(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088958
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】情報連携システム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/55 20220101AFI20230620BHJP
H04N 21/64 20110101ALI20230620BHJP
【FI】
H04L67/55
H04N21/64
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041947
(22)【出願日】2023-03-16
(62)【分割の表示】P 2020128522の分割
【原出願日】2020-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 哲
(72)【発明者】
【氏名】江間 智
(57)【要約】 (修正有)
【課題】端末で表示している画像を、当該端末の画面より大きく表示できる装置に表示させる。
【解決手段】情報連携システムにおいて、プッシュ配信サーバは、テレビジョン装置からの要求に応じて、画像を提供するECサイトサーバ4から認証コードを取得し、取得した認証コードに基づいたトークンをECサイトサーバへ送信し、スマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先を取得し、トークンに対応するテレビジョン装置に対して、前記アクセス先を送信する。テレビジョン装置は、ECサイトサーバに関する情報をプッシュ配信サーバに送信し、ECサイトサーバへのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を取得し、アクセス情報を表示部に出力し、スマートフォンからの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先をプッシュ配信サーバから取得し、取得したアクセス先に基づく画像をECサイトサーバから取得して表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、放送受信装置とを備える情報連携システムであって、
前記サーバ装置は、
放送受信装置からの要求に応じて、画像を提供する画像提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信部と、
前記画像提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに基づいたトークンを前記画像提供装置へ送信するトークン送信部と、
前記画像提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先とを取得する表示画像情報取得部と、
前記表示画像情報取得部が取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象の画像のアクセス先を送信するアクセス先送信部と、を備え、
前記放送受信装置は、
表示部と、
前記画像提供装置に関する情報を前記サーバ装置に送信する画像提供装置情報送信部と、
前記画像提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、
前記アクセス情報を、前記表示部に出力するアクセス情報出力部と、
端末からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先を前記サーバ装置から取得する表示対象画像情報取得部と、
前記表示対象画像情報取得部により取得された表示対象の画像のアクセス先に基づく画像を前記画像提供装置から取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得された画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える、情報連携システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報連携システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、受信機と端末とが連携して、情報を送受信する技術があり、例えば、受信機がウェブサイトから受信した情報を端末へ送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような端末は、画面の大きさが十分でないことが多く、ユーザは、端末に表示されている画像の大きさをイメージしにくい。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、端末で表示している画像を、当該端末の画面より大きく表示できる装置に表示させることができる情報連携システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報連携システムは、サーバ装置と、放送受信装置とを備える情報連携システムであって、前記サーバ装置は、放送受信装置からの要求に応じて、画像を提供する画像提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信部と、前記画像提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得部と、前記認証コード取得部により取得された認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成部と、前記認証コード取得部により取得された認証コードに基づいたトークンを前記画像提供装置へ送信するトークン送信部と、前記画像提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先とを取得する表示画像情報取得部と、前記表示画像情報取得部が取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象の画像のアクセス先を送信するアクセス先送信部と、を備え、前記放送受信装置は、表示部と、前記画像提供装置に関する情報を前記サーバ装置に送信する画像提供装置情報送信部と、前記画像提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、前記アクセス情報を、前記表示部に出力するアクセス情報出力部と、端末からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先を前記サーバ装置から取得する表示対象画像情報取得部と、前記表示対象画像情報取得部により取得された表示対象の画像のアクセス先に基づく画像を前記画像提供装置から取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得された画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1実施形態の情報連携システムの全体構成例の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態のテレビジョン装置の全体構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態のテレビジョン装置の部分構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態のプッシュ配信サーバの全体構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態のプッシュ配信サーバの部分構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態のプッシュ配信サーバが保存するデータのデータ構造を示す図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態の情報連携システムにおける全体処理を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、第2実施形態の情報連携システムの全体構成例の概要を示す図である。
【
図9】
図9は、第2実施形態の共通受付サーバの全体構成例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態の共通受付サーバの部分構成例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態の情報連携システムにおける全体処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明のサーバ装置、放送受信装置、サーバ管理装置、情報連携システム、およびプログラムの実施形態(第1実施形態、第2実施形態)について、図面を参照して、詳細に説明する。
【0009】
(第1実施形態)
まず、
図1を参照して、第1実施形態の情報連携システムSの全体構成例について説明する。
図1は、第1実施形態の情報連携システムSの全体構成例の概要を示す図である。情報連携システムSは、スマートフォン1(端末)と、テレビジョン装置2(放送受信装置)と、プッシュ配信サーバ3(サーバ装置)と、EC(Electronic Commerce)サイトサーバ4と、を備える。プッシュ配信サーバ3は、テレビジョン装置2、ECサイトサーバ4とインターネットなどの公衆通信回線で通信可能である。また、スマートフォン1は、ECサイトサーバ4やプッシュ配信サーバ3と基地局を介して無線通信可能である。
【0010】
スマートフォン1は、テレビジョン装置2のユーザが所有する情報端末の例である。スマートフォン1は、通信I/F(InterFace)、音声入力部(マイクロフォン)、センサ群、表示部、グラフィックコントローラ、タッチパネルコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、カメラ、スピーカなどを備える。第1実施形態では、ユーザがスマートフォン1を用いてインターネットショッピングを行うことを想定する。
【0011】
プッシュ配信サーバ3は、テレビジョン装置2とネットワークを介して送受信可能なサーバ装置であり、いわゆるクラウドサーバである。プッシュ配信サーバ3は、例えば、テレビジョン装置2の製造元メーカで運用しているサーバ装置でもよい。プッシュ配信サーバ3は、テレビジョン装置2から視聴に関する情報(視情報)を収集した結果に基づいて、テレビジョン装置2に対してネットワークを経由して視聴番組、予約番組の推薦情報、視聴番組内容に基づく商品推薦情報等の各種サービスを提供する。
【0012】
ECサイトサーバ4は、インターネット上のECサイト(ネットショップ)を運営するためのコンピュータ装置である。ECサイトサーバ4は、例えば、ECのプラットフォーマのサーバ装置である。ECサイトサーバ4は、ユーザ(消費者)による端末装置(スマートフォン1等)の操作に応じて、ネットワークを介して商品やサービスを購入するためのプラットフォームとなる。ECサイトサーバ4は、例えば、スマートフォン1における操作に応じて、スマートフォン1に商品の画像を送信する。ECサイトサーバ4は、redirect_uriをプッシュ配信サーバ3に予め登録する。
【0013】
以下、
図2以降を参照して、情報連携システムSにおける各構成の詳細について説明する。
図2は、第1実施形態のテレビジョン装置2の全体構成例を示すブロック図である。テレビジョン装置2は、スマートフォン1が備える表示部よりも大きな映像表示部233に対する表示制御を実行する(詳細は後述)。
【0014】
図2に示すように、テレビジョン装置2は、入力端子202、チューナ203a~203g、信号処理部207、グラフィック処理部208、音声処理部209、OSD(On Screen Display)信号生成部210、および映像処理部211を備える。
【0015】
入力端子202には、地上放送受信アンテナ213で受信した地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は、入力端子202を介してチューナ203a~203gに供給される。
【0016】
チューナ203a~203gは、地上デジタル放送用のチューナであって、入力端子202から供給される地上デジタル放送信号から、後述する制御部216から指示されたチャンネルの放送信号を選局する。
【0017】
ただし、テレビジョン装置2は、BS/CSデジタル放送受信アンテナで受信した衛星デジタル放送信号が入力される入力端子を有していてもよい。衛星デジタル放送信号は、かかる入力端子を介して衛星デジタル放送用のチューナに供給される。
【0018】
信号処理部207は、チューナ203a~203gから供給される放送信号から、デジタルの映像信号および音声信号を含む放送信号を復調する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む音声信号に対して、選択的に所望のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0019】
信号処理部207には、複数の外部入力端子214a~214dが接続されている。これらの外部入力端子214a~214dは、外部装置の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどから、アナログの映像信号および音声信号が入力可能である。信号処理部207は、外部入力端子214a~214dから入力されたアナログの映像信号および音声信号をデジタル化する。また、信号処理部207は、デジタル化した映像信号に対して所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル化した音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0020】
グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号に対して、OSD信号生成部210で生成されるOSD信号を重畳して映像処理部211に出力する。グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号およびOSD信号生成部210で生成されるOSD信号のいずれか一方を映像処理部211に出力することも可能である。
【0021】
映像処理部211は、グラフィック処理部208から入力されるデジタルの映像信号またはOSD信号を、映像表示部233の表示画面において表示可能なフォーマットのアナログの映像信号またはOSD信号に変換して、映像表示部233に出力する。映像表示部233は、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ等である。
【0022】
音声処理部209は、信号処理部207から入力されるデジタルの音声信号を、スピーカ215で再生可能なフォーマットのアナログの音声信号に変換して、スピーカ215に出力する。
【0023】
テレビジョン装置2は、さらに、制御部216、カードホルダ217、各種インターフェース218~221、および明るさセンサ230を備える。制御部216は、CPU216a、ROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216dを備える。
【0024】
制御部216は、地上デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号等の放送信号の受信動作などのテレビジョン装置2の各種動作を統括的に制御する。また、制御部216は、操作部222からの操作情報、または受光部223を介してリモコン238から入力された操作情報に従って、テレビジョン装置2の各部を制御する。
【0025】
CPU216aは、ROM216bに記憶されているプログラムを実行することにより、テレビジョン装置2全体の動作を制御する。ROM216bは、主としてCPU216aが実行するプログラムを記憶している。RAM216cは、CPU216aがプログラムを実行する際に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ216dは、テレビジョン装置2の各種の設定情報および制御情報等を記憶している。
【0026】
制御部216は、カードI/F225を介して、メモリカード234が着脱可能なカードホルダ217に接続されている。これにより、制御部216は、カードI/F225を介して、カードホルダ217に装着されたメモリカード234との間で各種情報を送受信することができる。
【0027】
制御部216は、通信I/F218を介してLAN端子226に接続されている。これにより、制御部216は、通信I/F218を介して、LAN端子226に接続された上述の中継装置400やLAN対応HDD(Hard Disk Drive)等の外部装置と各種情報を送受信することができる。ただし、通信I/F218が、中継装置400等の外部装置と無線で接続可能に構成されていてもよい。
【0028】
制御部216は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface) I/F221を介してHDMI端子227に接続されている。これにより、制御部216は、HDMI I/F221を介して、HDMI端子227に接続されている外部装置と各種情報を送受信することができる。
【0029】
制御部216は、USB(Universal Serial Bus) I/F219を介して、USB端子228に接続されている。これにより、制御部216は、USB I/F219を介して、USB端子228に接続されたUSB HDD等を備えるストレージ装置237と各種情報を送受信することができる。
【0030】
ストレージ装置237は、例えばHDDやSSD(Solid State Drive)などを備え、テレビジョン装置2が受信したデジタル信号を録画データとして記録するように構成されている。ただし、ストレージ装置237はテレビジョン装置2に内蔵されていてもよい。
【0031】
図3は、第1実施形態のテレビジョン装置2の部分構成例を示すブロック図である。テレビジョン装置2は、記憶部241(
図2のROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216d、ストレージ装置237)と、記憶部241に記憶されたプログラムがCPU216aによって実行された結果として生成される機能モジュールとして、送信部242と、取得部243と、表示制御部244と、を備える。
【0032】
送信部242は、外部装置へ各種情報を送信する。取得部243は、外部装置から各種情報を取得したり、記憶部241に記憶されている各種情報を読み出したりする。
【0033】
表示制御部244は、各種情報を映像表示部233に表示する表示処理を実行する。表示制御部244は、例えば、スマートフォン1からの画像表示要求に応じて、映像表示部233に画像を表示させる(詳細は後述)。
【0034】
図4は、第1実施形態のプッシュ配信サーバ3の全体構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、プッシュ配信サーバ3は、通信I/F301、操作部302、CPU303、メモリ304、およびストレージ装置305を備える。
【0035】
通信I/F301は、外部装置との間の通信に用いられるインターフェースである。操作部302は、キーボードやマウス等の等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0036】
ストレージ装置305は、例えばHDDやSSD等を備え、各種情報を記憶する。CPU303は、各種プログラムを実行することにより、プッシュ配信サーバ3の各コンポーネントを制御する。メモリ304は、ROMやRAM等を備え、CPU303による各種演算処理に用いられる各種プログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0037】
図5は、第1実施形態のプッシュ配信サーバ3の部分構成例を示すブロック図である。プッシュ配信サーバ3は、記憶部311(メモリ304、ストレージ装置305)と、記憶部311に記憶されたプログラムがCPU303によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、取得部312と、送信部313と、生成部314と、を備える。
【0038】
記憶部311は、CPU303によって実行されるプログラムやDB(DataBase)を記憶する。ここで、DBのデータ構成例について、
図6を用いて説明する。
図6に示すように、DBでは、TVIDと、認証コードと、ECサーバIDと、トークンとを含む情報を記憶する。なお、DBでは、TVIDと共に、当該TVIDに対応するテレビジョン装置2の属性情報(テレビのモデル等)を有してもよい。
【0039】
TVIDは、テレビジョン装置2を識別する情報である。認証コードは、後述するトークンを取得するために必要となるコードである。ECサーバIDは、ECサイトサーバ4を識別する情報である。トークンは、認証に用いるための情報である。
図5に戻り、取得部312は、外部装置から各種情報を取得する。送信部313は、外部装置へ各種情報を送信する。生成部314は、DBに対して情報の生成動作を実行する。
【0040】
次に、情報連携システムSにおける各構成の処理の流れについて説明する。
図7は、第1実施形態の情報連携システムSにおける全体処理を示すフローチャートである。ここでは、ユーザがテレビジョン装置2のリモコン等を操作して、いわゆるポータル画面(ECサイト等と連携するための画面)で、ユーザがスマートフォン1と連携させたいECサイトを指定する場面をスタートとする。なお、
図7に示すスマートフォン1の処理は、スマートフォン1にインストールされたアプリケーションプログラムにより実行してもよい。
【0041】
テレビジョン装置2は、上記のように、ユーザによりECサイトが指定されると、ステップS1において、テレビジョン装置2の送信部242は、当該ECサイトの情報(例えば、ECサイトのID、ECサイトのURL等)と、テレビジョン装置2の識別子であるTVIDとをプッシュ配信サーバ3へ送信する。このように、送信部242は、ECサイト中の画像を提供する画像提供装置であるECサイトサーバ4に関する情報をプッシュ配信サーバ装置3へ送信する。
【0042】
プッシュ配信サーバ3の取得部312は、テレビジョン装置2からECサイトの情報と、TVIDとを取得する。プッシュ配信サーバ3の生成部314は、認証コードを生成し、上記TVIDと、上記ECサイトのECサイトサーバ4を識別する情報であるECサーバIDと、認証コードとを含む情報を記憶部311のDBに記憶する。また、生成部314は、当該認証コードと、上記ECサイトのアクセス先であるURLとに基づいた2次元コードであるQRコード(登録商標)を生成する。なお、QRコードは、一例であり、他の表示情報でもよい。すなわち、当該認証コードと、ECサイトのアクセス先情報とを伝達可能な他の形式の表示情報でもよい。上記認証コードは、メーカを判別するための部分とテレビジョン装置2を判別するための部分を含むようにしてもよい。
【0043】
ステップS2において、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、上記QRコードを要求元のテレビジョン装置2へ送信する。テレビジョン装置2からの要求に応じて、ECサイトへのアクセス先となるURLと、認証コードとを含むQRコードを送信する。
【0044】
テレビジョン装置2の取得部243は、プッシュ配信サーバ3からQRコードを取得する。このように、テレビジョン装置2の取得部243は、認証コードと、上記ECサイトのアクセス先であるURLとに基づいたアクセス情報となるQRコードを取得する。テレビジョン装置2の表示制御部244は、当該QRコードを映像表示部233に表示させる。このように、表示制御部244は、QRコードを表示出力する。
【0045】
ステップS3において、スマートフォン1は、撮像手段などにより実現するQRコード読み取り機能により、映像表示部233に表示されたQRコードを読み取る。これにより、スマートフォン1は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得する。ステップS4において、スマートフォン1は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得すると、当該URLに基づいて、ECサイトサーバ4へアクセスすると共に、認証コードを送信する。
【0046】
ECサイトサーバ4は、スマートフォン1から認証コードを取得すると、ステップS5において、ECサイトサーバ4を識別する情報と共に、当該認証コードをプッシュ配信サーバ3へ送信し、認証リクエストをする。また、プッシュ配信サーバ3の取得部312は、ECサイトサーバ4を識別する情報と共に、当該認証コードを取得する。このように、プッシュ配信サーバ3の取得部312は、ECサイトサーバ4から送信された認証コードを取得する。
【0047】
プッシュ配信サーバ3の生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報があるか否かを判断することで認証する。生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報がある場合、公知技術により、トークンを生成する。また、生成部314は、上記DBにおける取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードを有する情報に、上記トークンをさらに対応付ける。上記取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードを有する情報に、上記トークンをさらに対応付けた情報には、要求元のテレビジョン装置2のTVIDも含む。
【0048】
よって、生成部314は、上記認証コードに対応するテレビジョン装置2と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する。
【0049】
ステップS6において、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、生成部314により生成されたトークンをECサイトサーバ4へ送信する。このように、送信部313は、認証コードに基づくトークンをECサイトサーバ4へ送信する。ECサイトサーバ4は、当該トークンと、認証コードの送信元のスマートフォン1のユーザIDとを対応付けた情報を保持しておく。
【0050】
ステップS7において、スマートフォン1は、ECサイトサーバ4へログインして、ECサイトへアクセスする。これにより、スマートフォン1は、ECサイト画面を表示する。ここで、スマートフォン1のユーザは、当該ECサイト画面における所定のリンク先について、テレビ表示要求を示す指示を選択する。ステップS8において、スマートフォン1は、当該選択に応じて、リンク先のURLをECサイトサーバ4へ送信することで、テレビ表示要求(TV表示要求)をする。ECサイトサーバ4は、スマートフォン1からテレビ表示要求と共に、画像表示対象のURLを取得する。
【0051】
ステップS9において、ECサイトサーバ4は、要求元のスマートフォン1に対応するトークンと、画像表示対象のURLとをプッシュ配信サーバ3へ送信し、表示要求する。プッシュ配信サーバ3の取得部312は、ECサイトサーバ4により送信されたトークンとURLとを取得する。このように、取得部312は、ECサイトサーバ4により送信されたトークンと、スマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先のURLとを取得する。
【0052】
ステップS10において、プッシュ配信サーバ3は、記憶部311のDBを参照し、取得部312が取得したトークンに対応するTVIDを特定する。そして、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、当該TVIDに対応するテレビジョン装置2に対して表示対象の画像のアクセス先のURLを送信する。
【0053】
テレビジョン装置2の取得部243は、表示対象の画像のアクセス先のURLを取得する。また、テレビジョン装置2の送信部242が、当該URLに基づいて、ECサイトサーバ4へアクセスすることで、取得部243は、表示対象の画像のアクセス先に基づく画像をECサイトサーバ4から取得する。そして、テレビジョン装置2の表示制御部244は、取得部243により取得された画像を映像表示部233に表示させる。
【0054】
第1の実施形態に係るプッシュ配信サーバ3は、認証コードに対応するテレビジョン装置2と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成し、ECサイトサーバ4から当該トークンとスマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先とを取得すると、テレビジョン装置2へ当該画像のアクセス先を通知することで、テレビジョン装置2にスマートフォン1の要求に応じた画像を表示させることができる。これにより、プッシュ配信サーバ3は、スマートフォン1の画面より大きく表示できるテレビジョン装置2にスマートフォン1の要求に基づく画像を表示させることができる。
【0055】
また、テレビジョン装置2は、ECサイトサーバ4へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を出力し、プッシュ配信サーバ3からスマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先を取得し、当該画像を映像表示部233に表示させる。これにより、テレビジョン装置2は、スマートフォン1の画面より大きく表示できる映像表示部233にスマートフォン1の要求に基づく画像を表示させることができる。
【0056】
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる情報連携システムSは、第1実施形態とは異なり、テレビジョン装置2のメーカ毎にプッシュ配信サーバ3が異なる。すなわち、第2実施形態にかかる情報連携システムSは、複数のプッシュ配信サーバ3を有する。
【0057】
ここで、第2実施形態の情報連携システムSの全体構成例について説明する。
図8は、第2実施形態の情報連携システムSの全体構成例の概要を示す図である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付与し説明を省略する。
図8に示すように、情報連携システムSは、プッシュ配信サーバ3(プッシュ配信サーバ3a、プッシュ配信サーバ3b)を複数有する。プッシュ配信サーバ3bは、当該プッシュ配信サーバ3bに関連するメーカの図示しないテレビであるテレビジョン装置2と接続可能である。
【0058】
2はテレビである。
3は、プッシュ配信サーバである。プッシュ配信サーバ3はテレビジョン装置2を製造し、さらに、テレビジョン装置2から視情報を収集した結果からテレビジョン装置2に対してネットワークを経由して視聴番組や予約番組推薦、視聴番組内容に基づく商品推薦の等の各種サービスを提供しているテレビメーカのサーバである。
【0059】
また、5は、共通受付サーバである。共通受付サーバ5は、複数のテレビメーカのプッシュ配信サーバ3を統合してEコマース(EC)に接続するためのテレビジョン装置のメーカのメーカ共通サイトのサーバである。情報連携システムSは、当該複数のプッシュ配信サーバ3とネットワークを介して情報を送受信可能な共通受付サーバ5(サーバ管理装置)を有する。また、共通受付サーバ5は、広告表示した結果を集計する計測処理をするための計測サーバ6ともネットワークを介して情報を送受信可能である。この共通受付サーバ5は、各メーカを連合したクラウドサーバである。すなわち、共通受付サーバ5は、複数のテレビメーカのプッシュ配信サーバ3を統合してECサイトサーバ4に接続するためのサーバである。共通受付サーバ5は、ECサイトサーバ4にクライアントクレデンシャル(client_id、client_secret)を発行する。
【0060】
また、プッシュ配信サーバ3と共通受付サーバ5との間でx-api-keyに設置するランダム秘密が予め定められている。共通受付サーバ5とECサイトサーバ4との間で受け渡されるx-api-keyは、pass-keyになる。
【0061】
4はECサイトサーバである。ECサイトサーバ4は、ECのプラットフォーマのサーバである。ユーザ即ち消費者にとって、商品やサービスを購入するためのプラットフォームとなるサーバがECサイトサーバ4である。また、ECサイトサーバ4は、redirect_uriを共通受付サーバ5に予め登録させる。
【0062】
1050はユーザ端末である。ユーザ端末1050は、テレビジョン装置2とユーザ端末1050とをつなぐためのアプリケーションプログラムと、カメラ等の光学的な読み取り装置とを有する端末である。ユーザ端末1050の一例として、スマートフォン1が該当する。第1実施形態では、ユーザ端末1050が、スマートフォン1であるものとして説明しているがスマートフォンに限定されない。ユーザ端末1050は、PC、タブレット端末等で状況の条件を満たすものであればよい。また、これらの端末は、第1実施形態で示したスマートフォンを置き換えることができる。
【0063】
図9は、第2実施形態の共通受付サーバ5の全体構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、共通受付サーバ5は、通信I/F501、操作部502、CPU503、メモリ504、およびストレージ装置505を備える。
【0064】
通信I/F501は、外部装置との間の通信に用いられるインターフェースである。操作部502は、キーボードやマウス等の等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0065】
ストレージ装置505は、例えばHDDやSSD等を備え、各種情報を記憶する。CPU503は、各種プログラムを実行することにより、共通受付サーバ5の各コンポーネントを制御する。メモリ504は、ROMやRAM等を備え、CPU503による各種演算処理に用いられる各種プログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0066】
図10は、第2実施形態の共通受付サーバ5の部分構成例を示すブロック図である。共通受付サーバ5は、記憶部511(メモリ504、ストレージ装置505)と、記憶部511に記憶されたプログラムがCPU503によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、取得部512と、送信部513と、生成部514とを備える。
【0067】
記憶部511は、CPU503によって実行されるプログラムやDB(DataBase)を記憶する。
【0068】
取得部512は、外部装置から各種情報を取得する。送信部513は、外部装置へ各種情報を送信する。生成部514は、DBに対して情報の生成動作を実行する。
【0069】
次に、第2実施形態の情報連携システムSにおける各構成の処理の流れについて説明する。
図11は、第2実施形態の情報連携システムSにおける全体処理を示すフローチャートである。
図11に示すフローチャートも、ユーザがテレビジョン装置2のリモコン等を操作して、いわゆるポータル画面で、ユーザがスマートフォン1と連携させたいECサイトを指定する場面をスタートとする。なお、プッシュ配信サーバ3が生成する認証コードおよびトークンは、メーカを識別する情報を含むものとする。すなわち、プッシュ配信サーバ3は、自装置を識別する情報を認証コードおよびトークンに含めるものとする。
【0070】
また、
図11のステップS21は、
図7のステップS1と同様のため、説明を省略する。ステップS22において、URL認証コードがプッシュ配信サーバ3からテレビジョン装置2に送付される。URL認証コード2010はECサイトサーバ4を特定するURL情報とECサイトサーバ4とプッシュ配信サーバ3間の認証を行うための認証コードを含んだ情報である。認証コードは、テレビジョン装置2のメーカを判別するための部分とテレビジョン装置2を判別するための部分を含むようにしてもよい。また、認証コードに含まれるテレビジョン装置2を判別するため部分は、ランダムな値である。また、プッシュ配信サーバ3は、この値をテレビジョン装置2へ送信した時刻を記憶部311のDBの情報として対応付けてもよい。
【0071】
URL認証コード2010の情報の例は、以下の通りである。
https://XXXXXXX YYYYYYYYY
Xの部分にはECサイトサーバ4のURL、Yの部分にはOAuth2のauthorization codeが入っている。authorization codeの部分にはメーカとテレビを特定できる情報が入っている。メーカとテレビジョン装置2を特定できる情報はどちらか1つでもよい。URL認証コード2010の送付形式は上記の情報が含まれていれば、どのような形式でもよい。
【0072】
テレビジョン装置2の取得部243は、プッシュ配信サーバ3からURL認証コード2010を取得すると、表示制御部244は、当該URL認証コード2010の内容を映像表示部233で光学的に画像または映像として表示出力する。なお、表示制御部244での表示形態は、QRコード、バーコード、テキスト等で、上記URL認証コード2010に含まれる情報を光学的に画像または映像として表示出力できればよい。また、第1実施形態では、QRコードで説明しているが、本実施形態と同様にQRコードに限定されるものではない。
【0073】
また、
図7のステップS3と同様、ステップS23において、ユーザ端末1050は、撮像手段で光学的に撮影した画像情報からURL認証コード読み取り機能により、映像表示部233に光学的に表示されたURL認証コード2011の情報を読み取る。これにより、ユーザ端末1050は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得する。当該認証コード部分は、時限付き認証コードで以下のように構成されている。
“code” : <authorization code>,
“state” : <string> // 乱数
【0074】
ステップS24において、ユーザ端末1050は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得すると、当該URLに基づいて、ECサイトサーバ4へアクセスすると共に、認証コード2020を送信する。
【0075】
認証コード2020は、URL認証コード2010、URL認証コード2011の認証コード部分(<authorization code>)である。認証コード2021は、以下の通りである。
“code” : <authorization code>,
“state” : <string> // 乱数
なお、認証コード2020には、上記に加えECサイトサーバ4のURL情報が含まれていてもよい。
【0076】
ステップS25において、ECサイトサーバ4は、認証コード2020を受信すると、認証コード2021を共通受付サーバ5へ送信し、認証リクエストをする。ECサイトサーバ4は、例えば、共通受付サーバ5のOAuth2のToken Endpointに認証リクエストの情報を送る。認証コード2021の情報は、以下の構成である。
Authorization: “Basic ” + Base64(<client_id> + “:” + <client_secret>)
Content-type: application/x-www-form-urlencoded
・grant_type:“authorization_code”
・code :<authorization code> (認証コード)
・redirect_uri:ECサイトサーバ4のECサイトに戻るときの入口、共通受付サーバ5に事前登録のもの。
・client_id:ECサイトサーバ4のECサイト別に割り当てた識別子。共通受付サーバ5に事前登録のもの。
client_secretは、ECサイトサーバ4のサイト別にclient_idに基づき共通受付サーバ5が割り当てたもの。共通受付サーバ5のサイトはcodeのメーカ拡張子を見てリダイレクトする。
【0077】
ステップS26において、共通受付サーバ5の送信部313は、取得した認証コード2021を参照し、認証コード2021に含まれるメーカを識別する情報を参照し、送信先のプッシュ配信サーバ3を特定する。具体的に、共通受付サーバ5の送信部313は、authorization code即ち、認証コードを確認し、どのプッシュ配信サーバ3であるかを判定する。
【0078】
そして、ステップS27において、共通受付サーバ5の送信部313は、送信先のプッシュ配信サーバ3へ認証リクエスト2022を送信することで認証リクエストをする。
このように、共通受付サーバ5の送信部513は、認証コード2021のAuthorization_code(認証コード)に基づいて特定された送信先のプッシュ配信サーバ3へ認証リクエスト2022を送信する。共通受付サーバ5の送信部313が送信する認証リクエスト2022の情報は、ECサイトサーバ4から取得した認証コード2021の情報と同じである。その他の認証リクエスト2022の情報の例としては、以下のものがある。
GET https://each-maker.example.com/common/devices/id
Authorization:“Bearer ”+<access_token>
プッシュ配信サーバ3の取得部312は、ECサイトサーバ4を識別する情報と共に、URL認証コード2010に記載された認証コードを取得する。
【0079】
プッシュ配信サーバ3の生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報があるか否かを判断することで認証する。生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報がある場合、トークン2030を生成する。また、生成部314は、上記DBにおける取得部312により取得されたECサイトサーバ4を識別する情報および認証コードを有する情報に、トークン2030をさらに対応付ける。
【0080】
ステップS28において、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、生成部314により生成されたトークン2030を共通受付サーバ5へ送信する。
【0081】
具体的に、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、OAuth2のToken Responseをトークン2030として共通受付サーバ5に送付する。このレスポンスのOAuth2 Access Token Responseは以下のように構成される。
{“access_token”: <access token>,
“token_type”: “Bearer”,
“expires_in”: 3600,
“refresh_token”: <refresh token>}
プッシュ配信サーバ3が共通受付サーバ5にアクセスするときはaccess_token を付ける。expires_inは、access_token の有効期間(秒)であり、access_tokenを受け取ったときに無効になる時刻と共に記憶しておき、それまではこのaccess_tokenを繰り返し使う。refresh_tokenは、ECサイトサーバ4が秘密に保管する。セキュリティ上、単純にlocal storageに置いておくのは良くないためである。access_token、refresh_tokenを各メーカで発行時、先頭にテレビメーカを識別する識別子を付けることでテレビメーカを特定することができる。
【0082】
共通受付サーバ5の取得部512は、トークン2030を取得する。そして、ステップS29において、共通受付サーバ5は、トークン2030をトークン2031としてECサイトサーバ4へ送信し、ECサイトサーバ4は、トークン2031を取得する。なお、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、直接ECサイトサーバ4へトークンを送信するようにしてもよい。
【0083】
ECサイトサーバ4は、トークン2031と、認証コードの送信元のユーザ端末1050のユーザIDとを対応付けた情報を保持しておく。
【0084】
そして、ステップS30において、ECサイトサーバ4は、トークン2031と、ユーザIDとをレスポンスとしてトークン+ユーザID2040を共通受付サーバ5へ送信する。これにより、ECサイトサーバ4は、ユーザ端末1050のユーザのユーザIDを共通受付サーバ5へ送信することができる。
【0085】
ECサイトサーバ4が送信するトークン+ユーザID2040の情報の構成は、以下の通りである。
POST https://tv-common.example.com/common/users/id
Authorization:“Basic ”+Base64(<client_id>+“:”+<client_secret>)
Content-type:application/x-www-form-urlencoded
{grant_type:“access_token”,
access_token:<access token>(ステップS28でaccess tokenとして発行された情報),
client_id: ECサイトサーバ4のサイト別に割り当てた識別子。メーカ共通サイトに事前登録,
user_id:ECサイトサーバ4のサイトにおけるユーザID,
Preference:<現在のユーザ属性(現在のユーザ属性:ユーザの生年月日、性別、郵便番号、購買履歴等)>}
【0086】
共通受付サーバ5の取得部512は、ECサイトサーバ4からトークン+ユーザID2040を取得する。ステップS31において、共通受付サーバ5の送信部513は、トークン+ユーザID2040から送信先のプッシュ配信サーバ3を特定し、送信先のプッシュ配信サーバ3へデバイスID要求2041(TVID)を送信する。なお、共通受付サーバ5の送信部513は、デバイスID要求2041の送信する際、トークンを送信するようにしてもよい。
【0087】
デバイスID要求2041は、共通受付サーバ5がOAuth2のaccess_tokenで各メーカ(プッシュ配信サーバ3)にTVのdevice_id(TVID)を問い合わせるための要求であり、例えば、以下のものである。
GET https://each-maker.example.com/common/devices/id
・Authorization:“Bearer ”+<access_token>
・x-api-key:<メーカ共通サイトと各メーカで定めたランダム秘密>
・Content-type:application/json
・client_id:メーカ共通サイト別に割り当てた識別子
【0088】
プッシュ配信サーバ3は、記憶部311のDBを参照し、取得したトークンに対応するTVIDを取得する。また、プッシュ配信サーバ3は、取得したTVIDに対応するデバイスの情報(当該TVIDのテレビジョン装置2の属性情報)も取得するようにしてもよい。ステップS32において、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、TVID等の情報をデバイスID応答2050として、共通受付サーバ5へ送信する。デバイスID応答2050の例として以下のようなものがある。
・“device_id”:<id>(テレビジョン装置2にプッシュ配信サーバ3が付与したTVID)
・“model”:<model name>(テレビジョン装置2のモデル即ち表示画面インチや2K、4K、8K等の画素数情報等)
【0089】
ステップS33において、共通受付サーバ5の生成部514は、取得したTVID(デバイスID)とユーザIDとテレビジョン装置2のモデル情報(model)とを関連付けた情報バインド情報をDBの情報として、記憶部511へ登録する。
【0090】
また、共通受付サーバ5の生成部514は、パス・キー2051を生成する。また、ステップS34において、送信部513は、当該パス・キーをECサイトサーバ4へ送信する。当該パス・キーは、以下の情報を含む。
・“pass_key”:<pass_key>,(ステップS44以降の操作コマンド2090から操作コマンド2093の動作の際にこのpass_keyをIDとして用いる)
・“expires_in”:86400,(expires_inは最初のアクセスではpreferenceが用意できない場合でも10日とか猶予付きで返す。)
・“model”:<model name>(デバイスID応答のmodelの情報でテレビジョン装置2のモデル即ち表示画面インチや2K、4K、8K等の画素数情報等)
【0091】
また、ステップS35において、共通受付サーバ5の生成部514は、生成したパス・キーを記憶部511に記憶する。
【0092】
ECサイトサーバ4は、共通受付サーバ5からパス・キーを取得すると、パス・キーに含まれた情報を記憶する。具体的には、ECサイトのユーザID毎に下記の情報が記憶される。
・access_token
・refresh_token
・pass_key
・model // 連携したTVモデル情報
【0093】
ステップS36において、ユーザ端末1050は、アプリケーションの起動により、ECサイトサーバ4が提供するサービスにサービスログインをする。これにより、スマートフォン1は、ECサイト画面を表示する。当該アプリケーションが出力するECサイト画面には、テレビジョン装置2へ接続するためのボタンも出力する。なお、ステップS37において、ECサイトサーバ4は、ステップS36のログインに応じて、ユーザ端末1050にデバイス情報2070を送信する。ここでいうデバイス情報2070とは、パス・キー2051に含まれるデバイスID、ユーザID、モデルネームのいずれか1つまたは2つまたは3つの組み合わせである。
【0094】
スマートフォン1のユーザは、ECサイト画面のリンク先について、テレビジョン装置2へ接続するためのボタンを選択する。ステップS38において、ユーザ端末1050は、当該選択に応じて、リンク先のURLをECサイトサーバ4へ送信することで、テレビ表示要求(TV表示要求2071)を送信する。
【0095】
ECサイトサーバ4は、ユーザ端末1050からTV表示要求2071を受信すると、ステップS39において、共通受付サーバ5に対して、トークン、パス・キー、およびリンク先のURLを含む表示要求2072を送信することで、テレビジョン装置2に対して表示要求をする。表示要求2072の情報の構成は、以下の通りである。
POST https://tv-common.example.com/common/devices/control
Authorization:“Bearer ”+<access_token>
x-api-key:<pass_key>
Content-type:application/jison
{“command_type”:“keycode”
”keycode”:“<common key code>”}
{“command_type”:“webview”,
”site”:“<Website URL>”,
“Template”:“full”}
【0096】
共通受付サーバ5の取得部512は、ECサイトサーバ4から、トークン、パス・キー、およびリンク先のURLを含む表示要求2072の情報を受信する。そして、取得部512は、x-api-keyのヘッダからpass_keyを取り出す。
【0097】
ステップS40において、取得部512は、当該パス・キー(pass_key)および記憶部511に記憶されている情報を用いて、アクセス先とアクセス元を判別する。ステップS41において、送信部513は、判別した結果をもとにプッシュ配信サーバ3にトークン・URLを含む情報を送信すると共に、表示要求をする。このように、送信部513は、送信先のプッシュ配信サーバ3へトークンと、表示対象の画像のアクセス先とを送信する。なお、共通受付サーバ5は、アクセス元とメーカ別にアクセス数を計測する。
【0098】
送信部513が、プッシュ配信サーバ3に送信する表示要求2073には、トークン、クライアントID、URL、メッセージが含まれている。当該情報の例は、以下の通りである。
POST https://each-maker.example.com/common/devices/control
Authorization:“Bearer ”+<access_token>
x-api-key:<メーカ共通サイトと各メーカで定めたランダム秘密>
Content-type:application/json
{“command_type”:“keycode”,
“keycode”:<common key code>,
“client_id”:<client_id>,
“messageid:<message ID>}
{“command_type”:“webview”,
“site”: <Website URL>(テレビ用Website URL),
“template”:“full”,
“client_id”:<client_id>,
“messageid”:<message ID>}
【0099】
プッシュ配信サーバ3の取得部312は、共通受付サーバ5から表示要求2073を受信する。取得部312は、表示要求2073のAuthorizationヘッダからaccess_tokenを取り出し、テレビジョン装置2を判別する。ステップS42において、プッシュ配信サーバ3の送信部313は、判別した結果に基づいてテレビジョン装置2へ表示要求2074を出力する。なお、当該表示要求は、メーカ独自の表示要求コマンドに置き換えられてもよい。また、必要に応じて、プッシュ配信サーバ3は、client_id毎のアクセスを集計してテレビにリクエストを行ってもよい。
【0100】
ステップS43において、テレビジョン装置2は、表示要求に応じてブラウザを起動させ、onLoadやonClickのEvent等でjavascript(登録商標)を実行し、表示対象のURL先の画像を表示出力する。また、テレビジョン装置2は、サービサー、ユーザ、TVメーカ、表示した広告を識別する表示操作結果通知2080を計測サーバ6へ通知する。計測サーバ6は、プッシュ配信サーバ3が複数のテレビジョン装置2へ広告表示した結果を集計する。その集計結果を基にメーカまたは共通受付サーバ5、または計測サーバ6の所有者がECサイトサーバ4を所有するEコマースのプラットフォーマへ広告宣伝費を要求する。
【0101】
ユーザ端末1050のアプリケーションはテレビジョン装置2の画面をステップS44における操作コマンド2090を基に操作することができる。ユーザ端末1050からの操作に応じてECサイトサーバ4に操作コマンド2090を送る。
【0102】
ステップS45において、ECサイトサーバ4は、ステップS44で送信された操作コマンド2090をもとに共通キーコードを含む操作コマンド2091を共通受付サーバ5に送信する。共通キーコードはテレビ操作リモコン操作ボタンに対応したように構成されたコマンドである。数字、十字カーソル、ボリューム/チャネル/電源、カラーキー、機能キー、メディアコントロール、メーカ固有のコマンドがある。このメーカ固有のコマンドとは、各メーカ独自に動作させるためのコマンドである。すなわち、メーカ固有コマンドとは、各メーカにより設定された、メーカ独自の動作用コマンドである。共通キーコードはメーカ固有のコマンドを除きメーカ間で共通の操作を行うためのキーコードである。
【0103】
数字コマンドは“11”“12”“0”“1”“2”“3”“4”“5”“6”“7”“8”“9”“.”である。
【0104】
十字カーソルコマンドは“up”“down”“left”“right”“page up”“page down”“page left”“page right”“enter”“exit”“back”である。
【0105】
ボリューム/チャネル/電源コマンドは“power”“power off”“power on”“volume up”“volume down”“channel up”“channel down”である。
【0106】
カラーキーは“blue”“red”“green”“yellow”である。
【0107】
機能キーコマンドは“electronic program guide”“initial configuration”“select broadcast type”“input select”“display information”“mute”“contents menu”“closed caption”である。
【0108】
メディアコントロールコマンドは“Play”“stop”“pause”“rewind ”“forward”“backward”“skip forward”“skip backward”“record”である。
【0109】
共通受付サーバ5は、ステップS45における操作コマンド2091を受信すると、ステップS46においてプッシュ配信サーバ3に操作コマンド2092を送付する。操作コマンド2092は操作コマンド2091と同じコマンドである。
ステップS47において、共通受付サーバ5は、応答メッセージとして応答メッセージID2094をECサイトサーバ4に送信する。メッセージIDは以下の構成である。
{messageid: <message ID>}
【0110】
プッシュ配信サーバ3は、共通受付サーバ5から操作コマンド2092を受信すると、ステップS48において、操作コマンド2093をテレビジョン装置2に送信する。操作コマンド2093は操作コマンド2092と同じまたは同等の情報で、テレビジョン装置2の表示画面の操作を行うメーカ独自のコマンドである。プッシュ配信サーバ3は、操作コマンド2092をテレビジョン装置2の操作するための各社キーコードである操作コマンド2093に置き換える。テレビジョン装置2の操作コマンドの標準化が進んだ場合、操作コマンド2092を変換せずに、そのまま操作コマンド2093として利用することができる。
【0111】
テレビジョン装置2は、操作コマンド2093に基づき、テレビジョン装置2の映像表示部233に表示された画像を操作する。また、ステップS49において、テレビジョン装置2は、操作コマンドを識別する操作結果通知2081を計測サーバ6へ通知する。
【0112】
図11に示したフローチャートは、複数のメーカを統合してプラットフォーマのECサイトサーバ4にアクセスする処理の説明であるが、第1実施形態のプッシュ配信サーバ3のように、メーカが単独でECサイトサーバ4にアクセスすることもできる。この場合、プッシュ配信サーバ3は、共通受付サーバ5の動作を合わせたものになる。この時プッシュ配信サーバ3と共通受付サーバ5との間の情報のやり取りは省略される。
【0113】
共通受付サーバ5は、ECサイトサーバ4から認証コードを取得し、認証コードに基づいて特定された送信先のプッシュ配信サーバ3へ当該認証コードを送信し、ECサイトサーバ4からトークンと、表示対象の画像のアクセス先とを取得し、送信先のプッシュ配信サーバ3へ当該トークンと、表示対象の画像のアクセス先とを送信する。これにより、ECサイトサーバ4側からは、複数のプッシュ配信サーバ3のいずれに送信すべきか判断することなく、処理することができる。
【0114】
なお、本実施形態の各装置(ユーザ端末1050、テレビジョン装置2、プッシュ配信サーバ3、ECサイトサーバ4、共通受付サーバ5、計測サーバ6)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0115】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、上記実施形態におけるテレビジョン装置は、セットトップボックスや、レコーダのように、表示手段を備えず、外部の表示装置に対し、映像信号を出力する受信機能を備えた電子装置であってもよい。また、これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、ユーザ端末に表示された画像アイコンのうち、テレビジョン装置で拡大表示可能な画像アイコンには、テレビジョン装置への拡大表示を指示するボタンを、その画像アイコン上、または、近傍に設けるようにしてもよく、また、その拡大表示可能な画像アイコンを、他の可拡大表示不可の画像アイコンとは識別可能に視認するための色彩や形状、表示形態を変更してもよい。また、ユーザ端末からテレビジョン装置への拡大表示を指示したとき、または、テレビジョン装置での表示処理の際、ユーザ端末またはテレビジョン装置を介して音声通知を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0116】
1…スマートフォン、2…テレビジョン装置、3…プッシュ配信サーバ、4…ECサイトサーバ、5…共通受付サーバ、6…計測サーバ、S…情報連携システム