(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089031
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】信号処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/44 20110101AFI20230620BHJP
H04N 21/438 20110101ALI20230620BHJP
H04N 21/433 20110101ALI20230620BHJP
H04N 21/434 20110101ALI20230620BHJP
H04N 21/436 20110101ALI20230620BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20230620BHJP
H04N 5/60 20060101ALI20230620BHJP
H04H 20/95 20080101ALI20230620BHJP
H04H 60/82 20080101ALI20230620BHJP
【FI】
H04N21/44
H04N21/438
H04N21/433
H04N21/434
H04N21/436
H04N5/765
H04N5/60
H04H20/95
H04H60/82
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054189
(22)【出願日】2023-03-29
(62)【分割の表示】P 2020072718の分割
【原出願日】2015-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】718000956
【氏名又は名称】松野 桂子
(74)【代理人】
【識別番号】100185971
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 玲子
(72)【発明者】
【氏名】松野 知紘
(57)【要約】 (修正有)
【課題】異なるネットワークを介して伝送される信号を処理可能な信号処理装置などを提供する。
【解決手段】配信システムにおいて、放送装置1は、コンテンツ信号を記憶しているコンテンツ記憶部と、放送ネットワークを介して映像信号をテレビに送信する映像送信部と、通信ネットワークを介して音声信号をテレビに送信する音声送信部と、を有する。映像信号および音声信号にはタイミング情報が付加されている。テレビは、所定のコンテンツを再生するための、MPEG-H MMTに準拠した第1映像信号を第1伝送経路を介して受信する映像受信部と、MPEG-H MMTに準拠した第1音声信号を、第1伝送経路とは異なる第2伝送経路を介して受信する音声受信部と、タイミング情報に基づいて、互いに同期した第2映像信号と第2音声信号とを生成する同期部と、第2音声信号をアンプに出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号処理装置であって、
所定のコンテンツを再生するための、MPEG-H MMTに準拠した第1映像信号を第1伝送経路を介して受信する手段と、
前記所定のコンテンツを再生するための第1音声信号であって、前記第1映像信号と同期して再生されるべき、MPEG-H MMTに準拠した第1音声信号を、前記第1伝送経路とは異なる第2伝送経路を介して受信する手段と、
前記記第1映像信号および/または前記第1音声信号に含まれるタイミング情報に基づいて、前記第1映像信号と前記第1音声信号とを同期し、互いに同期した第2映像信号と第2音声信号とを生成する手段と、
前記第2音声信号を前記信号処理装置とは異なる音響装置に出力する手段であって、前記第1映像信号、前記第2映像信号および前記タイミング情報のいずれも、前記音響装置に出力しない、手段と、
前記第1映像信号および前記第1音声信号を、前記所定のコンテンツを再生するための、MPEG2-TSに準拠したデータに変換する手段であって、前記変換することは、前記タイミング情報の少なくとも一部を取り除いて前記データを生成することを含む、手段と、
前記データを記録媒体に記録する手段と、
前記記録媒体に記録されたデータを読み出し、前記第1映像信号および前記第2音声信号とそれぞれ対応する第3映像信号および第4音声信号を外部機器(前記信号処理装置自身が有するディスプレイおよびスピーカを除く)に出力する手段と、を備え、
前記タイミング情報の少なくとも一部は、前記記録媒体に記録されない、信号処理装置。
【請求項2】
所定のコンテンツを再生するための、MPEG-H MMTに準拠した第1信号を第1伝送経路を介して受信する手段と、
前記所定のコンテンツを再生するための第2信号であって、前記第1信号と同期して再生されるべき、MPEG-H MMTに準拠した第2信号を、第2伝送経路を介して受信する手段と、
前記第1信号および前記第2信号に基づき、前記所定のコンテンツを再生するための、MPEG2-TSに準拠したデータを記録媒体に記録する手段と、を備え、
前記第1信号および/または前記第2信号に含まれる、前記第1信号と前記第2信号とを同期するために用いられるタイミング情報の少なくとも一部は、前記記録媒体に記録されない、信号処理装置。
【請求項3】
所定のコンテンツを再生するための第1信号と、前記所定のコンテンツを再生するための第2信号と、を受信する手段と、
前記第1信号および前記第2信号に基づき、前記第1信号および/または前記第2信号に含まれる、前記第1信号と前記第2信号とを同期するために用いられるタイミング情報の少なくとも一部を含まない、前記所定のコンテンツを再生するためのデータを記録媒体に記録する手段と、を備え、
前記タイミング情報の少なくとも一部は、前記記録媒体に記録されない、信号処理装置。
【請求項4】
前記受信する手段は、第1伝送経路を介して前記第1信号を受信し、第2伝送経路を介して前記第2信号を受信する、請求項3に記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記タイミング情報の少なくとも一部を取り除いて前記データを生成する手段を備える、請求項3または4に記載の信号処理装置。
【請求項6】
所定のコンテンツを再生するための、MPEG-H MMTに準拠した第1信号を第1伝送経路を介して受信する手段と、
前記所定のコンテンツを再生するための第2信号であって、前記第1信号と同期して再生されるべき、MPEG-H MMTに準拠した第2信号を、第2伝送経路を介して受信する手段と、
前記第1信号および前記第2信号に基づき、前記所定のコンテンツを再生するための、MPEG2-TSに準拠したデータを記録媒体に記録する手段と、を備え、
前記第1信号および前記第2信号の一方は映像信号であり他方は音声信号であって、前記記録媒体に記録されたデータを読み出し、映像信号および音声信号を外部機器(信号処理装置自身が有するディスプレイおよびスピーカを除く)に出力する手段と、を備える信号処理装置。
【請求項7】
前記所定のコンテンツを再生するスピーカおよびディスプレイを有さないレコーダである、請求項2乃至6のいずれかに記載の信号処理装置。
【請求項8】
第1映像信号を第1伝送経路で受信する第1受信手段と、
前記第1映像信号と同期して再生されるべき第1音声信号を第2伝送経路で受信する第2受信手段と、
記第1映像信号および/または前記第1音声信号に含まれるタイミング情報に基づいて、前記第1映像信号と前記第1音声信号とを同期し、互いに同期した第2映像信号と第2音声信号とを生成する同期手段と、
前記第2音声信号を信号処理装置とは異なる音響装置に出力する出力手段と、を備え、
前記第1映像信号、前記第2映像信号および前記タイミング情報のいずれも、前記音響装置に出力しない、信号処理装置。
【請求項9】
第1映像信号を第1伝送経路で受信する第1受信手段と、
前記第1映像信号と同期して再生されるべき第1音声信号を第2伝送経路で受信する第2受信手段と、
記第1映像信号および/または前記第1音声信号に含まれるタイミング情報に基づいて、前記第1映像信号と前記第1音声信号とを同期し、互いに同期した第2映像信号と第2音声信号とを生成する同期手段と、
前記第2音声信号を信号処理装置とは異なる音響装置に出力する出力手段と、を備える、信号処理装置(ただし、前記第2映像信号を前記音響装置に出力するものを除く)。
【請求項10】
第1映像信号を第1伝送経路で受信する第1受信手段と、
前記第1映像信号と同期して再生されるべき第1音声信号を第2伝送経路で受信する第2受信手段と、
記第1映像信号および/または前記第1音声信号に含まれるタイミング情報に基づいて、前記第1映像信号と前記第1音声信号とを同期し、互いに同期した第2映像信号と第2音声信号とを生成する同期手段と、
前記第2音声信号を信号処理装置とは異なる音響装置(ただし、映像処理機能を有するAVアンプを除く)に出力する出力手段と、を備える、信号処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至10のいずれかに記載の信号処理装置の各手段として機能させるプログラム。
【請求項12】
映像信号を第1ネットワークで、前記映像信号と同期して再生されるべき音声信号を第2ネットワークで受信し、受信した映像信号と音声信号とを同期した上で再生することが可能なテレビにおいて、
前記テレビに接続された音響装置の情報およびユーザ設定の少なくとも一方に基づいて定まる、同期される前の音声信号および同期された音声信号のいずれかを前記音響装置に出力するテレビ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号処理装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
通信と放送といった複数のネットワークで信号を伝送できる「MPEG-H MMT」が新たなスタンダードとなる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
異なるネットワークを介して伝送される信号を処理可能な信号処理装置などを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、特許請求の範囲に記載される信号処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図2】同期部23の処理動作を模式的に説明する図。
【
図3】第2の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図4】第3の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図5】第4の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図6】第5の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図7】第6の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図9】第7の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図10】第8の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図。
【
図12】第9の実施形態に係るレコーダ5の概略構成を示すブロック図。
【
図13】第10の実施形態に係るスマートフォン6の概略構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
映像信号と音声信号とが異なるネットワークを介して伝送される場合、伝送遅延差が生じることがある。それでも、映像信号および音声信号に提示時刻情報やタイムスタンプなどのタイミング情報が付加されていれば、受信器側で両者を同期させて再生することができる。しかしながら、映像信号を再生する機器と音声信号を再生する機器とが異なる場合、典型例としては、テレビで映像信号を再生し、テレビに接続されたアンプを用いて外付けのスピーカで音声信号を再生する場合などには、同期をとるのは困難である。
【0008】
そこで、第1の実施形態では、そのような場合でも映像信号と音声信号とを同期させて再生できる仕組みを提供する。
【0009】
図1は、第1の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。本配信システムは、放送装置1、テレビ(信号処理装置)2、テレビ2と接続されたアンプ3、および、アンプ3に接続されたスピーカ4から構成される。なお、アンプ3とスピーカ4は一体であってもよい。また、テレビ2およびアンプ3から信号処理システムが構成される。
【0010】
放送装置1は、コンテンツ記憶部11と、映像送信部12と、音声送信部13とを有する。ただし、コンテンツ記憶部11、映像送信部12および音声送信部13は、必ずしも1つの放送装置1内になくてもよく、複数の装置に分散されてもよい。
【0011】
コンテンツ記憶部11はコンテンツ信号を記憶している。コンテンツ信号は、互いに関連付けられた、同期して再生されるべき映像信号および音声信号から構成される。映像送信部12は放送ネットワークを介して映像信号をテレビに送信する。また、音声送信部13は通信ネットワーク(インターネットなど。以下同じ。)を介して音声信号をテレビに送信する。
【0012】
映像信号および音声信号にはタイミング情報が付加されている。例えば、映像信号および音声信号は複数のパケットからなり、パケットにタイミング情報が含まれていてもよい。タイミング情報は提示時刻情報であってもよく、受信器側は、各時刻で再生すべき映像信号および音声信号のパケットを把握できる。また、タイミング情報はタイムスタンプであってもよく、受信器側は、あるタイムスタンプが付された映像信号のパケットと、同じタイムスタンプが付された音声信号のパケットとを同時に再生すればよい。
【0013】
信号処理装置の例であるテレビ2は、映像受信部21と、音声受信部22と、同期部23と、ディスプレイ24と、スピーカ25と、出力部26とを有する。
映像受信部21は放送ネットワークを介して映像信号を受信する。音声受信部22は通信ネットワークを介して音声信号を受信する。ただし、受信される映像信号と音声信号とは必ずしも同期しているとは限らず、放送ネットワークと通信ネットワークの伝送遅延差などに起因して、一方が早く受信されることもある。
【0014】
そこで、同期部23は、映像信号と音声信号とが同期して再生されるよう、映像信号および/または音声信号の再生タイミングを制御する。より詳しくは、同期部23はタイミング情報に基づいて映像信号と音声信号とを同期させる。例えばネットワークによって伝送遅延時間が異なる場合、同期部23は、早く受信された信号を遅延させることで、伝送遅延時間の差を補償する。
【0015】
図2は、同期部23の処理動作を模式的に説明する図である。同図(a)に示すように、映像信号に対して音声信号がdt1だけ遅れて受信されたとする。このことは、映像信号および音声信号に付加されたタイミング情報から把握される。この場合、同期部23はフレームメモリを利用するなどによって映像信号をdt1だけ遅延させ、同図(c)に示すように、音声信号と同期させる。一方、同図(b)に示すように、音声信号に対して映像信号がdt2だけ遅れて受信された場合、同期部23は音声信号をdt2だけ遅延させ、同図(c)に示すように、映像信号と同期させる。
【0016】
同期部23は、このような処理を、タイミング情報が付加される単位で行うことができる。例えば、各パケットにタイミング情報が付加される場合、同期部23は1パケットごとに遅延させる時間を調整する。また、各フレームにタイミング情報が付加される場合、同期部23は1フレームごとに遅延させる時間を調整する。
【0017】
このようにして、互いに同期した映像信号および音声信号が生成される。前者はテレビ2に内蔵されたディスプレイ24で再生され得る。後者はテレビ2に内蔵されたスピーカ25で再生され得るが、アンプ3を介して外部のスピーカ4で音声信号を再生する場合には、テレビ2のスピーカ25をミュートしておいてもよい。また、同期部23での処理の前後に、必要に応じて映像処理および/または音声処理が行われてもよい。
【0018】
テレビ2は、例えばHDMI(登録商標)ケーブルによってアンプ3と接続されている。アンプ3に接続されたスピーカ4で音声信号を再生する場合、同期部23から出力される音声信号、言い換えると、映像信号と同期された音声信号を、出力部26がアンプ3に出力する。アンプ3の音声受信部31はこのような音声信号を受信する。そして、この音声信号は必要に応じて音声処理が行われスピーカ4で再生される。
【0019】
テレビ2において、同期された映像信号が同期部23から出力されてディスプレイ24で再生されるまでの時間と、同期された音声信号が出力部26からアンプ3の音声受信部31に出力されてスピーカ4で再生されるまでの時間とがほぼ等しければ、テレビ2で再生される映像信号とアンプ3を介してスピーカ4で再生される音声信号とを同期させることができる。テレビ2とアンプ3とが同一メーカー製である場合など、アンプ3における内部処理に要する時間が分かっている場合、同期部23は、この時間も考慮して同期させることで、より高精度に映像信号と音声信号とを同期して再生できる。
【0020】
このように、第1の実施形態では、映像信号と音声信号とを同期させたうえで、音声信号をアンプ3に送信するため、映像信号を再生するテレビ2と、音声信号を再生するアンプ3(スピーカ4)とが異なる場合でも、両信号を同期させて再生できる。この構成によれば、アンプ3には通信ネットワークを介して音声信号を受信するための通信機能や、音声信号の再生タイミングを調整する機構が不要である。
【0021】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は第1の実施形態の変形例であり、同期させる前の音声信号をアンプに出力するとともに、同期処理に必要な情報もアンプに通知し、アンプ側で同期処理を行うものである。以下、相違点を中心に説明する。
【0022】
図3は、第2の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。なお、
図1の放送装置は省略している。テレビ2はさらに制御部27を有する。
【0023】
制御部27は映像信号と音声信号とを同期させるために利用可能な信号(以下、同期制御信号という)を生成する。具体例として、制御部27は、映像信号と音声信号との間の遅延時間(伝送時間差)を検出し、この遅延時間を示す同期制御信号を生成してもよい。ここでの遅延時間とは、映像時間と音声信号のうち、どちらの信号が他方の信号に対してどれだけの時間遅れて受信されるかを示す時間であり、例えば
図2(a)におけるdt1や、
図2(b)におけるdt2である。遅延時間は映像信号および音声信号に付加されたタイミング情報から把握される。なお、他の用途の信号であっても、映像信号と音声信号との同期にも利用できるのであれば、その信号を同期制御信号として用いればよい。
【0024】
出力部26は、同期される前の音声信号と、同期制御信号とをアンプ3に出力する。これら2つの信号は、例えば両方ともHDMIケーブルを介してアンプ3に供給されてもよい。あるいは、音声信号はHDMIケーブルを介してアンプ3に供給され、同期制御信号は近距離無線通信など別経路を介してアンプ3に供給されてもよい。
【0025】
アンプ3の音声受信部31は同期される前の音声信号を受信する。そして、アンプ3も同期部32を有しており、同期部32は、同期制御信号に基づいて、音声受信部31が受信した音声信号を、テレビ2で再生される映像信号に同期させる。同期制御信号が遅延時間を示す場合、同期部32はその遅延時間に応じて音声信号を遅延させる。例えば、
図2(b)に示すように、映像信号がdt2だけ遅延している場合、同期部32は音声信号をdt2だけ遅延させ、テレビ2における映像信号と同期させる。そして、同期された音声信号がスピーカ4で再生される。
【0026】
なお、
図2(a)に示すように、音声信号が遅延している場合、テレビの同期部23において映像信号を遅延させることで映像信号と音声信号とを同期させる。そのため、アンプの同期部32では音声信号を遅延等させる必要はない。よって、同期制御信号は、音声信号を遅延させる必要がないことを示してもよいし、単に映像信号より音声信号が遅延していることを示していてもよいし、あるいは遅延時間が0であることを示していてもよい。
【0027】
このように、第2の実施形態では、同期制御信号をアンプ3に出力するため、映像信号を再生するテレビ2と、音声信号を再生するアンプ3とが異なる場合でも、両信号を同期させて再生できる。この構成によれば、アンプ3には、通信ネットワークを介して音声信号を受信するための通信機能が不要である。また、テレビ2の音声受信部22の近くからアンプ3に音声信号が供給されるため、できるだけテレビ2側の音声処理を避けてアンプ3側で音声処理を行いたい場合に好適である。
なお、同期制御信号は同期部23が同期処理を行う際に生成してもよい。
【0028】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、同期される前の音声信号と同期制御信号とをアンプに供給するか、同期された音声信号をアンプに供給するか、を切り替え可能とするものである。以下、第1および第2の実施形態との差異を中心に説明する。
【0029】
図4は、第3の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。なお、
図1の放送装置は省略している。テレビ2は、アンプ3の情報を取得する情報取得部28をさらに部を有する。
【0030】
アンプ3の情報とは、当該アンプ3が、同期される前の音声信号と同期制御信号とを受け取るべきか、同期された音声信号を受け取るべきかを示す情報である。あるいは、アンプ3の情報とは、当該アンプ3が同期制御信号を処理可能か否かを示す情報であってもよい。一例として、アンプ3の情報は、アンプ3が
図3の同期部32を有するか否かを判別可能な情報であってもよい。この場合、アンプ3の情報は、同期部32を有するか否かを直接的に示す情報でもよいし、アンプ3の型番などの識別情報であってもよい。後者の場合、テレビ2内の(あるいはテレビ2から参照可能な)データベースに、同期部32を有するアンプ3の型番と有さないアンプ3の型番とを記憶しておけばよい。別の例として、アンプ3の情報は、ユーザがアンプ3に対して設定できるようになっていてもよい。
【0031】
情報取得部28は、アンプ3の情報を、例えばHDMIケーブルを通してアンプ3から取得してもよいし、ユーザから直接設定を受け付けてもよい。アンプ3の情報は出力部26に通知される。
【0032】
また、これとは別に、出力部26にはユーザ設定が入力される。ここでのユーザ設定は、
図1に示すように同期された音声信号をアンプ3に供給するか、
図3に示すように同期される前の音声信号と同期制御信号とをアンプ3に供給するかの設定である。
【0033】
そして、出力部26は、アンプ3の情報および/またはユーザ設定に基づいて、同期される前の音声信号および同期制御信号と、同期された(同期された後の)音声信号と、のうちのいずれかをアンプ3に出力する。なお、後者の場合、同期制御信号をアンプ3に供給してもよいし、しなくてもよい。
【0034】
同期される前の音声信号および同期制御信号が供給される場合、アンプ3の同期部(不図示)は同期制御信号に基づいて音声信号を遅延させるなどにより、映像信号と音声信号とを同期させる。同期された音声信号が供給される場合、同期部がある場合でも特に動作する必要はない。なお、同期される前の音声信号および同期された後の音声信号のいずれであるかを示す情報も、出力部26からアンプ3に通知するのが望ましい。
【0035】
アンプ3の情報とユーザ設定との関係は、適宜優先順位を定めておけばよい。一例として、ユーザ設定として、「同期前」「同期後」「自動」の3つの選択肢をユーザに提供し、「同期前」「同期後」が選択された場合にはアンプ3の情報に関わらず選択された音声信号を供給するようにし、「自動」が選択された場合にはアンプ3の情報に基づいて音声信号を供給するようにしてもよい。別の例として、原則としてアンプ3の情報を優先するようにし、アンプ3の情報が不明な場合(取得できない場合)にはユーザ設定に応じた音声信号を供給するようにしてもよい。
【0036】
なお、出力部26がユーザ設定のみを用いる場合には情報取得部28が省略可能であるし、出力部26がアンプ3の情報のみを用いる場合にはユーザ設定は省略可能である。
【0037】
また、上述した第1~第3の実施形態は、テレビで映像信号および音声信号を受信し、音声信号をアンプに出力するものであった。これに対し、映像信号および音声信号を受信する信号処理装置であって、音声信号は当該信号処理装置で再生し、映像信号は接続された他の機器で再生される場合、映像信号が他の機器に出力される。この場合も、第1の実施形態で説明したように同期された映像信号を出力してもよいし、第2の実施形態で説明したように同期される前の映像信号および同期制御信号を出力してもよいし、第3の実施形態で説明したように両者のいずれかをユーザが選択できるようにしてもよい。
【0038】
また、第1~第3の実施形態において、テレビ2に接続された外部機器で映像信号を再生する場合、出力部26は映像信号を当該機器に出力してもよい。この場合も、第1の実施形態で説明したように同期された映像信号を出力してもよいし、第2の実施形態で説明したように同期される前の映像信号および同期制御信号を出力してもよいし、第3の実施形態で説明したように両者のいずれかを選択できるようにしてもよい。
【0039】
(第4の実施形態)
特許文献1の段落0053には、放送ストリームによるチャンネルを選局した後、別途、ユーザからの視聴指示を受けて、通信ストリームの取得指示を行うことが開示されている。しかしながら、この場合、ユーザは、放送ネットワークに関するチャンネルの選局と、通信ネットワークに関する視聴指示とを別個に行わなければならず、非常に手間である。
そこで、本実施形態では、ユーザが簡易に両ネットワークに対する設定を行うことが可能な仕組みを提供する。
【0040】
図5は、第4の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。配信システムは放送装置1およびテレビ2から構成される。
【0041】
放送装置1は、コンテンツ記憶部11と、放送送信部14と、通信部15とを有する。ただし、コンテンツ記憶部11、放送送信部14および通信部15は、必ずしも1つの放送装置1内になくてもよく、複数の装置に分散されてもよい。
【0042】
コンテンツ記憶部11は複数のコンテンツ信号を記憶している。各コンテンツ信号は、互いに関連付けられた、同期して再生されるべき映像信号および音声信号から構成され、そのそれぞれにはタイミング情報が付加されている。
【0043】
放送送信部14は、複数のコンテンツ信号における映像信号を多重化し、放送ネットワークを介して映像信号をテレビ2に送信する。本実施形態では、通信部15はユニキャストで音声信号を送信することを想定しており、後述する要求信号をテレビ2から通信ネットワークを介して受信するとともに、要求信号が示す音声信号をコンテンツ記憶部11から取得して通信ネットワークを介してテレビ2に送信する。
【0044】
信号処理装置の例であるテレビ2は、操作受付部29と、放送受信部2Aと、チューナ(選択部)2Bと、要求部2Cと、通信部2Dと、同期部23と、ディスプレイ24と、スピーカ25とを有する。
【0045】
操作受付部29はユーザ操作を受け付ける。ユーザ操作は、リモコンに対する操作であってもよいし、テレビ2本体に設けられたボタン(不図示)に対する操作であってもよい。本実施形態では、ユーザ操作として、多重化された映像信号のうちのどのチャンネルを選局するか、が設定されるものとする。この選局は、リモコンにおける選局キーの押下、ディスプレイ24に表示された電子番組表から現在配信中のコンテンツを選択すること、テレビ2本体に設けられた選局ボタンを押下することなどによって行われる。
【0046】
放送受信部2Aは、多重化された複数の映像信号を、放送ネットワークを介して受信する。チューナ2Bは、ユーザから操作受付部29が受け付けたユーザ操作に応じて、多重化された複数の映像信号のうちの1つを選局する。
【0047】
要求部2Cは、選局された映像信号に関連付けられた音声信号を要求するための要求信号を生成する。本実施形態では、要求部2Cは、ユーザから操作受付部29が受け付けたユーザ操作に応じて、要求信号を生成する。
【0048】
分かりやすい例を挙げると、コンテンツ信号として第1~第3放送局からのコンテンツ信号(以下、順に1ch,2ch,3chとする)があるとする。ユーザがユーザ操作によって2chを選局した場合、チューナ2Bが2chの映像信号を選局するとともに、要求部2Cが2chの音声信号を要求するための要求信号を生成する。
【0049】
このように、1つのユーザ操作(上述したリモコンにおける選局キーの押下など)は、チューナ2Bによる選局と、要求部2Cによる要求信号生成の両方に用いられる。これにより、ユーザは、1つの操作で、放送ネットワークおよび通信ネットワークの両方に対する設定を行うことができ、手間を省ける。
【0050】
通信部2Dは要求信号を通信ネットワークを介して放送装置1に送信する。そして、通信部2Dはこの要求信号に応じて通信部15から送信された音声信号を受信する。受信された音声信号は、チューナ2Bによって選局された映像信号と関連付けられた音声信号である。
【0051】
同期部23、ディスプレイ24およびスピーカ25は上述した通りである。なお、同期部23は、要求部2Cが要求信号を生成し、通信部2Dがこの要求信号を放送装置1に送信し、通信部2Dが音声信号を受信するまでの遅延も考慮して、チューナ2Bによって選局された映像信号と、通信部2Dによって受信された音声信号とを同期させるのが望ましい。
【0052】
このように、第4の実施形態では、1つのユーザ操作で、放送ネットワークに対する制御および通信ネットワークに対する制御の両方を行うことができる。そのため、ユーザの手間を軽減できる。
【0053】
なお、信号処理装置がスマートフォンやタブレットの場合、ユーザ操作は、タッチパネルに対する操作でもよいし、パソコンの場合にはマウスやキーボードに対する操作でもよく、何らかの入力インターフェースを用いて選局などを行えればよい。このことは他の実施形態でも同様である。また、放送ネットワークおよび通信ネットワークを介して伝送されるには映像信号と音声信号とである必要はなく、両方とも映像信号(あるいは音声信号)であってもよいし、何らかの制御信号であってもよい。
【0054】
(第5の実施形態)
次に説明する第5の実施形態は、第4の実施形態の変形例である。以下、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0055】
図6は、第5の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。配信システムは放送装置1およびテレビ2から構成される。第4の実施形態との相違点として、テレビ2における要求部2Cは、チューナ2Bがどの映像信号を選局したかの通知をチューナ2Bから受けて要求信号を生成する。
【0056】
第5の実施形態と同様の例を挙げると、ユーザ操作によって2chが選局された場合、チューナ2Bが2chの映像信号を選局する。そして、チューナ2Bは、2chの映像信号を選局したことを、要求部2Cに通知する。これを受けて、要求部2Cは2chの音声信号を要求するための要求信号を生成する。
【0057】
このようにすることでも、ユーザの手間を軽減できる。第4の実施形態においても、第5の実施形態においても、ユーザの1つの操作に基づいて放送ネットワークおよび通信ネットワークの両方に対する設定が行える。
【0058】
なお、チューナ2Bと要求部2Cの役割を入れ替えてもよい。すなわち、要求部2Cがユーザ操作に基づいて1つの音声信号を要求する要求信号を生成するとともに、どの音声信号を要求したかをチューナ2Bに通知し、この通知を受けてチューナ2Bが選局を行ってもよい。
【0059】
(第6の実施形態)
第6の実施形態は第4,5の実施形態の変形例である。本実施形態では、1つのコンテンツ信号において、1つの映像信号に複数の音声信号が関連付けられているとする。複数の音声信号とは、例えば主音声と副音声でもよいし、互いに言語が異なる複数の音声でもよいし、ステレオ音声と5.1ch音声など情報量が異なる音声でもよい。
【0060】
図7は、第6の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。第4,5の実施形態との相違点として、テレビ2は記憶部2Eをさらに備える。記憶部2Eには、上記複数の音声信号のうちのいずれを要求すべきかを記憶している。なお、この記憶部2Eはテレビの外部にあってもよい。
【0061】
図8は、記憶部2Eの記憶内容の一例を示す図である。本例では、映像信号ごとに(チャンネルごとに)、複数ある音声信号のうちのいずれを要求するかを予め記憶している。記憶内容は、ユーザの好みや使用言語に応じて、ユーザが設定したものであってもよい。あるいは、契約などに応じて自動的に設定されたものであってもよく、例えば5.1ch音声を受信する有料契約がなされた場合、そのことが放送ネットワークあるいは通信ネットワークを介して設定されてもよい。
【0062】
記憶内容の各項目は、全チャンネルに共通していてもよいし、チャンネルごとに異なっていてもよい。例えば言語は全チャネル共通にするのが望ましい。また、例えば音楽番組を主とするチャンネルのみ5.1ch音声とするなど、情報量はチャンネルごとに異なっているのが望ましい。
【0063】
要求部2Cは、操作受付部29が受け付けたユーザ操作と、記憶部2Eの記憶内容とに基づいて、特定の音声信号を要求するための要求信号を生成する。
図8の例では、ユーザ操作によって2chが選択された場合、要求部2Cは記憶部2Eを参照して、2chの音声信号のうち、日本語かつステレオ音声を要求するための要求信号を生成し、放送装置1に送信する。
【0064】
放送装置1の通信部15は、2chの映像信号に関連付けられた音声信号が複数ある場合に、要求信号に応じてそのうちの1つを選択し、通信ネットワークを介してテレビに送信する。
【0065】
このように、第6の実施形態では、記憶部2Eに要求すべき音声信号を記憶しておくため、映像信号に関連付けられた音声信号が複数ある場合でも、ユーザの手間を軽減できる。
【0066】
なお、
図7では第4の実施形態と同様に操作受付部29が受け付けたユーザ操作に基づいて要求部2Cが動作することとしたが、第5の実施形態と同様にチューナ2Bからの通知を受けて要求部2Cが動作することにしてもよい。
【0067】
(第7の実施形態)
第4~6の実施形態は、テレビ2からの要求に応じて音声信号が通信ネットワークを介して送信されるものであった。これに対し、次に説明する第7の実施形態は、複数の音声信号がいわゆるマルチキャストで送信され、テレビ2側でいずれかの音声信号を選択するものである。以下、相違点を中心に説明する。
【0068】
図9は、第7の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態において、放送装置1の通信部15は、テレビ2からの要求を受けることなく、複数の音声信号を(必要に応じて多重化して)、送信先を特定することなく送信する。このような送信形態はマルチキャストとも呼ばれ、放送ネットワークによる送信と類似している。複数の音声信号とは、例えば複数の放送局からのコンテンツ信号における音声信号である。
【0069】
そして、テレビ2における通信部2Dは複数の音声信号を受信する。また、テレビ2は選択部2Fを備えており、操作受付部29が受け付けたユーザ操作に応じていずれかの音声信号を選択する。
【0070】
本実施形態では、1つのユーザ操作は、チューナ2Bによる選局と、選択部2Fによる選択の両方に用いられる。これにより、ユーザは、1つの操作で、放送ネットワークおよび通信ネットワークの両方に対する設定を行うことができ、手間を省ける。
【0071】
なお、本実施形態は第4の実施形態と類似しているが、第5の実施形態と同様にしてもよい。すなわち、チューナ2Bがユーザ操作に基づいて1つの映像信号を選局するとともに、どの音声信号を選局したかを選択部2Fに通知し、この通知を受けて選択部2Fが選択を行ってもよい。もちろん、チューナ2Bと選択部2Fの役割を入れ替えてもよい。
また、第6の実施形態と同様に記憶部2Eを設け、選択部2Fが記憶部2Eも参照して選択を行ってもよい。
【0072】
(第8の実施形態)
スマートフォンなどの場合、放送ネットワークからの信号受信が困難であったり、通信ネットワークからの信号受信が困難であったりすることがあるが、そのような状況でもできる限り映像信号や音声信号を再生できるようにする必要がある。
そこで、第8の実施形態では、音声信号を放送ネットワークおよび通信ネットワークの両方から受信し、そのいずれかを選択して再生するものである。
【0073】
図10は、第8の実施形態に係る配信システムの概略構成を示すブロック図である。上記実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態では、信号処理装置としてスマートフォンを想定しているが、他の電子機器にも適用可能であり、特にノートPCやタブレットのようなモバイル機器や、車載テレビ(カーナビにも内蔵され得る)などの移動通信機器に好適である。
【0074】
放送装置1における放送送信部14は、映像信号と、これと同期して再生されるべき第1音声信号とを、放送ネットワークを介して送信する。通信部15は、映像信号と同期して再生されるべき第2音声信号を、通信ネットワークを介して送信する。第2音声信号は、(伝送ネットワークの違いに起因する相違を除き)第1音声信号と実質的に同じでもよいし、異なっていてもよく、具体例については後述する。
【0075】
スマートフォン6は、放送受信部61と、通信受信部62と、判定部63と、出力部64と、同期部65と、ディスプレイ66と、スピーカ67とを有する。放送受信部61は、放送ネットワークを介して、映像信号および第1音声信号を受信する。通信受信部62は、通信ネットワークを介して、第2音声信号を受信する。判定部63は第1音声信号および第2音声信号のいずれを再生すべきかを判定する。出力部64は、判定結果に応じて、第1音声信号または第2音声信号を選択して出力する。なお、出力部64は、後段での処理用に、第1音声信号あるいは第2音声信号に所定の処理を行ってから出力してもよい。
【0076】
同期部65などは上述した通りである。なお、映像信号と第1音声信号とは同期されているはずなので、同期部65は、第2音声信号が出力された場合にのみ、映像信号と第2音声信号とを同期させてもよい。
【0077】
判定部63は、放送ネットワークおよび通信ネットワークの状況や、第1音声信号および第2音声信号の受信品質に基づいて、いずれか優れている方を再生すべきと判定してもよい。放送ネットワークおよび通信ネットワークの状況は、例えば放送ネットワーク(放送波)の受信強度や、通信ネットワーク(通信用電波)の受信強度から判断されてもよい。受信品質は、映像信号や音声信号を復調・復号する際に検出されるエラー率やS/Nなどから判断されてもよい。いずれの場合でも、ネットワークの状況や音声信号の受信品質と、いずれを選択すべきかとの関係を予め定めておけばよい。
【0078】
第1音声信号と第2音声信号が伝送ネットワークの違いに起因する相違のみで、再生される音声としては実質的に同じである場合、判定部63は、第1音声信号および第2音声信号のうち高品質に再生可能な方を再生すべきと判定し、両信号とも同程度に再生可能であれば、いずれを再生すべきと判定してもよい。
【0079】
第1音声信号はステレオ音声であり、第2音声信号は5.1ch音声であるなど、第2音声信号の方が高品質であってもよい。また、第1音声信号は基本となる言語(例えば日本人に使用されることを前提としたスマートフォンの場合は日本語)での音声であり、第2音声信号は複数言語のうちユーザが選択した言語の音声でもよい。
【0080】
このような場合、ユーザは第1音声信号より第2音声信号の再生を望んでいるはずなので、判定部63は第2音声信号が優先的に再生されるよう判定するのがよい。例えば、第1音声信号も第2音声信号も同程度に再生可能であれば、判定部63は第2音声信号を再生すべきと判定する。そして、第2音声信号の再生が不可能(再生できたとしても聞くに堪えない場合や、第1音声信号を再生した方がクリアに聞こえる場合も含む)な場合に限って第1音声信号を再生すべきと判定する。
【0081】
逆に、ユーザが第1音声信号の再生を望んでいると考えられる場合には、判定部63は第1音声信号が優先的に再生されるよう判定してもよい。詳細は上記と同様である。
【0082】
ところで、例えば第2音声信号を再生すべきと判定された場合でも、第2音声信号の一部分が欠落することはあり得る。その場合、出力部64は欠落した部分を第1音声信号の対応する部分でリアルタイムに補完しながら出力してもよい。
【0083】
図11は、補完の様子を模式的に説明する図である。通信受信部62が受信すべき第2音声信号のパケットP2が正常に受信できない場合、出力部64は、放送受信部61が受信した第1音声信号のパケットP12(パケットP2に対応)を用いて補完を行う。この場合、出力部64は、第1音声信号および第2音声信号に含まれるタイミング情報に基づいて、第2音声信号における正常に受信できないパケットと対応する、第1音声信号におけるパケットを把握できる。すなわち、パケットP2にはタイミング信号T2が付されており、これと対応するタイミング信号T2が付されたパケットP12を補完に用いればよいことが分かる。必要に応じて、パケットP12の前後のパケットを補完に用いてもよい。
【0084】
パケットP12とパケットP2とが実質的に同一であれば、出力部64は単にパケットP2の部分をパケットP12で置き換えればよい。また、両者が異なる場合、出力部64は必要な変換を行ってもよい。例えば、第1音声信号がステレオ音声で、第2音声信号が5.1ch音声である場合、出力部64は補完時に公知の手法でステレオ音声を5.1ch音声に変換してもよい。前者と後者とが言語違いである場合、出力部64は補完時にその言語を翻訳してもよい。また、音声信号ではなく両者が解像度が異なる映像信号である場合、出力部64は補完時にリサイズを行ってもよい。
【0085】
このように、第8の実施形態では、判定部63を設けるため、放送ネットワークを介して受信した音声信号と、通信ネットワークを介して受信した音声信号のうち、適切な方を再生できる。
【0086】
なお、本実施形態では、出力部64の出力先は最終的にはスピーカ67であるが、例えば信号処理装置がテレビである場合の出力先は第1の実施形態などで説明したようなアンプでもよいし、信号処理装置がレコーダである場合の出力先は記憶媒体でもよく、出力先に特に制限はない。
【0087】
(第9の実施形態)
本実施形態では信号処理装置として主にレコーダを想定している。タイミング情報を含む映像信号と音声信号は、そうでない映像信号や音声信号に比べてデータ量が多いため、記録容量を圧迫してしまう。そのため、本実施形態では、タイミング情報を取り除いて録画するものである。
【0088】
図12は、第9の実施形態に係るレコーダ5の概略構成を示すブロック図である。信号処理装置の例であるレコーダ5は、映像受信部51と、音声受信部52と、同期部53と、出力部54と、記録媒体55と、読出部56とを備えている。なお、記録媒体55は内蔵ハードディスクなどレコーダ5内にあってもよいし、光ディスクなど外部から挿入されるものであってもよい。
【0089】
映像受信部51は映像信号を、音声受信部52は音声信号を、互いに異なるネットワーク(例えば前者を放送ネットワーク、後者を通信ネットワーク)を介して受信する。同期部53は、映像信号および音声信号に含まれるタイミング情報に基づいて、映像信号と音声信号とを同期させる。出力部54は、同期された映像信号および音声信号を記録媒体55に出力し、映像信号と音声信号とが同期がされた状態でこれに記録する。
【0090】
ここで、タイミング情報を含んだまま映像信号および音声信号を記録媒体に記録してもよいが、出力部54は、映像信号におけるタイミング情報および/または音声信号におけるタイミング情報の少なくとも一部を取り除いて出力するのが望ましい。タイミング情報は映像信号と音声信号とを同期させるために必要ではあるが、いったん同期させた後は必ずしも保持しておく必要はない。そこで、タイミング情報を取り除くことで、記録媒体55に効率よく記録できる。
【0091】
また、出力部54は映像信号および音声信号のフォーマットを変換して記録媒体55に記録してもよく、例えばMPEG-H MMTに準拠した信号をMPEG2-TSに準拠した信号に変換して記録してもよい。
【0092】
読出部56は、記録媒体55に記録された映像信号および音声信号を、同期させた状態で読み出し、テレビなどの外部機器(不図示)に出力する。この際、必要であれば、読出部56は、読み出した映像信号および音声信号にタイミング情報を付加するなど、フォーマットを変換して出力してもよい。出力先の外部機器がタイミング情報を含む映像信号および音声信号を処理することや、特定フォーマットの信号を処理することを想定している場合には、このようにするのが有効である。
【0093】
このように、第9の実施形態では、タイミング信号を取り除いて録画するため、録画に必要な容量を減らすことができる。
なお、出力部54は、タイミング情報が取り除かれた映像信号および音声信号を、記録媒体55以外に出力してもよい(例えば第1~第3の実施形態の場合)。また、同期部53が映像信号と音声信号とを同期させる際にタイミング情報を取り除いてもよい。
【0094】
(第10の実施形態)
放送ネットワークと通信ネットワークの両方から信号を受信する場合、放送ネットワークのみ正常に受信できても、通信ネットワークのみ正常に受信できても不十分である。特に、スマートフォンなどのモバイル機器においては、適切な位置にない場合には、放送ネットワークや通信ネットワークからの信号を安定して受信できない。そこで、本実施形態では、ユーザが適切な位置を把握するのを補助する仕組みを提供する。
【0095】
図13は、第10の実施形態に係るスマートフォン6の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、信号処理装置の例であるスマートフォン6が、放送受信レベル検出部68と、通信受信レベル検出部69と、表示制御部6Aとを備えている。他は上述した実施形態と同様である。
【0096】
放送受信レベル検出部68は放送ネットワーク(放送波)の受信レベルを検出する。通信受信レベル検出部69は通信ネットワーク(通信電波)の受信レベルを検出する。表示制御部6Aは、放送ネットワークの受信強度と、通信ネットワークの受信強度とをディスプレイ66に2次元表示する。
【0097】
図14は、2次元表示の一例を示す図である。図示のように、放送ネットワークの受信レベルを横軸に、通信ネットワークの受信レベルを縦軸に表示することができる。
【0098】
同図の丸印は、現在(多少のタイムラグがあってもよいが)の受信強度を示しており、スマートフォン6が移動するなどによって受信強度が変化した場合、表示制御部6Aはこの丸印の位置をリアルタイムに移動させて表示させるのが望ましい。
【0099】
同図の四角印は、現在受信中の放送信号および通信信号を正常に再生するための目標値を示している。この位置は、放送信号の種類や選局されたチャンネルなど、受信する信号に応じて異なっていてもよい。この目標値は複数あってもよく、最高品質で再生するための目標値と、最低限の再生をするための目標値とが表示されてもよい。
【0100】
ユーザは、この表示を見ながら、現在の放送ネットワークの受信強度および通信ネットワークの受信強度の両方が受信強度の目標値を超えるよう、移動したりアンテナを調整したりすればよい。
【0101】
このような表示は、例えばユーザの操作に応じて開始される。そして、表示制御部6Aは、開始時点以降における放送ネットワークおよび通信ネットワークの受信強度の最大値を表示してもよく、その場合、同最大値が更新される度に、その位置を移動してもよい。これにより、たとえ受信強度が目標値に届かないとしても、ユーザはその時に可能な範囲での受信強度を把握できる。
【0102】
以上説明した信号処理装置における全部または一部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現される機能であってもよい。また、各信号処理装置における機能部は、すべてが必須というわけではなく、必要に応じて省略してもよいし、他の機能部を追加してもよいし、複数の装置に分散されていてもよい。さらに、複数の実施形態を組み合わせてもよい。
以上の実施形態に基づいて、例えば以下のような構成が想到される。
【0103】
[A-1](第1の実施形態)
第1信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記第1信号と前記第2信号とを同期させる(前記第1信号と前記第2信号とが同期して再生されるよう前記第1信号および/または前記第2信号を制御する)同期部と、
同期された前記第2信号を外部機器に出力する出力部と、を備える、信号処理装置。
【0104】
[A-1’]
映像信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記映像信号と同期して再生されるべき音声信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記映像信号と前記音声信号とを同期させる同期部と、
前記映像信号が再生されるディスプレイと、
同期された前記音声信号をアンプに出力する出力部と、を備え、
前記第1ネットワークおよび前記第2ネットワークの一方が放送ネットワークであり、他方が通信ネットワークである、テレビ。
【0105】
[B-1](第2の実施形態)
第1信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記第1信号と前記第2信号とを同期させるために利用可能な制御信号を生成する制御部と、
前記制御信号および前記第2信号を外部機器に出力する出力部と、を備える、信号処理装置。
【0106】
[C-1](第3の実施形態)
第1信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記第1信号と前記第2信号とを同期させるために利用可能な制御信号を生成する制御部と、
前記第1信号と前記第2信号とを同期させる同期部と、
接続された外部機器の情報および/またはユーザ設定に基づいて、前記制御信号および前記第2信号と、同期された前記第2信号と、のいずれかを前記外部機器に出力する出力部と、を備える、信号処理装置。
【0107】
[C-2]
前記制御信号は、
前記第1信号と前記第2信号との間の遅延時間差を示すか、
前記第2信号を遅延させるべき時間を示す、
B-1またはC-1に記載の信号処理装置。
【0108】
[D-1]
A-1~C-2のいずれかに記載の信号処理装置における前記出力部から出力される前記第2信号を受信する受信部を備える、受信装置。
【0109】
[E-1]
A-1~C-2のいずれかに記載の信号処理装置と、
D-1に記載の受信装置と、を備える信号処理システム。
【0110】
[F-1](第4の実施形態)
複数の信号を含む信号(多重化された複数の信号)を放送ネットワークを介して受信する受信部と、
前記複数の信号から第1信号を選択する選択部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を、通信ネットワークを介して送信するよう要求する要求信号を生成する要求部と、
ユーザ操作を受け付ける操作受付部と、を備え、
1つの前記ユーザ操作に基づいて、前記選択部が前記第1信号を選択するだけでなく、前記要求部が前記要求信号を生成する、信号処理装置。
【0111】
[F-2]
前記1つのユーザ操作は、選局操作である、F-1に記載の信号処理装置。
【0112】
[F-3](第6の実施形態)
前記第1信号と同期して再生されるべき信号は複数あり、そのいずれを前記第2信号として要求するかを記憶した記憶部を参照して、前記要求部は前記要求信号を生成する、F-1,2に記載の信号処理装置。
【0113】
[G-1]
複数の信号を含む信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記複数の信号から第1信号を選択する選択部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を、第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
ユーザ操作を受け付ける操作受付部と、を備え、
1つの前記ユーザ操作に基づいて、前記第1信号が選択されるとともに、前記第2信号が受信される、信号処理装置。
【0114】
[H-1](第7の実施形態)
複数の信号を含む信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記複数の信号から第1信号を選択する第1選択部と、
複数の信号を含む信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記複数の信号から、前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を選択する第2選択部と、
ユーザ操作を受け付ける操作受付部と、を備え、
1つの前記ユーザ操作に基づいて、前記第1選択部が前記第1信号を選択するだけでなく、前記第2選択部が前記第2信号を選択する、信号処理装置。
【0115】
[I-1](第8の実施形態)
映像信号と、これと同期して再生されるべき第1音声信号とを第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記映像信号と同期して再生されるべき第2音声信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記第1音声信号および前記第2音声信号のいずれを再生すべきかを判定する判定部と、
判定結果に応じて前記第1音声信号または前記第2音声信号を出力する音声出力部と、を備える信号処理装置。
【0116】
[I-2]
前記判定部は、
前記第1音声信号および前記第2音声信号ともに再生可能である場合には、前記第2音声信号を再生すべきと判定し、
前記第2音声信号が再生不可である場合には、前記第1音声信号を再生すべきと判定する、I-1に記載の信号処理装置。
【0117】
[I-3]
前記判定部は、前記第1ネットワークおよび/または前記第2ネットワークの状況に応じて判定する、I-1,2に記載の信号処理装置。
【0118】
[I-4]
前記判定部は、受信された前記映像信号、前記第1音声信号および前記第2音声信号の少なくとも1つの受信品質に応じて判定する、I-1,3に記載の信号処理装置。
【0119】
[I-5]
前記音声出力部は、
前記第1音声信号を再生すべきと判定された場合に、前記第1音声信号の欠落部を前記第2音声信号を用いて補完し、および/または、
前記第2音声信号を再生すべきと判定された場合に、前記第2音声信号の欠落部を前記第1音声信号を用いて補完する、I-1~7に記載の信号処理装置。
【0120】
[I-6]
前記音声出力部は、前記第1音声信号と前記第2音声信号とを同期させて補完する、I-5に記載の信号処理装置。
【0121】
[I-7]
前記第1信号と前記第2音声信号とを同期させる同期処理部を備える、I-1~6に記載の信号処理装置。
【0122】
[J-1](第8の実施形態)
第1信号を放送ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同じ種類の第2信号を通信ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記第1信号および前記第2信号のいずれを再生すべきかを判定する判定部と、
判定結果に応じて前記第1信号または前記第2信号を出力する出力部と、を備える信号処理装置。
【0123】
[J-2]
前記第1信号および前記第2信号は、ともに映像信号であるか、ともに音声信号である、J-1に記載の信号処理装置。
【0124】
[J-3]
前記出力部は、
前記第1信号を再生すべきと判定された場合に、前記第1信号の欠落部を前記第2信号を用いて補完し、および/または、
前記第2信号を再生すべきと判定された場合に、前記第2信号の欠落部を前記第1信号を用いて補完する、J-2に記載の信号処理装置。
【0125】
[K-1](第8の実施形態)
第1信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同じ種類の第2信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記第1信号を前記第2信号で補完しながら出力する出力部と、を備える信号処理装置。
【0126】
[L-1](第9の実施形態)
タイミング情報を含む第1信号を第1ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき、タイミング情報を含む第2信号を第2ネットワークを介して受信する第2受信部と、
前記タイミング情報に基づいて、前記第1信号と前記第2信号とを同期させる同期部と、
同期された前記第1信号および前記第2信号からタイミング情報の少なくとも一部を取り除いて出力する出力部と、を備える信号処理装置。
【0127】
[L-2]
前記出力部の出力先は、記録媒体である、L-1に記載の信号処理装置。
【0128】
[M-1](第10の実施形態)
特定の時点における放送ネットワークの受信強度および通信ネットワークの受信強度をディスプレイに2次元表示させる表示制御部を備える、信号処理装置。
【0129】
[M-2]
前記表示制御部は、前記ネットワークの受信強度を第1軸とし、前記通信ネットワークの受信強度を第2軸とする2次元表示を行う、M-1に記載の信号処理装置。
【0130】
[M-3]
第1信号を放送ネットワークを介して受信する第1受信部と、
前記第1信号と同期して再生されるべき第2信号を通信ネットワークを介して受信する第2受信部と、を備え、
前記表示制御部は、前記第1信号を再生するための放送ネットワークの受信強度および前記第2信号を再生するための通信ネットワークの受信強度に目標値も前記ディスプレイに表示させる、M-1,2に記載の信号処理装置。
【0131】
[M-4]
前記表示制御部は、前記放送ネットワークの受信強度および前記通信ネットワークの受信強度をリアルタイムにディスプレイに2次元表示させる、M-1~3に記載の信号処理装置。
【0132】
[M-5]
前記表示制御部は、ユーザ操作に応じて2次元表示を開始し、この開始時点以降の前記放送ネットワークおよび前記通信ネットワークの受信強度の最大値も前記ディスプレイに表示させる、M-1~4に記載の信号処理装置。
【0133】
上記において、第1ネットワークおよび第2ネットワークは、例えば放送ネットワークや通信ネットワーク(インターネットなど)であるが、信号を伝送可能な他のネットワークであってもよく、特定の場合を除き、一方向通信であるか双方向通信であるかは問わない。放送ネットワークは、地上デジタル放送、BS放送、CS放送、ケーブル放送などであり、その種類に制限はない。また、通信ネットワークは、特定の場合を除き、マルチキャストであってもよいし、ユニキャストであってもよい。
信号処理装置は、例えばテレビ、レコーダ、スマートフォン、携帯電話、タブレット、アンプ、チューナ、カーナビ、パソコンなどである。
【0134】
第1信号および第2信号は、例えば映像信号や音声信号であるが、特定の場合を除き、制御信号などであってもよい。第1信号および第2信号の両方が映像信号であってもよく、例えば3D映像やマルチビュー映像におけるある視点からの映像と他の視点からの映像でもよいし、高解像度映像における一部分と他の部分であってもよい。また、第1信号および第2信号の両方が音声信号であってもよい。さらに、第1信号および第2信号のそれぞれは、多重化などによって複数の信号(これも映像信号や音声信号など)が含まれていてもよい。
【符号の説明】
【0135】
2 テレビ