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特開2023-86639接ぎ木技術を利用した木材用針葉樹成長期間短縮法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023086639
(43)【公開日】2023-06-22
(54)【発明の名称】接ぎ木技術を利用した木材用針葉樹成長期間短縮法
(51)【国際特許分類】
   A01G 2/30 20180101AFI20230615BHJP
【FI】
A01G2/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021215608
(22)【出願日】2021-12-10
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】樹木は、大別すると針葉樹と広葉樹に分けられる。木材の産業利用において、針葉樹は主に建材や調度品などに利用され、広葉樹は主に薪炭などの燃料として利用されてきた。
広葉樹は、伐採しても萌芽更新によって、伐採後の切り株が再生するが、針葉樹は萌芽更新しない。
そのため、伐採すると残った切り株(幹と根)だけでは光合成ができないため、しばらくすると枯れてしまう。
新しい木材用針葉樹を育てるために、切り株を放置し、近くに苗木を植林(植樹)してきた。
苗木が出荷できるまで成長するには数十年かかり、木材の生育期間の長さが林業の課題であった。
【解決手段】従来の植林(植樹)の方法とは異なる方法を提案する。
木材利用のため伐採した針葉樹の切り株に、間伐用に伐採した針葉樹を、接ぎ木(さし木)の要領で植樹する。
この切り株と間伐材は、やがて1本の木となり成長してゆく。
仮に、間伐材の樹齢が15年とすると苗木から成長する場合と比べて10年以上早く木材として出荷できることになり、生育期間の長さを短縮し、課題解決に寄与する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接ぎ木(さし木)の技術を使用して、針葉樹を植林(植樹)する方法。
接ぎ木(さし木)の技術を使用して、木材用針葉樹の成長出荷期間を短縮する方法。
木材用に伐採した切り株に、間伐用に伐採した樹木を接ぎ木の要領で接合する。
切り株と間伐材の接合部を斜めに切断し、両方の切断面を重ね合わせた状態で、ロープなどで縛って固定する。
接合された切り株と間伐材は、やがて1本の樹木として成長してゆく、この方法によって木材用針葉樹の成長を促進する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接ぎ木技術の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
接ぎ木の技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
樹木は、大別すると針葉樹と広葉樹に分けられる。
木材の産業利用において、針葉樹は主に建材や調度品などに利用され、広葉樹は主に薪炭などの燃料として利用されてきた。
広葉樹は、伐栽しても萌芽更新によって、伐採後の切り株が再生するが、針葉樹は、萌芽更新しない。
そのため、伐採すると残った切り株(幹と根)だけでは光合成ができないため、しばらくすると枯れてしまう。
新しい木材用針葉樹を育てるために、切り株を放置し、近くに苗木を植林(植樹)してきた。
苗木が、出荷できるまで成長するには数十年かかり、木材の生育期間の長さが林業の課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来の植林(植樹)の方法とは、異なる方法を提案する。
木材利用のため伐採した針葉樹の切り株に、間伐用に伐採した針葉樹を、接ぎ木(さし木)の要領で植樹する。
この切り株と間伐材は、やがて1本の木となり成長してゆく。
仮に、間伐材の樹齢が15年とすると苗木から成長する場合と比べて10年以上早く木材として出荷できることになり、生育期間の長さを短縮し、課題解決に寄与する。