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特開2023-84825射出成形機および射出成形機の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084825
(43)【公開日】2023-06-20
(54)【発明の名称】射出成形機および射出成形機の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/80 20060101AFI20230613BHJP
   B22D 17/32 20060101ALI20230613BHJP
   B22D 17/22 20060101ALI20230613BHJP
   B22C 9/06 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
B29C45/80
B22D17/32 Z
B22D17/22 A
B22C9/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199154
(22)【出願日】2021-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】000004215
【氏名又は名称】株式会社日本製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】樫内 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】朝野 一実
(72)【発明者】
【氏名】菊川 雅之
【テーマコード(参考)】
4E093
4F206
【Fターム(参考)】
4E093NB02
4E093NB07
4F206AP06
4F206AQ03
4F206AR07
4F206JA07
4F206JC02
4F206JC03
4F206JL02
4F206JL05
4F206JM02
4F206JN32
4F206JP11
4F206JP13
4F206JT04
4F206JT05
4F206JT33
(57)【要約】
【課題】 金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において、位置決め部材を無くすか簡略化するか、または、金型或いは位置決め部材にカジリやその他の不具合が発生することを抑制するか、または、成形サイクル時間を短縮する。
【解決手段】
金型13a,13bが取り付けられた回転部14がサーボモータ15により回転可能に設けられた射出成形機11の制御方法において、回転部14に金型13a、13bを取り付けた状態でサーボモータ15により回転部14を回転後に停止させ、金型13a,13bを他方の金型23に対して型閉して金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部14の位置を用いて回転部14の回転時の目標停止位置P1,P2を決定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において、
回転部に金型を取り付けた状態で前記サーボモータにより回転部を回転後に停止させ、金型を他方の金型に対して型閉して金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部の位置を用いて回転部の回転時の目標停止位置を決定する制御装置が備えられた、射出成形機。
【請求項2】
金型の他方の金型との型閉時には前記サーボモータをロックした状態で型閉を開始し、金型同士の少なくとも一部が当接された状態でサーボモータの制御をフリーかゼロ速制御に変更し、
金型同士の少なくとも一部の当接により回転部の位置が変更されると、変更後の位置を用いて回転部の回転時の目標停止位置を決定する制御装置が備えられた、請求項1に記載の射出成形機。
【請求項3】
回転部を機械的に位置決めする位置決め機構を備えない、請求項1または請求項2に記載の射出成形機。
【請求項4】
回転部の回転時の目標停止位置を決定するための指標として金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部の位置を機械学習する機械学習装置が射出成形機の制御装置、または射出成形機以外の制御装置に設けられ前記射出成形機の制御装置と前記射出成形機以外の制御装置は接続されている、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の射出成形機。
【請求項5】
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機の制御方法において、
回転部に金型を取り付けた状態で前記サーボモータにより回転部を回転後に停止させ、
型閉時に回転部が前記サーボモータの制御によらないで移動された後の位置を検出して、回転部の回転時の目標停止位置を決定する射出成形機の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機または射出成形機の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機においては回転部に取り付けられた金型に製造誤差がある場合や、金型が正確な型閉可能位置に位置決めされていない場合、他方の金型と型閉した際にガイドピンのカジリやその他の不具合が発生する。
【0003】
またサーボモータによる回転部の回転制御はある程度正確な位置に回転部と金型を停止させることは期待できるが、サーボモータの制御上の問題または機構上の問題から完全に正確な型閉可能位置への停止が継続されることは期待できない場合がある。そのため特許文献1に記載されるように位置決め部材であるくさび部材により回転部であるターンテーブルを正確な型閉可能位置に移動されるように補正が行われるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-117768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが特許文献1は、所定回転角ターンテーブルを回転させ、金型同士の嵌合前にターンテーブルの位置補正を行うものであるので次のような問題があった。即ち金型のほうに製造誤差、熱膨張による変化、回転盤や他方の盤に金型を取り付ける際の取付位置の僅かな誤差などがあり、いくらターンテーブルの補正後の位置が正確と思われる型閉可能位置であっても、型閉時に回転部に取り付けられている金型に対して型閉方向とは異なる方向に力が加わる場合があった。その場合は位置決め部材であるくさび部材に対しても前後進方向とは異なる方向に力が加わり、くさび部材の摩耗や故障に発展する可能性があった。または前記くさび部材に対して前後進方向とは異なる方向に力が加わった結果、くさび部材が抜けなくなるという問題が発生する可能性があった。更には金型側に問題がある場合は、依然として型閉した際に金型のガイドピンのカジリやその他の不具合が発生する場合があった。更にはターンテーブルを停止後、くさび部材を挿入するという工程が必要となるため成形サイクル時間の延長に繋がっていた。
【0006】
そこで本発明は、次の少なくとも一つの目的を達成することのできる射出成形機または射出成形機の制御方法を提供することを目的とする。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において金型にカジリやその他の不具合の発生を抑制する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において位置決め部材を挿入したまま型閉した際に位置決め部材にカジリやその他の不具合が発生する可能性を無くすか抑制する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において回転部の位置決め部材を無くすか、簡略化する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において回転部の回転に関連する成形サイクル時間を短縮する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に記載の射出成形機は、金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において、回転部に金型を取り付けた状態で前記サーボモータにより回転部を回転後に停止させ、金型を他方の金型に対して型閉して金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部の位置を用いて回転部の回転時の目標停止位置を決定する制御装置が備えられている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の射出成形機は、金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において、回転部に金型を取り付けた状態で前記サーボモータにより回転部を回転後に停止させ、金型を他方の金型に対して型閉して金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部の位置を用いて回転部の回転時の目標停止位置を決定する制御装置が備えられているので、以下の4つの効果のうち少なくとも一つの効果を有する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において金型にカジリやその他の不具合の発生を抑制する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において位置決め部材を挿入したまま型閉した際に位置決め部材にカジリやその他の不具合が発生する可能性を無くすか抑制する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において回転部の位置決め部材を無くすか、簡略化する。
金型が取り付けられた回転部がサーボモータにより回転可能に設けられた射出成形機において回転部の回転に関連する成形サイクル時間を短縮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の射出成形機を示す正面図である。
図2】本実施形態の射出成形機を示す平面図である。
図3】本実施形態の射出成形機の制御方法を示す図である。
図4】本実施形態の射出成形機の制御方法を示すフローチャート図である。
図5】別の実施形態の射出成形機を示す説明図である。
図6】更に別の実施形態の射出成形機を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<射出成形機の構成>
射出成形機の一種である竪型ロータリ式の射出成形機11の型締装置12は、金型のうち第1の金型である下型13a,13bが取り付けられる回転部である回転テーブル14が回転機構であるサーボモータ15により回転可能に設けられている。本実施形態では回転テーブル14の金型取付部14a、14bにはそれぞれ下型13a,13bが取り付けられるようになっているが回転テーブル14に取りつけられる金型の個数は限定されない。
【0012】
型締装置12の固定盤16はベース17に対して複数本の支柱18に固定され支承されている。また固定盤16の下方に設けられる受圧盤19と固定盤16の上方に設けられる可動盤20の間には3本のタイバ21a,21b,21cが縦方向に設けられている。そのうちの1本のタイバ21aは前記回転テーブル14の回転中心軸を兼ねていて、回転テーブル14の中心に設けられる。回転テーブル14は、タイバ21aの周囲に設けられた図示しないベアリングにより回転自在に保持されている。また回転テーブル14と固定盤16の間には公知の滑り部材やローラやコロが設けられ、回転テーブル14の回転時の抵抗を減らしている。また受圧盤19と固定盤16の間にはトグル機構22などの型開閉・型締機構が設けられ、型締・型開閉用のサーボモータ37により型開閉・型締機構が作動されるようになっている。なお型開閉・型締機構の構造は限定されない。
【0013】
可動盤20の下面の金型取付部20aには第2の金型であって可動金型である上型23が取り付けられている。本実施形態では上型23は1個であるが上型23の個数についても限定されない。前記下型13と上型23とからなる金型はいずれか一方が凸型でありいずれか他方が凹型であり、型閉嵌合されるときに型当接されて内部にキャビティが形成される。また凹型に対して凸型が良好に嵌合されるように下型13か上型23の一方の金型のキャビティ面の周囲の四隅近傍にはガイドピン24が設けられ、他方の金型には前記ガイドピン24が挿入されるガイド孔25が、キャビティ面の周囲の前記ガイドピン24に対応する位置に設けられている。前記ガイドピン24とガイド孔25は公知のものであるが、金型同士がごく僅か異なった位置に取り付けられていてもガイド孔25がガイドピン24をガイドすることにより金型の主要部を傷つけることなく一方の金型を他方の金型に型閉を可能とするものである。
【0014】
固定盤16の側面には、回転テーブル回転用のサーボモータ15が駆動軸26を上方に向けて固定されている。前記駆動軸26に固定されるプーリ27と回転テーブル14の外周14cの間にはタイミングベルト39が掛け渡され、サーボモータ15の駆動により回転テーブル14と回転テーブル14に取り付けられた下型13a、13bが回転中心であるタイバ21aを中心に水平面上で回転されるようになっている。また回転テーブル14の回転位置(回転角度)は、サーボモータ15に取り付けられているロータリエンコーダ28により検出可能となっている。本実施形態では、ロータリエンコーダ28は原点位置を設定可能であり原点位置からの絶対値としての位置情報を検出可能なアブソリュート式ロータリエンコーダが望ましい。固定盤16の取出位置35の裏面側にはエジェクタ機構40が備えられている。上記のロータリエンコーダ28を含むサーボモータ15や前述の型締用のサーボモータ37等は制御装置29に接続されている。また制御装置29は図示しない設定表示装置など射出成形機11の他の機構部にも接続されている。従って本実施形態の制御装置29は、サーボモータ15,37のサーボアンプの他、周辺機器も含めた射出成形機11のシーケンス制御を行う処理装置を含む。
【0015】
また制御装置29は、射出成形機11以外の取出機などの周辺装置にも接続されている。更に制御装置29は、または射出成形機11以外の制御装置にも接続可能である。具体的には、有線や無線を通じて同じ工場内または別の工場内の他の射出成形機や中央制御装置に接続可能である。または同じ会社または射出成形機メーカーなどの別の会社更にはクラウドサービスを行う会社などのサーバーを含む制御装置と接続されるようにしてもよい。更にまた制御装置29に機械学習装置38を搭載したものでもよい。
【0016】
なお回転テーブル14の回転機構は、回転テーブル回転用のサーボモータ15の駆動軸26に取り付けられたギアにより回転テーブル14の外周に形成された歯車を回転させるものでもよい。更には回転テーブル回転用のサーボモータ15により、タイバ21aの周囲に設けられる回転テーブル14の中心軸を回転させるものでもよく、回転機構は限定されない。
【0017】
固定盤16の一側には回転テ-ブル14の停止位置に対応してインターロック機構である近接センサ30(近接スイッチ)が取り付けられている。また回転テーブル14の上面には前記近接センサ30に読み取られる被検出部であるカム部材31が設けられている。ただしこれらのインターロック機構は、直接被検出部と接触するリミットスイッチでもよく、別の検出手段でもよい。本実施形態では回転部である回転テーブル14を機械的に位置決めする位置決め機構は設けられていない。そのため射出成形機11の構造が簡略化できるうえに、位置決め機構の摩耗や位置決め機構が抜けなくなるなどの問題が発生しないという利点がある。
【0018】
ただし本発明は位置決め機構を設けるものを全く除外するものではない。位置決め機構を用いるものでも毎回位置決め機構を用いずに連続成形中の複数回のテーブル回転に1回だけ位置決め機構を用いてもよい。また連続成形中の複数回のテーブル回転に1回、成形金型交換時、成形条件変更時、成形条件生成時の少なくとも一つで位置決め機構を作動させてもよい。位置決め機構を設ける場合の位置決め機構は、位置決め部材(ピンやくさび)が回転テーブル14の位置決め部(位置決め穴や位置決め凹部)に挿入されるものが想定される。しかし回転テーブル14に設けられた突起部が固定盤16に設けられたストッパ部に当接するような簡易的なものでもよい。
【0019】
本実施形態では射出成形機11の型締装置12の一側には射出装置32が設けられている。射出装置32は、加熱シリンダ33に固定されたノズル34が水平方向に金型に向けられて配置されている。しかし射出装置は、型締装置12に対して垂直方向に設けられたものでもよい。
【0020】
<射出成形機の制御方法>
次に射出成形機11の制御方法について図3の説明図と図4のフローチャート図を参照して説明する。なお図4のフローチャートで「サーボモータ」と記載されているのは、回転テーブル回転用のサーボモータ15である。本発明は、回転部である回転テーブル14に金型である下型13a、13bを取り付けた状態で前記サーボモータ15により回転部である回転テーブル14を回転後に停止させ、金型である下型13a、13bを他方の金型である上型23に対して型閉して金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部である回転テーブル14の位置を用いて回転部である回転テーブル14の回転時の目標停止位置を決定するものである。
【0021】
最初に新しい金型(下型13a,13bと上型23のセット)が射出成形機11の型締装置12に取り付けられると、近接センサ30によりカム部材31が検出されている位置を原点となるように、アブソリュート式のロータリエンコーダ28の原点出しを行う(s1)。または例えば回転テーブル14に設けられた突起部が固定盤16に設けられたストッパ部に当接されるなどして、位置決め部材により回転テーブル14が位置決めされた位置が原点となるように、アブソリュート式のロータリエンコーダ28の原点出しを行う。そして最初は手動により他の成形事項の確認とともに回転テーブル14の目標停止位置P1,P2の設定が行われる。なお回転テーブル14の目標停止位置P1,P2の設定は、それ専用に行ってもよく、自動による連続成形中に他の成形条件の修正とともに行ってもよい。
【0022】
次に下型13aが型開き中にはサーボロックされていた回転テーブル回転用のサーボモータ15のサーボロックを解除し、サーボモータ15の回転を開始する(s2)。それと同時に回転テーブル14が回転され、取出位置35にあってインサート物がインサートされるなどした下型13aが取出位置35から上型23と対向する成形位置36に移動される。また同時に成形品を保持した下型13bは成形位置36から取出位置35に移動される。回転テーブル14の目標停止位置P0への移動に際して制御装置29からサーボモータ15に送られる回転に関する指令値は、金型交換後の初回のみは、回転テーブル14を180°分に回転させるために必要なパルス指令値である。前記は下型13aの成形位置36への移動と、下型13bの成形位置36への移動の双方をもって初回とする。また2回目以降は、前回の型閉時の回転テーブル14の型閉により補正された位置が目標停止位置P1,P2となる。
【0023】
次にサーボモータ15が目標停止位置P1またはP2まで移動したことがロータリエンコーダ28により検出されたら(s3=Y)、サーボモータ15を停止してサーボロックを行う(s4)。この際にサーボモータ15は絶対値を用いて位置制御を行い、原点に対する制御量により位置決め停止を行う。また同時か前後して近接センサ30により回転テーブル14が型閉可能な位置に停止されているかを検出する(s5)。この際の近接センサ30でカム部材31が検出できる範囲は、型閉時に一方の金型のガイドピン24がガイド孔25に挿入でき、回転テーブル14が回転補正されながらも下型13aに対して上型23が型閉できる位置であればよい。即ち回転テーブル14および下型13aは、上型23に対して型締装置12の設計上の最適な成形位置36に停止していなくても型閉可能な位置に停止されていることが近接センサ30等で読み取れればよい。
【0024】
そして近接センサ30によりカム部材31が検出された場合(s5=Y)は、型開閉・型締用のサーボモータ37を作動させて可動盤20に取り付けられた可動金型である上型23を回転テーブル14に取り付けられた下型13aに向けて移動させる型閉を開始する(s7)。または所定時間経過しても近接センサ30が検出されない場合(s6=Y)は、異常があったと判断して型閉制御に移行せずに射出成形機11を停止する。型閉が行わっる際、回転テーブル14を回転駆動させるサーボモータ15はサーボロック状態が継続されている。しかしながら金型に製造誤差がある場合や、下型13a等が回転テーブル14の金型取付部14a等に正確に取り付けられていない場合、型閉時の上型23のガイド孔25に対して下型13aのガイドピン24が挿入される際に型閉方向以外の力が回転テーブル14に加わる。
【0025】
本実施形態では、その際にサーボロックされているサーボモータ15が現位置を保持しようとしてトルクが上昇するのを検知して(s8)、トルクが上昇した場合(s8=Y)、回転テーブル14の回転位置を補正するためにサーボモータ15のサーボロックをゼロ速制御に切り替える(S9)。ゼロ速制御とは、サーボモータ15は速度を0として現位置に停止させる予備励磁状態であるものの、回転テーブル14が外力を受けた場合には現位置から別の位置に回転テーブル14は移動され、サーボモータ15は回転テーブル14を元の位置に戻すための動きをしない制御である。そのため外力を受けて回転テーブル14が移動されてもサーボモータ15の負荷は増大しない。また本発明では型閉時に回転テーブル14が外力を受けた際にサーボロック状態からサーボフリーの状態に変更してもよい。サーボフリーの状態とはサーボモータ15が無励磁の状態などであり、制御物である回転テーブル14がサーボモータ15の影響を受けずに全く自在に移動される状態を指す。
【0026】
またサーボモータ15がサーボロックされた状態からゼロ速制御やサーボフリーへの変更は、実際の回転テーブル14を回転させるサーボモータ15のロータリエンコーダ28の値(絶対値)の変化を読み取ってもよい。更には可動金型である上型23が所定の型閉位置まで到達した際にサーボロック状態を解除するようにしてもよい。いずれにしてもサーボモータ15がサーボロック状態のまま可動金型である上型23が型閉完了位置まで型閉されることがないので、金型同士が型閉された際にガイドピン24のカジリやその他の不具合は発生しないか抑制される。
【0027】
そして次にサーボモータ15のトルク上昇の有無に係わらず、下型13aに対して可動金型である上型23が型閉完了位置に到達すると(s10=Y)、サーボモータ15の制御原点位置を基準とした回転テーブル14の位置(絶対値)がサーボモータ15のロータリエンコーダ28により検出される。本発明は、この型閉完了時の回転テーブル14の位置が、以後の回転テーブル14の回転制御に使用する目標停止位置P1であるとして、以前の目標停止位置P0を補正して制御装置29に記憶させる(s11)。
【0028】
なお目標停止位置P1の補正と決定は、金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部である回転テーブル14の位置を検出して行えばよい。換言すれば、型閉時に回転部である回転テーブル14がサーボモータ15の制御によらないで移動された後の位置を検出して、回転部の回転時の目標停止位置P1,P2を決定する。具体的には型閉完了していなくてもガイドピン24とガイド孔25が当接されて回転テーブル14が移動した時点で目標停止位置P1の補正を行ってもよい。または金型の凸型部と凹型部が当接して回転テーブル14が移動した時点で目標停止位置P1の補正を行ってもよい。更に型閉時に回転テーブル14が移動されなければ型閉完了位置における回転テーブル14の位置が目標停止位置P1となる。更には型閉時に回転テーブル14が複数回移動される場合は、最初に移動した後の位置を目標停止位置P1とすることが好ましい。またこの目標停止位置P1(またはP2)の制御装置29における実際の補正は、回転テーブル14の移動時のみならず、次回に回転テーブル14が回転開始するまでに行えばよい。更には複数回の型閉して金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部である回転テーブル14の位置を用いて回転部の回転時の目標停止位置P1,P2を決定するようにしてもよい。
【0029】
図3に示されるように、型閉完了位置でサーボモータ15の目標停止位置P1が補正されるのと同時か前後して、サーボモータ15がゼロ速制御されている場合は、サーボフリー状態として型締工程を行う(s12)。また型締工程が終了するとサーボモータ15は再びロックされて、型開閉・型締用のサーボモータ37が作動されて可動盤20と上型23の型開を行う。そして上型23が型開完了位置まで到達されるとサーボロックが解除される。
【0030】
そして次に下型13aが成形位置36から取出位置35に向けて移動される。図4のフローチャートではこれら一連の制御を(s12)として記載している。そして取出位置35に下型13aが停止されるとサーボモータ15はサーボロックされ、成形品の取り出しとインサート物のインサートが行われる。また下型13aが成形位置36から取出位置35に向けて移動と並行して、下型13bの取出位置35から成形位置36の目標停止位置P2への移動が行われる。なお本実施形態では回転テーブル14は連続回転されず、下型13aの成形位置36から取出位置35への移動は、取出位置35から成形位置36への移動時と逆回転(反転)される。換言すると下型13aが取出位置35から成形位置36へ移動される際と、下型13bが取出位置35から成形位置36へ移動される際では回転方向が異なっている。そして連続成形時には予定個数の成形が行われるまで成形サイクルが継続される(s13)。
【0031】
本発明では、下型13a,13b、上型23の実際の状態に応じて回転テーブル14の目標停止位置P1,P2は定められる。そのため下型13aが取出位置35から成形位置36に移動される際の目標停止位置P1(回転テーブル14の回転角度を含む)と、下型13bが取出位置35から成形位置36に移動される際の目標停止位置P2(回転テーブル14の回転角度を含む)は異なっていることの方が多い。
【0032】
従って成形位置36における下型13aまたは下型13bの目標停止位置P1,P2に応じて、取出位置35における下型13bまたは下型13aの停止位置も異なることになる。しかしながら成形品を保持する取出機やインサート物をインサートするインサート機はごく僅かな停止位置の差であれば制御を変更せずに対応できる。または高精度な成形であって下型13aと下型13bの取出時の停止位置が異なることにより影響を受ける場合は、下型13aと下型13bで取出機やインサート機が異なる制御で作動されるようにロボットをプログラムすればよい。
【0033】
また本実施形態では、位置決め部材を用いずに回転テーブル14の回転と型閉を行うので、位置決め部材を省略することができる。更には位置決め部材を挿入したり離脱する際に必要となる成形サイクル時間が短縮できる。更には位置決め部材を挿入したまま型閉する場合に、回転テーブル14の回転方向に強い力が発生すると位置決め部材が位置決め穴から抜けなくなる恐れがあるが、そういった問題は発生しない。
【0034】
上記は本実施形態を成形サイクルに追って説明したものであり、前回の金型同士が少なくとも当接した型閉位置に応じて次回の目標停止位置を毎回決めてもよいが、実際には次のようにして目標停止位置が決められることが多い。回転テーブル回転用のサーボモータ15の駆動力を回転テーブル14の回転に繋げるための伝達機構にはバックラッシが存在する。また種々の外乱もあって、サーボモータ15に原点から同じ指令パルスを与えたとしても、実際の回転テーブル14の停止位置は僅かながら誤差がある。またバックラッシ等による誤差は、回転テーブル14に取り付けられる下型13a、13bの重量によっても異なる。更には金型の型閉時の回転テーブル14の移動量が一定量以下の極小の場合、バックラッシの存在により回転テーブル14の移動がサーボモータ15の回転軸に伝達されたり伝達されなかったりすることも考えられる。
【0035】
そこで本発明では、複数回の成形サイクルの回転テーブル回転後の型閉時における型当接時の回転テーブル14の位置をロータリエンコーダ28により検出してそのデータを制御装置29に送信し記憶する。そして制御装置29において、前記データから回転テーブル14の目標停止位置P1,P2の中心値或いは最適値を演算により求める。より具体的には下型13aが取出位置35から成形位置36に移動され、上型23との型閉時に回転テーブル14が回転補正された後の位置(原点からの絶対位置)は、複数回の成形サイクルの回転補正された後の位置が検出される。そして前記検出値から中心値または最適値が演算され、以後の下型13aの目標停止位置P1として以後のサーボモータ15の制御に用いられる。また上記とは別に下型13bが取出位置35から成形位置36に移動され上型23との型閉時に回転テーブル14が回転補正された後の位置(原点からの絶対位置)もまた、下型13bの目標停止位置P2として以後のサーボモータ15の制御に用いられる。
【0036】
そして連続成形時には上記演算で求めた成形位置36における目標停止位置P1,P2に下型13a、13bをそれぞれ停止させる制御が行われる。なお連続成形時も上記したバックラッシの問題や金型の熱膨張やその他の外乱に対応して、複数の成形サイクルの間に少なくとも1回、下型13aと下型13bの成形位置36における目標停止位置P1,P2を検出し、検出値を基にして目標停止位置P1,P2の補正を行うようにしてもよい。
【0037】
また本発明は、回転部である回転テーブル14の回転時の目標停止位置P1,P2を決定するための指標として金型同士の少なくとも一部が当接された状態における回転部の位置を機械学習する機械学習装置38が射出成形機11の制御装置29、または射出成形機11以外の図示しない制御装置に設けられ前記射出成形機11の制御装置29と前記射出成形機11以外の制御装置は接続されているものでもよい。機械学習装置38はディープラーニングを行うものも含めたニューラルネットワークを備えており、検出値を良否判定することのできる教師あり学習を行う。ただし学習結果を基にした強化学習や教師なし学習を行うものであってもよい。
【0038】
制御装置29等に機械学習装置38を搭載したものでは、下型13a,13bが目標停止位置P1,P2に停止した後、どの程度回転テーブル14の移動があったかについて検証する。そして予め定めた移動量以下の場合は良判定とし、予め定めた移動量以上の場合は不良判定とする。そして連続成形中に不良判定が一定数を超えてきた場合は、目標停止位置の見直しを行う。またはサーボモータ15による回転テーブル14の最高回転速度、減速開始位置、減速度の見直しを行い、再度、目標停止位置P1,P2に停止後に回転テーブル14の移動量が予め定めた移動量以下であるかどうかの良否判定を行う。
【0039】
なお本発明は位置決め部材を設けるものを除外しないことは上記の通りであるが、位置決め部材がある場合、複数回の成形サイクルの中で少なくとも1回、位置決め部材を作動させ、原点位置の補正などを行ってもよい。そのことにより連続成形時にバックラッシ等により回転テーブル14の実際の位置とロータリエンコーダ28の検出位置に乖離が発生する場合に前記乖離を解消または抑制することが出来る。位置決め部材を使用する場合は、型閉される前に位置決め部材により回転テーブル14を位置決め後、位置決め部材を離脱させる方法と、位置決め部材を挿入したまま型閉を行う方法が考えられる。
【0040】
また本発明は、回転テーブル14に2個~8個の金型が取り付けられ、常に同じ方向に回転テーブル14が回転されるものでもよい。図示はしないが一例として下型が4個であり、下型13a,13b、13c、13dの場合、下型13aがひとつ前のステージから成形位置における金型型閉後の位置(回転テーブル補正後の位置)まで移動された際の移動量、下型13bがひとつ前のステージから成形位置における金型型閉後の位置まで移動された際の移動量、下型13cがひとつ前のステージから成形位置における金型型閉後の位置まで移動された際の移動量、下型13dがひとつ前のステージから成形位置における金型型閉後の位置まで移動された際の移動量をロータリエンコーダ28により検出して制御装置29に保存し、同様に以後の回転テーブル14の回転制御に用いればよい。これら目標停止位置への移動量は下型13a、13b、13c、13dによってそれぞれ異なることが一般的である。
【0041】
そしてこのような一方方向に金型が順回転されるケースでは、原則として各金型の一つ前のステージから成形位置における金型型閉後の位置まで移動された際の移動量(パルス)の総和が回転テーブルを360°回転する分の移動量(パルス)となる。また一方方向に金型が順回転されるケースでは、目標停止位置から金型型閉後の位置(回転テーブル補正後の位置)までの回転テーブル14の回転角度に対応するパルス数が検出され、それを次回以降のサーボモータ15の指令値として用いることもできるので、ロータリエンコーダ28はインクリメンタル式のものを使用することもできる。ただし順回転されるケースでも連続成形時にテーブル回転を繰り返すうちに、サーボモータ15のロータリエンコーダ28で検出される位置と実際の回転テーブル14の位置に乖離が生じる場合もあるので、その場合は、再度、連続成形の途中で目標停止位置の補正を行うことが望ましい。
【0042】
次に図5に示される別の実施形態の竪型の射出成形機41について説明する。射出成形機41の型締装置42は、下盤である固定盤43に対して各タイバ44が垂直方向に固定され、各タイバ44の上部は上盤である受圧盤45に固定されている。またタイバ44にガイドされて可動盤46が2基の型開閉機構59(図5では省略して1基のみ図示)により昇降可能に設けられている。また受圧盤45には型締シリンダ等の型締機構58が設けられており、型締シリンダのラム48が可動盤46の背面に固定されている。また可動盤46の背面の各タイバ44に対応する位置にはハーフナット49が設けられ、タイバ44にはそれぞれ前記ハーフナット49が前進時に係合される溝(図示せず)が複数形成されている。またはハーフナット49は設けられないものでもよい。
【0043】
本実施形態の射出成形機41は多色成形品用の射出成形機41であり、可動盤46の下面には回転部である回転テーブル47が可動盤46に対して回転可能に設けられている。回転テーブル47は、可動盤46の側面に固定されたテーブル回転用のサーボモータ50によりベルト60を介して回転される。そして回転テーブル47の下面には2個の可動金型51が取り付けられる。また固定盤43の上面には2個の固定金型52が取り付けられる。
【0044】
そしてサーボモータ50のエンコーダにより回転テーブル47の回転角度が検出可能となっている。また回転停止した際の回転テーブル47の停止状態を確認するための図示しない近接スイッチ等の装置が設けられている。回転テーブル47には位置決め機構の位置決め孔53が設けられている。一方可動盤46には前記位置決め孔53に対して位置決め部材の位置決めピン54を挿入するための油圧シリンダ55等のアクチュエータが設けられている。また型締装置42の側方には2基の射出装置56,57が配置されている。
【0045】
図5に示される射出成形機41の制御方法については、図1ないし図5に記載される実施形態の射出成形機11と発明の基本的な技術思想のでは共通するが相違点を中心に説明する。図5に示される射出成形機41では、位置決めピン54を位置決め孔53に挿入した状態で、サーボモータ50の原点設定などを行う。また連続成形中も複数回数に1回、位置決めピン54を挿入して原点補正を行うようにしてもよい。また射出成形機41では、両方の2個の固定金型52に対して2個の可動金型51が同時に型閉される。そのため金型自体の誤差や金型取付位置の誤差があった場合の回転テーブル47の挙動も複雑になる。従って次回以降の回転テーブル47の停止位置は、型閉完了時の位置ではなく、型閉時(型当接から型閉完了までの間)に回転テーブル47が最も大きく移動された後の位置としてもよい。
【0046】
次に図6に示される更に別の実施形態の横型の射出成形機61について説明する。射出成形機61は、ベッド62の上面に型締装置63が配置されている。型締装置63は、第1の盤である固定盤64に取付けられた第1の金型である固定金型65と、第2の盤である可動盤66に取付けられた第2の金型である可動金型67の間には型開閉方向に直交する軸部材68を中心に回転される中間盤69が設けられている。そして中間盤69の両面には、それぞれ前記固定金型65と可動金型67の双方と型合せされる中間金型70,70が配設されている。
【0047】
固定盤64の四隅近傍には型締手段の型締シリンダ71が設けられ、型締シリンダ71のロッドがタイバ72を構成している。そして各タイバ72は、固定盤64に対して型開閉方向に移動可能な可動盤66と、固定盤64と可動盤66の間にあって型開閉方向に移動可能な中間部材73の双方に挿通されている。可動盤66については型開閉機構74により型開閉される。また中間部材73と中間盤69については、別の型開閉機構75により型開閉される。なお図5において型開閉機構74、75は模式的に記載されており、取り付ける場所や個数は限定されない。
【0048】
そして中間部材73に対して回転自在に取り付けられた軸部材68に中間盤69が固定されている。上下の中間部材73の一方にはサーボモータ76が設けられ、サーボモータ76の駆動軸と、軸部材68はベルトやギア(減速機を含む)により接続されている。従ってサーボモータ76の駆動により回転部である中間盤69が回転される。
【0049】
また上下の中間部材73の少なくとも一方には位置決め機構77が設けられている。そして位置決め機構77は、アクチュエータ78によって進退する位置決め部材79を備えている。また中間盤69の上面か下面には、位置決め部材79が挿入される位置決め穴80が設けられている。そして前記位置決め穴80に位置決め部材79が挿入された際に、中間盤69および中間金型70は、固定盤64や可動盤66と正対するように位置決め(回転角度の調整)がなされる。なお位置決め機構77は必須のものではない。
【0050】
また射出成形機61は、可動盤66にはハーフナット81が取り付けられ、タイバ72には前記ハーフナット81が係合される溝が形成されている。そして固定盤64の外側(金型取付面と反対側)には第1の射出装置82が配置され、可動盤66の外側(金型取付面とは反対側には第2の射出装置83が配置されている。
【0051】
図6に示される射出成形機61の制御方法については、図1ないし図4に記載される実施形態の射出成形機11、41とほぼ共通するが相違点を中心に説明する。図6に示される射出成形機61では、回転部である中間盤69がサーボモータ76により目標停止位置に向けて回転された後、目標停止位置に停止されるとサーボモータ76をロックする。そして型開閉機構74,75により固定金型65と中間金型70、中間金型70と可動金型67の型閉が行われる。この際、型閉工程の少なくとも型当接まではサーボモータ76のロックを継続する。
【0052】
そして金型同士が型当接してガイドピンとガイド孔との関係などから中間盤69の回転角度が変更された後の中間盤69の位置(角度)が次回以降の目標停止位置となるように補正する。図6に示される射出成形機61の場合、どちらかの中間金型70と、固定金型65または可動金型67の間でガイドピンや金型部材が強く当接されて中間盤69がその影響で回転されたとしてもその後に完全に型閉されてしまうと、中間盤69と中間金型70は固定金型65と可動金型67の間で挟まれてしまい中間盤69は固定盤64と正対する位置まで戻されてしまうケースが多い。従って型閉時(金型当接開始から型閉完了までの間)に中間盤69が移動された位置を次回以降の中間盤の目標停止位置とすることが望ましい。
【0053】
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものや上記の各実施形態の一部部分を個別に組み合わせたものについても適用されることは言うまでもないことである。第1の実施形態の射出成形機11や第2の実施形態の射出成形機41は、水平方向に型開閉されるものでもよい。
【符号の説明】
【0054】
11 射出成形機
12 型締装置
13a,13b 下型(金型)
14 回転テーブル(回転部)
15 サーボモータ
23 上型(金型)
29 制御装置
P1,P2 目標停止位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6