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特開2023-85870輸入諸掛管理装置、輸入諸掛管理方法、および、輸入諸掛管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023085870
(43)【公開日】2023-06-21
(54)【発明の名称】輸入諸掛管理装置、輸入諸掛管理方法、および、輸入諸掛管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/12 20230101AFI20230614BHJP
【FI】
G06Q40/00 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021200160
(22)【出願日】2021-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 義規
(72)【発明者】
【氏名】谷 佳代子
(72)【発明者】
【氏名】中西 充
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB63
(57)【要約】
【課題】諸掛入力の対象伝票を選択可能とし、計上する経費が酒税に該当する費目の場合、按分対象とする商品を紐づけ、対象の商品にのみ按分することができる輸入諸掛管理装置、輸入諸掛管理方法、および、輸入諸掛管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】輸送機関に混載された輸入取引の商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得し、仕入諸掛の計上対象の入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させ、仕入諸掛選択画面にて入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させ、仕入諸掛入力画面にて経費金額が設定された場合、費目マスタ、および、商品マスタに基づいて、選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた輸入諸掛管理装置であって、
前記記憶部は、
酒税費目を設定した費目マスタと、
商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定した商品マスタと、
を備え、
前記制御部は、
輸送機関に混載された輸入取引の前記商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得する入荷取得手段と、
仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる仕入諸掛選択表示手段と、
前記仕入諸掛選択画面にて前記入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる仕入諸掛入力表示手段と、
前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する按分取得手段と、
を備えたことを特徴とする輸入諸掛管理装置。
【請求項2】
前記按分取得手段は、
前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記各選択入荷データの前記入荷数量と前記酒税係数とを乗じた按分金額基準量を計算し、前記経費金額と前記各選択入荷データの前記按分金額基準量とを乗じた値を被除数とし、全ての当該選択入荷データの前記按分金額基準量の合計を除数とした場合の商を前記諸掛按分金額として取得することを特徴とする請求項1に記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項3】
前記入荷データは、
更に、前記インボイス単位の仕入本体金額が設定され、
前記制御部は、
前記商品の前記仕入本体金額、および、前記諸掛按分金額を設定した諸掛按分明細データを取得する按分明細取得手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記選択入荷データ毎の前記諸掛按分金額を変更可能とする按分入力画面を表示させる按分入力表示手段と、
前記按分入力画面にて前記諸掛按分金額が変更された場合、変更金額に基づいて、前記選択入荷データを更新する諸掛按分更新手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項5】
前記按分取得手段は、
更に、前記経費金額を諸掛金額として設定した諸掛明細データを取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項6】
前記仕入諸掛選択表示手段は、
前記仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを入荷番号、仕入先コード、入荷予定番号、または、ブッキングナンバーの範囲指定により選択可能とする前記仕入諸掛選択画面を表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項7】
前記入荷取得手段は、
入荷予定番号、発注番号、仕入先、前記商品、入荷予定数量、インボイス番号および前記商品を搭載する前記輸送機関毎に採番されるブッキングナンバーを紐付けて設定した、前記インボイス単位の入荷予定データを取得し、前記入荷予定データに基づいて、入荷番号、前記入荷予定番号、前記発注番号、前記仕入先、前記商品、前記入荷数量、前記インボイス番号および前記ブッキングナンバーを紐付けて設定した、前記インボイス単位の前記入荷データを取得することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記発注番号、前記仕入先、前記商品、および、発注数量を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得手段、
を更に備え、
前記入荷取得手段は、
前記発注データに基づいて、前記インボイス単位の前記入荷予定データを取得し、前記入荷予定データに基づいて、前記インボイス単位の前記入荷データを取得することを特徴とする請求項7に記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項9】
前記輸送機関は、
船、または、飛行機であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の輸入諸掛管理装置。
【請求項10】
記憶部と制御部とを備えた輸入諸掛管理装置に実行させるための輸入諸掛管理方法であって、
前記記憶部は、
酒税費目を設定した費目マスタと、
商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定した商品マスタと、
を備え、
前記制御部で実行させる、
輸送機関に混載された輸入取引の前記商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得する入荷取得ステップと、
仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる仕入諸掛選択表示ステップと、
前記仕入諸掛選択画面にて前記入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる仕入諸掛入力表示ステップと、
前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する按分取得ステップと、
を含むことを特徴とする輸入諸掛管理方法。
【請求項11】
記憶部と制御部とを備えた輸入諸掛管理装置に実行させるための輸入諸掛管理プログラムであって、
前記記憶部は、
酒税費目を設定した費目マスタと、
商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定した商品マスタと、
を備え、
前記制御部において、
輸送機関に混載された輸入取引の前記商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得する入荷取得ステップと、
仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる仕入諸掛選択表示ステップと、
前記仕入諸掛選択画面にて前記入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる仕入諸掛入力表示ステップと、
前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する按分取得ステップと、
を実行させるための輸入諸掛管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸入諸掛管理装置、輸入諸掛管理方法、および、輸入諸掛管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、関税金額を輸入ごとに締結される契約別に管理し、商品の仕入金額を商品別且つ契約別に管理し、複数仕入に対する按分処理を実行することで、商品ごとに課せられる関税金額を伝票別に管理する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-144690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、酒税を計上する場合、混載された商品の中で、酒類に該当する商品にだけ、計上した経費から原価を按分することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、諸掛入力の対象伝票を選択可能とし、計上する経費が酒税に該当する費目の場合、按分対象とする商品を紐づけ、対象の商品にのみ按分することができる輸入諸掛管理装置、輸入諸掛管理方法、および、輸入諸掛管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る輸入諸掛管理装置は、記憶部と制御部とを備えた輸入諸掛管理装置であって、前記記憶部は、酒税費目を設定した費目マスタと、商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定した商品マスタと、を備え、前記制御部は、輸送機関に混載された輸入取引の前記商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得する入荷取得手段と、仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる仕入諸掛選択表示手段と、前記仕入諸掛選択画面にて前記入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる仕入諸掛入力表示手段と、前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する按分取得手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記按分取得手段は、前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記各選択入荷データの前記入荷数量と前記酒税係数とを乗じた按分金額基準量を計算し、前記経費金額と前記各選択入荷データの前記按分金額基準量とを乗じた値を被除数とし、全ての当該選択入荷データの前記按分金額基準量の合計を除数とした場合の商を前記諸掛按分金額として取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記入荷データは、更に、前記インボイス単位の仕入本体金額が設定され、前記制御部は、前記商品の前記仕入本体金額、および、前記諸掛按分金額を設定した諸掛按分明細データを取得する按分明細取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記制御部は、前記選択入荷データ毎の前記諸掛按分金額を変更可能とする按分入力画面を表示させる按分入力表示手段と、前記按分入力画面にて前記諸掛按分金額が変更された場合、変更金額に基づいて、前記選択入荷データを更新する諸掛按分更新手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記按分取得手段は、更に、前記経費金額を諸掛金額として設定した諸掛明細データを取得することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記仕入諸掛選択表示手段は、前記仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを入荷番号、仕入先コード、入荷予定番号、または、ブッキングナンバーの範囲指定により選択可能とする前記仕入諸掛選択画面を表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記入荷取得手段は、入荷予定番号、発注番号、仕入先、前記商品、入荷予定数量、インボイス番号および前記商品を搭載する前記輸送機関毎に採番されるブッキングナンバーを紐付けて設定した、前記インボイス単位の入荷予定データを取得し、前記入荷予定データに基づいて、入荷番号、前記入荷予定番号、前記発注番号、前記仕入先、前記商品、前記入荷数量、前記インボイス番号および前記ブッキングナンバーを紐付けて設定した、前記インボイス単位の前記入荷データを取得することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記制御部は、前記発注番号、前記仕入先、前記商品、および、発注数量を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得手段、を更に備え、前記入荷取得手段は、前記発注データに基づいて、前記インボイス単位の前記入荷予定データを取得し、前記入荷予定データに基づいて、前記インボイス単位の前記入荷データを取得することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る輸入諸掛管理装置において、前記輸送機関は、船、または、飛行機であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る輸入諸掛管理方法は、記憶部と制御部とを備えた輸入諸掛管理装置に実行させるための輸入諸掛管理方法であって、前記記憶部は、酒税費目を設定した費目マスタと、商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定した商品マスタと、を備え、前記制御部で実行させる、輸送機関に混載された輸入取引の前記商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得する入荷取得ステップと、仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる仕入諸掛選択表示ステップと、前記仕入諸掛選択画面にて前記入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる仕入諸掛入力表示ステップと、前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する按分取得ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る輸入諸掛管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた輸入諸掛管理装置に実行させるための輸入諸掛管理プログラムであって、前記記憶部は、酒税費目を設定した費目マスタと、商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定した商品マスタと、を備え、前記制御部において、輸送機関に混載された輸入取引の前記商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得する入荷取得ステップと、仕入諸掛の計上対象の前記入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる仕入諸掛選択表示ステップと、前記仕入諸掛選択画面にて前記入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる仕入諸掛入力表示ステップと、前記仕入諸掛入力画面にて前記経費金額が設定された場合、前記費目マスタ、および、前記商品マスタに基づいて、前記選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する按分取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数のインボイス取引で輸入する商品を一隻の船に混載された際、混載された船全体に対する諸掛計上を実現できるという効果を奏する。また、本発明によれば、酒税計上の際の作業効率化、および、操作ミスのリスク抑制をすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、酒類を扱っている企業に対し、酒税(経費)の正確な把握を可能とするという効果を奏する。また、本発明によれば、混載され一本でまとまった酒税の課税対象の入荷明細を特定し、対象の入荷明細に酒税の配賦を行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、諸掛の按分結果の画面を初期表示することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、諸掛入力の対象伝票を選択する際、複数の入荷予定番号もしくは入荷番号を選択できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本実施形態における輸入諸掛管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態における費目マスタの一例を示す図である。
図3図3は、本実施形態における区分マスタの一例を示す図である。
図4図4は、本実施形態における商品マスタの一例を示す図である。
図5図5は、本実施形態における取引先マスタの一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態における輸入諸掛管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
図8図8は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
図11図11は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
図12図12は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
図13図13は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0020】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0021】
従来から、輸入取引において、諸掛を計上する際、インボイス(適用税率や税額の記載を義務付けた請求書)の内容毎に諸掛を計上する運用が一般的であるが、複数のインボイス取引で輸入する商品を一隻の船に混載する場合、混載された複数のインボイスについてまとめた形で経費を計上する必要があり、各インボイスに諸掛を計上する必要があったため、全体にかかる経費に対し、手計算で各インボイスの金額を算出した後、諸掛の計上を行う必要があった。また、従来から、諸掛として酒税を計上する際、酒税に該当する商品を各担当者が選定し、按分計上を実施する必要があった。
【0022】
そこで、本実施形態においては、実際の取引に即した形で複数インボイスに対して、まとめた形で経費を計上できる仕組みが必要であるという要件、および、酒税について該当する商品にだけ原価を按分できる必要があるという要件を満たすために、諸掛の入力時に各要件に対応できる仕組みを提供している。
【0023】
すなわち、本実施形態においては、諸掛入力の対象伝票を選択する際、複数の入荷予定番号または入荷番号を選択できることを可能とし、計上する経費が酒税に該当する費目の場合、按分対象とする商品をマスタ設定で紐づけ、対象の商品のみ按分可能とし、按分の際、商品コードごとに係数を設定し、「入荷数×係数」の割合で按分させる仕組みを提供している。
【0024】
[2.構成]
本実施形態に係る輸入諸掛管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態における輸入諸掛管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、輸入諸掛管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、輸入諸掛管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0026】
輸入諸掛管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。輸入諸掛管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0027】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、輸入諸掛管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、輸入諸掛管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0028】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、費目マスタ106aと区分マスタ106bと商品マスタ106cと取引先マスタ106dと取引データベース106eとを備えている。
【0030】
費目マスタ106aは、酒税費目を設定したマスタである。ここで、費目マスタ106aは、費目識別子、および、酒税区分が設定されていてもよい。
【0031】
ここで、図2を参照して、本実施形態における費目マスタ106aの一例について説明する。図2は、本実施形態における費目マスタ106aの一例を示す図である。
【0032】
図2に示すように、本実施形態における費目マスタ106aにおいては、費目コード(CD)、費目名、および、酒税区分が紐付けて設定されている。
【0033】
図1に戻り、区分マスタ106bは、酒税区分を設定したマスタである。
【0034】
ここで、図3を参照して、本実施形態における区分マスタ106bの一例について説明する。図3は、本実施形態における区分マスタ106bの一例を示す図である。
【0035】
図3に示すように、本実施形態における区分マスタ106bにおいては、酒税区分、および、区分内容が紐付けて設定されている。ここで、図3に示すように、本実施形態においては、酒税区分:1の場合、按分対象とされてもよい。
【0036】
図1に戻り、商品マスタ106cは、商品、酒税費目、および、酒税係数を紐付けて設定したマスタである。
【0037】
ここで、図4を参照して、本実施形態における商品マスタ106cの一例について説明する。図4は、本実施形態における商品マスタ106cの一例を示す図である。
【0038】
図4に示すように、本実施形態における商品マスタ106cにおいては、商品コードおよび商品名、酒税費目コード、ならびに、酒税係数が紐付けて設定されている。
【0039】
図1に戻り、取引先マスタ106dは、取引先、および、役割を紐付けて設定したマスタである。
【0040】
ここで、図5を参照して、本実施形態における取引先マスタ106dの一例について説明する。図5は、本実施形態における取引先マスタ106dの一例を示す図である。
【0041】
図5に示すように、本実施形態における取引先マスタ106dにおいては、取引先コード、取引先名、および、役割が紐付けて設定されている。
【0042】
図1に戻り、取引データベース106eは、取引データを記憶する。ここで、取引データは、発注データ、入荷予定データ、入荷データ、選択入荷データ、諸掛按分明細データ、および/または、諸掛明細データ等を含んでいてもよい。
【0043】
制御部102は、輸入諸掛管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、発注取得部102aと入荷取得部102bと仕入諸掛選択表示部102cと仕入諸掛入力表示部102dと按分取得部102eと按分入力表示部102fと諸掛按分更新部102gと按分明細取得部102hとを備えている。
【0044】
発注取得部102aは、輸入取引の商品を設定した発注データを取得する。ここで、発注取得部102aは、輸入取引の発注番号、仕入先、商品、および、発注数量を紐付けて設定した発注データを取得してもよい。
【0045】
入荷取得部102bは、輸入取引の商品の入荷データを取得する。ここで、入荷取得部102bは、輸送機関に混載された輸入取引の商品の入荷数量を設定したインボイス単位の入荷データを取得してもよい。また、入荷データは、インボイス単位の仕入本体金額が設定されていてもよい。また、入荷取得部102bは、入荷予定番号、発注番号、仕入先、商品、入荷予定数量、インボイス番号および商品を搭載する輸送機関毎に採番されるブッキングナンバーを紐付けて設定した、インボイス単位の入荷予定データを取得し、入荷予定データに基づいて、入荷番号、入荷予定番号、発注番号、仕入先、商品、入荷数量、インボイス番号およびブッキングナンバーを紐付けて設定した、インボイス単位の入荷データを取得してもよい。また、入荷取得部102bは、発注データに基づいて、インボイス単位の入荷予定データを取得し、入荷予定データに基づいて、インボイス単位の入荷データを取得してもよい。また、輸送機関は、船、または、飛行機であってもよい。
【0046】
仕入諸掛選択表示部102cは、仕入諸掛の計上対象の入荷データを選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させる。ここで、仕入諸掛選択表示部102cは、仕入諸掛の計上対象の入荷データを入荷番号、仕入先コード、入荷予定番号、または、ブッキングナンバーの範囲指定により選択可能とする仕入諸掛選択画面を表示させてもよい。
【0047】
仕入諸掛入力表示部102dは、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させる。ここで、仕入諸掛入力表示部102dは、仕入諸掛選択画面にて入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を表示させてもよい。
【0048】
按分取得部102eは、費目マスタ106a、および、商品マスタ106cに基づいて、選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得する。ここで、按分取得部102eは、仕入諸掛入力画面にて経費金額が設定された場合、費目マスタ106a、および、商品マスタ106cに基づいて、選択入荷データ毎に按分された諸掛按分金額を取得してもよい。また、按分取得部102eは、仕入諸掛入力画面にて経費金額が設定された場合、費目マスタ106a、および、商品マスタ106cに基づいて、各選択入荷データの入荷数量と酒税係数とを乗じた按分金額基準量を計算し、経費金額と各選択入荷データの按分金額基準量とを乗じた値を被除数とし、全ての当該選択入荷データの按分金額基準量の合計を除数とした場合の商を諸掛按分金額として取得してもよい。また、按分取得部102eは、経費金額を諸掛金額として設定した諸掛明細データを取得してもよい。
【0049】
按分入力表示部102fは、選択入荷データ毎の諸掛按分金額を変更可能とする按分入力画面を表示させる。
【0050】
諸掛按分更新部102gは、按分入力画面にて諸掛按分金額が変更された場合、変更金額に基づいて、選択入荷データを更新する。
【0051】
按分明細取得部102hは、商品の仕入本体金額、および、諸掛按分金額を設定した諸掛按分明細データを取得する。
【0052】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図6から図13を参照して説明する。
【0053】
[輸入諸掛管理処理]
ここで、図6を参照して、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例について説明する。図6は、本実施形態における輸入諸掛管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0054】
図6に示すように、発注取得部102aは、ユーザにより入力装置112を介して発注入力があった場合、輸送機関に混載された輸入取引の発注番号、発注明細行番号、入荷予定日、仕入先、商品、および、発注数量を紐付けて設定した発注データを取得する(ステップSA-1)。
【0055】
そして、入荷取得部102bは、ユーザにより入力装置112を介して入荷予定入力があった場合、発注データに基づいて、入荷予定番号、入荷予定明細行番号、発注番号、発注明細行番号、入荷予定日、仕入先、商品、入荷予定数量、インボイス番号および商品を搭載する輸送機関毎に採番されるブッキングナンバーを紐付けて設定した、インボイス単位の入荷予定データを取得する(ステップSA-2)。
【0056】
そして、入荷取得部102bは、ユーザにより入力装置112を介して入荷入力があった場合、入荷予定データに基づいて、入荷番号、入荷明細行番号、入荷予定番号、入荷予定明細行番号、発注番号、発注明細行番号、入荷日、仕入先、商品、入荷数量およびブッキングナンバーを紐付けて設定した、インボイス単位の入荷データを取得する(ステップSA-3)。
【0057】
そして、仕入諸掛選択表示部102cは、仕入諸掛の計上対象の入荷データを入荷番号、仕入先コード、入荷予定番号、または、ブッキングナンバーの範囲指定により選択可能とする仕入諸掛選択画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-4)。
【0058】
そして、仕入諸掛入力表示部102dは、ユーザにより入力装置112を介して仕入諸掛選択画面にて入荷データから選択入荷データが選択された場合、経費費目、計上日、取引先および経費金額を設定可能とする仕入諸掛入力画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-5)。
【0059】
そして、按分取得部102eは、ユーザにより入力装置112を介して仕入諸掛入力画面にて経費金額が設定された場合、費目マスタ106a、および、商品マスタ106cに基づいて、各選択入荷データの入荷数量と酒税係数とを乗じた按分金額基準量を計算し、経費金額と各選択入荷データの按分金額基準量とを乗じた値を被除数とし、全ての当該選択入荷データの按分金額基準量の合計を除数とした場合の商を諸掛按分金額として取得する(ステップSA-6)。
【0060】
そして、按分入力表示部102fは、選択入荷データ毎の諸掛按分金額を変更可能とする按分入力画面を表示させる(ステップSA-7)。
【0061】
そして、諸掛按分更新部102gは、ユーザにより入力装置112を介して按分入力画面にて諸掛按分金額が変更されたか否かを判定する(ステップSA-8)。
【0062】
そして、諸掛按分更新部102gは、諸掛按分金額が変更されていないと判定した場合(ステップSA-8:No)、処理をステップSA-10に移行させる。
【0063】
一方、諸掛按分更新部102gは、諸掛按分金額が変更されたと判定した場合(ステップSA-8:Yes)、処理をステップSA-9に移行させる。
【0064】
そして、諸掛按分更新部102gは、按分入力画面にて諸掛按分金額が変更された変更金額に基づいて、選択入荷データを更新し(ステップSA-9)、処理をステップSA-10に移行させる。
【0065】
そして、按分明細取得部102hは、輸入諸掛番号、諸掛按分明細行番号、按分行番号、按分の有無を示す按分チェック、経費コード、商品コード、入荷番号、入荷明細行番号、入荷予定番号、入荷予定明細行番号、酒税係数、商品の仕入本体金額および諸掛按分金額を設定した諸掛按分明細データを取得し(ステップSA-10)、処理を終了する。
【0066】
ここで、図7から図13を参照して、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例について説明する。図7から図13は、本実施形態における輸入諸掛管理処理の一例を示す図である。
【0067】
本実施形態においては、図7に示すように、ユーザによる発注入力により発注データが登録され、図8に示すように、ユーザによる入荷予定入力によりインボイス単位で入荷予定データが登録され、図9に示すように、ユーザによる入荷入力によりインボイス単位で、同一の船から入荷された入荷番号:21CJ00000001および21CJ00000002の入荷データが登録される。
【0068】
そして、本実施形態においては、図10に示すように、計上対象の入荷番号を複数選択できるように選択ボタンが実装された仕入諸掛選択画面にて、ユーザにより対象伝票が選択される。
【0069】
そして、本実施形態においては、図11に示すように、仕入諸掛入力画面にてユーザにより酒税金額入力後、「按分入力」ボタンが押下された場合、図12に示すように、入力された酒税金額から費目マスタ106aに設定された酒税区分が参照され、該当する商品にのみ按分して按分入力画面に初期表示させる。ここで、本実施形態における按分入力画面においては、按分金額が初期表示されるため、編集して調整することが可能であり、初期表示按分の際、端数が発生した場合、先頭行の明細に加算させてもよい。
【0070】
そして、本実施形態においては、図13に示すように、費目明細行の更新として、経費金額を諸掛金額として設定した諸掛明細データが取得され、按分結果の更新として、商品の仕入本体金額、および、諸掛按分金額を設定した諸掛按分明細データが取得される。
【0071】
このように、本実施形態においては、費目マスタ106aに酒税区分が設けられ、酒税に該当するかどうかの判断を可能とする。また、本実施形態においては、商品マスタ106cに酒税費目の項目が設けられ、費目マスタ106aに設定された費目コードの計上の際、自動で按分対象とするかどうかの判断を可能とする。また、本実施形態においては、商品マスタ106c内に酒税費目コードの項目が追加され、費目マスタ106aに酒税区分:「1」と設定された費目のうち、どの費目が按分対象となるかが登録される。また、本実施形態においては、商品コード106c単位に酒税係数が設定され、按分基準とされる。また、本実施形態においては、輸入諸掛の按分入力画面に、按分の該当とされるかのチェックボックスが追加され、酒税の紐づけが設定されている場合、対象の商品明細にのみ按分チェックを付けた状態で初期表示させる(なお、画面上のチェックの付け替えは可能である)。また、本実施形態においては、酒税に該当しない費目の場合、按分入力画面にて全商品明細に按分対象のチェックが付けられた状態で初期表示されてもよい。
【0072】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0073】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0074】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0075】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0076】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0077】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0078】
また、輸入諸掛管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0079】
例えば、輸入諸掛管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて輸入諸掛管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0080】
また、このコンピュータプログラムは、輸入諸掛管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0081】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0082】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0083】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0084】
また、輸入諸掛管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、輸入諸掛管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0085】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は、輸入業務を行う業界全般において有用である。
【符号の説明】
【0087】
100 輸入諸掛管理装置
102 制御部
102a 発注取得部
102b 入荷取得部
102c 仕入諸掛選択表示部
102d 仕入諸掛入力表示部
102e 按分取得部
102f 按分入力表示部
102g 諸掛按分更新部
102h 按分明細取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 費目マスタ
106b 区分マスタ
106c 商品マスタ
106d 取引先マスタ
106e 取引データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13