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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088231
(43)【公開日】2023-06-26
(54)【発明の名称】液漏れ防止の電子霧化装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20230619BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20230619BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20230619BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/42
A24F40/50
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019262
(22)【出願日】2022-02-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-07
(31)【優先権主張番号】202111530330.8
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522055223
【氏名又は名称】寧波依蘭雅絲護膚品有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】522055430
【氏名又は名称】上海恩▲ヒ▼生物科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】銭 旭利
(72)【発明者】
【氏名】叶 ▲キ▼▲クン▼
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC08
4B162AC17
4B162AC34
4B162AC41
4B162AC42
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】液漏れ防止の電子霧化装置を提供する。
【解決手段】一端が吸気口であり、他端が排気口である気体流路が形成されるケーシングであって、その頂部に上端において開口する収納チャンバー15が形成されるケーシングと、取付可能に収納チャンバーに設けられるカートリッジ2と、第2孔板と、第1孔板を摺動させるように動かすことで、第1孔板の第1正方形孔と第2孔板の第2正方形孔とを連通させ、カートリッジ2のタバコリキッドを霧化させて気体流路に入り込ませるプッシュアセンブリと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が吸気口であり、他端が排気口である気体流路が形成されるケーシングであって、その頂部に上端において開口する収納チャンバーが形成されるケーシングと、
取付可能に前記収納チャンバーに設けられるカートリッジであって、カートリッジ本体と、前記カートリッジ本体のタバコリキッドを加熱して煙霧を発生可能に前記カートリッジ本体に設けられる電熱線と、摺動可能に前記カートリッジ本体に設けられる第1孔板と、一端が前記ケーシングに当接するとともに他端が前記第1孔板に当接する第1弾性材と、を含むカートリッジと、
摺動可能に前記ケーシングに設けられる第2孔板であって、前記第1孔板と前記第2孔板が密着し、前記第1孔板及び前記第2孔板を移動することにより、前記第1孔板の通孔と前記第2孔板の通孔とを連通させ、前記カートリッジにより発生された煙霧を前記気体流路に入り込ませる第2孔板と、
前記排気口の上側に位置し回転可能に前記ケーシングに設けられる開口部材と、前記開口部材に当接するように前記ケーシングにヒンジ接続されるヒンジブロックと、摺動可能に前記ケーシングに設けられ、一端が前記第1孔板の前記第1弾性材から離れる一端に当接し、他端が前記ヒンジブロックに当接するスライディングプッシュブロックと、を含み、前記開口部材が正方向に回転する場合、前記ヒンジブロックを正方向に回転させるように動かすことで、前記スライディングプッシュブロックが前記吸気口へ摺動するようにプッシュされ、前記第1孔板が摺動するようにプッシュされるプッシュアセンブリと、を含む
ことを特徴とする液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項2】
前記開口部材には、回転可能な当接材が設けられ、
前記ヒンジブロックには、複数の係止溝が設けられ、
前記当接材を回転することで、前記当接材を異なる前記係止溝に当接させて前記開口部材と前記ヒンジブロックとの間に異なる角度が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項3】
前記ケーシングには、前記開口部材を前記ヒンジブロックに当接させるように前記開口部材に接続される引張ばねが設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項4】
前記第2孔板は、摺動可能に前記ケーシングに設けられ、
前記第2孔板と前記ケーシングとの間には、第2弾性材が設けられ、
前記第2孔板の前記第2弾性材から離れる一端には、磁気材が設けられ、
前記ケーシングには、電源、電磁石、マイクロフォン及び制御ユニットがさらに設けられ、
前記電源、前記電磁石、前記マイクロフォン、前記制御ユニット及び前記電熱線は、電気的に接続され、
前記制御ユニットは、前記マイクロフォンによって受信された風音の大きさに基づいて、電気回路における電流の大きさを制御し、
前記マイクロフォンが音声を検出した後、前記電磁石が磁場を発生して前記磁気材をはじくことで、前記第2孔板が前記電磁石から離れる方向へ摺動するようにプッシュされ、前記第2弾性材を押圧する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項5】
前記第1孔板には、複数の第1正方形孔が形成され、
前記第2孔板には、前記第1孔板の前記第1正方形孔に対応する複数の第2正方形孔が形成され、
前記第1孔板が前記吸気口へ移動する場合、前記第2正方形孔と前記第1正方形孔とがそれぞれ対応して連通され、前記第1孔板が前記吸気口にさらに近づくことに連れて、前記第2正方形孔と前記第1正方形孔とが重なる面積は、大きくなる、
ことを特徴とする請求項4に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項6】
前記ヒンジブロックが開口部材と当接せずに回転しない場合、前記ヒンジブロックの前記第1孔板に近接する一端が前記第2孔板の移動経路に位置することで、前記第2孔板が摺動することを制限し、
前記ヒンジブロックが正方向に回転する場合、前記第2孔板の前記移動経路を離脱することで、前記第2孔板を自在に摺動させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項7】
前記気体流路には、フィルタが設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項8】
前記ケーシングの前記カートリッジに位置する両側には、凹溝が形成され、
前記カートリッジの頂面は、前記凹溝の底より高い、
ことを特徴とする請求項1に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項9】
前記開口部材の両側には、それぞれストッパーが設けられ、
前記ケーシングには、前記ストッパーに対応する逃げ溝が形成され、
前記ストッパーは、前記逃げ溝に入り込む、
ことを特徴とする請求項1に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【請求項10】
前記カートリッジ本体の下側には、第1磁石材が設けられ、
前記収納チャンバーには、第2磁石材が設けられ、
前記カートリッジ本体が前記収納チャンバーに設けられる場合、前記第1磁石材と前記第2磁石材とは、互いに吸着する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液漏れ防止の電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化装置の技術分野に関し、特に液漏れ防止の電子霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子霧化装置は、電子タバコとも称され、タバコオイルを加熱して霧化させることで、喫煙と類似する効果を奏する。生活水準の向上に伴い、刻みタバコを燃焼させる紙巻タバコが次第に健康を害する代名詞になる。そのため、多くの人々がタバコをやめようとする。しかしながら、電子タバコは、コストが低く、かつ、有害物質が少ないため、徐々に喫煙者に受け入れられ、紙巻タバコの代替品になっている。
【0003】
しかしながら、タバコオイルが霧化された後、気管を通じて人体に進入するため、カートリッジのタバコオイルが常に外部と連通している状態にある。よって、電子タバコのタバコオイルが継続的に揮発する問題が存在するため、保存時間が短く、自然損耗が大きくなる。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みて、上記問題に対して液漏れ防止の電子霧化装置を提供する。
【0005】
本発明の開示された液漏れ防止の電子霧化装置は、一端が吸気口であり、他端が排気口である気体流路が形成されるケーシングであって、その頂部に上端において開口する収納チャンバーが形成されるケーシングと、取付可能に前記収納チャンバーに設けられるカートリッジであって、カートリッジ本体と、前記カートリッジ本体のタバコリキッドを加熱して煙霧を発生可能に前記カートリッジ本体に設けられる電熱線と、摺動可能に前記カートリッジ本体に設けられる第1孔板と、一端が前記ケーシングに当接するとともに他端が前記第1孔板に当接する第1弾性材と、を含むカートリッジと、摺動可能に前記ケーシングに設けられる第2孔板であって、前記第1孔板と前記第2孔板が密着し、前記第1孔板及び前記第2孔板を移動することにより、前記第1孔板の通孔と前記第2孔板の通孔とを連通させ、前記カートリッジにより発生された煙霧を前記気体流路に入り込ませる第2孔板と、前記排気口の上側に位置し回転可能に前記ケーシングに設けられる開口部材と、前記開口部材に当接するように前記ケーシングにヒンジ接続されるヒンジブロックと、摺動可能に前記ケーシングに設けられ、一端が前記第1孔板の前記第1弾性材から離れる一端に当接し、他端が前記ヒンジブロックに当接するスライディングプッシュブロックと、を含み、前記開口部材が正方向に回転する場合、前記ヒンジブロックを正方向に回転させるように動かすことで、前記スライディングプッシュブロックが前記吸気口へ摺動するようにプッシュされ、前記第1孔板が摺動するようにプッシュされるプッシュアセンブリと、を含む。
【0006】
1つの実施例において、前記開口部材には、回転可能な当接材が設けられ、前記ヒンジブロックには、複数の係止溝が設けられ、前記当接材を回転することで、前記当接材を異なる前記係止溝に当接させて前記開口部材と前記ヒンジブロックとの間に異なる角度が形成される。
【0007】
1つの実施例において、前記ケーシングには、前記開口部材を前記ヒンジブロックに当接させるように前記開口部材に接続される引張ばねが設けられる。
【0008】
1つの実施例において、前記第2孔板は、摺動可能に前記ケーシングに設けられ、前記第2孔板と前記ケーシングとの間には、第2弾性材が設けられ、前記第2孔板の前記第2弾性材から離れる一端には、磁気材が設けられ、前記ケーシングには、電源、電磁石、マイクロフォン及び制御ユニットがさらに設けられ、前記電源、前記電磁石、前記マイクロフォン、前記制御ユニット及び前記電熱線は、電気的に接続され、前記制御ユニットは、前記マイクロフォンによって受信された風音の大きさに基づいて、電気回路における電流の大きさを制御し、マイクロフォンが音声を検出した後、前記電磁石が磁場を発生して前記磁気材をはじくことで、前記第2孔板が前記電磁石から離れる方向へ摺動するようにプッシュされ、前記第2弾性材を押圧する。
【0009】
1つの実施例において、前記第1孔板には、複数の第1正方形孔が形成され、前記第2孔板には、前記第1孔板の前記第1正方形孔に対応する複数の第2正方形孔が形成され、前記第1孔板が前記吸気口へ移動する場合、前記第2正方形孔と前記第1正方形孔とがそれぞれ対応して連通され、前記第1孔板が前記吸気口にさらに近づくことに連れて、前記第2正方形孔と第1正方形孔とが重なる面積は、大きくなる。
【0010】
1つの実施例において、前記ヒンジブロックが開口部材と当接せずに回転しない場合、前記ヒンジブロックの前記第1孔板に近接する一端が前記第2孔板の移動経路に位置することで、前記第2孔板が摺動することを制限し、前記ヒンジブロックが正方向に回転する場合、前記第2孔板の移動経路を離脱することで、前記第2孔板を自在に摺動させる。
【0011】
1つの実施例において、前記気体流路には、フィルタが設けられる。
【0012】
1つの実施例において、前記ケーシングの前記カートリッジに位置する両側には、凹溝が形成され、前記カートリッジの頂面は、前記凹溝の底より高い。
【0013】
1つの実施例において、前記開口部材の両側には、それぞれストッパーが設けられ、前記ケーシングには、前記ストッパーに対応する逃げ溝が形成され、前記ストッパーは、前記逃げ溝に入り込む。
【0014】
1つの実施例において、前記カートリッジ本体の下側には、第1磁石材が設けられ、前記収納チャンバーには、第2磁石材が設けられ、前記カートリッジ本体が前記収納チャンバーに設けられる場合、前記第1磁石材と第2磁石材とは、互いに吸着する。
【0015】
本発明の効果は、以下の通りである。
(1)第1孔板及び第2孔板を設けることで、電子霧化装置が使用されない場合、タバコリキッドが密閉して保存され、タバコリキッドの自然揮発を回避し、タバコリキッドの利用寿命を延長させることができる。
(2)プッシュアセンブリを設けることで、第1孔板の位置を喫煙者の口による歯合によって制御し、第1孔板が移動した後に吸い込むことで、タバコリキッドを順調に気体流路に入り込ませることができる。
(3)第1正方形孔及び第2正方形孔を設けることで、第1正方形孔と第2正方形孔との重畳領域の大きさを第1孔板及び第2孔板の位置によって制御し、タバコ煙の量を制御することができる。
(4)複数の係止溝を設けることで、開口部材とヒンジブロックとの間の角度を調整可能であり、開口部材とケーシングとが噛み合われた後に第1孔板が存在する位置を制御し、喫煙者が最大の吸煙量を得る時に必要な吸引力を調整可能であり、異なる喫煙者の吸煙方式に対する要求に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明に係る液漏れ防止の電子霧化装置の斜視図である。
図2図2は、本発明に係る液漏れ防止の電子霧化装置の分解図である。
図3図3は、本発明に係る液漏れ防止の電子霧化装置の平面図である。
図4図4は、図3のA-A面に沿った断面図である。
図5図5は、図3のB-B面に沿った断面図である。
図6図6は、図5のその他の作業状態での断面図であり、ここで、開口部材がケーシングに当接され、第1孔板が左側へ移動する。
図7図7は、図4のその他の作業状態での断面図であり、ここで、開口部材がケーシングに当接され、第1孔板が左側へ移動する。
図8図8は、図5のその他の作業状態での断面図であり、ここで、開口部材がケーシングに当接され、第1孔板が左側へ移動し、且つ吸入状態になり、第2孔板が右側へ移動して、第1正方形孔を第2正方形孔に重合させる。
図9図9は、図3のC-C面に沿った断面図である。
図10図10は、図9のその他の作業状態での断面図であり、ここで、当接材がその他の係止溝に当接される。
図11図11は、液漏れ防止の電子霧化装置のケーシング上側が切り取られた後の内部構造の模式図である。
図12図12は、液漏れ防止の電子霧化装置のカートリッジの斜視図である。
図13図13は、液漏れ防止の電子霧化装置のカートリッジのその他の作業状態での斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本願実施例の図面と共に、本願実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明する。説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではないことは明白である。当業者が本願実施例に基づいて、格別創意を要しない前提で得られたその他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0018】
また、アセンブリがその他のアセンブリに「取り付ける」ことは、直接その他のアセンブリにあってもよく、又はそれらの間に別のアセンブリがあってもよい。アセンブリがその他のアセンブリに「設けられる」ことは、直接その他のアセンブリに設けられてもよく、又は同時にそれらの間に別のアセンブリがあってもよい。アセンブリがその他のアセンブリに「固定される」ことは、直接その他のアセンブリに固定されてもよく、又は同時にそれらの間に別のアセンブリがあってもよい。
【0019】
特に定義された場合を除く、本文に使用されているすべての技術用語及び科学用語は、当業者が普段理解されている意味と同様である。本文において、本発明の明細書に使用されている用語は、具体的な実施例を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本文に使用されている「又は/及び」という用語は、1つ又は複数の関連の例示の項目のいずれか及びすべての組み合わせを含む。
【0020】
図1から図4及び図11に示すように、本発明に係る液漏れ防止電子霧化装置は、ケーシング1と、カートリッジ2と、第2孔板3と、プッシュアセンブリと、を含む。前記ケーシング1には、一端が吸気口13であり、他端が排気口14である気体流路11が形成され、前記ケーシング1の頂部に上端において開口する収納チャンバー15が形成される。前記カートリッジ2は、取付可能に前記収納チャンバー15に設けられる。図12及び図13に示すように、前記カートリッジ2は、カートリッジ本体21と、前記カートリッジ本体21のタバコリキッドを加熱して煙霧を発生可能に前記カートリッジ本体21に設けられる電熱線と、摺動可能に前記カートリッジ本体21に設けられる第1孔板24と、一端が前記ケーシング1に当接するとともに他端が前記第1孔板24に当接する第1弾性材25と、を含む。前記第2孔板3は、摺動可能に前記ケーシング1に設けられ、前記第1孔板24と前記第2孔板3が密着し、前記第1孔板24及び前記第2孔板3を移動することにより、前記第1孔板24の通孔と前記第2孔板3の通孔とを連通させ、前記カートリッジ2により発生された煙霧を前記気体流路11に入り込ませる。前記プッシュアセンブリは、前記排気口14の上側に位置し回転可能に前記ケーシング1に設けられる開口部材43と、前記開口部材43に当接するように前記ケーシング1にヒンジ接続されるヒンジブロック42と、摺動可能に前記ケーシング1に設けられ、一端が前記第1孔板24の前記第1弾性材25から離れる一端に当接し、他端が前記ヒンジブロック42に当接するスライディングプッシュブロック41と、を含む。前記開口部材43が正方向に回転する場合、前記ヒンジブロック42を正方向に回転させるように動かすことで、前記スライディングプッシュブロック41が前記吸気口13へ摺動するようにプッシュされ、前記第1孔板24が摺動するようにプッシュされる。
【0021】
好ましくは、前記開口部材43には、回転可能な当接材431が設けられ、前記ヒンジブロック42には、複数の係止溝421が設けられ、前記当接材431を回転することで、前記当接材431を異なる前記係止溝421に当接させて前記開口部材43と前記ヒンジブロック42との間に異なる角度が形成される。
【0022】
好ましくは、前記ケーシング1には、前記開口部材43を前記ヒンジブロック42に当接させるように前記開口部材43に接続される引張ばね19が設けられる。引張ばね19を設けることで、開口部材43を常にヒンジブロック42に当接させる。ここでは、引張ばね19の弾力が弱いため、第1弾性材によって、開口部材43が自動に開き状態に復位する。
【0023】
好ましくは、前記第2孔板3は、摺動可能に前記ケーシング1に設けられ、前記第2孔板3と前記ケーシング1との間には、第2弾性材31が設けられ、前記第2孔板3の前記第2弾性材31から離れる一端には、磁気材32が設けられ、前記ケーシング1には、電源51、電磁石52、マイクロフォン53及び制御ユニットがさらに設けられ、前記電源51、前記電磁石52、前記マイクロフォン53、前記制御ユニット及び前記電熱線は、電気的に接続され、前記制御ユニットは、前記マイクロフォン53によって受信された風音の大きさに基づいて、電気回路における電流の大きさを制御し、マイクロフォン53が音声を検出した後、前記電磁石52が磁場を発生して前記磁気材32をはじくことで、前記第2孔板3が前記電磁石52から離れる方向へ摺動するようにプッシュされ、前記第2弾性材31を押圧する。
【0024】
カートリッジ2が収納チャンバー15に設けられる場合、カートリッジ2は、電源に電気的に接続される。
【0025】
好ましくは、前記第1孔板24には、複数の第1正方形孔241が形成され、前記第2孔板3には、前記第1孔板24の前記第1正方形孔241に対応する複数の第2正方形孔33が形成され、前記第1孔板24が前記吸気口13へ移動する場合、前記第2正方形孔33と前記第1正方形孔241とがそれぞれ対応して連通され、前記第1孔板24が前記吸気口13にさらに近づくことに連れて、前記第2正方形孔33と第1正方形孔241とが重なる面積は、大きくなる。
【0026】
当接材431が異なる係止溝421に当接し、開口部材43とヒンジブロック42との支持位置を変化させることで、開口部材43の開き角度を変化させることができる。具体的に、図9及び図10に示すように、本実施例において、当接材431が回転軸に最も接近している係止溝421に当接した場合、開口部材43とヒンジブロック42との開き角度が最も大きくなる。そのため、当接材431に支持される係止溝421がヒンジブロック42の回転軸に近いほど、開口部材43とヒンジブロック42との開き角度が大きくなり、開口部材43とケーシング1とが当接している状態で移動するストロークが長くなり、ヒンジブロック42をより大きい角度で回転させることで、第1孔板24を左へより長い距離を移動させ、第1正方形孔241と第2正方形孔33とが完全に位置合わせされた時に第2孔板3が移動すべき距離を減少させることができる。
【0027】
好ましくは、図4及び図7に示すように、前記ヒンジブロック42が開口部材43と当接せずに回転しない場合、前記ヒンジブロック42の前記第1孔板24に近接する一端が前記第2孔板3の移動経路に位置することで、前記第2孔板3が摺動することを制限し、前記ヒンジブロック42が正方向に回転する場合、前記第2孔板3の移動経路を離脱することで、前記第2孔板3を自在に摺動させる。
【0028】
好ましくは、前記気体流路11には、フィルタ12が設けられる。フィルタ12を設けることで、大粒の液滴をろ過して、喫煙者の快適度を向上させることができる。
【0029】
好ましくは、前記ケーシング1の前記カートリッジ2に位置する両側には、凹溝17が形成され、前記カートリッジ2の頂面は、前記凹溝17の底より高い。
【0030】
好ましくは、前記開口部材43の両側には、それぞれストッパー432が設けられ、前記ケーシング1には、前記ストッパー432に対応する逃げ溝18が形成され、前記ストッパー432は、前記逃げ溝18に入り込む。逃げ溝18及びストッパー432を設けることで、タバコ煙が開口部材43の両側から漏れることを防ぐことができる。
【0031】
好ましくは、前記カートリッジ本体21の下側には、第1磁石材22が設けられ、前記収納チャンバー15には、第2磁石材(図示せず)が設けられ、前記カートリッジ本体21が前記収納チャンバー15に設けられる場合、前記第1磁石材22と第2磁石材とは、互いに吸着する。
【0032】
本発明の作業方法は、以下の通りである。図3から図5に示すように、喫煙時に、喫煙者は、唇又は歯で開口部材43の上側及びケーシング1の下側を確実に挟まれるように噛むことで、開口部材43を回転させ、ヒンジブロック42を回転させるように動かすことで、第1孔板24が左側へ移動するようにプッシュされる。ここで、図6に示すように、第1正方形孔241と第2正方形孔33がまだ連通されていない。
【0033】
その後、空気を吸い込むと、空気を吸気口13から気体流路11に入り込ませ、マイクロフォン53が音声を検出し、回路に電流を発生させる。ここで、音声が大きいほど、電流が大きい。そして、電磁石52が磁気を発生して磁気材32をはじくことで、磁気材32を電磁石52から離れる方向へ移動させて、第2孔板3が右側へ摺動するように動かして、第2正方形孔33と第1正方形孔241を連通させる。ここで、吸気力が大きくなるにつれ、第2正方形孔33と第1正方形孔241との連通された開口が大きくなり、電流が大きくなり、カートリッジ2が発生するタバコ煙の量を増加させることができる。
【0034】
カートリッジ2のタバコリキッドが使い果たされた後、カートリッジ2を取り外して交換すればよい。
【0035】
図5及び図6に示すように、カートリッジ本体21には、仕切板23が設けられ、前記仕切板23は、第1孔板24に挿入されることで、第1孔板24が摺動する時に、第1孔板24の左端とカートリッジ本体とを常に閉鎖状態にさせることができる。
【0036】
以上説明した上記実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることができる。簡潔に説明するため、全ての上記実施例の各技術的特徴の可能な組み合わせを説明しない。しかしながら、これらの技術的特徴の組み合わせが互いに矛盾しない限り、本明細書に記載された範囲に属する。
【0037】
以上、上記実施例は、本発明のいくつかの実施方式を示し、より具体的に且つ詳細に説明したが、本発明の保護範囲を制限するものではない。また、当業者であれば、本発明の思想を逸脱することなく、様々な変化及び改良を行うことができ、これらが全て本発明の保護範囲に属することが分かる。従いまして、本発明が保護しようとする範囲は、添付の特許請求の範囲により限定される。
【符号の説明】
【0038】
1 ケーシング、11 気体流路、12 フィルタ、13 吸気口、14 排気口、15 収納チャンバー、17 凹溝、18 逃げ溝、19 引張ばね、2 カートリッジ、21 カートリッジ本体、22 第1磁石材、23 仕切板、24 第1孔板、241 第1正方形孔、25 第1弾性材、3 第2孔板、31 第2弾性材、32 磁気材、33 第2正方形孔、41 スライディングプッシュブロック、42 ヒンジブロック、421 係止溝、43 開口材、431 当接材、432 ストッパー、51 電源、52 電磁石、53 マイクロフォン。
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