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  • 特開-バタフライ式ゴミ圧縮装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008762
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】バタフライ式ゴミ圧縮装置
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/10 20060101AFI20230112BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
B65F1/10
B65F1/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021195026
(22)【出願日】2021-11-30
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2021-07-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】519355840
【氏名又は名称】亀田 敬二
(74)【代理人】
【識別番号】100160657
【弁理士】
【氏名又は名称】上吉原 宏
(72)【発明者】
【氏名】亀田 敬二
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA14
3E023HA02
3E023MC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、ゴミ箱の内部に収容された紙コップ、カップ麺容器、卵パックなどのゴミを圧縮することで多くのゴミを収容可能とし、ゴミ捨ての回数を減らすこと、また、上部のゴミを圧縮することで開口部を結びやすくすること、並びに、廃棄されるゴミ袋の数を減少させることを可能とする、ゴミ箱補助具を提供する。
【解決手段】本発明は、ゴミ箱Bの内部に収容されたゴミを圧縮するための圧縮装置であって、操作部10と、主軸部20と、バタフライ圧縮部30と、から構成され、前記操作部10は前記主軸部20内に挿入された操作ロッド11を介して前記バタフライ圧縮部30の開閉プレート31を操作レバー12及び操作ハンドル13を操作し、上昇時は折り畳まれ、下降時は展開させる構成を採用した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴミ箱(B)の内部に収容されたゴミ(G)を圧縮するための圧縮装置であって、
操作部(10)と、
主軸部(20)と、
バタフライ圧縮部(30)と、から構成され、
前記操作部(10)は前記主軸部(20)内に挿入された操作ロッド(11)を介して前記バタフライ圧縮部(30)の開閉プレート(31)を操作レバー(12)及び操作ハンドル(13)を操作し、上昇時は折り畳まれ、下降時は展開させることを特徴とするバタフライ式ゴミ圧縮装置(1)。
【請求項2】
前記バタフライ圧縮部(30)の前記開閉プレート(31)が動作規制プレート(32)により開閉動作が規制されることを特徴とする請求項1に記載のバタフライ式ゴミ圧縮装置(1)。
【請求項3】
前記主軸部(20)を前記ゴミ箱(B)に対して位置決めを可能とする位置決め機構(14)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバタフライ式ゴミ圧縮装置(1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミ箱の収容容積を有効に使うため、焼却ゴミ・プラスチックパック・ビニールゴミ・自動販売機の紙コップ等を圧縮するための装置に関し、詳しくは、既存のゴミ箱内に収容したプラスチック容器等のゴミをシャッフルした後に上方から下降して圧縮する際には開閉プレートを開き、下方から上昇させる際には開閉プレートを閉じることで、ゴミ箱の収容容積を有効に利用できるバタフライ式の圧縮部を有するゴミ圧縮装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生活の中から出るゴミ処分手段については、便利にするために様々な器具や工夫がなされてきたといえる。例えば、ゴミの中身を見えにくくするための蓋を装着したゴミ箱、足で踏むと蓋が開くといったもの、或いはゴミ袋を開口させた状態で保持するゴミ箱など、様々である。しかしながら、ゴミを捨てるということは毎日頻繁に行うことから、更なる利便性と工夫が求められるところである。
【0003】
可燃ゴミの他、特に、プラスチックパックやラップなどビニール等のゴミについては、現代の食生活の中でも頻繁に排出されるゴミであり、弁当やデザート容器等、コンビニエンスストアやスーパーで買い物をすると必ずといってよいほど出るゴミだからである。また、焼却ゴミとその他のゴミを分別すると、特に分別ゴミの方にはコンビニやスーパーの包装、ビニール類等、重量は小さいものの、嵩張るものが多く、紙コップ、カップ麺容器、卵パックなどでは、押さえつければまだまだ入るにも関わらずゴミ箱が一杯になってしまい、また、押さえ付けても素材の持つ弾性力で再び膨れ上がってしまうといったことが多々ある。この場合、上から押さえつけておけば、その体積を小さくして、その後もたくさんのゴミを収容できる。しかし、その都度開口部を閉じたり開いたりするのは煩雑である。そこで、ゴミ袋内に紙コップ、カップ麺容器、卵パックなどのプラスチックパックやビニール等のゴミを有効に詰め込めれば便利である。
【0004】
そこで、従来からも種々の技術提案がなされてきた。例えば、考案の名称を「圧縮器を有するゴミ箱」とする技術が開示されている(特許文献1参照)。具体的には、「より多くのゴミを収容することのできる 、圧縮器を有するゴミ箱を提供することにある。」ことを課題とし、解決手段として「本考案の圧縮器を有するゴミ箱は、ゴミ箱のゴミが溢れそうな場合に、ゴミ圧縮器を操作してゴミを圧縮することにより、ゴミ箱が更に多くのゴミを収容できるようになる。」というものである。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ゴミを押し付けるプレートの上に追加でゴミを投入すると、プレートを引き抜くことができなくなるという問題を有している。
【0005】
また、考案の名称を「圧縮型ゴミ箱」とする技術も開示されている(特許文献2参照)。具体的には、「ゴミを減軽の蓋即ち圧縮しないで、重量は小さいがかさ高のゴミ袋であること、仮に体積を小さくするために手足を使ってゴミを圧縮してコンパクトにしても、その際に角張った内容物によってゴミ袋が破れること、及び生ゴミ等に含まれた水分を十分に切らないで捨てるためである。従って、ゴミを入れておいた袋を家庭内或いは小型の飲食店等において簡単に圧縮し、該圧縮時にゴミ中の水分を排出できるようにした圧縮型ゴミ箱を提供すること」を課題とし、解決手段としては、「底壁に排水口を備えた円筒状の外筒の上部開口縁に開閉自在に固着される蓋と、底部に透水性部をまた上部が開放されていて、上記外筒に内装される可撓性材料からなるゴミ袋と、外筒に内装されたゴミ袋に内嵌される無底の内筒と、該内筒内に遊嵌状に設けられた円板状の弁体と、該弁体に固着されかつ上記蓋の開口に挿通されて上記蓋上方に延びた自由端部に手動用押圧部を有する弁棒とからなる圧縮具とを備えたことを特徴とする圧縮ゴミ箱。」という考案が公開され公知技術となっている。しかしながら、特許文献2に記載の技術は、特許文献1の技術と同様に、ゴミを圧縮後、更にゴミを投入することができず、弁体を引き抜くと追加したゴミが排出されてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3137054号
【特許文献2】公開実用平3-107402号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ゴミ箱の内部に収容されたゴミを圧縮することで多くのゴミを収容可能とし、ゴミ捨ての回数を減らすこと、また、上部のゴミを圧縮することで開口部を結びやすくすること、並びに、廃棄されるゴミ袋の数を減少させることを可能とする、ゴミ箱補助具の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ゴミ箱の内部に収容されたゴミを圧縮するための圧縮装置であって、操作部と、主軸部と、バタフライ圧縮部と、から構成され、前記操作部は前記主軸部内に挿入された操作ロッドを介して前記バタフライ圧縮部の開閉プレートを操作レバー及び操作ハンドルを操作し、上昇時は折り畳まれ、下降時は展開させる構成を採用する。
【0009】
また、本発明は、前記バタフライ圧縮部の前記開閉プレート動作規制プレートにより開閉動作が規制される構成を採用することもできる。
【0010】
また、本発明は、前記主軸部を前記ゴミ箱に対して位置決め可能とする位置決め機構を設けた構成を採用することもできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置によれば、ゴミを圧縮する事で嵩を小さくすることができることからゴミ出し回数を減らし、また、ゴミ袋の使用量も減らすことができるという優れた効果を発揮する。
【0012】
また、本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置によれば、ゴミ箱内に配置したゴミ袋内にプラスチック製容器包装等のゴミで一杯になってしまったときなどでも、バタフライ圧縮部の開閉プレートを閉じて上下に移動させることで、ゴミをシャッフルすることが可能であり、ゴミ箱またはゴミ袋内におけるゴミの整頓をしてからゴミを圧縮することが可能となり、より小さくできるという優れた効果を発揮する。
【0013】
また、本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置によれば、ゴミ箱内に配置したゴミ袋内にプラスチック製容器包装等のゴミで一杯になってしまったときなど、ゴミ袋の開口部を結ぶのは容易とは言えない作業であるが、ゴミ袋開口部付近のゴミを圧縮することで開口部を結ぶ領域の確保ができ、係る結び作業が容易にできるという優れた効果を発揮するものである。
【0014】
また、本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置において、前記主軸部を前記ゴミ箱に対して位置決め可能とする位置決め機構を備える構成を採用した場合には、ゴミ箱内のゴミを圧縮した状態を保持できるため、ゴミが再び膨らむのを防ぎながらより多くのゴミを収容可能となる優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置の基本構成を説明する基本構成説明斜視図である。
図2】本発明に係るバタフライ圧縮部において、開閉プレートを開いて上方より下降させたときの状態を説明する状態説明図である。
図3】本発明に係るバタフライ圧縮部において、開閉プレートを閉じて下方より上昇させたときの状態を説明する状態説明図である。
図4】本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置の基本動作を説明する基本動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置は、ゴミ箱等に内装してゴミ箱の収容領域を有効に利用できるのみならず、ゴミ箱内でゴミを圧縮する際には多くのゴミを圧縮でき、その後に投入されたゴミ内からスムーズに引き抜けるバタフライ式の圧縮部を用いたことを最大の特徴とするものである。以下、図面に基づいて各構成を説明する。但し、係る図面に記載された形状や構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の創作として発揮する効果の得られる範囲内で変更可能である。
【0017】
図1は、本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置の基本構成を説明する基本構成説明斜視図である。
【0018】
バタフライ式ゴミ圧縮装置1は、ゴミ箱Bの内部に収容された紙コップやカップ麺容器或いは卵パックなどのゴミGを圧縮するための圧縮装置であって、操作部10と主軸部20とバタフライ圧縮部30とから構成され、前記操作部10は前記主軸部20内に挿入された操作ロッド11を介して前記バタフライ圧縮部30の開閉プレート31を操作レバー12及び操作ハンドル13を操作し、上昇時は折り畳み、下降時は展開させることを基本構成とするものである。
【0019】
操作部10は、主軸部20の片側端部に設けられ、該主軸部20内に配置される操作ロッド11を介して反対端部のバタフライ圧縮部30を操作するための装置であり、操作レバー12と操作ハンドル13とを備え、操作レバー12を操作ハンドル13に対して上下に握ったり離したりすることで操作ロッド11を押し引きし、操作ワイヤー33を介して開閉プレート31を開閉させる操作を行うものである。
【0020】
操作ロッド11は、操作部10からの操作動作を伝達し、バタフライ圧縮部30を可動するための伝達棒である。具体的には、ステンレス・アルミ等の金属棒や、ステンレスワイヤーなどが好適である。
【0021】
操作レバー12は、操作部10においてバタフライ圧縮部30を動作させるために、稼働する握り手となる部材である。
【0022】
操作ハンドル13は、主軸部20を上下に動作せるための持ち手部である。
【0023】
位置決め機構14は、図1に示すように主軸部20の上下動において、ゴミ箱Bに対して所定の位置で固定するためのものである。図1に示した位置決め機構14はあくまで例示であるが、ゴミ箱Bの蓋体に切り込み加工を施し、係る切り込みに対する保持溝を設けて差し込むと同時に、位置決め機構14と主軸部20にも切込溝と該切込溝に差し込まれる突き出し部により、所定の位置で固定できるようにすることなどが考え得る。
【0024】
主軸部20は、操作部10と、バタフライ圧縮部30を繋ぎ、ゴミ箱内のゴミに対し上方から下降させて押圧し、また、バタフライ圧縮部30の開閉プレート31を閉じて下方から上昇させてゴミGの中を、抵抗を少なくしたうえで引き上げるための棒状の部材である。内部は中空とし、操作ロット11を内設する。
【0025】
バタフライ圧縮部30は、ゴミ箱BにたまったゴミGを圧縮するため、主軸部20が上方から下降する際に開閉プレート31が展開してゴミGを押さえつけて圧縮し、主軸部20を下方から上昇させて引き抜く際には閉じるという動作をするものである。
【0026】
開閉プレート31は、蝶番等により開閉する二枚の板状部材であり、バタフライ圧縮部30によりゴミGを圧縮する。係る動作は分岐された操作ワイヤー33により二分割された開閉プレート31のそれぞれに伝達される。
【0027】
動作規制プレート32は、開閉プレート31がゴミGを圧縮する際に水平以上に展開しないように回動動作を規制するための規制部材である。具体的には図2、及び図3に示すような板状部材によって規制することが考えられる。
【0028】
操作ワイヤー33は、操作レバー12により操作ロッド11の上下動に伴って、二枚に分かれた開閉プレート31の開閉動作をさせるためのワイヤーである。
【0029】
弾性部材34は、操作レバー12と操作ハンドル13を握る動作の後に手を離すと、操作レバー12と操作ハンドル13が離れた位置へと復帰させるための弾性体であって、例えばコイルスプリングなどを用いることが好適である。
【0030】
ゴミ箱Bは、コンビニエンスストアなどで用いられている業務用の大型のものから、一般の家庭用として販売されているゴミ箱B等でもよく、特に限定されるものではないが、既存のゴミ箱Bを用いて本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置1を利用する場合にはゴミ箱Bの蓋体BFに穴あけ加工等を施すなどして装着することが考えられる。係る蓋体BFにおいて、ゴミGの投入口となるゴミ入れ口BIは単なる開口部でも良いが、可能であればポップアップ式等が好適である。また、ゴミ箱Bの形状については、一般的な丸型形状や角型形状のゴミ箱Bが対象となる。但し、係る形状に限定されるものではなく、ゴミ箱Bの内壁形状に沿った形状の展開プレート31とすれば対象となり得る。
【0031】
ゴミGは、所謂ゴミであって、紙くず等の可燃物のみならず、ビニール等の不燃物等、ゴミとして扱われるものの全般を示すものである。特にビニールや発泡容器等はゴミ箱内で嵩張るため、押さえつける必要があり、本願発明の利用に適するゴミといえる。
【0032】
ゴミ袋は、プラスチック製の容器やビニール袋などのゴミGを収容する袋体であって、具体的には、圧縮すれば小さくなるが、弾性によってその体積がもとに戻ろうとするゴミG等を収容する袋である。なお、袋自体は特に限定するものではないが、一般的な規格サイズの、20リットル、30リットル、45リットル、70リットル、90リットル等のもので、各長さ(高さ)が600mm、700mm、800mm、900mm、1000mmや、自治体によって指定されるものであってもよく、また、取手付きの、極小袋(10リットル)、小袋(20リットル)、大袋(35リットル)、特大袋(60リットル)等のもので、各長さ(高さ)が530mm、640mm、800mm、900mmを用いてもよい。
【0033】
図2は、本発明に係るバタフライ圧縮部において、開閉プレートを開いて上方より下降させたときの状態を説明する状態説明図であり、図2(a)は当該状態を正面視における模式図、図2(b)は側面視における模式図である。
【0034】
図2(a)及び図2(b)に示す通り、操作レバー12を操作ハンドル13側へ握ることで、操作ロッド11が引き上げられ、操作ワイヤーを介して開閉プレートが開く。操作レバー12及び操作ハンドル13を握ったまま、上方から下降させることで開いた開閉プレート31により、ゴミGを圧縮する。なお、操作部10に示した矢印は操作レバー12と操作ハンドル13との握り動作を示し、バタフライ式ゴミ圧縮装置1の上下に示した太い矢印は、バタフライ式ゴミ圧縮装置1の全体の動作を示している。
【0035】
図3は、本発明に係るバタフライ圧縮部において、開閉プレートを閉じて下方より上昇させたときの状態を説明する状態説明図であり、図3(a)は当該状態を正面視における模式図、図3(b)は側面視における模式図である。
【0036】
図3(a)及び図3(b)に示す通り、操作レバー12を操作ハンドル13と反対側へ離すことにより、操作ロッド11が引き下げられ、操作ワイヤーを介して開閉プレートが閉じる。操作ハンドル13のみを、下方から上昇させることで閉じた開閉プレート31が、追加投入されたゴミGの中をすり抜けるように引き上げられる。なお、操作部10に示した矢印は操作レバー12と操作ハンドル13との握り動作を示し、バタフライ式ゴミ圧縮装置1の上下に示した太い矢印は、バタフライ式ゴミ圧縮装置1の全体の動作を示している。
【0037】
図4は、本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置の基本動作を説明する基本動作説明図であり、図4(a)は、ゴミGを圧縮する状態を示し、図4(b)は、その後、位置決め機構14により押しつぶした状態を維持している状態を示し、図4(c)は、更にゴミ箱内に新たなゴミが投入された状態を示し、図4(d)は、新たに投入されたゴミG内をバタフライ圧縮部30が閉じた状態ですり抜ける状態またはシャッフルしている状態を示し、図4(e)は、新たに投入されたゴミGを更に圧縮している状態を示している。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置によれば、業務用の他、一般家庭にもあるプラスチックゴミ箱等にも利用でき、ゴミを捨てる際に膨れ上がるゴミを抑え込むことで、有効にゴミを収められるという利便性と、無駄なビニール袋の使用を抑止できるなど、多様な効果を発揮し、簡易な構造でコストもかからないことから生産性が高く、また、主軸部20の上下動や開閉プレート31の展開動作を、モーター等の原動機を用いて、歯車やカムなどで機械制御したり、油圧シリンダーや電磁ソレノイドなどの駆動装置を電子制御して自動化を図ることも好適であり、産業上の利用可能性は高いものといえる。


【符号の説明】
【0039】
1 バタフライ式ゴミ圧縮装置
10 操作部
11 操作ロッド
12 操作レバー
13 操作ハンドル
14 位置決め機構
20 主軸部
30 バタフライ圧縮部
31 開閉プレート
32 動作規制プレート
33 操作ワイヤー
34 弾性部材
B ゴミ箱
BF 蓋体
BI ゴミ入れ口
G ゴミ


図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴミ箱(B)の内部に収容されたゴミ(G)を圧縮するための圧縮装置であって、
操作部(10)と、
主軸部(20)と、
バタフライ圧縮部(30)と、から構成され、
前記バタフライ圧縮部(30)は、二分割された開閉プレート(31)からなり、
前記開閉プレート(31)は、蝶番状に下向きに開閉し、平面視において開いた状態では略面状となり、閉じた状態では略線状となり、
前記主軸部(20)は、上部の片側端部に該主軸部(20)を昇降させるための操作ハンドル(13)を備え下部の片側端部に前記バタフライ圧縮部(30)を備え、
前記操作部(10)は、操作レバー(12)を操作することで前記操作ロッド(11)を押し引きし、操作ワイヤー(33)を介して前記開閉プレート(31)を開閉させる操作を行い、
前記開閉プレート(31)が開いた状態の前記バタフライ圧縮部(30)を上方から下降させて前記ゴミ箱(B)内の前記ゴミ(G)を押圧し、また、前記バタフライ圧縮部(30)の前記開閉プレート(31)を閉じた状態で前記バタフライ圧縮部(30)を下方から上昇させて前記ゴミ(G)の中を、抵抗を少なくしたうえで引き上げることを可能とし、
前記主軸部(20)を前記ゴミ箱(B)に対して昇降させるとともに上下に連設された位置決め固定の為の複数の溝を有して位置決めを可能とする位置決め機構(14)が設けられていることを特徴とするバタフライ式ゴミ圧縮装置(1)。
【請求項2】
前記バタフライ圧縮部(30)の前記開閉プレート(31)が動作規制プレート(32)により水平以上に展開しないように開閉動作が規制されることを特徴とする請求項1に記載のバタフライ式ゴミ圧縮装置(1)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
動作規制プレート32は、開閉プレート31がゴミGを圧縮する際に水平以上に展開しないようにするための板状部材である。係る動作規制プレート32を本発明に係るバタフライ式ゴミ圧縮装置1に設けることにより、開閉プレート31の展開動作を規制することができるものとなる。係る展開動作の範囲は、図2(a)及び図3(a)及び図4(a)から(d)に記載のとおり、略水平の状態から略垂直の状態の範囲となる。