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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084766
(43)【公開日】2023-06-20
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20230613BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20230613BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
B41J29/38 201
G06F3/12 302
G06F3/12 337
H04N1/00 912
H04N1/00 127B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199035
(22)【出願日】2021-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】楠畑 雅彦
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AR01
2C061HH13
2C061HJ06
2C061HJ08
2C061HK08
2C061HK11
2C061HK15
2C061HK23
2C061HN04
2C061HN15
2C061HN22
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB42
5C062AB50
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC15
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】環境負荷を低減させる印刷を行う。
【解決手段】少なくとも1台以上の情報処理端末での閲覧を管理する印刷装置1において、情報処理端末は、通信手段36と、タッチパネル32と、閲覧データをタッチパネル32に表示させるアプリケーションプログラムが記憶された記憶部38と、を有し、バッテリで駆動されるものであって、印刷装置1は、情報処理端末と通信することで、電池残量と、閲覧データと、閲覧データのダウンロード有無情報を取得し、ユーザにより使用時に印刷装置1に入力された情報処理端末の利用時間、閲覧人数、および閲覧データから利用可能な情報処理端末を特定するとともに、閲覧人数に対して利用可能な情報処理端末が不足すると判定した際には、不足分の閲覧データを印刷する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1台以上の情報処理端末での閲覧を管理する印刷装置において、
前記情報処理端末は、通信部と、表示部と、閲覧データを前記表示部に表示させるアプリケーションプログラムが記憶された記憶部と、を有し、バッテリで駆動されるものであって、
前記印刷装置は、前記情報処理端末と通信することで、電池残量と、前記閲覧データと、前記閲覧データのダウンロード有無情報を取得し、ユーザにより使用時に前記印刷装置に入力された前記情報処理端末の利用時間、閲覧人数、および閲覧データから利用可能な前記情報処理端末を特定するとともに、前記閲覧人数に対して利用可能な前記情報処理端末が不足すると判定した際には、不足分の閲覧データを印刷する
ことを特徴とした印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境負荷を低減させる印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノートPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット等のようなバッテリ駆動の携帯端末の増加に伴い、これらの携帯端末と印刷装置とを同期させる技術が普及している。
【0003】
タブレットと印刷装置を同期させる技術として、例えば、特許文献1には、タブレット(以降、モバイル端末と同義とする)の充電が減ったら印刷ジョブを送信するものがある。
【0004】
また、特許文献2には、タブレットの電池容量が減ったら印刷を促すというものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6745030号公報
【特許文献2】特許第6635055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、学校などでは複数のタブレットを時間帯に分けて共有する運用している場合がある。
【0007】
このように時間帯に分けて共有する場合、特許文献1や特許文献2に記載の技術では、印刷装置の印刷データとタブレットを同期させて印刷データを表示させたとしても、バッテリ不足やデータのダウンロードが出来ていなかったりすると印刷データの閲覧が出来ないということがあった。
【0008】
そのため、都度閲覧データを多めに印刷するなど、環境の面においても改善することが望まれていた。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、環境負荷を低減させる印刷を行う印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の特徴は、
少なくとも1台以上の情報処理端末での閲覧を管理する印刷装置において、
前記情報処理端末は、通信部と、表示部と、閲覧データを前記表示部に表示させるアプリケーションプログラムが記憶された記憶部と、を有し、バッテリで駆動されるものであって、
前記印刷装置は、前記情報処理端末と通信することで、電池残量と、前記閲覧データと、前記閲覧データのダウンロード有無情報を取得し、ユーザにより使用時に前記印刷装置に入力された前記情報処理端末の利用時間、閲覧人数、および閲覧データから利用可能な前記情報処理端末を特定するとともに、前記閲覧人数に対して利用可能な前記情報処理端末が不足すると判定した際には、不足分の閲覧データを印刷する、ことにある。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る印刷装置の特徴によれば、環境負荷を低減させる印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態に係る印刷装置を備えた印刷システムの全体構成を概略的に示す概念図である。
図2】本実施形態に係る印刷システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
図3】本実施形態における印刷システムにおける印刷動作の処理手順を示したフローチャートである。
図4】本実施形態における印刷システムにおける情報処理端末を印刷装置に接続したときの処理の処理手順を示したフローチャートである。
図5】本実施形態における印刷システムにおける利用可能な情報処理端末の特定処理の処理手順を示したフローチャートである。
図6】本実施形態における印刷システムにおける情報処理端末の準備待ち処理の処理手順を示したフローチャートである。
図7】本実施形態における印刷システムにおける利用不可である情報処理端末の準備時間特定処理の処理手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
【0014】
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0015】
(印刷システムの全体構成)
図1は、本実施形態に係る印刷装置1を備えた印刷システムの全体構成を概略的に示す概念図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態における印刷システム100は、印刷装置1と、コンピュータ2と、情報処理端末3A,3B,3Cとを備えている。印刷装置1と、コンピュータ2とは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、印刷装置1と、情報処理端末3A,3B,3Cとは、ネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0017】
コンピュータ2は、CPUを備えた演算処理装置であり、各種アプリケーションソフトにより印刷用の印刷データを作成し、その印刷データの印刷処理の実行を指示する機能を備えている。このコンピュータ2としては、例えば、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができる。
【0018】
情報処理端末3A,3B,3Cは、いずれも同一の構成を有しており、例えば、スマートフォンや、モバイルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機などである。
【0019】
情報処理端末3A,3B,3Cは、バッテリで駆動されるものであって、閲覧データを表示部に表示させる。
【0020】
印刷装置1は、情報処理端末3A,3B,3Cと通信することで、電池残量と、閲覧データと、閲覧データのダウンロード有無情報を取得し、ユーザにより使用時に印刷装置1に入力された情報処理端末3A,3B,3Cの利用時間、閲覧人数、および印刷データ(閲覧データ)から利用可能な情報処理端末を特定するとともに、閲覧人数に対して利用可能な情報処理端末が不足すると判定した際には、不足分の印刷データ(閲覧データ)を印刷する。
【0021】
(印刷システムの機能構成)
図2は、本実施形態に係る印刷システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【0022】
図2に示すように、本実施形態に係る印刷システム100は、印刷装置1と、コンピュータ2と、情報処理端末3A,3B,3Cとを備えている。
【0023】
コンピュータ2は、コンピュータ制御部21と、印刷データ記憶部22と、利用情報記憶部23と、印刷データ送信手段24とを備えている。
【0024】
コンピュータ制御部21は、コンピュータ2を統括的に制御する。コンピュータ制御部21は、各種アプリケーションソフトを実行することにより、印刷用の印刷データを作成する。
【0025】
印刷データ記憶部22は、コンピュータ制御部21により作成された印刷用の印刷データを記憶する。
【0026】
利用情報記憶部23は、コンピュータ2を利用する利用者の情報や、利用履歴を記憶する。
【0027】
印刷データ送信手段24は、印刷データ記憶部22に記憶された印刷データを、ネットワークを介して印刷装置1へ送信する。
【0028】
印刷装置1は、印刷装置制御部11と、印刷手段12と、データ記憶部13と、タッチパネル14と、接続検知手段15と、印刷データ受信手段16と、タブレット充電手段17と、演算手段18と、通信手段19とを備えている。
【0029】
印刷装置制御部11は、印刷装置1を統括的に制御する。
【0030】
印刷手段12は、CMYK各色のインクを吐出するインクジェットヘッドを有し、印刷データに基づいて、搬送される印刷用紙にインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を記録する。
【0031】
データ記憶部13は、データ記憶部13への保存が指定されてコンピュータ2から送信された印刷データを記憶する。
【0032】
タッチパネル14は、各種画面を表示するとともに、ユーザの操作を受け付ける。例えば、タッチパネル14は、貸出対象である情報処理端末3A,3B,3Cを表示したり、ユーザによる配布するジョブを選択する操作、配布部数の入力操作、情報処理端末3A,3B,3Cの利用予定時間の入力操作、待機時間の入力操作などを受け付けたりする。
【0033】
なお、貸出対象である情報処理端末3A,3B,3Cの台数は、利用可能な情報処理端末3A,3B,3C全数でも、ユーザにパネルで入力させた台数でもよい。情報処理端末3A,3B,3Cを使用せず印刷物のみのモードを設けても良い。ユーザの入力操作は、パネルに候補を出し選択させてもよい。
【0034】
接続検知手段15は、ネットワークを介して、情報処理端末3A,3B,3Cが接続されたことを検知する。
【0035】
印刷データ受信手段16は、コンピュータ2から送信された印刷データを受信する。
【0036】
タブレット充電手段17は、情報処理端末3A,3B,3Cに充電させる。
【0037】
演算手段18は、情報処理端末3A,3B,3Cと通信を確立することで、電池残量と、閲覧データと、閲覧データのダウンロード有無情報を取得する。
【0038】
そして、演算手段18は、ユーザにより使用時に印刷装置1に入力された情報処理端末3A,3B,3Cの利用時間、閲覧人数、および閲覧データから利用可能な情報処理端末を特定する。さらに、演算手段18は、閲覧人数に対して利用可能な情報処理端末が不足すると判定した際には、不足分の閲覧データに基づいて、印刷手段に印刷させる。
【0039】
また、演算手段18は、通信手段19により印刷装置1と情報処理端末3A,3B,3Cとが同期するまでの時間を算出するようにしてもよい。さらに、演算手段18は、充電速度と充電状況に基づいて、利用可能時間分の充電が完了するまでの時間を算出するようにしてもよい。
【0040】
通信手段19は、印刷データを印刷装置1と情報処理端末3A,3B,3Cとの間で同期する。また、通信手段19は、情報処理端末3A,3B,3Cの充電状況、同期状況を取得する。
【0041】
情報処理端末3Aは、制御部31と、タッチパネル32と、蓄電池33と、電池残量検出手段34と、駆動可能時間算出手段35と、通信手段36と、接続検知手段37と、記憶部38とを備える。情報処理端末3A,3B,3Cは、いずれも同一構成を有するので、情報処理端末3Aについて説明する。
【0042】
制御部31は、情報処理端末3Aを統括的に制御する。
【0043】
タッチパネル32は、各種画面を表示するとともに、ユーザの操作を受け付ける。例えば、タッチパネル32は、印刷データに基づいた画像を表示する。
【0044】
蓄電池33は、例えば、リチウムイオン二次電池など複数回充電可能な電池である。
【0045】
電池残量検出手段34は、蓄電池33の残量を検出する。
【0046】
駆動可能時間算出手段35は、操作中の電池消費速度と、電池残量検出手段34により検出された蓄電池33の残量とからから、情報処理端末3Aの駆動可能時間を算出する。
【0047】
通信手段36は、印刷データを印刷装置1と情報処理端末3A,3B,3Cとの間で同期する。また、通信手段36は、情報処理端末3Aの充電状況、同期状況を取得する。
【0048】
接続検知手段37は、ネットワークを介して、印刷装置1と接続されたことを検知する。
【0049】
記憶部38は、印刷装置1との間で同期した印刷データを記憶する。また、記憶部38は、閲覧データをタッチパネル32に表示させるアプリケーションプログラムを記憶している。
【0050】
(印刷システムの作用)
次に、本実施形態における印刷システム100の作用について説明する。
【0051】
<印刷動作>
図3は、本実施形態における印刷システム100における印刷動作の処理手順を示したフローチャートである。
【0052】
図3に示すように、ユーザがコンピュータ2から、ボックス機能を選択する操作を行うと(ステップS101;YES)、タッチパネル14に、データ記憶部13に保存された印刷データが表示される(ステップS103)。
【0053】
ステップS105において、ユーザがタッチパネル14に表示された印刷データの中から、配布対象の印刷データの選択操作を行い(YES)、ステップS107において、ユーザがタッチパネル14から情報処理端末3A,3B,3Cの利用予定時間の入力操作を行い(YES)、ステップS109において、ユーザがタッチパネル14から配布部数の入力操作を行うと(YES)、ステップS111において、印刷装置1は、情報処理端末3A,3B,3Cの準備待ち処理を実行する。情報処理端末3A,3B,3Cの準備待ち処理の詳細については、後述する。
【0054】
ステップS113において、印刷装置1は、利用可能な情報処理端末3A,3B,3Cの特定処理を実行する。利用可能な情報処理端末3A,3B,3Cの特定処理の詳細については、後述する。
【0055】
ステップS115において、印刷装置1の演算手段18は、配布部数(閲覧人)に対して利用可能な情報処理端末が不足するか否かを判定する。
【0056】
配布部数(閲覧人)に対して利用可能な情報処理端末が不足すると判定した場合、すなわち、利用可能な情報処理端末数より配布部数が多い場合(YES)、ステップS119において、演算手段18は、貸出対象の情報処理端末3A,3B,3Cをタッチパネル14に表示させる。このときの数量は、情報処理端末3A,3B,3Cの全数となる。
【0057】
ステップS121において、配布部数(閲覧人)から利用可能な情報処理端末数を減算した枚数を、印刷データに基づいて、印刷手段12に印刷させる。
【0058】
一方、配布部数(閲覧人)に対して利用可能な情報処理端末の数が満たしていると判定した場合、すなわち、配布部数より利用可能な情報処理端末数が多い場合(NO)、ステップS117において、演算手段18は、貸出対象の情報処理端末3A,3B,3Cをタッチパネル14に表示させる。このときの数量は、配布部数となる。
【0059】
これにより、印刷装置1が利用可能な情報処理端末3A,3B,3Cの管理と、使用する閲覧データ(印刷データ)の管理を行う事で、閲覧データでの閲覧の信頼性(充電不足、閲覧データ未受信による閲覧不可)を向上させると共に、利用可能な情報処理端末3A,3B,3Cを特定してから、確実に不足する分だけを印刷することで、環境負荷を低減させる印刷を行うことができる。
【0060】
<情報処理端末を印刷装置に接続したときの処理>
図4は、本実施形態における印刷システム100における情報処理端末を印刷装置に接続したときの処理の処理手順を示したフローチャートである。
【0061】
ステップS201において、情報処理端末3A,3B,3Cのいずれかと印刷装置1とが接続されると(YES)、ステップS207において、接続された情報処理端末は充電を開始する。
【0062】
ステップS209において、接続された情報処理端末と印刷装置1のデータ記憶部13のデータの同期を開始する。
【0063】
一方、ステップS201において、情報処理端末3A,3B,3Cのいずれかと印刷装置1との接続が解除されると(NO)、ステップS203において、接続された情報処理端末は充電を停止する。
【0064】
ステップS205において、接続解除された情報処理端末と印刷装置1のデータ記憶部13のデータの同期を停止する。
【0065】
<利用可能な情報処理端末の特定処理>
図5は、本実施形態における印刷システム100における利用可能な情報処理端末の特定処理の処理手順を示したフローチャートである。
【0066】
ステップS301において、印刷装置1は、接続中の情報処理端末3A,3B,3Cの同期状況を取得する。
【0067】
ステップS303において、印刷装置1は、情報処理端末3A,3B,3Cのうち接続中の情報処理端末の蓄電池33の残量をバッテリ残量として取得する。
【0068】
ステップS305において、印刷装置1は、接続中の情報処理端末のバッテリ残量から電池駆動可能時間を算出する。
【0069】
ステップS305において、印刷装置1は、以下の、(a)および(b)の条件を満たす情報処理端末を利用可能情報処理端末とし、(a)および(b)の条件を満たさない情報処理端末を利用不可情報処理端末とする。
【0070】
(a)ユーザが選択したジョブの印刷データを同期済み
(b)電池駆動可能時間>利用予定時間
<情報処理端末の準備待ち処理>
図6は、本実施形態における印刷システム100における情報処理端末の準備待ち処理の処理手順を示したフローチャートである。なお、この処理は必須ではなく省略可能である。
【0071】
ステップS401において、印刷装置1は、図5に示した利用可能な情報処理端末の特定処理を実行する。
【0072】
ステップS403において、印刷装置1は、後述する、利用不可である情報処理端末の準備時間特定処理を実行する。
【0073】
ステップS405において、印刷装置1は、待機時間と利用可能情報処理端末数をタッチパネル14に表示する。
【0074】
ステップS407において、印刷装置1は、ユーザが待機時間を入力済みか否か判定する。
【0075】
ユーザが待機時間を未入力である場合(ステップS407;NO)、処理をステップS401へ移行させ、ユーザが待機時間を入力済みである場合(ステップS407;YES)、ステップS409において、印刷装置1は、待機時間だけ待機する。
【0076】
その後、ステップS411において、印刷装置1は、配布部数(閲覧人)から利用可能な情報処理端末数を減算した枚数を、印刷データに基づいて、印刷手段12に印刷させる。
【0077】
<利用不可である情報処理端末の準備時間特定処理>
図7は、本実施形態における印刷システム100における利用不可である情報処理端末の準備時間特定処理の処理手順を示したフローチャートである。
【0078】
ステップS501において、印刷装置1は、選択した印刷データのデータサイズを取得する。
【0079】
ステップS503において、印刷装置1は、接続中の情報処理端末の同期速度を取得する。
【0080】
ステップS505において、印刷装置1は、接続中の情報処理端末の充電速度を取得する。
【0081】
ステップS507において、印刷装置1は、接続中の情報処理端末の選択した印刷データの同期までの時間を算出する。
【0082】
ステップS509において、印刷装置1は、以下の(数式1)満たすまでの時間を、接続中の情報処理端末の使用時間分確保までの充電時間として算出する。
【0083】
電池駆動可能時間>利用予定時間 ・・・(数式1)
ステップS511において、印刷装置1は、以下の(c)または(d)のうち、長いほうを待機時間として設定する。
【0084】
(c)選択ジョブの同期までの時間
(d)使用時間分確保までの充電時間
【0085】
(付記)
本出願は、以下の発明を開示する。
【0086】
(付記1)
少なくとも1台以上の情報処理端末での閲覧を管理する印刷装置において、
前記情報処理端末は、通信部と、表示部と、閲覧データを前記表示部に表示させるアプリケーションプログラムが記憶された記憶部と、を有し、バッテリで駆動されるものであって、
前記印刷装置は、前記情報処理端末と通信することで、電池残量と、前記閲覧データと、前記閲覧データのダウンロード有無情報を取得し、ユーザにより使用時に前記印刷装置に入力された前記情報処理端末の利用時間、閲覧人数、および閲覧データから利用可能な前記情報処理端末を特定するとともに、前記閲覧人数に対して利用可能な前記情報処理端末が不足すると判定した際には、不足分の閲覧データを印刷する
ことを特徴とした印刷装置。
【0087】
これにより、印刷装置1が利用可能な情報処理端末3A,3B,3Cの管理と、使用する閲覧データ(印刷データ)の管理を行う事で、閲覧データでの閲覧の信頼性(充電不足、閲覧データ未受信による閲覧不可)を向上させると共に、利用可能な情報処理端末3A,3B,3Cを特定してから、確実に不足する分だけを印刷することで、環境負荷を低減させる印刷を行うことができる。
【符号の説明】
【0088】
1 印刷装置
2 コンピュータ
3A 情報処理端末
3B 情報処理端末
3C 情報処理端末
11 印刷装置制御部
12 印刷手段
13 データ記憶部
14 タッチパネル
15 接続検知手段
16 印刷データ受信手段
17 タブレット充電手段
18 演算手段
19 通信手段
21 コンピュータ制御部
22 印刷データ記憶部
23 利用情報記憶部
24 印刷データ送信手段
31 制御部
32 タッチパネル
33 蓄電池
34 電池残量検出手段
35 駆動可能時間算出手段
36 通信手段
37 接続検知手段
38 記憶部
100 印刷システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7