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特開2023-84876エレベータかご、エレベータ及びエレベータかごの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023084876
(43)【公開日】2023-06-20
(54)【発明の名称】エレベータかご、エレベータ及びエレベータかごの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B66B 11/02 20060101AFI20230613BHJP
【FI】
B66B11/02 G
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199243
(22)【出願日】2021-12-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴田 弥須生
【テーマコード(参考)】
3F306
【Fターム(参考)】
3F306AA06
3F306CA12
3F306CB04
3F306CB15
3F306CB36
(57)【要約】
【課題】 側壁板の強度を確保することができるエレベータかごを提供する。
【解決手段】 エレベータかごは、開口を有する側壁板と、開口の内部に配置される情報盤と、開口よりも上方で側壁板の外面に固定される上支持部と、開口よりも下方で側壁板の外面に固定される下支持部と、上支持部の下端よりも上方の位置から下支持部の上端よりも下方の位置まで、側壁板に固定される中間支持部と、を備える。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する側壁板と、
前記開口の内部に配置される情報盤と、
前記開口よりも上方で前記側壁板の外面に固定される上支持部と、
前記開口よりも下方で前記側壁板の外面に固定される下支持部と、
前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板に固定される中間支持部と、を備える、エレベータかご。
【請求項2】
前記情報盤の全周を囲う環状の枠部をさらに備え、
前記枠部は、前記側壁板の厚み方向視で前記開口の周縁の全体を覆うように、前記側壁板の内面に固定され、
前記中間支持部は、前記枠部によって構成される、請求項1に記載のエレベータかご。
【請求項3】
前記枠部の上下方向の寸法は、前記枠部の横方向の寸法よりも、小さい、請求項2に記載のエレベータかご。
【請求項4】
前記枠部の前記中間支持部は、環状に形成され、前記側壁板の厚み方向視において、前記上支持部及び前記下支持部とそれぞれ重なる、請求項2又は3に記載のエレベータかご。
【請求項5】
前記中間支持部は、前記側壁板の内面に固定される第1中間支持部と、前記側壁板の外面に固定される第2中間支持部と、を含み、
前記第1中間支持部と前記第2中間支持部とは、前記側壁板の厚み方向視で重なる重なり部を備え、
前記重なり部は、前記上支持部の下端よりも上方の位置から、前記下支持部の上端よりも下方の位置まで配置される、請求項1~4の何れか1項に記載のエレベータかご。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のエレベータかごを備える、エレベータ。
【請求項7】
既設エレベータかごから請求項1~5の何れか1項に記載のエレベータかごを製造するエレベータかごの製造方法であって、
前記既設エレベータかごは、既設開口を有する側壁板と、前記既設開口よりも上方の位置から下方の位置まで延び、前記側壁板の外面に固定される支持部と、を備え、
前記製造方法は、
前記支持部が上下方向で分断されることによって前記上支持部及び前記下支持部が形成され、且つ、前記既設開口が大きくなることによって前記開口が形成されるように、前記側壁板及び前記支持部を切断する工程と、
前記中間支持部を前記側壁板に固定する工程と、を含む、エレベータかごの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、エレベータかご、エレベータ及びエレベータかごの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、エレベータかごは、開口を有する側壁板と、開口の内部に配置される情報盤とを備えている(例えば、特許文献1)。ところで、情報盤が側壁板に取り付けられるため、側壁板には十分な強度が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-295471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、側壁板の強度を確保することができるエレベータかご、エレベータ及びエレベータかごの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
エレベータかごは、開口を有する側壁板と、前記開口の内部に配置される情報盤と、前記開口よりも上方で前記側壁板の外面に固定される上支持部と、前記開口よりも下方で前記側壁板の外面に固定される下支持部と、前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板に固定される中間支持部と、を備える。
【0006】
また、エレベータかごは、前記情報盤の全周を囲う環状の枠部をさらに備え、前記枠部は、前記側壁板の厚み方向視で前記開口の周縁の全体を覆うように、前記側壁板の内面に固定され、前記中間支持部は、前記枠部によって構成される、という構成でもよい。
【0007】
また、エレベータかごにおいては、前記枠部の上下方向の寸法は、前記枠部の横方向の寸法よりも、小さい、という構成でもよい。
【0008】
また、エレベータかごにおいては、前記枠部の中間支持部は、環状に形成され、前記側壁板の厚み方向視において、前記上支持部及び前記下支持部とそれぞれ重なる、という構成でもよい。
【0009】
また、エレベータかごにおいては、前記中間支持部は、前記側壁板の内面に固定される第1中間支持部と、前記側壁板の外面に固定される第2中間支持部と、を含み、前記第1中間支持部と前記第2中間支持部とは、前記側壁板の厚み方向視で重なる重なり部を備え、前記重なり部は、前記上支持部の下端よりも上方の位置から、前記下支持部の上端よりも下方の位置まで配置される、という構成でもよい。
【0010】
また、エレベータは、前記のエレベータかごを備える。
【0011】
また、エレベータかごの製造方法は、既設エレベータかごから前記のエレベータかごを製造するエレベータかごの製造方法であって、前記既設エレベータかごは、既設開口を有する側壁板と、前記既設開口よりも上方の位置から下方の位置まで延び、前記側壁板の外面に固定される支持部と、を備え、前記製造方法は、前記支持部が上下方向で分断されることによって前記上支持部及び前記下支持部が形成され、且つ、前記既設開口が大きくなることによって前記開口が形成されるように、前記側壁板及び前記支持部を切断する工程と、前記中間支持部を前記側壁板に固定する工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施形態に係るエレベータかごの内部を示す図である。
図2図2は、同実施形態に係るエレベータかごの側壁の正面図である。
図3図3は、同側壁の要部正面図である。
図4図4は、同側壁から情報盤及び枠体を取り外した要部正面図である。
図5図5は、同側壁から情報盤及び枠体を取り外した要部背面図(図4の状態の背面図)である。
図6図6(a)は、図3のVIa-VIa線の要部拡大断面図であり、図6(b)は、図3のVIb-VIb線の要部拡大断面図である。
図7図7(a)は、図3のVIIa-VIIa線の要部拡大断面図であり、図7(b)は、図3のVIIb-VIIb線の要部拡大断面図である。
図8図8は、第1中間支持部の領域を示す図である。
図9図9は、上支持部、下支持部及び第2中間支持部の領域を示す図である。
図10図10は、上支持部及び下支持部と第1中間支持部とが重なる領域を示す図である。
図11図11は、第1中間支持部と第2中間支持部とが重なる領域を示す図である。
図12図12(a)は、既設エレベータかごの側壁の正面図であって、図12(b)は、同側壁の側面図である。
図13図13は、図12の状態から、既設情報盤を取り外した状態を示す図である。
図14図14は、図13の状態から、開口を形成した状態を示す図である。
図15図15は、図14の状態から、枠体及び接続体を取り付けた状態を示す図である。
図16図16は、図15の状態から、情報盤を取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、エレベータ及びエレベータかごにおける一実施形態について、図1図16を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0014】
図1に示すように、エレベータ1は、例えば、本実施形態のように、人が乗るためのエレベータかご(以下、単に「かご」ともいう)2を備えていてもよい。また、図示していないが、エレベータ1は、例えば、かご2を走行させる駆動部と、かご2を案内するかごレールと、エレベータ1の各部を制御する制御装置とを備えていてもよい。
【0015】
エレベータ1は、例えば、駆動部が巻上装置であるロープ式の駆動方式である、という構成でもよく、また、例えば、駆動部が油圧装置である油圧式の駆動方式である、という構成でもよく、また、例えば、駆動部がリニアモータであるリニアモータ式の駆動方式である、という構成でもよい。なお、ロープ式の駆動方式においては、エレベータ1は、例えば、かご2に接続されるロープと、ロープに接続される釣合錘と、釣合錘を案内する錘レールとを備えていてもよい。
【0016】
かご2は、例えば、人が乗るかご室2aと、かご室2aの出入口を開閉するかご扉2bとを備えている、という構成でもよい。かご室2aは、例えば、本実施形態のように、天井2cと、床2dと、側壁3とを備える、という構成でもよい。なお、図1は、横方向D2の側壁3(かご扉2bと横方向D2で対面する側壁3)を透過させた図である。
【0017】
図1図3に示すように、側壁3は、例えば、本実施形態のように、開口4aを有する側壁板4と、開口4aの内部に配置される情報盤5,6とを備えていてもよい。情報盤5,6は、例えば、本実施形態のように、かご室2aの内部の乗客に操作されることによって、情報が入力される入力部7と、情報が出力される出力部8とを備えていてもよい。
【0018】
入力部7は、特に限定されないが、例えば、スイッチ(押しボタンスイッチ、セレクトスイッチ等)、タッチパネル等としてもよい。出力部8は、特に限定されないが、例えば、表示部(例えば、表示板、表示灯)、音声部(例えば、ブザー、スピーカ)等としてもよい。
【0019】
なお、情報盤5,6は、例えば、入力部7のみを備えており、出力部8を備えていなくてもよく、また、例えば、出力部8のみを備えており、入力部7を備えていなくてもよい。即ち、情報盤5,6は、例えば、情報の入力及び出力の少なくとも一方を行うために、入力部7及び出力部8の少なくとも一方を備えている、という構成であればよい。
【0020】
特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1の情報盤5の上下方向D3の寸法は、第1の情報盤5の横方向D2の寸法よりも、小さくなっていてもよい。また、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1の情報盤5が取り付けられる側壁板4の上下方向D3の寸法は、当該側壁板4の横方向D2の寸法よりも、大きくなっていてもよい。
【0021】
側壁3は、例えば、本実施形態のように、上下方向D3へ延びる上支持体9と、上下方向D3へ延び、上支持体9よりも下方に配置される下支持体10と、横方向D2へ延びる横支持体11,12と、情報盤5を囲う枠体13と、側壁板4と情報盤5とを接続する接続体14と、情報盤5を側壁板4に固定する固定手段15(図6及び図7参照)とを備えていてもよい。
【0022】
上支持体9及び下支持体10の個数は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、それぞれ横方向D2に離れて二つ備えられていてもよい。そして、横支持体11,12は、例えば、本実施形態のように、一対の上支持体9,9の間に配置される第1横支持体11と、一対の下支持体10,10の間に配置される第2横支持体12とを備えていてもよい。
【0023】
図3図7に示すように、上支持体9は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aよりも上方で側壁板4の外面4bに固定される上支持部9aと、上支持部9aから突出する上補強部9b,9bとを備えていてもよい。これにより、上支持部9aが側壁板4を支持して補強し、上補強部9bが上支持部9aを補強する。なお、側壁板4の外面4bとは、かご室2aの外部に配置される面であり、側壁板4の内面4cとは、かご室2aの内部に配置される面である。
【0024】
上支持部9aは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよく、また、上補強部9bは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよい。特に限定されないが、上支持部9aの下端の位置は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aの上縁の位置としてもよい。また、特に限定されないが、上支持体9は、例えば、本実施形態のように、断面がU字状の金属材で形成されていてもよい。
【0025】
下支持体10は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aよりも下方で側壁板4の外面4bに固定される下支持部10aと、下支持部10aから突出する下補強部10b,10bとを備えていてもよい。これにより、下支持部10aが側壁板4を支持して補強し、下補強部10bが下支持部10aを補強する。
【0026】
下支持部10aは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよく、また、下補強部10bは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよい。特に限定されないが、下支持部10aの上端の位置は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aの下縁の位置としてもよい。また、特に限定されないが、下支持体10は、例えば、本実施形態のように、断面がU字状の金属材で形成されていてもよい。
【0027】
第1横支持体11は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aよりも上方で側壁板4の外面4bに固定される第1横支持部11aと、第1横支持部11aから突出する第1横補強部11b,11bとを備えていてもよい。これにより、第1横支持部11aが側壁板4を支持して補強し、第1横補強部11bが第1横支持部11aを補強する。
【0028】
第1横支持部11aは、例えば、平板状に形成され、横方向D2へ沿って延びていてもよく、また、第1横補強部11bは、例えば、平板状に形成され、横方向D2へ沿って延びていてもよい。特に限定されないが、第1横支持部11aは、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aの上縁から上方へ離れて配置されていてもよい。また、特に限定されないが、第1横支持体11は、例えば、本実施形態のように、断面がU字状の金属材で形成されていてもよい。
【0029】
第2横支持体12は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aよりも下方で側壁板4の外面4bに固定される第2横支持部12aと、第2横支持部12aから突出する第2横補強部12b,12bとを備えていてもよい。これにより、第2横支持部12aが側壁板4を支持して補強し、第2横補強部12bが第2横支持部12aを補強する。
【0030】
第2横支持部12aは、例えば、平板状に形成され、横方向D2へ沿って延びていてもよく、また、第2横補強部12bは、例えば、平板状に形成され、横方向D2へ沿って延びていてもよい。特に限定されないが、第2横支持部12aは、例えば、本実施形態のように、側壁板4の開口4aの下縁から下方へ離れて配置されていてもよい。また、特に限定されないが、第2横支持体12は、例えば、本実施形態のように、断面がU字状の金属材で形成されていてもよい。
【0031】
枠体13は、例えば、本実施形態のように、情報盤5の全周を囲う環状の枠部13aを備えていてもよい。枠部13aは、例えば、本実施形態のように、平板状に形成され、側壁板4の厚み方向D1で開口4aの周縁の全体を覆うように、配置されていてもよい。これにより、かご室2aの内部から、側壁板4の開口4aの周縁を隠すことができるため、かご2の意匠性を向上させることができる。
【0032】
また、枠部13aは、例えば、本実施形態のように、側壁板4の内面4cに固定される第1中間支持部13bを備えていてもよい。これにより、第1中間支持部13bが側壁板4を支持して補強している。したがって、枠部13aは、意匠性を向上する機能と側壁板4を補強する機能とを備えている。なお、特に限定されないが、第1中間支持部13bは、例えば、本実施形態のように、環状に形成されていてもよい。
【0033】
また、例えば、本実施形態のように、枠部13aの上下方向D3の寸法(具体的には、外幅寸法)は、枠部13aの横方向D2の寸法(具体的には、外幅寸法)よりも、小さくてもよい。これにより、枠部13aの上下方向D3の強度を確保することができるため、枠部13aによって、側壁板4の上下方向D3の強度を確保することができる。
【0034】
また、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、情報盤5の表面は、枠部13aの表面と、面一(横方向D1の位置が同じ)であってもよい。なお、情報盤5の表面は、例えば、枠部13aの表面から凹の位置(即ち、枠部13aの表面よりもかご室2aの外部側の位置)に配置されていてもよく、また、例えば、枠部13aの表面から凸の位置(即ち、枠部13aの表面よりもかご室2aの内部側の位置)に配置されていてもよい。
【0035】
接続体14は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の外面4bに固定される第2中間支持部14aと、第2中間支持部14aから突出する中間補強部14bと,情報盤5が固定される盤固定部14cとを備えていてもよい。これにより、第2中間支持部14aが側壁板4を支持して補強し、中間補強部14bが第2中間支持部14aを補強する。
【0036】
第2中間支持部14aは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよく、また、中間補強部14bは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよく、また、盤固定部14cは、例えば、平板状に形成され、上下方向D3へ沿って延びていてもよい。特に限定されないが、接続体14は、例えば、本実施形態のように、断面がU字状の金属材を一部切除して形成されていてもよい。
【0037】
固定手段15は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、情報盤5に固定される第1ネジ部(例えば、雄ネジ部)15aと、第1ネジ部15aと螺合する第2ネジ部(例えば、雌ネジ部)15bとを備え、接続体14の盤固定部14cは、第1ネジ部15aが挿入される挿入孔14eを備えている、という構成でもよい。
【0038】
これにより、情報盤5は、接続体14に固定されることによって、側壁板4に固定されている。なお、情報盤5は、例えば、側壁板4に直接に固定されてもよく、また、例えば、枠体13に固定されることによって、側壁板4に固定されてもよい。
【0039】
なお、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aの厚み寸法は、例えば、本実施形態のように、側壁板4の厚み寸法よりも、大きくてもよい。特に限定されないが、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aの厚み寸法は、例えば、側壁板4の厚み寸法の150%~300%としてもよい。
【0040】
また、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aは、例えば、側壁板4の外面4b又は内面4cに接して固定されてもよく、また、例えば、介在体(例えば、両面テープ)を介在して、側壁板4の外面4b又は内面4cに固定されていてもよい。また、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aが側壁板4の外面4b又は内面4cに固定される構成は、特に限定されず、例えば、締結手段(例えば、ネジ機構)でもよく、また、例えば、接合手段(例えば、溶接、接着)でもよい。
【0041】
例えば、本実施形態のように、枠体13は、枠部13aから突出する第1ネジ部(例えば、雄ネジ部)13cを備え、側壁板4及び接続体14は、それぞれ第1ネジ部13cが挿入される挿入孔4d,14dを備え、側壁3は、第1ネジ部13cと螺合する第2ネジ部(例えば、雌ネジ部)16を備えている、という構成でもよい。これにより、側壁板4に、枠体13及び接続体14を固定することができる。
【0042】
ここで、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aの領域について、図8図11を参照しながら説明する。なお、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aの領域は、以下の構成に限定されない。
【0043】
図8において、枠体13の第1中間支持部13bの領域が、ハッチングで図示されており、図9において、上支持体9の上支持部9aの領域、下支持体10の下支持部10aの領域、横支持体11,12の横支持部11a,12aの領域、及び接続体14の第2中間支持部14aの領域が、それぞれハッチングで図示されている。
【0044】
図8及び図9に示すように、例えば、本実施形態のように、第1中間支持部13bの上端は、上支持部9aの下端よりも、上方に配置されており、第1中間支持部13bの下端は、下支持部10aの上端よりも、下方に配置されている、という構成でもよい。これにより、上支持部9a、第1中間支持部13b及び下支持部10aが、側壁板4の開口4aよりも上方の位置から下方の位置まで、側壁板4を支持して補強することができる。したがって、側壁板4に上下方向D3の強度を確保させることができる。
【0045】
また、図9に示すように、例えば、本実施形態のように、第2中間支持部14aの上端は、上支持部9aの下端よりも、上方に配置されており、第2中間支持部14aの下端は、下支持部10aの上端よりも、下方に配置されている、という構成でもよい。これにより、上支持部9a、第2中間支持部14a及び下支持部10aが、側壁板4の開口4aよりも上方の位置から下方の位置まで、側壁板4を支持して補強することができる。したがって、側壁板4に上下方向D3の強度を確保させることができる。
【0046】
また、図10に示すように、例えば、本実施形態のように、第1中間支持部13bは、側壁板4の厚み方向D1視において、上支持部9a及び下支持部10aとそれぞれ重なっていてもよい。なお、図10において、第1中間支持部13bと各支持部9a,10aとが側壁板4の厚み方向D1視において重なる領域が、ハッチングで図示されている。
【0047】
これにより、上支持部9a、第1中間支持部13b及び下支持部10aによって、側壁板4の開口4aよりも上方の位置から開口4aよりも下方の位置まで、上下方向D3で連続して支持して補強することができる。したがって、側壁板4に上下方向D3の強度を十分に確保させることができる。
【0048】
また、図11に示すように、例えば、本実施形態のように、第1中間支持部13bと第2中間支持部14aとは、側壁板4の厚み方向D1視で重なる重なり部17を備えていてもよい。これにより、重なり部17によって、側壁板4に厚み方向D1の強度を確保させることができる。なお、図11において、重なり部17の領域が、ハッチングで図示されている。
【0049】
そして、例えば、本実施形態のように、重なり部17の上端は、上支持部9aの下端よりも、上方に配置されており、重なり部17の下端は、下支持部10aの上端よりも、下方に配置されていてもよい。これにより、上支持部9a、重なり部17及び下支持部10aによって、側壁板4の開口4aよりも上方の位置から下方の位置まで、側壁板4を効果的に補強することができる。したがって、側壁板4に上下方向D3の強度を確保させることができる。
【0050】
このように、各支持部9a,10a,11a,12a,13b,14aによって、側壁板4を支持して補強することができる。したがって、例えば、情報盤5が乗客に操作されたり、また、例えば、開口4aによって側壁板4の強度が低下したりすることに対して、側壁板4の強度、特に、側壁板4の開口4aの付近の強度を確保することができる。
【0051】
次に、本実施形態に係るかご2の製造方法について、図12図16を参照しながら説明する。本実施形態においては、既設かごX2からかご2を製造する方法、具体的には、既設情報盤X5を新規の情報盤5に交換する方法である。なお、かご2の製造方法は、以下の方法に限定されない。
【0052】
図12に示すように、既設かごX2においては、例えば、側壁板4は、既設開口X4aを備えており、既設情報盤X5の一部は、側壁板4の内面4cから突出している、という構成でもよい。また、例えば、側壁3は、上下方向D3へ延びる支持体X9を備えており、支持体X9は、既設開口X4aよりも上方の位置から下方の位置まで延び、既設開口X4aから横方向D2へ離れた位置で側壁板4の外面4b(図12図16においては、図示していない)に固定される支持部X9aを備えている、という構成でもよい。
【0053】
まず、図13に示すように、既設情報盤X5が側壁板4から取り外される(情報盤取外工程)。そして、図14に示すように、側壁板4及び支持体X9の支持部X9aが切断される(切断工程)。このとき、支持部X9aが上下方向D3で分断されることによって、上支持部9a及び下支持部10aが形成され、且つ、既設開口X4aが大きくなることによって、開口4aが形成される。
【0054】
そして、例えば、穴あけ加工によって、側壁板4に挿入孔4d(図14において図示していない)が形成され、枠体13及び接続体14が側壁板4に取り付けられる。これにより、図15に示すように、第1中間支持部13bが、側壁板4の内面4cに固定され、第2中間支持部14aが、側壁板4の外面4bに固定される(中間支持部固定工程)。その後、情報盤5が接続体14に固定されることによって、図16に示すように、情報盤5は、側壁板4に取り付けられる(情報盤取付工程)。
【0055】
これにより、情報盤5の全体は、開口4aの内部に配置されている。そして、上支持部9a、中間支持部13b,14a及び下支持部10aが、開口4aよりも上方の位置から下方の位置まで、側壁板4を支持して補強するため、側壁板4の強度を確保することができる。
【0056】
以上より、本実施形態のように、エレベータ1は、前記のエレベータかご2を備える。
【0057】
そして、本実施形態のように、エレベータかご2は、開口4aを有する側壁板4と、前記開口4aの内部に配置される情報盤5と、前記開口4aよりも上方で前記側壁板4の外面4bに固定される上支持部9aと、前記開口4aよりも下方で前記側壁板4の外面4bに固定される下支持部10aと、前記上支持部9aの下端よりも上方の位置から前記下支持部10aの上端よりも下方の位置まで、前記側壁板4に固定される中間支持部13b,14aと、を備える、という構成が好ましい。
【0058】
斯かる構成によれば、中間支持部13b,14aは、上支持部9aの下端よりも上方の位置から、下支持部10aの上端よりも下方の位置まで、配置されている。これにより、上支持部9a、中間支持部13b,14a及び下支持部10aが、開口4aよりも上方の位置から下方の位置まで、側壁板4を支持して補強するため、側壁板4の強度を確保することができる。
【0059】
また、本実施形態のように、エレベータかご2は、前記情報盤5の全周を囲う環状の枠部13aをさらに備え、前記枠部13aは、前記側壁板4の厚み方向D1視で前記開口4aの周縁の全体を覆うように、前記側壁板4の内面4cに固定され、前記中間支持部13bは、前記枠部13aによって構成される、という構成が好ましい。
【0060】
斯かる構成によれば、枠部13aが、開口4aの周縁の全体を覆うため、かご2の内部から開口4aの周縁を隠すことができる。これにより、かご2の意匠性を向上させることができる。しかも、枠部13aが中間支持部13bを構成するため、枠部13aが側壁板4を支持して補強する。したがって、枠部13aは、意匠性を向上する機能と側壁板4を補強する機能とを備えている。
【0061】
また、本実施形態のように、エレベータかご2においては、前記枠部13aの上下方向D3の寸法は、前記枠部13aの横方向D2の寸法よりも、小さい、という構成が好ましい。
【0062】
斯かる構成によれば、枠部13aの上下方向D3の寸法が、枠部13aの横方向D2の寸法よりも、小さいため、枠部13aの上下方向D3の強度を確保することができる。これにより、枠部13aによって、側壁板4の上下方向D3の強度を確保することができる。
【0063】
また、本実施形態のように、エレベータかご2においては、前記枠部13aの前記中間支持部13bは、環状に形成され、前記側壁板4の厚み方向D1視において、前記上支持部9a及び前記下支持部10aとそれぞれ重なる、という構成が好ましい。
【0064】
斯かる構成によれば、側壁板4の厚み方向D1視において、環状の中間支持部13bが、上支持部9a及び下支持部10aとそれぞれ重なっているため、上支持部9a、中間支持部13b及び下支持部10aによって、開口4aよりも上方の位置から開口4aよりも下方の位置まで連続して支持して補強することができる。これにより、側壁板4に上下方向D3の強度を確保させることができる。
【0065】
また、本実施形態のように、エレベータかご2においては、前記中間支持部13b,14aは、前記側壁板4の内面4cに固定される第1中間支持部13bと、前記側壁板4の外面4bに固定される第2中間支持部14aと、を含み、前記第1中間支持部13bと前記第2中間支持部14aとは、前記側壁板4の厚み方向D1視で重なる重なり部17を備え、前記重なり部17は、前記上支持部9aの下端よりも上方の位置から、前記下支持部10aの上端よりも下方の位置まで配置される、という構成が好ましい。
【0066】
斯かる構成によれば、重なり部17によって、側壁板4に厚み方向D1の強度を確保させることができる。しかも、重なり部17が、上支持部9aの下端よりも上方の位置から、下支持部10aの上端よりも下方の位置まで配置されているため、上支持部9a、重なり部17及び下支持部10aによって、側壁板4の上下方向D3の強度も確保することができる。
【0067】
また、本実施形態のように、エレベータかご2の製造方法は、既設エレベータかごX2から前記のエレベータかご2を製造するエレベータかご2の製造方法であって、前記既設エレベータかごX2は、既設開口X4aを有する側壁板4と、前記既設開口X4aよりも上方の位置から下方の位置まで延び、前記側壁板4の外面4bに固定される支持部X9aと、を備え、前記製造方法は、前記支持部X9aが上下方向D3で分断されることによって前記上支持部9a及び前記下支持部10aが形成され、且つ、前記既設開口X4aが大きくなることによって前記開口4aが形成されるように、前記側壁板4及び前記支持部X9aを切断する工程と、前記中間支持部13b,14aを前記側壁板4に固定する工程と、を含む、という方法が好ましい。
【0068】
斯かる方法によれば、側壁板4及び支持部X9aが切断されることによって、支持部X9aが上下方向D3で分断されるため、上支持部9a及び下支持部10aが形成され、しかも、側壁板4の既設開口X4aが大きくなるため、側壁板4の開口4aが形成される。そして、中間支持部13b,14aが側壁板4に固定されることによって、側壁板4の強度を確保することができる。
【0069】
なお、エレベータ1、エレベータかご2及びその製造方法は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、エレベータ1、エレベータかご2及びその製造方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0070】
(1)上記実施形態に係るエレベータかご2においては、側壁3は、側壁板4の内面4cに固定される第1中間支持部13bと、側壁板4の外面4bに固定される第2中間支持部14aとを備えている、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。側壁3は、例えば、側壁板4の内面4cに固定される中間支持部13bのみを備えている、という構成でもよく、また、例えば、側壁板4の外面4bに固定される中間支持部14aのみを備えている、という構成でもよい。
【0071】
(2)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、枠部13aの上下方向D3の寸法は、枠部13aの横方向D2の寸法よりも、小さい、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。枠部13aの上下方向D3の寸法は、例えば、枠部13aの横方向D2の寸法よりも、大きい、という構成でもよく、また、例えば、枠部13aの横方向D2の寸法と、同じ、という構成でもよい。
【0072】
(3)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、第1中間支持部13bは、側壁板4の厚み方向D1視において、上支持部9a及び下支持部10aとそれぞれ重なる、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、第1中間支持部13bは、側壁板4の厚み方向D1視において、上支持部9a及び下支持部10aの少なくとも一方から離れている、という構成でもよい。
【0073】
(4)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、既設エレベータかごX2から製造される、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、エレベータかご2は、新規に製造される、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0074】
1…エレベータ、2…エレベータかご、2a…かご室、2b…かご扉、2c…天井、2d…床、3…側壁、4…側壁板、4a…開口、4b…外面、4c…内面、4d…挿入孔、5…情報盤、6…情報盤、7…入力部、8…出力部、9…上支持体、9a…上支持部、9b…上補強部、10…下支持体、10a…下支持部、10b…下補強部、11…第1横支持体、11a…第1横支持部、11b…第1横補強部、12…第2横支持体、12a…第2横支持部、12b…第2横補強部、13…枠体、13a…枠部、13b…第1中間支持部、13c…第1ネジ部、14…接続体、14a…第2中間支持部、14b…中間補強部、14c…盤固定部、14d…挿入孔、14e…挿入孔、15…固定手段、15a…第1ネジ部、15b…第2ネジ部、16…第2ネジ部、17…重なり部、D1…厚み方向(横方向)、D2…横方向、D3…上下方向、X2…既設エレベータかご、X4a…既設開口、X5…既設情報盤、X9…支持体、X9a…支持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する側壁板と、
前記開口の内部に配置される情報盤と、
前記側壁板と前記情報盤とを接続する接続体と、
前記開口よりも上方で前記側壁板の外面に固定される上支持部と、
前記開口よりも下方で前記側壁板の外面に固定される下支持部と、
前記情報盤の全周を囲う環状の枠部と、を備え、
前記接続体は、
前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板の外面に固定される外面側の中間支持部と、
前記情報盤が固定される盤固定部と、を備え
前記枠部は、前記側壁板の厚み方向視で前記開口の周縁の全体を覆うように、前記側壁板の内面に固定される、エレベータかご。
【請求項2】
上下方向へ沿って延び、前記上支持部を有する上支持体と、
上下方向へ沿って延び、前記下支持部を有する下支持体と、をさらに備え、
前記上支持部は、上下方向へ沿って延び、
前記下支持部は、上下方向へ沿って延びる、請求項1に記載のエレベータかご。
【請求項3】
前記枠部の上下方向の寸法は、前記枠部の横方向の寸法よりも、小さい、請求項1又は2に記載のエレベータかご。
【請求項4】
前記枠部は、前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板の内面に固定される内面側の中間支持部を備え、
前記内面側の中間支持部は、環状に形成され、前記側壁板の厚み方向視において、前記上支持部及び前記下支持部とそれぞれ重なる、請求項1~の何れか1項に記載のエレベータかご。
【請求項5】
開口を有する側壁板と、
前記開口の内部に配置される情報盤と、
前記開口よりも上方で前記側壁板の外面に固定される上支持部と、
前記開口よりも下方で前記側壁板の外面に固定される下支持部と、
前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板の内面に固定される第1中間支持部と、
前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板の外面に固定される第2中間支持部と、を備え
前記第1中間支持部と前記第2中間支持部とは、前記側壁板の厚み方向視で重なる重なり部を備え、
前記重なり部は、前記上支持部の下端よりも上方の位置から、前記下支持部の上端よりも下方の位置まで配置される、エレベータかご。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のエレベータかごを備える、エレベータ。
【請求項7】
既設エレベータかごからエレベータかごを製造するエレベータかごの製造方法であって、
前記エレベータかごは、
開口を有する側壁板と、
前記開口の内部に配置される情報盤と、
前記開口よりも上方で前記側壁板の外面に固定される上支持部と、
前記開口よりも下方で前記側壁板の外面に固定される下支持部と、
前記上支持部の下端よりも上方の位置から前記下支持部の上端よりも下方の位置まで、前記側壁板に固定される中間支持部と、を備え、
前記既設エレベータかごは、既設開口を有する側壁板と、前記既設開口よりも上方の位置から下方の位置まで延び、前記側壁板の外面に固定される支持部と、を備え、
前記製造方法は、
前記支持部が上下方向で分断されることによって前記上支持部及び前記下支持部が形成され、且つ、前記既設開口が大きくなることによって前記開口が形成されるように、前記側壁板及び前記支持部を切断する工程と、
前記中間支持部を前記側壁板に固定する工程と、を含む、エレベータかごの製造方法。