(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008730
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】飲料グラス用反射鏡
(51)【国際特許分類】
A47G 19/22 20060101AFI20230112BHJP
【FI】
A47G19/22 S
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021132085
(22)【出願日】2021-07-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】510286433
【氏名又は名称】株式会社ネットアプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100154966
【弁理士】
【氏名又は名称】海野 徹
(72)【発明者】
【氏名】西田 誠
【テーマコード(参考)】
3B001
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001BB10
3B001CC35
3B001DA10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明はユーザーがグラス内部の飲料に手を入れること無しにグラス本体の内部の反射鏡の着脱を行う事が可能な飲料用グラス用の飲料グラス用反射鏡を提供する。
【解決手段】本発明の飲料グラス用反射鏡1は、上部開口11を有する有底の筒状体である飲料用グラス10の内部に固定する飲料グラス用反射鏡1であり、板状の反射鏡本体部2と支持棒4とを備え、前記支持棒4の下端には前記反射鏡本体部2の下端が接合されており前記支持棒4のも上端には前記上部開口11の端部と結合するようにコの字フレーム3を備え、前記反射鏡本体部2の上面に光を反射する反射面8を備え、前記上部開口11の端部を前記コの字フレーム3に挿入することにより前記飲料用グラス10の内部に前記反射面8が前記飲料用グラス10の底部に対して傾斜した状態で固定されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体である飲料用グラスの内部に固定する飲料グラス用反射鏡であり、
板状の反射鏡本体部と、
支持棒と
を備え、
前記反射鏡本体部は前記飲料用グラスの底部に対して傾斜した状態で配置されるものであり、
前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の下端に接合されており、
前記支持棒の上端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、
前記反射鏡本体部の上面に光を反射する反射面を備え、
前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の左端近傍又は右端近傍のいずれかの位置に接合されており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記飲料用グラスの内部に前記反射面が前記飲料用グラスの底部に対して傾斜した状態で固定され、
前記飲料用グラスの側面から入射した光や像が前記反射面により前記上部開口方向に投射されることを特徴とする飲料グラス用反射鏡。
【請求項2】
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記反射鏡本体部の上端と前記飲料用グラスの壁面の間に隙間が出来た状態で前記飲料用グラスの内部に前記反射鏡本体部が固定されることを特徴とする請求項1に記載の飲料グラス用反射鏡。
【請求項3】
前記反射鏡本体部の上端の長さが前記反射鏡本体部の下端の長さよりも短いことを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料グラス用反射鏡。
【請求項4】
前記反射鏡本体部と前記支持棒と前記コの字フレームが一体成型された金属から成ることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料グラス用反射鏡。
【請求項5】
前記コの字フレームは柔軟性を有する材料から成る層に覆われていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料グラス用反射鏡
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料グラス用反射鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を入れる機能以外に様々な機能を持ったグラスが開発されている。
例えば特許文献1には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス側面に固定された映像表示装置と、グラス本体内部に配置された反射鏡とを備えてりおり、映像表示装置の映像を疑似的にグラス内部に投影する演出が可能なグラスである。
特許文献2には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス側面に固定された映像表示装置と、グラス本体内部に配置されたビームスプリッターとを備えてりおり、映像表示装置の映像を疑似的にグラス内部に投影する演出が可能なグラスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6488049号
【特許文献2】特許第6528162号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1~2はユーザーがグラス内部の飲料に手を入れること無しにグラス本体の内部の反射鏡の着脱を行う事は出来ない。
【0005】
本発明は上記問題を鑑み、ユーザーがグラス内部の飲料に手を入れること無しにグラス本体の内部の反射鏡の着脱を行う事が可能な飲料用グラス用の飲料グラス用反射鏡を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の飲料グラス用反射鏡は、上部開口を有する有底の筒状体である飲料用グラスの内部に固定する飲料グラス用反射鏡であり、板状の反射鏡本体部と、支持棒とを備え、前記反射鏡本体部は前記飲料用グラスの底部に対して傾斜した状態で配置されるものであり、前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の下端に接合されており、前記支持棒の上端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、前記反射鏡本体部の上面に光を反射する反射面を備え、前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の左端近傍又は右端近傍のいずれかの位置に接合されており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記飲料用グラスの内部に前記反射面が前記飲料用グラスの底部に対して傾斜した状態で固定され、前記飲料用グラスの側面から入射した光や像が前記反射面により前記上部開口方向に投射されることを特徴とする。
また、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記反射鏡本体部の上端と前記飲料用グラスの壁面の間に隙間が出来た状態で前記飲料用グラスの内部に前記反射鏡本体部が固定されることを特徴とする。
また、前記反射鏡本体部の上端の長さが前記反射鏡本体部の下端の長さよりも短いことを特徴とする。
また、前記反射鏡本体部と前記支持棒と前記コの字フレームが一体成型された金属から成ることを特徴とする。
また、前記コの字フレームは柔軟性を有する材料から成る層に覆われていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の飲料グラス用反射鏡は、ユーザーが飲料用グラス内部の飲料により手を濡らす事無しに飲料用グラス内部の反射鏡本体部を着脱出来る。
本発明の飲料グラス用反射鏡は反射鏡本体部(又は反射面)を飲料用グラスの上部開口の端部にコの字フレームを挿入して固定するため飲料用グラスを逆さまにしない限り反射鏡本体部が飲料用グラスから脱落することは無い。そのため飲料用グラスを乾杯動作等で傾けた際も反射鏡が飲料用グラスから脱落する事は無い。
本発明の飲料グラス用反射鏡はコの字フレームが柔軟性を有する材料から成る層に覆われているため様々な厚さの飲料用グラスに反射鏡を強固に固定出来る。
本発明の飲料グラス用反射鏡はグラス内に板状の反射鏡本体部を配置した際にそのグラスの壁面(内壁面)とその反射鏡本体部の上端(又は上端部のいずれかのエリア)間に(グラス内の)飲料Lの流れを確保するための隙間(又は空間)を設けているため、飲酒時又はグラス傾斜時にグラス内の飲料Lの流れがスムーズであり、その隙間にストローを挿入する事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施の形態の飲料グラス用反射鏡を示す斜視図(a)及び断面図(b)
【
図2】第1の実施の形態の飲料グラス用反射鏡を示す上方断面図
【
図3】第1の実施の形態の飲料グラス用反射鏡を示す断面図
【
図4】グラスに飲料グラス用反射鏡を挿入時にグラス壁面と反射鏡本体部の端部に隙間が出来るようにした例を示す断面図
【
図5】反射鏡本体部の上端を下端より短くした例を示す斜視図
【
図6】コの字フレームを柔軟性を有する材料から成る層で覆った例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[飲料グラス用反射鏡の第1の実施の形態]
以下、本発明の飲料グラス用反射鏡の第1の実施の形態を図面を用いて示す。
図1(a)に示すように、本実施の形態の飲料グラス用反射鏡1は反射鏡本体部2と飲料用グラス10の上部開口11の端部を挿入するためのコの字の形状のコの字フレーム3と支持棒4から概略構成される。
反射鏡本体部2は板状の部材であり、コの字フレーム3と支持棒4に依って飲料用グラス10の内部に支持又は固定される。反射鏡本体部2は
図1(b)のように反射鏡本体部2の上面(つまり反射鏡本体部2をグラス内部に設置した際に上部開口11に面する側の面)に光を反射する反射面8を備え、飲料用グラス10の内部の反射鏡本体部2(より厳密には反射面8)により飲料用グラス10の内部(又は内部の飲料Lに)飲料用グラス10の周辺の(映像表示装置の)映像や風景又は光を投影出来る。なお、反射面8の素材としてはステンレスやアルミ等の鏡として適した金属等が挙げられるが、アクリル等の半透明又は透明な物体を用いても良い。なお、反射鏡本体部2及び反射面8に透明又半透明な物体を用いると反射鏡本体部2が光を反射光と透過光に分けるビームスプリッターとして機能するため、通常の鏡と違い飲料用グラス10の周辺の映像や風景を半透明な状態で飲料用グラス10内部に投影出来る。反射鏡本体部2の素材には特に制限は無いが樹脂や金属等の常温では水に溶けない素材が好ましい。反射面8は飲料用グラス10内部の氷により傷付くことが有るため、反射面8が反射鏡本体部2から着脱可能にすることにより反射面8だけをサンドペーパーや砥石等で研磨できる構成にしても良い。
支持棒4は反射鏡本体部2とコの字フレーム3を支持する棒状の部材である。支持棒4の下端には反射鏡本体部2の下端(又は下端部)が接合されており、支持棒4の上端には上部開口11の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレーム3を備えている。支持棒4の材質としては金属、樹脂、ガラス等の水でふやけない材質(つまり水により変形し難い材質)が挙げられる。
図1(a)のようにコの字フレーム3を上部開口11の端部に挿入した際に反射鏡本体部2(又は反射面8)は支持棒4によりコの字フレーム3より下方のエリアに支持固定または配置される。
コの字フレーム3は(飲料用グラス10の)上部開口11の端部と結合するようにコの字の形状をした部材であり、
図1(b)のように上部開口11の端部をコの字フレーム3に挿入することにより飲料用グラス10の内部に反射鏡本体部2(又は反射面8)が固定される。コの字フレーム3の材質としては金属、樹脂、ガラス等が挙げられる。
図1(a)のようにコの字フレーム3と支持棒4により反射鏡本体部2(反射面8)は飲料用グラス10内部に配置されるため、ユーザーの手UHや指等でコの字フレーム3を摘まむだけで飲料グラス用反射鏡1を飲料用グラス10から着脱できる。また、飲料グラス用反射鏡1を飲料用グラス10から着脱する際は飲料用グラス10の内部の飲料Lによりユーザーの手UHが濡れる事は一切無い。
【0010】
図1(b)のように上部開口11の端部をコの字フレーム3に挿入することにより飲料用グラス10の内部に反射鏡本体部2が(反射面8が飲料用グラス10の底面又は底部に対して傾斜した状態で)固定される(別の言い方をすると本発明の飲料グラス用反射鏡1では反射鏡本体部2が飲料グラス用10内に在る時には飲料用グラス10の底面に対して反射面8が傾斜するように支持棒4が反射鏡本体部2が連結または接合されている)。そのため飲料用グラス10の内部(又は内部の飲料に)飲料用グラス10の周辺の画像や風景又は光を投影出来る。
図1(a)と
図1(b)中の点線の矢印は飲料用グラス10の側面から入射したグラス側面の光の光路Wのイメージを表現した物であり、
図1(a)の光路Wのようにグラス側面から入射したグラス側面の像S(つまりグラス側面の風景)の光は反射面8により上部開口11の方向に反射(又は投射)される。従ってユーザーUは
図1(a)のように飲料用グラス10の上部開口11側からグラス側面の像S(つまりグラス側面の風景)の反射像RSを視認する事が可能である。
一つ注意点があり、本発明の飲料グラス用反射鏡1では光路Wを遮らないように支持棒4の下端は必ず(
図1(a)や
図2のように)反射鏡本体部2の左端20エリアの近傍又は右端21エリアの近傍のいずれかの位置に接合されてなければならない。何故なら仮に支持棒4が光路Wを遮る位置(例えば反射鏡本体部2の中央近傍のエリア)に接合されているとユーザーUの視点の位置によっては反射像RS(グラス側面の風景)に支持棒の像が合成されてしまうからである(つまり支持棒4が反射鏡本体部2の中央近傍のエリアに接合されているとユーザーUが上部開口11から反射像RSを正常に視認するのが著しく困難になるからである)。また、支持棒4が反射鏡本体部2の中央近傍のエリアに接合されているとユーザーUが飲料用グラス10内の飲料を飲む際にコの字フレーム3がユーザーUの唇に触れてしまい危険である。
なお、本発明の飲料グラス用反射鏡1で用いる飲料用グラス10としては透明な通常のグラス(つまり透明なガラスや樹脂製のグラス又はコップ等)を想定している。
なお、反射鏡本体部2は
図1(b)のように反射鏡本体部2の上面(つまり反射鏡本体部2をグラス内部に設置した際に上部開口11に面する側の面)に光を反射する反射面8を備える(別の言い方をすれば本発明の飲料グラス用反射鏡1では上部開口11の端部をコの字フレーム3に挿入することにより反射面8が上部開口11に面した状態で飲料用グラス10の内部に反射鏡本体部2が固定される)。
また、入射角と反射角が等しいという光学の基本法則により、飲料用グラス10の底部と反射鏡本体部2(又は反射面8)なす角Aが45度の場合に飲料用グラス10の側面(又は真横)から入射した光や像が上部開口11方向に形状の歪みなく投射(反射)される。
【0011】
本発明の飲料グラス用反射鏡1における反射鏡本体部2と支持棒4の接合位置及びその注意点の詳細を
図3を用いて説明する。
本発明の飲料グラス用反射鏡1では
図1(b)や
図3に示すように、飲料用グラス10の底部に対して傾斜した状態で配置される反射鏡本体部2に対して、支持棒4の下端を反射鏡本体部2の下端に接合し、支持棒4の上端にはコの字フレームを備える。
図3に示すように、反射面8がグラスの底部に対して反時計回りに45度傾斜した状態において、飲料用グラス10の左側面から入射し、反射面8で上方に反射した光や像S(反射像RS)をユーザーUが見る場合、ユーザーUはグラスの右側に居るのが好ましい。なぜなら、仮にユーザーUがグラスの左側に居るものとすると、ユーザーの体UBやユーザーUの頭部が邪魔になって光や像Sが飲料用グラス10の左側面から反射面8に入射できなくなるからである。そして、ユーザーUがグラスの右側に居ることを想定すると、支持棒4及びコの字フレーム3は飲料用グラス10の左側に位置する必要がある。なぜなら、仮に支持棒4及びコの字フレーム3がグラスの右側に位置するものとすると、コの字フレーム3が邪魔になって、ユーザーUが飲料を飲み辛くなったり、ユーザーUの唇がコの字フレームに接触して怪我をしたりするおそれがあるからである。
そこで、支持棒4の下端を、飲料用グラス10内で傾斜して配置される反射鏡本体部2の下端に接合し、支持棒4の上端にコの字フレームを接合することで、グラスの側面から入射して反射面8で上方に投射された光や反射像RS(つまり像S)をユーザーUが見やすくなり、且つ飲料Lを安全に飲むことが可能になる。また、支持棒4を反射鏡本体部2と接合することでユーザーUは飲料Lに手を入れること無しに反射鏡本体部2の着脱を行うことが可能となる。
なお、支持棒4の下端は反射鏡本体部2の下端ならどのエリアにでも接合して良い訳で無く、支持棒4の下端は反射鏡本体部2の下端且つ左右両端エリアの近傍の位置に接合されてなければならない(別の言い方をすると支持棒4の下端は反射鏡本体部2の右下近傍のエリア又は左下近傍のエリアに接合されてなければならない)。
【0012】
飲料グラス用反射鏡1を設計する上で一つ重要な注意点があり、支持棒4は反射鏡本体部2の中央部(特に反射鏡本体部2の下面で且つ中央部近傍のエリア)に接合してはならない。何故なら仮に支持棒4を反射鏡本体部2の中央部(又は中央部近傍のエリア)に取り付けると飲料用グラス10傾斜時に反射鏡本体部2の中央近傍の支持棒4と飲料用グラス10の底面の間で氷が詰まって(スタックして)しまい氷がグラスから取り出すのが困難になるからである(特に氷が複数ある場合、支持棒4が反射鏡本体部2の中央部に有ると非常にスタックしやすい)。氷を取り出しやすくする観点から支持棒4の下端は反射鏡本体部2の下端に接合(又は溶着)されている事が最も望ましい。
なお、支持棒4が反射鏡本体部2の下面の中央部に接合されている場合は大きな体積の氷を飲料用グラス10に入れる(配置する)ことは支持棒4が反射鏡本体部2の下端部に接合されている場合に比して困難である。例えば支持棒4が反射鏡本体部2の下面の中央部近傍に接合されている場合はウィスキー用の丸氷(通常は直径6[cm]~8[cm]程度)をグラス底面に入れる(配置する)事は物理的にほぼ不可能になる。
【0013】
図4のように(コの字フレーム3を上部開口11端部に挿入時に)反射鏡本体部2の上端と飲料用グラス10の壁面(又は内壁面)の間に隙間22が出来た状態で飲料用グラス10の内部に反射鏡本体部2又は反射面8が固定されるようにしても良い(別の言い方をすれば飲料用グラス10に配置した反射鏡本体部2の上端と飲料用グラス10の壁面の間に接触しないエリアである隙間22が生じるように反射鏡本体部2の形状を工夫して設計しても良い)。
隙間22は
図4のように飲料用グラス10内の飲料Lの流れ(Stream)を確保するための飲料用グラス10壁面(又は内壁面)と反射鏡本体部2の間の空間である。また隙間22により飲料用ストローを差すための空間(又はグラス底面に氷を挿入するための空間)を確保できるという大きなメリットがある。
図4のように本発明の飲料グラス用反射鏡1は飲料用グラス10の内壁面と反射鏡本体部2の上端の間に隙間22(物理的な空間)が生じるようになっているため、反射鏡本体部2によりグラス内の飲料Lの流れ(Stream)が妨げられる事は無い。より具体的には反射鏡本体部2は傾斜しており且つ反射鏡本体部2上端に隙間22が存在しているため、グラス傾斜時にはユーザーUの口部に集中するような飲料Lの流れ(Stream)が自動形成される。ユーザーUは飲料用グラス10傾斜時やストロー挿入時に快適な飲料行為や飲酒を楽しめる。なお、(板状の)反射鏡本体部2のデザインは隙間22が生じるデザインであれば特に制限は無いが、
図1(a)のように反射鏡本体部2の上端を直線状に加工(カット加工)する事により隙間22を生じるようにしても良い。
また、
図5のように反射鏡本体部2の上端の長さを反射鏡本体部2の下端の長さより短くする(つまり反射鏡本体部2を台形形状又は台形形状に近い形状に)することにより反射鏡本体部2の左右のエリアにも隙間22を設けても良い。反射鏡本体部2を台形形状にすることにより反射鏡本体部2の下端近傍エリアの反射面8の面積を出来るだけ確保したまま隙間22の面積を増やせる。
また、隙間22が生じる程度に意図的に反射鏡本体部2(反射面8)の飲料用グラス10の底面に対する傾斜角を大きくしても良い。
【0014】
図6(a)又は
図6(b)のように柔軟性を有する材料から成る層5でコの字フレーム3を覆っても良い。柔軟性を有する材料から成る層5がコの字フレーム3を覆っているため様々な厚さの飲料用グラス10に反射鏡本体部2を強固に固定出来る。
飲料グラス用反射鏡1を製造する際は反射鏡本体部2と前記支持棒4とコの字フレーム3が一体成型された金属から製造(より厳密には鍛造製造又は鋳造製造)しても良い。ステンレスやアルミ等の金属はスプーン等の食器に昔から用いられているため安全性の面からも飲料グラス用反射鏡1として適している。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、飲料用グラスの内部への着脱が容易な飲料グラス用反射鏡であり、ユーザーは飲料用グラスの内部の飲料に手を濡らす事無しに飲料用グラスの内部の反射鏡を着脱できる。ユーザーは飲料用グラスの内部の飲料に手を濡らす事無しに飲料用グラスの内部に傾斜した状態で反射鏡本体部の反射面を配置する事ができる。また飲料用グラス内壁面と反射鏡本体部の上端部の間に飲料の流量確保用の隙間(空間)が生じる構造になっているため飲料用グラス内部の飲料の流れが反射鏡本体部により妨げられる事は無い。以上より本発明は産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0016】
U ユーザー
UH ユーザーの手
UB ユーザーの体
L 飲料
A なす角
W 光路
S グラス側面の像(グラス側面の風景)
RS 反射像(グラス側面の風景)
1 飲料グラス用反射鏡
2 反射鏡本体部
3 コの字フレーム
4 支持棒
5 柔軟性を有する材料から成る層
7 接合部
8 反射面
10 飲料用グラス
11 上部開口
20 左端(反射鏡本体部)
21 右端(反射鏡本体部)
22 隙間(空間)
【手続補正書】
【提出日】2022-01-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体である飲料用グラスの内部に固定する飲料グラス用反射鏡であり、
板状の反射鏡本体部と、
支持棒とを備え、
前記反射鏡本体部は前記飲料用グラスの底部に対して傾斜した状態で配置されるものであり、
前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の下端に連結しており、
前記支持棒の上端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、
前記反射鏡本体部の上面に光を反射する反射面を備え、
前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の左端近傍又は右端近傍のいずれかの位置に連結されており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入した状態では前記飲料用グラスの内部に前記反射面が前記飲料用グラスの底部に対して傾斜し、且つ傾斜角が変更不能な状態で固定され、
前記飲料用グラスの一方の側面から入射した光や像が前記反射面により前記上部開口方向に投射され、前記飲料用グラスの他方の側面側に居るユーザーが前記上部開口から前記光又は像を視認することを特徴とする飲料グラス用反射鏡。
【請求項2】
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記反射鏡本体部の上端と前記飲料用グラスの壁面の間に隙間が出来た状態で前記飲料用グラスの内部に前記反射鏡本体部が固定されることを特徴とする請求項1に記載の飲料グラス用反射鏡。
【請求項3】
前記反射鏡本体部の上端の長さが前記反射鏡本体部の下端の長さよりも短いことを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料グラス用反射鏡。
【請求項4】
前記反射鏡本体部と前記支持棒と前記コの字フレームが一体成型された金属から成ることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料グラス用反射鏡。
【請求項5】
前記コの字フレームは柔軟性を有する材料から成る層に覆われていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料グラス用反射鏡
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の飲料グラス用反射鏡は、上部開口を有する有底の筒状体である飲料用グラスの内部に固定する飲料グラス用反射鏡であり、板状の反射鏡本体部と、支持棒とを備え、前記反射鏡本体部は前記飲料用グラスの底部に対して傾斜した状態で配置されるものであり、前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の下端に連結しており、前記支持棒の上端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、前記反射鏡本体部の上面に光を反射する反射面を備え、前記支持棒の下端は前記反射鏡本体部の左端近傍又は右端近傍のいずれかの位置に連結されており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入した状態では前記飲料用グラスの内部に前記反射面が前記飲料用グラスの底部に対して傾斜し、且つ傾斜角が変更不能な状態で固定され、前記飲料用グラスの一方の側面から入射した光や像が前記反射面により前記上部開口方向に投射され、前記飲料用グラスの他方の側面側に居るユーザーが前記上部開口から前記光又は像を視認することを特徴とする。
また、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記反射鏡本体部の上端と前記飲料用グラスの壁面の間に隙間が出来た状態で前記飲料用グラスの内部に前記反射鏡本体部が固定されることを特徴とする。
また、前記反射鏡本体部の上端の長さが前記反射鏡本体部の下端の長さよりも短いことを特徴とする。
また、前記反射鏡本体部と前記支持棒と前記コの字フレームが一体成型された金属から成ることを特徴とする。
また、前記コの字フレームは柔軟性を有する材料から成る層に覆われていることを特徴とする。