(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023086081
(43)【公開日】2023-06-21
(54)【発明の名称】鉄筋加工帳構成方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 30/13 20200101AFI20230614BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20230614BHJP
G06F 111/04 20200101ALN20230614BHJP
【FI】
G06F30/13
G06Q50/08
G06F111:04
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105791
(22)【出願日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】202111502647.0
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522263574
【氏名又は名称】中国建築第二工程局有限公司
【氏名又は名称原語表記】China Construction Second Engineering Bureau Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.251 Beiyangwa, Liyuan Town, Tongzhou District, Beijing China
(71)【出願人】
【識別番号】522263585
【氏名又は名称】中建工程産業技術研究院有限公司
【氏名又は名称原語表記】China Construction Engineering Industry Technology Research Institute Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Building 1 and Building 2, No.15 Linhe Street, Linhe Industrial Development Zone, Shunyi District, Beijing China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】李 政
(72)【発明者】
【氏名】李 光遠
(72)【発明者】
【氏名】劉 軍
(72)【発明者】
【氏名】姜 ▲いく▼銘
(72)【発明者】
【氏名】張 麗華
(72)【発明者】
【氏名】畢 艶
(72)【発明者】
【氏名】紀 肖雷
【テーマコード(参考)】
5B146
5L049
【Fターム(参考)】
5B146AA04
5B146DC05
5B146DE06
5B146DE12
5B146DG01
5B146EC01
5L049CC07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】鉄筋加工帳構成方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、ユーザが入力した鉄筋配置命令に従って、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則に基づいて対象建物の鉄筋構造部材モデルを作成することにより、鉄筋構造情報を事前に予測するとともに、鉄筋構造部材モデルの鉄筋構造部材パラメータに基づいて鉄筋加工帳構成を行って、正確な鉄筋加工帳構成を実現できるので、作業効率を向上させるとともに、複雑な建物構造に対して正確かつ効率的な鉄筋配置を実現できず、作業効率が低下してしまうという技術的問題を回避した。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄筋加工帳構成方法であって、
鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得するステップと、
前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得るステップと、
前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するステップと、
を含むことを特徴とする鉄筋加工帳構成方法。
【請求項2】
前記の前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するステップは、
工区構造部材情報を取得し、前記工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
前記鉄筋構造部材モデル及び前記構造部材注記結果に基づいて、鉄筋構造部材パラメータを確定するステップと、
前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて、前記対象建物に対して、鉄筋加工帳を構成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋加工帳構成方法。
【請求項3】
前記の工区構造部材情報を取得し、前記工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップは、
前記鉄筋構造部材モデルをユーザ側に送信して表示させ、前記鉄筋構造部材モデルに基づいてユーザが入力した操作命令を受け付けるステップと、
対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記操作命令に従って前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の鉄筋加工帳構成方法。
【請求項4】
前記の対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記操作命令に従って前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップは、
対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報と前記鉄筋構造部材モデルをマッチングさせるステップと、
マッチングが成功した場合、前記操作命令に従って、前記鉄筋構造部材モデル内の前記対象工区構造部材情報を矩形選択し、対象工区構造部材ブロックを得るステップと、
前記対象工区構造部材ブロック及び前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の鉄筋加工帳構成方法。
【請求項5】
前記の前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するステップの後に、さらに、
対象建物の鉄筋構造部材モデル集合の構造部材構造情報を取得するステップと、
前記構造部材構造情報に基づいて構造部材のシミュレーション設置を行い、構造部材設置手順情報を取得するステップと、
ユーザに前記構造部材設置手順情報に従って構造部材設置を行わせるために、前記構造部材設置手順情報をユーザ端末に送信して表示させるステップと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の鉄筋加工帳構成方法。
【請求項6】
前記の対象建物の鉄筋構造部材モデル集合の構造部材構造情報を取得するステップは、
対象工区構造部材情報を取得するステップと、
前記対象建物の鉄筋構造部材モデル集合内の前記対象工区構造部材情報を非表示にして、構造部材構造情報を取得するステップと、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の鉄筋加工帳構成方法。
【請求項7】
前記のユーザに前記構造部材設置手順情報に従って構造部材設置を行わせるために、前記構造部材設置手順情報をユーザ端末に送信して表示させるステップの後に、さらに、
前記鉄筋構造部材モデルを組み合わせて、対象建物モデルを得るステップと、
工区監視測定データを取得し、前記工区監視測定データに基づいて前記対象建物モデルを更新するステップと、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の鉄筋加工帳構成方法。
【請求項8】
鉄筋加工帳構成装置であって、
鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得するように構成された情報取得モジュールと、
前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得るように構成されたモデル構築モジュールと、
前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するように構成された鉄筋配置モジュールと、
を含むことを特徴とする鉄筋加工帳構成装置。
【請求項9】
鉄筋加工帳構成機器であって、
前記鉄筋加工帳構成機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されてかつ前記プロセッサ上で動作可能な鉄筋加工帳構成プログラムとを含み、前記鉄筋加工帳構成プログラムは、請求項1から7の何れか一項に記載の鉄筋加工帳構成方法を実現するように構成されている
ことを特徴とする鉄筋加工帳構成機器。
【請求項10】
鉄筋加工帳構成プログラムが記憶されており、前記鉄筋加工帳構成プログラムがプロセッサにより実行されたときに、請求項1から7の何れか一項に記載の鉄筋加工帳構成方法を実現する
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築技術の分野に関し、特に鉄筋加工帳構成方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
建設工事の実施過程において、通常、建築の鉄筋構造計画を事前に作成する。建築の鉄筋構造計画を実現する際に、従来技術では通常、三次元慣用構造部材のRevitサブスクリプション配筋プラグイン、二次元CAD及びE筋などのソフトウェアによって、鉄筋を構成するが、複雑な建築構造に対して、正確で効率的な鉄筋配置を実現することができず、作業効率が低下してしまう。
【0003】
上記内容は本発明の技術案の理解を助けるために用いられるものであって、上記内容が先行技術であると認めたわけではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、複雑な建物構造に対して正確で効率的な鉄筋配筋を実現することができず、作業効率が低下してしまうという従来技術の技術的問題を解決するための、鉄筋加工帳構成方法、装置、機器及び記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は鉄筋加工帳構成方法を提供し、前記方法は、
鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得するステップと、
前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得るステップと、
前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するステップと、
を含む。
【0006】
また、前記の前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するステップは、
工区構造部材情報を取得し、前記工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
前記鉄筋構造部材モデル及び前記構造部材注記結果に基づいて、鉄筋構造部材パラメータを確定するステップと、
前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて、前記対象建物に対して、鉄筋加工帳を構成するステップと、
を含んでもよい。
【0007】
また、前記の工区構造部材情報を取得し、前記工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップは、
前記鉄筋構造部材モデルをユーザ側に送信して表示させ、前記鉄筋構造部材モデルに基づいてユーザが入力した操作命令を受け付けるステップと、
対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記操作命令に従って前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
を含んでもよい。
【0008】
また、前記の対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記操作命令に従って前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップは、
対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報と前記鉄筋構造部材モデルをマッチングさせるステップと、
マッチングが成功した場合、前記操作命令に従って、前記鉄筋構造部材モデル内の前記対象工区構造部材情報を矩形選択し、対象工区構造部材ブロックを得るステップと、
前記対象工区構造部材ブロック及び前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
を含んでもよい。
【0009】
また、前記の前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するステップの後に、さらに、
対象建物の鉄筋構造部材モデル集合の構造部材構造情報を取得するステップと、
前記構造部材構造情報に基づいて構造部材のシミュレーション設置を行い、構造部材設置手順情報を取得するステップと、
ユーザに前記構造部材設置手順情報に従って構造部材設置を行わせるために、前記構造部材設置手順情報をユーザ端末に送信して表示させるステップと、
を含んでもよい。
【0010】
また、前記の対象建物の鉄筋構造部材モデル集合の構造部材構造情報を取得するステップは、
対象工区構造部材情報を取得するステップと、
前記対象建物の鉄筋構造部材モデル集合内の前記対象工区構造部材情報を非表示にして、構造部材構造情報を取得するステップと、
を含んでもよい。
【0011】
また、前記のユーザに前記構造部材設置手順情報に従って構造部材設置を行わせるために、前記構造部材設置手順情報をユーザ端末に送信して表示させるステップの後に、さらに、
前記鉄筋構造部材モデルを組み合わせて、対象建物モデルを得るステップと、
工区監視測定データを取得し、前記工区監視測定データに基づいて前記対象建物モデルを更新するステップと、
を含んでもよい。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明はさらに、鉄筋加工帳構成装置を提案し、前記鉄筋加工帳構成装置は、
鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得するように構成された情報取得モジュールと、
前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得るように構成されたモデル構築モジュールと、
前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するように構成された鉄筋配置モジュールと、
を含む。
【0013】
また、上記の目的を達成するために、本発明はさらに鉄筋加工帳構成機器を提案し、前記鉄筋加工帳構成機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されてかつ前記プロセッサ上で動作可能な鉄筋加工帳構成プログラムとを含み、前記鉄筋加工帳構成プログラムは、上記の鉄筋加工帳構成方法のステップを実現するように構成されている。
【0014】
また、上記目的を実現するために、本発明はさらに記憶媒体を提案する。前記記憶媒体には鉄筋加工帳構成プログラムが記憶されており、前記鉄筋加工帳構成プログラムがプロセッサにより実行されたときに、上記の鉄筋加工帳構成方法のステップを実現する。
【0015】
本発明によれば、鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得て、前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成する。従来技術と比較すると、本発明は、ユーザが入力した鉄筋配置命令に従って、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則に基づいて対象建物の鉄筋構造部材モデルを作成することにより、鉄筋構造情報を事前に予測するとともに、前記鉄筋構造部材モデルの鉄筋構造部材パラメータに基づいて鉄筋加工帳構成を行って、正確な鉄筋加工帳構成を実現できるので、作業効率を向上させるとともに、複雑な建物構造に対して正確かつ効率的な鉄筋配置を行うことができず、作業効率が低下してしまうという技術的問題を回避した。
【図面の簡単な説明】
【0016】
実施例と組み合わせて、添付図面を参照して本発明の目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【
図1】本発明の実施例の案に係るハードウェア運転環境の鉄筋加工帳構成機器の構造模式図である。
【
図2】本発明の鉄筋加工帳構成方法の第一実施例の模式フローチャートである。
【
図3】本発明の鉄筋加工帳構成方法の第二実施例の模式フローチャートである。
【
図4】本発明の鉄筋加工帳構成方法の第三実施例の模式フローチャートである。
【
図5】本発明の鉄筋加工帳構成装置の第一実施例の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで説明する具体的な実施例は本発明を解釈するためだけに使われるのであって、本発明を限定するために使われるのではないことは、理解しておくべきである。
【0018】
図1を参照し、
図1は本発明の実施例の案に係るハードウェア運転環境の鉄筋加工帳構成機器の構造模式図である。
【0019】
図1に示すように、当該鉄筋加工帳構成機器は、プロセッサ1001、例えば中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、通信バス1002、ユーザインターフェース1003、ネットワークインターフェース1004、メモリ1005を含んでもよい。通信バス1002はこれらの部品間の接続や通信を実現するためのものである。ユーザインターフェース1003はディスプレイ(Display)、入力手段(例えばキーボード(Keyboard))を含んでもよく、好ましくは、ユーザインターフェース1003はさらに標準の有線インターフェース、無線インターフェースを含んでもよい。ネットワークインターフェース1004はオプションとして、標準の有線インターフェース、無線インターフェース(例えばワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi:Wireless-Fidelity)インターフェース)を含んでもよい。メモリ1005としては高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよく、安定した不揮発性のメモリ(NVM:Non-Volatile Memory)、例えば磁気ディスクメモリであってもよい。好ましくは、メモリ1005は前記プロセッサ1001とは独立した記憶装置としてもよい。
【0020】
図1に示す構造は鉄筋加工帳構成機器に対する限定を構成せず、図示より多い或いは少ない部品を含んでもよく、或いは一部の部品を組み合わせたり、異なる部品配置としたりしてもよいことは、当業者であれば理解できるであろう。
【0021】
図1に示すように、一種の機記憶媒体としてのメモリ1005の中には、オペレーティングシステム、ネットワーク通信モジュール、ユーザインターフェースモジュール及び鉄筋加工帳構成プログラムを含んでもよい。
【0022】
図1に示す鉄筋加工帳構成機器において、ネットワークインターフェース1004は主に、ネットワークサーバとデータ通信を行うように構成され、ユーザインターフェース1003は主に、ユーザとデータをやりとりするように構成されており、本発明の鉄筋加工帳構成機器におけるプロセッサ1001、メモリ1005は、鉄筋加工帳構成機器内に設置されてもよく、前記鉄筋加工帳構成機器はプロセッサ1001によってメモリ1005に記憶されている鉄筋加工帳構成プログラムを呼び出して、本発明の実施例によって提供される鉄筋加工帳構成方法を実行する。
【0023】
本発明の実施例は鉄筋加工帳構成方法を提供し、
図2を参照し、
図2は本発明の鉄筋加工帳構成方法の第一実施例の模式フローチャートである。
【0024】
本実施例において、前記鉄筋加工帳の構成方法は、以下のステップを含む。
【0025】
ステップS10において、鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得する。
【0026】
なお、本実施例の実行主体は、鉄筋加工帳構成機器とすることができ、ここで、前記鉄筋加工帳構成機器は、データ伝送やデータ解析機能を有する機器であってもよいし、携帯電話、制御コンピュータ及びタブレット等の電子機器であってもよいし、本実施例ではこれに対して具体的な制限を設けない。また、本実施例及び以下の実施例では制御コンピュータを例として説明する。
【0027】
なお、鉄筋配置命令は、ユーザがユーザ端末を介して入力する制御命令であってもよく、前記鉄筋配置命令は、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を含み、前記鉄筋構造部材情報は、鉄筋設計図面等の情報を含み、前記既定鉄筋設計規則は、鉄筋設計基準及び鉄筋設計規格などの情報を含む。
【0028】
前記鉄筋構造部材情報は、建物の建築構造の各鉄筋構造部材に、対応する図面情報を提供するために構成され、前記既定鉄筋設計規則は、対象建物の鉄筋構造をモデルリングする際に、鉄筋構造の基準化要件と設計規格を提供するように構成されていることは、容易に想像がつく。
【0029】
ステップS20において、前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得る。
【0030】
なお、前記鉄筋構造部材モデルは、制御コンピュータがユーザの入力した鉄筋配置命令を受信したときに、前記鉄筋配置命令から鉄筋構造部材情報と既定鉄筋設計規則を解析し、そして鉄筋構造部材情報と既定鉄筋設計規則に基づいて、モデリングプラットフォームを通じてモデルを構築することで得られる対象建物の鉄筋構造部材モデルであり、ここで、前記モデリングプラットフォームは、Revit鉄筋モデリングプラットフォームであってもよく、鉄筋設計図面、鉄筋設計基準及び鉄筋設計規格などの情報に基づいてモデルを構築することができるその他のプラットフォームまたはソフトウェアであってもよく、本実施例ではこれを具体的に制限しない。
【0031】
また、本実施例で使用されたRevit鉄筋モデリングプラットフォームは、Revitに基づいて独自開発されたプラグインである原発鉄筋検査建築情報モデル(BIM:Building Information Modeling)使用量算定ソフトウェアであってもく、前記原発鉄筋BIM使用量算定ソフトウェアは、PC側、携帯電話側、ブラウザ側、およびクラウドサービスである「3つの側と1つのクラウド」のソフトウェアアーキテクチャを採用する。PC側で使用鉄筋を算定し、鉄筋材料表を作成してアップロードし、ブラウザ側で材料管理を行い、加工タスクを割り当て、残材計算を自動的に行い、鉄筋加工の進捗に対して過程追跡を行い、加工を行う際、材料表に基づいて材料タグを自動的に作成し、手作業で材料タグを書き写す作業を少なくするとともに、手作業で材料札タグを書き写す際に発生する間違いを回避する。
【0032】
具体的な実現において、制御コンピュータは鉄筋配置命令を解析することによって、鉄筋設計図面、鉄筋設計基準及び鉄筋設計規格などの情報を取得して、さらに、鉄筋設計図面、鉄筋設計基準及び鉄筋設計規格などの情報に基づいて、原発鉄筋BIM使用量算定ソフトウェアにより、対象建物に対応する鉄筋モデルを構築する。
【0033】
ステップS30において、前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成する。
【0034】
なお、鉄筋構造部材パラメータは、鉄筋構造部材モデルの寸法情報、構造情報及び部材属性情報などである。
【0035】
1つの建物には複数の鉄筋構造部材がある可能性があり、また、前記対象建物は、各構造部材の空間構造や寸法情報が異なるため、前記対象建物に対して鉄筋を正確に構成するために、原発鉄筋BIM使用量算定ソフトウェアにより確立された対象建物の鉄筋構造部材モデル及び前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータに基づいて、鉄筋加工帳を生成して、鉄筋を配置することができる。
【0036】
ここで、前記鉄筋加工帳には、鉄筋規格、鉄筋形状、切断長さ、鉄筋本数及び鉄筋重量などの情報が含まれる。
【0037】
本実施例によれば、鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得て、前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成する。本実施例は、ユーザが入力した鉄筋配置命令に従って、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則に基づいて対象建物の鉄筋構造部材モデルを作成することにより、鉄筋構造情報を事前に予測するとともに、前記鉄筋構造部材モデルの鉄筋構造部材パラメータに基づいて鉄筋加工帳構成を行って、正確な鉄筋加工帳構成を実現できるので、作業効率を向上させるとともに、複雑な建物構造に対して正確かつ効率的な鉄筋配置を実現できず、作業効率が低下してしまうという技術的問題を回避した。
【0038】
図3を参照し、
図3は本発明の鉄筋加工帳構成方法の第二実施例の模式フローチャートである。
【0039】
上記第1実施例によれば、本実施例では、前記ステップS30は、以下のステップを含む。
【0040】
ステップS301において、工区構造部材情報を取得し、前記工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得る。
【0041】
なお、工区構造部材情報は、現在施工が必要な鉄筋構造部材情報であってもよく、前記鉄筋構造部材情報は、鉄筋形状、鉄筋本数、鉄筋重量等の情報であってもよく、本実施例ではこれを具体的に制限しない。
【0042】
なお、構造部材の注記結果としては、鉄筋構造部材モデルの中で前記工区構造部材情報を注記するものであってもよく、注記形式は、文字形式の表記であってもよいし、その他の標識性を有する手段であってもよいが、本実施例では、これを具体的に制限しない。
【0043】
具体的な実現において、構造部材の注記は、1つ鉄筋構造部材に必要とされる鉄筋の本数が10本、各鉄筋の重量が1kgであるように表すことができる。鉄筋構造部材モデルにおいて、当該鉄筋構造部材をクリックすると、鉄筋の本数が10本、各鉄筋の重量が1kgであることが表示される。
【0044】
また、工区構造部材情報は通常ユーザによって入力されるため、鉄筋構造部材モデルに注記するとき、ユーザが入力した操作命令を参照してもよい。具体的には、前記鉄筋構造部材モデルをユーザ側に送信して表示させ、前記鉄筋構造部材モデルに基づいてユーザが入力した操作命令を受け付けるステップと、対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記操作命令に従って前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップとして表される。
【0045】
さらに、ユーザにモデルを表示する場合、通常は対象建物の鉄筋構造全体を表示することが多いため、対象工区鉄筋構造部材に効率的に注記するために、前記ステップS301は、
対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報と前記鉄筋構造部材モデルをマッチングさせるステップと、
マッチングが成功した場合、前記操作命令に従って、前記鉄筋構造部材モデル内の前記対象工区構造部材情報を矩形選択し、対象工区構造部材ブロックを得るステップと、
前記対象工区構造部材ブロック及び前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るステップと、
を含む。
【0046】
なお、対象工区構造部材情報は、ユーザがユーザ端末を通して入力した情報であるため、ユーザの操作ミスで、ユーザが入力した対象工区構造部材が本実施例の鉄筋構造部材モデルに存在しない可能性がある。ユーザの注記効率を向上させるために、対象工区構造部材情報を取得した後に、さらに前記対象工区構造部材情報と前記鉄筋構造部材モデルをマッチングさせ、マッチングが成功した場合、鉄筋構造部材モデルに対象工区構造部材情報が存在することを意味するので、構造部材注記を始めることが可能であり、存在しなければ、鉄筋構造部材モデルに対象工区構造部材情報が存在しないことを意味するので、鉄筋構造部材の注記操作を行うことが不可能であり、対象工区構造部材情報の正確性を検証するように注意するために、注意情報を生成してユーザ端末に出力することができる。
【0047】
なお、全体的な鉄筋構造において、鉄筋構造部材は他の鉄筋構造部材と接続される場合があるので、対象工区構造部材に注記する際には、矩形選択により対象工区構造部材情報を矩形選択し、対象工区構造部材のブロックを得てから、前記対象工区構造部材ブロックに情報を注記してもよい。
【0048】
また、対象工区構造部材をサブ構造部材に細分化できる場合、前記サブ構造部材をさらに矩形選択して注記し、最後に、検索しやすいように、対象工区構造部材全体をグループとして記憶することもできる。これにより、対象工区構築構造部材ブロックの情報注記結果を調べたい場合、作成されたグループをクリックして、工区の表示を実現できることが可能である。表示される内容は、現在の作業平面レベル、領域ネーミング、領域属性、フロアレベル及び天井レベルなどの情報を含み、前記領域情報は、それぞれプレートガーダーなどの水平構造部材領域と壁柱などの鉛直構造部材領域である。
【0049】
ステップS302において、前記鉄筋構造部材モデル及び前記構造部材注記結果に基づいて、鉄筋構造部材パラメータを確定する。
【0050】
鉄筋構造部材モデルでは、各鉄筋構造部材には、対応する構造部材注記結果があり、前記構造部材注記結果には鉄筋規格、鉄筋形状、切断長さ、鉄筋本数及び鉄筋重量などの情報があり、前記構造部材注記結果内の情報に基づいて、鉄筋構造部材パラメータを確定する。
【0051】
ステップS303において、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて、前記対象建物に対して、鉄筋加工帳を構成する。
【0052】
なお、鉄筋加工帳を構成する前に、さらに、前記鉄筋パラメータが生産又は施工の要件を満たすように、鉄筋設計基準及び鉄筋設計規格などの情報に基づいて、鉄筋構造部材モデル内の鉄筋パラメータを検証し、検証完了後に、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて、前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成する。
【0053】
また、鉄筋加工帳の構成完了後に、さらに、工区鉄筋構造部材情報に基づいて、鉄筋加工帳に従って作成された鉄筋パラメータ情報を照合してもよい。具体的には、工区における施工区画、図面名、鉄筋層番号及び鉄筋番号を通して、鉄筋名を査定する。
【0054】
本実施例は、ユーザが入力した鉄筋配置命令に従って、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則に基づいて対象建物の鉄筋構造部材モデルを作成することにより、鉄筋構造情報を事前に予測するとともに、前記鉄筋構造部材モデルの鉄筋構造部材パラメータに基づいて鉄筋加工帳構成を行って、工区構造部材情報を取得して、確立された鉄筋構造部材モデルに注記して、正確な鉄筋加工帳構成を実現できる。また、複雑な構造に合わせて鉄筋構造の解析を行うことで、構造の加工帳構成を実現できるので、作業効率を向上させるので、複雑な建物構造に対して正確かつ効率的な鉄筋配置を実現できず、作業効率が低下してしまうという技術的問題を回避した。
【0055】
図4を参照し、
図4は本発明の鉄筋加工帳構成方法の第3実施例の模式フローチャートである。
【0056】
上記第1実施例によれば、本実施例では、前記ステップS30の後に、さらに以下のステップを含む。
【0057】
ステップS40において、対象建物の鉄筋構造部材モデル集合の構造部材構造情報を取得する。
【0058】
なお、構造部材構造情報は、対象構造部材とその他の構造部材との間の空間構造、構造部材分類構造、構造部材組分け構造等であってもよく、本実施例では、具体的に制限しない。
【0059】
さらに、各鉄筋構造部材の構造部材構造情報を取得するために、前記ステップS40は、
対象工区構造部材情報を取得するステップと、
前記対象建物の鉄筋構造部材モデル集合内の前記対象工区構造部材情報を非表示にして、構造部材構造情報を取得するステップと、
を含む。
【0060】
具体的な実現では、鉄筋加工帳の構成を完了させて、かつ、規格に準拠した鉄筋を製造した後、対象建物の鉄筋構造情報を表示する際に対象構造部材が表示されないように、原発鉄筋BIM使用量算定ソフトウェアで対象構造部材を非表示にする。これによって、対象構造部材の構造部材構造情報を取得することができ、各鉄筋構造部材の非表示により、各鉄筋構造部材の構造部材構造情報を取得することができる。
【0061】
ステップS50において、前記構造部材構造情報に基づいて構造部材のシミュレーション設置を行い、構造部材設置手順情報を取得する。
【0062】
なお、構造部材設置手順情報は、前記構造部材構造情報に対応する対象構造部材を対象建物の鉄筋構造部材モデル内に設置するシミュレーション設置手順情報であってもよい。
【0063】
具体的な実現において、モデリングソフトウェア内の空間構造、構造部材分類構造及び構造部材組分け構造に基づき、施工側での鉄筋構造部材の建築過程における、適合する空間構造、構造部材分類構造及び構造部材組分け構造の同期生成を実現し、モデルに内の鉄筋構造部材に基づいて設置動画をシミュレーションし、建物鉄筋構造部材の設置過程及び進捗をガイドする。
【0064】
ステップS60において、ユーザに前記構造部材設置手順情報に従って構造部材設置を行わせるために、前記構造部材設置手順情報をユーザ端末に送信して表示させる。
【0065】
なお、ユーザ端末は、携帯電話やタブレットなどの電子機器であってもよく、データ表示用のアプリ、ウェブページ及びウィーチャットのミニプログラムなどの機能を有する機器であってもよく、本実施例は具体的に制限しない。
【0066】
また、構造部材設置手順情報に基づいて構造部材設置を行う際には、工区現在の設置情報を収集し、前記現在の設置情報に基づいて原発鉄筋BIM使用量算定ソフトウェアで構築された対象建物の鉄筋構造部材モデルを更新し、モデルと現場のデータとのリアルタイムのやりとりや更新を実現し、ユーザの工区に対する監視レベルを上げる。
【0067】
さらに、工区に対する監視レベルを上げるために、前記ステップS60の後に、
前記鉄筋構造部材モデルを組み合わせて、対象建物モデルを得るステップと、
工区監視測定データを取得し、前記工区監視測定データに基づいて前記対象建物モデルを更新するステップと、
をさらに含む。
【0068】
具体的な実現において、前記相互結合型模型における施工側には、鉄筋構造部材のリアルタイム監視測定システムが設けられており、監視測定データをRevit鉄筋モデリングプラットフォームに適時にフィードバックして、施工側の何れか1つの工区構造とRevit鉄筋モデリングにおける工区との相互対応を実現できるので、モデルと現場施工の相互結合を実現するとともに、構築された対象建物の鉄筋構造部材モデルを更新することで、ユーザの工区に対する管理力を上げる。
【0069】
本実施例は、ユーザが入力した鉄筋配置命令に従って、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則に基づいて対象建物の鉄筋構造部材モデルを作成することにより、鉄筋構造情報を事前に予測するとともに、前記鉄筋構造部材モデルの鉄筋構造部材パラメータに基づいて鉄筋加工帳構成を行って、工区構造部材情報を取得して、確立された鉄筋構造部材モデルに注記して、正確な鉄筋加工帳構成を実現できる。また、複雑な構造に合わせて鉄筋構造の解析を行うことで、構造の加工帳構成を実現できるので、作業効率を向上させるとともに、確立された鉄筋構造部材モデルに基づいて対象構造部材の設置手順をシミュレーションして、正確な鉄筋構造設置を実現できるので、複雑な建物構造に対して正確かつ効率的な鉄筋配置を実現できず、作業効率が低下してしまうという技術的問題を回避した。
【0070】
また、本発明の実施例はさらに記憶媒体を提案する。前記記憶媒体には鉄筋加工帳構成プログラムが記憶されており、前記鉄筋加工帳構成プログラムがプロセッサにより実行されたときに、上記の鉄筋加工帳構成方法のステップを実現する。
【0071】
本記憶媒体は上記全ての実施例の全ての技術案を採用したので、少なくとも上記実施例の技術案がもたらす全ての有益効果を有し、ここでは説明を省く。
【0072】
図5を参照し、
図5は本発明の鉄筋加工帳構成装置の第一実施例の構造ブロック図である。
【0073】
図5に示すように、本発明の実施例が提案する鉄筋加工帳構成装置は、
鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得するように構成された情報取得モジュール10と、
前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得るように構成されたモデル構築モジュール20と、
前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて対象建物に対して鉄筋加工帳を構成するように構成された鉄筋配置モジュール30と、
を含む。
【0074】
本実施例によれば、鉄筋配置命令を受信したとき、対象建物の鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び前記既定鉄筋設計規則に基づいてモデルリングし、対象建物の鉄筋構造部材モデルを得て、前記鉄筋構造部材モデルに対応する鉄筋構造部材パラメータを取得し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて前記対象建物に対して鉄筋加工帳を構成する。本実施例は、ユーザが入力した鉄筋配置命令に従って、鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則を取得し、前記鉄筋構造部材情報及び既定鉄筋設計規則に基づいて対象建物の鉄筋構造部材モデルを作成することにより、鉄筋構造情報を事前に予測するとともに、前記鉄筋構造部材モデルの鉄筋構造部材パラメータに基づいて鉄筋加工帳構成を行って、正確な鉄筋加工帳構成を実現できるので、作業効率を向上させるとともに、複雑な建物構造に対して正確かつ効率的な鉄筋配置を実現できず、作業効率が低下してしまうという技術的問題を回避した。
【0075】
一実施例において、前記鉄筋配置モジュール30はさらに、工区構造部材情報を取得し、前記工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得て、前記鉄筋構造部材モデル及び前記構造部材注記結果に基づいて、鉄筋構造部材パラメータを確定し、前記鉄筋構造部材パラメータ及び前記鉄筋構造部材モデルに基づいて、前記対象建物に対して、鉄筋加工帳を構成するように構成されている。
【0076】
一実施例において、前記鉄筋配置モジュール30はさらに、前記鉄筋構造部材モデルをユーザ側に送信して表示させ、前記鉄筋構造部材モデルに基づいてユーザが入力した操作命令を受け付けて、対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記操作命令に従って前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るように構成されている。
【0077】
一実施例において、前記鉄筋配置モジュール30はさらに、対象工区構造部材情報を取得し、前記対象工区構造部材情報と前記鉄筋構造部材モデルをマッチングさせ、マッチングが成功した場合、前記操作命令に従って、前記鉄筋構造部材モデル内の前記対象工区構造部材情報を矩形選択し、対象工区構造部材ブロックを得て、前記対象工区構造部材ブロック及び前記対象工区構造部材情報に基づいて、前記鉄筋構造部材モデルに注記し、構造部材注記結果を得るように構成されている。
【0078】
一実施例において、前記鉄筋配置モジュール30はさらに、対象建物の鉄筋構造部材モデル集合の構造部材構造情報を取得して、前記構造部材構造情報に基づいて構造部材のシミュレーション設置を行い、構造部材設置手順情報を取得して、ユーザに前記構造部材設置手順情報に従って構造部材設置を行わせるために、前記構造部材設置手順情報をユーザ端末に送信して表示させるように構成されている。
【0079】
一実施例において、前記鉄筋配置モジュール30はさらに、対象工区構造部材情報を取得して、前記対象建物の鉄筋構造部材モデル集合内の前記対象工区構造部材情報を非表示にして、構造部材構造情報を取得するように構成されている。
【0080】
一実施例において、前記鉄筋配置モジュール30はさらに、前記鉄筋構造部材モデルを組み合わせて、対象建物モデルを得て、工区監視測定データを取得し、前記工区監視測定データに基づいて前記対象建物モデルを更新するように構成されている。
【0081】
なお、上記は例示に過ぎず、本発明の技術案に対して何ら限定を構成せず、具体的な応用においては、当業者が必要に応じて設定することができ、本発明はこれを制限しない。
【0082】
なお、上述した作業手順は例示的なものにすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではなく、実際の応用において、当業者が実際の必要に応じてその一部または全部を選択して本実施例の案の目的を達成することができるが、ここでは限定しない。
【0083】
なお、本実施例では詳しく説明されていない技術的詳細については、本発明の任意の実施例で提供された鉄筋加工帳構成方法を参照でき、ここでは説明を省く。
【0084】
本文において、「含む」、「含める」といった用語或いは何れの他のバリエーションは非排他的な包含を意味することで、一連の要素の過程、方法、物品或いはシステムがそれらの要素だけでなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、或いはこの種の過程、方法、物品或いはシステムに固有の要素を含むようにする。それ以上の制限がない状況で、「一つの・・・含む」という文により限定される要素は、当該要素を含む過程、方法、物品或いはシステムの中に他の同じ要素がさらに存在することを除外しない。
【0085】
上記本発明実施例の番号は説明のためのものだけであって、実施例の優劣を表すものではない。
【0086】
以上の実施態様の説明を通して、当業者は、上記の実施例の方法はソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加える方法(勿論ハードウェアによることも可能であるが、多くの場合では前者がより良い実施方法)で実現できることを明確に理解できる。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、本質としては、或いは先行技術に対して貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で体現できる。当該計算機ソフトウェア製品は記憶媒体(例えば読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)/RAM、磁気ディスク、光ディスク)の中に記憶でき、一台の端末機器(携帯電話、計算機、サーバ、或いはネットワーク機器等でもよい)に本発明の各実施例で説明する方法を実行させるための幾つかの命令を含む。
【0087】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、それによって本発明の特許の保護範囲を制限するわけではない。本発明の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた等価構造或いは等価流れ変換、或いは直接又は間接的な他の関連する技術分野への応用も、同じ理由で本発明の特許の保護範囲に含まれる。