(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087684
(43)【公開日】2023-06-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20230616BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20230616BHJP
【FI】
A63F13/69 500
A63F13/53
A63F13/69 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003831
(22)【出願日】2023-01-13
(62)【分割の表示】P 2021202014の分割
【原出願日】2021-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】田村 佳大
(57)【要約】
【課題】ゲーム媒体を複数のユーザで指定して取り合う際に、他のユーザが何を指定して
いるのかをユーザが識別できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明によれば、受付部と、表示制御部と、を備え、前記受付部は、複数の
ユーザにより構成されるグループに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体について
、前記複数のユーザの各々から提供を希望するゲーム媒体の指定を受け付け、前記表示制
御部は、前記複数のゲーム媒体のうち前記複数のユーザの各々が指定しているゲーム媒体
を識別可能に表示する、情報処理装置が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付部と、表示制御部と、を備え、
前記受付部は、複数のユーザにより構成されるグループに属するユーザに提供可能な複
数のゲーム媒体について、前記複数のユーザの各々から提供を希望するゲーム媒体の指定
を受け付け、
前記表示制御部は、前記複数のゲーム媒体のうち前記複数のユーザの各々が指定してい
るゲーム媒体を識別可能に表示する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のユーザが共同して参加する抽選ゲームを提供するゲームシステ
ムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1のシステムでは他のユーザが取得を希望し指定しているアイテムに
ついてユーザが指定時に識別することができなかった。
【0005】
本発明は、ゲーム媒体を複数のユーザで指定して取り合う際に、他のユーザが何を指定
しているのかをユーザが識別できる情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法を提供
する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、受付部と、表示制御部と、を備え、前記受付部
は、複数のユーザにより構成されるグループに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒
体について、前記複数のユーザの各々から提供を希望するゲーム媒体の指定を受け付け、
前記表示制御部は、前記複数のゲーム媒体のうち前記複数のユーザの各々が指定している
ゲーム媒体を識別可能に表示する、情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様によれば、ゲーム媒体を複数のユーザで指定して取り合う際に、他のユ
ーザが何を指定しているのかをユーザが識別できることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係るゲーム媒体提供システム1の概要を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係るゲーム媒体を指定するための画面(指定画面)の一例である。
【
図6】第1実施形態に係るゲーム媒体提供システム1による処理の流れを示す図である。
【
図7】第1実施形態に係るゲーム媒体提供システム1の概要を示す図である。
【
図8】第2実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【
図9】第2実施形態に係るゲーム媒体提供システム1による処理の流れを示す図である。
【
図10】第2実施形態に係る指定画面の一例である。
【
図11】第3実施形態に係る指定と代替指定の関係を記録したテーブルの一例である。
【
図12】第3実施形態に係る指定と代替指定の関係を記録したテーブルの一例(他ユーザの指定との競合)である。
【
図13】第3実施形態に係る指定と代替指定の関係を記録したテーブルの一例(他の代替指定との競合)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に示す実施形
態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について
独立して発明が成立する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.ゲーム媒体提供システム1)
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、
図1に示すようなゲーム媒体提供システム
1の一部を構成するサーバ10である。ゲーム媒体提供システム1は、サーバ10、ユー
ザ端末20(ユーザ端末20a及びユーザ端末20b)を備える。このようなゲーム媒体
提供システム1は、1又は複数のユーザがそれぞれゲーム媒体等を操作しながらプレイ可
能なゲームの一部を構成し、ゲームで使用するゲーム媒体の提供を行うことができる。
【0011】
サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20と通信可能に構成される。サーバ1
0は、複数のユーザの提供を希望するゲーム媒体の指定を受け付け、ユーザ端末20上に
おける各ユーザが指定しているゲーム媒体を識別可能に表示を制御する。以下、各構成に
ついて説明する。
【0012】
(1-2.ゲーム媒体提供システム1のハードウェア構成)
図2及び
図3を参照し、ゲーム媒体提供システム1のハードウェア構成を説明する。
【0013】
(1ー2ー1.サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。サ
ーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13を備える。また、サーバ10は、キー
ボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部14、各種画像
を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ15を備えていてもよい。
【0014】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)
、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)
等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0015】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)
やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成さ
れており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等とし
て用いられる。また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Me
mory)等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)であり
、各種データ及び制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。
【0016】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現する
ためのOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのド
ライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本実施形態に係るコンピュー
タプログラムを含む。
【0017】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Control
ler)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代
えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続す
る機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばB
luetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機
能を有してもよい。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等の他の情報処理
装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行うことができる
。
【0018】
これら制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14、及びモニタ15は、シ
ステムバス16を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部11は、記憶部
12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対す
る操作状態の把握、及び通信部13を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス
等を行うことができる。
【0019】
(1-2-2.ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である
。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり
、制御部21、記憶部22、通信部23を備える。また、ユーザ端末20は、画像等を表
示し操作を受け付け可能なタッチパネルディスプレイ等の表示部24、音を出力するスピ
ーカ25、音が入力されるマイク26、及び被写体を撮像するカメラ27、操作ボタン2
8を備えていてもよい。以下、サーバ10との相違点を中心に説明する。
【0020】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の側面に設けられ、ユーザ端末20を起動又は停止
させるための電源ボタンやスピーカ25が出力する音のボリューム調整ボタン等である。
【0021】
これら制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26
、カメラ27、及び操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続さ
れている。従って、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の
表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する
操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に
対する制御、及び通信部23を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行
うことができる。
【0022】
(1-3.サーバ10の機能構成)
図4に示すように、サーバ10の制御部11は、受付部11aと、表示制御部11bを
有する。制御部11は、編成部11cと、候補決定部11dと、をさらに有していてもよ
い。
【0023】
受付部11aは、複数のユーザにより構成されるグループGに属するユーザに提供可能
な複数のゲーム媒体について、複数のユーザの各々から提供を希望するゲーム媒体の指定
を受け付け可能に構成される。表示制御部11bは、複数のゲーム媒体のうち複数のユー
ザの各々が指定しているゲーム媒体を識別可能に表示可能に構成される。このような構成
とすることにより、ゲーム媒体を複数のユーザで指定して取り合う際に、他のユーザが何
を指定しているのかをユーザが識別できる。他ユーザが指定しているゲーム媒体を識別可
能になることで、ユーザは、自分が何れのゲーム媒体を指定するかの参考にすることがで
きる。
【0024】
ここで、グループGは、複数のユーザが属する構成単位である。例えば、編成部11c
がグループGを編成可能に構成されうる。編成部11cは、例えば、ユーザU1からユー
ザU1及びユーザU2で構成されるグループGの編成の要求をユーザ端末20aを介して
受け付け、当該要求に基づきユーザU1及びユーザU2をグループGの構成ユーザとして
記憶部12のデータベース等に記録する。
【0025】
ここで、「ゲーム媒体」とは、ゲームの進行のためにユーザによって用いられる電子デ
ータ媒体の総称である。ゲーム媒体は、具体的には、例えばキャラクタ、アイテム、カー
ド、またはアバタ等を含んでもよい。
【0026】
候補決定部11dは、グループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体を決定
する。ユーザに提供されるゲーム媒体の候補が候補決定部11dによって選択される。
【0027】
このような機能構成は、サーバ10に適宜インストールされるソフトウェア(いわゆる
アプリを含む)によって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフト
ウェアによって実現する場合、制御部11がソフトウェアを構成するプログラムを実行す
ることによって各種機能を実現することができる。
【0028】
プログラムを実行することで実現される場合、当該プログラムは、サーバ10が内蔵す
る記憶部12に格納してもよく、コンピュータが読み取り可能な記録媒体又は非一時的な
記録媒体に格納してもよい。また、外部の記憶装置に格納されたプログラムを読み出し、
いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。もしくは、ハードウェアに
よって実現する場合、ASIC、SOC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によっ
て実現することができる。また、上述した機能構成は、一部の機能構成をソフトウェア又
はハードウェアによって、ユーザ端末20等で処理されるようにしてもよい。
【0029】
(1-4.ゲーム媒体の指定と表示に関連する制御)
図5を参照し、ゲーム媒体提供システム1におけるゲーム媒体の指定と表示に関連する
制御の例について説明する。
【0030】
候補決定部11dは、グループGに属するユーザに提供可能なゲーム媒体M1~ゲーム
媒体M8を決定する。ここでは、グループGに属するユーザに提供可能なゲーム媒体とし
て選択されたゲーム媒体の数は8であるが、ゲーム媒体の数は特に制限されず、2以上の
数から任意に選択される。一例においては、グループGに属するユーザに提供可能なゲー
ム媒体として選択されるゲーム媒体の数は、グループGに属するユーザの倍数であってよ
い。ユーザの倍数とすることで、各ユーザが同数のゲーム媒体の提供を受けることが可能
となる。
【0031】
そして、受付部11aは、グループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体で
あるゲーム媒体M1~ゲーム媒体M8について、ユーザU1及びユーザU2の各々から提
供を希望するゲーム媒体の指定を受け付ける。以下、グループGがユーザU1及びユーザ
U2の2ユーザにより構成されている例について説明するが、他の態様においてはグルー
プGは3以上のユーザの所属を可能に制御されてもよい。
【0032】
表示制御部11bは、候補決定部11dが決定したグループGに属するユーザに提供可
能なゲーム媒体M1~ゲーム媒体M8を、ユーザU1及びユーザU2がユーザ端末20a
及びユーザ端末20b上で指定のために選択可能なオブジェクトとして、各端末の表示部
24に表示するように制御する。受付部11aは、ユーザ端末20a及びユーザ端末20
bにおける各ゲーム媒体に対応するオブジェクトに対するユーザの操作に応じた指定を、
各端末から受け付ける。
【0033】
受付部11aは、各ユーザが指定するゲーム媒体の数について、所定の基準に基づき制
御してもよい。各ユーザの指定可能な最大数を、提供可能なゲーム媒体の数とグループG
に属するユーザの数に基づいて特定の数値(例えば、4)とすることができる。また、各
ユーザの指定の最低数(最低限指定すべき数)を特定の数値(例えば、1)とすることが
できる。また、各ユーザが指定すべきゲーム媒体の数を特定の数値とすることができる(
全ユーザがちょうど3ずつ指定すべきなど)。また、各ユーザが指定すべきゲーム媒体の
数を、グループGに属するユーザに提供可能なゲーム媒体とグループGに属するユーザの
数との関係に基づき決定することができる。提供可能な複数のゲーム媒体の数が8であり
、ユーザの数が2である場合に、複数のゲーム媒体の数をユーザの数で割って各ユーザが
指定すべきゲーム媒体の数を4(すなわち、8/2=4)とすることができる。
【0034】
図5は、ユーザ端末20aにおけるゲーム媒体を指定するための画面(指定画面)の一
例である。
図5の例においては、ユーザU1がゲーム媒体M2、ゲーム媒体M4、及びゲ
ーム媒体M5の提供を希望するゲーム媒体として指定し、ユーザU2がゲーム媒体M3、
ゲーム媒体M5、及びゲーム媒体M7の提供を希望するゲーム媒体として指定している。
ユーザ端末20bにおいても同様に表示されうる。
【0035】
表示制御部11bは、複数のゲーム媒体のうち複数のユーザの各々が指定しているゲー
ム媒体を識別可能に表示するために、指定されたゲーム媒体に対応するオブジェクトに関
連するユーザ端末20a及びユーザ端末20bにおける表示を指定されていないオブジェ
クトと異ならせる。
【0036】
図5の例では、指定されたゲーム媒体に対応するオブジェクトの周りに四角の枠を表示
している。表示制御部11bは、ゲーム媒体M2及びゲーム媒体M4についてはユーザU
1が指定していることを示す選択枠F1がユーザ端末20a(ユーザ端末20b)の表示
部24上に表示されるように制御する。表示制御部11bは、ゲーム媒体M3及びゲーム
媒体M7についてはユーザU2が指定していることを示す選択枠F2がユーザ端末20a
(ユーザ端末20b)の表示部24上に表示されるように制御する。表示制御部11bは
、ゲーム媒体M4についてはユーザU1及びユーザU2が共に指定していることを示す選
択枠F3がユーザ端末20a(ユーザ端末20b)の表示部24上に表示されるように制
御する。
【0037】
図5の例は、各ユーザが指定しているゲーム媒体を識別可能に表示するために、指定に
応じた四角の枠(選択枠F1~F3)を表示させるように制御する例を示しているが、そ
の他方法により制御してもよい。例えば、枠の形状・装飾の枠が
図5の例と異なっていて
もよい。また、各ユーザが指定したゲーム媒体のオブジェクトに一部が重なるように又は
その付近に、指定したユーザを示す文字又はアイコン等を表示するようにしてもよい。
【0038】
(1-5.ゲーム媒体提供システム1による処理の流れ)
図6を参照し、ゲーム媒体提供システム1による処理の流れについて説明する。
【0039】
まず、ステップS100が実行される。ステップS100では、候補決定部11dは、
グループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体を決定する。
【0040】
次に、ステップS110が実行される。ステップS110では、候補決定部11dは、
決定した複数のゲーム媒体をユーザ端末20a及びユーザ端末20bに送信し、ユーザU
1及びユーザU2に指定可能なゲーム媒体の候補を提示する。各端末は、グループGに属
するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体を対応するオブジェクトとして表示部24に表
示させる(ステップS200及びステップS300)。
【0041】
次に、ステップS210及びステップS310が実行される。ステップS210及びス
テップS310では、ユーザ端末20a及びユーザ端末20bがそれぞれユーザU1及び
ユーザU2によるゲーム媒体の指定に関する操作を受け付け、当該操作に基づく指定内容
をサーバ10へ送信する。続いて実行されるステップS120では、受付部11aは、各
端末から送信された指定内容を受け付ける。受付部11aは、受け付けた指定内容を記憶
部12のデータベース等に記録してもよい。
【0042】
次に、ステップS130、ステップS220及びステップS320が実行される。ステ
ップS130では、各ユーザの指定内容をグループの他のユーザと共有する。このような
共有のため表示制御部11bは、ユーザU1の指定内容をユーザU2と共有させるために
ユーザ端末20bに送信し、ユーザU2の指定内容をユーザU1と共有させるためにユー
ザ端末20aに送信する。また、ステップS130では、表示制御部11bは、複数のゲ
ーム媒体のうち複数のユーザの各々が指定しているゲーム媒体を識別可能に表示する制御
する。
【0043】
<2.第2実施形態>
(2-1.第2実施形態に係るゲーム媒体提供システム1)
以下、本発明の第2実施形態に係るゲーム媒体提供システム1について説明する。第2
実施形態におけるゲーム媒体提供システム1は、
図7及び
図8に示すように、各ユーザに
ゲーム媒体を提供するために提供するゲーム媒体を決定する提供決定部11eをさらに備
える点で第1実施形態と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
【0044】
(2-2.サーバ10の機能構成)
図8に示すように、サーバ10の制御部11は、受付部11aと、表示制御部11bと
、提供決定部11eと、を有する。制御部11は、編成部11cと、候補決定部11dと
、をさらに有していてもよい。
【0045】
受付部11aは、グループGに属する複数のユーザの各々から指定の確定操作を受け付
け可能に構成される。提供決定部11eは、複数のユーザの全てのユーザから確定操作を
受け付けた場合に、当該複数のユーザによる指定に基づいて複数のユーザの各々に対して
提供するゲーム媒体を決定可能に構成される。このような構成とすることにより、ユーザ
の確定操作に基づいた提供の決定を行うことができる。
【0046】
提供決定部11eは、1のユーザのみが指定している単独指定、2以上のユーザが指定
している重複指定、及び何れのユーザも指定していない無指定のゲーム媒体についてそれ
ぞれ提供先ユーザを決定する。また、提供決定部11eは、ゲーム媒体毎の指定状況だけ
でなく、他のゲーム媒体における指定状況、重複指定の発生状況、各ユーザの指定数、各
ユーザが指定しているゲーム媒体の特性、各ユーザが所有するゲーム媒体の情報等を決定
の処理における条件としてもよい。
【0047】
提供決定部11eは、指定の対象としてユーザにグループGに属する複数のユーザに提
示されていた複数のゲーム媒体のそれぞれについて、1のユーザに対して提供することを
決定することができる。
図5の例においては、提供決定部11eは、ゲーム媒体M5をユ
ーザU1に提供することを決定した場合、当該指定に基づく提供の機会においては、ゲー
ム媒体M5はユーザU2には提供しないように制御することができる。
【0048】
また、提供決定部11eは、グループGに属する複数のユーザの全てのユーザから確定
操作を受け付けた場合に、複数のゲーム媒体のうち、複数のユーザのうち1のユーザが指
定している第1ゲーム媒体であって、他のユーザが指定していない第1ゲーム媒体につい
て当該1のユーザへの提供を決定可能に構成されてもよい。このような構成とすることに
より、単独指定したユーザを優先する処理を実現できる。
図5の例においては、提供決定
部11eは、ユーザU1が単独指定しているゲーム媒体M2及びゲーム媒体M4について
はユーザU1に、ユーザU2が単独指定しているゲーム媒体M3及びゲーム媒体M7につ
いてはユーザU2に、提供することを決定することができる。
【0049】
また、提供決定部11eは、複数のユーザの全てのユーザから確定操作を受け付けた場
合に、複数のゲーム媒体のうち、複数のユーザのうち2以上のユーザが指定している第2
ゲーム媒体について、第2ゲーム媒体を指定している2以上のユーザの何れか1のユーザ
への提供を決定可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、重複指定さ
れたゲーム媒体について重複して提供することなく処理することができる。
図5の例にお
いては、提供決定部11eは、ユーザU1及びユーザU2が重複指定しているゲーム媒体
M5についてはユーザU1又はユーザU2の何れか一方に提供することを決定することが
できる。
【0050】
提供決定部11eは、重複指定されたゲーム媒体の提供先を決定する際に、ランダムな
決定方法、所定の提供確率に基づいた抽選による決定方法、提供先を決定するための勝負
(ミニゲーム)の結果に基づく方法等を採用することができる。
【0051】
提供決定部11eは、グループGに属する複数のユーザの全てのユーザから確定操作を
受け付けた場合に、第2ゲーム媒体を指定している2以上のユーザの各ユーザに適用され
る提供確率に基づいて、2以上のユーザの何れかに対する第2ゲーム媒体の提供を決定し
、表示制御部11bは、提供決定部11eによるゲーム媒体の提供先ユーザの決定前に、
提供確率を第2ゲーム媒体を指定している2以上のユーザが識別可能に表示を制御可能に
構成されてもよい。このような構成とすることにより、ユーザは何れのユーザが提供先と
して選ばれるかわからない一方でシステムは提供先をコントロールしやすくなる。
【0052】
提供決定部11eは、第2ゲーム媒体を指定した2以上のユーザであって第2ゲーム媒
体の提供を受けられないユーザの各々に対しては、複数のゲーム媒体のうち複数のユーザ
の何れも指定していない第3ゲーム媒体の提供を決定可能に構成されてもよい。このよう
な構成とすることにより、指定が重複したゲーム媒体について提供を受けられなかったユ
ーザが、他のゲーム媒体を代替提供されるという補償を得ることができる。
図5の例にお
いては、ゲーム媒体M2、ゲーム媒体M4及びゲーム媒体M5についてユーザU1に提供
されることが決定され、ゲーム媒体M3及びゲーム媒体M7についてユーザU2に提供さ
れることが決定された場合、提供決定部11eはゲーム媒体M1、ゲーム媒体M6及びゲ
ーム媒体M8の3つの無指定のゲーム媒体のうち1つ(例えば、ゲーム媒体M1)をゲー
ム媒体M5の提供を受けられなかった代償としてユーザU2に提供することを決定できる
。
【0053】
また、提供決定部11eは、無指定のゲーム媒体については各ユーザに対して提供され
るゲーム媒体の数が同じになるように決定してもよい。ユーザこのとき、無指定のゲーム
媒体の提供先はランダムに決定されてもよく、指定状況等に基づいて決定されてもよく、
又は予め設定された基準に基づいて決定されてもよい。なお、提供候補の複数のゲーム媒
体の数がグループGに属するユーザ数で割り切れない場合には、ユーザ間の被提供数の差
が最小になるように制御してもよい。
【0054】
図5の例においては、ゲーム媒体M2、ゲーム媒体M4及びゲーム媒体M5についてユ
ーザU1に提供されることが決定され、ゲーム媒体M3及びゲーム媒体M7についてユー
ザU2に提供されることが決定された場合、提供決定部11eは、ゲーム媒体M1、ゲー
ム媒体M6及びゲーム媒体M8の3つの無指定のゲーム媒体のうち1つ(例えば、ゲーム
媒体M6)をユーザU1に提供し残りの2つ(例えば、ゲーム媒体M1とゲーム媒体M8
)をユーザU2に提供することを決定ができる。ゲーム媒体M1について、ゲーム媒体M
5の提供を受けられなかった代償としてユーザU2に提供することが決定されている場合
には、ゲーム媒体M6及びゲーム媒体M8の2つの無指定のゲーム媒体についてユーザU
1及びユーザU2に分配することができる。
【0055】
また、提供決定部11eは、無指定のゲーム媒体については何れのユーザに対しても提
供しないことを決定してもよい。
図5の例においては、提供決定部11eは、ゲーム媒体
M1、ゲーム媒体M6、及びゲーム媒体M8について何れのユーザに対しても提供しない
ことを決定してもよい。なお、提供決定部11eは、予め設定された基準に基づいて、無
指定のゲーム媒体のうち一部のゲーム媒体を何れかのユーザに提供し、一部のゲーム媒体
を何れのユーザにも提供しないことを決定してもよい。
【0056】
受付部11aは、提供決定部11eによるゲーム媒体の提供先ユーザの決定前に、複数
のユーザの各々からの提供を希望するゲーム媒体の指定の変更を受け付け可能に構成され
てもよい。このような構成とすることにより、指定後もユーザによる指定の変更を許容し
、ユーザに再検討の機会を与え、また柔軟な指定操作及び受付制御を可能とすることがで
きる。ユーザは、他ユーザの指定しているゲーム媒体を見ながら自身の指定するゲーム媒
体を選択できる。これにより、ユーザは、他ユーザと指定が被らないゲーム媒体を指定す
ることで該ゲーム媒体を確実に入手するか、他ユーザと指定が被った場合の抽選による確
率に基づいてゲーム媒体を入手するかを、指定可能な枠数分選ぶことができるようになる
。
【0057】
(2-3.ゲーム媒体提供システム1による処理の流れ)
図9を参照し、ゲーム媒体提供システム1による処理の流れについて説明する。なお、
第1実施形態と共通する部分は省略することがある。
【0058】
ステップS120における指定受付後は、ステップS140、ステップS230及びス
テップS330が実行される。ステップS140、ステップS230及びステップS33
0はステップS130の前に実行されてもよい。ステップS230及びステップS330
では、ユーザU1及びユーザU2による指定を確定させるための操作をユーザ端末20a
及びユーザ端末20bがそれぞれ受け付け、サーバ10へ確定操作の情報を送信する。ス
テップS140では、ユーザU1及びユーザU2の確定操作の情報をユーザ端末20a及
びユーザ端末20bからそれぞれ受信し、各ユーザによる確定操作を受け付ける。
【0059】
確定操作は、例えば、
図10に示すように指定画面における操作である。具体的な一例
としては、指定画面に表示される確定ボタンB1を押下する操作である。なお、その他の
操作を確定操作としてもよく、例えば、指定画面に表示時点又は指定画面における最終指
定操作時点から所定時間(例えば、1分)以内に確定操作がない場合にも、操作が行われ
なかったということを以って確定操作とみなす処理が行われてもよい。
【0060】
次に、ステップS150が実行される。ステップS150では、提供決定部11eは、
ユーザU1及びユーザU2の両ユーザ、すなわちグループGに属する全ユーザから確定操
作を受け付けたかを判定する。全ユーザから確定操作を受け付けていない場合(No)に
は、確定操作の受付の待機に戻る。一方、全ユーザから確定操作を受け付けていた場合(
Yes)には、ステップS160が実行される。
【0061】
ステップS160では、提供決定部11eは、ユーザU1及びユーザU2による指定に
基づいて各ユーザに対して提供するゲーム媒体を決定する。提供決定部11eは、提供が
決定されたゲーム媒体について各ユーザが所有するものとして記憶部12のデータベース
等に記録する。
【0062】
また、提供決定部11eは、決定内容をユーザ端末20a及びユーザ端末20bに送信
し、各ユーザへの報知を行うことができる。各端末は、表示部24に表示することにより
各ユーザに決定内容を示すことができる。
【0063】
なお、ステップS160の実行前に、ユーザ端末20a又はユーザ端末20bの少なく
とも何れかがユーザU1又はユーザU2からの指定の変更を受け付け、サーバ10に送信
された当該指定変更を受付部11aが受け付けた場合、当該変更に基づく指定内容を用い
て決定の処理(ステップS160)が実行される。また、当該指定変更を受付部11aが
受け付けた場合、ステップS130、ステップS220及びステップS320と同様の処
理が実行される。
【0064】
受付部11aは、このような指定変更を、ステップS160の実行開始前には受け付け
可能に構成されてもよい。また、受付部11aは、複数のユーザの全てのユーザから確定
操作を受け付けた後は、指定変更を受け付けないように構成されてもよい。また、受付部
11aは、全てのユーザから確定操作を受け付けるまでは、確定操作を行ったユーザから
の指定変更であっても受け付け可能に構成されてもよい。また、受付部11aは、グルー
プGの一部のユーザの確定操作を受け付け一部のユーザの確定操作を受け付けていない場
合でも、確定操作を行ったユーザからの指定変更は受け付けないように構成されてもよい
。
【0065】
<3.第3実施形態>
(3-1.第3実施形態に係るゲーム媒体提供システム1)
以下、本発明の第3実施形態に係るゲーム媒体提供システム1について説明する。第3
実施形態におけるゲーム媒体提供システム1は、代替指定に関する構成を備える点で第1
実施形態及び第2実施形態等と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
【0066】
(3-2.サーバ10の機能構成)
受付部11aは、グループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体について、
複数のユーザの各々から提供を希望するゲーム媒体の代替指定を、他のゲーム媒体の指定
と関連付けて受け付け可能に構成される。提供決定部11eは、第2ゲーム媒体を指定し
ている2以上のユーザのうち第2ゲーム媒体の提供を受けられないユーザの各々に対して
は、第2ゲーム媒体の指定に関連付けて受け付けられた代替指定に基づきゲーム媒体の提
供を決定可能に構成される。このような構成とすることにより、指定が重複したゲーム媒
体について提供を受けられなかったユーザに対して他のゲーム媒体を代替提供される際に
、当該ユーザの希望を反映することできる。
【0067】
図5の例において、受付部11aはユーザU1によるゲーム媒体M5についての指定に
関連付けて、ゲーム媒体M6についての代替指定を受け付けることができる。そのような
代替指定を受け付けている場合、ゲーム媒体M5をユーザU2に提供することを決定した
提供決定部11eは、ゲーム媒体M5の提供を受けられないユーザU1に対しては、ゲー
ム媒体M5の指定に関連付けて受け付けられた代替指定に基づきゲーム媒体M6の提供を
決定することができる。
【0068】
図5の例におけるユーザU1による指定と代替指定は、例えば、
図11のテーブルT1
に示すような組み合わせであってよい。テーブルT1は、
図5の例におけるユーザU1に
よる指定と代替指定の関係を記録したテーブルである。テーブルT1においては、ユーザ
U1はゲーム媒体M2の指定と関連付けてゲーム媒体M1について代替指定を行っている
。また、ユーザU1はゲーム媒体M5の指定と関連付けてゲーム媒体M6について代替指
定を行っている。一方で、ユーザU1はゲーム媒体M4の指定と関連付けたゲーム媒体の
代替指定を行っていない(Null)。代替指定がない場合には、提供決定部11eは代替指
定に応じた提供を行わない。
【0069】
また、受付部11aは、代替指定を行うユーザが指定又は代替指定していないゲーム媒
体について代替指定を受け付け可能に構成されてもよい。
図5の例においては、受付部1
1aは、ユーザU1のゲーム媒体M2の指定に関連付けられる代替指定の対象としては、
ゲーム媒体M2、ゲーム媒体M4及びゲーム媒体M5以外を受け付けることができる。
【0070】
また、受付部11aは、グループGのいずれのユーザも指定していないゲーム媒体につ
いて代替指定を受け付け可能に構成されてもよい。
図5の例においては、受付部11aは
、ユーザU1及びユーザU2のいずれもが指定していないゲーム媒体M1、ゲーム媒体M
6及びゲーム媒体M8を代替指定の対象とすることができる。
【0071】
図5の例におけるユーザU1による指定と代替指定は、例えば、
図12のテーブルT2
に示すような組み合わせであってもよい。テーブルT2においては、テーブルT1と異な
り、ユーザU1はゲーム媒体M4の指定と関連付けて、ユーザU2が指定しているゲーム
媒体M7について代替指定を行っている。受付部11aは、このような代替指定を受付可
能に構成されうるが、提供決定部11eは代替指定より指定を優先するように制御するこ
とができる。すなわち、ゲーム媒体M7はユーザU2の指定に基づきユーザU2に提供す
ることが決定され、ユーザU1は代替指定に基づくゲーム媒体M7の提供を受けることが
できない。
【0072】
また、受付部11aは、第1ユーザが代替指定しているゲーム媒体について、第2ユー
ザによる代替指定を受け付け可能に構成されてもよい。
図5の例においては、例えば、図
13のテーブルT3に示すような組み合わせであってもよい。テーブルT3においては、
テーブルT1と異なり、ユーザU1によるゲーム媒体M3の指定と関連付けたゲーム媒体
M1についての代替指定が受け付けられている。なお、2以上のユーザが同一のゲーム媒
体について代替指定しており、当該代替していされているゲーム媒体に関連付けられてい
る指定のゲーム媒体を受けられなかったユーザが2以上となった場合には、提供決定部1
1eは所定の条件に基づき提供するユーザを決定することができる。所定の条件とは、例
えば、当該ゲーム媒体に対する代替指定の時間の早い方のユーザを優先する、指定したゲ
ーム媒体について提供される数がより少ない(指定による提供を受けられた数がより少な
い)ユーザを優先する、又はランダム等の条件である。
【0073】
また、受付部11aは、同一ユーザによる同一ゲーム媒体に対する複数の代替指定を受
け付け可能に構成されてもよい。また、受付部11aは、同一ユーザによる同一ゲーム媒
体に対する複数の代替指定を受け付けないように構成されてもよい。また、受付部11a
は、1の指定に関連して複数の代替指定を受け付け可能に構成されてもよい。
【0074】
また、提供決定部11eは、代替指定していたゲーム媒体の提供を受けられない場合、
何れのユーザも指定も代替指定していないゲーム媒体を提供することを決定することがで
きる。
【0075】
また、受付部11aは、グループGに属する複数のユーザの全てのユーザから確定操作
を受け付けた後であって、提供決定部11eによる提供ゲーム媒体の決定前に、代替指定
を受付可能に構成されてもよい。また、受付部11aは、提供決定部11eによる提供ゲ
ーム媒体の決定後に、代替指定を受付可能に構成されてもよい。提供決定部11eによる
提供ゲーム媒体の決定後に代替指定を受け付ける場合には、代替指定の必要が生じたユー
ザ(重複指定のゲーム媒体について提供を受けられなかったユーザ)からの代替指定のみ
を受け付けるように制御されうる。
【0076】
<4.変形例>
以下、本発明の各種変形例について説明する。
【0077】
(4-1.変形例1)
候補決定部11dは、抽選によりグループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム
媒体を決定可能に構成されてもよい。候補決定部11dは、ゲーム媒体を要素として複数
含む集合である要素集合から、ランダムに又は要素毎の抽選確率等の所定の条件に基づき
、複数の要素を選択し提供可能な複数のゲーム媒体として決定する。このような構成とす
ることにより、グループに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体を決定する段階で
もゲーム要素を取り入れることができる。
【0078】
要素集合は、記憶部12のデータベース等にテーブルとして記録されていてよい。要素
集合は複数種類用意されていてもよく、候補決定部11dはグループGへの提供源となる
要素集合を決定してもよい。要素集合が記録されたテーブルには、抽選により選択され得
る要素としてのゲーム媒体が当選確率等とともに記録さていてもよい。
【0079】
(4-2.変形例2)
候補決定部11dは、ゲームの報酬設定に基づいてグループGに属するユーザに提供可
能な複数のゲーム媒体を決定することができる。候補決定部11dは、ゲーム内のステー
ジ等の所定のパートをクリアした報酬として当該複数のゲーム媒体を提供候補とすること
ができる。ステージ等の所定のパートは、グループGに属する2以上のユーザの協力によ
ってプレイ、クリアされる。このような構成とすることにより、協力プレイ及びそのため
のコミュニケーションを促進することが期待される。
【0080】
(4-3.変形例3)
受付部11aは、提供決定部11eによるゲーム媒体の提供先ユーザの決定前に、第2
ゲーム媒体を指定している2以上のユーザの少なくとも一部のユーザに指定の変更要求を
通知可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、重複指定しているユー
ザに変更を促すことができる。
【0081】
変更要求の通知は、例えば
図14のように、指定画面においてポップアップ50が表示
されてもよい。また、重複指定されているゲーム媒体に対応するオブジェクト付近に変更
を促すアイコンや吹き出し等を表示すること、指定画面の上下にメッセージ等を表示する
こと、スピーカ25を介して音或いは音声で知らせること等を行えるように受付部11a
は制御することができる。
該変更要求の通知は、重複指定されているゲーム媒体がユーザに提供される提供確率を
含んでもよい。ユーザは、提供確率に基づいて、それでも該ゲーム媒体を抽選で取得する
か、それとも指定するゲーム媒体を変更するかを判断することができるようになる。
【0082】
受付部11aは、変更要求を通知する対象ユーザを一部のユーザのみとしてもよく、グ
ループGの全ユーザとしてもよい。一部のユーザを対象とする場合には、所定条件を満た
したユーザを対象として選択するようにすることができる。ここで、所定条件を満たすユ
ーザとは、例えば、ゲーム媒体の指定数が所定数以上或いは相対的に多い(例えば、一番
多い等)ユーザ、希少度が所定値以上のゲーム媒体(例えば、★5のレアキャラ等)の指
定数が所定数以上或いは相対的に多い(例えば、一番多い)ユーザ、又は提供確率が所定
値以下或いは相対的に低い(例えば、一番低い)ユーザ等である。
【0083】
(4-4.変形例4)
受付部11aは、変更要求を通知されたユーザから2以上のユーザが指定している第2
ゲーム媒体からの指定変更を受け付けた場合には、指定変更を行ったユーザに特典を付与
可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、変更要求の通知を受けたユ
ーザが指定変更を行う動機づけを行うことができる。
【0084】
図14において変更要求の通知を受けたユーザU1がゲーム媒体M5に対する指定を解
除し、代わりにゲーム媒体M8を指定して
図15のように変更した場合に、受付部11a
はユーザU1に特典を付与することができる。なお、新たに指定を行わず、指定の解除の
みを行った場合に特典を付与してもよい。
【0085】
ここで、変更要求に応じた指定変更によって付与される特典は、例えば、特定のアイテ
ム、提供される媒体数の増加(変更要求に応じていないユーザよりも無指定のゲーム媒体
から提供されるゲーム媒体の数が多くなる等)等である。
【0086】
(4-5.変形例5)
提供決定部11eは、グループGに属する複数のユーザの各々による希望するゲーム媒
体の指定の状況に応じて変更される確率等の条件に基づき、当該複数のユーザの各々に対
して提供するゲーム媒体を決定可能に構成されてもよい。
【0087】
また、ゲーム媒体は、希少度を表すパラメータを有し、提供決定部11eは、所定の希
少度以上のゲーム媒体を指定している数が少ないユーザと、所定の希少度以上のゲーム媒
体を指定している数が多いユーザとで、指定が重複した場合、所定の希少度以上のゲーム
媒体を指定している数が少ないユーザを優遇して、複数のユーザの各々に対して提供する
ゲーム媒体を決定可能に構成されてもよい。具体的には、所定の希少度以上のゲーム媒体
を指定している数が少ないユーザと、所定の希少度以上のゲーム媒体を指定している数が
多いユーザとで、指定が重複した場合、所定の希少度以上のゲーム媒体を指定している数
が少ないユーザへの該ゲーム媒体の提供確率を、所定の希少度以上のゲーム媒体を指定し
ている数が多いユーザよりも高く設定し、抽選を行うことで重複指定されたゲーム媒体の
提供先を決定する。このような構成とすることにより、希少度の高いゲーム媒体ばかりの
指定を抑制することが期待される。
【0088】
(4-6.変形例6)
表示制御部11bは、グループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体のうち
グループGに属する複数のユーザの各々が自身の所持しているゲーム媒体を識別可能に表
示できるように構成されてもよい。このような構成とすることにより、ユーザがゲーム媒
体の指定時に自身が所持しているゲーム媒体を識別可能であるため、所持有無に基づくユ
ーザによる指定の判断を補助することが期待できる。
【0089】
表示制御部11bは、
図16のように、ユーザU1が所持しているゲーム媒体M1につ
いては、ユーザU1の使用するユーザ端末20aに表示された指定画面上で、色を変えて
表示することによりユーザU1が所持していることを識別できる表示とする。表示制御部
11bは、所持を表すために、ユーザU1が所持しているゲーム媒体M1に関連付けて(
近くや一部重複させる等)、ユーザU1を表す文字やアイコン等を表示するように制御し
てもよい。
【0090】
(4-7.変形例7)
表示制御部11bは、グループGに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体のうち
グループGに属する他のユーザの所持しているゲーム媒体をグループGに属する複数のユ
ーザの各々が識別可能に表示できるように構成されてもよい。このような構成とすること
により、ユーザがゲーム媒体の指定時に自他が所持しているゲーム媒体を識別可能である
ため、グループのユーザの所持有無に基づくユーザによる指定の判断を補助することが期
待できる。
【0091】
表示制御部11bは、
図17のように、ユーザU1の使用するユーザ端末20aに表示
された指定画面上で、ユーザU1が所持しているゲーム媒体M1及びユーザU2が所持し
ているゲーム媒体M8については、何れのユーザが所持しているか各ユーザを表すアイコ
ンを表示することによりそれぞれ識別可能とする。表示制御部11bは、所持を表すため
に、各ユーザが所持しているゲーム媒体に関連付けて(近くや一部重複させる等)、各ユ
ーザを表す文字等を表示したり、各ユーザに対応付けた色をゲーム媒体に付すようにした
りするように制御してもよい。
【0092】
<5.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態及びその変形例について説明したが、本開示の適用は上
述の内容に限定されるものではない。
【0093】
また、上記実施形態では、各機能を主にサーバ10等が備える態様について説明したが
、その性質上許されるものであれば、一部の機能についてユーザ端末20等が備える、又
はサーバ10等とユーザ端末20等の両方が備える構成とすることができる。
【0094】
また、上記実施形態においてサーバ10等に実行させるものとして記載されていた各ス
テップについても、その性質上許されるものであれば、ユーザ端末20等に行わせること
ができる。
【0095】
また、サーバ10等の情報処理装置は、物理的に1台で構成される装置だけでなく、複
数台の装置が有線又は無線で通信可能に接続され、実質的に1つの情報処理装置として機
能するものを含んでもよい。
【0096】
また、本発明は、上述のシステムを機能させるプログラムとして実現することもできる
。
【0097】
また、本発明は、上述のプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体非
一時的な記録媒体又は上述のプログラムを記録したコンピュータの読み取りが可能な記録
媒体として実現することもできる。
【0098】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであ
り、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々
な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置
き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含ま
れると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0099】
<6.実施形態の特徴>
以下、本発明の実施形態の特徴をまとめる。
【0100】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、受付部と、表示制御部と、を備え、前記受付部
は、複数のユーザにより構成されるグループに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒
体について、前記複数のユーザの各々から提供を希望するゲーム媒体の指定を受け付け、
前記表示制御部は、前記複数のゲーム媒体のうち前記複数のユーザの各々が指定している
ゲーム媒体を識別可能に表示可能に構成される。このような構成とすることにより、ゲー
ム媒体を複数のユーザで指定して取り合う際に、他のユーザが何を指定しているのかをユ
ーザが識別できる。
【0101】
また、情報処理装置は、提供決定部をさらに備え、前記受付部は、前記複数のユーザの
各々から指定の確定操作を受け付け、前記提供決定部は、前記複数のユーザの全てのユー
ザから前記確定操作を受け付けた場合に、前記複数のユーザによる指定に基づいて前記複
数のユーザの各々に対して提供するゲーム媒体を決定可能に構成されてもよい。このよう
な構成とすることにより、ユーザの確定操作に基づいた提供の決定を行うことができる。
【0102】
また、前記受付部は、前記提供決定部によるゲーム媒体の提供先ユーザの決定前に、前
記複数のユーザの各々からの提供を希望するゲーム媒体の指定の変更を受け付け可能に構
成されてもよい。このような構成とすることにより、指定後もユーザによる指定の変更を
許容し、ユーザに再検討の機会を与え、また柔軟な指定操作及び受付制御を可能とするこ
とができる。
【0103】
また、前記提供決定部は、前記複数のユーザの全てのユーザから前記確定操作を受け付
けた場合に、前記複数のゲーム媒体のうち、前記複数のユーザのうち1のユーザが指定し
ている第1ゲーム媒体であって、他のユーザが指定していない前記第1ゲーム媒体を前記
1のユーザへの提供を決定可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、
単独指定したユーザを優先する処理を実現できる。
【0104】
また、前記提供決定部は、前記複数のユーザの全てのユーザから前記確定操作を受け付
けた場合に、前記複数のゲーム媒体のうち、前記複数のユーザのうち2以上のユーザが指
定している第2ゲーム媒体について、前記第2ゲーム媒体を指定している前記2以上のユ
ーザの何れか1のユーザへの提供を決定可能に構成されてもよい。このような構成とする
ことにより、重複指定されたゲーム媒体について重複して提供することなく処理すること
ができる。
【0105】
また、前記提供決定部は、前記第2ゲーム媒体を指定した前記2以上のユーザであって
前記第2ゲーム媒体の提供を受けられないユーザの各々に対しては、前記複数のゲーム媒
体のうち前記複数のユーザの何れも指定していない第3ゲーム媒体の提供を決定可能に構
成されてもよい。このような構成とすることにより、指定が重複したゲーム媒体について
提供を受けられなかったユーザが、他のゲーム媒体を代替提供されるという補償を得るこ
とができる。
【0106】
また、前記受付部は、前記複数のゲーム媒体について、前記複数のユーザの各々から提
供を希望するゲーム媒体の代替指定を、他のゲーム媒体の指定と関連付けて受け付け、前
記提供決定部は、前記2以上のユーザのうち前記第2ゲーム媒体の提供を受けられないユ
ーザの各々に対しては、前記第2ゲーム媒体の指定に関連付けて受け付けられた前記代替
指定に基づきゲーム媒体の提供を決定可能に構成されてもよい。このような構成とするこ
とにより、指定が重複したゲーム媒体について提供を受けられなかったユーザに対して他
のゲーム媒体を代替提供される際に、当該ユーザの希望を反映することできる。
【0107】
また、前記提供決定部は、前記複数のユーザの全てのユーザから前記確定操作を受け付
けた場合に、前記第2ゲーム媒体を指定している前記2以上のユーザの各ユーザに適用さ
れる提供確率に基づいて、前記2以上のユーザの何れかに対する前記第2ゲーム媒体の提
供を決定し、前記表示制御部は、前記提供決定部によるゲーム媒体の提供先ユーザの決定
前に、前記提供確率を前記第2ゲーム媒体を指定している前記2以上のユーザが識別可能
に表示を制御可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、ユーザは何れ
のユーザが提供先として選ばれるかわからない一方でシステムは提供先をコントロールし
やすくなる。
【0108】
また、前記受付部は、前記提供決定部によるゲーム媒体の提供先ユーザの決定前に、前
記第2ゲーム媒体を指定している前記2以上のユーザの少なくとも一部のユーザに指定の
変更要求を通知可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、重複指定し
ているユーザに変更を促すことができる。
【0109】
また、前記受付部は、前記変更要求を通知されたユーザから前記第2ゲーム媒体からの
指定変更を受け付けた場合には、前記指定変更を行ったユーザに特典を付与可能に構成さ
れてもよい。このような構成とすることにより、変更要求の通知を受けたユーザが指定変
更を行う動機づけを行うことができる。
【0110】
また、ゲーム媒体は、希少度を表すパラメータを有し、前記提供決定部は、所定の希少
度以上のゲーム媒体を指定している数が少ないユーザと、前記所定の希少度以上のゲーム
媒体を指定している数が多いユーザとで、指定が重複した場合、前記所定の希少度以上の
ゲーム媒体を指定している数が少ないユーザを優遇して、前記複数のユーザの各々に対し
て提供するゲーム媒体を決定可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより
、希少度の高いゲーム媒体ばかりの指定を抑制することが期待される。
【0111】
また、前記表示制御部は、前記複数のゲーム媒体のうち前記複数のユーザの各々が自身
の所持しているゲーム媒体を識別可能に表示可能に構成されてもよい。このような構成と
することにより、ユーザがゲーム媒体の指定時に自身が所持しているゲーム媒体を識別可
能であるため、所持有無に基づくユーザによる指定の判断を補助することが期待できる。
【0112】
また、前記表示制御部は、前記複数のゲーム媒体のうち他のユーザの所持しているゲー
ム媒体を前記複数のユーザの各々が識別可能に表示可能に構成されてもよい。このような
構成とすることにより、ユーザがゲーム媒体の指定時に自他が所持しているゲーム媒体を
識別可能であるため、グループのユーザの所持有無に基づくユーザによる指定の判断を補
助することが期待できる。
【0113】
また、情報処理装置は、候補決定部をさらに備え、前記候補決定部は、抽選により前記
複数のゲーム媒体を決定可能に構成されてもよい。このような構成とすることにより、グ
ループに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体を決定する段階でもゲーム要素を取
り入れることができる。
【0114】
本発明の一態様では、コンピュータに、受付ステップと、表示制御ステップと、を実行
させるプログラムであって、前記受付ステップでは、複数のユーザにより構成されるグル
ープに属するユーザに提供可能な複数のゲーム媒体について、前記複数のユーザの各々か
ら提供を希望するゲーム媒体の指定を受け付け、前記表示制御ステップでは、前記複数の
ゲーム媒体のうち前記複数のユーザの各々が指定しているゲーム媒体を識別可能に表示可
能なプログラムが提供される。
【0115】
本発明の一態様では、コンピュータが、複数のユーザにより構成されるグループに属す
るユーザに提供可能な複数のゲーム媒体について、前記複数のユーザの各々から提供を希
望するゲーム媒体の指定を受け付け、コンピュータが、前記複数のゲーム媒体のうち前記
複数のユーザの各々が指定しているゲーム媒体を識別可能に表示可能な情報処理方法が提
供される。
【符号の説明】
【0116】
1:ゲーム媒体提供システム、5:通信回線、10:サーバ、11:制御部、11a:受
付部、11b:表示制御部、11c:編成部、11d:候補決定部、11e:提供決定部
、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス
、20(20a、20b):ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、
24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29
:システムバス、50:ポップアップ、B1:確定ボタン、F1~F3:選択枠、G:グ
ループ、M1~M8:ゲーム媒体、T1~T3:テーブル、U1~U2:ユーザ