(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087222
(43)【公開日】2023-06-23
(54)【発明の名称】レコメンド装置、レコメンド方法、及びレコメンド用プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/232 20110101AFI20230616BHJP
H04N 21/24 20110101ALI20230616BHJP
H04L 67/306 20220101ALI20230616BHJP
H04L 67/562 20220101ALI20230616BHJP
G06F 16/735 20190101ALI20230616BHJP
【FI】
H04N21/232
H04N21/24
H04L67/306
H04L67/562
G06F16/735
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201486
(22)【出願日】2021-12-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】591101434
【氏名又は名称】株式会社ビデオリサーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】弁理士法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 良一
(72)【発明者】
【氏名】忽滑谷 健一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 渉
(72)【発明者】
【氏名】岡部 絵里
【テーマコード(参考)】
5B175
5C164
【Fターム(参考)】
5B175DA04
5B175HA01
5C164FA06
5C164MB01S
5C164MB11S
5C164SA51S
5C164SB08S
5C164SB31P
5C164SB41P
5C164YA09
5C164YA10
(57)【要約】
【課題】動画の視聴者が興味を持ちやすいと共に、視聴者の嗜好に則した分野に偏るのを防止し得るように該視聴者にお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを提示することができるレコメンド装置を提供する。
【解決手段】視聴者にお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置20は、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部24と、視聴者が視聴した動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、配信者情報取得部24が取得した配信者情報をレコメンド情報の決定用の情報として用いてレコメンド情報を決定する第1レコメンド情報決定部21とを備えており、第1レコメンド情報決定部21で決定されたレコメンド情報を視聴者が使用する通信端末30に配信する機能を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項2】
請求項1記載のレコメンド装置において、
前記各配信者毎の配信者情報は、各配信者が注目している他の配信者が配信した動画又は該他の配信者のチャンネルを示す第1情報と、各配信者が高頻度で視聴する動画又はチャンネルを示す第2情報と、各配信者による動画の視聴履歴を示す第3情報と、該第1~第3情報のうちのいずれか一つ以上の情報に含まれる動画又はチャンネルを示すと共に該動画又は該チャンネルに付加された情報を示す第4情報とのうちの一つ以上の情報を含むことを特徴とするレコメンド装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のレコメンド装置において、
前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと同一の特徴を有する他の配信者の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルの特徴と関連性を有する他の配信者の動画又はチャンネルとのうちのいずれかの動画又はチャンネルを前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルとして示すレコメンド情報を決定するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項4】
請求項3記載のレコメンド装置において、
前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルは、該配信者情報に含まれる複数の動画又はチャンネルのうち、該参照配信者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件、又は、任意の視聴者による再生回数の高低度合いが高いという条件、又は、任意の視聴者による評価の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルであることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のレコメンド装置において、
前記参照配信者は複数の配信者であり、
前記第Aレコメンド情報決定部は、当該複数の参照配信者のそれぞれに対応する前記配信者情報に含まれる動画又はチャンネルの全体のうち、当該複数の参照配信者について相互の一致度合又は関連度合いの高低が高いという特徴を有する動画又はチャンネルに基づいて、前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のレコメンド装置において、
前記参照配信者は、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者のうち、該視聴者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルの配信者であることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のレコメンド装置において、
前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部をさらに備えており、
前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項8】
請求項7記載のレコメンド装置において、
前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部をさらに備えており、
前記第Aレコメンド情報及び前記第Cレコメンド情報のそれぞれで決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載のレコメンド装置において、
前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部と、
前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Bレコメンド情報決定部と、
前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部とをさらに備えており、
前記第Aレコメンド情報決定部、前記第Bレコメンド情報決定部及び前記第Cレコメンド情報決定部でそれぞれ決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項10】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド方法であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得するス第1ステップと、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1ステップで取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第2ステップと、
該第2ステップで決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する第3ステップとを備えることを特徴とするレコメンド方法。
【請求項11】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する第1処理と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1処理で取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第2処理とを前記コンピュータに実行させるように構成されていることを特徴とするレコメンド用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信サービスでの動画の視聴者にお勧めの動画をレコメンドする装置及び方法と、レコメンド用のプログラムとに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上の動画サイト等、多数の動画配信者が提供する動画を多数の視聴者が視聴し得る動画配信システムでは、例えば特許文献1に見られるように、各視聴者の視聴履歴や行動履歴(ユーザが入力した検索用のクエリ等)に基づいて、各視聴者の嗜好に則すると推定される動画(各視聴者が興味を持つと推定される動画)をお勧め動画として決定し、該お勧め動画を視聴者に提示することが一般に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に見られる如き従来の動画配信サービスで各視聴者にレコメンドされるお勧め動画は、各視聴者の視聴履歴や行動履歴等から推測される各視聴者の嗜好に合わせるように決定される動画であるので、該お勧め動画が狭い分野の動画に偏りやすい。このため、各視聴者が狭い分野の同種の動画だけを視聴する頻度が高くなりやすく、ひいては、視聴者が広い分野に興味を持つことが阻害されたり、視聴者の嗜好が偏った嗜好に固定化されやすい。
【0005】
一方、各視聴者の嗜好とは無関係に(例えばランダムに)、お勧め動画(あるいは、お勧め動画を含むお勧めチャンネル)を決定して各視聴者に提示することも可能であるが、その場合、視聴者が全く興味が無いか、あるいは、視聴者に不快感を及ぼす動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして視聴者に提示してしまうことが生じやすくなる。
【0006】
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、動画の視聴者が興味を持ちやすいと共に、視聴者の嗜好に則した分野に偏るのを防止し得るように該視聴者にお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを提示することができるレコメンド装置及びレコメンド方法とレコメンド用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のレコメンド装置は、上記の目的を達成するために、複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
なお、上記「チャンネル」は、配信者が配信する一連の動画の配信場所(アドレス)を表す識別情報を意味する。また、「視聴者の視聴対象の動画又はチャンネル」というのは、視聴者が実際に視聴した動画又はチャンネルだけでなく、前記レコメンド情報以外で、視聴者の操作(検索操作等)に応じてタイトル画面等の初期画面が該視聴者用の通信端末で表示された動画又はチャンネルを含み得る。
【0008】
かかる第1発明によれば、レコメンド情報決定部は、視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応する配信者情報を反映させてレコメンド情報を決定できる。このため、参照配信者の嗜好や行動態様に適合したお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定できる。
【0009】
この場合、参照配信者は、視聴者が視聴した動画又はチャンネルの配信者であるので、該視聴者が興味を有する配信である可能性が高い。このため、かかる参照配信者の嗜好や行動態様に適合したお勧め動画又はお勧めチャンネルは、視聴者が興味を持ちうるものである可能性が高い。
【0010】
よって、第1発明によれば、動画の視聴者が興味を持ちやすいと共に、視聴者の嗜好に則した分野に偏るのを防止し得るように該視聴者にお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを提示することができる
【0011】
上記第1発明では、前記各配信者毎の配信者情報は、各配信者が注目している他の配信者が配信した動画又は該他の配信者のチャンネルを示す第1情報と、各配信者が高頻度で視聴する動画又はチャンネルを示す第2情報と、各配信者による動画の視聴履歴を示す第3情報と、該第1~第3情報のうちのいずれか一つ以上の情報に含まれる動画又はチャンネルを示すと共に該動画又は該チャンネルに付加された情報を示す第4情報とのうちの一つ以上の情報を含み得る(第2発明)。
【0012】
ここで、各配信者が注目している他の配信者が配信した動画又は該他の配信者のチャンネルを示す第1情報としては、例えば、各配信者が自身の通信端末にインストールするアプリケーションとしての視聴動向分析ツールに付属するチェックリストを使用し得る。また、各配信者が高頻度で視聴する動画又はチャンネルを示す第2情報としては、例えば、各配信者が自身の通信端末にインストールするアプリケーションとしての動画視聴プレーヤに付属するブックマークを使用し得る。また、各配信者による動画の視聴履歴を示す第3情報としては、例えば、該動画視聴プレーヤに付属する動画視聴ログを使用し得る。また、前記第4情報のうち、第1~第3情報のうちのいずれか一つ以上の情報に含まれる動画又は該チャンネルに付加された情報としては、例えば該動画又は該チャンネルのジャンル、タグ、内容説明、任意の視聴者による再生回数、任意の視聴者による評価情報等を使用し得る。そして、これらの第1~第4情報は、各配信者の嗜好や行動態様を反映させたものとなる。従って、第2発明によれば、配信者情報取得部は、配信者の嗜好又は行動態様を示す配信者情報として適切な情報を容易に取得することが可能となる。
【0013】
なお、上記1情報の例としてのチェックリストは、例えば、配信者が、他の配信者のチャンネルや動画を分析する際に、それらの配信者のチャンネルや動画をインデックスとしてリスト化しておくものであるが、それに限られるものではない。また、上記第2情報の例としてのブックマークは、例えば、視聴者として、動画視聴プレーヤで、動画を視聴するうえで、それらの動画をインデックスとして、リスト化したり、一連の連続再生のための再生リストに追加したりし得るものであるが、それに限られるものではない。
【0014】
上記第1発明又は第2発明では、前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと同一の特徴を有する他の配信者の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルの特徴と関連性を有する他の配信者の動画又はチャンネルとのうちのいずれかの動画又はチャンネルを前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルとして示すレコメンド情報を決定するように構成されているという態様を採用し得る(第3発明)。
【0015】
これによれば、参照配信者の嗜好や行動態様を適切に反映させたお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定できる。
【0016】
上記第3発明では、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルは、該配信者情報に含まれる複数の動画又はチャンネルのうち、該参照配信者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件、又は、任意の視聴者による再生回数の高低度合いが高いという条件、又は、任意の視聴者による評価の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルであるという態様を採用し得る(第4発明)。
【0017】
これによれば、参照配信者に対応する配信者情報に含まれる動画又はチャンネルのうち、参照配信者の関心度合いが高い動画又はチャンネル、あるいは、任意の視聴者からの関心度合いが高い動画又はチャンネル、あるいは、任意の視聴者からの評価が高い動画又はチャンネルに基づいて、お勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定できる。
【0018】
上記第1~第4発明では、前記参照配信者は複数の配信者である場合に、前記第Aレコメンド情報決定部は、当該複数の参照配信者のそれぞれに対応する前記配信者情報に含まれる動画又はチャンネルの全体のうち、当該複数の参照配信者について相互の一致度合又は関連度合いの高低が高いという特徴を有する動画又はチャンネルに基づいて、前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定するように構成され得る(第5発明)。
【0019】
ここで、当該複数の参照配信者のそれぞれに対応する前記配信者情報に含まれる動画又はチャンネルの全体のうちの、ある動画又はチャンネル(以降、動画A又はチャンネルAと表記する)が、複数の参照配信者について相互の一致度合又は関連度合いの高低が高い特徴を有するというのは、当該動画A又はチャンネルAのある種類の特徴X(例えばジャンル、タグ等)に着目したとき、各参照配信者のいずれかの動画もしくはチャンネルについての当該種類の特徴Yが、が、当該動画A又はチャンネルAの特徴Xと高い一致度合い又は高い関連度合いを有することを意味する。従って、視聴者は、当該特徴Xや、これと一致度合い又は関連度合いが高い特徴を有する動画又はチャンネルを複数の参照配信者にまたがって視聴したことになる。このため、第5発明によれば、視聴者の興味を引きやすいお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定することが可能となる。
【0020】
上記第1~第5発明では、前記参照配信者は、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者のうち、該視聴者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルの配信者であるという態様を採用し得る(第6発明)。
【0021】
これによれば、視聴者の関心度合いが高い参照配信者に対応する配信者情報を用いてレコメンド情報を決定できるので、視聴者の興味を引きやすいお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定することが可能となる。
【0022】
上記第1~第6発明では、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部をさらに備えており、前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定するように構成されているという態様を採用し得る(第7発明)。
【0023】
これによれば、参照配信者に対応する配信者情報により示される該参照配信者の嗜好又は行動態様だけでなく、視聴者に対応する視聴者情報より示される該視聴者の嗜好又は行動態様を反映させて、レコメンド情報を決定できる。このため、参照配信者に対応する配信者情報に基づいて決定されるお勧め動画又はお勧めチャンネルのうち、さらに視聴者が興味を持つ可能性が高いお勧め動画又はお勧めチャンネルを視聴者に提供できる。
【0024】
上記第7発明では、前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部をさらに備えており、前記第Aレコメンド情報及び前記第Cレコメンド情報のそれぞれで決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているという態様を採用し得る(第8発明)。
【0025】
これによれば、参照配信者に対応する配信者情報と視聴者に対応する視聴者情報との両方の情報に基づいて決定される第Aレコメンド情報と、配信者情報を用いずに、第A視聴者に対応する視聴者情報に基づいて決定される第Cレコメンド情報とのうち、視聴者が望むレコメンド情報を該視聴者に提供できる。
【0026】
また、前記第1~第6発明では、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部と、前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Bレコメンド情報決定部と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部とをさらに備えており、前記第Aレコメンド情報決定部、前記第Bレコメンド情報決定部及び前記第Cレコメンド情報決定部でそれぞれ決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているという態様を採用することもできる(第9発明)。
【0027】
これによれば、参照配信者に対応する配信者情報と視聴者に対応する視聴者情報とのうち、視聴者情報を用いずに、配信者情報に基づいて決定される第Aレコメンド情報と、配信者情報及び視聴者情報の両方に基づいて決定される第Bレコメンド情報と、配信者情報を用いずに、視聴者情報に基づいて決定される第Cレコメンド情報のうち、視聴者が望むレコメンド情報を該視聴者に提供できる。
【0028】
また、本発明のレコメンド方法は、複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド方法であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得するス第1ステップと、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1ステップで取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第2ステップと、
該第2ステップで決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する第3ステップとを備えることを特徴とする(第10発明)。
【0029】
かかるレコメンド方法によれば、前記第1発明のレコメンド装置と同様に、動画の視聴者が興味を持ちやすいと共に、視聴者の嗜好に則した分野に偏るのを防止し得るように該視聴者にお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを提示することができる。なお、本発明のレコメンド方法は、前記第2~第9発明と同様の態様を採用することもできる。
【0030】
また、本発明のレコメンド用プログラムは、複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する第1処理と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1処理で取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第2処理とを前記コンピュータに実行させるように構成されていることを特徴とする(第11発明)。
【0031】
これによれば、上記レコメンド用プログラムをコンピュータで実行させることにより、第1発明のレコメンド装置と同様に、参照配信者の嗜好や行動態様に適合したお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定できる。従って、かかるレコメンド情報を視聴者に提示することによって、視聴者が興味を持ちやすいと共に、視聴者の嗜好に則した分野に偏るのを防止し得るように該視聴者にお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを提示することが可能となる。なお、本発明のレコメンド用プログラムは、前記第2~第9発明と同様の態様を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】実施形態のレコメンド装置を含む動画配信システムの全体構成を示す図
【
図2】
図2A及び
図2Bは、視聴者の通信端末でのレコメンド情報の表示形態を例示する図
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の一実施形態を以下に
図1~
図4を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態における動画配信システム1は、動画の配信者からアップロードされた動画を配信する機能を有する配信サーバ10と、動画の視聴者に提示するお勧め動画又はお勧めチャンネル(お勧め動画を含むチャンネル)を示すレコメンド情報を決定する機能を有するレコメンド装置20と、動画の視聴者又は配信者がそれぞれ使用する通信端末30とを含む。ここで、
図1では、通信端末30のうち、配信者用の通信端末30については、括弧書きで参照符号30aを付している。配信者用の通信端末30aは、視聴者用の通信端末30としての機能を含んでいる。
【0034】
配信サーバ10及びレコメンド装置20は、それぞれ、図示しないCPU等のプロセッサ、メモリ(記憶装置)、インターフェース回路、通信装置等を含む1つ又は複数のコンピュータにより構成され、インターネット等の広域ネットワークを含む外部ネットワークNWを介して相互に通信を行うことが可能である。また、通信端末30のそれぞれは、パソコン、スマートフォン、タブレット端末等により構成され、上記外部ネットワークNWを介して配信サーバ10と通信を行うことが可能である。
【0035】
なお、配信サーバ10及びレコメンド装置20の間の通信は、外部ネットワークNWを介した通信に限らず、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)を介した通信であってもよい。また、レコメンド装置20は、配信サーバ10の一部の機能として、該配信サーバ10に含まれていてもよい。
【0036】
配信サーバ10は、複数の配信者のそれぞれが各自の動画の配信場所(アドレス)として該配信サーバ10上に開設した複数のチャンネル(チャンネル1、チャンネル2、…)のそれぞれ毎に、一つ以上の動画を記憶保持している。各チャンネルに属する動画は、該チャンネルを開設した配信者が、該チャンネルに対応付けて配信サーバ10にアップロードした動画である。そして、各チャンネルには、それに属する動画の特徴等を示す情報として配信者が設定した情報(例えば、タグ、キーワード、カテゴリ等)が付されていると共に、該チャンネルの開設日や該チャンネルに対する登録者数(該チャンネルを注目対象のチャンネルとして登録した視聴者の総数)等を示す情報が付されている。
【0037】
また、各チャンネルに属する各動画には、該動画の内容等を示す情報として配信者が設定した情報(例えば、タグ、キーワード、ジャンル、出演者、あらすじ等)が付されていると共に、該動画のアップロード日、再生回数、評価等を示す情報が付されている。
【0038】
また、配信サーバ10には、各配信者の性別、居住地、年齢、使用言語等の属性情報が、該配信者の識別情報と共に、該配信者の通信端末30aから登録されている。さらに、配信サーバ10には、配信者以外の各視聴者が任意に、自身の性別、居住地、年齢、使用言語等の属性情報を、自身の識別情報と共に、自身の通信端末30から登録することも可能である。そして、配信サーバ10は、配信者及び視聴者(配信者以外の視聴者)のそれぞれ毎に、それぞれの識別情報と共に、登録された属性情報を記憶保持している。
【0039】
また、配信サーバ10は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)により実現される機能として、各通信端末30(配信者用の通信端末30aを含む)との通信接続がなされた状態で、該通信端末30の使用者(視聴者又は配信者)に対応してレコメンド装置20で決定されたレコメンド情報を該レコメンド装置20から受け取って該通信端末30に配信する機能と、該通信端末30から要求された動画を該通信端末30に配信する機能と、該通信端末30の使用者(視聴者又は配信者)の嗜好もしくは行動態様に関する情報を該通信端末30から取得する機能とを有する。
【0040】
なお、配信サーバ10は、配信者の通信端末30aから取得した情報を、該配信者の識別情報に対応付けて記憶保持することが可能である。また、配信者以外の視聴者の通信端末30から取得した情報については、該視聴者の識別情報が配信サーバ10に登録されている場合には、配信サーバ10は、該視聴者の通信端末30から取得した情報を該視聴者の識別情報に対応づけて記憶保持することが可能である。
【0041】
レコメンド装置20は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)により実現される機能として、各視聴者に提示するレコメンド情報をそれぞれ、各別の仕方で決定する第1レコメンド情報決定部21、第2レコメンド情報決定部22及び第3レコメンド情報決定部23としての機能と、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部24としての機能と、各視聴者の嗜好、又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部25としての機能とを有する。
【0042】
なお、上記配信者情報は、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報だけでなく、該配信者の属性を示す属性情報を含み得る。同様に、上記視聴者情報は、各視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報だけでなく、該視聴者の属性を示す属性情報を含み得る。
【0043】
そして、レコメンド装置20は、第1レコメンド情報決定部21、第2レコメンド情報決定部22及び第3レコメンド情報決定部23のうち、視聴者により指定される一つのレコメンド情報決定部21又は22又は22で決定したレコメンド情報を配信サーバ10を介して視聴者の通信端末30に配信することが可能である。
【0044】
ここで、上記第1レコメンド情報決定部21は、視聴者に関する視聴者情報を使用せずに、該視聴者が視聴する動画の配信者に関する配信者情報に基づいてレコメンド情報を決定する機能部、第2レコメンド情報決定部22は、視聴者が視聴する動画の配信者に関する配信者情報と、視聴者に関する視聴者情報との両方に基づいてレコメンド情報を決定する機能部、第3レコメンド情報決定部23は、視聴者が視聴する動画の配信者に関する配信者情報を使用せずに、該視聴者に関する視聴者情報に基づいてレコメンド情報を決定する機能部である。
【0045】
以降、第1レコメンド情報決定部21、第2レコメンド情報決定部22及び第3レコメンド情報決定部23のそれぞれが決定するレコメンド情報を、それぞれ、第1レコメンド情報、第2レコメンド情報、第3レコメンド情報ということがある。補足すると、本実施形態では、第1レコメンド情報決定部21、第2レコメンド情報決定部22及び第3レコメンド情報決定部23がそれぞれ、本発明における第Aレコメンド情報決定部、第Bレコメンド情報決定部、第Cレコメンド情報決定部に相当する機能部である。なお、第2レコメンド情報決定部22は、本発明における第Aレコメンド情報決定部としての機能を併せ持つ。
【0046】
各通信端末30(配信者用の通信端末30aを含む)には、動画視聴用のアプリケーションとしての動画視聴プレーヤがあらかじめインストールされている。そして、各通信端末30は、配信サーバ10に通信接続した状態で、配信サーバ10から配信されるレコメンド情報の種類(第1レコメンド情報又は第2レコメンド情報又は第3レコメンド情報)を指定することや、配信サーバ10から配信されるレコメンド情報を表示すること、該通信端末30を使用する視聴者が視聴しようとする動画の配信を該通信端末30の操作に応じて配信サーバ10に要求すること、その要求に応じて配信サーバ10から配信された動画を動画視聴プレーヤにより再生すること等を実行することが可能である。なお、視聴者が指定したレコメンド情報の種類は、該視聴者の識別情報に対応づけて、配信サーバ10に登録することも可能である。
【0047】
また、通信端末30にインストールされている動画視聴プレーヤは、視聴者が高頻度で視聴する動画又はチャンネルのアドレスを示す情報として該視聴者が通信端末30で設定したブックマークや、該視聴者による動画の視聴履歴を示す情報としての動画視聴ログを、通信端末30又は外部のクラウドサーバ(図示省略)に記憶させる機能や、そのブックマークや動画視聴ログを、配信サーバ10からの要求に応じて該配信サーバ10に通知する機能を有する。本実施形態では、上記の如く通信端末30から配信サーバ10に通知されるブックマーク及び動画視聴ログが、視聴者に関する前記視聴者情報のうち、該視聴者の嗜好もしくは行動態様に関する情報に相当するものである。
【0048】
配信者用の通信端末30aには、それぞれ、上記動画視聴プレーヤがインストールされていることに加えて、該通信端末30aの使用者である配信者のチャンネル又は動画についての視聴動向や、他の配信者のチャンネル又は動画についての視聴動向を分析することが可能なアプリケーションである視聴動向分析ツールがインストールされている。
【0049】
この視聴動向分析ツールは、それがインストールされた通信端末30aを使用する配信者(以降、対象配信者ということがある)の操作に応じて、該対象配信者のチャンネルの登録者数の経時的な推移を示す情報や、該対象配信者のチャンネルに属する各動画もしくは全ての動画の視聴回数の経時的な推移を示す情報等を作成し、その作成した情報を該通信端末30aで表示させることが可能である。
【0050】
さらに、視聴動向分析ツールは、対象配信者が注目する他の配信者の一つ以上のチャンネルをチェックリストとして登録することが可能であると共に、チェックリストとして登録された他の配信者のチャンネルの登録者数の経時的な推移を示す情報や、該他の配信者のチャンネルに属する各動画もしくは全ての動画の視聴回数の経時的な推移を示す情報等を作成し、その作成した情報を該通信端末30aで表示させることも可能である。
【0051】
そして、かかる視聴動向分析ツールがインストールされた配信者用の通信端末30aは、配信サーバ10からの要求に応じて、動画視聴プレーヤに係るブックマーク及び動画視聴ログに加えて、上記チェックリストを配信サーバ10に通知することが可能である。本実施形態では、上記の如く配信者用の通信端末30aから配信サーバ10に通知されるブックマーク及び動画視聴ログと、チェックリストとが,配信者に関する前記配信者情報のうち、該配信者の嗜好もしくは行動態様に関する情報に相当するものである。より詳しくは、配信者に係る動画視聴ログ、ブックマーク、チェックリストは、それぞれ、本発明における第1情報、第2情報、第3情報に相当する。
【0052】
次に、レコメンド装置20の処理を中心に、レコメンド情報を視聴者に配信することに関する処理をより詳細に説明する。
各視聴者が動画を視聴しようとする場合、該視聴者は自身の通信端末30と配信サーバ10との通信接続を行う。そして、視聴者は、所望のレコメンド情報の種類(第1レコメンド情報又は第2レコメンド情報又は第3レコメンド情報)を新たに指定しようとする場合には、通信端末30で所定の操作を行うことで、所望のレコメンド情報の種類を配信サーバ10に対して指定する。
【0053】
なお、視聴者は、所望のレコメンド情報の種類を、自身の識別情報に対応付けて配信サーバ10に登録しておくことも可能である。また、視聴者は、所望のレコメンド情報の種類を指定するための操作を省略することも可能であり、その場合には、レコメンド情報の既定のデフォルトの種類が、視聴者に提示するレコメンド情報の種類として設定される。あるいは、配信サーバ10又はレコメンド装置20が、各視聴者に提示するレコメンド情報の種類を任意に(例えばランダムに、もしくは所定の規則に従って)設定し得る。以降の説明では、視聴者に提示するレコメンド情報の種類として、上記の如く指定又は設定される種類を提示対象種類という。
【0054】
視聴者の通信端末30が通信接続された配信サーバ10は、視聴者の通信端末30から、該視聴者が視聴しようとする動画が指定された場合には、指定された動画を該通信端末30に配信する。このとき、視聴者の通信端末30では、配信された動画が動画視聴プレーヤで再生される。本実施形態では、このように視聴者の通信端末30で再生された動画が、本発明における視聴者の視聴対象の動画に相当し、また、該動画を含むチャンネルが視聴対象のチャンネルに相当する。
【0055】
また、配信サーバ10は、レコメンド装置20で後述する如く決定されるレコメンド情報(前記提示対象種類のレコメンド情報)を該レコメンド装置20から取得する。
【0056】
そして、配信サーバ10は、レコメンド装置20から取得したレコメンド情報を視聴者の通信端末30に配信する。このとき、視聴者の通信端末30では、配信されたレコメンド情報が表示される。該レコメンド情報の表示は、例えば
図2A又は
図2Bに例示する態様で行われ得る。
【0057】
視聴者の通信端末30で動画の再生を行っていない状態では、例えば
図2Aに例示する如く、レコメンド情報を構成する複数のお勧め動画又は複数のお勧めチャンネルに係る情報(例えば、リンク、サムネイル、タイトル、チャンネル名、再生回数、アップロード日等)のリストがマトリクス状の配列で表示され得る。また、視聴者の通信端末30で動画の再生を行っている状態では、例えば
図2Bに例示する如く、複数のお勧め動画又は複数のお勧めチャンネルのうちの一つのお勧め動画又はお勧めチャンネルに係る情報が再生中の動画内に表示され、他のお勧め動画又は複数のお勧めチャンネルのリストが再生中の動画の側方に並んだ状態で表示され得る。なお、再生中の動画内でお勧め動画又はお勧めチャンネルに係る情報を表示することは省略されてもよい。
【0058】
本実施形態では、視聴者の通信端末30に配信するレコメンド情報は以下に説明する如く決定される。なお、以降の説明では、例示的な説明を行うために、ある視聴者Qの視聴履歴情報の例として
図3に示した視聴履歴情報(詳しくは、視聴履歴と、視聴した動画に付加されたタグ等の付加情報とを含む情報)や、該視聴者Qが視聴した動画の配信者のうちの一人の配信者Aに係るチェックリスト情報(詳しくは、チェックリストに登録されたチャンネルと、該チャンネルのそれぞれに付加されたタグ等の付加情報とを含む情報)を適宜用いる。
【0059】
視聴者の通信端末30と通信接続された配信サーバ10は、該通信端末30にインストールされている動画視聴プレーヤを介して最新のブックマーク及び動画視聴ログを取得する。そして、配信サーバ10は、該ブックマーク及び動画視聴ログを、視聴者の嗜好もしく行動態様を示す情報としてレコメンド装置20の視聴者情報取得部25に受け渡す。これにより、視聴者情報取得部25は、視聴者の嗜好もしく行動態様を示す情報としてのブックマーク及び動画視聴ログを含む視聴者情報を配信サーバ10を介して取得することができる。
【0060】
なお、視聴者の属性情報が配信サーバ10に登録されている場合には、配信サーバ10は、視聴者情報の構成要素として、ブックマーク及び動画視聴ログに加えて、該視聴者の属性情報も、レコメンド装置20の視聴者情報取得部25に受け渡すことも可能である。補足すると、視聴者の属性情報が配信サーバ10に登録されていない場合であっても、例えば、該視聴者に係るブックマーク又は動画視聴ログ等から、視聴者の属性情報を推定することを配信サーバ10あるいはレコメンド装置20あるいはその他の装置で実行してもよい。そして、視聴者情報取得部25は、視聴者の推定された属性情報を視聴者情報の構成要素として取得してもよい。
【0061】
また、視聴者情報を取得したレコメンド装置20は、例えば、視聴者の嗜好もしくは行動態様に関する情報として該視聴者情報に含まれるブックマーク及び動画視聴ログの一方又は両方に基づいて、該視聴者に対するレコメンド情報(詳しくは、第1レコメンド情報又は第2レコメンド情報)の決定のための参照用の配信者(以降、単に参照配信者という)を一人以上、選定する。
【0062】
例えば、視聴者に係るブックマークに登録されている動画もしくはチャンネルのうち、又は、該視聴者に係る動画視聴ログに記録された動画もしくはチャンネルのうち、該視聴者によるアクセス回数に関する所定の条件を満たす動画もしくはチャンネルに対応する配信者が参照配信者として選定され得る。
【0063】
この場合、アクセス回数に関する所定の条件としては、例えば、該視聴者のアクセス回数が所定回数以上であるという条件、あるいは、該アクセス回数が最も多いという条件、あるいは、該アクセス回数が、所定順位以上の上位の順位であるという条件等が採用され得る。該アクセス回数は、例えば動画視聴ログに基づいてカウントされ得る。なお、上記アクセス回数のカウント対象の期間は、所定の期間(例えば、最近の一定日数の期間等)に限定されてもよい。
【0064】
例えば、
図3に例示した視聴者Qの視聴履歴情報において、最近の4日間(7/9~7/12の期間)でアクセス回数が最も多いチャンネルの配信者である配信者Aが参照配信者として選定され得る。
【0065】
補足すると、参照配信者を選定する手法は上記の手法に限られない。例えば、視聴者に係るブックマークに登録されている動画もしくはチャンネルのうち、又は、視聴者に係る動画視聴ログに記録された動画もしくはチャンネルのうち、該視聴者が最新に視聴した動画もしくはチャンネルに対応する配信者、あるいは、該視聴者が最近の所定期間内(例えば最近の一定日数の期間内)に視聴した動画もしくはチャンネルに対応する配信者を参照配信者として選定してもよい。例えば
図3に例示した視聴者Qの視聴履歴情報において、視聴者Qが最新に視聴した動画の配信者である配信者D、あるいは、最近の2日間(7/11~7/12の期間)に視聴した動画の配信者である配信者C,Dが参照配信者として選定され得る。
【0066】
また、例えば、視聴者に係るブックマークもしくは動画視聴ログから、ランダムに抽出した一つ以上の動画もしくはチャンネルのそれぞれに対応する配信者(一人以上の配信者)を参照配信者として選定してもよい。また、例えば、視聴者に係るブックマークに登録されている動画もしくはチャンネルのそれぞれに対応する配信者の全体、あるいは、視聴者に係る動画視聴ログのうちの所定期間内(例えば最近の一定日数の期間内)のログに記録されている動画もしくはチャンネルのそれぞれに対応する配信者の全体を参照配信者として選定してもよい。
【0067】
さらに、視聴者情報が視聴者の属性情報を含む場合、視聴者に係るブックマークもしくは動画視聴ログから、該視聴者の属性情報を反映させて参照配信者を選定することも可能である。例えば、視聴者に係るブックマークに登録されている動画もしくはチャンネル、又は、視聴者に係る動画視聴ログに記録された動画もしくはチャンネルのそれぞれに対応する配信者のうち、視聴者の属性情報に類似する属性情報(例えば、視聴者と性別が同一である、視聴者と使用言語が同一である、使用者と居住地の国もしくは都道府県もしくは市町村が同一である、使用者と年齢が近い等の条件を満たす属性情報)を有する配信者を参照配信者として選定してもよい。
【0068】
さらに、例えば、視聴者によるアクセス回数に関する条件や、視聴者の属性情報に関する条件等を複合させた条件に従って、参照配信者を選定することも可能である。
【0069】
また、視聴者が、自身の通信端末30で、ある動画を視聴している状態では、その視聴している動画に対応する配信者だけを参照配信者として選定したり、あるいは、視聴者が視聴している動画に対応する配信者と、該視聴者に係るブックマーク及び動画視聴ログの両方又は一方から上記の如く選定した配信者とを参照配信者として選定してもよい。
【0070】
レコメンド装置20では以上の如く、参照配信者が選定される。そして、レコメンド装置20は、選定した参照配信者のそれぞれに関する配信者情報を、配信者情報取得部24により配信サーバ10から取得する。具体的には、配信者情報取得部24は、参照配信者のそれぞれの関する配信者情報を配信サーバ10に要求する。
【0071】
ここで、配信サーバ10は、参照配信者を含む各配信者の通信端末30aとの通信接続時において、該通信端末30aから、動画視聴プレーヤに係るブックマーク及び動画視聴ログと、視聴動向分析ツールに係るチェックリストとを、該配信者の嗜好もしくは行動態様に関する情報として取得し、その取得したブックマーク及び動画視聴ログとチェックリストとを該配信者の識別情報に対応付けて記憶保持する。
【0072】
そして、各参照配信者の配信者情報の要求を受けた配信サーバは、該参照配信者に関して記憶保持している最新のブックマーク及び動画視聴ログとチェックリストとを該参照配信者の嗜好もしくは行動に関する情報としてレコメンド装置20の配信者情報取得部24に受け渡す。これにより、配信者情報取得部24は、各参照配信者の嗜好もしく行動態様を示す情報としてのブックマーク、動画視聴ログ、及びチェックリストを配信サーバ10から取得することができる。
【0073】
なお、配信者情報取得部24は、各参照配信者に係るブックマーク、動画視聴ログ、及びチェックリストに加えて、該参照配信者の属性情報を配信者情報の構成要素として配信サーバ10から取得することも可能である。
【0074】
そして、レコメンド装置20は、第1~第3レコメンド情報決定部21~23のうち、視聴者により指定されたレコメンド情報の種類に対応するレコメンド情報決定部21又は22又は23により、視聴者に対するレコメンド情報を決定する。
【0075】
[第1レコメンド情報の決定処理]
レコメンド装置20は、レコメンド情報の提示対象種類が第1レコメンド情報である場合には、第1レコメンド情報決定部21により第1レコメメンド情報を決定する。この第1レコメンド情報決定部21は、各参照配信者に関して配信者情報取得部24が取得した配信者情報に基づいて、第1レコメンド情報を決定する。該第1レコメンド情報の決定手法としては、例えば、以下に説明する手法11~16を採用し得る。
【0076】
[第1レコメンド情報/手法11]
手法11では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルからランダムに、所定数(一つ又は複数)の動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。あるいは、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルの全体をお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。そして、第1レコメンド情報決定部21は、選定したお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を第1レコメンド情報として決定する。
【0077】
例えば、参照配信者が
図4に示す配信者Aである場合、チェックリストのチャンネルの配信者B,F,G,Hからランダムに選定した一人の配信者(例えば配信者G)のチャンネル又は該チャンネルに含まれる動画がお勧めチャンネルもしくはお勧め動画として選定され得る。あるいは、例えば、配信者A(参照配信者)のチェックリストに登録されているチャンネルの配信者B,F,G,Hの全体のチャンネル又はそれぞれのチャンネルに含まれる動画が、お勧めチャンネルもしくはお勧め動画として選定され得る。
【0078】
なお、手法11において、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定するための母集団は、各参照配信者に係るチェックリストに限られない。例えば、各参照配信者に係るブックマーク、あるいは、各参照配信者に係る動画視聴ログから、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。あるいは、これらのブックマーク及び動画視聴ログの一方又は両方と、チェックリストとからお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。
【0079】
[第1レコメンド情報/手法12]
手法12では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルから、所定の選定条件に従って選定した1つ以上の動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして示すレコメンド情報を、第1レコメンド情報として決定する。
【0080】
この場合、各参照配信者に対応するお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定するための上記所定の選定条件としては、例えば、該参照配信者によるアクセス回数に関する条件が採用される。
【0081】
具体的には、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのそれぞれ毎に、該参照配信者によるアクセス回数に応じて、該アクセス回数の大小度合いを表すスコアが付与され得る。この場合、アクセス回数が多いほど、高いスコアが付与される。該アクセス回数は、例えば該参照配信者に係る動画視聴ログに基づいてカウントされ得る。なお、該アクセス回数のカウント対象の期間は、所定の期間(例えば、最近の一定日数の期間等)に限定されていてもよい。
【0082】
そして、手法12では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのうち、付与されたスコアが所定値以上であるという条件(換言すれば、該参照配信者によるアクセス回数が所定値以上であるという条件)、あるいは、該スコアが最も高いという条件(換言すれば、該参照配信者によるアクセス回数が最も多いという条件)、あるいは、該スコアが所定順位以上の上位の順位であるという条件(換言すれば、該参照配信者によるアクセス回数が所定の順位以上の上位の順位であるとう条件)を満たす動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。
【0083】
例えば、参照配信者が
図4に示す配信者Aである場合において、チェックリストに登録された配信者B,F,G,Hのチャンネルのうち、配信者A(参照配信者)のアクセス回数に関する上記スコアが最も高いチャンネルが、例えば配信者Hのチャンネルである場合、該配信者Hのチャンネル又は該チャンネルに含まれる動画がお勧めチャンネルもしくはお勧め動画として選定され得る。
【0084】
これにより、各参照配信者に係るチェックリストから、該参照配信者によるアクセル回数が多い動画もしくはチャンネルがお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定される。従って、手法12では、各参照配信者の関心が高い動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして示すレコメンド情報が第1レコメンド情報として決定される。
【0085】
なお、手法11の場合と同様に、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定するための母集団は、各参照配信者に係るチェックリストに限られず、例えば、各参照配信者に係るブックマーク、あるいは、各参照配信者に係る動画視聴ログから、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。あるいは、これらのブックマーク及び動画視聴ログの一方又は両方と、チェックリストとからお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。
【0086】
[第1レコメンド情報/手法13]
手法13では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルから、上記手法12と異なる所定の選定条件に従ってお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定し、その選定したお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を、第1レコメンド情報として決定する。この場合、手法13での所定の選定条件としては、例えば、チェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルに対する任意の視聴者(不特定多数の視聴者)の関心もしくは評価に関する条件が採用される。
【0087】
具体的には、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのそれぞれ毎に、任意の視聴者からの関心や評価に関連する指標値に応じてスコアが付与される。
【0088】
例えば、チェックリストに登録されているチャンネルに対しては、該チャンネルの登録者数、あるいは、該チャンネルに属する動画の総再生回数、あるいは、該チャンネルに属する各動画の再生回数、あるいは、該チャンネルに対する高評価数(もしくは高評価数と低評価数との差(=高評価数-低評価数))、あるいは、該チャンネルに属する各動画の高評価数(もしくは高評価数と低評価数との差)等を、該チャンネルに対する任意の視聴者の関心もしくは評価を示す指標値として用い、これらの指標値に応じて該チャンネルに対するスコアが付与され得る。この場合、これらの指標値のそれぞれの値が大きいほど、高いスコアが付与される。
【0089】
また、例えば、チェックリストに登録されている動画に対しては、該動画の再生回数、該動画が属するチャンネルの登録者数、該動画に対する高評価数(もしくは高評価数と低評価数との差)等を、該動画に対する任意の視聴者の関心もしくは評価を示す指標値として用い、これらの指標値に応じて該動画に対するスコアが付与され得る。この場合、これらの指標値のそれぞれの値が大きいほど、高いスコアが付与される。
【0090】
そして、手法13では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのうち、付与されたスコアが所定値以上であるという条件、あるいは、該スコアが最も高いという条件、あるいは、該スコアが所定順位以上の上位の順位であるという条件を満たす動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。
【0091】
例えば、参照配信者が
図4に示す配信者Aである場合において、上記指標値として、チャンネルの登録者数もしくは総再生回数を用いた場合、登録者数もしくは総再生回数が最も多い配信者Bのチャンネル又は該チャンネルに含まれる動画が、お勧めチャンネルもしくはお勧め動画として選定され得る。
【0092】
これにより、各参照配信者に係るチェックリストから、任意の視聴者からの関心や評価が高い動画もしくはチャンネルが、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定され、該お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報が第1レコメンド情報として決定される。
【0093】
なお、手法11の場合と同様に、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定するための母集団は、各参照配信者に係るチェックリストに限られず、例えば、各参照配信者に係るブックマーク、あるいは、各参照配信者に係る動画視聴ログから、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。あるいは、これらのブックマーク及び動画視聴ログの一方又は両方と、チェックリストとからお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。
【0094】
[第1レコメンド情報/手法14]
手法14では、第1レコメンド情報決定部21は、選定された参照配信者が複数である場合に、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのうち、他の参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルと特徴の一致度合いもしくは関連度合いが高い動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定し、その選定したお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を第1レコメンド情報として決定する。
【0095】
具体的には、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのそれぞれ毎に、他の参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルとの特徴(例えば、ジャンル、タグ等)の一致度合いもしくは関連度合いに応じてスコアが付与される。この場合、一致度合いもしくは関連度合いが高いほど、高いスコアが付与される。
【0096】
例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている一つの動画もしくは一つのチャンネルが、他の参照配信者のチェックリストに登録されている一つの動画もしくは一つのチャンネルと同一である場合、当該一つの動画もしくは当該一つのチャンネルは、その任意の特徴が、複数の参照配信者で一致するので、最も高いスコアが付与される。また、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている一つの動画もしくは一つのチャンネルが、他の参照配信者のチェックリストに登録されている一つの動画もしくは一つのチャンネルと一致する特徴の種類が多いほど、当該一つの動画もしくは当該一つのチャンネルは、より高いスコアが付される。
【0097】
なお、動画に係る特徴としては、該動画のジャンルやタグに限らず、例えば、該動画の出演者、該動画の再生回数、該動画のアップロード日、該動画に対する一般に視聴者の評価の高低の傾向等を採用することもできる。また、チャンネルに係る特徴としては、該チャンネルのジャンルやタグに限らず、該チャンネルに属する各動画についての上記の特徴等を採用し得る。
【0098】
そして、第1レコメンド情報決定部21は、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルのうち、例えば、付与されたスコアが所定値以上であるという条件、あるいは、該スコアが最も高いという条件、あるいは、該スコアが所定順位以上の上位の順位であるという条件を満たす動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。
【0099】
例えば、参照配信者が、
図3に示した視聴者Qが視聴した動画の配信者A,B,C,Dのうちの二人の配信者A,Cであり、これらの配信者A,Cのチェックリストに共通のチャンネル(例えば
図4に示す配信者Fのチャンネル)が登録されている場合に、該配信者Fのチャンネル又は該チャンネルに含まれる動画がお勧めチャンネルもしくはお勧め動画として選定され得る。あるいは、上記の二人の参照配信者A,Cのうち、参照配信者Cのチェックリストに、ある配信者Xのチャンネルが登録されており、該配信者Xのチャンネルのジャンルやタグが、
図4に示す参照配信者Aのチェックリストに登録されている配信者Fのチャンネルのジャンルやタグと同一もしくは類似する場合(例えば、配信者Xのチャンネルのタグに「モルモット」、「可愛い動物」等のタグが付されている場合)に、配信者F、Xのそれぞれのチャンネル又は該チャンネルに含まれる動画が、お勧めチャンネルもしくはお勧め動画として選定され得る。
【0100】
これにより、各参照配信者に係るチェックリストから、他の参照配信者の係るチェックリストに登録された動画もしくはチャンネルと特徴の一致度合いもしくは関連度合いが高い動画もしくはチャンネルが、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定され、該お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報が第1レコメンド情報として決定される。
【0101】
なお、手法11の場合と同様に、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定するための母集団は、各参照配信者に係るチェックリストに限られず、例えば、各参照配信者に係るブックマーク、あるいは、各参照配信者に係る動画視聴ログから、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。あるいは、これらのブックマーク及び動画視聴ログの一方又は両方と、チェックリストとからお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定してもよい。
【0102】
[第1レコメンド情報/手法15]
手法15では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている一つ以上の動画もしくはチャンネルのそれぞれの所定種類の特徴(例えば、ジャンル、タグ等)と一致度合いもしくは関連度合いが高い特徴を有する動画もしくはチャンネルを、配信サーバ10に記憶されている動画群もしくはチャンネル群から探索し、その探索した動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。そして、第1レコメンド情報決定部21は、選定したお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を第1レコメンド情報として決定する。
【0103】
この場合、例えば、参照配信者が
図4に示す配信者Aである場合に、該配信者Aのチェックリストに登録されている配信者Fのチャンネルには、「うさぎ」、「可愛い動物」等のタグが付されている。この場合、該配信者Fが配信する動画のジャンルや、タグ等の特徴と一致度合いもしくは関連度合いが高い特徴を有する動画もしくはチャンネルとして、うさぎの動画もしくは可愛い動物の動画、あるいは、これらの動画を含むチャンネルが、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして探索され得る。
【0104】
ここで、探索結果のお勧め動画もしくはお勧めチャンネルは、参照配信者のチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネルに対応する配信者(例えば上記配信者A)の動画もしくはチャンネルを含んでいなくてもよいが、含んでいてもよい。また、動画もしくはチャンネルに係る特徴としては、ジャンルやタグに限らず、前記手法14に関して例示した他の特徴を採用することもできる。
【0105】
なお、手法15において、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルの探索のための元になる動画もしくはチャンネル(参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画もしくはチャンネル)は、例えば前記手法11~14のいずれかの手法と同じ手法で選定した動画もしくはチャンネルを採用し得る。
【0106】
[第1レコメンド情報/手法16]
手法16では、第1レコメンド情報決定部21は、例えば、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画群を構成する複数の動画の全体もしくは大部分について共通もしくは類似する特徴、あるいは、該チェックリストに登録されているチャンネル群を構成する複数のチャンネルの全体もしくは大部分について共通もしくは類似する特徴を推定する。この場合、動画もしくはチャンネルに係る特徴としては、例えば、ジャンルやタグ等、前記手法14に関して例示した特徴を採用し得る。また、上記動画群もしくは上記チャンネル群は、各参照配信者に係るチェックリストに登録されている動画の全体もしくはチャンネルの全体でもよいが、例えば前記手法11~14のいずれかの手法と同じ手法で選定した複数の動画もしくは複数のチャンネルであってもよい。
【0107】
さらに、第1レコメンド情報決定部21は、上記の如く推定した特徴を有する動画もしくはチャンネルを、配信サーバ10に記憶されている動画群もしくはチャンネル群から探索し、その探索した動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定する。そして、第1レコメンド情報決定部21は、選定したお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を第1レコメンド情報として決定する。
【0108】
例えば、参照配信者が
図4に示す配信者Aである場合、チェックリストに登録されているチャンネルの全体に共通の特徴としては、登録者数が20万人以上の大人数である、総再生回数が急増した等の特徴を有する。この場合、配信サーバ10に記憶されているチャンネル群から、登録者数が20万人以上の大人数である、あるいは、総再生回数が急増した等の特徴を有するチャンネルが探索され、その探索されたチャンネル又は該チャンネルに含まれる動画がお勧めチャンネルもしくはお勧め動画として決定され得る。
【0109】
本実施形態における第1レコメンド情報決定部21は、以上説明した如く、第1レコメンド情報を決定する。なお、第1レコメンド情報決定部21でお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定する場合、例えば、参照配信者の属性情報を反映させることも可能である。例えば、参照配信者と性別や使用言語が一致する、あるいは、参照配信者と年齢が近い、あるいは、参照配信者と居住地が近い等の条件を満たす配信者に対応する動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定することも可能である。
【0110】
[第2レコメンド情報の決定処理]
レコメンド装置20は、指定されたレコメンド情報の種類が第2レコメンド情報である場合には、第2レコメンド情報決定部22により第2レコメメンド情報を決定する。この第2レコメンド情報決定部22は、各参照配信者に関して配信者情報取得部24が取得した配信者情報と、視聴者(配信サーバ10に通信接続している通信端末30を使用する視聴者)に関して視聴者情報取得部25が取得した視聴者情報とに基づいて、第2レコメンド情報を決定する。
【0111】
この場合、第2レコメンド情報決定部22は、例えば、第1レコメンド情報決定部21と同じ手法(前記手法11~16)でお勧め動画もしくはお勧めチャンネルの候補を選定し、さらに、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルの候補から、視聴者情報に基づく条件に従って、第2レコメンド情報に含めるお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定する。
【0112】
この場合、視聴者情報に基づく条件としては、例えば、視聴者情報に含まれるブックマークもしくは動画視聴ログから視聴者の嗜好に適合する特徴(例えばジャンル、タグ等)を有する動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定するという条件を採用し得る。
【0113】
例えば、視聴者が
図3に示す視聴者Qである場合、該視聴者Qの嗜好に適合する特徴としては、「実況プレイ」、「ホラーゲーム」、「アイドル」等が挙げられる。この場合、第1レコメンド情報決定部21と同じ手法(前記手法11~16)で選定され得るお勧め動画もしくはお勧めチャンネルの候補のうち、「実況プレイ」もしくは「ホラーゲーム」もしくは「アイドル」に一致もしくは類似するジャンルやタグを有する動画もしくはチャンネルがお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定され得る。
【0114】
なお、視聴者情報に基づく条件としては、視聴者の嗜好に関連する条件の他、例えば、視聴者の属性情報に関連する条件(例えば、視聴者と性別や使用言語が一致する等の条件)を、視聴者の嗜好に関連する条件の代わりに、もしくは視聴者の嗜好に関連する条件に加えて採用することもできる。
【0115】
補足すると、第2レコメンド情報を決定する処理では、前記第11~第16手法でお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定するための条件に、視聴者の視聴者情報に基づく条件を組み込んだ条件に従って、お勧め動画もしくはお勧めチャンネルを選定することも可能である。
【0116】
本実施形態における第2レコメンド情報決定部22は、以上説明した如く、配信者情報と視聴者情報とに基づいて第2レコメンド情報を決定する。
【0117】
[第3レコメンド情報の決定処理]
レコメンド装置20は、指定されたレコメンド情報の種類が第3レコメンド情報である場合には、第3レコメンド情報決定部23により第3レコメメンド情報を決定する。この第3レコメンド情報決定部23は、視聴者(配信サーバ10に通信接続している通信端末30を使用する視聴者)に関して視聴者情報取得部25が取得した視聴者情報とに基づく条件に従って、第3レコメンド情報を決定する。
【0118】
この場合、視聴者情報に基づく条件としては、例えば視聴者情報に含まれるブックマークもしくは動画視聴ログから、視聴者が過去に視聴したことが特定されたチャンネルをお勧めチャンネルとして選定するという条件を採用し得る。
【0119】
あるいは、例えば、配信サーバ10が配信可能な動画もしくはチャンネルの全体のうち、視聴者情報に含まれるブックマークもしくは動画視聴ログから推定される視聴者の嗜好に適合する特徴(例えばジャンル、タグ等)を有する動画もしくはチャンネルをお勧め動画もしくはお勧めチャンネルとして選定するという条件(すなわち、第2レコメンド情報の決定処理に関して前記した条件)を採用し得る。
【0120】
さらに、例えば、視聴者の嗜好に関連する条件に加えて、もしくは該条件の代わりに、視聴者の属性情報に関連する条件(例えば、視聴者と性別や使用言語が一致する等の条件)を採用することもできる。
【0121】
本実施形態における第3レコメンド情報決定部23は、以上説明した如く、視聴者情報に基づいて、第3レコメンド情報を決定する。補足すると、レコメンド装置20を構成するコンピュータには、以上説明した如くレコメンド情報(第1レコメンド情報又は第2レコメンド情報又は第3レコメンド情報)を決定するためのプログラムが実装されている。そして、このプログラムが本発明におけるレコメンド用プログラムの一実施形態に相当するものである。
【0122】
以上説明した実施形態によれば、視聴者に配信サーバ10を介してレコメンド情報を提供するレコメンド装置20は、配信者情報に基づいて決定される第1レコメンド情報と、配信者情報及び視聴者情報に基づいて決定される第2レコメンド情報と、視聴者情報に基づいて決定される第3レコメンド情報のうち、視聴者により選択的に指定されたレコメンド情報を提供できる。
【0123】
この場合、第1レコメンド情報、あるいは、第2レコメンド情報は、配信者の嗜好もしくは行動態様に関する配信者情報(チェックリスト、ブックマーク、動画視聴ログ)を反映させて選定したお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを含むので、視聴者の嗜好等に偏り過ぎない幅広い分野のお勧め動画もしくはお勧めチャンネルを視聴者に提供できる。
【0124】
そして、この場合、配信者は、視聴者が関心を持て視聴した動画もしくはチャンネルに係る配信者であるので、第1レコメンド情報もしくは第2レコメンド情報により提供されるお勧め動画もしくはお勧めチャンネルは、視聴者の興味を引く可能性が高い。従って、視聴者にとって興味の無いお勧め動画やお勧めチャンネルが該視聴者に頻繁に提供されてしまうのを防止できる。
【0125】
なお、前記実施形態では、レコメンド装置20は、第1~第3レコメンド情報決定部21~23を備えたが、第1レコメンド情報決定部21及び第2レコメンド情報決定部22のいずれか一方だけを備えていてもよく、あるいは、第1レコメンド情報決定部21及び第2レコメンド情報決定部22のいずれか一方と、第3レコメンド情報決定部23とを備えていてもよい。
【0126】
また、前記実施形態では、配信者情報として、チェックリスト、ブックマーク、もしくは動画視聴ログ、あるいは、これらの組み合わせを使用した。ただし、チェックリスト、ブックマーク、もしくは動画視聴ログに含まれるチャンネルもしくは動画を示す情報と、該チャンネルもしくは動画に付加された付加情報(タグ、チャンネルの登録者数、総再生回数、評価情報等)との組から成る情報(例えば、
図4に示す如きチェックリスト情報)を配信者情報として用いてもよい。この場合の配信者情報は、本発明における第4情報に相当するものである。
【0127】
また、視聴者情報に関しても、例えば、視聴者のブックマークもしくは動画視聴ログにに含まれるチャンネルもしくは動画を示す情報と、該チャンネルもしくは動画に付加された付加情報(タグ、チャンネルの登録者数、総再生回数、評価情報等)との組から成る情報(例えば、
図3に示す如き視聴履歴情報)を視聴者情報として用いてもよい。
【0128】
また、前記実施形態では、視聴者が実際に視聴した(再生した)動画又は該動画を含むチャンネルが、本発明における「視聴者の視聴対象の動画又はチャンネル」に相当するものとした。ただし、本発明における「視聴者の視聴対象の動画又はチャンネル」は、視聴者が実際に視聴した動画又はチャンネルに限らず、視聴者に提示するレコメンド情報以外で、視聴者の操作(検索操作等)に応じてタイトル画面等の初期画面が該視聴者用の通信端末30で表示された動画又はチャンネルを含んでもよい。
【符号の説明】
【0129】
20…レコメンド装置、21…第1レコメンド情報決定部(第Aレコメンド情報決定部)、22…第2レコメンド情報決定部(第Aレコメンド情報決定部、第Bレコメンド情報決定部)、23…第3レコメンド情報決定部(第Cレコメンド情報決定部)、24…配信者情報取得部。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用い、且つ、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項2】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているレコメンド装置であり、
さらに、前記各配信者毎の配信者情報は、各配信者が注目している他の配信者が配信した動画又は該他の配信者のチャンネルを示す第1情報と、各配信者が高頻度で視聴する動画又はチャンネルを示す第2情報と、各配信者による動画の視聴履歴を示す第3情報と、該第1~第3情報のうちのいずれか一つ以上の情報に含まれる動画又はチャンネルを示すと共に該動画又は該チャンネルに付加された情報を示す第4情報とのうちの一つ以上の情報を含むことを特徴とするレコメンド装置。
【請求項3】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているレコメンド装置であり、
さらに、前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと同一の特徴を有する他の配信者の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルの特徴と関連性を有する他の配信者の動画又はチャンネルとのうちのいずれかの動画又はチャンネルを前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルとして示すレコメンド情報を決定するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項4】
請求項3記載のレコメンド装置において、
前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルは、該配信者情報に含まれる複数の動画又はチャンネルのうち、該参照配信者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件、又は、任意の視聴者による再生回数の高低度合いが高いという条件、又は、任意の視聴者による評価の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルであることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項5】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているレコメンド装置であり、
さらに、前記参照配信者は複数の配信者であり、
前記第Aレコメンド情報決定部は、当該複数の参照配信者のそれぞれに対応する前記配信者情報に含まれる動画又はチャンネルの全体のうち、当該複数の参照配信者について相互の一致度合又は関連度合いの高低が高いという特徴を有する動画又はチャンネルに基づいて、前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項6】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているレコメンド装置であり、
さらに、前記参照配信者は、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者のうち、該視聴者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルの配信者であることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項7】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報と、前記視聴者に対応して、前記視聴者情報取得部が取得した視聴者情報とを前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているレコメンド装置であり、
さらに、前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部を備えており、
前記第Aレコメンド情報決定部及び前記第Cレコメンド情報決定部のそれぞれで決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項8】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているレコメンド装置であり、
さらに、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部と、
前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Bレコメンド情報決定部と、
前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部とを備えており、
前記第Aレコメンド情報決定部、前記第Bレコメンド情報決定部及び前記第Cレコメンド情報決定部でそれぞれ決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを特徴とするレコメンド装置。
【請求項9】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド方法であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する第1ステップと、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1ステップで取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用い、且つ、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく該レコメンド情報を決定する第2ステップと、
該第2ステップで決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する第3ステップとを備えることを特徴とするレコメンド方法。
【請求項10】
複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する第1処理と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1処理で取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用い、且つ、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく該レコメンド情報を決定する第2処理とを前記コンピュータに実行させるように構成されていることを特徴とするレコメンド用プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明のレコメンド装置は、上記の目的を達成するために、複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド装置であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する配信者情報取得部と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Aレコメンド情報決定部とを備えており、
該第Aレコメンド情報決定部で決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されていることを基本構成とする。
そして、第1発明のレコメンド装置では、前記第Aレコメンド情報決定部は、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記配信者情報取得部が取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用い、且つ、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく該レコメンド情報を決定することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記基本構成によれば、第Aレコメンド情報決定部は、視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応する配信者情報を反映させてレコメンド情報を決定できる。このため、参照配信者の嗜好や行動態様に適合したお勧め動画又はお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
この場合、参照配信者は、視聴者が視聴した動画又はチャンネルの配信者であるので、該視聴者が興味を有する配信である可能性が高い。このため、かかる参照配信者の嗜好や行動態様に適合したお勧め動画又はお勧めチャンネルは、視聴者が興味を持ちうるものである可能性が高い。加えて、第1発明では、レコメンド情報は、視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく決定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記基本構成を有する本発明では、前記各配信者毎の配信者情報は、各配信者が注目している他の配信者が配信した動画又は該他の配信者のチャンネルを示す第1情報と、各配信者が高頻度で視聴する動画又はチャンネルを示す第2情報と、各配信者による動画の視聴履歴を示す第3情報と、該第1~第3情報のうちのいずれか一つ以上の情報に含まれる動画又はチャンネルを示すと共に該動画又は該チャンネルに付加された情報を示す第4情報とのうちの一つ以上の情報を含み得る(第2発明)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
上記基本構成を有する本発明では、前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルと同一の特徴を有する他の配信者の動画又はチャンネルと、前記参照配信者に対応する前記配信者情報に含まれる一つ以上の動画又はチャンネルの特徴と関連性を有する他の配信者の動画又はチャンネルとのうちのいずれかの動画又はチャンネルを前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルとして示すレコメンド情報を決定するように構成されているという態様を採用し得る(第3発明)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
上記基本構成を有する本発明では、前記参照配信者は複数の配信者である場合に、前記第Aレコメンド情報決定部は、当該複数の参照配信者のそれぞれに対応する前記配信者情報に含まれる動画又はチャンネルの全体のうち、当該複数の参照配信者について相互の一致度合又は関連度合いの高低が高いという特徴を有する動画又はチャンネルに基づいて、前記お勧め動画又は前記お勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定するように構成され得る(第5発明)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
上記基本構成を有する本発明では、前記参照配信者は、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者のうち、該視聴者によるアクセス回数の高低度合いが高いという条件を満たす動画又はチャンネルの配信者であるという態様を採用し得る(第6発明)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
上記基本構成を有する本発明では、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部をさらに備えており、前記第Aレコメンド情報決定部は、前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定するように構成されているという態様を採用し得る(第7a発明)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
上記第7a発明では、前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部をさらに備えており、前記第Aレコメンド情報決定部及び前記第Cレコメンド情報決定部のそれぞれで決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているという態様を採用し得る(第7発明)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
また、前記基本構成を有する本発明では、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む視聴者情報を取得する視聴者情報取得部と、前記参照配信者に対応する前記配信者情報と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報との両方の情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Bレコメンド情報決定部と、前記視聴者に対応する前記視聴者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第Cレコメンド情報決定部とをさらに備えており、前記第Aレコメンド情報決定部、前記第Bレコメンド情報決定部及び前記第Cレコメンド情報決定部でそれぞれ決定されるレコメンド情報のうち、前記視聴者により指定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する機能を有するように構成されているという態様を採用することもできる(第8発明)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
また、本発明のレコメンド方法は、複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を提供するレコメンド方法であって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する第1ステップと、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1ステップで取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第2ステップと、
該第2ステップで決定されたレコメンド情報を前記視聴者が使用する通信端末に配信する第3ステップとを備えることを基本構成とする。
そして、第9発明のレコメンド方法では、前記第2ステップは、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1ステップで取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用い、且つ、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく該レコメンド情報を決定するステップであることを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
また、本発明のレコメンド用プログラムは、複数の配信者から配信される動画を視聴可能な視聴者に、お勧め動画又は該お勧め動画の配信者のチャンネルであるお勧めチャンネルを示すレコメンド情報を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記複数の配信者のそれぞれ毎に、各配信者の嗜好又は行動態様に関する情報を含む配信者情報を取得する第1処理と、
前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1処理で取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用いて該レコメンド情報を決定する第2処理とを前記コンピュータに実行させるように構成されていることを基本構成とする。
そして、第10発明のレコメンド用プログラムでは、前記第2処理は、前記視聴者の視聴対象の動画又はチャンネルの配信者である参照配信者に対応して、前記第1処理で取得した配信者情報を前記レコメンド情報の決定用の情報として用い、且つ、前記視聴者の嗜好又は行動態様に関する情報を用いることなく該レコメンド情報を決定する処理であることを特徴とする。