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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084806
(43)【公開日】2023-06-20
(54)【発明の名称】ベビーカースタンド
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/10 20060101AFI20230613BHJP
【FI】
E04H6/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199117
(22)【出願日】2021-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】000133928
【氏名又は名称】株式会社テラモト
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 智和
(72)【発明者】
【氏名】井上 歌詠
(57)【要約】
【課題】 収容されたベビーカーの移動を規制することが可能なベビーカースタンドを提供する。
【解決手段】 ベビーカースタンドA10は、第1方向Xに延びる第1梁部材21と、第1梁部材21の第1方向Xの両側に位置し、かつ第1梁部材21につながる2つの支持部材10とを備える。2つの第1梁部材21は、高さ方向Zに延びる第1縁11を有する。第1梁部材21は、第2方向Yにおいて第1縁11から離れて位置する。第1梁部材21は、高さ方向Zにおいて第1縁11の第1上端11Aと第1下端11Bとの間に位置する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高さ方向に対して直交する第1方向に延びる第1梁部材と、
前記第1梁部材の前記第1方向の両側に位置し、かつ前記第1梁部材につながる2つの支持部材と、を備え、
前記2つの支持部材は、前記高さ方向に延びる第1縁を有し、
前記第1梁部材は、前記高さ方向および前記第1方向に対して直交する第2方向において前記第1縁から離れて位置しており、
前記第1梁部材は、前記高さ方向において前記第1縁の上端と前記第1縁の下端との間に位置している、ベビーカースタンド。
【請求項2】
前記2つの支持部材は、前記第2方向において前記第1縁から離れて位置する第2縁を有し、
前記第1梁部材は、前記第1縁よりも前記第2縁の近くに位置しており、
前記第2縁は、前記高さ方向に延びる第1区間と、前記高さ方向において前記第1梁部材を基準として前記第1区間とは反対側に位置する第2区間と、を有し、
前記第2区間は、前記第1区間に対して前記第2方向に張り出している、請求項1に記載のベビーカースタンド。
【請求項3】
前記第2区間は、前記高さ方向において前記第1縁の下端と前記第1梁部材との間に位置する、請求項2に記載のベビーカースタンド。
【請求項4】
前記2つの支持部材は、前記第1縁の上端と前記第2縁の上端とにつながる第3縁を有し、
前記2つの支持部材の間に位置する施錠部をさらに備え、前記施錠部は、前記高さ方向において前記第1梁部材よりも前記第3縁の近くに位置しており、前記施錠部は、前記第2方向において前記第1縁と前記第2縁との間に位置する、請求項2または3に記載のベビーカースタンド。
【請求項5】
前記第1方向に延びる第2梁部材をさらに備え、
前記2つの支持部材は、前記第2梁部材の前記第1方向の両側でつながっており、
前記第2梁部材は、前記第1梁部材よりも前記第3縁の近くに位置しており、
前記施錠部は、前記第2梁部材に支持されている、請求項4に記載のベビーカースタンド。
【請求項6】
前記2つの支持部材の下端に取り付けられた複数のキャスターをさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載のベビーカースタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビーカーが収容されるベビーカースタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ベビーカーの一例が開示されている。当該ベビーカーは、折り畳みが可能である。当該ベビーカーには、左右一対の肩ベルトが装着されている。これにより、使用者が肩ベルトで当該ベビーカーを背負うことにより、乳幼児を乗せないときに当該ベビーカーをより安定した状態で携行することができる。
【0003】
しかし、ベビーカーの使用者には、ベビーカーを常に携行せず、一時的にベビーカーを保管させたいという要望がある。したがって、その要望に応える方策として、ベビーカーを収容することが可能なベビーカースタンドの設置が挙げられる。ただし、ベビーカーが自走によりベビーカースタンドから離れることがないように、当該ベビーカーの移動を規制する手段を当該ベビーカースタンドに設けることが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-264531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑み、収容されたベビーカーの移動を規制することが可能なベビーカースタンドを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供されるベビーカースタンドは、高さ方向に対して直交する第1方向に延びる第1梁部材と、前記第1梁部材の前記第1方向の両側に位置し、かつ前記第1梁部材につながる2つの支持部材と、を備え、前記2つの支持部材は、前記高さ方向に延びる第1縁を有し、前記第1梁部材は、前記高さ方向および前記第1方向に対して直交する第2方向において前記第1縁から離れて位置しており、前記第1梁部材は、前記高さ方向において前記第1縁の上端と前記第1縁の下端との間に位置している。
【0007】
本発明の実施において好ましくは、前記2つの支持部材は、前記第2方向において前記第1縁から離れて位置する第2縁を有し、前記第1梁部材は、前記第1縁よりも前記第2縁の近くに位置しており、前記第2縁は、前記高さ方向に延びる第1区間と、前記高さ方向において前記第1梁部材を基準として前記第1区間とは反対側に位置する第2区間と、を有し、前記第2区間は、前記第1区間に対して前記第2方向に張り出している。
【0008】
本発明の実施において好ましくは、前記第2区間は、前記高さ方向において前記第1縁の下端と前記第1梁部材との間に位置する。
【0009】
本発明の実施において好ましくは、前記2つの支持部材は、前記第1縁の上端と前記第2縁の上端とにつながる第3縁を有し、前記2つの支持部材の間に位置する施錠部をさらに備え、前記施錠部は、前記高さ方向において前記第1梁部材よりも前記第3縁の近くに位置しており、前記施錠部は、前記第2方向において前記第1縁と前記第2縁との間に位置する。
【0010】
本発明の実施において好ましくは、前記第1方向に延びる第2梁部材をさらに備え、前記2つの支持部材は、前記第2梁部材の前記第1方向の両側でつながっており、前記第2梁部材は、前記第1梁部材よりも前記第3縁の近くに位置しており、前記施錠部は、前記第2梁部材に支持されている。
【0011】
本発明の実施において好ましくは、前記2つの支持部材の下端に取り付けられた複数のキャスターをさらに備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明にかかるベビーカースタンドによれば、収容されたベビーカーの移動を規制することが可能となる。
【0013】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態にかかるベビーカースタンドの斜視図である。
図2図1に示すベビーカースタンドの正面図である。
図3図1に示すベビーカースタンドの平面図である。
図4図1に示すベビーカースタンドの右側面図である。
図5図2の部分拡大図である。
図6図1に示すベビーカースタンドの使用状態を説明する正面図である。
図7図1に示すベビーカースタンドの使用状態のうち、図6での説明とは異なる使用状態を説明する正面図である。
図8】本発明の第2実施形態にかかるベビーカースタンドの右側面図である。
図9】本発明の第3実施形態にかかるベビーカースタンドの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
【0016】
〔第1実施形態〕
図1図5に基づき、本発明の第1実施形態にかかるベビーカースタンドA10について説明する。ベビーカースタンドA10は、2つの支持部材10、第1梁部材21、第2梁部材22、第3梁部材23、第4梁部材24、2つの第5梁部材25、複数の施錠部31、カバー32、複数のキャスター40、および案内標識50を備える。
【0017】
ベビーカースタンドA10の説明においては、2つの支持部材10が起立する方向を「高さ方向Z」と呼ぶ。高さ方向Zに対して直交する方向を「第1方向X」と呼ぶ。高さ方向Zおよび第1方向Xの双方に対して直交する方向を「第2方向Y」と呼ぶ。
【0018】
2つの支持部材10は、図1および図2に示すように、高さ方向Zに起立し、かつ第1方向Xにおいて互いに離れて位置する。2つの支持部材10は、枠状である。2つの支持部材10の各々は、溶接により接合された複数の円鋼管からなる。この他、2つの支持部材10は、板状でもよい。この場合の2つの支持部材10は、たとえば木製合板からなる。
【0019】
図4に示すように、2つの支持部材10は、第1縁11、第2縁12、第3縁13および第4縁14を有する。第1縁11、第2縁12、第3縁13および第4縁14は、第1方向Xに視て2つの支持部材10の各々の周縁を指す。第1縁11は、高さ方向Zに延びている。第1縁11は、ベビーカースタンドA10の前端に相当する。第1縁11は、高さ方向Zにおいて互いに離れて位置する第1上端11Aおよび第1下端11Bを含む。第2縁12は、第2方向Yにおいて第1縁11から離れて位置する。第2縁12は、ベビーカースタンドA10の後端に相当する。第2縁12は、高さ方向Zにおいて互いに離れて位置する第2上端12Aおよび第2下端12Bを含む。第2上端12Aは、高さ方向Zにおいて第1上端11Aと第1下端11Bとの間に位置する。高さ方向Zにおいて、第2下端12Bの位置は、第1下端11Bの位置に等しい。
【0020】
図4に示すように、第3縁13は、第1縁11の第1上端11Aと、第2縁12の第2上端12Aとにつながっている。第3縁13は、第1上端11Aから第2上端12Aにかけて斜め下方に傾斜している。第4縁14は、第1縁11の第1下端11Bの近傍と、第2縁12の第2下端12Bの近傍とにつながっている。第4縁14は、第2方向Yに延びている。
【0021】
第1梁部材21は、図1および図2に示すように、第1方向Xに延びている。第1梁部材21の第1方向Xの両側は、2つの支持部材10につながっている。図4に示すように、第1梁部材21は、第2方向Yにおいて2つの支持部材10の第1縁11から離れて位置する。第1梁部材21は、第1縁11よりも2つの支持部材10の第2縁12の近くに位置する。第1梁部材21は、高さ方向Zにおいて第1縁11の第1上端11Aと第1縁11の第1下端11Bとの間に位置する。
【0022】
図1図4に示すように、ベビーカースタンドA10においては、2つの支持部材10により後述するベビーカー80の収容空間Sが規定されている。収容空間Sは、2つの支持部材10の第1縁11で開口している。当該開口からベビーカー80を収容空間Sに進入させることができる。
【0023】
図4に示すように、2つの支持部材10の各々の第2縁12は、第1区間121および第2区間122を含む。第1区間121は、高さ方向Zに延びている。第2区間122は、高さ方向Zにおいて第1梁部材21を基準として第1区間121とは反対側に位置する。第2区間122は、第1区間121に対して第2方向Yに張り出している。ベビーカースタンドA10においては、第2区間122は、高さ方向Zにおいて2つの支持部材10の第1縁11の第1下端11Bと第1梁部材21との間に位置する。これにより、2つの支持部材10の各々において、第1下端11Bと第2縁12の第2下端12Bとの間隔L1は、第1縁11の第1上端11Aと第2縁12の第2上端12Aとの間隔L2よりも長く設定されている。
【0024】
第2梁部材22は、図1および図3に示すように、第1方向Xに延びている。第2梁部材22の第1方向Xの両側は、2つの支持部材10につながっている。第2梁部材22は、第1梁部材21よりも2つの支持部材10の第3縁13の近くに位置する。第2梁部材22は、第2方向Yにおいて2つの支持部材10の第1縁11の第1上端11Aと、2つの支持部材10の第2縁12の第2上端12Aとの間に位置する。
【0025】
第3梁部材23は、図1および図3に示すように、第1方向Xに延びている。第3梁部材23の第1方向Xの両側は、2つの支持部材10につながっている。第3梁部材23は、第2方向Yにおいて第2梁部材22と、2つの支持部材10の第2縁12の第2上端12Aとの間に位置する。
【0026】
第4梁部材24は、図1図3に示すように、第1方向Xに延びている。第4梁部材24の第1方向Xの両側は、2つの支持部材10につながっている。第4梁部材24は、第2方向Yにおいて第3梁部材23を基準として第2梁部材22とは反対側に位置する。第4梁部材24は、高さ方向Zにおいて第1梁部材21と、2つの支持部材10の第2縁12の第2上端12Aとの間に位置する。高さ方向Zに視て、第4梁部材24は、第1梁部材21に重なっている。
【0027】
2つの第5梁部材25は、図1および図3に示すように、第2方向Yに延び、かつ第1方向Xにおいて互いに離れて位置する。2つ第5梁部材25は、第2梁部材22と第3梁部材23とを連結している。
【0028】
複数の施錠部31は、図1および図2に示すように、2つの支持部材10の間に位置し、かつ第1方向Xに沿って配列されている。複数の施錠部31は、高さ方向Zにおいて第1梁部材21よりも2つの支持部材10の第3縁13の近くに位置する。複数の施錠部31は、第2方向Yにおいて2つの支持部材10の第1縁11と、2つの支持部材10の第2縁12との間に位置する。ベビーカースタンドA10においては、複数の施錠部31は、第2梁部材22に隣接している。
【0029】
カバー32は、図1および図2に示すように、第1方向Xに延びている。カバー32は、第2梁部材22に支持されている。カバー32には、複数の施錠部31が取り付けられている。したがって、複数の施錠部31は、カバー32を介して第2梁部材22に支持されている。
【0030】
図5に示すように、複数の施錠部31は、ロック311、フック312、チェーン313、リング314および鍵315を有する。ロック311、フック312およびチェーン313は、カバー32に取り付けられている。ロック311およびフック312の各々の一部は、カバー32から外部に露出している。ロック311には、鍵315が差し込まれる鍵穴(図示略)と、第2方向Yの回りに貫通する孔311Aが設けられている。ロック311は、鍵315を鍵穴に差し込むと第2方向Yの回りに回転可能である。フック312は、第1方向Xにおいてロック311の隣に位置する。フック312は、カバー32に取り付けられ、かつ第1方向Xに延びる第1部312Aと、第1部312Aからロック311に近づきつつ斜め上方に延びる第2部312Bとを有する。鍵315を介してロック311を第2方向Yの回りに回転させると、第2部312Bが孔311Aに挿通され、かつロック311がフック312に接触する。
【0031】
図5に示すように、チェーン313は、カバー32から垂れ下がっている。チェーン313は、軸心方向に伸縮可能とされたコイル状である。リング314は、チェーン313の先端に取り付けられている。チェーン313を後述するベビーカー80に括り付け(図6および図7参照)、かつリング314をフック312に挿通させた後、鍵315を介してロック311を回転させ、かつフック312の第2部312Bをロック311の孔311Aに挿通させることによって収容空間Sでのベビーカー80の施錠を行うことができる。
【0032】
複数のキャスター40は、図1および図4に示すように、2つの支持部材10の各々の第1縁11の第1下端11Bと第2縁12の第2下端12Bとに個別に取り付けられている。
【0033】
案内標識50は、図1および図3に示すように、第4梁部材24に取り付けられている。案内標識50には、ベビーカースタンドA10の使用方法など、使用者に対する案内を表示することができる。
【0034】
次に、図6および図7に基づき、ベビーカースタンドA10の使用状態について説明する。
【0035】
図6は、ベビーカー80をベビーカースタンドA10の収容空間Sに収容させた状態を示している。本使用状態では、収容空間Sに収容されるベビーカー80の台数は複数である。ただし、収容空間Sに収容されるベビーカー80の台数は単数でもよい。図4に示すように、ベビーカー80は、収容空間Sの開口から第2方向Yに収容空間Sへ進入させる。本使用状態では、3台のベビーカー80を収容空間Sに第1方向Xに沿って並べることができる。3台のベビーカー80の各々は、その近傍に位置する複数の施錠部31のいずれかを用いて収容空間Sに対する施錠を行うことができる。本使用状態では、図4に示すように、第1方向Xに視て、3台のベビーカー80の各々のフロントガード81の一部、ハンドル82、および複数の車輪83の各々の一部が収容空間Sからはみ出す。
【0036】
図7は、折り畳まれたベビーカー80をベビーカースタンドA10の収容空間Sに収容させた状態を示している。本使用状態では、5台のベビーカー80を収容空間Sに第1方向Xに沿って並べることができる。この場合においては、5台のベビーカー80の各々の複数の車輪83の軸心方向が第2方向Yになるようにする。5台のベビーカー80の各々は、その近傍に位置する複数の施錠部31のいずれかを用いて収容空間Sに対する施錠を行うことができる。
【0037】
次に、ベビーカースタンドA10の作用効果について説明する。
【0038】
ベビーカースタンドA10は、第1方向Xに延びる第1梁部材21と、第1梁部材21の第1方向Xの両側に位置し、かつ第1梁部材21につながる2つの支持部材10とを備える。2つの支持部材10は、高さ方向Zに延びる第1縁11を有する。第1梁部材21は、第2方向Yにおいて第1縁11から離れて位置する。第1梁部材21は、高さ方向Zにおいて第1縁11の上端(第1上端11A)と第1縁11の下端(第1下端11B)との間に位置する。本構成をとることにより、2つの支持部材10によりベビーカー80の収容空間Sが規定される。収容空間Sは、2つの支持部材10の第1縁11の間で開口している。当該開口から収容空間Sに進入したベビーカー80が第2方向Yにそのまま移動しようとすると、第1梁部材21に接触することによりベビーカー80の移動が規制される(図4参照)。したがって、ベビーカースタンドA10によれば、収容されたベビーカー80の移動を規制することが可能となる。
【0039】
図4に示すように、第1梁部材21は、高さ方向Zにおいてベビーカー80のフロントガード81と、2つの支持部材10の第2縁12の第2上端12Aとの間に位置している。本構成をとることにより、ベビーカー80のフロントガード81が第1梁部材21に規制されることを防止できる。これにより、収容空間Sからはみ出すベビーカー80の部分をできるだけ少なくすることができる。
【0040】
2つの支持部材10は、第2方向Yにおいて第1縁11から離れて位置する第2縁12を有する。第1梁部材21は、第1縁11よりも第2縁12の近くに位置する。第2縁12は、高さ方向Zに延びる第1区間121と、高さ方向Zにおいて第1梁部材21を基準として第1区間121とは反対側に位置する第2区間122とを有する。第2区間122は、第1区間121に対して第2方向Yに張り出している。本構成をとることにより、第1方向Xに視て、ベビーカー80に重なる収容空間Sの範囲がより拡大する。
【0041】
上述の場合において、第2縁12の第2区間122は、高さ方向Zにおいて第1縁11の下端と第1梁部材21との間に位置している。本構成をとることにより、第1方向Xに視て、ベビーカー80に重なる収容空間Sの範囲がさらに拡大する。さらに、本構成を具備する2つの支持部材10の各々の重心が、高さ方向Zにおいて第1縁11の下端に近づく。これにより、風荷重など高さ方向Zに直交する方向の荷重に対してベビーカースタンドA10がより安定する。
【0042】
ベビーカースタンドA10は、2つの支持部材10の間に位置する施錠部31をさらに備える。施錠部31は、高さ方向Zにおいて第1梁部材21よりも2つの支持部材10の第3縁13の近くに位置する。施錠部31は、第2方向Yにおいて2つの支持部材10の第1縁11と第2縁12との間に位置する。本構成をとることにより、ベビーカー80を施錠により収容空間Sに繋ぎ止めておくことができる。さらに、施錠部31が収容空間Sに収められるため、ベビーカースタンドA10をよりコンパクトにできる。
【0043】
ベビーカースタンドA10は、第1方向Xに延び、かつ第1方向Xの両側が2つの支持部材10につながる第2梁部材22をさらに備える。第2梁部材22は、第1梁部材21よりも2つの支持部材10の第3縁13の近くに位置する。施錠部31は、第2梁部材22に支持されている。本構成をとることにより、高さ方向Zに対して直交する方向の荷重に対してベビーカースタンドA10がより安定するとともに、第2梁部材22を活用して施錠部31を収容空間Sに収めることができる。
【0044】
ベビーカースタンドA10は、第1方向Xに延び、かつ第1方向Xの両側が2つの支持部材10につながる第3梁部材23と、第2方向Yに延び、かつ第2梁部材22と第3梁部材23とを連結する第5梁部材25をさらに備える。本構成をとることにより、高さ方向Zに対して直交する方向の荷重に対してベビーカースタンドA10がさらに安定するとともに、第2梁部材22に作用する荷重を第3梁部材23に分担させることができる。さらに、高さ方向Zにおいて2つの支持部材10の第1縁11の下端と、第1梁部材21との間において2つの支持部材10を連結する梁部材が不要となる。したがって、収容空間Sをより拡大することができる。
【0045】
ベビーカースタンドA10は、2つの支持部材10の下端に取り付けられた複数のキャスター40をさらに備える。本構成をとることにより、ベビーカースタンドA10の運搬が容易となる。
【0046】
〔第2実施形態〕
図8に基づき、本発明の第2実施形態にかかるベビーカースタンドA20について説明する。これらの図において、先述したベビーカースタンドA10と同一、または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0047】
ベビーカースタンドA20においては、2つの支持部材10の構成が、ベビーカースタンドA10の当該構成とことなる。
【0048】
図8に示すように、2つの支持部材10の第2縁12は、第2上端12Aから第2下端12Bにかけて高さ方向Zに延びている。したがって、第1方向Xに視て、2つの支持部材10は、矩形状である。2つの支持部材10の各々において、第1下端11Bと第2縁12の第2下端12Bとの間隔L1は、第1縁11の第1上端11Aと第2縁12の第2上端12Aとの間隔L2と同等である。
【0049】
次に、ベビーカースタンドA20の作用効果について説明する。
【0050】
ベビーカースタンドA20は、第1方向Xに延びる第1梁部材21と、第1梁部材21の第1方向Xの両側に位置し、かつ第1梁部材21につながる2つの支持部材10とを備える。2つの支持部材10は、高さ方向Zに延びる第1縁11を有する。第1梁部材21は、第2方向Yにおいて第1縁11から離れて位置する。第1梁部材21は、高さ方向Zにおいて第1縁11の上端(第1上端11A)と第1縁11の下端(第1下端11B)との間に位置する。したがって、ベビーカースタンドA20によっても、収容されたベビーカー80の移動を規制することが可能となる。さらに、ベビーカースタンドA20は、ベビーカースタンドA10と共通する構成を具備することにより、ベビーカースタンドA10と同等の作用効果を奏する。
【0051】
〔第3実施形態〕
図9に基づき、本発明の第3実施形態にかかるベビーカースタンドA30について説明する。これらの図において、先述したベビーカースタンドA10と同一、または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0052】
ベビーカースタンドA30においては、2つの支持部材10の構成が、ベビーカースタンドA10の当該構成とことなる。
【0053】
図9に示すように、2つの支持部材10の第2縁12の各々の第2区間122は、高さ方向Zにおいて2つの支持部材10の第1縁11の第1上端11Aと第1梁部材21との間に位置する。これにより、2つの支持部材10の各々において、第1下端11Bと第2縁12の第2下端12Bとの間隔L1は、第1縁11の第1上端11Aと第2縁12の第2上端12Aとの間隔L2よりも短く設定されている。間隔L2と間隔L1の差は、ベビーカースタンドA20の間隔L2と間隔L1の差よりも大きい。
【0054】
次に、ベビーカースタンドA30の作用効果について説明する。
【0055】
ベビーカースタンドA30は、第1方向Xに延びる第1梁部材21と、第1梁部材21の第1方向Xの両側に位置し、かつ第1梁部材21につながる2つの支持部材10とを備える。2つの支持部材10は、高さ方向Zに延びる第1縁11を有する。第1梁部材21は、第2方向Yにおいて第1縁11から離れて位置する。第1梁部材21は、高さ方向Zにおいて第1縁11の上端(第1上端11A)と第1縁11の下端(第1下端11B)との間に位置する。したがって、ベビーカースタンドA30によっても、収容されたベビーカー80の移動を規制することが可能となる。さらに、ベビーカースタンドA30は、ベビーカースタンドA10と共通する構成を具備することにより、ベビーカースタンドA10と同等の作用効果を奏する。
【0056】
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0057】
A10,A20,A30:ベビーカースタンド
10:支持部材
11:第1縁
11A:第1上端
11B:第1下端
12:第2縁
12A:第2上端
12B:第2下端
121:第1区間
122:第2区間
13:第3縁
14:第4縁
21:第1梁部材
22:第2梁部材
23:第3梁部材
24:第4梁部材
25:第5梁部材
31:施錠部
311:ロック
311A:孔
312:フック
312A:第1部
312B:第2部
313:チェーン
314:リング
32:カバー
40:キャスター
50:案内標識
80:ベビーカー
81:フロントガード
82:ハンドル
83:車輪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9