(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087310
(43)【公開日】2023-06-23
(54)【発明の名称】搬送温度管理装置、搬送温度管理方法及び搬送温度管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20230101AFI20230616BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20230616BHJP
G06Q 50/28 20120101ALI20230616BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
B65G61/00 520
G06Q50/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201621
(22)【出願日】2021-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】津守 健志
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】品質を維持した状態で商品の搬送を可能とする。
【解決手段】取得部が、搬送する物品の搬送に関する日付情報及び物品の搬送経路に対応する地理情報を取得し、検出部が、少なくとも搬送時の温度を示す物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する物品に対応する温度管理区分を検出する。判別部は、取得された日付情報及び地理情報に基づいて輸送温度管理マスタを参照し、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれているか否かを判別する。表示制御部は、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれており、かつ、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が判別部から得られた場合、物品の搬送時の温度管理区分として、輸送温度管理マスタから取得された他の温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送する物品の搬送に関する日付情報及び前記物品の搬送経路に対応する地理情報を取得する取得部と、
少なくとも搬送時の温度を示す前記物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する前記物品に対応する前記温度管理区分を検出する検出部と、
各前記物品の搬送経路に対応する地理情報、各前記物品の温度管理区分を通常とは異なる他の温度管理区分に変更する変更期間、及び、前記変更期間における前記他の温度管理区分がそれぞれ前記物品毎に関連付けされて記憶された輸送温度管理マスタを、取得された前記日付情報及び前記地理情報に基づいて参照し、前記物品の搬送経路が、前記地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれているか否かを判別する判別部と、
前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれていないことを示す判別結果が前記判別部から得られた場合、前記商品マスタから取得された温度管理区分を、前記物品の搬送時の温度管理区分として表示し、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれており、かつ、前記物品の搬送経路が、前記地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が前記判別部から得られた場合、前記物品の搬送時の温度管理区分として、前記輸送温度管理マスタから取得された前記他の温度管理区分を、前記物品の搬送時の温度管理区分として表示する表示制御部と、
を有する搬送温度管理装置。
【請求項2】
前記温度管理区分毎、及び、搬送する前記物品毎に、少なくとも出荷日、到着日、出荷倉庫、納入先、及び前記温度管理区分を含む出荷伝票データを生成するデータ生成部を、さらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載の搬送温度管理装置。
【請求項3】
出荷伝票の印字を行う印字装置に、前記出荷伝票データを出力する出力制御部を、さらに備えること、
を特徴とする請求項2に記載の搬送温度管理装置。
【請求項4】
取得部が、搬送する物品の搬送に関する日付情報及び前記物品の搬送経路に対応する地理情報を取得する取得ステップと、
検出部が、少なくとも搬送時の温度を示す前記物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する前記物品に対応する前記温度管理区分を検出する検出ステップと、
判別部が、各前記物品の搬送経路に対応する地理情報、各前記物品の温度管理区分を通常とは異なる他の温度管理区分に変更する変更期間、及び、前記変更期間における前記他の温度管理区分がそれぞれ前記物品毎に関連付けされて記憶された輸送温度管理マスタを、取得された前記日付情報及び前記地理情報に基づいて参照し、前記物品の搬送経路が、前記地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれているか否かを判別する判別ステップと、
表示制御部が、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれていないことを示す判別結果が前記判別部から得られた場合、前記商品マスタから取得された温度管理区分を、前記物品の搬送時の温度管理区分として表示し、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれており、かつ、前記物品の搬送経路が、前記地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が前記判別部から得られた場合、前記物品の搬送時の温度管理区分として、前記輸送温度管理マスタから取得された前記他の温度管理区分を、前記物品の搬送時の温度管理区分として表示する表示制御ステップと、
を有する搬送温度管理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
搬送する物品の搬送に関する日付情報及び前記物品の搬送経路に対応する地理情報を取得する取得部と、
少なくとも搬送時の温度を示す前記物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する前記物品に対応する前記温度管理区分を検出する検出部と、
各前記物品の搬送経路に対応する地理情報、各前記物品の温度管理区分を通常とは異なる他の温度管理区分に変更する変更期間、及び、前記変更期間における前記他の温度管理区分がそれぞれ前記物品毎に関連付けされて記憶された輸送温度管理マスタを、取得された前記日付情報及び前記地理情報に基づいて参照し、前記物品の搬送経路が、前記地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれているか否かを判別する判別部と、
前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれていないことを示す判別結果が前記判別部から得られた場合、前記商品マスタから取得された温度管理区分を、前記物品の搬送時の温度管理区分として表示し、前記日付情報で示される日付が、前記変更期間内に含まれており、かつ、前記物品の搬送経路が、前記地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が前記判別部から得られた場合、前記物品の搬送時の温度管理区分として、前記輸送温度管理マスタから取得された前記他の温度管理区分を、前記物品の搬送時の温度管理区分として表示する表示制御部として機能させること、
を特徴とする搬送温度管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送温度管理装置、搬送温度管理方法及び搬送温度管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、商品を輸送する場合、商品の品質を維持した状態で輸送を行う必要がある。このため、例えば常温で商品の品質が維持可能な商品は、常温のままで輸送が行われ、品質の維持に冷蔵が必要な商品は、冷蔵された状態で輸送が行われている。
【0003】
特許文献1(特開2020-030605号公報)には、青果物を最適な熟度で配送先へ配送し、かつ、配送中に生じる青果物の傷みを抑制することを目的とした青果物配送システムが開示されている。
【0004】
この青果物配送システムは、保冷庫を備える配送車が、青果物を貯蔵する貯蔵倉庫から配送先へ青果物を配送するときの保冷庫の庫内温度を管理する。具体的には、貯蔵倉庫に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むと共に、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する。また、取得した追熟情報に基づき、貯蔵倉庫から配送先へ青果物を配送するときの保冷庫の庫内温度を、追熟温度、又は、保管用温度に決定する。そして、決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を、配送車の車載装置に送信する。これにより、配送者の庫内温度を、青果物に適した庫内温度として配送を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、例えば寒冷地の冬季期間は、外気温が零下に達することもある。このため、常温管理の商品をそのままの状態で輸送すると、凍結により商品の品質に問題を生ずることがある。反対に、例えば夏場に常温管理の商品をそのままの状態で輸送すると、商品によっては品質に問題を生ずることがある。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、品質を維持した状態で商品の搬送を可能とする搬送温度管理装置、搬送温度管理方法及び搬送温度管理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る搬送温度管理装置は、搬送する物品の搬送に関する日付情報及び物品の搬送経路に対応する地理情報を取得する取得部と、少なくとも搬送時の温度を示す物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する物品に対応する温度管理区分を検出する検出部と、各物品の搬送経路に対応する地理情報、各物品の温度管理区分を通常とは異なる他の温度管理区分に変更する変更期間、及び、変更期間における他の温度管理区分がそれぞれ物品毎に関連付けされて記憶された輸送温度管理マスタを、取得された日付情報及び地理情報に基づいて参照し、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれているか否かを判別する判別部と、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれていないことを示す判別結果が判別部から得られた場合、商品マスタから取得された温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示し、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれており、かつ、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が判別部から得られた場合、物品の搬送時の温度管理区分として、輸送温度管理マスタから取得された他の温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示する表示制御部と、を有する。
【0009】
また、本発明に係る搬送温度管理方法は、上述の課題を解決するために、取得部が、搬送する物品の搬送に関する日付情報及び物品の搬送経路に対応する地理情報を取得する取得ステップと、検出部が、少なくとも搬送時の温度を示す物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する物品に対応する温度管理区分を検出する検出ステップと、判別部が、各物品の搬送経路に対応する地理情報、各物品の温度管理区分を通常とは異なる他の温度管理区分に変更する変更期間、及び、変更期間における他の温度管理区分がそれぞれ物品毎に関連付けされて記憶された輸送温度管理マスタを、取得された日付情報及び地理情報に基づいて参照し、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれているか否かを判別する判別ステップと、表示制御部が、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれていないことを示す判別結果が判別部から得られた場合、商品マスタから取得された温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示し、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれており、かつ、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が判別部から得られた場合、物品の搬送時の温度管理区分として、輸送温度管理マスタから取得された他の温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示する表示制御ステップと、を有する。
【0010】
また、本発明に係る搬送温度管理プログラムは、上述の課題を解決するために、コンピュータを、搬送する物品の搬送に関する日付情報及び物品の搬送経路に対応する地理情報を取得する取得部と、少なくとも搬送時の温度を示す物品毎の温度管理区分が記憶された商品マスタから、搬送する物品に対応する温度管理区分を検出する検出部と、各物品の搬送経路に対応する地理情報、各物品の温度管理区分を通常とは異なる他の温度管理区分に変更する変更期間、及び、変更期間における他の温度管理区分がそれぞれ物品毎に関連付けされて記憶された輸送温度管理マスタを、取得された日付情報及び地理情報に基づいて参照し、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であるか否か、及び、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれているか否かを判別する判別部と、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれていないことを示す判別結果が判別部から得られた場合、商品マスタから取得された温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示し、日付情報で示される日付が、変更期間内に含まれており、かつ、物品の搬送経路が、地理情報で示される搬送経路であることを示す判別結果が判別部から得られた場合、物品の搬送時の温度管理区分として、輸送温度管理マスタから取得された他の温度管理区分を、物品の搬送時の温度管理区分として表示する表示制御部として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、品質を維持した状態で商品の搬送を可能とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施の形態の搬送温度管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、輸送温度管理マスタの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施の形態の搬送温度管理装置における、商品の温度管理区分の判定動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、輸送温度管理区分を検出する流れを示す図である。
【
図6】
図6は、輸送温度管理区分を検出する他の流れを示す図である。
【
図7】
図7は、輸送温度管理区分を検出する、さらに他の流れを示す図である。
【
図8】
図8は、オーダー入力画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した実施の形態となる搬送温度管理装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0014】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態の搬送温度管理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。この搬送温度管理装置1としては、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置の他、ノート型のパーソナルコンピュータ装置又はタブレット型のパーソナルコンピュータ装置を用いることができる。また、搬送温度管理装置1としては、PDA(Personal Digital Assistants)装置又はスマートフォン等携帯型情報処理装置を用いることができる。このような搬送温度管理装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。
【0015】
入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0016】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、それぞれ所定の情報が記憶された記憶領域である商品マスタ11、及び、搬送温度管理マスタ12が設けられている。
【0017】
図2は、商品マスタ11の一例を示す図である。この
図2に示すように、商品マスタ11には、商品毎に固有に付される番号である商品番号(商品CD)、商品名、温度管理区分、及び、管理温度帯が、それぞれ関連付けされて記憶されている。一例ではあるが、温度管理区分としては、その商品が常温品である場合には「0」が、その商品が冷蔵品である場合には「1」が、その商品が冷凍品である場合は「2」が記憶される。
【0018】
また、管理温度帯としては、品質の維持に温度管理が不必要な商品の場合には「0」が、品質の維持に20度以下の温度管理が必要な商品の場合には「1」が、品質の維持に10度以下の温度管理が必要な商品の場合には「2」が記憶される。また、管理温度帯としては、品質の維持に-5度以下の温度管理が必要な商品の場合には「3」が記憶される。
【0019】
図3は、輸送温度管理マスタ12の一例を示す図である。この
図3に示すように、輸送温度管理マスタ12には、商品毎に固有に付される番号である商品番号(商品CD)、搬送前の商品が保管されている倉庫毎に固有に付される番号である倉庫番号(倉庫CD)、及び、商品の納入先を示す納入先番号(納入先CD)が、それぞれ関連付けされて記憶されている。
【0020】
また、輸送温度管理マスタ12には、その商品に対する輸送温度を指定する期間である対象期間の開始日及び終了日が記憶されている。また、輸送温度管理マスタ12には、その商品の温度管理区分が記憶されている。温度管理区分は、
図2に示して商品マスタ11の温度管理区部と同様であり、その商品が常温品である場合には「0」が、その商品が冷蔵品である場合には「1」が、その商品が冷凍品である場合は「2」が記憶される。
【0021】
(機能構成)
次に、記憶部2には、輸送温度管理プログラムが記憶されている。制御部3は、この輸送温度管理プログラムを実行することで、取得部21、データ生成部22、検出部23、判別部24、表示制御部25、及び、出力制御部26として機能する。
【0022】
取得部21は、後述するオーダー入力画面を介して、例えば業務オペレータにより入力された事業所場号、受注日、納入先、出荷日、到着日、出荷倉庫、及び、商品番号等の各種情報を取得する。データ生成部22は、業務オペレータにより入力された各種情報に基づいて、受注データを生成する。また、データ生成部22は、受注データに基づいて、出荷指示登録後に、出荷指示データを生成する。
【0023】
検出部23は、上述の商品マスタ11から、搬送する商品に対応する温度管理区分を検出する。判別部24は、取得部21により取得された出荷日及び到着日に基づいて、上述の輸送温度管理マスタ12を参照し、出荷日又は到着日が、開始日及び終了日で示される対象期間内に含まれているか否かを判別する。
【0024】
表示制御部25は、業務オペレータ等により入力操作されるオーダー入力画面を、出力装置7を介して表示する。また、表示制御部25は、上述の輸送温度管理マスタ12で示される、その商品の温度管理区分を、オーダー入力画面に表示する。出力制御部26は、出荷伝票を出力する。
【0025】
(温度管理区分の判定動作)
次に、実施の形態の搬送温度管理装置1における、商品の温度管理区分の判定動作を、
図4のフローチャートを用いて説明する。業務オペレータにより、入力装置6を介して出荷伝票の作成が指定されると、表示制御部26は、
図5(a)に例示するオーダー入力画面を、出力装置7に表示制御する。この際、表示制御部26は、事業所番号としては、出荷伝票の作成する事業所の事業所番号を自動入力する。この
図5(a)の例は、事業所番号として東京営業所の「001」の事業所番号が自動入力された例である。また、表示制御部26は、当日の日付を受注日として自動入力する。この
図5(a)の例は、「2021年10月1日」の日付が、受注日として自動入力された例である。なお、事業所番号及び受注日は、業務オペレータが手動で入力してもよい。
【0026】
業務オペレータは、このようなオーダー入力画面に対して、商品の搬入先、出荷日、到着日、商品の出荷を行う出荷倉庫、搬送する商品、及び、搬送する商品の数量を入力する。この
図5(a)の例は、商品の搬入先として、搬入先番号が「N0001」の「〇〇病院」が指定された例である。また、この
図5(a)の例は、出荷日として「2021年10月1日」が指定され、到着日として「2021年10月5日」が指定された例である。また、この
図5(a)の例は、商品の出荷を行う出荷倉庫として、出荷倉庫番号が「S0001」の「札幌倉庫」が指定された例である。また、この
図5(a)の例は、商品番号が「00001」で「常温商品A」の商品名の商品が、搬送する商品として指定され、搬送する商品の数量として「10個」が指定された例である。なお、商品の出荷を行う出荷倉庫及び商品の搬入先は、物品の搬送経路に対応する地理情報の一例である。
【0027】
検出部23は、
図4のフローチャートのステップS1において、オーダー入力画面に入力された商品及び出荷倉庫(又は納入先)の組み合わせに基づいて
図5(c)に例示する輸送温度管理マスタ12を参照する。そして、検出部23は、オーダー入力画面に入力された商品及び出荷倉庫(又は納入先)に対応する対象期間(開始日)、対象期間(終了日)及び温度管理区分を、輸送温度管理マスタ12から検出する。
【0028】
判定部24は、オーダー入力画面に入力された商品の出荷倉庫(又は納入先)で示される搬送経路が、輸送温度管理マスタ12に記憶されている商品の出荷倉庫(又は納入先)で示される搬送経路であるか否かを判定する。また、判定部24は、オーダー入力画面に入力された商品の出荷日(又は到着日)が、輸送温度管理マスタ12の対象期間(開始)~対象期間(終了)の範囲内か否かを判定する。
【0029】
図5(a)の例の場合、オーダー入力画面において、「0001」の「常温商品A」の出荷倉庫として、「S0001」の「札幌倉庫」が指定され、出荷日は「2021年10月1日」が指定され、到着日は「2021年10月5日」が指定されている。これに対して、
図5(c)に示す輸送温度管理マスタ12には、「0001」の「常温商品A」を「S0001」の「札幌倉庫」から出荷する場合、対象期間(開始日)である「2021年12月1日」から対象期間(終了日)である「2022年3月31日」の間は、温度管理区分を「1;冷蔵品」として搬送するように指定されている。この場合、判定部24は、常温商品Aの出荷日及び到着日は、共に、輸送温度管理マスタ12に設定されている対象期間外と判定する。
【0030】
判定部24により、常温商品Aの出荷日及び到着日が、共に、輸送温度管理マスタ12に設定されている常温商品Aの対象期間外と判定されると(ステップS1:No)、処理がステップS3に進む。ステップS3では、取得部21が、「00001」の商品番号に基づいて商品マスタ11を参照し、常温商品Aの輸送温度管理区分、及び、管理温度帯を取得する。
図5(b)は、商品マスタ11の模式図である。この
図5(b)の例の場合、商品番号が「00001」の「常温商品A」の温度管理区分は「0:常温品」であり、管理温度帯は「1:20度以下」に設定されている。このため、取得部21は、常温商品Aの「0:常温品」の温度管理区分、及び、「1:20度以下」の管理温度帯を商品マスタ11から取得する。表示制御部26は、取得部21により取得された常温商品Aの「常温品」の温度管理区分、及び、「20度以下」の管理温度帯を、
図5(a)に示すようにオーダー入力画面に対して表示する。
【0031】
これに対して、
図6は、
図5の例と同様に、「常温商品A」を「10個」、札幌倉庫から〇〇病院に搬送する例であるが、出荷日として「2021年12月5日」が指定され、到着日として「2021年12月6日」が指定された例である。
【0032】
この場合、
図6(c)に示す輸送温度管理マスタ12を参照すると、商品番号「00001」の常温商品Aを「S0001」の「札幌倉庫」から搬送する場合、「2021年12月1日」から「2022年3月31日」の間(対象期間)は、温度管理区分が「1:冷蔵品」に設定されている。このため、判定部24は、常温商品Aの出荷日及び到着日は、共に、常温商品Aの対象期間内と判定する。
【0033】
判定部24により、常温商品Aの出荷日及び到着日が、共に、常温商品Aの対象期間内と判定されると(ステップS1:Yes)、処理がステップS2に進む。ステップS2では、取得部21が、常温商品Aの「00001」の商品番号に基づいて、
図6(b)に示す商品マスタ11を参照し、上述のように、常温商品Aの「0:常温品」の輸送温度管理区分、及び、「1:20度以下」の管理温度帯を取得する。表示制御部26は、
図5(a)の例と同様に、一旦、常温商品Aの「0:常温品」の輸送温度管理区分、及び、「1:20度以下」の管理温度帯を、オーダー入力画面に表示制御する。
【0034】
次に、取得部21は、札幌倉庫から出荷される常温商品Aの出荷日及び到着日が、共に、常温商品Aの対象期間内と判定されているため、常温商品Aの「00001」の商品番号に基づいて、
図6(c)に示す輸送温度管理マスタ12を参照する。この
図6(c)の例の場合、商品番号が「00001」の「常温商品A」を札幌倉庫から出荷する場合、対象期間内における温度管理区分は「1:冷蔵品」に設定されている。このため、取得部21は、常温商品Aの「1:冷蔵品」の温度管理区分を輸送温度管理マスタ12から取得する。
【0035】
表示制御部26は、商品マスタ11から取得し、オーダー入力画面に対して一旦入力した「0:常温品」の輸送温度管理区分を、
図6(a)に示すように、輸送温度管理マスタ12から取得した「1:冷蔵品」の温度管理区分に書き換える。これにより、対象期間内における常温商品Aの輸送温度を「冷蔵品」に変更し、商品の品質を維持した状態での輸送が可能となる。
【0036】
なお、この例では、商品の出荷日及び到着日が、共に、商品の対象期間内と判定された場合に、商品マスタ11から、輸送温度管理区分及び管理温度帯を取得して、一旦、オーダー入力画面に入力することとした。そして、一旦、入力した輸送温度管理区分を、輸送温度管理マスタ12から取得した温度管理区分に書き換えることとした。しかし、商品の出荷日及び到着日が、共に、商品の対象期間内と判定された場合に、商品マスタ11から、管理温度帯のみを取得してオーダー入力画面に入力し、輸送温度管理区分は、輸送温度管理マスタ12から取得してオーダー入力画面に入力してもよい。この場合でも、上述と同じ効果を得ることができる。
【0037】
次に、
図7の例は、
図7(a)に示すように、東京事業所における受注日が「2021年12月1日」、納入先が「N9001」の「〇〇メディカル青森支店」、出荷日が「2021年12月5日」、到着日が「2021年12月6日」、出庫倉庫が「S0003」の「東北倉庫」の例である。また、この
図7の例は、
図7(a)に示すように、商品番号が「10001」で、商品名が「冷蔵商品B」の商品を「5個」、東北倉庫から〇〇メディカル青森支店への搬送を指定した例である。
【0038】
この場合、冷蔵商品Bの出荷日は「2021年12月5日」に指定され、到着日は「2021年12月6日」に指定されている。これに対して、
図7(c)に示す輸送温度管理マスタ12を参照すると、商品番号「10001」の冷蔵商品Bを「N9001」の「〇〇メディカル青森支店」を納入先とする場合、「2021年12月1日」を対象期間の開始日とし、「2022年2月28日」を対象期間の終了日として、温度管理区分が「0:常温品」に設定されている。このため、判定部24は、冷蔵商品Bの出荷日及び到着日は、共に、常温商品Bの対象期間内と判定する。
【0039】
判定部24により、常温商品Bの出荷日及び到着日が、共に、常温商品Bの対象期間内と判定されると(ステップS1:Yes)、処理がステップS2に進む。ステップS2では、取得部21が、冷蔵商品Bの「10001」の商品番号に基づいて、
図7(b)に示す商品マスタ11を参照し、上述のように、冷蔵商品Bの「1:冷蔵品」の輸送温度管理区分、及び、「2:10度以下」の管理温度帯を取得する。表示制御部26は、
図5(a)の例と同様に、一旦、冷蔵商品Bの「1:冷蔵品」の輸送温度管理区分、及び、「2:10度以下」の管理温度帯を、オーダー入力画面に表示制御する。
【0040】
次に、取得部21は、冷蔵商品Bの出荷日及び到着日が、共に、冷蔵商品Bの対象期間内と判定されているため、冷蔵商品Bの「10001」の商品番号に基づいて、
図7(c)に示す輸送温度管理マスタ12を参照する。この
図7(c)の例の場合、商品番号が「10001」の「冷蔵商品B」の対象期間内における温度管理区分は「0:常温品」に設定されている。このため、取得部21は、冷蔵商品Bの「0:常温品」の温度管理区分を輸送温度管理マスタ12から取得する。
【0041】
表示制御部26は、上述のように商品マスタ11から取得し、オーダー入力画面に対して一旦入力した「1:冷蔵品」の輸送温度管理区分を、
図7(a)に示すように、輸送温度管理マスタ12から取得した「0:常温品」の温度管理区分に書き換える。これにより、対象期間内における冷蔵商品Bの輸送温度を「常温品」に変更し、商品の品質を維持した状態での輸送が可能となる。
【0042】
なお、この例でも、商品マスタ11から、管理温度帯のみを取得してオーダー入力画面に入力し、輸送温度管理区分は、輸送温度管理マスタ12から取得してオーダー入力画面に入力してもよい。この場合でも、上述と同じ効果を得ることができる。
【0043】
(データ生成動作)
次に、上述のオーダー入力画面の入力操作に伴い生成される各種データの説明をする。まず、
図8は、上述のオーダー入力画面の一例である。この
図8の例は、オーダー入力画面の各項目のうち、事業所名(001:東京営業所)及び受注日(2021年10月1日)は、制御部3により自動入力される。納入先、出荷日、到着日及び出荷倉庫の各項目は、業務オペレータにより入力される。この
図8の例は、納入先として「N0001」の「〇〇病院」が入力され、出荷日として「2021年10月5日」が入力された例である。また、
図8の例は、到着日として「2021年10月6日」が入力され、出荷倉庫として「S0001」の「札幌倉庫」が入力された例である。
【0044】
このように各項目に対する入力が行われると、取得部21は、上述のように商品マスタ11及び輸送温度管理マスタ12から各商品に対する輸送温度管理区分及び管理温度帯が取得される。表示制御部26は、行番号を自動採番した行毎に、各商品を搬送する数量、輸送温度管理区分及び管理温度帯を表示する。
図8の例は、行番号「1」の行に、「00001」の商品番号、「常温商品A」の商品名、「10個」の数量、「常温品」の輸送温度管理区分及び「20度以下」の管理温度帯が表示された例である。また、
図8の例は、行番号「2」の行に、「10001」の商品番号、「冷蔵商品B」の商品名、「5個」の数量、「冷蔵品」の輸送温度管理区分及び「10度以下」の管理温度帯が表示された例である。
【0045】
このようにオーダー入力画面の入力が行われ、業務オペレータにより入力装置6を介してオーダー入力登録操作が行われると、
図1に示すデータ生成部22は、
図9に示す受注データを生成して記憶部2に記憶する。一例ではあるが、受注データは、
図9に示すように、受注番号、受注行、受注日、搬入先番号(搬入先CD)、出荷日、到着日、出荷倉庫番号(出荷倉庫CD)、商品番号(商品CD)、数量、及び、輸送温度管理区分の各項目で構成される。このうち、受注番号及び受注行は自動採番される。
【0046】
データ生成部22は、
図8等に例示したオーダー入力画面の各項目に入力された各種データを取得して、受注データを生成する。具体的には、
図9の例は、受注番号が「JJ00001」の「1」の受注行の受注データとして、「S0001」の札幌倉庫を出荷倉庫とする商品番号が「00001」の常温商品Aの受注データが生成された例である。上述の例の場合、札幌倉庫を出荷倉庫とする常温商品Aにおける「2021年10月5日」の出荷日及び「2021年10月6日」の到着日は、
図5(c)に示したように、輸送温度管理マスタ12において設定されている「2021年12月1日~2022年3月31日」の対象期間外である。このため、輸送温度管理区分が「0:常温品」の受注データが生成される。
【0047】
同様に、
図9の例は、受注番号が「JJ00001」の「2」の受注行の受注データとして、「S0001」の札幌倉庫を出荷倉庫とする商品番号が「10001」の冷蔵商品Bの受注データが生成された例である。上述の例の場合、冷蔵商品Bにおける「2021年10月5日」の出荷日及び「2021年10月6日」の到着日は、
図6(c)及び
図7(c)に示したように、輸送温度管理マスタ12において設定されている「2021年12月1日~2022年2月28日」の対象期間外である。このため、輸送温度管理区分が「1:冷蔵品」の受注データが生成される。
【0048】
次に、データ生成部22は、業務オペレータにより入力装置6を介して出荷指示登録操作が行われると、
図9に示した受注データに基づいて、
図10に示す出荷指示データを生成して記憶部2に記憶する。一例ではあるが、出荷指示データは、
図10に示すように、出荷指示番号、出荷指示行、受注番号、受注行、出荷指示日、搬入先番号(搬入先CD)、出荷日、到着日、出荷倉庫番号(出荷倉庫CD)、商品番号(商品CD)、数量、及び、輸送温度管理区分の各項目で構成される。このうち、出荷指示番号及び出荷指示行は自動採番される。
【0049】
具体的には、データ生成部22は、上述の受注データに、自動採番される「SS00001」等の出荷指示番号及び「1」等の出荷指示行を付加すると共に、「2021年10月2日」等の出荷指示日を付加して出荷指示データを生成する。
【0050】
このように出荷指示データが生成されると、データ生成部22は、業務オペレータによりピッキングリストの表示が指定されると、出荷指示データに基づいて例えば
図11に示すピッキングリストを生成する。表示制御部26は、生成されたピッキングリストを、出力装置7に表示する。この
図11に示すピッキングリストの例は、倉庫番号が「S0001」の「札幌倉庫」から、「2021年10月5日」を出荷日として、商品番号「00001」の「常温商品A」を「10個」、常温の状態(常温品)で出荷することを指示する例である。また、
図11に示すピッキングリストの例は、倉庫番号が「S0001」の「札幌倉庫」から、「2021年10月5日」を出荷日として、商品番号「10001」の「冷蔵商品B」を「5個」、冷蔵の状態(冷蔵品)で出荷することを指示する例である。
【0051】
倉庫番号が「S0001」の「札幌倉庫」からは、この出荷指示データに基づいて、10個の常温商品Aが常温の状態で出荷され、また、5個の冷蔵商品Bが冷蔵の状態で出荷されることとなる。
【0052】
次に、データ生成部22は、
図10に示した出荷指示データに対して、自動採番される例えば「SK00001」又は「SK00002」、及び、「1」等の出荷行を付加した、
図12に例示する出荷データを生成して記憶部2に記憶する。
【0053】
次に、データ生成部22は、業務オペレータにより出荷伝票の作成が指定されると、
図12に例示した出荷データに基づいて、
図13に示すように商品毎の出荷伝票データを生成する。
図13(a)の例は、出荷番号SK00001の常温商品Aの出荷伝票である。データ生成部22は、この
図13(a)に例示するように、上述の出荷データに基づいて、「2021年10月5日」に札幌倉庫から10個の「常温商品A」を「常温品」として出荷し、「2021年10月6日」に、「〇〇病院」に納入することを示す出荷伝票データを生成する。
【0054】
同様に、
図13(b)の例は、出荷番号SK00002の冷蔵商品Bの出荷伝票である。データ生成部22は、この
図13(b)に例示するように、上述の出荷データに基づいて、「2021年10月5日」に札幌倉庫から5個の「冷蔵商品B」を「冷蔵品」として出荷し、「2021年10月6日」に、「〇〇病院」に納入することを示す出荷伝票データを生成する。
【0055】
出力制御部26は、このような出荷伝票データを、入出力インターフェース部5を介して出力装置7の一例であるプリンタ装置に供給する。これにより、出荷伝票を印字でき、印字した出荷伝票を、搬送品に張り付けて搬送することができる。
【0056】
実施の形態の搬送温度管理装置1は、出荷データ等により、受注時の輸送温度管理区分を保持しているため、郵送温度管理区分で出荷番号を分けて出荷伝票を生成することができる(輸送温度管理区分で梱包を分けることができる)。
【0057】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の搬送温度管理装置1は、商品に対しての温度管理だけではなく、輸送温度管理マスタ12に対象倉庫(出荷倉庫)と温度管理変更期間を設定することで、特定倉庫の特定期間において輸送時の温度管理を判断できる。
【0058】
また、事前にシステム設定を行う事で、業務オペレータ又は輸送担当者等に、商品知識がない場合でも、適切な温度管理で輸送を行うことができ、商品の品質を維持した状態で納入先への輸送を行うことができる。また、寒冷地以外の地域に対しても、例えば冬季は冷蔵品ではなく常温品での輸送を行う設定等が可能となり、輸送コストの削減も図ることができる。また、商品マスタ11を変更することなく、また、他の地域にも悪影響を与えることなく、商品単位で温度管理(常温品、冷蔵品、冷凍品)を行うことができる。
【0059】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0060】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0061】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0062】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0063】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0064】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0065】
また、搬送温度管理装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0066】
例えば、搬送温度管理装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて搬送温度管理装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0067】
また、この搬送温度管理装置1の販売実績管理プログラムは、搬送温度管理装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0068】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための搬送温度管理プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0069】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した搬送温度管理装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0070】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0071】
また、搬送温度管理装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0072】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、物品の搬送業に有用である。
【符号の説明】
【0074】
1 搬送温度管理装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 商品マスタ
12 輸送温度管理マスタ
21 取得部
22 データ生成部
23 検出部
24 判別部
25 表示制御部
26 出力制御部