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特開2023-85927情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023085927
(43)【公開日】2023-06-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230614BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021200247
(22)【出願日】2021-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】諸橋 裕
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】サービスを利用するユーザの数を増やしやすくする。
【解決手段】情報処理装置20は、第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定する設定部212と、第1サービスと異なる第2サービスにおいて、所定状態に設定された第2ユーザが第2条件を満たした場合に、第1ユーザ又は第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与える特典付与部213と、を有する。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定する設定部と、
前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与える特典付与部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記特典付与部は、前記第2ユーザが前記第2サービスを利用するための登録操作をしたことを前記第2条件として、前記第2ユーザに前記特典を与える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特典付与部は、前記第2ユーザが前記第2サービスを利用して所定額の価値を消費したことを前記第2条件として、前記第2ユーザに前記特典を与える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特典付与部は、前記第2ユーザが満たした前記第2条件の内容に応じて前記第2ユーザに与える前記特典の内容を決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、複数の前記第2ユーザのうち第3条件を満たす一以上の前記第2ユーザを前記所定状態に設定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記設定部は、前記第2ユーザが前記第2サービスを利用した利用履歴が前記第3条件を満たした場合に、前記第2ユーザを前記所定状態に設定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記設定部は、前記第1ユーザが満たした前記第1条件の内容に応じて、前記所定状態に設定する前記第2ユーザを決定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記設定部は、前記第1ユーザが満たした前記第1条件の数に応じて、前記所定状態に設定する前記第2ユーザの人数を決定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記設定部は、前記第1ユーザが所定の第2ユーザと共同で前記第1サービスを利用したことにより前記第1条件を満たした場合に、前記所定の第2ユーザを前記所定状態に設定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記設定部は、前記第1ユーザが前記第2ユーザと所定の関係にある期間が閾値以上であることを前記第3条件として、前記所定状態に設定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記特典付与部は、前記第2サービスにおいて前記第2ユーザが第1の前記第2条件を満たした場合に前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのうち一方に前記特典を与え、さらに、前記第2サービスにおいて前記第2ユーザが第2の前記第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのうち他方に前記特典を与える、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記特典付与部は、複数の前記第2ユーザのうち前記第2条件を満たした人数に応じて、前記第1ユーザに与える前記特典の内容を決定する、
請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記設定部は、前記第2ユーザを前記所定状態に設定してから所定の期間が経過した場合、前記所定状態を解除する、
請求項1から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記設定部は、前記第2サービスにおいて複数の前記第2ユーザのうち第1の前記第2ユーザが前記第2条件を満たした場合に、第2の前記第2ユーザにおける前記所定の期間を延長する、
請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記設定部は、前記第1ユーザと所定の関係にある複数の前記第2ユーザを前記所定状態に設定し、
前記特典付与部は、複数の前記第2ユーザのうち、前記第2条件を満たした時刻が早い所定の人数の前記第2ユーザに前記特典を与える、
請求項1から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記設定部は、前記第1サービスにおいて前記第1ユーザと所定の関係にある前記第2ユーザに対し、前記第2条件に関する情報を、前記第1サービスを利用するための画面において通知する、
請求項1から15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザをコンピュータが所定状態に設定するステップと、
前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかにコンピュータが特典を与えるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータに、
第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定するステップと、
前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与えるステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、EC(Electronic Commerce)サイト等の電子商取引サービスを利用して商品を購入したユーザにポイントを提供するポイント提供サービスが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-234095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サービスを運営する事業者が複数のサービスを運営したり、それぞれ異なるサービスを運営する複数の事業者が提携したりする場合がある。このような場合、複数の事業体の事業効率を向上させるために、複数のサービスそれぞれを利用するユーザの数を増やすことが求められる。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、サービスを利用するユーザの数を増やしやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定する設定部と、前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与える特典付与部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、サービスを利用するユーザの数を増やしやすくするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図2】情報端末10のハードウェア構成を示す図である。
図3】情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。
図4】情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。
図5】記憶部22に記憶されたユーザ情報を示す図である。
図6】記憶部22に記憶された、サービスの利用情報を示す図である。
図7】情報処理システム1における処理シーケンスの例を示す図である。
図8】第2ユーザを所定状態に設定する動作の流れを示すフローチャートである。
図9】ユーザに特典を与える動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<情報処理システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、一以上の情報端末10(第1情報端末10-1、第2情報端末10-2、第3情報端末10-3)と、情報処理装置20とを備える。複数の情報端末10及び情報処理装置20は、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)、又は移動体通信網のネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
情報端末10は、情報処理システム1においてサービスを利用する利用者(以下、「ユーザ」という)が使用する端末であり、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。サービスは、例えばEC(Electronic Commerce)サービス、複数のユーザが画像データを共有するデータ共有サービス及びソーシャルゲームを含むSNS(Social Networking Service)、店舗の検索及び予約を実行するための店舗予約サービス、又は競技への投票を受け付ける投票サービスである。
【0011】
情報端末10には、例えばユーザがサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という)がインストールされている。ユーザは、専用アプリを介して、ECサイトから商品を購入したり、飲食店又は美容室等の店舗の検索及び予約を実行したり、競技における投票対象に投票したりすることができる。
【0012】
競技は、例えば競輪、オートレース、競馬、競艇、ドッグレース、自動車レース等の着順を競うレースや、野球、ラグビー、サッカー等の試合、又はエレクトロニック・スポーツであり、投票対象に対してユーザが投票可能な競技である。投票対象は、ユーザが所定価値を投票する対象であり、投票対象の候補となる複数の競技体(競技者、競技車体、競技チーム、又は動物を含む)のうち、勝利するとユーザが予想する競技体と賭式(投票方式)との組み合わせにより定められる。所定価値は、金銭、電子通貨又はポイントのように、ユーザが物品又はサービスを得るために使用可能な有形物又は無形物である。
【0013】
情報処理装置20は、例えばコンピュータであり、一又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置20は、ハイパーバイザ(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0014】
情報処理装置20は、第1サービスを利用している第1ユーザ又は第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザに、第1サービス又は第1サービスと異なる第2サービスにおいて利用可能な特典を与えるための装置である。第1サービスは、例えばECサービスを含む。第2サービスは、例えばSNS、店舗予約サービス、又は投票サービスを含む。本実施形態においては、第1サービスがECサービスであり、第2サービスが投票サービスである場合を例にして、情報処理システム1の動作を説明する。特典は、例えばECサービスにおいて商品を購入するために利用可能な商品購入用ポイント又は第2サービスである投票サービスにおいて競技に投票するための所定価値として利用可能な投票用ポイントである。
【0015】
第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザは、例えば第1サービスであるECサービスを利用するための画面において第1ユーザが所定の関係を有するユーザとして登録したユーザであり、例えばフレンド登録をしたユーザである。一例として、第1ユーザは、購入したい商品を示すウィッシュリストを第2ユーザと共有するための操作をすることにより第2ユーザをフレンド登録する。第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザは、例えば第2サービスである投票サービスを利用するための画面において第1ユーザが所定の関係を有するユーザとして登録したユーザであってもよい。一例として、第1ユーザは、競技に投票した投票内容を第2ユーザと共有するための操作をすることにより第2ユーザをフレンド登録する。
【0016】
なお、第1ユーザは、例えばECサービス又は投票サービスを利用するための画面において、複数の第2ユーザのうちフレンド登録をしたい第2ユーザを選択することにより、選択した第2ユーザをフレンド登録する。第1ユーザは、ECサービス又は投票サービスを利用するための画面において第2ユーザにフレンド登録を申請するための操作をした後に、第2ユーザからフレンド登録の承諾を通知されたことにより、第2ユーザをフレンド登録できてもよい。
【0017】
複数のサービスを運営する事業者は、複数のサービスそれぞれを利用するユーザの数を増やしたり、複数のサービスそれぞれにおいてユーザが利用する回数を増やしたりすることを求められる。これに対して、情報処理装置20は、例えば第1ユーザがECサービスにおいて商品を購入する等の第1条件を満たし、かつ第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザが投票サービスに登録する等の第2条件を満たした場合に、第1ユーザ又は第2ユーザの少なくとも一方に特典を付与する。
【0018】
情報処理装置20がこのように動作することで、ユーザは、ECサービスにおいて商品を購入したり、投票サービスに登録したりしやすくなる。その結果、情報処理装置20は、事業者が運営するサービスを利用するユーザの数を増やしたり、当該サービスにおいてユーザが利用する回数を増やしたりしやすくすることができる。
以下、情報端末10及び情報処理装置20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、情報端末10のハードウェア構成を示す図である。情報端末10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14及び出力デバイス15を有する。
【0020】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0021】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。
【0022】
通信IF13は、ネットワークNを介して情報処理装置20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、情報処理装置20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを情報処理装置20に送信する。
【0023】
入力デバイス14は、例えばユーザから入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス15は、例えばユーザに対して情報を出力する表示部及び音声出力部等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0024】
図3は、情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24及び出力デバイス25を有する。
【0025】
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0026】
記憶部22は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部22は、情報端末10にインストールされた専用アプリを介してユーザがサービスを利用した内容を示す利用情報を記憶する。
【0027】
通信IF23は、ネットワークNを介して情報端末10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報端末10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報端末10に送信する。
【0028】
入力デバイス24は、例えば情報処理装置20の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス25は、例えば情報処理装置20の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0029】
<機能ブロック構成>
図4は、情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ21は、取得部211と、設定部212と、特典付与部213と、を有する。プロセッサ21は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部211、設定部212及び特典付与部213として機能する。
【0030】
記憶部22は、第1サービス又は第2サービスを利用するユーザのユーザ情報と、当該ユーザが第1サービス又は第2サービスを利用した内容を示す利用情報と、を記憶する。図5及び図6は、記憶部22に記憶された情報の一例を示す図である。
【0031】
図5は、記憶部22に記憶されたユーザ情報を示す図である。図5においては、サービスを利用するユーザのユーザ名、ユーザが利用するサービスのサービス名、ユーザがフレンド登録している他のユーザのユーザ名、及び他のユーザとフレンド登録をした登録日が関連付けられている。図5においては、サービス名「AA」に対応するサービスAAは、第1サービスであるECサービスであり、サービス名「BB」に対応するサービスBBは、第2サービスである投票サービスである。図5に示すように、ユーザは、登録しているサービスごとに他のユーザをフレンド登録している。
【0032】
図6は、記憶部22に記憶された、サービスの利用情報を示す図である。図6(a)は、ユーザが第1サービスであるECサービス(例えば図5に示すサービスAA)を利用した内容を示す第1サービス利用情報を示す図である。図6(b)は、ユーザが第2サービスである投票サービス(例えば図5に示すサービスBB)を利用した内容を示す第2サービス利用情報を示す図である。
【0033】
図6(a)においては、ユーザ名、ユーザが商品を購入した日時、ユーザが購入した商品の商品名、商品の金額及び共同購入サービスの対象商品であるか否かを示す情報が関連付けられている。共同購入サービスは、例えば共同購入するためのグループに属する複数のユーザが共同購入の対象となる商品を購入するためのサービスであり、当該複数のユーザが一定の期間に所定量の対象商品を購入することで、通常の価格よりも低い価格で対象商品を購入することができるサービスである。図6(a)に示す「共同購入」が「○」である場合、商品は共同購入サービスの対象商品であり、図6(a)に示す「共同購入」が「×」である場合、商品は共同購入サービスの対象外の商品である。
【0034】
図6(b)においては、ユーザ名、ユーザが競技に投票した投票日時、ユーザが競技に投票した所定価値、参考ユーザ及び共有ユーザが関連付けられている。参考ユーザは、自身が競技に投票する際に投票内容を参考にした他のユーザである。共有ユーザは、自身が競技に投票した投票内容を、自身と所定の関係にある他のユーザに共有したユーザである。図6(b)においては、ユーザU1が競技に投票した投票内容をユーザU3と共有し、ユーザU3がユーザU1の投票内容を参考にして競技に投票したことが示されている。
【0035】
以下、図4に戻って、プロセッサ21により実現される各部の構成を説明する。
取得部211は、ユーザ情報、ユーザが第1サービスを利用した内容を示す第1サービス利用情報、又はユーザが第2サービスを利用した内容を示す第2サービス利用情報を外部の情報処理装置(不図示)から取得する。外部の情報処理装置は、例えば第1サービスの提供に用いられるサーバ又は第2サービスの提供に用いられるサーバである。
【0036】
取得部211は、ユーザ情報、第1サービス利用情報又は第2サービス利用情報を、ユーザが使用する情報端末10から取得してもよい。取得部211は、図5に示すユーザ名及びサービス名を、ユーザがサービスに登録する際に情報端末10から取得してもよい。取得部211は、図5に示すフレンド及びフレンド登録日を、ユーザが他のユーザをフレンド登録する際に情報端末10から取得してもよい。取得部211は、外部の情報処理装置又は情報端末10から取得したユーザ情報、第1サービス利用情報又は第2サービス利用情報を記憶部22に記憶させる。
【0037】
設定部212は、第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定する。第1条件は、例えば第1ユーザが第1サービスを利用することにより所定の商品を購入すること、又は第1ユーザが第1サービスを利用することにより所定の金額以上の商品を購入することである。第1条件は、例えば複数の第1サービスそれぞれに関連付けて記憶部22に記憶されている。
【0038】
第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザは、例えば第1サービスにおいて第1ユーザがフレンド登録をした第2ユーザである。第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザは、第1サービスにおいて、商品を共同購入するために第1ユーザと同じグループに登録をしている第2ユーザ又は購入したい複数の商品を示すウィッシュリストを第1ユーザと共有している第2ユーザであってもよい。第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザは、第2サービスにおいて、第1ユーザをフレンドとして登録した第2ユーザ、第1ユーザと同じグループに登録した第2ユーザであってもよい。
【0039】
所定状態は、例えば第2サービスにおいて第2ユーザが第2条件を満たすことにより、第2ユーザ又は第1ユーザが、第1サービス又は第2サービスにおいて利用可能な特典を得られる可能性がある状態である。第2条件の詳細については後述するが、第2条件の一例は、「第2ユーザが第2サービスに登録をすること」又は「第2サービスにおいて閾値以上の金額を使用すること」である。第2条件は、例えば複数の第2サービスそれぞれに関連付けて記憶部22に記憶されている。設定部212は、例えば所定状態であることを示す情報を、第2ユーザのユーザ名に関連付けて記憶部22に記憶させることにより、第2ユーザを所定状態に設定する。
【0040】
具体的には、設定部212は、図6(a)に示す第1ユーザ利用情報を参照することにより、ユーザU4(第1ユーザ)がサービスAA(第1サービス)において商品ZZZを購入したことを特定し、ユーザU4が第1条件を満たしたと判定する。設定部212は、図5に示す「フレンド」を参照することにより、ユーザU4がユーザU2(第2ユーザ)をフレンドとして登録していることを特定し、ユーザU2を所定状態に設定する。
【0041】
設定部212は、第2ユーザを所定状態に設定してから所定の期間が経過した場合、所定状態を解除する。所定の期間は、例えば第2ユーザが第2条件を満たした場合に与えられる特典に関連付けられた期間であり、記憶部22に記憶されている。設定部212は、例えば記憶部22を参照することにより、第2ユーザを所定状態に設定した日時と所定の期間とを取得し、取得した日時から所定の期間が経過したと判定した場合は、所定状態を解除する。設定部212は、例えば所定状態を解除したことを示す情報を、第2ユーザのユーザ名に関連付けて記憶部22に記憶させることにより、第2ユーザの所定状態を解除する。
【0042】
設定部212がこのように動作することで、設定部212は、ユーザが特典を得られる期間を設定することができる。その結果、ユーザが早く第2条件を満たすように動機づけられるので、ユーザが第2サービスに登録したり、第2サービスにおいて多くの金額を使ったりしやすくなる。
【0043】
設定部212は、記憶部22が記憶している所定の期間よりも長い期間を、所定状態を解除するための期間としてもよい。設定部212は、例えば第1サービスにおいて第1ユーザが第1条件を満たした場合、記憶部22が記憶している所定の期間よりも長い期間が経過してから所定状態を解除する。設定部212がこのように動作することで、所定状態を維持するために管理費用を要するとしても、第1ユーザが第1条件を満たしたことでサービスを運営する事業者が得られる利益により、所定状態を維持する期間を長くして、第2ユーザが第2条件を満たす確率を高めることができる。
【0044】
設定部212は、第1ユーザがさらに第1サービスを利用した場合に所定状態を解除するまでの期間を延長してもよい。設定部212は、例えば第2ユーザを所定状態に設定した後に、第1ユーザがさらに第1サービスを利用したことにより、第2ユーザを所定状態から解除するまでの期間を延長してもよい。設定部212がこのように動作することで、第1ユーザが第1サービスを利用することにより第2ユーザが特典を得ることが可能な期間を長くできるため、第1ユーザが第1サービスを利用するように動機づけられるとともに、第2ユーザが第2条件を満たす確率を高めることができる。
【0045】
設定部212は、第2ユーザを所定状態に設定したこと、又は第2ユーザを所定状態から解除したことを当該第2ユーザに通知する。設定部212は、例えば第1サービスにおいて第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザに対し、第2条件に関する情報を、第1サービスを利用するための画面において通知する。第2サービスに関連する第2条件に関する情報が第1サービスを利用するための画面において通知されることで、第2ユーザが第2サービスを利用していない状態であっても、第2ユーザが第2条件を把握することが可能になる。
【0046】
第2条件に関する情報は、第2条件を満たした場合に第2ユーザが与えられる特典の内容と、第2ユーザが第2サービスをどのように利用すれば第2条件を満たすかを示す情報とを含む。具体的には、第2条件に関する情報は、第1サービス又は第2サービスにおいて使用可能なポイントのポイント数と、第2条件である「第2サービスに登録をすること」又は「第2サービスにおいて○○円を使用すること」等の情報である。
【0047】
例えば、投票サービスに対応する第2条件である「投票サービスに登録すること」を第2ユーザが満たしたことを条件として、1000ポイントの投票用ポイントを第2ユーザに与えるとする。この場合、設定部212は、「投票サービスに登録すること」と「1000ポイントの投票用ポイント」とを示す情報を第2ユーザが使用する情報端末10に送信する。
【0048】
続いて、情報端末10は、第2ユーザが専用アプリを介して出力デバイス15に第1サービスの内容を表示している状態において、設定部212から取得した第2条件に関する情報に基づいて、出力デバイス15に「投票サービスに登録すると、1000ポイントの投票用ポイントを付与」と表示する。設定部212及び情報端末10がこのように動作することで、第2サービスを利用していない第2ユーザは、自身が第2サービスを利用することで特典を与えられることを簡単に知ることができる。
【0049】
所定状態から解除したことを第2ユーザに通知する場合、設定部212は、例えば所定状態を解除する前に第2ユーザが取得可能であった特典を示す特典情報と、所定状態を解除したことを示す解除情報と、を第2ユーザが使用する情報端末10に通知する。設定部212は、例えば「1000ポイントの投票用ポイント」を示す特典情報と「特典を付与可能な期間が終了したこと」を示す解除情報と、を情報端末10に通知する。
【0050】
続いて、情報端末10は、第2ユーザが専用アプリを介して出力デバイス15に第1サービスの内容を表示している状態において、設定部212から取得した特典情報及び解除情報に基づいて、出力デバイス15に「1000ポイントの投票用ポイントを取得できる期間が経過しました」と表示する。設定部212及び情報端末10がこのように動作することで、ユーザは、特典を与えられる期間が経過したことを簡単に知ることができる。
【0051】
ところで、第2条件を満たす第2ユーザが複数いて、全ての第2ユーザを所定状態に設定する必要がないという場合が想定される。そこで、設定部212は、第2条件を満たす複数の第2ユーザのうち第3条件を満たす一以上の第2ユーザを所定状態に設定してもよい。設定部212は、例えば第2ユーザが第2サービスを利用した利用履歴が第3条件を満たした場合に、第2ユーザを所定状態に設定する。
【0052】
利用履歴は、例えば図6(b)に示す第2サービス利用情報が示す内容である。第3条件は、例えば第2サービスに登録した第2ユーザが、所定状態が維持される所定の期間において第2サービスを利用することにより使用した金額が閾値未満であること、又は所定の期間において第2ユーザが第2サービスを利用した回数が閾値未満であることである。第3条件は、記憶部22に記憶されている。
【0053】
例えば、第3条件が「所定の期間において第2ユーザが第2サービスにおいて使用した金額が3000円未満であること」であるとする。この場合、設定部212は、図6(b)に示す第2サービス利用情報を参照することにより、ユーザU1(第1ユーザ)と所定の関係にある複数の第2ユーザ(ユーザU3及びユーザU5)のうち、ユーザU5が第3条件を満たしたことを特定し、ユーザU5を所定状態に設定する。一方、設定部212は、ユーザU3を所定状態に設定しない。
【0054】
設定部212がこのように動作することで、第2サービスにおいて利用回数が少ないユーザ又は利用金額が少ないユーザは、特典を取得するために第2サービスを利用するように動機づけられる。その結果、設定部212は、第2サービスの利用が少ないユーザが第2サービスを利用するようにすることができる。
【0055】
第3条件は、所定の期間において第2ユーザが第2サービスを利用することにより使用した金額が閾値以上であること、又は所定の期間において第2ユーザが第2サービスを利用した回数が閾値以上であることであってもよい。例えば、第3条件が「所定の期間において第2ユーザが第2サービスにおいて使用した金額が3000円以上であること」であるとする。この場合、設定部212は、図6(b)に示す第2サービス利用情報を参照することにより、ユーザU1(第1ユーザ)と所定の関係にある複数の第2ユーザ(ユーザU3及びユーザU5)のうち、ユーザU3が第3条件を満たしたことを特定する。
【0056】
設定部212は、第3条件を満たしたユーザU3を所定状態に設定し、第3条件を満たさないユーザU5を所定状態に設定しない。設定部212がこのように動作することで、第2サービスを利用する意欲が高い第2ユーザが、さらに第2サービスを利用するように動機づけられる。その結果、設定部212は、第3条件を満たしたユーザが第2サービスを利用する回数又は第2サービスにおいて使用する金額を、さらに増やしやすくすることができる。
【0057】
設定部212は、第1ユーザが第2ユーザと所定の関係にある期間が閾値以上であることを第3条件として、所定状態に設定してもよい。閾値は、第1サービスにおいて第1ユーザ及び第2ユーザが所定の関係であることを利用して共同購入をしたり、第1ユーザ及び第2ユーザが共有するウィッシュリストに基づいて商品を購入したりするために十分な期間であり、例えば6ヶ月である。
【0058】
設定部212は、例えば図5に示す「フレンド登録日」を参照することにより、ユーザU1と所定の関係にある複数のユーザ(ユーザU2、ユーザU3及びユーザU5)のうち、ユーザU5がユーザU1と所定の関係にある期間が閾値以上であることを特定する。設定部212は、ユーザU5を特典が得られる可能性がある状態(すなわち、所定状態)に設定する。設定部212がこのように動作することで、第2ユーザが特典を得るために一時的にフレンド登録することを抑制できる。
【0059】
設定部212は、第1ユーザが満たした第1条件の内容に応じて、所定状態に設定する第2ユーザを決定してもよい。設定部212は、例えば第1ユーザが満たした第1条件の数に応じて、所定状態に設定する第2ユーザの人数を決定する。設定部212は、例えば図6(a)に示す第1サービス利用情報を参照することにより、第1サービスにおいて第1ユーザが、所定状態が維持されている所定の期間に満たした第1条件の数を特定する。第1条件は、例えば「ユーザが所定の商品を購入したこと」、「ユーザの購入金額が閾値以上であること」、又は「所定の第2ユーザと共同購入したこと」である。設定部212は、第1ユーザが満たした第1条件の数が大きければ大きいほど、所定状態に設定する第2ユーザの数を大きくする。
【0060】
設定部212は、例えば図6(a)に示す第1サービス利用情報を参照することにより、第1サービスであるECサービスにおいて「ユーザU1が3000円以上を使用したこと」と「ユーザU1が2回以上購入したこと」とを特定する。設定部212は、ユーザU1が2つの第1条件を満たしたことにより、所定状態に設定する第2ユーザの人数を2人に決定する。続いて、設定部212は、例えば図6(a)に示す第1サービス利用情報を参照することにより、第1サービスであるECサービスにおいて「ユーザU4が3000円以上を使用したこと」を特定する。設定部212は、ユーザU4が1つの第1条件を満たしたことにより、所定状態に設定する第2ユーザの人数を1人に決定する。
【0061】
設定部212がこのように動作することで、ユーザは、第1条件を満たす数を増やすために第1サービスを利用するように動機づけられる。その結果、設定部212は、ユーザが第1サービスを利用する回数又はユーザが第1サービスにおいて使用する金額を増やしやすくすることができる。
【0062】
設定部212は、第1ユーザが所定の第2ユーザと共同で第1サービスを利用したことにより第1条件を満たした場合に、所定の第2ユーザを所定状態に設定してもよい。設定部212は、例えば図5に示す「フレンド」を参照することによりユーザU6及びユーザU7が所定の関係であることを特定し、図6(a)に示す「ユーザ名」及び「共同購入」を参照することにより、ユーザU6及びユーザU7が共同購入をしたことを特定する。設定部212は、ユーザU6及びユーザU7の共同購入が第1条件を満たしたと判定した場合に、ユーザU6又はユーザU7の少なくともいずれかを所定状態に設定する。
【0063】
設定部212がこのように動作することで、ユーザは、共同購入の対象商品を購入するように動機づけられる。その結果、設定部212は、共同購入の対象商品を購入するユーザを増やしやすくすることができるため、サービスの事業者は、共同購入の対象商品を増やすことにより、ユーザがサービスを利用する機会を増やすことができる。
【0064】
設定部212は、複数の第2ユーザに設定された所定状態が維持されている所定の期間が第2ユーザごとに異なるように設定してもよい。設定部212は、例えば第2サービスにおいて複数の第2ユーザのうち第1の第2ユーザが第2条件を満たした場合に、第2の第2ユーザにおける所定の期間を延長する。
【0065】
例えば、第2条件が「他のユーザの投票内容を参考にして競技に投票すること」であるとする。この場合、設定部212は、例えば図6(b)に示す「参考ユーザ」を参照することにより、ユーザU3(第1の第2ユーザ)がユーザU1の投票内容を参考にして競技に投票をしたことを特定し、ユーザU3が第2条件を満たしたことを特定する。設定部212は、ユーザU3が第2条件を満たしたことにより、ユーザU5(第2の第2ユーザ)における所定の期間を延長する。
【0066】
設定部212がこのように動作することで、複数の第2ユーザそれぞれは、他の第2ユーザが所定状態に維持される所定の期間を延長するために競技に投票するように動機づけられる。その結果、設定部212は、第2ユーザが第2サービスを利用する機会を増やしやすくすることができる。
【0067】
特典付与部213は、第1サービスと異なる第2サービスにおいて、所定状態に設定された第2ユーザが第2条件を満たした場合に、第1ユーザ又は第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与える。上述したように、第2条件は、例えば「第2ユーザが第2サービスに登録すること」、又は「第2ユーザが第2サービスを利用した回数又は第2ユーザが第2サービスにおいて使用した金額が閾値以上であること」を含む。第2条件は、「第2ユーザが所定の競技に投票をすること」、「第2ユーザが他のユーザの投票内容を参考にして競技に投票をすること」又は「第2ユーザが投票内容を他のユーザに公開すること」を含んでもよい。
【0068】
「特典を与える」とは、例えば、ユーザが使用する情報端末10に、ユーザに付与する特典の内容を示す特典情報を送信すること、又は、特典情報をユーザ名に関連付けて記憶部22に記憶させることの少なくもいずれかを含む。
【0069】
具体的には、設定部212がユーザU1と所定の関係にあるユーザU2を所定状態に設定し、ユーザU2が第2サービスを利用するための登録をした場合、特典付与部213は、第2ユーザであるユーザU2が第2条件を満たしたと判定する。特典付与部213は、第1ユーザであるユーザU1又はユーザU2の少なくともいずれかに特典を与える。特典付与部213がこのように動作することにより、ユーザは特典を取得するためにサービスを利用するように動機づけられる。その結果、特典付与部213は、ユーザがサービスを利用しやすくすることができる。
【0070】
特典付与部213は、例えば第2ユーザが第2サービスを利用するための登録操作をしたことを第2条件として、第2ユーザに特典を与える。特典付与部213は、例えば図5に示す「サービス名」を参照することにより、第2ユーザが登録しているサービス名を特定する。特典付与部213は、第2ユーザが第2サービスを登録したことを特定した場合、第2ユーザに特典を与える。特典付与部213がこのように動作することで、ユーザは第2サービスに登録するように動機づけられる。その結果、特典付与部213は、第2サービスを利用するユーザを増やしやすくすることができる。
【0071】
特典付与部213は、第2ユーザが第2サービスを利用したことを第2条件として、第2ユーザに特典を与えてもよい。特典付与部213は、例えば第2ユーザが第2サービスを利用して所定額の価値を消費したことを第2条件として、第2ユーザに特典を与える。所定額は、第2ユーザに与える特典に対応する所定価値(例えば投票用ポイント又は商品購入用ポイントのポイント数)よりも大きい所定価値に対応する金額である。
【0072】
特典付与部213は、例えば図6(b)に示す「所定価値」を参照することにより、設定部212が所定状態に設定した第2ユーザが第2サービスにおいて使用した金額を特定する。特典付与部213は、特定した金額が所定額以上であることにより第2ユーザが第2条件を満たしたと判定し、第2ユーザに特典を与える。
【0073】
特典付与部213がこのように動作することで、ユーザは、第2サービスを利用することにより金銭的な損失が発生しても特典を取得することにより補填されるため、第2サービスを利用するように動機づけられる。その結果、特典付与部213は、第2サービスを利用するユーザを増やしやすくすることができる。
【0074】
特典付与部213は、第2サービスにおいて第2ユーザが第1の第2条件を満たした場合に第1ユーザまたは第2ユーザのうち一方に特典を与え、さらに、第2サービスにおいて第2ユーザが第2の第2条件を満たした場合に、第1ユーザまたは第2ユーザのうち他方に特典を与えてもよい。
【0075】
例えば「第2サービスに登録をすること」という第2条件「A」及び「第2サービスを利用することにより競技に投票をすること」という第2条件「B」が設定されているとする。この場合、特典付与部213は、第2ユーザが第1の第2条件である第2条件「A」を満たした場合に、第1ユーザに特典を与え、第2ユーザが第2の第2条件である第2条件「B」を満たした場合に、第2ユーザに特典を与える。
【0076】
特典付与部213がこのように動作することで、ユーザは、特典を取得するために、第2サービスにおいて複数の第2条件を満たすように動機づけられる。その結果、特典付与部213は、ユーザが第2サービスを利用する回数を大きくしたり、ユーザが第2サービスにおいて利用する金額を大きくしたりしやすくする。
【0077】
特典付与部213は、設定部212が所定状態に設定した、第1ユーザと所定の関係にある複数の第2ユーザのうち、第2条件を満たした時刻が早い所定の人数の第2ユーザに特典を与えてもよい。所定の人数は、予め決められた人数であり、例えば所定の関係にある第2ユーザの数に応じて決定される。
【0078】
例えば、第2条件が「競技に投票をすること」であり、所定の人数が2人であるとする。この場合、特典付与部213は、記憶部22を参照することにより、ユーザU1と所定の関係にある複数の第2ユーザであるユーザU3、ユーザU5及びユーザU9を特定する。特典付与部213は、図6(b)に示す「投票日時」を参照することにより、特定した複数の第2ユーザのうち、第2条件を満たした時刻が早い2人のユーザ(すなわち、ユーザU3及びユーザU5)を特定する。特典付与部213は、ユーザU3及びユーザU5に特典を与える。一方、特典付与部213は、ユーザU9には特典を与えない。
【0079】
特典付与部213がこのように動作することで、ユーザは特典を取得するために第2サービスを早く利用するように動機づけられる。その結果、サービスの事業者は、ユーザがサービスを利用する利用効率を高めることができる。さらに、第2ユーザの数に応じて特典を与える第2ユーザの人数を決定することで、ユーザが所定の関係にある他のユーザを増やすように動機づけられるため、特典付与部213は、ユーザがサービスを利用する機会を増やしやすくする。
【0080】
特典付与部213は、例えば第2ユーザが満たした第2条件の内容に応じて第2ユーザに与える特典の内容を決定する。例えば「第2サービスにおいてユーザが8000円以上を使用すること」という第2条件「C」及び「第2サービスにおいてユーザが他のユーザの投票内容を参考にして投票すること」という第2条件「D」が設定されているとする。第2条件「C」を満たした場合の特典は、1000ポイントの商品購入用ポイントであり、第2条件「D」を満たした場合の特典は、500ポイントの投票用ポイントである。特典の内容は、複数の第2条件それぞれに関連付けられて記憶部22に記憶されている。
【0081】
特典付与部213は、例えば図6(b)に示す「所定価値」及び「参考ユーザ」を参照することにより、ユーザU3がユーザU1の投票内容を参考にして投票したことと、ユーザU8が8000円以上を使用したことと、を特定する。特典付与部213は、ユーザU3が第2条件「D」を満たしたことにより、ユーザU3に与える特典の内容を「500ポイントの投票用ポイント」と決定し、ユーザU8が第2条件「C」を満たしたことにより、ユーザU8に与える特典の内容を「1000ポイントの商品購入用ポイント」と決定する。
【0082】
特典付与部213がこのように動作することで、ユーザは、第2サービスを利用すればするほど特典を取得できるため、第2サービスを利用する機会を増やすように動機づけられる。その結果、特典付与部213は、ユーザが第2サービスを利用する回数又はユーザが第2サービスにおいて利用する金額を増やしやすくすることができる。
【0083】
特典付与部213は、特典を与える第2ユーザの人数と特典を与えた第2ユーザの人数との差を示す情報を第2ユーザが使用する情報端末10に送信してもよい。特典付与部213は、例えば特典を与える第2ユーザの人数が2人であり、特典を与えた第2ユーザの人数が1人である場合、特典を与えることが可能なユーザが残り1人であることを示す情報を、特典を与えていない第2ユーザが使用する情報端末10に送信する。特典付与部213がこのように動作することで、特典を取得していない第2ユーザは、特典が付与される人数を把握することができる。
【0084】
特典付与部213は、複数の第2ユーザのうち第2条件を満たした人数に応じて、第1ユーザに与える特典の内容を決定してもよい。特典付与部213は、例えば図6(b)に示す第2サービス利用情報を参照することにより、第2条件を満たした第2ユーザの人数を特定する。特典付与部213は、例えば特定した第2ユーザの人数が大きければ大きいほど、第1ユーザに与える投票用ポイントのポイント数を大きくする。
【0085】
特典付与部213がこのように動作することで、第1ユーザは、第1サービスにおいて所定の関係である第2ユーザの数を増やしたり、第2ユーザに第2条件を満たすように促したりするように動機づけられる。その結果、第2条件を満たす第2ユーザの数が増えやすくなる。
【0086】
<情報処理システム1における処理シーケンス>
図7は、情報処理システム1における処理シーケンスの例を示す図である。図7は、第1情報端末10-1、第2情報端末10-2及び情報処理装置20の間で送受信されるデータの一部を示している。第1情報端末10-1は、第1ユーザが使用する情報端末であり、第2情報端末10-2は、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザが使用する情報端末である。
【0087】
図7に示す処理シーケンスは、第1情報端末10-1が第1ユーザから第1サービスを利用する操作を受け付ける時点から開始している(S11)。第1サービスを利用する操作は、例えばECサービスにおいて商品を購入するための操作である。第1情報端末10-1は、第1サービスを利用する操作を受け付けたことにより、第1サービスを利用した内容を示す第1サービス利用情報を情報処理装置20に送信する(S12)。
【0088】
情報処理装置20は、第1情報端末10-1から取得した第1サービス利用情報に基づいて、第1ユーザが第1サービスを利用したことにより第1条件を満たしたか否かを判定する(S13)。第1ユーザが第1条件を満たしたと判定した場合(S13のYES)、情報処理装置20は、記憶部22を参照することにより、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを特定し、第2ユーザを所定状態に設定する(S14)。情報処理装置20は、第2ユーザを所定状態に設定したことを示す所定状態設定情報を、第2ユーザが使用する第2情報端末10-2に送信する(S15)。第1ユーザが第1条件を満たしていないと判定した場合(S13のNO)、情報処理装置20は、第2ユーザを所定状態に設定せずに次の処理に進む。
【0089】
第2情報端末10-2は、情報処理装置20から取得した所定状態設定情報に含まれる「ユーザが取得する可能性がある特典の内容」及び「ユーザが特典を取得するための第2条件」を出力デバイス15に表示する。第2条件は、例えば「ユーザが第2サービスに登録をすること」である。第2情報端末10-2は、第2ユーザから第2サービスに登録をする操作を受け付けたことにより(S16)、第2サービスに登録をしたことを示す第2サービス利用情報を情報処理装置20に送信する(S17)。
【0090】
情報処理装置20は、第2情報端末10-2から取得した第2サービス利用情報に基づいて、第2ユーザが第2条件を満たしたか否かを判定する(S18)。第2ユーザが第2条件を満たしたと判定した場合(S18のYES)、情報処理装置20は、第2ユーザに特典を付与する(S19)。情報処理装置20は、第2ユーザに付与した特典の内容を示す特典情報を、第2ユーザが使用する第2情報端末10-2に送信する(S20)。第2ユーザが第2条件を満たしていないと判定した場合(S18のNO)、情報処理装置20は、第2ユーザを所定状態に設定せずに次の処理に進む。
【0091】
<情報処理装置20における動作の流れ>
図8及び図9は、情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。図8は、情報処理装置20が第2ユーザを所定状態に設定する動作の流れを示すフローチャートであり、図7に示すS13からS15までの動作に相当する。図9は、情報処理装置20がユーザに特典を与える動作の流れを示すフローチャートであり、図7に示すS18からS20までの動作に相当する。
【0092】
図8に示すように、取得部211は、第1ユーザが使用する情報端末10から第1サービス利用情報を取得する(S31)。設定部212は、取得部211が取得した第1サービス利用情報に基づいて、第1ユーザが第1条件を満たしたと判定する。設定部212は、例えば図5に示す「フレンド」を参照することにより、第1ユーザと所定の関係にある複数の第2ユーザを特定する(S32)。
【0093】
設定部212は、特定した複数の第2ユーザのうち、1人の第2ユーザを選択する(S33)。設定部212は、例えば図5に示す「サービス名」を参照することにより、選択した第2ユーザが第2サービスにアカウント登録をしているか否かを判定する(S34)。第2ユーザがアカウント登録をしていない場合(S34のYES)、設定部212は、選択した第2ユーザを所定状態に設定する(S35)。第2ユーザがアカウント登録をしている場合(S34のNO)、設定部212は、取得部211から第2サービス利用情報を取得する(S36)。
【0094】
設定部212は、取得した第2サービス利用情報に基づいて、第2ユーザが第2サービスにおいて使用した金額又は第2ユーザが第2サービスを利用した回数を特定する(S37)。第2サービスにおいて使用した金額又は第2サービスを利用した回数が閾値未満である場合(S38のYES)、設定部212は、選択した第2ユーザを所定状態に設定する。第2サービスにおいて使用した金額又は第2サービスを利用した回数が閾値以上である場合(S38のNO)、設定部212は、選択した第2ユーザを所定状態に設定しない。
【0095】
設定部212は、所定状態に設定した第2ユーザが使用する情報端末10に、第2ユーザを所定状態に設定したことを示す所定状態設定情報を送信する(S39)。設定部212は、特定した複数の第2ユーザすべてにおいて所定状態に設定するか否かを判定する処理を完了していない場合(S40のNO)、S33からS39までの処理を繰り返す。設定部212は、特定した複数の第2ユーザすべてにおいて所定状態に設定するか否かを判定する処理を完了した場合(S40のYES)、所定状態に設定する処理を終了する。
【0096】
情報処理装置20は、処理を終了する操作が行われていない場合(S41のNO)、S31からS40までの処理を繰り返す。処理を終了する操作が行われた場合(S41のYES)、情報処理装置20は、処理を終了する。
【0097】
図9に示すように、取得部211は、第2サービス利用情報を取得する(S51)。特典付与部213は、取得部211が取得した第2サービス利用情報に基づいて、第2ユーザが第1の第2条件を満たしたか否かを判定する(S52)。第1の第2条件は、例えば「第2ユーザが第2サービスに登録すること」である。第2ユーザが第1の第2条件を満たしていないと判定した場合(S52のNO)、取得部211は、S51の処理を繰り返す。一方、第2ユーザが第1の第2条件を満たしたと判定した場合(S52のYES)、特典付与部213は、第1ユーザに特典を付与する(S53)。特典付与部213は、特典を付与した第1ユーザに、付与した特典の内容を示す特典情報を送信する(S54)。
【0098】
続いて、取得部211は、第2サービス利用情報を取得する(S55)。特典付与部213は、取得部211が取得した第2サービス利用情報に基づいて、第2ユーザが第2の第2条件を満たしたか否かを判定する(S56)。S56において用いる第2の第2条件は、S52において用いた第1の第2条件と異なる条件であり、例えば「第2サービスを利用することにより第2ユーザが競技に投票すること」である。特典付与部213が、第2ユーザが第2の第2条件を満たしていないと判定した場合(S56のNO)、取得部211は、第2サービス利用情報を取得する処理を繰り返す。一方、第2ユーザが第2の第2条件を満たしたと判定した場合(S56のYES)、特典付与部213は、第2ユーザに特典を付与する(S57)。特典付与部213は、第2ユーザに付与した特典の内容を示す特典情報を第2ユーザが使用する情報端末10に送信する(S58)。
【0099】
情報処理装置20は、処理を終了する操作が行われていない場合(S59のNO)、S51からS58までの処理を繰り返す。処理を終了する操作が行われた場合(S59のYES)、情報処理装置20は、処理を終了する。なお、情報処理装置20は、S53及びS54と、S57及びS58と、の動作を実行する順序を入れ替えてもよい。
【0100】
<情報処理装置20による効果>
以上説明したように、情報処理装置20は、第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定する設定部212を有する。そして、特典付与部213が、第2サービスにおいて、所定状態に設定された第2ユーザが第2条件を満たした場合に、第1ユーザ又は第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与える。
【0101】
情報処理装置20がこのように構成されることで、ユーザは、自身がサービスを利用することにより、ユーザと所定の関係にある他のユーザがサービスを利用しやすくすることができる。その結果、情報処理装置20は、サービスを利用するユーザの数を増やしやすくしたり、ユーザがサービスを利用する回数及びユーザがサービスにおいて使用する金額を増やしやすくしたりすることができる。
【0102】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0103】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定する設定部と、
前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与える特典付与部と、
を有する情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは特典を取得するためにサービスを利用するように動機づけられるため、ユーザがサービスを利用しやすくすることができる。
(付記2)
前記特典付与部は、前記第2ユーザが前記第2サービスを利用するための登録操作をしたことを前記第2条件として、前記第2ユーザに前記特典を与える、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは第2サービスに登録するように動機づけられるため、第2サービスを利用するユーザ数を増やしやすくすることができる。
(付記3)
前記特典付与部は、前記第2ユーザが前記第2サービスを利用して所定額の価値を消費したことを前記第2条件として、前記第2ユーザに前記特典を与える、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、第2サービスを利用することにより金銭的な損失が発生しても特典を取得することにより補填されるため、第2サービスを利用するユーザを増やしやすくすることができる。
(付記4)
前記特典付与部は、前記第2ユーザが満たした前記第2条件の内容に応じて前記第2ユーザに与える前記特典の内容を決定する、
付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、第2サービスを利用すればするほど特典を取得できるため、ユーザが第2サービスを利用する回数又はユーザが第2サービスにおいて利用する金額を増やしやすくすることができる。
(付記5)
前記設定部は、複数の前記第2ユーザのうち第3条件を満たす一以上の前記第2ユーザを前記所定状態に設定する、
付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、特典を取得するためにサービスを利用するように動機づけられるため、ユーザがサービスを利用する機会を増やしやすくすることができる。
(付記6)
前記設定部は、前記第2ユーザが前記第2サービスを利用した利用履歴が前記第3条件を満たした場合に、前記第2ユーザを前記所定状態に設定する、
付記5に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2サービスにおいて利用回数が少ないユーザ又は利用金額が少ないユーザは、特典を取得するために第2サービスを利用するように動機づけられるため、第2サービスの利用が少ないユーザが第2サービスを利用するようにすることができる。
(付記7)
前記設定部は、前記第1ユーザが満たした前記第1条件の内容に応じて、前記所定状態に設定する前記第2ユーザを決定する、
付記5に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、第1条件を満たした内容を向上させるように動機づけられるため、ユーザが第1サービスを利用する機会を増やしやすくすることができる。
(付記8)
前記設定部は、前記第1ユーザが満たした前記第1条件の数に応じて、前記所定状態に設定する前記第2ユーザの人数を決定する、
付記7に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、第1条件を満たす数を増やすために第1サービスを利用するように動機づけられるため、ユーザが第1サービスを利用する回数又はユーザが第1サービスにおいて使用する金額を増やしやすくすることができる。
(付記9)
前記設定部は、前記第1ユーザが所定の第2ユーザと共同で前記第1サービスを利用したことにより前記第1条件を満たした場合に、前記所定の第2ユーザを前記所定状態に設定する、
付記7に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、共同購入の対象商品を購入するように動機づけられるため、サービスの事業者は、共同購入の対象商品を増やすことにより、ユーザがサービスを利用する機会を増やすことができる。
(付記10)
前記設定部は、前記第1ユーザが前記第2ユーザと所定の関係にある期間が閾値以上であることを前記第3条件として、前記所定状態に設定する、
付記5に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2ユーザが特典を得るために一時的にフレンド登録することを抑制できる。
(付記11)
前記特典付与部は、前記第2サービスにおいて前記第2ユーザが第1の前記第2条件を満たした場合に前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのうち一方に前記特典を与え、さらに、前記第2サービスにおいて前記第2ユーザが第2の前記第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのうち他方に前記特典を与える、
付記1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、特典を取得するために、第2サービスにおいて複数の第2条件を満たすように動機づけられるため、ユーザが第2サービスを利用する回数を大きくしたり、ユーザが第2サービスにおいて利用する金額を大きくしたりしやすくする。
(付記12)
前記特典付与部は、複数の前記第2ユーザのうち前記第2条件を満たした人数に応じて、前記第1ユーザに与える前記特典の内容を決定する、
付記1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第1ユーザは、第1サービスにおいて所定の関係である第2ユーザの数を増やしたり、第2ユーザに第2条件を満たすように促したりするように動機づけられるため、第2条件を満たす第2ユーザの数が増えやすくなる。
(付記13)
前記設定部は、前記第2ユーザを前記所定状態に設定してから所定の期間が経過した場合、前記所定状態を解除する、
付記1から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザが早く第2条件を満たすように動機づけられるので、ユーザが第2サービスに登録したり、第2サービスにおいて多くの金額を使ったりしやすくなる。
(付記14)
前記設定部は、前記第2サービスにおいて複数の前記第2ユーザのうち第1の前記第2ユーザが前記第2条件を満たした場合に、第2の前記第2ユーザにおける前記所定の期間を延長する、
付記13に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、複数の第2ユーザそれぞれは、他の第2ユーザが所定状態に維持される所定の期間を延長するために競技に投票するように動機づけられるため、第2ユーザが第2サービスを利用する機会を増やしやすくすることができる。
(付記15)
前記設定部は、前記第1ユーザと所定の関係にある複数の前記第2ユーザを前記所定状態に設定し、
前記特典付与部は、複数の前記第2ユーザのうち、前記第2条件を満たした時刻が早い所定の人数の前記第2ユーザに前記特典を与える、
付記1から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは特典を取得するために第2サービスを早く利用するように動機づけられるため、サービスの事業者は、ユーザがサービスを利用する利用効率を高めることができる。
(付記16)
前記設定部は、前記第1サービスにおいて前記第1ユーザと所定の関係にある前記第2ユーザに対し、前記第2条件に関する情報を、前記第1サービスを利用するための画面において通知する、
付記1から15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザは、第2サービスに関連する第2条件に関する情報が第1サービスを利用するための画面において通知されるため、第2ユーザが第2サービスを利用していない状態であっても、第2ユーザが第2条件を把握することが可能になる。さらに、第2サービスを利用していない第2ユーザは、自身が第2サービスを利用することで特典を与えられることを簡単に知ることができる。
(付記17)
第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザをコンピュータが所定状態に設定するステップと、
前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかにコンピュータが特典を与えるステップと、
を有する情報処理方法。
このように情報処理方法が構成されていることにより、ユーザは特典を取得するためにサービスを利用するように動機づけられるため、ユーザがサービスを利用しやすくすることができる。
(付記18)
コンピュータに、
第1ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、前記第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザを所定状態に設定するステップと、
前記第1サービスと異なる第2サービスにおいて、前記所定状態に設定された前記第2ユーザが第2条件を満たした場合に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの少なくともいずれかに特典を与えるステップと、
を実行させるためのプログラム。
このようにプログラムが構成されていることにより、ユーザは特典を取得するためにサービスを利用するように動機づけられるため、ユーザがサービスを利用しやすくすることができる。
【符号の説明】
【0104】
10 情報端末
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 情報処理装置
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
211 取得部
212 設定部
213 特典付与部
図1
図2
図3
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図9