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特開2023-8702情報提供サーバ装置および情報提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008702
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】情報提供サーバ装置および情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230112BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021115221
(22)【出願日】2021-07-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-24
(31)【優先権主張番号】P 2021111382
(32)【優先日】2021-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】521151544
【氏名又は名称】おっとっと株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】藤井 雅史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】マッチングシステムを利用するユーザにとって有用な情報を効率的に提供できるようにする。
【解決手段】ユーザ端末20から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたときに、特定のユーザ情報とその他のユーザ情報との間でマッチング処理を行い、所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する派生ユーザ情報抽出部14と、特定のユーザ情報の提供元および派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30に対し、アクション実行者に関する情報を提供するユーザ情報配布部15とを備え、特定のユーザ情報に対するアクションを行ったというユーザの意思を反映させたマッチングを行って、アクション実行者に関する情報をユーザ端末30に提供することにより、派生ユーザが、自らのユーザ情報と所定のマッチング関係にある他のユーザ情報にアクションを行ったユーザを把握することができるようにする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人と人との出会いを支援するマッチングシステムに備えられ、当該マッチングシステムを利用するユーザが使用するユーザ端末に対して情報を提供する情報提供サーバ装置であって、
上記ユーザ端末から提供されたユーザ情報をデータベースに登録して管理するユーザ情報管理部と、
上記ユーザ端末からの要求に応じて、上記データベースに登録されている上記ユーザ情報を上記ユーザ端末に提供するユーザ情報提供部と、
上記ユーザ端末から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたときに、上記特定のユーザ情報とその他のユーザ情報との間、および、上記アクションが行われたユーザ端末を使用するユーザであるアクション実行者に対応するユーザ情報と上記その他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する派生ユーザ情報抽出部と、
上記特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末および上記派生ユーザ情報抽出部により抽出された上記派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末に対し、上記アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供するユーザ情報配布部とを備えた
ことを特徴とする情報提供サーバ装置。
【請求項2】
上記アクション実行者が使用するユーザ端末に対し、上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供する報知先情報提供部を更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項3】
上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対し、上記報知先情報提供部が情報を提供した後の上記アクション実行者からの反応に関する情報を提供する反応情報提供部を更に備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項4】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記特定のユーザ情報に含まれる所定の属性と、上記その他のユーザ情報に含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記条件を満たすユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項5】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる相手に対する希望属性と、上記その他のユーザ情報に含まれる属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記条件を満たすユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項6】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる1つ以上の属性と、上記その他のユーザ情報との適合度が所定レベル以上か否かという条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記条件を満たすユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項7】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記特定のユーザ情報に含まれる所定の属性と、上記その他のユーザ情報に含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づく第1のマッチング処理を行うとともに、上記アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる1つ以上の属性と、上記その他のユーザ情報との適合度が所定レベル以上か否かという条件に基づく第2のマッチング処理を行い、上記第1のマッチング処理により抽出されるユーザ情報と上記第2のマッチング処理により抽出されるユーザ情報とのAND条件またはOR条件で抽出されるユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項8】
人と人との出会いを支援するマッチングシステムに備えられた情報提供サーバ装置から、当該マッチングシステムを利用するユーザが使用するユーザ端末に対して情報を提供する方法であって、
上記情報提供サーバ装置の派生ユーザ情報抽出部が、上記ユーザ端末から提供されたユーザ情報が登録されているデータベースに対するアクセスを通じて、上記ユーザ端末から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたことを検知したときに、上記特定のユーザ情報とその他のユーザ情報との間、および、上記アクションが行われたユーザ端末を使用するユーザであるアクション実行者に対応するユーザ情報と上記その他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する第1のステップと、
上記情報提供サーバ装置のユーザ情報配布部が、上記特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末および上記派生ユーザ情報抽出部により抽出された上記派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末に対し、上記アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供する第2のステップとを有する
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を上記ユーザ端末に提供した場合、上記情報提供サーバ装置の報知先情報提供部が、上記アクション実行者が使用するユーザ端末に対し、上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供する第3のステップを更に有する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報提供方法。
【請求項10】
上記情報提供サーバ装置の反応情報提供部が、上記報知先情報提供部により上記ユーザ情報の少なくとも一部が提供された上記ユーザ端末に対応するユーザ情報に対する上記アクション実行者からの反応を検知した場合、上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対し、上記アクション実行者からの反応に関する情報を提供する第4のステップを更に有する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供サーバ装置および情報提供方法に関し、特に、人と人とのマッチングに関する情報を提供する情報提供サーバ装置および情報提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、データベースに登録されているユーザの情報を照合し、希望条件に合致した異性ユーザの情報をユーザに提供することにより、異性の出会いを支援するマッチングシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の代理見合いシステムでは、親の端末装置から送信された希望条件に基づいて、データベースに記憶された会員情報を検索して、希望条件に該当する異性に関する情報を端末装置に返信する。また、親の端末装置から他の親に対して、子供のお見合いに関するアプローチリクエストを受けた場合、当該他の親の端末装置にアプローチ通達を送信する。
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、アプローチを行うユーザ(発信側ユーザという)は、希望条件に該当するユーザに対してアプローチを行っているとは言え、アプローチを受けたユーザ(受信側ユーザという)が承諾をするとは限らない。そのため、発信側ユーザは、アプローチを受け容れてくれる相手を見つけるまでに、希望条件に合う異性を探してアプローチする手順を何度も行うことが必要になることが多いという問題があった。
【0004】
一方、受信側ユーザは、希望条件によるマッチングを通じて抽出された複数のユーザの中から発信側ユーザにより選ばれた場合にのみアプローチを受けることになる。そのため、アプローチを受けない限り、相手の意思は伝わってこない。この場合、発信側ユーザの不注意やそのときの気分などによって、発信側ユーザの希望に合うユーザが選択から漏れてしまい、本来は選ばれたかもしれないユーザに対してアプローチが行われなくなってしまう可能性があるという問題もあった。これは、発信側ユーザにとっても、受信側ユーザとなる可能性のあったユーザにとっても好ましいことではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-144630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、人と人との出会いを支援するマッチングシステムを利用するユーザにとって有用な情報を効率的に提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために、本発明では、ユーザ端末から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたときに、特定のユーザ情報とその他のユーザ情報との間、および、アクションが行われたユーザ端末を使用するユーザであるアクション実行者に対応するユーザ情報とその他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、その他のユーザ情報のうち所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する。そして、特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末および派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末に対し、アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供するようにしている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、ユーザ端末から特定のユーザ情報に対するアクションが行われると、特定のユーザ情報に対するアクションを行ったというユーザの意思を反映させたマッチングが行われ、アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部がユーザ端末に提供される。このとき情報が提供されるユーザ端末は、ユーザがアクションを行った特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末だけでなく、マッチング処理によって抽出された派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末も含まれる。
【0009】
すなわち、本発明によれば、特定のユーザ情報に対するアクションを行ったユーザのユーザ情報の少なくとも一部が、当該特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末およびマッチング処理により抽出された派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末に広く提供される。これにより、アクションを通じてアプローチを行うユーザがそのアプローチを受け容れてくれる相手を見つけるまでに、希望条件に合う相手を探して自分のユーザ情報を提供する手順を何度も行う必要性を低減することができる。
【0010】
一方、アクション実行者のユーザ情報の提供を受ける側の立場となるユーザは、アクション実行者が自分に対するアクションを行った場合のみならず、マッチング処理によって自分のユーザ情報が派生のユーザ情報として抽出された場合にも、アクション実行者のユーザ情報の提供を受けることができる。これにより、アクション実行者がたまたま自分に対するアクションを行っていない場合でも、アクションが行われる可能性のある対象の1人として、アクション実行者のユーザ情報の提供を受けることができる。希望する場合は、自分からアクション実行者に対してアクションを起こすことも可能となる。
【0011】
このように、本発明によれば、人と人との出会いを支援するマッチングシステムを利用するユーザにとって有用な情報を効率的に複数のユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態による情報提供サーバ装置を含むマッチングシステムの全体構成例を示す図である。
図2】本実施形態による情報提供サーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
図3】ユーザ情報検索結果提供画面の一例を示す図である。
図4】ユーザ情報検索結果提供画面の一例を示す図である。
図5】本実施形態による派生ユーザ情報抽出部の処理例を説明するための図である。
図6】本実施形態による派生ユーザ情報抽出部の処理例を説明するための図である。
図7】本実施形態によるユーザ情報配布部の処理例を説明するための図である。
図8】本実施形態による報知先情報提供部の処理例を説明するための図である。
図9】本実施形態による情報提供サーバ装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による情報提供サーバ装置を含むマッチングシステムの全体構成例を示す図である。本実施形態のマッチングシステムは、ユーザ情報のマッチングを通じて、人と人との出会いを支援するシステムである。
【0014】
図1に示すように、本実施形態のマッチングシステムは、情報提供サーバ装置10と、ユーザが使用するユーザ端末20およびユーザ端末30-1,30-2,30-3,・・・(以下、特に区別しないときは単にユーザ端末30と記す)とを備えて構成される。ユーザ端末20,30と情報提供サーバ装置10との間はインターネットまたは携帯電話網等の通信ネットワーク50を介して接続される。
【0015】
ユーザ端末20,30を使用する複数のユーザは、能動的にアクションを行う側のユーザ(後述するアクション実行者に対応。能動側ユーザということもある)、または、アクション実行者によるアクションを受ける側のユーザ(受動側ユーザということがある)の何れにもなり得る。なお、説明の便宜上、能動側ユーザが使用する端末をユーザ端末20とし、受動側ユーザが使用する端末をユーザ端末30とする。
【0016】
ユーザ端末20,30は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの端末である。情報提供サーバ装置10は、ユーザ端末20,30から提供されたユーザ情報をデータベースに登録して管理し、このデータベースに登録されているユーザ情報に基づいて、ユーザ端末20,30に対して情報を提供する。提供する情報の内容については、以下に詳細を後述する。
【0017】
図2は、本実施形態による情報提供サーバ装置10の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の情報提供サーバ装置10は、機能構成として、ユーザ情報管理部11、ユーザ情報提供部12、派生ユーザ情報抽出部14、ユーザ情報配布部15、報知先情報提供部16および反応情報提供部17を備えている。また、情報提供サーバ装置10は、記憶媒体として、ユーザ情報記憶部18を備えている。
【0018】
上記各機能ブロック11~17は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11~17は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0019】
ユーザ情報管理部11は、ユーザ端末20,30から提供されたユーザ情報をユーザ情報記憶部18のデータベースに登録して管理する。例えば、ユーザ端末20,30を使用するユーザは、情報提供サーバ装置10から提供されるユーザ情報入力画面を通じてユーザ情報を入力することにより、ユーザ情報を情報提供サーバ装置10にアップロードする。情報提供サーバ装置10のユーザ情報管理部11は、ユーザ端末20,30からアップロードされたユーザ情報をユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶させる。ユーザ情報は、個々のユーザを一意に特定可能な識別情報(以下、ユーザIDという)に関連付けて記憶される。
【0020】
ユーザ端末20,30から提供してユーザ情報記憶部18のデータベースに登録するユーザ情報は、ユーザの各種属性を示す情報である。例えば、ユーザ情報は、ユーザの氏名、生年月日(および/または年齢)、住所(および/または居住地域)、電話番号、メールアドレス、性別、身長、体重、血液型、職業、年収、学歴、職歴、婚姻歴、家族構成、趣味、嗜好性、価値観、自己PR、写真画像、相手に求める希望属性などを含む。
【0021】
ユーザ情報提供部12は、能動側ユーザが使用するユーザ端末20からの要求に応じて、ユーザ情報記憶部18のデータベースに登録されているユーザ情報をユーザ端末20に提供する。例えば、ユーザ端末20を使用する能動側ユーザは、情報提供サーバ装置10から提供されるユーザ情報検索画面(図示せず)を通じて、所望の検索条件を入力することにより、検索条件に合致するユーザ情報の検索を指示することが可能である。ユーザ情報提供部12は、入力された検索条件に合致するユーザ情報をデータベースにおいて検索し、検索条件に合致した1以上のユーザ情報を、ユーザ情報検索結果提供画面を通じてユーザ端末20に提供する。
【0022】
図3は、ユーザ情報検索結果提供画面の一例を示す図である。例えば図3(a)に示すように、ユーザ情報検索結果提供画面には、検索条件に合致した1以上のユーザ情報が一覧として表示される。例えば、ユーザ情報の一部51(例えば、ユーザの氏名、年齢、居住地域、自己PRなど)が一覧として表示されるとともに、詳細ボタン52、お気に入りボタン53、アプローチボタン54が表示される。所望のユーザに関する詳細ボタン52を押下することにより、図3(b)のようなユーザ情報詳細画面を表示させることができる。ユーザ情報詳細画面には、例えば、特定したユーザに関してデータベースに登録されているユーザ情報の全てが表示される。
【0023】
能動側ユーザは、図3に例示したユーザ情報検索結果提供画面を通じて1以上のユーザ情報を閲覧し、アプローチしたいユーザを探すことができる。能動側ユーザは、アプローチ候補として記録したいユーザ情報があれば、お気に入りボタン53を押下することによって希望のユーザ情報をお気に入りに登録することが可能である。能動側ユーザが特定のユーザ情報に対応するお気に入りボタン53を押すと、ユーザ情報管理部11により、相手の情報(例えば、ユーザID)とお気に入り情報とが能動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶される。これに加えて、能動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)と被お気に入り情報とを相手のユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶してもよい。
【0024】
また、能動側ユーザは、特定のユーザのユーザ情報に対して実際にアプローチをすることも可能である。アプローチをする際には、アプローチボタン54の押下に応じて情報提供サーバ装置10から提供される所定のアプローチ画面(図示せず)を通じて必要な情報を入力し、情報提供サーバ装置10に送信する。アプローチに必要な情報のうち、データベースに既にユーザ情報として登録されている情報については、アプローチ画面に自動的に入力される。能動側ユーザが特定のユーザ情報に対してアプローチを行うと、ユーザ情報管理部11により、その能動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)とアプローチ情報とが相手のユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶される。
【0025】
なお、ユーザ情報配布部15の動作に関して後述するように、お気に入りへの登録またはアプローチを行った能動側ユーザ(アクション実行者)のユーザ情報の一部は、お気に入りへの登録またはアプローチの対象とされたユーザ(以下、当事者ユーザということがある)のユーザ端末30に提供される。また、後述するように、アクション実行者のユーザ情報は、所定条件を満たす他のユーザ(以下、派生ユーザということがある)のユーザ端末30にも配布される。当事者ユーザおよび派生ユーザの両方が受動側ユーザに該当する。
【0026】
また、ユーザ情報提供部12は、受動側ユーザが使用するユーザ端末30からの要求に応じて、ユーザ情報記憶部18のデータベースに登録されているユーザ情報をユーザ端末30に提供する。例えば、ユーザ端末30を使用する受動側ユーザは、情報提供サーバ装置10から提供されるユーザ情報検索画面(図示せず)を通じて、ユーザ情報配布部15によりユーザ情報の一部が提供された能動側ユーザ(アクション実行者)を検索することが可能である。この場合にユーザ情報提供部12は、検索された能動側ユーザのユーザ情報を、ユーザ情報検索結果提供画面を通じて受動側ユーザのユーザ端末30に提供する。
【0027】
図4は、ユーザ情報検索結果提供画面の一例を示す図である。例えば図4(a)に示すように、ユーザ情報検索結果提供画面には、検索された能動側ユーザのユーザ情報の一部が表示される。例えば、ユーザ情報の一部61(例えば、ユーザの氏名、居住地域、自己PRなど)が表示されるとともに、詳細ボタン62、お気に入りボタン63、承諾ボタン64、アプローチボタン65が表示される。所望のユーザに関する詳細ボタン62を押下することにより、図4(b)のようなユーザ情報詳細画面を表示させることができる。ユーザ情報詳細画面には、例えば、能動側ユーザに関してデータベースに登録されているユーザ情報の全てが表示される。
【0028】
受動側ユーザは、図4に例示したユーザ情報検索結果提供画面を通じて能動側ユーザのユーザ情報を閲覧し、能動側ユーザの詳細を確認することができる。ここで、受動側ユーザは、お気に入りボタン63を押下することによって能動側ユーザのユーザ情報をお気に入りに登録することが可能である。受動側ユーザがお気に入りボタン63を押すと、ユーザ情報管理部11により、能動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)とお気に入り情報とが受動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶される。これに加えて、受動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)と被お気に入り情報とを能動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶してもよい。
【0029】
また、受動側ユーザは、能動側ユーザ(アクション実行者)からアプローチを受けている場合に、そのアプローチに対する承諾を行うことも可能である。承諾をする際には、承諾ボタン64を押下する。受動側ユーザが承諾ボタン64を押下すると、ユーザ情報管理部11により、能動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)と承諾情報とが受動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶される。これに加えて、受動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)と被承諾情報とを能動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶してもよい。
【0030】
アプローチに対する承諾が行われた場合、情報提供サーバ装置10は、例えば、アプローチを行った能動側ユーザと、そのアプローチに対する承諾を行った受動側ユーザとの間で自由にコミュケーションを行うことを可能にするための場または情報を提供する。一例として、能動側ユーザと受動側ユーザとが1対1で会話を行うためのチャットルームを提供することが可能である。あるいは、図3(b)および図4(b)に示すユーザ情報詳細画面ではユーザの連絡先に関する情報(電話番号、メールアドレス、住所など)を表示しないようにしておき、アプローチに対する承諾が行われた場合に、この連絡先に関する情報を双方のユーザに開示するようにしてもよい。
【0031】
さらに、受動側ユーザは、能動側ユーザ(アクション実行者)に対してアプローチを行うことも可能である。例えば、能動側ユーザの行ったアクションがお気に入りへの登録の場合に、お気に入りに登録された当事者ユーザが能動側ユーザに対してアプローチを行うことが考えられる。また、受動側ユーザが派生ユーザである場合に、派生ユーザが能動側ユーザに対してアプローチを行うことも考えられる。
【0032】
アプローチをする際には、アプローチボタン65の押下に応じて情報提供サーバ装置10から提供される所定のアプローチ画面(図示せず)を通じて必要な情報を入力し、情報提供サーバ装置10に送信する。アプローチに必要な情報のうち、データベースに既にユーザ情報として登録されている情報については、アプローチ画面に自動的に入力される。受動側ユーザが能動側ユーザのユーザ情報に対してアプローチを行うと、ユーザ情報管理部11により、その能動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)とアプローチ情報とが受動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶される。これに加えて、受動側ユーザの情報(例えば、ユーザID)と被アプローチ情報とを能動側ユーザのユーザ情報に関連付けてユーザ情報記憶部18のデータベースに記憶してもよい。
【0033】
派生ユーザ情報抽出部14は、ユーザ端末20から特定のユーザ情報(当事者ユーザのユーザ情報)に対するアクションが行われたときに、特定のユーザ情報とその他のユーザ情報との間、および、アクションが行われたユーザ端末20を使用する能動側ユーザ(アクション実行者)に対応するユーザ情報とその他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、その他のユーザ情報のうち所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する。
【0034】
本実施形態において、ユーザ端末20から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたときとは、例えば、特定のユーザ情報がお気に入りに登録されたとき、および、特定のユーザ情報に対してアプローチが行われたときの少なくとも一方である。特定のユーザ情報がお気に入りに登録されたことは、ユーザ情報記憶部18のデータベースにお気に入り情報または被お気に入り情報が記録されたことを検知することによって把握することが可能である。同様に、特定のユーザ情報に対してアプローチが行われたことは、ユーザ情報記憶部18のデータベースにアプローチ情報または被アプローチ情報が記録されたことを検知することによって把握することが可能である。
【0035】
例えば、派生ユーザ情報抽出部14は、アクションが行われた特定のユーザ情報に含まれる所定の属性と、その他のユーザ情報に含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、その他のユーザ情報のうちこのマッチング条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する。
【0036】
ここで、マッチング条件として使用する所定の属性は、能動側ユーザがユーザ情報提供部12の機能を使ってユーザを検索するときに入力した検索条件とは異なるものとするのが好ましい。例えば、マッチング条件として使用する所定の属性をあらかじめ複数用意しておいて、その中からユーザ情報提供部12の検索条件以外のものを選んで派生ユーザ情報抽出部14のマッチング条件として使用する。ここで、あらかじめ用意しておく複数の属性に優先順位を設定しておき、検索条件以外で優先順位が最も高い方から1つ以上の属性をマッチング条件として使用するようにしてもよい。
【0037】
図5は、この例の処理を説明するための模式図である。図5に示す例では、ユーザ端末20を使用する能動側ユーザXがユーザ情報XJをデータベースに登録し、第1~第3のユーザ端末30-1,30-2,30-3を使用する他のユーザA,B,Cがそれぞれのユーザ情報AP,BP,CPをデータベースに登録している状況であるとする。ユーザ情報AP,BP,CPは、それぞれ「z1」、「z2」、「z1」を所定の属性情報として含んでいる。
【0038】
この状況下において、能動側ユーザXが第1のユーザ情報APに対してアクションを行ったとする。この場合、派生ユーザ情報抽出部14は、アクションが行われた第1のユーザ情報APに含まれる所定の属性「z1」と、その他のユーザ情報BP,CPに含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、当該条件を満たす第3のユーザ情報CPを派生のユーザ情報として抽出する。この処理は、能動側ユーザXが所定の属性を「z1」とする第1のユーザ情報APにアクションを行っていることを根拠として、同じく「z1」を所定の属性とする第3のユーザ情報CPにも能動側ユーザXが興味を示す可能性があるとの推定のもとに行うものである。
【0039】
別の例として、派生ユーザ情報抽出部14は、アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる相手への希望属性と、その他のユーザ情報(アクションが行われた特定のユーザ情報以外のユーザ情報)のに含まれる属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、その他のユーザ情報のうちこのマッチング条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出するようにしてもよい。この例の場合、アクション実行者のユーザ情報に含まれる相手への希望属性が、能動側ユーザがユーザ情報提供部12の機能を使ってユーザを検索するときに入力した検索条件と異なる場合、または希望属性の中に検索条件とは異なるものが含まれている場合にのみ、派生ユーザ情報抽出部14の処理を実行することとしてもよい。
【0040】
図6は、この例の処理を説明するための模式図である。図6に示す例も、状況は図6に示した例と同じである。また、アクション実行者である能動側ユーザXがデータベースに登録したユーザ情報XJは、「z1」を相手への希望属性情報として含んでいる。この状況下において、能動側ユーザXが第1のユーザ情報APに対してアクションを行ったとする。この場合、派生ユーザ情報抽出部14は、アクション実行者のユーザ情報XPに含まれる相手への希望属性「z1」と、その他のユーザ情報BP,CPに含まれる属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、当該条件を満たす第3のユーザ情報CPを派生のユーザ情報として抽出する。この処理は、能動側ユーザXが「z1」を相手への希望属性としていることを根拠として、「z1」を属性として有する第3のユーザ情報CPにも能動側ユーザXが興味を示す可能性があるとの推定のもとに行うものである。
【0041】
ユーザ情報配布部15は、能動側ユーザによりアクションが行われた特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末30と、派生ユーザ情報抽出部14により抽出された派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30とに対し、アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部を配布する。ユーザ情報の少なくとも一部は、アクション実行者が誰であるかを受動側ユーザに知らせる役割を持つ情報(以下、アクション報知情報という)であり、例えばアクション実行者の氏名やユーザIDを用いることが可能である。
【0042】
ここで、能動側ユーザによりアクションが行われた特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末30に対して提供するアクション報知情報には、能動側ユーザによりアクションが行われたことを知らせる情報が含まれる。一方、派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30に対して提供するアクション報知情報には、他のユーザに対するアクションに関連して抽出されたことを知らせる情報が含まれる。
【0043】
図7は、図5および図6に示した例の場合にユーザ情報配布部15により実行される処理の内容を説明するための図である。図7に示すように、ユーザ情報配布部15は、能動側ユーザXによりアクションが行われた第1のユーザ情報APの提供元である第1のユーザ端末30-1と、派生ユーザ情報抽出部14により派生のユーザ情報として抽出された第3のユーザ情報CPの提供元である第3のユーザ端末30-3とに対し、アクション実行者である能動側ユーザXに対応するユーザ情報XJの少なくとも一部をアクション報知情報として提供する。
【0044】
ユーザ情報配布部15によるアクション報知情報の提供は、例えば、ユーザ端末30が自身のユーザIDを利用してアクセス可能な管理画面(図示せず)に対して行うようにすることが可能である。あるいは、ユーザ端末30から事前にユーザ情報記憶部18に登録されたメールアドレスに対するメール送信によってアクション報知情報を提供するようにしてもよい。なお、ここに示した情報提供の方法は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0045】
アクション報知情報の提供を受けた第1のユーザA(能動側ユーザXから実際にアクションが行われた当事者ユーザ)は、ユーザ情報記憶部18のデータベースにアクセスして能動側ユーザXのユーザ情報XJを詳細に確認し、希望する場合にはアプローチに対する承諾、能動側ユーザXへのアプローチ、お気に入りへの登録を行うことが可能である。また、アクション報知情報の提供を受けた第3のユーザC(能動側ユーザXから実際にアクションは行われていないが、マッチングの条件を満たすとして派生的に抽出された派生ユーザ)は、ユーザ情報記憶部18のデータベースにアクセスして能動側ユーザXのユーザ情報XJを詳細に確認し、希望する場合には能動側ユーザXへのアプローチ、お気に入りへの登録を行うことが可能である。
【0046】
なお、能動側ユーザXは、ユーザ情報提供部12の機能を利用してユーザ情報の検索を行い、検索結果の中に第3のユーザ情報CPが含まれていれば、その時点でお気に入りボタン53を押下してお気に入りに登録したり、アプローチボタン54を押下してアプローチしたりすることが可能である。そうすれば、第3のユーザCは、能動側ユーザXに関するアクション報知情報の提供を受けることが可能である。しかしながら、能動側ユーザXが入力する検索条件によっては、検索結果の中に第3のユーザ情報CPが含まれない場合もある。この場合、能動側ユーザXが第3のユーザ情報CPについてお気に入りへの登録やアプローチを行うことは、事実上不可能である。また、検索結果の中に第3のユーザ情報CPが含まれていても、能動側ユーザXがそれを見逃してしまうこともあり得る。
【0047】
これに対し、本実施形態では、能動側ユーザが特定のユーザ情報に対して実際にアクションを起こしたことをトリガとして、アクションが行われた特定のユーザ情報またはアクション実行者のユーザ情報との間で所定条件を満たす他のユーザ情報のマッチング処理を行い、当該他のユーザ情報を提供している派生ユーザに対してアクション報知情報を提供するようにしている。
【0048】
このようにして派生ユーザに提供されるアクション報知情報は、特定のユーザ情報に対するアクションを行ったという能動側ユーザの意思に基づくマッチング処理の結果として提供されるものである。そして、このアクション報知情報が提供される派生ユーザの中には、能動側ユーザが検索によって見つけられなかったユーザで、能動側ユーザが興味を持つ可能性のあるユーザが含まれている可能性があると考えられる。ここで、派生ユーザの中に第3のユーザCが含まれていれば、第3のユーザCは、能動側ユーザXに関するアクション報知情報の提供を受けることが可能である。このように、本実施形態によれば、能動側ユーザの意思を反映させたマッチングを行うことにより、受動側ユーザにとって有用な能動側ユーザのユーザ情報を受動側ユーザに提供することができる。
【0049】
報知先情報提供部16は、アクション実行者が使用するユーザ端末20に対し、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を配布したユーザ端末30に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供する。ユーザ情報の少なくとも一部は、アクション報知情報をどのユーザに対して配布したかをアクション実行者に知らせる役割を持つ情報(以下、アクション報知先情報という)であり、例えばアクション報知情報が提供されたユーザの氏名やユーザIDを用いることが可能である。
【0050】
図8は、図5および図6に示した例の場合に報知先情報提供部16により実行される処理の内容を説明するための図である。図8に示すように、報知先情報提供部16は、アクション報知情報を提供した第1のユーザ端末30-1および第3のユーザ端末30-3に対応する第1のユーザ情報APと第3のユーザ情報CPに含まれる氏名やユーザIDをアクション報知先情報として、アクション実行者である能動側ユーザXが使用するユーザ端末20に提供する。
【0051】
報知先情報提供部16によるアクション報知先情報の提供は、例えば、ユーザ端末20が自身のユーザIDを利用してアクセス可能な管理画面(図示せず)に対して行うようにすることが可能である。あるいは、ユーザ端末20から事前にユーザ情報記憶部18に登録されたメールアドレスに対するメール送信によってアクション報知先情報を提供するようにしてもよい。なお、ここに示した情報提供の方法は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0052】
アクション報知先情報の提供を受けた能動側ユーザXは、自らがアクションを行った第1のユーザAの他に、自身のユーザ情報XJまたはアクションを行ったユーザ情報APとの間で所定条件を満たすマッチング関係にある第3のユーザCの存在を知ることができるとともに、自身のアクション報知情報が第3のユーザCに提供されたことを知ることができる。能動側ユーザXは、ユーザ情報記憶部18のデータベースにアクセスして第3のユーザCのユーザ情報CPを詳細に確認し、興味がある場合にはお気に入りに登録したり、アプローチしたりすることが可能である。
【0053】
なお、上述したように能動側ユーザXは、ユーザ情報提供部12の機能を利用してユーザ情報の検索を行い、検索結果の中に第3のユーザ情報CPが含まれていれば、その時点でお気に入りボタン53を押下してお気に入りに登録したり、アプローチボタン54を押下してアプローチしたりすることが可能である。しかしながら、能動側ユーザXが入力する検索条件によっては、検索結果の中に第3のユーザ情報CPが含まれない場合もある。この場合、能動側ユーザXが第3のユーザ情報CPについてお気に入りへの登録やアプローチを行うことは、事実上不可能である。また、検索結果の中に第3のユーザ情報CPが含まれていても、能動側ユーザがそれを見逃してしまうこともあり得る。
【0054】
これに対し、本実施形態では、能動側ユーザが特定のユーザ情報に対して実際にアクションを起こしたことをトリガとして、アクションが行われた特定のユーザ情報またはアクション実行者のユーザ情報との間で所定条件を満たす他のユーザ情報のマッチング処理を行い、当該他のユーザ情報を提供している派生ユーザに対してアクション報知情報を提供するだけでなく、アクション報知情報の提供先である派生ユーザを示すアクション報知先情報をアクション実行者に提供するようにしている。
【0055】
このようにしてアクション実行者に提供されるアクション報知先情報は、特定のユーザ情報に対するアクションを行ったという能動側ユーザの意思に基づくマッチング処理の結果として提供されるものである。そして、このアクション報知先情報には、能動側ユーザが検索によって見つけられなかったユーザで、能動側ユーザが興味を持つ可能性のあるユーザの情報が含まれている可能性があると考えられる。このように、本実施形態によれば、能動側ユーザの意思を反映させたマッチングをトリガとして、能動側ユーザにとって有用な派生ユーザのユーザ情報を能動側ユーザに提供することも可能である。
【0056】
反応情報提供部17は、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を提供したユーザ端末30に対し、報知先情報提供部16がアクション報知先情報をユーザ端末20に提供した後のアクション実行者からの反応に関する情報を提供する。すなわち、反応情報提供部17は、報知先情報提供部16によりアクション報知先情報がユーザ端末20に提供された後、アクション実行者からの反応を検知した場合、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を提供したユーザ端末30に対し、アクション実行者からの反応に関する情報を提供する。
【0057】
ここで、アクション実行者からの反応とは、例えば詳細ボタン52の押下による詳細情報の閲覧、お気に入りボタン53の押下によるお気に入りへの登録、アプローチボタン54の押下によるアプローチなどである。反応に関する情報(以下、反応情報という)とは、アクション実行者からの反応があったことを示す情報である。反応情報は、反応の種類(詳細情報の閲覧、お気に入りへの登録、アプローチの何れか)を示す情報を含んでもよい。
【0058】
なお、アクション報知情報の提供先である受動側ユーザのユーザ情報に対してお気に入りが登録されたことは、ユーザ情報記憶部18のデータベースにお気に入り情報または被お気に入り情報が記録されたことを検知することによって把握することが可能である。同様に、アクション報知情報の提供先であるユーザのユーザ情報に対してアプローチが行われたことは、ユーザ情報記憶部18のデータベースにアプローチ情報または被アプローチ情報が記録されたことを検知することによって把握することが可能である。同様に、詳細ボタン52が押下されたときにそのことを示す情報をユーザ情報記憶部18のデータベースに記録するようにし、そのような情報が記録されたことを検知することにより、ユーザ情報の詳細情報が閲覧されたことを把握することが可能である。
【0059】
図5および図6に示した例の場合、反応情報提供部17は、アクション報知情報を提供した第1のユーザ端末30-1および第3のユーザ端末30-3に対し、アクション実行者である能動側ユーザXが使用するユーザ端末20にアクション報知先情報を提供した後のアクション実行者からの反応(第1のユーザ情報APまたは第3のユーザ情報CPに対する反応)に関する情報を提供する。この反応情報を受け取った第1のユーザAおよび第3のユーザCは、反応情報に応じてその後の能動側ユーザXに対する対応を検討することが可能である。
【0060】
例えば、最初に能動側ユーザXから第1のユーザ情報APに対するアクションが行われた第1のユーザAは、他のユーザCが提供する第3のユーザ情報CPに対しても能動側ユーザXが反応を示していることを示す反応情報を見ることにより、能動側ユーザXに対するアプローチを積極的に行うなどの戦略をとることが可能である。また、第1のユーザ情報APに対するアクションをトリガとして派生的にアクション報知情報を受け取った第3のユーザCは、自身が提供する第3のユーザ情報CPに対しても能動側ユーザXが反応を示していることを示す反応情報を見ることにより、能動側ユーザXに対するアプローチをスピーディに進めるなどの戦略をとることが可能である。
【0061】
なお、ユーザ情報配布部15が第1のユーザ端末30-1および第3のユーザ端末30-3に対して提供するアクション報知情報の中に、アクション実行者である第1のユーザXのユーザ情報XJの少なくとも一部(アクション実行者の氏名やユーザID)に加えて、アクションの種類の情報を含ませるようにしてもよい。このようにすれば、反応情報を受け取ったユーザは、アクション報知情報により示されるアクションの種類と、その後に提供される反応情報により示されるアクションの種類とを比較して、能動側ユーザXに対する対応を検討することが可能となる。
【0062】
例えば、最初に能動側ユーザXが第1のユーザ情報APに対するアクション(お気に入りへの登録)を行った後、能動側ユーザXが第1のユーザ情報APに対してアプローチを行ったとする。この場合、能動側ユーザXは、第3のユーザCに対してアクション報知情報が提供されたことをアクション報知先情報の受信により認識したにもかかわらず、お気に入りに登録していた第1のユーザ情報APに対してアプローチを行ったことになる。
【0063】
この場合、第1のユーザAは、最初に能動側ユーザXから第1のユーザ情報APに対するアクションが行われたときに提供されるアクション報知情報と、アクション報知先情報を能動側ユーザXに提供した後に提供される反応情報とを見ることにより、能動側ユーザXによる自身に対する強いアプローチ希望の意思を把握することが可能であり、能動側ユーザXからのアプローチに対する対応を前向きに進めていくことが可能である。
【0064】
一方、第3のユーザCは、最初に能動側ユーザXから第1のユーザ情報APに対するアクションが行われたときに提供されるアクション報知情報と、アクション報知先情報を能動側ユーザXに提供した後に提供される反応情報とを見ることにより、能動側ユーザXによる第1のユーザAに対する強いアプローチ希望の意思を把握することが可能である。この場合、例えば、能動側ユーザXに対するアプローチを断念するか、アプローチを敢えて強くするかといった検討を行うことが可能である。
【0065】
なお、ここでは能動側ユーザの反応として、ユーザ情報の詳細情報の閲覧、お気に入りへの登録、アプローチを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、アクション報知情報の提供先のユーザに対して希望順のランキングを設定すること、情報提供サーバ装置10を通じて問い合わせを行うことなどを含んでもよい。同様に、能動側ユーザが最初にユーザ情報に対して行うアクションとして、お気に入りへの登録とアプローチの他に、情報提供サーバ装置10を通じて問い合わせを行うことなどを含んでもよい。
【0066】
図9は、以上のように構成した本実施形態による情報提供サーバ装置10の動作例を示すフローチャートである。まず、派生ユーザ情報抽出部14は、ユーザ情報記憶部18のデータベースに対してユーザ端末20からアクセスが行われ、ユーザ端末20から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたか否かを判定する(ステップS1)。
【0067】
ここで、派生ユーザ情報抽出部14は、特定のユーザ情報に対するアクションが行われたことを検知した場合、特定のユーザ情報とその他のユーザ情報との間、および、アクション実行者に対応するユーザ情報とその他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、その他のユーザ情報のうち所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する(ステップS2)。
【0068】
次いで、ユーザ情報配布部15は、アクションが行われた特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末30および派生ユーザ情報抽出部14により抽出された派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30に対し、アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部をアクション報知情報として提供する(ステップS3)。
【0069】
さらに、報知先情報提供部16は、アクション実行者が使用するユーザ端末20に対し、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を提供したユーザ端末30に対応するユーザ情報の少なくとも一部をアクション報知先情報として提供する(ステップS4)。その後、処理はステップS1に戻る。
【0070】
上記ステップS1において、特定のユーザ情報に対するアクションが行われたことが派生ユーザ情報抽出部14により検知されない場合、反応情報提供部17は、報知先情報提供部16によりアクション報知情報が提供されたユーザ端末30に対応するユーザ情報に対するアクション実行者からの反応があったか否かを判定する(ステップS5)。
【0071】
ここで、反応情報提供部17は、上記のような反応を検知した場合、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を提供したユーザ端末30に対し、アクション実行者からの反応に関する反応情報を提供する(ステップS6)。その後、処理はステップS1に戻る。また、反応情報提供部17が上記のような反応を検知しない場合は、ステップS6の処理を行うことなくステップS1に戻る。情報提供サーバ装置10は、以上のようなステップS1~S6の処理を常時実行する。
【0072】
以上詳しく説明したように、本実施形態の情報提供サーバ装置10は、派生ユーザ情報抽出部14およびユーザ情報配布部15を備え、ユーザ端末20から特定のユーザ情報に対するアクションが行われたときに、所定条件に基づくマッチング処理を行い、当該所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出して、アクションが行われた特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末30および派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30に対し、アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部をアクション報知情報として提供するようにしている。
【0073】
このように構成した本実施形態によれば、ユーザ端末20から特定のユーザ情報に対するアクションが行われると、特定のユーザ情報に対するアクションを行ったという能動側ユーザの意思を反映させたマッチングが行われ、アクション実行者に対応するユーザ情報の少なくとも一部がユーザ端末30に提供される。このとき情報が提供されるユーザ端末30は、能動側ユーザがアクションを行った特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末30だけでなく、マッチング処理によって抽出された派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30も含まれる。
【0074】
すなわち、本実施形態によれば、特定のユーザ情報に対するアクションを行った能動側ユーザのユーザ情報の少なくとも一部が、当該特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末30およびマッチング処理により抽出された派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末30に広く提供される。これにより、アクションを行う能動側ユーザがアプローチを受け容れてくれる相手を見つけるまでに、希望条件に合う相手を探して自分のユーザ情報を提供する手順を何度も行う必要性を低減することができる。
【0075】
一方、アクション実行者のユーザ情報の提供を受ける側の立場となる受動側ユーザは、アクション実行者が自分に対するアクションを行った場合(自分が当事者ユーザとなる場合)のみならず、マッチング処理によって自分のユーザ情報が派生のユーザ情報として抽出された場合(自分が派生ユーザとなる場合)にも、アクション実行者のユーザ情報の提供を受けることができる。これにより、アクション実行者がたまたま自分に対するアクションを行っていない場合でも、アクションが行われる可能性のある対象の1人として、アクション実行者のユーザ情報の提供を受けることができる。希望する場合は、自分からアクション実行者に対してアクションを起こすことも可能となる。このように、本実施形態によれば、能動側ユーザの意思を反映させたマッチングをトリガとして、受動側ユーザにとって有用な能動側ユーザ(アクション実行者)のユーザ情報を複数の受動側ユーザに提供することができる。
【0076】
また、本実施形態の情報提供サーバ装置10は、報知先情報提供部16を備え、アクション実行者が使用するユーザ端末20に対し、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を提供したユーザ端末30に対応するユーザ情報の少なくとも一部をアクション報知先情報として提供するようにしている。このようにしてユーザ端末20に提供されるアクション報知先情報は、ユーザが検索によって見つけられなかったユーザで、ユーザが興味を持つ可能性のあるユーザの情報が含まれている可能性があると考えられる。このように、本実施形態によれば、能動側ユーザの意思を反映させたマッチングをトリガとして、能動側ユーザ自身にとって有用な受動側ユーザのユーザ情報を能動側ユーザに提供することもできる。
【0077】
さらに、本実施形態の情報提供サーバ装置10は、反応情報提供部17を備え、ユーザ情報配布部15がアクション報知情報を提供したユーザ端末30に対し、報知先情報提供部16がアクション報知先情報を提供した後のアクション実行者からの反応に関する情報を提供するようにしている。この反応情報を受け取ったユーザは、反応情報に応じてその後のアクション実行者に対する対応を検討することが可能となる。このように、本実施形態によれば、受動側ユーザにとって有用な反応情報を受動側ユーザに提供することができる。
【0078】
なお、上記実施形態で示したマッチングの条件は一例に過ぎず、他の情報をマッチングの条件として使用するようにしてもよい。例えば、派生ユーザ情報抽出部14は、アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる1つ以上の属性と、その他のユーザ情報(アクションが行われた特定のユーザ情報以外のユーザ情報)との適合度が所定レベル以上か否かという条件に基づくマッチング処理を行い、当該条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出するようにしてもよい。
【0079】
このようにすれば、ユーザの相手に対する希望属性とユーザの属性とが合致していなくても、ユーザの1つ以上の属性に関して適合度が所定レベル以上のユーザ情報があれば、派生のユーザ情報として抽出される。この場合、アクション報知情報を提供するユーザの対象範囲を広げることができる。アクション報知情報を受け取ったユーザは、1つ以上の属性の点で適合度が所定レベル以上のユーザを把握することができるので、希望に合う人であればアプローチなどを行うことが可能である。
【0080】
別の例として、派生ユーザ情報抽出部14は、アクションが行われた特定のユーザ情報に含まれる所定の属性と、その他のユーザ情報に含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づく第1のマッチング処理を行うとともに、アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる1つ以上の属性と、その他のユーザ情報との適合度が所定レベル以上か否かという条件に基づく第2のマッチング処理を行い、第1のマッチング処理により抽出されるユーザ情報と第2のマッチング処理により抽出されるユーザ情報とのAND条件またはOR条件で抽出されるユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出するようにしてもよい。
【0081】
第1のマッチング処理により抽出されるユーザ情報と第2のマッチング処理により抽出されるユーザ情報とのAND条件で抽出されるユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出すれば、ユーザ情報との合致度がより大きいユーザ情報に絞って派生のユーザ情報を抽出することが可能である。一方、OR条件で抽出されるユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出すれば、アクション報知情報を提供するユーザの対象範囲を広げることができる。
【0082】
なお、上記実施形態によるマッチングシステムは、異性のユーザどうしをマッチングする目的に限らず、同性のユーザどうしをマッチングする目的にも適用することが可能である。また、上記実施形態によるマッチングシステムは、結婚相手や交際相手、友人を探すことを目的とする場合に限らず、ビジネス上の取引相手を探すことを目的とする場合にも適用することが可能である。ビジネス上の取引相手を探すことを目的とする場合、ユーザ情報は、ビジネスに関連した属性(例えば、企業名、部署名、肩書、職種、勤務地、在籍年数、保有資格、保有スキル、技能、専門知識、特技など)を含む。
【0083】
ビジネス上の取引相手のマッチングは、商品またはサービスの売り手と買い手のマッチングを含む。この場合におけるユーザ情報は、ユーザが売りたい商品またはサービス、ユーザが買いたい商品またはサービスに関する情報を含む。商品またはサービスに関する情報は、例えば、商品名、サービス名、カテゴリ、価格、数量、商品属性などの情報の何れか1つ以上を含む。例えば、ある商品を買いたいユーザが、その商品を売りたいユーザのユーザ情報に対してアクションを起こした場合に、派生ユーザ情報抽出部14が、アクションが行われたユーザのユーザ情報に含まれる所定の情報(例えば、売りたい商品またはサービスに関する情報)と、その他のユーザ情報に含まれる所定の情報(例えば、売りたい商品またはサービスに関する情報)とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、その他のユーザ情報のうちこのマッチング条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出するようにすることが可能である。
【0084】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0085】
10 情報提供サーバ装置
11 ユーザ情報管理部
12 ユーザ情報提供部
14 派生ユーザ情報抽出部
15 ユーザ情報配布部
16 報知先情報提供部
17 反応情報提供部
18 ユーザ情報記憶部
20 ユーザ端末(能動側ユーザが使用する端末)
30 ユーザ端末(受動側ユーザが使用する端末)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人と人との出会いを支援するマッチングシステムに備えられ、当該マッチングシステムを利用するユーザが使用するユーザ端末に対して情報を提供する情報提供サーバ装置であって、
上記ユーザ端末から提供されたユーザ情報をデータベースに登録して管理するユーザ情報管理部と、
上記ユーザ端末からの要求に応じて、上記データベースに登録されている上記ユーザ情報を上記ユーザ端末に提供するユーザ情報提供部と、
上記データベースに登録されている上記ユーザ情報に対するアクションを行うユーザであるアクション実行者が使用する上記ユーザ端末から、上記アクション実行者に対応するユーザ情報である能動側ユーザ情報以外から特定された特定のユーザ情報に対するアクションが行われたときに、上記特定のユーザ情報と上記能動側ユーザ情報を除くその他のユーザ情報との間、および、上記能動側ユーザ情報と上記その他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する派生ユーザ情報抽出部と、
上記特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末および上記派生ユーザ情報抽出部により抽出された上記派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末に対し、上記能動側ユーザ情報の少なくとも一部を提供するユーザ情報配布部とを備えた
ことを特徴とする情報提供サーバ装置。
【請求項2】
上記アクション実行者が使用するユーザ端末に対し、上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供する報知先情報提供部を更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項3】
上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対し、上記報知先情報提供部が情報を提供した後の上記アクション実行者からの反応に関する情報を提供する反応情報提供部を更に備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項4】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記特定のユーザ情報に含まれる所定の属性と、上記その他のユーザ情報に含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記条件を満たすユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項5】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる相手に対する希望属性と、上記その他のユーザ情報に含まれる属性とが合致するか否かという条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記条件を満たすユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項6】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる1つ以上の属性と、上記その他のユーザ情報との適合度が所定レベル以上か否かという条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記条件を満たすユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項7】
上記派生ユーザ情報抽出部は、上記特定のユーザ情報に含まれる所定の属性と、上記その他のユーザ情報に含まれる所定の属性とが合致するか否かという条件に基づく第1のマッチング処理を行うとともに、上記アクション実行者に対応するユーザ情報に含まれる1つ以上の属性と、上記その他のユーザ情報との適合度が所定レベル以上か否かという条件に基づく第2のマッチング処理を行い、上記第1のマッチング処理により抽出されるユーザ情報と上記第2のマッチング処理により抽出されるユーザ情報とのAND条件またはOR条件で抽出されるユーザ情報を上記派生のユーザ情報として抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報提供サーバ装置。
【請求項8】
人と人との出会いを支援するマッチングシステムに備えられた情報提供サーバ装置から、当該マッチングシステムを利用するユーザが使用するユーザ端末に対して情報を提供する方法であって、
上記情報提供サーバ装置の派生ユーザ情報抽出部が、上記ユーザ端末から提供されたユーザ情報が登録されているデータベースに対するアクセスを通じて、上記データベースに登録されている上記ユーザ情報に対するアクションを行うユーザであるアクション実行者が使用する上記ユーザ端末から、上記アクション実行者に対応するユーザ情報である能動側ユーザ情報以外から特定された特定のユーザ情報に対するアクションが行われたことを検知したときに、上記特定のユーザ情報と上記能動側ユーザ情報を除くその他のユーザ情報との間、および、上記能動側ユーザ情報と上記その他のユーザ情報との間の少なくとも一方で所定条件に基づくマッチング処理を行い、上記その他のユーザ情報のうち上記所定条件を満たすユーザ情報を派生のユーザ情報として抽出する第1のステップと、
上記情報提供サーバ装置のユーザ情報配布部が、上記特定のユーザ情報の提供元のユーザ端末および上記派生ユーザ情報抽出部により抽出された上記派生のユーザ情報の提供元のユーザ端末に対し、上記能動側ユーザ情報の少なくとも一部を提供する第2のステップとを有する
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を上記ユーザ端末に提供した場合、上記情報提供サーバ装置の報知先情報提供部が、上記アクション実行者が使用するユーザ端末に対し、上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対応するユーザ情報の少なくとも一部を提供する第3のステップを更に有する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報提供方法。
【請求項10】
上記情報提供サーバ装置の反応情報提供部が、上記報知先情報提供部により上記ユーザ情報の少なくとも一部が提供された上記ユーザ端末に対応するユーザ情報に対する上記アクション実行者からの反応を検知した場合、上記ユーザ情報配布部が上記ユーザ情報の少なくとも一部を提供したユーザ端末に対し、上記アクション実行者からの反応に関する情報を提供する第4のステップを更に有する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報提供方法。