(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087038
(43)【公開日】2023-06-22
(54)【発明の名称】作業代行者斡旋システムおよび農機シェア者斡旋システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/02 20120101AFI20230615BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230615BHJP
【FI】
G06Q50/02
G06Q30/0601 312
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076001
(22)【出願日】2023-05-02
(62)【分割の表示】P 2019149956の分割
【原出願日】2019-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマーパワーテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】西田 雄介
(72)【発明者】
【氏名】中村 圭志
(57)【要約】
【課題】作業に適した作業代行者を容易に探すことができる作業代行者斡旋システムを提供する。
【解決手段】作業代行者斡旋システムは、サーバ4と、ユーザ端末2と、代行者候補端末とを備える。ユーザ端末2は、所定の作業計画を含む代行依頼要求をサーバ4に送信する。サーバ4は、ユーザ端末2から所定の作業計画に対する代行依頼要求を受信したときには、作業代行者候補のうちから、所定の作業計画を実行するのに必要な農機を所有する作業代行者候補を選択し、選択された作業代行者候補に、代行依頼があったことを通知するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ毎かつ当該ユーザが予定する作業毎に、作業予定日、作業対象圃場および作業名を含む作業計画情報を記憶した第1記憶部と、作業代行者候補毎かつ当該作業代行者候補が予定する作業毎に、作業予定日、作業対象圃場および作業名を含む作業計画情報を記憶した第2記憶部と、前記作業代行者候補毎に当該作業代行者候補が所有する農機を記憶した第3記憶部とを備えたサーバと、
前記ユーザが所定の作業計画に対する代行を依頼したい場合に、当該所定の作業計画を含む代行依頼要求を前記サーバに送信するためのユーザ端末と、
前記作業代行者候補が前記サーバと通信するための代行者候補端末とを備え、
前記サーバは、前記ユーザ端末から前記代行依頼要求を受信したときには、前記作業代行者候補のうちから、前記所定の作業計画を実行するのに必要な農機を所有する作業代行者候補を選択し、選択された作業代行者候補に、代行依頼があったことを通知するように構成されている、作業代行者斡旋システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末および前記代行者候補端末は、代行依頼があったことが前記サーバから前記代行者候補端末に通知された後において、前記サーバを介した作業代行の交渉が可能となるように構成されている、請求項1に記載の作業代行者斡旋システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記代行依頼要求に対して作業代行を行う最終的な作業代行者候補が確定したときに、当該作業代行者候補の作業計画に、前記所定の作業計画を追加するように構成されている、請求項1または2に記載の作業代行者斡旋システム。
【請求項4】
ユーザ毎かつ当該ユーザが予定する作業毎に、作業予定日、作業対象圃場および作業名を含む作業計画情報を記憶した第1記憶部と、農機シェア者候補毎に、当該農機シェア者候補が所有する農機を記憶した第2記憶部とを備えたサーバと、
前記ユーザが所定の作業計画に対する農機シェアを依頼したい場合に、当該所定の作業計画を含むシェア依頼要求を前記サーバに送信するためのユーザ端末と、
前記農機シェア者候補が前記サーバと通信するためのシェア者候補端末とを備え、
前記サーバは、前記ユーザ端末から前記シェア依頼要求を受信したときには、前記所定の作業計画を実行するのに必要な農機を所有する前記農機シェア者候補をシェア者候補として選択し、選択された前記農機シェア者候補に、シェア依頼があったことを通知するように構成されている、農機シェア者斡旋システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末および前記シェア者候補端末は、シェア依頼があったことが前記サーバから前記シェア者候補端末に通知された後において、前記サーバを介した農機シェアの交渉が可能となるように構成されている、請求項4に記載の農機シェア者斡旋システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業代行者斡旋システムおよび農機シェア者斡旋システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークに接続された、耕作者端末と、消費者端末と、管理サーバとを備えた、会員農業支援システムが開示されている。管理サーバは、農地を管理する管理者が運営するサーバである。耕作者端末は、管理者に農地を貸与または譲渡等により提供する耕作者が使用する端末である。消費者端末は、農地の利用権を有する消費者が使用する端末である。
【0003】
特許文献1の会員農業支援システムでは、消費者が所望する品種、価格、収穫日等から最適な農地を選択した上で、消費者自らが農作業を行うか、この農地を貸与または譲渡等により提供する耕作者に農作業を依頼するかを決定できる。つまり、特許文献1には、ある農地に対して消費者自らが農作業を行わない場合に、当該農地を提供した耕作者に農作業を依頼することが開示されている。しかし、特許文献1には、消費者が耕作者に農作業を依頼する具体的な方法は開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の目的は、作業に適した作業代行者を容易に探すことができる作業代行者斡旋システムを提供することである。
また、この発明の目的は、作業に適した農機シェア者を容易に探すことができる作業代行者斡旋システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一実施形態は、ユーザ毎かつ当該ユーザが予定する作業毎に、作業予定日、作業対象圃場および作業名を含む作業計画情報を記憶した第1記憶部と、作業代行者候補毎かつ当該作業代行者候補が予定する作業毎に、作業予定日、作業対象圃場および作業名を含む作業計画情報を記憶した第2記憶部と、前記作業代行者候補毎に当該作業代行者候補が所有する農機を記憶した第3記憶部とを備えたサーバと、前記ユーザが所定の作業計画に対する代行を依頼したい場合に、当該所定の作業計画を含む代行依頼要求を前記サーバに送信するためのユーザ端末と、前記作業代行者候補が前記サーバと通信するための代行者候補端末とを備え、前記サーバは、前記ユーザ端末から前記代行依頼要求を受信したときには、前記作業代行者候補のうちから、前記所定の作業計画を実行するのに必要な農機を所有する作業代行者候補を選択し、選択された作業代行者候補に、代行依頼があったことを通知するように構成されており、前記代行者候補端末は、代行依頼があったことが前記サーバから通知された場合に、前記所定の作業計画を表示し、当該代行者候補端末を使用する前記作業代行者候補の意向を前記サーバに提供可能に構成されている、作業代行者斡旋システムを提供する。
【0007】
この構成では、作業に適した作業代行者を容易に探すことができるようになる。
この発明の一実施形態では、前記ユーザ端末および前記代行者候補端末は、代行依頼があったことが前記サーバから前記代行者候補端末に通知された後において、前記サーバを介した作業代行の交渉が可能となるように構成されている。
この発明の一実施形態では、前記サーバは、前記代行依頼要求に対して作業代行を行う最終的な作業代行者候補が確定したときに、当該作業代行者候補の作業計画に、前記所定の作業計画を追加するように構成されている。
【0008】
この発明の一実施形態は、ユーザ毎かつ当該ユーザが予定する作業毎に、作業予定日、作業対象圃場および作業名を含む作業計画情報を記憶した第1記憶部と、農機シェア者候補毎に、当該農機シェア者候補が所有する農機を記憶した第2記憶部とを備えたサーバと、前記ユーザが所定の作業計画に対する農機シェアを依頼したい場合に、当該所定の作業計画を含むシェア依頼要求を前記サーバに送信するためのユーザ端末と、前記農機シェア者候補が前記サーバと通信するためのシェア者候補端末とを備え、前記サーバは、前記ユーザ端末から前記シェア依頼要求を受信したときには、前記所定の作業計画を実行するのに必要な農機を所有する前記農機シェア者候補をシェア者候補として選択し、選択された前記農機シェア者候補に、シェア依頼があったことを通知するように構成されており、前記シェア者候補端末は、シェア依頼があったことが前記サーバから通知された場合に、前記所定の作業計画を表示し、当該シェア者候補端末を使用する前記農機シェア者候補の意向を前記サーバに提供可能に構成されている、農機シェア者斡旋システムを提供する。
【0009】
この構成では、作業に適した農機シェア者を容易に探すことができるようになる。
この発明の一実施形態では、前記ユーザ端末および前記シェア者候補端末は、シェア依頼があったことが前記サーバから前記シェア者候補端末に通知された後において、前記サーバを介した農機シェアの交渉が可能となるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、斡旋システムの電気的構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1作業計画テーブルの一例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、第2作業計画テーブルの一例を示す模式図である。
【
図4】
図4は、代行・シェア者候補情報テーブルの一例を示す模式図である。
【
図5A】
図5Aは、あるユーザが作業代行者または農機シェア者を探す場合のユーザ端末、斡旋サーバおよび代行・シェア者候補端末の動作の一部を説明するためのシーケンス図である。
【
図5B】
図5Bは、あるユーザが作業代行者または農機シェア者を探す場合のユーザ端末、斡旋サーバおよび代行・シェア者候補端末の動作の一部を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、斡旋システムの電気的構成を示すブロック図である。
斡旋システム1は、農機を利用して農作業を行うユーザに対して、作業を代行する作業代行者または農機をシェアする農機シェア者を斡旋するためのシステムである。この実施形態では、斡旋システム1は、本発明の「作業代行者斡旋システム」および「農機シェア者斡旋システム」の一例である。農機には、トラクタ、田植機、コンバイン等が含まれる。
【0012】
斡旋システム1は、1または複数の圃場を所有するユーザが使用するユーザ端末2と、ユーザに代わって作業を代行したり、農機をシェアしたりすることが可能な作業代行・農機シェア者候補(以下、「代行・シェア者候補」という。)が使用する代行・シェア者候補端末3と、斡旋サーバ4とを含む。この実施形態では、「代行・シェア者候補端末3」は、本発明の「代行者候補端末」および「シェア候補端末」の一例である。また、斡旋サーバ4は、本発明の「サーバ」の一例である。
【0013】
ユーザ端末2および代行・シェア者候補端末3は、ネットワーク5を介して斡旋サーバ4と通信可能である。
ユーザ端末2は、この実施形態ではスマートフォンからなり、制御部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24とを含む。通信部24は、制御部21がネットワーク5を介して斡旋サーバ4と通信するための通信インターフェースである。
【0014】
制御部21は、図示しないが、CPU、メモリ等を含む。メモリには、OS(オペレーションシステム)の他、ウェブページを閲覧するためのブラウザ(browser)、作業代行者または農機シェア者を、斡旋サーバ4を介して探すためのアプリケーション(以下、「代行・シェア者探索アプリ」という)等のプログラム、その他必要なデータが格納されている。
【0015】
代行・シェア者候補端末3は、この実施形態ではスマートフォンからなり、制御部31と、表示部32と、操作部33と、通信部34とを含む。通信部34は、制御部31がネットワーク5を介して斡旋サーバ4と通信するための通信インターフェースである。
制御部31は、図示しないが、CPU、メモリ等を含む。メモリには、OS(オペレーションシステム)の他、ウェブページを閲覧するためのブラウザ(browser)等のプログラム、その他必要なデータが格納されている。
【0016】
斡旋サーバ4は、サーバ制御部40を含む。サーバ制御部40は、CPUおよびメモリ(揮発性メモリ、不揮発性メモリ等)40Aを備えたマイクロコンピュータを含む。サーバ制御部40には、通信部41、操作表示部42、操作部43および記憶部44が電気的に接続されている。
通信部41は、サーバ制御部40がネットワーク5を介して、ユーザ端末2および代行・シェア者候補端末3と通信するための通信インターフェースである。操作表示部42は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部43は、例えば、キーボード、マウス等を含む。
【0017】
記憶部44は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。記憶部44には、第1作業計画テーブル44A、第2作業計画テーブル44B、代行・シェア者候補情報テーブル44C等が格納されている。
第1作業計画テーブル44Aには、例えば
図2に示すように、ユーザID毎かつ当該ユーザが予定する作業毎に、ユーザ名、作業予定日、作業対象圃場番号、作業識別情報、作業名等の作業計画情報が記憶される。ユーザ名は、ユーザの名前である。作業予定日は、作業が行われる予定日である。作業対象圃場番号は、作業が行われる圃場の番号(圃場ID)である。作業識別情報(作業ID)は、作業を識別するための情報である。作業名は、作業の名称である。
【0018】
図2の例では、説明の便宜上、ユーザとしては、ユーザIDがAAAAのユーザAのみが示されている。
第2作業計画テーブル44Bには、例えば
図3に示すように、代行・シェア者候補ID毎かつ当該代行・シェア者候補が予定する作業毎に、代行・シェア者候補名、作業予定日、作業対象圃場番号、作業識別情報、作業名等の作業計画情報が記憶される。代行・シェア者候補名は、代行・シェア者候補の名前である。
【0019】
図3の例では、説明の便宜上、代行・シェア者候補としては、代行・シェア者候補IDがBBBBの代行・シェア者候補Bと、代行・シェア者候補IDがCCCCの代行・シェア者候補Cと、代行・シェア者候補IDがDDDDの代行・シェア者候補Dが示されている。
代行・シェア者候補情報テーブル44Cには、例えば
図4に示すように、代行・シェア者候補ID毎に、代行・シェア者候補名、メールアドレス、当該代行・シェア者候補が所有する農機名、代行単価、シェア単価等が記憶される。
【0020】
メールアドレスは、代行・シェア者候補端末3に設定されている電子メールアドレスである。農機名は、この実施形態では型式名である。代行単価は、一時間当たりの代行料金である。シェア単価は、一時間当たりの農機シェア料金である。
図5Aおよび
図5Bは、あるユーザが作業代行者または農機シェア者を探す場合のユーザ端末2、斡旋サーバ4および代行・シェア者候補端末3の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0021】
ここでは、ユーザA(
図2参照)が作業代行者または農機シェア者を探す場合について説明する。また、
図5Aにおいては、代行・シェア者候補B、CおよびDがそれぞれ使用する代行・シェア者候補端末を、3B、3Cおよび3Dで示すことにする。
図5Aを参照して、ユーザAはユーザ端末2を操作して、代行・シェア者探索アプリを起動するために必要なアプリ起動用キーの発行依頼(キー発行依頼)を斡旋サーバ4に送信する(ステップS1)。
【0022】
斡旋サーバ4は、キー発行依頼を受信すると、アプリ起動用キーをユーザ端末2に提供する(ステップS2)。
ユーザAは、斡旋サーバ4によって提供されたアプリ起動用キーをユーザ端末2に入力する。アプリ起動用キーが入力されると(ステップS3:YES)、ユーザ端末2において、代行・シェア者探索アプリが起動され、ユーザIDを含む代行・シェア依頼要求が、斡旋サーバ4に送信される(ステップS4)。これにより、ユーザ端末2は、斡旋サーバ4に存在する所定の斡旋用Webサイトにリンクされる。
【0023】
斡旋サーバ4は、ユーザIDを含む代行・シェア依頼要求を受信すると、作業代行または農機シェアの対象となる作業計画を選択させる作業計画選択画面を含むWebページをユーザ端末2に提供する(ステップS5)。具体的には、斡旋サーバ4は、第1作業計画テーブル44Aから受信したユーザIDに対応する全ての作業計画情報を読み込む。そして、斡旋サーバ4は、読み込んだ作業計画情報のリストと、各作業計画情報を選択するための選択ボタンとを有する作業計画選択画面を含むWebページを作成して、ユーザ端末2に提供する。
【0024】
これにより、ユーザ端末2の表示部22に、作業計画選択画面が表示される(ステップS6)。ユーザAは、作業計画選択画面上で、作業代行または農機シェアの対象となる1つの作業計画に対応する選択ボタンを押すことにより、当該作業計画を対象作業計画として選択する。
作業計画選択画面上のいずれかの選択ボタンが押されると(ステップS7:YES)、押された選択ボタンに対応する作業計画(対象作業計画)を特定するための作業計画特定情報が、斡旋サーバ4に送信される(ステップS8)。
【0025】
また、斡旋サーバ4は、代行・シェア者候補情報テーブル44Cに基づいて、ユーザAが選択した対象作業計画に適合する農機を有している代行・シェア者候補を選択する(ステップS9)。ここでは、代行・シェア者候補B,C,D(
図4参照)のうち、代行・シェア者候補B,Cが選択されたものとする。
図5Bを参照して、斡旋サーバ4は、所定のURL(Uniform Resource Locator)を含みかつ代行・シェア依頼があったことを通知するためのメール(以下、「通知メール」という。)を、ステップS9で選択された代行・シェア者候補B,Cが使用する代行・シェア者候補端末3B,3Cに送信する(ステップS10,S11)。所定のURLは、斡旋サーバ4に存在する前記斡旋用Webサイトを表すURLである。
【0026】
代行・シェア者候補B,Cは、通知メールを受信すると、そのメール内のURLをクリックする。
例えば、代行・シェア者候補Bが通知メール内のURLをクリックすると(ステップS12:YES)、代行・シェア者候補端末3Bが前記斡旋用Webサイトにリンクされる。これにより、ユーザAが選択した対象作業計画を含むWebページが斡旋サーバ4から代行・シェア者候補端末3Bに提供されるので、代行・シェア者候補端末3Bの表示部32に対象作業計画が表示される(ステップS13)。これにより、代行・シェア者候補Bは、対象作業計画を認識することができる。これ以降において、ユーザAおよび代行・シェア者候補Bは、前記斡旋用Webサイト(斡旋サーバ4)上の電子掲示板への書き込みにより、作業代行や農機シェアの交渉が可能となる。
【0027】
同様に、代行・シェア者候補Cが代行・シェア依頼通知メール内のURLをクリックすると(ステップS14:YES)、代行・シェア者候補端末3Cが前記斡旋用Webサイトにリンクされる。これにより、ユーザAが選択した対象作業計画を含むWebページが斡旋サーバ4から代行・シェア者候補端末3Cに提供されるので、代行・シェア者候補端末3Cの表示部32に対象作業計画が表示される(ステップS15)。これにより、代行・シェア者候補Cは、対象作業計画を認識することができる。これ以降において、ユーザAおよび代行・シェア者候補Cは、前記斡旋用Webサイト(斡旋サーバ4)上の電子掲示板への書き込みにより、作業代行や農機シェアの交渉が可能となる。
【0028】
代行・シェア者候補端末3B,3Cが前記斡旋用Webサイトにリンクされた後、ユーザAと代行・シェア者候補Bとの間およびユーザAと代行・シェア者候補Cとの間で、作業代行や農機シェアの交渉が行われる(ステップS16)。
ユーザAは、代行・シェア者候補B,Cと作業代行や農機シェアの交渉を行うことにより、最終的な代行・シェア者候補を決定した場合には、最終的な代行・シェア者候補およびその依頼内容(作業代行か農機シェアかの区別等)を、斡旋サーバ4に通知する(ステップS17)。
【0029】
斡旋サーバ4は、最終的な代行・シェア者候補およびその依頼内容が通知されると、当該作業代行者候補の作業計画に、ユーザAが選択した作業計画(対象作業計画)を追加する(ステップS18)。
前述の実施形態では、ユーザがある作業を代行する作業代行者を探したい場合に、当該作業に適した作業代行者を容易に探すことができるようになる。また、ユーザがある作業に使用する農機をシェアする農機シェア者を探したい場合に、当該作業に適した農機シェア者を容易に探すことができるようになる。
【0030】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。
例えば、斡旋サーバ4は、最終的な代行・シェア者候補に対して仲介料を請求するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、代行・シェア者候補情報テーブル44C(
図4参照)には、代行・シェア者候補ID毎に、代行・シェア者候補名、メールアドレス、当該代行・シェア者候補が所有する農機名、代行単価、シェア単価等が記憶されている。しかし、代行・シェア者候補情報テーブル44Cの項目に、代行・シェア者候補の登録位置および当該登録位置からの対応可能距離を加えてもよい。対応可能距離は、代行・シェア依頼者のユーザ端末2の位置からの距離をいう。
【0031】
この場合には、前述の
図5のステップS9では、斡旋サーバ4は、代行・シェア者候補情報テーブル44Cに基づいて、ユーザAが選択した作業計画に適合する農機を有しておりかつユーザAのユーザ端末2の位置から代行・シェア者候補の登録位置までの距離が対応可能距離以内である代行・シェア者候補を選択する。
なお、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0032】
1 斡旋システム
2 ユーザ端末
3 代行・シェア者候補端末
4 斡旋サーバ
5 ネットワーク
21 制御部
22 表示部
23 操作部
24 通信部
31 制御部
32 表示部
33 操作部
34 通信部
40 サーバ制御部
41 通信部
42 操作表示部
43 操作部
44 記憶部
44A 第1作業計画テーブル
44B 第2作業計画テーブル
44C 代行・シェア者候補情報テーブル