(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088811
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】多用途収納ボックス
(51)【国際特許分類】
B65D 6/36 20060101AFI20230620BHJP
A47B 91/06 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
B65D6/36
A47B91/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021215525
(22)【出願日】2021-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】514156208
【氏名又は名称】竹田 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】竹田 秀夫
【テーマコード(参考)】
3B069
3E061
【Fターム(参考)】
3B069CA03
3E061AA01
3E061AB02
3E061AB09
3E061AB15
3E061AD05
3E061CA22
3E061DA06
3E061DB11
(57)【要約】
【課題】 従来の収納ボックスは、分解することができず、多用途用に使用することができないという問題点があった。
【解決手段】 本発明の多用途収納ボックスは、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第一の板材と、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第二の板材と、一端が第一の板材の嵌合突起に嵌合するとともに他端が第二の板材の嵌合突起に嵌合する嵌合凹部を設けた筒状支柱からなる多用途ボックスであって、前記第一の板材の嵌合突起と第二の板材の嵌合突起間に形成される前記筒状支柱の空間に挿入されて前記筒状支柱を補強する補強部材を設けたことで上記課題を解決している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第一の板材と、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第二の板材と、一端が第一の板材の嵌合突起に着脱自在に嵌合するとともに他端が第二の板材の嵌合突起に着脱自在に嵌合する嵌合凹部を設けた筒状支柱からなる多用途ボックスであって、前記第一の板材の嵌合突起と第二の板材の嵌合突起間に形成される前記筒状支柱の空間に挿入されて前記筒状支柱を補強する補強部材を設けたことを特徴とする多用途収納ボックス。
【請求項2】
前記筒状支柱の嵌合凹部は、前記嵌合突起の外側の二面に対面する嵌合突起対面部がV字状に形成されるとともに、前記嵌合突起対面部の端縁からそれぞれ延設されて前記筒状支柱の内面に接合される接合部とでW字形状に形成されている請求項1に記載の多用途収納ボックス。
【請求項3】
前記第一の板材は長方形であって、一端と他端の夫々に嵌合突起が形成されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の多用途収納ボックス。
【請求項4】
第一の板材の底面にキャスターが設けられている多用途ボックスであって、第一の板材の底面に設けた嵌合突起に着脱自在に嵌合する筒状支柱の嵌合凹部に嵌合させた基板に前記キャスターを固定した請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の多用途収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多用途収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のボックスは、分解することができず、多用途用に使用することができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、収納ボックスを複数の部材に分解可能に構成し、使用目的に合ったものに組み替えることが可能な多用途収納ボックスを提供するとともに、強度を高めた多用途収納ボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の多用途収納ボックスは、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第一の板材と、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第二の板材と、一端が第一の板材の嵌合突起に着脱自在に嵌合するとともに他端が第二の板材の嵌合突起に着脱自在に嵌合する嵌合凹部を設けた筒状支柱からなる多用途ボックスであって、前記第一の板材の嵌合突起と第二の板材の嵌合突起間に形成される前記筒状支柱の空間に挿入されて前記筒状支柱を補強する補強部材を設けたことを特徴とする。
又、本発明の多用途収納ボックスにあっては、前記筒状支柱の嵌合凹部は、前記嵌合突起の外側の二面に対面する嵌合突起対面部がV字状に形成されるとともに、前記嵌合突起対面部の端縁からそれぞれ延設されて前記筒状支柱の内面に接合される接合部とでW字形状に形成されていのが望ましい。
又、本発明の多用途収納ボックスにあっては、前記第一の板材は長方形であって、一端と他端の夫々に嵌合突起が形成されていることが望ましい。
又、本発明の多用途収納ボックスにあっては、第一の板材の底面にキャスターが設けられている多用途ボックスであって、第一の板材の底面に設けた嵌合突起に嵌合する筒状支柱の嵌合凹部に着脱自在に嵌合させた基板に前記キャスターを固定していることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の多用途収納ボックスは、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第一の板材と、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起が形成された第二の板材と、一端が第一の板材の嵌合突起に着脱自在に嵌合するとともに他端が第二の板材の嵌合突起に着脱自在に嵌合する嵌合凹部を設けた筒状支柱からなる多用途ボックスであって、前記第一の板材の嵌合突起と第二の板材の嵌合突起間に形成される前記筒状支柱の空間に挿入されて前記筒状支柱を補強する補強部材を設けたことを特徴とするものであるから、収納ボックスとして使用できるとともに、分解して他の部材を使用することで他の用途の使用もできるという効果があり、更に、補強部材で筒状支柱を補強しているので、補強部材は強固となり、途中から折れ曲がることが無いという効果がある。
又、請求項2のように、前記筒状支柱の嵌合凹部は、前記嵌合突起の外側の二面に対面する嵌合突起対面部がV字状に形成されるとともに、前記嵌合突起対面部の端縁からそれぞれ延設されて前記筒状支柱の内面に接合される接合部とでW字形状に形成されているものは、連結部材の接合部を筒状支柱の内面に接合するだけで筒状支柱の嵌合凹部を形成することができるという効果がある。
又、請求項3のように、前記第一の板材は長方形であって、一端と他端の夫々に嵌合突起が形成されているものは、第一の板材を肘掛けに使用したり便座としても使用することができるという効果がある。
又、請求項4のように、第一の板材の底面にキャスターが設けられている多用途ボックスであって、第一の板材の底面に設けた嵌合突起に着脱自在に嵌合する筒状支柱の嵌合凹部に嵌合させた基板に前記キャスターを固定したものは、キャスターの着脱が簡単にでき、キャスター付きの第一の板材にしたり、キャスター無しの第一の板材にしたりすることが容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本発明の多用途収納ボックスの分解斜視図。
【
図2】
図2は、同上の多用途収納ボックスの他の実施例の外観斜視図。
【
図3】
図3は、同上の多用途収納ボックスにキャスターを設けた断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態について
図1乃至
図3を参照して詳述する。多用途収納ボックス1は、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起3が形成された第一の板材2と、少なくとも片面のコーナー部の夫々に嵌合突起5が形成された第二の板材4と、一端が第一の板材2の嵌合突起3に着脱自在に嵌合するとともに他端が第二の板材4の嵌合突起5に着脱自在に嵌合する嵌合凹部7を設けた筒状支柱6からなる多用途ボックスであって、第一の板材の嵌合突起と第二の板材の嵌合突起間に形成される筒状支柱6の空間8に挿入されて筒状支柱6を補強する補強部材9が設けられている。
【0009】
第一の板材2は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、隅部が円弧状に面取りされた四角形に形成されているが、長方形でも構わないものである。又、三角形、五角形、六角形のような多角形でも構わないものである。
【0010】
嵌合突起3は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、高さが5センチメートルの四角柱に形成されている。
【0011】
第二の板材4は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、隅部が円弧状に面取りされた第一の板材2と同一の四角形に形成されているが、長方形でも構わないものである。又、三角形、五角形、六角形のような多角形でも構わないものである。
【0012】
嵌合突起5は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、高さが5センチメートルの四角柱に形成されている。第一の板材2及び第二の板材4に貫通孔を形成し、嵌合突起3、4を一本の棒体で構成しても構わない。
【0013】
筒状支柱6は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものである。筒状支柱6の嵌合凹部7は、嵌合突起3、5の外側の二面に対面する嵌合突起対面部6aがV字状に形成されるとともに、嵌合突起対面部6aの端縁からそれぞれ延設されて筒状支柱6の内面に接合される接合部6bとでW字形状に形成されており、嵌合突起対面部6aを直角に広げた状態で筒状支柱6の外面に接着などにより接合される。
【0014】
筒状支柱6において、第一の板材2の嵌合突起3と第二の板材4の嵌合突起5間に形成される筒状支柱6の空間8に挿入されて筒状支柱6を補強する補強部材9が設けられている。
【0015】
補強部材9は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、中空の筒状に形成されていても中空ではない棒状に形成されていても構わない。補強部材9は、筒状支柱6の嵌合凹部7にスムーズに収納されることが必要であるが、嵌合凹部7に収納された状態で動かない大きさにするのが望ましい。補強部材9の長さは、筒状支柱6の空間8に長さ方向に隙間が発生しないものが望ましい。隙間が発生するとその隙間が原因として筒状支柱6が座屈する恐れがあるのでそれを回避する必要がある。
【0016】
筒状支柱6とパネル部材10と連結部材11は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものである。筒状支柱6にはパネル部材10を取り付ける連結部材11が設けられていて、連結部材11にパネル部材10を取り付けると閉じられた収納部12を構成することができ、パネル取付部13にパネル部材10を取り付ければ、開閉することができる収納部12を構成することができるものである。連結部材11に形成されたパネル取付部13に対応する取付部14がパネル部材11に形成されており、凹凸嵌合や別部材で取り付けられる。
【0017】
第一の板材2は長方形に形成されており、長手方向の一端と他端の夫々に嵌合突起が形成されているものは、第一の板材2を肘掛けに使用したり便座としても使用することができる。
【0018】
図3に示すように、第一の板材2の底面にキャスターが設けることができる。多用途ボックス1は、第一の板材2の底面に設けた嵌合突起3に着脱自在に嵌合する筒状支柱6の嵌合凹部7に固定させた基板17にキャスター16をねじで固定している。嵌合凹部は断面形状く字形に折り返した対となった嵌合片の接合面の外面に断面形状く字形に折り返した対となった嵌合片を接合することで形成することもできるものである。
【0019】
多用途収納ボックス1は、子供からお年寄りまで簡単に組み立てることができ、ごみ箱、玩具などの物を第一の板材2又は第二の板材4に開口部を形成すると、開口部から出し入れする収納ボックスとして使用可能である。又、上面に開口部を形成していない板材を配設することで置台としても使用可能である。
又、トイレ用の袋を装着するとともに便座を装着することでトイレとしても使用可能である。
又、嵌合突起5の上側、嵌合突起3の下側に壁部材を連結することで、多用途収納ボックス1を種々のものに展開していくことができるものである。
【符号の説明】
【0020】
1 多用途収納ボックス
2 第一の板材
3 嵌合突起
4 第二の板材
5 嵌合突起
6 筒状支柱
7 嵌合凹部
8 空間
9 補強部材