシュ」を特定する。
【0074】
次に、サーバ20の送信部203は、このようにして特定部202により特定された遊び情報をユーザ端末10に送信する(ステップST405)。ここでは、送信部203は、特定部202により特定された、得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報、及び、苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報をユーザ端末10に送信する。
【0075】
なお、サーバ20の出力部204は、ユーザの指示に応じて、特定部202により特定された、得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報、及び、苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報を、例えば表示装置60に表示(出力)してもよい。
【0076】
次に、ユーザ端末10の受信部103は、サーバ20の送信部203から送信された遊び情報を受信する(ステップST406)。
【0077】
次に、出力部104は、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を出力する(ステップST407)。例えば、出力部104は、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を表示する表示画面を生成し、生成した表示画面を表示装置50に出力(表示)する。
【0078】
ここで、表示画面の一例を図10に示す。図10に示す表示画面では、遊び情報がカード形式で表示される。
【0079】
例えば、図10に示すカードには、「遊び名」、「難易度」、「場所」、「遊ぶ人数」、「伸ばす能力」、及び「遊び方」が表示されている。
【0080】
このうち、「伸ばす能力」は、この遊びを行うことによって向上することが期待される運動能力を示している。例えば、カードが「得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報」を表示している場合、「伸ばす能力」には、そのユーザの得意種目が表示される。また、カードが「苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報」を表示している場合、「伸ばす能力」には、そのユーザの苦手種目が表示される。
【0081】
ユーザは、「得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報」を表示するカードに表示された遊びを行うことにより、自身の得意種目を実施するための運動能力を、遊びを通じてさらに高めることが期待される。また、ユーザは、「苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報」を表示するカードに表示された遊びを行うことにより、自身の苦手種目を実施するための運動能力を高め、遊びを通じて苦手種目を克服することが期待される。
【0082】
特に、子供は遊びに夢中になると、集中力が高まり、その遊びに没頭するいわゆるゾーン状態に入る可能性がある。その場合、子供はその遊びに没頭し、高い集中力の下で体を動かすことで、一般的なトレーニングを行う場合よりも効率良く運動能力の向上を達成することが期待できる。
【0083】
なお、表示画面の下部には、「よくやる遊びに登録する」と表示されたボタンと、「過去の遊びに登録する」と表示されたボタンとが表示されている。
【0084】
ユーザは、カードに表示された遊びを実際に行った場合、「過去の遊びに登録する」と表示されたボタンを押下することで、その遊びに関する情報(遊び情報)を「過去の遊び」としてユーザ端末10の保持部106に登録することができる。
【0085】
また、ユーザは、カードに表示された遊びを実際に行い、その後もこの遊びを好んで行いたい場合、「よくやる遊びに登録する」と表示されたボタンを押下することで、その遊びに関する情報(遊び情報)を「よくやる遊び」としてユーザ端末10の保持部106に登録することができる。
【0086】
なお、出力部104は、「過去の遊び」として登録された遊び情報を示すカード、及び、「よくやる遊び」として登録された遊び情報を示すカードのサムネイルを表示装置50に表示させてもよい。例えば、出力部104は、図11に示すように、「よくやる遊び」として保持部106に登録された遊び情報を示すカードのサムネイルを表示装置50に表示させてもよい。
【0087】
また、ユーザは、表示装置50に表示されたサムネイルから、任意のカードを選択してもよい。この場合、受付部101は、ユーザによるカードの選択操作を受け付け、出力部104は、受付部101により受け付けられた選択操作が示すカードに表示された遊び情報の詳細を表示装置50に表示させてもよい。なお、図12は、「過去の遊び」として登録された遊び情報を示すカードのサムネイルから、ユーザにより選択された遊び情報の詳細を表示した例を示している。
【0088】
また、出力部104は、ユーザ専用の遊び情報管理画面を生成し、生成した画面を表示装置50に表示させてもよい。
【0089】
例えば、出力部104は、上記の遊び情報管理画面を「My遊び」画面として生成し、生成した「My遊び」画面を表示装置50に表示させる。図13に「My遊び」画面の一例を示す。
【0090】
図13に示す「My遊び」画面は、主に2つの表示領域(第1の表示領域1301、及び第2の表示領域1302)で構成されている。このうち、第1の表示領域1301には、ユーザの苦手種目と、当該苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす「おすすめの遊び」に関する情報とが対応付けて表示される。
【0091】
なお、ここで表示される「おすすめの遊び」は、上述した特定部202により特定された、苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報以外の遊び情報とすれば、ユーザによる遊びの選択の幅が広がるので好適である。
【0092】
なお、第1の表示領域1301には、「他のおすすめを探す」と表示されたボタン13011が表示されている。ユーザによりボタン13011が押下されると、苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報がランダムに表示される。なお、ボタン13011が押下された際に表示させる情報は、例えばボタン13011が押下される度にユーザ端末10がサーバ20から取得すればよい。
【0093】
また、第2の表示領域1302には、「種目又は種目の属性」と、「よくやる遊び」並びに「過去の遊び」とが対応付けられた一覧表が表示される。
【0094】
例えば、種目名「10mスプリント/50m走」については、「よくやる遊び」の欄に「+2枚」と表示され、「コンプリートした遊び」の欄に「+4枚」と表示されている。これは、当該種目「10mスプリント/50m走」を実施するための運動能力を伸ばす遊びのうち、「よくやる遊び」として2種類の遊び(2枚のカード)が登録されており、「過去の遊び」として4種類の遊び(4枚のカード)が登録されていることを示している。
【0095】
また、種目名「敏捷性/反復横跳び」については、「よくやる遊び」の欄に「+1枚」と表示され、「コンプリートした遊び」の欄に「+4枚」と表示されている。これは、当該種目「敏捷性/反復横跳び」を実施するための運動能力を伸ばす遊びのうち、「よくやる遊び」として1種類の遊び(1枚のカード)が登録されており、「過去の遊び」として4種類の遊び(4枚のカード)が登録されていることを示している。
【0096】
また、種目名「バランス」については、「カードがありません。」と表示されている。これは、当該「バランス」の運動能力を伸ばす遊びが何も登録されていないことを示している。
【0097】
また、第2の表示領域1302には、「種目の説明」と表示されたボタン13021と、「他の遊びを探す」と表示されたボタン13022とが表示されている。ユーザによりボタン13021が押下されると、その種目の説明がポップアップ等で表示される。また、ユーザによりボタン13022が押下されると、その種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報のうち、「よくやる遊び」又は「過去の遊び」に登録されていない遊び情報が表示される。なお、ボタン13021及びボタン13022が押下された際に表示させる情報は、例えば各ボタンが押下される度にユーザ端末10がサーバ20から取得すればよい。
【0098】
上記のように構成された遊び情報管理画面を表示することにより、ユーザは、各種目に対応する遊びの実施状況(遊び情報の登録状況)を容易に把握することができる。また、これにより、ユーザは、例えば遊びが登録されていない種目については積極的に遊びを検索して実際にその遊びを行うことで、種目ごとの遊びの登録状況の偏りをなくし、各種目を実施するための運動能力を満遍なく高めることが期待できる。なお、遊びの検索方法については実施の形態2で詳しく説明する。
【0099】
なお、上記の説明では、ユーザ端末10の出力部104は、遊び情報をカードに記載したカード形式で表示装置50に表示させる例を説明したが、出力部104による出力方法はこれに限られない。例えば、出力部104は、遊び情報をテキスト形式で表示装置50に表示させてもよいし、遊び情報を音声情報に変換して音声として出力してもよい。また、出力部104は、遊び情報を結果表などの用紙に印字して、プリントアウトするようにしてもよい。
【0100】
また、上記の説明では、ユーザ端末10の出力部104が図10に示す表示画面、及び図13に示す「My遊び」画面を生成し、生成した各画面を表示装置50に表示させる例を説明したが、これらの画面はこれに限らず、サーバ20側で生成してもよい。その場合、サーバ20の送信部203は、生成した各画面のデータをユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10は、受信部103にてこれらの各画面のデータを受信し、出力部104にて各画面を表示装置50に表示させてもよい。
【0101】
また、上記の説明で例示した体力測定の種目はあくまで一例であり、上記以外の種目が含まれていてもよい。また、上記の説明で例示した遊び情報一覧表、及び種目別得点表もあくまで一例であり、上記以外の表を用いてもよい。
【0102】
また、上記の説明では、ユーザが子供である場合を例に説明したが、ユーザはこれに限らず、教師等であってもよい。その場合、ユーザは、自身の担当するクラスの生徒全員分の体力測定データを運動パラメタとしてユーザ端末10に入力する。そして、サーバ20の特定部202は、生徒毎に、上記で説明した手順に沿って、得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報、及び、苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報を特定する。
【0103】
そして、サーバ20の送信部203は、特定した遊び情報を、各生徒の使用するユーザ端末10に送信する。このとき、遊び情報の送信先として、各生徒のメールアドレス等を予めサーバ20の保持部206に登録しておき、送信部203は、このメールアドレスを参照して、特定した遊び情報を、各生徒の使用するユーザ端末10に送信すればよい。
【0104】
最後に、上述した優先順位について補足する。上記の説明では、得点が最も高い種目が2種目以上ある場合、及び、得点が最も低い種目が2種目以上ある場合において、得意種目及び苦手種目を特定する際の優先順位を「1位.50m走/2位.握力/3位.立ち幅跳び/4位.ソフトボール投げ/5位.反復横跳び/6位.長座体前屈/7位.上体起こし」とする例を説明した。
【0105】
ここで、「1位.50m走/2位.握力/3位.立ち幅跳び/4位.ソフトボール投げ」に関しては、多くの自治体等で子供の体力の評価としてこれらの種目が使われることが多くあるため、優先順位の上位に設定している。これらの種目は、他のどの種目よりも昔の子供たちとの記録比較として使用されることが多い。
【0106】
また、現在、全ての学校が全ての体力測定をしないといけないという決まりはなく、学校によっては体力測定を5年生以外実施しない場合、あるいは一部の種目のみでしか体力測定を実施しないという体勢をとる場合がある。その際、当該一部の種目として測定される際に特に多いのが、50m走、又は握力であり、その次に立ち幅跳びが多いという傾向がある。そのため、上述した優先順位についても、全国的に測定されることの多い(比較対象の多い)種目である50m走、握力、及び立ち幅跳びを上位に設定し、優先的に得意種目又は苦手種目として特定されるようにしている。
【0107】
また、上記のように優先順位を設定することにより、遊び情報提供システム1では次の2つの効果が期待できる。
【0108】
1点目として、サーバ20の特定部202が、子供の運動能力の代表として、優先順位の上位に設定された、比較対象の多い種目を得意種目又は苦手種目として特定し、各種目を実施するための能力を高めるための遊びを特定(提案)することで、地域ないしは自治体における子供の運動能力は明確に数値として上がる可能性がある。
【0109】
2点目として、上述した優先順位の下位に設定される「上体起こし」等の柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目は、年齢が上がってもそれぞれの能力を個別に上げやすい傾向にある。一方、柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目以外の種目は、学年(年齢)が低いうちの方がそれぞれの能力が上がりやすく、かつそれは運動の得意又は不得意に大きく関わる傾向にある。
【0110】
したがって、柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目の順位よりも、柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目以外の種目を優先順位の上位に設定し、上位に設定した種目が得意種目又は苦手種目として特定され易いようにして、これらの種目の能力が高まることで、子供により運動を得意に思ってもらえる、又は運動を好きになってもらえるという効果が期待できる。
【0111】
以上のように、実施の形態1によれば、遊び情報提供システム1は、ユーザ端末10と、サーバ20とを含んで構成される。
ユーザ端末10は、ユーザから子供の運動に関するパラメタの入力を受け付ける受付部101と、受付部101により受け付けられたパラメタをサーバ20に送信する送信部102と、サーバ20から送信された、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を受信する受信部103と、受信部103により受信された遊びに関する情報を出力する出力部104と、を備える。
サーバ20は、ユーザ端末10の送信部102により送信されたパラメタを受信する受信部201と、受信部201により受信されたパラメタに基づいて、予め保持部206に登録されている遊びに関する情報の一覧を検索し、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を特定する特定部202と、特定部202により特定された遊びに関する情報をユーザ端末10に送信する送信部203と、を備えた。これにより、遊び情報提供システム1は、子供の運動意欲を惹起し、子供の運動能力を向上させることができる。
【0112】
また、ユーザ端末10の受付部101は、パラメタとして、子供が行った所定の種目における体力測定の結果を示す体力測定データを受け付け、サーバ20の特定部202は、子供の体力測定データに基づいて、当該子供の得意種目及び苦手種目を特定し、保持部206に登録されている遊びに関する情報の一覧から、当該得意種目を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報、及び、当該苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報を特定する。これにより、遊び情報提供システム1は、子供の得意種目、及び苦手種目を実施するための運動能力を伸ばす遊びに関する情報を提案することができる。また、子供が得意種目をさらに得意になり、苦手種目を克服することも期待できる。
【0113】
また、サーバ20の特定部202は、種目ごとの体力測定データと得点とを対応付けた種目別得点表に基づいて、子供の体力測定データを種目ごとに得点に換算し、当該得点が最も高い種目を当該子供の得意種目として特定し、当該得点が最も低い種目を当該子供の苦手種目として特定する。これにより、遊び情報提供システム1は、子供の体力測定データを容易に得点に換算し、子供の得意種目及び苦手種目を効率的に特定できる。
【0114】
また、サーバ20の特定部202は、得点が最も高い種目が2種目以上ある場合、予め設定された所定の優先順位における順位が上位の種目を、子供の得意種目として特定し、得点が最も低い種目が2種目以上ある場合、優先順位における順位が上位の種目を、子供の苦手種目として特定する。これにより、遊び情報提供システム1は、最高得点及び最低得点を記録した種目が重複した場合であっても、子供の得意種目及び苦手種目を効率的に特定できる。
【0115】
また、所定の優先順位は、柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目以外の種目の順位が、柔軟性を要する種目、及び持久力を要する種目の順位よりも上位に設定されている。これにより、遊び情報提供システム1では、比較対象の多い種目を得意種目又は苦手種目として特定し、各種目を実施するための能力を高めるための遊びを特定(提案)することができる。したがって、地域ないしは自治体における子供の運動能力が明確に数値として上がる可能性が期待できる。また、遊び情報提供システム1では、上位に設定した種目が得意種目又は苦手種目として特定され易くなり、これらの種目の能力が高まることで、子供により運動を得意に思ってもらえる、又は運動を好きになってもらえるという効果が期待できる。
【0116】
ユーザ端末10は、受信部103により受信された、子供の運動能力を向上させるのに適した遊びに関する情報を、当該子供の得意種目又は苦手種目と対応付けて保持部206に登録する登録部205を備え、ユーザ端末10の出力部104は、子供の得意種目及び苦手種目を含む種目の一覧と、登録部205により保持部206に登録された遊びに関する情報とを対応付けて表示した表示画面を表示装置50に表示させる。これにより、ユーザは、各種目に対応する遊びの実施状況(遊び情報の登録状況)を容易に把握することができる。
【0117】
実施の形態2.
実施の形態1では、運動パラメタとして、子供の体力測定データを用いる例を説明した。実施の形態2では、運動パラメタとして、子供の運動能力の向上に適した遊びに関する条件(例えば難易度、遊ぶ場所、人数等)を用いる例を説明する。
【0118】
実施の形態2におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例は、実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例と同一である。したがって、実施の形態2におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例については、実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0119】
また、実施の形態2におけるユーザ端末10及びサーバ20の動作例は、実施の形態1のユーザ端末10及びサーバ20の動作例における運動パラメタの内容が異なるのみであり、基本的には実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の動作例と同様である。
【0120】
例えば、ユーザ端末10の受付部101は、所定の入力画面を介して、ユーザから子供の運動に関するパラメタ(運動パラメタ)として、子供の運動能力の向上に適した遊びに関する条件の入力を受け付ける。ここで、遊びに関する条件とは、例えば難易度、場所、及び人数である。
【0121】
「難易度」は、遊びの難易度を示している。ここでは、難易度は「1」から「4」までが設定されており、「1」が難易度が最も低く、「4」が難易度が最も高いことを示している。また、「人数」は、その遊びを行うのに適した人数を示している。また、「場所」は、その遊びを行うのに適した場所(例えば屋外又は屋内)を示している。
【0122】
受付部101により受け付けられる条件は、難易度、場所、及び人数のすべてであってもよいし、いずれか1つ、又はいずれか2つであってもよい。
【0123】
次に、ユーザ端末10の送信部102は、受付部101により受け付けられた運動パラメタ(遊びに関する条件)をサーバに送信する。
【0124】
サーバ20の受信部201は、ユーザ端末10の送信部102から送信された運動パラメタ(遊びに関する条件)を受信する。
【0125】
次に、サーバ20の特定部202は、受信部201により受信された遊びに関する条件に基づいて、当該条件に合致する遊び情報を特定する。この場合、特定部202は、受信部201により受信された遊びに関する条件をキーとして、保持部206に保持されている遊び情報一覧表内の第1のテーブル(図7参照)を検索し、当該条件に合致する遊び情報を特定する。
【0126】
次に、サーバ20の送信部203は、特定部202により特定された遊び情報をユーザ端末10に送信する。
【0127】
ユーザ端末10の受信部103は、サーバ20の送信部203から送信された遊び情報を受信する。
【0128】
次に、ユーザ端末10の出力部104は、受信部103により受信された遊び情報を出力する。この場合の出力部104による出力方法は、実施の形態1で説明した出力方法と同様である。例えば、出力部104は、例えば遊び情報をカードに記載したカード形式で表示装置50に表示させる。
【0129】
また、ユーザ端末10の登録部105は、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を保持部106に登録してもよい。
【0130】
このように、運動パラメタとして、子供の運動能力の向上に適した遊びに関する条件(例えば難易度、遊ぶ場所、人数等)を用いた場合、ユーザ(子供)は自ら希望する条件に合致する遊びに関する情報を容易に得ることができ、利便性が向上する。
【0131】
特に、運動の苦手な子供にとっては、難易度の高い遊びを行うことは困難な場合も想定されるが、そのような場合でも、遊びの難易度を条件に含めることで、自らの運動能力に見合った遊び情報を得ることができ、無理のない範囲で運動能力を向上させることができる。
【0132】
以上のように、実施の形態2によれば、ユーザ端末10の受付部101は、パラメタとして、子供の運動能力の向上に適した遊びに関する条件の入力を受け付け、サーバ20の特定部202は、保持部206に登録されている遊びに関する情報の一覧から、条件に合致する遊びに関する情報を特定する。これにより、実施の形態2では、実施の形態1で説明した効果に加え、ユーザは自ら希望する条件に合致する遊びに関する情報を容易に得ることができ、利便性が向上する。
【0133】
実施の形態3.
実施の形態3では、運動パラメタとして、運動に関する目的(跳び箱が跳べるようになりたい、逆上がりが出来るようになりたい等)を用いる例について説明する。
【0134】
実施の形態3におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例は、実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例と同一である。したがって、実施の形態3におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例については、実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の構成例と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0135】
また、実施の形態3におけるユーザ端末10及びサーバ20の動作例は、実施の形態1のユーザ端末10及びサーバ20の動作例における運動パラメタの内容が異なるのみであり、基本的には実施の形態1におけるユーザ端末10及びサーバ20の動作例と同様である。
【0136】
実施の形態3では、サーバ20の保持部206には、「運動要素情報」が予め登録されている。運動要素情報は、例えば「跳び箱」等の種目を複数の運動要素に分解し、分解して得られた各運動要素と、当該各運動要素を実施するための能力を高める遊び情報とを関連付けた情報である。
【0137】
この運動要素情報は、本願発明者が考案した、苦手な運動ができるようになるためのアプローチを具現化したものである。具体的には、すべての運動(種目)は、細かい運動要素が集合して成り立っているという前提に立ち、各運動(種目)を複数の運動要素に分解して、これらの細かい運動要素ごとに能力を高めていけば、最終的には苦手な運動を行うための能力が向上し、苦手な運動を克服することができるようになる、という考え方に基づくものである。
【0138】
「運動要素情報」の一例を図14に示す。図14に示す運動要素情報は、例えば「種目」と、当該種目を構成する運動要素と、当該運動要素を実施するために必要な動きと、が対応付けられて構成される。
【0139】
例えば、種目「跳び箱」に対しては、運動要素A「腕で体を持ち上げる」と、運動要素B「地面を蹴る」とが対応付けられている。これは、「跳び箱」は、腕で体を持ち上げる動作と、地面を蹴る動作との組み合わせで成り立つということを示している。
【0140】
また、運動要素A「腕で体を持ち上げる」に対しては、必要な動き「腕の力(スイングスピード)」が対応づけられ、運動要素B「地面を蹴る」に対しては、必要な動き「ジャンプ力」が対応づけられている。これは、腕で体を持ち上げるためには腕の力(スイングスピード)が必要であり、地面を蹴るためにはジャンプ力が必要であることを示している。
【0141】
同様に、種目「ドッジボール」に対しては、運動要素A「投げる」と、運動要素B「ボールの来る場所を理解する」とが対応付けられている。また、運動要素A「投げる」に対しては、必要な動き「スイング力」が対応づけられ、運動要素B「ボールの来る場所を理解する」に対しては、必要な動き「視覚反応力」が対応づけられている。
【0142】
例えば、ユーザ端末10の受付部101は、所定の入力画面を介して、ユーザから運動パラメタとして、運動に関する目的の入力を受け付ける。ここで、運動に関する目的とは、例えば跳び箱が跳べるようになりたい、あるいは、逆上がりが出来るようになりたい等の運動に関する目的を記述した文字情報である。
【0143】
次に、ユーザ端末10の送信部102は、受付部101により受け付けられた運動パラメタ(運動に関する目的)をサーバに送信する。
【0144】
サーバ20の受信部201は、ユーザ端末10の送信部102から送信された運動パラメタ(運動に関する目的)を受信する。
【0145】
次に、サーバ20の特定部202は、受信部201により受信された運動に関する目的に基づいて、当該目的を達成するための遊び情報を特定する。
【0146】
この場合、特定部202は、例えば受信部201により受信された、運動に関する目的を記述した文字情報を、既知の構文解析技術により解析し、当該文字情報から種目名を抽出する。そして、特定部202は、抽出した種目名をキーとして、保持部206に保持されている運動要素情報を検索し、当該種目を構成する複数の運動要素を特定するとともに、当該複数の運動要素のそれぞれに対応付けられている、必要な動きを特定する。
【0147】
次に、特定部202は、特定した必要な動きをキーとして、保持部206に保持されている遊び情報一覧表内の第2のテーブル(図8及び図9)を検索し、当該必要な動きに対応する遊び情報を特定する。
【0148】
例えば、受信部201により受信された運動に関する目的が、「跳び箱が跳べるようになりたい」であった場合、特定部202は、当該目的を記述した文字情報を、既知の構文解析技術により解析し、当該文字情報から種目名「跳び箱」を抽出する。
【0149】
次に、特定部202は、抽出した種目名「跳び箱」をキーとして、保持部206に保持されている「運動要素情報」を検索し、当該種目「跳び箱」を構成する運動要素として、運動要素A「腕で体を持ち上げる」と、運動要素B「地面を蹴る」とを特定する。また、特定部202は、運動要素Aに対応付けられている必要な動きとして、「腕の力(スイングスピード)」を特定し、運動要素Bに対応付けられている必要な動きとして、「ジャンプ力」を特定する。
【0150】
次に、特定部202は、特定した必要な動き「腕の力(スイングスピード)」をキーとして、保持部206に保持されている遊び情報一覧表内の第2のテーブルを検索し、当該必要な動きに対応する遊び情報として、例えば「風船バレー」を特定する。また、特定部202は、特定した必要な動き「ジャンプ力」をキーとして、保持部206に保持されている遊び情報一覧表内の第2のテーブルを検索し、当該必要な動きに対応する遊び情報として、例えば「ケンケン反射」を特定する。
【0151】
次に、サーバ20の送信部203は、特定部202により特定された遊び情報をユーザ端末10に送信する。
【0152】
ユーザ端末10の受信部103は、サーバ20の送信部203から送信された遊び情報を受信する。
【0153】
次に、出力部104は、受信部103により受信された遊び情報を出力する。この場合の出力部104による出力方法は、実施の形態1で説明した出力方法と同様である。例えば、出力部104は、例えば遊び情報をカードに記載したカード形式で表示装置50に表示させる。
【0154】
また、ユーザ端末10の登録部105は、実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、ユーザの指示に応じて、受信部103により受信された遊び情報を保持部106に登録してもよい。
【0155】
このように、運動パラメタとして、運動に関する目的を用いた場合、ユーザ(子供)は当該目的を達成するために有用な遊びに関する情報を容易に得ることができ、利便性が向上する。特に、この場合に得られる遊び情報は、その運動を複数の細かい運動要素に分解した場合における、各運動要素を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報であるため、子供は遊びを通じて、運動要素毎の運動能力を高め、無理なく目的を達成することができる。
【0156】
以上のように、実施の形態3によれば、ユーザ端末10の受付部101は、パラメタとして、子供の運動に関する目的の入力を受け付け、サーバ20の特定部202は、保持部206に予め登録されている情報であって、種目を複数の運動要素に分解し、分解して得られた各運動要素と、当該各運動要素を実施するための能力を高める遊び情報とを関連付けた情報に基づいて、子供が目的とする運動を構成する複数の運動要素を特定するとともに、当該特定した複数の運動要素を実施するための能力を高める遊び情報を特定する。これにより、実施の形態3では、実施の形態1で説明した効果に加え、ユーザは目的を達成するために有用な遊びに関する情報を容易に得ることができ、利便性が向上する。特に、この場合に得られる遊び情報は、その運動を複数の細かい運動要素に分解した場合における、各運動要素を実施するための運動能力を伸ばす遊び情報であるため、ユーザは遊びを通じて、運動要素毎の運動能力を高め、無理なく目的を達成することができる。
【0157】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0158】
1 遊び情報提供システム
10 ユーザ端末
20 サーバ
50、60 表示装置
101 受付部
102 送信部
103 受信部
104 出力部
105 登録部
106 保持部
201 受信部
202 特定部
203 送信部
204 出力部
205 登録部
206 保持部
1301 第1の表示領域
1302 第2の表示領域
13011 ボタン
13021 ボタン
13022 ボタン
図1
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