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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084423
(43)【公開日】2023-06-19
(54)【発明の名称】機材設置支持台
(51)【国際特許分類】
   H02S 20/10 20140101AFI20230612BHJP
   E04H 12/20 20060101ALI20230612BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20230612BHJP
【FI】
H02S20/10 C
E04H12/20 A
G03B17/56 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198594
(22)【出願日】2021-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】510283812
【氏名又は名称】有限会社エムエスイー
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】前野 静夫
【テーマコード(参考)】
2H105
【Fターム(参考)】
2H105AA02
2H105AA17
(57)【要約】
【課題】設置時の安定性及び可搬性に優れる機材設置支持台を提供する。
【解決手段】本発明の機材設置支持台は、太陽光パネル1及び撮像機器2を取り付ける中心柱10と、中心柱10の下部を支える下部支持台20と、中心柱10の上部を支える上部支持台30とを有し、下部支持台20は、3本以上の下部斜材21と、下部斜材21の下部を連結するベース連結材22と、下部斜材21の上部を連結する中間連結材23とを有し、上部支持台30は、3本以上の上部斜材31と、上部斜材31の上部を連結する上部連結材32とを有し、中心柱10は、ベース連結材22、中間連結材23、及び上部連結材32によって支持され、下部斜材21の上端と上部斜材31の下端とを斜材同軸つなぎ材40を用いて接続することで、上部支持台30が下部支持台20に対して着脱できる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光パネル及び撮像機器を設置する機材設置支持台であって、
前記太陽光パネル及び前記撮像機器を取り付ける中心柱と、
前記中心柱の下部を支える下部支持台と、
前記中心柱の上部を支える上部支持台と
を有し、
前記下部支持台は、
3本以上の下部斜材と、
前記下部斜材の下部を連結するベース連結材と、
前記下部斜材の上部を連結する中間連結材と
を有し、
前記上部支持台は、
3本以上の上部斜材と、
前記上部斜材の上部を連結する上部連結材と
を有し、
前記中心柱は、前記ベース連結材、前記中間連結材、及び前記上部連結材によって支持され、
前記下部斜材の上端と前記上部斜材の下端とを斜材同軸つなぎ材を用いて接続することで、前記上部支持台が前記下部支持台に対して着脱できる
ことを特徴とする機材設置支持台。
【請求項2】
前記中心柱を、下部中心柱と、中間中心柱と、上部中心柱とで構成し、
前記下部中心柱の上端と前記中間中心柱の下端とを第1中心柱同軸つなぎ材を用いて接続し、
前記中間中心柱の上端と前記上部中心柱の下端とを第2中心柱同軸つなぎ材を用いて接続し、
前記中間中心柱の長さ寸法を、前記下部支持台の高さ寸法以下とした
ことを特徴とする請求項1に記載の機材設置支持台。
【請求項3】
前記上部中心柱に、前記太陽光パネル及び前記撮像機器を取り付け、
前記第2中心柱同軸つなぎ材を、前記上部連結材よりも低い位置とし、
前記上部連結材は、前記上部中心柱を支持し、
前記太陽光パネル及び前記撮像機器が前記上部連結材よりも高い位置となる
ことを特徴とする請求項2に記載の機材設置支持台。
【請求項4】
昇降用ステップ台を有し、
前記昇降用ステップ台は、
2本以上の鉛直方向設置用パイプと、
前記鉛直方向設置用パイプに取り付けられる複数の水平方向設置パイプと
を有し、
前記鉛直方向設置用パイプを、前記ベース連結材及び前記中間連結材に、ステップ台つなぎ材を用いて接続する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の機材設置支持台。
【請求項5】
前記鉛直方向設置用パイプの長さ寸法を、前記下部支持台の高さ寸法以下とした
ことを特徴とする請求項4に記載の機材設置支持台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光パネル及び撮像機器を設置する機材設置支持台に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光パネルは、例えば特許文献1に記載されているように一般的には一本の支柱の上部に取り付けられる。
しかし、特許文献1に記載されているような支柱を用いる場合には、太陽光パネルを任意の位置に設置したり、撤去することはできない。
そこで、例えば特許文献2は、可搬性に優れた支持構造体を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3199591号公報
【特許文献2】特開2009-63847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2で提案されている支持構造体によれば、設置や撤去が容易であるが、例えば太陽光パネルなどの設置機材が重い場合には、高さ方向寸法を大きくしにくい。
【0005】
そこで本発明は、設置時の安定性及び可搬性に優れる機材設置支持台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の機材設置支持台は、太陽光パネル1及び撮像機器2を設置する機材設置支持台であって、前記太陽光パネル1及び前記撮像機器2を取り付ける中心柱10と、前記中心柱10の下部を支える下部支持台20と、前記中心柱10の上部を支える上部支持台30とを有し、前記下部支持台20は、3本以上の下部斜材21と、前記下部斜材21の下部を連結するベース連結材22と、前記下部斜材21の上部を連結する中間連結材23とを有し、前記上部支持台30は、3本以上の上部斜材31と、前記上部斜材31の上部を連結する上部連結材32とを有し、前記中心柱10は、前記ベース連結材22、前記中間連結材23、及び前記上部連結材32によって支持され、前記下部斜材21の上端と前記上部斜材31の下端とを斜材同軸つなぎ材40を用いて接続することで、前記上部支持台30が前記下部支持台20に対して着脱できることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の機材設置支持台において、前記中心柱10を、下部中心柱11と、中間中心柱12と、上部中心柱13とで構成し、前記下部中心柱11の上端と前記中間中心柱12の下端とを第1中心柱同軸つなぎ材14を用いて接続し、前記中間中心柱12の上端と前記上部中心柱13の下端とを第2中心柱同軸つなぎ材15を用いて接続し、前記中間中心柱12の長さ寸法を、前記下部支持台20の高さ寸法以下としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の機材設置支持台において、前記上部中心柱13に、前記太陽光パネル1及び前記撮像機器2を取り付け、前記第2中心柱同軸つなぎ材15を、前記上部連結材32よりも低い位置とし、前記上部連結材32は、前記上部中心柱13を支持し、前記太陽光パネル1及び前記撮像機器2が前記上部連結材32よりも高い位置となることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の機材設置支持台において、昇降用ステップ台50を有し、前記昇降用ステップ台50は、2本以上の鉛直方向設置用パイプ51と、前記鉛直方向設置用パイプ51に取り付けられる複数の水平方向設置パイプ52とを有し、前記鉛直方向設置用パイプ51を、前記ベース連結材22及び前記中間連結材23に、ステップ台つなぎ材54を用いて接続することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の機材設置支持台において、前記鉛直方向設置用パイプ51の長さ寸法を、前記下部支持台20の高さ寸法以下としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の機材設置支持台によれば、中心柱は下部支持台と上部支持台によって支えることで設置時の安定性に優れ、太陽光パネル及び撮像機器は中心柱に取り付け、上部支持台を下部支持台に対して着脱できることで可搬性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例による機材設置支持台を示す概念図
図2】同機材設置支持台に昇降用ステップ台などを取り付けた状態を示す概念図
図3】同機材設置支持台に昇降用ステップ台などを取り付けた状態を示す概念図
図4】同機材設置支持台に昇降用ステップ台などを取り付けた状態を示す概念図
図5】同機材設置支持台の組立方法を示し、軽自動車の荷台に下部支持台を載置した状態を示す説明図
図6図5の状態から上部支持台を下部支持台に装着した状態を示す説明図
図7図6の状態から上部中心柱を取り付けた状態を示す説明図
図8図7の状態から下部中心柱を取り付けた状態を示す説明図
図9図8の状態から太陽光パネルを取り付けた状態を示す説明図
図10図9の状態から撮像機器及び照明機器を取り付けた状態を示す説明図
図11】本実施例による機材設置支持台を車両の荷台に載置した状態を示す写真
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による機材設置支持台は、太陽光パネル及び撮像機器を取り付ける中心柱と、中心柱の下部を支える下部支持台と、中心柱の上部を支える上部支持台とを有し、下部支持台は、3本以上の下部斜材と、下部斜材の下部を連結するベース連結材と、下部斜材の上部を連結する中間連結材とを有し、上部支持台は、3本以上の上部斜材と、上部斜材の上部を連結する上部連結材とを有し、中心柱は、ベース連結材、中間連結材、及び上部連結材によって支持され、下部斜材の上端と上部斜材の下端とを斜材同軸つなぎ材を用いて接続することで、上部支持台が下部支持台に対して着脱できるものである。本実施の形態によれば、中心柱を下部支持台と上部支持台によって支えることで設置時の安定性に優れ、太陽光パネル及び撮像機器は中心柱に取り付け、上部支持台を下部支持台に対して着脱できることで可搬性に優れている。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による機材設置支持台において、中心柱を、下部中心柱と、中間中心柱と、上部中心柱とで構成し、下部中心柱の上端と中間中心柱の下端とを第1中心柱同軸つなぎ材を用いて接続し、中間中心柱の上端と上部中心柱の下端とを第2中心柱同軸つなぎ材を用いて接続し、中間中心柱の長さ寸法を、下部支持台の高さ寸法以下としたものである。本実施の形態によれば、中心柱は、下部中心柱と中間中心柱と上部中心柱とで構成され、中間中心柱の長さ寸法は下部支持台の高さ寸法以下であるので、下部中心柱と上部中心柱とを取り外し、中間中心柱を下部支持台に取り付けた状態では、中間中心柱は下部支持台から突出することがないため、可搬性に優れている。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による機材設置支持台において、上部中心柱に、太陽光パネル及び撮像機器を取り付け、第2中心柱同軸つなぎ材を、上部連結材よりも低い位置とし、上部連結材は、上部中心柱を支持し、太陽光パネル及び撮像機器が上部連結材よりも高い位置となるものである。本実施の形態によれば、太陽光パネル及び撮像機器を上部中心柱に取り付けた状態で、上部中心柱を中間中心柱に接続できるため、設置作業及び撤去作業を容易に行うことができる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3の実施の形態による機材設置支持台において、昇降用ステップ台を有し、昇降用ステップ台は、2本以上の鉛直方向設置用パイプと、鉛直方向設置用パイプに取り付けられる複数の水平方向設置パイプとを有し、鉛直方向設置用パイプを、ベース連結材及び中間連結材に、ステップ台つなぎ材を用いて接続するものである。本実施の形態によれば、昇降用ステップ台を有することで設置作業及び撤去作業を容易に行え、鉛直方向設置用パイプを、ベース連結材及び中間連結材に、ステップ台つなぎ材を用いて接続することで、昇降用ステップ台を下部支持台に対して着脱できる。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による機材設置支持台において、鉛直方向設置用パイプの長さ寸法を、下部支持台の高さ寸法以下としたものである。本実施の形態によれば、鉛直方向設置用パイプの長さ寸法は、下部支持台の高さ寸法以下であるので、昇降用ステップ台を下部支持台に取り付けた状態でも、昇降用ステップ台は下部支持台から突出することがないため、可搬性に優れている。
【実施例0014】
以下本発明の一実施例による機材設置支持台について説明する。
図1は本実施例による機材設置支持台を示す概念図であり、図1(a)は同機材設置支持台の側面図、図1(b)は図1(a)のA-A線矢視図、図1(c)は図1(a)のB-B線矢視図である。なお、図1(a)は図1(b)のC-C線矢視図である。
本実施例による機材設置支持台は、太陽光パネル1及び撮像機器2を取り付ける中心柱10と、中心柱10の下部を支える下部支持台20と、中心柱10の上部を支える上部支持台30とを有している。
【0015】
中心柱10は、下部中心柱11と、中間中心柱12と、上部中心柱13とで構成している。
下部中心柱11の上端と中間中心柱12の下端とは第1中心柱同軸つなぎ材14を用いて接続し、中間中心柱12の上端と上部中心柱13の下端とは第2中心柱同軸つなぎ材15を用いて接続している。
中間中心柱12の長さ寸法は、下部支持台20の高さ寸法以下とし、下部中心柱11の長さ寸法と上部中心柱13との長さ寸法は、中間中心柱12の長さ寸法以下としている。
【0016】
下部支持台20は、4本の下部斜材21と、下部斜材21の下部を連結するベース連結材22と、下部斜材21の上部を連結する中間連結材23とを有している。
上部支持台30は、4本の上部斜材31と、上部斜材31の上部を連結する上部連結材32とを有している。
【0017】
中心柱10は、ベース連結材22、中間連結材23、及び上部連結材32によって支持される。
ベース連結材22は、中心部に中心柱ベースつなぎ材24を有している。中間連結材23は、中心部に中心柱中間つなぎ材25を有している。上部連結材32は、中心部に中心柱上部つなぎ材33を有している。
中心柱ベースつなぎ材24の貫通孔、中心柱中間つなぎ材25の貫通孔、中心柱上部つなぎ材33の貫通孔に中心柱10を挿入することで、中心柱10は、ベース連結材22、中間連結材23、及び上部連結材32に支持される。
【0018】
下部斜材21の上端と上部斜材31の下端とは斜材同軸つなぎ材40を用いて接続する。このように下部斜材21の上端と上部斜材31の下端とを斜材同軸つなぎ材40を用いて接続することで、上部支持台30は下部支持台20に対して着脱できる。
【0019】
太陽光パネル1及び撮像機器2は上部中心柱13に取り付ける。第2中心柱同軸つなぎ材15は、上部連結材32よりも低い位置とし、上部連結材32は、上部中心柱13を支持する。太陽光パネル1及び撮像機器2は上部連結材32よりも高い位置となる。
従って、太陽光パネル1及び撮像機器2を上部中心柱13に取り付けた状態でも、上部中心柱13を中間中心柱12に接続できるため、設置作業及び撤去作業を容易に行うことができる。
【0020】
以上のように、本実施例によれば、中心柱10を下部支持台20と上部支持台30によって支えることで設置時の安定性に優れ、太陽光パネル1及び撮像機器2は中心柱10に取り付け、上部支持台30を下部支持台20に対して着脱できることで可搬性に優れている。
また、本実施例によれば、中心柱10は、下部中心柱11と中間中心柱12と上部中心柱13とで構成され、中間中心柱12の長さ寸法は下部支持台20の高さ寸法以下であるので、下部中心柱11と上部中心柱13とを取り外し、中間中心柱12を下部支持台20に取り付けた状態では、中間中心柱12は下部支持台20から突出することがないため、可搬性に優れている。
【0021】
図2から図4は同機材設置支持台に昇降用ステップ台などを取り付けた状態を示す概念図であり、図2図4(a)のD-D線矢視図、図3図4(a)のE-E線矢視図、図4(a)は図2のF-F線矢視図、図4(b)は図2のG-G線矢視図、図4(c)は図2のH-H線矢視図である。
【0022】
昇降用ステップ台50は、2本の鉛直方向設置用パイプ51と、鉛直方向設置用パイプ51に取り付けられる複数の水平方向設置パイプ52と、一部の水平方向設置パイプ52に取り付けられる踏み板53とを有している。
鉛直方向設置用パイプ51は、ベース連結材22及び中間連結材23に、ステップ台つなぎ材54を用いて接続する。
鉛直方向設置用パイプ51の長さ寸法は、下部支持台20の高さ寸法以下としている。
【0023】
以上のように、本実施例によれば、昇降用ステップ台50を有することで設置作業及び撤去作業を容易に行え、鉛直方向設置用パイプ51を、ベース連結材22及び中間連結材23に、ステップ台つなぎ材54を用いて接続することで、昇降用ステップ台50を下部支持台20に対して着脱できる。
また、本実施例によれば、鉛直方向設置用パイプ51の長さ寸法は、下部支持台20の高さ寸法以下であるので、昇降用ステップ台50を下部支持台20に取り付けた状態でも、昇降用ステップ台50は下部支持台20から突出することがないため、可搬性に優れている。
【0024】
なお、図2から図4では、照明機器3及び電源ボックス4を設けた場合を示している。図示のように照明機器3は上部斜材31に設けることが好ましく、電源ボックス4は中心柱10に設けることが好ましい。
電源ボックス4には、太陽光パネル1によって蓄電できる二次電池を備え、二次電池によって撮像機器2や照明機器3を動作させることができる。また、通信機器を更に備えることで、撮像機器2で撮像される映像を通信回線を利用して遠隔地で受信できることが好ましい。
【0025】
図5から図10は同機材設置支持台の組立方法を示す説明図である。
図5は、軽自動車の荷台に下部支持台20を載置した状態を示している。下部支持台20は、荷台で組み立てることができるが、組み立てた下部支持台20を荷台に載置してもよい。下部支持台20の高さ寸法を、車両走行規制の高さ制限以下とすることで、下部支持台20を載置した状態で車両を移動させることができる。
中心柱10は、下部中心柱11を取り外し、中間中心柱12を中心柱ベースつなぎ材24及び中心柱中間つなぎ材25で固定している。中間中心柱12の長さ寸法を下部支持台20の高さ寸法以下としているため、下部中心柱11と上部中心柱13とを取り外し、中間中心柱12を下部支持台20に取り付けた状態で可搬することができる。
また、鉛直方向設置用パイプ51の長さ寸法を下部支持台20の高さ寸法以下としているため、昇降用ステップ台50を下部支持台20に取り付けた状態で可搬することができる。
【0026】
図6図5の状態から上部支持台30を下部支持台20に装着した状態を示している。
下部斜材21の上端と上部斜材31の下端とを斜材同軸つなぎ材40を用いて接続することで、上部支持台30を下部支持台20に装着する。
【0027】
図7図6の状態から上部中心柱13を取り付けた状態を示している。
第2中心柱同軸つなぎ材15を用いることで、中間中心柱12の上端に上部中心柱13の下端を接続する。
このように、中間中心柱12を下部支持台20に取り付けた状態で、中間中心柱12の上端に上部中心柱13の下端を接続することで、低位置で接続作業を行える。
【0028】
図8図7の状態から下部中心柱11を取り付けた状態を示している。
上部中心柱13を取り付けた中間中心柱12を上方に引上げ、第1中心柱同軸つなぎ材14を用いて下部中心柱11の上端と中間中心柱12の下端とを接続する。第2中心柱同軸つなぎ材15を上部連結材32よりも低い位置としているため、中間中心柱12に上部中心柱13を取り付けた状態で、中間中心柱12に下部中心柱11を接続することができる。
【0029】
図9図8の状態から太陽光パネル1を取り付けた状態を示している。
太陽光パネル1は、上部連結材32よりも高い位置にある上部中心柱13に取り付ける。
【0030】
図10図9の状態から撮像機器2及び照明機器3を取り付けた状態を示している。
撮像機器2は、図10に示すように追加上部中心柱13aにあらかじめ取り付けておき、接続材13bを用いて追加上部中心柱13aを上部中心柱13に接続することもできる。
なお、撮像機器2は、上部中心柱13に直接接続してもよい。
照明機器3は、上部斜材31の上部に取り付けることが好ましい。
【0031】
図11は、本実施例による機材設置支持台を車両の荷台に載置した状態を示す写真である。図11に示す機材設置支持台では、荷台面から約4mの位置に撮像機器2を設置することができる。
【0032】
なお、図5から図10に示す組立方法では、図7に示す状態で上部中心柱13を取り付けているが、上部中心柱13を取り付けることなく、図8に示すように下部中心柱11を取り付け、太陽光パネル1及び撮像機器2をあらかじめ取り付けた上部中心柱13を、上部連結材32の上方から挿入し、第2中心柱同軸つなぎ材15を用いて中間中心柱12に接続することもできる。
本実施例の機材設置支持台は、太陽光パネル1、撮像機器2、及び照明機器3を設置するものとして説明したが、更にその他の機器を併せて設置するものであってもよく、太陽光パネル1、撮像機器2、及び照明機器3に代えてその他の機器や機材を設置するものであってもよい。ただし、太陽光パネル1を必須として、その他の機器や機材は、この太陽光パネル1によって作動するものであることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明による機材設置支持台によれば、軽自動車によって災害現場、工事現場、又はイベント会場などの現場に搬送して短時間で設置することができ、また撤去作業も容易に行える。
【符号の説明】
【0034】
1 太陽光パネル
2 撮像機器
3 照明機器
4 電源ボックス
10 中心柱
11 下部中心柱
12 中間中心柱
13 上部中心柱
13a 追加上部中心柱
13b 接続材
14 第1中心柱同軸つなぎ材
15 第2中心柱同軸つなぎ材
20 下部支持台
21 下部斜材
22 ベース連結材
23 中間連結材
24 中心柱ベースつなぎ材
25 中心柱中間つなぎ材
30 上部支持台
31 上部斜材
32 上部連結材
33 中心柱上部つなぎ材
40 斜材同軸つなぎ材
50 昇降用ステップ台
51 鉛直方向設置用パイプ
52 水平方向設置パイプ
53 踏み板
54 ステップ台つなぎ材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11