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特開2023-88247情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088247
(43)【公開日】2023-06-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20230619BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105222
(22)【出願日】2022-06-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-12
(31)【優先権主張番号】P 2021202821
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】502383889
【氏名又は名称】キーコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147142
【弁理士】
【氏名又は名称】石森 昭慶
(74)【代理人】
【識別番号】100167508
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 憲孝
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 洋介
(72)【発明者】
【氏名】長房 勝也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC55
(57)【要約】
【課題】
競技開始後に、競技の状況に応じて購買意欲が高まるタイミングで投票券を購入することができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】
情報処理装置3は、複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得部32と、競技の開始後に、複数の競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定部34と、設定した投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付部40と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得部と、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定部と、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の時間は、いずれかの前記競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から10秒~60秒間である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定の時間は、いずれかの前記競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から、前記競技のスタートから500m~1000m地点に到達した時までの間である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記競技状況に基づいて前記競技の結果を予測する結果予測部をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記結果予測部によって予測した結果を投票者の端末装置に送信する通信部をさらに備える、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記競技の開始からの経過時間に基づいて前記投票券の配当倍率を時間変化させて配当倍率を決定する配当決定部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
過去の競技情報を蓄積するデータ蓄積部と、
前記過去の競技情報に基づいて、開始された前記競技の結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する人工知能部と、
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、
を含む情報処理方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、競争体による競技に対する投票券の購入を受け付ける情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、競争体による公営競技等に対する投票券の購入を、その競技開始前に携帯端末を介して可能とするシステムが知られている。ここで、公営競技とは、競馬、競輪、競艇、オートレース等の競争競技をいう。また、近年では、競技開始後に投票券の購入を可能とする情報処理技術の開発が進められている。
【0003】
例えば、特許文献1では、3以上の競争体による競争競技に対する投票券の購入を受け付ける情報処理装置であって、前記競争競技の開始後に情報処理端末を介して前記投票券の購入を受け付ける投票券購入受付手段と、前記競争競技の開始からの経過時間に基づいて、前記投票券の配当倍率を時間変化させる配当倍率算出手段と、を備える情報処理装置、が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、時間に基づいて、レースを4つのタイムセグメントに分割し、レース中にこれらのタイムセグメントのいずれかまたは全てのセグメントで投票を受け付ける情報処理装置、が開示されている。さらに、特許文献3では、過去の競技データと進行中の野球競技のデータを利用して、進行中の野球競技の結果を予測する情報処理装置、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-032648号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/0139263号明細書
【特許文献3】韓国公開特許第10-2019-0127196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1から3の情報処理装置では、競技開始後からその競技終了までの間に設定した受付時間終了までの間のどのタイミングでも投票券を購入することができるので、競技を全て観戦していなくても投票券を購入することができてしまう。このため、投票者が競技に没入し、競技の状況に応じて競技中の見せ場となる場面で投票券を購入する意欲を高めることは難しい。
【0007】
そこで、本発明では、前記課題に鑑みてなされ、競技開始後に、競技の状況に応じて購買意欲が高まるタイミングで投票券を購入することができる情報処理装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得部と、前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定部と、設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付部と、を備える。
【0009】
また、本発明に係る情報処理方法は、複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、を含む。
【0010】
さらに、本発明に係る情報処理方法を実行させるためのプログラムは、コンピュータに、複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る情報処理装置によれば、競技開始後に、競技の状況に応じて購買意欲が高まるタイミングで投票券を購入することができる情報処理装置を提供することができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システムを示す概略構成図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るサーバの電気的構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るサーバの機能構成を示す機能ブロック図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る情報処理の流れを示すフローチャートである。
図5】本発明の第1実施形態に係る投票時間設定部による投票時間の設定を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が限定されることはなく、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形、および変更が可能である。
【0014】
<第1実施形態>
図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
【0015】
<1-1.情報処理システムの構成>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム1について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1を示す概略構成図である。情報処理システム1は、ネットワーク2、情報処理装置であるサーバ3、および携帯端末等の端末装置4を備えている。
【0016】
ネットワーク2は、例えば、複数のコンピュータや電子機器などを繋いで信号やデータ、情報をやりとりすることができるコンピュータネットワークまたは通信ネットワークである。
【0017】
サーバ3は、ネットワーク2を介して、競争体による競争競技(以下「レース」ともいう。)に対する投票券の購入を受け付ける情報処理装置である。なお、本実施形態に係る競争競技は、例えば競馬であり、競争体は競走馬、投票券はいわゆる馬券である。なお、3以上の競争体による競争競技は、競馬に限らず、競輪、競艇、又はオートレース等や、陸上競技、自動車レース等であってもよい。
【0018】
サーバ3は、レースに関する情報、例えば競走馬や騎手、馬場の情報等を必要に応じて他の情報処理装置から受信してもよい。また、サーバ3は、端末装置4を介して投票者(以下、「ユーザ」という。)が入力した情報、例えばユーザが購入した投票券に関する情報やユーザID(identification)等を必要に応じて他の情報処理装置へ送信してもよい。
【0019】
端末装置4は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン等の情報処理端末である。端末装置4は、画像を表示させるディスプレイを備える。ユーザは、レースの着順予想を行い、端末装置4を介して投票券の購入を行う。
【0020】
端末装置4は、サーバ3を介してユーザが投票券を購入するために、例えば、専用のアプリケーションソフトウエア(以下「アプリ」という。)がインストールされる。そして、ユーザは、このアプリを端末装置4で起動させることによって、端末装置4をサーバ3へアクセスさせる。端末装置4がサーバ3にアクセスする場合には、予め登録されているユーザIDの入力が求められる。
【0021】
そして、ユーザは、サーバ3にアクセスした端末装置4を介して投票券を購入し、購入した投票券がレース結果に的中した場合に、ユーザは配当倍率(以下「オッズ」という。)に基づいた配当を受け取る。なお、投票券の購入は有償であり、配当は例えば金銭で行われる。このため、ユーザIDには、決済を行うための、例えばユーザのクレジットカードの番号や銀行口座の番号等が関連付けられる。
【0022】
<1-2.サーバの構成>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るサーバ3の電気的構成について説明する。図2は、本実施形態に係るサーバ3の電気的構成を示すブロック図である。
【0023】
サーバ3は、サーバ3全体の動作を司る主制御部であるCPU(Central Processing Unit)21、各種プログラムおよび各種データ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)22、CPU21による各種プログラムの実行時のワークエリ ア等として用いられるRAM(Random Access Memory)23、各種プログラムおよび各種データを記憶する記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)24を備えている 。
【0024】
HDD24は、レースに関する各種情報、ユーザが端末装置4を介して購入した投票券の情報や登録されているユーザID等を記憶する。なお、記憶手段は、HDD24に限らず、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等の他の記憶媒体であってもよい。
【0025】
さらに、サーバ3は、キーボードおよびマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける入力部25、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等の表示部26、ネットワーク2を介して端末装置4等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行う通信部31を備えている。
【0026】
これらCPU21、ROM22、RAM23、HDD24、入力部25、表示部26、および通信部31は、システムバス20を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU21は、ROM22、RAM23、およびHDD24へのアクセス、入力部25に対する操作状態の把握、表示部26に対する画像の表示、並びに通信部31を介した他の情報処理装置等との各種データの送受信等を各々行なうことができる。
【0027】
<1-3.サーバの情報処理機能>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るサーバ3の情報処理機能について説明する。図3は、本実施形態に係るサーバ3の情報処理機能に関する機能ブロック図である。
【0028】
サーバ3が備えるCPU21は、競技状況取得部32、投票券購入受付部40、投票時間設定部34、結果予測部35、配当決定部36、判定部37、払戻部38、および人工知能部39、を備える。また、HDD24は、データ蓄積部33を備えている。CPU21が備える各機能は、HDD24に記憶されているプログラムによって実現される 。
【0029】
競技状況取得部32は、レース開始前およびレース開始後における複数の競争体の状況等の競技状況を取得する。競技状況は、例えば競馬の場合であれば、競走馬の情報、騎手の情報、馬場の情報、およびレースの情報等である。
【0030】
投票券購入受付部40は、設定した投票時間内に、端末装置4を介して投票券の購入を受け付ける。本実施形態に係る投票券購入受付部40は、レース開始前およびレース開始後に端末装置4を介して投票券の購入を受け付ける。すなわち、本実施形態に係る投票券購入システム1では、ユーザはレース開始後であっても投票券の購入が可能であるため、ユーザによる投票券の購入タイミングの自由度が高められる。なお、投票券購入受付部40は、ユーザが購入した投票券に対する決済も行う。
【0031】
なお、本実施形態に係る投票券購入受付部40は、レース開始前に購入した投票券をレース開始後に変更することはできない。また、投票券購入受付部40は、単勝だけでなく、複数の競走馬の着順を予想する複勝についても、レース開始後に投票券の受け付けを可能とする。
【0032】
投票時間設定部34は、レースの開始後に、複数の競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、競技状況に基づいて投票時間を設定する。投票券の購入を受け付ける投票時間は、レース開始時からレース終了時までの間であって、投票開始トリガーを設定した時間から投票終了トリガーを設定した時間までの間の時間をいう。
【0033】
ここで、「競争体の着順が判定される部分」とは、例えば、競馬では、馬の鼻先の位置をいい、ばんえい競馬の場合は、馬が引くそりの最後端の位置をいう。さらに、競輪、競艇、およびオートレースでは、例えば、競争体(自転車、艇、競争車)の先端の位置をいう。このように、競争体の着順が判定される部分は、公営競技等の競技の種類によって決められている。
【0034】
また、「競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時」とは、競争体の順列が一時的に決定されうる時点をいう。具体的には、競馬において、例えば、先頭を走行する馬と2番目以降を走行するいずれかの馬との差が、馬の鼻先分離れた時、頭一つ分離れた時、半馬身離れた時、または一馬身離れた時などをいう。一方、競輪、競艇およびオートレースにおいては、例えば、先頭を走行する競争体と2番目以降を走行するいずれかの競争体との差が、車輪半分離れた時、車輪一つ分離れた時、競争体の全長の半分離れた時、または競争体の全長分離れた時などをいう。
【0035】
複数の競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時は、競争体の着順が判定される部分が、最初に先頭に到達したときに限らず、レース中のいずれの場面で決定されてもよい。例えば、競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかは、最初に先頭に到達した競争体が、その後2番目以降を走行していた競争体に追い抜かれたあとに決定することができ、周回レースの場合、1周目に限らず2周目以降のいずれの周回であってもよく、最終の周回に入ってから決定することもできる。
【0036】
また、例えば、競輪において、選手がレース中に一時的に組むチームのような「ライン」が組まれた後や「ジャン」と呼ばれる鐘の音が鳴ってから、競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定することもできる。
【0037】
さらに、競争体が走行するコースの内側、中央部、外側、のどの位置を走行しているのかに着目して、競争体の着順が判定される部分が先頭に到達した時を決定することもできる。例えば、競艇において、(1)レース開始直後にボートが一直線に揃った場合は、逃げや差しの展開が予想される。(2)レース開始直後に内側のボートが出遅れた内凹みの場合は、捲りや捲り差しの展開が予想される。(3)レース開始直後に中央部のボートが出遅れた中凹みの場合は、外からの捲りや捲り差しの展開が予想される。(4)レース開始直後に外側のボートが出遅れた外凹みの場合は、逃げか差しの展開が予想される。これらの状況に応じて、競争体の着順が判定される部分が先頭に到達した時を決定することができる。
【0038】
加えて、例えばオートレースのように、ハンデが与えられた競争体がレースに参加する場合は、そのハンデが与えられた競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定してもよい。また、フライング等のスタート時の反則や他の競争体の走行妨害等の出走後の反則があった時またはその後に、競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定することもできる。なお、競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定することができない場合は、その競技においては、投票を開始しないように設定することもできる。
【0039】
所定の時間は、例えば、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から10秒~60秒間とすることができる。また、所定の時間は、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から、競技のスタートから500m~1000m地点に到達した時までの間とすることもできる。このように、設定する投票時間は、例えば、10秒間や1分間等の時間に着目して設定することができ、先頭の競争体がスタートから500m地点を通過した時から、先頭の競争体がその後1000m地点を通過した時まで、等の競争体の動きに着目して設定することもできる。
【0040】
投票時間設定部34は、レース開始後の任意のタイミングで、(1)投票開始トリガーと、(2)投票終了トリガー、を設定することで、投票時間を設定する。ユーザは、上記(1)および(2)で区切られた時間帯の中で投票券を購入することができる。(1)および(2)のトリガーは、時間や競争体の走行状況等の動きに着目して柔軟に設定することができ、自動的に生成させることもできる。また、(1)および(2)のトリガーは、1つのレースで複数設定することもできる。これにより、機械的に時間を設定する場合に比べて、レースが盛り上がるタイミングで投票できる可能性が高まる。
【0041】
投票時間は、例えば、競馬の場合、(1)出走開始60秒後から(2)180秒後まで、(1)先頭馬が800m地点通過から(2)その120秒後まで、または、(1)先頭馬が1500m地点通過から(2)その60秒後まで、などのように設定できる。また、競艇の場合、(1)先頭ボートが1週目の第1コーナー通過から(2)先頭ボートが1週目終了のスタート地点通過まで、などのように設定できる。
【0042】
結果予測部35は、競技状況に基づいてレースの結果を予測する。さらに、結果予測の的中率を高めるため、人工知能部39が有する機械学習部41において、過去のレース情報に基づいて開始されたレースの結果を予測し、その予測した情報を踏まえて結果予測部35でレースの結果を予測することができる。
【0043】
人工知能部39は、過去のレース情報に基づいて、開始されたレースの結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する。例えば、人工知能部39は、データ蓄積部33から、天候、気候、コース状況、日時、競争体の状態、オッズ、レース結果等の過去のレース情報を取得し、その取得した過去のレース情報を学習して教師データを生成することによって、ディープラーニングを使った人工知能を用いて開始されたレースの結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する。このように、人工知能部39は、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する判定部の役割を有している。なお、人工知能部39では、投票が盛り上がるタイミングでの投票時間を設定することもできる。
【0044】
機械学習部41は、種々の人工知能技術を用いて機械学習を行うことができる。人工知能技術としては、例えば、ニューラルネットワーク、遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシン、クラスタリング、回帰、分類、ベイジアンネットワーク、強化学習、表現学習、決定木、k平均法などの機械学習技術を用いることができる。また、ニューラルネットワークを用いた機械学習技術は、ディープラーニング(深層学習)技術を用いることができる。
【0045】
配当決定部36は、レースの開始からの経過時間に基づいて前記投票券のオッズを時間変化させてオッズを決定する。配当決定部36は、例えば、レース開始からの経過時間が長くなるほど低くなるようにオッズを時間変化させる。
【0046】
判定部37は、投票時間が終了したか否か、および、投票権の購入を受け付けたか否か、等の各種判定処理を行う。
【0047】
払戻部38は、レース結果を的中させた投票券を購入したユーザに対して、オッズに基づいて配当(以下「払い戻し」という。)を行う。
【0048】
データ蓄積部33は、過去の競技情報等のレースのデータを蓄積する。蓄積するデータは、例えば、コースの状況、天候・気温、オッズに対する馬や自転車の走り等である。
【0049】
<1-4.レース開始後における投票券購入処理>
次に、図4を参照して、サーバ3が備えるCPU21によって実行されるレース開始後における投票券購入処理(以下「レース開始後投票券購入処理」という。)の流れについて説明する。図4は、サーバ3が備えるCPU21によって実行されるレース開始後における投票券購入処理の流れを示すフローチャートである。レース開始後投票券購入処理を実行するためのプログラムはHDD24の所定領域に予め記憶されている。レース開始後投票券購入処理は、例えば、レース開始と共に実行される。
【0050】
まず、ステップS101において、結果予測部35は、データ蓄積部33に記憶されている過去のレース情報の中から今回のレースに関連する必要なレース状況を取得する。
【0051】
次に、ステップS102において、競技状況取得部32は、通信部31で受信したレース開始前および開始後所定時刻のレース状況を取得する。
【0052】
ステップS103において、投票時間設定部34は、競技状況取得部32で取得したレース開始前および開始後所定時刻のレース状況に基づいて、投票時間を設定する。このとき、例えば、レース開始後しばらくして「あと10秒で投票開始」等のサプライズ予告等を行うことができる。これにより、レースおよび投票をさらに盛り上げることができる。
【0053】
ステップS104において、結果予測部35は、過去のレース状況、レース開始前および開始後所定時刻のレース状況に基づいて、レースの結果を予測する。
【0054】
ステップS105において、通信部31は、投票時間設定部34で設定した投票時間および結果予測部35で予測したレースの予測結果の情報を、ユーザの端末装置4に送信し、これらの情報をユーザに提供する。
【0055】
ここで、サーバ3は、人工知能部39の機械学習部41により、過去のレース情報に基づいて、開始されたレースの結果を予測し、かつ、ユーザが購買意欲を高める投票時間を設定することができる。この場合、機械学習部41で予測したレースの予測結果および設定した投票時間の情報は、それぞれ結果予測部35および投票時間設定部34に送信される。
【0056】
また、オッズは、例えば、基本的に時間経過に応じて徐々に低くなるが、設定した投票時間の間だけ高配当にすることができる。これにより、ユーザが投票券を購入する楽しみが増えるため、投票券の購買意欲を高めることができ、レースが一層盛り上がる効果も期待できる。さらに、設定した投票時間での当選オッズは、レース開始前の投票を踏まえて決定してもよいし、レース開始前の投票とは別に設定した投票時間内の投票のみに基づいて決定してもよい。
【0057】
次に、ステップS106において、配当決定部36は、レース開始からの経過時間に基づいて、投票券のオッズを時間変化させてオッズを決定する。
【0058】
ステップS107において、通信部31は、配当決定部36で決定したオッズの情報を、ユーザの端末装置4に送信してユーザに提供する。
【0059】
その後、ステップS108において、判定部37は、設定した投票時間が終了したか否かを判定する。終了した場合(Yesの場合)は、ステップS109に進み、終了していない場合(Noの場合)は、ステップS110に進む。
【0060】
投票時間が終了した場合は、ステップS109において、通信部31は、投票時間が終了したことを、ユーザの端末装置4に送信して投票券購入処理を終了する。
【0061】
投票時間が終了していない場合は、ステップS110において、投票券購入受付部40は、ユーザからの端末装置4を介した投票券の購入を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合(Yesの場合)は、ステップS111に進み、受け付けていない場合(Noの場合)は、ステップS106の処理に戻る。
【0062】
投票券の購入を受け付けた場合、ステップS111において、投票券購入受付部40は、ユーザからの通信ログを確認して投票券の購入処理を行い、投票券購入処理を終了する。投票券の購入処理は、投票券を購入したユーザのユーザID、購入した投票券の種類、数、投票した時間(レース開始からの経過時間)によるオッズ等をサーバ3のHDD24に記憶して、ユーザが購入した投票券に対する決済を行うまでの処理である。
【0063】
<1-5.投票時間設定部による投票時間の設定>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る投票時間設定部34による投票時間の設定について説明する。図5は、本実施形態に係る投票時間設定部34による投票時間の設定を説明する図である。
【0064】
従来は、投票時間の終了時間のみを設定し、レース開始前から設定した終了時間までの間であればいつでも投票することが可能であった。また、特許文献2に開示されているように、時間に基づいて、レースを4つのタイムセグメントに分割し、レース中にこれらのタイムセグメントのいずれかまたは全てのセグメントで投票することが可能であった。
【0065】
しかしながら、レース開始直後は複数の競争体がひと固まりになって順位がはっきりとしていない団子状態であったり、競輪等のように競技によっては競争体による勝負の仕掛けがレースの中盤以降であったりする場合があるため、ユーザの投票券の購買意欲が高まる前に観戦の集中力や没入感が損なわれ、その結果、購買意欲が減退する可能性がある。さらには、レースの見せ場となる前に投票時間が締め切られる可能性もある。このように、従来は、結果的に購買意欲が高まる時間帯も投票時間に含まれる場合があるだけであり、投票時間の開始時間と終了時間を設定することで購買意欲を高めているわけではない。
【0066】
これに対し、図5に示すように、本実施形態に係る投票時間設定部34では、レースの勝敗を分ける場面等の見せ場となる、すなわち、投票者数が多くなることが予想される時間帯をレース状況に基づいて分析し、その時間帯等に投票時間の開始時間T1と終了時間T2の両方を設定している。具体的には、レースの開始後に、複数の競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、競技状況に基づいて投票時間を設定する。
【0067】
このように、投票時間設定部34は、レース開始前に予め決められた位置や時間に基づくのではなく、レース開始後にレース状況に基づいて初めて決めることができる開始時間T1から終了時間T2の間の投票時間内だけで投票することを可能としているため、レースの見せ場となる場面にユーザを注目させて投票券の購買意欲を高めることができる。
【0068】
以上のような本実施形態に係るサーバ3を用いた情報処理システム1によれば、レース開始後のレースが盛り上がるタイミングで投票時間を柔軟に設定できるので、ユーザが、レース開始後に、レースの状況に応じて購買意欲が高まるタイミングで投票券を購入することができる。
【0069】
また、情報処理システム1によれば、結果予測部35で実際のレース状況および過去のレース情報に基づいて結果を予測することにより、レース開始後であってもユーザが瞬時に結果を予測できるので、迅速に投票券を購入することができる。さらに、サーバ3は、レース開始からの経過時間に基づいて、投票券のオッズを時間変化させるので、レース開始後に着順予測をして投票券の購買意欲を高めつつ、投票券を購入することによる優性および劣性を高めることができる。
【0070】
また、情報処理システム1によれば、実際のレースの状況も踏まえてレース結果を予測してから投票することができるので、ギャンブル性を低くしたり、レース開始前に関係者が結託し、特定の競争体の順位を意図的に操作する等の八百長を排除しやすくしたりすることができる。これらにより、公営競技の健全な発展が可能となる。
【0071】
また、情報処理システム1によれば、実際のレースを見ていないと投票するタイミングを逃す可能性が高くなるため、ユーザは、レース会場やLIVE配信のレースを積極的に観戦するようになる。また、レース開始前に投票した競争体の調子が悪く、レース開始早々に上位入賞の可能性がなくなった場合でも、投票対象を切り替えて観戦を継続することができる。また、レース開始前の評価が低くオッズが高い競争体であっても、レース開始後の走行が好調であれば投票を集めることができる。また、コンディションの悪化(強い雨、風、雪等の影響がある場合)で事前情報(例えば、オッズや競争体の調子などの新聞等の情報)の信頼性が低くなり、事前の投票のリスクが高くなる場合に、レース開始後に投票を集めることができる。これらにより、レースを観戦する人や投票する人を増やすことができるので、公営競技を一層活性化させることができる。
【0072】
さらに、情報処理システム1によれば、過去のレース状況のデータを蓄積し、レースの見せ場となる場面等の活発に投票が行われるタイミングを投票時間として設定することにより、公営競技を従来よりも盛り上げることができる。例えば、コースを8周するオートレースにおいて、過去の投票状況のデータによると、3周目から4周目の間での投票が多かった場合は、先頭のバイクが3周目に突入した時を投票開始時間として投票時間を設定することができる。
【0073】
<第2実施形態>
次に、図1を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
【0074】
サーバ3を用いた情報処理システム1は、ユーザの端末装置4にレースの動画を配信し、その動画配信の際に、例えばスーパーチャット機能等の投げ銭機能を追加した投票を実施することができる。例えば、競馬の場合、ユーザが勝敗予想をした馬やお気に入りの馬などの応援する馬に投げ銭を行い、この投げ銭自体が投票になる。そして、投げ銭をしたユーザは、その投げ銭をした馬について書き込んだチャット情報が、他のユーザよりもクローズアップして表示される等のメリットを受けることができる。
【0075】
本実施形態の情報処理システム1によれば、第1実施形態による効果に加えて、ユーザは、単に投げ銭をするだけでなく、予想が的中した場合は配当金を受け取ることができるので、レースを観戦する楽しみが増える。また、ユーザは、同じ馬等の競争体に投票したファン同士でその競争体を応援して一体感を感じることができる。さらに、運営側は、コミュニティが盛り上がって投票が増え、公営競技を盛り上げることができる。
【0076】
なお、本発明は、実際の競争体が走行するレースに適用できるだけでなく、オンライン又はオフラインの競馬ゲーム等の仮想レースにも適用することができる。
【0077】
本発明は、以下の構成を取ることができる。
(1)
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得部と、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定部と、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記所定の時間は、いずれかの前記競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から10秒~60秒間である、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記所定の時間は、いずれかの前記競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から、前記競技のスタートから500m~1000m地点に到達した時までの間である、(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記競技状況に基づいて前記競技の結果を予測する結果予測部をさらに備える、(1)から(3)のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(5)
前記結果予測部によって予測した結果を投票者の端末装置に送信する通信部をさらに備える、(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記競技の開始からの経過時間に基づいて前記投票券の配当倍率を時間変化させて配当倍率を決定する配当決定部をさらに備える、(1)から(5)のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(7)
過去の競技情報を蓄積するデータ蓄積部と、
前記過去の競技情報に基づいて、開始された前記競技の結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する人工知能部と、
をさらに備える、(1)から(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、
を含む情報処理方法。
(9)
コンピュータに、
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、
を含む情報処理方法を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0078】
1 情報処理システム
2 ネットワーク
3 サーバ(情報処理装置)
4 端末装置
20 システムバス
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 HDD
25 入力部
26 表示部
31 通信部
32 競技状況取得部
33 データ蓄積部
34 投票時間設定部
35 結果予測部
36 配当決定部
37 判定部
38 払戻部
39 人工知能部
40 投票券購入受付部
41 機械学習部
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得部と、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定部と、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付部と、
過去の競技情報を蓄積するデータ蓄積部と、
前記過去の競技情報に基づいて、開始された前記競技の結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する人工知能部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の時間は、いずれかの前記競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から10秒~60秒間である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定の時間は、いずれかの前記競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から、前記競技のスタートから500m~1000m地点に到達した時までの間である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記競技状況に基づいて前記競技の結果を予測する結果予測部をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記結果予測部によって予測した結果を投票者の端末装置に送信する通信部をさらに備える、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記競技の開始からの経過時間に基づいて前記投票券の配当倍率を時間変化させて配当倍率を決定する配当決定部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、
過去の競技情報を蓄積するデータ蓄積ステップと、
人工知能を用いて、前記過去の競技情報に基づいて、開始された前記競技の結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する決定ステップと、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
複数の競争体による競技の開始前および開始後の競技状況を取得する競技状況取得ステップと、
過去の競技情報を蓄積するデータ蓄積ステップと、
人工知能を用いて、前記過去の競技情報に基づいて、開始された前記競技の結果を予測し、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかを決定する決定ステップと、
前記競技の開始後に、複数の前記競争体のうち、いずれかの競争体の着順が判定される部分が先頭に到達したかどうかが決定されうる時から所定の時間までの投票開始トリガーおよび投票終了トリガーを設定することで、投票時間を設定する投票時間設定ステップと、
設定した前記投票時間内に、投票券の購入を受け付ける投票券購入受付ステップと、
を含む情報処理方法を実行させるためのプログラム。