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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008739
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】車両用ランプ
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/657 20180101AFI20230112BHJP
   F21S 41/143 20180101ALI20230112BHJP
   F21S 41/145 20180101ALI20230112BHJP
   F21S 41/36 20180101ALI20230112BHJP
   F21S 41/675 20180101ALI20230112BHJP
   F21V 14/02 20060101ALI20230112BHJP
   F21V 14/04 20060101ALI20230112BHJP
   F21V 19/02 20060101ALI20230112BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230112BHJP
   F21W 102/10 20180101ALN20230112BHJP
【FI】
F21S41/657
F21S41/143
F21S41/145
F21S41/36
F21S41/675
F21V14/02 100
F21V14/04
F21V19/02 100
F21V19/02 300
F21Y115:10
F21W102:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021150859
(22)【出願日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0088712
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】507098483
【氏名又は名称】ヒュンダイ・モービス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ソク ヒュン
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013AA02
3K013BA01
(57)【要約】
【課題】本発明は、車両用ランプに関する。
【解決手段】本発明に係る車両用ランプは、第1光源部から照射される光で第1配光パターンを形成するように備えられる第1光学モジュールと、第2光源部から照射される光で第2配光パターンを形成するように備えられる第2光学モジュールと、第3光源部から照射される光で第3配光パターンを形成するように備えられる第3光学モジュールと、第1光源部に連結され、第1光源部を移動させるように備えられる移動部と、第2光源部に連結され、移動部に連動して第2光源部を回転させるように備えられるリンク部と、移動部とリンク部に駆動力を提供する駆動部とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1光源部から照射される光で第1配光パターンを形成するように備えられる第1光学モジュールと、
第2光源部から照射される光で第2配光パターンを形成するように備えられる第2光学モジュールと、
第3光源部から照射される光で第3配光パターンを形成するように備えられる第3光学モジュールと、
前記第1光源部に連結され、前記第1光源部を移動させるように備えられる移動部と、
前記第2光源部に連結され、前記移動部に連動して前記第2光源部を回転させるように備えられるリンク部と、
前記移動部と前記リンク部に駆動力を提供する駆動部とを含み、
前記第3光源部によって照射される光は、前記第1光源部が移動し、前記第2光源部が回転した状態で外部に出射するように備えられる、車両用ランプ。
【請求項2】
前記第1配光パターンと前記第2配光パターンおよび前記第3配光パターンによって形成されるビームパターンであるランプイメージは、前記移動部と前記リンク部によって変換されるように備えられる、請求項1に記載の車両用ランプ。
【請求項3】
前記ランプイメージは、
初期状態で、前記第1配光パターンと前記第2配光パターンを含んで形成される第1モードイメージと、
前記第1光源部が移動し、前記第2光源部が回転した状態で、前記第1配光パターンと前記第2配光パターンおよび前記第3配光パターンを含んで形成される第2モードイメージとを含む、請求項2に記載の車両用ランプ。
【請求項4】
前記駆動部は、駆動力によって前進または後進するように備えられる駆動軸を含み、
前記移動部は、
前記駆動軸の中心軸に沿って延び、長手方向の一側端部が前記駆動軸に結合して前記駆動軸とともに移動するように備えられる移動ロッドと、
前記第1光源部が設置され、前記移動ロッドの長手方向の他側端部に固定されるメインベゼルと、
前記移動ロッドに固定され、前記メインベゼルから離隔して備えられる移動プレートとを含む、請求項1に記載の車両用ランプ。
【請求項5】
ベースプレートをさらに含み、
前記ベースプレートは、
前記移動ロッドが貫通するように備えられるスルーホールが形成される本体と、
前記本体に形成され、前記スルーホールの周縁に沿って複数で備えられるヒンジ結合部と、
前記本体を貫通し、前記ヒンジ結合部に対応する位置に形成されるリンク貫通孔とを含む、請求項4に記載の車両用ランプ。
【請求項6】
前記リンク部は、
前記第2光源部が装着され、前記ヒンジ結合部にヒンジ結合して前記ベースプレートに回転可能に装着される回転ベゼルと、
前記回転ベゼルに回転可能に連結され、前記リンク貫通孔を貫通するように備えられる第1リンク部材と、
前記第1リンク部材に回転可能に連結される第2リンク部材と、
前記移動ロッドで移動可能に貫通され、前記第2リンク部材に回転可能に結合するリンクホルダとを含む、請求項5に記載の車両用ランプ。
【請求項7】
前記リンク貫通孔は、
前記第1リンク部材の回転角度を制限するように内側面に所定の角度で傾斜して形成された傾斜面を含む、請求項6に記載の車両用ランプ。
【請求項8】
前記駆動軸の端部には、
前記移動ロッドの端部が結合し、前記移動ロッドの移動時に、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材によって前記回転ベゼルが回転するように、前記リンクホルダを加圧するように備えられる加圧具が形成される、請求項6に記載の車両用ランプ。
【請求項9】
前記回転ベゼルは、前記メインベゼルの周縁に沿って複数で備えられ、前記駆動部によって回転角度が可変するように備えられ、
前記第1リンク部材と前記第2リンク部材は、前記回転ベゼルの個数に対応する個数で備えられる、請求項6に記載の車両用ランプ。
【請求項10】
前記第3光源部は、前記メインベゼルの前記移動プレートに向かう面である後面に設置され、
前記第3光学モジュールは、
前記第3光源部から照射される光を反射させるように、前記移動プレートに設置される反射部をさらに含む、請求項6に記載の車両用ランプ。
【請求項11】
前記反射部を介して反射した光は、前記回転ベゼルを介して反射するように備えられ、
前記回転ベゼルは、前記反射部によって反射した光を外部に反射するように反射物質がコーティングされる、請求項10に記載の車両用ランプ。
【請求項12】
第4光源部から照射される光で第4配光パターンを形成し、前記第1光学モジュールの周縁に複数で配置される第4光学モジュールと、
前記第4光学モジュールが装着されるサブベゼルとをさらに含む、請求項5に記載の車両用ランプ。
【請求項13】
前記ベースプレートは、互いに隣り合う前記ヒンジ結合部の間に配置され、前記サブベゼルが固定されるベゼル固定部をさらに含む、請求項12に記載の車両用ランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ランプに関し、より詳細には、様々なランプイメージの実現が可能な車両用ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、車両には、夜間走行時に車両の周辺に位置した対象物を容易に確認するための照明機能および他の車両や道路利用者に車両の走行状態を知らせるための信号機能を有する各種のランプが備えられる。
【0003】
例えば、主に、照明の機能を目的とするヘッドランプ(ヘッドライトまたは前照灯)およびフォグランプと、信号の機能を目的とするターンシグナルランプ、テールランプ、ブレーキランプ、サイドマーカ(Side Marker)などを備えており、かかる車両用ランプは、各機能を十分に発揮するように、その設置基準と規格について法規に規定されている。最近、車両用ランプの照明を照射するための手段または外部に信号を知らせるための手段の他にも、ランプのデザイン的な要素の差別化も重要視されている。したがって、様々なマトリックス形態の光源が装着された車両用ランプの開発が行われている。
【0004】
しかし、従来、車両用ランプは、固定された構造物に設置された光源を用いて静的なランプイメージを形成するため、配光されたイメージで様々なデザインを表現するには限界があった。そのため、光源の単純点灯による静的なランプイメージの実現の他にも、様々なランプイメージを実現してデザイン的に向上した視覚効果を与えることができるように、技術の改善が必要な状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するために導き出されたものであり、全体の配光パターンのイメージが立体的且つ動的に変換されて様々なデザインのランプイメージを実現する車両用ランプを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、全体の光量を向上させることができ、これにより、特に、悪天候時に視認性が向上し、車両安定性を確保する車両用ランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による車両用ランプは、第1光源部から照射される光で第1配光パターンを形成するように備えられる第1光学モジュールと、第2光源部から照射される光で第2配光パターンを形成するように備えられる第2光学モジュールと、第3光源部から照射される光で第3配光パターンを形成するように備えられる第3光学モジュールと、前記第1光源部に連結され、前記第1光源部を移動させるように備えられる移動部と、前記第2光源部に連結され、前記移動部に連動して前記第2光源部を回転させるように備えられるリンク部と、前記移動部と前記リンク部に駆動力を提供する駆動部とを含み、前記第3光源部によって照射される光は、前記第1光源部が移動し、前記第2光源部が回転した状態で外部に出射するように備えられる。
【0008】
前記第1配光パターンと前記第2配光パターンおよび前記第3配光パターンによって形成されるビームパターンであるランプイメージは、前記移動部と前記リンク部によって変換されるように備えられることができる。
【0009】
前記ランプイメージは、初期状態で、前記第1配光パターンと前記第2配光パターンを含んで形成される第1モードイメージと、前記第1光源部が移動し、前記第2光源部が回転した状態で、前記第1配光パターンと前記第2配光パターンおよび前記第3配光パターンを含んで形成される第2モードイメージとを含むことができる。
【0010】
前記駆動部は、駆動力によって前進または後進するように備えられる駆動軸を含み、前記移動部は、前記駆動軸の中心軸に沿って延び、長手方向の一側端部が前記駆動軸に結合して前記駆動軸とともに移動するように備えられる移動ロッドと、前記第1光源部が設置され、前記移動ロッドの長手方向の他側端部に固定されるメインベゼルと、前記移動ロッドに固定され、前記メインベゼルから離隔して備えられる移動プレートとを含むことができる。
【0011】
本発明は、ベースプレートをさらに含み、前記ベースプレートは、前記移動ロッドが貫通するように備えられるスルーホールが形成される本体と、前記本体に形成され、前記スルーホールの周縁に沿って複数で備えられるヒンジ結合部と、前記本体を貫通し、前記ヒンジ結合部に対応する位置に形成されるリンク貫通孔とを含むことができる。
【0012】
前記リンク部は、前記第2光源部が装着され、前記ヒンジ結合部にヒンジ結合して前記ベースプレートに回転可能に装着される回転ベゼルと、前記回転ベゼルに回転可能に連結され、前記リンク貫通孔を貫通するように備えられる第1リンク部材と、前記第1リンク部材に回転可能に連結される第2リンク部材と、前記移動ロッドで移動可能に貫通され、前記第2リンク部材に回転可能に結合するリンクホルダとを含むことができる。
【0013】
前記リンク貫通孔は、前記第1リンク部材の回転角度を制限するように内側面に所定の角度で傾斜して形成された傾斜面を含むことができる。
【0014】
前記駆動軸の端部には、前記移動ロッドの端部が結合し、前記移動ロッドの移動時に、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材によって前記回転ベゼルが回転するように、前記リンクホルダを加圧するように備えられる加圧具が形成されることができる。
【0015】
前記回転ベゼルは、前記メインベゼルの周縁に沿って複数で備えられ、前記駆動部によって回転角度が可変するように備えられ、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材は、前記回転ベゼルの個数に対応する個数で備えられることができる。
【0016】
前記第3光源部は、前記メインベゼルの前記移動プレートに向かう面である後面に設置され、前記第3光学モジュールは、前記第3光源部から照射される光を反射させるように、前記移動プレートに設置される反射部をさらに含む車両用ランプ。
【0017】
前記反射部を介して反射した光は、前記回転ベゼルを介して反射するように備えられ、前記回転ベゼルは、前記反射部によって反射した光を外部に反射するように反射物質がコーティングされることができる。
【0018】
本発明は、第4光源部から照射される光で第4配光パターンを形成し、前記第1光学モジュールの周縁に複数で配置される第4光学モジュールと、前記第4光学モジュールが装着されるサブベゼルとをさらに含むことができる。
【0019】
前記ベースプレートは、互いに隣り合う前記ヒンジ結合部の間に配置され、前記サブベゼルが固定されるベゼル固定部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0020】
このように、本発明の一実施形態による車両用ランプは、移動部と駆動部によって全体の配光パターンのイメージが立体的且つ動的に変換されることができ、これにより、様々なデザインのランプイメージを実現することができる。
【0021】
また、本発明の実施形態によると、第1光学モジュールと第2光学モジュールの位置調整により、第3光学モジュールによる光が追加されることで全体の光量が増加することができ、これにより、特に、悪天候時に視認性が向上し、車両安定性を確保することができる。
【0022】
また、本発明の実施形態によると、一つの駆動部で移動部とリンク部が連動するように備えられることから、駆動部が最小化してコストを削減することができ、体積と重量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態による車両用ランプを図示した斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による車両用ランプの正面を図示した正面図である。
図3図1に図示されている本発明の一実施形態による車両用ランプを分解した分解斜視図である。
図4】本発明の一実施形態によるベースプレートを図示した斜視図である。
図5図1の一部を図示した斜視図である。
図6】本発明の一実施形態による車両用ランプの動作を示す図であり、図5で移動部とリンク部が動作した状態を図示した図である。
図7】本発明の一実施形態による車両用ランプを示す図であり、図5の断面を図示した断面図である。
図8図7で移動部が移動した状態を図示した断面図である。
図9図8でリンク部が回転した状態を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面によって本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0025】
先ず、以下で説明する実施形態は、本発明である車両用ランプの技術的な特徴を理解させるのに適する実施形態である。ただし、本発明が以下で説明する実施形態に限定して適用されたり、以下で説明する実施形態によって本発明の技術的特徴が制限されるものではなく、本発明の技術範囲内で様々な変形実施が可能である。
【0026】
図1は本発明の一実施形態による車両用ランプを図示した斜視図であり、図2は本発明の一実施形態による車両用ランプの正面を図示した正面図であり、図3図1に図示されている本発明の一実施形態による車両用ランプを分解した分解斜視図であり、図4は本発明の一実施形態によるベースプレートを図示した斜視図であり、図5図1の一部を図示した斜視図である。
【0027】
図6は本発明の一実施形態による車両用ランプの動作を示す図であり、図5で移動部とリンク部が動作した状態を図示した図であり、図7は本発明の一実施形態による車両用ランプを示す図であり、図5の断面を図示した断面図であり、図8図7で移動部が移動した状態を図示した断面図であり、図9図8でリンク部が回転した状態を図示した断面図である。
【0028】
図1図9を参照すると、本発明の一実施形態による車両用ランプ10は、第1光学モジュール110と、第2光学モジュール120と、第3光学モジュール130と、移動部200と、リンク部300と、駆動部400とを含むことができる。
【0029】
第1光学モジュール110は、第1光源部111から照射される光で第1配光パターンを形成するように備えられる。
【0030】
具体的には、第1光学モジュール110は、第1光源部111を含むことができ、第1光源部111は、第1基板と、第1基板に実装される複数の第1光源とを含むことができる。例えば、第1光源は、発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下、LEDとする)、マイクロLEDなどとして提供されることができ、第1基板は、PCB(Printed Circuit Board、印刷回路基板)として提供されることができる。
【0031】
例えば、第1基板は板状に形成されることができ、第1光源は、マトリックス(Matrix)形態をなし、第1基板上に列と行に沿って複数で配列されることができる。ただし、これに限定されず、第1光源は、第1基板上に不規則に配列されてもよい。一つまたは二つ以上の第1光源は、個別単位のピクセルを構成することができる。第1光源は、制御部(図示せず)の制御に応じて、ピクセル単位で点灯または消灯されるか、明るさと色が調節されることができる。これにより、第1光学モジュール110によって形成される第1配光パターンは、互いに異なる形状を有する様々なイメージとして出力されるか、明るさと色が様々なイメージとして出力されることができる。すなわち、第1光学モジュール110によって形成される第1配光パターンは、様々なイメージへの変換が可能である。
【0032】
第2光学モジュール120は、第2光源部121から照射される光で第2配光パターンを形成するように備えられる。第2光学モジュール120は、一つ、または、第1光学モジュール110の周辺に複数で備えられることができる。第2光学モジュール120は、複数で備えられる場合に、一体に挙動することができる。また、第2光学モジュール120は、第1光学モジュール110とは別に挙動することができる。
【0033】
具体的には、第2光学モジュール120は、第2光源部121を含むことができ、第2光源部121は、第2基板と第2光源を含むことができる。第2光源部121は、前記の第1光源部111の構成および構造と同様に形成されることができる。具体的には、第2光源は、マトリックス形態をなして第2基板上に配列されることができ、一つまたは複数の第2光源は、個別単位のピクセルを構成することができる。第2光源は、制御部の制御に応じて、ピクセル単位で点灯または消灯されるか、明るさと色が調節されることができる。これにより、第2光学モジュール120によって形成される第2配光パターンは、様々なイメージへの変換が可能である。
【0034】
第3光学モジュール130は、第3光源部131から照射される光で第3配光パターンを形成するように備えられる。ここで、第3光源部131によって照射される光は、第1光源部111が移動部200によって移動し、第2光源部121がリンク部300によって回転した状態で、外部に出射するように備えられる。すなわち、第3光学モジュール130は、第1光学モジュール110と第2光学モジュール120の動的な変換により外部に光を照射するように設けられることができる。
【0035】
ここで、第1光学モジュール110と第2光学モジュール120および第3光学モジュール130は、個別に点灯または消灯されるように備えられることができる。
【0036】
移動部200は、第1光源部111に連結され、第1光源部111を移動させるように備えられる。具体的には、移動部200は、第1光源部111に結合することができ、第1光源部111を直線移動させることができる。これにより、第1配光パターンは、立体的なイメージを実現することができる。
【0037】
リンク部300は、第2光源部121に連結され、移動部200に連動して第2光源部121を回転させるように備えられる。
【0038】
具体的には、リンク部300は、第2光源部121を回転させるための構成であり、移動部200に連結され、第2光源部121に結合することができる。移動部200が第1光源部111を移動させるように作動すると、これに連動して、リンク部300が第2光源部121を回転させるように備えられることができる。
【0039】
駆動部400は、移動部200とリンク部300に駆動力を提供することができる。
【0040】
具体的には、駆動部400は、移動部200に連結されて移動部200を前進または後進させることができる。また、駆動部400は、移動部200の移動時に、これに連動するようにリンク部300を動作させることができる。これにより、駆動部400は、第1光学モジュール110を移動させるとともに第2光学モジュール120を回転させることができる。
【0041】
駆動部400によって第1光学モジュール110と第2光学モジュール120の動的な変換が行われると、これにより、第3光源部131に照射される光は、外部に照射されるように備えられることができる。すなわち、第3光学モジュール130による第3配光パターンは、第1光源部111が移動し、第2光源部121が回転した状態で、本発明による車両用ランプのランプイメージに含まれるように備えられることができる。この際、第3光源部131による光が追加されることで、車両用ランプ10によって照射される全体の光量が増加することができる。
【0042】
このように第1配光パターンと第2配光パターンおよび第3配光パターンによって形成される全体のビームパターンであるランプイメージは、移動部200とリンク部300によって変換されるように備えられることができる。例えば、各光学モジュールは、前記のように個別に点消灯されることができ、移動部200とリンク部300の未駆動時には、ランプイメージは、第1配光パターンと第2配光パターンによって形成されることができる。また、移動部200とリンク部300の駆動時には、全体のランプイメージは、第1配光パターンと第3配光パターンによって実現されるか、第1~第3配光パターンによって実現されることができる。
【0043】
本発明の一実施形態による車両用ランプ10によると、移動部200と駆動部400によって全体の配光パターンのイメージが立体的且つ動的に変換されることができ、これにより、様々なデザインのランプイメージを実現することができる。
【0044】
また、本発明によると、第1光学モジュール110と第2光学モジュール120の位置調整によって第2光学モジュール120による光が追加されて全体の光量が増加することができ、これにより、特に、悪天候時に視認性が向上し、車両安定性を確保することができる。
【0045】
また、本発明によると、一つの駆動部400で移動部200とリンク部300が連動するように備えられるため、駆動部400が最小化してコストを削減することができ、体積と重量を減少させることができる。
【0046】
一方、本発明は、第4光学モジュール140をさらに含むことができる。第4光学モジュール140は、第4光源部141から照射される光で第4配光パターンを形成し、第1光学モジュール110の周縁に複数で配置されることができる。
【0047】
具体的には、第4光学モジュール140は、第4光源部141を含むことができ、第4光源部141は、第4基板と、第4基板に実装される複数の第4光源とを含むことができる。例えば、第4光源は、マトリックス形態をなして第4基板上に列と行に沿って配列されることができる。一つまたは二つ以上の第4光源は、個別単位のピクセルを構成することができる。第4光源は、ピクセル単位で、点灯または消灯されるか、明るさと色が調節されることができる。これにより、第4光学モジュール140によって形成される第4配光パターンは、様々なイメージへの変換可能である。
【0048】
例えば、第4光学モジュール140は、第1光学モジュール110の周縁に配置され、この際、互いに隣り合う第2光源モジュールの間に配置されることができる。また、第4光学モジュール140は、移動部200とリンク部300の駆動時に、位置が調整されず、静的な状態を維持するように備えられることができるが、これに限定されるものではない。
【0049】
本発明の実施形態による車両用ランプ10によって形成される全体のビームパターンであるランプイメージは、移動部200とリンク部300が動作する前に形成される第1モードイメージと、移動部200とリンク部300が動作して形成される第2モードイメージとに大別することができる。
【0050】
第1モードイメージは、初期状態で、第1配光パターンと第2配光パターンを含んで形成されることができる。また、第1モードイメージは、第4配光パターンをさらに含むことができる。
【0051】
具体的には、第1モードイメージは、第1光学モジュール110と第2光学モジュール120の位置が変更されていない静的な状態で形成されるイメージである。前記のように、第1光源部111と第2光源部121は、第1光源および第2光源がマトリックス形態で基板に配置されて、静的な状態でも様々なイメージに変換されるように形成されることができる。第1モードイメージは、普段の車両用ランプ10によるイメージであり得、一つの車両用ランプ10で様々なイメージに変換されるように備えられることができる。
【0052】
第2モードイメージは、第1光源部111が移動し、第2光源部121が回転した状態で、第1配光パターンと第2配光パターンおよび第3配光パターンを含んで形成されることができる。また、第2モードイメージは、第4配光パターンを含むことができる。
【0053】
具体的には、第2モードイメージは、第1光学モジュール110と第2光学モジュール120の位置が変更された状態でのイメージである。第2モードイメージは、第1光学モジュール110と第2光学モジュール120の動作によって立体的なイメージとして実現されることができ、第3光学モジュール130が追加されることで光量が増加することができる。これにより、様々なイメージが必要な場合や、雨天および濃霧など、悪天候時に実現されるように備えられることができる。
【0054】
一方、以下では、移動部200とリンク部300および駆動部400の具体的な構成について説明する。参考までに、図1図2図7図9には第1~第4光学モジュールが図示されており、図3図5図6には第1光学モジュール、第2光学モジュールおよび第4光学モジュールが省略された。
【0055】
例えば、駆動部400は、アクチュエータとして提供されることができる。駆動部400は、ハウジング410と、ハウジング410の内部に備えられる駆動モータ(図示せず)と、駆動モータの駆動力の伝達を受けて回転するスクリュー棒と、スクリュー棒に連結されて、スクリュー棒の回転時に前進または後進するように備えられる駆動軸420とを含むことができる。これにより、駆動軸420は、駆動モータの駆動力によってハウジング410から出没することで、前進または後進するように備えられることができる。
【0056】
移動部200は、移動ロッド210と、メインベゼル220と、移動プレート230とを含むことができる。
【0057】
移動ロッド210は、駆動軸420の中心軸に沿って延び、長手方向の一側端部が駆動軸420に結合し、駆動軸420とともに移動するように備えられることができる。
【0058】
具体的には、移動ロッド210は、棒形状に形成されることができ、駆動部400に向かう下端部(図面の上下方向基準)が駆動軸420の上端部に固定されることができる。駆動軸420がハウジング410から出没して前進または後進する時に、移動ロッド210は、駆動軸420の移動に連動して移動することができる。
【0059】
例えば、移動部200は、リテーナ250とリテーナホルダ251をさらに含むことができる。リテーナホルダ251は、移動ロッド210の下端部に備えられることができ、リテーナ250は、リテーナホルダ251と駆動軸420との間に備えられ、回転しながら前後進する駆動軸420を回転支持することができる。
【0060】
メインベゼル220は、第1光源部111が設置され、移動ロッド210の長手方向の他側端部に固定されることができる。
【0061】
具体的には、メインベゼル220は、第1光源部111を直線移動させるための部材であり、移動ロッド210の上端部(図面方向基準)に固定されることができる。例えば、メインベゼル220は、板状に形成され、移動ロッド210に対して垂直に備えられることができる。メインベゼル220の前方に向かう面には、第1光源部111が設置されることができる。メインベゼル220の移動によって、第1光学モジュール110が動的にイメージ変換することができる。
【0062】
移動プレート230は、移動ロッド210に固定され、メインベゼル220から離隔して備えられることができる。例えば、移動プレート230は、板状に形成されることができ、メインベゼル220に対して平行に備えられることができるがこれに限定されるものではない。移動プレート230には、第3光学モジュール130の部品が装着されることができる。
【0063】
一方、本発明による車両用ランプ10は、ベースプレート500をさらに含むことができる。ベースプレート500は、ランプハウジング(図示せず)に装着され、リンク部300を支持する役割を果たすことができる。
【0064】
ベースプレート500は、本体510と、ヒンジ結合部520と、リンク貫通孔540とを含むことができる。
【0065】
本体510は、ベースプレート500の本体をなす部分であり、移動ロッド210が貫通するように備えられるスルーホール511が形成されることができる。すなわち、本体510は、リング形状に形成されることができる。
【0066】
ヒンジ結合部520は、本体510に形成され、スルーホール511の周縁に沿って複数で備えられることができる。リンク貫通孔540は、本体510を貫通し、ヒンジ結合部520に対応する位置に形成されることができる。例えば、ヒンジ結合部520は、本体510で上方に突出することができ、リンク貫通孔540は、本体510の前面と後面を貫通するように形成されることができる。ヒンジ結合部520とリンク貫通孔540は、第2光学モジュール120に対応する個数で形成されることができる。
【0067】
リンク部300は、回転ベゼル310と、第1リンク部材320と、第2リンク部材330と、リンクホルダ340とを含むことができる。
【0068】
回転ベゼル310は、第2光源部121が装着され、ヒンジ結合部520にヒンジ結合して、ベースプレート500に回転可能に装着されることができる。回転ベゼル310は、第2光学モジュール120に対応する位置と個数で設けられることができ、光の照射方向である前方に向かう面に第2光源部121が装着されることができる。回転ベゼル310には、ヒンジ結合部520に回転可能に連結されるヒンジ突起が形成され、回転ベゼル310は、ヒンジ結合部520を中心に回転することができる。
【0069】
第1リンク部材320は、回転ベゼル310に回転可能に連結され、リンク貫通孔540を貫通するように備えられることができる。第2リンク部材330は、第1リンク部材320に回転可能に連結されることができる。リンクホルダ340は、移動ロッド210で移動可能に貫通され、第2リンク部材330に回転可能に結合することができる(図7参照)。ここで、第1リンク部材320と第2リンク部材330は、回転ベゼル310の個数に対応する個数で備えられることができる。
【0070】
具体的には、第2リンク部材330は、リンクホルダ340を介して移動ロッド210に連結されることができる。リンクホルダ340は、移動ロッド210に摺動可能に連結されることができる。移動ロッド210が移動時にともに移動せず、移動ロッド210の移動時に駆動軸420によって加圧されて移動することができる。リンクホルダ340が移動することで第2リンク部材330が回転することができる(図8参照)。
【0071】
第1リンク部材320は、第2リンク部材330と、回転ピンなどを介して回転可能に連結されることができ、第2リンク部材330の回転時に、連動して、回転ピンを中心に回転することができる。第1リンク部材320は、回転時に、リンク貫通孔540を介してベースプレート500の前方に進むことができ、この際、第1リンク部材320は、回転ベゼル310を加圧することができる。回転ベゼル310は、第1リンク部材320によって加圧され、ヒンジ結合部520を中心に回転する(図9参照)。かかる過程により、移動部200の移動とリンク部300の回転動作が連動することができる。
【0072】
ここで、リンク貫通孔540は、スルーホール511に向かう面に傾斜面541が形成されることができる。傾斜面541は、第1リンク部材320の回転角度を制限するように、スルーホール511に向かう内側面に所定の角度で傾斜して形成されることができる。具体的には、図9を参照すると、第1リンク部材320は、回転時に、傾斜面541に接触することができ、第1リンク部材320は、傾斜面541の角度に対応する角度だけ中心軸に向かって傾斜することができる。このように、リンク貫通孔540の傾斜面541角度によって、第1リンク部材320と回転ベゼル310の回転角度が制限されることができる。
【0073】
駆動軸420の端部には、加圧具430が形成されることができる。加圧具430は、移動ロッド210の端部が結合し、移動ロッド210の移動時に、第1リンク部材320と第2リンク部材330によって回転ベゼル310が回転するようにリンクホルダ340を加圧するように備えられることができる。
【0074】
具体的には、加圧具430は、移動ロッド210より大きな直径を有するように形成されることができ、移動ロッド210とともに移動してからリンクホルダ340に接触してリンクホルダ340を移動方向に加圧することができる。
【0075】
回転ベゼル310は、メインベゼル220の周縁に沿って複数で備えられ、駆動部400によって回転角度が可変するように備えられることができる。前記のように、ベースプレート500におけるリンク貫通孔540によって回転ベゼル310の最大回転角度が制限されることができる。また、駆動部400の駆動力の程度、すなわち、加圧具430がリンクホルダ340を加圧する程度によって回転ベゼル310の回転程度が調節されることができる。これにより、イメージ変換程度と、第3光源部131の出射量が調節されることができる。
【0076】
第3光源部131は、メインベゼル220の移動プレート230に向かう面である後面に設置されることができる。すなわち、メインベゼル220の前面には、第1光源部111が設置されることができ、メインベゼル220の後面には、第3光源部131が設置されることができる。
【0077】
また、第3光学モジュール130は、反射部132をさらに含むことができる。反射部132は、移動プレート230に設置され、第3光源部131から照射される光を反射するように備えられることができる。例えば、反射部132の形状は、移動プレート230に向かう方向に湾曲するように曲面形状に形成されることができるが、反射部132の形状は、これに限定されるものではない。
【0078】
また、反射部132を介して反射した光は、回転ベゼル310を介して反射するように備えられることができる。ここで、回転ベゼル310は、反射部132によって反射した光を外部に反射するように、反射物質がコーティングされることができる。ここで、反射物質は、光を反射することができるアルミニウムなどとして備えられることができる。
【0079】
例えば、回転ベゼル310は、後面に反射物質が蒸着されることができ、回転ベゼル310と第2基板は、透光可能な材質からなることができる。これにより、第3光源部131から照射した光は、第2光源部121を透過し、回転ベゼル310によって反射することができる。回転ベゼル310の回転とメインベゼル220の移動によって回転ベゼル310とメインベゼル220との間に空間が形成されることができ、回転ベゼル310によって反射した光は、前記の空間を介して前方に照射されることができる。また、メインベゼル220の反射部132に向かう面である後面にも反射物質がコーティングされることができる。これにより、第3光源部131から照射される光と、反射部132を介してメインベゼル220に照射される光が、反射部132に再反射することができる。
【0080】
一方、本発明の実施形態は、第4光学モジュール140が装着されるサブベゼル600をさらに含むことができる。また、ベースプレート500は、互いに隣り合うヒンジ結合部520の間に配置され、サブベゼル600が固定されるベゼル固定部530をさらに含むことができる。
【0081】
すなわち、ベゼル固定部530は、サブベゼル600の位置に対応して形成されることができ、サブベゼル600とボルト結合などで締結されることができる。これにより、サブベゼル600とこれに結合する第4光学モジュール140は、回転や移動などの機構的な変換は行われないこともある。ただし、前記のように、第4光学モジュール140は、静的な状態でイメージ変換することができる。
【0082】
このように、本発明の一実施形態による車両用ランプは、移動部と駆動部によって、全体の配光パターンのイメージが、立体的且つ動的に変換されることができ、これにより、様々なデザインのランプイメージを実現することができる。
【0083】
また、本発明によると、第1光学モジュールと第2光学モジュールの位置調整により、第3光学モジュールによる光が追加されて、全体の光量が増加することができ、これにより、特に、悪天候時に視認性が向上し、車両安定性を確保することができる。
【0084】
また、本発明によると、一つの駆動部で移動部とリンク部が連動するように備えられることで、駆動部が最小化してコストを削減することができ、体積と重量を減少させることができる。
【0085】
以上、本発明の特定の実施形態について詳述しているが、本発明の思想および範囲は、かかる特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により、特許請求の範囲に記載の本発明の要旨を変更しない範囲内で、様々に修正および変形が可能である。
【符号の説明】
【0086】
10 車両用ランプ
110 第1光学モジュール
111 第1光源部
120 第2光学モジュール
121 第2光源部
130 第3光学モジュール
131 第3光源部
132 反射部
140 第4光学モジュール
141 第4光源部
200 移動部
210 移動ロッド
220 メインベゼル
230 移動プレート
250 リテーナ
251 リテーナホルダ
300 リンク部
310 回転ベゼル
320 第1リンク部材
330 第2リンク部材
340 リンクホルダ
400 駆動部
410 ハウジング
420 駆動軸
430 加圧具
500 ベースプレート
510 本体
511 スルーホール
520 ヒンジ結合部
530 ベゼル固定部
540 リンク貫通孔
541 傾斜面
600 サブベゼル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9