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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008617
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】ゲーム機
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/02 20060101AFI20230112BHJP
   A63F 9/30 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
A63F9/02 B
A63F9/30 501D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021112311
(22)【出願日】2021-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】598096913
【氏名又は名称】株式会社山崎屋
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(74)【代理人】
【識別番号】100222324
【弁理士】
【氏名又は名称】西野 千明
(72)【発明者】
【氏名】山崎 健造
(57)【要約】
【課題】景品に向けてBB弾を連射することで景品が後方に徐々に移動し、落下する動きを楽しむことができるゲーム機の提供を目的とする。
【解決手段】景品を載置するための載置部材と、前記載置部材の上に載置した景品をターゲットにしてBB弾を射出するためのガンとを有し、前記ガンを操作して射出したBB弾により前記景品が前記載置部材に沿って後方側に移動し、前記景品が前記載置部材から落下すると、当該景品が得られることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品を載置するための載置部材と、
前記載置部材の上に載置した景品をターゲットにしてBB弾を射出するためのガンとを有し、
前記ガンを操作して射出したBB弾により前記景品が前記載置部材に沿って後方側に移動し、前記景品が前記載置部材から落下すると、当該景品が得られることを特徴とするゲーム機。
【請求項2】
前記載置部材は、前後方向の傾斜度を可変調整できる傾斜度調整手段を有していることを特徴とする請求項1記載のゲーム機。
【請求項3】
前記BB弾の弾収容部を有し、
前記弾収容部から前記ガンに連続供給可能になっていて、
前記弾収容部はBB弾の撹拌手段を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のゲーム機。
【請求項4】
前記載置部材は支持部材に支持されていて、
前記支持部材は前後方向に移動可能な走行レール部を介して吊り下げられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のゲーム機。
【請求項5】
前記ガンは、BB弾の射出口の向きを上下及び左右に可変可能で且つ、前記ガンの高さが上昇及び下降制御されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のゲーム機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガン操作にてBB弾を景品に向けて連射することで、景品を落下させてゲットするゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
的や景品に向けて射撃するゲーム機として、いろいろな構造のものが提案されている。
例えば特許文献1には、射的用銃に対して標的を相対的に動かすことで難易度を高くしたゲーム機を開示する。
しかし、射的用の標的と景品とが別々になっているので、景品を撃ち落とす楽しみに欠ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-189483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、景品に向けてBB弾を連射することで景品が後方に徐々に移動し、落下する動きを楽しむことができるゲーム機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るゲーム機は、景品を載置するための載置部材と、前記載置部材の上に載置した景品をターゲットにしてBB弾を射出するためのガンとを有し、前記ガンを操作して射出したBB弾により前記景品が前記載置部材に沿って後方側に移動し、前記景品が前記載置部材から落下すると、当該景品が得られることを特徴とする。
本発明において、景品は一回の射撃で落下するのではなく、BB弾を連射し、景品に弾が連続的に当たることで徐々に後退し、遂には載置部材から落下することになり、その瞬間を楽しむことができる。
【0006】
本発明では、景品がBB弾の連射を受けて載置部材の上面を移動することになるので、前記載置部材は、前後方向の傾斜度を可変調整できる傾斜度調整手段を有していてもよい。
また、景品を載置するための載置部材を複数の段に分けて設けた場合に、個々の載置部材ごとに前後方向の傾斜度を可変調整できるようにしてもよい。
これにより、景品をゲットする難易度を載置部材全体で、あるいは個々の載置部材ごとに調整することができる。
【0007】
本発明において、前記BB弾の弾収容部を有し、前記弾収容部から前記ガンに連続供給可能になっていて、前記弾収容部はBB弾の撹拌手段を有していてもよい。
従来のBB弾用のガンは、弾(玉)をカートリッジに装填して使用していたが、これでは連射する玉の数に制限がでることから、BB弾を大きなケースからなる弾収容部に入れ、ガンにフレキシブルな供給管を用いて連続的には供給できるようにした。
この際に玉が、供給口に詰まらないように撹拌したものである。
【0008】
本発明において、前記載置部材は支持部材に支持されていて、前記支持部材は前後方向に移動可能な走行レール部を介して吊り下げられていても良い。
このようにすると支持部材をゲーム機の前面に移動させることで景品の補充や取り替え作用が容易になるとともに吊り下げた支持部材の下端又は上下の端部に設けたストッパー位置を可変するだけで載置部材の傾斜度を調整できる。
また、ガンは、BB弾の射出口の向きを上下及び左右に可変可能で且つ、前記ガンの高さが上昇及び下降制御されていてもよい。
このようにすると、大人から子供までガンの高さを調整しながら楽しむことができる。
【発明の効果】
【0009】
従来のこの種のゲーム機は弾を景品や的に当てることが目的であったのに対して、本発明に係るゲーム機はBB弾を連射することで徐々に景品が移動し落下する構成になっているので、子供から大人までプレーヤーに合せて難易度が調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るゲーム機の正面図を示す。
図2】ガンにBB弾を供給する構造例を示す。
図3】支持部材が走行レール部に沿って前進及び後退する状態を示す。
図4】(a)~(c)は、景品の載置部材の傾斜度の調整例を示す。
図5】個々の載置部材の傾斜度を調整する例を示す。
図6】ガンの支持部材の上昇,下降の例を示す。
図7】BB段の供給管の連結例を示す。
図8】景品の落下の流れを(a)(b)に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に本発明に係るゲーム機の構造例を示す。
本実施例は、ゲーム機Aとゲーム機Bと2台を連設した例を示す。
例えばゲーム機Aを子供が喜ぶ景品を並べ、ゲーム機Bは大人向けの景品を並べた例を示す。
ゲーム機は1台であっても、複数連設してもよい。
左右一対の支持部材11,11の間に複数段に分けて載置部材12を設けて、この上面に複数の景品1を並べる。
この景品1に向けて射撃するためのガン14を有し、図2に側面視を示すように左右、上下にガン14の射出口の向きをプレーヤーが変えられるように、自由自在にガン支持部材14aの上面に取付部14bを介して取り付けてある。
また、図1に示すように載置部材12ごとに景品の高さが異なること、及びプレーヤーが子供から大人まで身長に合せてガンの高さが調整できるように、図6に示すようにガン支持部材14の上昇及び下降可能になっている。
例えば、図6に示すようにガン支持部材14a(ガンの表示を省略してある。)の両端部をワイヤー14dで吊り下げ、このワイヤー14dの長さをモーター駆動のリール等で巻き上げ調整することで、高さ調整できる。
本実施例では、ガン支持部材14aをスプリング等の弾性部材14eにて下方に向けて付勢した例になっている。
この操作は、図1に示すように操作部16に設けた下降ボタン16bを押すと、自動でガン支持部材14aが下降し、上昇ボタン16cを押すとこのガン支持部材14aが上昇し、任意の位置でこのガン支持部材14aを停止させることができる。
これにより、子供や大人の身長に合せて、あるいは景品の高さに合せて、ガン14の高さをプレーヤー自身で調整できる。
また、ガン14の高さの上限及び下限は、リミッター等にて制御されている。
【0012】
ゲーム機の前面には透明なカバー18を取り付けてあり、ガン14の高さ及び上下,左右の操作範囲にて動きがとれるように開口部18aを形成するとともに、この開口部18aを内側から遮蔽するように、第1補助カバー18bと円盤状の第2補助カバー18cを設けてある。
ガン14の上部にはBB弾を収容できるケース状の弾収容部15を取り付け、これとガン14とを供給管15aでつないである。
図2では分かりやすくするために、BB弾14dの上側に撹拌機15bを表現してあるが、この撹拌機15bによりBB弾が掻き混ぜられ供給口15cが詰まらないようになっている。
また、供給管15aは、図7に示すようにジョイント管15dで繋がれているが、スプリングタイプのフレキシブル管になっていて、ジョイント部が閉まるように軽く管をひねるだけで連結できる。
【0013】
複数段に分けて載置部材を設けた支持部材11は、走行レール部11aに沿ってゲーム機前面側から後面側の間を前進後退移動するように吊り下げられている。
このように、複数段の景品の載置部材を取り付けた支持部材11を、走行レール部11aに沿って前進及び後退可能にしたので、支持部材11をゲーム機の前面側に向けて前進させることで、景品の補充や交換が容易になる。
また、図3(a),(b)に示すように、支持部材11の上端側に上部ブラケット11bを取り付け、下端側に下部ブラケット11dを連結するとともに、上部ブラケット11bに後方側への突出量が調整可能なストッパー11cを設け、下部ブラケット11dにも同様に後方側への突出量が調整可能にストッパー11eを設けた例になっている。
これにより、図4(a)~(c)に示すように上部ブラケット11bと下部ブラケット11dに取り付けたストッパー11c,11eの後方側の突出量を調整するだけで、支持部材11を走行レールに沿って後退させると、景品の重量とストッパーの突出量にてゲーム機の後面壁に当たる支持部材下端11Lの位置が変わり、載置部材12の傾斜度を調整できる。
本ゲーム機は、BB弾を連射し、景品1を載置部材12の後端部に向けて移動させ、この後端部から景品を落下させてゲットすることから、載置部材12の上面の傾きにより、難易度を調整できる。
【0014】
図8は、景品1が載置部材12の後側から落下した状態を示し、落下した景品1は前側に傾斜した景品受け部材13に当たる。
この際に、景品受け部材13の前端側が下降し、景品払出しカウンター17がゲットした景品の数をカウントできる。
本実施例では、景品受け部材13の後端側はゲーム機の後壁と蝶番13bで連結され、先端側が弾性部材13aにて上方に付勢されている。
【0015】
本実施例では、載置部材12を棚状に複数段に設けることでガン14の射出方向が段により上下に傾くので、景品の後方へずらす力が変わる。
また、載置部材11の上面の傾きによっても難易度が変わる。
【0016】
ゲーム機の正面側には図1に示すように操作部16を有し、コインの投入口やスタートボタン16aを有する。
コインを投入するとタイマーが作動し、図2で説明するとプレーヤーがガン14のトリガー14cを引いている時間だけタイマーが進行し、トリガー14cから指を離すとタイマー進行が中断するようになっている。
【符号の説明】
【0017】
1 景品
11 支持部材
12 載置部材
13 景品受け部材
14 ガン
14a ガン支持部材
15 弾収容部
16 操作部
16a スタートボタン
16b 下降ボタン
16c 上昇ボタン
17 景品払出しカウンター
18 カバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8