(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084256
(43)【公開日】2023-06-19
(54)【発明の名称】顔認証登録システム及び顔認証登録方法
(51)【国際特許分類】
G06T 7/00 20170101AFI20230612BHJP
G07C 9/25 20200101ALI20230612BHJP
G07C 9/27 20200101ALI20230612BHJP
【FI】
G06T7/00 510F
G07C9/25
G07C9/27
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198317
(22)【出願日】2021-12-07
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】521535423
【氏名又は名称】Cliffhanger株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100139103
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 卓志
(74)【代理人】
【識別番号】100214260
【弁理士】
【氏名又は名称】相羽 昌孝
(74)【代理人】
【識別番号】100139114
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 貞嗣
(72)【発明者】
【氏名】山本 陽平
【テーマコード(参考)】
3E138
5B043
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138JA03
3E138JB14
3E138JB16
3E138JC05
3E138JD04
3E138JD09
5B043AA04
5B043AA09
5B043BA04
5B043DA05
5B043FA07
5B043GA01
5B043GA17
5B043HA02
(57)【要約】
【課題】訪問者が顔認証及び本人認証に費やす時間を大幅に減らすことができる顔認証登録システム及び顔認証登録方法を提供する。
【解決手段】顔認証登録システム1は、予め登録された顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する本人証明データを記憶するローカルデータベース2と、訪問者の顔画像を撮影する撮像部3と、撮像部3が撮影した訪問者の顔画像をデータ化した撮像データとローカルデータベースに記憶された顔画像データとを照合する顔認証部4と、訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る本人証明読取部5と、本人証明読取部5が読み取った訪問者が本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データとローカルデータベースに記憶された本人証明データとを照合する本人認証部6と、を備え、顔認証部4及び本人認証部6は、仮登録として訪問者の撮像データ及び読取データを連携させてローカルデータベース2に記憶する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
訪問者の顔認証を行う顔認証登録システムであって、
予め登録された顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する本人証明データを記憶するローカルデータベースと、
前記訪問者の顔画像を撮影する撮像部と、
前記撮像部が撮影した前記訪問者の顔画像をデータ化した撮像データと前記ローカルデータベースに記憶された前記顔画像データとを照合する顔認証部と、
前記訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る本人証明読取部と、
前記本人証明読取部が読み取った前記訪問者が本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データと前記ローカルデータベースに記憶された前記本人証明データとを照合する本人認証部と、
を備え、
前記顔認証部及び前記本人認証部は、仮登録として前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを連携させて前記ローカルデータベースに記憶する
顔認証登録システム。
【請求項2】
前記ローカルデータベースに接続可能であって、予め登録された主顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する主本人証明データを記憶する主データベースを備え、
前記顔認証部が、前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、
及び、
前記顔認証部が、前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できず、前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、
前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の前記撮像データを前記ローカルデータベースの前記訪問者の前記本人証明データに連携させて前記訪問者の前記顔画像データの一つとして記憶させ、前記ローカルデータベースと前記主データベースが接続された際に、前記訪問者の前記撮像データを前記主データベースの前記訪問者の前記主本人証明データに連携させて前記訪問者の前記主顔画像データの一つとして記憶させ、
前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できなかった場合、前記本人認証部は、前記ローカルデータベースと前記主データベースが接続された際に前記訪問者の前記読取データと前記主データベースの前記主本人証明データとを照合し、
前記主データベースにおいて前記訪問者が本人であることを認証できた場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の前記撮像データを前記ローカルデータベースの前記訪問者の前記本人証明データに連携させて前記訪問者の前記顔画像データの一つとして記憶させ、前記訪問者の前記撮像データを前記主データベースの前記訪問者の前記主本人証明データに連携させて前記訪問者の前記主顔画像データの一つとして記憶させ、
前記主データベースにおいて、前記訪問者が本人であることを認証できなかった場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記仮登録を破棄して前記ローカルデータベースから前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを削除する
請求項1に記載の顔認証登録システム。
【請求項3】
前記訪問者が所定の領域に入退場する際に用いられる顔認証登録システムであって、
前記顔認証部が前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、前記顔認証部は、前記訪問者の入場を許可し、
前記顔認証部が前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できず、前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の入場を許可し、前記訪問者の前記撮像データを前記ローカルデータベースの前記訪問者の前記本人証明データに連携させて前記訪問者の前記顔画像データの一つとして記憶させ、
前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できなかった場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の入場を許可しない
請求項1又は2に記載の顔認証登録システム。
【請求項4】
前記訪問者が所定の領域に入退場する際に用いられる顔認証登録システムであって、
前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを連携させる仮登録をして前記ローカルデータベースに記憶させる際に、打刻情報を記憶させる
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の顔認証登録システム。
【請求項5】
前記顔認証部及び前記本人認証部が認証した結果を示す出力部をさらに備える
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の顔認証登録システム。
【請求項6】
前記顔画像データ及び前記撮像データは、前記顔画像をベクトル化したデータであり、
前記本人証明データ及び前記読取データは、QRコードであり、
前記ローカルデータベースは、前記QRコードに連携して前記顔画像をベクトル化したデータを記憶する
請求項1乃至5のいずれか1つに記載の顔認証登録システム。
【請求項7】
訪問者の顔認証を行う顔認証登録方法であって、
前記訪問者の顔を撮影するステップと、
撮影した前記訪問者の顔画像をデータ化した撮像データとローカルデータベースに予め記憶した顔画像データとを照合するステップと、
前記訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取るステップと、
読み取った前記本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データと前記ローカルデータベースに予め記憶した本人であることを証明する本人証明データとを照合するステップと、
仮登録として前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを連携させて前記ローカルデータベースに記憶させるステップと、
を有する
顔認証登録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設現場等において従業者等の入場時に顔認証を行う顔認証登録システム及び顔認証登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の会社の多数の人が出入りする工事現場において、顔認証による画像認証装置を設けて、人の入退場を管理するシステムが開示されている(特許文献1)。特許文献1に記載された技術は、異なる企業の作業員に対して顔認証が可能であり、カードを持参する必要がなく、短時間で認証できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、予め個人データを登録していない新規入場者は、入場ゲートを通過する前に事務所にて個人データを登録する必要がある。そのため、事務所を訪問する時間が必要であり、入場ゲートを通過するまでに時間がかかってしまう。また、特許文献1に記載された技術は、入場ゲートを通過する際に眼鏡又はマスク等を着用してしまい、事前に事務所で登録した顔と異なる場合に、認証するまでに多くの時間が必要となる。
【0005】
本発明は、訪問者が顔認証及び本人認証に費やす時間を大幅に減らすことができる顔認証登録システム及び顔認証登録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムは、
訪問者の顔認証を行う顔認証登録システムであって、
予め登録された顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する本人証明データを記憶するローカルデータベースと、
前記訪問者の顔画像を撮影する撮像部と、
前記撮像部が撮影した前記訪問者の顔画像をデータ化した撮像データと前記ローカルデータベースに記憶された前記顔画像データとを照合する顔認証部と、
前記訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る本人証明読取部と、
前記本人証明読取部が読み取った前記訪問者が本人であることを証明するための対象をデータ化した読取りデータと前記ローカルデータベースに記憶された前記本人証明データとを照合する本人認証部と、
を備え、
前記顔認証部及び前記本人認証部は、仮登録として前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを連携させて前記ローカルデータベースに記憶する。
【0007】
また、本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムは、
前記ローカルデータベースに接続可能であって、予め登録された主顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する主本人証明データを記憶する主データベースを備え、
前記顔認証部が、前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、
及び、
前記顔認証部が、前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できず、前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、
前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の前記撮像データを前記ローカルデータベースの前記訪問者の前記本人証明データに連携させて前記訪問者の前記顔画像データの一つとして記憶させ、前記ローカルデータベースと前記主データベースが接続された際に、前記訪問者の前記撮像データを前記主データベースの前記訪問者の前記主本人証明データに連携させて前記訪問者の前記主顔画像データの一つとして記憶させ、
前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できなかった場合、前記本人認証部は、前記ローカルデータベースと前記主データベースが接続された際に前記訪問者の前記読取データと前記主データベースの前記主本人証明データとを照合し、
前記主データベースにおいて前記訪問者が本人であることを認証できた場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の前記撮像データを前記ローカルデータベースの前記訪問者の前記本人証明データに連携させて前記訪問者の前記顔画像データの一つとして記憶させ、前記訪問者の前記撮像データを前記主データベースの前記訪問者の前記主本人証明データに連携させて前記訪問者の前記主顔画像データの一つとして記憶させ、
前記主データベースにおいて、前記訪問者が本人であることを認証できなかった場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記仮登録を破棄して前記ローカルデータベースから前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを削除する。
【0008】
本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムは、
前記訪問者が所定の領域に入退場する際に用いられる顔認証登録システムであって、
前記顔認証部が前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、前記顔認証部は、前記訪問者の入場を許可し、
前記顔認証部が前記訪問者の前記撮像データと前記ローカルデータベースの前記顔画像データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できず、前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できた場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の入場を許可し、前記訪問者の前記撮像データを前記ローカルデータベースの前記訪問者の前記本人証明データに連携させて前記訪問者の前記顔画像データの一つとして記憶させ、
前記本人認証部が前記訪問者の前記読取データと前記ローカルデータベースの前記本人証明データとを照合し、前記訪問者が本人であることを認証できなかった場合、前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の入場を許可しない。
【0009】
本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムは、
前記訪問者が所定の領域に入退場する際に用いられる顔認証登録システムであって、
前記顔認証部及び前記本人認証部は、前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを連携させる仮登録をして前記ローカルデータベースに記憶させる際に、打刻情報を記憶させる。
【0010】
本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムは、
前記顔認証部及び前記本人認証部が認証した結果を示す出力部をさらに備える。
【0011】
本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムは、
前記顔画像データ及び前記撮像データは、前記顔画像をベクトル化したデータであり、
前記本人証明データ及び読取データは、QRコードであり、
前記ローカルデータベース及び前記主データベースは、前記QRコードに連携して前記顔画像をベクトル化したデータを記憶する。
【0012】
さらに、本発明の一実施形態に係る顔認証登録方法は、
訪問者の顔認証を行う顔認証登録方法であって、
前記訪問者の顔を撮影するステップと、
撮影した前記訪問者の顔画像をデータ化した撮像データとローカルデータベースに予め記憶した前記顔画像データとを照合するステップと、
前記訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取るステップと、
読み取った前記本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データと前記ローカルデータベースに予め記憶した本人であることを証明する本人証明データとを照合するステップと、
仮登録として前記訪問者の前記撮像データ及び前記読取データを連携させて前記ローカルデータベースに記憶させるステップと、
を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施形態に係る顔認証登録システムによれば、眼鏡やマスク等を装着し、登録された顔と大きく異なる顔で認証した場合であっても、訪問者が顔認証及び本人認証に費やす時間を大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係る顔認証登録システムの一例を示す。
【
図2】本発明の実施形態に係る顔認証登録システム構成の一例を示す。
【
図3】本発明の実施形態に係るデータベースにおいて、記憶されているデータを示す。
【
図4】本発明の実施形態に係る顔認証部において、顔を検出する例を示す。
【
図5】本発明の実施形態に係る本人認証部において、QRコードを認証する例を示す。
【
図6】本発明の第1実施形態に係る顔認証登録方法のフローチャートの一例を示す。
【
図7】本発明の第2実施形態に係る顔認証登録方法のフローチャートの一例を示す。
【
図8】本発明の実施形態に係る顔認証登録システムを主データベースに接続した一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の具体的な実施形態を示す。実施形態はあくまで一例であり、この例に限定されるものではない。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る顔認証登録システム1の一例を示す。
図2は、本発明の実施形態に係る顔認証登録システム構成の一例を示す。
【0017】
本実施形態の顔認証登録システム1は、予め登録された従業者等顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する本人証明データを記憶するローカルデータベース2と、入場ゲート等に設置され訪問者の顔画像を撮影するカメラ等の撮像部3と、撮像部3が撮影した訪問者の顔画像をデータ化した撮像データとローカルデータベース2に記憶した顔画像データとを照合する顔認証部4と、入場ゲート等に設置され訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る本人証明読取部5と、本人証明読取部5が読み取った訪問者が本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データとローカルデータベース2に記憶された本人証明データとを照合する本人認証部6と、顔認証部4及び本人認証部6が認証した結果を示す出力部7と、を備える。
【0018】
図3は、本発明の実施形態に係るローカルデータベース2において、記憶されているデータを示す。
【0019】
ローカルデータベース2は、予め登録された顔画像データ、及び、予め登録された入場者本人を証明する本人証明データ等を記憶する。顔画像データは、一人に対して複数のデータを記憶することが好ましい。そして、複数のデータは、異なる表情の顔のデータであることが好ましい。顔画像データは、登録された本人証明データに連携して記憶されることが好ましい。
【0020】
顔画像データは、関数を用いて128次元でベクトル化したデータでよい。本人証明データは、訪問者が本人であることを証明するための対象をデータ化したものでよい。訪問者が本人であることを証明するための対象は、例えば、声、虹彩、網膜、指紋又は静脈等の生体データ、若しくは、QRコード、一次元バーコード、免許証番号又は職員番号等のID番号等でよい。
【0021】
ローカルデータベース2は、記憶装置であって、PC又はタブレット等の端末に内蔵されたメモリー等でよい。ローカルデータベース2は、数日又は数週間等の所定の間隔で、会社のデータを保管する主データベース等に接続させると好ましい。ローカルデータベース2と主データベースは、同期させてもよい。
【0022】
本実施形態の撮像部3は、動画を撮影可能であることが好ましいが、複数の静止画を連続で写す機能があればよい。撮像部3は、常に起動されているように設定してもよいし、入場者が撮像部3の前に存在する間のみ起動されるように設定してもよい。
【0023】
図4は、本発明の実施形態に係る顔認証部4において、顔を検出する例を示す。
【0024】
顔認証部4は、撮像部3が撮影した映像から顔を検出する。続いて、検出した顔とローカルデータベース2に予め登録した顔を照合する。本実施形態の顔認証部4は、まず、撮像部3が撮影した画像からCNN(Convolutional Neural Network)又はSSD(Single Shot Multibox Detector)等で顔を検出し、関数を用いて128次元のベクトルを生成する。続いて、顔認証部4は、生成したベクトルと、ローカルデータベース2に予め登録した顔画像データのベクトルとを照合する。例えば、各画像のベクトル間の距離を求め、距離の差が予め定めた閾値以下の場合に一致、距離の差が予め定めた閾値より大きい場合に不一致と判定すればよい。
【0025】
本実施形態の顔認証部4は、10回連続で、撮像部3が撮影した顔画像の撮像データと、ローカルデータベース2に予め記憶した顔画像データとを照合する。そして、10回連続で同じ訪問者の顔画像データが照合された場合に顔認証完了とする。なお、回数は、10回に限らないが、回数が多いほど高精度で顔を認証することができ、回数が少ないほど迅速に顔を認証することができる。
【0026】
本人証明読取部5は、訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る。本人証明読取部5は、訪問者本人であることを証明するための対象によって決定すればよい。例えば、訪問者本人であることを証明するための対象が声の場合はマイクでよく、虹彩、網膜、指紋又は静脈、QRコード、一次元バーコード、免許証番号又は職員番号等の場合はカメラ等でよい。カメラの場合、顔を撮影する撮像部3と共通に使用してもよい。
【0027】
図5は、本発明の実施形態に係る本人認証部5において、QRコードを認証する例を示す。
【0028】
本人認証部6は、本人証明読取部5が読み取った本人を証明する読取データとローカルデータベース2に予め記憶した本人証明データとを比較する。本実施形態の本人認証部6は、訪問者本人であることを証明するための対象によって比較方法が異なる。比較方法は、それぞれ一般的な方法でよい。
【0029】
例えば、
図5に示すように、社員証に予め社員毎のQRコードが付与されており、そのQRコードを本人証明読取部5が読み取り、データベース2に予め記憶したQRコードと比較すればよい。
【0030】
出力部7は、顔認証部4及び本人認証部6が認証した結果を示すデバイスである。本実施形態の出力部7は、ディスプレイでよい。また、出力部7は、音声を出力するスピーカー等でもよい。なお、出力部7は、認証結果と同時に撮影している撮像部3の画像を表示してもよい。
【0031】
本実施形態の顔認証登録システム1は、カメラ付きのPC、若しくは、スマートフォン又はタブレット等の端末等でよい。撮像部3は、PC又は端末等に内蔵されたカメラでよい。ローカルデータベース2、顔認証部4及び本人認証部6は、端末に内蔵されたCPU又はメモリー等でよい。
【0032】
図6は、本発明の第1実施形態に係る顔認証登録方法のフローチャートの一例を示す。
【0033】
本実施形態の顔認証登録方法は、ステップ1で、管理者が所定の位置に撮像部3を設置し、スイッチを入れる(ST1)。撮像部3は、一度スイッチを入れると常に撮影する設定でよい。また、撮像部3の前での何らかの動きを検出した場合にスイッチが入る設定でもよい。
図1に示すように、撮像部3は、PC等に内蔵されたものでもよい。
【0034】
入場者は、ゲートを入場する際に撮像部3の前に顔を位置させる。すると、撮像部3は入場者の顔を撮影し、出力部7は撮像部3が撮影した映像を出力する。入場者は、出力部7の映像を見ながら、
図3に示すように、顔の位置を調整する。
【0035】
次に、ステップ2で、顔認証部4は、顔を検出する(ST2)。顔認証部4は、検出した顔画像をベクトル化して撮像データを作成すると好ましい。
【0036】
続いて、ステップ3で、顔認証部4は、
図5に示すように、検出した顔画像をローカルデータベース2に記憶している顔画像と照合する(ST3)。本実施形態の顔認証部4による照合は、顔画像をベクトル化して作成したデータを用いると好ましい。
【0037】
次に、ステップ4で、顔認証部4は、顔認証が完了したか否か判定する(ST4)。顔認証部4は、訪問者の撮像データとローカルデータベース2の顔画像データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できた場合、顔認証が完了したと判定し、訪問者の撮像データとローカルデータベース2の顔画像データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できなかった場合、顔認証が未完了と判定する。本実施形態では、検出した撮像データのベクトルと記憶された顔画像データのベクトルの距離が予め定めた閾値より大きい場合に、顔認証が未完了であると判定する。
【0038】
ステップ4において、顔認証が未完了したと判定した場合、ステップ5に進む。ステップ4において、顔認証が完了したと判定した場合、ステップ9に進む。本実施形態では、検出した撮像データのベクトルと記憶された顔画像データのベクトルの距離が予め定めた閾値以下の場合に、顔認証が完了したと判定する。
【0039】
顔認証が未完了の場合、ステップ5で、本人証明読取部5は、訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る(ST5)。本実施形態では、本人であることを証明するための対象は、QRコードである。
【0040】
例えば、
図5に示したように、入場者が眼鏡、マスク等を着用し、登録された顔画像とは大きく異なる場合には、顔認証ができない場合がある。この場合には、本実施形態では、
図1に示した撮像部3が撮影したQRコードを読み取る。
【0041】
続いて、ステップ6で、本人認証部6は、読み取った本人を証明する対象のデータをデータベース2に記憶している本人を証明する対象のデータと照合する(ST6)。本実施形態では、
図5に示すように、読み取ったQRコードとデータベース2に記憶されたQRコードを照合する。
【0042】
次に、ステップ7で、本人認証部6は、本人認証が完了したか否か判定する(ST7)。本人認証部6は、訪問者の読取データとローカルデータベース2の本人証明データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できた場合、本人認証が完了したと判定し、本人認証部が訪問者の読取データとローカルデータベースの本人証明データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できなかった場合、本人認証が未完了と判定する。
【0043】
ステップ7において、本人認証が完了したと判定した場合、ステップ8に進む。ステップ7において、本人認証が未完了であると判定した場合、ステップ10に進む。
【0044】
本人認証が完了した場合、ステップ8で、顔認証部4は、ステップ2において検出した撮像データをローカルデータベース2に記憶する(ST8)。ローカルデータベース2に記憶された撮像データは、本人証明データと連携されて本登録され、顔画像データとして今後の顔認証に使用される。
【0045】
次に、ステップ9で、顔認証部4は、訪問者の入場を許可する(ST9)。すなわち、入場は、ステップ4において顔認証部4が顔認証を完了をした場合、又は、ステップ7において本人認証部6が本人認証を完了し、ステップ8において顔認証部4が撮像データをローカルデータベース2に記憶させた場合、許可される。
【0046】
本人認証が未完了の場合、ステップ10で、顔認証部4は、ステップ2において検出した撮像データをローカルデータベース2に一時的に記憶する(ST10)。ローカルデータベース2に記憶された撮像データは、本人証明データと連携されて仮登録される。
【0047】
続いて、ステップ11で、本人認証部6は、訪問者の入場を不許可とする(ST11)。すなわち、入場は、ステップ4において顔認証部4が顔認証を未完了とした場合、且つ、ステップ7において本人認証部6が本人認証を未完了とした場合、不許可にされる。
【0048】
最後に、ステップ12で、ステップ9又はステップ11の結果を出力部7に表示する(ST12)。例えば、訪問者の入場を許可する場合には
図1に示すように「入場許可」又は「OK」等を表示又は音声出力し、訪問者の入場を許可しない場合には「入場不許可」又は「NO」等を表示又は音声出力すればよい。また、入場を許可する場合には氏名を表示してもよい。さらに、体温を検出し、その結果を表示してもよい。なお、入場を許可する場合には出勤の記録として打刻情報を記憶してもよい。
【0049】
このように、本実施形態の顔認証登録方法は、とりあえず迅速に、仮登録として訪問者の撮像データ及び読取データを連携させてローカルデータベース2に記憶することができる。例えば、眼鏡やマスク等を装着し、登録された顔と大きく異なる顔で入場しようとして、訪問者の顔画像及び訪問者の本人証明を認証できない場合であっても、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データをローカルデータベース2の訪問者の本人証明データに連携させて訪問者の顔画像データの一つとして記憶させる。
【0050】
図7は、本発明の第2実施形態に係る顔認証登録方法のフローチャートの一例を示す。
【0051】
本実施形態の顔認証登録方法は、ステップ21で、管理者が所定の位置に撮像部3を設置し、スイッチを入れる(ST21)。撮像部3は、一度スイッチを入れると常に撮影する設定でよい。また、撮像部3の前での何らかの動きを検出した場合にスイッチが入る設定でもよい。
図1に示すように、撮像部3は、PC等に内蔵されたものでもよい。
【0052】
訪問者は、訪問の際に撮像部3の前に顔を位置させる。すると、撮像部3は訪問者の顔を撮影し、出力部7は撮像部3が撮影した映像を出力する。訪問者は、出力部7の映像を見ながら、
図3に示すように、顔の位置を調整する。
【0053】
次に、ステップ22で、顔認証部4は、顔を検出する(ST22)。顔認証部4は、検出した顔画像をベクトル化して撮像データを作成すると好ましい。
【0054】
続いて、ステップ23で、顔認証部4は、
図5に示すように、検出した撮像データとローカルデータベース2に記憶している顔画像データとを照合する(ST23)。本実施形態の顔認証部4による照合は、顔画像をベクトル化して作成したデータを用いると好ましい。
【0055】
次に、ステップ24で、顔認証部4は、顔認証が完了したか否か判定する(ST24)。顔認証部4は、ローカルデータベース2内に検出した撮像データと一致した顔画像データが存在した場合、顔認証が完了したと判定し、ローカルデータベース2内に検出した撮像データと一致した顔画像データが存在しなかった場合、顔認証が未完了と判定する。本実施形態では、検出した撮像データのベクトルと記憶された顔画像のベクトルの距離が予め定めた閾値より大きい場合に、顔認証が未完了であると判定する。
【0056】
ステップ24において、顔認証が未完了であると判定した場合、ステップ25に進む。ステップ24において、顔認証が完了したと判定した場合、ステップ27に進む。本実施形態では、検出した撮像データのベクトルと記憶された顔画像データのベクトルの距離が予め定めた閾値以下の場合に、顔認証が完了したと判定する。
【0057】
顔認証が未完了の場合、ステップ25で、本人証明読取部15は、訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る(ST25)。本実施形態では、本人であることを証明するための対象は、QRコードである。
【0058】
例えば、
図5に示したように、訪問者が眼鏡、マスク等を着用し、登録された顔画像データとは大きく異なる場合には、顔認証ができない場合がある。この場合には、本実施形態では、
図1に示した撮像部3が撮影したQRコードを読み取る。
【0059】
続いて、ステップ26で、顔認証部4は、ステップ22において検出した撮像データをローカルデータベース2に記憶する(ST26)。ローカルデータベース2に記憶された撮像データは、本人証明データと連携されて仮登録される。
【0060】
第2実施形態では、初めての訪問者又は記憶する表情パターンを増やしたい再訪問者等の本人であることを証明するための読取データと検出した撮像データのベクトルとを連携させてローカルデータベース2へ記憶する。ステップ26の段階では、顔認証部4の記憶は、仮登録という扱いである。その後、クラウド等の主データベースへ接続された際、管理者が正当性を承認する。
【0061】
したがって、訪問者は、事前に事務所等においてQRコード等をローカルデータベースに記憶させておく必要が無い。また、訪問者のQRコード等を本社側等で予め発行し、訪問者へ行き先とともにメール等で送信したQRコード等を使用してもよい。
【0062】
次に、ステップ27で、顔認証部4は、打刻情報を保存する(ST27)。すなわち、ステップ24において顔認証部4が顔認証を完了をした場合、又は、ステップ26において顔認証部4が撮像データをローカルデータベース2に記憶させた場合、打刻情報が保存される。
【0063】
最後に、ステップ28で、ステップ24の結果を出力部7に表示する(ST28)。例えば、訪問者の顔認証が完了した場合には「顔認証完了」又は「顔認証OK」等を表示又は音声出力し、訪問者の顔認証が完了しない場合には「顔認証不許可」又は「顔認証NO」等を表示又は音声出力すればよい。また、顔認証を完了した場合には氏名を表示してもよい。さらに、体温を検出し、その結果を表示してもよい。なお、顔認証を完了した場合には出勤の記録として打刻情報を記憶してもよい。
【0064】
打刻情報は、訪問者の「入場」と「退場」の時間でよい。例えば、建設現場等で従業員の入退場の際に同じ端末を使用して認証する場合、従業員が出勤したときは入場、退勤したときは退場の時間が保存されなければならない。したがって、認証時に、その日の出勤時間が打刻されていなかった場合は入場という判定で時刻を保存し、既に出勤時間が保存されていれば退場時間を保存すればよい。
【0065】
ステップ27の段階では、顔認証部4の打刻情報の保存は、仮保存という扱いであり、クラウド等の主データベースへ連携された後、管理者が正当性を承認する。例えば、入場時に訪問者が顔認証を忘れて退出時にのみ顔認証された場合は、入室判定となり、その日は入室時間のみが保存される。このデータはクラウド等の主データベースへそのまま同期され、本人に事実確認をした上で管理者によって訂正及び承認されればよい。
【0066】
このように、第2実施形態の顔認証登録方法は、眼鏡やマスク等を装着し、登録された顔と大きく異なる顔を記憶しようとして、訪問者の顔画像を認証できない場合であっても、訪問者の本人証明を仮認証して、撮像部3が撮影した入場者の顔画像をローカルデータベース2に記憶する。その後、主データベースと同期することで、訪問者の本人認証が行われ、認証された場合、撮像データが登録され、次回の入場の際に登録した撮像データを顔画像データとして使用することができる。
【0067】
したがって、訪問者は、とりあえず迅速に仮登録として訪問者の撮像データ及び読取データを連携させてローカルデータベース2に打刻情報と共に記憶することができる。例えば、眼鏡やマスク等を装着し、登録された顔と大きく異なる顔で認証しようとして、訪問者の顔画像及び訪問者の本人証明を認証できない場合であっても、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データと読取データを仮登録として連携させて、ローカルデータベース2に打刻情報と共に一時的に記憶させる。
【0068】
図8は、本発明の実施形態に係る顔認証登録システム1を主データベース11に接続した一例を示す。
【0069】
本実施形態の顔認証登録システム1は、ネットワーク10を介して主データベース11に接続することができる。ネットワーク10は、インターネット又は社内ネットワーク等でよい。主データベース11は、全て又は大部分の従業者の顔画像データ及び本人認証データが記憶されている。
【0070】
本実施形態の顔認証登録システム1は、主データベース11に対して所定の時間間隔で接続すればよい。また、顔認証登録システム1が主データベース11に接続している間にデータを同期させると好ましい。
【0071】
このように、本実施形態の顔認証登録システム1は、ローカルデータベース2に主データベース11を所定の時間間隔で接続させてデータを同期させるので、ローカルデータベース2に記憶させた顔画像データを主データベース11に記憶させることができる。その結果、主データベース11に記憶させた後には、ローカルデータベース2に記憶させた顔画像データを主データベース11でも認証することができるようになる。
【0072】
以上、本実施形態の顔認証登録システム1は、訪問者の顔認証を行う顔認証登録システム1であって、予め登録された顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する本人証明データを記憶するローカルデータベース2と、訪問者の顔画像を撮影する撮像部3と、撮像部3が撮影した訪問者の顔画像をデータ化した撮像データとローカルデータベース2に記憶された顔画像データとを照合する顔認証部4と、訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取る本人証明読取部5と、本人証明読取部5が読み取った訪問者が本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データとローカルデータベースに記憶された本人証明データとを照合する本人認証部6と、を備え、顔認証部4及び本人認証部6は、仮登録として訪問者の撮像データ及び読取データを連携させてローカルデータベース2に記憶する。
【0073】
したがって、本実施形態の顔認証登録システム1は、訪問者が顔認証及び本人認証に費やす時間を大幅に減らすことができる。撮像部3で撮影した撮像データ及び本人証明読取部5で読み取った読取データをローカルデータベース2に記憶された顔画像データ及び本人証明データと照合する段階では、とりあえず仮登録をすることで、訪問者を次の状態に迅速に誘導することができる。
【0074】
また、本実施形態の顔認証登録システム1は、ローカルデータベース2に接続可能であって、予め登録された主顔画像データ、及び、予め登録された本人であることを証明する主本人証明データを記憶する主データベース11を備え、顔認証部4が、訪問者の撮像データとローカルデータベース2の顔画像データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できた場合、及び、顔認証部4が、訪問者の撮像データとローカルデータベース2の顔画像データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できず、本人認証部6が訪問者の読取データとローカルデータベース2の本人証明データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できた場合、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データをローカルデータベース2の訪問者の本人証明データに連携させて訪問者の顔画像データの一つとして記憶させ、ローカルデータベース2と主データベース11が接続された際に、訪問者の撮像データを主データベース11の訪問者の主本人証明データに連携させて訪問者の主顔画像データの一つとして記憶させ、本人認証部6が訪問者の読取データとローカルデータベース2の本人証明データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できなかった場合、本人認証部6は、ローカルデータベース2と主データベース11が接続された際に訪問者の読取データと主データベース11の主本人証明データとを照合し、主データベース11において訪問者が本人であることを認証できた場合、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データをローカルデータベース2の訪問者の本人証明データに連携させて訪問者の顔画像データの一つとして記憶させ、訪問者の撮像データを主データベース11の訪問者の主本人証明データに連携させて訪問者の主顔画像データの一つとして記憶させ、主データベース11において、訪問者が本人であることを認証できなかった場合、顔認証部4及び本人認証部6は、仮登録を破棄してローカルデータベース2から訪問者の撮像データ及び読取データを削除する。
【0075】
したがって、本実施形態の顔認証登録システム1は、ローカルデータベース2に主データベース11を接続させてデータを同期させるので、ローカルデータベース2に記憶させた顔画像データを主データベース11に記憶させることができる。その結果、主データベース11に記憶させた後には、ローカルデータベース2に記憶させた顔画像データを主データベース11でも認証することができるようになる。
【0076】
また、本実施形態の顔認証登録システム1は、訪問者が所定の領域に入退場する際に用いられる顔認証登録システム1であって、顔認証部4が訪問者の撮像データとローカルデータベース2の顔画像データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できた場合、顔認証部4は、訪問者の入場を許可し、顔認証部4が訪問者の撮像データとローカルデータベース2の顔画像データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できず、本人認証部が訪問者の読取データとローカルデータベース2の本人証明データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できた場合、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の入場を許可し、訪問者の撮像データをローカルデータベース2の訪問者の本人証明データに連携させて訪問者の顔画像データの一つとして記憶させ、本人認証部6が訪問者の読取データとローカルデータベース2の本人証明データとを照合し、訪問者が本人であることを認証できなかった場合、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の入場を許可しない。
【0077】
したがって、本実施形態の顔認証登録システム1は、とりあえず迅速に、仮登録として訪問者の撮像データ及び読取データを連携させてローカルデータベース2に記憶することができる。例えば、眼鏡やマスク等を装着し、登録された顔と大きく異なる顔で入場しようとして、訪問者の顔画像及び訪問者の本人証明を認証できない場合であっても、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データをローカルデータベース2の訪問者の本人証明データに連携させて訪問者の顔画像データの一つとして記憶させる。
【0078】
また、本実施形態の顔認証登録システム1は、訪問者が所定の領域に入退場する際に用いられる顔認証登録システムであって、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データ及び読取データを連携させる仮登録をしてローカルデータベース2に記憶させる際に、打刻情報を記憶させる。
【0079】
したがって、本実施形態の顔認証登録システム1は、訪問者の撮像データ及び読取データを、仮登録として連携させて、とりあえず迅速にローカルデータベース2に打刻情報と共に記憶させることができる。例えば、眼鏡やマスク等を装着し、登録された顔と大きく異なる顔で認証しようとして、訪問者の顔画像及び訪問者の本人証明を認証できない場合であっても、顔認証部4及び本人認証部6は、訪問者の撮像データと読取データを、仮登録として連携させて、ローカルデータベース2に打刻情報と共に一時的に記憶させる。
【0080】
また、本実施形態の顔認証登録システム1は、顔認証部4及び本人認証部6が認証した結果を示す出力部7をさらに備える。
【0081】
したがって、本実施形態の顔認証登録システム1は、認証結果を迅速に把握することができる。
【0082】
また、本実施形態の顔認証登録システム1は、顔画像データ及び前記撮像データは、顔画像をベクトル化したデータであり、本人証明データ及び読取データは、QRコードであり、ローカルデータベース2は、QRコードに連携して顔画像をベクトル化したデータを記憶する。
【0083】
したがって、本実施形態の顔認証登録システム1は、QRコードと顔画像データを迅速に対応させることができる。
【0084】
また、本実施形態の顔認証登録方法は、訪問者の顔認証を行う顔認証登録方法であって、訪問者の顔を撮影するステップと、撮影した訪問者の顔画像をデータ化した撮像データとローカルデータベース2に予め記憶した顔画像データとを照合するステップと、訪問者が本人であることを証明するための対象を読み取るステップと、読み取った本人であることを証明するための対象をデータ化した読取データとローカルデータベース2に記憶した本人であることを証明する本人証明データとを照合するステップと、仮登録として訪問者の撮像データ及び読取データを連携させてローカルデータベース2に記憶させるステップと、を有する。
【0085】
したがって、本実施形態の顔認証登録方法は、訪問者が顔認証及び本人認証に費やす時間を大幅に減らすことができる。撮像部3で撮影した撮像データ及び本人証明読取部5で読み取った読取データをローカルデータベース2に記憶された顔画像データ及び本人証明データと照合する段階では、とりあえず仮登録をすることで、訪問者を次の状態に迅速に誘導することができる。
【符号の説明】
【0086】
1…顔認証登録システム、2…データベース、3…撮像部、4…顔認証部、5…本人証明読取部、6…本人認証部、7…出力部、10…ネットワーク、11…主データベース