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特開2023-87934アプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報提供装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087934
(43)【公開日】2023-06-26
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報提供装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20230619BHJP
【FI】
G06Q20/08
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021202497
(22)【出願日】2021-12-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】森 俊介
(72)【発明者】
【氏名】青柳 麻紀
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA21
(57)【要約】
【課題】より利用者とっての利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報提供装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、コンピュータに、電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させ、ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定させ、次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素であるアプリケーションプログラムである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させ、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定させ、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素である、
アプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、前記電子決済において利用されるコード画像を含む、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記第2ホーム画面に含まれる前記電子決済に関するサービスを示す情報の数は、前記第1ホーム画面に含まれる前記電子決済に関するサービスを示す情報の数よりも少ない、
請求項1または2に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記第2ホーム画面に含まれる他の画面に画面を遷移させるためのリンクの数は、前記第1ホーム画面に含まれる他の画面に画面を遷移させるためのリンクの数よりも少ない、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、前記電子決済において利用されるコード画像を別の画面で表示させるための第1ボタンおよびカメラを起動させるための第2ボタンを含む、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記第1ホーム画面は、前記ホーム画面を前記第1ホーム画面から前記第2ホーム画面に設定するための設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第3ボタンを含み、
前記第2ホーム画面は、前記ホーム画面を前記第2ホーム画面から前記第1ホーム画面に設定するための設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第4ボタンを含む、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された場合であっても、ユーザに提供する機能を制限させずに、
前記第1ホーム画面に対して行われるユーザの操作に応じて実行される機能と同等の機能を、前記第2ホーム画面に対して行われるユーザの操作に応じて実行させる、
請求項1から6のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第1所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項9】
前記第1所定条件は、前記ユーザの年齢が第1年齢以上であること、または前記ユーザの年齢が第2年齢以下であることである、
請求項8に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項10】
前記第1所定条件は、前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記電子決済の利用頻度が第1閾値以下であること、前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記電子決済の利用回数が第2閾値以下であること、または前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記電子決済の利用額が第3閾値以下であることである、
請求項8に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
前記ホーム画面が第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第1所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項8から10のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置に搭載されたオペレーティング・システムが有する情報が第2所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項13】
前記第2所定条件は、オペレーション・システムが表示部に表示する文字またはアイコンの大きさが所定以上の大きさに設定されていることである、
請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項14】
前記第2所定条件は、オペレーション・システムにおいて、オペレーション・システムが提供するホーム画面がデフォルトのホーム画面よりも簡素なホーム画面に設定されていることである、
請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第2所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項12から14のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
第3所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第3所定条件は、前記アプリケーションプログラムが起動するときの起動速度が所定速度以下であること、前記アプリケーションプログラムが起動しようとしても起動しないこと、または前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の通信速度が所定速度以下であることである、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
前記ホーム画面が第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第3所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項16に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項18】
電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させるアプリケーションプログラムの更新用のアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定させ、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素である、
更新用のアプリケーションプログラム。
【請求項19】
コンピュータが
電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させ、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定し、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素である、
情報提供方法。
【請求項20】
電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させ
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定し、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素である、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザから店舗に対する商品販売又は役務提供により生じた代金の支払いの際、ユーザ端末又は店舗における店舗端末から、支払いの決済要求を受け付け、決済要求に応じて、選択された電子決済手段で支払いの決済をするための処理を行う決済サーバの発明が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-157825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の発明では、利用者の利便性が十分に考慮されていない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より利用者とっての利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報提供装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、コンピュータに、電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させ、ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定させ、次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素であるアプリケーションプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、より利用者にとっての利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報提供装置を提供することを目的の一つとする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
図2】電子決済の大まかな流れを例示した図である。
図3】決済アプリ20により実現される機能部の一例を示す図である。
図4】決済サーバ100の構成図である。
図5】店舗情報220の内容の一例を示す図である。
図6】利用者情報210の内容の一例を示す図である。
図7】第1ホーム画面IM1の一例を示す図である。
図8】設定コンテンツの一例を示す図である。
図9】第2ホーム画面IM2の一例を示す図である。
図10】第1ホーム画面と第2ホーム画面との相違点について説明するための図である。
図11】決済アプリ20により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】第1所定条件の一例を示す図である。
図13】レコメンド情報の一例を示す図である。
図14】決済アプリ20により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15】解除のレコメンド情報の一例を示す図である。
図16】利用者端末装置10に含まれる機能構成の一例を示す図である。
図17】決済アプリ20とオペレーティング・システム30とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図18】第2ホーム画面IM3の一例を示す図である。
図19】画面IM4の一例を示す図である。
図20】画面IM5の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、情報提供方法、および情報処理装置の実施形態について説明する。本実施形態のアプリケーションプログラムは、コンピュータに、電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させ、ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定させ、次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、前記第2ホーム画面に含まれる情報は、前記第1ホーム画面の情報よりも簡素である。以下、上記の詳細について説明する。
【0010】
<第1実施形態>
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、利用者端末装置10(決済アプリ20)および決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10および一以上の店舗端末装置50とネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置等を含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能、位置測定装置(GPS)等を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ(光学読取機能)、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネル等を制御する。
【0012】
店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
【0013】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理している残高情報を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点の残高情報よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
【0014】
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まず利用者端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像(コード情報)を表示する。利用者は利用者端末装置10の表示面を店舗端末装置50に翳す(提示する)。店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、利用者ID等の情報を取得する。そして、店舗端末装置50は、利用者ID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。
【0015】
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。利用者は、店舗名等が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する。そして、利用者端末装置10は、利用者ID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。なお、上記のいずれかのパターンでのみ電子決済が行われてもよい。
【0016】
電子決済が完了すると、完了通知が決済サーバ100から利用者端末装置10に送信される。利用者端末装置10は、受信した完了通知に応じて決済完了画面を表示する。完了通知は、例えばWebページの形式である。決済完了画面には、例えば、決済が行われた店舗の情報や、決済金額、決済の結果として利用者に付与されるポイント(特典)等が表示される。
【0017】
[決済アプリ]
図3は、決済アプリ20により実現される機能部の一例を示す図である。例えば、利用者端末装置10のCPU等のプロセッサが決済アプリ20を実行することで、例えば、情報管理部22、情報処理部24、受付部26、および設定部28が実現される。
【0018】
情報管理部22は、利用者端末装置10の通信部を用いて決済サーバ100に情報を送信したり、決済サーバ100から送信された情報を取得したりする。情報処理部24は、決済サーバ100と協働して各種コンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させる。情報処理部24は、決済サーバ100により提供されたコンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0019】
受付部26は、ユーザの操作を受け付ける。受付部26は、例えば、コンテンツに含まれるボタンがユーザによって操作された場合、当該操作を受け付ける。設定部28は、受付部26が受け付けた操作に応じた各種設定(例えばかんたんモードの設定)を行う。これらの詳細については後述する。
【0020】
[決済サーバ]
図4は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済処理部120と、コンテンツ提供部130と、記憶部200とを備える。決済処理部120およびコンテンツ提供部130は、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0021】
記憶部200は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等である。記憶部200は、決済サーバ100がネットワークNWを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部200には、利用者情報210、店舗情報220、およびコンテンツ情報230等の情報が格納される。
【0022】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークカードである。
【0023】
決済処理部120は、利用者端末装置10または店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部120は、後述する利用者情報210および店舗情報を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
コンテンツ提供部130は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。提供部136は、記憶部200に記憶されたコンテンツから適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報等を決済サーバ100に送信する。
【0025】
店舗に関する情報は、店舗情報220として管理されている。図5は、店舗情報220の内容の一例を示す図である。店舗情報220は、例えば、店舗IDに対して、店舗カテゴリ、所在地、決済パターン等の情報が対応付けられたものである。店舗カテゴリは、一階層の情報であってもよいし、二階層以上の階層構造を有する情報であってもよい。例えば、図示する「寿司」の上位概念として「和食」や「食事処」、「飲食店」といった情報が付与されてもよい。所在地は、階層化された情報で表されてもよい。決済パターンは、前述したパターン1とパターン2のどちらで決済可能か(両方で決済可能か)を示す情報である。
【0026】
図6は、利用者情報210の内容の一例を示す図である。利用者情報210は、例えば、利用者IDに対して、連絡先情報、残高情報、支払方法、決済履歴情報等の情報が対応付けられたものである。連絡先情報は、利用者が電子決済サービスに加入する際に入力された情報である。残高情報は、利用者が予め銀行預金等から電子決済サービスに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。なお残高情報は決済処理に伴うオートチャージによって自動的に加算される場合もある。支払方法は、チャージされた電子マネーの残高からの支払いや、クレジットカードによる支払い、後払い等の設定された支払方法である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。
【0027】
[第1ホーム画面]
決済アプリ20は、電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させる。図7は、第1ホーム画面IM1の一例を示す図である。第1ホーム画面IM1は、例えば、バーコードC1や、QRコード、支払いの方法(チャージ残高からの支払い)を示す情報、各種サービスに関するボタン、アカウントボタンB1(「設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第3ボタン」の一例)を含んでいる。バーコードおよびQRコードは、決済処理において店舗端末装置50が読み取るための情報である。支払いの方法を示す情報は、設定された決済処理で利用される支払いの方法である。各種サービスは、例えば、クーポン付与のサービスや、ショッピングサービス、フリーマーケットサービス、タクシーの配車サービス等の種々のサービスを含む。
【0028】
第1ホーム画面には、第1ホーム画面とは別の画面で、コード画像を表示させるための表示ボタンB1Aが含まれている。このボタンB1Aが操作されると、別の画面でコード画像が拡大表示される。第1ホーム画面には、更に、店頭のQRコードを読み取るためにカメラを起動させるためのボタンB1Bが含まれている。このボタンB1Bが操作されると、カメラが起動する。
【0029】
アカウントボタンB1が操作されると、各種設定を行うための設定コンテンツが表示される。図8は、設定コンテンツの一例を示す図である。設定コンテンツは、表示部に表示される文字の大きさを変更するためのボタンや、出力される音量を設定するためのボタン、かんたんモードに設定するためのボタンB2が含まれる。かんたんモードB2が操作されると、決済アプリ20は、現在のモード(例えば通常モード)をかんたんモードに設定する。
【0030】
かんたんモードに設定されると、決済アプリ20は、第1ホーム画面に代えて、かんたんモードに応じた第2ホーム画面を表示部に表示させる。決済アプリ20は、ホーム画面に戻る操作がされた場合や、アプリケーションプログラムの起動時に、第2ホーム画面を表示部に表示させる。
【0031】
図9は、第2ホーム画面IM2の一例を示す図である。第2ホーム画面IM2は、例えば、バーコードC2や、QRコード、所定のサービスに関するボタン、アカウントボタンB3(「設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第4ボタン」の一例)を含んでいる。所定のサービスは、所定のユーザに電子マネーを送金したり、所定のユーザから電子マネーを受け取ったりするためのサービス、キャンペーン等のユーザにとってお得な情報が提供されるサービス等である。
【0032】
第2ホーム画面IM2に含まれる情報は、第1ホーム画面IM1に含まれる情報よりも簡素である。簡素とは、情報量が少ないことや、情報の数が少ないこと等である。情報の数が少ないとは、例えば、ホーム画面において表示されるサービスを示す情報の数(ボタンやアイコン等)が少ないことである。
【0033】
また、情報量が少ないまたは情報の数が少ないとは、決済サーバ100から提供される広告やお知らせの情報量や数(広告の数やお知らせの数)が少ないことであってもよい。また、情報量が少ないまたは情報の数が少ないとは、ホーム画面において設定されている他の画面に遷移させるためのリンクの数が少ないことであってもよい。また、情報量が少ないとは、画面を構成する画像において利用されている色彩の数が少ないことであってもよい。例えば、第1ホーム画面の画像は数十から数百色の色彩で構成され、第2ホーム画面の画像は数色や白黒の色彩で構成されていてもよい。
【0034】
上記のように、第2ホーム画面は、第1ホーム画面よりも簡素であるが、基本的機能を示す情報や利用の頻度が比較的高いと想定されている情報等は、第2ホーム画面において表示される。基本的機能を示す情報や利用の頻度が比較的高いと想定されている情報等とは、例えば、電子決済を行うための機能を起動させるための起動ボタンや、電子マネーをチャージするためのチャージボタン、支払いの履歴を表示させるための履歴表示ボタン、各種設定を行うための設定コンテンツを表示させるためのアカウントボタンB3、利用可能な電子マネーの残高を示す情報等である。
【0035】
起動ボタンは、例えば、決済処理に用いられるバーコードやQRコード等のコード画像を表示部に表示させるためのボタンB2Aや、店頭のQRコードを読み取るためにカメラを起動させるためのボタンB2Bである。基本的機能を示す情報や利用の頻度が比較的高いと想定されている情報等には、上記とは異なる情報が含まれていてもよいし、上記のうち一部または全部の情報は含まなくてもよい。なお、図9のアカウントボタンB3が操作されることで、かんたんモードから通常モードにモードが変更される。
【0036】
また、かんたんモードに設定されている場合であっても、通常モードで利用可能な機能は利用可能である。すなわち、決済アプリ20は、「前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された場合であっても、ユーザに提供する機能を制限させずに、前記第1ホーム画面に対して行われたユーザの操作に応じて実行される機能と同等の機能を、前記第2ホーム画面に対して行われたユーザの操作に応じて実行させる」機能を有する。例えば、第2ホーム画面では、情報量または情報の数は簡素化されているが、第2ホーム画面に対してユーザが所定の操作(画面を遷移する操作や、第2ホーム画面の下位の画面に対する操作)を行うとことで、第1ホーム画面に対する操作で利用可能な機能が実現される。
【0037】
図10は、第1ホーム画面と第2ホーム画面との相違点について説明するための図である。
(相違点1)第2ホーム画面の情報量は、第1ホーム画面の情報量よりも少ない。
(相違点2)第2ホーム画面のリンクの数は、第1ホーム画面のリンクの数よりも少ない。
(相違点3)第2ホーム画面の画像を構成する色彩の数は、第1ホーム画面の画像を構成する色彩の数よりも少ない。
(相違点4)第2ホーム画面の広告の数は、第1ホーム画面の広告の数よりも少ない。
【0038】
例えば、後述するように第1所定条件を満たすユーザに対して、第2ホーム画面に設定するリコメンド情報が提供される。リコメンド情報に応じたユーザの操作によって、第2ホーム画面が表示されるように設定される。
【0039】
[フローチャート(その1)]
図11は、決済アプリ20により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、任意のタイミングで開始される。本処理は、決済サーバ100により実行されてもよい。まず、決済アプリ20は、ユーザに関する情報が第1所定条件を満たすか否かを判定する(S10)。ユーザに関する情報が第1所定条件を満たす場合、決済アプリ20は、レコメンド情報が利用者端末装置10の表示部に表示させる(S12)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
【0040】
図12は、第1所定条件の一例を示す図である。第1所定条件は、例えば、ユーザの年齢が所定の年齢であることである。所定の年齢とは、例えば、第1年齢以上であること(高齢であること)や、第2年齢以下であること(子供であること)等である。また、第1所定条件は、ユーザの属性が所定の属性であることであってもよい。例えば、ユーザの属性が第1年齢以上であり且つ男性等のように任意に設定されてもよい。
【0041】
第1所定条件は、例えば、所定期間における決済処理の利用頻度が第1閾値以下であることであってもよい。第1所定条件は、例えば、所定期間における決済処理の利用回数が第2閾値以下であることであってもよい。第1所定条件は、例えば、所定期間における決済処理の利用額が第3閾値以下であることであってもよい。上記のように第1所定条件は、例えば、利用の頻度、回数、利用額が所定以下の休眠ユーザであることであってもよい。また、第1所定条件は、決済アプリ20を所定期間起動させていないことであってもよい。年齢の情報や、ユーザの属性の情報、利用頻度、利用回数、利用額等の情報は、利用者情報210に登録され、利用者情報210から取得されてもよいし、他の手法により取得されてもよい。
【0042】
また、上記の年齢の情報やユーザの属性の情報は、決済サーバ100と連携しているサービスサーバから取得してもよい。連携しているサービスサーバとは、電子決済サービスのログインIDと共通するログインIDによって利用可能なサービスサーバである。共通するログインIDによって利用可能なサービスサーバとは、連携している携帯電話会社が運営するサービスサーバや、連携しているポータルサイトのサービスサーバである。決済サーバ100は、例えば、ユーザの同意の下ユーザのログインIDを用いて、他のサービスサーバからユーザの年齢(または生年月日)や属性の情報を取得してもよい。
【0043】
決済アプリ20は、第1所定条件が満たされた場合、かんたんモードに設定することをユーザにレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる。図13は、レコメンド情報の一例を示す図である。レコメンド情報に含まれるかんたんモードに設定するためのボタンが操作された場合、決済アプリ20は、通常モードからかんたんモードに設定する。これにより、第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面がホーム画面として表示される。
【0044】
また、第1所定条件は、統計情報から導出されてもよい。例えば、統計情報に基づいて、第2ホーム画面が設定されれば、電子決済サービスを積極的に利用すると想定される条件が、第1所定条件に設定されてもよい。例えば、マーケティング調査や統計的な調査によって、第1年齢以上の男性は、第2ホーム画面が設定されれば、電子決済サービスを積極的に利用するとの調査結果が得られた場合、該当するユーザに対してレコメンド情報が提供されてもよい。
【0045】
ここで、例えば、ユーザによって第1ホーム画面に含まれる情報は多いと感じ、電子決済サービスを使用することを躊躇してしまう場合がある。これにより、電子決済サービスの利用度合が低い休眠ユーザとなっていることがある。そこで、本実施形態では、休眠ユーザが、より利用しやすい第2ホーム画面を提供することで、より電子決済サービスの利用を促進することができる。
【0046】
上記の例では、レコメンド情報によってかんたんモードが設定されるものとして説明したが、これに加えて(または代えて)、利用者端末装置10を販売している店舗で店舗のスタッフがかんたんモードを設定してもよい。例えば、ユーザが利用者端末装置10を購入した場合に、ユーザの操作に関する熟練度等を考慮して、ユーザにかんたんモードを設定することを提案する。ユーザが提案を受け入れた場合、スタッフは、かんたんモードを設定してもよい。
【0047】
[フローチャート(その2)]
決済アプリ20は、かんたんモードから通常モードに設定することをレコメンドしてもよい。図14は、決済アプリ20により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、かんたんモードが設定された後の所定のタイミングで実行される。本処理は、決済サーバ100により実行されてもよい。
【0048】
まず、決済アプリ20は、ユーザに関する情報が第2所定条件を満たすか否かを判定する(S20)。ユーザに関する情報が第2所定条件を満たす場合、決済アプリ20は、解除のレコメンド情報を利用者端末装置10の表示部に表示させる(S22)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
【0049】
決済アプリ20は、第2所定条件が満たされた場合、通常モードに設定することをユーザにレコメンドするレコメンド情報(解除のレコメンド情報)を表示部に表示させる。図15は、解除のレコメンド情報の一例を示す図である。解除のレコメンド情報に含まれる通常モードに設定するためのボタンが操作された場合、決済アプリ20は、かんたんモードから通常モードに設定する。これにより、第2ホーム画面に代えて第1ホーム画面がホーム画面として表示される。
【0050】
第2所定条件を満たすとは、ユーザに関する情報が第1所定条件を満たさなくなったことである。第2所定条件を満たすとは、例えば、ユーザの年齢が第1所定条件を満たさなくなったことや、利用の度合が第1所定条件を満たさなくなったことである。第2所定条件を満たすとは、例えば、ユーザが決済アプリ20の利用に慣れたことや、操作の熟練度が所定度合になったと推定されること等であってもよい。第2所定条件を満たすとは、例えば、所定期間における決済処理の利用頻度が第4閾値を超えたことや、所定期間における決済処理の利用回数が第5閾値を超えた、所定期間における決済処理の利用額が第6閾値を超えたこと等である。また、第2所定条件を満たすとは、例えば、決済アプリ20の利用度合が所定度合以上となったことである。例えば、決済アプリ20が起動した状態の時間が所定時間以上となったことである。
【0051】
上記のように、ユーザが決済アプリ20の操作に慣れたと推定される場合、多くの情報が含まれる第1ホーム画面が表示されるようにリコメンドされる。これにより、ユーザがかんたんモードから通常モードに設定した場合、よりユーザにとって有益な情報を含むコンテンツがユーザに提供される。例えば、かんたんモードに設定された後、通常モードに変更するレコメンドがされないと、ユーザは、情報量が少ない第2ホーム画面を利用し続け、操作に慣れたにも関わらず、ユーザとっての利便性が十分でない場合がある。これに対して、本実施形態では、操作に慣れたユーザに対して通常モードに設定することがレコメンドされ、ユーザの通常モードによる決済アプリ20の利用が促進される。これにより、ユーザの利便性の向上が期待される。
【0052】
以上説明実施形態によれば、決済アプリ20は、かんたんモードを設定するレコメンド情報または通常モードに設定するレコメンド情報をユーザに提供し、ユーザに適したホーム画面の設定を促進することにより、ユーザの利便性を向上させることに寄与することができる。
【0053】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、決済アプリ20または決済サーバ100の情報に基づいてユーザにレコメンド情報を提供するか否かが決定されるものとした。これに対して、第2実施形態では、利用者端末装置10のオペレーティング・システム(OS)から取得された情報に基づいてユーザにレコメンド情報を提供するか否かが決定される。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0054】
図16は、利用者端末装置10に含まれる機能構成の一例を示す図である。利用者端末装置10は、決済アプリ20により実現される機能部と、オペレーティング・システム30とを含む。オペレーティング・システム30は、利用者端末装置10の基本的な機能や機器等を管理または制御するソフトウェアである。情報管理部22は、オペレーティング・システム30から情報の提供を受け、提供された情報を管理する。
【0055】
[シーケンス図]
図17は、決済アプリ20とオペレーティング・システム30とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、決済アプリ20が、オペレーティング・システム30と通信し、オペレーティング・システム30から判定情報(後述)を取得する(S30)。決済アプリ20は、判定情報に基づいて、第3所定条件を満たすか否かを判定する(S32)。第3所定条件を満たす場合、決済アプリ20は、かんたんモードに設定することを提案するリコメンド情報を表示部に表示させる(S34)。
【0056】
判定情報は、オペレーション・システムが表示部に表示する文字またはアイコンの大きさを示す情報である。第3所定条件は、例えば、上記の文字またはアイコンの大きさが所定以上の大きさに設定されていることである。
【0057】
判定情報は、オペレーション・システムが提供するホーム画面がデフォルトのホーム画面よりも簡素なホーム画面に設定されているか否かを示す情報である。第3所定条件は、例えば、上記のホーム画面が簡素なホーム画面に設定されていることである。
【0058】
上記のように、ユーザが利用者端末装置10の操作や、オペレーティング・システム30の操作に慣れていないと想定される場合、決済アプリ20は、かんたんモードに設定することを提案するレコメンド情報を表示部に表示させる。これにより、ユーザがかんたんモードに設定することが促進され、ユーザがかんたんモードに設定すれば、ユーザの利便性が向上する。
【0059】
なお、上記の第3所定条件を満たさなくなった場合、第1実施形態と同様に、かんたんモードを解除することを提案するレコメンド情報を表示部に表示させる。これにより、ユーザが通常モードに設定することが促進され、ユーザが通常モードに設定すれば、ユーザの利便性が向上する。
【0060】
以上説明した第2実施形態によれば、決済アプリ20は、かんたんモードを設定するレコメンド情報または通常モードに設定するレコメンド情報をユーザに提供し、ユーザに適したホーム画面の設定を促進することにより、ユーザの利便性を向上させることに寄与することができる。
【0061】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、通信の状況または利用者端末装置10の種別や状態に基づいてユーザにレコメンド情報を提供するか否かが決定される。以下、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。
【0062】
決済アプリ20は、例えば、以下の条件を満たした場合、かんたんモードに設定することを提案するレコメンド情報を表示部に表示させる。
【0063】
(条件1)利用者端末装置10の通信速度が所定速度以下であること。決済アプリ20は、例えばオペレーティング・システム30から利用者端末装置10の通信速度を取得し、取得した通信速度が閾値以下である場合、レコメンド情報を表示部に表示させる。例えば、通信速度が所定速度以下である状態の度合(回数や頻度)が閾値以上である場合、レコメンド情報が表示部に表示される。
【0064】
(条件2)利用者端末装置10の決済アプリ20の起動に所定時間以上要すること(または要する度合(頻度や回数等)が所定度合以上であること)。決済アプリ20は、例えば決済アプリ20を起動させる操作がされた後の起動時間を取得し、取得した起動時間が所定時間以上である頻度が閾値以上である場合、レコメンド情報を表示部に表示させる。起動時間とは、ユーザが決済アプリ20をアプリの管理者が期待する通りに利用することができる状態に至るまでの時間である。起動に所定時間以上要することには、例えば、決済アプリ20が立ち上がらないことを含む。
【0065】
(条件3)利用者端末装置10の機種やオペレーティング・システム30のバージョンや種別が所定のバージョンや種別であること。決済アプリ20は、例えばオペレーティング・システム30や、ユーザの操作、連携しているサーバ装置等から、上記のバージョンや種別の情報を取得し、取得したバージョンや種別が所定のバージョンや種別である場合、レコメンド情報を表示部に表示させる。
【0066】
なお、上記の(条件1)-(条件3)を満たさなくなった場合、第1実施形態と同様に、かんたんモードを解除することを提案するレコメンド情報を表示部に表示させる。これにより、ユーザが通常モードに設定することが促進され、ユーザが通常モードに設定すれば、ユーザの利便性が向上する。
【0067】
以上説明した第3実施形態によれば、決済アプリ20は、かんたんモードを設定するレコメンド情報または通常モードに設定するレコメンド情報をユーザに提供し、ユーザに適したホーム画面の設定を促進することにより、ユーザの利便性を向上させることに寄与することができる。
【0068】
<その他の実施形態(その1)>
電子決済サービスの利用に関して、所定条件が付与されたユーザに対してかんたんモードの設定に関するレコメンド情報が提供されてもよい。所定条件とは、例えば、ユーザが所定の年齢以下であると推定される情報である。所定条件とは、例えば、電子決済サービスが利用できる店舗が限定されていること(例えば保護者によって利用できる店舗の限定が設定されていること)、ホワイトリストの店舗(例えばユーザの利用が問題ない店舗であること)を示す情報が付与されていること、年齢制限を示す店舗であることを示す情報が付与されていることである。また、ユーザのアカウントが他のユーザに従属または付随するアカウントである場合も、かんたんモードの設定に関するレコメンド情報が提供されてもよい。
【0069】
例えば、決済アプリ20において、店舗に対してホワイトリストの店舗を示す情報が付与されている場合(例えば保護者によって上記の情報を付与する設定がされている場合)、この決済アプリ20のユーザは、所定の年齢以下であることが推定される。例えば、決済アプリ20において、店舗に対して利用について年齢制限を示す店舗であることを示す情報または利用について年齢制限がない店舗であることを示す情報が付与されている場合(例えば保護者によって上記の情報を付与する設定がされている場合)、この決済アプリ20のユーザは、所定の年齢以下であることが推定される。ユーザのアカウントが保護者のメインアカウントに対するサブアカウントである場合、所定の年齢以下であることが推定される。上記のように所定の年齢以下のユーザに対しては、かんたんモードの設定がリコメンドされてもよい。
【0070】
所定の年齢以下のユーザに対しては、電子決済サービスにおける所定のサービスの利用が制限されてもよい。例えば、金融サービスや、ロッタリーサービス(宝くじやくじ引き等のサービス)の利用が制限される。例えば、所定の年齢以下のユーザ(所定の年齢以下と推定されるユーザ)がかんたんモードに設定した場合、特定かんたんモードに設定する。特定かんたんモードと、かんたんモードとの相違点は、特定かんたんモードでは、上記の所定のサービスの利用が制限される点である。このように、ユーザの属性に応じて特定かんたんモードが設定される。
【0071】
<その他の実施形態(その2)>
決済アプリ20(または決済サーバ100)は、かんたんモードを設定しているユーザに対してプロモーションを行ってもよい。例えば、決済アプリ20は、かんたんモードを設定しているユーザに対して、より電子決済サービスの利用度合が向上するように、クーポンを付与したり、利用に応じたポイントの付与度合を上昇させたりしてもよい。また、かんたんモードに設定しているユーザの属性ごとに、異なるプロモーションがされてもよい。例えば、かんたんモードに設定している子供と、かんたんモードに設定している大人とで異なるプロモーションがされる。
【0072】
また、決済アプリ20は、属性が同じユーザであっても、かんたんモードに設定しているユーザと、通常モードに設定しているユーザとのプロモーションを異ならせてもよい。例えば、実験的に行われたプロモーションの結果に基づいて、属性A且つかんたんモードに設定しているユーザに対しては広告A(またはクーポンA)が効果的であり、属性A且つ通常モードに設定しているユーザに対しては広告B(またはクーポンB)が効果的であるとの知見が得られた場合、この知見に基づいて属性が同じユーザに対しても設定されているモードに応じた広告が配信される。
【0073】
上記のように、ユーザが設定しているモードが加味されることで、より効果的なプロモーションが行われることが期待される。
【0074】
<その他の実施形態(その3)>
決済アプリ20(または決済サーバ100)は、所定条件を満たすユーザに対してかんたんモードに設定することをレコメンドするプッシュ通知を行ってもよい。所定条件を満たすユーザとは、決済アプリ20を所定期間起動させていないユーザや、決済アプリ20を所定度合以上利用していないユーザ(例えば利用頻度、利用回数、利用額が基準を満たさないユーザ)である。
【0075】
上記のように、決済アプリ20または決済サーバ100は、上記のような決済アプリ20の利用度合が低い休眠ユーザに対して、かんたんモードの設定をレコメンドすることで、決済アプリ20の利用を促すことができる。更に、ユーザは、かんたんモードを利用することで、利用が容易となり、利便性が向上する。
【0076】
<その他の実施形態(その4)>
決済アプリ20は、第2ホーム画面IM3を表示部に表示させてもよい。図18は、第2ホーム画面IM3の一例を示す図である。第2ホーム画面IM3には、支払方法を選択するための情報が含まれる。例えば、電子マネー残高で支払うことを選択するためのボタンB4、クレジットカードで支払うことを選択するためのボタンB5を含む。
【0077】
ボタンB4が操作されると、画面IM4が表示される。図19は、画面IM4の一例を示す図である。画面IM4には、電子マネー残高に関する説明や、電子マネーをチャージする際のチャージ方法を設定するためのボタンが含まれる。
【0078】
ボタンB5が操作されると、画面IM5が表示される。図20は、画面IM5の一例を示す図である。画面IM5には、クレジットカード払いに関する説明や、クレジットカード払いの利用を設定するためのボタンが含まれる。
【0079】
上記のように、第2ホーム画面IM3には、支払方法を選択するためのボタンが含まれ、上記のボタンが操作されるとことで、操作されたボタンに応じた支払い方法を利用するための説明や設定に関する事項を含む画面が表示される。これにより、第2ホーム画面を設定しているユーザは、より決済アプリ20の利用に関する理解を深めることができ、決済アプリ20の利用の促進に繋がる。
【0080】
なお、上記のボタンB4、B5は、第1ホーム画面においても設定され、第1ホーム画面において、ボタンB4、ボタンB5が操作されると、画面IM4、画面IM5が表示されてもよい。
【0081】
以上説明した各実施形態によれば、決済アプリ20は、ユーザの操作に応じて、第1ホーム画面に代えて、簡素な第2ホーム画面を表示部に表示させることにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0082】
また、本実施形態では、決済アプリが、当初から第1ホーム画面および第2ホーム画面を表示部に表示される機能を有しているものとして説明したが、これに代えて(加えて)、第2ホーム画面を設定する機能、第2ホーム画面を表示させる機能、第2ホーム画面に設定することをレコメンドする機能等は、所定のサーバ装置(決済サーバ100やアプリ提供サーバ)が提供する更新用のアプリケーションプログラムが利用者端末装置10にインストールされることで実現されてもよい。本実施形態における決済アプリ20は、電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させるアプリケーションプログラムの更新用のアプリケーションプログラムであってもよい。この更新用のアプリケーションプログラムは、コンピュータに、ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する操作を受け付けた場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定させ、次回のアプリケーションプログラムの起動時に前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させる。
【0083】
また、上記の各処理および各実施形態の一部または全部は、組み合わされて実行されてもよい。更に、決済アプリ20において実行された処理の一部または全部は、決済サーバ100が実行してもよいし、他の装置が実行してもよい。決済サーバ100において実行された処理の一部または全部は、決済アプリ20が実行してもよいし、他の装置が実行してもよい。例えば、決済アプリ20または決済サーバ100の機能構成の一部または全部は複数の装置に分散されていてもよい。更に、決済サーバ100の記憶部200に記憶されている情報は、利用者端末装置10に記憶されてもいてもよい。
【0084】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0085】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 店舗端末装置
60 店舗コード画像
100 決済サーバ
120 決済処理部
130 コンテンツ提供部
210 利用者情報
230 コンテンツ情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2022-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
第1モードが設定されている場合において電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させ、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させ、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
アプリケーションプログラム。
【請求項2】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第1所定条件を満たす場合、前記第2モードに設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第1所定条件は、前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記コード情報を用いた前記電子決済の利用頻度が第1閾値以下であること、前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記コード情報を用いた前記電子決済の利用回数が第2閾値以下であること、または前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記コード情報を用いた前記電子決済の利用額が第3閾値以下であることである、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第2所定条件を満たす場合、前記第2モードに設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第2所定条件は、下記の(1)、(2)、または(3)であり、
(1)は、前記アプリケーションプログラムの利用者に対して電子決済に係るサービスが利用できる店舗が限定されていることであり、
(2)は、記憶装置に記憶された電子決済に係るサービスが利用できる店舗の識別情報に対して前記利用者の利用が問題ない店舗であることを示す情報が付与されていることであり、
(3)は、前記アプリケーションプログラムの利用者のアカウントが、他の利用者に従属するまたは付随するアカウントであることである、
請求項1または2に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記第2ホーム画面に含まれる前記電子決済に関するサービスを示す情報の数は、前記第1ホーム画面に含まれる前記電子決済に関するサービスを示す情報の数よりも少ない、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記第2ホーム画面に含まれる他の画面に画面を遷移させるためのリンクの数は、前記第1ホーム画面に含まれる他の画面に画面を遷移させるためのリンクの数よりも少ない、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記第1ホーム画面は、前記ホーム画面を前記第1ホーム画面から前記第2ホーム画面に設定するための設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第3ボタンを含み、
前記第2ホーム画面は、前記ホーム画面を前記第2ホーム画面から前記第1ホーム画面に設定するための設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第4ボタンを含む、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された場合であっても、ユーザに提供する機能を制限させずに、
前記第1ホーム画面に対して行われるユーザの操作に応じて実行される機能と同等の機能を、前記第2ホーム画面に対して行われるユーザの操作に応じて実行させる、
請求項1から6のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第1所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項9】
前記第1所定条件は、前記ユーザの年齢が第1年齢以上であること、または前記ユーザの年齢が第2年齢以下であることである、
請求項8に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
前記ホーム画面が第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第1所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項8または9に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置に搭載されたオペレーティング・システムが有する情報が第2所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項12】
前記第2所定条件は、オペレーション・システムが表示部に表示する文字またはアイコンの大きさが所定以上の大きさに設定されていることである、
請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項13】
前記第2所定条件は、オペレーション・システムにおいて、オペレーション・システムが提供するホーム画面がデフォルトのホーム画面よりも簡素なホーム画面に設定されていることである、
請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第2所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項11から13のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
第3所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第3所定条件は、前記アプリケーションプログラムが起動するときの起動速度が所定速度以下であること、前記アプリケーションプログラムが起動しようとしても起動しないこと、または前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の通信速度が所定速度以下であることである、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
前記ホーム画面が第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第3所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項15に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させるアプリケーションプログラムの更新用のアプリケーションプログラムであって、
第1モードが設定されている場合において電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させ、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させ、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
更新用のアプリケーションプログラム。
【請求項18】
コンピューが、
第1モードが設定されている場合において電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させる処理と、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させる処理と、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させる処理と、を実行し、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
情報提供方法。
【請求項19】
第1モードが設定されている場合において電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させる処理と、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させる処理と、
次回のアプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させる処理と、を実行し、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
情報提供装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスの電子決済を実行するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
第1モードが設定されている場合において前記アプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた前記電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させ、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた前記電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させ、
次回の前記アプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、前記アプリケーションプログラムの起動時に前記表示部に表示される前記電子決済サービスの電子決済を行うためのホーム画面であって、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
アプリケーションプログラム。
【請求項2】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第1所定条件を満たす場合、前記第2モードに設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第1所定条件は、前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記コード情報を用いた前記電子決済の利用頻度が第1閾値以下であること、前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記コード情報を用いた前記電子決済の利用回数が第2閾値以下であること、または前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを利用した前記コード情報を用いた前記電子決済の利用額が第3閾値以下であることである、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第2所定条件を満たす場合、前記第2モードに設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第2所定条件は、下記の(1)、(2)、または(3)であり、
(1)は、前記アプリケーションプログラムの利用者に対して電子決済に係るサービスが利用できる店舗が限定されていることであり、
(2)は、記憶装置に記憶された電子決済に係るサービスが利用できる店舗の識別情報に対して前記利用者の利用が問題ない店舗であることを示す情報が付与されていることであり、
(3)は、前記アプリケーションプログラムの利用者のアカウントが、他の利用者に従属するまたは付随するアカウントであることである、
請求項1または2に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記第2ホーム画面に含まれる前記電子決済に関するサービスを示す情報の数は、前記第1ホーム画面に含まれる前記電子決済に関するサービスを示す情報の数よりも少ない、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記第2ホーム画面に含まれる他の画面に画面を遷移させるためのリンクの数は、前記第1ホーム画面に含まれる他の画面に画面を遷移させるためのリンクの数よりも少ない、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記第1ホーム画面は、前記ホーム画面を前記第1ホーム画面から前記第2ホーム画面に設定するための設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第3ボタンを含み、
前記第2ホーム画面は、前記ホーム画面を前記第2ホーム画面から前記第1ホーム画面に設定するための設定コンテンツを前記表示部に表示させるための第4ボタンを含む、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された場合であっても、ユーザに提供する機能を制限させずに、
前記第1ホーム画面に対して行われるユーザの操作に応じて実行される機能と同等の機能を、前記第2ホーム画面に対して行われるユーザの操作に応じて実行させる、
請求項1から6のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムを利用するユーザに関する情報が第1所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項9】
前記第1所定条件は、前記ユーザの年齢が第1年齢以上であること、または前記ユーザの年齢が第2年齢以下であることである、
請求項8に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
前記ホーム画面が第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第1所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項8または9に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置に搭載されたオペレーティング・システムが有する情報が第2所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項12】
前記第2所定条件は、オペレーション・システムが表示部に表示する文字またはアイコンの大きさが所定以上の大きさに設定されていることである、
請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項13】
前記第2所定条件は、オペレーション・システムにおいて、オペレーション・システムが提供するホーム画面がデフォルトのホーム画面よりも簡素なホーム画面に設定されていることである、
請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
前記ホーム画面が前記第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第2所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項11から13のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
第3所定条件を満たす場合、ホーム画面を前記第2ホーム画面に設定することをレコメンドするレコメンド情報を表示部に表示させる処理を実行させ、
前記第3所定条件は、前記アプリケーションプログラムが起動するときの起動速度が所定速度以下であること、前記アプリケーションプログラムが起動しようとしても起動しないこと、または前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の通信速度が所定速度以下であることである、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
前記ホーム画面が第2ホーム画面に設定された状態であり且つ前記第3所定条件が満たされなくなった場合、前記ホーム画面を第1ホーム画面に戻すことをレコメンドするレコメンド情報を前記表示部に表示させる処理を実行させる、
請求項15に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
電子決済サービスの電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に第1ホーム画面を表示部に表示させるアプリケーションプログラムの更新用のアプリケーションプログラムであって、
第1モードが設定されている場合において電子決済を実行する前記アプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた前記電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させ、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた前記電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させ、
次回の前記アプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、前記アプリケーションプログラムの起動時に前記表示部に表示される前記電子決済サービスの電子決済を行うためのホーム画面であって、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
更新用のアプリケーションプログラム。
【請求項18】
コンピューが、
第1モードが設定されている場合において電子決済サービスの電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた前記電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させる処理と、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた前記電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させる処理と、
次回の前記アプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させる処理と、を実行し、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、前記アプリケーションプログラムの起動時に前記表示部に表示される前記電子決済サービスの電子決済を行うためのホーム画面であって、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
情報提供方法。
【請求項19】
第1モードが設定されている場合において電子決済サービスの電子決済を実行するアプリケーションプログラムの起動時に、前記第1モードに基づいてホーム画面であるコード情報を用いた前記電子決済を行うための第1ホーム画面を表示部に表示させる処理と、
ホーム画面を前記第1ホーム画面に代えて第2ホーム画面に設定する第2モードに設定する操作を受け付けた場合、前記第1モードを解除して前記第2モードを設定して前記第2モードに基づいてホーム画面をコード情報を用いた前記電子決済を行うための前記第2ホーム画面に設定させる処理と、
次回の前記アプリケーションプログラムの起動時に設定された前記第2モードに基づいて前記第1ホーム画面に代えて前記第2ホーム画面を前記表示部に表示させる処理と、を実行し、
前記第1ホーム画面および前記第2ホーム画面は、前記アプリケーションプログラムの起動時に前記表示部に表示される前記電子決済サービスの電子決済を行うためのホーム画面であって、店舗が提供する店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を読み取るために端末装置のカメラを起動させる起動ボタンおよび前記アプリケーションプログラムの利用者の識別情報がエンコードされたコード情報を生成させ、生成させたコード情報を前記端末装置の表示部に表示させるための表示ボタンを含み、
前記第2モードにおける前記第2ホーム画面に含まれる前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報は、前記第1モードにおける前記第1ホーム画面の前記起動ボタンおよび前記表示ボタンとは異なる情報よりも簡素である、
情報提供装置。