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特開2023-88005音声出力装置、音声出力方法、プログラム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088005
(43)【公開日】2023-06-26
(54)【発明の名称】音声出力装置、音声出力方法、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20230619BHJP
   G01C 21/28 20060101ALI20230619BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20230619BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
G01C21/34
G01C21/28
G09B29/10 A
G09B29/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021202612
(22)【出願日】2021-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(72)【発明者】
【氏名】山中 敦博
(72)【発明者】
【氏名】飯澤 高志
(72)【発明者】
【氏名】福井 孝太郎
(72)【発明者】
【氏名】岩田 匡弘
(72)【発明者】
【氏名】藤原 稔樹
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
【Fターム(参考)】
2C032HC08
2C032HC16
2C032HC31
2C032HD07
2C032HD16
2F129AA03
2F129BB02
2F129BB20
2F129BB22
2F129BB26
2F129BB33
2F129BB47
2F129BB62
2F129BB66
2F129CC03
2F129EE02
2F129EE22
2F129EE43
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF17
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF32
2F129GG17
2F129GG18
2F129HH02
2F129HH03
2F129HH12
(57)【要約】
【課題】経路案内中にトンネルに入る場合、現在位置の更新ができず、案内地点を更新することができない。
【解決手段】音声出力装置は、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得部と、 現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新部と、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内部と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得部と、
現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新部と、
前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内部と、
を備える音声出力装置。
【請求項2】
前記音声案内部は、前記移動体が前記精度低下区間に入る前に、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点に関する音声案内を出力する請求項1に記載の音声出力装置。
【請求項3】
前記音声案内部は、前記移動体が前記精度低下区間内を走行しているときにユーザから案内要求を受信した場合、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、現在位置より先にある全ての案内地点に関する音声案内を出力する請求項1又は2に記載の音声出力装置。
【請求項4】
移動体が前記精度低下区間内に入る前に、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点に関する案内情報を表示する表示部を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声出力装置。
【請求項5】
前記音声案内部は、ユーザから案内要求があったときに、音声案内を出力する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の音声出力装置。
【請求項6】
前記音声案内部は、案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信したときに、音声案内を出力する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の音声出力装置。
【請求項7】
音声出力装置が実行する音声出力方法であって、
目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得工程と、
現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新工程と、
前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内工程と、
を備える音声出力方法。
【請求項8】
目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得手段、
現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新手段、
前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内手段
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声の出力において利用可能な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置などにおいて、経路案内中にトンネルに入った場合、現在位置の更新ができず、トンネル内の案内地点を案内することができない。特許文献1では、走行中のトンネル情報を分かりやすく使用者に案内する方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-33261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1によっても、トンネル内の案内地点について、精度の高い案内ができるとは限らない。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、トンネル内の案内地点についても適切な案内を行うことが可能な音声出力装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項に記載の発明は、音声出力装置であって、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得部と、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新部と、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内部と、を備える
【0007】
また、請求項に記載の発明は、音声出力装置が実行する音声出力方法であって、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得工程と、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新工程と、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内工程と、を備える。
【0008】
また、請求項に記載の発明は、コンピュータを備えるコンテンツ出力装置により実行されるプログラムであって、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得手段、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新手段、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内手段、としてコンピュータを機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例に係る音声出力システムの構成例を示す図。
図2】音声出力装置の概略構成を示すブロック図。
図3】サーバ装置の概略構成の一例を示す図。
図4】第1実施例による測位精度低下区間における案内の画面表示例を示す。
図5】第1実施例に係る音声出力装置が実行する処理手順を示すフローチャート。
図6】第2実施例に係る音声出力装置が実行する処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の1つの好適な実施形態では、音声出力装置は、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得部と、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新部と、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内部と、を備える。
【0011】
上記の音声出力装置は、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得し、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新し、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する。これにより、トンネル内の案内地点について案内をすることが可能となる。
【0012】
上記の音声出力装置の他の一態様は、前記音声案内部は、前記移動体が前記精度低下区間に入る前に、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点に関する音声案内を出力する。この態様では、ユーザは、事前にトンネル内の案内地点を確認することが可能となる。
【0013】
上記の音声出力装置の他の一態様は、前記音声案内部は、前記移動体が前記精度低下区間内を走行しているときにユーザから案内要求を受信した場合、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、現在位置より先にある全ての案内地点に関する音声案内を出力する。この態様では、音声出力装置は、ユーザが既に通過した案内地点については、音声案内を省略することが可能となる。
【0014】
上記の音声出力装置の他の一態様は、移動体が前記精度低下区間内に入る前に、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点に関する案内情報を表示する表示部を備える。この態様では、ユーザは、視覚的に、トンネル内の案内地点を確認することが可能となる。
【0015】
前記音声案内部は、ユーザから案内要求があったときに、音声案内を出力する。この態様では、ユーザは、再度、音声案内を確認することが可能となる。
【0016】
前記音声案内部は、案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信したときに、音声案内を出力する。この態様では、ユーザは、現在位置より先にある全ての案内地点を確認することが可能となる。
【0017】
本発明の他の好適な実施形態によれば、音声出力装置が実行する音声出力方法は、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得工程と、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新工程と、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内工程と、を備える。これにより、トンネル内の案内地点について案内をすることが可能となる。
【0018】
本発明の他の好適な実施形態によれば、コンピュータが実行するプログラムは、目的地までの案内地点を含む案内ルートを取得する取得手段、現在位置の測位精度が低下する区間である精度低下区間を移動体が走行しているときに、当該精度低下区間内の案内地点を通過したことを示す発話をユーザから受信した場合、前記移動体の現在位置を当該案内地点の位置に更新する現在位置更新手段、前記移動体が精度低下区間内を走行しているときに、当該精度低下区間内に存在する全ての案内地点のうち、少なくとも現在位置の次の案内地点に関する音声案内を出力する音声案内手段、としてコンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記の音声出力装置を実現することができる。このプログラムは、記憶媒体に記憶して取り扱うことができる。
【実施例0019】
以下、図面を参照して本発明の好適な第1~第2実施例について説明する。
<第1実施例>
【0020】
[システム構成]
(全体構成)
図1は、第1実施例に係る音声出力システムの構成例を示す図である。本実施例に係る音声出力システム1は、音声出力装置100と、サーバ装置200とを有する。音声出力装置100は、車両Veに搭載される。サーバ装置200は、複数の車両Veに搭載された複数の音声出力装置100と通信する。
【0021】
音声出力装置100は、基本的に車両Veの搭乗者であるユーザに対して、経路探索処理や経路案内処理などを行う。例えば、音声出力装置100は、ユーザにより目的地等が入力されると、車両Veの位置情報や指定された目的地に関する情報などを含むアップロード信号S1をサーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、地図データを参照して目的地までの経路を算出し、目的地までの経路を示す制御信号S2を音声出力装置100へ送信する。音声出力装置100は、受信した制御信号S2に基づいて、音声出力によりユーザに対する経路案内を行う。
【0022】
また、音声出力装置100は、ユーザとの対話により各種の情報をユーザに提供する。例えば、音声出力装置100は、ユーザが情報要求を行うと、その情報要求の内容又は種類を示す情報、及び、車両Veの走行状態に関する情報などを含むアップロード信号S1をサーバ装置200に供給する。サーバ装置200は、ユーザが要求する情報を取得、生成し、制御信号S2として音声出力装置100へ送信する。音声出力装置100は、受信した情報を、音声出力によりユーザに提供する。
【0023】
(音声出力装置)
音声出力装置100は、車両Veと共に移動し、案内経路に沿って車両Veが走行するように、音声を主とした経路案内を行う。なお、「音声を主とした経路案内」は、案内経路に沿って車両Veを運転するために必要な情報をユーザが少なくとも音声のみから把握可能な経路案内を指し、音声出力装置100が現在位置周辺の地図などを補助的に表示することを除外するものではない。本実施例では、音声出力装置100は、少なくとも、案内が必要な経路上の地点(「案内地点」とも呼ぶ。)など、運転に係る様々な情報を音声により出力する。ここで、案内地点は、例えば車両Veの右左折を伴う交差点、その他、案内経路に沿って車両Veが走行するために重要な通過地点が該当する。音声出力装置100は、例えば、車両Veから次の案内地点までの距離、当該案内地点での進行方向などの案内地点に関する音声案内を行う。以後では、案内経路に対する案内に関する音声を「経路音声案内」とも呼ぶ。
【0024】
音声出力装置100は、例えば車両Veのフロントガラスの上部、又は、ダッシュボード上などに取り付けられる。なお、音声出力装置100は、車両Veに組み込まれてもよい。
【0025】
図2は、音声出力装置100の概略構成を示すブロック図である。音声出力装置100は、主に、通信部111と、記憶部112と、入力部113と、制御部114と、センサ群115と、表示部116と、マイク117と、スピーカ118と、車外カメラ119と、車内カメラ120と、を有する。音声出力装置100内の各要素は、バスライン110を介して相互に接続されている。
【0026】
通信部111は、制御部114の制御に基づき、サーバ装置200とのデータ通信を行う。通信部111は、例えば、後述する地図DB(DataBase)4を更新するための地図データをサーバ装置200から受信してもよい。
【0027】
記憶部112は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ(ハードディスクドライブ、フラッシュメモリなどを含む)などの各種のメモリにより構成される。記憶部112には、音声出力装置100が所定の処理を実行するためのプログラムが記憶される。上述のプログラムは、経路案内を音声により行うためのアプリケーションプログラム、音楽を再生するためのアプリケーションプログラム、音楽以外のコンテンツ(テレビ等)を出力するためのアプリケーションプログラムなどを含んでもよい。また、記憶部112は、制御部114の作業メモリとしても使用される。なお、音声出力装置100が実行するプログラムは、記憶部112以外の記憶媒体に記憶されてもよい。
【0028】
また、記憶部112は、地図データベース(以下、データベースを「DB」と記す。)4を記憶する。地図DB4には、経路案内に必要な種々のデータが記録されている。地図DB4は、例えば、道路網をノードとリンクの組合せにより表した道路データ、及び、目的地、立寄地、又はランドマークの候補となる施設を示す施設データなどを記憶している。地図DB4は、制御部114の制御に基づき、通信部111が地図管理サーバから受信する地図情報に基づき更新されてもよい。
【0029】
入力部113は、ユーザが操作するためのボタン、タッチパネル、リモートコントローラ等である。表示部116は、制御部114の制御に基づき表示を行うディスプレイ等である。マイク117は、車両Veの車内の音声、特に運転手の発話などを集音する。スピーカ118は、運転手などに対して、経路案内のための音声を出力する。
【0030】
センサ群115は、外界センサ121と、内界センサ122とを含む。外界センサ121は、例えば、ライダ、レーダ、超音波センサ、赤外線センサ、ソナーなどの車両Veの周辺環境を認識するための1又は複数のセンサである。内界センサ122は、車両Veの測位を行うセンサであり、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機、ジャイロセンサ、IMU(Inertial Measurement Unit)、車速センサ、又はこれらの組合せである。なお、センサ群115は、制御部114がセンサ群115の出力から車両Veの位置を直接的に又は間接的に(即ち推定処理を行うことによって)導出可能なセンサを有していればよい。
【0031】
車外カメラ119は、車両Veの外部を撮影するカメラである。車外カメラ119は、車両の前方を撮影するフロントカメラのみでもよく、フロントカメラに加えて車両の後方を撮影するリアカメラを含んでもよく、車両Veの全周囲を撮影可能な全方位カメラであってもよい。一方、車内カメラ120は、車両Veの車内の様子を撮影するカメラであり、少なくとも運転席周辺を撮影可能な位置に設けられる。
【0032】
制御部114は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などを含み、音声出力装置100の全体を制御する。例えば、制御部114は、センサ群115の1又は複数のセンサの出力に基づき、車両Veの位置(進行方向の向きも含む)を推定する。また、制御部114は、入力部113又はマイク117により目的地が指定された場合に、当該目的地までの経路である案内経路を示す経路情報を生成し、当該経路情報と推定した車両Veの位置情報と地図DB4とに基づき、経路案内を行う。この場合、制御部114は、経路音声案内をスピーカ118から出力させる。また、制御部114は、表示部116を制御することで、再生中の音楽の情報、映像コンテンツ、又は現在位置周辺の地図などの表示を行う。
【0033】
なお、制御部114が実行する処理は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、制御部114が実行する処理は、例えばFPGA(field-programmable gate array)又はマイコン等の、ユーザがプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、制御部114が本実施例において実行するプログラムを実現してもよい。このように、制御部114は、プロセッサ以外のハードウェアにより実現されてもよい。
【0034】
図2に示す音声出力装置100の構成は一例であり、図2に示す構成に対して種々の変更がなされてもよい。例えば、地図DB4を記憶部112が記憶する代わりに、制御部114が通信部111を介して経路案内に必要な情報をサーバ装置200から受信してもよい。他の例では、音声出力装置100は、スピーカ118を備える代わりに、音声出力装置100とは別体に構成された音声出力部と電気的に又は公知の通信手段によって接続することで、当該音声出力部から音声を出力させてもよい。この場合、音声出力部は、車両Veに備えられたスピーカであってもよい。さらに別の例では、音声出力装置100は、表示部116を備えなくともよい。この場合、音声出力装置100は、表示に関する制御を全く行わなくともよく、有線又は無線により、車両Ve等に備えられた表示部と電気的に接続することで、当該表示部に所定の表示を実行させてもよい。同様に、音声出力装置100は、センサ群115を備える代わりに、車両Veに備え付けられたセンサが出力する情報を、車両VeからCAN(Controller Area Network)などの通信プロトコルに基づき取得してもよい。
【0035】
(サーバ装置)
サーバ装置200は、音声出力装置100から受信する目的地等を含むアップロード信号S1に基づき、車両Veが走行すべき案内経路を示す経路情報を生成する。そして、サーバ装置200は、その後に音声出力装置100が送信するアップロード信号S1が示すユーザの情報要求及び車両Veの走行状態に基づき、ユーザの情報要求に対する情報出力に関する制御信号S2を生成する。そして、サーバ装置200は、生成した制御信号S2を、音声出力装置100に送信する。
【0036】
さらに、サーバ装置200は、車両Veのユーザに対する情報提供やユーザとの対話を行うためのコンテンツを生成し、音声出力装置100に送信する。ユーザに対する情報提供は、主として車両Veが所定の運転状況になったことをトリガとしてサーバ装置200側から開始するプッシュ型の情報提供である。また、ユーザとの対話は、基本的にユーザからの質問や問いかけから開始するプル型の対話である。但し、ユーザとの対話は、プッシュ型のコンテンツ提供から開始する場合もある。
【0037】
図3は、サーバ装置200の概略構成の一例を示す図である。サーバ装置200は、主に、通信部211と、記憶部212と、制御部214とを有する。サーバ装置200内の各要素は、バスライン210を介して相互に接続されている。
【0038】
通信部211は、制御部214の制御に基づき、音声出力装置100などの外部装置とのデータ通信を行う。記憶部212は、RAM、ROM、不揮発性メモリ(ハードディスクドライブ、フラッシュメモリなどを含む)などの各種のメモリにより構成される。記憶部212は、サーバ装置200が所定の処理を実行するためのプログラムが記憶される。また、記憶部212は、地図DB4を含んでいる。
【0039】
制御部214は、CPU、GPUなどを含み、サーバ装置200の全体を制御する。また、制御部214は、記憶部212に記憶されたプログラムを実行することで、音声出力装置100とともに動作し、ユーザに対する経路案内処理や情報提供処理などを実行する。例えば、制御部214は、音声出力装置100から通信部211を介して受信するアップロード信号S1に基づき、案内経路を示す経路情報、又は、ユーザの情報要求に対する情報出力に関する制御信号S2を生成する。そして、制御部214は、生成した制御信号S2を、通信部211により音声出力装置100に送信する。
【0040】
[プッシュ型のコンテンツ提供]
次に、プッシュ型のコンテンツ提供について説明する。プッシュ型のコンテンツ提供とは、車両Veが所定の運転状況になった場合に、音声出力装置100がユーザに対してその運転状況に関連するコンテンツを音声出力することをいう。具体的に、音声出力装置100は、前述のようにセンサ群115の出力に基づいて車両Veの運転状況を示す運転状況情報を取得し、サーバ装置200へ送信する。サーバ装置200は、プッシュ型のコンテンツ提供を行うためのテーブルデータを記憶部212に記憶している。サーバ装置200は、テーブルデータを参照し、車両Veに搭載された音声出力装置100から受信した運転状況情報が、テーブルデータに規定されているトリガ条件と一致した場合、そのトリガ条件に対応するテキストデータを用いて出力用コンテンツを取得し、音声出力装置100へ送信する。音声出力装置100は、サーバ装置200から受信した出力用コンテンツを音声出力する。こうして、車両Veの運転状況に対応するコンテンツがユーザに対して音声出力される。
【0041】
運転状況情報には、例えば、車両Veの位置、当該車両の方位、当該車両Veの位置の周辺の交通情報(速度規制及び渋滞情報等を含む)、現在時刻、目的地等のような、音声出力装置100の各部の機能に基づいて取得可能な少なくとも1つの情報が含まれていればよい。また、運転状況情報には、マイク117により得られた音声(ユーザの発話を除く)、車外カメラ119により撮影された画像、及び、車内カメラ120により撮影された画像のうちのいずれが含まれていてもよい。また、運転状況情報には、通信部111を通じてサーバ装置200から受信した情報が含まれていてもよい。
【0042】
[測位精度低下区間における案内方法]
次に、測位精度低下区間における案内方法について説明する。音声出力装置100は、音声出力装置100を搭載した車両Veが測位精度低下区間に入る前に、予め当該測位精度低下区間内の案内地点情報を全て音声出力する。測位精度低下区間とは、車両の現在位置(以下、「自車位置」と呼ぶ。)の測位精度が低下する区間であり、トンネル内などのGPS(Grobal Positioning System)の受信レベルが低下する区間や、加速度センサ、ジャイロセンサなどのセンサ群による測定が難しい区間、基地局との通信不良が発生する区間などが挙げられる。また、案内地点としては、ジャンクション(JCT)などの分岐地点が挙げられる。以下の説明では、典型的な例として、測位精度低下区間がトンネルの場合について説明する。
【0043】
具体的には、経路案内中に、車両Veがトンネルに入ると、音声出力装置100は、GPS衛星の衛星信号を受信できず、自車位置を更新することができない。そのため、トンネル内に複数の案内地点がある場合は、音声出力装置100は、車両Veが各案内地点を通過したか否かを知ることができず、案内出力地点で案内を出力することが難しい。「案内出力地点」とは、次の案内地点に関する音声案内を出力すべき地点であり、通常は次の案内地点までの距離が所定距離以下となった地点などに設定される。
【0044】
そこで、音声出力装置100は、車両Veがトンネルに入る前に、予めトンネル内の全ての案内地点を音声出力しておく。これにより、音声出力装置100は、トンネル内の案内地点についても案内をすることが可能となる。また、車両Veがトンネル内を走行中に、ユーザが、案内地点に関する情報の要求(以下、「案内要求」と呼ぶ。)を行うと、音声出力装置100は、再度、トンネル内の全ての案内地点を音声出力する。
【0045】
(表示例)
音声出力装置100が出力する案内地点は、音声出力に限らず、画面上に表示してもよい。例えば、音声出力装置100と連携するためのアプリケーションを、スマートフォンなどの携帯型端末に実装し、携帯型端末の表示画面上に案内地点を表示してもよい。
【0046】
図4は、測位精度低下区間における案内の画面表示例を示す。即ち、車両Veがトンネルに入る前に、音声出力装置100は、携帯型端末に、図4に示すような表示を実行させる。図4に示す測位精度低下区間における案内の画面表示例30においては、携帯型端末の表示画面上に、案内地点情報31と、到着予定情報32とが表示される。
【0047】
案内地点情報31は、トンネル内の各案内地点の情報である。案内地点情報31は、各案内地点での進行方向と、各案内地点の地点名と、各案内地点での方面案内とを含む。また、案内地点情報31は、トンネルの入口に近い案内地点から順に表示される。図4の例では、車両Veがトンネル内で最初に通過する案内地点は「××1JCT」であり、次に通過する案内地点は「××2JCT」であり、更にその次に通過する案内地点は「××3JCT」である。なお、トンネル内に案内地点が複数あり、全ての案内地点情報31が携帯型端末の表示画面に表示できない場合、ユーザが表示画面上をスクロール操作することにより、その時点で表示されていない案内地点情報31を表示させるようにしてもよい。
【0048】
また、車両Veがトンネル内を走行している間は、案内地点情報31は更新されない。そのため、車両Veがトンネル内の案内地点を通過したか否かに関わらず、車両Veがトンネルを出るまでは、携帯型端末の表示画面上には、トンネル内の全ての案内地点が表示されることになる。
【0049】
到着予定情報32は、自車位置から目的地までの残距離と、目的地への到着予定時刻を含む。音声出力装置100は、トンネル内では、自車位置の更新ができないため、到着予定情報32には、トンネルに入る前の情報が表示されている。
【0050】
(処理フロー)
図5は、音声出力装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、図2に示す制御部114が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。なお、この処理は、音声出力装置100による経路案内中に所定時間毎に繰り返し実行される。
【0051】
まず、制御部114は、音声出力装置100が搭載された車両Veの自車位置と地図情報とに基づいて、車両Veが案内出力地点に到達したか否かを判定する(ステップS11)。車両Veが案内出力地点に到達した場合(ステップS11:Yes)、制御部114は、経路案内を行う(ステップS12)。
【0052】
一方、車両Veが案内地点に到達していない場合(ステップS11:No)、もしくは、ステップS12の処理が終了した場合、制御部114は、車両Veの自車位置と予め設定された案内経路の情報とに基づいて、車両Veが目的地に到達したか否かを判定する(ステップS13)。車両Veが目的地に到達した場合(ステップS13:Yes)、制御部114は、処理を終了する。
【0053】
一方、車両Veが目的地に到達していない場合(ステップS13:No)、制御部114は、車両Veの自車位置と地図情報とに基づいて、車両Veがトンネルに入るか否かを判定する(ステップS14)。車両Veがトンネルに入らない場合(ステップS14:No)、処理はステップS11へ戻り、処理は継続する。車両Veがトンネルに入る場合(ステップS14:Yes)、制御部114は、トンネル内の全ての案内地点について案内音声を出力する(ステップS15)。
【0054】
次に、制御部114は、車両Veがトンネル内を走行中に、ユーザから、案内要求があったか否かを判定する(ステップS16)。ユーザから案内要求があった場合(ステップS16:Yes)、処理はステップ15へ戻り、制御部114は、再度、トンネル内の全ての案内地点について案内音声を出力する。一方、ユーザから案内要求がない場合(ステップS16:No)、制御部114は、GPSの受信レベルなどに基づき、車両Veがトンネルを出たか否かを判定する(ステップS17)。車両Veがトンネルを出ていない場合(ステップS17:No)、処理はステップS16へ戻り、処理は継続する。車両Veがトンネルを出た場合(ステップS17:Yes)、処理はステップS11へ戻り、処理は継続する。
【0055】
このように、第1実施例によれば、車両Veがトンネルなどの測位精度低下区間に入る前に、測位精度低下区間内に存在する全ての案内地点についての音声案内を行う。よって、ユーザは、測位精度低下区間内の案内地点について事前に案内音声を聞くことができる。また、車両Veが測位精度低下区間に入った後でも、ユーザは案内要求を行うことにより、測位精度低下内の案内地点に関する案内を繰り返し聞くことができる。よって、車両Veが測位精度低下区間に入る場合でも、適切な経路案内を行うことができる。
【0056】
<第2実施例>
次に、第2実施例に係る音声出力装置100について説明する。第2実施例では、音声出力装置100及び、サーバ装置200の構成等は、第1実施例と同一であるため、その説明は省略する。
【0057】
前述のように音声出力装置100は、車両Veが測位精度低下区間を走行中は、自車位置を更新できない。そのため、第1実施例では、ユーザが案内要求を行うと、音声出力装置100は、既に通過した案内地点を含む、測位精度低下区間内の全ての案内地点を出力することになる。
【0058】
これに対し、第2実施例では、音声出力装置100は、車両Veが測位精度低下区間内を走行中は、ユーザの発話に基づいて自車位置を更新する。これにより、音声出力装置100は、自車位置より先にある案内地点を出力することができる。
【0059】
具体的に、第2実施例に係る音声出力装置100は、音声出力装置100を搭載した車両Veが測位精度低下区間に入る前に、予め当該測位精度低下区間内の案内地点情報を全て音声出力する。そして、車両Veが測位精度低下区間内のある案内地点を通過すると、ユーザはその案内地点を通過したことを発話し、音声出力装置100に伝える。音声出力装置100は、ユーザの発話に基づいて自車位置を更新する。また、音声出力装置100は、ユーザが案内要求を行うと、自車位置より先にある全ての案内地点を音声出力する。
【0060】
例えば、自車位置から目的地までの案内経路上にトンネルがあり、トンネル内には、図4に示すように「××1JCT」と、「××2JCT」と、「××3JCT」の3つの案内地点があるとする。まず、音声出力装置100は、車両Veがトンネルに入る前に、予めトンネル内の全ての案内地点を音声出力する。そして、車両Veがトンネル内を走行中に、最初の案内地点である「××1JCT」を通過したとき、ユーザは「××1JCTを通過した。」と音声出力装置100に発話する。すると、音声出力装置100は、ユーザの発話に基づいて、自車位置を「××1JCT」に更新する。なお、音声出力装置100は、自車位置を「××1JCT」に更新する代わりに、自車位置を「××1JCT」より少し先の位置、又は、「××1JCT」と「××2JCT」との間の所定の位置に更新してもよい。その後、ユーザが案内要求を行うと、音声出力装置100は、更新後の自車位置より先にある案内地点(「××2JCT」と、「××3JCT」)を音声出力する。
【0061】
その後、車両Veが次の案内地点である「××2JCT」を通過したときには、ユーザは「××2JCTを通過した。」と音声出力装置100に発話する。すると、音声出力装置100は、ユーザの発話に基づいて、自車位置を「××2JCT」に更新する。こうして、ユーザが案内地点を通過したことを発話するたびに、音声出力装置100はユーザの発話に基づいて車両Veの自車位置を更新する。これにより、トンネルなどの測位精度低下区間においても、自車位置を更新し、適切な経路案内を行うことが可能となる。
【0062】
なお、第2実施例に係る音声出力装置100が出力する案内地点は、音声出力に限らず、例えば、スマートフォンなどの携帯型端末の画面上に表示してもよい。その場合、音声出力装置100は、ユーザの発話に基づいて車両Veの自車位置を更新したときには、更新後の自車位置に相当する位置に自車位置マークを表示してもよい。
【0063】
また、第2実施例に係る音声出力装置100は、ユーザの発話に基づいて、自車位置を更新したときは、ユーザからの案内要求の有無に関わらず、更新後の自車位置の次の案内地点、又は、更新後の自車位置より先にある全ての案内地点について音声案内を出力してもよい。例えば、ユーザが「××1JCTを通過した」と発話した場合、音声出力装置100は、自車位置を更新するとともに、「次の案内地点は××2JCTです。」などの音声案内を出力する。
【0064】
図6は、第2実施例に係る音声出力装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、図2に示す制御部114が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。なお、この処理は、音声出力装置100による経路案内中に所定時間毎に繰り返し実行される。なお、ステップS11~S15の処理は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0065】
車両Veがトンネル内を走行中、制御部114は、ユーザが案内地点を通過したか否かを判定する(ステップS16)。ユーザが案内地点を通過したことを発話した場合(ステップS16:Yes)、制御部114は、自車位置を通過した案内地点の位置又はそれより先の位置に更新する(ステップS17)。一方、ユーザが案内地点を通過したことを発話しない場合(ステップS16:No)、もしくは、ステップS17の処理が終了した場合、処理はステップS18へ進む。
【0066】
次に、制御部114は、ユーザから案内要求があったか否かを判定する(ステップS18)。ユーザから案内要求があった場合(ステップS18:Yes)、制御部114は、更新後の自車位置より先にある案内地点について音声案内を出力する(ステップS19)。一方、ユーザから案内要求がない場合(ステップS18:No)、もしくは、ステップS19の処理が終了した場合、制御部114は、GPSの受信レベルなどに基づき、車両Veがトンネルを出たか否かを判定する(ステップS20)。車両Veがトンネルを出ていない場合(ステップS20:No)、処理はステップS16へ戻り、処理は継続する。車両Veがトンネルを出た場合(ステップS20:Yes)、処理はステップS11へ戻り、処理は継続する。
【0067】
こうして、第2実施例では、車両Veがトンネルなどの測位精度低下区間に入った後は、ユーザの発話に基づいて車両Veの自車位置を更新する。これにより、測位精度低下区間内においても、適切な経路案内を行うことが可能となる。
【0068】
[変形例]
次に、上記の第2実施例に好適な変形例について説明する。なお、以下の変形例は、任意に組み合わせて上記の実施例に適用してもよい。
【0069】
(変形例1)
第2実施例では、音声出力装置100は、測位精度低下区間内で自車位置を更新するために、ユーザの発話を要するが、必ずしもユーザが案内地点を通過したことを発話するとは限らない。そこで、音声出力装置100は、車両Veが測位精度低下区間に入る前に、ユーザに対して、案内地点を通過したら発話するようリクエストしてもよい。例えば、音声出力装置100は、車両Veがトンネルに入る前に、「トンネル内の案内地点を通過したら教えてください。」などの音声を出力してもよい。
【0070】
(変形例2)
また、音声出力装置100は、車両Veが測位精度低下区間内の案内地点を通過するタイミングを予測し、ユーザに対して、都度、案内地点を通過したか否かを確認してもよい。例えば、音声出力装置100は、現在時刻と車両Veの速度とに基づいて、車両Veがトンネル内の各案内地点を通過する時刻を予測する。そして、音声出力装置100は、予測した時刻の辺りで、「〇〇地点を通過しましたか?」などの音声を出力し、ユーザに対して、案内地点を通過したら発話するよう促してもよい。
【0071】
上述した実施例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータである制御部等に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記憶媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記憶媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記憶媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。
【0072】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。すなわち、本願発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【符号の説明】
【0073】
100 音声出力装置
200 サーバ装置
111、211 通信部
112、212 記憶部
113 入力部
114、214 制御部
115 センサ群
116 表示部
117 マイク
118 スピーカ
119 車外カメラ
120 車内カメラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6