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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089058
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】貯蔵システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20230620BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023060770
(22)【出願日】2023-04-04
(62)【分割の表示】P 2021123052の分割
【原出願日】2016-04-15
(31)【優先権主張番号】1506365.4
(32)【優先日】2015-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1514428.0
(32)【優先日】2015-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1518089.6
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1602332.7
(32)【優先日】2016-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1518091.2
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1518094.6
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1518111.8
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1518115.9
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1518117.5
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1603328.4
(32)【優先日】2016-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】515134368
【氏名又は名称】オカド・イノベーション・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラース・スバーカー・トゥーレ・リンボ
(72)【発明者】
【氏名】ポール・クラーク
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュウ・ジョン・イングラム-テッド
(72)【発明者】
【氏名】パウエル・カロリンシザク
(57)【要約】      (修正有)
【課題】積み重ねられている貯蔵容器またはコンテナを有している貯蔵システムに関する。
【解決手段】貯蔵システムが記載されていて、そこでは物品がコンテナ(10)中に貯蔵されていて、コンテナ(10)はスタック中に貯蔵されている。複数のスタックの上には、その上を荷役取扱装置が走行する軌道の格子状網状組織が延びている。コンテナには以下のサービスの1つ又はそれ以上が設けられていて良く、電力,電力制御,加熱,照明,冷却,検知手段,そしてデータ記録手段。システム全体に渡るよりもむしろ個々のコンテナ内へのこれらのサービスの提供は、コストおよび非効率の減少と同時に貯蔵における柔軟性を許容する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の平行なレール22又は軌道の第1の組22aと、複数の格子状空間を備えている格子パターンを形成するよう実質的に水平な平面内で第1の組に対し横切るよう延出している複数の平行なレール22又は軌道の第2の組22bと、
レール22の近傍に配置されていて、複数のスタックに配置されている複数の貯蔵コンテナ10と、そして、
格子上に配置されていて、レール22上で複数のスタック12の上方を横方向に移動するよう構成されていて、1つ又はそれ以上のコンテナ、即ちその一部、をスタックから持ち上げるよう構成されているリフト装置を備えている少なくとも1つの荷役取扱装置30と、
を備えていて、
多数のコンテナ10が所定の又は個々のコンテナ10へとサービスを提供するためのサービス手段を備えていて、それによりスタック12内の個々のコンテナ10が追加の機能を行うことを可能にしている、
貯蔵システム。
【請求項2】
リフト装置が、コンテナ10,コンテナ10,又は複数のコンテナ10から蓋62を持ち上げるための手段を備えている、請求項1に記載の貯蔵システム。
【請求項3】
複数のコンテナ10の一部が、電力供給手段42を備えている、請求項1に記載の貯蔵システム。
【請求項4】
複数のコンテナの幾つか又は全部が、電力制御手段43を備えている、請求項1又は2に記載の貯蔵システム。
【請求項5】
複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、センサ手段又はセンサ手段の出力を監視するためのデータ記録手段44を備えている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項6】
複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、隣接したコンテナ10又は中央通信管理部と通信するための通信手段46を備えている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項7】
複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、コンテナ10の内容物の温度を熱くし制御するための加熱手段を備えている、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項8】
複数のコンテナの幾つか又は全部が、コンテナ10の内容物の温度を冷たくし制御するための冷却手段を備えている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項9】
複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、コンテナ10における流体溜りとして動作するリザーバ54を備えている、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項10】
複数のコンテナの幾つか又は全部が、照明手段60を備えている、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項11】
照明手段60が、1つのスタック12中の所定の又は個々のコンテナ10に対し取り外し可能に取り付けられている蓋62を備えている、請求項10に記載の貯蔵システム。
【請求項12】
1つのスタック12中の個々のコンテナ10に、適切なセンサおよび監視手段により追跡可能な特有の特定手段が設けられている、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項13】
複数のコンテナ10が、何れのスタック12中において以下にコンテナ10が無いという情報を有している底のコンテナ10および直接的に隣接したコンテナ10の特定手段の知識を個々のコンテナが有している結果として、複数のコンテナの位相が構成されることができるような情報手段を備えている、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項14】
複数のコンテナ10が、システム内の複数のコンテナ10間のピアー対ピアーの通信を許容するよう構成されている通信手段46を備えている、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項15】
複数のコンテナ10が計算手段を備えていて、計算手段はシステムの外に配置されている制御手段の制御の下でデータ集約型計算が行われ得る複数のコンテナ10間の通信を可能にしている、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項16】
複数の独立した計算手段を備えていて、個々の計算手段がコンテナ10中に配置されており、複数のコンテナ10が請求項1ないし15のいずれか一項に記載の貯蔵システム中に貯蔵されていて、計算手段には独立した計算手段間の通信を許容して中央ユーティリティの制御の下でデータ集約型計算が行われることを可能にする通信手段が設けられている、スーパーコンピュータ。
【請求項17】
計算手段間の通信が、無線通信手段を備えている、請求項16に記載のスーパーコンピュータ。
【請求項18】
請求項1ないし15のいずれか一項に記載の貯蔵システムを状態監視する方法であって、
a.少なくとも1つの貯蔵コンテナ内にセンサ手段およびデータ記録手段44を提供するステップと、
b.記録されたデータを中央データ記録装置に対し通信する通信手段46を提供するステップと、
c.特定の又は個々のコンテナ10を監視される貯蔵システム内に位置させるステップと、そして
d.受け取ったデータを監視するステップと、
を備えている貯蔵システム状態監視方法。
【請求項19】
請求項1ないし15のいずれか一項に記載の、冷却された物品のための貯蔵システムを動作させる方法であって:
a.コンテナ内に温度を制御するための手段を提供するステップと、
b.コンテナ内に温度を監視するための手段を提供するステップと、
を備えていて、
さらに、全貯蔵システムよりもむしろ個々のコンテナ10が冷却されるようコンテナ10に冷却手段48を設けるステップを備えている、
冷却物品貯蔵システム動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貯蔵システムに関する。より詳細には、排他的にではないが、それは積み重ねられている(stack)貯蔵容器(storage bin)またはコンテナを有している貯蔵システムに関する。
【0002】
この出願は、2015年4月15日に出願された英国特許出願第1506365.4号,2015年8月13日に出願された英国特許出願第1514428.0号,2015年10月13日に出願された英国特許出願第1518089.6号,2016年2月9日に出願された英国特許出願第1602332.7号,2015年10月13日に出願された英国特許出願第1518091.2号,2015年10月13日に出願された英国特許出願第1518094.6号,2015年10月13日に出願された英国特許出願第1518111.8号,2015年10月13日に出願された英国特許出願第1518115.9号,2015年10月13日に出願された英国特許出願第1518117.5号,そして2016年2月25日に出願された英国特許出願第1603328.4号からの優先権を主張し、全てのこれらの出願の内容は引用によりここに組み込まれる。
【0003】
いくつかの商業的および工業的な活動は、多数の異なった製品の貯蔵および回収が可能なシステムを要求する。複数製品ラインにおける部材の貯蔵および回収のためのシステムの1つの知られているタイプは、互いの上の複数のスタック(stack)中に貯蔵コンテナ又はコンテナを配置することを含んでおり、複数のスタックは列に配置されている。貯蔵コンテナ又はコンテナには上からアクセスされ、列間の通路のための必要性を取り除き、所定の空間中により多くのコンテナが貯蔵されることを許容している。
【0004】
以下により充分に記載されている、知られている貯蔵および回収システムにおいて、コンテナは受動的であり、そして単に物品を保持するために存在している。例えば、バーコードを付けることによる所定のコンテナの特定が知られ、そしてその内容物とリンクされて良い一方で、システム中のコンテナは能動的な構成要素又はコンテナについての情報(intelligence)を何ら有していない。
【0005】
船積コンテナシステムにおいては、コンテナは、例えば内容物(contents)を冷やしているコンテナ,例えば果実の熟成を監視するためのガス監視システムを備えているコンテナ,そして、港における個々のコンテナの追跡を可能にする位置決め手段を備えているコンテナに対する、監視および制御システムを備える。
【0006】
複数の列に積み重ねられているコンテナの取り扱い方法は、10個1組(decade)が良く知られている。幾つかのこのようなシステムにおいては、例えばBertelに対する米国特許2,701,065号明細書中に記載されているように、このようなコンテナを貯蔵することに関する貯蔵容量を減少させるが、しかし依然として、もし望まれるならば特定のコンテナに対するアクセスを提供するために、複数の列に配置されたコンテナの独立した複数のスタックを備える。所定のコンテナへのアクセスは、コンテナのスタックおよび複数のスタックからの所定のコンテナの取り出しのために使用されることができる比較的複雑な巻上げ機構を提供することにより可能にされている。このようなシステムのコストは、しかしながら、多くの状況において実際的でなく、そしてそれらは大きな船積コンテナの貯蔵および取扱いのために主に商品化されている。
【0007】
コンテナの独立したスタックを使用し、そして特定のコンテナを回収し貯蔵するための機構を提供するという概念はさらに、例えばCimcorpに対するヨーロッパ特許第0767113B号に記載されているように開発されている。ヨーロッパ特許第0767113B号は、コンテナのスタックの周囲で下降されているとともにスタック中の如何なる高さでもコンテナを掴むことができるよう構成されている長方形状筒の形をしたロボット荷役取扱具(robotic load handler)を使用して、複数の積み重ねられているコンテナを移動させるための機構を開示している。この方法においては、幾つかのコンテナが1つのスタックから一度に持ち上げられることができる。移動可能な筒は、幾つかのコンテナを1つのスタックの一番上からもう1つのスタックの一番上へと移動させるために、又はコンテナを1つのスタックから外部位置へとおよびその逆へと移動させるために、使用されることができる。このようなシステムは、単一のスタック中の複数のコンテナの全てが同じ製品を格納している(単一製品スタック(single-product stack)として知られている)場合に特に有用である。
【0008】
’113B号中に記載されているシステムにおいては、筒の高さがコンテナの最も大きなスタックの高さと少なくとも同様に高くなければならず、その結果としてコンテナの最も高いスタックが単一の操作で引き出されることができる。したがって、倉庫のような囲まれた空間において使用された時、スタックの最大高さが荷役取扱装置の筒を収容するための必要性により制限されている。
【0009】
引用されることによりその内容がここに組み込まれるヨーロッパ特許第1037828B1号(オーストリア)は、コンテナの複数のスタックがフレーム構造内に配置されているシステムを記載している。このタイプのシステムは、添付図面の図1~4中に概略的に図示されている。ロボット荷役取扱装置(robotic load handling devices)は、スタックの最上表面上の軌道のシステム上でスタックの周囲を制御可能に移動されることができる。
【0010】
ロボット荷役取扱装置の他の形は、例えば、引用されることによりその内容がここに組み込まれるノルウエー特許第317366号中にさらに記載されている。図3(a)および3(b)は夫々、後ろおよび前からの荷役取扱装置の概略的な斜視図であり、そして図3(c)は容器(bin)を持ち上げている荷役取扱装置の概略的な前からの斜視図である。
【0011】
荷役取扱装置のさらなる発展は、英国特許出願第1314313.6号(Ocado)中に記載されていて、そこでは個々のロボット荷役取扱装置が1つの格子状空間のみを覆っていて、このことにより荷役取扱装置のより高い密度および所定の寸法のシステムのより高い仕事量を許容している。
【0012】
このような公知の貯蔵システムにおいては、多数のコンテナが密集して積み重ねられている。コンテナの内容物は劣化する可能性があり、照明,加熱,又は冷却を要求する可能性があり、又は知られているシステムにより現在提供されていない監視又は制御の幾つかの形態を必要とする可能性がある。
【発明の概要】
【0013】
本発明によれば、複数の平行なレール又は軌道の第1の組および複数の格子状空間を備えている格子パターンを形成するよう実質的に水平な平面内で第1の組に対し横切るよう延出している複数の平行なレール又は軌道の第2の組と、レールの近傍に配置されていて、複数のスタックに配置されている複数の貯蔵コンテナ10と、そして、格子上に配置されていて、レール上で複数のスタックの上方を横方向に移動するよう構成されていて、1つ又はそれ以上のコンテナ、即ちその一部、をスタックから持ち上げるよう構成されているリフト装置を備えている少なくとも1つの荷役取扱装置と、を備えていて、多数のコンテナが所定の又は個々のコンテナへとサービス(service)を提供するためのサービス手段を備え、それによりスタック内の個々のコンテナが追加の機能を行うことを可能にしている、貯蔵システムが提供されている。
【0014】
本発明によれば、貯蔵コンテナ内にセンサ手段およびデータ記録(data logging)および記憶手段を提供するステップ、中央データ記録装置に対し記録された(logged)データと通信するための通信(communication)手段を提供するステップ、監視される貯蔵システム内にコンテナを位置させるステップ、そして、受信したデータを監視するステップを備えている貯蔵システムを状況監視する方法がさらに提供されている。
【0015】
好ましくは、本発明の1つの形態によれば、貯蔵システム内の個々のコンテナは、物品に加えてサービスが提供されることがきる。さらに、貯蔵システム内の個々のコンテナは、物品を格納していなくてもよく、しかし他のコンテナ又は、このシステムの状態を監視又は制御に対して用意された物(provision)のためのサービスを有して良い。
【0016】
このように、個々のコンテナに設けられているサービスに依存して、中央処理システムに中継される容器の内容物に関係しているデータのために内容物が制御されるか又は監視されるかされ得る。さらには、コンテナ又はコンテナ内のサービスおよび状態は、例えば温度,湿度,照明又は他のパラメータ、を制御されて良い。制御機能は、容器(bin)内の局所(local)制御システムによるか又はコンテナ内のアクチュエータ(actuator)に対し信号を送る中央システムによるかの何れかで提供されて良い。さらに、制御および監視は、隣接していないコンテナ間で、無線又は他の手段を介したピアー(peer)対ピアー(peer)通信のために達成されて良い。送られたデータは容器の状態,容器の内容物,又は隣接したコンテナに関する情報を全貯蔵システムの状態監視装置へと提供して良い。さらに、このようにして、複数のコンテナが容器(bin)の特別な内容物により要求された時に加熱され又は冷却されて良い。
【0017】
このようにして、本発明は従来技術の問題を克服し、大型コンテナの取扱い貯蔵システム(handling storage systems)の信頼性を高め、全体コストを低減するシステムおよび方法を提供する。
【0018】
ここで、添付の概略図を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、貯蔵システムにおいてコンテナの複数のスタックを格納するためのフレーム構造の概略的な斜視図である。
図2図2は、図1のフレーム構造の一部の概略的な平面図である。
図3図3(a)は、図1および2のフレーム構造とともに使用されるロボット荷役取扱装置の1つの形態の後ろからの概略的な斜視図である。図3(b)は、図1および2のフレーム構造とともに使用されるロボット荷役取扱装置の1つの形態の前からの概略的な斜視図である。図3(c)は、容器(bin)を持ち上げるのに使用される、公知の荷役取扱装置の概略的な斜視図である。
図4図4は、図1および2のフレーム構造上に設置された、図3(a),3(b),および3(c)中に示されているタイプの複数の荷役取扱装置を、本発明の1つの形態に従ったロボットサービス装置(robotic service device)と共に、備えている、公知の貯蔵システムの概略的な斜視図である。
図5a図5aは、コンテナがコンテナの少なくとも一側上に配置されている経路(routing)手段を介し供給されている連結手段を介し連結されているサービスおよび実用品(utilities)を備えている、本発明に従っているコンテナの1つの形態の一側の概略的な斜視図である。
図5b図5bは、コンテナがコンテナの少なくとも一側上に配置されている経路手段を介し供給されている連結手段を介し連結されているサービスおよび実用品を備えている、同じコンテナの反対側の概略的な斜視図である。
図6a図6aは、照明手段および流体供給手段を備えている、本発明に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図6b図6bは、照明手段および流体供給手段を備えている、本発明に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図7a図7aは、図5aのコンテナ上の連結手段の拡大図である。
図7b図7bは、図5bのコンテナ上の経路手段の拡大図である。
図8a図8aは、コンテナ中又はその一部位に照明手段を備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図8b図8bは、コンテナ中又はその一部位に照明手段を備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図8c図8cは、コンテナ中又はその一部位に照明手段を備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図9図9は、コンテナが1つのスタックに積み重ねられた時に協働しているコンテナ上の連結器を示している、図6aおよび6bのコンテナの1つのスタックの概略的な斜視図である。
図10図10は、コンテナが貯蔵および回収(retrieval)システムの1つの形態のフレームワーク内に配置されていて、連結器が貯蔵および回収システムの台座中に配置されている供給手段にさらに連結している、本発明のもう1つの形態に従っている図9のコンテナのスタックの概略的な斜視図である。
図11図11は、貯蔵および回収システムの台座と1つのスタック内の底のコンテナとの間の連結の概略的な斜視図である。
図12図12は、流体供給手段を備えているとともに、さらに流体リザーバを備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図13図13は、コンテナが複数のより小さなコンテナを備えていて、より小さなコンテナの夫々はコンテナの少なくとも一側上に配置されている連結手段を介し連結可能な所定のサービスを提供する、本発明の更なる実施形態の概略的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1および図2に示すように、容器(bin)10として知られている積み重ね可能なコンテナは、スタック12を形成するために互いに積み重ねられている。スタック12は、倉庫または製造現場(manufacturing environment)においてフレームワーク構造14内に配置される。図1は、フレーム構造14の概略的な斜視図であり、図2は、フレーム構造14内に配置された容器10の単一スタック12を示す上面図である。各容器10は、典型的には複数の生産物アイテム(示されていない)を保持し、容器10内の生産物アイテムは同一であってもよいし、用途に応じて異なる生産物タイプであってもよい。
【0021】
フレーム構造14は、実質的に水平な部材18,20を支持する複数の支柱部材16を備える。実質的に平行で実質的に水平な部材18の第1の組が、支柱部材16により支持されている複数の水平格子構造を形成するように、実質的に平行で実質的に水平な部材20の第2の組に対し垂直に配置されている。部材16,18,20は典型的には金属から製造されている。容器10はフレーム構造14の部材16,18,20間に積み重ねられていて、その結果としてフレーム構造14は容器10のスタック12の水平な動きを防止しているとともに容器10の垂直な動きを案内する。
【0022】
フレーム構造14の上平面は、スタック12の上面を横切る格子パターンに配置されているレール22を含む。図3および4をさらに参照すると、レール22は複数のロボット荷役取扱装置30を支持している。平行なレール22の第1の組22aはフレーム構造14の上面を横切る第1方向(X)における荷役取扱装置30の動きを案内し、そして、第1の組22aに対し直交して配置されている平行なレール22の第2の組22bは第1方向に対し直交している第2方向(Y)における荷役取扱装置30の動きを案内する。このようにして、レール22はX-Y平面内で二次元の荷役取扱装置30の動きを許容するので、荷役取扱装置30は何れのスタック12の上の位置へも動くことができる。
【0023】
個々の荷役取扱装置30は、スタック12の上方で、フレーム構造14のレール22上をXおよびY方向に走行するよう構成されている車両32を備える。車両32の前部の1対の車輪34および車両32の後部の1対の車輪34から成る第1の組の車輪34は、レール22の第1の組22aの2つの隣接したレールと係合するよう配置されている。同様に、車両32の個々の側部の1対の車輪36から成る第2の組の車輪36は、レール22の第2の組22bの2つの隣接したレールと係合するよう配置されている。車輪34,36の個々の組は持ち上げられおよび下降されることができ、その結果として第1の組の車輪34又は第2の組の車輪36の何れかがいつでも対応するレール22a,22bの組と係合されている。
【0024】
第1の組の車輪34がレールの第1の組22aと係合されているとともに第2の組の車輪36がレール22から明らかに持ち上げられている時、車輪34は、荷役取扱装置30をX方向に動かすよう、車両32中に格納されている駆動機構(示されていない)により駆動されることができる。荷役取扱装置30をY方向に動かすためには、第1の組の車輪34がレール22から明らかに持ち上げられているとともに第2の組の車輪36が下降されてレールの第2の組22aと係合される。駆動機構は次に、Y方向への移動を達成するために第2の組の車輪36を駆動するよう使用されることができる。
【0025】
このようにして、1つ又はそれ以上のロボット荷役取扱装置30が、中央ピッキングシステム(示されていない)の制御の下にフレーム構造14上でスタック12の上面の周囲を移動することができる。個々のロボット荷役取扱装置30には、所望の製品にアクセスするために、1つ又はそれ以上の容器又はコンテナをスタック12から持ち上げるための手段が設けられている。このようにして、いつでも格子およびスタック中の多数の位置から多数の製品にアクセスすることができる。
【0026】
もし所望のコンテナ10がスタック12の一番上に無く、もし個々の荷役取扱装置が単一のコンテナ10のみを運ぶことができるのであれば、その時には多数の荷役取扱装置が目標のコンテナ10にアクセスするために協力する必要があることが理解される。
【0027】
図4は、上に記載された如き典型的な貯蔵システムを示しており、このシステムはコンテナ10をスタック12から回収しそしてスタック12へと移動させるよう協力するためにスタック12の上で活動する複数の荷役取扱装置30を有している。目標のコンテナ10の追及においてスタック12から取り出された不必要なコンテナ10は空の位置でスタック12へと置き戻される。
【0028】
図1および図4は、貯蔵システム内の複数のスタック12内の複数の容器10を示す。如何なる所定の貯蔵システムにおいても多数の容器10があって、そして多くの異なった物品がスタック中に貯蔵されて良く、個々の容器が単一のスタック12内に異なった物品を格納又は同じスタック内に同じ物品を格納又は個々のコンテナ10中に多数の在庫品を格納して良いことが理解される。上述したシステムがオンラインショッピングe-カマースソリューション(online shopping e-commerce solution)において雑貨を貯蔵しそして回収することは考えられている一方で、他の使用が考えられ、そして小包および手紙の如き他の物品がコンテナ10中に貯蔵されて良いことが理解される。
【0029】
図5aおよび図5bは、本発明の1つの形態に従ったコンテナ10を示しており、コンテナ10は隣接しているコンテナ10間にしまりばめ(interference fit)を形成している協働表面によりスタック中に保持されることができる。図5aおよび図5bのコンテナ10は、複数のコンテナ10のスタック12を形成するために複数のコンテナが協力する協力表面に連結手段40をさらに備えている。図5aおよび図5b中に示されている連結手段40は、コンテナ10の上縁に配置されている押し適合雄連結器(push fit male connector)40を備える。コンテナの底縁は雌連結器を備える。2つのコンテナは一体成形によりコンテナ10の部分を形成して良く、又はコンテナ10の側面上に設けられたパイプ,ケーブル,ワイヤー又は他の経路手段(routing means)であって良い経路手段により連結されている。連結手段および経路手段のこの形態は、連結および経路手段の1つの形態であって、スタック12の中および外におけるコンテナの動きに要求されるように、掛け止め(latching)又は連結およびかけ外し(unlatching)又は連結解除が可能な解除可能連結手段の如何なる適切な形態も使用できることが理解される。
【0030】
例えば、連結手段40は、複数のコンテナ10の協働表面上に配置された導電層を備えて良く、又はばねにより負荷されている接触子又は接触子としてのばね又は2つ又はそれ以上のコンテナ10間に電力,データ,又は他の信号を運ぶことが可能な如何なる他の連結手段を備えても良い。電力伝達の非接触方法、例えば、電磁誘導又はRF誘導および光学方法(RF induction and optical method)、もまた使用されて良い。さらに、連結手段40は、1つのスタック中において2つ又はそれ以上の協働コンテナ10間で信号又はデータの搬送が可能な炭素含有ゴム接触子を備えて良い。
【0031】
複数のコンテナは干渉手段により又は整形協働表面を有している隣接したコンテナ10によりスタック12中に保持されて良い一方で、複数のコンテナ10は適切な掛け止め(latching)手段(示されていない)を介し共に掛け止めされていて良い。掛け止め手段は、スタック12中で2つまたはそれ以上のコンテナ10を共に解除可能に掛け止めするよう働くことができる。掛け止め手段は、荷役取扱手段が個々のコンテナ10又は共に掛け止めされている複数のコンテナ10を持ち上げて良いように、遠隔操作可能でなければならない。如何なる形態の遠隔掛け止めおよび掛け止め解除手段が使用されても良い。例えば、電磁掛け止め手段又は如何なる他の手段もその機能を果たすために適切である。
【0032】
図5aおよび5bは、例えば、加熱手段56,冷却手段58,データ記録(logging)手段44,通信手段46および/又は図6aおよび6b中の照明手段60へと電力を供給するための電力供給手段42を備えている個別の容器10をさらに示している。容器10はさらに、もしも電力がスタック12の隣接したコンテナ10へと送られるのであれば、特定の又は個々のサービスに対する電力を制御するための又はスタック12中の他のコンテナ10に対する電力を制御するための電力制御手段43を備える。電力制御および制御手段を備えているコンテナ10が、加熱器56,冷却機58,照明60又は電力を要求している如何なる他のサービスに電力を供給しても良いことが理解される。電力を要求している何物も電力供給手段42を使用して良い。電力供給手段は、電池を備えて良いし、又は貯蔵システムの台座からコンテナ10上の連結手段52を介し又は格子の支柱部材16を介し外部電力源から電力を送るための手段を備えて良い。
【0033】
さらに、電力,データ,又は如何なる他の信号が、倉庫の床に配置されている電力および/又はデータ連結器を介しスタック12中のコンテナ10へと供給されて良い。電力は、コンテナ10の協働表面中の接触子52を介しスタック12の上まで送られて良い。さらに、サービスが床からコンテナ10のスタック12の上まで続いて良く、例えば冷却又は加熱流体がこのようにして使用されて良い。
【0034】
図5aおよび5bはさらに、記録されたデータを離れた中央データ記録装置へと送るために、少なくともデータ記録手段44および通信手段46を備えている個別の容器10を示している。データ記録手段44は、容器10中の状態、例えば温度,如何なるガス放出,例えば果物腐敗の結果としての,そして湿度、を監視するために適切なセンサを備えている。データ記録手段44および通信手段46は、個々のコンテナ10の内容物および状態を監視することを可能にしている。
【0035】
さらに、システム中のスタック12内の特別なコンテナ10について知っている情報を貯蔵システムの全体の情報として監視することを可能にしている。コンテナ10自体は特色が無くても良い一方で、唯一の特定手段(unique identity)が貯蔵システム中の個々の容器10に対し割り当てられている。このようにして、個々の容器10の位置(そしてその内容物)が、通信手段を介しシステムにより追跡可能であるとともに特定可能であり得る。このようにして、下にコンテナ10が無いという情報を有しているスタックにおいても、個々のコンテナ10が、直接的に隣接したコンテナ10および底のコンテナ10の特定情報を有する結果として、複数のコンテナ10の位相(topology)は構成されることができる。
【0036】
通信の如何なる形式および方法、例えばワイファイ(WiFi),Bluetooth(登録商標),スリーワイヤシリアル(3-wire serial),シグフォックス(SigFox)又は引用によりその内容がここに組み込まれている Ocado Innovation Limited の英国特許出願GB1509793.4中に記載されている他の独占権をもつ(proprietary)システム、が使用されて良いことが認識される。如何なる他の適切な通信手段又はプロトコル(protocol)が使用されて良いことが理解される。
【0037】
図5aおよび5bはさらに、スタック12からの、加熱手段56および/又は冷却手段58および容器10中の温度を監視するための温度監視手段50を備えている個別の容器10をさらに示している。加熱手段56は、直接手段、例えば熱い空気、又は間接手段、例えば放熱器、を介しての熱い流体流れを備えて良く、又はさらに電気ヒータ又は電磁誘導ヒータを備えて良い。
【0038】
冷却手段58はペルティエ(Peltier)冷却機を備えて良く又は直接手段、例えば冷たい空気、又は間接手段、例えば氷スラリ圧縮機駆動(ice slurry compressor driven)を含んでいる放冷器、を介しての冷たい流体の流れを備えて良い。
【0039】
このようにして、個別のコンテナ10の温度は、監視され、制御され、そして個別の容器10の内容物に従い変化される。もしも容器10の内容物が冷蔵される又は冷凍されることが必要であれば、その時には、貯蔵システム中の複数のスタック12の一部を空間加熱機および冷却器により所定の温度に維持することを要求するよりもむしろ、個別の容器が冷蔵のためには5℃の温度に又は冷凍のためにはそれ以下に維持されることができる。
【0040】
これらは単なる例示であり、加熱機又は冷蔵機の如何なる適切な形態も所望の効果を達成するために使用されて良いことが理解される。複数のコンテナ10は、個々の容器10が上に位置している容器10により、例えば気密の形態で、封をされるよう、設計され、そして構成されて良い。個々のスタック12中の一番上の容器10には、一番上の容器10の封をするために蓋、示されていない、が設けられて良い。このような形態でコンテナ10に封をすることは、個別の容器内の温度を適切な加熱又は冷却手段によりより容易に制御することを可能にする。
【0041】
図6aおよび6bは、照明手段60および流体供給手段72を備えているコンテナ10の別の形態を示している。同じ連結器40および17が、照明手段60へと電力を又は、例えば流体供給手段72へと水を送るために使用されて良い。
【0042】
図7aおよび7bは、コンテナ10の側部の上又は中に配置された雄連結器40および雌連結器17の拡大された図を示している。図7aおよび7bは、複数のコンテナ10のスタック12中の隣接したコンテナ10間の連結を形成して良い連結手段の一例のみを詳細に示している。
【0043】
図8は、スタック12からの個別の容器10の3つの例を示しており、容器10は照明手段を備えている。照明手段60は、下の容器10を照明するよう容器10の基部に設けられて良い。或いは照明手段60は、適切な電球,LED,又は照明の如何なる他の適切な形態を格納している蓋62を備えて良い。蓋62は、容器10に対し取り外し可能に取り付けられて良く、そしてスタック12からの容器10の取り出しの間は畳まれて取り去られて良い。さらに照明手段60への電力供給は、コンテナ10上に配置されている連結手段40および17を介し供給される。
【0044】
図9は、図8中に示されていた複数のコンテナ10のスタックを示している。コンテナ10は、流体供給手段および照明手段60を備える。連結器40および17は、個々のコンテナ10を直上のおよび直下のコンテナに連結するよう共に協働する。このようにして、照明手段60を点灯させるための電力又は個別のコンテナ10の内容物を湿すための水のようなサービスが、スタック中の複数のコンテナを介して送られて良い。
【0045】
図10は、その中に配置されている複数のコンテナを備えている貯蔵システムの枠体の一部を示していて、複数のコンテナ10は、ワイヤー,ケーブル,又はパイプ,又は如何なる他の適切な手段17によりサービスがシステム中を上方に運ばれる。図10中により詳細に見ることができるように、スタック12中の底のコンテナ10は、連結器72を介し貯蔵システムの台座を通り配設されている供給手段と連結する。台座中の供給手段は図10中に示されている如くシステムの補助台座76中に配置されて良いが、他には、貯蔵システムを備えているビル床下に配設されていても良いし、又は他の手段を介し配設されていても良いことが理解される。
【0046】
図11は、スタック12の複数のコンテナ間の連結手段およびシステムの台座76中の供給手段をより詳細に示している。これは適切な連結手段の単なる一例であり、そして複数のコンテナ10を動力,電気,照明,遠隔通信又は他の供給へと解除可能に連結する如何なる連結手段であっても良いことが理解される。
【0047】
図12はスタック12からの本発明に従った個別のコンテナ10のさらにもう1つの形態を示しており、容器10が流体供給手段72を備えているとともに流体リザーバ74を更に備えている。容器10の内容物は水がそこに供給されることを要求して良い。したがって、容器10には、液体又は気体で満たされ得るリザーバ74を備えている。リザーバ74を満たすために、容器10はロボット荷役取扱装置によってスタック12から取り出され、リザーバは要求されるように一杯にすることができるシステム内の場所に運ばれる。あるいは必要とされる液体が格子システムの支柱16を介して特定のコンテナ10へ送られる。
【0048】
図13は本発明のさらなる実施形態を示しており、そこにおいてはコンテナ100がより小さな複数のコンテナ110を備え、より小さなコンテナ110の夫々はコンテナの少なくとも一側部上に配置されている連結手段17、40を介し連結可能な所定のサービスを備えている。
【0049】
使用において、図を参照して上に記載された貯蔵システムは、複数のスタック12に配置された多数のコンテナ10を備える。本発明の1つの実施形態においては、貯蔵システムはシステム内に分散されている異なった種類の複数のコンテナ10を備える。例えば、空のコンテナ10,貯蔵される物品を格納しているコンテナ10,電力供給又は通信手段の如きサービスを格納しているコンテナ,加熱可能なコンテナ10,冷却可能なコンテナ10,液体および/又は光を要求している物品を備えているコンテナ10があって良い。複数のコンテナ10の幾つか又は全てが、上に引用されたサービス又は装置の1つ又はそれ以上を格納して良い。例えば、リザーバ74を有する容器10もまた照明手段60が設けられて良い。
【0050】
複数のスタック12内の複数のコンテナ10中へのデータ記録および状態監視手段の提供は、特定のコンテナ10が取り出され調査されることなしでは可能ではなかった、システムの状態および構造(topography)の地図を作成させることを可能にしている。さらには、多数のコンテナ10内へのカメラ手段の格納は、枠および又は他のコンテナ又はコンテナ10の状態を探るために複数のコンテナがシステムの回りを移動することを許容する。
【0051】
更に、支柱部材16を介したか又は容器と容器の接触を介したかの何れかによる特定の個々のコンテナ10へのサービスの提供は、異なった要求を有している物品が、システムを分割しそして異なった要求を伴っている物品を枠体の分離した区域中へと分類するという再仕分け無しで、同じ貯蔵システム内に貯蔵されることを許容する。
【0052】
したがって、複数のコンテナ10間の連結および複数のコンテナ10と複数のスタック12との間の通信が、電力供給停止という事象において補助する、例えば可能性のある災害回復において補助する、貯蔵システムの知識の基礎を即時に生じさせる。さもなければ、全てのコンテナを空にし、そしてスタックを再構築することになり、非効率でコストが高くなる。
【0053】
上に記載されたシステムは多くの異なった使用方法を有する。前述した記載は、以下の状況の幾つかにおいて使用されて良い特別な制御および監視サービスの詳細を提供する。スマート(smart)容器(bin)またはコンテナ10のシステムのアプリケーションの、本発明の概念に従った、幾つかの限定されない例は、以下のものを含んで良いが、それに限定されない。
【0054】
温度検知手段を備えているコンテナ10は、貯蔵システムの冷蔵,冷凍,または環境(ambient)区域中の温度を監視するために使用されて良い。例えば、システムの環境部分中の温度の上昇はチョコレートの溶融又は発火性物体の発火という結果となるり得る。これは、より暖かい地域環境における夏の月における特別な問題かもしれない。
【0055】
カメラ手段を備えているコンテナ10は、枠体およびスタック12中の他の複数のコンテナ10の状態を監視するために使用されて良い。ロボット荷役取扱装置30が、要求された時に、システムの又は他のコンテナ10の又はスタック12の部分を観察するために貯蔵システムの周りでコンテナ10を移動させるために使用される。これは、もしもシステム中に漏れがある、又はシステム,格子,又はコンテナの完全性に関係する他の問題があるときに、意味がある。
【0056】
個々の個別のコンテナ10内のコンテナ10特定手段は、複数のコンテナ10間又は複数のスタック12間の通信手段とともに、貯蔵システムの構造(topography)プロフィール(profile)を作るために使用されて良く、そこではピアー対ピアー(peer-to-peer)特定が可能である。スタックを制御しているシステムの壊滅的故障の場合には、構造(topography)情報が災害復旧状況を作り出すために使用されて良い。
【0057】
個別のコンテナ10には、個別のコンテナ10又は全体としてのシステムの観察を手助けするよう、監視およびカメラ手段と関連して使用するための照明手段60が設けられて良い。さらに、コンテナ10の内容物は、特別な波長の又は波長の範囲の光から利益を得て良い。例えば、適切な照明を使用することにより果実の熟成がもたらされて良い。さらには、養殖目的のために貯蔵コンテナ又はコンテナ10を使用することが可能とされて良い。
【0058】
貯蔵コンテナおよびコンテナ10にはガス,煙,火,又は熱を検知するためのセンサが設けられて良く、センサは如何なる火も消すようスプリンクラーを動作させる。
貯蔵システムが、その内容が引用によりここに組み込まれている英国特許出願番号GB1514428.0号中に記載されているように、例えば機械化されている駐車場中に車両を格納するために使用されるのであれば、火又は煙を検知する複数のセンサがスプリンクラーを動作させて良く、そして、中央監視システムと直接通信するために又は緊急サービスへ直接通信するために、通信手段が設けられて良い。
【0059】
ガス検知手段を備えているコンテナ10が、システムの冷蔵部分中の果実の状態を監視するために使用されて良い。熟した果実はガスを放出するので、従ってこれらの特別なガスのための監視は、貯蔵されている果実の過剰な熟成の指摘を提供して良い。これが検知されたならば、容器内に冷却手段を有しているコンテナ10は内容物の過剰な熟成を阻止するために冷却されて良い。
【0060】
貯蔵コンテナ又はコンテナ10が小包の如き別の物品を貯蔵するために使用されるのであれば、貯蔵コンテナ又はコンテナ10は先の分配の前に貯蔵されている小包の重量を監視するための重量計の如き重量測定手段を含んで良い。
【0061】
本発明の第2実施形態においては、コンテナ10は、ルーター(router),計算機(calculator),又はサーバー(server)(示されていない)の如き知能(intelligence)手段を備える。知能手段は、システムにおいてコンテナ10を横断する通信をピアー対ピアーにより通信し得る。さらに、通信は、空気を通して非接触の光によって行われる、しかしながら、通信のための他の適切な手段を使用することができる。
【0062】
知能手段は、上に記載されたこれ等の手段のような適切な電力供給手段および電力制御手段により電力が供給され、そして制御されて良い。
【0063】
複数のコンテナ10の近接の使用は、複数のコンテナ10中に配置されている知能手段間の比較的短い通信距離を有しているシステムを提供する。比較的短い距離は知能手段間の待ち時間を減少させ、システムは早くそして力強い動作が可能になる。
【0064】
このようなシステムは強い冷却を要求する。このような冷却手段は上に記載された如く、又はシステムの台座からフレームワークの支柱部材16を上に通過している冷却手段を介し、設けられて良い。
【0065】
使用においては、個々の計算機又はサーバーは光学チャンネルを介し少なくともその6つの隣接する同じものと連結されて良い。例えば、わずかに透明な鏡を使用し、個々の計算機は、波長分割多重化(wavelength division multiplexing)を使用して如何なる他のトラフィック(traffic)を乱すことなく、このチャンネル中に伝送又はから受信することができる。このようにして、個々のノード(node)は、このシステム中の全ての他のノードに対する光の速度、正確に規定された待ち時間での、連結を有することができる。
【0066】
例えば、通信手段は、空気を介したレーザを基にした伝送を備えて良い。しかしながら、他の通信手段、例えば隣接するものとの連接を行うよう延び出している光ファイバー線による複数のサーバー又は複数の計算機の連結が設けられて良い。
【0067】
例えば、夫々が強力な知能手段を備えている、100,000のコンテナ10は、14k sq ftのスペースに60×60のスタックが28個の高さで機械中に組み合わされて良い。また、百万のコンテナは、125k sq ft建物中に200×160の格子(grid),高さ33個である。
【0068】
この瞬間のそして規定されたノード対ノード接続性からの利点でありえる多数のアプリケーション(application)があることが理解される。例えば、航空機設計,天気予測,又は環境モデルのための流れシミュレ―ションおよびその同様なもの、金融売買計算(financial trading calculation)、タンパク質合成計算(protein synthesis calculation)、そして全有機体との化学反応(chemical reaction with whole organism)のシミュレーションが、このような大きな密度が高く詰められている知能(intelligence)手段からの有利な利点であって良い。しかしながら、これらの例は例示のみのために与えられていて、限定していないことが理解される。
【0069】
個々のコンテナには、1つのサービス,複数のサービスの選択,又は記載された全てのサービスが設けられて良い。さらに記載された複数のサービスは限定として引用されるべきではない。支持されることが可能又は容器へと伝えることが可能なサービスのどのような形態も考えられて良い。
【0070】
さらに、上に記載され、そして図中に示されている発明の実施形態は、その中では複数のコンテナ10が全て実質的に同じ寸法および形状であるシステムを詳述しているが、この必要はないことが理解される。引用によりここに組み込まれている2015年4月15日出願の英国特許出願GB1506364.7号中に記載されている如く、このようなシステムは、多様な寸法の複数のコンテナ10を持ち上げることが可能であるとともに移動させることが可能である異なった寸法の複数の荷役取扱装置30の使用により多様な寸法の複数のコンテナ10を取り扱うよう構成されていて良いことが理解される。
【0071】
さらに、上に記載され添付の図中に詳述されている実施形態は、拘束されていないやり方でフレームワーク14内に配置されている複数のスタック12中の複数のコンテナ10を貯蔵システムが備えていると想定している。このシステムは、適切な仕切り手段により、例えば温度により規定されているより小さな複数の副区域へと仕切られて良いことが理解される。このように、このシステムが、例えば、環境部分,冷蔵部分,そして冷凍部分を有することが可能になる。仕切ることが、例えば、貯蔵システムの複数の区域を他の区域から孤立させることを可能にするというさらなる利点を、有して良いことも理解される。これは、例えば火事があり、そして火を消すために所定の領域中で火抑制手段が使用されるのであれば必要である。さらに、このシステムが別の用途のために使用される場合においては、このシステムの複数の異なった部分に複数の異なったガス雰囲気を有することにおいて利点があって良い。これは、このシステムを仕切ることにより達成されて良い。仕切り手段は仮で良く、そして例えば格子の下に配置されたローラーシャッタ(roller shutter)により離れて展開可能であることが理解される。
【0072】
添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲から逸脱することなく、上に明らかに記載されていない多くの変形および改良もまた可能である。
図1
図2
図3-1】
図3-2】
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図8a
図8b
図8c
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の平行なレール22又は軌道の第1の組22aと、複数の格子状空間を備えている格子パターンを形成するよう実質的に水平な平面内で第1の組に対し横切るよう延出している複数の平行なレール22又は軌道の第2の組22bと、
レール22の近傍に配置されていて、複数のスタックに配置されている複数のコンテナ10と、そして、
格子上に配置されていて、レール22上で複数のスタック12の上方を横方向に移動するよう構成されていて、1つ又はそれ以上のコンテナ、即ちその一部、をスタックから持ち上げるよう構成されているリフト装置を備えている少なくとも1つの荷役取扱装置30と、
を備えていて、
多数のコンテナ10が前記多数のコンテナ10へとサービスを提供するためのサービス手段を備えていて、それによりスタック12内の前記多数のコンテナ10が追加の機能を行うことを可能にしており
各コンテナは、前記コンテナがスタックに積み重ねられるときに協力する連結手段を備え、前記連結手段は、
前記コンテナの上縁に配置されている押し適合雄連結器と、
前記コンテナの底縁の雌連結器とを備える、
貯蔵システム。
【請求項2】
各コンテナは、コンテナのスタックを形成するためにコンテナが協力する協働表面を有し、前記連結手段は前記協働表面に設けられる、請求項1に記載の貯蔵システム。
【請求項3】
前記複数のコンテナは、隣接しているコンテナ間にしまりばめを形成している前記協働表面により前記スタック中に保持される、請求項1または2に記載の貯蔵システム。
【請求項4】
前記スタックの隣接するコンテナは、前記コンテナの部分を形成する、又は前記コンテナの側面上に設けられた経路手段により連結されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項5】
前記連結手段は、2つ上のコンテナ間に電力,データ,又は他の信号を運ぶための前記協働表面上に配置された、導電層、ばねにより負荷されている接触子又はばねを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項6】
前記連結手段は、スタックの中および外における前記コンテナの動きに要求されるように、掛け止め又は連結およびかけ外し又は連結解除が可能な解除可能連結手段である、請求項1から5のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項7】
前記掛け止め手段は、遠隔操作可能である、請求項6に記載の貯蔵システム。
【請求項8】
共に掛け止めされたコンテナは、共に持ち上げることが可能である、請求項6に記載の貯蔵システム。
【請求項9】
前記サービスは、連結器を介し前記貯蔵システムの台座を通り配設されている供給手段と連結するスタック中の底のコンテナによって提供される、請求項1から8のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項10】
前記コンテナの1つ以上が、隣接したコンテナ又は中央通信管理部と通信するための通信手段を備えている、請求項1から9のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項11】
前記のコンテナの1つ以上が前記システム内の前記1つ以上のコンテナ間のピアー対ピアーの通信を許容するよう構成されている通信手段を備えている、請求項1から10のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項12】
前記多数のコンテナの1つ以上が、センサ手段又は前記センサ手段の出力を監視するためのデータ記録手段を備えている、請求項1から11のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項13】
前記サービス手段は、流体供給手段を備えている、請求項1から12のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【請求項14】
流体は、気体又は液体であり、前記流体は、加熱手段又は冷却手段を提供する、請求項13に記載の貯蔵システム。
【請求項15】
前記流体供給手段は、個別のコンテナの内容物を湿すための水を供給するためのものである、請求項14に記載の貯蔵システム。
【請求項16】
前記コンテナは、流体リザーバを備えている、請求項1から15のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
ロボット荷役取扱装置の他の形は、例えば、引用されることによりその内容がここに組み込まれるノルウエー特許第317366号中にさらに記載されている。図3(a)は、本発明で用いられる荷役取扱装置の概略的な斜視図であり、そして図3(b)、(c)は荷役取扱装置の内部を示すために切断されている状態の概略的な斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
図1図1は、貯蔵システムにおいてコンテナの複数のスタックを格納するためのフレーム構造の概略的な斜視図である。
図2図2は、図1のフレーム構造の一部の概略的な平面図である。
図3図3(a)は、図1および2のフレーム構造とともに使用されるロボット荷役取扱装置の1つの形態の概略的な斜視図である。図3(b)、(c)は、図1および2のフレーム構造とともに使用されるロボット荷役取扱装置の内部を示すために切断されている状態の概略的な斜視図である。
図4図4は、図1および2のフレーム構造上に設置された、図3(a),3(b),および3(c)中に示されているタイプの複数の荷役取扱装置を、本発明の1つの形態に従ったロボットサービス装置(robotic service device)と共に、備えている、公知の貯蔵システムの概略的な斜視図である。
図5a図5aは、コンテナがコンテナの少なくとも一側上に配置されている経路(routing)手段を介し供給されている連結手段を介し連結されているサービスおよび実用品(utilities)を備えている、本発明に従っているコンテナの1つの形態の一側の概略的な斜視図である。
図5b図5bは、コンテナがコンテナの少なくとも一側上に配置されている経路手段を介し供給されている連結手段を介し連結されているサービスおよび実用品を備えている、同じコンテナの反対側の概略的な斜視図である。
図6a図6aは、照明手段および流体供給手段を備えている、本発明に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図6b図6bは、照明手段および流体供給手段を備えている、本発明に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図7a図7aは、図5aのコンテナ上の連結手段の拡大図である。
図7b図7bは、図5bのコンテナ上の経路手段の拡大図である。
図8a図8aは、コンテナ中又はその一部位に照明手段を備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図8b図8bは、コンテナ中又はその一部位に照明手段を備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図8c図8cは、コンテナ中又はその一部位に照明手段を備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図9図9は、コンテナが1つのスタックに積み重ねられた時に協働しているコンテナ上の連結器を示している、図6aおよび6bのコンテナの1つのスタックの概略的な斜視図である。
図10図10は、コンテナが貯蔵および回収(retrieval)システムの1つの形態のフレームワーク内に配置されていて、連結器が貯蔵および回収システムの台座中に配置されている供給手段にさらに連結している、本発明のもう1つの形態に従っている図9のコンテナのスタックの概略的な斜視図である。
図11図11は、貯蔵および回収システムの台座と1つのスタック内の底のコンテナとの間の連結の概略的な斜視図である。
図12図12は、流体供給手段を備えているとともに、さらに流体リザーバを備えている、本発明のさらなる形態に従っているコンテナの概略的な斜視図である。
図13図13は、コンテナが複数のより小さなコンテナを備えていて、より小さなコンテナの夫々はコンテナの少なくとも一側上に配置されている連結手段を介し連結可能な所定のサービスを提供する、本発明の更なる実施形態の概略的な斜視図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲から逸脱することなく、上に明らかに記載されていない多くの変形および改良もまた可能である。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 複数の平行なレール22又は軌道の第1の組22aと、複数の格子状空間を備えている格子パターンを形成するよう実質的に水平な平面内で第1の組に対し横切るよう延出している複数の平行なレール22又は軌道の第2の組22bと、
レール22の近傍に配置されていて、複数のスタックに配置されている複数の貯蔵コンテナ10と、そして、
格子上に配置されていて、レール22上で複数のスタック12の上方を横方向に移動するよう構成されていて、1つ又はそれ以上のコンテナ、即ちその一部、をスタックから持ち上げるよう構成されているリフト装置を備えている少なくとも1つの荷役取扱装置30と、
を備えていて、
多数のコンテナ10が所定の又は個々のコンテナ10へとサービスを提供するためのサービス手段を備えていて、それによりスタック12内の個々のコンテナ10が追加の機能を行うことを可能にしている、
貯蔵システム。
[2] リフト装置が、コンテナ10,コンテナ10,又は複数のコンテナ10から蓋62を持ち上げるための手段を備えている、[1]に記載の貯蔵システム。
[3] 複数のコンテナ10の一部が、電力供給手段42を備えている、[1]に記載の貯蔵システム。
[4] 複数のコンテナの幾つか又は全部が、電力制御手段43を備えている、[1]又は[2]に記載の貯蔵システム。
[5] 複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、センサ手段又はセンサ手段の出力を監視するためのデータ記録手段44を備えている、[1]ないし[4]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[6] 複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、隣接したコンテナ10又は中央通信管理部と通信するための通信手段46を備えている、[1]ないし[5]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[7] 複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、コンテナ10の内容物の温度を熱くし制御するための加熱手段を備えている、[1]ないし[6]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[8] 複数のコンテナの幾つか又は全部が、コンテナ10の内容物の温度を冷たくし制御するための冷却手段を備えている、[1]ないし[7]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[9] 複数のコンテナ10の幾つか又は全部が、コンテナ10における流体溜りとして動作するリザーバ54を備えている、[1]ないし[8]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[10] 複数のコンテナの幾つか又は全部が、照明手段60を備えている、[1]ないし[9]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[11] 照明手段60が、1つのスタック12中の所定の又は個々のコンテナ10に対し取り外し可能に取り付けられている蓋62を備えている、[10]に記載の貯蔵システム。
[12] 1つのスタック12中の個々のコンテナ10に、適切なセンサおよび監視手段により追跡可能な特有の特定手段が設けられている、[1]ないし[11]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[13] 複数のコンテナ10が、何れのスタック12中において以下にコンテナ10が無いという情報を有している底のコンテナ10および直接的に隣接したコンテナ10の特定手段の知識を個々のコンテナが有している結果として、複数のコンテナの位相が構成されることができるような情報手段を備えている、[1]ないし[12]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[14] 複数のコンテナ10が、システム内の複数のコンテナ10間のピアー対ピアーの通信を許容するよう構成されている通信手段46を備えている、[1]ないし[13]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。
[15] 複数のコンテナ10が計算手段を備えていて、計算手段はシステムの外に配置されている制御手段の制御の下でデータ集約型計算が行われ得る複数のコンテナ10間の通信を可能にしている、[1]ないし[14]のいずれか一項に記載の貯蔵システム。 [16] 複数の独立した計算手段を備えていて、個々の計算手段がコンテナ10中に配置されており、複数のコンテナ10が[1]ないし[15]のいずれか一項に記載の貯蔵システム中に貯蔵されていて、計算手段には独立した計算手段間の通信を許容して中央ユーティリティの制御の下でデータ集約型計算が行われることを可能にする通信手段が設けられている、スーパーコンピュータ。
[17] 計算手段間の通信が、無線通信手段を備えている、[16]に記載のスーパーコンピュータ。
[18] [1]ないし[15]のいずれか一項に記載の貯蔵システムを状態監視する方法であって、
a.少なくとも1つの貯蔵コンテナ内にセンサ手段およびデータ記録手段44を提供するステップと、
b.記録されたデータを中央データ記録装置に対し通信する通信手段46を提供するステップと、
c.特定の又は個々のコンテナ10を監視される貯蔵システム内に位置させるステップと、そして
d.受け取ったデータを監視するステップと、
を備えている貯蔵システム状態監視方法。
[19] [1]ないし[15]のいずれか一項に記載の、冷却された物品のための貯蔵システムを動作させる方法であって:
a.コンテナ内に温度を制御するための手段を提供するステップと、
b.コンテナ内に温度を監視するための手段を提供するステップと、
を備えていて、
さらに、全貯蔵システムよりもむしろ個々のコンテナ10が冷却されるようコンテナ10に冷却手段48を設けるステップを備えている、
冷却物品貯蔵システム動作方法。
【外国語明細書】