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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087338
(43)【公開日】2023-06-23
(54)【発明の名称】防災用車両
(51)【国際特許分類】
   A62C 27/00 20060101AFI20230616BHJP
   B60K 17/28 20060101ALI20230616BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20230616BHJP
   B60K 25/06 20060101ALI20230616BHJP
【FI】
A62C27/00 508
B60K17/28 D
B62D25/08 B
B60K25/06
A62C27/00 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201660
(22)【出願日】2021-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】000215822
【氏名又は名称】帝国繊維株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】岩田 賢
【テーマコード(参考)】
2E189
3D037
3D043
3D203
【Fターム(参考)】
2E189AB06
2E189AC07
2E189AD04
3D037CA01
3D037CA04
3D037CB09
3D037CB18
3D037CB26
3D037CB30
3D037CB32
3D037CB35
3D037CB36
3D043AA06
3D043AB07
3D043BA01
3D043BA07
3D043BE01
3D043BE02
3D203AA14
3D203BA03
3D203BA06
3D203BC28
3D203CB19
3D203DA01
3D203DA11
3D203DB12
3D203DB13
3D203DB17
(57)【要約】
【課題】省スペースで部品点数を少なくすることが可能な油圧ポンプの取付構造を備えた防災用車両を提供する。
【解決手段】走行用エンジン6の後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部7と、クラッチ・トランスミッション部7の上部に設けられる動力取出軸11aを有するとともに走行用エンジン6の動力を取り出す第1動力取出装置11と、クラッチ・トランスミッション部7の後方に位置するようにシャシフレーム2上に設けられるクレーン4と、第1動力取出装置11から取り出された動力により駆動されるとともに水中ポンプ9に作動油を供給する第1油圧ポンプ12と、クレーン4のクレーンベース41とシャシフレーム2との上下間に介設される架装ベースフレーム8と、を備える。架装ベースフレーム8は、動力取出軸11aよりも上方に配置され、第1油圧ポンプ12は、取付ブラケット17を介して架装ベースフレーム8に取り付けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャシフレームと、前記シャシフレームに設けられる走行用エンジンと、前記走行用エンジンの後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部と、前記クラッチ・トランスミッション部の上部に設けられる動力取出軸を有するとともに前記走行用エンジンの動力を取り出す第1動力取出装置と、前記クラッチ・トランスミッション部の後方に位置するように前記シャシフレーム上に設けられるクレーンと、前記クレーンの後方に搭載される油圧駆動の水中ポンプと、前記第1動力取出装置から取り出された動力により駆動されるとともに前記水中ポンプに作動油を供給する第1油圧ポンプと、前記クレーンのクレーンベースと前記シャシフレームとの上下間に介設される架装ベースフレームと、を備え、
前記架装ベースフレームは、前記動力取出軸よりも上方に配置され、
前記第1油圧ポンプは、取付ブラケットを介して前記架装ベースフレームに取り付けられている、ことを特徴とする防災用車両。
【請求項2】
前記シャシフレームは、前後方向に延びるとともに左右一対設けられ、
前記架装ベースフレームは、左右一対の前記シャシフレームの各々の上面に沿うように左右一対設けられ、
前記取付ブラケットは、左右一対の前記架装ベースフレームの左右内側にそれぞれ取り付けられる支持部材と、左右一対の前記支持部材に左右両端部が支持される天井部材と、前記天井部材の前端部に前記天井部材から下方へ延びるように設けられる前壁部材と、を有し、
前記第1油圧ポンプは、前記前壁部材に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の防災用車両。
【請求項3】
前記シャシフレームは、前記走行用エンジンが取り付けられるメインフレームと、前記メインフレームの上面に沿って取り付けられるサブフレームと、を有し、
前記支持部材は、前記架装ベースフレームと前記サブフレームとに跨って取り付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の防災用車両。
【請求項4】
前記第1動力取出装置の前記動力取出軸と前記第1油圧ポンプの駆動軸とはそれぞれ車両後方に向かって下がるように傾斜しており、前記動力取出軸と前記駆動軸とは、一本のドライブシャフトの両端部にそれぞれ接続されることによって互いに連結されている、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の防災用車両。
【請求項5】
前記第1動力取出装置の前記動力取出軸よりも下方位置で前記クラッチ・トランスミッション部に設けられて前記走行用エンジンの動力を取り出す第2動力取出装置と、前記第2動力取出装置から取り出された動力により駆動されるとともに前記クレーンのアクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプと、を更に備え、
前記第1油圧ポンプと前記第2油圧ポンプは、鉛直方向に並んで配設されている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の防災用車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海や河川等の大量に揚水やまた逆の排水可能な取水源に投入されて揚水や排水を行う水中ポンプと、クレーンとを搭載した防災用車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大規模な火災が発生した場合に、火災現場から離れた場所にある取水源から当該火災現場まで送水するための水中ポンプを搭載した防災用車両が使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような防災用車両の水中ポンプは、油圧駆動式であり、海や河川等の取水源に投入されて大量に揚水やまた逆の排水可能となっている。また、防災用車両は、クレーンも搭載しており、当該クレーンを使用することにより、水中ポンプを取水源に投入したり引き上げたりする作業を容易に行えるようになっている。
【0003】
特許文献1のような防災用車両において、水中ポンプは、取水ポンプとその取水ポンプを回転駆動させる油圧モータとを有している。油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプは、防災用車両の走行用エンジンから動力取出装置(PTO)により動力を取り出して駆動される。この油圧ポンプは、水中ポンプを動作させるときに大きな動力を必要とするため、いわゆるフルパワーPTOが採用されている。フルパワーPTOは、クラッチとトランスミッションとの間に設けられるものである。
【0004】
図6は、クレーンと水中ポンプとを備えた従来の防災用車両の油圧ポンプの取付レイアウトおよびその周辺を示す要部側面図である。この従来の防災用車両は、左右一対で前後方向に延びるシャシフレーム102,102と、シャシフレーム102,102に設けられる走行用エンジン106と、走行用エンジン106の後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部107と、クラッチ・トランスミッション部107の上部に設けられる動力取出軸111aを有するとともに走行用エンジン106の動力を取り出す第1動力取出装置111と、第1動力取出装置111の後方に位置するようにシャシフレーム102上に設けられるクレーン104と、第1動力取出装置111から取り出された動力により駆動されるとともに図示省略の水中ポンプに作動油を供給する第1油圧ポンプ112と、クレーン104のクレーンベース141とシャシフレーム102,102との上下間に介設される左右一対の架装ベースフレーム108,108と、を備えている。
【0005】
各シャシフレーム102は、走行用エンジン106が取り付けられるメインフレーム102aと、メインフレーム102aの上面に沿って取り付けられるサブフレーム102bと、を有している。各架装ベースフレーム108は、各サブフレーム102bの上面に沿って取り付けられている。サブフレーム102bにおける架装ベースフレーム108よりも後方の位置には、前後一対のピローブロック116,116が取り付けられており、これらのピローブロック116,116は、スプラインシャフト117を回転自在に支持している。スプラインシャフト117の車両前方側の端部には、第1ドライブシャフト113の一端が接続されている。スプラインシャフト117の車両後方側の端部には、クッションカップリング118を介して第1油圧ポンプ112が接続されている。第1ドライブシャフト113の他端は第1動力取出装置111の動力取出軸111aに接続されている。
【0006】
また、従来の防災用車両は、第1動力取出装置111の動力取出軸111aよりも下方位置でクラッチ・トランスミッション部107に設けられて走行用エンジン106の動力を取り出す第2動力取出装置121と、第2動力取出装置121から取り出された動力により駆動されるとともにクレーン104のアクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプ122と、を備えている。第2動力取出装置121と第2油圧ポンプ122とは、第2ドライブシャフト123によって互いに接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009-291289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図6の従来の防災用車両では、第2油圧ポンプ122が架装ベースフレーム108の真下に設けられており、その周囲には、第2油圧ポンプ122から延びる油圧配管やシャシの補器類が配設されて、左右一対のシャシフレーム102,102に挟まれた空間の余剰部分が少なくなっていた。そのため、第1油圧ポンプ112は、架装ベースフレーム108の真下を避けて、架装ベースフレーム108よりも後方に取り付けるようにしていた。
【0009】
しかしながら、第1油圧ポンプ112を架装ベースフレーム108よりも後方に取り付けたため、第1動力取出装置111の動力取出軸111aと第1油圧ポンプ112の駆動軸112aとの距離が長くなり、動力取出軸111aと駆動軸112aとを単純に一本の第1ドライブシャフト113で連結することができないという問題があった。なぜなら、動力取出軸111aと駆動軸112aとの距離が長くなると、第1ドライブシャフト113の長さも長くなり、第1ドライブシャフト113の回転に伴う軸心周りの変動が大きくなるので、動力取出軸111aと駆動軸112aとを一本の第1ドライブシャフト113で連結すると、第1油圧ポンプ112にダメージを与えやすいという問題があったからである。また、動力取出軸111aと第1ドライブシャフト113との交差角θ1が大きい(約6°)ことも、第1ドライブシャフト113の回転に伴う軸心周りの変動が大きくなる要因となっていた。したがって、従来の防災用車両では、第1ドライブシャフト113の軸心周りの変動が第1油圧ポンプ112に与える影響を抑制するために、第1ドライブシャフト113と第1油圧ポンプ112の駆動軸112aとの間に、ピローブロック116,116に支持されたスプラインシャフト117と、クッションカップリング118とを設ける必要があった。
【0010】
従来の防災用車両は、上記構成となっていたため、架装ベースフレーム108の後方に、ピローブロック116,116、スプラインシャフト117、クッションカップリング118および第1油圧ポンプ112を取り付けるスペースを必要とし、クレーン104の後方に設ける荷箱等の架装物の取り付けスペースが制限されるという問題点があった。また、ピローブロック116,116、スプラインシャフト117、クッションカップリング118を必要として部品点数が多いという問題点があった。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、省スペースで部品点数を少なくすることが可能な油圧ポンプの取付構造を備えた防災用車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、第1の発明は、シャシフレームと、前記シャシフレームに設けられる走行用エンジンと、前記走行用エンジンの後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部と、前記クラッチ・トランスミッション部の上部に設けられる動力取出軸を有するとともに前記走行用エンジンの動力を取り出す第1動力取出装置と、前記クラッチ・トランスミッション部の後方に位置するように前記シャシフレーム上に設けられるクレーンと、前記クレーンの後方に搭載される油圧駆動の水中ポンプと、前記第1動力取出装置から取り出された動力により駆動されるとともに前記水中ポンプに作動油を供給する第1油圧ポンプと、前記クレーンのクレーンベースと前記シャシフレームとの上下間に介設される架装ベースフレームと、を備え、前記架装ベースフレームは、前記動力取出軸よりも上方に配置され、前記第1油圧ポンプは、取付ブラケットを介して前記架装ベースフレームに取り付けられている、ことを特徴とする。
【0013】
第1の発明によれば、第1油圧ポンプの取付ブラケットを、第1動力取出装置の動力取出軸よりも上方に配置される架装ベースフレームに取り付けたことにより、シャシフレームの上方に取付ブラケットを取り付けるための部材を新たに追加することなく、取付ブラケットをシャシフレームよりも上方に取り付けることができる。これにより、取付ブラケットに取り付けられる第1油圧ポンプの高さ位置を、第1動力取出装置の動力取出軸と同じ高さ位置に近づけることができる。また、第1油圧ポンプの高さ位置をシャシフレームの上下幅のうちなるべく上部の位置に近づけることができる。これにより、第1油圧ポンプの下方にクレーン用の油圧ポンプやその配管類やシャシの補器類等の取り付けスペースを確保しつつ、第1油圧ポンプを架装ベースフレームの真下に設けることができ、第1動力取出装置の動力取出軸と第1油圧ポンプの駆動軸とを互いに連結するドライブシャフトの長さを短くすることができる。また、当該動力取出軸とドライブシャフトとの交差角を小さくすることができる。これにより、ドライブシャフトの回転に伴う軸心周りの変動を小さくすることができるので、従来のようなスプラインシャフトやクッションカップリング等を不要にできる。その結果、従来と比較して部品点数の削減ができ、部品点数を削減して故障箇所が少なくなる分、信頼性も向上できる。
【0014】
また、第1油圧ポンプを架装ベースフレームの真下に設けることができ、架装ベースフレームの後方に第1油圧ポンプを取り付ける必要がなくなるので、省スペースとなり、クレーンの後方に設ける荷箱等の架装物の取り付けスペースが制限されない。これにより、省スペースで部品点数を少なくすることが可能な油圧ポンプの取付構造を備えた防災用車両を提供することができる。
【0015】
第2の発明では、第1の発明において、前記シャシフレームは、前後方向に延びるとともに左右一対設けられ、前記架装ベースフレームは、左右一対の前記シャシフレームの各々の上面に沿うように左右一対設けられ、前記取付ブラケットは、左右一対の前記架装ベースフレームの左右内側にそれぞれ取り付けられる支持部材と、左右一対の前記支持部材に左右両端部が支持される天井部材と、前記天井部材の前端部に前記天井部材から下方へ延びるように設けられる前壁部材と、を有し、前記第1油圧ポンプは、前記前壁部材に取り付けられている、ことを特徴とする。
【0016】
第2の発明によれば、取付ブラケットは支持部材によって架装ベースフレームに取り付けつつ、第1油圧ポンプは取付ブラケットの前壁部材に取り付けるようにしたので、取付ブラケットの架装ベースフレームへの取り付け箇所の高さ位置と、第1油圧ポンプの取り付け箇所の高さ位置とを独立して調整することができる。具体的には、前壁部材の下端を取付ブラケットの支持部材よりも下方に延ばして第1油圧ポンプを前壁部材の下部に取り付けることによって、第1油圧ポンプの前壁部材に対する取り付け箇所を、支持部材の取り付け箇所よりも下方になるように、容易に調整することができる。その結果、第1油圧ポンプの下方に配設する機器のためのスペースを考慮しつつ、第1動力取出装置の動力取出軸の高さ位置に対して第1油圧ポンプの駆動軸の高さ位置の調整を容易に行うことができる。
【0017】
第3の発明では、第2の発明において、前記シャシフレームは、前記走行用エンジンが取り付けられるメインフレームと、前記メインフレームの上面に沿って取り付けられるサブフレームと、を有し、前記支持部材は、前記架装ベースフレームと前記サブフレームとに跨って取り付けられている、ことを特徴とする。
【0018】
第3の発明によれば、取付ブラケットの支持部材を、架装ベースフレームとサブフレームとを締結するための部材としても活用できるので、第1油圧ポンプの付近の剛性を高めつつ、架装ベースフレームとサブフレームを締結するための部材の削減に寄与することができる。
【0019】
第4の発明では、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記第1動力取出装置の前記動力取出軸と前記第1油圧ポンプの駆動軸とはそれぞれ車両後方に向かって下がるように傾斜しており、前記動力取出軸と前記駆動軸とは、一本のドライブシャフトの両端部にそれぞれ接続されることによって互いに連結されている、ことを特徴とする。
【0020】
第4の発明によれば、第1動力取出装置の動力取出軸と第1油圧ポンプの駆動軸との両方を車両後方に向かって下がるように傾斜させているので、動力取出軸と駆動軸に接続されるドライブシャフトとの交差角を小さくしつつ、動力取出軸の高さ位置よりも駆動軸の高さ位置を低くすることができる。これにより、架装ベースフレームに対する取付ブラケットの取付位置や第1油圧ポンプの高さ位置が高くなりすぎないようにでき、架装ベースフレームの上下幅を小さくできる。また、動力取出軸と駆動軸とを一本のドライブシャフトの両端部にそれぞれ接続することによって、第1動力取出装置に第1油圧ポンプをなるべく近づけて省スペースにできる。
【0021】
第5の発明では、第1~第4のいずれか1つの発明において、防災用車両は、前記第1動力取出装置の前記動力取出軸よりも下方位置で前記クラッチ・トランスミッション部に設けられて前記走行用エンジンの動力を取り出す第2動力取出装置と、前記第2動力取出装置から取り出された動力により駆動されるとともに前記クレーンのアクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプと、を更に備え、前記第1油圧ポンプと前記第2油圧ポンプは、鉛直方向に並んで配設されている、ことを特徴とする。
【0022】
第5の発明によれば、水中ポンプの駆動のための第1油圧ポンプとクレーンの駆動のための第2油圧ポンプとの両方を架装ベースフレームの真下に配設でき、さらに、第1油圧ポンプと前記第2油圧ポンプとを鉛直方向に並べて配設しているので、架装ベースフレームの後方に、荷箱等の架装物の取り付けのためのスペースを十分に設けることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る防災用車両によれば、第1油圧ポンプの下方にクレーン用の油圧ポンプやその配管、シャシの補器類等の取り付けスペースを確保しつつ、第1油圧ポンプを架装ベースフレームの真下に設けることができ、第1動力取出装置の動力取出軸と第1油圧ポンプの駆動軸とを連結するドライブシャフトの長さを短くすることができる。また、当該動力取出軸とドライブシャフトとの交差角を小さくすることができる。これにより、ドライブシャフトの回転に伴う軸心周りの変動を小さくすることができるので、従来のようなスプラインシャフトやクッションカップリング等を不要にできる。その結果、従来と比較して部品点数の削減ができ、部品点数を削減して故障箇所が少なくなる分、信頼性も向上できる。また、架装ベースフレームの後方に第1油圧ポンプを取り付ける必要がなくなるので、省スペースとなる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係る防災用車両の側面図である。
図2】本実施形態に係る防災用車両の油圧ポンプの取付レイアウトおよびその周辺を示す要部側面図である。
図3】本実施形態に係る防災用車両の油圧ポンプの取付レイアウトおよびその周辺を示す要部断面図である。
図4図3の部分拡大図である。
図5】本実施形態に係る防災用車両の簡略化した油圧回路図である。
図6】従来の防災用車両の油圧ポンプの取付レイアウトおよびその周辺を示す要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る防災用車両について、図面を参照しつつ説明する。
【0026】
図1には、本発明の一実施形態に係る防災用車両1が示されている。本実施形態の防災用車両1は、大規模な火災が発生した場合に、火災現場から離れた場所にある取水源から当該火災現場まで送水を行うための車両である。この防災用車両1は、車両前部のキャブ3と、車両後部の荷箱5と、キャブ3と荷箱5との間のクレーン4と、を備えている。キャブ3、クレーン4および荷箱5は、左右一対のシャシフレーム2,2上に設けられている。シャシフレーム2,2は、前後方向に延びるとともに左右一対のメインフレーム2a,2aと、メインフレーム2a,2aの上面に沿って取り付けられる左右一対のサブフレーム2b,2bと、を有している(図4参照)。サブフレーム2bは、キャブ3の後方でキャブ3近傍の位置から車両後端まで延びるように設けられている。クレーン4は、第2油圧ポンプ22からの作動油の供給によって油圧駆動される。
【0027】
図2は、本実施形態に係る防災用車両1の第1油圧ポンプ12の取付レイアウトおよびその周辺を示す要部側面図である。図3は、本実施形態に係る防災用車両1の第1油圧ポンプ12の取付レイアウトおよびその周辺を示す要部断面図である。図4図3の部分拡大図である。図1図4に示すように、防災用車両1は、左右一対のメインフレーム2a,2aに設けられる走行用エンジン6と、走行用エンジン6の後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部7と、走行用エンジン6の動力を取り出す第1動力取出装置11と、クラッチ・トランスミッション部7の後方に位置するようにシャシフレーム2上に設けられるクレーン4と、クレーン4の後方に搭載される油圧駆動の水中ポンプ9と、第1動力取出装置11から取り出された動力により駆動されるとともに水中ポンプ9に作動油を供給する第1油圧ポンプ12と、クレーン4のクレーンベース41と左右一対のサブフレーム2b,2bとの上下間に介設される左右一対の架装ベースフレーム8,8と、を備えている。
【0028】
クラッチ・トランスミッション部7は、前側にクラッチを有し、後側にトランスミッションを有している。第1動力取出装置11は、いわゆるフルパワーPTOであり、クラッチ・トランスミッション部7のクラッチとトランスミッションとの間に設けられている。第1動力取出装置11は、クラッチ・トランスミッション部7のケーシングの上部に設けられる動力取出軸11aを有している。第1動力取出装置11の動力取出軸11aは、その軸方向が車両後方に向かって下がるように傾斜している。動力取出軸11aの先端部は、クラッチ・トランスミッション部7の前後中間部に位置し、その高さ位置は、サブフレーム2bの高さ位置となっている。
【0029】
架装ベースフレーム8は、左右一対のサブフレーム2bの各々の上面に沿うように左右一対設けられている。架装ベースフレーム8は、断面コの字状で開口部を左右内側に向けたチャンネル部材8aと、チャンネル部材8aの開口部を塞ぐように取り付けられる帯板部材8bとを有している。架装ベースフレーム8は、第1動力取出装置11の動力取出軸11aよりも上方に配置されている。なお、サブフレーム2bも架装ベースフレーム8と同様に、断面コの字状で開口部を左右内側に向けたチャンネル部材2cと、チャンネル部材2cの開口部を塞ぐように取り付けられる帯板部材2dとを有している。
【0030】
左右一対の架装ベースフレーム8,8の上面には、クレーン4のクレーンベース41が溶接等で固設されている。クレーン4は、図3に示すように、クレーンベース41の左右中央部に取り付けられるクレーン支持台42と、クレーン支持台42の上端部に旋回部43を介して取り付けられるコラムポスト44と、コラムポスト44の上端部に回動自在に取り付けられるブーム45と、クレーンベース41の左右両端部に取り付けられるアウトリガ46と、を備えている。
【0031】
左右一対の架装ベースフレーム8,8の間には、第1油圧ポンプ12を固定するための取付ブラケット17が取り付けられている。図6に示すような従来の防災用車両の架装ベースフレーム108は、クレーン104をシャシフレーム102に固定するために設けられており、架装ベースフレーム108に他の目的の部材を取り付けるという発想がなかったが、本実施形態の防災用車両1では、架装ベースフレーム8に取付ブラケット17を取り付けるという新規の構造が採用されている。取付ブラケット17は、図2図4に示すように、左右一対の架装ベースフレーム8,8の左右内側にそれぞれ取り付けられる支持部材17aと、左右一対の支持部材17a,17aに左右両端部が支持される天井部材17bと、天井部材17bの前端部に天井部材17bから下方へ延びるように設けられる前壁部材17cと、を有している。
【0032】
支持部材17aは、アングル部材に補強板を取り付けた構造となっており、架装ベースフレーム8の帯板部材8bにボルト・ナット等の締結部材17dを使用して固定されている。また、支持部材17aは、架装ベースフレーム8に取り付けられているだけでなく、サブフレーム2bにも取り付けられている。具体的には、支持部材17aは、サブフレーム2bの帯板部材2dにボルト・ナット等の締結部材17dを使用して固定されている。すなわち、支持部材17aは、架装ベースフレーム8とサブフレーム2bとに跨って取り付けられている。本実施形態では、支持部材17aは、架装ベースフレーム8とサブフレーム2bとに跨って取り付けられているが、支持部材17aは、架装ベースフレーム8にのみ取り付けられてもよい。
【0033】
天井部材17bは、板状に形成されており、その左右両端部がボルト・ナット等の締結部材17dによって支持部材17aに固定されている。天井部材17bは、図2に示すように、防災用車両1の左右方向から見た場合に、車両後方に向かって下がるように傾斜して取り付けられている。
【0034】
前壁部材17cは、板状に形成されており、その上端部が天井部材17bに対して溶接等で取り付けられている。なお、前壁部材17cは、天井部材17bに対して溶接等で取り付けるのではなく、天井部材17bと一体的に形成されていてもよい。前壁部材17cは、天井部材17bに対して略直交するように取り付けられている。つまり、前壁部材17cは、防災用車両1の左右方向から見た場合に、車両後方に向かって上がるように傾斜して取り付けられている。前壁部材17cの下部には、第1油圧ポンプ12が図示省略の締結部材を使用して取り付けられている。これにより、第1油圧ポンプ12は、取付ブラケット17を介して架装ベースフレーム8に取り付けられている。
【0035】
また、前壁部材17cには、図示省略の孔部が設けられており、この孔部から、第1油圧ポンプ12の駆動軸12aが前壁部材17cよりも前方に突出するようになっている。駆動軸12aは、その軸方向が前壁部材17cの面に直交している。そのため、駆動軸12aは、車両後方に向かって下がるように傾斜している。駆動軸12aの先端部は、クラッチ・トランスミッション部7の後端の近傍に位置し、その高さ位置は、サブフレーム2bの高さ位置となっている。
【0036】
第1動力取出装置11の動力取出軸11aと第1油圧ポンプ12の駆動軸12aとは、一本の第1ドライブシャフト13の両端部にそれぞれ接続されることによって、互いに連結されている。より具体的には、第1ドライブシャフト13は、スプラインシャフト13aと、スプラインシャフト13aの両端部に設けられる一対の自在継手13b,13bとを有している。動力取出軸11aおよび駆動軸12aはそれぞれ、第1ドライブシャフト13の自在継手13bに接続されている。
【0037】
動力取出軸11aの先端部と駆動軸12aの先端部の高さ位置は、両方ともサブフレーム2bの高さ位置となっているが、動力取出軸11aの先端部の高さ位置の方が、駆動軸12aの先端部の高さ位置よりも少し高くなっている。したがって、第1ドライブシャフト13は、車両後方に向かって下がるように傾斜しているが、動力取出軸11aと駆動軸12aは、ともに車両後方に向かって下がるように傾斜しているので、動力取出軸11aと第1ドライブシャフト13との交差角は小さくなっている。本実施形態では、この交差角θ2が約2°となっている(図6の従来の構造では、交差角θ1は、約6°であった)。
【0038】
本実施形態では、防災用車両1は、第1動力取出装置11の動力取出軸11aよりも下方位置でクラッチ・トランスミッション部7に設けられて走行用エンジン6の動力を取り出す第2動力取出装置21と、第2動力取出装置21から取り出された動力により駆動されるとともにクレーン4のクレーン用アクチュエータ25(図5参照)に作動油を供給する第2油圧ポンプ22とを更に備えている。
【0039】
第2動力取出装置21は、いわゆるトランスミッションPTOであり、クラッチ・トランスミッション部7のうちトランスミッション部分の側部に設けられている。第2動力取出装置21の動力取出軸と第2油圧ポンプ22の駆動軸とは、一本の第2ドライブシャフト23の両端部にそれぞれ接続されることによって、互いに連結されている。第2油圧ポンプ22は、取付ブラケット18によってメインフレーム2aの少し下方の高さ位置となるようにメインフレーム2aに取り付けられているが、サブフレーム2bに取り付けてもよい。第2油圧ポンプ22は、第1油圧ポンプ12よりも外形寸法の小さいものが使用される。本実施形態では、第1油圧ポンプ12と第2油圧ポンプ22は、鉛直方向に並んで配設されている。
【0040】
図5は、本実施形態に係る防災用車両1の簡略化した油圧回路図である。図5に示すように、本実施形態の水中ポンプ9は、ポンプ駆動用油圧モータ15と、ポンプ駆動用油圧モータ15によって駆動される取水ポンプ16とを有している。水中ポンプ9は、防災用車両1の荷箱5内部に搭載されて運搬されるが(図1参照)、使用時には、クレーン4を利用して河川等の取水源に投入されるようになっている。水中ポンプ9のポンプ駆動用油圧モータ15は、水中ポンプ用コントロールバルブ14によって動作制御される。第1油圧ポンプ12、水中ポンプ用コントロールバルブ14、ポンプ駆動用油圧モータ15および第1作動油タンク31aは、油圧ラインL1~L4によって接続されて第1油圧ポンプ12からポンプ駆動用油圧モータ15への作動油の供給路が形成されている。一方、クレーン4のクレーン用アクチュエータ25は、クレーン用コントロールバルブ24によって動作制御される。第2油圧ポンプ22、クレーン用コントロールバルブ24、クレーン用アクチュエータ25、第2作動油タンク31bは、油圧ラインL5~L8によって接続されて第2油圧ポンプ22からクレーン用アクチュエータ25への作動油の供給路が形成されている。
【0041】
以上のとおり、本実施形態に係る防災用車両1は、シャシフレーム2と、シャシフレーム2に設けられる走行用エンジン6と、走行用エンジン6の後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部7と、クラッチ・トランスミッション部7の上部に設けられる動力取出軸11aを有するとともに走行用エンジン6の動力を取り出す第1動力取出装置11と、クラッチ・トランスミッション部7の後方に位置するようにシャシフレーム2上に設けられるクレーン4と、クレーン4の後方に搭載される油圧駆動の水中ポンプ9と、第1動力取出装置11から取り出された動力により駆動されるとともに水中ポンプ9に作動油を供給する第1油圧ポンプ12と、クレーン4のクレーンベース41とシャシフレーム2との上下間に介設される架装ベースフレーム8と、を備え、架装ベースフレーム8は、動力取出軸11aよりも上方に配置され、第1油圧ポンプ12は、取付ブラケット17を介して架装ベースフレーム8に取り付けられている。
【0042】
上記構成によれば、第1油圧ポンプ12の取付ブラケット17を、第1動力取出装置11の動力取出軸11aよりも上方に配置される架装ベースフレーム8に取り付けたことにより、シャシフレーム2の上方に取付ブラケット17を取り付けるための部材を新たに追加することなく、取付ブラケット17をシャシフレーム2よりも上方に取り付けることができる。これにより、取付ブラケット17に取り付けられる第1油圧ポンプ12の高さ位置を、第1動力取出装置11の動力取出軸11aと同じ高さ位置に近づけることができる。また、第1油圧ポンプ12の高さ位置をシャシフレーム2の上下幅のうちなるべく上部の位置に近づけることができる。これにより、第1油圧ポンプ12の下方にクレーン用の第2油圧ポンプ22やその配管類やシャシの補器類等の取り付けスペースを確保しつつ、第1油圧ポンプ12を架装ベースフレーム8の真下に設けることができ、第1動力取出装置11の動力取出軸11aと第1油圧ポンプ12の駆動軸12aとを互いに連結する第1ドライブシャフト13の長さを短くすることができる。また、動力取出軸11aと第1ドライブシャフト13との交差角を小さくすることができる。これにより、第1ドライブシャフト13の回転に伴う軸心周りの変動を小さくすることができるので、従来のピローブロック116やスプラインシャフト117やクッションカップリング118を不要にできる。その結果、従来と比較して部品点数の削減ができ、部品点数を削減して故障箇所が少なくなる分、信頼性も向上できる。
【0043】
また、第1油圧ポンプ12を架装ベースフレーム8の真下に設けることができ、架装ベースフレーム8の後方に第1油圧ポンプ12を取り付ける必要がなくなるので、省スペースとなり、クレーン4の後方に設ける荷箱5等の架装物の取り付けスペースが制限されない。
【0044】
また、本実施形態では、シャシフレーム2は、前後方向に延びるとともに左右一対設けられ、架装ベースフレーム8は、左右一対のシャシフレーム2の各々の上面に沿うように左右一対設けられ、取付ブラケット17は、左右一対の架装ベースフレーム8の左右内側にそれぞれ取り付けられる支持部材17aと、左右一対の支持部材17a,17aに左右両端部が支持される天井部材17bと、天井部材17bの前端部に天井部材17bから下方へ延びるように設けられる前壁部材17cと、を有し、第1油圧ポンプ12は、前壁部材17cに取り付けられている。
【0045】
上記構成によれば、取付ブラケット17は支持部材17aによって架装ベースフレーム8に取り付けつつ、第1油圧ポンプ12は取付ブラケット17の前壁部材17cに取り付けるようにしたので、取付ブラケット17の架装ベースフレーム8への取り付け箇所の高さ位置と、第1油圧ポンプ12の取り付け箇所の高さ位置とを独立して調整することができる。具体的には、前壁部材17cの下端を支持部材17aよりも下方に延ばして第1油圧ポンプ12を前壁部材17cの下部に取り付けることによって、第1油圧ポンプ12の前壁部材17cに対する取り付け箇所を、支持部材17aの取り付け箇所よりも下方になるように、容易に調整することができる。その結果、第1油圧ポンプ12の下方に配設する機器のためのスペースを考慮しつつ、第1動力取出装置11の動力取出軸11aの高さ位置に対して第1油圧ポンプ12の駆動軸12aの高さ位置の調整を容易に行うことができる。
【0046】
また、本実施形態では、シャシフレーム2は、走行用エンジン6が取り付けられるメインフレーム2aと、シャシフレーム2の上面に沿って取り付けられるサブフレーム2bと、を有し、取付ブラケット17の支持部材17aは、架装ベースフレーム8とサブフレーム2bとに跨って取り付けられているので、支持部材17aを、架装ベースフレーム8とサブフレーム2bとを締結するための部材としても活用できる。
【0047】
また、本実施形態では、第1動力取出装置11の動力取出軸11aと第1油圧ポンプ12の駆動軸12aとはそれぞれ車両後方に向かって下がるように傾斜させているので、動力取出軸11aと駆動軸12aに接続される第1ドライブシャフト13との交差角を小さくしつつ、動力取出軸11aの高さ位置よりも駆動軸12aの高さ位置を低くすることができる。これにより、架装ベースフレーム8に対する取付ブラケット17の取付位置や第1油圧ポンプ12の高さ位置が高くなりすぎないようにでき、架装ベースフレーム8の上下幅を小さくできる。また、動力取出軸11aと駆動軸12aとを一本の第1ドライブシャフト13の両端部にそれぞれ接続することによって、第1動力取出装置11に第1油圧ポンプ12をなるべく近づけて省スペースにできる。
【0048】
また、本実施形態では、防災用車両1は、第1動力取出装置11の動力取出軸11aよりも下方位置でクラッチ・トランスミッション部7に設けられて走行用エンジン6の動力を取り出す第2動力取出装置21と、第2動力取出装置21から取り出された動力により駆動されるとともにクレーン4のクレーン用アクチュエータ25に作動油を供給する第2油圧ポンプ22と、を更に備え、第1油圧ポンプ12と第2油圧ポンプ22は、鉛直方向に並んで配設されている。これにより、水中ポンプ9の駆動のための第1油圧ポンプ12とクレーン4の駆動のための第2油圧ポンプ22との両方を架装ベースフレーム8の真下に配設でき、さらに、第1油圧ポンプ12と第2油圧ポンプ22とを鉛直方向に並べて配設しているので、架装ベースフレーム8の後方に、荷箱5等の架装物の取り付けのためのスペースを十分に設けることができる。
【0049】
今回、開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。本発明の技術的範囲は、前記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0050】
1 防災用車両
2 シャシフレーム
2a メインフレーム
2b サブフレーム
4 クレーン
6 走行用エンジン
7 クラッチ・トランスミッション部
8 架装ベースフレーム
9 水中ポンプ
11 第1動力取出装置
11a 動力取出軸
12 第1油圧ポンプ
12a 駆動軸
13 第1ドライブシャフト
17 取付ブラケット
17a 支持部材
17b 天井部材
17c 前壁部材
21 第2動力取出装置
22 第2油圧ポンプ
25 クレーン用アクチュエータ
41 クレーンベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6