(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088813
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】非強靭地層での竪穴等掘削に適する複合機能付き掘削機
(51)【国際特許分類】
E21B 7/20 20060101AFI20230620BHJP
E21B 27/04 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
E21B7/20
E21B27/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021215532
(22)【出願日】2021-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】593143555
【氏名又は名称】原田 明久
(72)【発明者】
【氏名】原田 明久
【テーマコード(参考)】
2D129
【Fターム(参考)】
2D129BA07
2D129BB03
2D129DA01
2D129EA05
2D129EA11
2D129GB07
2D129HB14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】下方への坑道や井戸などを掘削して作る場合は掘削物の搬出などに手間がかかる。
【解決手段】もし地盤がそれほど強固ではないなどの理由で、ダイナマイト爆発工事などが不要で、かつ、コンクリートなどで保護壁を設置する必要がない場合は、坑道掘削工事を一台の複合機能機械で連続的に行い、たまった土石の搬出以外はすべて連続で行うことで工事の効率を上げることが可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤掘削などによって、斜坑や井戸等を作る場合に、外周部はダイヤモンドカッターなどで、カットして溝を作り、内側地盤面はダイヤモンドカッターや打撃機械などで破砕粉砕してその後にスクリューなどの機能で、運搬ケース内に装入する。途中は必要な場合は一時保管もする。
このように坑道内の掘削は連続して行い、たまったものを運搬ケースで巻き上げて処分する方式の下方向け複合機能付きの掘削機である。
注記 この機械は、ダイナマイト爆破などが必要な強固な地盤用には使用しない。ある程度の脆弱性を持った地盤において、下方向への斜坑道や井戸などを掘削するのに使う利用法を限定した複合掘削機である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は下方への地盤掘削などで、斜坑や、井戸などを建設する場合に坑道掘進、地盤掘削、保護枠設置、掘削物の破砕、粉砕、運搬器具への装入等を1台の掘削機で行う総合機能を持った複合機能付き掘削機である。
【背景技術】
【0002】
従来は掘進、枠工事、土石などの廃棄作業などを順次それぞれの設備で処理していて、工事の効率が悪かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまでは次のような欠点があった。
掘進作業をして土石類は片づけて、坑道の枠工事などをして、次の掘削工事にかかるようなやり方であった。したがって、工事はある程度掘進するたびに、次の仕事をするサイクル式の工事方法であった。
したがって効率が悪かった。
本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は先ず、掘削機が、下方に向かって、外周掘削を開始し、さらに掘削面の内側部分の地盤面の破砕を行う。それを必要な寸法まで破砕、粉砕し、掘進機内部に一時保管し、その後上部に置かれた運搬ケースに送り込み、ケースごとクレーン等で巻き上げて、地上に排出する。
枠工事は、鉄パイプ等を坑道掘進に合わせて、順次下方へ進め、上部から鉄パイプを接続しつつ、行う。
したがって、掘進作業は運搬ケースの上下移動以外は、連続的に行うことが可能である。したがって効率的に井戸掘削作業を行うことが出来る。
【発明の効果】
【0006】
掘進、削岩、破砕、粉砕、保護壁設置、土石搬出が、夫々別の機械で行われるのではない。土石運搬ケースの巻き上げをクレーンなどで行う以外は、下方への掘進作業を1台の掘削機で連続作業も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】▲1▼坑道先端部外周カット破砕、機能部分 ▲2▼坑道先端部底面カット、破砕、機能部分 ▲3▼掘削土石破砕、粉砕および一時保管機能部分 ▲4▼運搬ケースへの装入機能部分 ▲5▼ケースからの落下防止蓋部分 ▲6▼運搬ケース本体 ▲7▼運搬ケースの引揚ロープ ▲8▼追加新設保護壁を接続する機能部分 ▲9▼保護壁を打撃などで下方へ送る機能部分 ▲10▼巻き上げクレーン ▲11▼ケースで巻き上げた土石の廃棄設備 ▲12▼基準面 ▲13▼追加設置用保護壁鉄パイプ等を置く場所
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態について説明する。
▲1▼井戸の壁面の掘削をする先端部分にはダイヤモンドカッターを設置し、機械的に地盤をカットして、溝を掘り、保護壁をその寸法だけ下方に移動させる。
▲2▼周辺をカットして保護壁を下げた後に、内部をカッター又は打撃で破砕する。
▲3▼さらに適切な寸法まで、破砕、粉砕をする。その後一時保管する。
▲4▼スクリュウなどを利用して、土石紛等を運送ケースに送り込み装入する。
▲5▼運搬ケース内の土石はクレーンで引き揚げて処分する。
▲6▼次に、追加の保護壁用鉄枠等を接続して必要な場合は打撃を加えて打ち込みを行う。
【符号の説明】
【0009】
上部に記入済み