IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ YKK AP株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図1
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図2
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図3
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図4
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図5
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図6
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図7
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図8
  • 特開-電動シャッター装置の巻取軸取付構造 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088166
(43)【公開日】2023-06-26
(54)【発明の名称】電動シャッター装置の巻取軸取付構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/56 20060101AFI20230619BHJP
   E06B 9/72 20060101ALI20230619BHJP
   E06B 9/174 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
E06B9/56 A
E06B9/72
E06B9/174
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021202861
(22)【出願日】2021-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩田 潤一
(72)【発明者】
【氏名】山本 理史
(72)【発明者】
【氏名】坂本 義貴
【テーマコード(参考)】
2E042
【Fターム(参考)】
2E042AA01
2E042BA01
2E042CA01
(57)【要約】
【課題】製造コストの低減を図ること。
【解決手段】一方の端部にシャフト31aを有し、かつもう一方の端部にモータケース31bを有した巻取軸31を、それぞれブラケット36を介して2つの側板34の内表面34aの相互間に取り付けるようにした電動シャッター装置の巻取軸取付構造であって、モータケース31bの端部には、シャフト31aを支持するためのブラケット36に対して嵌合可能となる凹状の嵌合部40が設けられている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の端部にシャフトを有し、かつもう一方の端部にモータケースを有した巻取軸を、それぞれブラケットを介して2つの側板の内表面相互間に取り付けるようにした電動シャッター装置の巻取軸取付構造であって、
前記モータケースの端部には、前記シャフトを支持するためのブラケットに対して嵌合可能となる嵌合部が設けられていることを特徴とする電動シャッター装置の巻取軸取付構造。
【請求項2】
前記シャフトを支持するブラケットは、支持壁部及び前記支持壁部の両側に設けられた2つの側壁部を有し、かつ前記支持壁部及び前記2つの側壁部が内表面から突出した状態で前記側板に取り付けられ、前記支持壁部及び前記2つの側壁部の間に前記シャフトの端部を着脱可能に支持するものであり、
前記モータケースの嵌合部は、前記2つの側壁部の外表面に当接する互いに対向した2つの当接面を有し、前記2つの当接面の相互間に前記ブラケットが嵌合される凹状を成すものであり、
前記嵌合部は、一方の端部が前記モータケースの周面に開口する一方、もう一方の端部が閉塞され、
前記嵌合部の閉塞端面と前記当接面との会合部には、それぞれ凹状となるように逃げ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動シャッター装置の巻取軸取付構造。
【請求項3】
前記モータケース及び前記ブラケットには、それぞれネジ挿通部が設けられ、
前記モータケースのネジ挿通部及び前記ブラケットのネジ挿通部にわたって連結部材を貫通させることにより、前記モータケースが前記ブラケットに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動シャッター装置の巻取軸取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方の端部にシャフトを有し、かつもう一方の端部にモータケースを有した巻取軸を、それぞれブラケットを介して2つの側板の内表面相互間に取り付けるようにした電動シャッター装置の巻取軸取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャッターカーテンを電動モータの駆動によって動作させるようにした電動シャッター装置には、シャッターカーテンが巻き取られる巻取軸の一方の端部に電動モータを内蔵したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-52388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の巻取軸を備える電動シャッター装置では、側板の内表面に専用のブラケットが取り付けられており、それぞれのブラケットにシャフト及びモータケースを固定することによって巻取軸が側板の内表面相互間に取り付けられている。しかしながら、専用のブラケットを介して取り付ける場合には取り扱い部品点数が増加することになり、製造コストの面で必ずしも好ましいとはいえない。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの低減を図ることのできる電動シャッター装置の巻取軸取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る電動シャッター装置の巻取軸取付構造は、一方の端部にシャフトを有し、かつもう一方の端部にモータケースを有した巻取軸を、それぞれブラケットを介して2つの側板の内表面相互間に取り付けるようにした電動シャッター装置の巻取軸取付構造であって、前記モータケースの端部には、前記シャフトを支持するためのブラケットに対して嵌合可能となる嵌合部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シャフトとモータケースとで共通のブラケットを適用することができるため、部品点数が増えることがなく、製造コストの点で有利となる。しかも、モータケースの嵌合部とブラケットとを互いに嵌合させるようにしているため、巻取軸と側板との間をより強固に取り付けることが可能となり、耐久性の点でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態である巻取軸取付構造を適用した電動シャッター装置の縦断面図である。
図2図1に示した電動シャッター装置を室外側から見た分解斜視図である。
図3図1に示した電動シャッター装置の構成要素を示すもので、(a)はシャッターケースの斜視図、(b)はシャッターケースを構成する側板の一方を示す斜視図、(c)はシャッターケースを構成する側板のもう一方を示す斜視図である。
図4図1に示した電動シャッター装置の構成要素を示すもので、(a)は周囲に巻取ロールを配設した状態の巻取軸の斜視図、(b)は巻取軸の一方の端部となるモータケースの要部拡大斜視図である。
図5図1に示した電動シャッター装置において側板と巻取軸のシャフトとの連結部を示す要部平面図である。
図6図1に示した電動シャッター装置に適用する巻取軸においてモータケースの端面を示す拡大図である。
図7図1に示した電動シャッター装置において側板と巻取軸のモータケースとの連結部を示すもので、(a)はスラットガイドを省略して室外側から見た要部斜視図、(b)はスラットガイドを省略して建物側から見た要部斜視図である。
図8図1に示した電動シャッター装置において側板と巻取軸のモータケースとの連結部を室外側から見た斜視図である。
図9図1に示した電動シャッター装置において巻取軸のモータケースが連結される側板を内表面側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る電動シャッター装置の巻取軸取付構造の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、電動シャッター装置の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、横枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1及び図2は、本発明の実施の形態である巻取軸取付構造を適用した電動シャッター装置を示すものである。ここで例示する電動シャッター装置は、引き違い窓等の建具の枠体10を対象としてその上部に付設するものである。電動シャッター装置が取り付けられる建具の枠体10には、上枠11よりも上方となる部分にシャッターボックス20が構成してある。シャッターボックス20は、電動シャッター装置を収容して支持するためのもので、左右の縦枠12の上端部を上枠11よりも上方に延在し、延在した縦枠12の上端部間にルーフ板21を架設することによって横長直方体状に構成してある。
【0011】
上述のシャッターボックス20に配置する電動シャッター装置は、シャッターケース30に設けた巻取軸31の周囲に対してシャッターカーテン32の巻き取り及び繰り出しを行うものである。シャッターケース30は、図1図3に示すように、背板33の両側にそれぞれ互いに対向するように側板34を設けて構成したものである。シャッターケース30において左右の側板34の間の上方側及び室外側となる部分は、フロントカバー35aによって着脱可能に覆ってある。側板34の互いに対向する部分には、巻取軸31を支持するためのブラケット36が取り付けてある。巻取軸31は、電動モータ37及びそのコントロールユニット38を内蔵するとともに、外周部に巻取ロール39を回転可能に支持するもので、電動モータ37の駆動により巻取ロール39を相対的に双方向に回転させることが可能である。コントロールユニット38は、後述するリモコンや室内端末機器(図示せず)から与えられた指令に基づいて電動モータ37の回転方向及び回転速度を制御するものである。
【0012】
本実施の形態では、図4に示すように、巻取ロール39の一方の端部から円柱状のシャフト31aが突出し、かつ他方の端部から樹脂製の柱状を成すモータケース31bが突出した巻取軸31を適用しており、シャフト31a及びモータケース31bをそれぞれブラケット36に連結することにより、左右の側板34の間に巻取軸31が取り付けてある。より具体的に説明すると、ブラケット36は、本来、シャフト31aを支持するためのもので、図3(b)、図3(c)に示すように、それぞれが支持壁部36aと、支持壁部36aの両側に設けた2つの側壁部36bと、個々の側壁部36bから屈曲するように設けた取付壁部36cとを有して構成してある。このブラケット36は、側壁部36bの間の支持開口36dが室外に向けて斜め上方に開口する状態で取付壁部36cを介して側板34の内表面34aにおいてほぼ中央となる部分に取り付けてある。ブラケット36を側板34に取り付ける方法としては、スポット溶接等によって溶着しても良いし、ネジによって取り付けるようにしても良い。2つの側壁部36bの相互間隔は、巻取軸31のシャフト31aを収容することのできる寸法に形成してある。巻取軸31のシャフト31aは、図5に示すように、支持壁部36a及び2つの側壁部36bの間にシャフト31aを配置した状態で側壁部36bのネジ挿通孔(ネジ挿通部)36b1及びシャフト31aのネジ挿通孔31a1にわたって連結部材36eを貫通させることによりブラケット36に着脱可能に取り付けることが可能である。連結部材36eとしては、例えばネジを貫通させてナットを螺合させれば良い。
【0013】
一方、巻取軸31のモータケース31bには、図4(b)に示すように、端面及び周面に開口するように嵌合部40が設けてある。嵌合部40は、ブラケット36の2つの側壁部36bの幅とほぼ同じ相互間隔を有して互いに対向する2つの当接面41と、個々の当接面41の一方の端部間を連結するように設けた閉塞端面42と、個々の当接面41の他方の端縁から互いに離隔する方向に延在した2つの開口端縁面43とを有した凹状を成すものである。図6に示すように、当接面41と閉塞端面42との入隅となる会合部には、それぞれ逃げ部44が設けてある。逃げ部44は、凹状となるように形成したもので、当接面41と閉塞端面42とが直接接触するのを阻止している。この嵌合部40を有したモータケース31bは、図6図7に示すように、2つの当接面41にそれぞれブラケット36の側壁部36bをそれぞれ当接し、かつ側壁部36bの端面を閉塞端面42に当接させた状態でブラケット36に嵌合することが可能である。さらに、モータケース31bのネジ挿通孔(ネジ挿通部)31b1及び側壁部36bのネジ挿通孔36b1にわたって連結部材36fを貫通させることにより、ブラケット36に対して着脱可能に取り付けることが可能である。連結部材36fとしては、先と同様、例えばネジを貫通させてナットを螺合させれば良い。
【0014】
また、モータケース31bの端面には、ケーブル挿通孔51及びワイヤ挿通孔52が設けてある。ケーブル挿通孔51は、図9に示すように、巻取軸31に内蔵した電動モータ37やコントロールユニット38に対して電源を供給するための電源ケーブル61やそのコネクタ61a、室内端末機器等の外部機器とコントロールユニット38との間を接続する端末通信ケーブル62等々のケーブルをモータケース31bの内外に挿通させるためのもので、モータケース31bの周縁部に複数設けてある。ワイヤ挿通孔52は、巻取軸31に対する巻取ロール39の制動状態を解除してシャッターカーテン32を手動操作する際に引っ張り操作する操作ワイヤ63をモータケース31bの内外に挿通させるためのもので、モータケース31bのほぼ中心となる部分に唯一設けてある。
【0015】
シャッターカーテン32は、図1に示すように、複数のスラット32aを相互に連結することによって構成したもので、一方の端部が巻取ロール39に連結してある。電動モータ37の駆動により巻取軸31に対して巻取ロール39が回転すると、巻取ロール39の周囲に対してシャッターカーテン32の巻き取り及び繰り出しを行うことが可能である。図1及び図2に示すように、左右の縦枠12には、室外側となる部分にそれぞれガイドレール13が設けてある。巻取ロール39から繰り出されたシャッターカーテン32は、両側の縁部がガイドレール13に挿入された状態にあり、枠体10の開口部を閉塞することが可能である。図1に示すように、巻取ロール39の外周面と背板33及びフロントカバー35aとの間には、巻取ロール39にシャッターカーテン32をすべて巻き取った場合にもシャッターカーテン32が背板33及びフロントカバー35aに接触しないように巻き取り空間32Aが確保してある。また、シャッターケース30の側板34の相互間には、シャッターカーテン32よりも大きな相互間隔が確保してあり、巻取ロール39に巻き取ったシャッターカーテン32が側板34の内表面34aに接触することもない。なお、図2中の符号35bは、側板34において縦枠12よりも室外側に突出した部分の外表面を覆うサイドカバーである。
【0016】
図8に示すように、モータケース31bを支持する一方の側板34(本実施の形態では室外側から見た場合に右側の側板)には、他方の側板34に対向する内表面34aに3つのスラットガイド70A,70B,70Cが巻取軸31を取り囲むように周方向に並設してある。これらのスラットガイド70A,70B,70Cは、シャッターカーテン32と側板34との間の隙間に配設することにより、側板34との間に図示せぬ収容空間を構成するものである。これらの収容空間には、図9に示すように、モータケース31bのケーブル挿通孔51から外部に引き出した電源ケーブル61とそのコネクタ61a及び端末通信ケーブル62が収容してあるとともに、上述した操作ワイヤ63の中間部が収容してある。また、室外側のスラットガイド70Bには、コントロールユニット38をリモコンや室内端末機器等の外部機器に接続するための通信機器等の電子部品64が収容してある。
【0017】
上記のように構成した電動シャッター装置では、図示せぬリモコンや室内端末機器を通じて建物の内部から操作を行えば、電子部品64及びコントロールユニット38を通じて電動モータ37が操作に応じた方向及び回転速度で回転する。これにより、巻取軸31の巻取ロール39に対するシャッターカーテン32の巻き取り及び繰り出しが行われることになり、枠体10の開口部が適宜開閉されることになる。これらの動作の間、シャッターケース30の内部においては、シャッターカーテン32が移動することになる。しかしながら、電源ケーブル61、端末通信ケーブル62、操作ワイヤ63、電子部品64は、いずれもスラットガイド70A,70B,70Cと側板34との間の収容空間に配設してある。従って、シャッターカーテン32とこれらケーブル61,62、操作ワイヤ63、電子部品64とが接触する事態を招来する懸念がない。
【0018】
また、巻取軸31のシャフト31aとモータケース31bとで共通のブラケット36を適用することができるため、部品点数が増えることがなく、製造コストの点で有利となる。しかも、モータケース31bの嵌合部40とブラケット36とを互いに嵌合させるようにしているため、巻取軸31と側板34との間をより強固に取り付けることが可能となり、耐久性の点でも有利となる。さらに、嵌合部40において当接面41と閉塞端面42との入隅となる会合部には、それぞれ逃げ部44が設けてある。従って、巻取軸31と巻取ロール39との相対回転に伴ってブラケット36の側壁部36bが当接面41に押圧されることになるものの、当接面41と閉塞端面42との会合部に応力が集中する事態が防止される。これにより、電動シャッター装置の使用が長期にわたった場合にもモータケース31bに損傷を来すおそれがない。
【0019】
なお、上述した実施の形態では、嵌合部40として凹状のものを例示しているが、必ずしもこれに限定されず、例えばブラケット36の側壁部36bの相互間に嵌合される嵌合部40をモータケース31bに設けるようにしても良い。また、連結部材36fを貫通させるネジ挿通部としてネジ挿通孔31b1,36b1を例示しているが、ネジを挿通することができれば溝であっても良い。
【0020】
以上のように、本発明に係る電動シャッター装置の巻取軸取付構造は、一方の端部にシャフトを有し、かつもう一方の端部にモータケースを有した巻取軸を、それぞれブラケットを介して2つの側板の内表面相互間に取り付けるようにした電動シャッター装置の巻取軸取付構造であって、前記モータケースの端部には、前記シャフトを支持するためのブラケットに対して嵌合可能となる嵌合部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、シャフトとモータケースとで共通のブラケットを適用することができるため、部品点数が増えることがなく、製造コストの点で有利となる。しかも、モータケースの嵌合部とブラケットとを互いに嵌合させるようにしているため、巻取軸と側板との間をより強固に取り付けることが可能となり、耐久性の点でも有利となる。
【0021】
また本発明は、上述した電動シャッター装置の巻取軸取付構造において、前記シャフトを支持するブラケットは、支持壁部及び前記支持壁部の両側に設けられた2つの側壁部を有し、かつ前記支持壁部及び前記2つの側壁部が内表面から突出した状態で前記側板に取り付けられ、前記支持壁部及び前記2つの側壁部の間に前記シャフトの端部を着脱可能に支持するものであり、前記モータケースの嵌合部は、前記2つの側壁部の外表面に当接する互いに対向した2つの当接面を有し、前記2つの当接面の相互間に前記ブラケットが嵌合される凹状を成すものであり、前記嵌合部は、一方の端部が前記モータケースの周面に開口する一方、もう一方の端部が閉塞され、前記嵌合部の閉塞端面と前記当接面との会合部には、それぞれ凹状となるように逃げ部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、ブラケットに設けた2つの側壁部を介してモータケースとブラケットとが接合されるため、両者の接合面積を大きく確保することができ、強度上の点で有利となる。しかも、モータケースにおいて閉塞端面の両入隅部に逃げ部を設けるようにしているため、応力が集中することに起因したモータケースの損傷を防止することができるようになる。
【0022】
また本発明は、上述した電動シャッター装置の巻取軸取付構造において、前記モータケース及び前記ブラケットには、それぞれネジ挿通部が設けられ、前記モータケースのネジ挿通部及び前記ブラケットのネジ挿通部にわたって連結部材を貫通させることにより、前記モータケースが前記ブラケットに取り付けられていることを特徴としている。
この発明によれば、ネジ等の連結部材をネジ挿通部に貫通させれば、モータケースをブラケットに取り付けることが可能となり、作業性の点で有利となる。
【符号の説明】
【0023】
31 巻取軸、31a シャフト、31b モータケース、31b1 ネジ挿通孔、34 側板、34a 内表面、36 ブラケット、36a 支持壁部、36b 側壁部、36b1 ネジ挿通孔、36c 取付壁部、36d 支持開口、36e,36f 連結ピン、40 嵌合部、41 当接面、42 閉塞端面、43 開口端縁面、44 逃げ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9