(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008869
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】複合ウェブ
(51)【国際特許分類】
A61F 13/511 20060101AFI20230111BHJP
A61F 13/15 20060101ALI20230111BHJP
B32B 3/28 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
A61F13/511 110
A61F13/15 352
A61F13/15 355
A61F13/15 390
A61F13/15 351
A61F13/511 400
B32B3/28 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022103110
(22)【出願日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】102021000017135
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000017126
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】509349004
【氏名又は名称】ジーディーエム エス.ピー.エー.
【氏名又は名称原語表記】GDM S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Via Battindarno, 91, I-40133 Bologna(IT)
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【弁理士】
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】ピアントーニ,マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】ザヴァローニ アレッサンドロ
【テーマコード(参考)】
3B200
4F100
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200BA08
3B200BB01
3B200DC04
3B200DC07
3B200EA07
3B200EA21
3B200EA22
3B200EA27
4F100AT00C
4F100BA02
4F100BA03
4F100BA05
4F100BA07
4F100CB00B
4F100DD11A
4F100GB72
4F100JD01E
4F100JD14D
(57)【要約】
【課題】着用者の快適さを確保しながら、より経済的な衛生物品用のウェブを製造する必要性がある。
【解決手段】第1の面(2A)および第2の面(2B)を有する第1の連続ウェブ(2)を備える複合ウェブであって、第1の連続ウェブ(2)は、第1の面(2A)に、基部(5)によって少なくとも部分的に範囲を定められた少なくとも1つの突起(4)を有する成形部分(3)を備え、複合ウェブは、第1の連続ウェブ(2)の第2の面(2B)の少なくとも基部(5)に接合された第2の連続ウェブ(16)のセグメント(6)を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面(2A)および第2の面(2B)を有する第1の連続ウェブ(2)を備える複合ウェブであって、前記第1の連続ウェブ(2)は、少なくとも1つの突起(4)を有する少なくとも1つの成形部分(3)を備え、前記突起(4)は、基部(5)によって少なくとも部分的に範囲を定められており、
前記複合ウェブは、前記第1の連続ウェブ(2)の前記第2の面(2B)の少なくとも前記基部(5)に接合された第2の連続ウェブ(16)のセグメント(6)を備え、
前記複合ウェブは、前記成形部分(3)において前記第1の連続ウェブ(2)および前記セグメント(6)によって範囲を定められる少なくとも1つのキャビティ(7)を有する、複合ウェブ。
【請求項2】
前記成形部分(3)は、複数の基部(5)によって範囲を定められた複数の突起(4)を有し、前記複合ウェブは、前記第1の連続ウェブ(2)の前記第2の面(2B)の前記複数の基部(5)に接合された第2の連続ウェブ(16)のセグメント(6)を備え、前記複合ウェブは、前記成形部分(3)において前記第1の連続ウェブ(2)および前記セグメント(6)によって範囲を定められた複数のキャビティ(7)を有する、請求項1に記載の複合ウェブ。
【請求項3】
前記複数の突起(4)は、前記第1の面(2A)にパターン(M)を規定する、請求項2に記載の複合ウェブ。
【請求項4】
前記第1の連続ウェブ(2)は、その全長に沿って成形されており、前記セグメント(6)は、前記複合ウェブの前記成形部分(3)を規定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の複合ウェブ。
【請求項5】
前記第1の連続ウェブ(2)に接合された第2の連続ウェブ(16)の一連の離散したセグメント(6)を備え、各セグメント(6)は、前記複合ウェブの対応する成形部分(3)を規定する、請求項4に記載の複合ウェブ。
【請求項6】
前記成形部分(3)は気泡形状を有する突起(4)を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の複合ウェブ。
【請求項7】
前記成形部分(3)は波状の形状を有する突起(4)を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の複合ウェブ。
【請求項8】
前記第1の連続ウェブ(2)の前記成形部分(3)および前記第2の連続ウェブ(16)の前記セグメント(6)は、熱溶接または熱機械溶接または超音波溶接によって接合されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の複合ウェブ。
【請求項9】
接着剤層を備え、前記接着剤層は前記第1の連続ウェブ(2)の前記成形部分(3)の前記基部(5)と前記第2の連続ウェブ(16)の前記セグメント(6)との間に配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の複合ウェブ。
【請求項10】
前記基部(5)は前記突起(4)の外側にある、請求項1から9のいずれか一項に記載の複合ウェブ。
【請求項11】
吸収性物品であって、
トップシート(201)と、
不浸透性のバックシート(202)と、
前記トップシート(201)と前記バックシート(202)との間に配置された吸収性コア(203)と、を備え、
前記トップシート(201)は、請求項1から10のいずれか一項に記載の複合ウェブ(1)のセグメントを備え、前記第2の連続ウェブ(16)の前記セグメント(6)は、前記第1の連続ウェブ(2)と前記吸収性コア(203)との間に配置される、吸収性物品。
【請求項12】
(衛生物品用の)複合ウェブの製造方法であって、
第1の連続ウェブ(2)を供給するステップと、
少なくとも1つの突起(4)を得るために前記第1の連続ウェブ(2)を成形するステップであって、前記突起(4)は基部(5)によって少なくとも部分的に範囲を定められている、ステップと、
第2の連続ウェブ(16)の少なくとも1つのセグメント(6)を少なくとも前記基部(5)で前記第1の連続ウェブ(2)に接合して前記第1の連続ウェブ(2)と前記セグメント(6)との間の少なくとも1つのキャビティ(7)の範囲を定めるステップと、を含む製造方法。
【請求項13】
前記第2の連続ウェブ(16)から前記セグメント(6)を得るために、前記第2の連続ウェブ(16)を供給するステップと、前記第2の連続ウェブ(16)を切断して間隔を空けるステップとを含む、請求項12に記載の製造方法。
【請求項14】
前記セグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に接合する前記ステップは、前記セグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に少なくとも前記基部(5)で溶接するステップを含む、請求項12または13に記載の製造方法。
【請求項15】
前記第2の連続ウェブ(16)の前記セグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に接合する前記ステップは、前記第1の連続ウェブ(2)上に前記セグメントを保持するステップを含む、請求項12から14のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項16】
前記セグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に接合する前記ステップは、前記セグメント(8)と前記第1の連続ウェブ(2)との間に接着剤層(8)を配置するステップを含む、請求項12から15のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項17】
前記第1の連続ウェブ(2)を成形する前記ステップは、前記第1の連続ウェブ(2)をその全長に沿って成形するステップを含み、前記セグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に接合する前記ステップは、少なくとも前記セグメント(6)において成形部分(3)を規定する、請求項12から16のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項18】
第2の連続ウェブ(16)の少なくとも1つのセグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に接合する前記ステップは、一連の離散したセグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に接合するステップを含み、前記一連の離散したセグメント(6)の各セグメント(6)は、前記複合ウェブにおける対応する成形部分(3)を規定する、請求項17に記載の製造方法。
【請求項19】
複合ウェブを製造するための成形ユニットであって、
第1の連続ウェブ(2)にパターン(M)を成形するように構成された成形装置(101)であって、前記パターン(M)は、少なくとも1つの突起(4)および基部(5)を備え、当該成形装置(101)は、前記第1の連続ウェブ(2)が通過する通り抜けギャップ(104)を規定するために互いに対して配置された第1のドラム(102)および第2のドラムを備える成形装置(101)と、
第2の連続ウェブ(16)の少なくとも1つのセグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に前記基部(5)で接合するように構成されたアプリケータ装置(105)であって、前記第1の連続ウェブ(2)の供給方向(V2)において前記成形装置(101)の下流に配置されているアプリケータ装置(105)と、を備える、成形ユニット。
【請求項20】
前記アプリケータ装置(105)は、前記第2の連続ウェブ(16)から第2のウェブ(16)の前記セグメント(6)を切断するように構成された切断装置(110)を備える、請求項19に記載の成形ユニット。
【請求項21】
前記切断装置(110)は、アンビル(106)と、前記アンビル(106)と連動して作用する回転ナイフ(107)とを備える、請求項20に記載の成形ユニット。
【請求項22】
前記切断装置(110)、具体的には前記アンビル(106)は、前記セグメント(6)を離間させるように構成されている、請求項20または21に記載の成形ユニット。
【請求項23】
前記アプリケータ装置(105)は、第2の連続ウェブ(16)の前記セグメント(6)を前記第1の連続ウェブ(2)に溶接するための溶接機を備える接合装置を備える、請求項19から22のいずれか一項に記載の成形ユニット。
【請求項24】
前記溶接機は、前記第1のドラム(102)に実質的に接する少なくとも1つの溶接ドラム(108)を備える、請求項23に記載の成形ユニット。
【請求項25】
前記アプリケータ装置(105)は接着剤ディスペンサ(109)を備え、前記接着剤ディスペンサ(109)は前記第1の連続ウェブ(2)の前記供給方向(V2)において前記成形装置(101)の下流に配置されている、請求項19から24のいずれか一項に記載の成形ユニット。
【請求項26】
前記第1のドラム(102)および前記第2のドラム(103)は、それぞれ、雄部分および雌部分を備え、前記雄部分および前記雌部分は、前記第1の連続ウェブ(2)に前記パターン(M)を形成するために互いに合うように形作られている、請求項19から25のいずれか一項に記載の成形ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性衛生物品を製造するために使用される複合ウェブ、当該複合ウェブを備える吸収性衛生物品、当該複合ウェブの製造方法および当該複合ウェブを成形するためのユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に言えば、吸収性衛生物品は、本質的に、トップシート、バックシートおよびトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コアを備える。トップシートは通常、着用者と接触している層であり、バックシートは物品の外層である。
【0003】
以前に知られているのは、例えば、文書WO2016040091A1に示されるもののような吸収性物品であり、これは、エンボス加工技術を使用してウェブを変形させることによって得られる気泡状の突起を有する三次元層として知られるものを含むトップシートを備える。気泡部は、吸収性物品の着用者の快適さを改善することを可能にする。
【0004】
エンボス加工されたシートが所望の形状を維持することを確実にするために、トップシートは通常、また、エンボス加工されたウェブに接合された第2の層またはベース層を備える。
【0005】
先行技術の製品では、吸収性物品は、ADLとして知られる液体吸収分配層を備え、液体吸収分配層は、トップシートに取り付けられ且つベース層と吸収性コアとの間に配置される、すなわち三次元層の反対側でベース層に取り付けられる。
【0006】
ADLは、液体を受け止め当該液体を移送して吸収性コアに向けることを可能にし、したがって、吸収性コアがより効率的に使用される。
【0007】
不利なことに、トップシートに取り付けられたADL、ベース層および三次元層を備えるトップシートを含む衛生物品用のウェブの製造は、大量の材料および高い製造コストを伴う。
【0008】
着用者の快適さを確保しながら、より経済的な衛生物品用のウェブを製造する必要性がある。
【発明の概要】
【0009】
したがって、本発明は、上記の必要性を満たすことを目的としている。
【0010】
少なくとも特定された目的は、独立請求項による複合ウェブ、当該複合ウェブを備える吸収性衛生物品、当該複合ウェブの製造方法および当該複合ウェブを成形するためのユニットによって達成される。
【0011】
従属請求項は、本発明の可能な種々の実施形態に対応する。
【0012】
一態様によれば、本開示は、複合ウェブ、特に、例えばおむつなどの吸収性衛生物品を製造するために使用される複合ウェブに関する。
【0013】
一態様によれば、複合ウェブは、第1の面および第2の面を有する第1のウェブを備える。
【0014】
一態様によれば、複合ウェブの第1の面は、(例えば、おむつなどの吸収性衛生製品を製造するための複合ウェブの場合には)着用者と接触することになる面である。
【0015】
一態様によれば、第1のウェブは、第1の面に少なくとも1つの突起を有するように、パターンが刻印された少なくとも1つの部分を含む。以下、パターンが刻印された部分はまた「成形部分」または「起伏部分」と呼ぶ。実際には、起伏部分は、前述のパターンが成形された第1のウェブの部分である。
【0016】
一態様によれば、突起は、基部によって少なくとも部分的に範囲を定められる。
【0017】
大まかに言えば、突起は、基部に対して、第1の面から着用者に向かって突出しており、複合ウェブを組み込んだ吸収性物品の快適さを高める。
【0018】
一態様によれば、複合ウェブは、第1のウェブの第2の面の少なくとも基部に接合された第2のウェブのセグメントを備える。
【0019】
一態様によれば、複合ウェブは、起伏部分において第1のウェブおよび第2のウェブのセグメントによって範囲を定められた少なくとも1つのキャビティを有する。
【0020】
一態様によれば、突起を用いて、セグメントは、複合ウェブのキャビティの範囲を定める。
【0021】
有利には、第2のウェブのセグメントは、第1のウェブを少なくとも成形部分自体に固定することによって、成形部分を変形状態に維持する。
【0022】
一態様によれば、第1のウェブは、不織布から作られている。
【0023】
一態様によれば、第2のウェブのセグメントは、液体吸収分配層(ADL)である。
【0024】
一態様によれば、第2のウェブのセグメントは、不織布から作られている。
【0025】
「不織布」とは、材料であって、その繊維がランダムに配向している材料を意味する。
【0026】
第2のウェブのセグメントは、例えば、カード処理された繊維(carded fibres)、不織布、セルロース繊維、ビスコース、ポリエステル、綿、ポリアミド、マイクロファイバから作製され得る。
【0027】
有利なことに、第1のウェブに取り付けられる第2のウェブのセグメントは、第1の層に与えられた形状を維持することを可能にする。
【0028】
有利なことに、第2の連続ウェブの代わりに第2のウェブのセグメントを使用して第1のウェブの形状を維持することにより、使用される材料の量を減らすことが可能になる。
【0029】
有利なことに、使用される材料の量を減らすことにより、製造コストを下げることが可能になる。
【0030】
有利なことに、ADLの存在は、第1のウェブから浸透する液体を吸収および分配することを可能にする。
【0031】
一態様によれば、成形部分は、その第1の面において、基部によって範囲を定められた複数の突起を有する。
【0032】
一態様によれば、複合ウェブは、第1のウェブの第2の面の少なくとも複数の基部に接合された第2のウェブのセグメントを備える。
【0033】
一態様によれば、複合ウェブは、成形部分においてセグメントおよび第1のウェブによって範囲を定められた複数のキャビティを有する。
【0034】
有利なことに、上記突起の存在は、着用者の快適さを保証することを可能にする。
【0035】
一態様によれば、複数の突起はモチーフを規定する。言い換えれば、複数の突起は、第1のウェブにパターンを規定する。
【0036】
一態様によれば、第1のウェブは、その全長に沿って成形部を有する。第1のウェブに接合された第2のウェブのセグメントは、セグメント自体で第1のウェブに成形されたモチーフまたはパターンの形状を維持する。
【0037】
一態様によれば、第1のウェブは、エンボス加工技術を使用して成形される。
【0038】
一態様によれば、複合ウェブは、第2のウェブの一連の離散したセグメントを備える。
【0039】
一態様によれば、突起は種々の形状を有し得る。
【0040】
一例では、突起は気泡形状を有する。
【0041】
別の例では、突起は波状の形状を有する。
【0042】
突起が持ち得る形状の他の例は次のとおりである。すなわち、円形、ひし形、卵形、涙の形、楕円形、ハート形、三角形である。
【0043】
一態様によれば、第1のウェブの成形部分と第2のウェブのセグメントは、溶接によって接合される。
【0044】
例えば、溶接は超音波を使用して実行され得る。
【0045】
一態様によれば、複合ウェブは、第1および第2のウェブを一緒に接合するための接着剤層を備える。
【0046】
一態様によれば、接着剤層は、第1のウェブの成形部分と第2のウェブのセグメントとの間に配置される。
【0047】
一態様によれば、第2のウェブのセグメントは、成形部分の平面寸法に対応する平面寸法を有し、その結果、第1のウェブは、少なくとも成形部分においてそれに与えられた形状またはパターンを維持する。
【0048】
有利なことに、セグメントの寸法は、成形部分の寸法に基づいて決定される。
【0049】
一態様によれば、明細書は、本質的に、トップシート、バックシートおよびトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コアを備える吸収性物品に関する。
【0050】
一態様によれば、トップシートは、上記の態様の1つまたは複数による複合ウェブのセグメントを備える。
【0051】
一態様によれば、第2のウェブのセグメントは、第1のウェブと吸収性コアとの間に配置される。
【0052】
例えば、第1のウェブは、バブルトップシートとして知られているもの、すなわち、着用者の快適さを高めるために気泡部を有するトップシートの形態で作製され得る。
【0053】
有利なことに、吸収性物品であって、そのトップシートが上記の態様を有する吸収性物品を製造することにより、物品を製造するために必要な材料の量を減らすことが可能になる。実際には、トップシートに使用されるウェブのセグメントは、成形部分と、当該成形部分でのADLとを備え、成形部分を所望の形状に維持する。
【0054】
有利なことに、物品を製造するために必要な材料の量を減らすことにより、製造コストを削減することが可能である。
【0055】
一態様によれば、この明細書は、(吸収性衛生物品用の)複合ウェブの製造方法に関する。
【0056】
一態様によれば、この方法は、第1の連続ウェブを供給するステップを含む。
【0057】
一態様によれば、この方法は、第1の連続ウェブを成形して、基部によって少なくとも部分的に範囲を定められた少なくとも1つの突起を得るステップを含む。
【0058】
有利なことに、第1のウェブを成形することにより、起伏がある(成形された)ウェブを備える最終製品の着用者の快適さを改善する突起を形成することが可能である。
【0059】
一態様によれば、第1のウェブは、異なる形状の突起を得るために成形され得る。
【0060】
一態様によれば、第1のウェブは、突起のパターンを得るために成形され得る。
【0061】
一態様によれば、成形はエンボス加工技術を使用して行われる。
【0062】
例えば、突起の成形は、第1のローラであって、その外周面に複数の吸引凹部が設けられた第1のローラと、複数の吸引凹部に合うように実質的に形作られた複数の歯が周辺に設けられた第2のローラとを用いて行うことができる。
【0063】
一態様によれば、この方法は、第2のウェブの少なくとも1つのセグメントを第1の連続ウェブに成形部分の基部または複数の基部で接合するステップを含む。
【0064】
有利なことに、第2のウェブのセグメントを突起の基部に接合することにより、突起が所定の位置に留まることを保証することが可能になる。
【0065】
有利なことに、第2のウェブのセグメントを突起の基部に接合することにより、突起が少なくとも第2のウェブのセグメントで第1のウェブに与えられた形状を維持することを保証することが可能になる。
【0066】
一態様によれば、第2のウェブの少なくとも1つのセグメントを第1のウェブに接合することにより、第2のウェブの複数のセグメントで当該セグメントと第1の連続ウェブとの間の少なくとも1つのキャビティの範囲を定めることが可能になる。
【0067】
有利なことに、第2のウェブのセグメントを接合することにより、製造に必要な材料の量を減らすことが可能である。
【0068】
有利なことに、より少ない量の材料を使用することにより、製造コストを削減することが可能である。
【0069】
一態様によれば、この方法は、第2のウェブのセグメントを得るために、第2の連続ウェブを供給し、切断して間隔を空けるステップを含む。
【0070】
一態様によれば、第2のウェブのセグメントを得るために切断するステップは、例えば、スリップアンドカット方法(slip and cut method)を使用して実行される。
【0071】
一態様によれば、第2のウェブの少なくとも1つのセグメントを第1の連続ウェブに接合するステップは、第2のウェブの少なくとも1つのセグメントを第1の連続ウェブに溶接するステップを含む。
【0072】
溶接は、例えば、超音波溶接であり得る。
【0073】
一態様によれば、第2のウェブの少なくとも1つのセグメントを第1の連続ウェブに接合するステップは、第2のウェブの少なくとも1つのセグメントと第1の連続ウェブとの間に接着剤層を配置するステップを含む。
【0074】
第2のウェブのセグメントを第1のウェブに接合することにより、少なくともセグメントで、第1のウェブに付与された3Dパターンを固定および維持することが可能になる。
【0075】
この明細書はまた、上記の態様の1つまたは複数による複合ウェブを製造するための成形ユニットに関する。
【0076】
一態様によれば、成形ユニットは、第1のウェブに三次元(3D)パターンを成形するための成形装置を備える。成形装置は、例えば、エンボス加工装置である。
【0077】
一態様によれば、成形装置は、第1のローラまたはドラムであって、その軸周りに、例えば反時計回りに回転可能な第1のローラまたはドラムと、第2のローラまたはドラムであって、その軸周りに、例えば時計回りに回転可能な第2のローラまたはドラムとを備える。
【0078】
成形装置の上記ドラムは、第1のウェブが通過するギャップを規定するために互いに対して配置されており、それらの軸は平行である。
【0079】
一態様によれば、成形装置の上記ドラムは、それらの外面に、互いに合うように形作られ且つウェブがギャップを通過するときに前述の3Dパターンまたはモチーフをウェブに与えるように形作られた雄部分および雌部分を備える。
【0080】
一態様によれば、ウェブは、成形装置のドラム間に当該ウェブを搬送することにより、成形される。
【0081】
雄部分および雌部分は、連続ウェブの突起が持つべき形状に従って形作られる。
【0082】
一態様によれば、成形ユニットは、セグメントを第2のウェブに貼り付けるためのアプリケータ装置を備える。
【0083】
一態様によれば、アプリケータ装置は、連続ウェブからセグメントを切断するための切断装置を備える。
【0084】
一態様によれば、アプリケータ装置は、連続ウェブからセグメントを切断するために、アンビルおよびアンビルと連動して作用するナイフを備える。
【0085】
一態様によれば、ナイフは、第2の連続ウェブを切断してセグメントを形成する。
【0086】
一態様によれば、セグメントは、例えば、アンビル自体にスリップアンドカット方法を使用して間隔をあけられる。
【0087】
一態様によれば、アプリケータ装置は、切断装置の下流に、セグメントを接合するための接合装置を備える。
【0088】
一態様によれば、接合装置は、セグメントを連続ウェブに接合するために、成形装置のドラムの1つに接する溶接ドラムを備える。
【0089】
一例では、セグメントは、切断装置のアンビルから成形装置のドラムの1つに移動し、次に溶接ドラムによって溶接される。
【0090】
別の例では、溶接ドラムは、例えば吸引によってそれらを保持する切断装置からセグメントを受け取り、それらを連続ウェブに貼り付ける。
【0091】
一態様によれば、溶接ドラムおよび成形装置のドラムは、例えば熱溶接によって、セグメントを連続ウェブに溶接するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0092】
本発明の主な特徴は、単に非限定的な例として本発明の好ましい実施形態を説明する添付の図面を参照して、以下の詳細な説明からより明白である。
【
図1】本明細書による複合ウェブの詳細を概略断面図で示す。
【
図2】本明細書による複合ウェブの詳細を概略斜視図で示す。
【
図3】本明細書による複合ウェブの詳細を概略斜視図で示す。
【
図4】本明細書による吸収性物品を概略平面図で示す。
【
図5A】本明細書による複合ウェブの製造のためのユニットを概略正面図で示す。
【
図5B】本明細書による複合ウェブの製造のためのユニットを概略正面図で示す。
【
図6】本明細書による複合ウェブを製造するためのユニットの詳細を概略図で示す。
【
図7A】本明細書による複合ウェブの製造のためのユニットの詳細を概略図で示す。
【
図7B】本明細書による複合ウェブの製造のためのユニットの詳細を概略図で示す。
【
図8】本明細書による吸収性物品を概略断面図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0093】
添付の図面、特に
図1を参照すると、数字1は、明細書による複合ウェブを示す。
【0094】
複合ウェブ1は、好ましくは、おむつなどの吸収性衛生物品の製造を目的としたものであり、吸収性衛生物品の例は、200とラベル付けされて、
図4に示されている。
【0095】
複合ウェブ1は、以下でより詳細に説明されるように、おむつなどの吸収性衛生物品のための三次元すなわち3Dトップシートとして知られているものを製造することを可能にする。
【0096】
複合ウェブ1は、第1の面2Aおよび第2の面2Bを有する第1の連続ウェブ2を備える。
【0097】
図示のように、第1のウェブ2は、少なくとも1つの成形または起伏部分3を備える。
図1の例では、2つの成形部分3が示されている。
【0098】
起伏部分3は、パターンが刻印されたウェブ部分、すなわち、成形パターンを有する第1のウェブの部分である。
【0099】
成形部分3は、少なくとも1つの突起4を有する。突起4は、当該突起4の外側の基部5によって少なくとも部分的に範囲を定められる。
【0100】
添付の図面を参照すると、説明を理解しやすくするために、図においては成形部分3が大幅に拡大されている。
【0101】
起伏部分3は、おむつの快適さを改善するために通常設けられる、トップシートの3D部分を構成することになる。
【0102】
複合ウェブ1は、第1のウェブ2の第2の面2Bの少なくとも基部5に接合された第2の連続ウェブ16のセグメント6を備える。
【0103】
複合ウェブ1は、少なくとも1つのキャビティ7を有する。キャビティ7は、成形部分3においてセグメント6および第1のウェブ2によって範囲を定められる。
【0104】
言い換えれば、キャビティ7は、突起4における第1のウェブ2の第2の面2Bによって、および第2のウェブ16のセグメント6によって範囲を定められる。
【0105】
複合ウェブ1が吸収性衛生製品に使用される場合、着用者は、第1のウェブ2の第1の面2Aと接触している。
【0106】
有利なことに、成形部分3は、第1の面2Aに存在する突起4と少なくとも接触する着用者の快適さを確保することを可能にする。
【0107】
セグメント6は、成形部分3を必要な形状に維持する。
【0108】
一実施形態では、第1のウェブ2は、不織布を含む。
【0109】
一実施形態では、第1のウェブ2は、ポリマー繊維を含む。
【0110】
一実施形態では、セグメント6は、不織布を含む。
【0111】
一実施形態では、セグメント6は、液体吸収分配層(ADL)である。
【0112】
有利なことに、ADLを適用することにより、上層から液体を吸収して、それらを吸収性コアに向けることが可能になり、それにより、吸収性衛生製品の効率が向上する。
【0113】
一実施形態では、セグメント6は、カード処理された繊維の層を含む。
【0114】
一実施形態では、セグメント6は、セルロース繊維を含む。
【0115】
一実施形態では、セグメント6は、エアレイド材料である。
【0116】
一実施形態では、セグメント6は、スパンレース材料である。
【0117】
一実施形態では、成形部分3は、その第1の面2Aに、複数の突起4であって、当該突起4を取り囲むそれぞれの複数の基部5によって範囲を定められた複数の突起4を有する。
【0118】
一実施形態では、複合ウェブ1は、第1のウェブ2の第2の面2Bの少なくとも複数の基部5に接合された第2のウェブのセグメント6を備える。この実施形態では、複合ウェブ1は、成形部分3においてセグメント6および第1のウェブ2によって範囲を定められた複数のキャビティ7を有する。
【0119】
複数の突起4は、モチーフMを規定する。言い換えれば、複数の突起4は、トップシートの三次元(3D)部分を構成することになるパターンを規定する。
【0120】
一実施形態では、第1のウェブ2は、その全長に沿って、起伏を持つ、すなわち成形されている。
【0121】
一実施形態では、複合ウェブ1は、第2のウェブ16の一連の離散したセグメント6を備える。
【0122】
セグメント6は、少なくともセグメント6自体で第1のウェブ2をその成形された形状に維持する。
【0123】
複合ウェブ1は、一連の成形部分3を有し、一連の成形部分3の各々は、対応するセグメント6によって必要な形状に維持される。
【0124】
第1のウェブ2は、セグメント6が存在しないゾーンにおいて成形に由来する形状を失い得る。
図1を参照すると、第1のウェブ2であって、その端部に突起がない第1のウェブ2が示されている。
【0125】
複合ウェブ1のセグメントをトップシートとして使用する吸収性物品200では、このセグメントは、着用者の快適さのための成形部分3であって、セグメント6が配置され且つこのセグメントが同時に成形部分3を必要な形状に維持してADLを規定する成形部分3を有することになる。
【0126】
一実施形態では、第1のウェブ2の突起4は、例えば
図3および4に示されるように、気泡形状を有する。
【0127】
一実施形態では、第1のウェブ2の突起4は、例えば
図2に示されているように、波状の形状を有する。
【0128】
一実施形態では、第1のウェブ2に成形された波状部は、第1のウェブ2の主の展開方向に平行な頂部を有する波状部を含む。
【0129】
一実施形態では、第1のウェブ2に成形された波状部は、第1のウェブ2の主の展開方向を横切る頂部を有する波状部を含む。
【0130】
第1のウェブ2の突起4は、種々の形状を有し得る。すなわち、例えば、ひし形、ハート形、卵形、涙の形、楕円形、シャムロックの形を有し得る。
【0131】
第1のウェブ2および第2のウェブ16のセグメント6は、例えば、溶接および/または接着剤によって接合される。
【0132】
一実施形態では、第1のウェブ2の成形部分3および第2のウェブ16のセグメント6は、溶接、特に熱溶接または熱機械溶接によって接合される。
【0133】
一実施形態では、第1のウェブ2の成形部分3および第2のウェブ16のセグメント6は、超音波溶接によって接合される。
【0134】
一実施形態では、複合ウェブ1は、例えば
図2において見ることができる接着剤層8を備える。
【0135】
接着剤層8は、ウェブ2とセグメント6との間、特に、第1のウェブ2の成形部分3の基部5と第2のウェブ16のセグメント6との間に配置される。
【0136】
この明細書はまた、例えば
図4に示され、参照番号200によって示される吸収性物品を目的とする。
【0137】
本発明を理解するために必要な限りにおいてのみ説明される吸収性物品200は、本質的に、トップシート201、不浸透性のバックシート202、およびトップシート201とバックシート202との間に配置された吸収性コア203を備える。
【0138】
トップシート201は、使用時に、着用者と接触している物品200の部分である。
【0139】
トップシート201は、上記の特徴による複合ウェブ1のセグメントを備える。
【0140】
複合ウェブ1は、物品200に組み立てられる複合ウェブのセグメントを形成するために切断される。
【0141】
複合ウェブのセグメントは、第1のウェブ2のセグメントと、第2のウェブ16の少なくとも1つのセグメント6とを備える。
【0142】
一実施形態では、第2のウェブ16のセグメント6の長さは、第1のウェブ2のセグメントよりも短い。
【0143】
一実施形態では、第2のウェブ16のセグメント6の幅は、第1のウェブ2のセグメントよりも小さい。
【0144】
例えば、
図8に示されるように、複合ウェブ1に含まれる第2のウェブ16のセグメント6は、(複合ウェブ1に含まれる)第1のウェブ2と吸収性コア203との間に配置される。
【0145】
この明細書は、複合ウェブ1の製造方法を目的とする。複合ウェブ1は、好ましくは、例えば、物品200などの吸収性衛生物品を製造するために使用される。
【0146】
この方法は、第1の連続ウェブ2を供給するステップを含む。
【0147】
この方法は、第1の連続ウェブ2の少なくとも一部を成形して、基部5によって少なくとも部分的に範囲を定められた少なくとも1つの突起4を有する少なくとも1つの成形部分3を得るステップを含む。
【0148】
好ましくは、この方法、特に成形するステップは、第1の連続ウェブ2をその全長に沿ってエンボス加工するステップを含む。「エンボス加工」とは、第1のウェブ2に3Dパターンを刻印または成形することを意味する。
【0149】
第1のウェブ2を成形するために使用される方法は、一般にエンボス加工として知られている。
【0150】
有利なことに、第1のウェブ2に突起4を形成することにより、第1のウェブ2と接触する着用者の快適さを高めることが可能になる。
【0151】
この方法は、第2のウェブ16の少なくとも1つのセグメント6を第1の連続ウェブ2に少なくとも基部5で接合して、少なくとも1つの成形部分3において第1の連続ウェブ2とセグメント6との間の少なくとも1つのキャビティ7の範囲を定めるステップを含む。
【0152】
セグメント6は、キャビティ7も規定するように、第1のウェブ2に突起4の反対側の基部5で接合されている。
【0153】
一実施形態では、この方法は、第2の連続ウェブ16を供給し、切断し、間隔を空けて第2のウェブ16のセグメント6を得るステップを含む。
【0154】
ウェブのセグメントは、セグメントを切断してスライドさせることができるスリップアンドカットとして知られる方法を使用して、離散した構成要素を得るために、切断され互いに間隔を空けて配置され得る。
【0155】
一実施形態では、第2のウェブ16の少なくとも1つのセグメント6を第1の連続ウェブ2に接合するステップは、第2のウェブ16のセグメント6を第1の連続ウェブ2に溶接するステップを含む。
【0156】
一実施形態では、セグメント6を第1のウェブ2に溶接するステップは、超音波溶接によって行われる。
【0157】
一実施形態では、第2のウェブ16の少なくとも1つのセグメント6を第1の連続ウェブ2に接合するステップは、第2のウェブのセグメント6と第1のウェブ2との間に接着剤層8を配置するステップを含む。
【0158】
第2のウェブ16のセグメント6を第1のウェブ2に接合することにより、少なくともセグメント6で、第1のウェブ2に与えられた3Dパターンを固定および維持することが可能になる。
【0159】
好ましい実施形態では、第1のウェブ2は、その全長に沿ってパターンMを持つよう成形され、次に、一連の適切なサイズ且つ間隔を空けたセグメント6が第1のウェブ2に適用される。セグメント6は、成形部分3が規定され且つ第2のセグメント6が吸収分配層である、好ましくは吸収分配層を規定するゾーンにおいて、突起4の反対側の基部5に適用される。
【0160】
この明細書は、例えばウェブ1のような複合ウェブを製造するための成形ユニット100を目的とする。
【0161】
ユニット100は、第1のウェブ2に3Dパターンを成形するための成形装置101を備える。装置101は、業界で実質的に知られているタイプのものであり、エンボス加工装置とも呼ばれる。
【0162】
図5Aおよび5Bに示される例では、装置101は、反時計回りに軸a2周りに回転可能な第1のローラまたはドラム102と、時計回りに軸a2に平行な軸a3周りに回転可能な第2のローラまたはドラム103とを備え、第1のローラまたはドラム102と第2のローラまたはドラム103とは互いに対して配置されて第1のウェブ2が通過するギャップ104を規定する。簡単にするために、ローラ102および103は実質的に接していると見なされる。
【0163】
一実施形態では、ドラム102およびドラム103は、それらの円筒形の外面上に、それぞれ、互いに合うように形作られ且つ前述の3Dパターンまたはモチーフを第1のウェブ2に与えるように形作られた雄部分および雌部分を備える。
【0164】
第1のウェブ2は、ドラム102、103間にそれを搬送することによって成形される。
【0165】
雄-雌部分は、第1のウェブ2に突起4を形成することを可能にする。
【0166】
雄部分と雌部分は、突起4が持つべき形状に応じて形作られている。
【0167】
図6では、例えば、ドラム102および103は、第1のウェブ2に波状の突起4を与えるように形作られ、ここで、頂部4Aは、第1のウェブ2の主の展開方向に平行である。
【0168】
一実施形態では、ドラム103がパターンを有し、ドラム102はアンビルとして機能する。
【0169】
第1のウェブ2は、ドラム102、103の外面が連動して第1のウェブ2を係止してそれに3Dパターンを与えるように、ギャップ104を通って方向V2に前進する。
【0170】
成形装置101の下流で、成形ユニットは、セグメント6を適用するためのアプリケータ装置105を備える。
【0171】
一実施形態では、アプリケータ装置105は、連続ウェブ16からセグメント6を得るための切断装置110を備える。
【0172】
一実施形態では、切断装置110は、軸a6周りに時計回りに回転可能な好ましくはドラムの形態のアンビル106と、
図5Aの例に示されるように、軸a7周りに反時計回りに回転可能であり且つアンビル106と連動して作用してウェブ16からセグメント6を切断する回転ナイフ107と、を備える。
【0173】
ナイフ107は、第2の連続ウェブ16を切断して、これ以上説明されない既知のスリップアンドカット方法を用いて、例えばドラム106自体に適切な間隔で配置されたセグメント6を形成する。
【0174】
図7Aの例に示される一実施形態では、ドラム106はドラム102に接しており、ドラム102によって供給されているウェブ2上にセグメント6を移送する。
【0175】
セグメント6は、例えば、ドラム102によって供給されているウェブ2上に吸引によって保持される。
【0176】
アプリケータ装置105は、セグメント6をウェブ2に接合するための接合装置を備える。
【0177】
一実施形態では、接合装置は溶接機を備え、溶接機は、
図5Aに示される例では、軸a8周りに回転可能であり、且つ、示される例では時計回りに、ウェブ16の供給方向V16においてドラム106の下流に配置された溶接ドラム108を備える。
【0178】
ドラム108はドラム102に接しており、
図7Bに概略的に示されているように、セグメント6を第1のウェブ2に接合するステップ、すなわち、セグメント6を基部5に接合するステップを実行することを可能にする。
【0179】
一実施形態では、ドラム108およびドラム102は、例えば超音波溶接によって、セグメント6をウェブ2に溶接するように構成される。
【0180】
図5Bの例に示される別の実施形態では、ドラム106はドラム108に接している。この場合、セグメント6は、ドラム106によってドラム108に移送され、ドラム108に接するドラム102によって供給されているウェブ2上に溶接される。
【0181】
一実施形態では、アプリケータ装置は、接着剤ディスペンサ109を備える。
【0182】
好ましくは成形装置101の下流に配置されたディスペンサは、セグメント6を接着剤によって第1のウェブ2に接合できるように、接着剤層8をウェブ2に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0183】
【外国語明細書】