(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087523
(43)【公開日】2023-06-23
(54)【発明の名称】贈答品推奨システム、贈答品推奨方法、及び贈答品推奨プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230616BHJP
【FI】
G06Q30/06 302
G06Q30/06 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201953
(22)【出願日】2021-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】515301856
【氏名又は名称】株式会社エイチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】伏見 匡矩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB09
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】被贈答人が充分な贈答品に関する情報の中から自分の欲しい贈答品を効率的に探すことができる。
【解決手段】本開示に係る贈答品推奨システムは、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成部と、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付部と、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付部と、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成部と、贈答品カタログを被贈答人に提示するカタログ提示部と、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成部と、
贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付部と、
前記被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付部と、
前記贈答品リストに包含される贈答品において、前記贈答品の前記金額情報に適合するとともに、前記嗜好受付部により受け付けられた前記被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された前記贈答品であって、複数の前記分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成部と、
前記贈答品カタログを前記被贈答人に提示するカタログ提示部と、
前記贈答品カタログ内より前記被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付部と、
を備えることを特徴とする贈答品推奨システム。
【請求項2】
前記被贈答人は複数人であって、
前記嗜好受付部は、複数の前記被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報を受け付け、
前記カタログ生成部は、前記贈答品リストに包含される贈答品において、前記贈答品の前記金額情報に適合するとともに、前記嗜好受付部により受け付けられた複数の前記被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報に基づいて推定された前記贈答品であって、複数の前記分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを複数の前記被贈答人のそれぞれに対して生成し、
前記カタログ提示部は、複数の前記被贈答人のそれぞれに対応した前記贈答品カタログを当該被贈答人に提示することを特徴とする請求項1に記載の贈答品推奨システム。
【請求項3】
前記嗜好受付部は、チャットボットのユーザインタフェースを用い、前記被贈答人が当該チャットボットと対話することで、前記被贈答人の前記嗜好に関する情報を受け付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の贈答品推奨システム。
【請求項4】
前記被贈答人が前記チャットボットとの対話から有人チャットとの対話へ切り替えることができるチャット切替部を備えることを特徴とする請求項3に記載の贈答品推奨システム。
【請求項5】
前記嗜好受付部は、前記被贈答人の嗜好に関するアンケートを用い、前記被贈答人が当該アンケートに回答することで、前記被贈答人の前記嗜好に関する情報を受け付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の贈答品推奨システム。
【請求項6】
前記贈答品情報受付部は、チャットボットのユーザインタフェースを用いて、前記贈答人が当該チャットボットと対話することで、前記贈答品に関する前記金額情報を受け付けることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項7】
前記贈答品情報受付部は、前記贈答人より、前記贈答品を贈答する際の贈答目的情報を受け付け、
前記カタログ生成部は、前記贈答品情報受付部が受け付けた前記贈答目的情報に応じて前記贈答品カタログのデザインを選択することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項8】
前記被贈答人が選択した前記贈答品を注文する注文部を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項9】
前記被贈答人が選択した前記贈答品についての決済を行う決済処理部を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項10】
前記リスト生成部がクローラ部を備え、前記クローラ部を通じて既存のECサイトから前記贈答品リストに係る贈答品情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項11】
前記カタログ生成部は、前記贈答品の価格が前記金額情報を所定金額超過する場合であっても当該贈答品を前記贈答品カタログに含めることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項12】
前記カタログ生成部は、予め機械学習された学習モデルを用いて、前記嗜好受付部により受け付けられた前記被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて前記贈答品を推定することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の贈答品推奨システム。
【請求項13】
コンピュータが、
贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成ステップと、
贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付ステップと、
前記被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付ステップと、
前記贈答品リストに包含される贈答品において、前記贈答品の前記金額情報に適合するとともに、前記嗜好受付ステップにおいて受け付けられた前記被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された前記贈答品であって、複数の前記分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成ステップと、
前記贈答品カタログを前記被贈答人に提示するカタログ提示ステップと、
前記贈答品カタログ内より前記被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付ステップと、
を実行することを特徴とする贈答品推奨方法。
【請求項14】
コンピュータに、
贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成機能と、
贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付機能と、
前記被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付機能と、
前記贈答品リストに包含される贈答品において、前記贈答品の前記金額情報に適合するとともに、前記嗜好受付機能において受け付けられた前記被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された前記贈答品であって、複数の前記分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成機能と、
前記贈答品カタログを前記被贈答人に提示するカタログ提示機能と、
前記贈答品カタログ内より前記被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付機能と、
を実現させることを特徴とする贈答品推奨プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、贈答品を贈る相手である被贈答人に電子化された贈答品カタログをネットワーク経由で提示することで、被贈答人に当該贈答品カタログの中から贈答品を選ばせることができる贈答品推奨システム、贈答品推奨方法、及び贈答品推奨プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、贈答人が被贈答人に贈答品を贈答する場合、紙媒体の贈答品カタログを被贈答人に送付し、当該被贈答人は当該贈答品カタログの中から自分が欲しい贈答品を選択することができた。しかし、紙媒体の贈答品カタログでは、被贈答人に対して選択可能な贈答品に関する情報を充分に伝達することができなかった。
【0003】
そこで、被贈答人に対して提示されるページを管理するサーバに、当該被贈答人をアクセスさせることで、当該被贈答人は当該ページにおいて贈答品を選択することが可能となる技術が提案された(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示の技術では、サーバが管理するページにおいて、被贈答人が選択可能な贈答品に関する情報を充分に伝達出来るとしている。
【0004】
しかし、被贈答人は、サーバが管理するページにおいて、贈答品に関する情報が多すぎることから自分の欲しい贈答品を効率的に選択できないおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本開示は、被贈答人が充分な贈答品に関する情報の中から自分の欲しい贈答品を効率的に探すことができる贈答品推奨システム、贈答品推奨方法、及び贈答品推奨プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、第1の態様に係る贈答品推奨システムは、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成部と、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付部と、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付部と、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成部と、贈答品カタログを被贈答人に提示するカタログ提示部と、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付部と、を備える。
【0008】
第2の態様は、第1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、被贈答人は複数人であって、嗜好受付部は、複数の被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報を受け付け、カタログ生成部は、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部により受け付けられた複数の被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを複数の被贈答人のそれぞれに対して生成し、カタログ提示部は、複数の被贈答人のそれぞれに対応した贈答品カタログを当該被贈答人に提示することとしてもよい。
【0009】
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、嗜好受付部は、チャットボットのユーザインタフェースを用い、被贈答人が当該チャットボットと対話することで、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付けることとしてもよい。
【0010】
第4の態様は、第3の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、被贈答人がチャットボットとの対話から有人チャットとの対話へ切り替えることができるチャット切替部を備えることとしてもよい。
【0011】
第5の態様は、第1又は第2の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、嗜好受付部は、被贈答人の嗜好に関するアンケートを用い、被贈答人が当該アンケートに回答することで、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付けることとしてもよい。
【0012】
第6の態様は、第1乃至第5の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、贈答品情報受付部は、チャットボットのユーザインタフェースを用いて、贈答人が当該チャットボットと対話することで、贈答品に関する金額情報を受け付けることとしてもよい。
【0013】
第7の態様は、第1乃至第6の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、贈答品情報受付部は、贈答人より、贈答品を贈答する際の贈答目的情報を受け付け、カタログ生成部は、贈答品情報受付部が受け付けた贈答目的情報に応じて贈答品カタログのデザインを選択することとしてもよい。
【0014】
第8の態様は、第1乃至第7の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、被贈答人が選択した贈答品を注文する注文部を備えることとしてもよい。
【0015】
第9の態様は、第1乃至第8の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、被贈答人が選択した贈答品についての決済を行う決済処理部を備えることとしてもよい。
【0016】
第10の態様は、第1乃至第9の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、リスト生成部がクローラ部を備え、クローラ部を通じて既存のECサイトから贈答品リストに係る贈答品情報を取得することとしてもよい。
【0017】
第11の態様は、第1乃至第10の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、カタログ生成部は、贈答品の価格が金額情報を所定金額超過する場合であっても当該贈答品を贈答品カタログに含めることとしてもよい。
【0018】
第12の態様は、第1乃至第11の態様の何れか1の態様に係る贈答品推奨システムにおいて、カタログ生成部は、予め機械学習された学習モデルを用いて、嗜好受付部により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて贈答品を推定することとしてもよい。
【0019】
第13の態様に係る贈答品推奨方法は、コンピュータが、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成ステップと、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付ステップと、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付ステップと、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成ステップと、贈答品カタログを被贈答人に提示するカタログ提示ステップと、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付ステップと、を実行する。
【0020】
第14の態様に係る贈答品推奨プログラムは、コンピュータに、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成機能と、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付機能と、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付機能と、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成機能と、贈答品カタログを被贈答人に提示するカタログ提示機能と、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0021】
本開示に係る贈答品推奨システム等は、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成するリスト生成部と、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける贈答品情報受付部と、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける嗜好受付部と、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成するカタログ生成部と、贈答品カタログを被贈答人に提示するカタログ提示部と、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける選択受付部と、を備えるので、被贈答人が充分な贈答品に関する情報の中から自分の欲しい贈答品を効率的に探すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本実施形態の贈答品推奨システムの概要を説明するための図である。
【
図2】本実施形態の贈答品推奨システムの機械的構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態の贈答品推奨システムの機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態の贈答人端末における、金額情報を受け付ける際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態の贈答人端末における、贈答目的情報を受け付ける際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態の被贈答人端末における、嗜好に関する情報を受け付ける際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態の被贈答人端末における、チャットボットとの対話の際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態の被贈答人端末における、嗜好に関する情報を受け付ける際にモニター画面に表示されるアンケートの一例を示す図である。
【
図9】本実施形態の被贈答人端末における、贈答品カタログが提示される際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態の被贈答人端末における、贈答品カタログ内の贈答品の一覧が表示される際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態の被贈答人端末における、贈答品カタログ内の贈答品ごとに表示される際のモニター画面の一例を示す図である。
【
図12】本実施形態の贈答品推奨プログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(贈答品推奨システム10の概要)
図1乃至
図11を参照して本実施形態に係る贈答品推奨システム10について説明する。
図1を参照して、本実施形態の贈答品推奨システム10の概要を説明する。
図1は本実施形態の贈答品推奨システム10の概要を説明するための図である。
【0024】
贈答品推奨システム10は、オンラインショッピングを利用して贈り物をする際に、送り主である贈答人の贈答目的及び贈答品の予算に合わせて、受け取り主である被贈答人の欲しい物に関する情報を提供するサービスを実現する。贈答品推奨システム10は、インターネットを含むネットワーク11に接続された情報処理装置の一種であり、当該サービスを提供する個人若しくは事業者によって運用される。
【0025】
チャットボットサーバ12は、チャットボットのプログラムが動作している情報処理装置である。チャットボットとは、自動会話プログラムであり、ユーザの発言に対して自動的に応答する。チャットボットは、予め機械学習された学習モデルを用いて、ユーザの発言に対して応答する。チャットボットサーバ12は、ネットワーク11を介して贈答品推奨システム10と接続されている。機械学習に際しては、サポートベクター、モデルツリー、決定ツリー、ニューラルネットワーク、多重線形回帰、局部的重み付け回帰、確立サーチ方法などの公知の手法が適切に用いられる。
【0026】
贈答人端末13及び被贈答人端末14から送信されるユーザの発言は、贈答品推奨システム10を経由してチャットボットサーバ12に届く。チャットボットサーバ12には、ユーザの発言ともに発言したユーザを識別するためのユーザID、及び発言した時刻を表すタイムスタンプが送信される。贈答品推奨システム10とチャットボットサーバ12との間の通信は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)若しくはHTTPS(HTTP Secure)の通信規約を用いる。
【0027】
チャットボットサーバ12が行う処理は、主に3種類に分けられる。第1にユーザの発言を解析する処理、第2に応答を作成するための情報を取得する処理、第3にユーザの発言に対する応答を作成する処理である。ユーザの発言を解析する処理では、ユーザの発言に特定のキーワードが含まれているか否かを調べ、特定のキーワードが含まれている場合にそのキーワードに対応する動作をし、さらには自然言語処理を用いてユーザの発言を解析する。チャットボットサーバ12によって作成された応答は、贈答品推奨システム10を経由して贈答人端末13若しくは被贈答人端末14に送信される。なお、贈答品推奨システム10は、内部にチャットボットサーバの機能を備えてもよい。
【0028】
贈答人端末13は、オンラインショッピングを利用して贈り物をする贈答人が用いる情報処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)、ノートPC、タブレット型PC、スマートフォンなどのことをいう。贈答人端末13は、ネットワーク11を介して贈答品推奨システム10に接続される。
【0029】
被贈答人端末14は、被贈答人が用いる情報処理装置であり、贈答人端末13と同様に、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)、ノートPC、タブレット型PC、スマートフォンなどのことをいう。贈答人端末13は、ネットワーク11を介して贈答品推奨システム10に接続される。
図1では、1人の贈答人が3人の被贈答人(第1被贈答人、第2被贈答人、第3被贈答人)に対して贈答品を贈答することを想定しているが、3人の被贈答人に限定されるものでは無く、被贈答人は1人若しくは2人でもよいし、4人以上でもよい。また、贈答品推奨システム10は、複数の贈答人に対して同時に当該サービスを提供することができる。第1被贈答人、第2被贈答人、及び第3被贈答人は、それぞれ第1被贈答人端末14a、第2被贈答人端末14b、及び第3被贈答人端末14cを用いるものとする。
【0030】
(贈答品推奨システムの機械的構成)
次に
図2を参照して本実施形態の贈答品推奨システム10の機械的構成について説明する。
図2は本実施形態の贈答品推奨システム10の機械的構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
贈答品推奨システム10は、通信インターフェース10a、Read Only Memory(ROM)10b、Random Access Memory(RAM)10c、記憶部10d、Central Processing Unit(CPU)10e、入出力インターフェース10fなどを備えている。また、贈答品推奨システム10は、その外部装置として、モニター10g、入力装置10h、及び出力装置10iを備えている。
【0032】
記憶部10dは、記憶装置として利用でき、贈答品推奨システム10が動作する上で必要となる後述の贈答品推奨プログラム、及び当該贈答品推奨プログラムによって利用される各種データなどを記憶している。
【0033】
入出力インターフェース10fは、キーボード、マウス、スキャナなどの入力装置10h、及び、モニター10g、スピーカ、プリンタなどの出力装置10iに対してデータ等を送受信可能とする。
【0034】
通信インターフェース10aは、ネットワーク11に対してデータ等を送受信可能とするものであり、ネットワーク11を介してデータ等を送受信可能とするものである。
【0035】
贈答品推奨システム10は、動作する上で必要となる贈答品推奨プログラムをROM10b若しくは記憶部10dに保存し、RAM10cなどで構成されるメインメモリに贈答品推奨プログラムを取り込む。CPU10eは、贈答品推奨プログラムを取り込んだメインメモリにアクセスして、当該贈答品推奨プログラムを実行する。
【0036】
(贈答品推奨システムの機能的構成)
次に、
図3を参照して、本実施形態の贈答品推奨システム10の機能的構成の一例について説明する。
図3は本実施形態の贈答品推奨システム10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0037】
贈答品推奨システム10は、贈答品推奨プログラムを実行することで、CPU10eにリスト生成部30、クローラ部31、贈答品情報受付部32、嗜好受付部33、カタログ生成部34、カタログ提示部35、選択受付部36、注文部37、及び決済処理部38などを機能部として備える。
【0038】
リスト生成部30は、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成する。
リスト生成部30はクローラ部31を備え、クローラ部31を通じて既存のECサイト(Electronic Commerce Site:電子商取引サイト)から贈答品リストに係る贈答品情報を取得する。
【0039】
贈答品の分野とは、贈答品が属する分類のことである。分類は、大分類、中分類、小分類、などの階層に分けられている。例えば、大分類としてのスポーツ用品。スポーツ用品の中には中分類として野球用品、サッカー用品、ラグビー用品などがある。野球用品の中には小分類として、グローブ、バッグ、シューズなどがある。グローブの中には更に小さい分類として、外野手用ミット、内野手用ミット、キャッチャーミットなどがる。また、贈答品には、商品のみならず、サービスなどの役務も含まれるものとする。
【0040】
クローラ部31は、Webクローラの手法を用いてインターネット上に公開されているテキスト、及び画像などの情報を自動で収集しデータベースなどに保管する。本実施形態のクローラ部31は、既存のECサイトから贈答品の分野及び価格に関する情報を入手し、贈答品リストに係る贈答品情報を追加することができる。贈答品情報とは、贈答品の価格、サイズ、色、製造元、販売店、当該贈答品が属する分野などのことである。
【0041】
贈答品情報受付部32は、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける。
贈答人は贈答人端末13を用いて、被贈答人へ贈答する贈答品の金額を贈答品情報受付部32に入力する。
【0042】
図4を参照して、贈答人端末13のモニター13aの贈答品の金額を入力する際の画面構成について説明する。
図4は本実施形態の贈答人端末13における、金額情報を受け付ける際のモニター13aの画面の一例を示す図である。
【0043】
モニター13aには、贈答人の価格帯に対応した選択ボタン13b~13eが表示される。贈答人は、自分が想定している価格帯、例えば3000円~5000円の価格帯の贈答品を贈答したい場合は、選択ボタン13cをタッチする。贈答品情報受付部32は、贈答人より、被贈答人に贈答する贈答品の価格帯が3000円~5000円であるとの金額情報を受け付ける。
【0044】
なお、贈答品情報受付部32は、チャットボットのユーザインタフェースを用いて、贈答人が当該チャットボットと対話することで、贈答品に関する金額情報を受け付けることとしてもよい。チャットボットとの対話は、音声で行われてもよいし、テキストを入力して行ってもよい。
【0045】
贈答品情報受付部32は、贈答人より、贈答品を贈答する際の贈答目的情報を受け付け、カタログ生成部34は、贈答品情報受付部32が受け付けた贈答目的情報に応じて贈答品カタログのデザインを選択する。贈答品カタログには、贈答品リスト内の贈答品であって、贈答人に指定された金額情報に係る価格帯に適合する贈答品が収録され、少なくとも2種類以上の分野の贈答品が収録される。
贈答人は贈答人端末13を用いて、被贈答人へ贈答する目的を贈答品情報受付部32に入力する。
【0046】
図5を参照して、贈答人端末13のモニター13aの贈答の目的を入力する際の画面構成について説明する。
図5は本実施形態の贈答人端末13における、贈答目的情報を受け付ける際のモニター13aの画面の一例を示す図である。
【0047】
モニター13aには、贈答の目的に対応した選択ボタン13b~13eが表示される。贈答人は、贈答の目的が例えばお礼の場合、選択ボタン13bをタッチする。贈答品情報受付部32は、贈答人端末13より、被贈答人に贈答する目的がお礼であるとの贈答目的情報を受け付ける。
【0048】
カタログ生成部34は、贈答品情報受付部32が受け付けた贈答目的情報に応じて贈答品カタログのデザインを選択する。贈答品カタログのデザインに係るデータは、予め贈答品推奨システム10の記憶部10dに記録されているものとする。カタログ生成部34は、贈答の目的が例えばお礼の場合、例えば、贈答品カタログの背景画像に「お礼」の文字が表示されているデザインを選択する。
【0049】
嗜好受付部33は、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける。
嗜好受付部33は、被贈答人が複数人で有る場合は、複数の被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報を受け付ける。
嗜好受付部33は、チャットボットのユーザインタフェースを用い、被贈答人が当該チャットボットと対話することで、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける。
【0050】
図6及び
図7を参照して、贈答品推奨システム10が被贈答人の嗜好に関する情報の受け付けについて説明する。
図6は、本実施形態の被贈答人端末14における、嗜好に関する情報を受け付ける際のモニター15の画面の一例を示す図である。
図7は、本実施形態の被贈答人端末14における、チャットボットとの対話の際のモニター15の画面の一例を示す図である。
【0051】
嗜好受付部33は、被贈答人端末14のモニター15に、被贈答人の嗜好を特定するための嗜好の大分類の要素となる分野の名称を表示する(
図6参照)。
図6に示される分野選択ボタン15a~15jは、それぞれ大分類の要素となる分野、例えば、ファッション、貴金属、菓子、グルメ、趣味、仕事、料理、芸術、旅行、スポーツに対応している。被贈答人は分野選択ボタン15a~15jの何れかを選択してタッチすることで、嗜好の大分類の要素となる分野を選択する。本実施形態の説明では、被贈答人は分野選択ボタン15aをタッチして「ファッション」を選択する。
【0052】
次に
図7に示す様に、被贈答人は、贈答品を贈答する際の手助けをするコンシェルジュの役割を担うチャットボットと対話することで、自分の嗜好をより具体的に特定する。被贈答人が嗜好の大分類の分野を「ファッション」と特定した後に、チャットボットは「選んだものの中で特に好きなものはなんですか」16aの発言をする。これに対して、被贈答人は、「バッグ、靴、傘」16bと発言し、嗜好の中分類を特定する。
【0053】
次に、チャットボットは、「どんなバッグ、靴、傘が好きですか」16cと発言して被贈答人に対して嗜好の小分類の特定を促す。これに対して、被贈答人は、「ボストンバッグ、ハンドバッグ、パンプス、長傘」16dと発言し、嗜好の小分類を特定する。
【0054】
嗜好受付部33は、被贈答人がチャットボットと対話することで、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付けるので、被贈答人はチャットボットの発言を糸口にして自分の嗜好をより具体的に特定することが可能となる。
【0055】
嗜好受付部33は、被贈答人の嗜好を特定するため、嗜好の大分類の要素を被贈答人に提示して選択させることで特定し、その後、被贈答人がチャットボットと対話することで中分類、及び小分類を特定する。嗜好の大分類から小分類に至るまで、チャットボットと被贈答人との対話を用いて特定する場合、効率的に嗜好の小分類まで特定できないおそれがある。そこで、嗜好の大分類は、被贈答人の選択により特定し、中分類及び小分類をチャットボットとの対話により特定することで、より効率的に嗜好の特定をすることができる。
【0056】
また、被贈答人は、ただ単に「欲しいものは何ですか?」と質問されたとしても、具体的に自分が欲しいものを特定することは困難な場合があり、贈答品推奨システム10に適合する回答をすることができないおそれがあった。一方で、コンシェルジュの役割を担うチャットボットとの対話から、徐々に被贈答人の嗜好を贈答品推奨システム10に適合する形で具体的に導き出すことができる。
【0057】
なお、
図7に示す様に被贈答人端末14は、チャットボットとの対話から有人チャットとの対話へ切り替えることができる、有人チャット切替部となる有人チャット接続ボタン16eを備える。被贈答人の中には、ロボットではなく人間が応答をするチャットを希望する場合があるからである。
【0058】
嗜好受付部33は、チャットボットのユーザインタフェースを用いる代わりに、被贈答人の嗜好に関するアンケートを用い、被贈答人が当該アンケートに回答することで、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付けることができる。
【0059】
当該アンケートは、被贈答人端末14のモニター15に表示される。被贈答人は、当該アンケートの回答を被贈答人端末14に対して入力することによって行う。入力は、音声若しくはテキストによって行われる。
【0060】
図8を参照して、被贈答人の嗜好に関するアンケートについて説明する。
アンケートの問1は、被贈答人の嗜好を特定するため、大分類の要素となる分野を列挙されたものの中から選択する。列挙された大分類の要素は、
図6の被贈答人端末14のモニター15に表示された分類と同じであり、ファッション、貴金属、菓子、グルメ、趣味、仕事、料理、芸術、旅行、スポーツである。被贈答人は、この中から何れかの分野を選択する。
【0061】
アンケートの問2は、問1で選んだ大分類の中に含まれる中分類を特定するものである。被贈答人がアンケートの問1でファッションと回答した場合、アンケートの問2に対して、被贈答人は、例えば、バッグ、靴、傘と回答をする。
【0062】
アンケートの問3は、問2で選んだ中分類の中に含まれる小分類を特定するものである。被贈答人がアンケートの問2でバッグ、靴、傘と回答した場合、アンケートの問3に対して、被贈答人は、例えば、ボストンバッグ、ハンドバッグ、パンプス、長傘と回答する。
【0063】
カタログ生成部34は、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成する。
【0064】
本実施形態では、嗜好受付部33によって受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて、カタログ生成部34によって、ボストンバッグ、ハンドバッグ、パンプス、及び長傘からなる贈答品カタログを生成する。具体的には、贈答品リストに含まれる贈答品のなかで、ボストンバッグ、ハンドバッグ、パンプス、及び長傘に分類されている贈答品であって、価格が3000円から5000円のものが贈答品カタログに収録される。
【0065】
カタログ生成部34は、嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品からなる贈答品カタログを生成する。当該贈答品カタログは、被贈答人の嗜好に関する情報から推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる。贈答品は、商品のみならず、サービスなどを含む役務をも含むものとする。
【0066】
カタログ生成部34は、被贈答人が複数人である場合、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部33により受け付けられた複数の被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを複数の被贈答人のそれぞれに対して生成する。
【0067】
本実施形態では被贈答人は3人であり、3人の被贈答人のそれぞれの嗜好に関する情報に基づいて、3人の被贈答人のぞれぞれの嗜好に対応する嗜好カタログがカタログ生成部34により生成される。
【0068】
カタログ生成部34は、贈答品の価格が金額情報を所定金額超過する場合であっても当該贈答品を贈答品カタログに含めることができる。
本実施形態では3000円から5000円の価格の贈答品が贈答品カタログに含まれるが、所定金額、例えば500円を超過する5500円の価格のものまで贈答品カタログに収録することができる。このようにすることで、被贈答人の嗜好に柔軟に対応することができ、より多くの嗜好品の中から被贈答人は嗜好品を選ぶことができる。
【0069】
カタログ生成部34は、予め機械学習された学習モデルを用いて、嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて贈答品を推定することもできる。
【0070】
チャットボットとの対話の中で、被贈答人が贈答品の中分類、小分類を特定できない場合に、カタログ生成部34は、予め機械学習された学習モデルを用いて、被贈答人とチャットボットとの対話に基づいて贈答品を推定することができる。
【0071】
上記学習モデルによる推定は、2つの学習モデル、例えば、第1学習モデル及び第2学習モデルを併用することによって行われる。第1段階の推定では、第1学習モデルに嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報を入力することで、当該被贈答人の嗜好を推定する。
【0072】
第2段階の推定では、第1段階の推定により得られた被贈答人の嗜好を第2学習モデルに入力することにより被贈答人の嗜好に適合した贈答品を推定する。このようにすることで、カタログ生成部34は、予め機械学習された学習モデルを用いて、被贈答人とチャットボットとの対話に基づいて被贈答人の嗜好に適合した贈答品を推定することができる。
【0073】
なお、カタログ生成部34は、上記した実施例のみならず他の手法により、予め機械学習された学習モデルを用いて、嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて贈答品を推定することができる。例えば、1つの学習モデルに嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報を入力することで、被贈答人の嗜好に適合した贈答品を推定するものである。
【0074】
カタログ提示部35は、贈答品カタログを被贈答人に提示する。
カタログ提示部35は、被贈答人が複数人の場合、複数の被贈答人のそれぞれに対応した贈答品カタログを当該被贈答人に提示する。
被贈答人は、自分の嗜好に適合した贈答品カタログを得ることができ、当該贈答品カタログの中から贈答品を選択することができるので、被贈答人は効率的に自分が気に入った贈答品を選択することができる。
【0075】
選択受付部36は、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける。
次に
図9乃至
図11を参照して、被贈答人が贈答品カタログから贈答品を選択するまでの様子について説明する。
図9は本実施形態の被贈答人端末14における、贈答品カタログが提示される際のモニター15の画面の一例を示す図であり、
図10は本実施形態の被贈答人端末14における、贈答品カタログ内の贈答品の一覧が表示される際のモニター15の画面の一例を示す図であり、
図11は本実施形態の被贈答人端末14における、贈答品カタログ内の贈答品ごとに表示される際のモニター15の画面の一例を示す図である。
【0076】
図9に示す様に、被贈答人端末14のモニター15にカタログ生成部34により生成された贈答品カタログ17が表示される。贈答品カタログ17には、ボストンバッグに対応する小分類選択ボタン17a、ハンドバッグに対応する小分類選択ボタン17b、パンプスに対応する小分類選択ボタン17c、及び長傘に対応する小分類選択ボタン17dが表示される。被贈答人は、小分類選択ボタン17a~17dの何れかをタッチして、ボストンバッグ、ハンドバッグ、パンプス、及び長傘の何れかを選択る。
【0077】
本実施形態では、被贈答人は、ボストンバッグを選択するために小分類選択ボタン17aをタッチする。
図10に示す様に、被贈答人端末14のモニター15にボストンバッグ一覧18が表示される。ボストンバッグ一覧18は、贈答品カタログ17に収録されている全てのボストンバッグをリストアップしたものである。ボストンバッグ一覧18は、各ボストンバッグの価格、サイズ(W×D×H)、及び色が列挙されている。
図10には示していないが、ボストンバッグ一覧18に、各ボストンバッグのサムネイル画像を含めることとしてもよい。
【0078】
被贈答人は、ボストンバッグ一覧18に掲載されているボストンバッグの中から自分が気になるものを選択し、ボストンバッグ一覧18の中の自分が気になるものに対応する行をタッチする。
図11に示す様に、ボストンバッグ一覧18の中から選択されたボストンバッグ、本実施形態ではボストンバッグ3の拡大写真19及び価格20が表示される。被贈答人は、ボストンバッグ3の拡大写真19及び価格20を確認し、ボストンバッグ3を選択する場合は選択ボタン21をタッチする。
【0079】
被贈答人は、ボストンバッグ3を選択せず、他のボストンバッグの拡大写真及び価格を見たい場合は、戻るボタン22若しくは進むボタン23をタッチする。戻るボタン22をタッチした場合、ボストンバッグ3の1つ前のボストンバッグ2の拡大写真及び価格をモニター15に表示する。進むボタン23をタッチした場合、ボストンバッグ3の1つ先のボストンバッグ4の拡大写真及び価格をモニター15に表示する。
【0080】
注文部37は、被贈答人が選択した贈答品を注文する。
注文部37は、被贈答人が選択した贈答品を、贈答品の購入先企業として既に登録されている企業、若しくは既存のECサイトに、ネットワーク11を経由して注文をする。
【0081】
決済処理部38は、被贈答人が選択した贈答品についての決済を行う。
決済処理部38は、被贈答人が選択した贈答品の代金を贈答人に対して請求する決済処理を行う。
【0082】
次に
図12を参照して、本実施形態の贈答品推奨方法について、贈答品推奨プログラムとともに説明する。
図12は本実施形態の贈答品推奨プログラムのフローチャートである。
【0083】
図12に示す様に、贈答品推奨プログラムは、リスト生成ステップS30、贈答品情報受付ステップS32、嗜好受付ステップS33、カタログ生成ステップS34、カタログ提示ステップS35、選択受付ステップS36、注文ステップS37、及び決済処理ステップS38などを含む。
【0084】
贈答品推奨システム10は、ROM10b若しくは記憶部10dに保存された贈答品推奨プログラムをメインメモリに取り込み、CPU10eにより当該贈答品推奨プログラムを実行する。
【0085】
贈答品推奨プログラムは、贈答品推奨システム10のCPU10eに対して、リスト生成機能、贈答品情報受付機能、嗜好受付機能、カタログ生成機能、カタログ提示機能、選択受付機能、注文機能、及び決済処理機能を実現させる。
【0086】
これらの機能は
図12に示す順序で処理を行う場合を例示したが、これに限らず、これらの順番を適宜入れ替えて贈答品推奨プログラムを実行しても良い。なお、上記した各機能は、前述の贈答品推奨システム10のリスト生成部30、贈答品情報受付部32、嗜好受付部33、カタログ生成部34、カタログ提示部35、選択受付部36、注文部37、及び決済処理部38の説明と重複するため、その詳細な説明は省略する。
【0087】
リスト生成機能は、贈答品の分野及び価格を受け付けて贈答品リストを生成する(S30:リスト生成ステップ)。
贈答品情報受付機能は、贈答人より、被贈答人へ贈答品を贈答する際の当該贈答品に関する金額情報を受け付ける(S32:贈答品情報受付ステップ)。
【0088】
嗜好受付機能は、被贈答人の嗜好に関する情報を受け付ける(S33:嗜好受付ステップ)。
カタログ生成機能は、贈答品リストに包含される贈答品において、贈答品の金額情報に適合するとともに、嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された贈答品であって、複数の分野の当該贈答品からなる贈答品カタログを生成する(S34:カタログ生成ステップ)。
【0089】
カタログ提示機能は、贈答品カタログを被贈答人に提示する(S35:カタログ提示ステップ)。
選択受付機能は、贈答品カタログ内より被贈答人が選択する贈答品を受け付ける(S36:選択受付ステップ)。
【0090】
注文機能は、被贈答人が選択した贈答品を注文する(S37:注文ステップ)。
決済処理機能は、被贈答人が選択した贈答品についての決済を行う(S38:決済処理ステップ)。
【0091】
上記した実施形態によれば、贈答品推奨システム10は、嗜好受付部33により受け付けられた被贈答人の嗜好に関する情報に基づいて推定された被贈答人の嗜好に適合した贈答品からなる贈答品カタログを生成する。当該贈答品カタログは、被贈答人の嗜好に適合しない贈答品は収録されていないので、被贈答人は当該贈答品カタログの中から効率良く自分が欲しい贈答品を選択することができる。
【0092】
さらに、上記した実施形態によれば、贈答品推奨システム10は、被贈答人が複数いる場合に、被贈答人のそれぞれの嗜好に適合した贈答品からなる贈答品カタログを生成することができ、被贈答人は、自らの嗜好に適合した贈答品カタログから贈答品を選択することができる。
【0093】
さらに、上記した実施形態によれば、贈答品推奨システム10において、リスト生成部30がクローラ部31を備え、クローラ部31を通じて既存のECサイトから贈答品リストに係る贈答品情報を取得するので、豊富な情報量の贈答品リストを生成することができる。
【0094】
さらに、上記した実施形態によれば、贈答品推奨システム10は、贈答人が選択した贈答目的情報に応じて贈答品カタログのデザインを選択するので、贈答人は被贈答人に対して趣のある贈答品カタログを提示することができる。
【0095】
本開示は上記した実施形態に係る贈答品推奨システム10に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、若しくは応用例により実施可能である。
【符号の説明】
【0096】
10 贈答品推奨システム
10a 通信インターフェース
10b Read Only Memory(ROM)
10c Random Access Memory(RAM)
10d 記憶部
10e Central Processing Unit(CPU)
10f 通信インターフェース
10g モニター
10h 入力装置
10i 出力装置
11 ネットワーク
12 チャットボットサーバ
13 贈答人端末
13a モニター
13b 選択ボタン
13c 選択ボタン
13d 選択ボタン
13e 選択ボタン
14 被贈答人端末
14a 第1被贈答人端末
14b 第2被贈答人端末
14c 第3被贈答人端末
15 モニター
15a~15j 分野選択ボタン
16 贈答品カタログ
16a~16d 小分類選択ボタン
16e 有人チャット接続ボタン
17 贈答品カタログ
17a~17d カタログ内選択ボタン
18 ボストンバッグ一覧
19 拡大写真
20 価格
21 選択ボタン
22 戻るボタン
23 進むボタン
30 リスト生成部
31 クローラ部
32 贈答品情報受付部
33 嗜好受付部
34 カタログ生成部
35 カタログ提示部
36 選択受付部
37 注文部
38 決済処理部