(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084207
(43)【公開日】2023-06-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体及びデータ構造
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230612BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20230612BHJP
G06F 16/9035 20190101ALI20230612BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 470
G06F16/9035
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198243
(22)【出願日】2021-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮部 航太朗
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HA01
5L049BB05
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】1のスポットについてユーザが知りたい情報を容易に取得可能とする情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体及びデータ構造を提供する。
【解決手段】
1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得部と、他の複数のユーザのうちから、(i)1のスポットへの他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)1のスポットの位置及び他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定部と、対象ユーザに対して質問情報を含む問合せを通知する通知部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得部と、
他の複数のユーザのうちから、
(i)前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定部と、
前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する通知部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記訪問履歴は、前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問日時を含み、
前記対象ユーザ特定部は、前記訪問日時に基づいて前記対象ユーザを特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記対象ユーザ特定部は、前記訪問日時と前記ユーザ入力情報が取得された日時とに基づいて前記対象ユーザを特定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記対象ユーザ特定部は、前記質問情報に時期を示す時期情報が含まれる場合に、前記訪問日時及び前記時期に基づいて前記対象ユーザを特定することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記訪問履歴は、前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問回数を含み、
前記対象ユーザ特定部は、前記訪問回数に基づいて前記対象ユーザを特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記対象ユーザ特定部が、前記1のユーザによって前記1のユーザと関連付けて登録されている登録ユーザであるか否かに基づいて前記対象ユーザを特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記対象ユーザ特定部は、前記行動範囲が前記1のスポットの位置に基づいて決まる1の地域と少なくとも一部が重複しているか否かに基づいて前記対象ユーザを特定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記対象ユーザ特定部は、前記他の複数のユーザのうち、前記1のユーザの属性と同一の又は類似する属性を有するユーザを前記対象ユーザとして特定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザ入力情報は、前記ユーザの発話によって入力される音声に基づく情報であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得ステップと、
他の複数のユーザのうちから、
(i)前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定ステップと、
前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する通知ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得ステップと、
他の複数のユーザのうちから、
(i)前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定ステップと、
前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する通知ステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムを格納した記録媒体。
【請求項13】
対象ユーザ特定部と通知部とを有し、且つ複数のユーザの各々の訪問履歴又は行動範囲を記憶済みの情報処理装置に用いられるデータ構造であって、
前記複数のユーザとは異なる1のユーザが質問を希望する1のスポットを示すスポット情報と、
前記1のユーザから入力された前記1のスポットに関する質問を示す質問情報と、を含み、
前記対象ユーザ特定部が、(i)前記1のスポットへの前記複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、前記複数のユーザのうちから対象ユーザを特定する処理と、
前記通知部が、前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する処理と、に用いられるデータ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体及びデータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
1のユーザから施設に対する口コミ情報の要求を受けた際に、他のユーザによって投稿されている複数の口コミ情報の中から特定のユーザによって投稿されている口コミ情報を抽出して1のユーザに提供するサーバ装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定の施設の口コミ情報を投稿している他のユーザの中から、当該施設への訪問回数や当該施設と同一ジャンルの施設への訪問回数に基づいて対象となるユーザを特定し、当該特定したユーザによって投稿されている口コミ情報を1のユーザに提供するサーバ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のサーバ装置においては、既に口コミ情報が投稿済みの施設についての当該口コミ情報の中から特定のユーザによって投稿されている口コミ情報が1のユーザに提供される。そのため、提供された情報が必ずしも1のユーザにとって知りたい情報ではないために、当該1のユーザが所望する情報を取得できないことが問題の1つとして挙げられる。
【0006】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、1のスポットについてユーザが知りたい情報を容易に取得可能とする情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体及びデータ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の情報処理装置は、1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得部と、他の複数のユーザのうちから、(i)前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定部と、前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する通知部と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項10に記載の情報処理方法は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得ステップと、他の複数のユーザのうちから、(i)前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定ステップと、前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する通知ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項11に記載のプログラムは、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、1のユーザから入力された1のスポットについての質問を示す質問情報を含むユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得ステップと、他の複数のユーザのうちから、(i)前記1のスポットへの前記他の複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記他の複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、対象ユーザを特定する対象ユーザ特定ステップと、前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する通知ステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
請求項12に記載の記録媒体は、上記プログラムが記録されている記録媒体である。
【0011】
請求項13に記載のデータ構造は、対象ユーザ特定部と通知部とを有し、且つ複数のユーザの各々の訪問履歴又は行動範囲を記憶済みの情報処理装置に用いられるデータ構造であって、前記複数のユーザとは異なる1のユーザが質問を希望する1のスポットを示すスポット情報と、前記1のユーザから入力された前記1のスポットに関する質問を示す質問情報と、を含み、前記対象ユーザ特定部が、(i)前記1のスポットへの前記複数のユーザの各々の訪問履歴、又は、(ii)前記1のスポットの位置及び前記複数のユーザの各々の行動範囲に基づいて、前記複数のユーザのうちから対象ユーザを特定する処理と、前記通知部が、前記対象ユーザに対して前記質問情報を含む問合せを通知する処理と、に用いられることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施例1に係る情報処理システムの全体構成図である。
【
図2】実施例1に係る車両の前席部分の構成及び車両内の状況を示す図である。
【
図3】実施例1に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】実施例1に係るサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】実施例1に係るサーバ装置に記憶されるユーザ情報の一例を示す表である。
【
図6】実施例1に係るユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】実施例1に係る情報処理装置が受信した情報の表示態様を示す図である。
【
図8】実施例1に係る情報処理装置の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【
図9】実施例1に係る情報処理装置の制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【
図10】変形例1に係る情報処理装置の制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【
図11】変形例2に係る情報処理装置の制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【
図12】実施例2に係る車両の前席部分の構成及び車両内の状況を示す図である。
【
図13】実施例2に係るサーバ装置に記憶されるユーザ情報の一例を示す表である。
【
図14】実施例2に係るサーバ装置に記憶されるユーザ情報の一例を示す表である。
【
図15】実施例2に係る情報処理装置が受信した情報の表示態様を示す図である。
【
図16】実施例2に係る情報処理装置の制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例について図面を参照して具体的に説明する。なお、図面において同一の構成要素については同一の符号を付け、重複する構成要素の説明は省略する。
【実施例0014】
まず、全体のシステム構成について説明する。
図1は、実施例1に係る情報通信システム100の構成を示す図である。
図1に示すように、情報通信システム100は、移動体としての車両Mに搭載されている車載装置10とサーバ装置11と複数の端末装置12とを含んで構成される。本実施例において、端末装置12は、スマートフォンやタブレット端末等の持ち運び可能な通信端末である。
【0015】
本実施例において、車載装置10とサーバ装置11と複数の端末装置12の各々とは、ネットワークNWを介して、例えば、TCP/IPや、UDP/IP等の通信プロトコルを用いて相互にデータの送受信が可能になっている。車載装置10、サーバ装置11及び複数の端末装置12の各々とネットワークNWとの接続は、例えば、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)又は5G(5th Generation)等の移動体通信、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信によりなされ得る。
【0016】
図2は、実施例1に係る移動体としての車両Mの前席部分の構成及び車両M内の状況を示す図である。車載装置10は、車両M内に設置されたマイク13、タッチパネルディスプレイ14、スピーカー15及びGNSS受信機16の各々に接続されており、これらを制御する制御部を含む。車載装置10は、例えば、車両Mの前席のダッシュボードDB内の中央部に配置されている。
【0017】
マイク13は、車内の音、例えば車両Mの運転者が発した音声を受けて電気信号に変換する音声入力装置である。本実施例において、マイク13は、ダッシュボードDB上に配されている。
【0018】
タッチパネルディスプレイ14は、車載装置10の制御に基づいて画面表示を行うディスプレイと、車両Mの搭乗者からの入力操作を受け付けるタッチパネルとが組み合わされている表示装置である。タッチパネルディスプレイ14には、例えば、地図に車両Mの現在の位置が重畳されたナビゲーション画像が表示される。本実施例において、タッチパネルディスプレイ14は、ダッシュボードDBの中央部に配されている。
【0019】
スピーカー15は、車載装置10の制御に基づいて音声を出力する音声出力装置である。本実施例において、スピーカー15は、2つのAピラーAPの各々にそれぞれ設けられている。
【0020】
GNSS受信機16は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの信号(GNSS信号)を受信する受信機である。GNSS受信機16は、受信したGNSS信号を車載装置10に送信する。本実施例において、GNSS受信機16は、ダッシュボードDB上に配されている。
【0021】
上記した車両Mの前席部分における車載装置10、マイク13、タッチパネルディスプレイ14、スピーカー15及びGNSS受信機16の各々の位置は例示に過ぎず、これらは他の位置に配されていてもよい。
【0022】
本実施例において、車載装置10は、車載装置10のユーザ、例えば車両Mの運転者によっていくつかのカテゴリ(大分類)に対応する自身のお気に入りのジャンル(小分類)を登録可能に構成されている。カテゴリとしては、例えば、「グルメ」、「娯楽」、「買い物」、「スポーツ」等が挙げられる。
図2においては、ユーザが「グルメ」のカテゴリに対応するお気に入りのジャンルとして「イタリア料理」を登録している場合について説明する。
【0023】
図2においては、車両Mでの移動中に、車両Mがユーザのお気に入りのジャンルに該当するイタリア料理店に近づいたことをして、車載装置10からユーザに対して「この先200m右側にイタリア料理屋の○×レストランがありますよ!」という案内がなされている。そして、当該案内を受けたユーザは、車載装置10から案内されたイタリア料理店に興味を持ったことをして、マイク13に向けて「質問!○×レストランのおすすめメニューは?」という質問を投げかけている。
【0024】
本実施例において、車載装置10は、車載装置10のユーザからの音声を音声認識可能に構成されている。すなわち、車載装置10は、車載装置10のユーザからの発話によって入力された音声を文字列からなるテキストに変換する。
【0025】
本実施例において、車載装置10は、ユーザに対して施設や地点を示す特定の場所(以下、スポットと称する)についての案内を実施する。そして、当該案内を行った際にユーザからの質問を示す音声が入力された場合に、上記音声認識によって生成されたテキストからスポットについての質問を示す言葉を抽出する。車載装置10は、抽出したスポットについての質問を示す言葉を用いて質問テキストを生成する。
【0026】
本実施例において、上記したサーバ装置11には、複数の端末装置12のユーザの各々による複数のスポットへの訪問履歴情報が格納されている。車載装置10は、上記したネットワークNWを介して、サーバ装置11に格納されている訪問履歴情報を参照可能に構成されている。
【0027】
本実施例において、車載装置10は、上記した訪問履歴情報に基づいて上記質問テキストを送信すべき対象となるユーザを特定し、当該ユーザの端末装置12に対して上記質問テキストを送信する。本実施例において、車載装置10は、端末装置12から送信される上記質問に対する回答を受信可能に構成されている。
【0028】
図3は、実施例1に係る車載装置10の構成の一例を示すブロック図である。本実施例において、車載装置10は、システムバス17を介して、制御部18と、通信部19と、入力部21と、出力部22と、大容量記憶装置23とが協働する装置である。
【0029】
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)18A、ROM(Read Only Memory)18B、RAM(Random Access Memory)18C等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU18Aが、ROM18Bや大容量記憶装置23に記憶されている各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0030】
各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されて各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、大容量記憶装置23に記憶される各種プログラム(後述する車載装置10における処理を実行するためのプログラムを含む)は、ネットワークNWを介して伝送可能であるし、また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することが可能である。
【0031】
通信部19は、制御部18の指示に従って外部機器とデータの送受信を行う通信装置である。通信部19は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNIC(Network Interface Card)である。本実施例において、制御部18は、通信部19を介してサーバ装置11及び複数の端末装置12の各々と通信可能に構成される。
【0032】
入力部21は、車載装置10の制御部18と、マイク13、タッチパネルディスプレイ14及びGNSS受信機16とを通信可能に接続されているインタフェース部である。本実施例において、制御部18は、ユーザから入力された音声を示す音声情報を入力部21を介して取得する。言い換えれば、制御部18は、ユーザからのユーザ入力情報を取得するユーザ入力情報取得部として機能する。
【0033】
出力部22は、タッチパネルディスプレイ14及びスピーカー15と通信可能に接続されているインタフェース部である。制御部18は、出力部22を介して、タッチパネルディスプレイ14に映像または画像信号を送信して表示をさせたり、スピーカー15に音声信号を送信して音を出力させたりすることが可能である。
【0034】
大容量記憶装置23は、例えば、ハードディスク装置、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等により構成されており、オペレーティングシステムや、端末用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶する記憶デバイスである。
【0035】
大容量記憶装置23には、上記したように、車載装置10のユーザによっていくつかのカテゴリに対応する自身のお気に入りのジャンルが登録されている。本実施例においては、上記したように、「グルメ」カテゴリに対応するジャンルとして「イタリア料理」が登録されている。
【0036】
大容量記憶装置23の音声認識用データベース(以下、音声認識用DBと称する)23Aは、入力音声の音声認識で用いるための言語モデルや発音辞書等が格納されているデータベースである。制御部18は、ユーザから音声が入力された際に、音声認識用DB23Aを用いて音声認識を実行し、当該音声を文字列からなるテキストに変換する。
【0037】
大容量記憶装置23の地図情報データベース(以下、地図情報DBと称する)23Bは、地図情報が格納されているデータベースである。本実施例において、地図情報DB23Bに格納されている地図上のスポットの各々には、その属性を示すジャンルが対応付けて登録されている。例えば、上記したイタリア料理を提供する「○×レストラン」には、そのジャンルとして「イタリア料理」が対応付けて登録されている。
【0038】
本実施例において、車載装置10の制御部18は、上記したユーザのお気に入りのジャンルと地図情報に登録されているスポットのジャンルとに基づいて、車両Mがユーザのお気に入りのジャンルに該当するスポットに近づいた際に、当該スポットの案内をユーザに対して実施する。例えば、制御部18は、
図2に示すように、車載装置10からユーザに対して「この先200m右側にイタリア料理屋の○×レストランがありますよ!」という案内を実施する。
【0039】
図4は、実施例1に係るサーバ装置11の構成の一例を示すブロック図である。本実施例において、サーバ装置11は、システムバス25を介して、制御部26と、通信部27と、大容量記憶装置28とが協働する装置である。
【0040】
制御部26は、CPU26A、ROM26B、RAM26C等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU26Aが、ROM26Bや大容量記憶装置28に記憶されている各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0041】
通信部27は、制御部26の指示に従って外部機器とデータの送受信を行う通信装置である。通信部27は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNICである。本実施例において、制御部26は、通信部27を介して車載装置10及び複数の端末装置12の各々と通信可能に構成される。
【0042】
大容量記憶装置28は、例えば、ハードディスク装置、SSD、フラッシュメモリ等により構成されており、オペレーティングシステムや、端末用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶する記憶デバイスである。
【0043】
大容量記憶装置28のユーザ情報データベース(以下、ユーザ情報DBと称する)28Aは、複数の端末装置12のユーザの各々による複数のスポットへの訪問履歴情報が格納されているデータベースである。
【0044】
ここで、
図5を用いて、大容量記憶装置28のユーザ情報DB28Aに格納されている訪問履歴情報について説明する。
図5は、車載装置10のユーザと関連付けて登録されているユーザ(以下、登録ユーザと称する)の各々のスポットへの訪問履歴を示す表TB1(以下、訪問履歴TB1と称する)である。
【0045】
本実施例において、登録ユーザとは、車載装置10から送信される質問テキストを受信可能であり、且つ当該質問テキストが示す質問に対する回答を車載装置10に対して送信可能に登録されているユーザを示す。
【0046】
訪問履歴TB1において、「ユーザID」欄には登録ユーザの各々に付与されているユーザIDが示されており、「ユーザ名」欄には登録ユーザの各々のユーザ名が示されている。また、訪問履歴TB1において、「訪問日」、「滞在時間」及び「訪問スポット」欄には、登録ユーザの各々がスポットに訪問した訪問日、スポットに滞在した時間及びスポットの名称がそれぞれ示されている。
【0047】
図6は、実施例1に係る端末装置12の構成の一例を示すブロック図である。本実施例において、端末装置12は、システムバス31を介して、制御部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35と、大容量記憶装置36とが協働する装置である。
【0048】
制御部32は、CPU32A、ROM32B、RAM32C等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU18Aが、ROM32Bや大容量記憶装置36に記憶されている各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0049】
通信部33は、制御部32の指示に従って外部機器とデータの送受信を行う通信装置である。通信部33は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNICである。本実施例において、制御部32は、通信部33を介して車載装置10及びサーバ装置11と通信可能に構成される。
【0050】
入力部34は、端末装置12の制御部32とタッチパネルディスプレイ37及びGNSS受信機38とを通信可能に接続されているインタフェース部である。制御部32は、例えば、タッチパネルディスプレイ37及び入力部34を介して入力されたデータを、通信部33を介して車載装置10及びサーバ装置11に送信する。
【0051】
出力部35は、制御部32とタッチパネルディスプレイ37とを通信可能に接続されているインタフェース部である。制御部32は、出力部35を介して、タッチパネルディスプレイ37に映像または画像信号を送信して表示をさせることが可能である。
【0052】
大容量記憶装置36は、例えば、ハードディスク装置、SSD、フラッシュメモリ等により構成されており、オペレーティングシステムや、端末用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶する記憶デバイスである。大容量記憶装置36の地図情報DB36Aは、車載装置10における地図情報DB23Bと同様に、地図情報が格納されているデータベースである。
【0053】
本実施例において、制御部32は、GNSS受信機38のGNSS信号に基づく端末装置12の位置情報及び地図情報DB36Aに格納されている地図情報に基づいて、端末装置12のユーザが訪問したスポットについての情報を取得可能に構成されている。
【0054】
本実施例において、制御部32は、端末装置12を使用するユーザのユーザID、ユーザ名、スポットへの訪問日、スポットの滞在時間及びスポット名を情報セットとして、通信部33を介してサーバ装置11に逐次送信している。
【0055】
[実施例1における対象ユーザの抽出処理]
以下に、本実施例において制御部18が実行する、質問テキストを送信する対象となるユーザの抽出処理の一例について説明する。以下の説明においては、上記したように、車載装置10がユーザに対して「この先200m右側にイタリア料理屋の○×レストランがありますよ!」という案内を行い、この案内に対する回答として、ユーザから「質問!○×レストランのおすすめメニューは?」という音声入力が車載装置10になされたものとして説明する。
【0056】
本実施例において、車載装置10の制御部18は、ユーザによって上記質問を示す音声が入力された日と、サーバ装置11のユーザ情報DB28Aに記憶されている訪問履歴TB1に示されている登録ユーザのスポットへの訪問日とに基づいて、質問テキストを送信すべき対象となるユーザ(以下、対象ユーザとも称する)を抽出する。言い換えれば、制御部18は、登録ユーザのスポットへの訪問履歴に基づいて対象ユーザを特定する対象ユーザ特定部として機能する。
【0057】
具体的には、制御部18は、訪問履歴TB1を参照し、登録ユーザのうち、ユーザからの音声入力がなされた日から所定の期間遡った日までの範囲において、質問の対象となっているスポットに訪問した登録ユーザを上記対象ユーザとして抽出する。
【0058】
本実施例においては、例えば、ユーザから「○×レストランのおすすめメニューは?」との質問がなされた日から半年間(180日)遡った日までの範囲において、「○×レストラン」に訪問した登録ユーザを抽出する。例えば、ユーザからの音声入力がなされた日が2021年11月10日である場合、訪問履歴TB1においては、半年以内に「○×レストラン」を訪問しているユーザA及びユーザCが対象ユーザに含まれる。
【0059】
制御部18は、上記対象ユーザの抽出処理によって抽出された対象ユーザの端末装置12の各々に対して質問テキストを送信する。例えば、制御部18は、「○○さんから質問が届いています。○×レストランのおすすめメニューについて教えて下さい。」等の質問テキストを対象ユーザの端末装置12の各々に送信する。言い換えれば、制御部18は、スポットについての質問を示す質問情報を含む問合せを対象ユーザに対して通知する通知部として機能する。
【0060】
本実施例において、端末装置12の制御部32は、車載装置10から送信される上記質問テキストを受信した際に、端末装置12のタッチパネルディスプレイ37に質問テキストを表示させる。端末装置12の制御部32は、対象ユーザから質問に対する回答を受け付けた際に当該回答を車載装置10に送信する。
【0061】
そして、車載装置10の制御部18は、端末装置12から送信される質問に対する回答を受信した際に、車載装置10のタッチパネルディスプレイ14に当該回答を表示させる。これにより、車載装置10のユーザは、自身が質問した内容に対する回答を取得することができる。
【0062】
ここで、本実施例において、車載装置10が対象ユーザの端末装置12に対して質問テキストを送信し、当該対象ユーザの端末装置12から回答としてのスポットについての情報を受信した際の、当該情報の表示態様について説明する。
【0063】
図7は、制御部18が、上記した対象ユーザから受信したスポットについての情報を車両M内のタッチパネルディスプレイ14に表示する際の表示態様の一例を示す図である。
図7においては、上記質問に対する回答が対象ユーザであるユーザA及びユーザCの2人から届いた場合の表示態様の一例を示している。
【0064】
図7に示すように、タッチパネルディスプレイ14には、ユーザからの質問と、当該質問に対する回答としてのユーザA及びユーザCからのコメントが表示されている。このように、車載装置10のユーザは、タッチパネルディスプレイ14に表示されている回答を確認することで、スポットについて知りたい情報を取得することができる。
【0065】
以下に、本実施例における車載装置10の具体的な動作について説明する。
図8は、車載装置10の制御部18において実行される質問テキスト送信ルーチンRT1を示すフローチャートである。以下の説明においては、上記にて説明したのと同様に、ユーザが「グルメ」のカテゴリに対応するお気に入りのジャンルとして「イタリア料理」を車載装置10に登録しているものとして説明する。
【0066】
制御部18は、例えば、車載装置10に電源が投入されたことをして質問テキスト送信ルーチンRT1を開始する。なお、質問テキスト送信ルーチンRT1は、車載装置10の電源が入っている限り制御部18によって繰り返し実行される。
【0067】
まず、制御部18は、車載装置10に登録されているユーザのお気に入りジャンルと車両Mの現在位置と地図情報とに基づいて、車両Mがユーザのお気に入りジャンルに該当するスポットに近づいたか否かを判定する(ステップS101)。本実施例において、制御部18は、車両Mが「イタリア料理」のジャンルが付されている「○×レストラン」から所定距離範囲内に位置しているか否かを判定する。
【0068】
制御部18は、車両Mがユーザのお気に入りジャンルに該当するスポットに近づいていない、すなわち車両Mが当該スポットから所定距離範囲外に位置していると判定すると(ステップS101:NO)、質問テキスト送信ルーチンRT1を終了する。
【0069】
制御部18は、車両Mがユーザのお気に入りジャンルに該当するスポットに近づいていると判定すると(ステップS101:YES)、ユーザに対してスポットの案内を実施する(ステップS102)。具体的には、制御部18は、車両Mが「イタリア料理」のジャンルが付されている「○×レストラン」から所定距離範囲内に位置していることをして、「この先200m右側にイタリア料理屋の○×レストランがありますよ!」という案内をユーザに対して実施する。
【0070】
制御部18は、ステップS102の後に、ユーザから上記案内に対する質問があったか否かを判定する(ステップS103)。本実施例において、制御部18は、ユーザから案内に対する質問を示す音声入力がなされたか否かを判定する。例えば、制御部18は、ユーザによって車載装置10のウェイクワードを呼ぶことや、
図2に示すように「質問!」等の所定の音声入力がなされたことをして、案内に対する質問を示す音声入力がなされたと判定する。
【0071】
制御部18は、上記案内に対する質問がなかったと判定すると(ステップS103:NO)、すなわちユーザから上記案内に対する質問を示す音声入力がなされていないと判定すると、質問テキスト送信ルーチンRT1を終了する。
【0072】
制御部18は、ユーザから上記案内に対する質問があったと判定すると(ステップS103:YES)、すなわちユーザから上記案内に対する質問を示す音声入力がなされたと判定すると、入力された質問の内容に基づいて質問テキストを生成する(ステップS104)。
【0073】
具体的には、制御部18は、ユーザによって入力された音声に対して、大容量記憶装置23の音声認識用DB23Aを用いて音声認識を実施し、当該音声をテキストに変換する。本実施例において、制御部18は、ユーザによって入力された「○×レストランのおすすめメニューは?」との音声を文字列からなるテキストに変換する。
【0074】
そして、制御部18は、音声認識によって生成した「○×レストランのおすすめメニューは?」とのテキストに基づいて、対象ユーザに質問するためのテキストを生成する。例えば、制御部18は、「○○さんから質問が届いています。○×レストランのおすすめメニューについて教えてください。」との質問テキストを生成する。
【0075】
制御部18は、ステップS104の後に、サーバ装置11に記憶されている訪問履歴TB1を参照することで登録ユーザの中から抽出された、質問テキストを送信する対象である対象ユーザの情報を取得する(ステップS105)。
【0076】
制御部18は、ステップS105の後に、ステップS105にて取得した対象ユーザの端末装置12の各々に対して質問テキストを送信する(ステップS106)。具体的には、制御部18は、対象ユーザの端末装置12の各々に対して、ステップS104にて生成した「○○さんから質問が届いています。○×レストランのおすすめメニューについて教えてください。」との質問テキストを送信する。制御部18は、ステップS106の後に質問テキスト送信ルーチンRT1を終了する。
【0077】
図9は、上記したステップS105において制御部18によって実行される対象ユーザ抽出サブルーチンRT2を示すフローチャートである。
【0078】
制御部18は、ステップS104において質問テキストを生成した後に、サーバ装置11の大容量記憶装置28のユーザ情報DB28Aに記憶されている登録ユーザの訪問履歴TB1を参照する(ステップS201)。
【0079】
制御部18は、訪問履歴TB1を参照し、登録ユーザのうち、ユーザからの音声入力がなされた日から所定の期間遡った日までの範囲において、質問の対象になっているスポットに訪問した登録ユーザを上記対象ユーザとして抽出する(ステップS202)。
【0080】
本実施例においては、例えば、上記したように、ユーザから「○×レストランのおすすめメニューは?」との質問がなされた日から半年間遡った日までの範囲において、「○×レストラン」に訪問した登録ユーザを対象ユーザとして抽出する。制御部18は、ステップS202の後に対象ユーザ抽出サブルーチンRT2を終了する。
【0081】
なお、制御部18は、対象ユーザ抽出サブルーチンRT2の処理を自らが行うことに代えて、サーバ装置11に対してステップS201およびステップS202の処理依頼を行い、サーバ装置11により抽出された対象ユーザの情報を取得するようにしてもよい。すなわち、対象ユーザ抽出サブルーチンRT2は、車載装置10により実施されても、サーバ装置11により実施されてもよい。
【0082】
本実施例によれば、上記した質問テキスト送信ルーチンRT1及び対象ユーザ抽出サブルーチンRT2により、ユーザからスポットについての質問がなされた際に、当該質問に基づいて生成された質問テキストを、その通知先である対象ユーザを自動的に絞って送信する。そのため、ユーザは、自らが質問相手を選ぶことなく自身の知りたい情報を保持していそうな相手に対して質問をすることができる。
【0083】
また、本実施例によれば、訪問履歴TB1に表示されているユーザは、車載装置10のユーザと関連付けて登録されているユーザである。そのため、車載装置10のユーザは、単に見ず知らずのユーザに対して質問をするよりも信頼性の高い情報が得られる蓋然性が高くなる。
【0084】
また、本実施例によれば、質問の対象となっているスポットに訪問したことの無い登録ユーザには上記質問についての問い合せが通知されないため、当該スポットに訪問したことの無いユーザにとっての煩わしさが回避される。
【0085】
また、本実施例によれば、車載装置10によって生成された質問テキストは、登録ユーザの各々の訪問履歴に基づいて、ユーザからの音声入力がなされた日から所定の期間遡った日までの範囲に質問対象のスポットに訪問した登録ユーザのみに送信される。
【0086】
そのため、ユーザは、最近時にスポットに訪問したユーザからのタイムリーな情報を取得できる。従って、本実施例によれば、車載装置10のユーザが興味を持ったスポットについての新鮮な情報を容易に取得することができる。
【0087】
なお、本実施例においては、制御部18が、車載装置10に登録されているユーザのお気に入りジャンルと車両Mの現在位置と地図情報とに基づいて、車両Mがユーザのお気に入りジャンルに該当するスポットに近づいたか否かを判定するとしたが、これに限られない。例えば、制御部18は、ユーザ自身からの音声入力を質問テキスト送信のための開始操作として質問テキスト送信ルーチンRT1を実行してもよい。
【0088】
具体的には、制御部18は、ユーザからの「○×レストランのおすすめメニューは?」等のスポットについての質問を受け付け、当該質問に含まれるスポットを特定した後に、サーバ装置11の訪問履歴TB1を参照するようにしてもよい。この場合、制御部18は、例えば、地図情報DB23Bに格納されている地図情報に基づいて、車両Mの現在の位置から所定の距離範囲内に位置するスポットを検索して特定する。
【0089】
そして、制御部18は、訪問履歴TB1を参照し、特定したスポットの名称と上記質問を受け付けた日と登録ユーザのスポットへの訪問日に基づいて、質問テキストを送信する対象ユーザを抽出する。
【0090】
本実施例において、制御部18は、ユーザからの音声入力がなされた日から半年間遡った日までの範囲において質問対象のスポットに訪問した登録ユーザを対象ユーザとするとしたが、この限りではなく、期間の設定は自由になされてもよい。また、上記所定の期間の設定は、昼間や夜間等の時間帯ごとになされてもよい。
【0091】
なお、制御部18は、対象ユーザ抽出サブルーチンRT2のステップS202において、所定の期間内に質問対象のスポットに訪問した登録ユーザを対象ユーザとして抽出するとしたが、当該所定の期間内にスポットに訪問した登録ユーザがいない場合は、検索範囲である所定の期間を広げてもよい。すなわち、例えば、所定の期間が半年間である場合、当該期間を1年間まで広げて対象ユーザの抽出を行ってもよい。
【0092】
また、制御部18は、ステップS202において対象ユーザが所定数以上抽出された場合、所定の期間を狭めて対象ユーザの人数を絞るようにしてもよい。すなわち、例えば、対象ユーザの人数の閾値を10人とした場合、対象ユーザの数が10人以下となるまで所定の期間を狭めて検索してもよい。
【0093】
本実施例において、車載装置10から端末装置12の各々に対して質問テキストを送信した際に、当該質問に対する回答を送信してくれた対象ユーザにはインセンティブを付与するようにしてもよい。すなわち、
図7に示すような回答を送信してくれた対象ユーザ全員に対して一律にインセンティブを付与するようにしてもよい。
【0094】
また、例えば、
図7に示すような回答を送信してくれた対象ユーザのうち、ユーザが知りたい情報に最も合致した回答をした対象ユーザには最も高いインセンティブを付与し、それ以外の回答をした対象ユーザには当該インセンティブよりも低いインセンティブを付与するようにしてもよい。
【0095】
本実施例においては、上記した質問テキストの送信処理を、移動体としての車両Mに搭載されている車載装置10が実行する例を示したが、当該処理を実行可能な装置構成であればこれに限られない。例えば、車載装置10の各々の構成を、スマートフォンやタブレット端末等の持ち運び可能な通信端末に適用してもよい。また、例えば、対象ユーザから送信される上記回答を、車載装置10及び上記持ち運び可能な通信端末の両方にて閲覧可能であってもよい。
【0096】
また、例えば、上記した質問テキストの送信処理は、車載装置10の代わりに車載装置10と通信可能なサーバ装置11によって実行されてもよく、車載装置10が当該処理の結果、すなわち端末装置12から送信される回答をサーバ装置11から受け取る態様としてもよい。
【0097】
具体的には、例えば、車載装置10のユーザからの入力音声を車載装置10からサーバ装置11に送信し、当該サーバ装置11において質問テキストの生成処理がなされるようにしてもよい。
【0098】
そして、サーバ装置11が訪問履歴TB1に基づいて対象ユーザの抽出を実施し、当該対象ユーザの端末装置12の各々に対して質問テキストを送信するようにしてもよい。また、サーバ装置11が端末装置12の各々から送信される回答を受信し、当該回答を車載装置10に送信し、車載装置10のタッチパネルディスプレイ14に表示させるようにしてもよい。
【0099】
本実施例において、車載装置10の制御部18は、対象ユーザの端末装置12の各々から送信される上記質問に対する回答をタッチパネルディスプレイ14に表示させるとしたが、当該タッチパネルディスプレイ14への表示に加えて又はこれに代えて、端末装置12の各々から送信されるスポットについての情報を示す音声をスピーカー15から出力するようにしてもよい。
【0100】
また、本実施例において、車載装置10の制御部18は、ユーザからの入力音声に対して音声認識を行うことで質問情報を取得するとしたが、これに限られない。例えば、制御部18は、ユーザによってタッチパネルディスプレイ14に上記質問が入力されたことをして、上記した質問テキスト送信処理を実施するようにしてもよい。
【0101】
なお、制御部18によってなされるユーザからの入力音声の音声認識は、AIによってなされてもよい。例えば、ユーザの発話によって入力された音声を、発話辞書や言語モデルを学習させた学習モデルを有するAIに入力し、その出力としての文字列からなるテキストを取得する態様としてもよい。
【0102】
なお、本実施例においては、車載装置10の制御部18がユーザからの入力音声に基づいて質問テキストを生成するとしたが、これに限らない。例えば、制御部18がユーザからの入力音声をそのまま上記対象ユーザの端末装置12の各々に送信する構成としてもよい。
【0103】
[変形例1]
次に、実施例1の変形例としての変形例1について説明する。変形例1では、対象ユーザの抽出方法が実施例1と異なっており、それ以外の点、例えば車載装置10の構成等は実施例1と同様である。なお、以下の説明においては、実施例1と同様に車載装置10からユーザに対してスポットについての案内が実施された際に、ユーザから「ランチタイムの○×レストランのおすすめメニューは?」との質問がなされたものとして説明する。
【0104】
[変形例1における対象ユーザの抽出処理]
以下に、変形例1において車載装置10の制御部18によって実行される対象ユーザの抽出処理について説明する。
【0105】
本変形例において、制御部18は、ユーザからの入力音声を音声認識してテキストを生成した際に、当該テキストから時期情報としての時期を示す言葉を特定する。具体的には、制御部18は、「ランチタイムの○×レストランのおすすめメニューは?」とのテキストから、「ランチタイム」のようにスポットについての特定の時期を示す言葉を抽出する。
【0106】
本変形例において、制御部18は、ユーザからの入力音声にスポットについての特定の時期を示す言葉が含まれる場合に、上記した訪問履歴TB1に基づいて、特定の時期に基づいて決まる時間帯に質問対象のスポットを訪問した登録ユーザを質問テキストを送信すべき対象ユーザとして抽出する。
【0107】
例えば、制御部18は、「ランチタイムの○×レストランのおすすめメニューは?」とのテキストから「ランチタイム」との言葉を抽出した際に、「ランチタイム」が示す時間帯が「11時~15時」であると特定する。そして、制御部18は、上記した訪問履歴TB1の「滞在時間」欄を参照し、登録ユーザのうち「11時~15時」に「○×レストラン」に訪問した登録ユーザを対象ユーザとして抽出する。
【0108】
制御部18は、上記対象ユーザの抽出処理によって抽出された対象ユーザの端末装置12の各々に対して質問テキストを送信する。例えば、制御部18は、「○○さんから質問が届いています。ランチタイムの○×レストランのおすすめメニューについて教えて下さい。」等の質問テキストを対象ユーザの端末装置12の各々に送信する。
【0109】
図10は、変形例1において車載装置10の制御部18によって実行される対象ユーザ抽出サブルーチンRT3を示すフローチャートである。なお、質問テキスト送信ルーチンRT1については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0110】
制御部18は、ステップS104の後に、音声認識によって生成されたテキストからスポットについての時期を示す言葉を抽出する(ステップS301)。具体的には、制御部18は、「ランチタイムの○×レストランのおすすめメニューは?」とのテキストから「ランチタイム」との言葉を抽出する。
【0111】
制御部18は、ステップS301の後に、抽出した時期を示す言葉に基づいて決まる時間帯を特定する(ステップS302)。具体的には、制御部18は、「ランチタイム」との言葉から、「ランチタイム」が示す時間帯が「11時~15時」であると特定する。
【0112】
制御部18は、ステップS302の後に、サーバ装置11の大容量記憶装置28に記憶されている訪問履歴TB1を参照する(ステップS303)。本実施例においては、制御部18は、訪問履歴TB1における登録ユーザのスポットの滞在時間を参照する。
【0113】
制御部18は、訪問履歴TB1における登録ユーザのスポットの滞在時間に基づいて、抽出した時期を示す言葉に基づいて決まる時間帯に質問対象のスポットに訪問した登録ユーザを対象ユーザとして抽出する(ステップS304)。
【0114】
具体的には、制御部18は、訪問履歴TB1を参照して、ステップS302にて特定された時期である「11時~15時」の時間帯に「○×レストラン」を訪問したユーザを特定し、当該ユーザを対象ユーザとして抽出する。制御部18は、ステップS304の後に対象ユーザ抽出サブルーチンRT3を終了する。
【0115】
本変形例によれば、車載装置10の制御部18は、ユーザからの入力音声に含まれる特定の時期に質問対象のスポットを訪問した登録ユーザのみを対象ユーザとして抽出する。そのため、車載装置10のユーザは、当該ユーザが欲している特定の時期におけるスポットについての情報を得られる蓋然性が高くなる。また、当該特定の時期以外の情報など、ユーザが知りたい情報とは異なる時期についての情報が届くことを防ぐことができる。
【0116】
なお、本変形例においては、制御部18が「ランチ」との時期を示す言葉から時間帯を特定するとしたが、時期を示す言葉から特定するものは時間帯に限られない。制御部18は、例えば、時期を示す言葉が季節を表す「夏季に」との言葉である場合、「6月~9月」の期間を時期として特定してもよい。また、制御部18は、例えば、時期を示す言葉が「クリスマス」等のイベント期間を示す言葉である場合、「12月24日~25日」を時期として特定してもよい。
【0117】
[変形例2]
次に、実施例1の変形例としての変形例2について説明する。変形例2では、対象ユーザの抽出方法が実施例1と異なっており、それ以外の点、例えば車載装置10の構成等は実施例1と同様である。なお、以下の説明においては、実施例1と同様に、車載装置10からユーザに対してスポットについての案内が実施された際に、ユーザから「○×レストランのおすすめメニューは?」との質問がなされたものとして説明する。
【0118】
[変形例2における対象ユーザの抽出処理]
以下に、変形例2において車載装置10の制御部18によって実行される対象ユーザの抽出処理について説明する。
【0119】
本変形例において、制御部18は、上記した訪問履歴TB1に基づいて登録ユーザの各々のスポットへの訪問回数を算出し、当該訪問回数に基づいて質問テキストを送信すべき対象ユーザを抽出する。
【0120】
具体的には、制御部18は、ユーザからスポットについての質問がなされた際に、訪問履歴TB1を参照して登録ユーザの各々のスポットへの訪問回数を算出し、質問の対象となっているスポットに所定の回数以上訪問している登録ユーザを対象ユーザとして抽出する。
【0121】
例えば、制御部18は、過去に1~2回スポットに訪問している登録ユーザについては対象ユーザとして抽出せずに、スポットに3回以上訪問している登録ユーザを対象ユーザとして抽出する。制御部18は、上記対象ユーザの抽出処理によって抽出された対象ユーザの端末装置12の各々に対して質問テキストを送信する。
【0122】
図11は、変形例2において車載装置10の制御部18によって実行される対象ユーザ抽出サブルーチンRT4を示すフローチャートである。なお、質問テキスト送信ルーチンRT1については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0123】
制御部18は、ステップS104の後に、サーバ装置11の大容量記憶装置28に記憶されている訪問履歴TB1を参照する(ステップS401)。そして、制御部18は、訪問履歴TB1の「訪問スポット」欄に基づいて、登録ユーザの各々におけるスポットに訪問した回数を算出する(ステップS402)。
【0124】
制御部18は、ステップS402の後に、質問の対象となっているスポットに所定の回数以上訪問している登録ユーザを対象ユーザとして抽出する(ステップS403)。例えば、制御部18は、上記したように、スポットに3回以上訪れている登録ユーザを対象ユーザとして抽出する。制御部18は、ステップS403の後に対象ユーザ抽出サブルーチンRT4を終了する。
【0125】
本変形例によれば、制御部18は、質問の対象となっているスポットに所定の回数以上訪問している登録ユーザを対象ユーザとして抽出する。そのため、車載装置10のユーザは、スポットに何度も訪問している、すなわちスポットについて熟知している登録ユーザからの信頼性の高い情報を取得することができる。
【0126】
なお、制御部18は、本変形例における対象ユーザの抽出方法と実施例1又は変形例1における対象ユーザの抽出方法とを組み合わせて用いてもよい。すなわち、例えば、所定期間内やユーザによって指定された時期に質問の対象となっているスポットに訪問した登録ユーザを抽出し、当該抽出したユーザの中からスポットへの訪問回数に基づいて対象ユーザを抽出してもよい。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、サーバ装置11の構成及び対象ユーザの抽出方法が実施例1と異なっており、それ以外の点、例えば車載装置10の構成等は実施例1と同様である。以下の説明においては、実施例1と異なる点について説明する。
本実施例において、車載装置10は、ユーザによって、ユーザ自身の属性として、「職業」及び「好きな食べ物」を登録可能に構成されている。以下の説明においては、車載装置10のユーザによって、「職業:会社員」及び「好きな食べ物:イタリア料理、ラーメン」が登録されているものとして説明する。
本実施例において、上記スポットの案内を受けたユーザは、車載装置10から案内されたイタリア料理店に興味を持ったことをして、マイク13に向けて「質問!○×レストランって何時頃が空いていますか?」という質問を投げかけている。
本実施例において、サーバ装置11の大容量記憶装置28のユーザ情報DB28Aには、複数の端末装置12のユーザ(以下、他のユーザとも称する)の各々の行動範囲を示す情報及びユーザ属性を示す情報が格納されている。車載装置10の制御部18は、他のユーザの各々の行動範囲と当該他のユーザの各々のユーザ属性とに基づいて質問テキストを送信すべき対象ユーザを抽出する。
行動範囲TB2において、「行動範囲」欄には、他のユーザの各々が主たる生活圏としている1又は複数の地域、例えば他のユーザの各々の住居がある地域や職場がある地域、学校がある地域、または、他のユーザの各々の訪問履歴に基づいて頻繁に訪問するスポットが属する地域、等が示されている。
ユーザ属性TB3において、「職業」欄には、会社員や学生等の他のユーザの各々の職業が示されている。また、「好きな食べ物」欄には、他のユーザの各々が好む食べ物が示されている。
本実施例において、上記した行動範囲TB2及びユーザ属性TB3に示される内容は、他のユーザの各々によって当該内容が端末装置12に登録されたことをして、ユーザID及びユーザ名と共に情報セットとしてサーバ装置11に送信されて記憶される。
本実施例において、制御部18は、地図情報に基づいてスポットの住所を特定する。具体的には、制御部18は、例えば、「○×レストラン」の住所として「○区△町□丁目×番▽号」を特定する。
制御部18は、上記した行動範囲TB2の「行動範囲」欄を参照し、スポットの住所を含む地域を行動範囲としているユーザを対象ユーザ候補として特定する。また、制御部18は、上記したユーザ属性TB3の「職業」及び「好きな食べ物」欄を参照し、車載装置10のユーザの属性と同一の又は類似するユーザを対象ユーザ候補として特定する。
そして、制御部18は、対象ユーザ候補として特定したユーザのうち、スポットの住所を含む地域を行動範囲とし、且つ車載装置10のユーザの属性と一致又は類似するユーザを、上記質問テキストを送信すべき対象ユーザとして抽出する。
具体的には、制御部18は、行動範囲TB2を参照し、スポットの住所である「○区△町□丁目×番▽号」を含む地域を行動範囲としているユーザを特定する。例えば、制御部18は、「○区△町」を行動範囲としているユーザAA及びユーザDDを対象ユーザ候補として特定する。
そして、制御部18は、ユーザ属性TB3を参照し、車載装置10のユーザの属性である「職業」及び「好きな食べ物」と同一の又は類似する属性を有するユーザを特定する。例えば、制御部18は、車載装置10のユーザの属性と類似する属性を有するユーザとして、「好きな食べ物」に「イタリア料理」又は「ラーメン」を含むユーザAA、ユーザBB及びユーザDDを対象ユーザ候補として特定する。
そして、制御部18は、行動範囲TB2を参照して特定した対象ユーザ候補とユーザ属性TB3を参照して特定した対象ユーザ候補のうち、互いに共通度が高いユーザを上記対象ユーザとして特定する。すなわち、制御部18は、行動範囲TB2及びユーザ属性TB3に基づいてユーザAA及びユーザDDを対象ユーザとして特定する。
制御部18は、実施例1と同様に、上記対象ユーザの抽出処理によって抽出された対象ユーザの端末装置12の各々に対して質問テキストを送信する。例えば、制御部18は、「○○さんから質問が届いています。○×レストランは何時頃が空いていますか?」等の質問テキストを対象ユーザの端末装置12の各々に送信する。
以下に、本実施例において、車載装置10が対象ユーザの端末装置12に対して質問テキストを送信し、当該対象ユーザの端末装置12から回答としてのスポットについての情報を受信した際の、当該情報の表示態様について説明する。
本実施例においては、制御部18が、他のユーザのスポットへの訪問の有無に関わらず、他のユーザの行動範囲及びユーザ属性に基づいて当該スポットが含まれる地域の情報を熟知している可能性が高いユーザを対象ユーザとして抽出し、当該対象ユーザに対して質問テキストを送信する。
制御部18は、ステップS104の後に、地図情報に基づいてスポットの住所を取得する(ステップS501)。具体的には、制御部18は、「○×レストラン」の住所として「○区△町□丁目×番▽号」を取得する。
そして、制御部18は、行動範囲TB2に基づいて、他のユーザのうち、ステップS501にて取得したスポットの住所を含む地域を行動範囲とするユーザを対象ユーザ候補として特定する(ステップS503)。具体的には、制御部18は、「○×レストラン」の住所である「○区△町□丁目×番▽号」を含む地域を行動範囲とするユーザを対象ユーザ候補として特定する。
制御部18は、ステップS503の後に、サーバ装置11の大容量記憶装置28に記憶されている他のユーザにおけるユーザ属性TB3を参照する(ステップS504)。
そして、制御部18は、ユーザ属性TB3に基づいて、他のユーザのうち、車載装置10に記憶されている自ユーザの属性と同一の又は類似するユーザを対象ユーザ候補として特定する(ステップS505)。具体的には、制御部18は、車載装置10のユーザの属性である「職業」及び「好きな食べ物」と一致又は類似する属性を有するユーザを特定する。
制御部18は、ステップS505の後に、ステップS503及びステップS505にて特定した対象ユーザ候補から対象ユーザを抽出する(ステップS506)。本実施例において、制御部18は、上記特定した対象ユーザ候補のうち、互いに共通度が高いユーザを対象ユーザとして抽出する。具体的には、制御部18は、例えば、上記したように、ユーザAA及びユーザDDを対象ユーザとして抽出する。制御部18は、ステップS506の後に対象ユーザ抽出サブルーチンRT5を終了する。
なお、制御部18は、実施例1と同様に、対象ユーザ抽出サブルーチンRT5の処理を自らが行うことに代えて、サーバ装置11に対してステップS501からステップS506の全て、または一部についての処理依頼を行い、サーバ装置11により抽出された対象ユーザの情報を取得するようにしてもよい。すなわち、対象ユーザ抽出サブルーチンRT5は、車載装置10により実施されても、サーバ装置11により実施されてもよい。
本実施例によれば、制御部18は、スポットの住所を含む地域を行動範囲とし、且つ車載装置10のユーザの属性と同一の又は類似する属性を有するユーザを対象ユーザとして抽出する。すなわち、本実施例において、制御部18は、他のユーザのうち、スポットの住所を含む地域を主たる生活圏としつつ、自ユーザと好みなどが似通っているユーザを対象ユーザとして抽出する。
そのため、車載装置10のユーザは、上記したように、実際に質問対象のスポットに訪問したか否かに関わらず、当該スポット含む地域を行動範囲とするユーザからの情報を得られるので、当該スポット又は当該スポットを含む地域についての情報を含む幅広い情報を取得できる。すなわち、本実施例によれば、車載装置10のユーザは、自身が知りたいスポットの情報に限定されずに、当該スポットが位置する地域に詳しい人からの有益な情報を取得することができる。
なお、当該スポットを含む地域を行動範囲としており、かつ車載装置10のユーザである自ユーザと属性が似通っているユーザは、自ユーザが興味を持つ情報を知りたい施設に訪問している可能性が高い。その点において、本実施例によれば、自ユーザが当該スポット自体の情報が得られる蓋然性も高いといえる。
また、車載装置10のユーザは、上記したように自ユーザと属性が同一の又は類似するユーザから情報を得られるので、自ユーザと同じような目線からの情報が得られる可能性が高いといえる。
なお、本実施例において、制御部18は、他のユーザの行動範囲及び他のユーザにおけるユーザ属性に基づいて対象ユーザとして抽出するとしたが、他のユーザの行動範囲のみに基づいて対象ユーザを抽出するとしてもよい。すなわち、制御部18は、スポットの住所を含む地域を行動範囲とするユーザを対象ユーザとして抽出し、当該対象ユーザに対して質問テキストを送信してもよい。
また、本実施例において、制御部18は、スポットの住所を含む地域を行動範囲とするユーザを対象ユーザ候補として特定するとしたが、これに限られず、スポットの住所をそのまま用いなくてもよい。例えば、制御部18は、スポットの住所である「○区△町□丁目×番▽号」から「○区」との地域を特定し、行動範囲に「○区」を含むユーザ全員を対象ユーザ候補として特定してもよい。
本実施例において、車載装置10に登録されるユーザの属性及び大容量記憶装置28のユーザ属性TB3に記憶される他のユーザの各々のユーザ属性は他の種類であってもよい。例えば、ユーザ属性は、性別、年齢、家族構成、活動時間帯や趣味などであってもよく、制御部18は、自ユーザの属性と他のユーザの属性との比較に基づいて対象ユーザ候補とするか否かを判定してもよい。
なお、実施例2における対象ユーザの抽出方法と実施例1、変形例1又は2における対象ユーザの抽出方法とを組み合わせてもよく、サーバ装置11の大容量記憶装置28には、行動範囲TB2及びユーザ属性TB3に加えて、訪問履歴TB1が記憶されていてもよい。すなわち、制御部18は、訪問履歴TB1と行動範囲TB2とユーザ属性TB3とに基づいて対象ユーザを抽出してもよい。