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特開2023-85166ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023085166
(43)【公開日】2023-06-20
(54)【発明の名称】ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/211 20140101AFI20230613BHJP
   A63F 13/833 20140101ALI20230613BHJP
   A63F 13/812 20140101ALI20230613BHJP
   A63F 13/803 20140101ALI20230613BHJP
   A63F 13/235 20140101ALI20230613BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20230613BHJP
   A63F 13/85 20140101ALI20230613BHJP
【FI】
A63F13/211
A63F13/833
A63F13/812 D
A63F13/803
A63F13/235
A63F13/53
A63F13/85
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042201
(22)【出願日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】202111493375.2
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521469896
【氏名又は名称】深▲せん▼十米网▲絡▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭 方
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法を提供する。
【解決手段】ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法は、仮想コントローラが、装着者のジェスチャ情報を受信するステップと、ジャイロスコープが持続的に運動する過程において、仮想コントローラが、ジェスチャ情報を前処理し、小範囲の移動により生成された速度データを実際の動作が発生しないと判定して除去するステップと、具体的なステップが、(1)構成に基づいて、指定された複数の格子で構成された1つの仮想コントローラの制御パネルを動的に生成し、(2)コントローラの制御対象を移動させる論理を使用し、(3)制御対象を移動させることにより、コントローラのカスタマイズされた判定結果をトリガし、(4)閾値を絶えず調整し有効データをさらに処理するステップと、ソフトウェア側がオープンソースエンジンにより識別して表示することができるステップと、を含む。
【選択図】無し
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置がジャイロスコープ及び仮想コントローラが設置されたゲーム腕時計を含む、ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法であって、
1)、仮想コントローラが、ジャイロスコープのリアルタイム空間位置データ、現在の移動のリアルタイム速度、瞬間転向速度、瞬間ピッチ速度、瞬間最大速度を少なくとも含む、ゲーム腕時計装着者のジェスチャ情報を受信するステップと、
2)、ジャイロスコープが持続的に運動する過程において、仮想コントローラが、ジェスチャ情報を前処理し、小範囲の移動により生成された速度データを「実際の動作が発生しない」と判定し、さらに「実際の動作が発生しない」の構成データをさらに除去し、残りのデータを選別された有効データでとするステップと、
3)、具体的なステップが、
(1)構成に基づいて、指定された複数の格子で構成された1つの仮想コントローラの制御パネルを動的に生成し、
(2)コントローラの制御対象を移動させる論理を使用し、
ジャイロスコープのメタデータを受信し、ジャイロスコープの空間における前回の位置データ及び移動速度データを記録し、変位のオフセット値を計算することにより、制御対象を対応する方向に移動させ、
(3)制御対象を移動させることにより、コントローラのカスタマイズされた判定結果をトリガし、
(4)閾値を絶えず調整し、データを変換してソフトウェア側の使用可能なデータを生成することである、有効データをさらに処理するステップと、
4)、データをソフトウェア側に出力し、ソフトウェア側がオープンソースエンジンにより識別して表示することができるステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ステップ1)において、前記ジャイロスコープのリアルタイム空間位置データは、現在のx座標数値及びy座標数値を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【請求項3】
ステップ2)において、リアルタイム速度が400mm/sより小さい速度データを小範囲の移動により生成された速度データに設定する、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【請求項4】
ステップ3)の(1)において、前記制御パネルは、仮想コントローラの需要に応じて矩形配列、横方向配列又は縦方向配列を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【請求項5】
ステップ3)の(3)において、前記カスタマイズされた判定結果は、ボクシング、卓球、バスケットボール、カーレース、ランニング、水泳及び船遊びを少なくとも含む、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【請求項6】
前記仮想コントローラの技術基盤はcocos creator 2.4.5であり、前記仮想コントローラの技術言語はtypescriptである、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【請求項7】
前記仮想コントローラは、ブルートゥース(登録商標)伝送ポートを有し、前記ブルートゥース(登録商標)伝送ポートにより前記ジェスチャ情報を受信する、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【請求項8】
前記ゲーム腕時計には、電子時計表示画面がさらに設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータの技術分野に属し、ソフトウェア制御プログラムに関し、特にゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法である。
【背景技術】
【0002】
現在の市場でのゲーム操作の解決手段は、主に2種類があり、1つは、ボタンの形でゲーム内の人物を操作することであり、もう1つは、実際の動作で感知制御ハードウェアを操作し、ソフトウェアで3d空間においてジャイロスコープの運動軌跡をシミュレートし、ジャイロスコープアルゴリズムを最適化することにより、ゲームapp内の人物の同じ動作を操作することを実現することである。
【0003】
1、リモコンモーションセンシングゲーム解決手段は、リモコンのボタンによりゲーム操作を実現し、欠陥が本当の完全なモーションセンシングスポーツを実現することができないことである。
【0004】
2、Switch joy-con解決手段は、ゲームパットのボタン及び動作により実現することである。
【0005】
欠陥は、以下のとおりである。1)ゲームにおいて新たな動作を実現する必要がある度に、ジャイロスコープのデータをシミュレートし、3d空間において一回を実現する必要があり、ハードウェアジャイロスコープのアルゴリズムを継続的に最適化し、閾値を調整して初めて、最終的にソフトウェアでの実際の動作の正確な表示を実現することができる。2)動作が重複して開発度が高く、多くの時間が浪費される。
【0006】
解決しにくい問題は、以下のとおりである。1)ジャイロスコープアルゴリズムの処理難度が高く、十分な正確さを達成しにくく、そして汎用しにくい。2)解決手段は、ハードウェア動作からソフトウェア動作にコピーするという思惟制限から抜け出さない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来の技術に存在する上記問題に対して、ソフトウェアの制御により干渉データを除去することによりアルゴリズムの精度を最適化する、ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、以下の技術的解決手段により実現できる。装置がジャイロスコープ及び仮想コントローラが設置されたゲーム腕時計を含む、ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法は、
1)、仮想コントローラが、ジャイロスコープのリアルタイム空間位置データ、現在の移動のリアルタイム速度、瞬間転向速度、瞬間ピッチ速度、瞬間最大速度を少なくとも含む、ゲーム腕時計装着者のジェスチャ情報を受信するステップと、
2)、ジャイロスコープが持続的に運動する過程において、仮想コントローラが、ジェスチャ情報を前処理し、小範囲の移動により生成された速度データを「実際の動作が発生しない」と判定し、さらに「実際の動作が発生しない」の構成データをさらに除去し、残りのデータを選別された有効データでとするステップと、
3)、具体的なステップが、
(1)構成に基づいて、指定された複数の格子で構成された1つの仮想コントローラの制御パネルを動的に生成し、
(2)コントローラの制御対象を移動させる論理を使用し、
ジャイロスコープのメタデータを受信し、ジャイロスコープの空間における前回の位置データ及び移動速度データを記録し、変位のオフセット値を計算することにより、制御対象を対応する方向に移動させ、
(3)制御対象を移動させることにより、コントローラのカスタマイズされた判定結果をトリガし、
(4)閾値を絶えず調整し、データを変換してソフトウェア側の使用可能なデータを生成することである、有効データをさらに処理するステップと、
4)、データをソフトウェア側に出力し、ソフトウェア側がオープンソースエンジンにより識別して表示することができるステップと、を含む。
【0009】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、ステップ1)において、前記ジャイロスコープのリアルタイム空間位置データは、現在のx座標数値及びy座標数値を含む。
【0010】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、ステップ2)において、リアルタイム速度が400mm/sより小さい速度データを小範囲の移動により生成された速度データに設定する。
【0011】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、ステップ3)の(1)において、前記制御パネルは、仮想コントローラの需要に応じて矩形配列、横方向配列又は縦方向配列を生成する。
【0012】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、ステップ3)の(3)において、前記カスタマイズされた判定結果は、ボクシング、卓球、バスケットボール、カーレース、ランニング、水泳及び船遊びを少なくとも含む。
【0013】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、前記仮想コントローラの技術基盤はcocos creator 2.4.5であり、前記仮想コントローラの技術言語はtypescriptである。
【0014】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、前記仮想コントローラは、ブルートゥース(登録商標)伝送ポートを有し、前記ブルートゥース(登録商標)伝送ポートにより前記ジェスチャ情報を受信する。
【0015】
上記ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法では、前記ゲーム腕時計には、電子時計表示画面がさらに設置される。
【発明の効果】
【0016】
従来の技術に比べて、このゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法は、以下の有益な効果を有する。
【0017】
1、仮想コントローラは、ジャイロスコープの様々な動作を迅速に識別し、動作を出力し、ゲームに応用することができる。
【0018】
2、複数組のコントローラにより、ゲームにおいて複数の動作の識別を実現することができる。
【0019】
3、仮想コントローラを豊富なゲーム動作シーンに応用し、ジャイロスコープアルゴリズムの精度の問題を克服し、優れた実現効果を達成する。
【0020】
4、仮想コントローラは、標準化プラットフォームとして、外部に出力することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に具体的な実施例により本発明の具体的な実施形態をさらに説明する。
【0022】
装置がジャイロスコープ及び仮想コントローラが設置されたゲーム腕時計を含む、ゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法は、
1)、仮想コントローラが、現在のx座標数値及びy座標数値を含むジャイロスコープのリアルタイム空間位置データ、現在の移動のリアルタイム速度、瞬間転向速度、瞬間ピッチ速度、瞬間最大速度を少なくとも含む、ゲーム腕時計装着者のジェスチャ情報を受信するステップと、
2)、ジャイロスコープが持続的に運動する過程において、仮想コントローラが、ジェスチャ情報を前処理し、リアルタイム速度が400mm/sより小さい速度データを小範囲の移動により生成された速度データに設定し、小範囲の移動により生成された速度データを「実際の動作が発生しない」と判定し、さらに「実際の動作が発生しない」の構成データをさらに除去し、残りのデータを選別された有効データでとするステップと、
3)、具体的なステップが、
(1)構成に基づいて、指定された複数の格子で構成された1つの仮想コントローラの制御パネルを動的に生成し、制御パネルが、仮想コントローラの需要に応じて矩形配列、横方向配列又は縦方向配列を生成し、
(2)コントローラの制御対象を移動させる論理を使用し、
ジャイロスコープのメタデータを受信し、ジャイロスコープの空間における前回の位置データ及び移動速度データを記録し、変位のオフセット値を計算することにより、制御対象を対応する方向に移動させ、
(3)制御対象を移動させることにより、ボクシング、卓球、バスケットボール、カーレース、ランニング、水泳及び船遊びを少なくとも含む、コントローラのカスタマイズされた判定結果をトリガし、
(4)閾値を絶えず調整し、データを変換してソフトウェア側の使用可能なデータを生成することである、有効データをさらに処理するステップと、
4)、データをソフトウェア側に出力し、ソフトウェア側がオープンソースエンジンにより識別して表示することができるステップと、を含む。
【0023】
例えば、卓球のフォアハンドドライブについて、仮想コントローラにおいて、現実の卓球の動作をシミュレートすることにより、オフセット値が120に達すると、フォアハンドドライブの動作イベントの通知を送信する。該動作イベントの通知をリアルタイムにゲームに送信することができ、ゲーム中にリアルタイムな動作フィードバックを取得し、ゲームにおけるリアルタイムな対話を実現することができる。
【0024】
仮想コントローラの技術基盤はcocos creator 2.4.5であり、仮想コントローラの技術言語はtypescriptである。
【0025】
仮想コントローラ内は、ブルートゥース(登録商標)伝送ポートを有し、ブルートゥース(登録商標)伝送ポートによりジェスチャ情報を受信する。
【0026】
ゲーム腕時計には、電子時計表示画面がさらに設置される。
【0027】
従来の技術に比べて、このゲーム腕時計における仮想コントローラの運用方法は、以下の有益な効果を有する。
【0028】
1、仮想コントローラは、ジャイロスコープの様々な動作を迅速に識別し、動作を出力し、ゲームに応用することができる。
【0029】
2、複数組のコントローラにより、ゲームにおいて複数の動作の識別を実現することができる。
【0030】
3、仮想コントローラを豊富なゲーム動作シーンに応用し、ジャイロスコープアルゴリズムの精度の問題を克服し、優れた実現効果を達成する。
【0031】
4、仮想コントローラは、標準化プラットフォームとして、外部に出力することができる。
【0032】
仮想コントローラのゲーム腕時計における応用は、革新的な技術的解決手段であり、現在のゲーム業界でこの技術を使用して腕時計のハードウェアがゲーム内の人物に対する操作を実現することがない。仮想コントローラにより腕時計の実際の動作をより正確に識別することができ、誤操作を大幅に減少させ、ゲーム体験を向上させる。
【0033】
当然のことながら、以上の記載は、本発明を限定するものではなく、本発明も上記例に限定されるものではなく、当業者であれば本発明の本質的な範囲内で行われた変化、修正、追加又は置換も本発明の保護範囲に属するべきである。