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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089066
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】光学系
(51)【国際特許分類】
   G02B 3/00 20060101AFI20230620BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20230620BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20230620BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20230620BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20230620BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230620BHJP
【FI】
G02B3/00 Z
G02B5/00 Z
F21S9/02 200
F21V5/00 320
F21V5/04 500
F21Y115:10
F21Y115:10 300
F21Y115:10 500
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061104
(22)【出願日】2023-04-05
(62)【分割の表示】P 2018195883の分割
【原出願日】2018-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】糸賀 賢二
(72)【発明者】
【氏名】石井 健吾
(72)【発明者】
【氏名】布施 純一
(57)【要約】
【課題】非常灯として用いられる光学系において、レンズの外側に常用光源と隔てる隔壁等の障害物がある場合でも光量の低下を抑制しつつ、従来よりも出射光の光度のピークを広角側にできる光学系を提供すること。
【解決手段】光学系は、常用光源との間を隔てる壁部を有した収容部に配置され、非常灯として用いられる光学系であって、4つの発光部が縦と横にそれぞれ2列配置され構成された四角形状の発光面を有する光源と、回転対称形状に形成され、光が入射する入射面と光が出射する出射面とを有し、光源から放射した光が壁部を回避するように偏向するレンズと、レンズの中心軸と光源の光軸とが一致するように、光源とレンズとを固定するソケットと、を備えたものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
常用光源との間を隔てる壁部を有した収容部に配置され、非常灯として用いられる光学系であって、
4つの発光部が縦と横にそれぞれ2列配置され構成された四角形状の発光面を有する光源と、
回転対称形状に形成され、光が入射する入射面と光が出射する出射面とを有し、前記光源から放射した光が前記壁部を回避するように偏向するレンズと、
前記レンズの中心軸と前記光源の光軸とが一致するように、前記光源と前記レンズとを固定するソケットと、を備えた
光学系。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非常灯として用いられる光学系に関する。
【背景技術】
【0002】
配光制御レンズは、光源が発した光の配光を制御するものであり、従来、光源とともに照明器具等に使用される(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、天井等の被取付部に形成された埋込穴に本体部が挿入されて設置される埋め込み式の照明器具が開示されている。特許文献1の照明器具において、レンズの入射面は、出射面側に略擂り鉢状に凹んだ形状に形成されており、レンズの出射面は、外方に向かって凸形状に形成されている。レンズの出射面は、中央から側面にかけて、第1出射面、第2出射面及び第3出射面で形成されており、第2出射面の傾きは第1出射面の傾きより大きく、第3出射面の傾きは第2出射面の傾きより大きい。特許文献1において、第1出射面、第2出射面及び第3出射面は、それぞれ出射する光のピークが異なる角度になるように形成されており、図8には、レンズ全体の出射光の光度のピークは、角度58°程度の位置にあることが示されている。
【0003】
ところで、配光制御レンズは非常灯に用いられることがある。非常用照明器具に関する基準は、社団法人日本照明器具工業会発行の「非常用照明器具技術基準(JIL5501-2009)」付属書8「建設省告示第1830号に適合するLED光源を用いた非常用照明器具に関する技術基準」に定められている。照明器具において非常灯を常用光源と並べて配置する場合、非常用照明器具技術基準に準拠して、非常灯と常用光源との間に隔壁が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-157656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、一定の広さの空間に照明器具が複数設置される場合には、設置台数を少なくするために、出射光の配光角におけるピークが広角側に位置するようなレンズが望まれる。特許文献1の照明器具は、出射光の光度のピークが角度58°程度の位置にあり、さらにピークが広角側となるようなレンズが望まれていた。また、常用光源と併設される非常灯として特許文献1の照明器具が用いられる場合、レンズの外側に隔壁が設置されることになる。レンズの中心から隔壁までの距離を十分に確保できない場合には、レンズからの出射光が隔壁によって遮られる割合が増え、意図する光量が得られない場合がある。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、非常灯として用いられる光学系において、レンズの外側に常用光源と隔てる隔壁等の障害物がある場合でも光量の低下を抑制しつつ、従来よりも出射光の光度のピークを広角側にできる光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る光学系は、常用光源との間を隔てる壁部を有した収容部に配置され、非常灯として用いられる光学系であって、4つの発光部が縦と横にそれぞれ2列配置され構成された四角形状の発光面を有する光源と、回転対称形状に形成され、光が入射する入射面と光が出射する出射面とを有し、前記光源から放射した光が前記壁部を回避するように偏向するレンズと、前記レンズの中心軸と前記光源の光軸とが一致するように、前記光源と前記レンズとを固定するソケットと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の光学系は、常用光源との間を隔てる壁部を有した収容部に配置され、非常灯として用いられる光学系であって、4つの発光部が縦と横にそれぞれ2列配置され構成された四角形状の発光面を有する光源と、回転対称形状に形成され、光が入射する入射面と光が出射する出射面とを有し、光源から放射した光が壁部を回避するように偏向するレンズと、を備えたものである。これにより、非常灯として用いられる光学系において、レンズの外側に常用光源と隔てる隔壁等の障害物がある場合でも光量の低下を抑制しつつ、従来よりも出射光の光度のピークを広角側にできる光学系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源の中心より放射される光の軌跡を説明する説明図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源及び光源モジュール基板の平面図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源の左端部より放射される光の軌跡を説明する説明図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源の右端部より放射される光の軌跡を説明する説明図である。
図5】本発明の実施の形態1に係る照明器具の配光分布を示す図である。
図6】本発明の実施の形態1に係る照明器具の変形例を示す断面図である。
図7】本発明の実施の形態2に係る照明器具の光源の右端部より放射される光の軌跡を説明する説明図である。
図8】本発明の実施の形態2に係る照明器具の配光分布を示す図である。
図9】本発明の実施の形態3に係る照明器具の断面図である。
図10】本発明の実施の形態3に係る照明器具の変形例を示す分解斜視図である。
図11】本発明の実施の形態3に係る照明器具の変形例を示す外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源の中心より放射される光の軌跡を説明する説明図である。図1には、レンズ3の中心軸CAに沿った照明器具の光学系部分の断面が示されている。図中、矢印X方向はレンズ3の幅方向を表し、矢印Z方向はレンズ3の高さ方向を表している。照明器具の光学系100は、光源1と、光源モジュール基板2と、レンズ3と、ソケット4とにより構成され、照明器具の収容部5に収容されている。図1に示される例では、光源1は、発光面と略垂直方向に光軸を有しており、光軸は発光面の中心P0を通る。図中、光源1は、レンズ3の中心軸CAに光軸が沿うように配置されており、光軸方向の光の進行方向が矢印Z1で示されている。以下、レンズ3を、配光制御レンズと称する場合がある。
【0011】
光源1は、例えば、複数の表面実装型のLEDを配列させたもの、又はCOB(Chip On Board)等の面光源を回路基板上に実装させたLEDパッケージである。また光源1として、1又は複数のCSP(Chip Scale Package)と呼ばれるLEDパッケージを用いてもよい。光源モジュール基板2は光源1を点灯させるための回路が実装されたプリント基板であり、放熱性を考慮して例えばアルミニウム等により構成されている。
【0012】
図2は、本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源及び光源モジュール基板の平面図である。図中、レンズ3の輪郭が破線により示されており、矢印Y方向はレンズ3の奥行き方向を表す。図2に示される例では、光源1は、発光部1aとして4個の四角形状のCSPが縦と横にそれぞれ2列配置され構成された四角形状の発光面を有する。このように、光源1が、複数の発光部1aの配列により構成されている場合、光源1には、発光部1a間に、発光しない暗部1bが存在する。光源1は、光源モジュール基板2の上面に取り付けられ、レンズ3の下側に配置される。なお、発光部1aの形状、個数及び配置は特にこれに限定されず、照明器具に求められる明るさ及び色み等により適宜選択するとよい。
【0013】
レンズ3は、透明なガラス等で構成され、例えば中心軸CAを中心とする回転対称形状に形成されている。レンズ3は、光が入射する入射面20と、光が出射する出射面10とを有し、光源1が発する光の配光を制御する。レンズ3の入射面20は、高さ方向(矢印Z方向)の底面30側に、光源1と対向するように設けられている。
【0014】
ソケット4は、レンズ3と光源1との間に配置され、光源モジュール基板2とレンズ3とを固定する。具体的には、ソケット4は、光源モジュール基板2の上面とレンズ3の底面30との間隔が一定に保たれ、レンズ3の中心軸CAと光源1の光軸とが一致するように、光源1が取り付けられた光源モジュール基板2とレンズ3とを固定する。
【0015】
またソケット4は、高反射材で形成されており、入射面20に対応する入光穴4aを有している。入光穴4aは、入射面20の底面30側への投影面と同じ形状を有する。入光穴4aのレンズ側の開口幅W1は、レンズ3の幅方向(矢印X方向)における入射面20の幅と同じである。これにより、ソケット4は、入光穴4aを介してレンズ3の入射面20へ光源1からの光を通し、入光穴4aよりも外側の部分により、レンズ3の入射面20以外の面へ光源1からの光が入射するのを遮る。以下、ソケット4を、入光制御部材という場合がある。
【0016】
収容部5は、光源1が取り付けられた光源モジュール基板2とソケット4により固定されたレンズ3の、底面30、及び中心軸CAに沿って延びる側面を覆う。収容部5の上面は開口しており、レンズ3から出射した光は収容部5の開口から照射される。収容部5においてレンズ3の側面の外側に設けられた壁部5aは、実施の形態1の光学系100が常用光源と併設され非常灯として使用される場合には、常用光源との隔壁として機能する。壁部5aは、レンズ3の高さH1と同程度の高さを有し、レンズ3の外周を囲むように、例えば筒形状に形成されている。なお、壁部5aは、レンズ3の全周囲を囲む必要は無く、レンズ3よりも外側の常用光源との間にのみ設けられてもよい。法規則に従えば常用光源との間にのみ隔壁が設けられていれば足る。壁部5aを回転対称形状にした場合でも所望の配光が得られるように実施の形態1の光学系100を構成すれば、光学系100を埋め込み形の照明器具に適用し、レンズ3が天井面から突出しない構造にした場合でも、光が周囲の壁で遮られるのを抑制できる。
【0017】
図1に基づき、レンズ3の形状及び作用について詳細に説明する。レンズ3は、底面30から出射面10側へ凹むように形成された主凹部40と、主凹部40を囲むように、底面30から出射面10側へ凹んだリング状の溝である副凹部50と、を有している。ここで、主凹部40、及び、底面30における主凹部40と副凹部50との間の底面部31が、レンズ3の入射面20である。
【0018】
主凹部40は、中心軸CAを含む主凹部40の中央部に設けられた凸部41と、凸部41の外側に設けられた入射第1傾斜面42と、入射第2傾斜面43と、入射第3傾斜面44と、を有している。凸部41は、底面30側すなわち下方に膨らんで形成されている。入射第1傾斜面42は、凸部41の外周を囲むように設けられ、中心軸CAから離れるほど底面30に近づくように、中心軸CAと垂直な面から傾いて形成されている。入射第2傾斜面43は、入射第1傾斜面42を囲むように設けられ、入射第1傾斜面42よりも急峻な傾斜面である。入射第3傾斜面44は、入射第2傾斜面43を囲むように設けられ、入射第2傾斜面43よりも緩やかな傾斜面である。入射第3傾斜面44は、入射第2傾斜面43の下縁部と、底面部31の中心軸CA側の縁部とを接続している。
【0019】
凸部41は、中心軸CAを含む中央部に設けられた平坦面41aと、平坦面41aの外周部に設けられ、平坦面41aと入射第1傾斜面42とを接続する凸部外周面41bとを有する。凸部外周面41bは、レンズ3の中心軸CAから離れるほど出射面10に近くなるように中心軸CAと垂直な面から傾いた急峻な傾斜面である。凸部外周面41bの下縁部と平坦面41a、及び凸部外周面41bの上縁部と入射第1傾斜面42とは、滑らかにつながっている。
【0020】
このように、入射面20の凸部41よりも外側の面は互いに傾きが異なる複数の面で構成されている。よって、従来のように入射面が略擂り鉢状に形成される場合と比べ、レンズ3では、入射面20の一定の範囲に入射する光を予め決められた出射面10の位置範囲へ導く制御がし易く、各面を通る光の広がりが抑えられ、所望の角度に光を偏向させることができる。
【0021】
副凹部50は、実施の形態1において、中心軸CA側の内側面51と、内側面51よりも中心軸CAから遠い面52とを有し、図1に示されるように略三角形の断面を有している。副凹部50の中心軸CA側の内側面51は、中心軸CAに沿ったレンズ3の断面において中心軸方向(矢印Z方向)に延びており、底面部31を介してレンズ3に入射した光を全反射する。内側面51は、厳密に中心軸CAと平行でなくてもよく、光源1から底面部31を介してレンズ3内に入射した光が、内側面51により全反射されれば、中心軸CAに対して傾斜していてもよい。また内側面51は、入射第3傾斜面44を介してレンズ3に入射した光を全反射する。
【0022】
レンズ3の出射面10は、傾斜の異なる出射第1傾斜面11及び出射第2傾斜面12の2つの傾斜面を有している。出射第1傾斜面11及び出射第2傾斜面12は、傾斜の異なる平面でもよいし、曲率の異なる湾曲面でもよい。出射第1傾斜面11は、レンズ3の中心軸CAを含んで設けられ、出射面10は、複数の傾斜面が連なって、中心軸CAと交わる点を頂点とする曲面になっている。出射第1傾斜面11は、主凹部40の上方に平面視において主凹部40よりも広範囲に設けられ、レンズ3の中心軸CAから離れるほど底面30に近くなるように中心軸CAと垂直な面から傾斜している。出射第1傾斜面11は、入射第1傾斜面42を介して入射した光の少なくとも一部を出射する。出射第1傾斜面11の中心軸CAと垂直な面からの傾斜は、入射第1傾斜面42の傾斜よりも緩やかである。このような構成により、出射第1傾斜面11は、入射第1傾斜面42を介して入射した光を、中心軸CAから離れるように屈折させ出射する(領域B0の光を参照)。
【0023】
出射第2傾斜面12は、出射第1傾斜面11を囲むように設けられ、出射第1傾斜面11よりも中心軸CAと垂直な面からの傾斜が大きい。出射第2傾斜面12は、出射第1傾斜面11の外周縁と滑らかにつながっている。出射第1傾斜面11と出射第2傾斜面12とは、入射第2傾斜面43を介して入射した光を屈折させ出射する(領域C01の光及び領域C02の光を参照)。
【0024】
図1には、光源1の中心P0を通り、レンズ3の中心軸CAすなわち光源1の光軸に沿った光学系部分の断面が示されている。また図1には、光源1の中心P0から放射された光がレンズ3によって偏向される様子が、複数の矢印で示されている。光源1の光は発光面から拡散するように進行する。光源1は、底面部31に対して主凹部40の凹み方向(矢印Z1方向)と反対側の位置に配置されている。以下、光源1の中心P0から異なる角度で放射され、レンズ3の入射面20の、凸部41、入射第1傾斜面42、入射第2傾斜面43、及び底面部31にそれぞれ入射する複数の光の軌跡について説明する。なお、図1には、光源1の中心P0からレンズ左側に入射する光の軌跡のみ示されているが、レンズ右側に入射する光の軌跡は、レンズ左側に入射する光の軌跡と中心軸CAについて対称であるため、説明を割愛する。
【0025】
図1の領域A0に示されるように、光源1の中心P0から上方へ放射され、凸部41へ入射する光は、レンズ3を通って上方へ照射される。光源1の中心P0から凸部41へ放射された光の大部分は、平坦面41aを介してレンズ3に入射する。平坦面41aを介してレンズ3に入射する光の入射角は極めて小さいため、光は平坦面41aを直進し、レンズ3内を進んで出射第1傾斜面11に到達する。出射第1傾斜面11は出射第2傾斜面12面よりも傾斜が緩やかであるため、平坦面41aから出射第1傾斜面11に到達した光は平坦面41aに入射したときの進行方向を維持したまま出射第1傾斜面11を通過し、レンズ3の上方へ照射される。
【0026】
光源1の中心P0から放射され、凸部外周面41bを介してレンズ3に入射する光は、凸部外周面41bを通る際、中心軸CAへ近づくように屈折され、出射第1傾斜面11に到達する。凸部外周面41bから出射第1傾斜面11に到達した光は、出射第1傾斜部を直進し、レンズ3の上方へ照射される。なお、レンズ3に入射する光は、凸部外周面41bを通る際、幅方向(矢印X方向)において進行方向と反対方向に屈折されてもよい。
【0027】
このように、凸部41の中央部に設けられた平坦面41aから入射する光の進行方向は、レンズ3を通過してもほとんど変わらず、凸部外周面41bから入射する光の進行方向は、中心軸CAに近づく方向に屈折される。よって、光源1の中心P0から凸部41に放射された光の広がりは抑制され、レンズ3の上方での光量が確保される。
【0028】
図1の領域B0に示されるように、光源1の中心P0から、領域A0の光よりも外側へ放射されて入射第1傾斜面42へ入射する光は、レンズ3によって広角側へ偏向される。入射第1傾斜面42を介して入射する光は、入射第1傾斜面42にほぼ垂直に入射するため、入射第1傾斜面42を直進し、レンズ3内を進んで出射第1傾斜面11に到達する。入射第1傾斜面42から出射第1傾斜面11に到達した光は、出射第1傾斜面11によって中心軸CAから離れる方向へ屈折され、広角で照射される。出射第1傾斜面11の中心軸CAに垂直な面からの傾斜が小さいほど、領域B0の光の広角への屈折角が大きくなる。ただし、出射第1傾斜面11の傾斜が緩やかになると、入射第1傾斜面42の傾斜角度との差が大きくなることから、領域B0の中心軸CA側の光が出射第1傾斜面11により反射されレンズ3内に戻される割合が増す。
【0029】
図1の領域C0に示されるように、光源1の中心P0から、領域B0の光よりも外側へ放射されて入射第2傾斜面43へ入射する光は、出射第1傾斜面11又は出射第2傾斜面12を通って照射される。入射第2傾斜面43を介して入射する光は、入射第2傾斜面43にほぼ垂直に入射するため、入射第2傾斜面43に入射したときの進行方向を維持したままレンズ3内を直進し、図1の領域C01に示されるように、一部が出射第1傾斜面11に到達する。入射第2傾斜面43から出射第1傾斜面11に到達した光は、緩やかな出射第1傾斜面11において中心軸CAから離れる方向へ屈折される。一方、入射第2傾斜面43から出射第2傾斜面12に到達した光は、図1の領域C02に示されるように、急峻な出射第2傾斜面12において中心軸CAに近づく方向に屈折される。
【0030】
このように、入射第2傾斜面43を介してレンズ3に入射した光のうち、一部は、出射面10の上部の出射第1傾斜面11により広角側へ偏向されて広角側への配光に寄与する。また入射第2傾斜面43を介してレンズ3に入射した光のうち、残りの一部は、出射面10の下部の出射第2傾斜面12により正面側(矢印Z1方向)に偏向されて壁部5aを回避する。
【0031】
図1の領域D0に示されるように、光源1の中心P0から、領域C0の光よりも外側へ放射されて底面部31より入射する光は、レンズ3により大きく偏向される。底面部31を介して入射する光は、略水平な底面部31によって正面側に屈折され、副凹部50の内側面51に到達する。底面部31から内側面51に到達した光は、内側面51で全反射されることにより、中心軸CAと垂直な方向(矢印X方向)において進行方向が反対方向(図1において右側)に変えられる。内側面51により全反射された光は、レンズ左側から出射第1傾斜面11に到達する。内側面51から出射第1傾斜面11に到達した光は、出射第1傾斜面11において中心軸CAに近づく方向に屈折され、レンズ3の上方の右側へ向かって照射される。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源の左端部より放射される光の軌跡を説明する説明図である。図3には、光源1の発光面の左端部P1から放射された光がレンズ3によって偏向される様子が、複数の矢印で示されている。以下、光の軌跡を、凸部41へ入射する領域A1の光と、入射第1傾斜面42へ入射する領域B1の光と、入射第2傾斜面43へ入射する領域C1の光と、底面部31に入射する領域D1の光とに分けて説明する。
【0033】
凸部41に入射する領域A1の光は、光軸方向(矢印Z1方向)から右側へ傾いて光源1の左端部P1から放射された光であるため、レンズ3により、中心P0を起点とする領域A0の光よりも広がり角度が大きくなるように偏向される。特に、領域A1の光のうち平坦面41aと凸部外周面41bとの図面左側の接続部分に入射する光は、領域A1の接続部分以外の領域に入射する光よりも大きい角度で広角側に偏向される。
【0034】
入射第1傾斜面42に入射する領域B1の光は、光源1の左端部P1から光軸方向(矢印Z1)に放射された光であるため、レンズ3によって光が偏向される角度は、中心P0を起点とする領域B0の光に比べて小さい。
【0035】
領域C1の光において、光源1の左端部P1から入射第2傾斜面43に進む光の光軸からの傾きは、光源1の中心P0から入射第2傾斜面43に進む光の傾きよりも小さい。このため、入射第2傾斜面43から入射した領域C1の光は、出射面10の上部の出射第1傾斜面11に到達し、出射第1傾斜面11において、光源1の中心P0を起点とする領域C01の光よりも小さい角度で、広角側へ偏向される。光源1の左端部P1を起点とし、出射面10から照射される領域C1の光の最大広がり角は、光源1の中心P0を起点とする領域C0の光に比べて小さく、領域C1の光は壁部5aによって遮られることなく照射される。
【0036】
光源1の左端部P1を起点として底面部31に入射する領域D1の光も、中心P0を起点として底面部31に入射する領域D0の光と同様に、レンズ3により大きく偏向され、中心軸CAと垂直な方向(矢印X方向)において進行方向が反対側に変わる。光源1の左端部P1から底面部31に入射する光の立体角は、光源1の中心P0から底面部31に入射する光の立体角よりも大きくなる。このため、左側の底面部31から入射する光のうち、光源1の左端部P1を起点とする光の割合は、光源1の中心P0を起点とする光の割合よりも大きい。
【0037】
図4は、本発明の実施の形態1に係る照明器具の光源の右端部より放射される光の軌跡を説明する説明図である。図4には、光源1の発光面の右端部P2から放射された光がレンズ3によって偏向される様子が、複数の矢印で示されている。以下、光の軌跡を、凸部41へ入射する領域A2の光と、入射第1傾斜面42へ入射する領域B2の光と、入射第2傾斜面43へ入射する領域C2の光と、底面部31に入射する領域D2の光とに分けて説明する。
【0038】
凸部41に入射する領域A2の光は、図3の領域A1の光を、中心軸CAについて左右反転させた軌跡を描く。
【0039】
光源1の右端部P2から入射第1傾斜面42に入射する領域B2の光も、光源1の中心P0及び左端部P1から入射第1傾斜面42に入射する光と同様に、出射第1傾斜面11を介して出射される。ただし、光源1の右端部P2から入射第1傾斜面42に進む光の光軸からの傾きは、光源1の中心P0又は左端部P1から入射第1傾斜面42に進む光の光軸からの傾きよりも大きい。
【0040】
領域C2の光において、光源1の右端部P2から入射第2傾斜面43に進む光の光軸からの傾きは、中心P0から入射第2傾斜面43に進む光の光軸からの傾きよりも大きい。このため、入射第2傾斜面43を介して入射した光は、出射面10の下部の出射第2傾斜面12に到達する。領域C2の光は、出射第1傾斜面11よりも急峻な出射第2傾斜面12を通る際、レンズ3の正面側に偏向され、壁部51aに当たることなく照射される。
【0041】
光源1の右端部P2を起点として底面部31に入射する領域D2の光も、中心P0を起点として底面部31に入射する領域D0の光と同様に、レンズ3により大きく偏向され、中心軸CAと垂直な方向(矢印X方向)において進行方向が反対側に変わる。光源1の右端部P2から底面部31に入射する光の立体角は、光源1の中心P0から底面部31に入射する光の立体角よりも小さい。このため、左側の底面部31から入射する光のうち、光源1の右端部P2を起点とする光の割合は、光源1の中心P0を起点とする光の割合よりも小さい。
【0042】
図5は、本発明の実施の形態1に係る照明器具の配光分布を示す図である。図の横軸は光の進行方向の角度を示し、レンズ3の正面方向(図1の矢印Z1方向)を0°としている。縦軸は光度Iを表している。ここで、光度Iは各角度方向へ照射される光の明るさを相対的に表した物理量であり、任意単位で表される。
【0043】
図5に示されるように、目標とする配光分布Itにおいて、光度Iのピークが約65°に設定されている。分布Ia、Ib、Ic、Id、I1は、実施の形態1の照明器具で得られる分布である。分布Iaは領域Aの光の分布であり、分布Ibは領域Bの光の分布であり、分布Icは領域Cの光の分布であり、分布Idは領域Dの光の分布である。配光分布I1は、4つの領域の光の分布Ia、Ib、Ic、Idの総和により形成される配光分布である。
【0044】
分布Ibに示されるように、領域Bの光すなわち入射第1傾斜面42を介してレンズ3に入射し出射面10より照射される光は、角度20~90°にわたり分布する。なお、分布Ibは角度65°近傍において周囲の角度よりも光度Iが低下しているが、これは光源1の暗部1bによって生じたものである。また分布Icに示されるように、領域Cの光すなわち入射第2傾斜面43を介してレンズ3に入射して出射面10より照射される光は、角度50~80°にわたり分布する。分布Idに示されるように、領域Dの光すなわち底面部31を介してレンズ3に入射して出射面10より照射される光は、角度40~70°にわたり分布する。
【0045】
図1、3、4及び5に示されるように、実施の形態1のレンズ3によれば、レンズ3の高さH1の上部40%程の部分から光を出射でき、且つ、従来よりも広角側の角度65°にピーク値を持つ、目標とする配光分布Itに似た分布が得られる。
【0046】
なお、レンズ3の副凹部50に関しては、前述の通りレンズ3の中心軸CA側の内壁のみを必要とし、内側面51よりも中心軸CAから遠い面52の形状はどのような形状であってもよい。副凹部50の断面形状は略三角形として説明したが、図1に示されるように、副凹部50の内面において鋭角となる面を排除し、且つ、内側面51よりも遠い面52が、対向する出射面10とほぼ平行になるように形成してもよい。このような形状のレンズ3では、レンズ3の成形性が良くなる。
【0047】
図6は、本発明の実施の形態1に係る照明器具の変形例を示す断面図である。レンズ3の入射面20の平坦面41aの中央には、出射面10側へ凹んだ凹み41cが形成されている。凹み41cの幅及び高さは、レンズ3の厚みを測定する、例えばキャリパーゲージ等の測定器具の測定子が挿入できるように設定されていればよい。レンズ3が成形された後、レンズ3の厚みが測定される際、測定器具のアームの先端に設けられた測定子が平坦面41aの凹み41cに挿入される。これにより、レンズ3に対して計測器具のアームが固定され、アームの先端がレンズ3の表面、特に平坦面41aを滑るのを防止でき、レンズ3の厚みの測定が容易にできる。
【0048】
また、出射第1傾斜面11及び出射第2傾斜面12を設ける範囲及び各傾斜角度は、光源1の大きさによって適宜設定されるとよい。また図1に示されるように、副凹部50の溝の深さH2は、溝の底面が、光源1の中心P0と、隔壁である壁部5aの上端部5a1とを結ぶ仮想線Lに接する程度に設定されるとよい。また出射第2傾斜面12は、出射面10において出射面10と仮想線Lとの交点PLを含む領域に設けられる。
【0049】
以上のように、実施の形態1の配光制御レンズ3によれば、主凹部40と底面部31とが入射面20であり、主凹部40の外側に副凹部50が設けられ、出射面10は傾斜が異なる2つの傾斜面を有している。これにより、レンズ3上部から広角に偏向した光を出射し、光源1から広角で放射されてレンズ3に入射する光(例えば、領域C02の光及び領域D0の光)を大きく偏向し出射光として利用することができる。結果、レンズ3の外側に隔壁等の障害物がある場合でも光量の低下を抑制しつつ、従来よりも出射光の光度Iのピークを広角側にできる。
【0050】
また配光制御レンズ3において、出射第1傾斜面11は、入射第1傾斜面42を介して入射した光の少なくとも一部を出射し、出射第1傾斜面11と出射第2傾斜面12とは、入射第2傾斜面43を介して入射した光を出射する。これにより、配光分布の光度Iのピークを広角にしつつ隔壁(壁部5a)を回避して光度Iを確保する配光制御を、出射面10及び入射面20のそれぞれに設けられた複数の傾斜面の組み合わせにより容易に実現できる。
【0051】
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る照明器具の光源の右端部より放射される光の軌跡を説明する説明図である。実施の形態2の光学系100aにおいて、レンズ3の副凹部150は台形形状の断面を有し、実施の形態1の場合に比べて副凹部150の溝幅W2が広い構成となっている。なお、実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0052】
副凹部150は、中心軸CA側の内側面151と、内側面151よりも中心軸CAから遠く、内側面151と対向する対向面152と、内側面151と対向面152とを接続する全反射面153とを有する。内側面151は、実施の形態1の内側面51に相当する。対向面152は、レンズ3の中心軸CAから離れるほど底面30に近くなるように中心軸CAから傾斜している。全反射面153は、副凹部150の溝底面であり、出射面10において全反射面153の上方に設けられた出射第1傾斜面11と略平行となるように傾斜している。全反射面153は、入射第1傾斜面42を介して入射した光のうち出射第1傾斜面11で反射された光を全反射する。
【0053】
図7には、光源1の右端部P2から入射第1傾斜面42へ入射し、レンズ3により偏向される領域Bの光の軌跡が、2つの領域B2,B3に分けて示されている。領域Bの光は、図5に示されるように角度20~90°に広がった分布を形成する。図4の領域B2に示されるように、光源1の右端部P2から入射第1傾斜面42に入射する光はレンズ3によって広角側へ偏向され、分布Ibの主に70~90°の配光を形成している。領域Bの光は、出射第1傾斜面11に対して臨界角に近い角度で入射するため、図7の領域B3に示されるように、光源1の右端部P2から入射第1傾斜面42の上部に入射した光は、出射第1傾斜面11により反射され、出射面10から出射されない。
【0054】
上述したように、実施の形態2において、副凹部150の内側面151よりも中心軸CAから遠い面は、対向面152と、全反射面153とを有している。これにより、出射第1傾斜面11でレンズ3内に戻された領域B3の光が、副凹部150の全反射面153によって再び全反射され、出射第1傾斜面11の外側に設けられた出射第2傾斜面12より照射される。
【0055】
結果、実施の形態2では、領域Bの光として、入射第1傾斜面42から入射し、出射第1傾斜面11より照射される成分すなわち領域B2の光に、さらに、入射第1傾斜面42から入射し、出射第2傾斜面12より照射される成分すなわち領域B3の光が加わる。
【0056】
図8は、本発明の実施の形態2に係る照明器具の配光分布を示す図である。配光分布I2は、実施の形態2の照明器具で得られる配光分布である。図8に示される例では、配光分布I2において、実施の形態1の照明器具で得られる配光分布I1に比べ、角度40~60°において光度Iが高い。つまり、配光分布のピークを広角側に設定し、入射第1傾斜面42から入射して出射第2傾斜面12より照射される成分で角度40~60°の光を補うようにレンズ3を構成することで、出射光における広角側の光量の割合を増やすことができる。その結果、光学系100aを備える照明器具を配置する間隔を大きくすることができ、従来よりも少ない配置台数で、一定の広さの空間を照らすことができる。
【0057】
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係る照明器具の断面図である。実施の形態3において、実施の形態2のレンズ3に相当するレンズ体3a、3bが2つ繋がって一つのレンズ130が構成されている。なお、実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態2と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0058】
実施の形態3のレンズ130は、実施の形態2のレンズ3の主凹部40と、副凹部150と、底面部31と、出射第1傾斜面11と、出射第2傾斜面12を1組とするレンズ体3a、3bを複数備える。レンズ体3a、3bは、回転対称形状を有する。レンズ130は、レンズ体3a、3bが複数つながった形状となっている。具体的には、レンズ体3aとレンズ体3bとは、底面30が一続きの面となるように幅方向(矢印X方向)に隣接し、各レンズ体3a、3bの副凹部150間でつながっている。このように、求められる光量が大きい場合にはレンズ体3a、3bの数を増やし、所望の光量が得られるように構成することができる。またレンズ130は、レンズ体3a、3bが複数つながった形状に一体成形されてもよい。
【0059】
図10は、本発明の実施の形態3に係る照明器具の変形例を示す分解斜視図である。図11は、本発明の実施の形態3に係る照明器具の変形例を示す外観斜視図である。図10及び図11には、光学系100bを備えた、非常灯としての照明器具200が例示されている。照明器具200は、レンズ130と、各レンズ体3a,3bに対応する複数の光源1と、光源モジュール基板2と、光源モジュール基板2とレンズ3とを固定するソケット4とにより構成される光学系100bを備える。また照明器具200は、放熱シート6と、光学系100bを支持する支持台7と、光学系100b全体を支持台7に取り付けるためのネジ8とを備える。
【0060】
各光源1及び光源モジュール基板2は、実施の形態1の場合と同じであるため、説明を省略する。実施の形態2において、ソケット4には、各光源1に対応して入光穴4aが形成されている。放熱シート6は、光源モジュール基板2の下に配置され、光源モジュール基板2からの熱を放射することにより光源1及び光源モジュール基板2を冷却する。
【0061】
また照明器具200は筐体9を備えている。実施の形態3の光学系100bは、支持台7に取り付けられて、筐体9に収容される。図11に示されるように、照明器具200において、レンズ130とネジ8とは、筐体9の上面9aより上方(矢印Z1方向)に突出しないように、筐体9の開口から露出している。このような照明器具200において、開口壁部9bを含む筐体9は、常用光源との隔壁として機能する。
【0062】
なお、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、レンズ3は、ガラスで構成する代わりに樹脂で構成してもよい。
【0063】
また、実施の形態2、3のレンズ3、130においても、主凹部40の中央部に設けられた凸部41の平坦面41aに、図6に示されるような凹み41cが設けられていても良い。
【0064】
また、実施の形態3では、照明器具200が光学系100bを備える場合を例に説明したが、照明器具200の光学系として、実施の形態1又は実施の形態2の光学系100、100aが採用されてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 光源、1a 発光部、1b 暗部、2 光源モジュール基板、3、130 レンズ(配光制御レンズ)、3a、3b レンズ体、4 ソケット、4a 入光穴、5 収容部、5a 壁部、5a1 上端部、6 放熱シート、7 支持台、8 ネジ、9 筐体、9a (筐体の)上面、9b 開口壁部、10 出射面、11 出射第1傾斜面、12 出射第2傾斜面、20 入射面、30 底面、31 底面部、40 主凹部、41 凸部、41a 平坦面、41b 凸部外周面、41c 凹み、42 入射第1傾斜面、43 入射第2傾斜面、44 入射第3傾斜面、50、150 副凹部、51 内側面、52 面、100、100a、100b 光学系、151 内側面、152 対向面、153 全反射面、200 照明器具、I 光度、H1、H2 高さ、P0 中心、P1 左端部、P2 右端部、W1 開口幅、W2 溝幅。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11