(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008635
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】路面成型補助部材、及び、路面の成型方法
(51)【国際特許分類】
E01C 5/20 20060101AFI20230112BHJP
E01C 7/14 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
E01C5/20
E01C7/14
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021112349
(22)【出願日】2021-07-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】520110250
【氏名又は名称】PUMP MAN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100176256
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 隆敬
(72)【発明者】
【氏名】小澤 辰矢
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051AA02
2D051AA03
2D051AG11
2D051AH05
2D051DA01
2D051DB03
(57)【要約】
【課題】 地表水を適切に排水することのできる路面を容易に成型することが可能な路面成型補助部材を提供する。
【解決手段】 路面成型補助部材1は、路面の成型時に使用されるものであって、載置面上に載置され、複数の第1の貫通孔23が形成された平板形状を有する本体部2と、複数の第1の貫通孔23にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔31を有し、本体部2からそれぞれ上方に突出した複数の筒状部3と、を備えている。本体部2上の第2の貫通孔31以外の部分にコンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトが打ち込まれることで、第2の貫通孔31及び第1の貫通孔23により排水路が形成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
路面の成型時に使用される路面成型補助部材であって、
載置面上に載置され、複数の第1の貫通孔が形成された平板形状を有する本体部と、
前記複数の第1の貫通孔にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔を有し、前記本体部からそれぞれ上方に突出した複数の筒状部と、
を備え、
前記本体部上の前記第2の貫通孔以外の部分にコンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトが打ち込まれることで、前記第2の貫通孔及び前記第1の貫通孔により排水路が形成されることを特徴とする路面成型補助部材。
【請求項2】
前記本体部の下面には、少なくともいずれか2つの前記第1の貫通孔間を連通させる連通部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の路面成型補助部材。
【請求項3】
前記連通部は、前記本体部の端部まで延び、開放されていることを特徴とする請求項2に記載の路面成型補助部材。
【請求項4】
前記本体部の端部には、接続部が形成されており、一の前記本体部の端部に形成された接続部と他の前記本体部の端部に形成された接続部とは互いに接続可能であり、
前記一の本体部に形成された連通部は、前記接続部同士が接続された際に、前記他の本体部に形成された連通部又は第1の貫通孔と連通する位置に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の路面成型補助部材。
【請求項5】
複数の第1の貫通孔が形成された平板形状を有する本体部と、前記複数の第1の貫通孔にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔を有し、前記本体部からそれぞれ上方に突出した複数の筒状部と、を有する路面成型補助部材を用いた路面成型方法であって、
前記複数の筒状部が上方になるように前記路面成型補助部材を載置面上に載置する工程と、
前記本体部上の前記第2の貫通孔以外の部分にコンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトを打ち込む工程と、
を備えたことを特徴とする路面成型方法。
【請求項6】
前記コンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトを打ち込む工程の前に、各筒状部に蓋部材を取り付ける工程と、
前記コンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトを打ち込む工程の後に、各筒状部に取り付けられた蓋部材を取り外す工程と、
を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の路面の成型方法。
【請求項7】
前記蓋部材は、前記筒状部の第2の貫通孔に挿入される挿入部と、前記挿入部の上部から上方かつ外側に向けて広がる面取り形成部と、を有していることを特徴とする請求項6に記載の路面形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地表水を適切に排水することのできる路面を容易に成型することが可能な路面成型補助部材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、コンクリート等で路面を成型する際には、路面上に降雨等の地表水による水溜まりができてしまうことを防止するために、路面に水勾配を設けている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、水勾配によって地表水の排水を行う場合、所定の場所(河川等)に排水が集中してしまい、河川の氾濫等の環境問題が生じるおそれがある。また、コンクリート等で路面を成型した場合、路面の下方にある地中に地表水がしみ込まないため、地中の水分不足により地盤沈下等の環境問題も生じるおそれがある。
【0004】
更に、上記した環境問題とは別に、コンクリート路面を水平にしたいという要望もあり、その場合には、排水性(水溜まりの防止)と(路面の)水平性という相反する要素を両立させる技術が必要となる。
【0005】
そこで、本発明は、地表水を適切に排水することのできる路面を容易に成型することが可能な路面成型補助部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、路面の成型時に使用される路面成型補助部材であって、載置面上に載置され、複数の第1の貫通孔が形成された平板形状を有する本体部と、前記複数の第1の貫通孔にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔を有し、前記本体部からそれぞれ上方に突出した複数の筒状部と、を備え、前記本体部上の前記第2の貫通孔以外の部分にコンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトが打ち込まれることで、前記第2の貫通孔及び前記第1の貫通孔により排水路が形成されることを特徴とする路面成型補助部材を提供している。
【0007】
また、前記本体部の下面には、少なくともいずれか2つの前記第1の貫通孔間を連通させる連通部が形成されていることが好ましい。
【0008】
また、前記連通部は、前記本体部の端部まで延び、開放されていることが好ましい。
【0009】
また、前記本体部の端部には、接続部が形成されており、一の前記本体部の端部に形成された接続部と他の前記本体部の端部に形成された接続部とは互いに接続可能であり、前記一の本体部に形成された連通部は、前記接続部同士が接続された際に、前記他の本体部に形成された連通部又は第1の貫通孔と連通する位置に形成されていることが好ましい。
【0010】
本発明の別の観点によれば、複数の第1の貫通孔が形成された平板形状を有する本体部と、前記複数の第1の貫通孔にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔を有し、前記本体部からそれぞれ上方に突出した複数の筒状部と、を有する路面成型補助部材を用いた路面成型方法であって、前記複数の筒状部が上方になるように前記路面成型補助部材を載置面上に載置する工程と、前記本体部上の前記第2の貫通孔以外の部分にコンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトを打ち込む工程と、を備えたことを特徴とする路面成型方法を提供している。
【0011】
また、前記コンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトを打ち込む工程の前に、各筒状部に蓋部材を取り付ける工程と、前記コンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトを打ち込む工程の後に、各筒状部に取り付けられた蓋部材を取り外す工程と、を更に備えたことが好ましい。
【0012】
また、前記蓋部材は、前記筒状部の第2の貫通孔に挿入される挿入部と、前記挿入部の上部から上方かつ外側に向けて広がる面取り形成部と、を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の路面成型補助部材によれば、地表水を適切に排水することのできる路面を容易に成型することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態による路面成型補助部材の説明図
【
図2】本発明の実施の形態による路面成型補助部材の平面図
【
図3】本発明の実施の形態による路面成型補助部材の部分側面図
【
図4】本発明の実施の形態による本体部の接続の説明図
【
図6】本発明の実施の形態による路面成型方法のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態による路面成型補助部材1について、
図1-
図6を参照して説明する。
【0016】
路面成型補助部材1は、コンクリート、モルタル、セメント、又は、アスファルトによる路面成型時に使用されるものであって、
図1に示すように、本体部2と、複数の筒状部3と、を備えている。
【0017】
本体部2は、載置面上に載置されるものであり、
図1では、本体部2が、地面Xに敷かれた砕石Y(“載置面”に相当)上に載置された例が示されている。本体部2の素材としては、樹脂や生分解性プラスチック等が考えられる。但し、路面成型にアスファルトを用いる場合には、耐熱性の素材を用いることが好ましい。
【0018】
図2に示すように、本体部2は、上面21と下面22を有する平板形状(シート状でも良い)を有しており(本実施の形態では、略矩形)、本体部2には、上面21から下面22まで貫通する複数の第1の貫通孔23が形成されている。
【0019】
本実施の形態では、
図2(a)(路面成型補助部材1を下面22側から見た図)に示すように、複数の第1の貫通孔23は、格子の交点に相当する位置に配置されている。
【0020】
また、本体部2には、少なくともいずれか2つの第1の貫通孔23間を連通させる連通部24が形成されている。
【0021】
本実施の形態では、連通部24として、
図2(a)及び
図3に示すように、本体部2の下面22に、各第1の貫通孔23を交点とする格子を形成するように凹状溝が形成されている。また、本実施の形態では、連通部24は、本体部2の端部まで延び、開放されている。
【0022】
本体部2の端部には、
図2及び
図3に示すように、接続部25が形成されており、
図3に示すように、一の本体部2Aの端部に形成された接続部25と他の本体部2Bの端部に形成された接続部25とは、互いに接続可能である(
図3では、凹凸による接続)。接続部25は、本体部2の各辺に設けられ、四方に所望の数だけ他の本体部2(路面成型補助部材1)と接続可能であることが好ましい。
【0023】
更に、上記したように接続部25同士が接続された際に、
図4に示すように、一の本体部2Aの連通部24は、他の本体部2Bの連通部24又は第1の貫通孔23と連通する位置に形成されている(
図4では、他の本体部2Bの連通部24に連通する位置に形成されている)。なお、必要に応じて、連通部24の一部として機能するように、接続部25にも凹状溝等を形成しても良い。
【0024】
図2(b)(路面成型補助部材1を上面21側から見た図)及び
図3に示すように、複数の筒状部3は、複数の第1の貫通孔23にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔31を有し、本体部2の上面21からそれぞれ上方に突出している。筒状部3の素材としては、本体部2と同様に、樹脂や生分解性プラスチック等が考えられる。但し、路面成型にアスファルトを用いる場合には、耐熱性の素材を用いることが好ましい。
【0025】
上記構成の下、本体部2上の第2の貫通孔31以外の部分に(
図1では、筒状部3の略先端まで)コンクリートZ等を打ち込むことで、筒状部3(第2の貫通孔31)及び第1の貫通孔23により排水路が形成された路面が成型され、路面上の地表水は、この排水路を介して載置面(砕石Y及び地面X)に排水される。
【0026】
これにより、路面の下方にある地中に地表水がしみ込むこととなり、地中の水分不足により地盤沈下等の環境問題が生じることが抑制される。また、路面成型補助部材1を用いることで、排水のための水勾配を設ける必要がなくなるので、水平な路面を成型することが可能となる。これにより、地表水が所定の場所に集中して排水されることが防止されるので、河川の氾濫等の環境問題が生じることが抑制されると共に、路面を水平にしたいという要望に応えることも可能となる。
【0027】
なお、第2の貫通孔31の径の形状やサイズは、状況に応じて設計すれば良い。例えば、歩行者の多い場所では、落下した携帯物が通らないように、小さな径の第2の貫通孔31を形成し、地中の水分量が少ない場所では、大きな径の第2の貫通孔31を形成する等が考えられる。
【0028】
また、本実施の形態では、第1の貫通孔23間が連通部24により連通されている。これにより、一の第1の貫通孔23や第2の貫通孔31が外部からの粉塵等によって目詰まりしたとしても、他の第1の貫通孔23や第2の貫通孔31から排水が行われるので、排水機能が損なわれることが抑制される。また、地表水は、連通部24により本体部2全体に分散されるので、地表水を地中に満遍なくしみ込ませることが可能となる。
【0029】
更に、本実施の形態では、連通部24は、本体部2の端部まで延び、開放されているので、連通部24を介して、路面成型補助部材1が載置されていない場所まで地表水を運ぶことが可能となる。
【0030】
なお、コンクリート等は、
図5に示すように、筒状部3の第2の貫通孔31の上端に蓋部材4が取り付けられた(嵌め込まれた)状態で打ち込まれることが好ましい。
【0031】
蓋部材4は、
図5に示すように、筒状部3の第2の貫通孔31に挿入される挿入部41と、挿入部41の上部から上方かつ外側に向けて広がる面取り形成部42と、を有している。
図5では、挿入部41は、第2の貫通孔31と略同一の径を有する円柱形状を有している。また、面取り形成部42は、円錐台形状を有しており、その上底が挿入部41の上部に取り付けられた構造を有している。
【0032】
続いて、
図6のフローチャートを用いて、路面成型補助部材1を用いた路面成型方法について説明する。
【0033】
まず、複数の筒状部3が上方となるように路面成型補助部材1を載置面上に載置する(S1)。
【0034】
続いて、各筒状部3に蓋部材4を取り付ける(S2)。本実施の形態では、筒状部3の第2の貫通孔31に挿入部41を挿入する。
【0035】
続いて、本体部2上の筒状部3の第2の貫通孔31以外の部分にコンクリート等を打ち込む(S3)。この工程では、コンクリート等は、蓋部材4の面取り形成部42の全体は埋まらない程度の量を打ち込むことが好ましい。
【0036】
最後に、各筒状部3に取り付けられた蓋部材4を取り外す(S4)。なお、蓋部材4は、コンクリート等が完全に硬化していなくても、形状が崩れない程度に硬化していれば、取り外し可能である。
【0037】
これにより、筒状部3が路面から突出しない安全性の高い路面が成型されることとなる。なお、蓋部材4の面取り形成部42は、挿入部41の上部から上方かつ外側に向けて広がっているので、筒状部3に隣接する位置に打ち込まれたコンクリート等は、破損しやすい直角ではなく、面取り形成部42の形状に沿った(面取りされた)状態で成型されることとなり、これにより、筒状部3に隣接する位置で成型されたコンクリート等が破損することが抑制される。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態による路面成型補助部材1では、複数の第1の貫通孔23にそれぞれ連通する複数の第2の貫通孔31を有し、本体部2からそれぞれ上方に突出した複数の筒状部3を備えている。
【0039】
このような構成によれば、本体部2上の第2の貫通孔31以外の部分にコンクリート等を打ち込むことで、筒状部3(第2の貫通孔31)及び第1の貫通孔23により排水路が形成された路面が成型され、路面上の地表水は、この排水路を介して載置面に排水される。これにより、路面の下方にある地中に地表水がしみ込むこととなり、地中の水分不足により地盤沈下等の環境問題が生じることが抑制される。また、路面成型補助部材1を用いることで、排水のための水勾配を設ける必要がなくなるので、水平な路面を成型することが可能となる。これにより、地表水が所定の場所に集中して排水されることが防止されるので、河川の氾濫等の環境問題が生じることも抑制されると共に、路面を水平にしたいという要望に応えることも可能となる。更に、コンクリート等は、本体部2上に打ち込まれるので、本体部2の分までコンクリート等の強度を増加させることができる。従って、本体部2として、厚みの大きいものを採用すれば、より強度を増加させることが可能となる。
【0040】
また、本実施の形態による路面成型補助部材1では、本体部2の下面22には、少なくともいずれか2つの第1の貫通孔23間を連通させる連通部24が形成されている。
【0041】
このような構成によれば、第1の貫通孔23間が連通部24により連通されているので、一の第1の貫通孔23や第2の貫通孔31が外部からの粉塵等によって目詰まりしたとしても、他の第1の貫通孔23や第2の貫通孔31から排水が行われるので、排水機能が損なわれることが抑制される。また、地表水は、連通部24により本体部2全体に分散されるので、地表水を地中に満遍なくしみ込ませることが可能となる。
【0042】
また、本実施の形態による路面成型補助部材1では、連通部24は、本体部2の端部まで延び、開放されている。
【0043】
このような構成によれば、連通部24を介して、路面成型補助部材1が載置されていない場所まで地表水を運ぶことが可能となる。
【0044】
また、本実施の形態による路面成型補助部材1では、本体部2の端部には、接続部25が形成されており、一の本体部2Aに形成された連通部24は、接続部25同士が接続された際に、他の本体部2Bに形成された連通部24又は第1の貫通孔23に連通する位置に形成されている。
【0045】
このような構成によれば、広い範囲に渡って路面成型補助部材1を載置することができると共に、広い範囲に渡って地表水を地中に満遍なくしみ込ませることが可能となる。
【0046】
また、本実施の形態による路面成型補助部材1を用いた路面成型方法では、路面成型補助部材1を載置した上で、本体部2上の第2の貫通孔31以外の部分にコンクリート等を打ち込む。
【0047】
このような構成によれば、地表水を適切に排水することのできる路面を容易に成型することが可能となる。
【0048】
また、本実施の形態による路面成型補助部材1を用いた路面成型方法では、コンクリート等を打ち込む工程の前に、各筒状部3に蓋部材4を取り付ける。
【0049】
このような構成によれば、路面に排水路を確実に形成することが可能となる。
【0050】
また、本実施の形態では、蓋部材4は、挿入部41の上部から上方かつ外側に向けて広がる面取り形成部42を有している。
【0051】
このような構成によれば、筒状部3に隣接する位置に打ち込まれたコンクリート等は、破損しやすい直角ではなく、面取り形成部42の形状に沿った(面取りされた)状態で成型されることになり、これにより、筒状部3に隣接する位置で成型されたコンクリート等が破損することが抑制される。
【0052】
尚、本発明の路面成型補助部材は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0053】
例えば、上記実施の形態では、連通部24が形成されていたが、目詰まり等が起こりにくい状況であれば、連通部24が形成されていなくても良い。
【0054】
また、上記実施の形態では、連通部24は、格子を形成するように、矩形の本体部2の辺に平行に延びていたが、斜め等の他の方向に延びていても良い。また、連通部24は、必ずしも格子を形成する必要もなく、様々なパターンで形成することができる。更に、他の第1の貫通孔23と連通されていない第1の貫通孔23が存在することを除外するものでもない。
【0055】
また、上記実施の形態では、一の本体部2Aの連通部24は、他の本体部2Bの連通部24に連通する位置に形成されていたが、第1の貫通孔23が本体部2の端部に位置する場合には、第1の貫通孔23に直接連通するようにしても良い。
【0056】
また、上記実施の形態では、連通部24として、凹状溝を例に説明したが、その他の構造を用いても良い。
【0057】
また、上記の実施の形態では、接続部25として、凹凸による接続を例に説明したが、その他の構造による接続であっても良い。
【0058】
また、上記実施の形態では、本体部2は、地面Xに敷かれた砕石Y(“載置面”に相当)上に載置されたが、地面Xに直接載置されても良く、この場合には、地面Xが“載置面”に相当することとなる。
【0059】
また、本発明の路面成型補助部材は、鉄筋コンクリート等で路面を成型する際にも使用可能である。その場合には、鉄筋は、筒状部3(第1の貫通孔23や第2の貫通孔31)以外に位置に配置されることが好ましい。
【符号の説明】
【0060】
1 路面成型補助部材
2 本体部
3 筒状部
4 蓋部材
21 上面
22 下面
23 第1の貫通孔
24 連通部
25 接続部
31 第2の貫通孔
41 挿入部
42 面取り形成部