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特開2023-87861情報提供装置、情報提供方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087861
(43)【公開日】2023-06-26
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20230619BHJP
【FI】
G08G1/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021202385
(22)【出願日】2021-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】深田 雅裕
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA05
5H181AA26
5H181AA27
5H181BB04
5H181DD02
5H181DD03
5H181EE13
5H181FF05
5H181MC12
(57)【要約】
【課題】道路の類似についての判定結果を適切に得ることができる情報提供装置、情報提供方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】情報提供装置は、第1の道路区間と第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データとを取得する取得部と、第1の道路区画についての特徴データと、第2の道路区画についての特徴データとを対比して、第1の道路区画と第2道路区画とが類似しているかどうかを判定する判定部と、判定の結果に基づいて、第1の道路区画に類似する第2の道路区画に係るリストを作成する作成部と、を備える。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の道路区間と前記第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と前記第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得する取得部と、
前記第1の道路区画についての特徴データと、前記第2の道路区画についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画と前記第2道路区画とが類似しているかどうかを判定する判定部と、
前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画に類似する前記第2の道路区画に係るリストを作成する作成部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記特徴データは、前記第1および第2の道路区間に接続する他の道路に係る情報または前記周辺領域に占める市街地の割合に対応する情報の少なくとも一方を含む
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記特徴データは、前記第1および第2の道路区間に接続する他の道路に係る情報および前記周辺領域に占める市街地の割合に対応する情報を含む
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記特徴データは、さらに、時間別交通量に対応する情報を含む
請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記第1の道路区間を特定する情報を含む問い合わせに対して、前記リストを参照し、類似する前記第2の道路区間に対応する情報を通知する通知部を
さらに備える請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
第1の道路区間と前記第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と前記第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得するステップと、
前記第1の道路区画についての特徴データと、前記第2の道路区画についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画と前記第2道路区画とが類似しているかどうかを判定するステップと、
前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画に類似する前記第2の道路区画に係るリストを作成するステップと、
を含む情報提供方法。
【請求項7】
第1の道路区間と前記第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と前記第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得するステップと、
前記第1の道路区画についての特徴データと、前記第2の道路区画についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画と前記第2道路区画とが類似しているかどうかを判定するステップと、
前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画に類似する前記第2の道路区画に係るリストを作成するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報提供装置、情報提供方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路を走行する車両に対し走行のための情報を提供するうえで、道路の情報を適切に取得し適切な情報を選択して提供することは重要である。特許文献1には、過去に検出された注意すべき挙動、当該挙動が発生した時の状況および車両が走行する予定である道路の状況を考慮して運転者に注意を促すための情報提供装置が記載されている。特許文献1に記載されている情報提供装置は、過去に検出された注意すべき挙動が発生した時の道路の特性および天気の少なくとも一方を示す第1情報を取得し、車両が走行する予定である走行予定道路の特性および天気の少なくとも一方を示す第2情報を取得する取得部を備える。また、この情報提供装置は、第1情報が示す状況と第2情報が示す状況とが同一または類似であるか否かを判定する判定部と、第1情報が示す状況と第2情報が示す状況とが同一または類似であると判定された場合、車両の運転者に走行予定道路を走行する際に注意すべき挙動に注意するよう促す注意情報を送信する送信部とを備える。
【0003】
特許文献1に記載の情報提供装置では、例えば道路の特性に基づいて比較対象の状況が類似しているか否かが判定される。特許文献1において、道路の特性は、例えば、道路上の任意の位置における状況を配信しているサーバから取得される。また、特許文献1では、次の事項が道路の特性の例として挙げられているとみられる。挙げられている事項は、道路が橋梁であること、道路が山中のカーブであること、道路がトンネルの出口を含むこと、および道路が見通しの良い直線道路であることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-159411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の情報提供装置では、例えば対象道路へ出入りする他の車両に係る事項等、対象道路に関連する対象道路周辺の事項が判定の要素に含まれておらず、類似しているか否かの判定結果の用途によっては、判定が不適切となってしまう場合があるという課題があった。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、道路の類似についての判定結果を適切に得ることができる情報提供装置、情報提供方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る情報提供装置は、第1の道路区間と前記第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と前記第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得する取得部と、前記第1の道路区画についての特徴データと、前記第2の道路区画についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画と前記第2道路区画とが類似しているかどうかを判定する判定部と、前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画に類似する前記第2の道路区画に係るリストを作成する作成部と、を備える。
【0008】
本開示に係る情報提供方法は、第1の道路区間と前記第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と前記第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得するステップと、前記第1の道路区画についての特徴データと、前記第2の道路区画についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画と前記第2道路区画とが類似しているかどうかを判定するステップと、前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画に類似する前記第2の道路区画に係るリストを作成するステップと、を含む。
【0009】
本開示に係るプログラムは、第1の道路区間と前記第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての複数種類の情報を含む特徴データと、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間と前記第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得するステップと、前記第1の道路区画についての特徴データと、前記第2の道路区画についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画と前記第2道路区画とが類似しているかどうかを判定するステップと、前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画に類似する前記第2の道路区画に係るリストを作成するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の情報提供装置、情報提供方法およびプログラムによれば、道路の類似についての判定結果を適切に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態に係る走行状況監視装置の構成例を示すシステム図である。
図2】本開示の実施形態に係る走行状況監視装置で用いる走行情報の構成例を示す模式図である。
図3】本開示の実施形態に係る走行状況監視装置で用いる走行情報の他の構成例を示す模式図である。
図4】本開示の実施形態に係る走行状況監視装置で用いる走行区間情報の構成例を示す模式図である。
図5】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を示すフローチャートである。
図6】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を説明するための模式図である。
図7】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を説明するための模式図である。
図8】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を説明するための模式図である。
図9】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を示すフローチャートである。
図10】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を説明するための模式図である。
図11】本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を説明するための模式図である。
図12】本開示の実施形態に係る情報提供装置の構成例を示すブロック図である。
図13】本開示の実施形態に係る地理情報の構成例を示す模式図である。
図14】本開示の実施形態に係る道路区画一覧情報の構成例を示す模式図である。
図15】本開示の実施形態に係る道路区画特徴情報の構成例を示す模式図である。
図16】本開示の実施形態に係る道路情報の構成例を示す模式図である。
図17】本開示の実施形態に係る道路周辺情報の構成例を示す模式図である。
図18】本開示の実施形態に係る道路区画リストの構成例を示す模式図である。
図19】本開示の実施形態に係る判定部の構成例を示すブロック図である。
図20】本開示の実施形態に係る判定部の動作例を示すフローチャートである。
図21】本開示の実施形態に係る道路区画を説明するための模式図である。
図22】本開示の実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(走行状況監視装置の構成例)
以下、本開示の実施形態に係る走行状況監視装置の構成例について、図1図4を参照して説明する。図1は、本開示の実施形態に係る走行状況監視装置の構成例を示すシステム図である。図2は、本開示の実施形態に係る走行状況監視装置で用いる走行情報の構成例を示す模式図である。図3は、本開示の実施形態に係る走行状況監視装置で用いる走行情報の他の構成例を示す模式図である。図4は、本開示の実施形態に係る走行状況監視装置で用いる走行区間情報の構成例を示す模式図である。なお、各図において同一または対応する構成には同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
【0013】
図1に示すように、本開示の実施形態に係る走行状況監視装置(あるいは走行状況監視システムとも呼べる)100は、中央データ装置1と、走行情報処理装置2と、道路課金判定装置3と、交通統計情報通知装置4と、交通違反判定装置5と、道路課金管理装置6と、交通統計情報管理装置7と、交通違反管理装置8と、情報提供装置500と、複数の車載装置10とを備える。各装置1~8および500は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータと、その周辺装置とを用いて構成することがきる。
【0014】
車載装置10は、GNSS(Global Navigation Satellite System;衛星測位システム)受信装置11と、情報処理装置12と、移動体通信装置13とを備える。車載装置10は、道路301を走行する複数の自動車(移動体)C1、C2等に搭載されている。なお、車載装置10が搭載されるものは自動車に限らず、移動するものであれば自転車、二輪車またはドローン等でもよい。また、自動車は自動運転車であってもよい。さらに、後述する走行情報の対比は、たとえば自動車と二輪車、ドローンと自転車等、異なる移動体のものであってもよい。
【0015】
GNSS受信装置11は、GNSS信号受信用のアンテナを用いて複数のGNSS衛星401から受信したGNSS信号に基づき所定の周期で繰り返し位置情報(アンテナ位置の緯度、経度、海抜等)を算出して情報処理装置12へ出力する。なお、GNSS受信装置11は、例えば道路301脇に設置されたアンテナ402が送信したGNSS補正信号を受信することで位置情報の誤差を補正する機能を備えていてもよい。
【0016】
情報処理装置12は、例えば一定期間ごとに繰り返し、GNSS受信装置11から取得した位置情報の時系列(時系列データ)を、移動体通信装置13を用いて中央データ装置1へ送信する。情報処理装置12は、例えば、位置情報とともに、車載装置10を搭載する自動車C1等の固有情報(例えば、自動車の種別、車番等)を合わせて中央データ装置1へ送信してもよい。なお、GNSS受信装置11で算出した位置情報を以下、車載装置10の位置情報あるいは自動車(C1等)の位置情報ともいう。
【0017】
移動体通信装置13は、移動体基地局403等に接続することで移動体通信網等の通信網を介して、中央データ装置1と通信接続する。
【0018】
中央データ装置1は、複数の車載装置10が送信した一定期間分のすべての位置情報の時系列を収集して記憶装置1-1に記憶する。中央データ装置1は、例えば、移動体通信装置13に設定されている個別識別番号等を各車載装置10の識別符号(車両識別符号)として、各位置情報の時系列を記憶する。また、中央データ装置1は、走行情報処理装置2が生成した走行情報を記憶装置1-1に記憶する。また、中央データ装置1は、道路課金判定装置3、交通統計情報通知装置4、および交通違反判定装置5に対して、記憶装置1-1に記憶している走行情報を提供する。その際、中央データ装置1は、例えば、走行情報に基づく車両や速度を地図上に記載(地図データに追記)する形で、走行情報を提供することができる。
【0019】
(走行情報生成部21の構成例)
走行情報処理装置2は、コンピュータ等のハードウェアとそのコンピュータ等が実行するプログラム等のソフトウェアとの組み合わせから構成される機能的構成として、走行情報生成部21を備える。走行情報生成部21は、評価対象車両の一例である自動車C1等の位置情報の時系列に基づき、自動車C1の「走行状況」を所定の「走行区間310」毎に表す情報である「走行情報」を生成する。そして、走行情報生成部21は、生成した走行情報を中央データ装置1へ送信し、中央データ装置1に保存する。
【0020】
なお、「走行区間310」は、所定距離毎に道路301を複数に区分したり、あるいは直線、曲線、坂等の形状に対応させて道路301を複数に区分したりした道路301の部分である。互いに隣接する各走行区間310は、重複部分を有していてもよいし、重複部分を有していなくてもよい。
【0021】
また、「走行状況」は、自動車の走行態様、自動車の周辺環境等を表す情報であり、例えば、走行時刻や走行時間帯、走行速度、走行加速度(前後方向、左右方向)、走行時の天気、走行軌跡(例えば位置情報の時系列そのもの)、対象区間の通過時間、走行方向等の情報を含む。走行情報生成部21は、中央データ装置1から各自動車の位置情報の時系列を取得し、取得した位置情報の時系列に基づいて1または複数の走行区間を特定し、走行区間と走行状況を対応付けて走行区間毎に走行情報を生成する。その際、走行情報生成部21は、例えば地図情報や後述する走行区間情報を参照し、位置情報に基づいて走行区間を特定し、特定した走行区間毎に、走行情報を生成する。なお、走行情報生成部21は、走行時の天気については、例えば図示していない外部の天気情報を提供するサーバ等から取得する。
【0022】
図2は、走行情報生成部21が生成する走行情報の構成例(走行情報201)を示す。図2に示す走行情報201は、走行区間310の識別情報である走行区間識別符号と、自動車あるいは車載装置の識別情報である車両識別符号と、位置情報時系列とを含む。位置情報時系列は、例えば、当該走行区間に対応する位置情報の時系列(日時、緯度、経度を表すデータの組)である。
【0023】
図3は、走行情報生成部21が生成する走行情報の他の構成例(走行情報202)を示す。図3に示す走行情報202は、走行区間310の識別情報である走行区間識別符号と、走行方向(当該走行区間が対面通行である場合の通行方向)と、自動車あるいは車載装置の識別情報である車両識別符号と、日時(年月日時分秒)と、当該走行区間周辺の雲量、降雨量、降雪量、気温、霧の有無等の気象状態を表す天気と、速度(走行速度(平均、最低、最高))と、加速度(走行加速度(前後、左右))と、位置情報時系列とを含む。ただし、例えば、位置情報時系列等の一部は省略してもよい。
【0024】
図4は、走行情報生成部21が走行区間を特定する際に参照する走行区間情報の構成例(走行区間情報203)を示す。走行情報処理装置2は、走行区間毎に各走行区間情報を記憶する。図4に示す走行区間情報203は、走行区間310の識別情報である走行区間識別符号と、走行方向(当該走行区間が対面通行である場合の通行方向)と、当該走行区間の範囲を表す座標情報(境界の緯度、経度の座標群)と、当該走行区間の曲率(平均、最大)と、制限速度とを含む。
【0025】
図1に示す道路課金判定装置3は、中央データ装置1が記憶している走行情報を取得し、走行情報に基づいて、例えば、道路301に負荷が掛かるような運転、または周辺を走行する車両に対して悪影響を与えるような運転(急発進、急減速、速度超過等を含む運転)が発生したか否かを判定し、判定した結果を道路課金管理装置6へ通知する。あるいは、道路課金判定装置3は、走行情報に基づいて、例えば、道路301に落下物等の障害物が存在している場合に、特定の車線を回避するような運転が発生したか否かを判定し、判定した結果を道路課金管理装置6へ通知するようにしてもよい。道路課金管理装置6は、例えば、道路301を管理する事業者が運営する装置であって、操作者の指示に基づき、道路課金判定装置3の判定結果を参照し、例えば特定の自動車に対して一定の割り増し料金を課金する等の課金管理を行ったり、落下物等が存在すると判定された場合に発生場所を巡回する手配を行ったりする。
【0026】
図1に示す交通統計情報通知装置4は、中央データ装置1が記憶している走行情報を取得し、走行情報に基づいて、例えば、マップ上に車両の台数や平均速度を表示することで、渋滞の発生状況を把握しやすいように作成したマップを表す情報を、交通統計情報管理装置7へ通知する。交通統計情報管理装置7は、例えば、道路301を管理する自治体や自治体等から委託を受けた事業者が運営する装置であって、操作者の指示に基づき、例えば、交通統計情報通知装置4から通知された情報を、表示したり、編集したり、印刷したりする。
【0027】
(特異判定部51の構成例および動作例)
交通違反判定装置5は、コンピュータ等のハードウェアとそのコンピュータ等が実行するプログラム等のソフトウェアとの組み合わせから構成される機能的構成として、特異判定部51を備える。特異判定部51は、評価対象車両の一例である自動車C1の走行情報と、他車両の一例である自動車C2等の走行情報との対比によって、自動車C1の走行が例えば危険運転等に対応するような特異なものであるか否かを判定する。交通違反判定装置5は、判定した結果を交通違反管理装置7へ提供する。
【0028】
特異判定部51は、例えば、評価対象車両の走行情報に基づく左右方向の動きに基づく値と、他車両の走行情報に基づく左右方向の動きの統計量に基づく値との対比によって、たとえば値同士に一定以上の差があるか否かに基づいて評価対象車両の走行が特異であるか否かを判定し、特異であると判定した場合、評価対象車両が蛇行運転であると判定することができる。あるいは、特異判定部51は、走行区間の曲率が所定値以上の場合、評価対象車両の走行情報に基づく当該走行区間の通過速度と、他車両の走行情報に基づく当該走行区間の通過速度の統計量に基づく値との対比によって、たとえば値同士に一定以上の差があるか否かに基づいて評価対象車両の走行が特異であるか否かを判定し、特異であると判定した場合、評価対象車両が速度超過であると判定することができる。あるいは、特異判定部51は、評価対象車両の走行情報と他車両の走行情報とに基づく評価対象車両と前方車両との車間距離が所定のしきい値以下である場合、評価対象車両の走行が特異であって、かつ車間距離不保持の危険運転であると判定することができる。ただし、特異判定部51は、評価対象車両と前方車両の走行速度が、周囲の車両の走行速度と比較して所定の値以上低いか、または所定の割合以下に低い場合、車間距離不保持の危険運転であるとの判定を取り消し、前方車両が低速度走行による危険運転であると判定することができる。また、特異であるか否かの判定は、所定の値を用いた比較のほか、人工知能による判定としてもよい。具体的には、蛇行運転や速度超過や車間距離不保持の危険運転にあたるデータをあらかじめ学習し、評価対象車両の走行情報と学習したデータとを比較して蛇行運転や速度超過や車間距離不保持の危険運転にあたるかを判定してもよい。
【0029】
以下、特異判定部51が危険運転に対応する特異な走行を判定する処理について説明する。図5は、本開示の実施形態に係る特異判定部51の動作例を示すフローチャートである。図5は、特異判定部51の基本的動作例を示す。図5に示す動作例では、まず、特異判定部51が、中央データ装置1から評価対象車両の走行情報を取得する(ステップS101)。次に、特異判定部51が、中央データ装置1から、同一走行区間、同時間帯、同一天気での他車両の走行情報を取得する(ステップS102)。次に、特異判定部51が、評価対象車両の走行情報と他車両の走行情報との対比によって、評価対象車両の走行が特異であるか否かを判定する(ステップS103)。そして、評価対象車両の走行が特異である場合(ステップS103で「Yes」の場合)、特異判定部51は、評価対象車両が危険運転であると判定する(ステップS104)。
【0030】
なお、特異判定部51による、自車単独(評価対象車両単独)で危険運転を行ったか否かの判定では、任意の走行区間における、自車の走行情報と、速度制限や車線情報を追記した地図データまたは同時刻帯・同気象条件での他車の走行情報(過去も含め)との比較を行ない、自車の走行が交通違反または他車と比べ特異な走行の場合、危険運転を行ったと判定することができる。道路形状により、危険運転と判定する項目を変化させることで、フレキシブルに危険運転を検知することができる。例えば直線道路では蛇行運転、カーブ部では走行速度を危険運転の判定項目とすることができる。
【0031】
特異であるか否かの判定は、蛇行運転であれば、例えば、機械学習により走行情報の過去データの統計量(進行方向に対する左右方向の動き、の分散、二次/四次モーメント、分布の形、データグラフの画像識別など)をクラスタリングし、学習済みモデルを用いて、通常運転と危険運転に分類することで行うことができる。学習させたパラメータを用い、判定する車両の統計量などから、危険運転有無を判断させことができる。図6は、本開示の実施形態に係る特異判定部の動作例を説明するための模式図である。図6は、同一道路301aの同一走行区間310aにおける評価対象車両である自動車C1の走行(左側)と複数の他車C2の走行(右側)とを比較して示す。複数の他車C2の走行情報に基づいて学習した学習済みモデルを用いて、自動車C1の走行情報を分類することで、特異判定部51は、評価対象車両の走行情報と他車両の走行情報との対比によって、評価対象車両の走行が特異であるか否かを判定することができる。
【0032】
また、速度超過であれば、走行情報の過去データの統計量から、例えばμ+2σ(平均+標準偏差の2倍)より走行速度が一定時間速ければ、危険運転と判断させることができる。図7図8は、本開示の実施形態に係る特異判定部51の動作例を説明するための模式図である。図7は、道路301bの走行区間310bにおける評価対象車両である自動車C1の走行例を示し、図8は、同一道路301bの同一走行区間310bにおける複数の他車C2の走行例を示す。
【0033】
以上のように、特異判定部51は、得られた位置情報の時系列から統計量を算出し、クラスタリングなどのクラス分類による結果、または統計量の平均値からの外れ値(標準偏差に対し所定値以上乖離した値、箱ひげ図プロット時の外れ値など)により、特異と判断することができる。また、特異と判断される挙動について、進行方向に対して、正弦波のような周期的に左右方向にぶれている挙動、前方車両との車間距離が短くまたは近づいたり離れたりする、加減速が著しい挙動が挙げられる。
【0034】
さらに、特異判定部51は、天候や時刻情報によって、比較する過去データの抽出(同一気象時刻)を実施しているが、万が一抽出した過去データ量が比較用データの量として不十分である場合、道路構造が似たその他のエリアにおいて、同一気象時刻とそれ以外での統計的な差(差分量)を計算する。そして、特異判定部51は、得られた差分量および同一気象時刻以外での過去データを用いて、統計量の値を調整することにより、データ不足時に対応可能となる。その際、特異判定部51は、例えば、道路区間を特定して、情報提供装置500に対して特定した道路区間に類似する他の道路区間についての情報を問い合わせ、情報提供装置500から例えば類似する他の道路区間の一覧を示す情報を含む通知を取得することができる。ここで、道路区間は、情報提供装置500が道路の類似性を判定する際の比較単位に対応する。なお、情報提供装置500は、後述するように道路区間を含む道路区画を比較単位として他の道路区間との類似性を判定する。道路区間は、道路の部分であり、走行区間310と同様に距離や形状等に応じて設定することができる。道路区間は、走行区間310と同一であってもよいし、一部または全部が異なっていてもよい。すなわち、走行区間310と道路区間は同一であってもよいし、1つの走行区間310が複数の道路区間に対応していてもよいし、また、1つの道路区間が複数の走行区間310に対応していてもよい。なお、道路区間を特定する情報は、走行区間識別符号、走行区間もしくは道路区間の位置情報、道路名と区間名との組み合わせ、後述する道路区画識別情報等とすることができる。特異判定部51は、例えば、ある解析エリアの深夜かつ雨のデータが不足している場合、他のエリア(道路構造が似ているエリア)にて、同一気象時刻条件時とそれ以外の場合の統計量を比較する。統計量の誤差ΔSを記録し、解析エリアの同一気象時刻条件時は、それ以外の場合の統計量にΔSを加算したものを同一気象時刻条件時の統計量と定義する。すなわち、特異判定部51は、例えば、評価対象車両の走行情報に基づく所定の値と、類似する走行区間に紐付けられた他車両の走行情報に基づく統計量を統計的に補正した値との対比によって、評価対象車両の走行が特異であるか否かを判定することができる。
【0035】
次に自車と他車が絡む危険運転の判定(例:車間距離不保持)については、特異判定部51は、任意の区間または走行時間における、自車および関係する他車の走行情報と、同時間帯・同気象条件でのその他の車の走行情報(過去を含む)との比較を行い、他車との車間距離が著しく短い場合、自車を車間距離不保持による危険運転と判定することできる。一方、特異判定部51は、前方車両との車間距離が短く車間距離不保持と判定したが、自車および前方車両の走行速度が周囲の車両の走行速度と比較して、著しく遅い場合、前方車両の低速度走行により自車の前方車両との車間距離が短くなったと判定し、自車の車間距離不保持の取消および前方車両の低速度走行による危険運転と判定することができる。
【0036】
図9は、本開示の実施形態に係る特異判定部51の動作例を示すフローチャートである。図9は、特異判定部51が、車間距離不保持によって危険運転を判定する動作例を示す。図9に示す動作例では、まず、特異判定部51が、中央データ装置1から評価対象車両の走行情報を取得し、評価対象車両の走行位置と走行速度を取得する(ステップS201)。次に、特異判定部51が、中央データ装置1から評価対象車両の前方車両の走行情報を取得し、前方車両の走行位置と走行速度を取得する(ステップS202)。次に、特異判定部51が、評価対象車両と前方車両の走行速度がほぼ同等か否かを判定する(ステップS203)。走行速度がほぼ同等でない場合(ステップS203で「No」の場合)、特異判定部51は、ステップS201へ戻り、新たな走行情報を取得する。
【0037】
一方、走行速度がほぼ同等である場合(ステップS203で「Yes」の場合)、特異判定部51は、評価対象車両と前方車両の車間距離を算出する(ステップS204)。次に、特異判定部51は、車間距離が著しく短いか否かを判定する(ステップS205)。車間距離が著しく短くない場合(ステップS205で「No」の場合)、特異判定部51は、ステップS201へ戻り、新たな走行情報を取得する。他方、車間距離が著しく短い場合(ステップS205で「Yes」の場合)、特異判定部51は、同時刻における周囲の車両の走行速度を取得する(ステップS206)。
【0038】
次に、特異判定部51は、評価対象車両の走行速度と、同時刻における周囲の車両の走行速度とがほぼ等しいか否かを判定する(ステップS207)。走行速度とがほぼ等しくない場合(ステップS207で「No」の場合)、特異判定部51は、低速度走行による前方車両の危険運転であると判定し(ステップS208)、他方、走行速度とがほぼ等しい場合(ステップS207で「Yes」の場合)、特異判定部51は、評価対象車両の車間距離不保持による危険運転であると判定する(ステップS209)。
【0039】
図10図11は、本開示の実施形態に係る特異判定部51の動作例を説明するための模式図である。図10図11は、車間距離不保持の例を示す。図10は、同一道路301cの同一走行区間310cにおける評価対象車両である自動車C1と複数の他車C21、C22およびC23のある時刻における走行例(左側)とその所定時間後の走行例(右側)とを示す。自動車C1と前方の自動車C21との車間距離は著しく短い状態(走行速度に対応した所定のしきい値以下の状態)である。自動車C1と複数の他車C21、C22およびC23の走行速度は時速80kmである。図10に示す例では、特異判定部51は、評価対象車両C1の車間距離不保持による危険運転であると判定する(ステップS203で「Yes」→ステップS205で「Yes」→ステップS207で「Yes」→ステップS209)。
【0040】
図11は、同一道路301cの同一走行区間310cにおける評価対象車両である自動車C1と複数の他車C21、C22およびC23のある時刻における走行例(左側)とその所定時間後の走行例(右側)とを示す。自動車C1と前方の自動車C21との車間距離は著しく短い状態(走行速度に対応した所定のしきい値以下の状態)である。自動車C1と複数の他車C21の走行速度は時速40kmである。自動車C22およびC23の走行速度は時速80kmである。図11に示す例では、特異判定部51は、低速走行による前方車両C21の危険運転であると判定する(ステップS203で「Yes」→ステップS205で「Yes」→ステップS207で「No」→ステップS208)。
【0041】
(情報提供装置500)
次に、図12図21を参照して、図1に示す情報提供装置500について説明する。図12は、本開示の実施形態に係る情報提供装置500の構成例を示すブロック図である。図13は、本開示の実施形態に係る地理情報の構成例を示す模式図である。図14は、本開示の実施形態に係る道路区画一覧情報の構成例を示す模式図である。図15は、本開示の実施形態に係る道路区画特徴情報の構成例を示す模式図である。図16は、本開示の実施形態に係る道路情報の構成例を示す模式図である。図17は、本開示の実施形態に係る道路周辺情報の構成例を示す模式図である。図18は、本開示の実施形態に係る道路区画リストの構成例を示す模式図である。図19は、本開示の実施形態に係る判定部の構成例を示すブロック図である。図20は、本開示の実施形態に係る判定部の動作例を示すフローチャートである。図21は。本開示の実施形態に係る道路区画を説明するための模式図である。情報提供装置500は、コンピュータ等のハードウェアとそのコンピュータ等が実行するプログラム等のソフトウェアとの組み合わせから構成される機能的構成として、取得部501と、判定部502と、作成部503と、調整部504と、通知部505と、記憶部506とを備える。記憶部506は、地理情報507と、道路区画一覧情報508と、道路区画特徴情報509と、道路区画リスト510とを記憶する。
【0042】
まず、図13図18および図21を参照して、記憶部506が記憶する地理情報507、道路区画一覧情報508、道路区画特徴情報509および道路区画リスト510について説明する。図13に示すように、地理情報507は、3次元地図情報5071と、地理空間情報5072とを含む。3次元地図情報5071は、3次元の地図を表す情報である。地理空間情報5072は、3次元地図情報5071が示す空間上の特定の地点や区域の位置情報に関連付けられた所定の事象に関する情報である。地理空間情報5072は、例えば、道路情報(形状、構造(車線数等)、道路重要度区分、任意の道路区分、接続道路数等)、道路周辺情報(可住地面積率、可住地人口密度、森林率、原野率等)、時間別交通量、天候情報などを含む。さらに、地理空間情報5072は、例えば、土地利用図、地質図、ハザードマップ等の主題図、都市計画図、地形図、地名情報、統計情報、空中写真、衛星画像等を含んでいてもよい。なお、天候情報は、例えば、過去の所定時間毎の天気、現在の天気、将来の所定時間毎の天気予報の情報等を含む。
【0043】
道路区画一覧情報508は、図14に示すように、複数の道路区画データ5081を含む。道路区画一覧情報508は、例えば処理対象とする全ての道路区画に関する道路区画データ5081を含む。道路区画データ5081は、道路区画識別情報5082と、道路区画位置情報5083と、道路区間識別情報5084とを含む。本実施形態において情報提供装置500は、道路区画を比較単位として各道路区画が含む道路区間の類似性を判定する。各道路区画は、通常、道路301の部分である道路区間とその道路区間の周辺領域とを含む。本実施形態において情報提供装置500は、比較しようとする対象の道路区間(第1の道路区間とする)を含む道路区画(第1の道路区画とする)と、他の道路区間(第2の道路区間とする)を含む道路区画(第2の道路区画とする)とが類似している場合に、第1の道路区間と第2の道路区間とが類似していると判定する。図21は本実施形態における道路区画600を模式的に示す平面図である。道路区画600は道路区間601を含む。道路区間601は道路301dの部分である。道路区画600は、道路区間601と、道路区間601の周辺領域602および603を含む。1個の道路区画600は、1個の道路区間601と、0、1または複数個の周辺領域を含む。周辺領域602および603は、例えば、道路区間601から任意の距離L1以内の隣接する領域である。ただし、例えば道路区間601がトンネル内、水上等にある場合、道路区画600は周辺領域を含まないことがある。なお、距離L1は道路の進行方向に対して垂直方向の幅に対応する。また、図21に示す道路区間601は、道路301eとの平面十字路と、道路310fとの平面T字路を含んでいる。この場合、道路区間601には道路310eと道路310fが接続し、道路区間601の道路の接続数は2本である。道路区画識別情報5082は、各道路区画600を一意に識別する情報であり、例えば、道路名や道路識別情報と道路区間識別情報とから構成される。道路区画位置情報5083は、道路区画600の境界の位置情報であり、例えば、道路区間601の境界の位置情報と、周辺領域602および603の各境界の位置情報とから構成される。道路区間識別情報5084は、道路区間601を一意に識別する情報であり、道路区画600が含む道路区間601の識別情報である。なお、道路区画600は進行方向別に定義することができる。例えば、図21に示す道路301dが対面通行の道路であれば、図21に示す例では進行方向別に2つの道路区間601が設定されることになる。この場合、図21に示す例では進行方向が異なる2つの2つの道路区間601に対して、道路区間601毎に2つの道路区画600を設定することができる。
【0044】
道路区画特徴情報509は、図15に示すように、複数の道路区画特徴データ5091を含む。各道路区画特徴データ5091は、各道路区画についての複数種類の情報を含む。複数種類の情報は、例えば各道路区画の特徴を数値化して表す複数種類の情報である。各道路区画特徴データ5091は、例えば、道路区画識別情報5082と、道路情報5093と、道路周辺情報5094と、時間別交通量5095と、天候情報5096とを含む。
【0045】
道路情報5093は、道路区画識別情報5082を持つ道路区画600に含まれる道路区間601の特徴に関する情報である。道路情報5093は、例えば、図16に示すように道路形状50931、車線数50932、主要道路区分50933、主要道路接続数50934等を含む。道路形状50931は例えば道路区間601の直線率で表すことができる。車線数50932は道路区間601の片側あるいは双方向の車線数である。車線数50932は、道路の構造を表す要素である。主要道路区分50933は道路の重要度に応じた指標値である。主要道路区分50933の値は、例えば、旧道路法で規定されていた1級国道に対して「3」、同2級国道または主要な都道府県道に対して「2」、他の一般国道や主要区市町村道に対して「1」、それ以外に対して「0」として、重要度が高いほど値が大きくなるように設定することができる。主要道路接続数50934は、道路区間601が、例えば主要道路区分50933で「1」以上の他の道路と接続している数とすることができる。なお、道路情報5093は、他に、例えば道路構造令に規定されているような、道路の別(高速自動車国道や自動車専用道か、その他の道路か)と地域(地方部か都市部か)の組み合わせによる道路の区分、道路の種類(一般国道か都道府県道か市区町村道か)と地域の地形(平地部か山地部か)と計画交通量の組み合わせによる道路の区分、設計車両による区分、設計速度による区分に対応する指標値等の情報を含んでいてもよい。なお、主要道路接続数50934は道路区間601に接続する他の道路に係る情報の一例である。ただし、道路区間601に接続する他の道路に係る情報は、例えば、他の道路との交差点の形状(三叉路、十字路、五叉路等の別等)を通行の難易度等に応じて数値化した情報等であってもよい。
【0046】
道路周辺情報5094は、道路区画識別情報5082を持つ道路区画600に含まれる道路区間601の周辺領域602および603の特徴に関する情報である。道路周辺情報5094は、例えば、図17に示すように、可住地面積率50941、可住地人口密度50942、森林率50943、原野率50944等を含む。可住地面積率50941は、周辺領域602および603の面積に占める可住地面積の割合である。可住地人口密度50942は、周辺領域602および603の人口密度である。森林率50943は、周辺領域602および603の面積に占める森林面積の割合である。原野率50944は、周辺領域602および603の面積に占める原野面積の割合である。可住地面積率50941、可住地人口密度50942、森林率50943、および、原野率50944は、周辺領域に占める市街地の割合に対応する情報の例である。ここで市街地とは、住居や商業施設、公共施設等が密集し、農地や林野がほとんどなく、にぎやかな地域を意味する。
【0047】
時間別交通量5095は、例えば、0~24時の毎時間における交通量(通過台数の時系列データ)の統計値である。交通量は、例えば、平日と休日に分けて、あるいは、曜日別に分けて、分類されたデータとすることができる。
【0048】
天候情報5096は、当該道路区画600の例えば過去の天気に関する統計データである。天候情報5096は、例えば、月毎の、最高、平均または最低気温、降雨量、降雪量、積雪量等を表すデータとすることができる。
【0049】
道路区画リスト510は、類似する道路区画の一覧情報である。道路区画リスト510は、例えば、図18に示すように、各道路区画識別情報に対応付けて、類似する他の道路区画の道路区画識別情報の一覧を含む。図18に示す例では、道路区画識別情報「道路A道路区間18」の道路区画に対して、道路区画識別情報「道路X1道路区間Y1」の道路区画と、道路区画識別情報「道路X2道路区間Y2」の道路区画が類似している。道路区画識別情報「道路A道路区間6」の道路区画に対して、道路区画識別情報「道路X5道路区間Y5」の道路区画が類似している。なお、道路区画リスト510は、例えば後述する適合度に応じて、用途や使用する処理の内容別に複数種類用意してもよい。
【0050】
情報提供装置500は、例えば3次元地図情報や地理空間情報を提供する図示していない1または複数のサーバから所定の周期で地理情報507を取得し、記憶部506に記憶する。また、情報提供装置500は、例えば操作者の入力操作等に応じて道路区画一覧情報508を記憶部506に記憶する。また、情報提供装置500は、例えば操作者の入力操作等に応じて地理情報507と道路区画一覧情報508に基づき道路区画特徴情報509を生成し、記憶部506に記憶する。また、情報提供装置500は、作成部503によって道路区画リスト510を作成し、記憶部506に記憶する。
【0051】
次に、図12に示す取得部501、判定部502、作成部503、調整部504、および、通知部505について説明する。
【0052】
取得部501は、比較しようとする対象の第1の道路区間(道路区間601)と第1の道路区間の周辺領域(周辺領域602等)とを含む第1の道路区画(道路区画600)についての複数種類の情報を含む道路区画特徴データ5091(特徴データ)と、第1の道路区間とは異なる比較相手の第2の道路区間(他の道路区間601)と第2の道路区間の周辺領域(他の周辺領域602等)とを含む第2の道路区画(他の道路区画600)についての道路区画特徴データ5091(特徴データ)とを記憶部506から取得し、例えば情報提供装置500が有するメインメモリに記憶する。なお、取得部501は、道路区画特徴データ5091に対応する特徴データの一部または全部を、中央データ装置1、1または複数の図示していないサーバ等から取得してもよい。
【0053】
判定部502は、第1の道路区画についての道路区画特徴データ5091と、第2の道路区画についての道路区画特徴データ5091とを対比して、第1の道路区画と第2道路区画とが類似しているかどうかを判定する。ここで図19図20を参照して判定部502の構成例と動作例について説明する。図19に示す構成では、判定部502は、判定器5021と、比較器5022と、適合度算出部5023とを備える。
【0054】
判定器5021は、例えば学習済み機械学習モデルを用いて構成され、第1の道路区画についての道路区画特徴データ5091と第2の道路区画についての道路区画特徴データ5091を説明変数として入力し、目的変数として類似度を出力する。この場合、判定器5021は、例えばニューラルネットワークを要素とする学習済みモデルであり、入力される多数のデータに対して求める解が出力されるよう、機械学習によりニューラルネットワークの各層のニューロン間の重み付け係数が最適化されている。判定器5021は、例えば、入力から出力までの演算を行うプログラムと当該演算に用いられる重み付け係数(パラメータ)の組合せで構成される。そして、判定器5021は、入力する第1の道路区画についての道路区画特徴データ5091と第2の道路区画についての道路区画特徴データ5091の組に出力する類似度の値がラベル付けされた複数組のデータセットを教師データとして機械学習された学習済みモデルである。この場合、類似度の値は0~1で類似度最大が1である。なお、判定器5021は、道路区画特徴データ5091が含む複数種類の情報のすべてを入力してもよいし、一部を入力してもよい。
【0055】
例えば、判定器5021による判定イメージを表すと、第1の道路区画についての道路区画特徴データ5091が{道路区画:道路A道路区間1、道路形状(直線率):0.98、車線数:6、主要道路区分:3、主要道路接続数:3、可住地面積率:0.4、時間別交通量:[100,150,…]}で、第2の道路区画についての道路区画特徴データ5091が{道路区画:道路B道路区間3、道路形状(直線率):0.83、車線数:4、主要道路区分:2、主要道路接続数:5、可住地面積率:0.5、時間別交通量:[100,100,…]}である場合、二者間の類似度は例えば0.65となる。なお、主要道路区分、主要道路接続数、可住地面積率、および時間別交通量については上述した例の通りである。
【0056】
また、判定器5021による他の判定イメージを表すと、第1の道路区画についての道路区画特徴データ5091が{道路区画:道路A道路区間1、道路形状(直線率):0.98、車線数:6、主要道路区分:3、主要道路接続数:3、可住地面積率:0.4、時間別交通量:[100,150,…]}で、第2の道路区画についての道路区画特徴データ5091が{道路区画:道路C道路区間5、道路形状(直線率):0.51、車線数:2、主要道路区分:2、主要道路接続数:0、可住地面積率:0.01、時間別交通量:[10,20,…]}である場合、二者間の類似度は例えば0.28となる。
【0057】
比較器5022は、判定器5021が出力した類似度と、類似判定閾値とを比較して、類似度が類似判定閾値より大きい場合、両道路区画が類似しているとの判定結果を出力し、類似度が類似判定閾値以下の場合、両道路区画は類似していないとの判定結果を出力する。例えば、類似判定閾値を「0.6」とした場合、上述した例の類似度が0.65の道路区画:道路A道路区間1と道路区画:道路B道路区間3は類似していると判定され、類似度が0.28の道路区画:道路A道路区間1と道路区画:道路C道路区間5は類似していないと判定される。
【0058】
適合度算出部5023は、第1の道路区画についての道路区画特徴データ5091と、第2の道路区画についての道路区画特徴データ5091とを入力し、第1の道路区画と第2の道路区画の適合度を算出して出力する。適合度は、例えば、類似する道路をどのような処理や用途に用いるのかということに応じて、道路区画特徴データ5091が含む複数種類の情報に対して種類毎に異なる重み付けを行って各種類の情報の一致度を比較した結果を表す指標値である。例えば、道路形状に対して他より高い重み付けを設定した場合、道路形状の数値データの差が小さいほど適合度が大きくなり、差が大きいほど適合度が小さくなるように、適合度算出部5023の処理内容を設定することができる。
【0059】
判定部502は、例えば、定期的に情報提供装置500が処理対象とする各道路区画について類似判定を繰り返し実行する。図20は、判定部502の動作例を示す。図20に示す処理において判定部502は、第1の道路区画と第2の道路区画の類似度を算出し(ステップS301)、類似判定閾値を超える否かを判定し(ステップS302)、類似判定閾値を超える場合(ステップS303:Yes)、類似していると判定する(ステップS303)。
【0060】
なお、上述したように、判定部502が類似判定において着目する事項は、例えば、以下の事項である。(1)ある道路区間における対象道路の形状・構造(例:車線数)・道路重要度区分(幹線道路扱いか)。(2)ある道路区間内の対象道路に接続する道路数・主要道路数。(3)対象道路に接続する主要道路(例:主要地方道以上)。(4)ある道路区間内における可住地面積率、可住地人口密度。(5)ある道路区間内における対象道路に隣接する森林、原野率。(6)その時間帯の交通量。
【0061】
作成部503は、判定部502による判定の結果に基づいて、第1の道路区画に類似する第2の道路区画に係るリストである道路区画リスト510を作成および更新し、記憶部506に記憶する。なお、作成部503は、例えば適合度に応じて道路区画リスト510を用途や使用する処理の内容別に複数種類作成してもよい。複数種類のリストの例としては、例えば、あおり運転検知の用途で使用するリスト、速度超過検知の用途で使用するリスト等である。
【0062】
調整部504は、道路区画リスト510において各道路区画に対して対応付けられる類似する他の道路区画の個数を調整する。道路区画リスト510では、例えば類似した道路区画であると判断された特定の道路区画に関するリストの長さが長くなる可能性がある。こういった場合にはどの道路を採用するべきか判断できなくなる。そのため類似した道路区画のリストの長さがある閾値を超えた場合に、類似した道路区画同士でより詳細に分析を行ない、類似した道路区画のリストの長さを短くする。例えば閾値を20とした場合、図18に示す道路区画リスト510で、各道路区画に対応付けられる類似する道路区画の個数が20個に制限される。リストの長さを減らす方法として、例えば、統計量からクラスタリングにより分割する例や類似度が高い方から制限数までを選択する例が挙げられる。
【0063】
通知部505は、第1の道路区間601を特定する情報を含む問い合わせに対して、道路区画リスト510を参照し、類似する第2の道路区間601に対応する情報を通知する。あるいは、通知部505は、第1の道路区間601を特定する情報と用途や使用する処理の内容を特定する情報とを含む問い合わせに対して、用途や使用する処理の内容に適した道路区画リスト510を参照し、類似する第2の道路区間601に対応する情報を通知する。図1に示す走行状況監視装置100では、例えば、特異判定部51が対象道路を特定する情報として対象道路の座標を指定して当該座標に対応する道路に類似する道路の一覧を通知部505に対して要求する。これに対し、通知部505は、指定された座標に対応する道路区間601を特定し、当該道路区間601を含む道路区画600に対して類似していると道路区画リスト510内で対応付けられている道路区画600に含まれる道路区間601の一覧を示す情報を特異判定部51へ送信する。道路区間601の一覧を示す情報は、道路名と道路区間識別情報、道路名と道路区間の境界座標や中心座標を表す情報等の一覧とすることができる。なお、道路区画リスト510内に類似する他の道路区画リスト510が含まれていない場合、通知部505は、類似する道路が無い旨を通知する。なお、通知部505の問い合わせ元および通知先は特異判定部51に限定されない。
【0064】
(作用・効果等)
本開示の情報提供装置500、情報提供方法およびプログラムによれば、第1の道路区間と第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての特徴データと、第2の道路区間と第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての特徴データとを対比して、第1の道路区画と第2道路区画とが類似しているかどうかを判定するようにしたので、道路の類似についての判定結果を適切に得ることができる。
【0065】
また、本開示の情報提供装置500、情報提供方法およびプログラムによれば、判定の結果に基づいて、第1の道路区画に類似する第2の道路区画に係るリストを作成するので、類似する道路についての問い合わせに対して類似判定をしなくても回答することができる。
【0066】
上記実施形態では、GNSSを利用することで、車載カメラが不要となり、周辺環境による撮影不可および画像処理の必要がなくなる、また速度などをより正確に計測できるメリットがある。したがって、本開示の走行状況監視装置および走行状況監視方法によれば、走行状況を安定的に監視することができる。
【0067】
また、GNSS情報を中央データ装置1にて集約することにより、位置情報の改ざんを防ぐことができ、また、自車周辺車両の動きを把握、危険運転の起因点を把握できるといったメリットがある。
【0068】
さらにこの技術を活用すれば、危険運転以外にもドライバーの運転能力評価、有料道路などの通行料金課金、交通量統計データの作成といった様々なサービスを提供できる。
【0069】
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、車載装置10は、CAN(Controller Area Network)等を用いて、ステアリング角度を示す情報、ブレーキペダルの角度を示す情報等を取得し、左右方向の加速度に対応する情報、急ブレーキの有無を示す情報を、位置情報に付加して中央データ装置1へ送信してもよい。この場合、走行情報生成部21は、これらの付加情報を走行情報に含めることができる。また、比較対象についての条件は、走行区間や時間帯、天気が同一であることに加えて、曜日や平日と休日の別を同一としてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、情報提供装置500が、道路区画600毎に類似する道路区画600を対応付けた道路区画リスト510を記憶部506に記憶するようにしたが、道路区画リスト510に代えてまたは道路区画リスト510に加えて、道路区間601毎に類似する道路区間601を対応付けたリストを記憶部506に記憶するようにしてもよい。
【0071】
(コンピュータ構成)
図22は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ90は、プロセッサ91、メインメモリ92、ストレージ93、および、インタフェース94を備える。
上述の中央データ装置1、走行情報処理装置2、道路課金判定装置3、交通統計情報通知装置4、交通違反判定装置5、道路課金管理装置6、交通統計情報管理装置7、交通違反管理装置8、車載装置10および情報提供装置500は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ93に記憶されている。プロセッサ91は、プログラムをストレージ93から読み出してメインメモリ92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ92に確保する。
【0072】
プログラムは、コンピュータ90に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータは、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
【0073】
ストレージ93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムをメインメモリ92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0074】
<付記>
上記実施形態に記載の情報提供装置500は、例えば以下のように把握される。
【0075】
(1)第1の態様に係る情報提供装置500は、第1の道路区間601と前記第1の道路区間の周辺領域602とを含む第1の道路区画600についての複数種類の情報を含む特徴データ(道路区画特徴データ5091)と、前記第1の道路区間とは異なる第2の道路区間601と前記第2の道路区間の周辺領域602とを含む第2の道路区画600についての前記複数種類の情報を含む特徴データとを取得する取得部501と、前記第1の道路区画600についての特徴データと、前記第2の道路区画600についての特徴データとを対比して、前記第1の道路区画600と前記第2道路区画600とが類似しているかどうかを判定する判定部502と、前記判定の結果に基づいて、前記第1の道路区画600に類似する前記第2の道路区画600に係るリスト(道路区画リスト510)を作成する作成部503と、を備える。
【0076】
本態様および以下の各態様によれば、第1の道路区間と第1の道路区間の周辺領域とを含む第1の道路区画についての特徴データと、第2の道路区間と第2の道路区間の周辺領域とを含む第2の道路区画についての特徴データとを対比して、第1の道路区画と第2道路区画とが類似しているかどうかを判定するようにしたので、周辺領域の情報を考慮し、道路の類似についての判定結果を適切に得ることができる。また、判定の結果に基づいて、第1の道路区画に類似する第2の道路区画に係るリストを作成するので、第1の道路区画に類似する道路についての問い合わせに対して類似判定をしなくても回答することができる。
【0077】
(2)第2の態様に係る情報提供装置500は、(1)の情報提供装置500であって、前記特徴データ(道路区画特徴データ5091)は、前記第1および第2の道路区間600に接続する他の道路に係る情報(主要道路接続数50934)または前記周辺領域に占める市街地の割合に対応する情報(可住地面積率50941、可住地人口密度50942、森林率50943、原野率50944)の少なくとも一方を含む。本態様によれば、例えば、対象道路から接続道路や周辺の施設への流出や、対象道路への接続道路や周辺の施設からの流入に係る特徴を考慮して類似性を判定することができる。
【0078】
(3)第3の態様に係る情報提供装置500は、(1)の情報提供装置500であって、前記特徴データは、前記第1および第2の道路区間に接続する他の道路に係る情報(主要道路接続数50934)および前記周辺領域に占める市街地の割合に対応する情報(可住地面積率50941、可住地人口密度50942、森林率50943、原野率50944)を含む。本態様によれば、例えば、対象道路から接続道路および周辺の施設への流出や、対象道路への接続道路および周辺の施設からの流入に係る特徴を考慮して類似性を判定することができる。
【0079】
(4)第4の態様に係る情報提供装置500は、(3)の情報提供装置500であって、前記特徴データ(道路区画特徴データ5091)は、さらに、時間別交通量に対応する情報(時間別交通量5095)を含む。本態様によれば、交通量に係る特徴を考慮して類似性を判定することができる。
【0080】
(5)第5の態様に係る情報提供装置500は、(1)~(4)の情報提供装置500であって、前記第1の道路区間601を特定する情報を含む問い合わせに対して、前記リスト(道路区画リスト510)を参照し、類似する前記第2の道路区間600に対応する情報を通知する通知部505をさらに備える。
【符号の説明】
【0081】
500 情報提供装置
100 走行状況監視装置
1 中央データ装置
2 走行情報処理装置
3 道路課金判定装置
4 交通統計情報通知装置
5 交通違反判定装置
6 道路課金管理装置
7 交通統計情報管理装置
8 交通違反管理装置
10 車載装置
21 走行情報生成部
51 特異判定部
501 取得部
502 判定部
503 作成部
505 通知部
510 道路区画リスト
600 道路区画
601 道路区間
602、603 周辺領域
5091 道路区画特徴データ
図1
図2
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図22